JP3402537B2 - 接合ブランク材の仕上げ方法 - Google Patents

接合ブランク材の仕上げ方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、レーザ溶接によって接
合された接合ブランク材を成形加工するに際して、溶接
ビード部の仕上げに利用される接合ブランク材の仕上げ
方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、上記したレーザ溶接によって接合
された接合ブランク材の成形加工においては、接合ブラ
ンク材の溶接ビード部の凸部をグラインダー等で研削加
工によって研摩して仕上げたのち、前記接合ブランク材
をプレス機械によって成形加工する方法があった。 【0003】また、接合ブランク材の溶接ビード部を仕
上げないでプレス機械を使って接合ブランク材を成形加
工する場合、接合ブランク材の溶接ビード部の凸部によ
って所定の形状に成形加工ができなくなるため、図4に
示すように、図示しないプレス機械の上型に設けたポン
チ51と下型に設けたダイ52に前記接合ブランク材W
の溶接ビード部Pを逃がすための逃がし部51a,52
aをそれぞれ設けた構成として、前記接合ブランク材W
を成形加工する方法があり、さらに、前記プレス機械に
よって成形加工されたのち接合ブランク材の溶接ビード
部における凸部をグラインダー等で研削加工によって研
摩して仕上げる方法があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来のレーザ溶接によって接合された接合ブランク材の成
形加工においては、接合ブランク材の溶接ビード部を研
削加工により研摩して仕上げてからプレス機械によって
成形加工する場合、接合ブランク材の溶接ビード部の研
削加工による研摩仕上げの程度を制御するには、自動制
御された研削装置による研摩仕上げ方法では研摩仕上げ
の程度の制御が困難なために、自動化することができ
ず、それゆえ手作業による研削加工がなされていること
から、時間や人手がかかり生産性が低くコスト的にも割
高になると共に、研摩仕上げされた接合ブランク材の仕
上げ精度にばらつきが生じるという問題がある。 【0005】また、接合ブランク材の溶接ビード部を仕
上げないでプレス機械を使って接合ブランク材を成形加
工する場合、接合ブランク材の成形後における成形品の
表面に溶接ビード部が表われるためこの成形品は外板な
いし準外板としては適用できず限られた部材としてしか
利用できない。 【0006】さらに、プレス機械を使って接合ブランク
材を成形加工したのち接合ブランク材の溶接ビード部を
研削加工により研摩して仕上げる場合は、接合ブランク
材の成形品としては最適な成形加工の方法ではあるが、
成形加工した後の接合ブランク材は複雑な形をなすと共
に前記接合ブランク材の溶接ビード部も複雑な形状にな
り、この溶接ビード部を研削加工により研摩して仕上げ
るには前述した成形加工前の接合ブランク材における溶
接ビード部の研削加工よりも加工工程ならびに時間や人
手がかかるので、生産性も低く、はるかにコストも割高
になるという問題点があり、これらの問題点を解決する
ことが従来の課題であった。 【0007】 【発明の目的】本発明は、上記した従来の課題に鑑みて
なされたもので、レーザ溶接によって接合された接合ブ
ランク材を成形加工するに際し、接合ブランク材におけ
る溶接ビード部の仕上げ作業を簡素化することができ、
コスト的にも低く押さえうると共に、前記接合ブランク
材の成形加工後の成形品は外板ないし準外板としても利
用できて広い範囲で部材として適用できる接合ブランク
材の仕上げ方法を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係わる接合ブラ
ンク材の仕上げ方法は、請求項1に記載しているよう
に、レーザ溶接によって接合された接合ブランク材を成
形加工するに際し、接合ブランク材の溶接ビート部をプ
レス加工することによって圧潰させて仕上げるものと
し、このとき、接合ブランク材を成形加工する時の伸び
フランジ変形に伴う延性部の基端から伸びフランジ変形
域にある溶接ビード部の30%〜40%の範囲を未圧潰
範囲とすることを特徴としており、このような接合ブラ
ンク材の仕上げ方法の構成を前述した従来の課題を解決
するための手段としている。 【0009】 【0010】 【発明の作用】本発明の請求項1に係わる接合ブランク
材の仕上げ方法では、接合ブランク材を成形加工するに
際し、前記接合ブランク材の溶接ビード部をプレス加工
によって圧潰させて仕上げることにより、前記溶接ビー
ド部の仕上げの程度が容易に制御されることとなって自
動制御にも対応しうるものになると共に、生産性が極め
て良くなり、接合ブランク材における溶接ビード部の仕
上げ精度が均一なものとなり、また、溶接ビート部を仕
上げる際に、接合ブランク材を成形加工する時の伸びフ
ランジ変形に伴う延性部の基端から伸びフランジ変形域
にある溶接ビード部の30%〜40%の範囲を未圧潰範
囲とすることにより、成形加工にともなう伸びフランジ
変形に対して接合ブランク材の成形性は低下しないこと
となる。 【0011】 【0012】 【0013】 【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。 【0014】図1は本発明に係わる接合ブランク材にお
ける仕上げ方法の一実施例を示したものである。 【0015】この接合ブランク材の仕上げ方法を実施す
るに際しては、図1の(a)に示すプレス装置1を用い
ており、このプレス装置1は、プレス装置1の基盤をな
すボルスタ2と、前記ボルスタ2に立設して設けたガイ
ドポスト3,3と、前記ガイドポスト3,3に係合し、
且つ、昇降自在に設けたスライド体4と、前記スライド
体4の下部に設けた上型ホルダ5と、前記上型ホルダ5
に保持された上型6と、前記ボルスタ2の上部に設けた
下型ホルダ7と、前記下型ホルダ7に保持された下型8
を設けた構成になっている。 【0016】前記上型6には下面の中央に上型工具9が
設けてあると共に、下面の両端に接合ブランク材Wを固
定するためのウレタン樹脂製の支持体11,11が設け
てある。 【0017】前記下型8は凹形状を成し、凹部の中央に
下型工具10を前記上型工具9と上下に対向するように
設けていると共に、凹部の両端突片に接合ブランク材W
を載置するためのブランク材載置部8a,8aを前記支
持体11,11と上下に対向するように設けている。 【0018】前記上型工具9および下型工具10の接合
ブランク材Wにおける溶接ビード部Pをプレス加工する
加工面9a,10aは平面形状を成し、図1(b)に示
すように、上型工具9の幅w1および下型工具10の幅
w2は溶接ビード部Pの幅tに対してw1≧10t,w
2≧10tになるように設けあり、これは接合ブランク
材Wがコイニングしないように成されたものである。ま
た、前記上型工具9および下型工具10の加工面9a,
10aが平面形状であるのは、仮に上型工具9および下
型工具10の加工面9a,10aが平面形状以外の形状
(例えば、上型工具が凹状で下型工具が凸状)である場
合、接合ブランク材Wの溶接ビード部Pをプレス加工し
た場合に前記接合ブランク材Wが変形して局部的に板厚
が薄くなってしまったり、加工硬化が生じて前記接合ブ
ランク材Wの成形性が低下することとなる。 【0019】次に、前記プレス装置1を使った接合ブラ
ンク材Wの仕上げ方法について説明する。 【0020】まず、ボルスタ2上の下型8に固定した下
型工具10の加工面10a上に接合ブランク材Wの溶接
ビード部Pを合わせて前記下型8のブランク材載置部8
a,8a上に接合ブランク材Wを載置し、昇降自在なス
ライド体4をボルスタ2に設けたガイドポスト3,3に
係合しながら降下させることにより、スライド体4の上
型ホルダ5ならびに上型6も降下して、この上型6に設
けた支持体11,11が前記ブランク材載置部8a,8
a上に載置した接合ブランク材Wを押し挟んで支持する
ことで接合ブランク材Wを固定すると共に、上型6の上
型工具9と下型8の下型工具10とが接合ブランク材W
の溶接ビード部Pを圧潰して仕上げることとなる。この
際、当該接合部ランク材の仕上げ方法では、接合ブラン
ク材Wを成形加工する時の伸びフランジ変形に伴う延性
部の基端から伸びフランジ変形域にある溶接ビード部P
の30%〜40%の範囲を未圧潰範囲とする。 【0021】図2および図3は前記プレス装置1を用い
て仕上げられた接合ブランク材Wの成形加工時の伸びフ
ランジ変形に対する成形性を伸びフランジ性試験である
穴広げ試験により調べたものである。 【0022】一般に穴広げ試験は、円形の素板にあらか
じめ穴をあけておき、ポンチを押し込むことによりその
穴を広げ、穴周縁にくびれや亀裂がはいるときの穴の直
径を求めるというものである。 【0023】図2(a)では、穴広げ試験における接合
ブランク材Wの試験前の状態を示し、2つの半円形のブ
ランク材をレーザ溶接により接合した接合ブランク材W
の直径を110mmとし、前記接合ブランク材Wにおけ
る中心の穴D0 の穴径d0 =14mmとしている。ま
た、前記穴D0 の周縁から接合ブランク材Wの外周縁ま
での溶接ビード部Pの長さf0 =48mmは、接合ブラ
ンク材Wの外周縁からプレス装置1によって溶接ビード
部Pを圧潰した長さf1 と、穴D0 の周縁から溶接ビー
ド部Pを未圧潰とする長さf2 に分れている。また、図
2(b)では、穴広げ試験における接合ブランク材Wの
試験後の状態を示し、試験後の穴D1 の穴径d1 を示し
ている。 【0024】この場合、前記接合ブランク材Wにあらか
じめあけられた穴径d0 =14mmの穴D0 に図示しな
いプレス機械のポンチを押し込むことにより前記穴D0
を広げ、穴周縁にくびれや亀裂がはいるときの穴D1
穴径d1 を求めることになる。そして、前記穴D1 の穴
径d1 が大きいほど成形加工時の伸びフランジ変形に対
する成形性が良いこととなる。 【0025】図3は、前記伸びフランジ試験である穴広
げ試験によって得られたデータを示したもので、接合ブ
ランク材Wの溶接ビード部Pを仕上げない場合の穴D
の穴径dと、前記接合ブランク材Wの溶接ビー
ド部Pをプレス加工により圧潰して仕上げる際に穴D
の周縁から長さfを未圧潰とした場合の穴D
の穴径dを比較したものであり、未圧潰とする長さ
=0mmの場合(すなわち、溶接ビード部Pの全
部を圧潰して仕上げた長さf=48mmの場合)の
穴径dは溶接ビード部Pを仕上げない場合の穴径d
より小径であることを示している。また、未圧潰と
する長さf=15mm〜20mmの場合の穴径d
は、溶接ビード部Pを仕上げない場合の穴径d
とほぼ同径であることを示している。従って、未圧潰と
する長さf=0mmの場合は、溶接ビード部Pを仕
上げない場合と比べて成形加工時の伸びフランジ変形に
対する成形性が悪いこととなり、未圧潰とする長さf
=15mm〜20mmの場合、すなわち伸びフラン
ジ変形に伴う延性部の基端である穴Dの周縁から、
接合ブランク材Wの外周縁までの伸びフランジ変形域に
ある溶接ビード部Pの長さf=48mmの約30%
〜40%の範囲を未圧潰範囲とした場合は、溶接ビード
部Pを仕上げない場合と同等の成形加工時の伸びフラン
ジ変形に対する成形性が得られることとなる。 【0026】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係わる接合ブランク材の仕上げ方法では、接合ブラン
ク材の溶接ビート部をプレス加工によって圧潰させて仕
上げることにより、前記溶接ビード部の仕上げの程度を
容易に制御することができると共に、時間や人手がかか
らなくなって作業効率を向上することができ、生産性を
向上させることが可能になり、また、接合ブランク材を
成形加工する時の伸びフランジ変形に伴う延性部の基端
から伸びフランジ変形域にある溶接ビード部の30%〜
40%の範囲を未圧潰範囲とすることにより、成形加工
の伸びフランジ変形に対して接合ブランク材の成形性は
低下することなく、前記接合ブランク材の品質を維持し
ながら作業効率や生産性を向上させることが可能である
という極めて優れた効果がもたらされる。 【0027】 【0028】
【図面の簡単な説明】 【図1】(a)本発明に係わる接合ブランク材の仕上げ
方法における一実施例の説明図である。 (b)(a)図の要部拡大図である。 【図2】(a)本発明に係わる接合ブランク材の仕上げ
方法によって仕上げられた接合ブランク材の平面説明図
である。 (b)(a)図の接合ブランク材における穴広げ試験後
の断面説明図である。 【図3】溶接ビード部の未圧潰の長さと穴の穴径の相関
関係を示したグラフである。 【図4】従来における接合ブランク材の仕上げ方法の説
明図である。 【符号の説明】 1…プレス装置 6…上型 8…下型 9…上型工具 10…下型工具 W…接合ブランク材 P…溶接ビード部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 レーザ溶接によって接合された接合ブラ
    ンク材を成形加工するに際し、接合ブランク材の溶接ビ
    ート部をプレス加工することによって圧潰させて仕上げ
    るものとし、このとき、接合ブランク材を成形加工する
    時の伸びフランジ変形に伴う延性部の基端から伸びフラ
    ンジ変形域にある溶接ビード部の30%〜40%の範囲
    を未圧潰範囲とすることを特徴とする接合ブランク材の
    仕上げ方法。
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