JP3400339B2 - エレベータ制御装置 - Google Patents

エレベータ制御装置

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JP3400339B2 JP05542998A JP5542998A JP3400339B2 JP 3400339 B2 JP3400339 B2 JP 3400339B2 JP 05542998 A JP05542998 A JP 05542998A JP 5542998 A JP5542998 A JP 5542998A JP 3400339 B2 JP3400339 B2 JP 3400339B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータシステ
ムの保守点検作業終了後の通常モードでの運行への復帰
制御に特徴を有するエレベータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータシステムには、据付調
整、保守点検の作業のためにエレベータかごを低速(例
えば、階間で15m/分、階床付近で3m/分)で移動
させ、任意の場所に停止させることのできる点検モード
で運転する機能が備えられている。
【0003】この点検モードでの運転は、エレベータ制
御盤やエレベータかごの上、あるいはエレベータかご内
にある鍵付きボックス内に取付けられている運転切替ス
イッチと上昇/下降スイッチとを操作することによって
行い、一般利用者がその操作をすることはできないよう
にしている。また、エレベータシステムの各部に設置さ
れている運転切替スイッチのうちのいずれか1個でも点
検モードに切替えられていれば通常モードでの運転に復
帰することができないようにして、点検モードでの運転
を優先させ、作業者や利用者の安全を確保するようにし
ている。
【0004】点検モードから通常モードへ復帰する場
合、上述した各部に設置されている運転切替スイッチを
全部通常モードに切替えればよいのであるが、エレベー
タ機器の据付調整、保守点検作業の終了時に必ずしもエ
レベータかごがエレベータ乗場出入口の床面と一致した
レベルにあるとは限らない。
【0005】そのため、エレベータかごの床レベルをあ
る階のエレベータ乗場出入口の床レベルに一致するよう
に移動させる必要があり、従来から、階床位置合わせ運
転(リレベル)を自動的に行い、かごの床レベルがある
階の乗場出入口の床レベルの近傍で上側にある場合には
下方向へ、逆に乗場出入口の床レベルの近傍で下側にあ
る場合には上方向へ微速(例えば、3m/分)にてかご
を移動させ、レベル合せを行う。また、かご位置が階間
など、乗場出入口の床レベルより遠い所にある場合に
は、基準階と称されている任意指定の階がある方向の着
床可能な所定階へ高速(エレベータ設置場所に応じて設
定されている通常モードでの定格速度)にてリレベルを
行う。こうして、作業者はエレベータかごの位置を考慮
することなくスムーズに通常モードに復帰させることが
できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエレベータ制御装置では、次のような問題点
があった。特に、かご上にて据付調整や保守点検作業を
行っていた場合、エレベータかごの上に取付けられてい
る運転切替スイッチを点検運転側に操作して点検運転を
行い、作業が終了した時点で運転切替スイッチを通常モ
ード側に切替える操作をする必要があるが、その前にま
ず、作業者自身がエレベータかご上から降りる必要があ
る。このため、作業者はエレベータかごを乗場出入口の
床レベルよりも下へ移動させた後、乗場扉を開けてエレ
ベータかご上から乗場側に出、それから運転切替スイッ
チを通常モード側に切替える動作が求められる。
【0007】通常の場合、乗場扉が開いている状態では
安全回路が働いてエレベータかごは動くことができない
ようにしているので、上述したようなリレベル動作を行
うことはなく、運転切替スイッチを通常モードに切替え
た後、乗場扉を閉めることによってリレベルが起動し、
自動的にかご床レベルが乗場床レベルに一致するまでエ
レベータかごを移動させ、スムーズに通常モードでの運
転に移行することができる。
【0008】しかしながら、据付調整作業時には、まだ
安全回路がエレベータに取付けられていなかったり調整
が済んでいなかったりする状態でエレベータかごを使用
することがあり、また保守点検作業時にも、扉回路が短
絡故障している場合には乗場扉を開いているにもかかわ
らず扉が閉じていると誤検出することがあり、このよう
な場合には運転切替スイッチを通常モードに切替えた時
点で、扉が開いたままでもリレベルが直ちに起動してし
まうことがあるため、作業員が挟まれたり落下したりし
ないように十分に注意する必要があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、点検運転から通常モードでの運転に復
帰する場合に、安全回路が取付けられていない場合や扉
回路が短絡故障している場合など、機器の状況に左右さ
れることなく、また点検運転中の作業者のスイッチ操作
ミスによる予期せぬ通常運転モードへの復帰操作があっ
ても作業者の安全を確保し、かつエレベータを通常モー
ドでの運行にスムーズに移行させることができるエレベ
ータ制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のエレベ
ータ制御装置は、点検モード指令とその停止指令を発す
る点検モード指令手段と、前記点検モード指令を受け
て、エレベータの通常モードでの運行を禁止し、点検モ
ードでエレベータを運行させる点検運転手段と、前記点
検モード停止指令を受けて、エレベータの動きを所定の
時間だけ拘束し、その間に現在のかご位置よりも下方の
所定階に対して階床位置合わせ運転を行い、その後に通
常モードでの運行に復帰させる通常モード復帰制御手段
とを備えたものである。
【0011】請求項1の発明のエレベータ制御装置で
は、点検運転により点検作業を完了し、通常モードに復
帰しようとする場合、点検モード指令手段により点検モ
ード停止指令を発したときに、通常モード復帰制御手段
がエレベータを直ちに通常モードに移行させずに所定の
時間だけ拘束し、作業者が通常モードへの復帰を認識
し、安全を確認する時間を与えた後に通常モードでの運
行に復帰させる。これによって、作業者が余裕を持って
通常モードでの運転への復帰に対応することができ、安
全確保が図れる。
【0012】しかも、通常モード復帰制御手段が点検モ
ード停止指令を受けて、その時のかご位置よりも下方の
所定階に対して階床位置合わせ運転を行うことにより、
点検モードから通常モードへ復帰する場合、エレベータ
かごが必ず下方へ移動を始めるのでエレベータかご上で
作業していた作業者が乗場出入口とかごとの間に挟まれ
る恐れがない。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の発明のエレ
ベータ制御装置において、さらに、前記点検モード停止
指令を受けて、点検モード解除を報知する報知手段を備
えたものであり、点検モード指令手段により点検モード
停止指令を発したときに、通常モード復帰制御手段がエ
レベータを直ちに通常モードに移行させずに所定の時間
だけ拘束し、また報知手段により点検モード解除を報知
することにより、第三者が点検モード指令手段を操作し
て点検モード停止指令を発した場合も、他の作業者に点
検モードを解除して通常モードへ復帰することを確実に
認識させることができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
のエレベータ制御装置において、前記通常モード復帰制
御手段が前記かご位置によらず低速又は微速にて前記階
床位置合わせ運転を行うようにしたものであり、通常モ
ードでの運転に移行する前にエレベータかごが階床位置
合わせ運転で動き出してからでも作業者に安全確保に必
要な行動をとる時間的余裕を与えることができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明の
エレベータ制御装置において、さらに、前記通常モード
復帰制御手段による通常モード復帰制御のうち処理が完
了した最新の制御処理段階を記憶するバックアップ電源
付きの記憶手段を備え、前記通常モード復帰制御手段が
停電発生後の復電後に前記記憶手段の記憶情報に基づ
き、前記最新の制御処理段階に続く制御処理段階から前
記通常モードへの復帰運転を再開するようにしたもので
ある。
【0016】請求項4の発明のエレベータ制御装置で
は、通常モード復帰制御手段により点検モードから通常
モードへの一連の復帰制御を進めているうちに停電が発
生した場合、記憶手段が停電発生時にすでに処理が完了
している最新の制御処理段階を記憶しているので、通常
モード復帰制御手段が停電発生後の復電後にこの記憶手
段の記憶情報に基づき、最新の制御処理段階に続く制御
処理段階から通常モードへの復帰運転を再開することが
でき、通常モードへの復帰制御を遅らせず、かつ作業者
の安全を確保することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の1つの実施の形態の
エレベータ制御装置の機能構成を示している。この実施
の形態のエレベータ制御装置はエレベータの運行全体を
制御する運行制御装置10を備えており、この運行制御
装置10に対して、入力装置11、安全回路12、かご
位置検出装置13、呼び処理装置14、扉制御装置1
5、報知装置16、速度制御装置17、位置パルス発生
装置18、バッテリバックアップの記憶装置19が接続
されている。
【0018】入力装置11は、例えば、制御卓、制御盤
スイッチ、かご内スイッチ、かご上スイッチなどによる
操作信号の入力処理を行う。安全回路12は停電時、故
障発生時などにフェールセーフの安全動作を行う。かご
位置検出装置13はかご位置を検出する。呼び処理装置
14は、かご呼び、乗場呼び、VIP呼び、身障者呼び
などの呼び登録処理を行う。扉制御装置15はかご戸、
乗場戸の開閉制御を行う。報知装置16としては音声合
成装置、警報ブザー、警報ランプ、警報表示板、さらに
は表示装置及び音声案内装置の1種あるいは複数種が用
いられる。
【0019】速度制御装置17は運行制御装置10の指
示により定格速度、低速、微速の速度制御を行う。位置
パルス発生装置18はかご移動距離に応じたパルス信号
を発する。記憶装置19はかご位置、制御処理段階その
他、運行制御装置10から受け取った情報を記憶するも
ので、システム電源の喪失時にもバッテリ電源でその記
憶内容がバックアップされるようになっている。
【0020】次に、上記の構成のエレベータ制御装置の
動作を、図2〜図4のフローチャートを用いて説明す
る。作業者の操作で入力装置11から点検モード指令を
発すると、運行制御装置10はその点検モード指令をエ
レベータの通常サービス禁止指令として処理し、各装置
12〜19の全部又は一部に対して必要な指令を送出
し、また必要な信号を受取り、点検モードの動作をさせ
る。この点検モードでは、据付調整、保守点検の作業の
ためにエレベータかごを低速(例えば、階間で15m/
分、階床付近で3m/分)で移動させ、任意の場所に停
止させることができる。
【0021】点検作業が終了し、作業者の操作によって
入力装置11から点検モード停止指令を発すると、運行
制御装置10はそれをエレベータの通常サービス復帰指
令(通常モード復帰指令)として処理し、各装置12〜
19の全部又は一部に対して必要な指令を送出し、また
必要な信号を受取り、通常モードでの運行に復帰させ
る。
【0022】この点検モードでの運行から通常モードで
の運行に復帰するまでの復帰制御処理は、図2〜図4の
フローチャートに示す手順で行う。作業者の操作によっ
て入力装置11よりあらかじめ運行制御装置10に対し
て復帰制御処理の実行の禁止指令が入力されると、ステ
ップS5以下の処理には入らず、本発明の点検モード終
了後の復帰制御処理をすべて解除する(ステップS1,
S2,S3)。これにより、点検モードから通常モード
への復帰は従来通りに行われることになり、入力装置1
1で点検モードから通常モードに運転モードを切替える
と、その切替信号を受けて、運行制御装置10は扉制御
装置15により乗場扉の安全を確かめた後、リレベルを
起動して自動的にかご床レベルが乗場床レベルに一致す
るまでエレベータかごを移動させ、通常モードでの運転
に移行する。
【0023】これによって、後述する作業者の安全確保
のための復帰制御処理機能を搭載しながらも必要に応じ
て、点検モードから通常モードへの復帰が従来通りに行
え、エレベータ出荷前のシミュレータなどで機能確認試
験を行う場合に迅速に対応することができる。
【0024】入力装置11よりあらかじめ運行制御装置
10に対して復帰制御処理の実行の禁止指令が入力され
ていない場合(フェールセーフのために、通常はこちら
の処理手順に自動的に入ることになる)、まず、入力装
置11から運行制御装置10に対して点検モード指令の
状態が送出されて点検モード指令が解除されたかどうか
を検出する(ステップS1,S5)。点検モード指令の
解除が検出されなかった場合には、入力装置11により
非常停止指令の状態を入力し、同様に非常停止指令が解
除されたかどうかを検出する(ステップS6)。ここ
で、点検モード指令や非常停止指令が解除されたか否か
は、1処理前の各々の指令と現在の各々の指令とを比較
して判断するが、これらの1処理前の各々の指令は記憶
装置19に記憶されていて、運行制御装置10はこの記
憶装置19の内容を読み出して上記の判断を実行する。
こうすることによって、停電中に入力装置11の各々の
指令が解除されていても、復電後に各々の指令の状態変
化を検出することができる。
【0025】点検モード指令の解除又は非常停止指令の
解除を受けた運行制御装置10は、セーフティーモード
指令をセットし(ステップS7)、エレベータかごの床
レベルを乗場階の床レベルに合わせるためのリレベル動
作によってエレベータかごが動くのを一定時間(ここで
は、5秒間)拘束するために、リレベル禁止指令を発動
する(ステップS8,S9)。
【0026】さらに、入力装置11より運行制御装置1
0に対して報知禁止指令があらかじめ送出されていなけ
れば、ここで警報指令を報知装置16に対して送出して
点検モード終了を知らせる警報を出力させる(ステップ
S11,S12)。反対に、報知禁止指令がセットされ
ていれば、運行制御装置10から報知装置16に警報解
除指令を送出して警報を停止させる(ステップS11,
S13)。これによって、報知装置が警報ブザーのよう
に音だけで報知するものである場合、客先引き渡し後、
一般利用者に騒音などで不快感を与える恐れがない。
【0027】ステップS8のリレベル動作の拘束時間が
経過していれば、リレベル禁止を解除し(ステップS1
0)、警報指令も解除する(ステップS13)。
【0028】次に、運行制御装置10は入力装置11、
呼び処理装置14及び扉制御装置15に対して一般サー
ビス禁止指令を送出し、一般サービス禁止指令を受けた
各装置11〜15はそれぞれ、呼び入力処理、呼び応答
処理、自動扉開閉制御を禁止し、復帰処理を継続する
(ステップS14)。
【0029】さて、上記ステップS8のリレベル動作禁
止時間が経過してリレベル動作が開始された場合、運行
制御装置10はエレベータかごを最寄り階のレベルまで
移動させることになり、ここでリレベル動作にてかごが
最寄り階レベルに着床したかどうかをかご位置検出装置
13の信号から判断し、未着床であれば着床するまで上
記の処理を繰り返す(ステップS15)。そしてリレベ
ル動作で最寄り階のレベルに着床すれば、その後もさら
に一定の拘束時間(ここでは、10秒間)が経過する
か、あるいは扉制御装置15から運行制御装置10に扉
全開信号が送出されるまで待ち(ステップS16,S1
7)、その後に運行制御装置10はセーフティーモード
を解除して一般サービスへ復帰する(ステップS4)。
【0030】なお、ステップS16でリレベル動作によ
る最寄り階への着床後に一定の拘束時間を設定し、また
扉が全開になるまで一般サービスを禁止したのは、点検
モード解除指令を発したときにすでにエレベータかごが
乗場階床にレベル停止している状態ではリレベル動作が
発生しないので、そのような状態で通常モードへの復帰
制御が開始された場合にも作業者に点検モード終了を確
実に知らせ、かつ必要な行動をとるのに十分な時間を与
え、安全を確保するためである。
【0031】次に、点検モードから通常モードに復帰さ
せる前に実行されるリレベル動作制御を図4のフローチ
ャートに基づいて説明する。本発明のエレベータ制御装
置では、点検モードでの運転中に点検モード解除指令が
発せられ、運行制御装置10が通常モードでの運転に復
帰させるまでの復帰制御において、エレベータかごがレ
ベル近傍(ある乗場階のドアゾーン)に存在している場
合と、レベル遠方(階間)に存在している場合とで異な
ったリレベル動作制御を行う。
【0032】まず、位置パルス発生装置18から運行制
御装置10に送出される信号に基づいてエレベータかご
が停止したことを検出すると(ステップS21)、運行
制御装置10は上述したリレベル動作の禁止指令を発動
している期間かどうか判断し、リレベル動作禁止期間中
であれば以下の処理を無効とし、ドアゾーン内でのリレ
ベル動作の禁止解除を待つ(ステップS22)。
【0033】リレベル動作禁止が解除された状態になれ
ば、ステップS22ではYESに分岐し、かご位置検出
装置13の検出するかご位置がドアゾーン内(ここで
は、乗場床レベルに対して±200mm以内としてい
る)であり(ステップS23)、かつ扉制御装置15か
ら送出される扉状態が戸閉状態ならば(ステップS2
4)、エレベータかごを微速(例えば、3m/分)にて
かご床レベルが乗場床レベルに一致する方向に移動させ
る(ステップS25)。
【0034】この後、上述したセーフティーモード指令
がセットされていれば、最寄り階への着床後にいったん
戸開させる(ステップS26,S27)。セーフティー
モードでなければ通常時のドアゾーン内リレベルとな
り、戸開させない(ステップS26,S28)。
【0035】他方、エレベータかごの停止位置がドアゾ
ーン外であれば(ステップS23でNOに分岐)、上述
のセーフティーモード指令がセットされていれば(ステ
ップS34)、エレベータかごを最下階(下)方向へ低
速(例えば、15m/分)にて移動を開始し(ステップ
S35)、下方向の最寄り階のレベルに着床後、いった
ん戸開させる(ステップS37)。セーフティーモード
でなければ通常時の階間リレベルとなり、戸開させない
(ステップS36,S38)。
【0036】こうして、この実施の形態のエレベータ制
御装置では、点検モードから通常モードに復帰する場合
に、直ちに一般サービスに移行するのではなく、所定の
拘束時間を設けて点検作業者に時間的余裕を与えてから
リレベル動作を行い、またその場合にも作業者にとって
安全な方向に、かつ低速で移動させることによって作業
者の安全を確保することができる。
【0037】なお、上記の実施の形態で示した微速、低
速の数値は例示であり、特にこれに限定されるものでは
ない。また拘束時間についてもさらに長くすることも可
能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
点検運転により点検作業を完了し、通常モードに復帰す
るために点検モード停止指令を発したときには、エレベ
ータを直ちに通常モードに移行させずに所定の時間だけ
拘束し、作業者が通常モードへの復帰を認識し、安全を
確認する時間を与えた後に通常モードでの運行に復帰さ
せるようにしたので、作業者が余裕を持って通常モード
での運転への復帰に対応することができ、安全確保が図
れる。しかも、点検モード停止指令を受けたときには、
そのときのかご位置よりも下方の所定階に対して階床位
置合わせ運転を行うようにしたので、点検モードから通
常モードへ復帰する場合、エレベータかごが必ず下方へ
移動を始めるのでエレベータかご上で作業していた作業
者が乗場出入口とかごとの間に挟まれる恐れがなく、安
全が確保できる。
【0039】請求項2の発明によれば、点検モード停止
指令を受けて点検モード解除を報知するようにしたの
で、第三者が点検モード指令手段を操作して点検モード
停止指令を発した場合も、他の作業者に点検モードを解
除して通常モードへ復帰することを確実に認識させるこ
とができる。
【0040】請求項3の発明によれば、点検モード停止
指令を受けたときには、かご位置によらず低速又は微速
にて階床位置合わせ運転を行うようにしたので、通常モ
ードでの運転に移行する前にエレベータかごが階床位置
合わせ運転で動き出してからでも作業者に安全確保に必
要な行動をとる時間的余裕を与えることができる。
【0041】請求項4の発明によれば、点検モードから
通常モードへの一連の復帰制御を進めているうちに停電
が発生した場合、記憶手段が停電発生時にすでに処理が
完了している最新の制御処理段階を記憶しているので、
停電発生後の復電後にこの記憶手段の記憶情報に基づ
き、最新の制御処理段階に続く制御処理段階から通常モ
ードへの復帰運転を再開することができ、通常モードへ
の復帰制御を必要以上に遅らせず、かつ作業者の安全を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の機能構成を示すブ
ロック図。
【図2】上記の実施の形態の点検モードから通常モード
への復帰制御の前半のフローチャート。
【図3】上記の復帰制御の後半のフローチャート。
【図4】上記の実施の形態におけるリレベル動作のフロ
ーチャート。
【符号の説明】
10 運行制御装置 11 入力装置 12 安全回路 13 かご位置検出装置 14 呼び処理装置 15 扉制御装置 16 報知装置 17 速度制御装置 18 位置パルス発生装置 19 記憶装置

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点検モード指令とその停止指令を発する
    点検モード指令手段と、前記点検モード指令を受けて、
    エレベータの通常モードでの運行を禁止し、点検モード
    でエレベータを運行させる点検運転手段と、前記点検モ
    ード停止指令を受けて、エレベータの動きを所定の時間
    だけ拘束し、その間に現在のかご位置よりも下方の所定
    階に対して階床位置合わせ運転を行い、その後に通常モ
    ードでの運行に復帰させる通常モード復帰制御手段とを
    備えて成るエレベータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記点検モード停止指令を受けて、点検
    モード解除を報知する報知手段を備えて成る請求項1に
    記載のエレベータ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記通常モード復帰制御手段は、前記か
    ご位置によらず低速又は微速にて前記階床位置合わせ運
    転を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のエレ
    ベータ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記通常モード復帰制御手段による通常
    モード復帰制御のうち処理が完了した最新の制御処理段
    階を記憶するバックアップ電源付きの記憶手段を備え、
    前記通常モード復帰制御手段は、停電発生後の復電後に
    前記記憶手段の記憶情報に基づき、前記最新の制御処理
    段階に続く制御処理段階から前記通常モードへの復帰運
    転を再開することを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のエレベータ制御装置。
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