JP3401151B2 - グロメット - Google Patents

グロメット

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JP3401151B2
JP3401151B2 JP32428096A JP32428096A JP3401151B2 JP 3401151 B2 JP3401151 B2 JP 3401151B2 JP 32428096 A JP32428096 A JP 32428096A JP 32428096 A JP32428096 A JP 32428096A JP 3401151 B2 JP3401151 B2 JP 3401151B2
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grommet
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pulling piece
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浩二 古屋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤーハーネス
のパネル貫通部に装着され、ワイヤーハーネスの保護お
よび前記パネル貫通部からの水の侵入を防止するグロメ
ットに係り、特にワイヤーハーネスのリサイクル化に向
けて、パネル貫通孔からの取り外しの簡易化を図ったグ
ロメットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車においては、ワイヤーハ
ーネスのパネル貫通部に、ワイヤーハーネスの保護およ
び同貫通部からの水の侵入を防止する目的でグロメット
が装着されている。
【0003】図7は特開昭61−109211号公報等
に示される従来のグロメット1を示し、図8は同グロメ
ット1をパネルPの貫通孔Paに組付けた状態を示す。
【0004】このグロメット1は、全体がゴムや樹脂等
の弾性材料により筒形に一体成形され、内孔1aにワイ
ヤーハーネスWを挿通させるもので、先端にパネルの貫
通孔Paに嵌合する厚肉の大径筒部2が設けられると共
に、後端にワイヤーハーネスWの外周に嵌合する薄肉の
小径筒部3が設けられており、厚肉の大径筒部2の外周
に、パネルの貫通孔Paの開口縁に対する嵌着溝5が形
成されている。嵌着溝5は、前側の側壁5aと後側の側
壁5bとの間に形成されている。大径筒部2と小径筒部
3の間には薄肉のテーパ筒部4が設けられ、この薄肉の
テーパ筒部4の大径端4aが厚肉の大径筒部2の後側の
側壁5bに連続し、小径端4bが薄肉の小径筒部3の先
端に連続している。
【0005】このグロメット1は、小径筒部3をワイヤ
ーハーネスWの外周に嵌合した状態で、テープ巻き固定
(図示略)することによりワイヤーハーネスWに装着さ
れ、図2に示すように、大径筒部2の外周の嵌着溝5を
パネルの貫通孔Paの開口縁に嵌めることで、パネルP
に取付けられている。
【0006】ところで、最近では、ワイヤーハーネスの
リサイクル化のために、パネルからグロメットを簡単に
外したいという要請が出てきた。
【0007】この点、従来では、図9(a)〜(c)に
手順を示すように、グロメット1を取り外していた。即
ち、(a)の取付け状態から、(b)、(c)に示すよ
うにワイヤーハーネスWを矢印A方向に引っ張り、パネ
ルPに並立する後側の側壁5bを、ワイヤーハーネスW
を引く力によって変形させながら引き抜いていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ワイヤーハー
ネスWを引っ張る力で、薄肉のテーパ筒部4を介して、
側壁5bを全周にわたって変形させながら引き抜く必要
があるため、相当に強い力でワイヤーハーネスWを引っ
張らなければグロメットを抜くことができず、作業が面
倒で時間がかかるという問題があった。しかも、最近の
グロメットでは、防水性の向上のために、大径筒部2の
肉厚等を増大して剛性を大きくする傾向にあり、いっそ
う容易に外しづらいくなっていた。
【0009】本発明は、上記事情を考慮し、取り外しの
容易なグロメットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のグロメ
ットは、パネルの貫通孔の開口縁に対する嵌着溝を外周
に有する大径筒部と、ワイヤーハーネスの外周に嵌合す
る小径筒部と、大径端が前記大径筒部に連続し、小径端
が前記小径筒部に連続する薄肉のテーパ筒部とを有し、
全体が弾性材料により一体に形成されたグロメットにお
いて、前記薄肉のテーパ筒部の内周面に引張片を突設
し、該引張片の先端を、前記大径筒部の内周位置を超え
て外部にまで延出したことを特徴とする。
【0011】このグロメットを取り外す場合は、大径筒
部の内周位置より外部に突出した引張片の先端を掴んで
外向きに引っ張る。そうすると、引張片に加えられた力
がテーパ筒部の1点に加わり、テーパ筒部が局部的に変
形することで、それに引きづられて大径筒部の嵌着溝の
側壁が局部的に変形し、その箇所で嵌着溝がパネルの貫
通孔の開口縁から外れる。1箇所が外れると、全体の緊
張が緩んで変形が広がり、引張片をさらに引っ張ること
で、グロメット全体がパネルから抜ける。
【0012】請求項2の発明のグロメットは、請求項1
において、前記テーパ筒部の内周面に対する引張片の突
設位置を、テーパ筒部の大径端側に設定し、該引張片の
先端をワイヤーハーネスの貫通方向と平行に延出したこ
とを特徴とする。
【0013】このグロメットの場合、引張片の突設箇所
をテーパ筒部の大径端側に限定したので、引張片を引っ
張った際の力を、大径筒部の嵌着溝の側壁に有効に伝え
ることができ、容易に嵌着溝の一部をパネルから外すこ
とができる。また、引張片の先端側をワイヤーハーネス
の貫通方向と平行に延出したから、引張片が邪魔になら
ず、また取り外す際には掴みやすい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0015】図1は実施形態のグロメット11を示す斜
視図、図2は同グロメット11をパネルPの貫通孔Pa
に組付けた状態を示す断面図である。また、図3は図2
のIII矢視図、図4は図2のIV矢視図である。
【0016】このグロメット11は、ゴムあるいは樹脂
等の弾性材料により全体が一体成形されたもので、図
7、図8に示したものと同様に、前端に嵌着溝5付きの
大径筒部2、後端に小径筒部3を備えており、大径筒部
2と小径筒部3の間がテーパ筒部4でつながれている。
嵌着溝5は、前側の側壁5aと後側の側壁5bとに挟ま
れており、テーパ筒部4の大径端4aが、後側の側壁5
bに連続している。
【0017】そして、テーパ筒部4の大径端の内周面
に、円柱形状の1本の引張片12が突設され、引張片1
2の先端が、ワイヤーハーネスWの貫通方向と平行にさ
れて、大径筒部2の内周位置より外部に延出している。
したがって、引張片12は、テーパ筒部4の内周面に垂
直に突設された上で、屈曲部12aを経て、大径筒部2
の外部に延びている。
【0018】次に、図2の使用状態からグロメット11
を取り外す場合の作用を、図5、図6を用いて説明す
る。なお、取り外しの手順は図(a)〜図(d)の順に
従う。また、図5、図6の各(a)〜(d)において、
上側の図は後面図、下側の図は側断面図である。
【0019】グロメット11の取り外しに際しては、
(a)の取付状態から、(b)のように、引張片12を
矢印A方向に引っ張る。そうすると、引張片12に加え
られた力が、テーパ筒部4の大径端の周上の1点に加わ
り、テーパ筒部4が局部的に変形することで、それに引
きづられて大径筒部2の嵌着溝5の後側の側壁5bが、
局部的に変形してパネルPから外れ始める。さらに、引
張片12を引っ張ると、側壁5bは、(c)のように、
パネルPから部分的に完全に外れる。そのまま引張片1
2を引っ張り続けると、テーパ筒部4や大径筒部2が大
きく変形することにより、(d)のように、前側の側壁
5aもパネルPから外れ、グロメット11全体がパネル
Pから脱落する。
【0020】このように、引張片12によってグロメッ
ト11の周上の1点に力を集中させて、最初に周上の1
箇所を外すことで全体の緊張を解くので、小さい力で、
容易且つ迅速にグロメット11をパネルPから取り外す
ことができる。特に、引張片12の突設箇所をテーパ筒
部4の大径端4a側に設定したので、引張力を前記側壁
5bに有効に伝えることができ、一層小さな力でグロメ
ット11を取り外すことができる。また、引張片12を
引っ張るだけであるから、グロメット11の周辺のスペ
ースが狭くても作業できる。さらに、ワイヤーハーネス
Wを引っ張る必要がないから、ワイヤーハーネスに無理
な力を加えなくて済む。また、引張片12の先端側をワ
イヤーハーネスWの貫通方向と平行に延出したから、引
張片12が邪魔にならず、また掴みやすい。
【0021】なお、引張片12は1個に限らず複数設け
てもよい。また、引張片12の形状は円柱形状に限定さ
れない。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、引張片によってグロメットの周上の1点に力を
集中させ、それにより、まず周上の1箇所を外すことで
全体の緊張を解くので、小さい力で、容易且つ迅速にグ
ロメットを取り外すことができる。また、引張片を引っ
張るだけであるから、グロメット周辺のスペースが狭く
ても、容易に取り外しが可能である。また、ワイヤーハ
ーネスを引っ張るのではないから、ワイヤーハーネスに
無理な力を加えなくて済む。
【0023】請求項2の発明によれば、引張片が掴みや
すくなる上、引張片を掴んで引っ張った際の力を、有効
に大径筒部の嵌着溝の側壁に伝えることができる。した
がって、より簡単にグロメットの取り外しができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のグロメットの斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施形態のグロメットの使用時の状態
を示す側断面図である。
【図3】図2のIII矢視図である。
【図4】図2のIV矢視図でる。
【図5】本発明の実施形態のグロメットの取り外し時の
動作を説明するための図で、(a)は初期の取付け状態
を示す図、(b)は引張片を引っ張り始めたときの状態
を示す図である。ただし、(a)、(b)中の上側の図
はグロメットの後面図、下側の図はグロメットの側断面
図である。
【図6】(c)、(d)は、図5(b)の次の段階を示
す図である。ただし、(a)、(b)中の上側の図はグ
ロメットの後面図、下側の図はグロメットの側断面図で
ある。
【図7】従来のグロメットの斜視図である。
【図8】従来のグロメットの使用時の状態を示す側断面
図である。
【図9】(a)〜(c)はグロメットの取り外し時の動
作を説明するための側断面図である。
【符号の説明】
2 大径筒部 3 小径筒部 4 テーパ筒部 4a 大径端 4b 小径端 5 嵌着溝 11 グロメット 12 引張片 P パネル Pa 貫通孔 W ワイヤーハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/58 B60R 16/02 622 F16L 5/02 H02G 3/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルの貫通孔の開口縁に対する嵌着溝
    を外周に有する大径筒部と、ワイヤーハーネスの外周に
    嵌合する小径筒部と、大径端が前記大径筒部に連続し、
    小径端が前記小径筒部に連続する薄肉のテーパ筒部とを
    有し、全体が弾性材料により一体に形成されたグロメッ
    トにおいて、 前記薄肉のテーパ筒部の内周面に引張片を突設し、該引
    張片の先端を、前記大径筒部の内周位置を超えて外部に
    まで延出したことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメットであって、 前記テーパ筒部の内周面に対する引張片の突設位置を、
    テーパ筒部の大径端側に設定し、 該引張片の先端をワイヤーハーネスの貫通方向と平行に
    延出したことを特徴とするグロメット。
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