JP3400779B2 - 穀粒品質判定用試料容器、穀粒品質判定器、及び穀粒品質判定システム - Google Patents

穀粒品質判定用試料容器、穀粒品質判定器、及び穀粒品質判定システム

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JP3400779B2
JP3400779B2 JP2000205743A JP2000205743A JP3400779B2 JP 3400779 B2 JP3400779 B2 JP 3400779B2 JP 2000205743 A JP2000205743 A JP 2000205743A JP 2000205743 A JP2000205743 A JP 2000205743A JP 3400779 B2 JP3400779 B2 JP 3400779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は穀粒品質判定用試料
容器、穀粒品質判定器、及び穀粒品質判定システムに係
り、特に、精度よく穀粒の品質を判定することができる
穀粒品質判定用試料容器、穀粒品質判定器、及び穀粒品
質判定システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特許第
2815633号公報には、米粒を1粒ずつ搬送して光
を照射し、米粒1粒ずつの反射光量を測定することで、
玄米、白米、または籾米の品位を判定する米粒品位判定
装置が開示されている。しかしながら、米粒1粒ずつに
光を照射して米粒1粒ずつの品位を判定するため、検査
時間が極めて長くかかるという問題がある。
【0003】一方、実公平7−33151号公報には、
米粒が1粒ずつ入る凹部が多数穿設された試料皿の凹部
の各々に米粒を入れて米粒に光を照射し、スキャナを走
査して米粒からの反射光または透過光に基づいて穀粒の
画像を取り込み、米粒の品質を1粒ずつ判定する米粒品
質判定装置が記載されている。
【0004】しかしながら、従来の米粒品質判定装置で
は、米粒からの反射光または透過光から得られる画像か
ら米粒の品質を判定しているため、反射光を用いる場合
には、砕粒米、籾米、死米、茶系着色米、青色未熟米、
害虫被害による着色米については判別することができる
ものの、胴割れ米については精度良く判別することが困
難であり、透過光を用いる場合には胴割れ米については
判別することができるものの他の不良米を判別すること
が困難であり、従って精度良く米粒の品質を判定するこ
とができない、という問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、精度良く米粒等の穀粒の品質を判定するこ
とができる穀粒品質判定用試料容器、穀粒品質判定器、
及び穀粒品質判定システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の穀粒品質判定用試料容器は、穀粒が
載置される底面が透明な試料台と、前記試料台に載置さ
れた穀粒該試料台の上面側から照明するための光を照
射する光源と、前記試料台に2次元状に載置された複数
の穀粒に対して傾斜した方向から光が照射されるよう
に、前記光源から照射された光の方向を斜め方向に均一
化する斜光ルーバと、を含んで構成し、前記試料台の底
面側から穀粒を観察可能に構成したものである。
【0007】請求項1の発明によれば、試料台に載置さ
れた試料を照明するときに、斜光ルーバによって光源か
ら照射された光の方向が斜め方向に均一化され、試料台
に2次元状に載置された複数の穀粒に対して傾斜した方
向から光が照射される。なお、試料台には複数の穀粒を
規則的に2次元状に載置する必要はなく、ランダムに載
置すればよい。このように、穀粒に対して傾斜した方向
から光を照射することにより、穀粒に破断面等が存在す
ると穀粒の内部に影が発生し易くなり、この影を透明な
底面側から光を照射して観察することにより、光源から
照射されて試料台の底面を透過した透過光と、底面側か
ら照射されて穀粒で反射された反射光との2種類の光を
用いて観察することができるため、精度良く穀粒の品質
を判定することができる。
【0008】また、請求項2の発明は、穀粒が載置され
る底面が透明な試料台と、前記試料台に2次元状に載置
された複数の穀粒に対して傾斜した方向から光が照射さ
れるように、発光方向を試料台の試料載置面に対して傾
斜させて該試料台の上面側に2次元状に配列した多数の
発光素子と、を含んで構成したものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明の斜光
ルーバを用いることなく、発光方向を試料台の試料載置
面に対して傾斜させて2次元状に配列した多数の発光素
子を用いて、試料台に載置された穀粒に対して傾斜した
方向から光が照射されるようにしたものであり、斜光ル
ーバを用いていないので構造を簡単にすることができ
る。
【0010】請求項3の発明は、穀粒が載置される底面
が透明な試料台と、前記試料台に載置された穀粒に対し
て傾斜した方向から光が照射されるように、発光方向
を前記試料台の試料載置面に対して傾斜させて該試料台
の上面側に1次元状に配列した多数の発光素子からなる
発光素子アレイと、前記試料台及び前記発光素子アレイ
の少なくとも一方を、前記発光素子の配列方向と交差す
る方向に移動させる移動装置と、を含んで構成したもの
である。
【0011】請求項3の発明は、試料台及び発光素子を
1次元状に配列した多数の発光素子からなる発光素子ア
レイの少なくとも一方を移動させることにより走査し、
試料台に載置された穀粒に対して傾斜した方向から光が
照射されるようにしたものである。
【0012】請求項3の発明では、発光素子を1次元状
に配列した発光素子アレイを用いているため、請求項2
の発明に比較して発光素子の個数を少なくすることがで
きる。
【0013】上記各発明の光の照射方向は、試料台の載
置面に対して30°〜60°の範囲、好ましくは30°
が適している。
【0014】上記のように構成された穀粒品質判定用試
料容器には、穀粒品質判定用試料容器の試料台の底面側
から穀粒の画像を読み取るスキャナと、前記スキャナで
読み取られた穀粒の画像に基づいて穀粒の品質を判定す
る判定装置と、が設けられて請求項4の発明の穀粒品質
判定器が構成される。
【0015】この穀粒品質判定器によれば、スキャナに
設けられた光源からの光と穀粒品質判定器に設けられた
光源からの光との2種類の光、すなわち反射光及び透過
光により穀粒の画像が読み取られるので、精度良く穀粒
の品質を判定することができる。
【0016】この穀粒品質判定器に画像を入力する場合
には、請求項5記載の発明のように、傾斜した方向から
の光をオフにして読み取った反射光画像と傾斜した方向
からの光をオンにして読み取った傾斜透過光照明画像と
の画像間演算により穀粒内部及び表面の両方の情報を抽
出して判定装置の判定部に入力すると効果的である。請
求項5の発明によれば、反射光画像と傾斜透過光照明画
像との画像間演算により穀粒内部及び表面の両方の情報
を抽出しているため、胴割れと腹白等の部分着色粒を区
別することができる。
【0017】上記のように構成された穀粒品質判定器に
は、画像及び判定結果の集計、データ圧縮、データの暗
号化、補助記憶装置メディアへの記録、印刷、ネットワ
ーク経由での配信、またはパスワードによるデータ保護
の機能、またはこれらから選択された複数の機能を装備
して穀粒品質判定システム端末として構成することがで
きる。
【0018】また、上記のように構成された穀粒品質判
定システム端末は、スキャナで読み込まれた画像及び判
定装置の判定結果を表示する管理装置と共に、複数個ネ
ットワークに接続されて請求項7記載の穀粒品質判定シ
ステムが構成される。
【0019】請求項7の発明では、管理装置に表示され
たスキャナで読み込まれた画像及び判定装置の判定結果
を比較することにより、穀粒品質判定器が正常に作動し
ているか否か、穀粒品質判定器に判定結果に誤差がない
か等を判定し、この判定結果に基づいて穀粒品質判定器
を管理することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、穀粒品質判
定用試料容器の第1の実施の形態、及び穀粒品質判定器
の実施の形態を組み合わせた穀粒品質判定システムに関
するものである。
【0021】図1に示すように、本実施の形態の穀粒品
質判定システムは、LAN等のネットワーク10に接続
された複数のクライアントコンピュータ12と、管理用
のサーバコンピュータ16と、穀粒品質判定用試料容器
20(図2を参照)とを備えている。各々のクライアン
トコンピュータ12には、本体のガラス面に載置された
穀粒品質判定用試料容器20内の米粒等の穀粒の画像を
RGB3色(赤色、緑色、青色)に分解して読み取って
クライアントコンピュータ12に入力するカラースキャ
ナ18が接続されている。このカラースキャナ18は、
市販のカラースキャナが使用されており、図2に示すよ
うに、スキャナ本体のガラス18A面に載置された穀粒
品質判定用試料容器20内の米粒等の穀粒24を照明す
る光源と、光源により照明された穀粒の画像をRGB3
色に分解して読み取るカラーCCDとからなる走査装置
22が往復移動可能に搭載されている。この走査装置2
2を移動させることにより2次元走査が行われ、スキャ
ナ本体のガラス面に載置された穀粒品質判定用試料容器
20内の穀粒24の画像が読み取られる。
【0022】クライアントコンピュータには、画像及び
判定結果の集計、データ圧縮、データの暗号化、補助記
憶装置メディアへの記録、印刷、ネットワーク経由での
配信、及びパスワードによるデータ保護の機能が装備さ
れており、穀粒品質判定システム端末として機能するよ
うに構成されている。
【0023】穀粒品質判定用試料容器20は、図3及び
図4(A),(B)にも示すように、上面が開口され、
かつ底面30Aが透明ガラス板または透明フィルタ等の
透明な板状部材で透明に形成された筐体状の試料台30
を備えている。なお、底面だけでなく試料台30の全体
を透明ガラス板または透明フィルタ等の透明な板状部材
で透明に構成することもできる。この試料台30の底面
の内側は平らに形成されており試料台30の底面の内側
には、米粒等の品質を判定するための穀粒(試料)が複
数粒、好ましくは多数粒ランダムに載置される。本実施
の形態では、試料台30の底面の内側が平らになってい
て米粒が1粒ずつ入る凹部等は設けられていないので、
穀粒はランダムに載置される。試料台30には、ヒンジ
31によって蓋体32が開閉可能に取り付けられてい
る。
【0024】蓋体32の底面の内側は光を反射するよう
に形成され、蓋体32の内部には蛍光灯等で構成された
複数の棒状光源36が並行に取り付けられている。
【0025】棒状光源36の光照射側、すなわち棒状光
源36と試料台30との間には、試料台30に載置され
た穀粒に対して傾斜した方向から光が照射されるよう
に、棒状光源36から照射された光の方向を斜め方向に
均一化する斜光ルーバ38が試料台30の底面と並行に
配置されている。この斜光ルーバ38は、斜め方向に光
を透過する光路38Aが多数並行に形成されたプラスチ
ック製の板状部材で構成されている。試料台30の底面
に対する照射光の傾斜角、すなわち、光路38Aの試料
台の底面に対する角度は、30°〜60°の範囲とする
ことができが、30°が適当である。斜光ルーバ38
としては、ライトコントロールパネル(エドモンドサイ
エンティフィックジャパン社製、商品名)を使用するこ
とができる。
【0026】上記のように構成された穀粒品質判定用試
料容器20は、図2に示すように、判定装置として機能
するクライアントコンピュータ16に接続されたスキャ
ナ18と組み合わさ、スキャナ18のガラス面に載置
されてスキャナ18及びクライアントコンピュータ16
と共に穀粒品質判定器を構成する。
【0027】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。まず、最初に、予め等級が既知の穀粒(良品の穀
粒)を穀粒品質判定用試料容器に投入して、判定結果が
良品になるようにティーチングを行う。このとき、穀粒
の品質と判定結果とが一致しないときは、図5〜図7に
示す2色を組み合わせて予め定められた穀粒の品質を判
定するための判定用テーブルのR信号の最小値Rmi
n、R信号の最大値Rmax、2色間の関係を示す直線
の傾きa1、a2、b1、b2等を調整し、穀粒の品質
と判定結果とが一致するようにティーチングを行う。な
お、他の等級の穀粒を判定するときには、判定対象の等
級に分類された穀粒を穀粒品質判定用試料容器に投入
し、判定結果が良品になるようにティーチングを行えば
よい。このように、ティーチングを行うことにより目的
とする等級の穀粒を良品として判定することができる。
【0028】次に、穀粒品質判定用試料容器の蓋体を開
放して判定対象の穀粒(試料)を投入した後、蓋体を閉
鎖してスキャナのガラス面に穀粒品質判定用試料容器を
載置し、棒状光源を点灯すると、棒状光源36から光が
照射される。照射された光は、斜光ルーバ38によって
光の方向が斜め方向に均一化され、試料台の載置面に対
して30°〜60°の範囲で、試料台に載置された米粒
等の穀粒24に対して傾斜した方向から光が照射され
る。
【0029】この状態でスキャナの走査装置を駆動して
移動させると、走査装置の光源により穀粒が底面側から
照明され、棒状光源からの照明光による透過光と、走査
装置の光源からの照明光による反射光とがカラーCCD
に入力され、カラーCCDにより反射光及び透過光によ
る画像が読み取られる。
【0030】このとき、穀粒に対して傾斜した方向から
光が照射されるので、穀粒に破断面等が存在していると
この破断面により照射された光が遮光されるので影が発
生し易くなり、この影をスキャナで検出して穀粒品位判
定処理により各色信号が所定範囲の領域に入って入るか
否か等を判定することにより精度良く穀粒の品質を判定
することができる。
【0031】穀粒品位判定処理では、棒状光源をオフに
して傾斜した方向からの光をオフにし、スキャナの走査
装置のみによる照明によって読み取った反射光画像と、
棒状光源をオンにして傾斜した方向からの光をオンにし
て読み取った傾斜透過光照明画像との画像間演算により
穀粒内部及び表面の両方の情報を抽出して判定すると、
胴割れと腹白等の部分着色粒を区別することができるの
で効果的である。なお、穀粒内部の情報(画像信号)は
傾斜透過光照明画像から反射光画像を減算することによ
り得られ、穀粒表面の情報(画像信号)は反射光画像か
ら得られる。
【0032】次に、穀粒の品質判定処理について説明す
る。各クライアントコンピュータは、スキャナから穀粒
の画像信号を取り込み、各画素のRGB3色の画像信号
の各々について、図5に示すように、a1B>R>a2
B、かつ、Rmin<R<Rmaxの条件を満たし、図
6に示すように、b1B>G>b2B、かつ、Gmin
<G<Gmaxの条件を満たし、更に図7に示すよう
に、c1G>R>c2G、かつ、Rmin<R<Rma
xの条件を満たすか否かを判断する。なお、Rminは
R色の画像信号の最小値、RmaxはR色の画像信号の
最大値、GminはG色の画像信号の最小値、Gmax
はG色の画像信号の最大値、a1、a2、b1、b2、
c1、c2は図5〜図7に示す直線の傾きを示す定数で
ある。
【0033】なお、穀粒内部及び表面の両方の情報を抽
出して判定する場合には、穀粒内部及び表面各々の情報
(画像信号)について、上記の条件を満たすか否かを判
断すればよい。
【0034】そして、これらの条件を満たすとき、良品
であると判定し、上記の条件を満たさないとき不良品で
あると判定する。すなわち、砕粒米、籾米、死米、茶系
着色米、青色未熟米、害虫被害による着色米、胴割れ米
等は、米自身の色彩、斜め方向から照射される光によっ
て内部に発生した影によって、各色画像信号のいずれか
が上記の条件を満たさなくなるので、精度良く品質を判
定することができ、これにより、等級付けを行うことが
できる。
【0035】また、定期的に、クライアントコンピュー
タからサーバコンピュータに、スキャナで取り込んだ画
像とクライアントコンピュータの判定結果とを送信し、
サーバコンピュータの画面に表示させる。これにより、
熟練したオペレータがスキャナで取り込んだ画像とクラ
イアントコンピュータの判定結果とを目視により比較す
ることで、穀粒品質判定器のコンピュータが正常に作動
しているか否か、各穀粒品質判定器において判定結果に
ばらつきがないかを判定し、管理を行うことができる。
【0036】なお、上記では、穀粒品質判定器をネット
ワークに接続されたコンピュータを用いて構成する例に
ついて説明したが、本実施の形態はこれに限定されるも
のではなく、判定装置として機能するスタンドアローン
型のコンピュータを用いて、コンピュータをネットワー
クに接続することなく穀粒品質判定器を構成してもよ
い。
【0037】次に、上記の穀粒判定器及び穀粒品質判定
システムに使用可能な穀粒品質判定用試料容器の他の実
施の形態について説明する。図8(A),(B)は、穀
粒品質判定用試料容器の第2の実施の形態を示すもので
あり、図4(A),(B)の棒状光源に代えて、面発光
光源40を使用したものである。この面発光光源40
は、図8(B)に示すように、斜光ルーバと並行に配置
された矩形状の拡散板40Aと、拡散板40Aの対向す
る辺に設けられた一対の棒状光源40Bとから構成され
ている。
【0038】棒状光源40Bを点灯すると、光は、拡散
板40A中を伝搬して拡散板40Aの上下面から拡散光
として照射される。また、面発光光源から照射された拡
散光は、斜光ルーバ38により光の方向が斜め方向に均
一化され、試料台に載置された穀粒24に対して傾斜し
た方向から光が照射される。
【0039】本実施の形態では、面発光光源を使用して
いるので、斜光ルーバが均一に照明され、これにより穀
粒24に対して傾斜した方向から均一に光を照射するこ
とができる。
【0040】次に、穀粒品質判定用試料容器の第3の実
施の形態について説明する。本実施の形態は、発光ダイ
オード(LED)を光源として用い、斜光ルーバを用い
ずに試料台に載置された穀粒に対して傾斜した方向から
光を照射するようにしたものである。
【0041】図9(A)、(B)に示すように、蓋体3
2の内部には、発光方向、すなわち光軸方向を試料台3
0の試料載置面に対して30°〜60°の範囲、好まし
くは30°に各々傾斜させて、多数のLED44が2次
元状(n行×m列)に配列されている。このLEDは、
単色のLEDが用いられているが、RGB3色のLED
を交互に配置して、全体として白色光が得られるように
してもよい。
【0042】なお、本実施の形態では、LEDの発光方
向を全て同一方向としたが、図10(A)、(B)に示
すように、発光方向が逆方向になる1次元LEDアレイ
44A、44Bを交互に配列してもよい。この場合に
は、穀粒が異なる2方向から斜めに照明されるので、更
に効果的に穀粒の品質を判定することができる。
【0043】本実施の形態では、斜光ルーバを用いてい
ないので、構造を簡単にすることができる。
【0044】次に、穀粒品質判定用試料容器の第4の実
施の形態を説明する。この実施の形態は、LEDアレイ
を光源として用い、LEDアレイをLEDの配列方向と
交差する方向に移動させることにより試料台に載置され
た穀粒全体に対して傾斜した方向から光を照射するよう
にしたものである。
【0045】図11(A)、(B)に示すように、第4
の実施の形態は、蓋体32の内部に、光発光方向を試料
台の試料載置面に対して傾斜させて1次元状に配列した
多数の発光素子からなるLEDアレイ46を、LEDの
配列方向と交差する方向に移動可能に配置して構成され
ている。LEDアレイ46を移動させる機構は、ベルト
駆動機構等公知の駆動機構を使用することができる。
【0046】本実施の形態の穀粒品質判定用試料容器を
上記で説明したようにスキャナに載置して使用するとき
は、スキャナには走査装置が移動可能に設けられている
ので、画像読み取り時には、スキャナの光源で照明され
る部位とLEDアレイで照明される部位とが一致するよ
うに、移動される走査装置とLEDアレイとを同期させ
て移動させる。
【0047】なお、本実施の形態でLEDアレイを移動
させるときに、LEDアレイからの光の照射方向を変更
して往路と復路で光の照射方向が異なるようにしてもよ
い。これにより、往復の移動によって、図10で説明し
たように穀粒が異なる2方向から斜めに照明されること
になるので、更に効果的に穀粒の品質を判定することが
できる。
【0048】なお、この実施の形態では、1つのLED
アレイを用いる例について説明したが、図10(A)に
示したLEDアレイ44AとLEDアレイ44Bとを発
光方向が逆方向になるように組み合わせたLEDアレイ
を移動可能にしてもよい。なお、本実施の形態では、L
EDアレイを固定して試料台を移動させてもよく、試料
台とLEDアレイとを相互に反対方向に移動させてもよ
い。
【0049】また、上記各実施の形態では、LEDに代
えて有機EL素子を使用するようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の穀粒品質
判定用試料容器によれば、試料台に載置された穀粒に対
して傾斜した方向から光が照射されるので、穀粒の破断
面等による影が発生し易くなり、これによって精度よく
穀粒の品質を判定することができる、という効果が得ら
れる。
【0051】また、本発明の穀粒品質判定システムによ
れば、穀粒品質判定器が正常に作動しているか否か等を
判定することができるので、穀粒品質判定器の作動等を
効率良く管理することができる、という効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の穀粒品質判定システムの概略図
である。
【図2】穀粒品質判定器の第1の実施の実施の形態の概
略図である。
【図3】穀粒品質判定用試料容器の第1の実施の形態の
蓋体を開放した状態を示す概略図である。
【図4】(A)は穀粒品質判定用試料容器の第1の実施
の形態の蓋体を閉鎖した状態を示す概略図、(B)は
(A)の側面図である。
【図5】良品領域を示す画像情報のRとBとの関係を示
す線図である。
【図6】良品領域を示す画像情報のGとBとの関係を示
す線図である。
【図7】良品領域を示す画像情報のRとGとの関係を示
す線図である。
【図8】(A)は穀粒品質判定用試料容器の第2の実施
の形態の蓋体を閉鎖した状態を示す概略図、(B)は
(A)の側面図である。
【図9】(A)は穀粒品質判定用試料容器の第3の実施
の形態の蓋体を閉鎖した状態を示す概略図、(B)は
(A)の側面図である。
【図10】(A)は穀粒品質判定用試料容器の第3の実
施の形態の変形例の蓋体を閉鎖した状態を示す概略図、
(B)は(A)の側面図である。
【図11】(A)は穀粒品質判定用試料容器の第4の実
施の形態の蓋体を閉鎖した状態を示す概略図、(B)は
(A)の側面図である。
【符号の説明】
10 ネットワーク 12 クライアントコンピュータ 16 サーバコンピュータ 18 カラースキャナ 20 穀粒品質判定用試料容器 22 走査装置 30 試料台 32 蓋体 36 棒状光源 38 斜光ルーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−311797(JP,A) 特開 平11−142341(JP,A) 実開 平3−8751(JP,U) 特許2815633(JP,B2) 実公 平7−33151(JP,Y2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀粒が載置される底面が透明な試料台と、 前記試料台に載置された穀粒該試料台の上面側から
    明するための光を照射する光源と、 前記試料台に2次元状に載置された複数の穀粒に対して
    傾斜した方向から光が照射されるように、前記光源か
    ら照射された光の方向を斜め方向に均一化する斜光ルー
    バと、 を含み、前記試料台の底面側から穀粒を観察可能な穀粒
    品質判定用試料容器。
  2. 【請求項2】穀粒が載置される底面が透明な試料台と、 前記試料台に2次元状に載置された複数の穀粒に対して
    傾斜した方向から光が照射されるように、発光方向を
    試料台の試料載置面に対して傾斜させて該試料台の上面
    側に2次元状に配列した多数の発光素子と、 を含む穀粒品質判定用試料容器。
  3. 【請求項3】穀粒が載置される底面が透明な試料台と、 前記試料台に載置された穀粒に対して傾斜した方向か
    ら光が照射されるように、発光方向を前記試料台の試料
    載置面に対して傾斜させて該試料台の上面側に1次元状
    に配列した多数の発光素子からなる発光素子アレイと、 前記試料台及び前記発光素子アレイの少なくとも一方
    を、前記発光素子の配列方向と交差する方向に移動させ
    る移動装置と、 を含む穀粒品質判定用試料容器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の穀粒品
    質判定用試料容器と、 穀粒品質判定用試料容器の底面側から穀粒の画像を読み
    取るスキャナと、 前記スキャナで読み取られた穀粒の画像に基づいて穀粒
    の品質を判定する判定装置と、 を含む穀粒品質判定器。
  5. 【請求項5】請求項4記載の穀粒品質判定器を用い、傾
    斜した方向からの光をオフにして読み取った反射光画
    像と傾斜した方向からの光をオンにして読み取った傾
    斜透過光照明画像との画像間演算により穀粒内部及び表
    面の両方の情報を抽出する画像入力方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の穀粒品質判定器に、画像及
    び判定結果の集計、データ圧縮、データの暗号化、補助
    記憶装置メディアへの記録、印刷、ネットワーク経由で
    の配信、またはパスワードによるデータ保護の機能を装
    備した穀粒品質判定システム端末。
  7. 【請求項7】ネットワークに接続された請求項6記載の
    複数の穀粒品質判定システム端末と、 前記ネットワークに接続され、前記端末で読み込まれた
    画像及び前記判定装置の判定結果を表示する管理装置
    と、 を含む穀粒品質判定システム。
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