JP3403107B2 - 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法 - Google Patents

消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法

Info

Publication number
JP3403107B2
JP3403107B2 JP03672399A JP3672399A JP3403107B2 JP 3403107 B2 JP3403107 B2 JP 3403107B2 JP 03672399 A JP03672399 A JP 03672399A JP 3672399 A JP3672399 A JP 3672399A JP 3403107 B2 JP3403107 B2 JP 3403107B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fire hose
mounting
cylinder
diameter
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP03672399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000233030A (ja
Inventor
宏文 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Manufacturing Co Ltd filed Critical Yamada Manufacturing Co Ltd
Priority to JP03672399A priority Critical patent/JP3403107B2/ja
Publication of JP2000233030A publication Critical patent/JP2000233030A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3403107B2 publication Critical patent/JP3403107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消防用ホース取付構
造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、消防用ホースの端部は結合金具
に固定され、この結合金具を介して他の消防用ホースや
消防器具に接続される。従来の消防用ホースと結合金具
との取付構造のうち最も典型的なものは、結合金具の取
付筒部の外面上に断面鋸刃状のリング状凹凸形状を形成
し、取付筒部を消防用ホースの端部内に挿入してから、
上記リング状凹凸形状に合わせて消防用ホースの端部の
外面上に金属製ワイヤを巻き付けて固定する構造(第1
の取付構造)である。
【0003】また、上記構造において金属製ワイヤを巻
き付ける代わりに、取付筒部の外面上に配置された消防
用ホースの端部に円筒状の外筒を挿嵌し、この外筒を塑
性変形させて縮径させ、消防用ホースの端部を取付筒部
と外筒との間に挟圧固定する構造(第2の取付構造)も
用いられている。
【0004】一方、上記の取付構造とは逆に、結合金具
の取付筒部の内側に消防用ホースの端部を挿入し、消防
用ホースの端部のさらに内側に円筒状の内筒を配置し、
この内筒を結合金具の内側から塑性変形させて拡径し
て、取付筒部と内筒との間に消防用ホースを挟圧固定す
る構造(第3の取付構造)もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の第1
の取付構造においては、金属製ワイヤを消防用ホースの
外周面に何周にも亘って巻き付けなければならないため
に労力がかかり、製造コストが増大するとともに、金属
製ワイヤが一カ所でも断絶すると固定力が得られなくな
るために安全性に欠けるという問題点がある。
【0006】また、上記の第2の取付構造においては、
外筒を縮径させて消防用ホースを取付筒部の外面に外側
から押し付けるようにして固定することにより、消防用
ホースや外筒に微妙な皺が寄ってしまい、その部分から
漏水が発生する可能性があるとともに、このような皺の
形成によって取付固定力が充分に得られず、取付構造の
耐久性に支障が出る可能性がある。
【0007】さらに、上記の第3の取付構造において
は、内筒を拡径させて消防用ホースを内側から取付筒部
の内面に押し付けるようにして固定することによって、
第2の取付構造の問題点を解消することができる。しか
し、内筒を消防用ホースの内側に配置して位置決めしな
がら、内筒を内側から拡径させる作業は非常に煩雑且つ
困難であるとともに、結合金具に取り付けられた消防用
ホースが何らかの理由により結合金具の軸線に対して傾
斜した方向に応力を受け、屈折した場合、消防用ホース
の屈折方向とは逆側の内筒部分に大きな応力が加わり、
内筒が挫屈して消防用ホースと結合金具との取付構造自
体が破壊される可能性があるという問題点がある。
【0008】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、取付作業が容易であるとともに、
取付構造の密封性が高く、しかも、取付強度の高い消防
用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造
方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、消防用ホースを結合金具に取り付けた消防用ホース
取付構造において、本発明は、前記結合金具に前記消防
用ホースの端部内に導入された取付筒部を設け、前記消
防用ホースの端部外側に挿嵌された外筒を有し、前記取
付筒部が塑性変形により拡径された状態で前記消防用ホ
ースの端部が前記取付筒部と前記外筒との間に挟圧固定
されていることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、取付筒部を塑性変形によ
り拡径させることにより取付筒部と外筒との間に消防用
ホースの端部を挟圧固定しているので、従来の外筒を縮
径させて締め付け固定する場合に較べて密封性及び取付
強度が向上し、また、従来の内筒を用いる場合に較べて
取付作業が容易になるとともに消防用ホースの曲がりに
よって内筒が挫屈し取付構造が破壊される事態も回避す
ることができる。
【0011】また、消防用ホースを結合金具に取り付け
た消防用ホース取付構造において、前記結合金具に前記
消防用ホースの端部内に導入された取付筒部を設け、該
取付筒部には先端に向けて外径が増大するように軸線方
向に対して傾斜したテーパ状外面を形成し、前記消防用
ホースの端部外側に挿嵌された外筒を有し、該外筒には
前記テーパ状外面が傾斜する方向に軸線方向に対して傾
斜したテーパ状内面を形成し、前記テーパ状外面と前記
テーパ状内面の間に前記消防用ホースが挟圧固定されて
いることを特徴とする。
【0012】この発明によれば、取付筒部のテーパ状外
面と外筒のテーパ状内面との間に消防用ホースの端部が
挟圧固定されていることにより、結合金具から消防用ホ
ースを引き抜くような応力が働いても外筒のテーパ状内
面から取付筒部のテーパ状外面への押し付け応力が発生
して消防用ホースに対する挟圧力が増大するため、充分
な取付強度を確保することができる。この場合、取付筒
部を塑性変形させて拡径することによって消防用ホース
の端部が挟圧固定されていることが、密封性及び取付強
度の向上並びに取付作業の容易化を図る上で好ましい。
【0013】ここで、前記取付筒部には、前記テーパ状
外面とは軸線方向に対する異なる傾斜角を有し若しくは
軸線方向にほぼ平行な外径を有する異形外面部が設けら
れ、前記外筒には、前記異形外面部と対応する形状の異
形内面部が設けられ、前記異形外面部と前記異形内面部
との間に前記消防用ホースの端部の一部が挟圧固定され
ていることが好ましい。この発明によれば、異形外面部
と異形内面部によって挟圧固定されている消防用ホース
の端部の一部がテーパ状外面とテーパ状内面との間に挟
圧固定されている消防用ホースを引き抜く方向の応力に
対抗するように作用するので、消防用ホースと結合金具
との取付強度をさらに高めることができる。
【0014】この場合特に、前記取付筒部の基部側外面
には、軸線方向にほぼ外径が等しく形成された等径外面
部を設け、前記外筒の基部側内面には、前記等径外面部
に対応する位置に、軸線方向にほぼ内径が等しく形成さ
れた等径内面部を設け、前記等径外面部と前記等径内面
部との間に前記消防用ホースの端部の一部が挟圧固定さ
れていることが好ましい。等径外面部と等径内面部を設
けてこれらの間に消防用ホースの端部の一部が挟圧固定
されていることにより、上記効果に加えて、消防用ホー
スに対する局部的な応力集中を低減することができ、ま
た、等径外面部及び等径内面部の形成も容易で、結合金
具のサイズを増加させる恐れもない。
【0015】上記各発明において、前記取付筒部の外面
には軸線方向に段差を有する外面段部を形成し、前記外
筒の内面には前記外面段部に対応する位置に軸線方向に
段差を有する内面段部を形成することが好ましい。この
発明によれば、外面段部と内面段部とによって消防用ホ
ースが確実に挟圧固定されるので、消防用ホースと結合
金具との密封性と取付強度とをさらに向上させることが
できる。
【0016】また、上記各発明において、前記取付筒部
の内面は、その基部側に形成された前記結合金具の内面
部分よりも小径に形成されていることが望ましい。この
発明によれば、取付筒部の内面が小径に形成されている
ことによって、取付筒部を塑性変形により拡径させる作
業が容易になるとともに、取付筒部の剛性を高めること
ができるので消防用ホースの曲がりなどに起因する取付
筒部の挫屈の発生を抑制することができる。
【0017】上記各発明において、前記外筒の先端部内
面側には先端側に向けて開くように徐々に内径が増大し
た形状を有する拡開端部が設けられていることが望まし
い。この発明によれば、結合金具に取付けられた消防用
ホースの内部に水圧が加わって消防用ホースが膨れ上が
っても、拡開端部が設けられていることによって外筒の
先端において消防用ホースが急角度で外側に膨れること
を防止できるので、消防用ホースの取付端の損傷を防止
することができる。
【0018】さらに、消防用ホースを結合金具に取り付
けた結合金具付き消防用ホースの製造方法において、前
記結合金具には前記消防用ホースの端部内に導入可能に
形成された取付筒部を設け、該取付筒部と、外側に挿嵌
された外筒との間に前記消防用ホースの端部を挿入配置
し、前記取付筒部が拡径するように塑性変形させ、前記
取付筒部と前記外筒との間において前記消防用ホースの
端部を挟圧固定することを特徴とする。なお、この製造
方法においても、上記各発明における構造を結合金具の
取付筒部及び外筒に設けた上で製造を行うことが好まし
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る消防用ホース
取付構造及びその製造方法の実施形態について詳細に説
明する。
【0020】[第1実施形態] 図1は本発明の第1実
施形態の消防用ホース取付構造を示す側面部分断面図で
ある。消防用ホース10,20の端部11,21はそれ
ぞれ結合金具30,40に取り付けられている。結合金
具30は、基部31から突出する円筒状の結合枠部32
の外面上に雄ねじ部32a備え、基部31から結合枠部
32とは反対側に突出する円筒状の取付筒部33を備え
ている。一方、結合金具40は、基部41から突出する
円筒状の取付筒部43を備えており、基部41にはリン
グ状の結合リング42が係合している。結合リング42
の内面上には雌ねじ部42aが形成され、この雌ねじ部
42aは上記雄ねじ部32aに螺合するように構成され
ている。このような構造により、結合金具30と40と
は、結合枠部32と基部41との間にパッキン36を挟
持するようにして、結合枠部32と結合リング42との
螺合によって締付固定される。なお、結合金具30,4
0は一般にアルミニウム合金、ステンレス鋼、銅合金な
どの金属材料で形成されている。特に、各種金属若しく
は合金において塑性加工(鍛造加工)用の金属素材を持
ちいることがより望ましい。なお、結合金具としては上
記のようなネジ式結合金具に限定されることなく、差込
式結合金具などの種々の構造を取ることができる。
【0021】結合金具30,40に設けられた取付筒部
33,43の外面33b,43bは先端に向けて次第に
外径が増大するテーパ状外面となっており、その外面3
3b,43b上に消防用ホース10,20の端部11,
21が接している。この消防用ホースの端部11,21
の外側には、外面33b,43bに対応するように先端
側に向けて内径が増大するテーパ状内面に構成された内
面34a,44aを備えた外筒34,44が挿嵌されて
いる。内面34a,44aは消防用ホースの端部11,
21の外面に接している。
【0022】上記の取付構造において、結合金具30,
40の取付筒部33,43はいずれも内側から外側への
塑性変形により拡径され、これによって消防用ホース1
0,20の端部11,21は取付筒部33,43と外筒
34,44との間に挟圧固定されている。ここで、取付
筒部33,43の内面33a,43aはほぼ結合金具の
軸線方向に対して平行に形成されている。このように結
合金具30,40の基部31,41の内周面と取付筒部
33,43の内面33a,43aとの間には、段部33
cが形成され、取付筒部33,43の内面33a,43
aの方が基部31,41の内周面よりもわずかに小さな
内径を有するように構成されている。
【0023】結合金具30,40の基部31,41に設
けられた等径外面部35,45は、結合金具の軸線方向
に見てそれぞれ外径が変化しないように形成されてい
る。また、これらの等径外面部35,45に対向する外
筒34,44の内面部分にも、軸線方向に見て内径が変
化しないように形成された等径内面部34b,44bが
形成されている。このため、消防用ホース10,20の
端部11,21の先端部分は、軸線方向に見て径が変化
しない等径状態で結合金具30,40と外筒34,44
との間に締め付けられている。
【0024】外筒34,44の先端部には、上記内面3
4a,44aの先端側に内面34a,44aよりも外側
に開いた拡開端部34c,44cが形成されている。こ
のため、消防用ホース10,20によって放水を行う場
合に水圧が加わって消防用ホース10,20が外側へ膨
らんでも、図示のように拡開端部34c,44cに沿っ
て消防用ホース10,20が外側から支持されるので、
外筒34,44の先端部にて消防用ホースが急激に外側
へ折れ曲がることがなく、消防用ホース10,20の端
部11,21と外筒34,44の先端部とが当接する部
分が損傷しないように構成できる。ここで、拡開端部3
4c,44cは、角部に適用される公知の単なるR面加
工部やC面加工部でもよいが、内面34a,44aより
も傾斜角が大きくなるように形成された部分であること
が好ましい。
【0025】この取付構造においては、放水時などにお
いて消防用ホース10,20に図示矢印で示す方向Fに
応力が加わると、外筒34,44もまた方向Fに向けて
移動しようとし、取付筒部33,43と外筒34,44
との間の消防用ホース10,20の端部11,21に加
わる挟圧力もまた増大するため、充分な取付強度を確保
することができる。
【0026】また、結合金具30,40の基部31,4
1と外筒34,44の基端部にはそれぞれ等径内面部3
5,45と等径外面部34b,44bとが対向して設け
られ、これらによって消防用ホース10,20の端部1
1,21が等径状態で締め付けられるようになっている
ため、内外の等径の締付部分によって消防用ホース1
0,20の端部はその等径の締付部分に存在する表面全
体に均等に挟圧力が加わることから、図示の方向Fに応
力が加わったとき、等径の締付部分は締付面全体で取付
筒部33,43の外面33b,43bと外筒34,44
の内面34a,44aとの間にテーパ状に挟圧固定され
た消防用ホースの端部11,21に加わる大きな締付力
を分担して受け持ち、方向Fの応力に対する取付構造全
体により発生する取付耐力を増大させることができる。
特に、上記の等径の締付部分は、テーパ状の外面33
b,43bと内面34a,44aとの間の締付部分に対
して異なる角度で締め付けが行われているため、テーパ
状に締め付けられている部分に対してそのテーパ角と等
しい方向に加わる引っ張り応力に対抗する強い対抗力を
持ち得る。
【0027】なお、この場合、上記の等径外面部35,
45と等径内面部34b,44bのように軸線方向に平
行な面でなくても、対向するテーパ状の外面33b,4
3bと内面34a,44aのテーパ角とは異なる角度を
備えている面(異形外面部及び異形内面部)であれば、
有効に取付強度を向上することができる。ただし、上述
の効果に加えて消防用ホース10,20に対して局部的
に応力が集中しないようにし、しかも、容易に製造でき
るように構成するには、上記のように軸線方向にほぼ平
行な等径外面部と等径内面部とによって消防用ホースを
挟圧固定することが好ましい。
【0028】また、本実施形態では、取付筒部33,4
3を上記第1の取付構造や第2の取付構造と同様に消防
用ホース10,20の端部11,21に挿入し、上記第
2の取付構造と同様に端部11,21の外側に外筒3
4,44を挿嵌させるだけでよいため、内筒を用いる第
3の取付構造のように内筒の配置若しくは保持に起因し
て取付作業が煩雑且つ困難になることもない。
【0029】さらに、本実施形態では、消防用ホースの
端部は、結合金具30,40の取付筒部33,43によ
り内側から支持されているため、消防用ホース10,2
0が結合金具30,40の軸線方向に対して大きな角度
で折れ曲がっても、取付筒部33,43の挫屈が発生し
にくく、上記第3の取付構造の欠点を回避することがで
きる。
【0030】図2は上記消防用ホースの取付構造を形成
するための結合金具付き消防用ホースの製造方法を示す
説明図である。ここで、結合金具30と40は全く同様
にして消防用ホース10,20を取り付けるようになっ
ているので、結合金具30の場合のみについて説明す
る。結合金具30において、当初は図示のように取付筒
部33の外面33bが軸線方向に見てほぼ等しい径にな
るように形成され、逆に内面33aが先端に進むほど縮
径するように形成されている。また、基部31から突出
する取付筒部33の基端には上述の段部33cが形成さ
れており、取付筒部33の内面33aは結合金具30の
基部31の内面よりも段差を以てより小径に形成されて
いる。
【0031】ここで、消防用ホース10の端部11に外
筒34を挿嵌した状態で取付筒部33を消防用ホースの
端部11内に挿入する。この状態が図2に実線で示すも
のである。この状態では取付筒部33の外面33bがほ
ぼ等径に形成されているので、消防用ホース10の端部
11に容易に取付筒部33を挿入できる。
【0032】次に、図示波線に示すような拡径工具37
を結合金具30内に導入し、拡径工具37のローラ状の
拡径部37aにより取付筒部33を内側から押し広げる
ようにして拡径させる。拡径工具37としては図示しな
い操作部を回転させることによって拡径部37aが徐々
に外側に押し出されてくるように構成された公知の器具
が用いられる。拡径部37aによって内側から押圧され
た取付筒部33は塑性変形して次第に外側に拡大し、図
2に二点鎖線で示すように消防用ホース10の端部11
を押し広げ、やがてその外面33bによって端部11を
外筒34に押し付ける。このようにして、取付筒部33
と外筒34とによって端部11が挟圧固定される。
【0033】上記のように製造され、構成された消防用
ホースの取付構造に対して水圧を加えて試験を行ったと
ころ、従来の規格を充分に満たす耐圧特性を得ることが
できた。また、消防用ホースに曲げ方向の応力を加えて
も取付構造への影響はほとんどなく、内筒を用いた場合
に見られるような、挫屈による取付構造の破壊も見られ
なかった。
【0034】上記構造において、図1に示す取付完了後
の状態における取付筒部33,43の軸線方向に対する
角度は5〜10度程度であることが好ましく、また、図
2に示す当初の取付筒部33の先端部外径から図1に示
す取付完了後の取付筒部33の先端部外径の変化量は半
径値で約3〜10mm程度であることが好ましい。消防
用ホース10,20の端部11,21の挟圧部分の図1
に示す取付完了時における最大径は通常のホース径より
も約3mm程度以上は拡大していることが確実な密封性
と取付強度を得るために好ましい。なお、同じ消防用ホ
ースに対して結合金具の取付筒部及び外筒の長さを変更
する場合には、取付筒部及び外筒の基端と先端との径差
をほぼ一定とし、取付筒部及び外筒のテーパ角を変更す
ることが取付強度を大きく変化させることのない点で好
ましい。
【0035】また、図2に示すように、結合金具30の
内面は、少なくとも取付前において拡径すべき取付筒部
33の内面33aが他の部分よりも小径に形成されてい
るので、拡径工具37などによって内側から取付筒部3
3を塑性変形する場合に確実に取付筒部33のみを塑性
変形させることができる。特に、取付筒部33の基端部
(基部31側の部分)においても取付筒部33の外面を
外側へ押し出すことができるので、消防用ホース10の
ホース径をやや拡大させた状態で挟圧固定することがで
き、密封性及び取付強度の更なる向上を図ることができ
る。
【0036】[第2実施形態] 図3及び図4は本発明
に係る消防用ホースの取付構造及び結合金具付き消防用
ホースの製造方法の第2実施形態を示す概略断面図であ
る。この第2実施形態において結合金具50は上記第1
実施形態とほぼ同様の基部51、結合枠部52、雄ねじ
部52aを備えているが、その説明は省略する。
【0037】結合金具50は取付筒部53と、その外側
に挿嵌された外筒54とを備えている。取付筒部53の
内面53aは結合金具50の軸線方向とほぼ平行に形成
されている。また、取付筒部53の外面53bには、軸
線方向に見て1又は複数の段部53dを備えている。一
方、外筒54の内面には上記段部53dにほぼ対応する
位置に段部53dに嵌合する形状の段部54bを備えた
内面54aが形成されている。
【0038】さらに、結合金具50の基部51の内面と
取付筒部53の内面53aとの間には段部53cが形成
され、基部51の内面よりも取付筒部53の内面53a
の方がやや小径に形成されている。
【0039】図4は消防用ホース10を取り付ける前の
状態を示す断面図であり、この状態では、取付筒部53
の内面53aは基部51の内面よりも結合金具50の内
側に段部53cの段差分だけやや張出している。取付筒
部53は外側に外筒54を挿嵌させた消防用ホース10
の端部11の内部に挿入される。この状態で拡径工具3
7を結合金具50の内部を通して取付筒部53の内側に
配置し、拡径部37aによって取付筒部53を外側へ押
圧して塑性変形させる。取付筒部53が塑性変形により
拡径すると、消防用ホース10の端部11もまた拡径さ
れて外筒54の内面54aに押し付けられ、やがて取付
筒部53と外筒54との間に端部11が挟圧固定され
る。
【0040】上述のようにして消防用ホース10が結合
金具50に取付られた状態を示すものが図3である。図
3に示すように、消防用ホース10の端部11は、取付
筒部53の外面53bに形成された段部53dと、外筒
54の内面54aに形成された段部54bによって曲折
された状態で、取付筒部53と外筒54との間に挟圧固
定されている。
【0041】第1実施形態において取付筒部33と外筒
34との間に消防用ホース10の端部11がテーパ状に
挟圧固定されているのとは異なり、この実施形態では、
取付筒部53と外筒54との間において消防用ホース1
0の端部11が段部53d,54bによって曲折された
状態で挟圧固定されている。第1実施形態とこの第2実
施形態とは、内側に配置された結合金具の取付筒部の拡
径によって外筒との間に消防用ホース10を挟圧固定し
ている点では共通するが、挟圧する面がテーパ面である
か、段部を備えた軸線方向にほぼ伸びる等径面であるか
に違いがある。第2実施形態の構造によっても第1実施
形態と同様に充分な密封性及び取付強度が得られること
が試験によって確認されている。
【0042】第2実施形態において、図示点線で示すよ
うに基部51の内面上に溝部51aなどを設けることに
より、取付筒部53の基端部を薄肉化してもよい。この
ことにより、取付筒部53の塑性変形を容易に行うこと
ができる。このように取付筒部の基端部を薄肉化する構
造を第1実施形態でも採用することができる。また、第
2実施形態において、第1実施形態で示すものと同様に
図示点線で示す拡開端部54dを形成してもよい。
【0043】以上説明した各実施形態で具体化されてい
る取付構造の特徴点は、まず、取付筒部と外筒との間に
消防用ホースの端部を挿入配置し、取付筒部を塑性変形
により拡径することによって取付筒部と外筒との間に消
防用ホースの端部を挟圧固定したことにある。取付筒部
を拡径させることによって取付筒部、消防用ホース、及
び外筒に皺を形成することなく、押し広げながら消防用
ホースを挟圧固定できるので密封性が向上し、取付強度
も充分に確保できる。また、消防用ホースが曲がる方向
に応力を受けた場合でも、消防用ホースの内側に結合金
具の一部である取付筒部が配置されているため、挫屈な
どが発生しにくく、取付構造の曲げ応力に対する耐応力
特性を高めることが可能である。
【0044】特に、一般に取付筒部は結合金具の一部と
して形成できるから充分な剛性を持たせることが可能で
あり、これに対して直接の加工応力を受けない外筒は取
付筒部の拡径によって押し付けられる消防用ホースを取
付筒部との間に挟圧固定するためにある程度の柔軟性が
要求される。上記各実施形態では取付筒部と外筒の厚さ
をほぼ同様に描いてあるが、取付筒部を厚く、外筒を薄
くしてもよく、或いは、取付筒部を堅い素材で構成し、
外筒を柔軟な素材で構成してもよい。このようにするこ
とによって、取付作業がより容易に行えるようになり、
また、取付構造自体の耐久性も向上させることができ
る。
【0045】尚、本発明の消防用ホース取付構造及びそ
の製造方法は、上述の図示例にのみ限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変
更を加え得ることは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
取付筒部を塑性変形により拡径させることにより取付筒
部と外筒との間に消防用ホースの端部を挟圧固定してい
るので、従来の外筒を縮径させて締め付け固定する場合
に較べて密封性及び取付強度が向上し、また、従来の内
筒を用いる場合に較べて取付作業が容易になるとともに
消防用ホースの曲がりによって内筒が挫屈し取付構造が
破壊される事態も回避することができるという優れた効
果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る消防用ホース取付構造及び結合金
具付き消防用ホースの製造方法の第1実施形態を示す概
略部分断面図である。
【図2】第1実施形態において、消防用ホースの取付工
程における拡径作業前の状態を示す部分断面図である。
【図3】本発明に係る消防用ホース取付構造及び結合金
具付き消防用ホースの製造方法の第2実施形態を示す概
略部分断面図である。
【図4】第2実施形態の拡径作業前の状態を示す概略部
分断面図である。
【符号の説明】
10,20 消防用ホース 11,21 端部 30,40,50 結合金具 31,41,51 基部 33,43,53 取付筒部 33b,43b,53b 外面 34,44,54 外筒 34a,44a,54a 内面 53d,54b 段部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消防用ホースを結合金具に取り付けた消
    防用ホース取付構造において、前記結合金具に前記消防
    用ホースの端部内に導入された取付筒部を設け、前記消
    防用ホースの端部外側に挿嵌された外筒を有し、前記取
    付筒部が塑性変形により拡径された状態で前記消防用ホ
    ースの端部が前記取付筒部と前記外筒との間に挟圧固定
    されていることを特徴とする消防用ホース取付構造。
  2. 【請求項2】 消防用ホースを結合金具に取り付けた消
    防用ホース取付構造において、前記結合金具に前記消防
    用ホースの端部内に導入された取付筒部を設け、該取付
    筒部には先端に向けて外径が増大するように軸線方向に
    対して傾斜したテーパ状外面を形成し、前記消防用ホー
    スの端部外側に挿嵌された外筒を有し、該外筒には前記
    テーパ状外面が傾斜する方向に軸線方向に対して傾斜し
    たテーパ状内面を形成し、前記テーパ状外面と前記テー
    パ状内面の間に前記消防用ホースが挟圧固定されている
    ことを特徴とする消防用ホース取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記取付筒部には、
    前記テーパ状外面とは軸線方向に対する異なる傾斜角を
    有し若しくは軸線方向にほぼ平行な外径を有する異形外
    面部が設けられ、前記外筒には、前記異形外面部と対応
    する形状の異形内面部が設けられ、前記異形外面部と前
    記異形内面部との間に前記消防用ホースの端部の一部が
    挟圧固定されていることを特徴とする消防用ホース取付
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1
    項において、前記取付筒部の外面には軸線方向に段差を
    有する外面段部を形成し、前記外筒の内面には前記外面
    段部に対応する位置に軸線方向に段差を有する内面段部
    を形成したことを特徴とする消防用ホース取付構造。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項において、前記取付筒部の内面は、その基部側に形成
    された前記結合金具の内面部分よりも小径に形成されて
    いることを特徴とする消防用ホース取付構造。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記外筒の先端部内面側には先端側に向け
    て開くように徐々に内径が増大した形状を有する拡開端
    部が設けられていることを特徴とする消防用ホース取付
    構造。
  7. 【請求項7】 消防用ホースを結合金具に取り付けた結
    合金具付き消防用ホースの製造方法において、前記結合
    金具には前記消防用ホースの端部内に導入可能に形成さ
    れた取付筒部を設け、該取付筒部と、外側に挿嵌された
    外筒との間に前記消防用ホースの端部を挿入配置し、前
    記取付筒部が拡径するように塑性変形させ、前記取付筒
    部と前記外筒との間において前記消防用ホースの端部を
    挟圧固定することを特徴とする結合金具付き消防用ホー
    スの製造方法。
JP03672399A 1999-02-16 1999-02-16 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法 Expired - Lifetime JP3403107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03672399A JP3403107B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03672399A JP3403107B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000233030A JP2000233030A (ja) 2000-08-29
JP3403107B2 true JP3403107B2 (ja) 2003-05-06

Family

ID=12477680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03672399A Expired - Lifetime JP3403107B2 (ja) 1999-02-16 1999-02-16 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3403107B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5162370B2 (ja) * 2008-08-18 2013-03-13 株式会社横井製作所 消防用ホース及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000233030A (ja) 2000-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4088923B2 (ja) 波形のたわみ管用の管継手
HU209196B (en) Joint of tubes and pipe unions and method for forming the joint
FR2781548A1 (fr) Raccord de tuyau avec un tuyau metallique elargi et procede de fabrication de celui-ci
JP4399691B2 (ja) 螺旋管継ぎ手
US20040145182A1 (en) Cold form hex shell
US20070013189A1 (en) Sealing fitting for stainless steel tubing
JP3403107B2 (ja) 消防用ホース取付構造及び結合金具付き消防用ホースの製造方法
US6453517B1 (en) Fastening clamp for joint portion of oblong hoses
JP4840689B2 (ja) 金属フレキシブルホースの継手構造及びそれに用いられる継手金具
KR20050108936A (ko) 금속 플렉시블 가스 연결관 연결부재 및 연결방법
JPH08280837A (ja) スプリンクラー巻き出し配管
JP2004092678A (ja) 管継手
JP3451587B2 (ja) 消音器へのパイプ接続構造およびその接続方法
EP1441167B1 (en) Coupling
JP3312122B2 (ja) 管鎗及びその製造方法
JPH0336797Y2 (ja)
JP2006038002A (ja) ハウジング形管継手
JP4314380B2 (ja) 金属製フレキシブルホースと継手管部材との接続構造及びその接続方法
JP7096894B2 (ja) 蛇腹管連結装置、及びその結合方法
JP2006132626A (ja) ハウジング形管継手、管体加工装置及び管体加工法
JPH0117753Y2 (ja)
JPH0244153Y2 (ja)
JP3443775B2 (ja) 継 手
JP3117606B2 (ja) 管継手
JP4394034B2 (ja) 合成樹脂管の接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160229

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term