JP3400411B2 - 半固形食品押出装置およびこれを備える半固形食品盛りつけ装置 - Google Patents

半固形食品押出装置およびこれを備える半固形食品盛りつけ装置

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JP3400411B2
JP3400411B2 JP2000214990A JP2000214990A JP3400411B2 JP 3400411 B2 JP3400411 B2 JP 3400411B2 JP 2000214990 A JP2000214990 A JP 2000214990A JP 2000214990 A JP2000214990 A JP 2000214990A JP 3400411 B2 JP3400411 B2 JP 3400411B2
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範昭 中島
武志 野津
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日世冷機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトクリーム、
ホイップドクリーム、ムース、ババロアなどの半固形状
の冷菓といった半固形食品を予め可塑性状態を有する小
分け用押出容器に封入しておき、必要時に適宜押し出す
半固形食品押出装置とこれを備える半固形食品盛りつけ
装置とに関するものであり、特に、装置全体を小型化す
るとともに、構成を簡素化することのできる半固形食品
押出装置とこれを備える半固形食品盛りつけ装置とに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ソフトクリーム、ホイップド
クリーム、ムース、ババロアなどの半固形状の冷菓(ソ
フトクリーム状食品)は、ソフトタッチの口当たりを好
む近年の嗜好に合致するため、最近ではその需要は大き
なものとなっている。
【0003】ここで、従来の上記半固形状の冷菓、たと
えばソフトクリームを盛りつけて販売するために用いら
れる従来のソフトクリーム状食品用サーバー(以下、単
にサーバーとする)は、店頭で随時ソフトクリームを製
造した上で、購買者が現れた時点で、これをコーンなど
の喫食容器に盛りつけて販売するようになっている。し
たがって、上記サーバーを店頭に設置するということ
は、ソフトクリームを製造するための設備を店頭に設置
することになる。
【0004】ソフトクリームのような冷菓を製造する際
には、材料を冷却することが必須であるため、冷却のた
めに非常に大きな電源を要するだけでなく、冷却用に冷
却水などを用いることから設備自体が非常に複雑なもの
となる。特にソフトクリームの場合にはオーバーラン
(OR)や温度などを所定範囲内に調整しなければなら
ないことから、サーバー自体が非常に複雑かつ大規模な
ものとなる。したがって、上記従来のサーバーを店頭に
設置するためには、単なる装置の設置では済まず、電源
工事や配管工事などが必要となり、それゆえサーバーの
設置や除去は容易ではない。
【0005】しかも、上記サーバーでは、1種類のソフ
トクリームを製造するためには1つのシリンダーを用い
なければならないため、複数種類のソフトクリームを製
造しようとすると、その種類に応じたシリンダーも必要
となってくる。しかしながらサーバーそのものの構成や
店頭のスペース上の制約などから、あまりたくさんのシ
リンダーを装備させることは困難であり、したがって、
1台のサーバーで多種類のソフトクリームを販売するこ
とは難しくなっている。
【0006】そこで、従来から、ソフトクリームなどの
半固形状の冷菓を店頭販売するためのサーバーの構成を
簡素化かつ小型化する試みが種々なされている。具体的
には、たとえば、実開平4−62088号公報に開示さ
れているサーバー(以下、単発サーバーとする)の技術
が挙げられる。この技術では、ソフトクリーム状の冷菓
を小分け押出容器(以下、押出容器とする)に予め小分
けして包装しておいて、これを単発サーバーにセットし
て、押圧部材で押出容器を押圧して一回毎に冷菓を押し
出してコーンなどに自動的に盛りつけるようになってい
る。なお、以下の説明では、この技術を便宜上、単発方
式と称する。
【0007】具体的には、図10に示すように、この単
発サーバー101は、押出容器108を載置する水平台
122と、該水平台122の上方に位置して押出容器1
08を押圧するプッシャー(押圧部材)121と、上記
水平台122の下方に位置し、コーン109などの喫食
容器を保持する喫食容器保持台141と、上記プッシャ
ー121と水平台122とを相対的に近接運動させると
ともに、喫食容器保持台141を上下方向に駆動させる
ための駆動機構123と、喫食容器保持台141を回転
駆動させる回転方向駆動部143と、自動盛りつけを開
始するための押しボタンスイッチ152とを備えてい
る。
【0008】なお、上記駆動機構123としては、減速
機およびカム(またはクランク)あるいはピニオンとラ
ックまたはリニアドモーターなどを用いて、モーターの
回転運動を往復運動に変換する構成が実用的であり、図
10では、溝付きカムを用いた構成となっている。
【0009】上記のように、冷菓を予め押出容器108
に封入して包装しておく単発サーバー101では、店頭
で冷菓を製造する必要がなくなる。そのため、サーバー
の構成を大幅に簡素化かつ小型化することが可能とな
る。また、冷菓をその場で製造しないことから、製造に
関わる電力消費が抑えられることになり、電気容量が少
なくて済む。それゆえ、電源は一般電源でよく、電気設
備工事が不要となる。さらに冷却水が不要であるので、
配管工事などの煩雑な設備工事も不要となる。したがっ
て、上記単発サーバー101は店頭に設置することも除
去することも容易になり、設備費用を安価に抑えること
ができる。
【0010】しかも、上記単発サーバー101において
は、種々の冷菓を予め押出容器108に封入し、それを
種類別にストッカー内に収容しておくだけで、多種類の
冷菓を準備することができる。したがって、押出容器1
08を保存するためのストッカーの容量などを除けば、
準備する冷菓のバリエーションの制約を無くすことがで
きることになり、非常に多種類の冷菓を販売することが
可能になる。さらに、従来のサーバーでは、その場で冷
菓を製造することになるので、衛生管理上種々の制約を
受けるが、上記単発サーバー101では、冷菓は予め個
別の押出容器に封入されているので、衛生管理上の手間
がかからず、取扱いそのものも容易となる。
【0011】加えて、上記単発サーバー101では、冷
菓を自動的に盛りつけるための盛りつけ手段を備えてい
るので、冷菓の盛りつけが全自動化されていることにな
り、販売上の手間をより一層簡略化することができると
いう利点もある。
【0012】ここで、上記単発サーバー101では、押
出容器108の構成上、単に上からプッシャー121で
押出容器108を押圧するだけでは、押出容器108の
縁部186から内部の冷菓が漏れ出すおそれが高くな
る。そこで、通常は上記構成に加えて、図11に示すよ
うに、押出容器108の縁部186を押さえる縁押さえ
部127を設け、プッシャー121の昇降とともに上記
縁押さえ部127も昇降するようにしておく。具体的に
は、スプリング128を介してプッシャー121の下方
に所定のストロークCを確保した状態で縁押さえ部12
7を配置してこれらが連動するようにしておく。
【0013】上記縁押さえ部127を備えた上記単発サ
ーバー101を動作させる際には、まずコーン109を
喫食容器保持台141にセットするとともに、水平台1
22上に押出容器108を載置して、押出容器108の
排出口184aを水平台122に設けられている食品通
路孔122aに臨ませる。次に、押しボタンスイッチ1
52を押すと、駆動機構123の動作によって、喫食容
器保持台141が上昇して所定ストローク持ち上げられ
る。
【0014】喫食容器保持台141が最高位置へ達する
と、駆動機構123の動作によって、上記プッシャー1
21が水平台122上の押出容器108を押圧・変形さ
せるために下降するが、上記ストロークCによって先に
縁押さえ部127が押出容器108の縁部186の上に
接触する。その後、プッシャー121がストロークCだ
け下降するためスプリング128により縁押さえ部12
7に外力が加えられ、縁部186が縁押さえ部127に
よって上方から押さえつけられた状態で、プッシャー1
21が押出容器108を押圧・変形する。これによっ
て、押出容器108の排出口184のみから確実に冷菓
を押し出すことが可能となる。
【0015】その後、上記押出容器108の押圧・変形
による冷菓の押し出しに伴い、回転方向駆動部143に
より喫食容器保持台141の回転駆動が開始されるとと
もに、駆動機構123の動作によってが徐々に下降する
ので、コーン109に対して「とぐろ巻き」形状で冷菓
が盛りつけられていく。押出容器108から冷菓が完全
に押し出されて潰れた状態となっても駆動機構123は
動作を続け、押出動作前の待機状態までプッシャー12
1および喫食容器保持台141を復帰させる。そして、
これらが待機状態の位置に復帰した後に駆動機構123
は動作を終了する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記単発サ
ーバー101では、押圧時に押出容器108の縁部18
6を押さえる縁押さえ部127のストロークが大きくな
りすぎる。それゆえ、上記単発サーバー101は製造設
備を備えないことから従来のサーバーよりも小型化され
ているにも関わらず、上記のようにストロークが大きく
なり過ぎるので、駆動機構123が大型化してしまう。
その結果、単発サーバー101を十分小型化することが
できないという問題点を招来する。
【0017】具体的には、図11に示すように、水平台
122上に所定状態で載置した押出容器108の高さを
Aとすると、プッシャー121および縁押さえ部127
を最も高い位置(上死点)にした状態では、縁押さえ部
127と水平台122との間の間隔、すなわち押出容器
108を載置するための間隔Bは、押出容器108を水
平台122上に載置する関係上、上記高さAよりも若干
大きくする必要がある(A<B)。
【0018】一方、縁押さえ部127はプッシャー12
1の下方に所定のストロークCを確保した状態で配置さ
れている。そのため、水平台122の表面(すなわちプ
ッシャー121の下死点)からプッシャー121の下端
までの間隔、すなわち実際にプッシャー121が昇降す
る間隔であるプッシャー121のストロークDは、上記
間隔Bだけでなく上記ストロークCを加えた間隔、すな
わち間隔BとストロークCとの和となる(D=B+
C)。
【0019】上記ストロークCは、縁押さえ部127に
より縁部186が押さえられた状態(シール状態)でプ
ッシャー121が押出容器108を押圧・変形するため
の間隔であるため、ストロークCと押出容器108の高
さAとはほぼ同一となる(A≒C)。また、上述したよ
うに、上記間隔Bは高さAよりも若干大きくなる。その
結果、上記プッシャー121のストロークDは、押出容
器108の高さAの二倍以上となってしまう(D>2
A)。
【0020】このように、単に高さAしかない押出容器
108を押圧するために、プッシャー121の上下移動
距離として、高さAの二倍以上となるストロークDを確
保しなければならない。しかも、上記駆動機構123と
しては図12に示すように、たとえば溝付きカム123
aなどを用いるため、溝付きカム123aの大きさを上
記ストロークDを確保する程度に大型化しなければなら
なくなる。なお、図12では溝付きカム123aには、
説明の便宜上、溝を記載していない。
【0021】ここで、押出容器108全体のサイズや上
記ストロークDに対応させて設定される単発サーバー1
01の横幅をEとすると(図12における二点鎖線の間
隔)、この横幅Eに対して溝付きカム123aの回転の
ためのスペースが非常に大きくなり(図12における一
点鎖線の範囲)、溝付きカム123aのためのスペース
が横幅Eから大幅にはみ出してしまう。その結果、単発
サーバー101そのものが非常に大型化してしまうとい
う問題点を招来する。
【0022】しかも、単純に考えれば、高さAに相当す
る距離をプッシャー121が移動する時間が、一つの押
出容器108を押圧するための必要最小限の時間となる
が、上記のように、高さAの二倍以上の長いストローク
Dでプッシャー121が昇降するということは、上記単
発サーバー101では、一回の押出動作において、上記
必要最小限の時間の二倍以上の長時間を要することにな
る。それゆえ、冷菓を効率的に押し出すことができなく
なるという問題点も招来する。
【0023】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、装置の大型化を招来することな
く、かつ迅速な動作を可能とする半固形食品押出装置と
これを備える半固形食品盛りつけ装置とを提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
半固形食品押出装置は、上記の課題を解決するために、
予め一定量の半固形食品が封入されてなる小分け押出容
器を載置する水平台と、該水平台上方から小分け押出容
器を押圧することによって内部の半固形食品を押し出す
押圧部材と、該水平台および押圧部材の少なくとも一方
を駆動する押圧部材駆動機構とを有する押出手段を備え
ている半固形食品押出装置において、上記押圧部材とは
別に小分け押出容器の少なくとも一部を押さえることに
よって、内圧の上昇に伴う半固形食品の漏れ出しを防止
する容器押さえ手段を備えているとともに、該容器押さ
え手段は、周囲から倒れ込むように可動して小分け押出
容器を押さえるように水平台上に取り付けられている
動部材を含んでいることを特徴としている。
【0025】上記請求項1記載の構成によれば、小分け
押出容器を押さえて半固形食品が漏れ出しを防止する容
器押さえ手段を、周囲から小分け押出容器を押さえるこ
とができるような位置で水平台上に取り付けている。そ
のため、従来とは異なり、載置された小分け押出容器と
容器押さえ手段との距離をより短くすることができる。
その結果、容器押さえ手段を駆動させる駆動機構のスト
ロークが大きくなるような事態が回避され、装置をより
小型化することができる。また、容器押さえ手段の移動
距離が短いことから容器押さえに要する時間を短縮でき
るので、一回の盛りつけ動作を迅速化することができ
る。
【0026】本発明の請求項2記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項1記載の構成に加えて、上記水平台
は、中央部に小分け押出容器を載置する容器載置部を有
しているとともに、上記容器押さえ手段に含まれる可動
部材は、該容器載置部を挟持するように対向して水平台
上に配置され、容器載置部側に向かって可動する一対の
部材となっていることを特徴としている。
【0027】上記請求項2記載の構成によれば、容器載
置部に安定して載置された小分け押出容器を、一対の可
動部材によって側方から挟み込むように押さえることに
なる。それゆえ、小分け押出容器を押さえる状態がより
安定化するとともに、2つの可動部材で小分け押出容器
を押さえるため、可動部材そのものが小型化することが
可能になり、ひいては装置全体をより小型化することが
できる。
【0028】本発明の請求項3記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項2記載の構成に加えて、上記小分け押
出容器として、略円錐形状で複数の階段状段部が形成さ
れた容器本体と、略円錐形状の底面に対応する開口面に
取り付けられる蓋板部とを有しており、該蓋板部には内
部の半固形食品を押し出すための排出口が設けられてい
る略円錐容器が用いられるとともに、上記水平台におけ
る容器載置部には、上記略円錐容器の蓋板部側を載置し
た状態で排出口に対応する部位に食品通路孔が形成され
ており、上記押圧部材は、蓋板部側が容器載置部に載置
された状態にある略円錐容器の頂点側を押圧する位置に
配置されていることを特徴としている。
【0029】上記請求項3記載の構成によれば、上記略
円錐容器であれば広い開口面から半固形食品を容易に封
入できる。また、略円錐容器の蓋板部側を載置した状態
で略円錐容器の頂点側を押圧して半固形食品を押し出す
ことになるため、略円錐容器を効率的に押し潰すことが
可能になり、半固形食品を確実かつ容易に押し出すこと
ができる。
【0030】本発明の請求項4記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項3記載の構成に加えて、さらに、上記
容器押さえ手段は、略円錐容器の蓋板部側を上記容器載
置部に載置した状態で、上記蓋板部周囲となる縁部のみ
を押さえるようになっていることを特徴としている。
【0031】上記請求項4記載の構成によれば、略円錐
容器の縁部は、容器本体とは一体化されておらず構造上
弱いことになるので半固形食品が漏れ易いが、この縁部
を容器押さえ手段によって押さえることで、半固形食品
の漏れをより一層確実に防止することができる。
【0032】本発明の請求項5記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項2、3、または4記載の構成に加え
て、さらに、押圧部材の押出動作と同期して移動し、そ
の移動によって上記可動部材を容器載置部側に向かって
移動させて該可動部材で小分け押出容器を押さえるとと
もに、可動部材により小分け押出容器を押さえた状態を
保持する可動部材移動手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0033】上記請求項5記載の構成によれば、押圧部
材の動作に連動して可動部材を可動させて小分け押出容
器を押さえることになるので、容器押さえ手段を動作さ
せるための動作機構を別途設ける必要がなく、その結
果、装置をより一層小型化することができるとともに、
装置構成も簡素化することができる。
【0034】本発明の請求項6記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項3、4、または5記載の構成に加え
て、上記押出手段には、略円錐容器を容器載置部に載置
可能とする大きさの開口が水平台に通ずるように形成さ
れており、該開口が形成されている側を前方とした場合
に、該前方から見て水平台の左右となる位置には、上記
可動部材として略円錐容器の縁部を押さえる一対の縁押
さえ枠が軸部を介して取り付けられていることを特徴と
している。
【0035】上記請求項6記載の構成によれば、押出手
段における少なくとも水平台の前方には、略円錐容器を
載置できるような開口を形成しておくことで、略円錐容
器を容易かつ確実に載置することができる。しかも、容
器載置部の両横に容器押さえ手段としての一対の縁押さ
え枠が取り付けられることになるので、縁押さえ枠を略
円錐容器の載置を妨げることのない位置に配置できる。
そのため、上記開口から水平台中央に略円錐容器を載置
した上で、左右側方から縁押さえ枠を略円錐容器に対し
て移動させることが可能になり、容器押さえ手段の構成
を非常に小型化することができる。
【0036】また、一対の縁押さえ枠は略円錐容器の縁
部を半分ずつ押さえればよいことになるので、軸部を中
心とする縁押さえ枠の回転半径をより小さくすることが
できる。そのため、装置をより一層小型化することがで
きるとともに、一回の盛りつけ動作をより一層迅速化す
ることができる。
【0037】本発明の請求項7記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項6記載の構成に加えて、上記一対の縁
押さえ枠は、待機状態では水平台に対して略垂直の状態
となる一方、略円錐容器の縁部を押さえる際には、略垂
直状態から容器載置部側へ倒れ込んで水平台表面に重な
る状態となるように、軸部を中心として可動することを
特徴としている。
【0038】上記請求項7記載の構成によれば、待機状
態で縁押さえ枠が立った状態とし、これを倒して縁部を
押さえることになるので、縁押さえ枠の待機状態に必要
な空間は、略円錐容器の載置空間に隣接させることで、
最小化することができる。それゆえ、縁押さえ枠の可動
に必要な空間をできる限り減らすことができる。
【0039】本発明の請求項8記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項6または7記載の構成に加えて、上記
可動部材移動手段として、上記押出手段の後方で水平台
の後方側の端部に近接した位置に、水平台の左右方向に
広がりを有し押圧部材と同期して水平台表面の略法線方
向に移動可能に設けられている平板部材と、該平板部材
の左右の端部近傍に形成されている突起部とが含まれて
いるとともに、上記一対の縁押さえ枠のそれぞれには、
該突起部に個々に接触するように、上記軸部近傍でかつ
水平台の後方側の端部からはみ出す位置に、各縁押さえ
枠が傾斜する側に対して略垂直の角度で突出するように
当接部が形成されており、上記平板部材は、押出部材と
同期して下降するに伴い、上記突起部で当接部を押し下
げることによって、縁押さえ枠を容器載置部側へ倒れ込
ませて水平台表面に重なる状態となるように可動させる
ことを特徴としている。
【0040】上記請求項8記載の構成によれば、押圧部
材とともに移動する平板部材を設け、この平板部材と縁
押さえ枠とを、突起部および当接部との当接および押し
下げによって連動させるだけで、簡素な構成でしかも確
実に縁押さえ枠を可動させ、略円錐容器の縁部を確実に
押さえることができる。その結果、装置をより一層小型
化することができるとともに、装置構成も簡素化するこ
とができる。
【0041】本発明の請求項9記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項8記載の構成に加えて、上記突起部
が、平板部材の移動方向に長さを有する線状に形成され
ていることを特徴としている。
【0042】上記請求項9記載の構成によれば、突起部
が平板部材の移動方向に沿って長さを有しているため、
平板部材の下降によって突起部が当接部を押し下げた場
合に、最終的に突起部が当接部の表面全体に接触するこ
とになり、当接部の回転移動状態を確実に保持すること
ができる。その結果、略円錐容器の縁部を押さえる状態
を強固に保持することができるので、半固形食品の漏れ
をさらに一層確実に防止することができる。
【0043】本発明の請求項10記載の半固形食品押出
装置は、上記請求項3ないし9の何れか1項に記載の構
成に加えて、上記略円錐容器として、略円錐形状におけ
る頂点側となる部位に押圧面を形成したものを用いるこ
とを特徴としている。
【0044】上記請求項10記載の構成によれば、上記
押圧面が形成されているので、押圧部材によって押出容
器を確実に押圧して内部の半固形食品を効率的に押し出
すことができる。
【0045】本発明の請求項11記載の半固形食品押出
装置は、上記請求項1ないし10の何れか1項に記載の
構成に加えて、上記半固形食品として、ソフトクリーム
状冷菓が用いられることを特徴としている。
【0046】上記請求項11記載の構成によれば、ソフ
トクリーム状の冷菓は、適時販売することが非常に多い
ので、本発明にかかる半固形食品押出装置を好適に用い
ることができる。
【0047】本発明の請求項12記載の半固形食品盛り
つけ装置は、上記の課題を解決するために、上記請求項
1ないし11の何れか1項に記載の半固形食品押出装置
と、該半固形食品押出装置から押し出された冷菓を自動
的に盛りつける盛りつけ手段とを備えることを特徴とし
ている。
【0048】上記請求項12記載の構成によれば、半固
形食品を効率的に押し出した上で、盛りつけも自動で行
われることになる。そのため、半固形食品を適時盛りつ
けて販売するような用途に好適に用いることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について、
図1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】本発明にかかる半固形食品押出装置は、水
平台上に載置された小分け押出容器を、上方から押圧し
て小分け押出容器内部の半固形食品を押し出す構成とな
っており、さらに、上記押圧部材とは別に小分け押出容
器の少なくとも一部を押さえることによって、内圧の上
昇に伴う半固形食品の漏れ出しを防止する容器押さえ手
段を備えている。本発明では、この容器押さえ手段を、
周囲から小分け押出容器を押さえる可動部材として水平
台上に取り付けることによって、装置全体を小型化して
いる。
【0051】また本発明にかかる半固形食品押出装置に
おいては、さらに、押圧部材の押出動作と同期して移動
する可動部材移動手段を備えている。この可動部材移動
手段は、押圧部材とともに移動することによって上記可
動部材を容器載置部側に向かって移動させて該可動部材
で小分け押出容器を押さえるとともに、可動部材により
小分け押出容器を押さえた状態を保持するようになって
いる。
【0052】なお、本発明における半固形食品とは、ソ
フトクリーム、ホイップドクリーム、ムース、ババロア
などといったクリーム状の冷菓や、餡などの練り製品系
の菓子、あるいは水ようかんなどの寒天またはゼラチン
を用いた菓子などが含まれる。つまり、上記半固形食品
とは、ある程度の保形性を有しているものの、外力によ
って容易にその形状を容易に変えることができる変形性
を有する食品を指すものとする。
【0053】また、上記半固形食品は必ずしも菓子に限
定されるものではないが、菓子類はその盛りつけの仕方
が商品価値に大きな影響を与える場合が多い。そのた
め、本実施の形態では、上記半固形食品としてソフトク
リームに類似する半固形状のソフトクリーム状冷菓を例
に挙げる。すなわち、本発明にかかる半固形食品押出装
置をソフトクリーム状食品用サーバーに装備した例につ
いて説明する。
【0054】なお、本実施の形態で説明するソフトクリ
ーム状食品サーバーには、ソフトクリーム状冷菓をコー
ンなどの喫食容器に自動的に盛りつけるための盛りつけ
手段も備えられている。したがって、本実施の形態にお
けるソフトクリーム状食品用サーバーは、本発明にかか
る半固形食品押出装置を備える半固形食品盛りつけ装置
となっている。
【0055】すなわち本実施の形態にかかる単発方式の
ソフトクリーム状食品サーバー(以下、単発サーバーと
する)は、上記ソフトクリーム状冷菓(以下、単に冷菓
と略す)を封入して包装してなる一つの小分け押出容器
(以下、押出容器と略す)から、上記押出手段によって
上記冷菓をコーンなどの喫食容器(盛りつけ容器)に押
し出して盛りつけるものである。具体的には、図2に示
すように、本実施の形態にかかる単発サーバー1は、冷
菓押出機構(半固形食品押出装置、押出手段)2、およ
び盛りつけ機構(盛りつけ手段)3を備えている。
【0056】冷菓押出機構2は、プッシャー(押圧部
材)21と水平台(押出容器載置手段)22とプッシャ
ー駆動部(押圧部材駆動機構)23と容器縁押さえ部
(容器押さえ手段)24とを有している。図1にも示す
ように、プッシャー21は、水平台22の上に配置さ
れ、プッシャー駆動部23によって上下方向に駆動可能
に設けられている。水平台22は、設置された単発サー
バー1において略水平となるように設けられており、そ
の上方(表面)に押出容器8を載置可能としている。ま
た、水平台22の中央部近傍には、押出冷菓通路孔(食
品通路孔)22aが形成されている。
【0057】プッシャー21には、該プッシャー21と
同期して動くことができるスライダー(平板部材)25
が設けられており、該スライダー25とプッシャー21
とはスライダー軸25aに沿って上下できるようになっ
ている。スライダー25には、その両端部にそれぞれ突
起部26・26が設けられている。この突起部26・2
6は、プッシャー21の下降に伴い、容器縁押さえ部2
4に設けられている当接部242・242と当接可能と
なっている。なお、突起部26や当接部242を含めた
容器縁押さえ部24の駆動に関しては後述する。また、
図1には、説明の便宜上,スライダー25を省略して突
起部26・26のみを記載している。
【0058】上記プッシャー21の具体的な構成として
は特に限定されるものではなく、水平台22上にある押
出容器8を水平台22の上方から所定の圧力かつ所定の
速度で押圧できるものであればよい。
【0059】また、水平台22の具体的な構成も特に限
定されるものではなく、押出容器8を載置してプッシャ
ー21により該押出容器8を押圧した際に、後述する排
出口84aから下方のコーン(盛りつけ容器)9に対し
て冷菓を安定して押し出すことができるような構成であ
れば特に限定されるものではない。したがって、水平台
22は押出容器8をその表面に載置する押出容器載置手
段としての構成を有していればよい。
【0060】加えて、プッシャー駆動部23の構成も特
に限定されるものではなく、従来公知の方法、たとえば
空気圧、油圧などの加圧流体圧、機械的往復運動、バネ
の推力などを用いることができるが、実用的には、モー
ターの回転運動を減速機およびカム(またはクランク)
あるいはピニオンとラックまたはリニアドモーターなど
を介して往復運動に変換する構成が好ましく用いられ
る。なお、図2で示すプッシャー駆動部23は、その外
観が容器縁押さえ部24の後方に見えているのみで、そ
の全体の構成は単発サーバー1の後方に配置しているこ
とになる。
【0061】さらに、プッシャー21および水平台22
の動作も特に限定されるものではない。本実施の形態で
は、プッシャー駆動部23によってプッシャー21のみ
が上下駆動するようになっているが、水平台22が駆動
するようになっていてもよいし、プッシャー21および
水平台22の双方ともに駆動するようになっていてもよ
い。すなわち、プッシャー21と水平台22との間に載
置される押出容器8を効率的かつ十分に押圧して、内部
の冷菓を押し出すようにできるのであれば、冷菓押出機
構2の構成は特に限定されるものではない。
【0062】ただし、本発明においては、図1に示すよ
うに、載置した押出容器8の高さをAとすると、プッシ
ャー21が最上方の位置(上死点)まで上昇した状態
で、プッシャー21の下端から水平台22の表面までの
間隔をプッシャー21のストロークRは、上記高さA
と、押出容器8を水平台22とプッシャー21との間に
載置するためのマージンPとの和となっている(R=A
+P)。それゆえ、冷菓押出機構2においては、プッシ
ャー21および水平台22との配置関係においては、プ
ッシャー21および水平台22の間隔が上記ストローク
Rを満たすようになっている必要がある。なお、上記マ
ージンPは、後述する容器縁押さえ部24における縁押
さえ枠241が水平台22上を開放したり閉鎖したりす
る動作のためのマージンでもある。
【0063】また、図2に示す構成では、冷菓押出機構
2の側方(図2では左側)に操作部51が設けられてい
る。この操作部51の構成や配置位置は、本発明にかか
る単発サーバー1を操作できるようになっていれば特に
限定されるものではない。本実施の形態では、たとえ
ば、自動盛りつけを開始させたり強制終了させたりでき
るような押しボタンスイッチ52や、点灯すれば操作中
であることを示すLEDランプ53などが設けられる構
成を用いている。
【0064】盛りつけ機構3は冷菓押出機構2の下方に
配置されており、上記冷菓を盛りつける喫食容器として
のコーン(盛りつけ容器)9を保持する喫食容器保持台
31と、この喫食容器保持台31を上下方向に駆動する
ための上下方向駆動部32と、この喫食容器保持台31
を回転駆動させるための回転方向駆動部33とを備えて
いる。
【0065】上記喫食容器保持台31の構成は特に限定
されるものではなく、盛りつけ容器としてコーン9が用
いられる場合にはコーン9を保持できるような形状を有
していればよく、その他の盛りつけ容器が用いられる場
合には、その盛りつけ容器に対応した形状を有していれ
ばよい。また、冷菓の種類や盛りつけ用途に合わせて種
々の喫食容器保持台31が適宜交換可能となっていても
よい。また、上下方向駆動部32および回転方向駆動部
33の構成も特に限定されるものではなく、上記プッシ
ャー駆動部23と同様の従来公知の各種構成を好適に用
いることができる。
【0066】上記喫食容器保持台31は、回転方向駆動
部33により回転駆動するが、このときの回転は、上記
冷菓押出機構2における押出冷菓通路孔22aの中心
軸、すなわち冷菓の押出軸に対して偏心的に回転するよ
うになっていることが好ましい。これによって、喫食容
器保持台31に対して効率的に「とぐろ巻き」形状に冷
菓を盛りつけることができる。他にも、上下方向駆動部
32および回転方向駆動部33の駆動方法を変化させる
ことによって、冷菓を様々な形状に盛りつけることが可
能になる。
【0067】なお、本発明においては、上記単発サーバ
ー1は上記盛りつけ機構31を備えていない構成であっ
てよい。上記盛りつけ機構31を装備しておれば、押し
出しから盛りつけまで一貫して自動化することができる
ので販売時の手間をより一層省くことができるものの、
たとえばソフトクリーム状冷菓を「とぐろ巻き」に盛り
つけるような場合には、熟練者により人手で盛りつける
方が効率的な場合もある。したがって、たとえば本実施
の形態にかかる単発サーバー1においては、上記盛りつ
け機構31が備えられておらず、冷菓押出機構2の下方
に、人手による盛りつけが可能な程度の大きさの空間部
を形成する構成としても構わない。
【0068】本実施の形態では、図1および図2に示す
ように、略円錐形状の外形を有し、予めソフトクリーム
状冷菓を封入してなっている押出容器(略円錐容器)8
を用いる。該押出容器8の具体的な形状や構造などは特
に限定されるものではないが、たとえば、図3に示すよ
うに、略円錐形状で複数の階段状段部82が形成された
容器本体81と、略円錐形状の底面に対応する開口面8
3に取り付けられる蓋板部84および蓋板部84に積層
されてなる補助蓋板部85とからなっている構成のもの
を好適に用いることができる。
【0069】上記容器本体81の材質は特に限定されな
いが、内部に冷菓80を封入する点から、たとえば、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、高密度ポリエチレンのような
硬質の薄肉合成樹脂製のものが好適に用いられる。ま
た、容器本体81における略円錐形状の頂点側は、平坦
な押圧面81aとなっていることが好ましい。このよう
な押圧面81aが形成されていれば、プッシャー21に
よって押出容器8を確実に押圧して内部の冷菓80を押
し出すことができる。
【0070】上記階段状段部82の段数は特に限定され
るものではない。この階段状段部82は、プッシャー2
1によって容器本体81を効率的かつ確実に押圧して、
最終的に平板状になるまで押しつぶすために設けられて
いるものである。したがって、上記段数は、容器本体8
1のサイズや成形加工、あるいはプッシャー21による
押圧条件などによって適宜設定されることになる。
【0071】上記蓋板部84は、その中央部に排出口8
4aが設けられており、この排出口84aは、補助蓋板
部85にて閉鎖されてなっている。蓋板部84および補
助蓋板部85の材質は特に限定されないが、蓋板部84
については、容器本体81内の冷菓を十分封入できるよ
うな強度を有していることが好ましいため、容器本体8
1と同様に硬質の薄肉合成樹脂製のものが好ましい。
【0072】一方、補助蓋板部85については、押出容
器8の押圧に際しては、該補助蓋板部85が閉鎖してい
る排出口84aが開放されていなければならないため、
蓋板部84から剥がし易い軟質のシート材、たとえば軟
質樹脂製のシートや、紙に軟質の樹脂をコートしたよう
な積層シートなどが好ましく用いられる。また、補助蓋
板部85の形状や大きさは特に限定されるものではな
く、排出口84aを閉鎖できる形状や大きさを有してい
ればよい。
【0073】上記補助蓋板部85としては、たとえば、
図3に示すような形状の粘着剤付きプラスチックシール
などが好ましく用いられる。このプラスチックシールと
しての補助蓋板部85は、排出口84aとその周囲の蓋
板部84の上に図示しない粘着剤などを介して貼り付け
られており、周囲の一部のみ粘着剤が塗布されていない
把手部85aとなっている。このように補助蓋板部85
が排出口84aとその周囲の蓋板部84のみを覆うよう
な構成であれば、簡素な構成で確実に排出口84aを閉
鎖できる上に、使用時に把手部85aを摘まむだけで容
易に補助蓋板部85を剥がすことができる。
【0074】上記構成の押出容器8であれば、開口面8
3が円錐形状の底面側となるので、広い開口面83から
冷菓を容易かつ迅速に封入できる。また、押出容器8の
蓋板部84側を水平台22上に載置した状態で頂点側を
押圧して冷菓を押し出すことになるため、断面積の小さ
い側から大きい側に向かって力が加えられていくことに
なる。その結果、押出容器8を階段状段部82で効率的
に押し潰すことが可能になり、冷菓を確実かつ容易に押
し出すことができる。
【0075】上記押出容器8は、実用上は、内部に大量
生産した冷菓を充填した上でストッカーなどで冷凍保管
しておき、必要時にストッカーから取り出して、本実施
の形態にかかる冷菓盛りつけ容器1の水平台22上にセ
ットすればよい。
【0076】上記単発サーバー1が備える冷菓押出機構
2においては、上記押出容器8の構成上、単に上からプ
ッシャー21で押出容器8を押圧すると、押出容器8の
縁部86から内部の冷菓80が漏れ出すおそれが高くな
る。この縁部86は、図3から明らかなように、容器本
体81に対して上記蓋板部84および補助蓋板部85が
シールされているのみであって、容器本体81と蓋板部
84とが連続した状態で一体化して形成されているわけ
ではない。それゆえ、プッシャー21の押圧によって押
出容器8内の内圧が高くなると、構造上「弱い」縁部8
6から冷菓が漏れ出し易くなる。そこで、図1および図
2に示すように、プッシャー21による押圧時に押出容
器8の縁部86を押さえるために、上述した容器縁押さ
え部24が設えられている。
【0077】具体的には、上記容器縁押さえ部24は、
図1、図4、および図5に示すように、押出容器8を載
置する容器載置部22bを介して互いに対向して配置さ
れる右押さえ部)24aと左押さえ部24bとから構成
されている。
【0078】なお、本実施の形態では、図2に示す冷菓
盛りつけ容器1における手前側では、押出容器8を水平
台22の容器載置部22bに載置可能とするように壁面
などを設けていない。換言すれば、冷菓押出機構2の手
前側は、押出容器8を水平台22の容器載置部22bに
載置可能とする大きさの開口が、水平台22に通ずるよ
うに形成されていることになる。そこで、この開口が形
成されている側を前方とする。したがって、この前方に
は、盛りつけ機構3の喫食容器保持台31や操作部51
も設けられていることになる。
【0079】また、上記前方の反対側、すなわち外形し
か図示していないプッシャー駆動部23やその他の図示
しない駆動機構などが設けられている背面側を後方とす
る。したがって、図1および図5も前方から見た図とな
る。また、前方から見て水平台22の左右となる位置に
上記容器縁押さえ部24が配置されており、前方から見
て向かって右側にある容器縁押さえ部24を右押さえ部
24aとし、向かって左側にある容器縁押さえ部24を
左押さえ部24bとする。
【0080】上記右押さえ部24aおよび左押さえ部2
4bは、図5に示すように、その間に介在する水平台2
2における容器載置部22b(図4参照)およびこの上
に載置される押出容器8(図1参照)を中心として互い
に鏡面対称となる構造となっている。
【0081】具体的には、右押さえ部24aおよび左押
さえ部24b何れも、前方でかつ水平台22の前後の広
がりに沿った位置には、押出容器8の縁部86を押さえ
ることが可能なような形状を有し、押出容器8の左右側
方からそれぞれ該押出容器8に向かって倒れ込むように
可動する縁押さえ枠(可動部材)241が設けられてい
る。また、右押さえ部24aおよび左押さえ部24bの
何れにおいても、縁押さえ枠241は、図示しない弾性
部材、たとえばスプリングによって常に開放方向、すな
わち、図4および図5に示すように、水平台22に対し
て略直立する側の方向に付勢されて可動するようになっ
ている。
【0082】このように、一対の縁押さえ枠241・2
41によって側方から押出容器8の縁部86を挟み込む
ように押さえることによって、押出容器8を押さえる状
態をより安定化するとともに、2つの縁押さえ枠241
・241で押出容器8の縁部86を押さえるため、縁押
さえ枠241・241を小型化することができる。ま
た、このような縁押さえ枠241・241であれば、冷
菓が漏れ易い蓋板部84周囲の縁部86のみを押さえる
ことになるので、冷菓の漏れをより一層確実に防止する
ことができるとともに、構成をより一層小型化すること
もできる。
【0083】さらに、冷菓押出機構2における水平台2
2の前方となる位置に、開口が形成され、この前方から
見て左右の位置に縁押さえ枠241・241が取り付け
られることになる。そのため、縁押さえ枠241・24
1は押出容器8の載置を妨げることのない位置に配置す
ることができる。
【0084】また上記一対の縁押さえ枠241・241
のそれぞれには、後方でかつ水平台22とスライダー2
5との間となる間隙27に対応する位置に、当接部24
2が設けられている。この当接部242の具体的な形成
位置は、上記突起部26に個々に接触するように、軸部
243(後述)近傍でかつ水平台22の後方側の端部か
らはみ出す位置である。またその形成方向は、各縁押さ
え枠241が傾斜する側に対して略垂直の角度で突出す
る方向、つまり縁押さえ枠241の広がり方向に対し
て、該縁押さえ枠241が傾斜する側の法線方向に略直
角となる方向となっている。
【0085】さらに、図4に示すように、縁押さえ枠2
41における水平台22への接触部分であり縁押さえ枠
241における後方から当接部242が分岐している部
分には軸部243が設けられている。この軸部243
は、水平台22における容器載置部22bを挟持するよ
うな側方の位置(図1および図2も参照)で、前方から
後方に向かって伸びるように配置されており、これによ
って、縁押さえ枠241が水平台22表面に対して倒れ
込むように回転移動可能となっている。
【0086】なお図4では、説明の便宜上、図1または
図2における右押さえ部24aのみを図示しており、も
う一方の左押さえ部24bは、スライダー25の配置さ
れている方向に沿って、水平台22を介した側に配置さ
れることになる。また、その形状は、図4における右押
さえ部24aを鏡面対称とした構造であって、詳細な構
成は全く同様である。
【0087】さらに、上記水平台22とスライダー25
との間には、図4および図5に示すように、上記間隙2
7が設けられている。この間隙27は、上記スライダー
25が下降するための空間とつながっており、スライダ
ー25と水平台22との間に配置されることになる上記
当接部242が、水平台22表面に平行な位置から水平
台22表面よりも下方側に回転移動可能とするために設
けられているものである。
【0088】なお、本実施の形態では、この間隙27
は、水平台22およびスライダー25との間で略帯状の
形状に形成されることになるが、これに限定されるもの
ではなく、当接部242が十分回転可能となっているよ
うな形状であればよい。したがって、たとえば、当接部
242のある左右の側方にのみ間隙27が形成され、容
器載置部22bのある中央部では水平台22がスライダ
ー25にできる限り近づくように形成されていてもよ
い。
【0089】上記当接部242は、図1に示すように、
水平台22の表面にほぼ対応するように配置されるよう
になっており、当接部242がこの位置にあれば、これ
と直角を成すように設けられている縁押さえ枠241は
水平台22表面に対して略垂直となる方向でかる前方か
ら後方に平面的な広がりを有するように略直立した状態
となる。なお、図1で当接部242の一部が水平台22
によって隠れて点線で示してあるのは、当接部242が
上記間隙27に対応する位置に配置されるためである。
また図1では、説明の便宜上、スライダー25を省略し
ている。
【0090】上記の状態(図1に示す状態)では、当接
部242の上面にスライダー25に設けられている突起
部26が当接した状態となる。その後、スライダー25
が下降すると、突起部26により当接部242の上面が
押さえられ、当接部242が軸部243を中心に回転し
て下降すると、この動きに対応して縁押さえ枠241が
水平台22の表面に対して倒れ込むことになる。この縁
押さえ枠241の移動に関しては、スライダー25の説
明も含めて後に詳述する。
【0091】上記縁押さえ枠241の形状は、押出容器
8における縁部86の形状に合わせたものとなってお
り、特に限定されるものではない。本実施の形態では、
押出容器8が略円錐形状となっているため底面の周囲と
なる縁部86も円形となっている。ここで縁押さえ枠2
41は押出容器8の左右側方からそれぞれ上記縁部86
を押さえるようになっているため、図4に示すように、
個々の縁押さえ枠241の形状は半円形状となってい
る。
【0092】上記当接部242の形状は、上記スライダ
ー25に設けられている突起部26に当接した上で、突
起部26の押し下げに伴って上記軸部243を基点に水
平台22の表面に相当する位置から水平台22の下方側
へ回転可能となるような形状であれば特に限定されるも
のではない。しかしながら、本実施の形態では、図4に
示すように、突起部26に十分当接できるような長さを
有する略柱形状の当接部242が、縁押さえ枠241の
広がり方向に対して略垂直に突出するように形成される
ことが好ましい。
【0093】これは、本発明にかかる半固形食品押出装
置としての単発サーバー1の横方向(上記左右方向)の
幅を小さくするためである。すなわち図1に示すよう
に、当接部242は、当初は、水平台22表面に平行な
水平状態にあるが、突起部26により押し下げられるこ
とで最終的には、図1における二点鎖線で示すように、
上下方向に沿った配置、すなわち水平台22表面に対し
て垂直な状態(垂直状態)となる。
【0094】このとき、略柱形状ではなく、より大きな
サイズであるとするならば、図示しない単発サーバー1
のケーシングと、冷菓押出機構2の側方との間に、垂直
状態となった当接部242分だけのスペースを設ける必
要があり、サイズの小型化を妨げかねないので好ましく
ない。それゆえ、当接部242は略柱形状であることが
好ましい。したがって、略柱形状の当接部242の幅Q
は、縁押さえ枠241における軸部243周辺の厚さ以
下となっていることが好ましい。あまり幅Qが厚くなり
過ぎると、上記と同様の理由で冷菓押出機構2の側方に
余分なスペースを要することになるので好ましくない。
【0095】本発明では、さらに、上記構成の容器縁押
さえ部24を移動させる移動機構(可動部材移動手段)
を備えている。この移動機構は、上記スライダー25と
このスライダー25に設けられている突起部26とを含
むものである。この移動機構は、プッシャー21の押出
動作と同期して移動し、その移動によって縁押さえ枠
(可動部材)241を容器載置部22b側に向かって移
動させて押出容器8の縁部86を押さえ、かつその押さ
えた状態を保持するようになっている。
【0096】まず、上記スライダー25は、冷菓押出機
構2の後方で水平台22の後方側の端部に近接した位置
に、上記間隙27を介して設けられ、水平台22の左右
方向に広がりを有する平板部材となっている。このスラ
イダー25は上述したように、プッシャー21の動作と
同期して水平台22表面の略法線方向に移動可能となっ
ている。
【0097】このスライダー25は、プッシャー21と
同期して下降するに伴い、上記突起部26で当接部24
2を押し下げる。これによって、縁押さえ枠241が容
器載置部22b側へ倒れ込み、水平台22表面に重なる
状態となるように可動することになる。
【0098】上記突起部26は、上述したように、スラ
イダー25の左右の端部近傍に形成されている。この突
起部26の形状は特に限定されるものではなく、スライ
ダー25から水平台22に接触しない程度に(上記間隙
27の間隔未満で)突出して、上記当接部242の上面
に確実に当接した上で、当接部242を上方から押し下
げて該当接部242を軸部243を中心に回転させるよ
うになっていればよい。ただし、本実施の形態では、突
起部26は、当接部242の上面と接触するために面取
りされて曲面を有している先端部26aを有しており、
またこの先端部26とは反対方向にある程度の長さを有
する形状を有している。
【0099】つまり、本実施の形態における突起部26
は、スライダー25の移動方向(図2に示す単発サーバ
ー1の上下方向)に沿って長さを有する略線状の形状を
有している。このように突起部26がスライダー25の
移動方向に沿って長さを有していると、スライダー25
の下降によって突起部26が上記当接部242を押し下
げた場合に、最終的に突起部26が当接部242の上面
(当接部242の表面)全体に接触することになり、当
接部242の回転移動状態を確実に保持することができ
るという利点がある。
【0100】ここで、上記突起部26の長さについて
は、プッシャー21がストロークR分移動するに伴って
スライダー25が移動しても、突起部26が当接部24
2を垂直配置の状態で保持できる程度の長さであれば特
に限定されるものではない。ただしスライダー25の上
下方向の長さを大きくさせないためには、図1に示すよ
うに、水平台22表面からはみ出る当接部242の幅と
突起部26の長さとの和がほぼ押出容器8の高さAに相
当している程度であることが好ましい。これによって、
スライダー25を不必要に大きくすることなく、突起部
26により当接部242の位置を確実に保持することが
できる。なお、上記突起部26と当接部242との接触
状態については、冷菓の押出動作を説明する際に詳述す
る。
【0101】上記スライダー25の形状についても特に
限定されるものではない。ここで、スライダー25には
突起部26が1つずつ計2つ設けられており、各突起部
26は互いに対向して配置される一対の容器縁押さえ部
24(右押さえ部24a・左押さえ部24b)の当接部
242の上面に当接してこの当接部242を押し下げる
ことによって、縁押さえ枠241を水平台22表面に向
かって倒れ込ませるように傾斜させることになる。した
がって、突起部26の位置がずれると、一対の縁押さえ
枠241・241の傾斜状態もそれぞれずれることにな
る。
【0102】それゆえ、上記スライダー25は左右方向
に広がりを有する平板状であることが好ましく、該平板
の左右側方にそれぞれ突起部26・26が形成されてな
ることが好ましい。これによって、2つの突起部26・
26が同じように下降していくことになるので、一対の
縁押さえ枠241・241を同程度に傾斜させていくこ
とが可能になる。
【0103】また、スライダー25を上下駆動可能にす
るためのスライダー軸25aについても特に限定される
ものではないが、上記スライダー25の形状が平板状で
あることが好ましいことから、その平板を十分に支えら
れるように、突起部26・26が設けられている左右側
方近傍に1本ずつ上下方向にスライダー軸25a・25
aが設けられていることが好ましい。これによって、ス
ライダー25が上下方向に移動する際に歪むようなこと
がなく、突起部26・26の位置をより正確に保持する
ことができる。
【0104】図4および図5に示すように、水平台22
においては、その中央に設けられる押出冷菓通路孔22
aの周囲に容器載置部22bが設けられている。つまり
水平台22の中央部に容器載置部22bが設けられてい
ることになる。この容器載置部22bはなくてもよい
が、冷菓の押し出しを安定化するとともに、押出容器8
の縁部86を確実に押さえるために設けられていること
が好ましい。この容器載置部22bの形状は、押出容器
8における開口面83に対応するように水平台22表面
から突出してなる円形状であることが好ましい。
【0105】このように円形状に突出する容器載置部2
2bが設けられていると、容器載置部22b表面と縁押
さえ枠241とによって縁部86が挟まれることになる
ため、縁押さえ枠241による縁部86を押さえる効果
をより一層向上させることができる。しかも、容器載置
部22bが水平台22表面から突出しているため、押出
容器8の排出口84aと水平台22の押出冷菓通路孔2
2aとの位置を合わせた状態がずれることがなく、冷菓
の押し出しをより確実なものとすることができる。
【0106】上記容器縁押さえ部24の動きも含めて、
本実施の形態の単発サーバー1において、本発明にかか
る冷菓押出機構2によって実施される冷菓の押し出し動
作とその後の冷菓の盛りつけ動作とについて説明する。
【0107】まず、喫食容器保持台31にコーン9をセ
ットするとともに、水平台22上に押出容器8を載置す
る。このとき押出容器8は、図1や図2に示すように、
蓋板部84(すなわち開口面83)側を下方にして容器
載置部22b上に載置する。これによって、押出容器8
の排出口84aと押出冷菓通路孔22aとの位置を容易
に合わせることができる。
【0108】しかもこの時点では、図5に示すように、
冷菓押出機構2のプッシャー21はストロークR分上昇
した最上方(上死点)に位置しているとともに、容器縁
押さえ部24における縁押さえ枠241・241は、図
示しないスプリングによる付勢で水平台22表面に対し
て略直立するような状態となっている。そのため、冷菓
押出機構2の前方にはストロークR分の開口が形成され
ることになり、水平台22における容器載置部22bに
対して押出容器8を容易かつ確実に載置することができ
る。また、このときの当接部242は、図8(a)に示
すように、当接部242は、スライダー25の突起部2
6がその上面に当接し、かつ水平台22の表面に対して
平行な状態となっている。
【0109】次に、操作部51の押しボタンスイッチ5
2を押すことによって、盛りつけ機構3の上下方向駆動
部32が動作を開始して、喫食容器保持台31を所定ス
トローク上昇させて冷菓を盛りつける開始位置(上死
点)まで到達させる。喫食容器保持台31が開始位置へ
達すれば、盛りつけ準備動作が完了したことになるの
で、プッシャー駆動部23が動作を開始して、プッシャ
ー21を下方の水平台22に向かって降下させる。その
後、冷菓の押出開始に対応して回転方向駆動部33が回
転動作を開始する。
【0110】ここで上記プッシャー21と水平台22表
面との間隔であるストロークRは、押出容器8の高さA
と押出容器8を載置するためのマージンPとの和となっ
ている。そのため、まずプッシャー21は、喫食容器保
持台31が所定ストローク上昇して冷菓を盛りつける開
始位置(上死点)まで到達する前に下降し始め、喫食容
器保持台31が開始位置に到達して盛りつけ準備動作が
完了した時点では、すでに上記マージンP分だけ下降し
ていることが好ましい。これによって押出動作に要する
時間をより一層短縮することができる。
【0111】また、上記盛りつけ準備動作が完了した時
点では、上記間隔Pを埋めるように先行してプッシャー
21が下降して押出容器8の押圧面81aに到達するこ
とになるが、このとき、プッシャー21の下降に合わせ
てスライダー25も同期して下降していく。
【0112】このスライダー25に設けられている突起
部26は上記当接部242の上面に当接した状態にある
ので、該スライダー25がプッシャー21とともに下降
すれば、図8(b)に示すように、スライダー25の下
降に伴って、突起部26が当接部242を下方に押し下
げることになる。当接部242は軸部243によって回
転可能となっているために、スライダー25による押し
下げに伴って徐々に傾斜していく。
【0113】しかも、当接部242と縁押さえ枠241
とは上記のように略垂直の位置関係になっており、かつ
縁押さえ枠241は上記図示しないスプリングによって
水平台22表面に対して略直立する方向に弾性力が加え
られているので、図6に示すように、突起部26による
当接部242の押し下げによって該当接部242が水平
台22表面から下方に向かって傾斜するに連れて、縁押
さえ枠241も水平台22表面(押出容器8の縁部8
6)に向かって徐々に倒れ込むように傾斜していく。
【0114】その後、プッシャー21が間隔Pだけ下降
した時点で、プッシャー21の下端が押出容器8の押出
面81aに略当接することになる。この時点では、図8
(c)に示すように、当接部242は、当初の水平台2
2の表面に平行な位置から90°回転して、スライダー
25の押し下げ方向(スライダー軸25aの伸びる方
向)、つまり水平台22表面に対して略垂直に配置する
ことになる。その結果、図7に示すように、当接部24
2に対して垂直に設けられる縁押さえ枠241は、水平
台22表面に完全に倒れ込んで重なり、水平台22表面
は容器載置部22b近傍を除いて全て縁押さえ枠241
によって覆われることになる。
【0115】それゆえ、容器載置部22bに押出容器8
を載置すれば、図9に示すように、縁押さえ枠241に
よって押出容器8の縁部86が全て押さえられる。その
ため、この状態でプッシャー21が押出容器8を押圧し
ても、押出容器8の内圧が高まって縁部86から冷菓が
漏れ出すようなことがなく、排出口84aのみから確実
に冷菓を押し出すことができる。
【0116】上記のように容器縁押さえ部24によって
押出容器8の縁部86が全て押さえられた状態では、プ
ッシャー21はまだ押出容器8の押出面81aに当接し
た状態である。その後、プッシャー21により押出容器
8の押圧面81aが押圧されて冷菓の押し出しが開始さ
れ、徐々に押出容器8が押し潰されていく。このとき、
押出容器8における補助蓋板部85(図3参照)は予め
蓋板部84から剥がされて排出口84aが開放されてい
る状態となっている。そのため、プッシャー21による
容器本体81の押圧で、容器本体81内の冷菓80が排
出口84aから容易に押し出されることになる(図3参
照)。
【0117】また、上記冷菓の押し出しと同時に、上下
方向駆動部32によって喫食容器保持台31も徐々に下
降する。しかもこのとき回転方向駆動部33によって喫
食容器保持台141は回転しているので、押し出された
冷菓がコーン9に対して「とぐろ巻き」形状で盛りつけ
られていく。
【0118】なお、プッシャー21の下降速度は自由に
調節できるようになっていることが好ましい。またプッ
シャー21の下降速度を変えるとともに、回転方向駆動
部33の駆動方法を変化させることによって、上記「と
ぐろ巻き」以外に、さまざまな形状で冷菓を盛りつける
ことができる。
【0119】ここで押出容器8を押圧する段階ではスラ
イダー25はプッシャー21とともに下降しているが、
突起部26は上述したようにスライダー25の移動方向
に沿って長さを有する線状形状を有しているので、スラ
イダー25が下降し続けても、図8(c)に示すよう
に、突起部26の側面が当接部242の上面に当接して
当接部242が略垂直となっている状態を保持し続け
る。したがって、縁押さえ枠241も押出容器8の縁部
86を押さえ続けた状態を保持することになる。
【0120】その後、押出容器8から冷菓が完全に押し
出されて潰れて平板状となった後には、プッシャー駆動
部23はプッシャー21を下降させる駆動から上昇させ
る駆動に切り換わり、プッシャー21は水平台22に最
も接近した位置(ほぼ下死点となる位置)から最上方と
なる位置(上死点)まで移動を開始する。
【0121】このとき、プッシャー21とともにスライ
ダー25および突起部26も上昇するので、当接部24
2は、図8(c)に示すような略垂直となっている状態
から、図8(b)に示すような傾斜状態を経て、図8
(a)に示すような水平台22に平行な状態(水平状
態)に戻る。したがって、図示しないスプリングによっ
て縁押さえ枠241は開放方向に付勢されているので、
縁押さえ枠241も図7に示すような倒れ込んだ状態か
ら、図6に示すような傾斜状態を経て、図5に示すよう
な水平台22表面に対して略垂直に直立する状態に自然
に戻る。
【0122】一方、上下方向駆動部32は冷菓の盛りつ
けに際して上から下に下降する動作を行っているので、
喫食容器保持台31が完全に下降して最下位置にまで到
達していなければ、そのまま動作を続けて、喫食容器保
持台31を最下位置にまで戻す。
【0123】このようにプッシャー21、容器縁押さえ
部24、および喫食容器保持台31を、盛りつけ開始前
の元の位置である待機状態まで復帰させた後に、各駆動
部の動作を終了させる。そして、押し潰された押出容器
8を水平台22上から取り出して、一連の冷菓の盛りつ
けを終了する。
【0124】なお、上述した説明における図8(a)〜
(c)および図1並びに図2では、説明の便宜上、実質
的には断面図となっているため、縁押さえ枠241も、
断面となっている押出容器8の縁部86のみを押さえる
部分のみ記載している。しかしながら実際の縁押さえ枠
241の形状は、図4および図5並びに9に示すよう
な、縁部86に対応した形状となっていることは言うま
でもない。
【0125】上記当接部242の上面に対する突起部2
6の先端部26aの当接位置については、特に限定され
るものではないものの、本発明の目的が「縁押さえ部」
の移動ストロークを小さくすることを鑑みれば、できる
限り縁押さえ枠241を効率的に動かすことができる位
置であることが好ましい。そこで、本実施の形態では、
右押さえ部24aおよび左押さえ部24bが水平台22
における最側方近傍に配置されている構成であれば、当
接部に242おいて、図8(a)に示すように、該軸部
243にできる限り近い位置で突起部26を当接させて
いる。
【0126】このように軸部243にできる限り近い位
置で突起部26と当接部242とを当接させれば、当接
部242の回転半径が小さいために突起部26で少し押
し下げられただけで、当接部242を十分に押し下げる
ことができる。一方、当接部242における軸部243
から離れた位置に突起部26が当接すると、回転半径が
大きくなるために、突起部26でかなり押し下げられて
も当接部242の傾斜度は小さくなってしまう。それた
め十分に当接部242を押し下げるためには、結果的に
突起部26およびスライダー25のストロークが大きく
なるので、当接部242における軸部243から離れた
位置に突起部26を当接させることは好ましくない。
【0127】このように本発明にかかる単発サーバー1
は、少なくとも上記構成の冷菓押出機構2を備えてい
る。この冷菓押出機構2は、一対の縁押さえ枠241を
含む容器縁押さえ部24を備えている。この一対の縁押
さえ枠241は、待機状態では水平台22に対して略垂
直の状態となる一方、押出容器8の縁部86を押さえる
際には、略垂直状態から容器載置部22b側へ倒れ込ん
で水平台22表面に重なる状態となるように、軸部を中
心として可動する。さらにこの可動は、スライダー2
5、突起部26、および当接部242を含む移動機構に
よってなされる。
【0128】そのため、待機状態で縁押さえ枠241を
立った状態とし、これを倒して縁部86を押さえること
になるので、縁押さえ枠241の待機状態に必要な空間
は、押出容器8の載置空間に隣接させることで、冷菓押
出機構2を最小化することができる。それゆえ、縁押さ
え枠の241可動に必要な空間をできる限り減らすこと
が可能になり、単発サーバー1全体を小型化することが
できる。
【0129】また、上記スライダー25・突起部26・
当接部242を含む移動機構では、プッシャー21の動
作に連動して縁押さえ枠241を移動させて押出容器8
を押さえることになるので、別途、縁押さえ枠241を
動作させるための複雑な駆動機構を設ける必要がなくな
る。その結果、冷菓押出機構2およびこれを備える単発
サーバー1のより一層の小型化と構成の簡素化を図るこ
とができる。
【0130】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1記載の
半固形食品押出装置は、上記押圧部材とは別に小分け押
出容器の少なくとも一部を押さえることによって、内圧
の上昇に伴う半固形食品の漏れ出しを防止する容器押さ
え手段を備えているとともに、該容器押さえ手段は、周
囲から倒れ込むように可動して小分け押出容器を押さえ
るように水平台上に取り付けられている可動部材を含ん
でいる構成である。
【0131】それゆえ上記構成では、小分け押出容器を
押さえて半固形食品が漏れ出しを防止する容器押さえ手
段を、周囲から小分け押出容器を押さえることができる
ような位置で水平台上に取り付けている。そのため、従
来とは異なり、載置された小分け押出容器と容器押さえ
手段との距離をより短くすることができる。その結果、
容器押さえ手段を駆動させる駆動機構のストロークが大
きくなるような事態が回避され、装置をより小型化する
ことができるという効果を奏する。また、容器押さえ手
段の移動距離が短いことから容器押さえに要する時間を
短縮できるので、一回の盛りつけ動作を迅速化すること
ができるという効果も併せて奏する。
【0132】本発明の請求項2記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項1記載の構成に加えて、上記水平台
は、中央部に小分け押出容器を載置する容器載置部を有
しているとともに、上記容器押さえ手段に含まれる可動
部材は、該容器載置部を挟持するように対向して水平台
上に配置され、容器載置部側に向かって可動する一対の
部材となっている構成である。
【0133】それゆえ上記構成では、容器載置部に安定
して載置された小分け押出容器を、一対の可動部材によ
って側方から挟み込むように押さえることになるので、
小分け押出容器を押さえる状態がより安定化するという
効果を奏する。また、2つの可動部材で小分け押出容器
を押さえるため、可動部材そのものが小型化することが
可能になり、ひいては装置全体をより小型化することが
できるという効果も併せて奏する。
【0134】本発明の請求項3記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項2記載の構成に加えて、上記小分け押
出容器として、略円錐形状で複数の階段状段部が形成さ
れた容器本体と、略円錐形状の底面に対応する開口面に
取り付けられる蓋板部とを有しており、該蓋板部には内
部の半固形食品を押し出すための排出口が設けられてい
る略円錐容器が用いられるとともに、上記水平台におけ
る容器載置部には、上記略円錐容器の蓋板部側を載置し
た状態で排出口に対応する部位に食品通路孔が形成され
ており、上記押圧部材は、蓋板部側が容器載置部に載置
された状態にある略円錐容器の頂点側を押圧する位置に
配置されている構成である。
【0135】それゆえ上記構成では、上記略円錐容器で
あれば広い開口面から半固形食品を容易に封入できると
いう効果を奏する。また、略円錐容器の蓋板部側を載置
した状態で略円錐容器の頂点側を押圧して半固形食品を
押し出すことになるため、略円錐容器を効率的に押し潰
すことが可能になり、半固形食品を確実かつ容易に押し
出すことができるという効果も併せて奏する。
【0136】本発明の請求項4記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項3記載の構成に加えて、さらに、上記
容器押さえ手段は、略円錐容器の蓋板部側を上記容器載
置部に載置した状態で、上記蓋板部周囲となる縁部のみ
を押さえるようになっている構成である。
【0137】それゆえ上記構成では、半固形食品の漏れ
易い略円錐容器の縁部を容器押さえ手段によって押さえ
るので、半固形食品の漏れをより一層確実に防止するこ
とができるという効果を奏する。
【0138】本発明の請求項5記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項2、3、または4記載の構成に加え
て、さらに、押圧部材の押出動作と同期して移動し、そ
の移動によって上記可動部材を容器載置部側に向かって
移動させて該可動部材で小分け押出容器を押さえるとと
もに、可動部材により小分け押出容器を押さえた状態を
保持する可動部材移動手段を備えている構成である。
【0139】それゆえ上記構成では、押圧部材の動作に
連動して可動部材を可動させて小分け押出容器を押さえ
ることになるので、容器押さえ手段を動作させるための
動作機構を別途設ける必要がなく、その結果、装置をよ
り一層小型化することができるとともに、装置構成も簡
素化することができるという効果を奏する。
【0140】本発明の請求項6記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項3、4、または5記載の構成に加え
て、上記押出手段には、略円錐容器を容器載置部に載置
可能とする大きさの開口が水平台に通ずるように形成さ
れており、該開口が形成されている側を前方とした場合
に、該前方から見て水平台の左右となる位置には、上記
可動部材として略円錐容器の縁部を押さえる一対の縁押
さえ枠が軸部を介して取り付けられている構成である。
【0141】それゆえ上記構成では、押出手段における
少なくとも水平台の前方には、略円錐容器を載置できる
ような開口を形成しておくことで、略円錐容器を容易か
つ確実に載置することができるという効果を奏する。し
かも、容器載置部の両横に容器押さえ手段としての一対
の縁押さえ枠が取り付けられることになるので、縁押さ
え枠を略円錐容器の載置を妨げることのない位置に配置
できる。そのため、上記開口から水平台中央に略円錐容
器を載置した上で、左右側方から縁押さえ枠を略円錐容
器に対して移動させることが可能になり、容器押さえ手
段の構成を非常に小型化することができるという効果も
奏する。
【0142】また、一対の縁押さえ枠は略円錐容器の縁
部を半分ずつ押さえればよいことになるので、軸部を中
心とする縁押さえ枠の回転半径をより小さくすることが
できる。そのため、装置をより一層小型化することがで
きるとともに、一回の盛りつけ動作をより一層迅速化す
ることができるという効果も併せて奏する。
【0143】本発明の請求項7記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項6記載の構成に加えて、上記一対の縁
押さえ枠は、待機状態では水平台に対して略垂直の状態
となる一方、略円錐容器の縁部を押さえる際には、略垂
直状態から容器載置部側へ倒れ込んで水平台表面に重な
る状態となるように、軸部を中心として可動する構成で
ある。
【0144】それゆえ上記構成では、待機状態で縁押さ
え枠が立った状態とし、これを倒して縁部を押さえるこ
とになるので、縁押さえ枠の待機状態に必要な空間は、
略円錐容器の載置空間に隣接させることで、最小化する
ことができる。それゆえ、縁押さえ枠の可動に必要な空
間をできる限り減らすことができるという効果を奏す
る。
【0145】本発明の請求項8記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項6または7記載の構成に加えて、上記
可動部材移動手段として、上記押出手段の後方で水平台
の後方側の端部に近接した位置に、水平台の左右方向に
広がりを有し押圧部材と同期して水平台表面の略法線方
向に移動可能に設けられている平板部材と、該平板部材
の左右の端部近傍に形成されている突起部とが含まれて
いるとともに、上記一対の縁押さえ枠のそれぞれには、
該突起部に個々に接触するように、上記軸部近傍でかつ
水平台の後方側の端部からはみ出す位置に、各縁押さえ
枠が傾斜する側に対して略垂直の角度で突出するように
当接部が形成されており、上記平板部材は、押出部材と
同期して下降するに伴い、上記突起部で当接部を押し下
げることによって、縁押さえ枠を容器載置部側へ倒れ込
ませて水平台表面に重なる状態となるように可動させる
構成である。
【0146】それゆえ上記構成では、押圧部材とともに
移動する平板部材を設け、この平板部材と縁押さえ枠と
を、突起部および当接部との当接および押し下げによっ
て連動させているので、縁押さえ枠を簡素な構成で確実
に可動させ、略円錐容器の縁部を確実に押さえることが
できる。その結果、装置をより一層小型化することがで
きるとともに、装置構成も簡素化することができるとい
う効果を奏する。
【0147】本発明の請求項9記載の半固形食品押出装
置は、上記請求項8記載の構成に加えて、上記突起部
が、平板部材の移動方向に長さを有する線状に形成され
ている構成である。
【0148】それゆえ上記構成では、突起部が平板部材
の移動方向に沿って長さを有しているため、平板部材の
下降によって突起部が当接部を押し下げた場合に、最終
的に突起部が当接部の表面全体に接触することになり、
当接部の回転移動状態を確実に保持することができる。
その結果、略円錐容器の縁部を押さえる状態を強固に保
持することができるので、半固形食品の漏れをさらに一
層確実に防止することができるという効果を奏する。
【0149】本発明の請求項10記載の半固形食品押出
装置は、上記請求項3ないし9の何れか1項に記載の構
成に加えて、上記略円錐容器として、略円錐形状におけ
る頂点側となる部位に押圧面を形成したものを用いる構
成である。
【0150】それゆえ上記構成では、上記押圧面が形成
されているので、押圧部材によって押出容器を確実に押
圧して内部の半固形食品を効率的に押し出すことができ
るという効果を奏する。
【0151】本発明の請求項11記載の半固形食品押出
装置は、上記請求項1ないし10の何れか1項に記載の
構成に加えて、上記半固形食品として、ソフトクリーム
状冷菓が用いられる構成である。
【0152】それゆえ上記構成では、本発明にかかる半
固形食品押出装置を好適に用いることができるという効
果を奏する。
【0153】以上のように、本発明の請求項12記載の
半固形食品盛りつけ装置は、上記請求項1ないし11の
何れか1項に記載の半固形食品押出装置と、該半固形食
品押出装置から押し出された冷菓を自動的に盛りつける
盛りつけ手段とを備える構成である。
【0154】それゆえ上記構成では、半固形食品を効率
的に押し出した上で、盛りつけも自動で行われることに
なり、半固形食品を適時盛りつけて販売するような用途
に好適に用いることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にかかる半固形食品押出
装置としての冷菓押出機構の概略構成を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示す冷菓押出機構を備えるソフトクリー
ム用食品サーバー(単発サーバー)の概略構成を示す模
式図である。
【図3】図2に示す単発サーバーに用いられる、冷菓を
封入した小分け押出容器の一例を示す破断側面図であ
る。
【図4】図1に示す冷菓押出機構におけるスライダーお
よび突起部と、容器縁押さえ部との位置関係を示す説明
図である。
【図5】図1に示す冷菓押出機構において、縁押さえ枠
が略垂直となって開放されている状態を示す概略説明図
である。
【図6】図1に示す冷菓押出機構において、図5の開放
状態から縁押さえ枠が傾斜して閉鎖されていく途中の状
態を示す概略説明図である。
【図7】図1に示す冷菓押出機構において、図6の閉鎖
途中の状態から縁押さえ枠が完全に閉鎖された状態を示
す概略説明図である。
【図8】(a)〜(c)は、縁押さえ枠、当接部、およ
び突起部との位置関係を示す概略説明図であり、(a)
は、図5に示す縁押さえ枠が開放された状態に対応し、
(b)は、図6に示す縁押さえ枠が閉鎖途中の状態に対
応し、(c)は、図7に示す縁押さえ枠が完全に閉鎖し
た状態に対応している。
【図9】図5ないし図7に示す過程を経て、図1に示す
冷菓押出機構の容器縁押さえ部が押出容器の縁部を完全
に押さえた状態を示す説明図である。
【図10】従来の単発サーバーの構成を示す一部切欠側
面図である。
【図11】従来の単発サーバーに適応される冷菓押出機
構の概略構成を示す説明図である。
【図12】従来の単発サーバーにおける駆動機構に用い
られるカムと冷菓押出機構との関係を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 ソフトクリーム用食品サーバー(半固形食品盛り
つけ装置) 2 冷菓押出機構(半固形食品押出装置・押出手段) 3 盛りつけ機構(盛りつけ手段) 8 押出容器(小分け押出容器・略円錐容器) 9 コーン(盛りつけ容器・喫食容器) 21 プッシャー(押圧部材) 22 水平台(押出容器載置手段) 22b 容器載置部 24 容器縁押さえ部(容器押さえ手段) 25 スライダー(平板部材・可動部材移動手段) 26 突起部(可動部材移動手段) 81 容器本体 81a 押圧面 84a 排出口 86 縁部 241 縁押さえ枠(可動部材) 242 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−227214(JP,A) 特開 平4−349853(JP,A) 特開 平5−115248(JP,A) 特開 平11−318413(JP,A) 特開 平7−327608(JP,A) 特開2000−139358(JP,A) 実開 平4−62088(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23G 1/00 - 9/30 A23L 1/19 A23P 1/12

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め一定量の半固形食品が封入されてなる
    小分け押出容器を載置する水平台と、該水平台上方から
    小分け押出容器を押圧することによって内部の半固形食
    品を押し出す押圧部材と、該水平台および押圧部材の少
    なくとも一方を駆動する押圧部材駆動機構とを有する押
    出手段を備えている半固形食品押出装置において、 上記押圧部材とは別に小分け押出容器の少なくとも一部
    を押さえることによって、内圧の上昇に伴う半固形食品
    の漏れ出しを防止する容器押さえ手段を備えているとと
    もに、 該容器押さえ手段は、周囲から倒れ込むように可動して
    小分け押出容器を押さえるように水平台上に取り付けら
    れている可動部材を含んでいることを特徴とする半固形
    食品押出装置。
  2. 【請求項2】上記水平台は、中央部に小分け押出容器を
    載置する容器載置部を有しているとともに、 上記容器押さえ手段に含まれる可動部材は、該容器載置
    部を挟持するように対向して水平台上に配置され、容器
    載置部側に向かって可動する一対の部材となっている
    とを特徴とする請求項1記載の半固形食品押出装置。
  3. 【請求項3】上記小分け押出容器として、略円錐形状で
    複数の階段状段部が形成された容器本体と、略円錐形状
    の底面に対応する開口面に取り付けられる蓋板部とを有
    しており、該蓋板部には内部の半固形食品を押し出すた
    めの排出口が設けられている略円錐容器が用いられると
    ともに、 上記水平台における容器載置部には、上記略円錐容器の
    蓋板部側を載置した状態で排出口に対応する部位に食品
    通路孔が形成されており、 上記押圧部材は、蓋板部側が容器載置部に載置された状
    態にある略円錐容器の頂点側を押圧する位置に配置され
    ていることを特徴とする請求項2記載の半固形食品押出
    装置。
  4. 【請求項4】さらに、上記容器押さえ手段は、略円錐容
    器の蓋板部側を上記容器載置部に載置した状態で、上記
    蓋板部周囲となる縁部のみを押さえるようになっている
    ことを特徴とする請求項3記載の半固形食品押出装置。
  5. 【請求項5】さらに、押圧部材の押出動作と同期して移
    動し、その移動によって上記可動部材を容器載置部側に
    向かって移動させて該可動部材で小分け押出容器を押さ
    えるとともに、可動部材により小分け押出容器を押さえ
    た状態を保持する可動部材移動手段を備えていることを
    特徴とする請求項2、3、または4記載の半固形食品押
    出装置。
  6. 【請求項6】上記押出手段には、略円錐容器を容器載置
    部に載置可能とする大きさの開口が水平台に通ずるよう
    に形成されており、 該開口が形成されている側を前方とした場合に、該前方
    から見て水平台の左右となる位置には、上記可動部材と
    して略円錐容器の縁部を押さえる一対の縁押さえ枠が軸
    部を介して取り付けられていることを特徴とする請求項
    3、4、または5記載の半固形食品押出装置。
  7. 【請求項7】上記一対の縁押さえ枠は、待機状態では水
    平台に対して略垂直の状態となる一方、略円錐容器の縁
    部を押さえる際には、略垂直状態から容器載置部側へ倒
    れ込んで水平台表面に重なる状態となるように、軸部を
    中心として可動することを特徴とする請求項6記載の半
    固形食品押出装置。
  8. 【請求項8】上記可動部材移動手段として、上記押出手
    段の後方で水平台の後方側の端部に近接した位置に、水
    平台の左右方向に広がりを有し押圧部材と同期して水平
    台表面の略法線方向に移動可能に設けられている平板部
    材と、 該平板部材の左右の端部近傍に形成されている突起部と
    が含まれているとともに、 上記一対の縁押さえ枠のそれぞれには、該突起部に個々
    に接触するように、上記軸部近傍でかつ水平台の後方側
    の端部からはみ出す位置に、各縁押さえ枠が傾斜する側
    に対して略垂直の角度で突出するように当接部が形成さ
    れており、 上記平板部材は、押出部材と同期して下降するに伴い、
    上記突起部で当接部を押し下げることによって、縁押さ
    え枠を容器載置部側へ倒れ込ませて水平台表面に重なる
    状態となるように可動させることを特徴とする請求項6
    または7記載の半固形食品押出装置。
  9. 【請求項9】上記突起部は、平板部材の移動方向に長さ
    を有する線状に形成されていることを特徴とする請求項
    8記載の半固形食品押出装置。
  10. 【請求項10】上記略円錐容器として、略円錐形状にお
    ける頂点側となる部位に押圧面を形成したものを用いる
    ことを特徴とする請求項3ないし9の何れか1項に記載
    の半固形食品押出装置。
  11. 【請求項11】上記半固形食品として、ソフトクリーム
    状冷菓が用いられることを特徴とする請求項1ないし1
    0の何れか1項に記載の半固形食品押出装置。
  12. 【請求項12】上記請求項1ないし11の何れか1項に
    記載の半固形食品押出装置と、該半固形食品押出装置か
    ら押し出された冷菓を自動的に盛りつける盛りつけ手段
    とを備えることを特徴とする半固形食品盛りつけ装置。
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