JP3403461B2 - ブラシレス交流励磁回転電機 - Google Patents
ブラシレス交流励磁回転電機Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、横軸水車発電機などに
用いられるブラシレス交流励磁回転電機に係り、とくに
コレクターリングを介して励磁していた既設機をブラシ
レス交流励磁化したブラシレス交流励磁回転電機に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、横軸水車発電機の励磁機と界磁線
輪との接続は、通常励磁機側で行われている。何年か前
までは、ローターリムと軸受台との間にコレクターリン
グを備え、シャフトの外周面に取り付けた界磁導帯や界
磁ケーブルを通して界磁線輪に電流を送っていた。近
年、水車発電機のブラシレス交流励磁化が盛んに行われ
るようになってきた。交流励磁機はコレクターリングよ
りも大きいので、コレクターリングを取り付けていたス
ペースに設けることが出来ず、軸受台の外側に設けるこ
とになる。このような配置になると界磁ケーブルをシャ
フトの外周面に這わせることができず、シャフトに軸方
向のケーブル用孔を設け、このケーブル用孔の中に通す
ことが必要となる。ケーブル用孔は、シャフトの端から
シャフトの軸方向にローターリムの励磁機側まで中心孔
をあけ、ここでシャフト外周から斜孔をあける。斜孔と
するのは、界磁ケーブルを引き出しやすくするととも
に、界磁ケーブルの曲げの曲率を小さくして損傷しない
ようにするためである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】既設の横軸水車発電機
をブラシレス交流励磁回転電機に改造する場合、中心孔
は容易に加工できるが、斜孔はリムが邪魔して加工する
ことができず、多くの場合、ブラシレス交流励磁化する
ことが見送られてきた。 【０００４】そこで本発明は、既設の横軸水車発電機な
どを容易にブラシレス交流励磁化することのできるブラ
シレス交流励磁回転電機を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明のブラシレス交流
励磁回転電機は、同期機からなる主機と、シャフトによ
ってこの主機と結合され主機を励磁する交流励磁機とを
備え、前記シャフトの中心に励磁機から主機の反励磁機
側まで達する中心孔を設け、この中心孔の先からシャフ
トの表面まで達する斜孔を設け、この斜孔と前記中心孔
のなかに前記励磁機と前記主機の界磁線輪とを接続する
励磁用導体を設けた構成とする。 【０００６】 【作用】本発明においては、斜孔を主機の反励磁機側に
設けるようにしたので、リムの干渉をうけることなく斜
孔を加工することができる。 【０００７】 【実施例】以下本発明の一実施例を図１を参照して説明
する。 【０００８】同期機からなる主機１は、シャフト１１に
嵌着されたリム１２と、このリム１２の外周部に設けら
れた界磁鉄心に巻回された界磁線輪１３を有する。シャ
フト１１は複数の軸受台１４によって支承され、その延
長上に交流励磁機２を結合している。シャフト１１の中
心には交流励磁機２のところから主機１のところまで中
心孔１５を設ける。この中心孔１５の励磁機側にはシャ
フト１１の表面に達する入口側斜孔１６を設け、主機１
側にはリム１２の反励磁機側に開口する出口側斜孔１７
を設ける。そして、交流励磁機２の出力を主機１の界磁
線輪１３へ導くケーブル等の励磁用導体１８を、斜孔１
６、中心孔１５、斜孔１７に通す。 【０００９】本実施例によれば、シャフト１１にリム１
２が嵌着された状態でも斜孔１７の開口先に十分な空間
があるので、主機１を分解することなく、工作機械に取
り付けたドリルによって斜孔１７を加工することができ
る。既設の横軸水車発電機をブラシレス交流励磁化する
場合、励磁機は新製するので、励磁機側の中心孔１５と
斜孔１６は工場内において何の支障もなく加工すること
ができる。こうして、中心孔１５の両端はいずれも斜孔
によってシャフト１１の表面に開口するので、励磁用導
体１８の曲げの曲率を小さくすることができる。 【００１０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、既設の横
軸水車発電機などの同期機を容易にブラシレス交流励磁
化することのできる。
用いられるブラシレス交流励磁回転電機に係り、とくに
コレクターリングを介して励磁していた既設機をブラシ
レス交流励磁化したブラシレス交流励磁回転電機に関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、横軸水車発電機の励磁機と界磁線
輪との接続は、通常励磁機側で行われている。何年か前
までは、ローターリムと軸受台との間にコレクターリン
グを備え、シャフトの外周面に取り付けた界磁導帯や界
磁ケーブルを通して界磁線輪に電流を送っていた。近
年、水車発電機のブラシレス交流励磁化が盛んに行われ
るようになってきた。交流励磁機はコレクターリングよ
りも大きいので、コレクターリングを取り付けていたス
ペースに設けることが出来ず、軸受台の外側に設けるこ
とになる。このような配置になると界磁ケーブルをシャ
フトの外周面に這わせることができず、シャフトに軸方
向のケーブル用孔を設け、このケーブル用孔の中に通す
ことが必要となる。ケーブル用孔は、シャフトの端から
シャフトの軸方向にローターリムの励磁機側まで中心孔
をあけ、ここでシャフト外周から斜孔をあける。斜孔と
するのは、界磁ケーブルを引き出しやすくするととも
に、界磁ケーブルの曲げの曲率を小さくして損傷しない
ようにするためである。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】既設の横軸水車発電機
をブラシレス交流励磁回転電機に改造する場合、中心孔
は容易に加工できるが、斜孔はリムが邪魔して加工する
ことができず、多くの場合、ブラシレス交流励磁化する
ことが見送られてきた。 【０００４】そこで本発明は、既設の横軸水車発電機な
どを容易にブラシレス交流励磁化することのできるブラ
シレス交流励磁回転電機を提供することを目的とする。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明のブラシレス交流
励磁回転電機は、同期機からなる主機と、シャフトによ
ってこの主機と結合され主機を励磁する交流励磁機とを
備え、前記シャフトの中心に励磁機から主機の反励磁機
側まで達する中心孔を設け、この中心孔の先からシャフ
トの表面まで達する斜孔を設け、この斜孔と前記中心孔
のなかに前記励磁機と前記主機の界磁線輪とを接続する
励磁用導体を設けた構成とする。 【０００６】 【作用】本発明においては、斜孔を主機の反励磁機側に
設けるようにしたので、リムの干渉をうけることなく斜
孔を加工することができる。 【０００７】 【実施例】以下本発明の一実施例を図１を参照して説明
する。 【０００８】同期機からなる主機１は、シャフト１１に
嵌着されたリム１２と、このリム１２の外周部に設けら
れた界磁鉄心に巻回された界磁線輪１３を有する。シャ
フト１１は複数の軸受台１４によって支承され、その延
長上に交流励磁機２を結合している。シャフト１１の中
心には交流励磁機２のところから主機１のところまで中
心孔１５を設ける。この中心孔１５の励磁機側にはシャ
フト１１の表面に達する入口側斜孔１６を設け、主機１
側にはリム１２の反励磁機側に開口する出口側斜孔１７
を設ける。そして、交流励磁機２の出力を主機１の界磁
線輪１３へ導くケーブル等の励磁用導体１８を、斜孔１
６、中心孔１５、斜孔１７に通す。 【０００９】本実施例によれば、シャフト１１にリム１
２が嵌着された状態でも斜孔１７の開口先に十分な空間
があるので、主機１を分解することなく、工作機械に取
り付けたドリルによって斜孔１７を加工することができ
る。既設の横軸水車発電機をブラシレス交流励磁化する
場合、励磁機は新製するので、励磁機側の中心孔１５と
斜孔１６は工場内において何の支障もなく加工すること
ができる。こうして、中心孔１５の両端はいずれも斜孔
によってシャフト１１の表面に開口するので、励磁用導
体１８の曲げの曲率を小さくすることができる。 【００１０】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、既設の横
軸水車発電機などの同期機を容易にブラシレス交流励磁
化することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示す図
【符号の説明】
１・・主機 ２・・交流励磁機
１１・・シャフト １２・・リム
１３・・界磁線輪 １４・・軸受台
１５・・中心孔 １６・・斜孔
１７・・斜孔 １８・・励磁用導
体
体
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 同期機からなる主機と、シャフトによっ
てこの主機と結合され主機を励磁する交流励磁機とを備
え、前記シャフトの中心に励磁機から主機の反励磁機側
まで達する中心孔を設け、この中心孔の先からシャフト
の表面まで達する斜孔を設け、この斜孔と前記中心孔の
なかに前記励磁機と前記主機の界磁線輪とを接続する励
磁用導体を設けたことを特徴とするブラシレス交流励磁
回転電機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18206793A JP3403461B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ブラシレス交流励磁回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18206793A JP3403461B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ブラシレス交流励磁回転電機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0715931A JPH0715931A (ja) | 1995-01-17 |
| JP3403461B2 true JP3403461B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=16111777
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18206793A Expired - Fee Related JP3403461B2 (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | ブラシレス交流励磁回転電機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3403461B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2704310B1 (en) * | 2012-08-28 | 2019-02-13 | GE Renewable Technologies | Method for operating such an electrical machine |
| CN114070000A (zh) * | 2021-11-30 | 2022-02-18 | 浙江水泵总厂有限公司 | 无刷同步发电机结构及具有其的发电机 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP18206793A patent/JP3403461B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0715931A (ja) | 1995-01-17 |
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