JP3400714B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP3400714B2 JP16738998A JP16738998A JP3400714B2 JP 3400714 B2 JP3400714 B2 JP 3400714B2 JP 16738998 A JP16738998 A JP 16738998A JP 16738998 A JP16738998 A JP 16738998A JP 3400714 B2 JP3400714 B2 JP 3400714B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フィルムに記
録された画像を読み取る画像読取装置に係り、特に、サ
イズ等が異なる複数種類の写真フィルムから画像を読み
取ることが可能な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真フィルムに記録されているフ
ィルム画像をR、G、Bの各成分色に分解して読み取
り、この読み取りによって得られた画像データに対して
各種の補正等の画像処理を行った後に、記録材料への画
像の記録やディスプレイへの画像の表示等を行う写真処
理方法が提案されている。このような写真処理方法は、
フィルム画像を面露光により印画紙に記録する従来の写
真処理方法と比較して、画像データに対する画像処理に
より記録画像の画質を自在にコントロールできるという
利点を有している。
【0003】上記のような写真処理方法が実施される画
像読取装置には、装置本体へ着脱可能に装着されて写真
フィルムを保持するフィルムキャリアと、このフィルム
キャリアにより保持されている写真フィルムへ光源から
出射された光を導くための光導波器とを備えたものがあ
る。フィルムキャリアは、写真フィルムの種類に応じた
形状及び構造等を有している。これらのフィルムキャリ
アは、画像読取装置の本体側へ設けられたフィルムキャ
リア支持部へ着脱可能に装着されて写真フィルムがセッ
トされる。ここで、フィルムキャリア支持部は、画像を
読み取る写真フィルムの種類を変更する作業を容易にす
るため、何れの種類の写真フィルムへ対応するフィルム
キャリアでも取り付け可能とされている。また光導波器
も写真フィルムの種類に応じた形状及び構造等を有して
おり、読取対象とする画像が記録された写真フィルムの
種類に対応する光導波器が画像読取装置の本体側へ交換
可能に取り付けられる。従って、フィルムキャリア及び
光導波器は、常に同一種類の写真フィルムへ対応するも
のを組み合わせて使用する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、もしフ
ィルムキャリアが対応する写真フィルムの種類と光導波
器が対応する写真フィルムの種類が異なる場合、即ち、
画像読取装置の本体側へ予め取り付けられている光導波
器とフィルムキャリア支持部へ装着されるフィルムキャ
リアとの組合せが誤っている場合には、写真フィルムに
記録された画像を正常に読み取ることができなくなり、
更に装置を破損するおそれがある。特に、ミラーボック
ス等により構成される光導波器は何れの種類の写真フィ
ルムに対応するものでも類似した外形形状を有している
ので、画像読取装置の本体側へ誤った組合せとなる光導
波器が取り付けられているときには、このことを気付か
ずフィルムキャリアをフィルムキャリア支持部へ装着す
るおそれがある。
【0005】本発明は、上記事実を考慮し、予め装置へ
取り付けられた光導波器とフィルムキャリア支持部へ装
着されるフィルムキャリアとの組合せが正しくない場合
の装置破損を防止でき、さらに予め装置へ取り付けられ
た光導波器とフィルムキャリア支持部へ装着されるフィ
ルムキャリアとの組合せが正しくないことを報知できる
画像読取装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像読取装置は、複数種類
の写真フィルムから画像を読み取ることが可能な画像読
取装置であって、写真フィルムの種類に対応する形状を
有し、写真フィルムを保持するフィルムキャリアと、前
記フィルムキャリアが着脱可能に装着されて該フィルム
キャリアにより保持された写真フィルムを所定の読取位
置へ位置させるフィルムキャリア支持部と、所定の基準
取付位置へ交換可能に取り付けられると共に写真フィル
ムの種類に対応する形状を有し、光源から入射した光を
前記読取位置へ照射する光導波器と、前記フィルムキャ
リアの形状及び前記光導波器の形状がそれぞれ異なる種
類の写真フィルムへ対応する場合には、前記フィルムキ
ャリア支持部へ装着される前記フィルムキャリアにより
押されて前記光導波器を前記基準取付位置から移動させ
る退避手段と、を有するものである。
【0007】上記構成の画像読取装置によれば、フィル
ムキャリア及び光導波器がそれぞれ異なる種類の写真フ
ィルムへ対応する場合、即ちフィルムキャリア及び光導
波器の組み合わせが正しくない場合には、退避手段がフ
ィルムキャリア支持部へ装着されるフィルムキャリアに
より押されて光導波器が基準取付位置から移動すること
により、フィルムキャリア支持部へ装着されるフィルム
キャリアが光導波器等へ当接してもフィルムキャリア及
び光導波器へ大きな荷重が作用することを防止できるの
で、フィルムキャリア、光導波器、及びそれらを介して
荷重を受ける部材の破損を防止できる。
【0008】ここで、写真フィルムとは被写体を撮影
後、現像処理がなされてネガ画像又はポジ画像が可視化
されたフィルムをいう。また写真フィルムの種類が異な
る場合とは、サイズ、形状、構造等が異なる場合をい
い、このような写真フィルムの種類としては、例えば1
35サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、透明な磁気層が形成された写真フィルム(240サ
イズの写真フィルム、所謂APSフィルム)並びに12
0及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フィルム
が有る。また退避手段は、フィルムキャリア及び光導波
器の組み合わせが正しくない場合には、フィルムキャリ
ア支持部へ装着されるフィルムキャリアからの加圧力を
直接的又は間接的に受けて光導波器又は光導波器及びそ
の支持部をフィルムキャリアから逃げる方向へ移動させ
る。
【0009】請求項2記載の画像読取装置は、請求項1
記載の画像読取装置において、前記退避手段は、前記フ
ィルムキャリアにより押されて移動した前記光導波器を
前記基準取付位置の方向へ付勢する付勢部材と、前記フ
ィルムキャリアが前記フィルムキャリア支持部から離脱
すると、前記付勢部材の付勢力により移動する前記光導
波器を前記基準取付位置に止めるストッパ部材と、を有
するものである。
【0010】上記構成の画像読取装置によれば、フィル
ムキャリア及び光導波器の組み合わせが正しくない場合
には、フィルムキャリア支持部へ装着されるフィルムキ
ャリアにより光導波器が移動するが、フィルムキャリア
支持部からフィルムキャリアが離脱すると光導波器が基
準取付位置へ自動的に復帰することにより、退避方向へ
移動したフィルムキャリアを基準取付位置へ戻す復帰作
業を不要にできる。
【0011】請求項3記載の画像読取装置は、請求項1
又は2記載の画像読取装置において、前記フィルムキャ
リアにより押されて前記光導波器が移動したことを検出
する退避検出手段を有するものである。
【0012】上記構成の画像読取装置によれば、フィル
ムキャリアにより押されて光導波器が移動すると、この
ことが退避検出手段により検出されることにより、退避
検出手段による検出時にアラームを出力することが可能
になり、このアラームによってフィルムキャリア支持部
へのフィルムキャリアの装着時に、フィルムキャリア及
び光導波器の組み合わせが正しくないことをオペレータ
等へ報知できる。また退避検出手段による検出時に写真
フィルムへの読み取りが実行できないように装置をイン
ターロック制御し、フィルムキャリア及び光導波器の組
み合わせが正しくない状態での写真フィルムへの読み取
りを防止することも可能になる。
【0013】ここで、退避検出手段は、例えばマイクロ
スイッチ、光電式又は磁気式の近接覚センサから構成さ
れ、光導波器が退避方向へ移動することを検出する、即
ち基準取付位置にある光導波器によりオンし、光導波器
が基準取付位置から離れるとオフするように設けられる
か、又は光導波器が基準取付位置にあるとオフし、基準
取付位置から退避方向へ移動した光導波器によりオンす
るように設けられる。また退避検出手段による検出時に
出力されるアラームとしては、例えばブザー等から発せ
られる音によるもの、ランプ点灯等による光によるも
の、ディスプレイ等に表示される文字、記号及び画像に
よるものがある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】(実施形態の構成)図1から図5に基づい
て本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概略構成を
説明する。本実施形態の画像読取装置は図1に示される
ように作業テーブル10、ラインCCDスキャナ12及
び画像処理部14を備えている。作業テーブル10はそ
の上面が作業面10Aとされており、この作業テーブル
10には2種類のキーボード16,18及びディスプレ
イ19がそれぞれ配置されている。ここで、一方のキー
ボード16は作業テーブル10内へ埋設されてキーが配
置された上面が作業面10A上へ露出するように配置さ
れている。また他方のキーボード18は、不使用時には
作業面10Aの下方へ摺動可能に配置された引出し21
内へ収納され、使用時には引出し21から取り出されて
作業面10A上へ載置される。画像読取装置には、作業
テーブル10の下方に筐体状の収納部20が設けられて
おり、この収納部20内には画像処理部14が収納され
ている。画像処理部14には接続用ケーブルを介してキ
ーボード16,18、マウス24が接続されている。
【0016】ラインCCDスキャナ12は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものであり、例えば
135サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィ
ルム及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのフィルム画像を読取対象とする。ラインCCD
スキャナ12は、読取対象とするフィルム画像をライン
CCDで読み取って画像データを画像処理部14へ出力
する。画像処理部14は、ラインCCDスキャナ12か
ら出力された画像データが入力すると、この画像データ
に対して各種の補正等の画像処理を行って記録用画像デ
ータとした後に図示しないレーザプリンタ部へ出力す
る。
【0017】図2及び図3に示されるように、ラインC
CDスキャナ12は、作業テーブル10に対して下方に
配置された光源部28、作業テーブル10により支持さ
れたミラーボックス30、このミラーボックス30の上
方へ着脱可能に装着されるフィルムキャリア32、及び
作業テーブル10を挟んで光源部28の反対側に配置さ
れた読取部34を備えている。
【0018】光源部28はハロゲンランプやメタルハラ
イドランプ等から成るランプ38、リフレクタ40及
び、これらを収納した金属製のケーシング36を備えて
いる。リフレクタ40は光反射面として略半球状の凹面
を有しており、この凹面がランプ38を囲むように支持
されている。ランプ38から射出された光の一部はリフ
レクタ40によって反射されて一定の方向へ射出され
る。ケーシング36には、光源部28の側方に複数のフ
ァン42が設けられている。これらのファン42はラン
プ38の点灯時に作動してケーシング36内へ空気を流
通させてケーシング36内の過熱を防止する。
【0019】またケーシング36内には、ランプ38か
らの射出光の光軸Lに沿ってUV/IRカットフィルタ
43、光源絞り44及びターレット46がランプ38側
から順に設けられている。ここで、UV/IRカットフ
ィルタ44は射出光の紫外域及び赤外域の波長の光をカ
ットすることで写真フィルム48の温度上昇を防止し読
取精度を向上させる。光源絞り44は、図4(A)に示
されるように一対の絞り板50,52を備えている。一
対の絞り板50,52は、それぞれガイドレール(図示
省略)により光軸Lと直交する平面上において、光軸L
に対して直交する一方向へ移動可能に支持され、光軸L
を挟むように配置されている。一対の絞り板50,52
には、それぞれ移動方向における光軸L側の一端から他
端に向けて略V字状の切り欠き50A,52Aが形成さ
れている。従って、一対の絞り板50,52を図4
(A)に示される位置から光軸Lへ向かって互いに接近
する方向へ移動させると、光軸Lを中心とする略菱形の
絞り開口が形成される。光源絞り44は、一対の絞り板
50,52を光軸Lに対して互いに接近又は離間させて
絞り開口の面積を変化させて写真フィルム48へ入射す
る読取光の光量を調整する。
【0020】また円板状のターレット46は光軸Lと平
行な支軸により回転可能に支持されている。このターレ
ット46には、図4(B)に示されるように写真フィル
ム48及び読取部34へ到達する光の色成分を写真フィ
ルム48の種類(ネガフィルム/リバーサルフィルム)
に応じて適切に設定するネガフィルム用バランスフィル
タ53及びリバーサルフィルム用バランスフィルタ54
が嵌め込まれている。ターレット46はバランスフィル
タ53,54の何れか一方(図4ではバランスフィルタ
53)を光軸L上へ支持する。
【0021】なお、画像読取装置には、上記のような1
枚のターレット46に代えて図5に示されるように赤光
を吸収するシアンフィルタ用のターレット56、緑光を
吸収するマゼンタフィルタ用のターレット58及び青紫
光を吸収するイエローフィルタ用のターレット60を重
層的に設けてもよい。ここで、ターレット56には、複
数(図5では6枚)のそれぞれ濃度が異なるシアンフィ
ルタ56Aが嵌め込まれている。またターレット58及
びターレット60にも、ターレット56と同様に複数の
マゼンタフィルタ58A及びイエローフィルタ60Aが
嵌め込まれている。そして各ターレット56,58,6
0は、それぞれのターレットから選択された1枚のフィ
ルタ56A,58A,60Aが光軸L上で重なるように
回転方向へ位置制御される。
【0022】ミラーボックス30は、ランプ38から出
射されてUV/IRカットフィルタ43、光源絞り44
及びターレット46を通過した光を読取位置Rへ導くた
めの光導波器として構成されている。ミラーボックス3
0は、上部になるに従って、即ち、写真フィルム22に
近づくに従ってフィルムキャリア32により搬送される
写真フィルム48の搬送方向の長さが狭くなり(図2参
照)、この搬送方向に直交するフィルム幅方向の長さが
広がる(図3参照)形状とされている。ミラーボックス
30には、光軸L上へそれぞれ支持された下面及び上面
に光拡散板30A,30Bが配置されており、光拡散板
30Aは光入射部を、光拡散板30Bは光出射部とされ
ている。ミラーボックス30は内壁全体が鏡面とされて
光拡散板30A,30B間が光導波路として構成されて
いる。これにより、ミラーボックス30は光入射部であ
る光拡散板30Aへ入射した光を、光出射部である光拡
散板30Bから写真フィルム48の幅方向を長手方向と
するスリット光とすると共に光拡散板30A,30Bに
よって拡散光としてフィルムキャリア32により読取位
置Rへ支持された写真フィルム48へ照射する。このよ
うにミラーボックス30から射出される光を拡散光とす
ることにより、写真フィルム48に照射される光の光量
むらが低減され、フィルム画像に均一な光量のスリット
光が照射されると共に、写真フィルム48上のフィルム
画像に傷が付いていたとしてもこの傷が目立ちにくくな
る。このミラーボックス30は、写真フィルム48の種
類毎に用意されており、写真フィルム48に応じて選択
される。なお、図2及び図3に示されたミラーボックス
30及びフィルムキャリア32は135サイズの写真フ
ィルム用であるが、他の種類の写真フィルムには、図示
のミラーボックス30及びフィルムキャリア32とは形
状等が異なる専用のミラーボックス及びフィルムキャリ
アが用意される。
【0023】フィルムキャリア32の上面及び下面にお
ける光軸Lに対応する位置には、フィルム幅方向へ写真
フィルム48の幅より長いスリット状の開口(図示省
略)が設けられている。ミラーボックス30から出射さ
れたスリット光は、フィルムキャリア32の下面に設け
られた開口を通して写真フィルム48に照射され、写真
フィルム48を透過した光は、フィルムキャリア32の
上面に設けられた開口を通して読取部34へ到達する。
【0024】なお、フィルムキャリア32には読取位置
に対して上流側及び下流側の位置へそれぞれ写真フィル
ム48を挟持搬送するローラ対(図2参照)が配置され
ており、これらのローラ対により写真フィルム48は、
スキャンの種類がプリスキャンであるかファインスキャ
ンであるか、フィルム画像の濃度等に応じた複数の速度
でフィルムキャリア32内を搬送される。
【0025】図2及び図3に示されるように、読取部3
4は作業テーブル10の上方へ支持されたケーシング6
2内に収容されている。ケーシング62内には上面にラ
インCCD64が取付けられた載置台66が設けられて
おり、この載置台66の下面からは互いに平行とされた
複数本の支持レール68が下方へ延出している。支持レ
ール68にはレンズユニット70が配置され、レンズユ
ニット70は支持レール68により光軸Lと平行な軸方
向(矢印A方向)へ移動可能に支持されている。従っ
て、レンズユニット70を矢印A方向へ移動させること
より、ラインCCD64上に結像するフィルム画像の変
倍が可能となる。
【0026】作業テーブル10の作業面10Aには、図
3に示されるように支持フレーム72が立設されてい
る。支持フレーム72の側面には長手が光軸Lと平行と
なるようにガイドレール74が配置されており、このガ
イドレール74は載置台66の端部と係合し、載置台6
6を光軸Lと平行な方向(矢印B方向)へ移動に支持し
ている。これにより、変倍時及びオートフォーカス時に
おける共役長の確保が可能となる。
【0027】レンズユニット70は複数枚のレンズから
成り、レンズ間にはレンズ絞り76が設けられている。
図4(C)に示されるように、レンズ絞り76は複数枚
の略C字状に成形された絞り板78を備えている。複数
枚の絞り板78は光軸Lを中心として渦巻状に配置さ
れ、光軸Lに対して外側の一端部がピンにより回動可能
に軸支されている。複数枚の絞り板78は図示しないリ
ンクを介して互いに連結されており、レンズ絞り駆動モ
ータ(図示省略)の駆動力が伝達されると同一の方向に
回動する。この絞り板78の回動に伴って光軸Lを中心
として絞り板78により形成される略星形の開口部分の
面積が変化し、レンズ絞り76を通過する光の光量が変
化する。
【0028】ラインCCD64には3ラインのセンシン
グ部が設けられている。このセンシング部は、写真フィ
ルム48の幅方向と平行な直線に沿って一列に多数配列
されたCCDセル及びフォトダイオード等からなる多数
の光電変換素子及びシャッタ機構を備え、各センシング
部の光入射側にはR、G、Bの色分解フィルタの何れか
が取付けられている(所謂3ラインカラーCCD)。ま
た各センシング部付近には、多数のCCDセルからなる
転送部が各センシング部に対応して各々設けられてお
り、各センシング部のCCDセルに蓄積された電荷は対
応する転送部を介して転送される。
【0029】ラインCCD64の光入射側には、図2及
び図3に示されるようにCCDシャッタ80が設けられ
ている。このCCDシャッタ80には図4(D)に示さ
れるようにNDフィルタ82が嵌め込まれている。CC
Dシャッタ80は回転可能に支持されており、NDフィ
ルタ80Aが嵌め込まれていない遮光部80Aを光軸L
を含む領域80Bへ一致させて暗補正のためにラインC
CD64に入射される光を遮光する全閉状態、領域80
Bへ干渉しない位置へ退避して通常の読み取りや明補正
のためにラインCCD64に光を入射させる全開状態、
NDフィルタ82を領域80Bと一致させてリニアリテ
ィ補正のためにラインCCD64に入射される光をND
フィルタ82によって減光する減光状態の何れかの状態
に切り替わる。
【0030】上記のように構成された画像読取装置で
は、ラインCCDスキャナ12により写真フィルム48
を予備的に読み取るプリスキャンを行った後、高品質の
再生用画像データを得るためのファインスキャンを行
う。プリスキャンは、光源絞り44、レンズ絞り76、
CCD電子シャッタ等により設定される読取条件が固定
され、副走査速度、即ち読取時における写真フィルム4
8の搬送速度を最大速度として行われる。そして画像読
取装置は、プリスキャンにより得られた画像データに基
づいて写真フィルム48の全てのフィルム画像の画像濃
度、色バランス等をそれぞれ判定し、この判定結果に基
づいて各フィルム画像に対するファインスキャンの読取
条件を設定し、この読取条件に対応させて光源絞り4
4、ターレット46、レンズ絞り76、CCD電子シャ
ッタ等を制御する。ここで、プリスキャンは写真フィル
ム48を高速で一方向へ搬送すると共に行われる。また
ファインスキャンは写真フィルム48の全ての写真画像
へのプリスキャンが完了した後に写真フィルム48の搬
送方向を反転して写真フィルムを低速で搬送すると共に
行われる。ファインスキャン時にラインCCD64から
出力された電気信号はディジタルデータへ変換され、画
像処理部14へ出力される。
【0031】次に、本実施形態のミラーボックス及びフ
ィルムキャリアの構成を詳細に説明する。前述したよう
に図2及び図3に示されるミラーボックス30及びフィ
ルムキャリア32は135サイズの写真フィルム48に
用いられるものであり、他の種類の写真フィルムには、
それぞれ形状及び構造が異なる専用のものが用いられ
る。図6には135サイズの写真フィルム48に用いら
れるミラーボックス30及びフィルムキャリア32が示
され、図7には240サイズの写真フィルム(APSフ
ィルム)に用いられるミラーボックス90及びフィルム
キャリア92が、図8には220サイズの写真フィルム
に用いられるミラーボックス94及びフィルムキャリア
96が示されている。
【0032】図6に示されるように135サイズの写真
フィルム48へ用いられるフィルムキャリア32は、上
蓋98とベース100とで構成される略箱型の筐体10
2を備えており、この筐体102の中にはフィルム搬送
に係る搬送ローラ対等の各種部材(図示省略)が収納さ
れている。筐体102の一方の端部には写真フィルム2
2を挿入するための挿入口104が開口しており、他方
の端部には写真フィルム48を収納するための内部空間
を形成した収納部106が設けられている。筐体102
の内部には挿入口104から収納部106に至るフィル
ム搬送路が設けれており、このフィルム搬送路に沿って
写真フィルム48の先端を検出する先端検出センサ、搬
送ローラ対等が設置されている。
【0033】ここで、フィルムキャリア30のフィルム
搬送路には、ミラーボックス30からの出射光の光軸L
に対応して読取位置Rが設定されており、上蓋98には
読取位置Rの直上に写真フィルム48の幅方向へ細長い
開口108が形成されている。またベース100にも読
取位置Rの直下にミラーボックス30からの出射光を通
過させる写真フィルム48の幅方向へ細長い細長い開口
(図示省略)が設けられており、フィルムキャリア32
によって搬送される写真フィルム48に対し、読取位置
Rにおいて下方からスリット光が照射され、写真フィル
ム48を透過した光が、フィルムキャリア32の上方に
位置している読取部34に入射するようになっている。
【0034】ところで、フィルムキャリア32には、ミ
ラーボックス30からのスリット光が照射される読取位
置Rを頂部として写真フィルム48をU字状に湾曲させ
て保持するガイド(図示省略)が設けられている。これ
により、写真フィルム48を湾曲させない場合と比較し
て読取位置Rでの写真フィルム48の平面性を向上でき
る。フィルムキャリア32の下面には、ミラーボックス
30の光拡散板30Bから読取位置Rまでの光路長を短
くするために読取位置Rへ向かって凹んだ溝状の被挿入
溝110が形成されている。この被挿入溝110は、フ
ィルム幅方向にの一方の側面から写真フィルム48を横
断する位置までフィルム幅方向と略平行に延在してい
る。この被挿入溝110には、フィルムキャリア32が
装置本体へ装着された状態でミラーボックス30の上端
部が挿入される。
【0035】作業テーブル10上には、フィルムキャリ
ア32が着脱可能に装着されるフィルムキャリア支持部
112が設けられている。フィルムキャリア支持部11
2は、フィルムキャリア32が接する支持ガイド面11
4と、この支持ガイド面114の周縁に沿ってキャリア
着脱方向(矢印C方向)へ延在する一対のガイドレール
116を備えている。なお、これらのガイドレール11
6には、フィルムキャリア32との摺動抵抗を抑制する
ためにそれぞれコロ118が回動可能に配置されてい
る。フィルムキャリア32の下面には、一対のガイドレ
ール116にそれぞれ対応する位置にフィルムキャリア
支持部112へのキャリア着脱方向へ延在する一対のガ
イド溝(図示省略)が形成されている。またミラーボッ
クス30は、その上端部が支持ガイド面114に対して
読取位置R側へ突出するように作業テーブル10により
支持されている。
【0036】フィルムキャリア32をフィルムキャリア
支持部112へ装着する場合には、被挿入溝110の開
口端が形成されたフィルムキャリア32の側端部を支持
ガイド面114上へ載置し、フィルムキャリア32の一
対のガイド溝の位置をそれぞれ一対のガイドレール11
6の位置と一致するように位置決めした後に、フィルム
キャリア32を光軸Lへ向う装着方向へ摺動させる。こ
れにより、フィルムキャリア32は、支持ガイド面11
4及びガイドレール116により案内されて摺動する。
このとき、ミラーボックス30の上端部はフィルムキャ
リア32へ接触することなく被挿入溝110内へ挿入さ
れる。フィルムキャリア32には、フィルムキャリア3
2が所定の装着位置まで摺動するとガイドレール116
の一端と当接してフィルムキャリア32の移動を制限す
るストッパ(図示省略)が設けられており、このストッ
パによりフィルムキャリア32は図11に示されるフィ
ルムキャリア支持部112の装着位置へ位置決めされ
る。
【0037】装着位置へ位置決めされたフィルムキャリ
ア32は、キャリア内への光入射口となるベース100
の開口をミラーボックス30の光拡散板30Bへ正対さ
せると共に、開口の中心を光拡散板30Bから出射され
る読取光の光軸Lへ一致させる。これにより、光拡散板
30Bから出射される読取光が読取位置Rへ照射され
る。
【0038】次に、240サイズの写真フィルムに用い
られるミラーボックス90及びフィルムキャリア92の
構成と、120サイズの写真フィルムに用いられるミラ
ーボックス94及びフィルムキャリア96の構成とを図
7及び図8に基づいて説明する。なお。図7及び図8に
示される部材において135サイズのミラーボックス3
0及びフィルムキャリア32と構成及び機能が基本的に
共通な部材については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0039】240サイズの写真フィルムは現像後もフ
ィルムケース(パトローネ)に収納された状態で取り扱
われることから、240サイズの写真フィルムに用いら
れるフィルムキャリア92には、図7に示されるように
フィルムケースに収納された写真フィルムが挿入可能な
フィルムホルダ120が設けられている。このフィルム
ホルダ120は、図7に示される写真フィルムが着脱可
能となる着脱位置と写真フィルムをフィルムキャリア9
2内のフィルム搬送路内へ給送可能となる給送位置とに
亘って揺動可能に支持れている。フィルムキャリア92
の下面には、フィルムキャリア32と同様に被挿入溝1
22が形成されているが、240サイズの写真フィルム
のフィルム幅が135サイズの写真フィルムのフィルム
幅より狭いことから、被挿入溝122はキャリア着脱方
向の長さが被挿入溝110より短くされている。また同
様の理由から、ミラーボックス90は上端部のキャリア
着脱方向の長さがミラーボックス30より短くされてい
る。
【0040】120サイズの写真フィルムは現像後は、
撮影画像の領域毎に分離されて専用のホルダへ固定され
た状態で取り扱われることから、120サイズの写真フ
ィルムに用いられるフィルムキャリア96には、図8に
示されるようにホルダに固定された写真フィルムが挿入
可能なフィルムホルダ124が設けれている。フィルム
ホルダ124は、フィルム幅方向と直交するフィルム搬
送方向(副走査方向)へ移動可能に支持されており、画
像読取時には図8に示される始端位置からフィルムキャ
リア96下面の開口126を挟んで逆側の終端位置に亘
って移動する。またフィルムホルダ124には、始端位
置及び終端位置にある状態で開口126を塞ぐ遮蔽部1
24A,124Bがフィルム搬送方向の両端部にそれぞ
れ設けられている。フィルムキャリア96の下面には、
フィルムキャリア32と同様に被挿入溝128が形成さ
れているが、135サイズの写真フィルムのフィルム幅
が120サイズの写真フィルムのフィルム幅より狭いこ
とから、この被挿入溝128はキャリア着脱方向の長さ
が被挿入溝110より長くされている。また同様の理由
から、ミラーボックス94は上端部のキャリア着脱方向
の長さがミラーボックス30より長くされている。
【0041】以上説明したフィルムキャリア32,9
2,96の形状を較べると、被挿入溝110,122,
128の長さをそれぞれL135 、L240 、L120 とする
と(図6、図7及び図8参照)、これらは次の式(1)
の関係を有する。
【0042】L120 >L135 >L240 …… (1) 本実施形態の画像読取装置では、ミラーボックス30,
90,94の上端部をフィルムキャリア32,92,9
6の被挿入溝110,122,128へ挿入することに
より、光拡散板30Bから読取位置Rまでの光路長を短
くして光拡散板30Bから出射された読取光の損失を抑
制しているが、更に読取光の損失を効果的に抑制するた
めには、光拡散板30Bからフィルムキャリア32,9
2,96の下面開口までの距離(光路長)を可能な限り
短くする必要がある。このため、本実施形態の画像読取
装置では、写真フィルムの種類毎に用いられるミラーボ
ックス30,90,94の形状が異なることから、この
ミラーボックス30,90,94の形状へ対応させてフ
ィルムキャリア32,92,96の被挿入溝の形状を変
えて光拡散板30Bからフィルムキャリア32,92,
96の下面開口までの距離を可能な限り短くしている。
このことが考慮されてフィルムキャリア32,92,9
6は被挿入溝110,122,128の深さをD135
240 、D12 0 とすると(図6、図7及び図8参照)、
これらが次の式(2)の関係を有するように形成されて
いる。
【0043】D120 <D135 <D240 …… (2) 次に、作業テーブル10により支持されるように装置本
体へ取り付けられるミラーボックス30の取付機構を説
明する。なお、以下では装置本体へ取り付けられるミラ
ーボックスが135サイズの写真フィルム48に用いら
れるミラーボックス30である場合について説明を行
う。作業テーブル10上のフィルムキャリア支持部12
0の内側には開口(図示省略)が形成されており、この
開口を塞ぐように支持板130が固定されている。この
支持板130には、図9に示されるように略中央部にキ
ャリア着脱方向へ長い挿通口132が形成されている。
支持板130の上面には、キャリア着脱方向と直交する
板幅方向(矢印E方向)において挿通口132を挟んで
両側にそれぞれ2本ずつのスリット134が形成されて
いる。これらのスリット134はキャリア着脱方向を長
手としており、挿通口132を挟んで片側へ形成される
2本のスリット134はそれぞれ同一直線上へ配置され
る。
【0044】支持板130の下面には、板幅方向におい
て挿通口132を挟んで両側にそれぞれ係止ピン136
が植設されている。この係止ピン136は、同一直線上
に並んだ2本のスリット134間に配置され、この係止
ピン136の先端部には周方向へ延在する係止溝136
Aが形成されている。また支持板130の下面には、挿
通口132に対してフィルムキャリア32の離脱方向側
に2個のマイクロスイッチ138が配置されている。こ
れらのマイクロスイッチ138はオフ位置へ付勢された
アクチュエータ140を揺動可能に支持しており、この
アクチュエータ140の揺動端にはコロ142が軸支さ
れている。また支持板130には、、マイクロスイッチ
138の取付位置へ貫通穴が形成されている。これによ
り、マイクロスイッチ138はオフに位置に保持された
アクチュエータ140の揺動端側を貫通穴を通して支持
板130の上面側へ突出させる。
【0045】支持板130上には、図9に示されるよう
に平板状のスライダ144が配置される。スライダ14
4には、略中央部にキャリア着脱方向へは挿通口132
より短いミラーボックス挿入口146が形成されてい
る。スライダ144の上面には、板幅方向においてミラ
ーボックス挿入口146を挟んで両側にそれぞれ位置決
めピン148が植設されている。またスライダ144の
下面には、板幅方向においてミラーボックス挿入口14
6を挟んで両側にそれぞれ2本ずつガイドピン150,
152が植設されている。これらのガイドピン150,
152のうちフィルムキャリア32の離脱方向側へ配置
された2本のガイドピン150は短く、装着側へ配置さ
れた2本のガイドピン152は長く形成されている。短
いガイドピン150の先端部には、周方向へ延在する係
止溝150Aが形成され、また長いガイドピン152に
は、根元部及び先端部にそれぞれ周方向へ延在する係止
溝152A,152Bが形成されている。これら4本の
ガイドピン150,152は、スライダ144が支持板
130上へ設置された状態で、それぞれ支持板130の
4本のスリット134へ挿入される。これにより、支持
板130へ設置されたスライダ144は、キャリア着脱
方向へスリット134の長さに対応する範囲に亘って摺
動可能に支持される。
【0046】スライダ144には、フィルムキャリア3
2の離脱方向側の一端から装着方向側の他端へ向かって
一対の切り欠き154が形成されている。支持板130
の下面に配置されたマイクロスイッチ138は、アクチ
ュエータ140を切り欠き154を通してスライダ14
4の上方へ突出させる。このとき、切り欠き154は、
スライダ144がキャリア着脱方向へ所定範囲に亘って
摺動してもアクチュエータ140へ接触しない長さとさ
れている。
【0047】図10に示されるように、スリット134
へ挿入された短いガイドピン150は係止溝150Aを
支持板130の下方まで突出させ、スリット134へ挿
入された長いガイドピン152は根元部の係止溝152
A及び先端部の係止溝152Bを支持板130下面から
突出させる。このとき、図9に示されるようにガイドピ
ン150,152にはそれぞれワッシャ156が嵌挿さ
れ、このワッシャ156を支持板130の下面と挟むよ
うに係止溝150A,152AへCリング158が嵌め
られる。これにより、ガイドピン150,152のスリ
ット134からの脱落が防止される。
【0048】スライダ144のガイドピン152と支持
板130の係止ピン136とは、図10に示されるよう
に両端にはそれぞれリング状のフックが形成されたコイ
ルスプリング160により連結される。このコイルスプ
リング160は、一方のフックをガイドピン152の係
止溝152Bへ嵌め込み、他方のフックを係止ピン13
6の係止溝136Aへ嵌め込む。このとき、コイルスプ
リング160は、伸長方向へ変形されてスライダ144
をフィルムキャリア32の離脱方向(図10に示される
矢印F方向)へ常に付勢する。これにより、ガイドピン
150,152がスリット134の離脱方向側の一端へ
圧接してスライダ144を基準取付位置へ位置決めし、
保持する。
【0049】ミラーボックス30は、スライダ144へ
交換可能に取り付けられる。このようなミラーボックス
30の外周面には、図9に示されるように光軸Lの軸心
方向における中央位置付近に取付板162が配置されて
いる。取付板162はキャリア着脱方向へ長い略長方形
に形成され、光軸Lに対して略直交する面と平行になる
ようミラーボックス30の外周面から延出している。ま
たキャリア着脱方向及び板幅方向における取付板162
の寸法は、スライダ144のミラーボックス挿入口14
6の寸法より長くされている。取付板162には、ミラ
ーボックス30を挟んで板幅方向の両端部にそれぞれ位
置決め穴164が形成されている。この一対の位置決め
穴164は、ぞれぞれスライダ144の位置決めピン1
48へ対応する位置へ配置されている。また取付板16
2の離脱方向側の側端にはマイクロスイッチ138への
ストライカ部166が設けられている。このストライカ
部166は、板幅方向における中心付近を境として他の
部分より突出するように形成され、離脱方向へ向かって
上方へ湾曲している。
【0050】ミラーボックス30をスライダ144へ取
り付ける場合には、取付板162の位置決め穴164の
位置がスライダ144の位置決めピン148の位置と一
致するようにミラーボックス30をスライダ144上方
で位置決めし、ミラーボックス30の下端部をスライダ
144のミラーボックス挿入口146内へ挿入する。さ
らに取付板162の位置決め穴164をスライダ144
の位置決めピン148へ嵌挿させ、取付板162の下面
をスライダ144の上面へ密着させる。これにより、ミ
ラーボックス30は光軸Lの軸心方向及び、この軸心方
向と直交する方向においてスライダ144により位置決
めされる。このとき、ミラーボックス30はスライダ1
44が基準取付位置にある場合にはスライダ144と共
に基準取付位置に保持され、また図11に示されるよう
に取付板162のストライカ部166は1個のマイクロ
スイッチ138のアクチュエータ140のコロ142を
押圧してマイクロスイッチ138をオンさせる。また図
12に示されるようスライダ144がコイルスプリング
160の付勢力に抗して基準取付位置からフィルムキャ
リア32の装着方向(図11に示される矢印G方向)へ
摺動すると、取付板162のストライカ部166はアク
チュエータ140から離間してマイクロスイッチ138
がオフする。
【0051】なお、240サイズの写真フィルムへ用い
られるミラーボックス90及び120サイズの写真フィ
ルムへ用いられるミラーボックス94の装置本体への取
付構造は、135サイズのミラーボックス30の場合と
比較すると、ミラーボックス90,94の形状に応じて
取付板の形状が部分的に異なるのみで、他の構成につい
ては基本的に共通であるので説明を省略する。但し、取
付板に形成されるストライカ部の位置を変えることによ
り、ストライカ部により作動させるマイクロスイッチ1
38については2個のマイクロスイッチ138から写真
フィルムの種類に応じた1個のマイクロスイッチ138
を選択できる。
【0052】本実施形態の画像読取装置では、オン状態
のマイクロスイッチ138から出力される接点信号が制
御部(図示省略)へ入力される。制御部は、2個のマイ
クロスイッチ138の何れか一方から接点信号が入力し
ている時には装置本体へ取り付けられているミラーボッ
クス30,90,94が基準取付位置にあることを判断
し、また2個のマイクロスイッチ138の何れからも接
点信号が入力していない時には装置本体へ取り付けられ
ているミラーボックス30,90,94が基準取付位置
から移動したことを判断する。制御部は、ミラーボック
ス30,90,94が基準取付位置から移動したことを
判断すると、例えばアラームとしてディスプレイ19に
よりアラームメッセージを表示させると共にブザー(図
示省略)によりアラーム音を発生させる。
【0053】(実施形態の作用)本実施形態に係る画像
読取装置の動作及び作用を説明する。先ず、135サイ
ズに用いられるミラーボックス30が装置本体へ取り付
けられた状態で、135サイズに用いられるフィルムキ
ャリア32をフィルムキャリア支持部112へ装着する
場合、即ちミラーボックス30とフィルムキャリア32
との組み合わせが正しい場合を説明する。フィルムキャ
リア32をフィルムキャリア支持部112へ装着する場
合には、前述したようにフィルムキャリア32をガイド
レール116に沿って装着方向へ摺動させる。このと
き、ミラーボックス30の上端部がフィルムキャリア3
2へ接触することなく被挿入溝110内へ挿入され、フ
ィルムキャリア32が装着位置まで摺動するとストッパ
(図示省略)により停止する。
【0054】装着位置へ位置決めされたフィルムキャリ
ア32は、図11に示されるようにキャリア内への光入
射口となるベース100の開口をミラーボックス30の
光拡散板30Bへ正対させると共に、開口の中心を光拡
散板30Bから出射される読取光の光軸Lへ一致させ
る。このとき、ミラーボックス30及びスライダ144
は基準取付位置にコイルスプリング160により保持さ
れ、マイクロスイッチ138はオン状態を継続する。
【0055】次に、135サイズに用いられるミラーボ
ックス30が装置本体へ取り付けられた状態で、240
イズに用いられるフィルムキャリア92をフィルムキャ
リア支持部112へ装着する場合、即ちミラーボックス
30とフィルムキャリア92との組あ合わせが正しくな
い場合を説明する。前述したようにフィルムキャリア9
2の被挿入溝122は、フィルムキャリア32の被挿入
溝110に対して着脱方向の長さが短く、かつ光軸Lの
軸心方向の深さが深く形成されている。さらに135サ
イズに用いられるミラーボックス30の上端部は、着脱
方向において240サイズに用いられるミラーボックス
90の上端部より長く形成されている。これにより、フ
ィルムキャリア92をガイドレール116に沿って装着
方向へ摺動させると、ミラーボックス30の上端部は、
被挿入溝110の開口端が形成されたフィルムキャリア
32の側面へ接触することなく被挿入溝110内へ挿入
されるが、フィルムキャリア32が装着位置へ到達する
手前でミラーボックス30の側面が被挿入溝110の閉
塞端側の内壁へ当接し、ミラーボックス30を装着方向
へ加圧する。これにより、ミラーボックス30を介して
フィルムキャリア32からの押圧力を受けたスライダ1
44は、図12に示されるようにコイルスプリング16
0の付勢力に抗して装着方向へ摺動し、スライダ144
のストライカ部166がアクチュエータ140から離間
してマイクロスイッチ138がオン状態からオフ状態と
なる。
【0056】また、135サイズに用いられるミラーボ
ックス30が装置本体へ取り付けられた状態で、120
イズに用いられるフィルムキャリア96をフィルムキャ
リア支持部112へ装着する場合については図示を省略
するが、フィルムキャリア96の被挿入溝128は、フ
ィルムキャリア32の被挿入溝110に対して光軸Lの
軸心方向の深さが浅く形成され、さらに135サイズに
用いられるミラーボックス30の上端部は、光軸Lの軸
心方向におけるフィルムキャリア支持部112からの突
出長が120イズに用いられるミラーボックス94より
長く形成されている。これにより、フィルムキャリア9
2をガイドレール116に沿って装着方向へ摺動させる
と、ミラーボックス30の上端部は、被挿入溝110の
開口端のが形成されたフィルムキャリア32の側面へ当
接し、ミラーボックス30を装着方向へ加圧する。これ
により、図12に示される場合と同様に、ミラーボック
ス30を介してフィルムキャリア32からの加圧力を受
けたスライダ144はコイルスプリング160の付勢力
に抗して装着方向へ摺動し、スライダ144のストライ
カ部166がアクチュエータ140から離間してマイク
ロスイッチ138がオン状態からオフ状態となる。
【0057】フィルムキャリア32,92,96の装着
時にマイクロスイッチ138がオフ状態になると、アラ
ームメッセージ及びアラーム音が発生するので、これに
より、オペレータは容易にミラーボックスとフィルムキ
ャリアとの組み合わせが正しくないことを認識できる。
この後、オペレータがフィルムキャリア32,92,9
6をフィルムキャリア支持部112から引き抜くとミラ
ーボックス30,90,94はコイルスプリング160
の付勢力により摺動する。このとき、ストッパ部材とし
て構成された少なくとも1本のガイドピン150,15
2及びスリット134の離脱方向側の一端が互いに当接
してミラーボックス30,90,94を基準取付位置へ
止める。
【0058】またミラーボックス30以外のミラーボッ
クス90,94が装置本体へ取り付けられている場合に
ついても、取り付けられたミラーボックス90,94と
は異なる種類の写真フィルムへ対応するフィルムキャリ
ア32,92,96をフィルムキャリア支持部112へ
装着しようとすると、ミラーボックス90,94とフィ
ルムキャリア32,92,96とが装着途中に当接して
マイクロスイッチ138がオン状態からオフ状態とな
る。
【0059】以上説明したように本実施形態の画像読取
装置によれば、フィルムキャリア32,92,96及び
ミラーボックス30,90,94がそれぞれ異なる種類
の写真フィルムへ対応する場合、即ちフィルムキャリア
及び光導波器の組み合わせが正しくない場合には、支持
板130、スライダ144コイルスプリング160及び
取付板162からなる取付機構がフィルムキャリア支持
部112へ装着されるフィルムキャリア32,92,9
6からの加圧力によりミラーボックス30,90,94
を装着方向へ移動させることにより、フィルムキャリア
支持部112へ装着されるフィルムキャリア32,9
2,96がミラーボックスへ当接しても、コイルスプリ
ング160のバネ定数に対応する以上の荷重が装置へ作
用することがないので、フィルムキャリア32,92,
96、ミラーボックス30,90,94及びそれらを介
して荷重を受ける部材の破損を防止できる。
【0060】またフィルムキャリア及び光導波器の組み
合わせが正しくない場合に、フィルムキャリア支持部1
12へ装着されるフィルムキャリア32,92,96か
らの加圧力によりミラーボックス30,90,94が装
着方向へ移動することがマイクロスイッチ138により
検出されることにより、フィルムキャリア支持部112
へのフィルムキャリア32,92,96の装着時に、ア
ラームメッセージ及びアラーム音によりフィルムキャリ
ア及びミラーボックスの組み合わせが正しくないことを
オペレータへ確実に報知できる。
【0061】尚、以上説明した本実施形態に係る画像読
取装置では、フィルムキャリア及びミラーボックスの組
み合わせが正しくない場合には、支持板130、スライ
ダ144コイルスプリング160及び取付板162から
なる取付機構がミラーボックス30,90,94をフィ
ルムキャリア32,92,96のフィルムキャリア支持
部112への装着方向を退避方向として摺動させる構成
のみを説明したが、退避方向としては装着方向に限定さ
れるものではなく、例えばミラーボックス30,90,
94を揺動可能に支持し、フィルムキャリア及びミラー
ボックスの組み合わせが正しくない場合には、ミラーボ
ックス30,90,94の上端部をフィルムキャリア3
2,92,96から逃げる方向へ揺動させてもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読取装
置によれば、予め装置へ取り付けられた光導波器とフィ
ルムキャリア支持部へ装着されるフィルムキャリアとの
組合せが正しくない場合の装置破損を防止でき、さらに
予め装置へ取り付けられた光導波器とフィルムキャリア
支持部へ装着されるフィルムキャリアとの組合せが正し
くないことを報知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像読取装置を示す斜
視図である。
【図2】図1に示された画像読取装置の正面断面図であ
る。
【図3】図1に示された画像読取装置の側面断面図であ
る。
【図4】図1に示された画像読取装置における絞り板、
ターレット、レンズ絞り及びCCDシャッタの一例を各
々示す平面図である。
【図5】図1に示された画像読取装置に適用可能なター
レットの他の例を示す平面図である。
【図6】図1に示された画像読取装置における135サ
イズの写真フィルムに対応するフィルムキャリア及びミ
ラーボックス並びにフィルムキャリア支持部を示す斜視
図である。
【図7】図1に示された画像読取装置における240サ
イズの写真フィルムに対応するフィルムキャリア及びミ
ラーボックス並びにフィルムキャリア支持部を示す斜視
図である。
【図8】図1に示された画像読取装置における120サ
イズの写真フィルムに対応するフィルムキャリア及びミ
ラーボックス並びにフィルムキャリア支持部を示す斜視
図である。
【図9】図1に示された画像読取装置におけるミラーボ
ックス及びその取付機構を示す分解斜視図である。
【図10】図9に示されたミラーボックス及びその取付
機構を組み立てた状態を斜視図である。
【図11】基準取付位置に保持されたミラーボックス及
び図10に示されたXI−XI線によるミラーボックスの取
付機構の断面を示す断面図である。
【図12】基準取付位置から移動したミラーボックスの
側面及び図10に示されたXII −XII 線によるミラーボ
ックスの取付機構の断面を示す断面図である。
【符号の説明】
30,90,94 ミラーボックス(光導波器) 32,92,96 フィルムキャリア 110,122,128 被挿入溝(被挿入部) 112 フィルムキャリア支持部 130 支持板(退避手段) 134 スリット(ストッパ部材) 138 マイクロスイッチ(退避検出手段) 144 スライダ(退避手段) 150,152 ガイドピン(ストッパ部材) 160 コイルスプリング(退避手段) 162 取付板(退避手段) 166 ストライカ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−82860(JP,A) 特開 平8−43941(JP,A) 特開 平8−114856(JP,A) 実開 平3−477538(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80 H04N 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の写真フィルムから画像を読み
    取ることが可能な画像読取装置であって、 写真フィルムの種類に対応する形状を有し、写真フィル
    ムを保持するフィルムキャリアと、 前記フィルムキャリアが着脱可能に装着されて該フィル
    ムキャリアにより保持された写真フィルムを所定の読取
    位置へ位置させるフィルムキャリア支持部と、 所定の基準取付位置へ交換可能に取り付けられると共に
    写真フィルムの種類に対応する形状を有し、光源から入
    射した光を前記読取位置へ照射する光導波器と、 前記フィルムキャリアの形状及び前記光導波器の形状が
    それぞれ異なる種類の写真フィルムへ対応する場合に
    は、前記フィルムキャリア支持部へ装着される前記フィ
    ルムキャリアにより押されて前記光導波器を前記基準取
    付位置から移動させる退避手段と、 を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記退避手段は、前記フィルムキャリア
    により押されて移動した前記光導波器を前記基準取付位
    置の方向へ付勢する付勢部材と、前記フィルムキャリア
    が前記フィルムキャリア支持部から離脱すると、前記付
    勢部材の付勢力により移動する前記光導波器を前記基準
    取付位置に止めるストッパ部材と、を有することを特徴
    とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムキャリアにより押されて前
    記光導波器が移動したことを検出する退避検出手段を有
    することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装
    置。
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