JPH06158573A - 製紙用化学パルプの漂白方法 - Google Patents

製紙用化学パルプの漂白方法

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JPH06158573A
JPH06158573A JP30871692A JP30871692A JPH06158573A JP H06158573 A JPH06158573 A JP H06158573A JP 30871692 A JP30871692 A JP 30871692A JP 30871692 A JP30871692 A JP 30871692A JP H06158573 A JPH06158573 A JP H06158573A
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bleaching
pulp
peroxide
treatment
acid
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JP30871692A
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Kiyohisa Jinnai
聖久 陣内
Masabumi Jinpo
正文 神宝
Masaaki Kanda
正昭 神田
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製紙用化学パルプの漂白において、パルプの
劣化を伴うことなく脱リグニンおよび高白色度化を進め
る。 【構成】 蒸解処理された化学パルプに対して、酸素漂
白処理を行い、次いで酸処理またはキレート処理を行っ
た後、アルカリ性媒体中で過酸化物と酸素により脱リグ
ニン・漂白を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は製紙用化学パルプの処理
に関し、さらに詳しくは、化学パルプの脱リグニン・漂
白処理における改良に関する。
【0002】
【従来の技術】製紙用化学パルプの漂白は多段にわたる
漂白処理により実施されている。従来より、この多段漂
白には漂白剤として塩素系漂白薬品が使用されている。
具体的には、塩素(C)、次亜塩素酸塩(H)、二酸化
塩素(D)の組合せにより、たとえば、C−E−H−
D、C/D−E−H−E−D(C/Dは塩素と二酸化塩
素の併用漂白段、Eはアルカリ抽出段)などのシーケン
スによる漂白が行われてきた。
【0003】しかし、これらの塩素系漂白薬品は漂白時
に環境に有害な有機塩素化合物を副生し、この有機塩素
化合物を含む漂白排水の環境汚染が問題になっている。
有機塩素化合物は一般にAOX法、たとえば米国環境庁
法(EPA METHOD−9020号)によって分
析、評価される。
【0004】有機塩素化合物の副生を低減・防止するに
は、塩素系薬品の使用量を低減するか、ないしは使用し
ないことが最も効果的である。塩素系漂白薬品の使用量
を低減させる方法としては、蒸解処理後の初段にアルカ
リ性媒体中で高温加圧下で酸素を作用させる酸素漂白法
が開発され、現在広く普及するに至っている。この酸素
漂白法によれば、蒸解後に残存するリグニンの40〜50%
が除去されるので後段の漂白薬品の使用量を下げること
が可能になるのみならず、酸素漂白工程の廃液を蒸解工
程に循環することができるので薬品とエネルギーを回収
することができ、また、排水処理の負荷を軽減すること
ができる。
【0005】しかしながら、この酸素漂白法導入によっ
ても高白色度を得るためには、後続段でなおかなり多量
の塩素系漂白薬品の使用を必要とし、その結果、相当量
の有機塩素化合物を副生することが避けられない。
【0006】酸素漂白法の改良として、蒸解後のパルプ
を酸素と過酸化物を用いて漂白処理する方法が特開昭62
−53497 号公報および特開平3−14687号公報に開示さ
れている。しかし、本発明者らが検討したところ、高脱
リグニン化あるいは高白色度化は充分でなく、なおかな
りの量の塩素系漂白薬品を使用せざるをえない。
【0007】さらに、特公平2−15671号公報において
は、酸素と過酸化物および環状ケト化合物および/また
は環状アミノ化合物の系によりパルプの劣化を伴わない
で高白色度化が可能とされているが、この方法は高価な
環状ケト化合物および/または環状アミノ化合物の回収
・再使用が困難であるので、薬品コストが高くなり、経
済的に不利である。
【0008】また、蒸解処理後の化学パルプを酸処理し
てから過酸化水素漂白(Ep)する方法として、特開昭
51−102103 号公報、特開昭56−85489 号公報および特
公平2−17679号公報の方法が提案されており、これら
の公報には、酸処理した後、酸素を加えることなく100
℃以下にて過酸化水素漂白を行うことにより脱リグニン
が増大する旨が記載されている。しかしながら、本発明
者らが検討した結果、これらの方法はいずれも高脱リグ
ニン化と高白色度化の点で必ずしも充分な効果は得られ
ない。
【0009】また、特開平3−27191号公報において
は、酸素漂白後キレート剤処理を行い、次いでアルカリ
性媒体中で過酸化水素または過酸化水素と酸素により脱
リグニン・漂白を行う方法が提案されている。この方法
は酸素漂白後、再度過酸化水素または過酸化水素と酸素
により脱リグニン・漂白を行う方法であることから、前
記一連の脱リグニン・漂白方法よりは効果的であるが、
その効果は必ずしも充分でない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、製紙
用化学パルプの漂白において、パルプの劣化を伴うこと
なく高脱リグニン化および高白色度化を進め、後段漂白
の負荷を軽減させるための経済的な手段を提供すること
である。そして、それによって後段での塩素系漂白薬品
の使用量を低減させ、有機塩素化合物の副生を抑え、漂
白排水による環境汚染を小さくすることである。
【0011】
【問題を解決するための手段、作用】本発明者らは、経
済的にパルプを脱リグニン・漂白する方法に取り組み、
先に特開平3−64589において、蒸解処理処理されたパ
ルプについて酸処理後、50〜90℃、大気圧〜3Kg/cm2
て過酸化物を併用する酸素漂白法を発表した。本発明者
らは、さらに研究を進め、一般に実施されている漂白設
備の大幅な変更を必要としないで高白色度・高品質のパ
ルプが得られ、かつ、塩素系漂白薬品使用量を大幅に削
減できる方法について鋭意検討した結果、蒸解後のパル
プを通常の高温高圧酸素漂白処理を行い、次いで酸処理
またはキレート剤処理を行った後、過酸化物または過酸
化物と、酸素により漂白を行うことにより、きわめて効
果的に脱リグニンおよび高白色度化されたパルプが得ら
れることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
【0012】すなわち、本発明は蒸解処理された化学パ
ルプに対して、高温高圧酸素漂白処理を行い、次いで酸
処理またはキレート剤処理を行った後、アルカリ性媒体
中で過酸化物、または過酸化物と酸素により脱リグニン
・漂白を行うことを特徴とする製紙用化学パルプの漂白
方法である。
【0013】本発明は、製紙用化学パルプの漂白処理に
適し、特に広葉樹および針葉樹由来の化学パルプの脱リ
グニンおよび漂白処理に適する。
【0014】本発明においては、蒸解処理した化学パル
プに対し、まず、高温高圧酸素漂白処理(以下、この高
温高圧酸素漂白をOまたはO段と称することがある)を
行う。O段処理におけるパルプ濃度、温度、時間、アル
カリ量、酸素量、操作圧力は、一般的に行われている条
件に準じて行う。たとえば、パルプ濃度は7〜30%、好
ましくは10〜20%、温度は60〜130℃、好ましくは90〜11
0℃、処理時間は20〜150分、好ましくは30〜90分、アル
カリ量はNaOH換算で絶乾パルプ当り0.5〜6.0%、好まし
くは1.0〜3.0%、酸素量は絶乾パルプ当り0.5〜5.0%、操
作圧は2.5〜10Kg/cm2、好ましくは3.5〜8Kg/cm2で実施
される。
【0015】O段処理後のパルプは、洗浄・脱水を行
い、次いで酸溶液による処理(以下、この酸処理をAま
たはA段と称することがある)、またはキレート剤によ
る処理(以下、このキレート剤処理をKまたはK段と称
することがある)を行う。
【0016】本発明の酸処理は、パルプの状態にもよる
が、たとえば、パルプ濃度1〜30%、好ましくは2〜15
%、最も好ましくは3〜10%、温度30〜95℃、好ましくは
40〜80℃、処理時間は5〜120分、好ましくは15〜60分
で実施される。酸処理後のパルプは脱水機により酸溶液
から分離され、次いで好ましくは洗浄を受ける。分離さ
れた酸溶液は、酸処理工程への再使用および/または蒸
解工程後もしくはO段処理後のパルプの洗浄に使用で
き、場合によっては蒸解工程にリサイクルすることがで
きる。本発明の酸処理にはこの脱水、洗浄工程も含まれ
る。
【0017】酸処理工程における酸処理液のpHは1〜
5、好ましくは1.5〜3である。使用される酸は無機酸
が好適で、硫酸、硝酸、亜硫酸、亜硝酸、およびこれら
の酸の混合物が特に好適である。なかでも硫酸および亜
硫酸は、安価に入手できるのみならず、腐食性が低いの
で、最も好適に使用できる。特にクラフト蒸解が行われ
ている場合は、酸処理後の当該酸溶液をクラフト蒸解に
おける薬品の補充として利用できるという利便を生じ
る。
【0018】本発明のキレート剤処理は、パルプの状態
にもよるが、たとえばパルプ濃度1〜30%、好ましくは
2〜15%、最も好ましくは3〜10%、温度30〜95℃、好ま
しくは40〜80℃で 、処理時間は5〜120分、好ましく
は15〜60分、pH3〜9、好ましくは5〜8で実施され
る。
【0019】使用されるキレート剤は、アミノカルボキ
シレート系キレート剤及び一般式(X23PCH2)2
N・{(CH2)m・N・CH2PO32n・CH2PO3
2(式中Xは水素、アンモニウム、またはアルカリ金
属を示し、mは2〜3の整数、nは0〜3の整数を示
す。)で表されるアミノアルキルリン酸系キレート剤か
ら選ばれた少なくとも1種のキレート剤である。具体的
には、アミノカルボキシレート系キレート剤として、エ
チレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリア
ミン五酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシエチルエチレ
ンジアミン−N,N’,N’−トリ酢酸(HEDT
A)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、シクロヘキサンジ
アミン四酢酸(CyDTA)、アミノアルキルリン酸系
キレート剤として、アミノトリメチレンホスホン酸(A
TMP)、エチレンジアミンペンタメチレンホスホン酸
(EDTMP)、ジエチレントリアミンペンタメチレン
ホスホン酸(DTPMP)、プロピレンジアミンテトラ
メチレンホスホン酸(PDTMP)、ジプロピレントリ
アミンペンタメチレンホスホン酸(DPTPMP)が挙
げられる。その使用量はパルプおよび用水中に含まれる
重金属量によって異なるが、好ましくは絶乾パルプ当り
0.01〜5.0%、さらに好ましくは0.05〜1%である。
【0020】キレート剤処理後のパルプは、酸処理の場
合と同様、脱水機によりキレート剤溶液から分離され、
次いで好ましくは洗浄を受ける。分離されたキレート剤
溶液は、キレート剤処理工程への再使用および/または
蒸解工程後及びO段処理後のパルプの洗浄に使用でき,
場合によっては蒸解工程にリサイクルすることができ
る。本発明のキレート剤処理にはこの脱水、洗浄工程も
含まれる。
【0021】A段後またはK段後のパルプは、続いて過
酸化物、または過酸化物と中低圧酸素による脱リグニン
・漂白工程に供せられる(以下、この過酸化物漂白工程
をEpまたはEp段、過酸化物併用中低圧酸素漂白工程
をEopまたはEop段と称することがある)。Ep段
またはEop段処理において、パルプはアルカリ性媒体
中、過酸化物、または過酸化物と中低圧酸素による脱リ
グニン・漂白作用を受ける。過酸化物併用中低圧酸素漂
白の場合においては、過酸化物と酸素は、実質上、パル
プに同時に作用する。
【0022】Ep段またはEop段でのアルカリ剤とし
ては、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰、ソーダ灰などが使
用できる。中でも苛性ソーダは安価であるとともに、蒸
解工程へリサイクルすることにより蒸解工程での薬品の
補充量を軽減できるので、好適に使用できる。アルカリ
剤の使用量は、NaOH換算で絶乾パルプ当り0.1〜6.0%が
好ましく、0.5〜3.0%がさらに好ましい。アルカリ剤の
使用量がこれより少ないと脱リグニン・漂白効果が低く
なり、これより多いとパルプの粘度が顕著に低下する。
【0023】Eop段での酸素としては、酸素ガスおよ
び空気が使用できるが、酸素ガスが好ましい。酸素の使
用量は、絶乾パルプ当り0.1〜1.0%が好適であり、また
Eop段の操作圧力は大気圧〜3.5Kg/cm2が好ましい。
【0024】Ep段またはEop段での過酸化物として
は、過酸化水素、過酸化水素と無機塩類との付加物、過
酸化ソーダ、過ギ酸、過酢酸などの無機および有機の過
酸化物が使用でき、一般には過酸化水素が好適に使用さ
れる。過酸化物の使用量は、100%過酸化水素換算で絶乾
パルプ当り0.05〜8.0%が好ましく、0.2〜3.0%がさらに
好ましい。過酸化物の使用量がこれより少ないと脱リグ
ニン・漂白効果が低く,これより多いと過酸化物の効率
が低下する。
【0025】本発明のEp段、Eop段におけるパルプ
への薬品の添加順序は、アルカリ剤、酸素の順が好まし
く、過酸化物の添加は、アルカリ剤の添加後で、酸素添
加の直前、同時または直後において行われるのが好まし
い。本発明のEp段、Eop段のパルプ濃度は7〜30%
が好ましく、10〜20%がさらに好ましい。温度は40〜120
℃が好ましく、70〜95℃がさらに好ましい。処理時間は
15〜150分が好ましく、30〜120分がさらに好ましい。
【0026】さらに、本発明者らは予想外なことに、A
段において硫酸と亜硫酸の混合液を使用して酸処理した
パルプが、後続の過酸化物を併用した中低圧酸素漂白に
よりきわめて効果的に脱リグニン・漂白されることを見
い出した。この場合、硫酸と亜硫酸の混合液中の両者の
比率は、亜硫酸/硫酸(重量比)で0.01〜2が好まし
く、0.02〜1がさらに好ましく、0.05〜0.5が最も好ま
しい。硫酸・亜硫酸混合酸処理における酸溶液のpHお
よびその他の処理条件および処理後の酸溶液の操作方法
などは前記した酸処理の諸条件が適用される。
【0027】さらに、Ep段またはEop段において
は、マグネシウム化合物を使用する。マグネシウム化合
物の使用により、過酸化物の脱リグニン・漂白作用が増
大し、かつ、パルプの粘度低下が軽減される。マグネシ
ウム化合物としては、硫酸マグネシウム、水酸化マグネ
シウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、硝酸マ
グネシウムなどが使用できるが、一般には硫酸マグネシ
ウムが使用される。マグネシウム化合物の使用量は、マ
グネシウムイオンとして絶乾パルプ当り0.005〜0.75%が
好ましく、0.01〜0.3%がさらに好ましい。マグネシウム
化合物の添加は、アルカリ剤、酸素および過酸化物の添
加より以前においてなされることが好ましい。
【0028】本発明のO−K−Ep(またはEop)
は、特開平3−27191号公報とその処理プロセスにおい
て類似するが、Ep段、およびEop段においてマグネ
シウム化合物を使用することにより、過酸化物の脱リグ
ニン・漂白作用が増大し、かつ、パルプの粘度低下が軽
減されるという効果を奏する点において大幅に異なるも
のである。
【0029】本発明のO−A−Ep(またはEop)、
O−K−Ep(またはEop)によって得られる漂白パ
ルプはそのままでもかなり高い白色度を有するが、さら
に継続して多段の漂白工程を付加したフル漂白により、
一層高い白色度を有するパルプを得ることができる。そ
の場合、Ep段、Eop段後においてすでに高度の脱リ
グニンが行われ、かつ、高白色度状態にあるため、後続
漂白として、塩素および次亜塩素酸塩をほとんどまたは
全く使用しない漂白が可能である。
【0030】例えば、O−A−Ep(またはEop)、
O−K−Ep(またはEop)工程後、二酸化塩素漂白
(D)次いで過酸化物漂白(P)を行うO−A−Ep
(またはEop) −D−P、O−K−Ep(またはEo
p) −D−P等の、塩素および次亜塩素酸塩を使用しな
いフル漂白シ−ケンスが可能である。これらのフル漂白
シ−ケンスでは、現行の代表的なフル漂白シ−ケンスで
ある、O−C/D−Eo(E段に中低圧酸素併用)−H
−Dと同等以上の高粘度・高白色度のパルプ製品を得る
ことができ、また、塩素および次亜塩素酸塩を使用しな
いことから、現行法に比しAOX生成量の著しく少ない
漂白ができる。
【0031】本発明における二酸化塩素漂白(D)段の
条件は、通常のD段条件で行われる。例えば、パルプ濃
度7〜30%,温度40〜90℃,時間1〜4Hr、二酸化塩素使
用量0.1〜2.0%の範囲で行われる。
【0032】後続の過酸化物漂白(P)段は、通常の過
酸化物漂白条件で行われる。すなわち、アルカリ性媒体
中過酸化物により、パルプ濃度7〜30%、温度40〜100
℃、時間1〜4Hrの範囲で行われる。アルカリ剤として
は、苛性ソーダ、苛性カリ、石灰、ソーダ灰などが挙げ
られるが、一般的には苛性ソーダが使用され、苛性ソー
ダ使用量としては0.1〜2%の範囲で行われる。また、過
酸化物としては、過酸化水素、過酸化水素と無機塩類と
の付加物、過酸化ソーダ、過ギ酸、過酢酸などの無機お
よび有機の過酸化物が挙げられるが、一般には過酸化水
素が使用され、過酸化物の使用量は、100%過酸化水素換
算で絶乾パルプ当り0.1〜3.0%の範囲で行われる。
【0033】本発明の酸処理の作用は、過酸化物の分解
活性を有する重金属のパルプからの除去およびリグニン
の易分解性化にあると考えられる。すなわち、まず酸処
理後のパルプにおいては、重金属がほとんど存在しない
状態となるために過酸化物の無駄な分解が減少し、漂白
に関与する過酸化物の量が保持される。次に酸処理それ
自体においては脱リグニンの進行が認められないにもか
かわらず、酸処理後の過酸化物漂白および過酸化物併用
酸素漂白において脱リグニンおよび漂白が一層進行する
という作用を示すことから、酸処理がリグニンに対し酸
素,過酸化物による分解作用を受け易いように変化させ
るという作用を持ち合わせていることが示唆される。酸
処理のこれらの効果によって、脱リグニンおよび高白色
度化が効率的に進行し、高品質のパルプが得られるもの
と考えられる。
【0034】また、本発明のキレート処理の作用は、酸
処理同様、過酸化物の分解活性を有する重金属をパルプ
から除去することにある。すなわち、キレート剤処理後
のパルプにおいては、重金属がかなり少ない存在状態と
なるために過酸化物の無駄な分解が減少し、漂白に関与
する過酸化物の量が保持される。その効果によって過酸
化物がパルプに有効に働き、脱リグニンおよび高白色度
化が効率的に進行し、高品質のパルプが得られるのもの
と考えられる。
【0035】本発明のO−A−Ep(またはEop)、
O−K−Ep(またはEop)を実施するに当たって
は,現在普及している高温高圧酸素漂白(O)設備およ
び中低圧中温酸素漂白(Eo)設備に酸またはキレート
剤の供給ラインと酸処理槽(または塔)またはキレート
剤処理槽(または塔)、過酸化物、その他助剤の供給ラ
インおよび脱水・洗浄設備といった慣用設備の付設で済
み、大きな設備変更を必要としない。これら付設設備の
材質は、化学プラントにおいて一般的に使用されるSU
S316またはSUS316Lなどが好適に使用され
る。従って、大きな設備投資を必要としないで実施する
ことができる。
【0036】また、本発明のO−A−Ep(またはEo
p) −D−P、O−K−Ep(またはEop) −D−P
等のフル漂白を実施するに当たっても、後段のD段、P
段は、それぞれ現行のD段漂白装置、P段もしくはE段
装置をそのまま使用でき、付加的な設備投資を必要とし
ないで実施することができる。
【0037】
【実施例】次に実施例により本発明を具体的に説明す
る。各薬品の使用量は絶乾パルプ当りの重量%で示し、
過酸化水素の使用量は、100%過酸化水素換算である。使
用したパルプは、クラフト蒸解後のL材未晒パルプで、
それぞれの実施例、比較例に対し下記A・B・Cの3種
のパルプを使用した。また、分析評価は下記の方法によ
った。
【0038】◎パルプ種 *A;ハンタ−白色度32.0%,
K価11.4,粘度35.6cp 実施例1〜4,比較例1〜4で使用 *B;ハンタ−白色度33.2%,K価10.9,粘度33.4cp 実施例5〜7,比較例5〜6で使用 *C;ハンタ−白色度28.9%,K価13.9,粘度38.2cp 実施例8〜11,比較例7〜8で使用 ◎分析評価 *白色度:JIS-P8123 (ハンター白色度法) *K価:TAPPI K価法 *粘度:J.TAPPI No.44法 *AOX:EPA METHOD 9020法,三菱化成(株) TSX-10
型使用
【0039】実施例1 クラフト蒸解後のL材未晒パルプAについて、下記条件
に従ってO−A−Eopによる脱リグニン漂白を行っ
た。(O−A−Eop) O(酸素漂白) 1) *パルプ濃度 10.5% *温度 106℃ *時間 60分 *NaOH 1.55% *O2 2.0% *反応圧 初期 7kg/cm2→終期 4kg/cm2 2) *反応終了後、脱圧し冷水にてパルプ濃度2.5%に希
釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水する操作を2回繰り返
し、次段A処理に移行。
【0040】A(酸処理) 1) *パルプ濃度 5.0% *温度 40℃ *時間 60分 * 硫酸でpH2に調整 2) *処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、パルプ濃度20%強に脱水。次いでNaOH水溶液で
中和し、パルプ濃度20%とし、次段Eop段に移行。
【0041】Eop(過酸化物併用酸素漂白) 1) *パルプ濃度 10.5% *温度 90℃ *時間 90分 *MgSO4 0.25% *NaOH 1.55% *H22 0.5% *O2 0.5% *反応圧 初期 2kg/cm2→終期 0kg/cm2 2) *反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、
次いでパルプ濃度20%に脱水して漂白操作終了。
【0042】実施例2 実施例1のEop段において中低圧酸素(O2)を併用し
ない他は、実施例1と同様な漂白を行った。(O−A−
Ep)
【0043】実施例3 A処理の代わりに下記K処理を行った他は実施例1と同
様なO、Eop漂白を行った。(O−K−Eop) K(キレート剤処理) 1) *パルプ濃度 5.0% *温度 40℃ *時間 60分 *硫酸でPH5.5 *DTPA 0.2% 2)* 処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、濃度20%に脱水。次段Eop段に移行。
【0044】実施例4 実施例3のEop段において中低圧酸素(O2)を併用し
ない他は、実施例3と同様の漂白を行った。(O−K−
Ep)
【0045】比較例1 A処理の代わりに中性の水を用いて処理を行った他は実
施例1と同様なO、Eop漂白を行った。(O−水処理
−Eop)
【0046】比較例2 A処理の代わりに中性の水を用いて処理を行った他は実
施例2と同様なO、Ep漂白を行った。(O−水処理−
Ep)
【0047】比較例3 Eopにおいて、H22を併用しないで、中低圧酸素の
みを使用する他は実施例1と同様な漂白を行った。(O
−A−Eo)
【0048】比較例4 クラフト蒸解後のL材未晒しパルプについて、実施例1
のA処理後、下記条件の過酸化物併用酸素漂白(Op)
による脱リグニン漂白を行った。(A−Op漂白) Op(過酸化物併用酸素漂白) 1) *パルプ濃度 10.5% *温度 106℃ *時間 60分 *MgSO4 0.25% *NaOH 1.55% *H22 0.5% *O2 2.0% *反応圧 初期 7kg/cm2→終期 4kg/cm2 2) *反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、
次いで20%に脱水する操作を2回くり返し漂白操作終
了。 実施例1〜4、比較例1〜4の結果を第1表に示す。
【0049】
【表1】 第1表 ハンター白色度 K 価 粘度(cP) 実施例1 65.3 5.4 22.8 実施例2 61.0 5.7 24.0 実施例3 59.2 5.7 22.2 実施例4 57.1 5.9 24.5 比較例1 54.5 6.1 22.6 比較例2 53.4 6.4 21.0 比較例3 53.9 6.2 22.8 比較例4 58.0 6.0 25.8 ───────────────────────────────
【0050】実施例5 クラフト蒸解後のL材未晒パルプBについて、下記条件
に従ってO−A−Eopによる脱リグニン漂白を行っ
た。(O−A−Eop) O(酸素漂白) 1) *パルプ濃度 10.5% *温度 106℃ *時間 60分 *NaOH 1.55% * O2 2.0% *反応圧 初期 7kg/cm2→終期 4kg/cm2 2) *反応終了後、脱圧し冷水にてパルプ濃度2.5%に希
釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水する操作を2回繰り
返し、次段A処理に移行。
【0051】A(酸処理) 1) *パルプ濃度 5.0% *温度 55℃ *時間 40分 *硫酸でpH2に調整 2) *処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、パルプ濃度20%強に脱水。次いでNaOH水溶液で
中和し、パルプ濃度20%とし次段Eop段に移行。 Eop(過酸化物併用酸素漂白) 1)*パルプ濃度 10.5% *温度 90℃ *時間 90分 *MgSO4 0.4% *NaOH 1.9% *H22 1.0% *O2 0.5% *反応圧 初期 2kg/cm2→終期 0kg/cm2 2)*反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、次
いでパルプ濃度20%に脱水して漂白操作終了。
【0052】実施例6 硫酸と亜硫酸の酸混合液(亜硫酸/硫酸=0.2 (重量
比)) を用い、pH2、パルプ濃度5.0 %、 55 ℃、40分
の酸処理を行った他は実施例5と同様な漂白を行った。
(O−A’−Eop)
【0053】実施例7 A処理の代わりに下記K処理を行った他は実施例5と同
様な漂白を行った。(O−K−Eop) K(キレート剤処理) 1)* パルプ濃度 5.0% *温度 60℃ *時間 30分 *硫酸でPH7 に調整 *EDTA 0.4% 2)* 処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、パルプ濃度20%に脱水。次段Eop段に移行。
【0054】比較例5 Eop工程において、MgSO4を使用しない他は実施
例5と同様な漂白を行った。(O−A−Eop:Mg無
し)
【0055】比較例6 Eop工程において、MgSO4を使用しない他は実施
例7と同様な漂白を行った。(O−K−Eop:Mg無
し) 実施例3〜4、比較例5〜6の結果を第2表に示す。
【0056】
【表2】 第2表 ハンター白色度 K 価 粘度(cP) 実施例5 69.1 5.1 21.7 実施例6 70.5 4.9 21.2 実施例7 64.9 5.4 21.9 比較例5 66.1 5.3 18.5 比較例6 62.5 5.6 18.6 ──────────────────────────────
【0057】実施例8 クラフト蒸解後のL材未晒パルプCについて、下記条件
に従って、O−A−Eopの脱リグニン漂白を行い、そ
の後得られたパルプについて二酸化塩素漂白(D)、次
いで過酸化水素漂白を行った。(O−A−Eop−D−
P) O(酸素漂白) 1)* パルプ濃度 10.5% *温度 106℃ *時間 60分 *NaOH 1.55% * O2 2.0% *反応圧 初期 7kg/cm2→終期 4kg/cm2 2)* 反応終了後、脱圧し冷水にてパルプ濃度2.5%に希
釈し、次いでパルプ濃度20%に脱水する操作を2回繰り
返し、次段A処理に移行。 A(酸処理) 1)* パルプ濃度 5.0% *温度 70℃ *時間 20分 *硫酸でPH2に調整 2)* 処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、パルプ濃度20%強に脱水。次いでNaOH水溶液で
中和し、パルプ濃度20%とし、次段Eop段に移行。 Eop(過酸化物併用酸素漂白) 1)* パルプ濃度 10.5% *温度 90℃ *時間 90分 * MgSO4 0.6% *NaOH 2.25% *H22 2.0% * O2 0.5% *反応圧 初期 2kg/cm2→終期 0kg/cm2 2)* 反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、
パルプ濃度20%に脱水する操作を2回繰り返し、次段D
漂白に移行。
【0058】D(二酸化塩素漂白) 1)* パルプ濃度 13% *温度 70℃ *時間 120分 *ClO2 0.55% 2)* 反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、
パルプ濃度20%に脱水する操作を2回繰り返し、次段P
漂白に移行。P(過酸化水素漂白) 1)* パルプ濃度 15% *温度 70℃ *時間 120分 *NaOH 0.25% * H22 0.2% 2)* 反応終了後、冷水にてパルプ濃度2.5%に希釈し、
次いでパルプ濃度20%に脱水して漂白操作終了。
【0059】実施例9 実施例8のEop段において中低圧酸素(O2)を併用し
ない他は、実施例8と同様な漂白を行った。(O−A−
Ep−D−P)
【0060】実施例10 A処理の代わりに下記キレート剤(K)処理を行った他
は実施例8と同様な漂白を行った。(O−K−Eop−
D−P) K(キレート剤処理) 1)* パルプ濃度 5% *温度 80℃ *時間 15分 *硫酸でPH7.5 に調製 * エチレンジアミンペンタメチレンホスホン酸(EDT
MP)0.8% 2)* 処理終了後、水にてパルプ濃度2.5%に希釈した
後、パルプ濃度20%に脱水。次段Eop段に移行。
【0061】実施例11 実施例10のK段でのキレート剤EDTMPの代わりに
ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸(DT
PMP)0.8%を使用し、Eop段における中低圧酸素
(O2)を併用しない他は、実施例10と同様な漂白を行
った。(O−K−Ep−D−P)
【0062】比較例7 クラフト蒸解後のL材未晒パルプCについて、比較例4
のA−Op条件による脱リグニン漂白を行ったパルプに
ついて、実施例8と同様の二酸化塩素漂白(D)、次い
で過酸化水素漂白を行った。(A−Op−D−P)
【0063】比較例8 現行の漂白法として、実施例8のO段漂白を行い、その
後一般に実施されている条件に従って、C/D(Dによ
る有効塩素置換率10%)−Eo−H−Dの後段漂白を行っ
た。(O−C/D−Eo−H−D) 実施例8〜11、比較例7〜8の結果を表3に示す。ま
た表3には、各実施例、比較例におけるD段およびP段
の廃液を合わせて測定した、有機塩素化合物(AOX)
量を記載した。
【0064】
【表3】 第3表 ハンター白色度 粘度(cP) AOX(kg/pt) 実施例8 88.4 13.9 0.36 実施例9 87.2 14.4 0.38 実施例10 86.7 15.4 0.39 実施例11 85.7 15.9 0.42 比較例7 85.5 16.3 0.44 比較例8 86.0 10.6 1.45 ──────────────────────────────
【0065】
【発明の効果】本発明のO−A(A’)−Eop(E
o)、O−K−Eop(Eo)漂白によれば、粘度の大
きな低下を伴うことなく、著しく高い脱リグニンを行う
ことができ、かつ、著しく高い白色度のパルプを得るこ
とができる。その結果、後段漂白において塩素系薬品の
使用量を大幅に低減できる。特に、後続の漂白において
塩素および次亜塩素酸塩を全く使用しない漂白が可能で
あり、AOX生成量の著しく少ないフル漂白にできる。
したがって、有機塩素化合物の副生を大幅に低減させる
ことができ、漂白排水の環境汚染性を大幅に下げること
ができる。
【0066】また、本発明の実施に当たっては、現在普
及している高温高圧酸素漂白設備、および、中低圧酸素
漂白設備などをそのまま使用することができるので、大
きな付加的設備投資を必要としない。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】
【発明の効果】本発明のO−A(A’)−Eop(E
)、O−K−Eop(E)漂白によれば、粘度の大
きな低下を伴うことなく、著しく高い脱リグニンを行う
ことができ、かつ、著しく高い白色度のパルプを得るこ
とができる。その結果、後段漂白において塩素系薬品の
使用量を大幅に低減できる。特に、後続の漂白において
塩素および次亜塩素酸塩を全く使用しない漂白可能で
あり、AOX生成量の著しく少ないフル漂白できる。
したがって、有機塩素化合物の副生を大幅に低減させる
ことができ、漂白排水の環境汚染性を大幅に下げること
ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸解処理された化学パルプに対して、高
    温高圧酸素漂白処理を行い、次いで酸処理またはキレー
    ト剤処理を行った後、アルカリ性媒体中で過酸化物、ま
    たは過酸化物と酸素により脱リグニン・漂白を行うこと
    を特徴とする製紙用化学パルプの漂白方法。
  2. 【請求項2】 硫酸と亜硫酸の混合液を用いて酸処理を
    行うことを特徴とする、請求項1記載の化学パルプの漂
    白方法。
  3. 【請求項3】 キレート剤処理がアミノカルボキシレー
    ト系キレート剤および一般式(X23PCH2)2・N・
    {(CH2)m・N・CH2PO32n・CH2PO3
    2(式中Xは水素、アンモニウム、またはアルカリ金属
    を示し、mは2〜3の整数、nは0〜3の整数を示
    す。)で表されるアミノアルキルリン酸系キレート剤か
    ら選ばれた少なくとも1種により処理することを特徴と
    する、請求項1記載の製紙用化学パルプの漂白方法。
  4. 【請求項4】 過酸化物、または過酸化物と酸素による
    脱リグニン・漂白工程において、マグネシウム化合物を
    使用することを特徴とする、請求項1記載の製紙用化学
    パルプの漂白方法。
  5. 【請求項5】 過酸化物、または過酸化物と酸素による
    脱リグニン・漂白工程の後、二酸化塩素漂白、次いで、
    過酸化物漂白を行うことにより、フル漂白を行うことを
    特徴とする、請求項1記載の製紙用化学パルプの漂白方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006249650A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Andritz Inc アルカリ脱リグニン処理して製造された化学セルロースパルプを処理する方法
JP2008013859A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 非木材パルプの無塩素漂白方法
WO2016159403A1 (ko) * 2015-03-30 2016-10-06 주식회사 아시아모빌 킬레이트 화합물을 이용한 펄프 표백방법

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JP2008013859A (ja) * 2006-07-03 2008-01-24 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 非木材パルプの無塩素漂白方法
WO2016159403A1 (ko) * 2015-03-30 2016-10-06 주식회사 아시아모빌 킬레이트 화합물을 이용한 펄프 표백방법

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