JP3402344B2 - 製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法 - Google Patents

製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法

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JP3402344B2 JP30781394A JP30781394A JP3402344B2 JP 3402344 B2 JP3402344 B2 JP 3402344B2 JP 30781394 A JP30781394 A JP 30781394A JP 30781394 A JP30781394 A JP 30781394A JP 3402344 B2 JP3402344 B2 JP 3402344B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙用化学パルプの脱
リグニンおよび漂白方法における改良された方法に関す
るものである。本発明は、特に広葉樹および針葉樹由来
の化学パルプの脱リグニンおよび漂白処理に適する。
【0002】
【従来の技術】製紙用化学パルプの漂白は多段にわたる
漂白処理により実施される。従来よりこの多段漂白には
漂白剤として塩素系薬品が使用されている。具体的に
は、塩素(Cと略称)、次亜塩素酸塩(H)および二酸
化塩素(D)の組み合わせにより、たとえば、C−E−
H−D、C/D−E−H−D(C/Dは塩素と二酸化塩
素の併用漂白段、Eはアルカリ抽出段)などのシーケン
スによる漂白が行われてきた。
【0003】しかし、これらの塩素系漂白薬品は漂白時
に環境に有害な有機塩素化合物を副生し、この有機塩素
化合物を含む漂白廃水の環境汚染が問題になっている。
【0004】有機塩素化合物の副生を低減・防止する方
法には、塩素系薬品の使用量を低減するか、ないしは使
用しないことが最も効果的であり、特に初段の原子状塩
素を使用しないことが最も有効な方法である。この方法
で製造されたパルプはECF(エレメンタリークロリン
フリ−)パルプと呼ばれている。
【0005】蒸解処理したパルプを初段塩素漂白を行わ
ず、非塩素系薬品で漂白しECFパルプを製造する方法
として、蒸解後の化学パルプを酸処理してからアルカリ
性媒体中で過酸化水素漂白する方法が、特開昭51−1
02103号公報、特開昭56−85489号公報に提
案されている。これらの公報には酸処理することにより
次段の過酸化水素漂白において過酸化水素を無駄に分解
する金属を除去し、過酸化水素段の脱リグニン、漂白を
増大する旨が記載されているが、この方法は漂白効果に
は優れるが脱リグニン効果が低いと言う欠点を持ってい
る。そのため、後段漂白に負荷がかかり、漂白コストお
よび廃水処理費用が増大するという問題がある。
【0006】過酸化水素漂白の脱リグニンが劣る欠点を
改善する方法として、特公平2−17679号公報にお
いて、酸処理を60〜100℃の温度で行った後、アル
カリ条件下で過酸化水素漂白を行う技術が開示されてい
るが、本発明者等の検討によれば、脱リグニンの改良効
果は不十分であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製紙
用化学パルプの製造において過酸化物をパルプ漂白に利
用するものであり、更に詳しくは、過酸化物の脱リグニ
ン作用を改良することにより、パルプの劣化を伴うこと
なく高脱リグニン化を進め、高白色度の化学パルプを製
造するための経済的手段を提供することである。更に第
二の目的は、漂白された化学パルプを製造する際の塩素
系薬品の使用量を低減させることにより、有機塩素化合
物の副生を抑え、漂白廃水の環境毒性を低下させること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、蒸解処理
したパルプを過酸化物または過酸化物と酸素の組み合わ
せで処理して脱リグニンするに際し、酸性かつ高温条件
下で過酸化物とともに触媒を添加して前処理する工程を
加えることで著しく脱リグニン効果が向上することを見
い出し、本発明を完成させた。本発明によれば、驚くべ
きことに著しく脱リグニン効果が向上するにもかかわら
ず、パルプ粘度についてはほとんど低下が見られない。
【0009】本発明法においては、蒸解した化学パルプ
に対し、まず、高温高圧下での酸素漂白処理(以下、O
またはO段と称することがある)を行う。O段における
パルプ濃度、温度、時間、アルカリ量、酸素量、操作圧
力は、酸素脱リグニン(漂白)として一般的に行われて
いる条件に準じて行うことができる。たとえば、パルプ
濃度は7〜30%、好ましくは10〜20%、温度は6
0〜130℃、好ましくは90〜110℃、処理時間は
20〜150分、好ましくは30〜90分、アルカリ量
は苛性ソーダ換算で絶乾パルプ当たり0.5〜6.0%、
好ましくは1.0〜3.0%、酸素量は絶乾パルプ当たり
0.5〜5.0%、操作圧は2.5〜10kg/cm2、好
ましくは3.5〜8kg/cm2で実施される。
【0010】O段処理後のパルプは、洗浄・脱水を行
い、次いで触媒存在下にて酸性過酸化物処理(以下、こ
の触媒存在下の酸性過酸化物処理をAp(cat)またはAp
(cat)段と称することがある)を行う。
【0011】Ap(cat)段の酸処理は、パルプ含有水のp
Hを3以下、好ましくは1.0〜2.5にすることにより
行われる。酸処理には無機酸または有機酸を含有する水
溶液が使用でき、硫酸、硝酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、
およびこれらの酸の混合物を含有する水溶液が好適であ
る。なかでも硫酸は、安価に入手できるのみならず、腐
食性が低いので、最も好適に使用できる。特にクラフト
蒸解設備を有するプラントにおいては、当該酸処理後の
廃液をクラフト蒸解における薬品の補充として利用でき
るという利便を生じる。
【0012】本発明のAp(cat)処理は、パルプの性状に
もよるが、通常、パルプ濃度1〜40%、好ましくは5
〜30%、最も好ましくは10〜20%、温度75〜1
10℃、好ましくは80〜100℃、処理時間は30〜
300分、好ましくは60〜180分で実施される。
【0013】本発明においては、Ap(cat)処理におい
て、パルプをpH3以下の強酸性に保ち、かつ処理温度
を75〜110℃の高温にするという2つの条件が揃う
ことにより、脱リグニンまたは漂白効果が急激に上昇す
る。pHが3を越えたりまたは処理温度が75〜110
℃の範囲を外れると、脱リグニンまたは漂白効果が低く
なったり、パルプの粘度が顕著に低下する。
【0014】Ap(cat)段の過酸化物としては、過酸化水
素、過酸化水素と無機塩類との付加物、過酸化ソーダ、
過硫酸塩類、過ギ酸、過酢酸などの無機および有機の過
酸化物が使用でき、好ましくは過酸化水素が使用され
る。過酸化物の使用量は、100%過酸化水素換算で絶
乾パルプ当たり0.01〜5%、好ましくは0.1〜3%
である。
【0015】本発明は、Ap(cat)段において反応触媒を
使用する点が特徴である。Ap(cat)段に使用する反応触
媒としては、IV・V・VI族元素の酸素酸またはその塩、
および、IV・V・VI族元素のヘテロポリ酸またはその塩
が使用される。代表的な酸素酸またはその塩としては、
タングステン、モリブデン、バナジウム、セレン、チタ
ン等の酸素酸またはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩もしくはアンモニア塩からなる塩類が挙げられ、
それらの中の少なくとも一種が使用される。
【0016】タングステン酸およびその塩としては、H
2WO4並びにそのソーダ塩、カルシウム塩およびアンモ
ニウム塩等が挙げられ、モリブデン酸およびその塩とし
ては、H2MoO4、H2Mo27、H6Mo724並びにそ
れらのソーダ塩、カルシウム塩およびアンモニウム塩等
が挙げられ、バナジウム酸およびその塩としては、HV
3、H3VO4、H427並びにそれらのソーダ塩、カ
ルシウム塩およびアンモニウム塩等が挙げられ、セレン
酸およびその塩としては、H2SeO4並びにそのソーダ
塩、カルシウム塩およびアンモニウム塩等が挙げられ、
チタン酸およびその塩としては、H2TiO3、H4Ti
4並びにそれらのソーダ塩、カルシウム塩およびアン
モニウム塩等が挙げられる。
【0017】代表的なヘテロポリ酸またはその塩として
は、タングステン、モリブテンもしくはバナジウムのヘ
テロポリ酸またはそのヘテロポリ酸のプロトンの一部も
しくは全部をアルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類
金属もしくはアンモニウム等のカチオンで交換したヘテ
ロポリ酸の塩が挙げられる。
【0018】すなわち、タングステンのヘテロポリ酸ま
たはその塩として、H3(PW124 0)、H3(AsW12
40)、H4(SiW1240)、H4(TiW1240)、
5(CoW1240)、H5(FeW1240)、H5(B
1240)、H3(VW1240)、H6(BeW931
6(TeW624)、H5(IW624)、H4(NiW6
246)、H3(GaW6246)、H6(P2
1662)、H6(As21862)、H7(PW
1133)、および、これらヘテロポリ酸のソーダ、カリ
ウム、カルシウム、セリュウムまたはアンモニウム等の
カチオン交換体が挙げられる。
【0019】モリブデンのヘテロポリ酸またはその塩と
して、H3(PMo1240)、H3(AsMo1240)、
4(SiMo1240)、H4(GeMo1240)、H4
(TiMo1240)、H8(CeMo1242)、H8(T
hMo1242)、H7(AsMo1139)、H7(PMo
1139)、H8(GeMo1139)、H6(MnMo9
32)、H6(NiMo932)、H6(TeMo624)、
5(IMo624)、H3(CoMo6246)、H
3(CrMo6246)、H3(FeMo6246)、H
3(GaMo6246)、H4(NiMo6246)、H
6(P2Mo1862)、H6(As2Mo1862)、およ
び、これらヘテロポリ酸のソーダ、カリウム、カルシウ
ム、セリュウムまたはアンモニウム等のカチオン交換体
が挙げられる。
【0020】バナジウムのヘテロポリ酸またはその塩と
して、H4(PW11VO40)、H4(PMo11VO40)、
5(PMo10240)、および、これらヘテロポリ酸
のソーダ、カリウム、カルシウム、セリュウムまたはア
ンモニウム等のカチオン交換体が挙げられる。
【0021】前記反応触媒の使用量は、パルプの脱リグ
ニン条件により異なるが、絶乾パルプ当たり0.001
〜1%、好ましくは0.005〜0.5%である。酸、反
応触媒および過酸化物のパルプへの添加方法は、それぞ
れを順次パルプと混合しても良く、酸、過酸化物および
反応触媒を予め混合してからパルプに混合しても良い。
【0022】本発明のAp(cat)段における反応触媒は、
過酸化物が酸性条件でパルプに含まれるリグニンまたは
色素を分解または変性させる反応を助長し、後続のアル
カリ性媒体中で過酸化物による処理における脱リグニン
または漂白効果を向上させるという作用を発揮する。
【0023】Ap(cat)処理後のパルプは脱水機により分
離され、次いで好ましくは洗浄を受ける。本発明のAp
(cat)処理にはこの脱水、洗浄工程も含まれる。分離さ
れたAp(cat)処理液は、Ap(cat)処理工程への再使用、
蒸解工程後またはO段処理後のパルプの洗浄に使用でき
る他、蒸解薬品回収工程へリサイクルすることもでき
る。
【0024】Ap(cat)段後のパルプは、続いて過酸化
物、または過酸化物と加圧酸素による脱リグニン・漂白
工程に供せられる。(以下、この過酸化物漂白工程をE
pまたはEp段、加圧酸素併用過酸化物漂白工程をEop
またはEop段と称することがある)。
【0025】Ep段またはEop段処理において、パルプ
はアルカリ性媒体中、過酸化物、または過酸化物と加圧
酸素による脱リグニン・漂白作用を受ける。加圧酸素を
併用した過酸化物漂白の場合は、酸素と過酸化物は、実
質上、パルプに同時に作用する。
【0026】Ep段またはEop段でのアルカリ剤として
は、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰、ソーダ灰などが使用
できる。中でも苛性ソーダは安価であるとともに、蒸解
薬品回収工程へリサイクルすることにより蒸解工程での
薬品の補充量を軽減できるので、好適に使用できる。ア
ルカリ剤の使用量は、苛性ソーダ換算で絶乾パルプ当た
り0.1〜6.0%、好ましくは0.5〜3.0%である。
アルカリ剤の使用量がこれより少ないと脱リグニン・漂
白効果が低くなり、これより多いとパルプの粘度が顕著
に低下する。
【0027】Ep段またはEop段での過酸化物として
は、過酸化水素、過酸化水素と無機塩類との付加物、過
酸化ソーダ、過硫酸塩類、過ギ酸、過酢酸などの無機お
よび有機の過酸化物が使用でき、一般には過酸化水素が
好適に使用される。過酸化物の使用量は、100%過酸
化水素換算で絶乾パルプ当たり0.05〜8%、好まし
くは0.2〜3.0%である。過酸化物の使用量がこれよ
り少ないと脱リグニン・漂白効果が低く、これより多い
と過酸化物の効率が低下する。
【0028】Eop段での加圧酸素としては、酸素ガスお
よび空気が使用できるが、酸素ガスが好ましい。Eop段
での酸素の使用量は、絶乾パルプ当たり0.1〜1.0%
が好適であり、操作圧力は大気圧〜3.5kg/cm2
好ましい。
【0029】本発明のEp段、Eop段におけるパルプへ
の薬品の添加は、アルカリ剤に次いで酸素を添加する順
が好ましい。過酸化物の添加は、アルカリ剤の添加後で
あって、酸素添加の直前、同時または直後において行わ
れるのが好ましい。本発明のEp段、Eop段のパルプ濃
度は7〜30%が好ましく、10〜20%がさらに好ま
しい。温度は40〜120℃が好ましく、70〜95℃
がさらに好ましい。処理時間は15〜150分が好まし
く、30〜120分がさらに好ましい。
【0030】さらにEp段またはEop段においては、マ
グネシウム化合物を使用することが好ましい。マグネシ
ウム化合物の使用により、過酸化物の脱リグニン・漂白
作用が増大し、かつ、パルプの粘度低下が軽減される。
【0031】マグネシウム化合物としては、硫酸マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸
マグネシウム、硝酸マグネシウムなどが使用でき、硫酸
マグネシウムが好適に使用される。マグネシウム化合物
の使用量は、マグネシウムイオンとして絶乾パルプ当た
り0.005〜0.75%が好ましく、0.01〜0.3%
がさらに好ましい。マグネシウム化合物の添加は、アル
カリ剤、酸素および過酸化物の添加より以前においてな
されることが好ましい。
【0032】本発明の方法によると、脱リグニン、白色
度は共に著しく向上する。その機構は明らかでないが、
パルプを強酸性水溶液で処理することにより次段のアル
カリ性過酸化物漂白に有害な金属を溶解、除去すること
の他に、過酸化物と反応触媒の作用によりパルプ中の残
存リグニンの分解が促進され、さらに分解されたリグニ
ンが強酸性条件下でより効果的に加水分解されるという
相乗効果によるものと思われる。その結果、次段のアル
カリ性過酸化物漂白における白色度向上および脱リグニ
ンが一層良好になり、塩素系薬剤を使用する方法に比べ
白色度、脱リグニン共に同等ないし優れた結果が得られ
る。
【0033】本発明の実施に当たっては、現在普及して
いる高温高圧酸素漂白設備、および、中低圧酸素漂白設
備などをそのまま使用することができるので、大きな付
加的設備投資を必要としない。
【0034】本発明の方法によって得られる漂白パルプ
はそのままでもかなり高い白色度を有するが、さらに継
続して数段の漂白工程を付加したフル漂白により、一層
高い白色度を有するパルプを得ることができる。その場
合、本発明の方法によって得られる漂白パルプは、すで
に高度に脱リグニンがなされており、かつ、白色度もか
なり高くなっているので、後続の漂白工程において塩素
系漂白剤を全く使用しないフル漂白が可能である。少な
くとも分子状塩素および次亜塩素酸塩を使用しないフル
漂白が工業的に可能であり、塩素系漂白剤を使用するに
しても有機塩素化合物の副生の少ない二酸化塩素を少量
使用するだけでよい。
【0035】例えば、O−Ap(cat)−Ep(またはEo
p)工程後、二酸化塩素(D)次いで過酸化物漂白
(P)を行う、O−Ap(cat)−Ep(またはEop)−D
−P等の、塩素および次亜塩素酸塩を使用しないフル漂
白シーケンスが可能である。このフル漂白シーケンスで
は、現行の代表的なフル漂白シーケンスである、O−C
/D−Eo(E段に中低圧酸素併用)−H−Dと同等以
上の高粘度・高白色度のパルプ製品を得ることができ
る。また、塩素および次亜塩素酸塩を使用しないことか
ら、現行法に比べAOX生成量の著しく少ない漂白がで
きる。
【0036】O−Ap(cat)−Ep(またはEop)−D−
Pシーケンスにおける二酸化塩素段(D)の条件は、通
常のD段条件で行われる。例えば、パルプ濃度7〜30
%、温度40〜90℃、時間60〜240分、二酸化塩
素使用量0.1〜2.0%の範囲で行われる。
【0037】O−Ap(cat)−Ep(またはEop)−D−
Pシーケンスにおける過酸化物漂白(P)段は、通常の
過酸化物漂白条件で行われる。すなわち、アルカリ性媒
体中で過酸化物により、パルプ濃度7〜30%、温度4
0〜100℃、時間60〜240分の範囲で行われる。
アルカリ剤としては、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰、ソ
ーダ灰などが挙げられるが、好適には苛性ソーダが使用
され、苛性ソーダ使用量としては0.1〜2%の範囲で
行われる。
【0038】また、過酸化物としては、過酸化水素、過
酸化水素と無機塩類との付加物、過酸化ソーダ、過ギ
酸、過酢酸などの無機および有機の過酸化物が挙げられ
るが、好適には過酸化水素が使用され、過酸化物の使用
量は、100%過酸化水素換算で絶乾パルプ当たり0.
01〜3.0%の範囲で行われる。
【0039】本発明のO−Ap(cat)−Ep(またはEo
p)を実施するに当たっては、現在普及している高温高
圧酸素漂白(O)設備、塩素漂白設備および中低圧酸素
漂白(Eo)設備に酸、触媒、過酸化物の供給ラインの
ような慣用設備の付設で済み、大きな設備変更を必要と
しない。これら付帯設備の材質は、化学プラントにおい
て一般的に使用されるSUS316またはSUS316
Lなどが好適に使用される。従って、大きな設備投資を
必要としないで実施することができる。
【0040】また、O−Ap(cat)−Ep(またはEop)
−D−P等のフル漂白を実施するにあたっても、後段の
D段、P段は、それぞれ現行のD段漂白装置、P段もし
くはE段装置をそのまま使用でき、付加的な設備投資を
必要としないで実施することができる。
【0041】従来の過酸化物漂白の場合、白色度向上効
果、脱リグニン力共に塩素系漂白剤を使用する方法に比
べ劣るとの問題点があったが、本発明法は白色度、脱リ
グニン力共に塩素漂白剤を使用する方法と同等ないし優
れた結果を与える方法である。従来、フル漂白をするた
めには、原子状塩素等の塩素系漂白剤を多量に使用して
いたが、本発明によれば、塩素系漂白剤を全く使用しな
いパルプ(TCFパルプ)を経済的に製造することが可
能であり、塩素系漂白剤を使用するにしても分子状塩素
を使用せずに極少量の二酸化塩素を使用するのみのパル
プ(ECFパルプ)を経済的に製造することが可能であ
る。
【0042】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。各薬品の使用量は絶乾パルプ当たりの重量%で示
し、過酸化水素の使用量は、100%過酸化水素換算で
ある。漂白に使用したパルプは、クラフト蒸解後、酸素
漂白を行ったL材パルプ(ハンター白色度46.2%、
K価7.4、粘度 24.2cp)である。一連の分析評
価は下記の方法によった。
【0043】 ・白色度:JIS−P8123(ハンター白色度法) ・K価 :TAPPI K価法 ・粘度 :J.TAPPI No.44法 ・AOX:EPA METHOD 9020法、三菱化成
(株)製TSX−10型使用、漂白パルプ1t当たりの
有機塩素量で評価。
【数1】脱リク゛ニン率(%)=〔1−((漂白後K価)/
(漂白前K価))〕×100
【0044】実施例1(O−Ap(cat)−Eop)Ap(cat)(酸+過酸化物+触媒) クラフト蒸解後、酸素漂白を行ったL材パルプに硫酸水
溶液を添加し、Na2MoO4 を0.05%、H22
0.5%順に添加し、パルプ濃度10%、pH2.0、温
度75℃の条件で60分間処理した。処理終了後、水に
てパルプ濃度2.5%に希釈した後、パルプ濃度22%
に脱水し、希苛性ソーダ水溶液にてpH約7、パルプ濃
度20%に調整した。
【0045】Eop(過酸化物併用酸素漂白) 前記のようにして得られたパルプにMgSO4 を0.2
5%、苛性ソーダを1.2%、H22 を0.5%添加
し、パルプ濃度10%、温度90℃にて酸素を0.5%
添加し、2kg/cm2に加圧した後、温度を保ちつつ
90分間かけて大気圧にまで減圧した。反応終了後、冷
水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、次いでパルプ濃度
20%に脱水して漂白パルプを得た。
【0046】実施例2〜4(O−Ap(cat)−Eop) Ap(cat)における温度を、85℃、95℃または110
℃の条件に変更した他は実施例1と同様にAp(cat)、次
いでEop処理を行った。
【0047】比較例1(O−Ap−Eop) 実施例1のAp(cat)段においてNa2MoO4 を添加し
なかった以外は、実施例1と同様な漂白を行った。
【0048】比較例2〜3(O−Ap(cat)−Eop) 実施例1のAp(cat)段の温度を40℃または60℃とし
た以外は、実施例1と同様な漂白を行った。
【0049】実施例1〜4、比較例1〜3の結果を表1
に示す。
【表1】 Ap(cat)条件 Eop後のパルプ分析評価 温度 pH 白色度 K価 粘度(cP) 実施例1 75 2.0 73.7 4.0 (46%) 21.4 2 85 2.0 75.2 3.2 (57%) 20.1 3 95 2.0 76.5 2.1 (72%) 19.6 4 110 2.0 78.3 1.1 (85%) 18.7 比較例1 75 2.0 71.3 6.6 (11%) 13.1 2 40 2.0 68.1 5.8 (22%) 22.4 3 60 2.0 69.7 5.4 (27%) 21.7 註)K価の後ろの (%) は脱リク゛ニン率を表す。
【0050】実施例5(O−Ap(cat)−Ep) 実施例1のAp(cat)における温度を80℃の条件に変更
し、Eop段において酸素を併用しないで大気圧で処理を
行った他は、実施例1と同様な漂白操作を行った。
【0051】実施例6〜7(O−Ap(cat)−Ep) 実施例5のAp(cat)における温度を、95℃または11
0℃の条件に変更した他は実施例5と同様にAp(cat)、
次いでEp処理を行った。
【0052】比較例4(O−Ap−Ep) 実施例5のAp(cat)段においてNa2MoO4 を添加し
なかった以外は、実施例5と同様な漂白を行った。
【0053】比較例5〜6(O−Ap(cat)−Ep) 実施例5のAp(cat)段の温度を40℃または70℃とし
た以外は、実施例5と同様な漂白を行った。
【0054】実施例5〜7、比較例4〜6の結果を表2
に示す。
【表2】 Ap(cat)条件 Ep後のパルプ分析評価 温度 pH 白色度 K価 粘度(cP) 実施例5 80 2.0 70.2 4.5 (45%) 22.1 6 95 2.0 74.1 2.9 (61%) 20.6 7 110 2.0 75.7 1.9 (74%) 19.6 比較例4 80 2.0 68.7 6.9 ( 7%) 13.3 5 40 2.0 66.7 6.0 (19%) 22.8 6 70 2.0 68.2 5.7 (23%) 22.1 註)K価の後ろの (%) は脱リク゛ニン率を表す。
【0055】実施例8〜10(O−Ap(cat)−Eop) 実施例1のAp(cat)段の反応触媒をNa2WO4 0.05
%に、温度を90℃に、処理pHを1.0、2.0または
3.0とした以外は実施例1と同様な漂白を行った。
【0056】比較例7〜8(O−Ap(cat)−Eop) 実施例8のAp(cat)段の処理pHを5.0または6.0と
した以外は実施例8と同様な漂白を行った。
【0057】実施例8〜10、比較例7〜8の結果を表
3に示す。
【表3】 Ap(cat)条件 Eop後のパルプ分析評価 温度 pH 白色度 K価 粘度(cP) 実施例 8 90 1.0 76.1 2.2 (70%) 19.7 9 90 2.0 75.9 2.5 (66%) 19.8 10 90 3.0 74.5 3.3 (55%) 20.6 比較例 7 90 5.0 65.3 5.5 (26%) 21.6 8 90 6.0 62.5 6.1 (18%) 22.1 註)K価の後ろの (%) は脱リク゛ニン率を表す。
【0058】実施例11〜13(O−Ap(cat)−Ep) 実施例5のAp(cat)段の反応触媒をNa2WO4 0.05
%に、温度を90℃に、処理pHを1.0、2.0または
3.0とした以外は実施例5と同様な漂白を行った。
【0059】比較例9〜10(O−Ap(cat)−Ep) 実施例11のAp(cat)段の処理pHを5.0または6.0
とした以外は実施例11と同様な漂白を行った。
【0060】実施例11〜13、比較例9〜10の結果
を表4に示す。
【表4】 Ap(cat)条件 Ep後のパルプ分析評価 温度 pH 白色度 K価 粘度(cP) 実施例11 90 1.0 73.7 3.1 (58%) 20.4 12 90 2.0 73.4 3.4 (54%) 20.9 13 90 3.0 72.1 3.7 (50%) 21.3 比較例 9 90 5.0 63.7 5.8 (22%) 21.9 10 90 6.0 60.1 6.3 (15%) 22.3 註)K価の後ろの (%) は脱リク゛ニン率を表す。
【0061】以上のように、本発明において充分な脱リ
グニン率、白色度を得るためには、Ap(cat)段の温度お
よびpH条件の両方を満足する必要があり、いずれか一
方が適切でない場合は充分な脱リグニンまたは漂白効果
を得ることができない。
【0062】実施例14〜16(O−Ap(cat)−Eop) 実施例1のAp(cat)段の触媒Na2MoO4の代わりに、
Na2TiO4、Na2SeO4またはNaVO3を使用
し、温度を90℃とした以外は、実施例1と同様な漂白
を行った。
【0063】実施例17〜19(O−Ap(cat)−Eop) 実施例1のAp(cat)段の触媒Na2MoO4の代わりに、
Na3(PW1240)、Na3(PMo1240)またはN
4(PW11VO40)を使用し、温度90℃とした以外
は、実施例1と同様な漂白を行った。実施例14〜19
の結果について表5に示す。
【0064】
【表5】 Ap(cat)条件 Eop後のパルプ分析評価 触媒 白色度 K価 粘度(cP) 実施例14 Na2TiO4 75.9 2.3 (69 %) 20.3 15 Na2SeO4 75.6 2.5 (66 %) 20.6 16 NaVO3 76.4 2.8 (62 %) 19.9 17 Na3(PW1240) 76.7 2.6 (65 %) 19.7 18 Na3(PMo1240) 76.3 2.7 (64 %) 19.8 19 Na4(PW11VO40) 76.6 2.7 (64 %) 19.8 註)K価の後ろの (%) は脱リク゛ニン率を表す。
【0065】実施例20(O−Ap(cat)−Eop−D−
P) クラフト蒸解後酸素漂白を行ったL材パルプについて、
下記条件に従って、O−Ap(cat)−Eopの脱リグニンを
行い、その後得られたパルプについて二酸化塩素
(D)、次いで過酸化水素漂白を行った。
【0066】Ap(cat)(酸+過酸化物+触媒) クラフト蒸解後、酸素漂白を行ったL材パルプに硫酸水
溶液を添加し、Na2WO4 を0.05%、H22 を0.
5%添加し、パルプ濃度10%、pH2.0、温度90
℃の条件で60分間処理した。処理終了後、水にてパル
プ濃度2.5%に希釈した後、パルプ濃度22%に脱水
し、希苛性ソーダ水溶液にてpH約7、パルプ濃度20
%に調整した。
【0067】Eop(過酸化物併用酸素漂白) 前記のようにして得られたパルプにMgSO4 を0.6
%、苛性ソーダを1.2%、H22 を1.0%添加し、
パルプ濃度10%、温度90℃にて酸素を0.5%添加
し、2kg/cm2に加圧した後、同条件に保ちつつ9
0分間かけて大気圧にまで減圧した。処理終了後、冷水
にてパルプ濃度2.5%に希釈し、次いでパルプ濃度2
0%に脱水した。
【0068】D(二酸化塩素漂白) 前記のようにして得られたパルプに二酸化塩素を0.3
%添加し、パルプ濃度13%、温度70℃にて120分
間処理した。処理終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%
に希釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水した。
【0069】P(過酸化水素漂白) 前記のようにして得られたパルプに苛性ソーダを0.2
5%、H22 を0.2%添加し、パルプ濃度15%、温
度70℃にて120分間処理した。処理終了後、冷水に
てパルプ濃度2.5%に希釈し、次いでパルプ濃度20
%に脱水して漂白パルプを得た。
【0070】実施例21(O−Ap(cat)−Ep−D−
P) 実施例20のEop段において酸素を併用しないで常圧で
処理を行った他は、実施例20と同様な漂白操作を行っ
た。
【0071】比較例11(O−C/D−Eo−H−D) 現行の漂白方法として、実施例20、21と同様の酸素
漂白後のパルプを使用して、一般的に実施されている条
件に従って、C/D−Eo−H−Dの後段漂白を行っ
た。
【0072】C/D(塩素/二酸化塩素漂白) クラフト蒸解後、酸素漂白を行ったL材パルプに塩素と
二酸化塩素の水溶液(Dによる有効塩素置換率10%)
を有効塩素量2.0%添加し、パルプ濃度4%、温度4
0℃の条件で60分間処理した。処理終了後、水にてパ
ルプ濃度2.5%に希釈した後、パルプ濃度22%に脱
水し、希苛性ソーダ水溶液にてpH約7、パルプ濃度2
0%に調整した。
【0073】Eo(酸素漂白) 前記のようにして得られたパルプにMgSO4 を0.6
%、苛性ソーダを1.2%添加し、パルプ濃度10%、
温度90℃にて酸素を0.5%添加し、2kg/cm2
加圧した後、同条件に保ちつつ90分間かけて大気圧に
まで減圧した。処理終了後、冷水にてパルプ濃度2.5
%に希釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水した。
【0074】H(次亜塩素酸漂白) 前記のようにして得られたパルプに次亜塩素酸を有効塩
素量1.0%添加し、パルプ濃度10%、温度45℃の
条件で120分間処理した。処理終了後、冷水にてパル
プ濃度2.5%に希釈し、次いでパルプ濃度20%に脱
水した。
【0075】D(二酸化塩素漂白) 前記のようにして得られたパルプに二酸化塩素を0.2
%添加し、パルプ濃度13%、温度70℃にて180分
間処理した。処理終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%
に希釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水して漂白パル
プを得た。
【0076】実施例20〜21、比較例11で得られた
漂白パルプの分析評価および漂白パルプ1t当りの全漂
白排水に含有される有機塩素化合物量(AOX)の測定
結果を表6に示す。
【0077】
【表6】 漂白パルプ分析評価 漂白排水分析評価 白色度 粘度(cP) AOX(kg/pt) 実施例20 88.7 13.4 0.16 21 87.1 14.2 0.17 比較例11 87.2 10.6 3.40
【0078】
【発明の効果】本発明の漂白方法によれば、粘度の大き
な低下を伴うことなく、著しく高い脱リグニンを達成す
ることができ、かつ、著しく高い白色度のパルプを得る
ことができる。さらにフル漂白を行なう場合、後続の漂
白工程において塩素系薬品の使用量を大幅に低減できる
結果、有機塩素化合物の副生を大幅に低減させることが
でき、漂白排水による環境汚染を大幅に下げることが工
業的に可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−54089(JP,A) 特開 平2−17679(JP,A) 特表 平10−501587(JP,A) 特表 平9−512309(JP,A) 国際公開94/05849(WO,A2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21C 9/10 - 9/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学パルプを脱リグニンおよび漂白する方
    法において、蒸解処理された化学パルプを(1) 高温高圧
    下で酸素処理を行う工程、(2) IV・V・VI族元素の酸素
    酸またはその塩からなる反応触媒および過酸化物を混合
    して、pHを3以下かつ75〜110℃の温度で処理を
    行う工程、(3) アルカリ性媒体中で過酸化物により処理
    を行う工程の順に処理することを特徴とする製紙用化学
    パルプの脱リグニン漂白方法。
  2. 【請求項2】(2) の工程において、反応触媒が、IV・V
    ・VI族元素のヘテロポリ酸またはその塩である、請求項
    1記載の製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法。
  3. 【請求項3】(2) の工程において、反応触媒がタングス
    テン、モリブデン、バナジウム、セレンまたはチタンの
    酸素酸またはその塩から選ばれた少なくとも一種であ
    る、請求項1記載の製紙用化学パルプの脱リグニン漂白
    方法。
  4. 【請求項4】反応触媒が、タングステン、モリブデンま
    たはバナジウムをポリ原子とするヘテロポリ酸またはそ
    の塩から選ばれた少なくとも一種である、請求項2記載
    の製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法。
  5. 【請求項5】(3) の工程を酸素の存在下に行なう、請求
    項1記載の製紙用化学パルプの脱リグニン漂白方法。
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