JP2001200486A - 細砕セルロース繊維材のスラリーを処理する方法 - Google Patents

細砕セルロース繊維材のスラリーを処理する方法

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JP2001200486A JP2000367014A JP2000367014A JP2001200486A JP 2001200486 A JP2001200486 A JP 2001200486A JP 2000367014 A JP2000367014 A JP 2000367014A JP 2000367014 A JP2000367014 A JP 2000367014A JP 2001200486 A JP2001200486 A JP 2001200486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に優しく(ECF)、かつ商業的に実行
可能な細砕セルロース繊維材から完全に漂白されたセル
ロースパルプ(普通は白色度ISO89または90%
超)を製造する。 【解決手段】 環境に優しく(ECF)、かつ商業的に
実行可能な細砕セルロース繊維材から完全に漂白された
セルロースパルプは、(ZEND)処理30、34およ
び38を用いて製造される。この際、パルプ11は普
通、硫黄分を実質的に使わないパルプ製造法(例えば、
ソーダ/AQ法)で製造され、次いで上記(ZEND)
処理30、34および38の前にD−Eo−、D−Ep
またはD−Eop−のシーケンスで処理される。酸素脱
リグニン18も選択的に用いることができるし、その後
に単体塩素フリーの漂白シーケンスを用いることもでき
るが、これらの工程は通常不必要である。上記(ZEN
D)30、34および38処理後のパルプは白色度が高
く、粘度特性も優れているからである(例えば、21c
P超)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細砕セルロース繊
維材を処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】化学
パルプ製造と漂白工程が環境に及ぼす影響が益々憂慮さ
れる状況下、製紙に使用されるセルロースパルプを製造
するセルロース材の処理において含塩素化合物を特に制
限しようとする試みがなされている。これは、特にセル
ロースパルプの漂白の場合にそうであり、酸化性の含塩
素化合物の使用に代替して、酸素や過酸化物やオゾンな
どのより環境に優しい含酸素化合物を使用しようとする
試みがなされている。例えば、米国環境保護庁(EP
A)が最近に提案し、立法化した「クラスター・ルール
(Cluster Rules)」と称される規制は、パルプ工場か
ら排出されるガスおよび液流出物双方に含まれる含塩素
漂白剤関連のある種の化学物質の排出を制限している。
【0003】その結果、多岐にわたる完全塩素フリー
(TCF)あるいは単体塩素フリー(ECF)漂白法が
提案され、幾つかの方法は商業運転に用いられている。
例えば、TCF漂白では、塩素を含有しない化合物、特
に無塩素(Cl2または略称して「C」)あるいは無二酸
化塩素(ClO2、略称「D」)薬剤がパルプ漂白に使用
されている。ECF漂白では、単体塩素を漂白プラント
から追放して、より環境に優しい二酸化塩素が好まれて
使用されている。普通、TCF漂白法は、酸素ガス(O
2、略称「O」)、オゾンガス(O3、略称「Z」)およ
び過酸化水素(H22、略称「P」)が特に使用され、
一方ECF漂白法では、二酸化塩素(D)の使用も行われ
ている。
【0004】また、TCFやECF漂白法は、特に溶解
している鉄(Fe)、銅(Cu)、マンガン(Mn)などのよ
うな溶解金属イオンの存在によって被毒作用を受けやす
い。これら「非プロセス元素」はTCFやECF漂白法
の「クローズドサイクル」漂白排出物中で濃縮される恐
れがあるばかりでなく、これらの金属、特にMnは無塩素
漂白剤、特に過酸化水素とパルプとの効果的な処理に有
害であると認識されている。その結果、パルプ工場の内
部およびその周辺のパルプおよび液処理流中にそのよう
な溶解金属が存在することを制限することも望ましい。
これらの金属の存在を最小限に抑えるのに用いられる典
型的な処理法は、酸洗滌であり、キレート処理、例え
ば、従来のキレート化剤、なかんずくEDTAとDPT
Aを用いる方法である。
【0005】また、パルプ工場から排出されるガスから
悪臭のある含硫黄化合物、例えば、特に硫化水素(H2
S)、メチルメルカプタン(CH3SH)、硫化ジメチ
ル(CH3SCH3)、二硫化ジメチル(CH32
3)など(全還元性硫黄(TRS)ガスと総称する)
を含むガスの排出を低減することも興味あることであ
る。これらの含硫黄ガスは、主なパルプ製造薬剤が硫化
ナトリウム(Na2S)や水酸化ナトリウム(NaO
H)である「サルフェート」、つまり「クラフト」パル
プ製造法に関連して発生するのが普通である。クラフト
法に対する別法は、「ソーダ」法であり、この方法では
活性パルプ製造薬剤はNaOHだけに限られ、含硫黄薬
剤はパルプ製造に使用されない(もっとも、ある程度の
硫黄は原料木材経由あるいは工場のボイラーで焚かれる
石油経由で導入されることはある)。
【0006】しかし、ソーダ法では、クラフト法に較べ
て少々劣った品質の製品が製造されると認識されてい
る。すなわち、ソーダ法では普通、クラフト法より収率
が低く、強度特性が劣ったパルプが製造される。ソーダ
法のこの制約に対処するため、ソーダ法に強度または収
率向上剤を導入して、製造されたパルプの品質を改良し
ようとする試みが行われている。最も有名なものに、ア
ントラキノン(AQ)を導入する「ソーダAQ」法とし
て知られるものがあるが、成功は限定的なものであっ
た。
【0007】セルロース材、すなわち、木材チップをA
Qで処理して得られる効果で、最近認識された効果は、
AQ処理して得たパルプが有する望ましくない「黄色
化」である。すなわち、AQの存在下で製造されたパル
プが黄色または橙色を呈したことで、これは、特に完全
漂白を行ったパルプには望ましくない。本発明で認識さ
れたことは、この望ましくない変色を低減しあるいは無
くすのに効果的な方法は、AQで処理されたパルプを酸
化剤、例えば、空気、酸素ガス、過酸化物あるいは最も
望ましくはオゾンガスで処理することである。
【0008】更に、最近認識されたことは、米国特許第
5,489,363号公報、第5,536,366号公
報、第5,547,012号公報、第5,575,89
0号公報、第5,620,562号公報、第5,66
2,775号公報などに記載の方法、およびニューヨー
ク州グレンス フォールス(Glens Falls)
のアンドリッツ・アールストローム社(Andritz
−Ahlstrom Inc.)が商標ロー・ソリッド
(LO−SOLIDS)下に販売の方法が、従来の方法
で製造されるパルプと比較して、特にソーダ法と比較し
て改良された強度特性(粘度上昇として示される)を有
するセルロースパルプを製造するということである。更
に、オゾンを使用すると、パルプ粘度に負の影響を与え
ることも知られている。従って、ロー・ソリッド蒸解法
とAQ処理とを採用する本発明の実施の形態では、製造
されたパルプの品質と強度とに与えるソーダ蒸解とオゾ
ン漂白の負の影響を打ち消すことが可能である。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、パル
プ製造法に存在する硫黄と漂白法に存在する塩素とを無
くし、あるいは最小限に抑え、しかも一方では品質(す
なわち、製造された漂白パルプの強度と収率)を維持ま
たは改良することによって、環境に優しくかつ商業的に
実行可能な細砕セルロース繊維材から完全漂白のセルロ
ースパルプを製造する方法を提供する。
【0010】本発明の態様の一つは、(a)第一段でオ
ゾン含有のガスを使用してセルロース材を処理するステ
ップと(b)第二段で二酸化塩素含有の液を使用してセ
ルロース材を処理するステップとを含む細砕セルロース
繊維材のスラリーを処理して、漂白された化学パルプを
製造する方法を提供するが、その際、ステップ(a)と
ステップ(b)との間でセルロース材をアルカリ液で処
理し、ステップ(b)の前でセルロース材のpHを上
げ、ステップ(a)とステップ(b)との間では洗滌は
行わないことを特徴とする。好ましくは、ステップ
(a)とステップ(b)との間でセルロース材のpHは
少なくとも約6.0、好ましくは少なくとも7.0に上
げる。本発明は記号(ZEND)と表すことができる。
ここで、Zはオゾン含有ガスで酸性化処理を行うこと、
ENはアルカリ中和処理、Dは二酸化塩素でアルカリ中
和処理を行うことを示す。勿論、これらの処理ステップ
の間では洗滌は行わない。
【0011】本発明では、アルカリ中和処理、ENは少
なくとも二つの認識された機能を果たす。第一には、大
略中性のpH、すなわち、pHが約6〜8の範囲、好ま
しくは約7のpHにアルカリ性を上げると、前のZ工程
からの反応生成物が可溶化する。例えば、Z工程で酸化
された含リグニン化合物が、オゾン処理されたパルプに
アルカリ添加することによって溶液状に保たれる。従来
のアルカリ抽出工程では、これらの可溶化された化合物
がその後のパルプの洗滌で更に処理される前に除かれて
しまうが、本発明では洗滌(用語「洗滌」は圧搾したり
濃縮することも含む)が不要なので、可溶化された含リ
グニン化合物は次のアルカリ性二酸化塩素処理まで送ら
れる。含リグニン化合物は、後になって二酸化塩素工程
に続く洗滌工程で除くことができる。第二に、中和工程
でアルカリを導入すると、後のアルカリD工程により適
合した範囲までパルプのpHを上げることができる。ア
ルカリ状態で二酸化塩素処理を開始するのが好ましいと
いうことが当該技術で知られているが、二酸化塩素処理
の際にpHは普通、酸が生じるにつれて低下する。つま
り、EN工程に導入されたアルカリは、D工程でpHを
調整するのに添加が必要なアルカリ量を一部相殺してし
まうことになる。本発明では、得られるパルプのより効
果的な処理、すなわち、発色性の化合物のより効果的な
除去が行われるのみならず、高価な洗滌装置の必要性も
無くなる。
【0012】好ましい態様では、ステップ(a)に先だ
って、セルロース材はアルカリ性化学パルプ製造法、好
ましくは硫黄分を実質的に使わないパルプ製造法、例え
ば、ソーダ式パルプ製造法で処理される。このアルカリ
性パルプ製造法はまた、強度増進剤または収率向上剤、
例えば、アントラキノンもしくはポリサルファイド、ま
たはこれらの同等品もしくはこれらの誘導体を用いるの
が好ましい。好ましい添加剤はアントラキノン、略称A
Qである。AQは、クラフト法に比較してソーダ法が特
徴とする収率低下を補うことが知られているからであ
る。更に、このアルカリ性パルプ製造法は、バルク脱リ
グニン工程を備えるのが好ましく、この製造法は、バル
ク脱リグニン工程の前あるいはその間に少なくとも一工
程を備える。この工程で、第一レベルの溶解有機物を含
む液がセルロース材から除かれ、より少ないレベルの
(例えば、少なくとも50%低い)溶解有機物を有する
第二液で置換される。これらのことは前述の特許に記載
されている(これらの開示内容を本明細書に参考文献と
して引用する)。
【0013】また、ステップ(a)の処理の前に、
(c)二酸化塩素含有の液でセルロース材を処理するス
テップ、その後に(d)アルカリ液でセルロース材を処理
するステップを設けるのが好ましい。具体的に言えば、
処理ステップ(c)が二酸化塩素(D)処理であり、ス
テップ(d)がアルカリ液で処理して、ステップ(c)
で生成された酸化生成物を可溶化し抽出(E)する処理
であることが好ましい。ステップ(d)のアルカリ液は
普通、水酸化ナトリウムである。すなわち、好ましい態
様の一つは、漂白シーケンスD−E−(ZEND)であ
る。ここで、洗滌は第一D工程と第一E工程の前と、間
と、後に行われる(上の漂白シーケンス表示でハイフン
で示したように)が、Z、ENおよびD工程の間では洗
滌は行われない(上の漂白シーケンス表示で括弧内のこ
れらのシンボルをお互いにハイフン無しで閉じて示した
ように)。アルカリ液での最初の処理(E)は、酸素、
過酸化物または両者を使用することも含むことも差し支
えない。すなわち、この工程は、Eo、EpまたはEo
pでも差し支えない。
【0014】本発明の態様の別の一つは、(a)化学添
加物の存在下に化学パルプ製造法でセルロース材を処理
し、添加物を少なくともある程度含む化学パルプを製造
するステップと、(b)少なくとも一つの単体塩素を含
まない漂白剤で化学パルプを処理して、化学添加物の存
在による少なくともある程度の変色を有する漂白された
化学パルプを製造するステップと、(c)漂白されたパ
ルプを、少なくとも一つの酸化剤で処理して、化学添加
剤の存在で被った変色を除去するステップを含む細砕セ
ルロース繊維材から漂白された化学パルプを製造する方
法を提供する。好ましい態様では、ステップ(a)のパ
ルプ製造法に使用される化学添加剤は、アントラキノン
またはその同等品もしくはその誘導体である。添加剤、
普通はAQの存在によるパルプ変色の特徴は、パルプに
つけられた黄色または橙色の色相である。
【0015】処理ステップ(b)に使用される少なくと
も一つの漂白剤は、以下の漂白剤:酸素、二酸化塩素、
水酸化ナトリウム、オゾン、過酸化水素の一つまたは複
数であることが好ましいが、少なくとも二酸化塩素を含
むことが最も好ましい。処理ステップ(c)に使用され
る酸化剤は普通、空気、オゾン、酸素または過酸化物で
あるが、オゾン含有ガスであることが好ましい。
【0016】本発明の別の態様に従えば、ソーダ/AQ
の蒸解を行い、その後でD−Ep−(ZEND)、D−
Eo−(ZEND)またはD−Eop−(ZEND)の
一つを行うシーケンスを含む細砕セルロース繊維材のE
CF処理を行う方法が提供される。このようにして製造
されたパルプは白色度が少なくともISO89%または
90%、粘度21cPまたは22cP超を有する。
【0017】以上、本発明に従えば、環境に優しく、商
業的に実行可能な細砕セルロース繊維材から完全漂白セ
ルロースパルプを製造するのに用いられる方法が提供さ
れる。本発明は、現在最も実際的でかつ好ましい態様で
あると考えられるものに関連して記載されたものである
ので、本発明は開示した態様に限定されるものではな
く、反対に、多岐にわたる修正や等価の組合せや方法を
含むものであり、従来技術のみによって限定されること
が理解されねばならない。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の典型的な完全に
環境に優しく、かつ商業的に実行可能な繊維素またはセ
ルロース材処理システム10の概略図を示す。細砕セル
ロース繊維材11、普通は広葉樹または針葉樹チップが
蒸解缶12へ導入される。最も、どんな形の細砕セルロ
ース繊維材も本発明で処理することができる。本発明は
連続蒸解缶で処理するのが最も好適ではあるが、蒸解缶
12は回分式蒸解缶でも差し支えない。本発明の好まし
い態様に従えば、パルプ製造法は硫黄を含まない蒸解
法、好ましくはソーダ/AQ法であることが好ましい。
苛性ソーダ、即ち水酸化ナトリウムがチップと一緒に導
管13経由で蒸解缶12へ導入され、AQまたはその同
等品もしくはその誘導体が導管14経由で導入される。
処理されたパルプは蒸解缶から導管15へ排出される。
【0019】従来のように、蒸解されたパルプは一基ま
たは複数基の褐色粗パルプ洗滌機16で処理され、蒸解
薬剤を一部分回収し、次の処理に先だってパルプスラリ
ーをきれいに洗滌する。きれいにされたパルプは、選択
的ではあるが、導管17経由でアルカリ性酸素脱リグニ
ン工程18へ送られ、次いで導管19で酸素脱リグニン
後の洗滌工程20へ送られる。酸素処理は中程度のコン
システンシー、すなわち、約8〜18%のパルプコンシ
ステンシーで一段または複数段で行うのが好ましい。洗
滌されたパルプは、酸素処理されたものであるなしにか
かわらず、導管21経由で後段の処理に送られる。
【0020】導管21は、第一の正式な漂白工程22へ
パルプを送る。この工程はアルカリ性二酸化塩素処理D
0であることが好ましい。この処理22は中程度のコン
システンシーまたは低コンシステンシー、すなわち、約
0.5〜18%、好ましくは約2〜8%の(およびこの
広い範囲の中の他の全ての狭い範囲の)パルプコンシス
テンシーで行うことができる。処理されたパルプは次い
で導管23経由で洗滌機24へ送られる。洗滌機24
は、どんな形の従来の洗滌機、例えば、真空ドラム洗滌
機、洗滌プレス、拡散洗滌機、またはベルト洗滌機で差
し支えない。一基または複数基の洗浄機24での洗滌
は、従来と同じように低または中程度のコンシステンシ
ーで行って差し支えない。
【0021】洗滌されたパルプは、次いで導管25経由
でアルカリ抽出工程(E)26(これはEo、Epまた
はEop工程でも差し支えない)へ送られる。この工程
は、工程22の反応生成物を可溶化する水酸化ナトリウ
ムを用いる従来のアルカリ処理である。抽出工程26か
らのパルプは、導管27経由で、工程24と同じ様なも
う一つ別の従来の洗滌工程28へ送られる。洗滌された
パルプは導管29経由でオゾン処理工程30へ送られ
る。
【0022】処理工程30、34および38が本発明の
最も広い範囲の態様を構成する。工程29では、パルプ
が、導管31経由で導入される含オゾンガスで処理され
る。パルプは中程度のコンシステンシー(例えば、約6
〜18%)が好ましいが、低コンシステンシー(0.5
〜5%)あるいは高コンシステンシー(18%超)でも
差し支えない。この含オゾンガスは普通、キャリヤガ
ス、例えば、酸素または空気を用いて5%より高く、普
通は約5〜15%の範囲の濃度で発生され、導入され
る。この含オゾンガスは普通、内部で発生されて使用さ
れるが、外部ソースから供給することも差し支えない。
この含オゾンガスは普通、加圧状態で高強度ミキサー、
例えば、ニューヨーク州グレンス フォールスのアンド
リッツ−アールストローム社製のAMZミキサーに供給
される。工程30の処理は普通、酸性環境下、普通は5
より低いpH,好ましくは約2〜3の範囲のpHで行わ
れる。オゾン処理30の後、処理されたパルプは、導管
32経由でアルカリ処理工程34へ送られる。所望なら
ば、導管31経由でパルプへ導入されたガス量は比較的
膨大なので、処理30の後でかつ処理34の前で、ある
程度の脱気33を行うことができるが、洗滌(この用語
は圧搾したり濃縮することも含む)は行わない。
【0023】アルカリ処理34は普通、オゾン処理され
たパルプを、導管35経由で導入されたアルカリ、普通
はNaOHに比較的短時間曝すことである。処理34の
滞留時間は普通、30分未満、好ましくは15分未満で
ある。上で議論したように、処理34は、なかんずく、
処理30から排出された酸性のパルプを中和するので、
処理30の反応生成物は溶解状態に維持される。工程3
4のpHは普通、約6〜8の範囲で、好ましくは約7で
ある。しかし、従来技術と異なって、これらの可溶化さ
れた化合物は処理34の後でもパルプから洗い落とされ
ないで、導管36経由でアルカリ処理38、D1へ直接
送られる。前と同じように、ある程度の脱気37を、必
要ならば工程34と工程38の間で行うこともできる。
洗滌されていないパルプは、導管36経由で処理38へ
送られ、二酸化塩素,ClO2で処理される。二酸化塩
素は導管39とミキサー(図2のミキサー59を参照の
こと)、例えば、従来の高強度ミキサー経由でパルプへ
導入される。
【0024】処理されたパルプは、次いで導管40経由
で工程41の従来の洗滌工程へ送られ、その後所望なら
ば、導管42経由で、例えば、更に単体塩素を含まない
漂白工程(その結果パルプの処理全体はECFとなる)
へ、貯槽へ、工場が一貫生産の製紙工場ならば製紙機械
の前の原料調製へ、あるいは工場がパルプ販売の工場な
らばパルプ乾燥機へと送られる。
【0025】図2は、図1に示される工程30、34お
よび38の特別な態様を示す。図1のものと同様な図2
の構造は、同様な参照番号で認識されるが、図2では参
照番号は頭に数字「1」が付いている。例えば、図2の
導管129は図1の導管29と実質的に同じである。
【0026】図1の洗滌機28から流れてきたパルプは
図2では導管129経由で処理130へ導入される。処
理130はミキサー50内で行われるのが好ましい。ミ
キサー50には含オゾンガス、普通は酸素キャリヤガス
中のオゾンが導管131経由で送られる。オゾン処理ス
テップは普通、系のエネルギー平衡に依存して100℃
未満の温度、例えば、約20〜70℃の温度で行われ
る。酸性オゾン処理130は普通、pH5未満で、好ま
しくはpH約2〜3の間で行われる。しかし、オゾン処
理130は、pH5より高いpH、あるいはpH7より
高いpHでさえも、このような高pH値でオゾン分解や
セルロース損傷が回避あるいは最小化できるならば、行
うことができる。
【0027】オゾン処理されたパルプは、ミキサー50
から導管132へ排出される。オゾンのパルプとの反応
は極めて急速であり、例えば、この反応は普通、30秒
未満で起こるので、ミキサー50の後には保持槽は通常
は不要であり、オゾン処理されたパルプはアルカリ中和
工程134へ直接送られる。しかし、所望ならば、保持
槽51をミキサー50の後に用いることができる。図2
には示されていないけれども、ミキサー50の後、工程
134の前でパルプを脱気することも差し支えない。
【0028】オゾン処理されたパルプは、導管132経
由でアルカリ中和工程134へ導入される。処理134
は、導管135経由でアルカリ、好ましくはNaOHを
ミキサー52へ、この場合も好ましくは高強度ミキサー
へ導入することによって行われる。またこの場合も、オ
ゾンとパルプとの反応が、特に中程度のコンシステンシ
ーでは急速なので、導管135中のアルカリは導管62
と導管131経由でミキサー150に直接導入すること
ができる。本発明の特別な態様では、ミキサー52を取
り去って、含オゾンガスとアルカリとをミキサー50へ
導入することもできる。
【0029】二基のミキサー50および52を用いて示
されている態様を前提に、アルカリをミキサー52経由
でパルプに導入した後、パルプは導管53から排出され
る。パルプはこのアルカリ状態で普通、約20〜70℃
の温度、好ましくは約50〜70℃の温度で、少なくと
も約15分間、好ましくは少なくとも約30〜60分間
保持される。この保持は、通常の保持槽(図示せず)あ
るいはポンプ供給シュート54内で行われる。好ましい
態様では、どんな好適な従来の方法でもよいが、パルプ
が供給シュート54に導入される時少なくともある程度
のパルプの脱気137が行われる。このパルプは、所望
ならば特殊設計の回転式脱気装置で脱気することもでき
る。
【0030】供給シュート54または保持槽(図示せ
ず)から、パルプはポンプ55経由で二酸化塩素処理1
38へポンプ移送される。ポンプ55は脱気タイプポン
プがよく、このポンプからガスが導管56経由で除かれ
る。ポンプ55はパルプを導管57からミキサー59へ
移送する。ここでも、このミキサーは高強度ミキサーで
あることが好ましく、このミキサーには二酸化塩素が導
管139経由で導入される。所望ならば、導管57中の
パルプはスチームを導管58で導入することによって加
熱することができる。槽61に排出されるパルプのpH
は普通、少なくとも5であり、好ましくは少なくとも6
である。パルプに更にアルカリを、例えば、導管63経
由で添加することもできる。二酸化塩素はミキサー59
中でパルプと完全に混合され、導管60経由で保持槽6
1に排出される。アルカリ性で塩素化されたパルプは従
来の保持槽(例えば、上向き流槽)61に少なくとも1
時間保持される。パルプは普通、約1.5〜6時間、好
ましくは約2〜4時間、約20〜70℃の温度、好まし
くは約50〜70℃の温度で保持される。処理されたパ
ルプは導管140経由で従来の洗滌機141へ排出さ
れ、洗滌され、次いで導管142経由で前に議論したよ
うに、以降の処理を行うために送られる。
【0031】図3は、3種類の異なる処理シナリオにつ
いてプロットしたグラフを示す。参照番号70で示され
るのは本発明によるD−Eop−(ZEND)処理シー
ケンスであり、71で示されるのはD−Eop−D−
P、72で示されるのはD−Eop−Dの2種の従来技
術手順である。分かるように、本発明の処理70は手順
71のものと同等な白色度を達成し、しかも粘度は遥か
に高く、実際72で示されたものと同等である。図3に
示された手順70、71および72の全てにおいて、処
理シーケンスの前の原料パルプは、ロー・ソリッド(LO-
SOLIDS)(登録商標)蒸解の混合広葉樹パルプをカッパ
数9まで酸素脱リグニンしたもので、各処理70、71
および72に対して正確に同じ原料パルプを用いた。
【0032】図4は、図3と同じパルプと処理シーケン
スのグラフで、白色度を二酸化塩素消費量に対してグラ
フ表示したものである。ここでも分かるように、本発明
の処理手順73は手順74のものと白色度が同等で、手
順75よりも遥かに高い白色度を有し、二酸化塩素の消
費量は大略同一(僅かに高い)である。
【0033】図3と図4とから明らかなように、本発明
の処理シーケンスD−E(普通はEo、EpまたはEo
p)−(ZEND)は、白色度が少なくともISO89
%または90%、粘度が少なくとも21cPまたは22
cPを有する。
【0034】本発明は、上記の広い範囲内の特定の狭い
範囲は全て含む。例えば、コンシステンシー6〜18%
は、6〜12%、8〜11%、9〜18%、およびこの
広い範囲内の他の狭い範囲全てを意味する。
【0035】以上本発明では、細砕セルロース繊維材か
ら完全に漂白されたセルロースパルプを製造する、環境
に優しく、かつ商業的に実行可能な方法が提供される。
本発明は、最も実際的かつ好ましい実施の形態であると
現在考えられるものについて記載したものであるので、
本発明は開示された態様に限定されず、逆に、本発明の
精神と特許請求の範囲内に含まれる多くの部分的修正や
等価の組合せや方法を含むものであることを理解しなけ
ればならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の例示的態様の一つの完全なパルプ製
造系統の概略図である。
【図2】 図1のパルプ製造系統のサブシステムの詳細
図である。
【図3】 粘度対白色度のグラフで、本発明に従って製
造されたパルプの性質を多くの従来技術の方法と比較し
て示すグラフである。
【図4】 図3と同様なグラフで、白色度対二酸化塩素
消費量をプロットして示すグラフである。
【符号の説明】
10…細砕セルロース繊維材処理装置、11…セルロー
ス材、12…蒸解缶、13,14,15,17,19,
21,23,25,27,29,31,32,33,3
5,36,37,39,40、42,53,56,5
7,60,63,129,131,132,135,1
37,140,142…導管、16…褐色粗パルプ洗滌
機、20…O2脱リグニン後の洗滌、22…第一正式漂
白工程、24…洗滌機、26…アルカリ抽出工程、28
…洗滌工程、30,130…オゾン処理工程、34,1
34…アルカリ処理工程、38,138…二酸化塩素処
理工程、41,141…洗滌工程、50,52,59…
ミキサー、51、54,61…保持槽、55…ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D21C 9/16 D21C 9/16

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細砕セルロース繊維材のスラリーを処理
    して、漂白された化学パルプを製造する方法が、 (a)第一段でオゾン含有のガスを使用してセルロース
    材を処理するステップと、 (b)第二段で二酸化塩素含有の液を使用してセルロー
    ス材を処理するステップとを含み、 (c)ステップ(a)と(b)との間でセルロース材を
    アルカリ液で処理し、ステップ(b)の前でセルロース
    材のpHを上げ、ステップ(a)と(b)との間では洗
    滌は行わないことを特徴とする細砕セルロース繊維材の
    スラリーを処理して、漂白された化学パルプを製造する
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (c)が、セルロース材のpHを少なくとも約6.0に
    上げるように行われることを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (a)の処理の前に、アルカリ化学パルプ製造法でセル
    ロース材を処理し、化学パルプを製造するステップ
    (d)を更に設けることを特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、ステップ
    (d)が、実質的に硫黄を含まないパルプ製造法を用い
    て行われることを特徴とする方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の方法において、ステップ
    (d)が、強度増進剤または収率向上剤を用いる処理を
    含むアルカリ化学パルプ製造法を用いて行われることを
    特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、ステップ
    (d)が、バルク脱リグニン工程を含むアルカリ化学パ
    ルプ製造法と、バルク脱リグニン工程の前あるいはその
    間の少なくとも一工程とを用いて更に行われ、その工程
    では、第一レベルの溶解有機物を含む液がセルロース材
    から除かれ、少なくとも50%低いレベルの溶解有機物
    を有する第二液で置換されることを特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法において、ステップ
    (a)が、二酸化塩素含有の液でセルロース材を処理す
    るステップ(a1)を先行して行い、その後にアルカリ
    液でセルロース材を処理するステップ(a2)を行うこ
    とにより実施されることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の方法において、ステップ
    (a2)が、酸素、過酸化物、または両者による処理を
    含むことを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項4記載の方法において、ステップ
    (d)が、ソーダ式パルプ製造法を用いて行われること
    を特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の方法において、ステッ
    プ(d)が、ソーダ/AQパルプ製造法を用いて行われ
    ることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法において、ステ
    ップ(c)が、セルロース材のpHを少なくとも約7.
    0に上げるように行われることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の方法において、ステッ
    プ(a)の処理の前に、アントラキノン、ポリサルファ
    イド、またはこれらの同等品もしくはこれらの誘導体を
    含むアルカリ化学パルプ製造法でセルロース材を処理す
    るステップ(d)を更に設けることを特徴とする方法。
  13. 【請求項13】 請求項2記載の方法において、ステッ
    プ(a)が、二酸化塩素含有の液でセルロース材を処理
    するステップ(a1)を先行して行い、その後にアルカ
    リ液でセルロース材を処理するステップ(a2)を行う
    ことにより実施されることを特徴とする。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の方法において、ステ
    ップ(a)の処理の前に、アルカリ化学パルプ製造法で
    セルロース材を処理し、化学パルプを製造するステップ
    (d)を更に設けることを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の方法において、ステ
    ップ(d)が、ソーダ/AQパルプ製造法を用いて行わ
    れることを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の方法において、ステ
    ップ(d)が、バルク脱リグニン工程を含むアルカリ化
    学パルプ製造法と、バルク脱リグニン工程の前あるいは
    その間の少なくとも一工程とを用いて更に行われ、その
    工程では、第一レベルの溶解有機物を含む液がセルロー
    ス材から除かれ、少なくとも50%低いレベルの溶解有
    機物を有する第二液で置換されることを特徴とする方
    法。
  17. 【請求項17】 細砕セルロース繊維材から漂白された
    化学パルプを製造する方法が、 (a)化学添加物の存在下に化学パルプ製造法でセルロ
    ース材を処理し、添加物を少なくともある程度含む化学
    パルプを製造するステップと、 (b)少なくとも一つの単体塩素を含まない漂白剤で化
    学パルプを処理して、化学添加物の存在による少なくと
    もある程度の変色を有する漂白された化学パルプを製造
    するステップと、 (c)漂白されたパルプを、少なくとも一つの酸化剤で
    処理して、化学添加剤の存在で被った変色を除去するス
    テップと、 を含むことを特徴とする細砕セルロース繊維材から漂白
    された化学パルプを製造する方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の方法において、ステ
    ップ(a)が、パルプ製造法に使用される化学添加剤と
    して、アントラキノンまたはその同等品もしくはその誘
    導体を用いて行われることを特徴とする方法。
  19. 【請求項19】 請求項17記載の方法において、ステ
    ップ(b)が、少なくとも一つの漂白剤として、以下の
    漂白剤:酸素、二酸化塩素、水酸化ナトリウム、オゾ
    ン、過酸化水素の一つまたは複数を用いて行われること
    を特徴とする方法。
  20. 【請求項20】 請求項17記載の方法において、ステ
    ップ(b)が、変色がパルプにつけられた黄色または橙
    色の色相によって特徴付けられるように行われることを
    特徴とする方法。
  21. 【請求項21】 請求項17記載の方法において、ステ
    ップ(c)が酸化剤として空気、酸素、過酸化物または
    オゾンのうちの少なくとも一つを用いて行われることを
    特徴とする方法。
  22. 【請求項22】 請求項18記載の方法において、ステ
    ップ(c)が酸化剤として含オゾンガスを用いて行わ
    れ、ステップ(a)がソーダ/AQパルプ製造法で、ス
    テップ(b)が少なくとも一つの漂白剤として以下の漂
    白剤:酸素、二酸化塩素、水酸化ナトリウム、オゾン、
    過酸化水素の一つまたは複数を用いて行われることを特
    徴とする方法。
  23. 【請求項23】 細砕セルロース繊維材のECF処理方
    法が、ソーダ/AQ蒸解、その後でD−Ep−(ZEN
    D)、またはD−Eo−(ZEND)またはD−Eop
    −(ZEND)の一つを行うシーケンスを含むことを特
    徴とする細砕セルロース繊維材のECF処理方法。
  24. 【請求項24】 請求項23記載の方法において、前記
    処理が、ISO89%を超える白色度のパルプを製造す
    るように行われることを特徴とする方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載のように製造されるパ
    ルプにおいて、21cPを超える粘度を有することを特
    徴とするパルプ。
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