JP3406291B2 - 回転検出器の鉄心構造 - Google Patents
回転検出器の鉄心構造Info
- Publication number
- JP3406291B2 JP3406291B2 JP2000303622A JP2000303622A JP3406291B2 JP 3406291 B2 JP3406291 B2 JP 3406291B2 JP 2000303622 A JP2000303622 A JP 2000303622A JP 2000303622 A JP2000303622 A JP 2000303622A JP 3406291 B2 JP3406291 B2 JP 3406291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- winding
- slots
- output
- rotation detector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
構造に関し、特に、積層された固定子の厚さを従来より
も大幅に薄くすると共に、その側面からの漏れ磁束によ
る影響を巻線のターン数を変えることにより減少させる
ことにより、検出精度の劣化を抑えるようにするための
新規な改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、用いられていたこの種の回転検出
器の1例であるバリアブルリラクタンス型レゾルバの鉄
心構造としては、例えば、特開平8−178611号公
報に開示された構成を挙げることができる。すなわち、
図示していないが、鉄心である固定子は、その積層厚が
厚く、固定子片の枚数も多いため、各固定子片を例えば
1スロット毎にずらせて転積させ、各極歯の回転方向に
おける磁気特性に偏りが発生しないようにすると共に、
回転子と固定子との間のギャップ部にのみ磁束が通過
し、固定子の側面での漏れ磁束を少なくすることによ
り、ギャップパーミアンスに対応した正弦波状の出力電
圧を得ていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来の回転検出器の鉄
心構造は、以上のように構成されていたため、次のよう
な課題が存在していた。すなわち、前述のように固定子
の積層厚さが厚い場合は、固定子の側面からの漏れ磁束
の発生は少ないが、この固定子の厚さを薄くしてより小
型/薄形化しようとすると、固定子の側面からの漏れ磁
束が発生する場合があり、検出精度の劣化が発生するこ
とがあった。 【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、積層された固定子の厚さを
従来よりも大幅に薄くすると共に、その側面からの漏れ
磁束による影響を巻線のターン数を変えることにより減
少することにより、検出精度の劣化を抑えるようにした
回転検出器の鉄心構造を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明による回転検出器
の鉄心構造は、複数のスロットを有する固定子及び回転
子と、前記固定子及び回転子と磁気的に共働する励磁巻
線と出力巻線を用いる回転検出器の鉄心構造において、
前記固定子の固定子片を転積した後の積層枚数は2〜1
0枚であり、前記固定子の厚さは0.5〜3ミリである
と共に、前記転積後の前記固定子の漏れ磁束が発生する
一部の前記スロットの前記励磁巻線又は出力巻線又は両
方の巻数を他の前記スロットの巻数よりも変えることに
より、前記各スロットの磁気特性を均一化するようにし
た構成である。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による回
転検出器の鉄心構造の好適な実施の形態について説明す
る。なお、本実施の形態においては、1例として、巻線
を有しない回転子を用いたバリアブルリラクタンス型レ
ゾルバの場合について述べる。図1において符号1で示
されるものは、12個の突極3間に各々形成された12
個のスロット2を有する輪状の固定子であり、各突極3
には、各スロット2内に位置するように1相の励磁巻線
4が巻回されている。なお、この励磁巻線4の極数はス
ロット2の数と同一である。この固定子1の中心位置に
は、巻線を有しない鉄心のみよりなる回転子が回転自在
に設けられ、この回転子5の中心が固定子1の中心とず
れて偏心しているため、この回転子5と固定子1の突極
3との間のギャップパーミアンスは角度θに対して正弦
波状に変化するように前述回転子5は構成されている。
なお、この回転子5は、偏心構成に限らず、同心で形状
が円でなく変形して凹凸形等とした場合も同じ作用を有
するものである。 【0007】また、2相で互いに電気角が90°異なっ
て各スロット2に1スロットピッチ(スロット飛びを伴
うことなく、各スロットに順次巻線を入れる状態)で巻
かれたSIN出力巻線6及びCOS出力巻線7は、図1
には示していないが図3で示される状態のように、その
誘起電圧分布が各々正弦波分布となるように分布巻き
(その巻線の巻き数(量)も正弦波分布状となる)で構
成されている。前記各出力巻線6,7の巻数は、SIN
θ(COSθ)に比例したターン数でかつその極性(正
極又は逆巻)は、SIN出力電圧8とCOS出力電圧9
の各スロット2位置での極性に合うように、励磁巻線4
の極性を考慮しつつ決定する。 【0008】すなわち、図2に示すように、励磁巻線4
が正巻で出力巻線6,7が正巻の場合は同相出力、励磁
巻線4が正巻で出力巻線6,7が逆巻の場合は逆相出
力、励磁巻線4が逆巻で出力巻線6,7が正巻の場合は
逆相出力、励磁巻線4が逆巻で出力巻線6,7が逆巻の
場合は同相出力となる巻線構造を前提として、SIN出
力電圧8及びCOS出力電圧9がSIN状及びCOS状
となるように各出力巻線6,7の極性(正巻が逆巻)を
決める。なお、前述の図1の構成は、2相出力の1X
(Xは軸倍角)の場合を示しているが、n相出力及び多
極出力型(2X以上)も可能であることは述べるまでも
なく、前述の12スロットの場合に限ることなく、12
以外の例えば4〜8、14〜16何れのスロット数も可
能である。また、図1の構成は、1相励磁/n相(2
相)出力の場合を示しているが、励磁側と出力側を逆と
し、n相(2相)励磁/1相出力とすることも可能であ
る。 【0009】前記固定子1は、従来のように20〜30
枚の固定子片1aを転積して積層させるのではなく、そ
の厚さを0.5〜3ミリの薄型とし、その固定子片1a
の枚数を2〜10枚として従来よりも薄型のレゾルバ用
の固定子を構成して適用する場合を示しており、この形
態では、12スロットを採用しているが、このスロット
数としては、12スロットに限ることなく、スロット数
=2×(n+1)但しn=任意の整数である。 【0010】従って、本発明による形態においては、固
定子片1aの数が2〜10枚であるため、転積後におけ
る固定子1としての回転方向の磁気的な特性のバラツキ
が発生することがあると共に、その側面から漏れ磁束が
発生することがある。従って、この転積後の固定子1の
漏れ磁束が発生する一部のスロット2の励磁巻線4又は
出力巻線6,7又は両方の巻数(ターン数)を他のスロ
ットの巻数に対して増減して他のスロット2よりも変え
ることにより、固定子1の側面からの漏れ磁束による影
響を減少させ、当該スロット2の磁気特性を他のスロッ
ト2の磁気特性と均一化するように調節することができ
る。すなわち、漏れ磁束による磁気的影響の発生する一
部のスロット2に対して前述の巻線4,6,7の巻数の
調節をしてその磁気的なバランスを取ることができる。
なお、本発明はモータ等を除くバリアブルリラクタンス
型又は回転子に巻線を有する構成のレゾルバ、シンクロ
等の回転検出器に適用できるもので、固定子に励磁巻線
又は出力巻線を設け、回転子に励磁巻線又は出力巻線を
設ける構成、固定子に励磁巻線と出力巻線を設け、回転
子は巻線を設けない構成等に適用でき、固定子1と回転
子5に対して各巻線が磁気的に相互作用すなわち磁気的
に共働する全ての回転検出器の構成に適用できるもので
ある。 【0011】 【発明の効果】本発明による回転検出器の鉄心構造は、
以上のように構成されているため、次のような効果を得
ることができる。すなわち、固定子片の枚数が2〜10
で、固定子としての厚さが0.5〜3ミリの薄型の固定
子の場合に、一部のスロットの励磁巻線又は出力巻線の
ターン数を他のスロットの巻数よりも変えることによ
り、固定子の側面からの漏れ磁束による磁気的検出の悪
影響を減少させることができる。従って、従来よりも薄
型の固定子においても、側面からの漏れ磁束による影響
を抑制して、従来の厚型の構成とほぼ同等の検出精度を
得ることができる。
図である。 【図2】図1の固定子の中の1枚の固定子片を示す平面
図である。 【図3】図1の固定子の励磁巻線及び出力巻線と出力電
圧との関係を示す説明図である。 【符号の説明】 1 固定子 1a 固定子片 2 スロット 4 励磁巻線 5 回転子 6,7 出力巻線
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数のスロット(2)を有する固定子(1)及
び回転子(5)と、前記固定子(1)及び回転子(5)と磁気的
に共働する励磁巻線(4)と出力巻線(6、7)を用いる回転
検出器の鉄心構造において、前記固定子(1)の固定子片
(1a)を転積した後の積層枚数は2〜10枚であり、前記
固定子(1)の厚さは0.5〜3ミリであると共に、前記
転積後の前記固定子(1)の漏れ磁束が発生する一部の前
記スロット(2)の前記励磁巻線(4)又は出力巻線(6、7)又
は両方の巻数を他の前記スロット(2)の巻数よりも変え
ることにより、前記各スロット(2)の磁気特性を均一化
するように構成したことを特徴とする回転検出器の鉄心
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000303622A JP3406291B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 回転検出器の鉄心構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000303622A JP3406291B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 回転検出器の鉄心構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002107111A JP2002107111A (ja) | 2002-04-10 |
JP3406291B2 true JP3406291B2 (ja) | 2003-05-12 |
Family
ID=18784801
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000303622A Expired - Lifetime JP3406291B2 (ja) | 2000-10-03 | 2000-10-03 | 回転検出器の鉄心構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3406291B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20050093791A (ko) | 2002-12-20 | 2005-09-23 | 고요 세이코 가부시키가이샤 | 센서를 구비하는 구름 베어링 유닛 |
JP4238576B2 (ja) * | 2002-12-20 | 2009-03-18 | 株式会社ジェイテクト | センサ付き転がり軸受ユニット |
JP6242116B2 (ja) * | 2013-08-23 | 2017-12-06 | 三菱電機株式会社 | 回転角度検出装置 |
-
2000
- 2000-10-03 JP JP2000303622A patent/JP3406291B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002107111A (ja) | 2002-04-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3182493B2 (ja) | バリアブルリラクタンス型角度検出器 | |
Chen et al. | Torque ripple reduction in five-phase IPM motors by lowering interactional MMF | |
JP4181380B2 (ja) | 回転角度検出装置および回転電機 | |
JP3926664B2 (ja) | 回転角度検出装置およびそれを用いた回転電機 | |
JP3364562B2 (ja) | モータ構造 | |
WO1996033546A1 (fr) | Generateur a induction a une seule paire de poles magnetiques opposes | |
JP2599061B2 (ja) | ステッピングモータ | |
JP2003287441A (ja) | 回転位置検出器 | |
JP2552824B2 (ja) | モ−タ− | |
JPH07336967A (ja) | 軸方向空隙形同期モータ | |
JP2999473B1 (ja) | バリアブルリラクタンス型レゾルバの零位置検出装置 | |
US6707178B2 (en) | Permanent magnet type twelve-pole stepping motor | |
JP3406291B2 (ja) | 回転検出器の鉄心構造 | |
JP2546636B2 (ja) | モ−タ− | |
JPH01278247A (ja) | 同期電動機 | |
JP3429464B2 (ja) | バリアブルリラクタンス型角度検出器 | |
JP3410520B2 (ja) | 環状コイル方式の3相クロ−ポ−ル式永久磁石型回転電機 | |
JP2001314069A (ja) | 基板形レゾルバ | |
JP2002119032A (ja) | 回転検出器の鉄心構造 | |
JPH07106046B2 (ja) | 永久磁石同期機形モ−タ | |
JPH08178610A (ja) | バリアブルリラクタンス型角度検出器 | |
JP2003125568A (ja) | ブラシレスモータ | |
JP2005198381A (ja) | バーニアモータ | |
JP2564801B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2004096808A (ja) | シンクロナスリラクタンスモータ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20030225 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3406291 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 10 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |