JP3406352B2 - 2:1飛越しフォーマット・ビデオ信号作成装置及び方法 - Google Patents
2:1飛越しフォーマット・ビデオ信号作成装置及び方法Info
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- H04N5/00—Details of television systems
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号の処理に関
し、もっと詳しくいえば、2:1インタレース(飛越
し)フォーマットのビデオ信号を得る装置及び方法に関
する。
し、もっと詳しくいえば、2:1インタレース(飛越
し)フォーマットのビデオ信号を得る装置及び方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン装置では飛越し走査を用い
るため、ビデオ信号を処理する際、反対極性のビデオフ
ィールドから一方の極性、即ち奇数又は偶数極性のビデ
オフィールドを発生することがしばしば必要となる。こ
のようなフィールド極性変換が特に必要となる処理は、
高速又はスローモーションのビデオ映像の作成である。
ディスプレイ(表示器)は、60フィールド/秒又は5
0フィールド/秒の標準表示レートで動作するので、単
にビデオフィールドの表示レートを増したり減らしたり
するだけでは、高速又はスローモーションを表示するこ
とはできない。同様に、大抵のビデオカメラは、50フ
ィールド/秒又は60フィールド/秒の標準撮像レート
で動作するので、単に表示レートに対して撮像レートを
減らしたり増したりするだけでは、一般に高速又はスロ
ーモーションを表示できない。したがって、高速又はス
ローモーションのビデオ映像の表示は通常、非標準速度
で動作するVTRを用いてビデオ信号を再生し、必要な
フィールドに時間的に最も近いフィールドを表示するこ
とにより、行っている。この方法を図1に示す。同図は
スローモーション表示を作る場合を示し、表示される映
像のモーション(動き)レートは、記録された映像の1
/4のレートである。
るため、ビデオ信号を処理する際、反対極性のビデオフ
ィールドから一方の極性、即ち奇数又は偶数極性のビデ
オフィールドを発生することがしばしば必要となる。こ
のようなフィールド極性変換が特に必要となる処理は、
高速又はスローモーションのビデオ映像の作成である。
ディスプレイ(表示器)は、60フィールド/秒又は5
0フィールド/秒の標準表示レートで動作するので、単
にビデオフィールドの表示レートを増したり減らしたり
するだけでは、高速又はスローモーションを表示するこ
とはできない。同様に、大抵のビデオカメラは、50フ
ィールド/秒又は60フィールド/秒の標準撮像レート
で動作するので、単に表示レートに対して撮像レートを
減らしたり増したりするだけでは、一般に高速又はスロ
ーモーションを表示できない。したがって、高速又はス
ローモーションのビデオ映像の表示は通常、非標準速度
で動作するVTRを用いてビデオ信号を再生し、必要な
フィールドに時間的に最も近いフィールドを表示するこ
とにより、行っている。この方法を図1に示す。同図は
スローモーション表示を作る場合を示し、表示される映
像のモーション(動き)レートは、記録された映像の1
/4のレートである。
【0003】図1の一番上に、ビデオテープレコーダ
(VTR)により記録された60Hz2:1飛越しフォ
ーマット・ビデオ信号の連続4フレーム(1〜4の番号
を付してある)の奇数「O」及び偶数「E」フィールド
を図解的に示す。正常の1/4の再生速度で動作するV
TRの未処理出力は、図1の中間に示すように、記録さ
れた信号の各フィールドを4回繰返して作られた毎秒6
0フィールドのフィールド列より成る。VTRの最終出
力を得るためには、未処理出力の若干のフィールドの極
性を反転して、所要の交番フィールド極性をもつ出力信
号を発生しなければならない。VTRの最終出力を図1
の一番下に示し、その中で極性が変換されたフィールド
を点線で示す。得られた出力信号を60Hzで表示する
と、表示された映像のモーションレートは、記録されて
いた原映像のレートの1/4となる。
(VTR)により記録された60Hz2:1飛越しフォ
ーマット・ビデオ信号の連続4フレーム(1〜4の番号
を付してある)の奇数「O」及び偶数「E」フィールド
を図解的に示す。正常の1/4の再生速度で動作するV
TRの未処理出力は、図1の中間に示すように、記録さ
れた信号の各フィールドを4回繰返して作られた毎秒6
0フィールドのフィールド列より成る。VTRの最終出
力を得るためには、未処理出力の若干のフィールドの極
性を反転して、所要の交番フィールド極性をもつ出力信
号を発生しなければならない。VTRの最終出力を図1
の一番下に示し、その中で極性が変換されたフィールド
を点線で示す。得られた出力信号を60Hzで表示する
と、表示された映像のモーションレートは、記録されて
いた原映像のレートの1/4となる。
【0004】表示映像のモーションレートを増すのに
も、類似の装置が使用されている。ただし、この場合、
VTRは正常より早い再生速度で動作するので、VTR
の未処理出力は記録されたビデオ信号の選択されたフィ
ールドのみとなる。例えば、原記録映像の3倍のモーシ
ョンレートの場合、VTRは正常の3倍の再生速度で動
作し、記録されたビデオ信号の3フィールド毎に再生さ
れたものが未処理出力となる。そして、ディスプレイを
駆動するための最終VTR出力を得るのに、幾つかのフ
ィールドの極性変換が必要である。
も、類似の装置が使用されている。ただし、この場合、
VTRは正常より早い再生速度で動作するので、VTR
の未処理出力は記録されたビデオ信号の選択されたフィ
ールドのみとなる。例えば、原記録映像の3倍のモーシ
ョンレートの場合、VTRは正常の3倍の再生速度で動
作し、記録されたビデオ信号の3フィールド毎に再生さ
れたものが未処理出力となる。そして、ディスプレイを
駆動するための最終VTR出力を得るのに、幾つかのフ
ィールドの極性変換が必要である。
【0005】極性が変換されたフィールドは、対応する
未処理出力フィールドの垂直補間によって作成される。
所要の出力ピクセル(画素)位置から垂直方向に上と下
の位置に対応する、未処理出力フィールドのピクセルの
各部分を組合せて、最終出力の各ピクセルを作る。出力
信号内に交番するフィールド極性を発生させるには、極
性変換を要するフィールドのみの補間が必要であるが、
垂直補間を行うと、表示映像における垂直解像度が減じ
るという影響が出る。補間されたフィールドと補間され
ないフィールドとの間に垂直解像度の変動があると、そ
れは表示映像において感知されるであろう。
未処理出力フィールドの垂直補間によって作成される。
所要の出力ピクセル(画素)位置から垂直方向に上と下
の位置に対応する、未処理出力フィールドのピクセルの
各部分を組合せて、最終出力の各ピクセルを作る。出力
信号内に交番するフィールド極性を発生させるには、極
性変換を要するフィールドのみの補間が必要であるが、
垂直補間を行うと、表示映像における垂直解像度が減じ
るという影響が出る。補間されたフィールドと補間され
ないフィールドとの間に垂直解像度の変動があると、そ
れは表示映像において感知されるであろう。
【0006】非標準速度で再生する場合の垂直解像度の
変動を避けるため、極性変換が必要であるかどうかに関
係なく、最終VTR出力の全フィールドを対応する未処
理出力フィールドから補間するのが普通である。図2
に、その垂直補間法を図解的に示す。図1の未処理出力
信号の奇数フィールドの一連のラインO1 ,O2 ,
O3,‥‥を図2の左手に示す。また、該未処理出力信
号の偶数フィールドの一連のラインE1 ,E2 ,E3 ,
‥‥を点線で示す。これは、偶数フィールドのラインの
奇数フィールドのラインに対する垂直位置を示してい
る。図2の右手に、最終出力信号の奇数フィールドの一
連のラインO1 ′,O2 ′,O3 ′,‥‥と、最終出力
信号の偶数フィールドの一連のラインE1 ′,E2 ′,
E3 ′,‥‥とを示す。最終出力信号のどちらか一方の
フィールドは、未処理出力信号のどちらか一方のフィー
ルドから次のようにして補間される。
変動を避けるため、極性変換が必要であるかどうかに関
係なく、最終VTR出力の全フィールドを対応する未処
理出力フィールドから補間するのが普通である。図2
に、その垂直補間法を図解的に示す。図1の未処理出力
信号の奇数フィールドの一連のラインO1 ,O2 ,
O3,‥‥を図2の左手に示す。また、該未処理出力信
号の偶数フィールドの一連のラインE1 ,E2 ,E3 ,
‥‥を点線で示す。これは、偶数フィールドのラインの
奇数フィールドのラインに対する垂直位置を示してい
る。図2の右手に、最終出力信号の奇数フィールドの一
連のラインO1 ′,O2 ′,O3 ′,‥‥と、最終出力
信号の偶数フィールドの一連のラインE1 ′,E2 ′,
E3 ′,‥‥とを示す。最終出力信号のどちらか一方の
フィールドは、未処理出力信号のどちらか一方のフィー
ルドから次のようにして補間される。
【0007】まず、奇数フィールドを未処理出力の奇数
フィールドから補間する場合を考える。最終奇数出力フ
ィールドのラインO1 ′,O2 ′,‥‥は、図に矢印で
示すように、未処理出力フィールドのライン対O1 とO
2 ,O2 とO3 ,‥‥の間において3/4:1/4の比
で補間される。即ち、ラインO1 ′における各ピクセル
は、ラインO1 における同じ水平位置のピクセル値の3
/4と、ラインO2 における同じ水平位置のピクセル値
の1/4とを合計して作る。その結果、ラインO1 及び
O2 に対するラインO1 ′の垂直位置におけるビデオ映
像のラインを表す、補間されたピクセルのラインが作ら
れる。図2のVは、ビデオフィールドにおけるライン間
隔を示す。次のラインO2 ′,O3 ′,‥‥も同様に、
図の矢印で示すように、未処理出力の対応するライン対
の間を3/4:1/4の比で補間することによって作ら
れる。よって、最終出力フィールドの全ラインは、未処
理出力フィールドの対応するラインで表される映像より
垂直方向に下の映像のラインを表すことになる。
フィールドから補間する場合を考える。最終奇数出力フ
ィールドのラインO1 ′,O2 ′,‥‥は、図に矢印で
示すように、未処理出力フィールドのライン対O1 とO
2 ,O2 とO3 ,‥‥の間において3/4:1/4の比
で補間される。即ち、ラインO1 ′における各ピクセル
は、ラインO1 における同じ水平位置のピクセル値の3
/4と、ラインO2 における同じ水平位置のピクセル値
の1/4とを合計して作る。その結果、ラインO1 及び
O2 に対するラインO1 ′の垂直位置におけるビデオ映
像のラインを表す、補間されたピクセルのラインが作ら
れる。図2のVは、ビデオフィールドにおけるライン間
隔を示す。次のラインO2 ′,O3 ′,‥‥も同様に、
図の矢印で示すように、未処理出力の対応するライン対
の間を3/4:1/4の比で補間することによって作ら
れる。よって、最終出力フィールドの全ラインは、未処
理出力フィールドの対応するラインで表される映像より
垂直方向に下の映像のラインを表すことになる。
【0008】最終出力の奇数フィールドを未処理出力偶
数フィールドから補間することもできる。この場合、ラ
インO1 ′,O2 ′,O3 ′,‥‥は、ラインE1 ′,
E2′,E3 ′,‥‥間で、図に示す相対的な垂直位置
を与えるために、今度は1/4:3/4の比で補間され
る。同様に、最終出力の偶数フィールドも、未処理出力
の奇数又は偶数フィールドのどちらか一方より補間でき
る。この場合、それぞれ1/4:3/4又は3/4:1
/4の比で未処理出力フィールドのライン間を垂直補間
することになる。
数フィールドから補間することもできる。この場合、ラ
インO1 ′,O2 ′,O3 ′,‥‥は、ラインE1 ′,
E2′,E3 ′,‥‥間で、図に示す相対的な垂直位置
を与えるために、今度は1/4:3/4の比で補間され
る。同様に、最終出力の偶数フィールドも、未処理出力
の奇数又は偶数フィールドのどちらか一方より補間でき
る。この場合、それぞれ1/4:3/4又は3/4:1
/4の比で未処理出力フィールドのライン間を垂直補間
することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の、極性変換が必
要であるかどうかに拘らず、最終出力の全フィールドを
未処理出力フィールドから補間する方法によれば、得ら
れたビデオ信号を表示した場合、確かに垂直解像度は不
変である。しかし、どんな場合も、この方法によって作
られた最終出力フィールドのラインは、未処理出力フィ
ールドラインにより表されるビデオ映像のラインに対し
垂直方向にずれた映像のラインを表す。したがって、原
記録ビデオ信号を直接再生し表示するときの標準速度
と、全出力フィールドを上述のように補間するときの非
標準速度とに再生速度を切替える場合、この垂直方向の
ずれが表示映像の中で感知されることになる。
要であるかどうかに拘らず、最終出力の全フィールドを
未処理出力フィールドから補間する方法によれば、得ら
れたビデオ信号を表示した場合、確かに垂直解像度は不
変である。しかし、どんな場合も、この方法によって作
られた最終出力フィールドのラインは、未処理出力フィ
ールドラインにより表されるビデオ映像のラインに対し
垂直方向にずれた映像のラインを表す。したがって、原
記録ビデオ信号を直接再生し表示するときの標準速度
と、全出力フィールドを上述のように補間するときの非
標準速度とに再生速度を切替える場合、この垂直方向の
ずれが表示映像の中で感知されることになる。
【0010】よって、本発明の課題は、標準又は非標準
の間で再生速度を切替える際の映像のずれ(変位)をな
くすと共に、変わらない垂直解像度で高速又はスローモ
ーションを描写できる、ビデオ素材のポストプロダクシ
ョン(あと処理)用装置を提供することである。
の間で再生速度を切替える際の映像のずれ(変位)をな
くすと共に、変わらない垂直解像度で高速又はスローモ
ーションを描写できる、ビデオ素材のポストプロダクシ
ョン(あと処理)用装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、所要
の出力フィールドと異なるフィールド極性順序をもつ一
連の入力フィールドを表す入力ビデオ信号から、交番す
るフィールド極性をもつ一連の出力フィールドを表す出
力2:1飛越しフォーマットのビデオ信号を作成する装
置を提供する。この装置は、対応する入力フィールドと
反対の極性の出力フィールドを、該入力フィールドを垂
直補間して、該入力フィールドに対してフィールドライ
ン間隔の半分だけ変位したピクセル位置に対応する出力
ピクセルを作ることによって作成する補間器と、対応す
る入力フィールドと同じ極性の出力フィールドを、該入
力フィールドのピクセルをろ波して、該入力フィールド
内のピクセル位置に対応する出力ピクセルを作ることに
よって作成するフィルタと、交番するフィールド極性を
もつ一連の出力フィールドを発生するように、上記入力
信号のフィールド極性順序に応じて上記補間器及び上記
フィルタの動作を制御する制御手段とを具える。
の出力フィールドと異なるフィールド極性順序をもつ一
連の入力フィールドを表す入力ビデオ信号から、交番す
るフィールド極性をもつ一連の出力フィールドを表す出
力2:1飛越しフォーマットのビデオ信号を作成する装
置を提供する。この装置は、対応する入力フィールドと
反対の極性の出力フィールドを、該入力フィールドを垂
直補間して、該入力フィールドに対してフィールドライ
ン間隔の半分だけ変位したピクセル位置に対応する出力
ピクセルを作ることによって作成する補間器と、対応す
る入力フィールドと同じ極性の出力フィールドを、該入
力フィールドのピクセルをろ波して、該入力フィールド
内のピクセル位置に対応する出力ピクセルを作ることに
よって作成するフィルタと、交番するフィールド極性を
もつ一連の出力フィールドを発生するように、上記入力
信号のフィールド極性順序に応じて上記補間器及び上記
フィルタの動作を制御する制御手段とを具える。
【0012】上記のフィルタ及び補間器によって作成さ
れた出力フィールドにおいては、出力フィールドにおけ
る垂直解像度への影響が、入力フィールドに比べてほぼ
同じである。したがって、表示の際に出力信号のフィー
ルド間で解像度の変動が感知されることは、回避され
る。更に、フィルタと補間器の両方によって作成された
出力フィールドのラインは、入力フィールドによって表
される映像のラインに対し正確な垂直位置にあるビデオ
映像ラインと一致する。入力フィールドと同じ極性の出
力フィールドを作成するとき、入力フィールドのピクセ
ルの位置と直接対応する出力ピクセルが作られる。同様
に、入力フィールドと反対極性の出力フィールドを作成
するとき、入力フィールドに対してフィールドライン間
隔の半分だけ変位したピクセル位置、即ち入力フィール
ドのピクセルラインの中間位置に直接対応する出力ピク
セルが作られる。したがって、映像データの入力及び出
力フィールド間に垂直方向のずれがない。よって、非標
準速度で動作するVTRのようなビデオレコーダの未処
理出力を、高速又はスローモーションへの切替え時に入
力信号として本装置に加える場合、出力信号を表示する
際に、原記録信号を標準レートで表示する場合に比べ、
垂直のずれが感知されない。
れた出力フィールドにおいては、出力フィールドにおけ
る垂直解像度への影響が、入力フィールドに比べてほぼ
同じである。したがって、表示の際に出力信号のフィー
ルド間で解像度の変動が感知されることは、回避され
る。更に、フィルタと補間器の両方によって作成された
出力フィールドのラインは、入力フィールドによって表
される映像のラインに対し正確な垂直位置にあるビデオ
映像ラインと一致する。入力フィールドと同じ極性の出
力フィールドを作成するとき、入力フィールドのピクセ
ルの位置と直接対応する出力ピクセルが作られる。同様
に、入力フィールドと反対極性の出力フィールドを作成
するとき、入力フィールドに対してフィールドライン間
隔の半分だけ変位したピクセル位置、即ち入力フィール
ドのピクセルラインの中間位置に直接対応する出力ピク
セルが作られる。したがって、映像データの入力及び出
力フィールド間に垂直方向のずれがない。よって、非標
準速度で動作するVTRのようなビデオレコーダの未処
理出力を、高速又はスローモーションへの切替え時に入
力信号として本装置に加える場合、出力信号を表示する
際に、原記録信号を標準レートで表示する場合に比べ、
垂直のずれが感知されない。
【0013】補間器及びフィルタの各々は、使用時に入
力信号が供給されるタップ付き遅延線と、該遅延線のタ
ップに接続された出力手段とを含むものでよい。該遅延
線は、入力信号の1ライン期間だけ入力フィールドを遅
らせる複数のライン遅延素子を有するものであり、該出
力手段は、上記タップにより供給される入力ピクセルの
各部分を組合せて所要のピクセルを発生するものであ
る。各出力ピクセルを作るのに用いる入力ピクセルの数
は、フィルタ又は補間器の遅延線のタップ数を変えるこ
とにより変えられる。補間器には偶数個のタップが用い
られ、フィルタには奇数個のタップが用いられる。出力
ピクセルを作るために組合される入力ピクセルの上記各
部分は、出力ピクセルに関与する入力ピクセルの数及び
それらの出力ピクセル位置からのずれ(変位)によって
決まる。適正な上記部分は、入力ピクセルにそれぞれ加
重(重み付け)係数を乗じることによって得られる。こ
うして得られた加重値を合算して出力ピクセルを作る。
ただし、加重は、乗算でなく加算により行ってもよく、
また出力手段により最終出力ピクセルを作る際、ピクセ
ルを加重の前に合算してもよい。
力信号が供給されるタップ付き遅延線と、該遅延線のタ
ップに接続された出力手段とを含むものでよい。該遅延
線は、入力信号の1ライン期間だけ入力フィールドを遅
らせる複数のライン遅延素子を有するものであり、該出
力手段は、上記タップにより供給される入力ピクセルの
各部分を組合せて所要のピクセルを発生するものであ
る。各出力ピクセルを作るのに用いる入力ピクセルの数
は、フィルタ又は補間器の遅延線のタップ数を変えるこ
とにより変えられる。補間器には偶数個のタップが用い
られ、フィルタには奇数個のタップが用いられる。出力
ピクセルを作るために組合される入力ピクセルの上記各
部分は、出力ピクセルに関与する入力ピクセルの数及び
それらの出力ピクセル位置からのずれ(変位)によって
決まる。適正な上記部分は、入力ピクセルにそれぞれ加
重(重み付け)係数を乗じることによって得られる。こ
うして得られた加重値を合算して出力ピクセルを作る。
ただし、加重は、乗算でなく加算により行ってもよく、
また出力手段により最終出力ピクセルを作る際、ピクセ
ルを加重の前に合算してもよい。
【0014】フィルタ及び補間器は、別々に設けてもよ
いが、制御手段の制御の下にタップ付き遅延線及び出力
手段を選択的に配置することにより、フィルタ又は補間
器のいずれか一方を構成するのがよい。こうすれば、必
要な部品の数が減じ、したがって大きさやコストを節減
できる。よって、請求項3に記載したように本装置を構
成するのがよい。
いが、制御手段の制御の下にタップ付き遅延線及び出力
手段を選択的に配置することにより、フィルタ又は補間
器のいずれか一方を構成するのがよい。こうすれば、必
要な部品の数が減じ、したがって大きさやコストを節減
できる。よって、請求項3に記載したように本装置を構
成するのがよい。
【0015】本装置によってもたらされる出力及び入力
信号の対応フィールド間の遅れが、奇数及び偶数の極性
変換された出力フィールドについて、更に全出力フィー
ルドについて不変であること、したがって、殆ど或いは
全くタイミング補正を必要としないで出力信号をディス
プレイの駆動に使用できることが望ましい。補間器を、
偶数入力フィールドから奇数出力フィールドへ、また奇
数入力フィールドから偶数出力フィールドへ変換するの
に同じように構成すれば、入力フィールドに対する出力
フィールドのタイミングはそれぞれ異なったものとな
り、タイミングの補正が必要となるであろう。したがっ
て、制御手段を配置して出力手段におけるタップの選択
を制御するのがよい。この場合、補間器によって偶数入
力フィールドから作成される奇数出力フィールドが上記
偶数入力フィールドに対し、補間器によって奇数入力フ
ィールドから作成される偶数出力フィールドが上記奇数
入力フィールドに対して遅れる時間に等しい時間だけ遅
れるようにする。同様に、フィルタについても、該フィ
ルタによって作成される出力フィールドが対応する入力
フィールドに対し上記の時間だけ遅れるように、配慮す
ることが望ましい。
信号の対応フィールド間の遅れが、奇数及び偶数の極性
変換された出力フィールドについて、更に全出力フィー
ルドについて不変であること、したがって、殆ど或いは
全くタイミング補正を必要としないで出力信号をディス
プレイの駆動に使用できることが望ましい。補間器を、
偶数入力フィールドから奇数出力フィールドへ、また奇
数入力フィールドから偶数出力フィールドへ変換するの
に同じように構成すれば、入力フィールドに対する出力
フィールドのタイミングはそれぞれ異なったものとな
り、タイミングの補正が必要となるであろう。したがっ
て、制御手段を配置して出力手段におけるタップの選択
を制御するのがよい。この場合、補間器によって偶数入
力フィールドから作成される奇数出力フィールドが上記
偶数入力フィールドに対し、補間器によって奇数入力フ
ィールドから作成される偶数出力フィールドが上記奇数
入力フィールドに対して遅れる時間に等しい時間だけ遅
れるようにする。同様に、フィルタについても、該フィ
ルタによって作成される出力フィールドが対応する入力
フィールドに対し上記の時間だけ遅れるように、配慮す
ることが望ましい。
【0016】前述のように、例えば非標準再生速度で動
作するVTRのようなビデオレコーダの未処理出力(図
1)は、映像の高速又はスローモーション表示が必要な
ときに入力信号として本装置に供給される。標準及び非
標準再生速度の切替えを行う際に連続的な表示を得るた
め、標準速度で動作するVTRによって再生されるビデ
オ信号は、VTRの高速及びスローモーション動作時に
入力フィールドを処理するとき上記本装置によってもた
らされる遅延に等しい遅延を与えたのちディスプレイに
供給する。しかし、VTRその他の再生装置の出力は、
標準速度及び非標準速度のどちらの再生時にも遅延線に
供給され、上記制御手段が上記出力手段を選択的に制御
して、標準速度再生時に、遅延線に供給されるビデオフ
ィールドが、非標準再生時の入力フィールド処理の際の
本装置による遅延に等しい遅延ののち更に処理されるこ
となく出力されるようにしている。
作するVTRのようなビデオレコーダの未処理出力(図
1)は、映像の高速又はスローモーション表示が必要な
ときに入力信号として本装置に供給される。標準及び非
標準再生速度の切替えを行う際に連続的な表示を得るた
め、標準速度で動作するVTRによって再生されるビデ
オ信号は、VTRの高速及びスローモーション動作時に
入力フィールドを処理するとき上記本装置によってもた
らされる遅延に等しい遅延を与えたのちディスプレイに
供給する。しかし、VTRその他の再生装置の出力は、
標準速度及び非標準速度のどちらの再生時にも遅延線に
供給され、上記制御手段が上記出力手段を選択的に制御
して、標準速度再生時に、遅延線に供給されるビデオフ
ィールドが、非標準再生時の入力フィールド処理の際の
本装置による遅延に等しい遅延ののち更に処理されるこ
となく出力されるようにしている。
【0017】タップ付き遅延線を構成するタップ及びラ
イン遅延素子の数は、所要の補間特性に従って変化す
る。例えば、2タップ遅延線があれば補間器として十分
であろうが、或る限界内ではタップの数を増加すること
により解像度が改善される。4タップを有する補間器
は、本装置の部品数を余り増さずに良好な結果を与える
ことが分かった。しかし、フィルタ構成には後述のよう
に奇数個のタップを用いる必要があるので、遅延線は、
4個のライン遅延素子と、遅延線に沿ってライン遅延素
子と交互に配設された5個のタップとを有するものがよ
い。
イン遅延素子の数は、所要の補間特性に従って変化す
る。例えば、2タップ遅延線があれば補間器として十分
であろうが、或る限界内ではタップの数を増加すること
により解像度が改善される。4タップを有する補間器
は、本装置の部品数を余り増さずに良好な結果を与える
ことが分かった。しかし、フィルタ構成には後述のよう
に奇数個のタップを用いる必要があるので、遅延線は、
4個のライン遅延素子と、遅延線に沿ってライン遅延素
子と交互に配設された5個のタップとを有するものがよ
い。
【0018】本発明はまた、所要の出力フィールドと異
なるフィールド極性順序をもつ一連の入力フィールドを
表す入力ビデオ信号から、交番するフィールド極性をも
つ一連の出力フィールドを表す出力2:1飛越しフォー
マット・ビデオ信号を作成する方法を提供する。この方
法は、それぞれ対応する入力フィールドと反対の極性の
幾つかの出力フィールドの各々を、対応する入力フィー
ルドを垂直補間し、該入力フィールドに対してフィール
ドライン間隔の半分だけ変位したピクセル位置に対応す
る出力ピクセルを作ることによって作成し、それぞれ対
応する入力フィールドと同じ極性の他の出力フィールド
の各々を、該対応する入力フィールドのピクセルをろ波
し、該入力フィールド内のピクセルの位置に対応する出
力ピクセルを作ることによって作成するステップを含
み、上記出力フィールドの作成は、交番するフィールド
極性をもつ一連の出力フィールドが作成されるように、
上記入力信号のフィールド極性順序に応じて制御される
ことを特徴としている。
なるフィールド極性順序をもつ一連の入力フィールドを
表す入力ビデオ信号から、交番するフィールド極性をも
つ一連の出力フィールドを表す出力2:1飛越しフォー
マット・ビデオ信号を作成する方法を提供する。この方
法は、それぞれ対応する入力フィールドと反対の極性の
幾つかの出力フィールドの各々を、対応する入力フィー
ルドを垂直補間し、該入力フィールドに対してフィール
ドライン間隔の半分だけ変位したピクセル位置に対応す
る出力ピクセルを作ることによって作成し、それぞれ対
応する入力フィールドと同じ極性の他の出力フィールド
の各々を、該対応する入力フィールドのピクセルをろ波
し、該入力フィールド内のピクセルの位置に対応する出
力ピクセルを作ることによって作成するステップを含
み、上記出力フィールドの作成は、交番するフィールド
極性をもつ一連の出力フィールドが作成されるように、
上記入力信号のフィールド極性順序に応じて制御される
ことを特徴としている。
【0019】この方法は、これまで述べた装置を用いて
実施することができる。この方法はまた、交番するフィ
ールド極性をもつ一連の予備フィールドを表す予備ビデ
オ信号のフィールドを選択又は反復することによって入
力ビデオ信号を作成し、これにより、与えられたフィー
ルド表示レートに対しビデオ映像におけるモーション
(動き)レートが予備ビデオ信号のそれより増加又は減
少した出力信号を作成するステップを含んでもよい。予
備ビデオ信号は、遅延線に選択的に、即ち標準速度表示
が必要なときに供給してもよく、そのとき予備フィール
ドは、高速又はスローモーション描写のための入力フィ
ールド処理による遅延に等しい遅延ののち何も処理しな
いで出力することができる。このようにすれば、上述の
ような標準及び非標準モーションレートの切替え時にタ
イミング補正することなく、連続的な表示を得ることが
できる。
実施することができる。この方法はまた、交番するフィ
ールド極性をもつ一連の予備フィールドを表す予備ビデ
オ信号のフィールドを選択又は反復することによって入
力ビデオ信号を作成し、これにより、与えられたフィー
ルド表示レートに対しビデオ映像におけるモーション
(動き)レートが予備ビデオ信号のそれより増加又は減
少した出力信号を作成するステップを含んでもよい。予
備ビデオ信号は、遅延線に選択的に、即ち標準速度表示
が必要なときに供給してもよく、そのとき予備フィール
ドは、高速又はスローモーション描写のための入力フィ
ールド処理による遅延に等しい遅延ののち何も処理しな
いで出力することができる。このようにすれば、上述の
ような標準及び非標準モーションレートの切替え時にタ
イミング補正することなく、連続的な表示を得ることが
できる。
【0020】
【実施例】以下、図面により本発明を具体的に説明す
る。図3は、本発明の実施例を示すブロック図である。
図3の装置は、1で広く示したフィールド変換器、該変
換器1の入力端3に出力が接続されたVTR2、フィー
ルド変換器1とVTR2の動作を制御するコントローラ
4を有する。フィールド変換器1はタップ付き遅延線5
を有し、この遅延線は、4個のライン遅延素子(H)6
a〜6dと、該遅延線に沿ってライン遅延素子と交互に
配設された5個のタップ7a〜7eとより成る。各ライ
ン遅延素子6a〜6dは、先入れ先出し素子で、ビデオ
の1ラインを記憶しこれに供給される入力フィールドを
1ライン期間遅らせることができる。フィールド変換器
はまた、図示のように接続された4個の2:1セレクタ
(SEL)8a〜8d、4個の加算器9a〜9d、3個
の乗算器10a〜10cより成る出力手段を有する。加
算器9dの出力は、フィールド変換器1の出力線11に
供給される。
る。図3は、本発明の実施例を示すブロック図である。
図3の装置は、1で広く示したフィールド変換器、該変
換器1の入力端3に出力が接続されたVTR2、フィー
ルド変換器1とVTR2の動作を制御するコントローラ
4を有する。フィールド変換器1はタップ付き遅延線5
を有し、この遅延線は、4個のライン遅延素子(H)6
a〜6dと、該遅延線に沿ってライン遅延素子と交互に
配設された5個のタップ7a〜7eとより成る。各ライ
ン遅延素子6a〜6dは、先入れ先出し素子で、ビデオ
の1ラインを記憶しこれに供給される入力フィールドを
1ライン期間遅らせることができる。フィールド変換器
はまた、図示のように接続された4個の2:1セレクタ
(SEL)8a〜8d、4個の加算器9a〜9d、3個
の乗算器10a〜10cより成る出力手段を有する。加
算器9dの出力は、フィールド変換器1の出力線11に
供給される。
【0021】各セレクタ8a〜8dは、各々が遅延線5
のタップ7a〜7eの1つに接続された2つの入力A及
びBを有する。セレクタ8aはタップ7aと7bに、セ
レクタ8bはタップ7eと7dに、セレクタ8cはタッ
プ7bと7cに、セレクタ8dはタップ7dと7cにそ
れぞれ接続される。コントローラ4は、常時図に点線で
示す制御リンク(線)を介して、各セレクタの入力A,
Bのどらちをセレクタの出力に接続するかを制御する。
制御リンクはまた、コントローラ4及びVTR2の間、
コントローラ4及び乗算器10a〜10cの間にも設け
られる。これらの制御リンクにより、コントローラ4
は、VTR2の再生速度及び乗算器10a〜10cの乗
算係数の値h0,h1,h2を制御する。
のタップ7a〜7eの1つに接続された2つの入力A及
びBを有する。セレクタ8aはタップ7aと7bに、セ
レクタ8bはタップ7eと7dに、セレクタ8cはタッ
プ7bと7cに、セレクタ8dはタップ7dと7cにそ
れぞれ接続される。コントローラ4は、常時図に点線で
示す制御リンク(線)を介して、各セレクタの入力A,
Bのどらちをセレクタの出力に接続するかを制御する。
制御リンクはまた、コントローラ4及びVTR2の間、
コントローラ4及び乗算器10a〜10cの間にも設け
られる。これらの制御リンクにより、コントローラ4
は、VTR2の再生速度及び乗算器10a〜10cの乗
算係数の値h0,h1,h2を制御する。
【0022】動作時、最初に例えば60Hz(60フィ
ールド/秒)の標準レートで撮像された予備ビデオ信号
をVTR2により再生する。コントローラ4は、VTR
2の再生速度を例えばコントローラ4のキーボード(図
示せず)を介するオペレータからの入力に従って制御す
る。標準再生速度で動作する場合、VTR2の出力は、
最初に記録された単なる予備ビデオ信号である。標準よ
り遅い再生速度で動作する場合、VTR2の出力は、予
備ビデオ信号のフィールドを繰返して作られる。該予備
信号の各フィールドの繰返し回数は、その特定の再生速
度によって決まる。標準より早い再生速度の場合、該V
TR出力は、その再生速度に応じて予備信号のフィール
ドを選択して作られる。例えば、標準の3倍の再生速度
の場合、予備信号の3フィールド毎にVTR2から出力
される。しかし、どの場合も、VTRは毎秒60フィー
ルドのレートでフィールドを出力し、これらのフィール
ドは、フィールド変換器1の入力端3を介して遅延線5
に供給される。(勿論、標準再生速度でしか動作できな
いVTRを使用することもできる。VTRの出力をフィ
ールドメモリに供給し、コントローラ4の制御の下に該
メモリから非標準速度で動作するVTRの未処理出力と
等価のフィールド列を読出す。この場合、フィールドメ
モリの出力が遅延線5に供給される。)
ールド/秒)の標準レートで撮像された予備ビデオ信号
をVTR2により再生する。コントローラ4は、VTR
2の再生速度を例えばコントローラ4のキーボード(図
示せず)を介するオペレータからの入力に従って制御す
る。標準再生速度で動作する場合、VTR2の出力は、
最初に記録された単なる予備ビデオ信号である。標準よ
り遅い再生速度で動作する場合、VTR2の出力は、予
備ビデオ信号のフィールドを繰返して作られる。該予備
信号の各フィールドの繰返し回数は、その特定の再生速
度によって決まる。標準より早い再生速度の場合、該V
TR出力は、その再生速度に応じて予備信号のフィール
ドを選択して作られる。例えば、標準の3倍の再生速度
の場合、予備信号の3フィールド毎にVTR2から出力
される。しかし、どの場合も、VTRは毎秒60フィー
ルドのレートでフィールドを出力し、これらのフィール
ドは、フィールド変換器1の入力端3を介して遅延線5
に供給される。(勿論、標準再生速度でしか動作できな
いVTRを使用することもできる。VTRの出力をフィ
ールドメモリに供給し、コントローラ4の制御の下に該
メモリから非標準速度で動作するVTRの未処理出力と
等価のフィールド列を読出す。この場合、フィールドメ
モリの出力が遅延線5に供給される。)
【0023】フィールド変換器(以下、単に「変換器」
という。)1の出力は、交番する奇数及び偶数極性のフ
ィールドを有する60Hzビデオ信号であり、変換器1
の入力端3に供給される各フィールドに対し、1つの出
力フィールドが与えられている。この出力ビデオ信号
は、ビデオ映像をモニタするためのディスプレイの駆動
に直接使用することができる。
という。)1の出力は、交番する奇数及び偶数極性のフ
ィールドを有する60Hzビデオ信号であり、変換器1
の入力端3に供給される各フィールドに対し、1つの出
力フィールドが与えられている。この出力ビデオ信号
は、ビデオ映像をモニタするためのディスプレイの駆動
に直接使用することができる。
【0024】VTR2が標準再生速度で動作していると
き、遅延線5に供給されるフィールドは、予備ビデオ信
号のフィールドであるから、所要の交番フィールド極性
を有する。しかし、非標準再生速度で動作しているとき
は、VTR2のフィールド出力は、必ずしも交番極性を
もつものとは限らない。標準より遅い再生速度の場合、
予備ビデオ信号のフィールドが反復されるので、遅延線
5に供給されるフィールドは、常に不適正な極性順序を
もつものとなる。このような場合、入力フィールドの幾
つかを反対極性のフィールドに変換して、所要のフィー
ルド極性順序をもつ出力信号を与えなければならない。
これらのフィールドは、あとでもっと詳細に述べるよう
に、変換器1における垂直補間によって発生される。補
間をすると垂直解像度が減少するので、幾つかのフィー
ルドの極性変換が必要な非標準再生速度の場合、極性変
換を要しない入力フィールドを変換器1でろ波して、対
応する入力フィールドと同じ極性のろ波された出力フィ
ールドを作る。フィールドのろ波の垂直解像度への影響
は、補間のそれとほぼ同一である。よって、VTR2の
非標準再生速度での出力ビデオ信号における解像度の変
動が避けられる。
き、遅延線5に供給されるフィールドは、予備ビデオ信
号のフィールドであるから、所要の交番フィールド極性
を有する。しかし、非標準再生速度で動作しているとき
は、VTR2のフィールド出力は、必ずしも交番極性を
もつものとは限らない。標準より遅い再生速度の場合、
予備ビデオ信号のフィールドが反復されるので、遅延線
5に供給されるフィールドは、常に不適正な極性順序を
もつものとなる。このような場合、入力フィールドの幾
つかを反対極性のフィールドに変換して、所要のフィー
ルド極性順序をもつ出力信号を与えなければならない。
これらのフィールドは、あとでもっと詳細に述べるよう
に、変換器1における垂直補間によって発生される。補
間をすると垂直解像度が減少するので、幾つかのフィー
ルドの極性変換が必要な非標準再生速度の場合、極性変
換を要しない入力フィールドを変換器1でろ波して、対
応する入力フィールドと同じ極性のろ波された出力フィ
ールドを作る。フィールドのろ波の垂直解像度への影響
は、補間のそれとほぼ同一である。よって、VTR2の
非標準再生速度での出力ビデオ信号における解像度の変
動が避けられる。
【0025】コントローラ4の制御の下で、変換器1
を、入力フィールドから出力フィールドを補間したり、
入力フィールドをろ波して出力フィールドを作ったり、
或いは入力フィールドを処理しないで直接出力フィール
ドとして与えたりするように構成することができる。変
換器1の構成は、図3に示す制御リンクを介しVTR2
の再生速度(したがって、遅延線に供給されるフィール
ドの極性順序)に応じて、変換器の出力線11に供給さ
れる信号が所要の交番フィールド極性順序を有し、した
がって直接ディスプレイの駆動に使用できるように制御
される。補間器は、奇数から偶数又は偶数から奇数への
変換のどちらが必要かに応じ、またライン標準(525
ライン/フレーム又は625ライン/フレーム)に応じ
て、後述の理由により異なる構成にされる。或る場合、
補間器は「上げ補間器」として構成され、その他の場
合、補間器は「下げ補間器」として構成される。
を、入力フィールドから出力フィールドを補間したり、
入力フィールドをろ波して出力フィールドを作ったり、
或いは入力フィールドを処理しないで直接出力フィール
ドとして与えたりするように構成することができる。変
換器1の構成は、図3に示す制御リンクを介しVTR2
の再生速度(したがって、遅延線に供給されるフィール
ドの極性順序)に応じて、変換器の出力線11に供給さ
れる信号が所要の交番フィールド極性順序を有し、した
がって直接ディスプレイの駆動に使用できるように制御
される。補間器は、奇数から偶数又は偶数から奇数への
変換のどちらが必要かに応じ、またライン標準(525
ライン/フレーム又は625ライン/フレーム)に応じ
て、後述の理由により異なる構成にされる。或る場合、
補間器は「上げ補間器」として構成され、その他の場
合、補間器は「下げ補間器」として構成される。
【0026】図4の表は、変換器1を4つの異なる制御
モード(態様)、即ち上げ補間器モード、下げ補間器モ
ード、フィルタモード、バイパスモード(入力フィール
ドが処理されずに出力線11に供給される。)に構成す
る方法を示すものである。各制御モードに対し、同表
は、乗算器10a〜10cの乗算係数h0,h1,h2
の値を示す。ただし、C1 ,C2 ,C3 ,C4 及びC5
は0と1の間の係数値を表す。同表はまた、各制御モー
ドにおいて各セレクタ8a〜8dの出力がその入力A又
はBのどちらに接続されるかを示す。「x」は、A又は
Bの「どちらでもよい」条件を表す。各制御モードにお
ける変換器1の動作をこれからもっと詳細に説明する。
モード(態様)、即ち上げ補間器モード、下げ補間器モ
ード、フィルタモード、バイパスモード(入力フィール
ドが処理されずに出力線11に供給される。)に構成す
る方法を示すものである。各制御モードに対し、同表
は、乗算器10a〜10cの乗算係数h0,h1,h2
の値を示す。ただし、C1 ,C2 ,C3 ,C4 及びC5
は0と1の間の係数値を表す。同表はまた、各制御モー
ドにおいて各セレクタ8a〜8dの出力がその入力A又
はBのどちらに接続されるかを示す。「x」は、A又は
Bの「どちらでもよい」条件を表す。各制御モードにお
ける変換器1の動作をこれからもっと詳細に説明する。
【0027】まず、フィルタモードにおける動作を図5
により説明する。同図は、この制御モードにおける変換
器1の実効的構成を示す。図5のフィルタは、遅延線5
に供給された対応する入力フィールドと同じ極性の出力
フィールドを発生する。このフィルタの動作は、入力フ
ィールドの4本のラインが遅延線5に供給された段階を
考察すると、最もよく理解できる。入力フィールドの最
初のラインはライン遅延素子6dに記憶され、2番目の
ラインはライン遅延素子6cに、3番目のラインはライ
ン遅延素子6bに、4番目のラインはライン遅延素子6
aに記憶されるであろう。入力フィールドの5番目のラ
インの第1ピクセルが入力端3に供給される時、このピ
クセルは、ライン遅延素子6aと共にタップ7aを介し
て加算器9aにも供給される。同時に、4番目のライン
の第1ピクセルは、ライン遅延素子6aから出力され、
ライン遅延素子6b及びタップ7bを介して加算器9b
にも供給される。同様に、3番目のラインの第1ピクセ
ルは、ライン遅延素子6bから出力され、ライン遅延素
子6c及びタップ7cを介して乗算器10cに供給され
る。2番目のラインの第1ピクセルは、ライン遅延素子
6cから出力され、ライン遅延素子6d及びタップ7d
を介して加算器9bに供給される。最後に、最初のライ
ンの第1ピクセルは、ライン遅延素子6dから出力さ
れ、タップ7eを介して加算器9aに供給される。した
がって、5番目のラインの第1ピクセルが入力端3に供
給されると、このピクセルは、加算器9aにより最初の
ラインの第1ピクセルと合算され、乗算器10aに供給
される。第2及び第4ラインの第1ピクセルは、加算器
9bにより合算され、乗算器10bに供給される。第3
ラインの第1ピクセルは、直接乗算器10cに供給され
る。
により説明する。同図は、この制御モードにおける変換
器1の実効的構成を示す。図5のフィルタは、遅延線5
に供給された対応する入力フィールドと同じ極性の出力
フィールドを発生する。このフィルタの動作は、入力フ
ィールドの4本のラインが遅延線5に供給された段階を
考察すると、最もよく理解できる。入力フィールドの最
初のラインはライン遅延素子6dに記憶され、2番目の
ラインはライン遅延素子6cに、3番目のラインはライ
ン遅延素子6bに、4番目のラインはライン遅延素子6
aに記憶されるであろう。入力フィールドの5番目のラ
インの第1ピクセルが入力端3に供給される時、このピ
クセルは、ライン遅延素子6aと共にタップ7aを介し
て加算器9aにも供給される。同時に、4番目のライン
の第1ピクセルは、ライン遅延素子6aから出力され、
ライン遅延素子6b及びタップ7bを介して加算器9b
にも供給される。同様に、3番目のラインの第1ピクセ
ルは、ライン遅延素子6bから出力され、ライン遅延素
子6c及びタップ7cを介して乗算器10cに供給され
る。2番目のラインの第1ピクセルは、ライン遅延素子
6cから出力され、ライン遅延素子6d及びタップ7d
を介して加算器9bに供給される。最後に、最初のライ
ンの第1ピクセルは、ライン遅延素子6dから出力さ
れ、タップ7eを介して加算器9aに供給される。した
がって、5番目のラインの第1ピクセルが入力端3に供
給されると、このピクセルは、加算器9aにより最初の
ラインの第1ピクセルと合算され、乗算器10aに供給
される。第2及び第4ラインの第1ピクセルは、加算器
9bにより合算され、乗算器10bに供給される。第3
ラインの第1ピクセルは、直接乗算器10cに供給され
る。
【0028】乗算器10a〜10cに供給されたピクセ
ル値はそれから、それぞれ加重係数C5 ,C4 ,C3 が
乗算される。乗算器10a及び10bの出力は、加算器
9cに供給されて合算され、その出力は、加算器9dに
より乗算器10cの出力と合算される。加算器9dの出
力は、入力フィールドに対応しこれと同じ極性をもつ出
力フィールドの第3ラインの第1ピクセルを構成する。
即ち、p1 〜p5 をそれぞれ入力フィールドの第1〜第
5ラインにおける第1ピクセルの値とし、pOU T を出力
ピクセル値とすれば、pOUT は次式で与えられる。 pOUT =C5 (p1 +p5 )+C4 (p2 +p4 )+C3 p3
ル値はそれから、それぞれ加重係数C5 ,C4 ,C3 が
乗算される。乗算器10a及び10bの出力は、加算器
9cに供給されて合算され、その出力は、加算器9dに
より乗算器10cの出力と合算される。加算器9dの出
力は、入力フィールドに対応しこれと同じ極性をもつ出
力フィールドの第3ラインの第1ピクセルを構成する。
即ち、p1 〜p5 をそれぞれ入力フィールドの第1〜第
5ラインにおける第1ピクセルの値とし、pOU T を出力
ピクセル値とすれば、pOUT は次式で与えられる。 pOUT =C5 (p1 +p5 )+C4 (p2 +p4 )+C3 p3
【0029】上記係数C3 ,C4 ,C5 の値は、コント
ローラ4(図3)によって利得1が維持されるように適
当な値に設定される。これらの係数C3 ,C4 ,C5 の
値は、出力ピクセルを作るために組合せる各入力ピクセ
ルの割合を決定するもので、公知の有限インパルス応答
デジタルフィルタの理論に従って決められる。これらの
値は、コントローラにおいて設定してもよく、或いは、
種々の異なる値で実験できるようにコントローラのキー
ボードを介してオペレータが供給してもよい。ただし、
適当な値は、例えばC3 =0.8599178、C4 =
0.1606419、C5 =−0.090375であろ
う。
ローラ4(図3)によって利得1が維持されるように適
当な値に設定される。これらの係数C3 ,C4 ,C5 の
値は、出力ピクセルを作るために組合せる各入力ピクセ
ルの割合を決定するもので、公知の有限インパルス応答
デジタルフィルタの理論に従って決められる。これらの
値は、コントローラにおいて設定してもよく、或いは、
種々の異なる値で実験できるようにコントローラのキー
ボードを介してオペレータが供給してもよい。ただし、
適当な値は、例えばC3 =0.8599178、C4 =
0.1606419、C5 =−0.090375であろ
う。
【0030】この処理は、入力フィールドの第5ライン
の第2及びこれに続くピクセルが遅延線に供給される時
に繰返され、フィルタは、出力フィールドの第3ライン
の第2及びこれに続くピクセルを発生する。この処理を
図解的に図6に示す。図6の左側に、遅延線5に供給さ
れる入力フィールドの一連のライン11 ,12 ,13,
‥‥を示し、同図の右側に、これらから作った出力フィ
ールドの一連のラインL1 ,L2 ,L3 ,‥‥を示す。
同図に点線の矢印で示すように、出力フィールドの第3
ラインL3 が入力フィールドの最初の5本のライン11
〜15 から作られる。この出力フィールドのラインL3
は、入力フィールドのライン13 と同じ垂直位置に対応
するので、入力及び出力フィールド間に映像データの垂
直ずれはない。ライン15 及びL3 に付した矢じりは、
入力フィールドライン15 が入力端3に供給される時、
出力フィールドラインL3 が出力線11に供給されるこ
とを示す。
の第2及びこれに続くピクセルが遅延線に供給される時
に繰返され、フィルタは、出力フィールドの第3ライン
の第2及びこれに続くピクセルを発生する。この処理を
図解的に図6に示す。図6の左側に、遅延線5に供給さ
れる入力フィールドの一連のライン11 ,12 ,13,
‥‥を示し、同図の右側に、これらから作った出力フィ
ールドの一連のラインL1 ,L2 ,L3 ,‥‥を示す。
同図に点線の矢印で示すように、出力フィールドの第3
ラインL3 が入力フィールドの最初の5本のライン11
〜15 から作られる。この出力フィールドのラインL3
は、入力フィールドのライン13 と同じ垂直位置に対応
するので、入力及び出力フィールド間に映像データの垂
直ずれはない。ライン15 及びL3 に付した矢じりは、
入力フィールドライン15 が入力端3に供給される時、
出力フィールドラインL3 が出力線11に供給されるこ
とを示す。
【0031】上述の処理は、出力フィールドのあとのラ
インに対して繰返され、入力フィールドの第6ラインが
遅延線5に供給される時、出力フィールドの第4ライン
が入力フィールドの第2〜第6ラインから発生される。
以下同様である。
インに対して繰返され、入力フィールドの第6ラインが
遅延線5に供給される時、出力フィールドの第4ライン
が入力フィールドの第2〜第6ラインから発生される。
以下同様である。
【0032】図6における出力フィールドの第1及び第
2ラインL1 及びL2 は、入力フィールドの第3及び第
4ラインがそれぞれ遅延線に供給される時に、係数値を
調整しないで発生できる。勿論、そのときこれらの出力
ラインに対する利得は1でなくなり、厳密にいえば、こ
れらの出力ラインにおける映像データは、出力ラインの
位置に対応する垂直位置にある入力ビデオ映像のライン
には直接対応しないであろう。出力フィールドの最後の
2本のラインについても、同様の考察があてはまる。こ
れらは、最後の入力フィールドラインがフィルタに供給
され終わったあとで作られる。しかし、これは出力フィ
ールドの最初と最後の2ラインに影響するだけであるか
ら、表示映像への影響は重大ではない。出力フィールド
の上下の縁にある出力ラインの作成を処理する他の方法
は、当業者に明らかであろう。
2ラインL1 及びL2 は、入力フィールドの第3及び第
4ラインがそれぞれ遅延線に供給される時に、係数値を
調整しないで発生できる。勿論、そのときこれらの出力
ラインに対する利得は1でなくなり、厳密にいえば、こ
れらの出力ラインにおける映像データは、出力ラインの
位置に対応する垂直位置にある入力ビデオ映像のライン
には直接対応しないであろう。出力フィールドの最後の
2本のラインについても、同様の考察があてはまる。こ
れらは、最後の入力フィールドラインがフィルタに供給
され終わったあとで作られる。しかし、これは出力フィ
ールドの最初と最後の2ラインに影響するだけであるか
ら、表示映像への影響は重大ではない。出力フィールド
の上下の縁にある出力ラインの作成を処理する他の方法
は、当業者に明らかであろう。
【0033】こうして、フィルタ制御モードで動作する
とき、変換器1は、入力フィールドをろ波することによ
り、入力フィールドと同じ極性の出力フィールドを発生
する。この出力フィールドは、入力フィールドに対して
2ライン期間だけ遅れている。
とき、変換器1は、入力フィールドをろ波することによ
り、入力フィールドと同じ極性の出力フィールドを発生
する。この出力フィールドは、入力フィールドに対して
2ライン期間だけ遅れている。
【0034】図7及び8は、それぞれ上げ補間器及び下
げ補間器制御モードにおける変換器1の実効的構成を示
す。図7に示す上げ補間器は、4個のライン遅延素子6
a〜6d全部とタップ7b〜7eのみを使用する。図8
の下げ補間器は、3個のライン遅延素子6a〜6cのみ
とタップ7a〜7d全部を使用する。図7及び8に示す
各補間器は、入力フィールドと反対の極性の出力フィー
ルドを発生する。2つの補間器の一方と他方は、所要の
極性変換が奇数から偶数又は偶数から奇数であるかどう
か及びライン標準に応じて使用される。
げ補間器制御モードにおける変換器1の実効的構成を示
す。図7に示す上げ補間器は、4個のライン遅延素子6
a〜6d全部とタップ7b〜7eのみを使用する。図8
の下げ補間器は、3個のライン遅延素子6a〜6cのみ
とタップ7a〜7d全部を使用する。図7及び8に示す
各補間器は、入力フィールドと反対の極性の出力フィー
ルドを発生する。2つの補間器の一方と他方は、所要の
極性変換が奇数から偶数又は偶数から奇数であるかどう
か及びライン標準に応じて使用される。
【0035】525/60/2:1フォーマット(52
5ライン/フレーム、60フィールド/秒、2:1飛越
しフォーマット)の予備ビデオ信号の場合、映像の各フ
レームにおける一番上のラインは奇数フィールドライン
であるので、偶数フィールドの第1ラインは、奇数フィ
ールドの第1ラインに対して垂直方向下方にフィールド
ライン間隔の半分だけ変位し(ずれ)ている。これに対
し、625/50/2:1ビデオフォーマットでは、フ
レームの一番上のラインは偶数フィールドであるので、
奇数フィールドは、偶数フィールドに対し垂直下方にず
れている。いずれにせよ、下げ補間器は、発生すべき出
力フィールドが入力フィールドより下方にずれている場
合に使用し、上げ補間器は、発生すべき出力フィールド
が入力フィールドより上方にずれている場合に使用す
る。本例は、525/60/2:1フォーマットについ
て述べているので、上げ補間器は偶数入力フィールドを
奇数出力フィールドに変換する場合に使用し、下げ補間
器は奇数入力フィールドを偶数出力フィールドに変換す
る場合に使用する。上げ及び下げ補間器の動作を、これ
より図9を用いて詳細に述べる。
5ライン/フレーム、60フィールド/秒、2:1飛越
しフォーマット)の予備ビデオ信号の場合、映像の各フ
レームにおける一番上のラインは奇数フィールドライン
であるので、偶数フィールドの第1ラインは、奇数フィ
ールドの第1ラインに対して垂直方向下方にフィールド
ライン間隔の半分だけ変位し(ずれ)ている。これに対
し、625/50/2:1ビデオフォーマットでは、フ
レームの一番上のラインは偶数フィールドであるので、
奇数フィールドは、偶数フィールドに対し垂直下方にず
れている。いずれにせよ、下げ補間器は、発生すべき出
力フィールドが入力フィールドより下方にずれている場
合に使用し、上げ補間器は、発生すべき出力フィールド
が入力フィールドより上方にずれている場合に使用す
る。本例は、525/60/2:1フォーマットについ
て述べているので、上げ補間器は偶数入力フィールドを
奇数出力フィールドに変換する場合に使用し、下げ補間
器は奇数入力フィールドを偶数出力フィールドに変換す
る場合に使用する。上げ及び下げ補間器の動作を、これ
より図9を用いて詳細に述べる。
【0036】まず、図7に示す上げ補間器について考え
るに、この補間器の動作も上述した図5のフィルタと同
様に解析することができる。即ち、偶数入力フィールド
の第4ラインが遅延線5に供給され終わる時、ライン遅
延素子6a〜6dは、それぞれ入力フィールドの第4、
第3、第2、第1ラインを保持している。入力フィール
ドの第5ラインが遅延線5に供給されると、ライン遅延
素子6a及び6dから出力される入力フィールドの第4
及び第1ラインのピクセルは、加算器9aに送られて加
算され、入力フィールドの第2及び第3ラインは、加算
器9bに送られて加算される。加算器9a及び9bの出
力は、それぞれ乗算器10a及び10bにおいて係数C
2 及びC1 が乗ぜられ、それから加算器9cによって加
算され出力ピクセルを生じる。図9において、E1 〜E
5 が偶数入力フィールドの最初の5ラインを表し、同図
の右側のラインO1 〜O5 が奇数入力フィールドの最初
の5ラインを表すとすれば、出力フィールドの第3ライ
ンO3 のピクセルは、点線矢印で示すように、偶数入力
フィールドのラインE1 〜E4 における対応水平位置に
あるピクセルの部分を組合せて作られる。即ち、pOUT
を出力フィールドのラインO3 のピクセルの値とする
と、pOUT =C2 (p1 +p4 )+C1 (p2+p3 )
である。ただし、p1 〜p4 は、それぞれ出力ピクセル
と同じ水平位置の、入力フィールドラインE1 〜E4 に
おけるピクセルの値を表す。
るに、この補間器の動作も上述した図5のフィルタと同
様に解析することができる。即ち、偶数入力フィールド
の第4ラインが遅延線5に供給され終わる時、ライン遅
延素子6a〜6dは、それぞれ入力フィールドの第4、
第3、第2、第1ラインを保持している。入力フィール
ドの第5ラインが遅延線5に供給されると、ライン遅延
素子6a及び6dから出力される入力フィールドの第4
及び第1ラインのピクセルは、加算器9aに送られて加
算され、入力フィールドの第2及び第3ラインは、加算
器9bに送られて加算される。加算器9a及び9bの出
力は、それぞれ乗算器10a及び10bにおいて係数C
2 及びC1 が乗ぜられ、それから加算器9cによって加
算され出力ピクセルを生じる。図9において、E1 〜E
5 が偶数入力フィールドの最初の5ラインを表し、同図
の右側のラインO1 〜O5 が奇数入力フィールドの最初
の5ラインを表すとすれば、出力フィールドの第3ライ
ンO3 のピクセルは、点線矢印で示すように、偶数入力
フィールドのラインE1 〜E4 における対応水平位置に
あるピクセルの部分を組合せて作られる。即ち、pOUT
を出力フィールドのラインO3 のピクセルの値とする
と、pOUT =C2 (p1 +p4 )+C1 (p2+p3 )
である。ただし、p1 〜p4 は、それぞれ出力ピクセル
と同じ水平位置の、入力フィールドラインE1 〜E4 に
おけるピクセルの値を表す。
【0037】係数C1 及びC2 は、コントローラ4(図
3)により、利得1が維持されるように、且つ、補間器
の周波数応答が図5のフィルタのそれとできるだけ同一
に近くなるように設定される。前述のように、これらの
係数値は、コントローラにより予め設定してもよく、オ
ペレータにより入力してもよい。例えば、適切な値はC
1 =0.59295499、C2 =−0.09375で
あろう。
3)により、利得1が維持されるように、且つ、補間器
の周波数応答が図5のフィルタのそれとできるだけ同一
に近くなるように設定される。前述のように、これらの
係数値は、コントローラにより予め設定してもよく、オ
ペレータにより入力してもよい。例えば、適切な値はC
1 =0.59295499、C2 =−0.09375で
あろう。
【0038】ラインE5 とO3 の対応する矢じりは、出
力フィールドラインO3 が、入力フィールドラインE5
が遅延線に供給される時に発生されることを示す。出力
フィールドラインO3 は、入力フィールドラインE2 及
びE3 の中間の垂直位置に対応するので、偶数から奇数
へのフィールド変換に対して正確な位置にある。上述の
処理は、出力フィールドの後続ラインについて繰返さ
れ、入力フィールドの第6ラインE6 が遅延線に供給さ
れる時、出力フィールドの第4ラインO4 が入力フィー
ルドラインE2 〜E5 から発生される。以下同様であ
る。各出力フィールドラインは、図に示すように、偶数
から奇数へのフィールド変換に対して正確な垂直位置に
ある。したがって、出力及び入力フィールド間において
映像データの垂直ずれはない。また、出力フィールド
は、入力フィールドに対し、図5のフィルタによりもた
らされる遅延に等しい2ライン期間だけ遅延している。
力フィールドラインO3 が、入力フィールドラインE5
が遅延線に供給される時に発生されることを示す。出力
フィールドラインO3 は、入力フィールドラインE2 及
びE3 の中間の垂直位置に対応するので、偶数から奇数
へのフィールド変換に対して正確な位置にある。上述の
処理は、出力フィールドの後続ラインについて繰返さ
れ、入力フィールドの第6ラインE6 が遅延線に供給さ
れる時、出力フィールドの第4ラインO4 が入力フィー
ルドラインE2 〜E5 から発生される。以下同様であ
る。各出力フィールドラインは、図に示すように、偶数
から奇数へのフィールド変換に対して正確な垂直位置に
ある。したがって、出力及び入力フィールド間において
映像データの垂直ずれはない。また、出力フィールド
は、入力フィールドに対し、図5のフィルタによりもた
らされる遅延に等しい2ライン期間だけ遅延している。
【0039】出力フィールドラインO1 及びO2 は、そ
れぞれ第3及び第4ラインE3 及びE4 が遅延線に供給
される時に発生でき、出力フィールドの最後の2ライン
は、最後の入力フィールドラインが遅延線に供給され終
わったあと発生できる。この場合、図5のフィルタにつ
いて上述したと同じ理由により、係数の調整は必要でな
い。
れぞれ第3及び第4ラインE3 及びE4 が遅延線に供給
される時に発生でき、出力フィールドの最後の2ライン
は、最後の入力フィールドラインが遅延線に供給され終
わったあと発生できる。この場合、図5のフィルタにつ
いて上述したと同じ理由により、係数の調整は必要でな
い。
【0040】図8に示す下げ補間器の動作は、上述の上
げ補間器のそれとほぼ同じであるが、奇数入力フィール
ドから補間すべき偶数出力フィールドの第2ラインは、
奇数フィールドの第4ラインが遅延線5に供給される時
に発生される点が異なる。即ち、図9において図の左側
のラインO1 〜O5 を奇数入力フィールドの最初の5ラ
インとすると、ラインE1 〜E5 はこの場合偶数出力フ
ィールドの最初の5ラインを表す。偶数出力フィールド
の第2ラインE2 は、入力フィールドのラインO1 〜O
4 におけるピクセルの部分を組合せて発生される。係数
値C1 及びC2は、図7の上げ補間器に用いるものと同
じである。
げ補間器のそれとほぼ同じであるが、奇数入力フィール
ドから補間すべき偶数出力フィールドの第2ラインは、
奇数フィールドの第4ラインが遅延線5に供給される時
に発生される点が異なる。即ち、図9において図の左側
のラインO1 〜O5 を奇数入力フィールドの最初の5ラ
インとすると、ラインE1 〜E5 はこの場合偶数出力フ
ィールドの最初の5ラインを表す。偶数出力フィールド
の第2ラインE2 は、入力フィールドのラインO1 〜O
4 におけるピクセルの部分を組合せて発生される。係数
値C1 及びC2は、図7の上げ補間器に用いるものと同
じである。
【0041】出力フィールドラインE2 は、入力フィー
ルドラインO2 及びO3 の中間位置に補間されるので、
入力フィールドラインに対して正確な位置にある。出力
フィールドの後続ラインに対しても同じことが適用さ
れ、これらは、入力フィールドの後続ラインが供給され
る時に作られる。したがって、補間処理によって映像デ
ータの垂直ずれは生じない。奇数入力フィールドライン
O4 及び偶数出力フィールドラインE2 に付した矢印
は、出力フィールドの第2ラインは、入力フィールドの
第4ラインが遅延線5に供給される時に発生されること
を示す。即ち、偶数出力フィールドは、奇数入力フィー
ルドに対し、1フィールドの2ライン期間だけ遅れてい
る。この遅れは、図5のフィルタ及び図7の上げ補間器
によりもたらされる遅れに等しい。出力フィールドの第
1ライン及び最後の2ラインに対し、フィルタ及び上げ
補間器により作られる出力フィールドの上縁及び下縁の
ラインについて上述したのと同様の考察が当てはまる。
ルドラインO2 及びO3 の中間位置に補間されるので、
入力フィールドラインに対して正確な位置にある。出力
フィールドの後続ラインに対しても同じことが適用さ
れ、これらは、入力フィールドの後続ラインが供給され
る時に作られる。したがって、補間処理によって映像デ
ータの垂直ずれは生じない。奇数入力フィールドライン
O4 及び偶数出力フィールドラインE2 に付した矢印
は、出力フィールドの第2ラインは、入力フィールドの
第4ラインが遅延線5に供給される時に発生されること
を示す。即ち、偶数出力フィールドは、奇数入力フィー
ルドに対し、1フィールドの2ライン期間だけ遅れてい
る。この遅れは、図5のフィルタ及び図7の上げ補間器
によりもたらされる遅れに等しい。出力フィールドの第
1ライン及び最後の2ラインに対し、フィルタ及び上げ
補間器により作られる出力フィールドの上縁及び下縁の
ラインについて上述したのと同様の考察が当てはまる。
【0042】バイパス制御モードにおける図1の変換器
の等価構成を図10に示す。この制御モードは、図3の
VTR2から遅延線5に供給されるフィールドが既に交
番フィールド極性をもつ場合、例えばVTRが標準再生
速度で動作する場合に使用される。この場合、各入力フ
ィールドは、2つのライン遅延素子によって遅らされ、
タップ7cを介して処理されることなく変換器の出力線
11に供給される。
の等価構成を図10に示す。この制御モードは、図3の
VTR2から遅延線5に供給されるフィールドが既に交
番フィールド極性をもつ場合、例えばVTRが標準再生
速度で動作する場合に使用される。この場合、各入力フ
ィールドは、2つのライン遅延素子によって遅らされ、
タップ7cを介して処理されることなく変換器の出力線
11に供給される。
【0043】バイパスモードでも、入力フィールドを2
ライン期間遅らせ、変換器から出力されるフィールド
が、変換器が動作する制御モードと関係なく常に対応す
る入力フィールドに対し同量、即ち2ライン期間だけ遅
れるようにする。よって、コントローラ4の制御の下
で、VTRを、出力信号を直接ディスプレイに供給しな
がらタイミング補正を要することなく、標準及び非標準
再生速度に切替えることができる。特定のビデオ列に対
する所望再生速度を、例えばコントローラ4のキーボー
ドを介してオペレータにより入力してもよい。コントロ
ーラ4は、それに応じて変換器1を構成する。標準再生
速度の場合、変換器1はバイパスモードで動作する。入
力フィールドの極性順序が不正確な非標準再生速度の場
合、コントローラは、変換器の動作をフィルタ、上げ補
間器及び下げ補間器モードに制御し、交番極性及び不変
の垂直解像度をもつ出力フィールドが発生されるように
する。非標準再生速度時に補間及びろ波によって出力フ
ィールドを作成しても映像データに垂直ずれが全く生じ
ないので、異なる再生速度に切替えても映像データにお
ける位置の移動がない。
ライン期間遅らせ、変換器から出力されるフィールド
が、変換器が動作する制御モードと関係なく常に対応す
る入力フィールドに対し同量、即ち2ライン期間だけ遅
れるようにする。よって、コントローラ4の制御の下
で、VTRを、出力信号を直接ディスプレイに供給しな
がらタイミング補正を要することなく、標準及び非標準
再生速度に切替えることができる。特定のビデオ列に対
する所望再生速度を、例えばコントローラ4のキーボー
ドを介してオペレータにより入力してもよい。コントロ
ーラ4は、それに応じて変換器1を構成する。標準再生
速度の場合、変換器1はバイパスモードで動作する。入
力フィールドの極性順序が不正確な非標準再生速度の場
合、コントローラは、変換器の動作をフィルタ、上げ補
間器及び下げ補間器モードに制御し、交番極性及び不変
の垂直解像度をもつ出力フィールドが発生されるように
する。非標準再生速度時に補間及びろ波によって出力フ
ィールドを作成しても映像データに垂直ずれが全く生じ
ないので、異なる再生速度に切替えても映像データにお
ける位置の移動がない。
【0044】上述では、VTR2を用いる装置を説明し
たが、他の形式のビデオレコーダ、例えばRAMに基づ
くレコーダを用いてもよい。
たが、他の形式のビデオレコーダ、例えばRAMに基づ
くレコーダを用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
標準及び非標準再生速度の切替えに際して生じる映像の
ずれがなく、不変の垂直解像度で高速又はスローモーシ
ョンを描写できるポストプロダクション・ビデオ信号を
作成することが可能となる。
標準及び非標準再生速度の切替えに際して生じる映像の
ずれがなく、不変の垂直解像度で高速又はスローモーシ
ョンを描写できるポストプロダクション・ビデオ信号を
作成することが可能となる。
【図1】ビデオ映像のスローモーション描写を与える従
来方法を示す説明図である。
来方法を示す説明図である。
【図2】図1の方法で用いる垂直補間を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3の装置の制御モードを示す図表である。
【図5】フィルタモード時の図3の装置によるフィルタ
の実効的構成を示すブロック図である。
の実効的構成を示すブロック図である。
【図6】図5のフィルタの動作を示す説明図である。
【図7】上げ補間器モード時の図3の装置による上げ補
間器の実効的構成を示すブロック図である。
間器の実効的構成を示すブロック図である。
【図8】下げ補間器モード時の図3の装置による下げ補
間器の実効的構成を示すブロック図である。
間器の実効的構成を示すブロック図である。
【図9】上げ及び下げ補間器の動作を示す説明図であ
る。
る。
【図10】バイパスモード時の図3の装置による実効的
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
1 フィールド変換器
2 VTR
4 コントローラ(制御手段)
5 タップ付き遅延線
6a〜6d ライン遅延素子
7a〜7e タップ
8a〜8d 2:1セレクタ
9a〜9d 加算器
10a〜10c 乗算器
8a〜8d,9a〜9d,10a〜10c 出力手段
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−132984(JP,A)
特開 平1−125183(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04N 11/00 - 11/22
H04N 7/00 - 7/68
Claims (14)
- 【請求項1】 所要の出力フィールドと異なるフィール
ド極性順序をもつ一連の入力フィールドを表す入力ビデ
オ信号から、交番するフィールド極性をもつ一連の出力
フィールドを表す出力2:1飛越しフォーマット・ビデ
オ信号を作成する装置であって、 対応する入力フィールドと反対の極性の出力フィールド
を、該入力フィールドを垂直補間して、該入力フィール
ドに対してフィールドライン間隔の半分だけ変位したピ
クセル位置に対応する出力ピクセルを作ることによって
作成する補間器と、 対応する入力フィールドと同じ極性の出力フィールド
を、該入力フィールドのピクセルをろ波して、該入力フ
ィールド内のピクセル位置に対応する出力ピクセルを作
ることによって作成するフィルタと、 交番するフィールド極性をもつ一連の出力フィールドを
発生するように、上記入力信号のフィールド極性順序に
応じて上記補間器及び上記フィルタの動作を制御する制
御手段とを具えた2:1飛越しフォーマット・ビデオ信
号作成装置。 - 【請求項2】 上記補間器及び上記フィルタの各々は、
使用時に上記入力信号が供給されるタップ付き遅延線
と、該遅延線のタップに接続された出力手段とを含み、
上記遅延線は上記入力信号の1ライン期間だけ上記入力
フィールドを遅らせる複数のライン遅延素子を有し、上
記出力手段は、上記タップにより供給される入力ピクセ
ルの各部分を組合せて所要の出力ピクセルを発生するも
のである請求項1の装置。 - 【請求項3】 使用時に上記入力信号が供給されるタッ
プ付き遅延線と、該遅延線のタップに接続された出力手
段を含み、上記遅延線は上記入力信号の1ライン期間だ
け上記入力フィールドを遅らせる複数のライン遅延素子
を有し、上記出力手段は、選択されたタップにより供給
される入力ピクセルの各部分を組合せるものであり、上
記制御手段は、上記タップの選択及び上記出力手段によ
り組合される入力ピクセルの上記各部分を制御して、上
記遅延線及び上記出力手段が上記補間器又は上記フィル
タを選択的に構成するように取決められた請求項1の装
置。 - 【請求項4】 上記制御手段は、上記出力手段における
タップの選択を制御して、偶数入力フィールドから上記
補間器により作成される奇数出力フィールドが上記偶数
入力フィールドに対し、奇数入力フィールドから上記補
間器により作成される偶数出力フィールドが上記奇数入
力フィールドに対して遅れる時間に等しい時間だけ遅れ
るように取決められた請求項2又は3の装置。 - 【請求項5】 上記フィルタは、該フィルタにより作成
される出力フィールドが、上記対応する入力フィールド
に対し上記時間だけ遅れるように構成された請求項4の
装置。 - 【請求項6】 上記制御手段は、上記出力手段を選択的
に制御して、所望の出力フィールドと同じ極性順序の一
連のフィールドを表すビデオ信号が上記遅延線に供給さ
れるときに、該遅延線に供給されるフィールドが上記時
間だけ遅れて出力フィールドとして出力されるように取
決められた請求項5の装置。 - 【請求項7】 上記遅延線は、4個のライン遅延素子
と、上記遅延線に沿って該ライン遅延素子と交互に配設
された5個のタップとを有する請求項3〜6のいずれか
1項の装置。 - 【請求項8】 所望の出力フィールドと異なるフィール
ド極性順序をもつ一連の入力フィールドを表す入力ビデ
オ信号から、交番するフィールド極性をもつ一連の出力
フィールドを表す出力2:1飛越しフォーマット・ビデ
オ信号を作成する方法であって、 それぞれ対応する入力フィールドと反対の極性の幾つか
の出力フィールドの各々を、該対応する入力フィールド
を垂直補間し、該入力フィールドに対してフィールドラ
イン間隔の半分だけ変位したピクセル位置に対応する出
力ピクセルを作ることによって作成し、それぞれ対応す
る入力フィールドと同じ極性の他の出力フィールドの各
々を、該対応する入力フィールドのピクセルをろ波し、
該入力フィールド内のピクセル位置に対応する出力ピク
セルを作ることによって作成するステップを含み、上記
出力フィールドの作成は、交番するフィールド極性をも
つ一連の出力フィールドが作成されるように、上記入力
信号のフィールド極性順序に応じて制御されることを特
徴とする2:1飛越しフォーマット・ビデオ信号作成方
法。 - 【請求項9】 上記入力信号の1ライン期間だけ上記入
力フィールドを遅らせる複数のライン遅延素子を有する
タップ付き遅延線に上記入力フィールドを供給し、 上記遅延線の選択されたタップにより供給される入力ピ
クセルの各部分を組合せて出力ピクセルを作るステップ
を含み、 上記タップの選択及び上記各部分は、対応する入力フィ
ールドと同じ極性か又は反対の極性の出力フィールドを
上記入力フィールドから作成しようとするのかどうかに
応じて制御される請求項8の方法。 - 【請求項10】 対応する入力フィールドと反対の極性
の出力フィールドを作成する際の上記タップの選択を、
上記入力フィールドが奇数又は偶数どちらの極性をもつ
かに応じて、奇数出力フィールドが該対応入力フィール
ドに対し、偶数出力フィールドが該対応入力フィールド
に対して遅れる時間に等しい時間だけ遅れるように制御
することを含む請求項9の方法。 - 【請求項11】 それぞれ対応する入力フィールドと同
じ極性の出力フィールドが該対応入力フィールドに対し
上記時間だけそれぞれ遅れる請求項10の方法。 - 【請求項12】 交番フィールド極性をもつ一連の予備
フィールドを表す予備ビデオ信号のフィールドを選択又
は反復することにより入力ビデオ信号を作成し、それに
より、与えられたフィールド表示レートに対しビデオ映
像におけるモーションレートが予備ビデオ信号のそれに
対し増加又は減少した出力信号を作成することを含む請
求項8〜11のいずれか1項の方法。 - 【請求項13】 交番フィールド極性をもつ一連の予備
フィールドを表す予備ビデオ信号のフィールドを選択又
は反復することにより入力ビデオ信号を作成し、上記予
備ビデオ信号を上記遅延線に選択的に供給し、各々が上
記時間だけ遅れた予備フィールドを出力する請求項11
又は12の方法。 - 【請求項14】 所要の出力フィールドと異なるフィー
ルド極性順序をもつ一連の入力フィールドを表す入力ビ
デオ信号から、交番するフィールド極性をもつ一連の出
力フィールドを表す出力2:1飛越しフォーマット・ビ
デオ信号を作成する方法であって、請求項1〜8のいず
れか1項の装置を使用して実施される方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GB9217196:6 | 1992-08-13 | ||
GB9217196A GB2269718B (en) | 1992-08-13 | 1992-08-13 | Processing of video signals |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0746629A JPH0746629A (ja) | 1995-02-14 |
JP3406352B2 true JP3406352B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=10720286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19474693A Expired - Fee Related JP3406352B2 (ja) | 1992-08-13 | 1993-08-05 | 2:1飛越しフォーマット・ビデオ信号作成装置及び方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406352B2 (ja) |
GB (1) | GB2269718B (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3381105B2 (ja) * | 1994-10-05 | 2003-02-24 | ソニー株式会社 | 映像信号処理装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2223141A (en) * | 1988-09-21 | 1990-03-28 | Sony Corp | Slow motion video signal generator with motion compensated interpolation |
-
1992
- 1992-08-13 GB GB9217196A patent/GB2269718B/en not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-08-05 JP JP19474693A patent/JP3406352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
GB2269718B (en) | 1996-05-22 |
JPH0746629A (ja) | 1995-02-14 |
GB9217196D0 (en) | 1992-09-23 |
GB2269718A (en) | 1994-02-16 |
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