JP3404603B2 - 複合センサ - Google Patents

複合センサ

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JP3404603B2
JP3404603B2 JP06397594A JP6397594A JP3404603B2 JP 3404603 B2 JP3404603 B2 JP 3404603B2 JP 06397594 A JP06397594 A JP 06397594A JP 6397594 A JP6397594 A JP 6397594A JP 3404603 B2 JP3404603 B2 JP 3404603B2
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恒雄 大田
富男 奥端
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Ohizumi Mfg Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車用エンジ
ン冷却システムの水温検出に用いる最適な混合センサに
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車では、冷却水をエンジン
ルーム内に送り込んでエンジンを冷却し、その冷却水を
ラジエータに送り込んで冷却し、再びエンジンルーム内
に循環させるエンジン冷却システムが装備されている。
【0003】
【0004】従来、上述した2種の温度センサには、異
なる特性をもつサーミスタが用いられており、これらの
サーミスタは、1つのケース内に一体に組込まれ、ケー
ス内にはサーミスタの熱放散を行う伝熱材が注入されて
いた(実開平6−7029号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
6−7029号に示す先行例では、サーミスタを被覆し
たシールド材により、センサケースの底部を閉塞するた
め、そのシール性が経年変化により劣化した場合に、ケ
ース内の伝熱材がケース外に漏洩してサーミスタの動作
に変動を生じてしまうという可能性があった。
【0006】また、前述した先行例の場合、構造が複雑
であり、自動組立方式を採用するには不向きであるとと
もに、ケースに収納する伝熱材の取扱いに細心の注意を
払う必要があった。
【0007】本発明の目的は、ケース内に収納すべき伝
熱材の取扱いを容易にするとともに、自動組立に適した
構造を有する複合センサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る複合センサは、第1のサーミスタ及び
第2のサーミスタと、ケースと、コネクタ部と、スリー
ブとを有する複合センサであって、第1のサーミスタ及
び第2のサーミスタは、異なる特性を有し、温度を測定
するものであり、第1のサーミスタは、中央部に貫通孔
をもつリング形状に形成されており、ケースは、大径部
と小径部とからなる中空容器であり、大径部と小径部と
は、同軸上に連設されたものであり、小径部は、大径部
より縮径された有底の中空構造であり、大径部はコネク
タ部を差込む開口部をもつ中空構造であり、小径部と大
径部との間には段差部が形成されており、第1のサーミ
スタは、ケースの段差部上に設置されて該ケース内に取
付けられたものであり、コネクタ部は、樹脂で成形さ
れ、ケース大径部の開口部を閉塞するとともに、第2の
サーミスタを段差部上の第1のサーミスタの貫通孔を貫
通してケース小径部内に支持するものであり、第1のサ
ーミスタ接続用のターミナルと、台座と、スプリングと
を有し、第1のサーミスタ接続用のターミナルは、ばね
座を有し、ばね座は、段差部上の第1のサーミスタと向
き合う基部の端面に設けられたものであり、台座は、ば
ね座と向き合う第1のサーミスタの端面に設けられたも
のであり、第1のサーミスタの電極をなし、スプリング
は、ばね座と台座との間に介装され、第1のサーミスタ
を台座を介してケース段差部上に圧着させるとともに、
ばね座と台座とを電気的に接続したものであり、スリー
ブは、コネクタ部に一体的に樹脂成形されて施蓋された
中空体をなし、内部に、ばね座,台座,スプリングを受
け入れてケースとの間を電気的に絶縁し、かつコネクタ
部で施蓋されたスリーブは、ケース内に充填されてサー
ミスタの熱放散を行う媒体の収納用容器として機能する
ものである。
【0009】また、スリーブは、先端がケースの段差部
に当接して、ケース小径部内における第2のサーミスタ
の位置決めを行う長さをもつもの、或いはスリーブは、
先端がケースの段差部に近接して配置される長さをもつ
ものである。
【0010】また、サーミスタの熱放散を行う媒体は、
シリコーンオイルである。
【0011】また、コネクタ部は、基部と尖端部とから
なり、樹脂で成形されたものであり、基部は、ケース大
径部の内周形状を象って形成されたものであり、尖端部
は、第1のサーミスタの貫通孔を貫通してケース小径部
の底部内側にあてがわれる形状を象って基部と一体に形
成され、先端部に第2のサーミスタを埋設したものであ
り、コネクタ部は、基部がケース大径部に嵌合するとと
もに尖端部が段差部上の第1のサーミスタの貫通孔を貫
通してケース小径部の底部内側にあてがわれてケース内
に収納され、第2のサーミスタを第1のサーミスタ設置
位置とは異なるケース小径部内の定位置に定着させたも
のである。
【0012】また、前記コネクタ部は、第2のサーミス
タ接続用のターミナルを有し、第2のサーミスタ接続用
のターミナルは、コネクタ部の尖端部及び基部に跨って
埋設された第2のサーミスタのリード線が接続されたも
のである。
【0013】
【作用】コネクタ部で施蓋されたスリーブを容器として
用いることにより、サーミスタの熱放散用媒体の取扱い
を容易とする。
【0014】また、スリーブ内に、台座,ばね座,スプ
リング等を順次組付けることにより、組立の自動化を実
現する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図により説明す
る。
【0016】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
示す断面図、図2は、図1のII−II線断面図であ
る。
【0017】図1において、本発明は、第1のサーミス
タ1及び第2のサーミスタ2と、ケース3と、コネクタ
部4と、スリーブ10とを有している。
【0018】第1のサーミスタ1及び第2のサーミスタ
2は、異なる特性を有し、温度を測定するものであり、
第1のサーミスタ1は、中央部に貫通孔1aをもつリン
グ形状に形成されている。
【0019】ケース3は、大径部3aと小径部3bとか
らなる金属製の中空容器である。大径部3aと小径部3
bとは、同軸上に連設されたものであり、小径部3b
は、大径部3aより縮径された有底の中空構造であり、
大径部3aはコネクタ部4を差込む開口部をもつ中空構
造であり、小径部3bと大径部3aとの間には段差部3
cが形成されている。
【0020】第1のサーミスタ1は、ケース3の段差部
3c上に設置されてケース3内に取付けられたものであ
る。
【0021】コネクタ部4は、樹脂で成形され、ケース
大径部3aの開口部を閉塞するとともに、第2のサーミ
スタ2のリード線2a,2aの根元部を支持し、第2の
サーミスタ2を段差部3c上の第1のサーミスタ1の貫
通孔1aを貫通してケース小径部3b内に支持するもの
であり、第1のサーミスタ接続用のターミナル6と、台
座7と、スプリング8とを有している。リード線2a,
2aは、絶縁被覆されたものを用いている。
【0022】第1のサーミスタ接続用のターミナル6
は、ばね座9を有し、ばね座9は、段差部3c上の第1
のサーミスタ1と向き合う基部の端面に設けられたもの
である。
【0023】台座7は、ばね座9と向き合う第1のサー
ミスタ1の端面に設けられたものであり、第1のサーミ
スタの電極をなしている。スプリング8は、ばね座9と
台座7との間に介装され、第1のサーミスタ1を台座7
を介してケース段差部3c上に圧着させるとともに、ば
ね座9と台座7とを電気的に接続したものである。
【0024】スリーブ10は、コネクタ部4に一体的に
樹脂成形されて施蓋された中空体をなし、先端の開口部
からばね座9,台座7,スプリング8を内部に受け入れ
てケース3との間を電気的に絶縁するものであり、かつ
コネクタ部4で施蓋されたスリーブ10は、ケース3内
に充填されてサーミスタの熱放散を行う媒体Lを組立時
に収納する容器として機能するものである。
【0025】スリーブ10は、先端がケース3の段差部
3cに当接して、ケース小径部3b内における第2のサ
ーミスタ2の位置決めを行う長さをもつもの、或いはス
リーブは、先端がケースの段差部に近接して配置される
長さをもつものである。尚スリーブ10は、先端がケー
ス3の段差部3cに近接して配置される場合には、ばね
座9、台座7、スプリング8とケース3との間を電気的
に絶縁することに支障を与えない長さに設定する必要が
ある。また、この場合には、第2のサーミスタ2の位置
決めは、後述の固定爪3dと突起爪4cとを係合させる
こと等により、行なわれる。
【0026】また、サーミスタ1,2の熱放散を行う媒
体Lは、シリコーンオイルを用いている。
【0027】また、コネクタ部4は、突起爪4cを有
し、突起爪4cは、コネクタ部4の側方に張り出して環
状に設けられたものであり、ケース3は、固定爪3dを
有し、固定爪3dは、ケース大径部3aの開口縁部に沿
って環状に設けられたものであり、固定爪3dを内側に
屈曲させて突起爪4cに係合させ、コネクタ部4をケー
ス3内に固定するようになっている。
【0028】またパッキン11は、ケース3の開口縁の
内周とコネクタ部4との間に介装され、ケース3内を気
密封止している。また、パッキンを用いてケースを気密
封止するため、ケース内のサーミスタを保護することが
できる。
【0029】実施例において、複合センサを組立てるに
は、コネクタ部4を下部にし、スリーブ10の開口部を
上向き姿勢にしてセットする。
【0030】次にコネクタ部4に支持された第2のサー
ミスタ2のリード線2aの外周側に、スプリング8,台
座7及び第1のサーミスタ1を取付け、これらをスリー
ブ10によって位置規制する。
【0031】また、コネクタ部4で施蓋されたスリーブ
10内に、ケース3内に収納すべき定量のシリコーンオ
イルLを注ぎ込む。
【0032】次に、ケース3の開口部を下向きにして、
これをコネクタ部4に被せ、第1のサーミスタ1をケー
ス3の段差部3cに着座させ、さらにケース3を押し込
みスプリング8を圧縮し、そのばね力をもって台座7を
介して第1のサーミスタ1をケース3の段差部3c上に
圧着し、第1のサーミスタ1を位置決めする。
【0033】次に、ケース3をさらに押し込み、ケース
段差部3c上に定着された第1のサーミスタ1の貫通孔
1aに第2のサーミスタ2を貫通させ、これをケース小
径部3b内に差込み、スリーブ10にケース3の段差部
3cを突き当てて第2のサーミスタ2のケース小径部3
b内における位置,位置決めされた第1のサーミスタ1
に対する位置を規制し、第2のサーミスタ2をケース小
径部3b内に設置する。
【0034】また、パッキン11をケース3とコネクタ
部4との間に圧着させ、パッキン11によりコネクタ部
4とケース3との間を気密封止する。
【0035】最後にケース3の固定爪3dを内側に屈曲
させてコネクタ部4の突起爪4cに係合させ、ケース3
からのコネクタ部4の抜け止めを防止し、第1のサーミ
スタ1及び第2のサーミスタ2,コネクタ部4をケース
3内に組み込み、組立てを完了する。
【0036】(実施例2)図3は、本発明の実施例2を
示す断面図、図4は、図3のIV−IV線断面図であ
る。
【0037】本実施例におけるコネクタ部4は、基部4
aと尖端部4bとからなり、電気的絶縁性をもつ樹脂で
成形されたものである。
【0038】基部4aは、ケース大径部3aの内周形状
を象って形成されたものであり、尖端部4bは、第1の
サーミスタ1の貫通孔1aを貫通してケース小径部3b
の底部内側にあてがわれる形状を象って基部4aと一体
に形成され、先端部に第2のサーミスタ2を埋設したも
のである。
【0039】ここに、ケース小径部3bの底部内側形状
は、錐状に凹んで形成され、コネクタ部4の尖端部4b
の先端は錐状に尖って形成され、ケース小径部3b内で
コネクタ部4の尖端部4bが正確に位置決めされるよう
になっている。
【0040】コネクタ部4は、基部4aがケース大径部
3aに嵌合するとともに尖端部4bが段差部3c上の第
1のサーミスタ1の貫通孔1aを貫通してケース小径部
3bの底部内側にあてがわれてケース3内に収納され、
第2のサーミスタ2を第1のサーミスタ1の設置位置と
は異なるケース小径部3b内の定位置に定着させるもの
である。
【0041】さらにコネクタ部4は、第2のサーミスタ
接続用のターミナル5,5を有している。第2のサーミ
スタ接続用のターミナル5,5は、コネクタ部4の基部
4aに埋込まれ、コネクタ部4の尖端部4b及び基部4
aに跨って埋設された第2のサーミスタ2のリード線2
a,2aが接続されたものである。
【0042】またコネクタ部4は、第1のサーミスタ接
続用のターミナル6と、台座7と、スプリング8とを有
している。
【0043】第1のサーミスタ接続用ターミナル6は、
コネクタ部4の基部4aに埋め込まれ、ばね座9を有し
ている。ばね座9は、段差部3c上の第1のサーミスタ
1と向き合う基部4aの端面に設けられたものであり、
台座7は、ばね座9と向き合う第1のサーミスタ1の端
面に設けられたものであり、第1のサーミスタ1の電極
をなしている。また、第1のサーミスタ1のもう一方の
電極としては、ケース3を利用している。
【0044】スプリング8は、ばね座9と台座7との間
に介装され、第1のサーミスタ1を台座7を介してケー
ス段差部3b上に圧着させるとともに、ばね座9と台座
7とを電気的に接続したものである。また、台座7に
は、コネクタ尖端部4bを挿通する貫通孔7aが設けら
れている。
【0045】またスリーブ10を有しており、スリーブ
10は、絶縁材からなる筒状体であり、スプリング8,
ばね座9,台座7を包囲し、これらとケース3との間を
電気的に絶縁するものである。またスリーブ10は、ス
プリング8,ばね座9,台座7を包囲してケース3との
間を電気的に絶縁するため、第1のサーミスタ1の配線
がケース3との間にシュートすることを防止することが
できる。また、スリーブ10は、先端がケース3の段差
部3cに当接又は近接する位置に配置される長さをもっ
ている。スリーブ10は、先端がケース3の段差部3c
に当接して、後述の肩部3eと切欠き4dとの位置決め
機能を相まって、第2のサーミスタ2の位置決めを行な
う。またスリーブ10の先端がケース3の段差部3cに
近接する場合には、後述の肩部3eと切欠き4dとの位
置決め機能により、第2のサーミスタ2の位置決めが行
なわれる。
【0046】また、コネクタ部4は、突起爪4cを有し
ており、突起爪4cは、コネクタ部4の基部4aの側方
に張り出して環状に設けられたものである。
【0047】一方ケース3は、固定爪3dを有してお
り、固定爪3dは、ケース大径部3aの開口縁部に沿っ
て環状に設けられたものであり、固定爪3dを内側に屈
曲させて突起爪4cに係合させ、コネクタ部4をケース
3内に固定している。
【0048】また、ケース大径部3aは、内周面に肩部
3eを有しており、肩部3eは、内方に向けて傾斜し、
周方向に沿って環状に形成された傾斜面である。
【0049】一方、コネクタ部4の基部4aは、外周面
に切欠き4dを有しており、切欠き4dは、内方に向け
て傾斜し、周方向に沿って環状に形成された傾斜面であ
り、切欠き4dを肩部3eに当接させ、ケース小径部3
b内におけるコネクタ部4の尖端部4bの位置決めを行
う。
【0050】図3及び図4に示した実施例2における複
合センサの組立は、実施例1と同様にして行われる。本
実施例によれば、第2のサーミスタが埋設されたコネク
タ部の尖端部は、ケース小径部の底部内側形状を象って
形成され、第1のサーミスタはケース段差部に取付けら
れて位置決めされ、その位置決めされた第1のサーミス
タの貫通孔を貫通してコネクタ部の尖端部がケース小径
部の底部内側にあてがって第2のサーミスタを位置決め
するため、第2のサーミスタのケース小径部内における
位置、及び位置決めされた第1のサーミスタに対する第
2のサーミスタの位置決めを正確に行うことができ、し
かも、その位置決めはケース内にコネクタを組付けたこ
とにより保障することができ、組立後に確認することが
できる。
【0051】さらに、第2のサーミスタに対する配線
は、第2のサーミスタ及びそのリード線を樹脂成形され
たコネクタ部に埋設し、そのリード線をコネクタに設け
たターミナルに接続する構造であり、第1のサーミスタ
に対する配線は、第1のサーミスタを付勢するスプリン
グを利用して行う構造であり、その配線構造は相互に異
なるものであり、しかも、配線経路が全く別であるた
め、サーミスタ同士の誤配線を防止することができる。
またスプリングは、第1のサーミスタの配線及び第1の
サーミスタの固定に兼用しているため、部品点数を減少
させることができる。
【0052】また実施例では、ケース3の大径部3a及
び小径部3b,コネクタ部4の基部4a及び尖端部4b
の形状を断面円形としたが、これに限らず、断面多角形
状としてもよい。この場合、ケース3内でのコネクタ部
4の廻り止めを防止することができ、各サーミスタ1,
2の位置決めをより正確に行うことができる。
【0053】また、本発明の複合センサは、自動車用エ
ンジン冷却システムの水温測定用として説明したが、こ
れに限られるものではない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
リーブをコネクタ部と一体に樹脂成形し、コネクタ部で
施蓋されたスリーブを容器として用い、このスリーブを
使ってサーミスタの熱放散用媒体を取扱うことができ、
その取扱いを容易にすることができる。さらに、ケース
は底部に開口が設けられない構造であるため、従来のよ
うに熱放散用媒体がケース外に漏洩するという事故を防
止することができる。
【0055】また、コネクタ部に一体に樹脂成形された
スリーブ内に、スプリング,ばね座,台座,第1のサー
ミスタを予め組付け、ケースを被せることにより、これ
らも同時にケース内に組付けることができ、製造工程を
簡略して自動組立を容易に行うことができる。
【0056】またスリーブは、コネクタ部で施蓋された
中空体の容器形状をなすため、スリーブをシリコーンオ
イルの定量カップとして用い、ケース内に充填するシリ
コーンオイルの定量化を図ることができる。
【0057】また、スリーブは、コネクタ部の基部と一
体にその同芯上に形成されるため、、スリーブの長さを
ケースの段差部に当接する長さに設定することにより、
スリーブは、台座,スプリング,サーミスタ等の組付け
の際にそれらの位置決め用として用いることができる。
【0058】さらに、コネクタ部は基部と尖端部とを樹
脂成形した形状とし、尖端部内に第2のサーミスタを埋
設することにより、第2のサーミスタのケース小径部内
における位置、及び位置決めされた第1のサーミスタに
対する第2のサーミスタの位置決めを正確に行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】図2のII−II線断面図である。
【図3】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
1 第1のサーミスタ 1a 第1のサーミスタに設けた貫通孔 2 第2のサーミスタ 3 ケース 3a ケースの大径部 3b ケースの小径部 3c ケースの段差部 4 コネクタ部 4a コネクタ部の基部 4b コネクタ部の尖端部 5 第2のサーミスタ接続用ターミナル 6 第1のサーミスタ接続用ターミナル 7 台座 8 スプリング 9 ばね座 10 スリーブ 11 パッキン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−239278(JP,A) 特開 昭64−23130(JP,A) 実開 昭52−9478(JP,U) 実開 平6−7029(JP,U) 実開 平4−24033(JP,U) 実開 昭57−28342(JP,U) 実開 昭62−178337(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01K 7/22 G01K 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のサーミスタ及び第2のサーミスタ
    と、ケースと、コネクタ部と、スリーブとを有する複合
    センサであって、 第1のサーミスタ及び第2のサーミスタは、異なる特性
    を有し、温度を測定するものであり、第1のサーミスタ
    は、中央部に貫通孔をもつリング形状に形成されてお
    り、 ケースは、大径部と小径部とからなる中空容器であり、 大径部と小径部とは、同軸上に連設されたものであり、
    小径部は、大径部より縮径された有底の中空構造であ
    り、大径部はコネクタ部を差込む開口部をもつ中空構造
    であり、小径部と大径部との間には段差部が形成されて
    おり、 第1のサーミスタは、ケースの段差部上に設置されて該
    ケース内に取付けられたものであり、 コネクタ部は、樹脂で成形され、ケース大径部の開口部
    を閉塞するとともに、第2のサーミスタを段差部上の第
    1のサーミスタの貫通孔を貫通してケース小径部内に支
    持するものであり、第1のサーミスタ接続用のターミナ
    ルと、台座と、スプリングとを有し、 第1のサーミスタ接続用のターミナルは、ばね座を有
    し、 ばね座は、段差部上の第1のサーミスタと向き合う基部
    の端面に設けられたものであり、 台座は、ばね座と向き合う第1のサーミスタの端面に設
    けられたものであり、第1のサーミスタの電極をなし、 スプリングは、ばね座と台座との間に介装され、第1の
    サーミスタを台座を介してケース段差部上に圧着させる
    とともに、ばね座と台座とを電気的に接続したものであ
    り、 スリーブは、コネクタ部に一体的に樹脂成形されて施蓋
    された中空体をなし、内部に、ばね座,台座,スプリン
    グを受け入れてケースとの間を電気的に絶縁し、かつコ
    ネクタ部で施蓋されたスリーブは、ケース内に充填され
    てサーミスタの熱放散を行う媒体を組立時に収納する容
    器として機能するものであることを特徴とする複合セン
    サ。
  2. 【請求項2】 スリーブは、先端がケースの段差部に当
    接して、ケース小径部内における第2のサーミスタの位
    置決めを行う長さをもつもの、或いはスリーブは、先端
    がケースの段差部に近接して配置される長さをもつもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の複合センサ。
  3. 【請求項3】 サーミスタの熱放散を行う媒体は、シリ
    コーンオイルであることを特徴とする請求項1に記載の
    複合センサ。
  4. 【請求項4】 コネクタ部は、基部と尖端部とからな
    り、樹脂で成形されたものであり、 基部は、ケース大径部の内周形状を象って形成されたも
    のであり、 尖端部は、第1のサーミスタの貫通孔を貫通してケース
    小径部の底部内側にあてがわれる形状を象って基部と一
    体に形成され、先端部に第2のサーミスタを埋設したも
    のであり、 コネクタ部は、基部がケース大径部に嵌合するとともに
    尖端部が段差部上の第1のサーミスタの貫通孔を貫通し
    てケース小径部の底部内側にあてがわれてケース内に収
    納され、第2のサーミスタを第1のサーミスタ設置位置
    とは異なるケース小径部内の定位置に定着させるもので
    あることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の複合
    センサ。
  5. 【請求項5】 前記コネクタ部は、第2のサーミスタ接
    続用のターミナルを有し、 第2のサーミスタ接続用のターミナルは、コネクタ部の
    尖端部及び基部に跨って埋設された第2のサーミスタの
    リード線が接続されたものであることを特徴とする請求
    項4に記載の複合センサ。
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