JP3400044B2 - 半導体メモリおよびその製造方法 - Google Patents
半導体メモリおよびその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばマスクROM(R
ead Only Memory)等の、読出専用の半導体メモリに関す
るものである。
ead Only Memory)等の、読出専用の半導体メモリに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリの大容量化の要求が
強くなっていることに伴い、マスクROMを構成するメ
モリセルの小面積化の検討がなされている。
強くなっていることに伴い、マスクROMを構成するメ
モリセルの小面積化の検討がなされている。
【0003】メモリセルの面積を小さくしたマスクRO
Mとしては、例えば、特願平3−332071号におい
て技術開示されたものがある。また、同出願に技術開示
されたマスクROMのメモリセルを構成するためのトラ
ンジスタとしては、例えば、USP5,117,389
(Fig1、Fig2AおよびFig2B参照)に技術
開示されたものが使用できる。
Mとしては、例えば、特願平3−332071号におい
て技術開示されたものがある。また、同出願に技術開示
されたマスクROMのメモリセルを構成するためのトラ
ンジスタとしては、例えば、USP5,117,389
(Fig1、Fig2AおよびFig2B参照)に技術
開示されたものが使用できる。
【0004】図5は、従来のマスクROMを構成するト
ランジスタの一構成例を示すものであり、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)の
B−B断面図である。
ランジスタの一構成例を示すものであり、(a)は平面
図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)の
B−B断面図である。
【0005】同図に示したように、半導体基板51に
は、帯状のN+領域52が複数本、埋め込み形成されて
いる。また、この半導体基板51上には、例えばSiO
2 等の絶縁膜53が形成されている。そして、この絶縁
膜53上には、各N+領域52と直交するように、例え
ばWSi等により形成されたワード線54が複数本設け
られている。
は、帯状のN+領域52が複数本、埋め込み形成されて
いる。また、この半導体基板51上には、例えばSiO
2 等の絶縁膜53が形成されている。そして、この絶縁
膜53上には、各N+領域52と直交するように、例え
ばWSi等により形成されたワード線54が複数本設け
られている。
【0006】このような構成によれば、N+領域52を
ソース領域或いはドレイン領域とし、これらの各N+領
域52の間の領域をチャネル領域55とし、さらに絶縁
膜53をゲート絶縁膜として、トランジスタを構成する
ことができる。
ソース領域或いはドレイン領域とし、これらの各N+領
域52の間の領域をチャネル領域55とし、さらに絶縁
膜53をゲート絶縁膜として、トランジスタを構成する
ことができる。
【0007】また、このようなトランジスタに対するR
OMデータの書き込みは、チャネル領域55のうち、一
方の論理値に対応するチャネル領域に対してのみボロン
(B)イオンを注入することによって行われる。すなわ
ち、チャネル領域にボロンイオンが注入されたトランジ
スタとボロンイオンが注入されなかったトランジスタと
は動作電圧が異なるので、この動作電圧の高低を論理値
「0」,「1」に対応させてROMデータとすることが
可能となる。
OMデータの書き込みは、チャネル領域55のうち、一
方の論理値に対応するチャネル領域に対してのみボロン
(B)イオンを注入することによって行われる。すなわ
ち、チャネル領域にボロンイオンが注入されたトランジ
スタとボロンイオンが注入されなかったトランジスタと
は動作電圧が異なるので、この動作電圧の高低を論理値
「0」,「1」に対応させてROMデータとすることが
可能となる。
【0008】このようなトランジスタを用いて特願平3
−332071号に示したようなマスクROMを構成す
ることにより、かかるマスクROMの小面積化を図るこ
とができる。
−332071号に示したようなマスクROMを構成す
ることにより、かかるマスクROMの小面積化を図るこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のマスクROMには、メモリセルを構成す
るトランジスタの小形化に限界があるため、マスクRO
M全体としての小形化にも限界があり、十分な小面積化
を図ることができないという欠点があった。
たような従来のマスクROMには、メモリセルを構成す
るトランジスタの小形化に限界があるため、マスクRO
M全体としての小形化にも限界があり、十分な小面積化
を図ることができないという欠点があった。
【0010】図5に示したようなトランジスタでは、x
方向(図5(a)参照)の大きさはN+領域52の幅と
間隔とに制約され、y方向(同図参照)の大きさはワー
ド線(ゲートを兼ねる)54の幅と間隔とに制約され
る。このため、かかるトランジスタの大きさは、微細加
工技術の進歩によってある程度は微細化できるものの、
限界があった。
方向(図5(a)参照)の大きさはN+領域52の幅と
間隔とに制約され、y方向(同図参照)の大きさはワー
ド線(ゲートを兼ねる)54の幅と間隔とに制約され
る。このため、かかるトランジスタの大きさは、微細加
工技術の進歩によってある程度は微細化できるものの、
限界があった。
【0011】従来のマスクROMでは、図5(a)に示
したように、N+領域52の間隔およびワード線54の
間隔は、それぞれ1000nm程度であった。
したように、N+領域52の間隔およびワード線54の
間隔は、それぞれ1000nm程度であった。
【0012】本発明は、このような従来技術の欠点に鑑
みてなされたものであり、メモリセルを構成するトラン
ジスタを小形化を図ることにより小面積化を実現した半
導体メモリを提供することを目的とする。
みてなされたものであり、メモリセルを構成するトラン
ジスタを小形化を図ることにより小面積化を実現した半
導体メモリを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1) 本発明に係わる半導
体メモリは、半導体基板に形成された溝と、前記半導体
基板の表面に形成された帯状の第1のN+領域と、前記
溝の底面に埋め込み形成された帯状の第2のN+領域
と、前記半導体基板の表面および前記溝の表面に形成さ
れた酸化膜と、前記溝の側面の前記酸化膜上に形成され
たゲート電極と、前記溝と直交し、この溝との交差部に
おいて前記ゲート電極と導通するように、前記半導体基
板上に形成されたワード線と、を備え、前記第2のN+
領域が前記ゲート電極にセルフアラインで形成されてい
ることを特徴とする。 (2) 本発明に係わる半導体メモリの製造方法は、半導体
基板の表面に第1のN+領域および溝を形成する工程
と、前記半導体基板の表面および前記溝の表面に酸化膜
を形成する工程と、前記半導体基板の全面にゲート材料
を堆積させた後でエッチバックを施すことによりゲート
電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして
イオン注入を行うことにより、前記溝の底面に第2のN
+領域を形成する工程と、前記半導体基板の全面に導電
性材料を堆積させた後でエッチングを施すことによりワ
ード線を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
体メモリは、半導体基板に形成された溝と、前記半導体
基板の表面に形成された帯状の第1のN+領域と、前記
溝の底面に埋め込み形成された帯状の第2のN+領域
と、前記半導体基板の表面および前記溝の表面に形成さ
れた酸化膜と、前記溝の側面の前記酸化膜上に形成され
たゲート電極と、前記溝と直交し、この溝との交差部に
おいて前記ゲート電極と導通するように、前記半導体基
板上に形成されたワード線と、を備え、前記第2のN+
領域が前記ゲート電極にセルフアラインで形成されてい
ることを特徴とする。 (2) 本発明に係わる半導体メモリの製造方法は、半導体
基板の表面に第1のN+領域および溝を形成する工程
と、前記半導体基板の表面および前記溝の表面に酸化膜
を形成する工程と、前記半導体基板の全面にゲート材料
を堆積させた後でエッチバックを施すことによりゲート
電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとして
イオン注入を行うことにより、前記溝の底面に第2のN
+領域を形成する工程と、前記半導体基板の全面に導電
性材料を堆積させた後でエッチングを施すことによりワ
ード線を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
【作用】(1) 第1の発明によれば、半導体基板に形成さ
れた溝の側面に酸化膜を介してワード線を設け、且つ、
この溝と直交するように帯状のN+領域を設けることに
よって半導体メモリを構成したので、ワード線の幅およ
び間隔を低減させることができ、これにより、半導体メ
モリを構成するトランジスタの小形化を図ることができ
る。 (2) また、第2の発明によれば、半導体基板内に形成さ
れた溝の側面に酸化膜を介して形成されたワード線とこ
の溝と直交するように形成された帯状のN+領域とを備
えた半導体メモリを実現することができる。 (3) 第3の発明によれば、半導体基板に形成された溝の
側面に酸化膜を介してゲート電極を設け、半導体基板の
表面に第1のN+領域を設けるとともに溝の底面に第2
のN+領域を設け、さらに溝と直交し且つこの溝との交
点においてゲート電極と導通するようにワード線を設け
ることによって半導体メモリを構成したので、N+領域
の幅および間隔を低減させることができ、これにより、
半導体メモリを構成するトランジスタの小形化を図るこ
とができる。 (4) また、第4の発明によれば、半導体基板内に形成さ
れた溝の側面に酸化膜を介して設けられたゲート電極
と、半導体基板の表面に設けられた第1のN+領域と、
溝の底面に設けられた第2のN+領域と、溝と直交し且
つこの溝との交点においてゲート電極と導通するように
設けられたワード線とを備えた半導体メモリを実現する
ことができる。
れた溝の側面に酸化膜を介してワード線を設け、且つ、
この溝と直交するように帯状のN+領域を設けることに
よって半導体メモリを構成したので、ワード線の幅およ
び間隔を低減させることができ、これにより、半導体メ
モリを構成するトランジスタの小形化を図ることができ
る。 (2) また、第2の発明によれば、半導体基板内に形成さ
れた溝の側面に酸化膜を介して形成されたワード線とこ
の溝と直交するように形成された帯状のN+領域とを備
えた半導体メモリを実現することができる。 (3) 第3の発明によれば、半導体基板に形成された溝の
側面に酸化膜を介してゲート電極を設け、半導体基板の
表面に第1のN+領域を設けるとともに溝の底面に第2
のN+領域を設け、さらに溝と直交し且つこの溝との交
点においてゲート電極と導通するようにワード線を設け
ることによって半導体メモリを構成したので、N+領域
の幅および間隔を低減させることができ、これにより、
半導体メモリを構成するトランジスタの小形化を図るこ
とができる。 (4) また、第4の発明によれば、半導体基板内に形成さ
れた溝の側面に酸化膜を介して設けられたゲート電極
と、半導体基板の表面に設けられた第1のN+領域と、
溝の底面に設けられた第2のN+領域と、溝と直交し且
つこの溝との交点においてゲート電極と導通するように
設けられたワード線とを備えた半導体メモリを実現する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、マスクRO
Mに適用した場合を例にとって説明する。
Mに適用した場合を例にとって説明する。
【0016】(実施例1)まず、第1の発明(請求項
1)および第2の発明(請求項2)の一実施例について
説明する。
1)および第2の発明(請求項2)の一実施例について
説明する。
【0017】図1は本実施例に係わるマスクROMの概
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【0018】同図において、p型半導体基板11には、
複数の溝12が互いに平行に形成されている。また、半
導体基板11内には、これらの溝12と直交するよう
に、深さが例えば200〜300nmの、帯状のN+領
域13が埋め込み形成されている。ここで、溝12とN
+領域13の交差部においては、N+領域13は溝12
の側面および底面に沿って形成されている。半導体基板
11の表面および溝12の表面には、例えば膜厚が16
nmのSiO2 等により形成された絶縁膜14が設けら
れている。そして、各溝12の側面には、この絶縁膜1
4を介して、例えば膜厚が400nmのWSi等により
形成されたワード線15が設けられている。さらに、半
導体基板11の全表面(溝12が形成されている領域を
含む)には、膜厚が例えば1000nmの層間絶縁膜1
6、膜厚が例えば800nmのアルミニウム膜等からな
る配線層17およびパッシベーション膜18が、順次形
成されている。
複数の溝12が互いに平行に形成されている。また、半
導体基板11内には、これらの溝12と直交するよう
に、深さが例えば200〜300nmの、帯状のN+領
域13が埋め込み形成されている。ここで、溝12とN
+領域13の交差部においては、N+領域13は溝12
の側面および底面に沿って形成されている。半導体基板
11の表面および溝12の表面には、例えば膜厚が16
nmのSiO2 等により形成された絶縁膜14が設けら
れている。そして、各溝12の側面には、この絶縁膜1
4を介して、例えば膜厚が400nmのWSi等により
形成されたワード線15が設けられている。さらに、半
導体基板11の全表面(溝12が形成されている領域を
含む)には、膜厚が例えば1000nmの層間絶縁膜1
6、膜厚が例えば800nmのアルミニウム膜等からな
る配線層17およびパッシベーション膜18が、順次形
成されている。
【0019】このような構成によれば、従来のマスクR
OM(図5参照)と同様、各N+領域13をソース領域
或いはドレイン領域とし、これらの各N+領域13の間
の領域をチャネル領域19とし、ワード線15をゲート
電極とし、さらに絶縁膜14をゲート絶縁膜として、ト
ランジスタを構成することができる。
OM(図5参照)と同様、各N+領域13をソース領域
或いはドレイン領域とし、これらの各N+領域13の間
の領域をチャネル領域19とし、ワード線15をゲート
電極とし、さらに絶縁膜14をゲート絶縁膜として、ト
ランジスタを構成することができる。
【0020】次に、図1に示したマスクROMの製造方
法について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。 まず、p型半導体基板11に、反応性イオンエッチン
グ等を用いて溝12を形成する(図1(a)参照)。 次に、通常のフォトエッチングプロセスでパターンを
形成した後イオン注入を行うことにより、半導体基板1
1内に深さが例えば200〜300nmの帯状のN+領
域13を埋め込み形成する。 その後、半導体基板11の表面および溝12の表面
に、熱酸化等の方法によって、膜厚が16nmのSiO
2 等からなる絶縁膜14を形成する(同図(b)参
照)。 続いて、スパッタリング法等により、厚さが400n
mの導電性材料(ここではWSi)15′を全面に堆積
させる(同図(c)参照)。 そして、例えば反応性イオンエッチング等を用いて導
電性材料15′のエッチバックを行うことにより、溝1
2の側面にワード線15を形成する(同図(d)参
照)。 続いて、従来のマスクROMの場合と同様にして、チ
ャネル領域19のうち、一方の論理値に対応するチャネ
ル領域に対してのみボロン(B)イオンを注入すること
により、ROMデータの書き込みを行う。 最後に、層間絶縁膜16、アルミニウム配線層17お
よびパッシベーション膜18を公知の方法で順次形成
し、図1に示したようなマスクROMを得る。
法について、図2(a)〜(d)を参照して説明する。 まず、p型半導体基板11に、反応性イオンエッチン
グ等を用いて溝12を形成する(図1(a)参照)。 次に、通常のフォトエッチングプロセスでパターンを
形成した後イオン注入を行うことにより、半導体基板1
1内に深さが例えば200〜300nmの帯状のN+領
域13を埋め込み形成する。 その後、半導体基板11の表面および溝12の表面
に、熱酸化等の方法によって、膜厚が16nmのSiO
2 等からなる絶縁膜14を形成する(同図(b)参
照)。 続いて、スパッタリング法等により、厚さが400n
mの導電性材料(ここではWSi)15′を全面に堆積
させる(同図(c)参照)。 そして、例えば反応性イオンエッチング等を用いて導
電性材料15′のエッチバックを行うことにより、溝1
2の側面にワード線15を形成する(同図(d)参
照)。 続いて、従来のマスクROMの場合と同様にして、チ
ャネル領域19のうち、一方の論理値に対応するチャネ
ル領域に対してのみボロン(B)イオンを注入すること
により、ROMデータの書き込みを行う。 最後に、層間絶縁膜16、アルミニウム配線層17お
よびパッシベーション膜18を公知の方法で順次形成
し、図1に示したようなマスクROMを得る。
【0021】この結果、図1(a)に示したように、ワ
ード線15の間隔が600〜700nm(従来は約10
00nm;図5参照)のマスクROMを得た。
ード線15の間隔が600〜700nm(従来は約10
00nm;図5参照)のマスクROMを得た。
【0022】このように、本実施例のマスクROMによ
れば、溝12の側面にワード線15を形成することとし
たので、ワード線の幅および間隔を低減させることがで
き、したがって、かかるマスクROMを構成するトラン
ジスタのy方向(図1(a)参照)のサイズを小さくす
ることができる。これにより、各トランジスタを小形化
を図ることができるので、マスクROMの面積を小さく
することができる。
れば、溝12の側面にワード線15を形成することとし
たので、ワード線の幅および間隔を低減させることがで
き、したがって、かかるマスクROMを構成するトラン
ジスタのy方向(図1(a)参照)のサイズを小さくす
ることができる。これにより、各トランジスタを小形化
を図ることができるので、マスクROMの面積を小さく
することができる。
【0023】(実施例2)次に、第3の発明(請求項
3)および第4の発明(請求項4)の一実施例について
説明する。
3)および第4の発明(請求項4)の一実施例について
説明する。
【0024】図3は本実施例に係わるマスクROMの概
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【0025】同図において、p型半導体基板21には、
複数の溝22が互いに平行に形成されている。また、半
導体基板21内には、これらの溝22の両側面に沿っ
て、深さが例えば200〜300nmの、帯状の第1の
N+領域23が埋め込み形成されている。さらに、溝2
2の底面には、深さが例えば200〜300nmの、帯
状の第2のN+領域24が埋め込み形成されている。半
導体基板21の表面および溝22の表面には、例えば膜
厚が16nmのSiO2 等により形成された絶縁膜25
が設けられている。そして、各溝22の側面には、この
絶縁膜25を介して、例えば膜厚が400nmのWSi
等により形成されたゲート電極26が設けられている。
さらに、半導体基板21の表面には、溝22と直交し、
この溝22との交差部においてゲート電極26と導通す
るワード線27が設けられている。そして、半導体基板
21の全表面(溝22が形成されている領域を含む)に
は、溝22やワード線27等を覆うように、膜厚が例え
ば1000nmの層間絶縁膜28、膜厚が例えば800
nmのアルミニウム膜等からなる配線層29およびパッ
シベーション膜30が、順次形成されている。
複数の溝22が互いに平行に形成されている。また、半
導体基板21内には、これらの溝22の両側面に沿っ
て、深さが例えば200〜300nmの、帯状の第1の
N+領域23が埋め込み形成されている。さらに、溝2
2の底面には、深さが例えば200〜300nmの、帯
状の第2のN+領域24が埋め込み形成されている。半
導体基板21の表面および溝22の表面には、例えば膜
厚が16nmのSiO2 等により形成された絶縁膜25
が設けられている。そして、各溝22の側面には、この
絶縁膜25を介して、例えば膜厚が400nmのWSi
等により形成されたゲート電極26が設けられている。
さらに、半導体基板21の表面には、溝22と直交し、
この溝22との交差部においてゲート電極26と導通す
るワード線27が設けられている。そして、半導体基板
21の全表面(溝22が形成されている領域を含む)に
は、溝22やワード線27等を覆うように、膜厚が例え
ば1000nmの層間絶縁膜28、膜厚が例えば800
nmのアルミニウム膜等からなる配線層29およびパッ
シベーション膜30が、順次形成されている。
【0026】このような構成によれば、従来のマスクR
OM(図5参照)と同様、第1および第2のN+領域2
3,24をソース領域或いはドレイン領域とし、これら
の各N+領域23,24の間の領域をチャネル領域31
とし、さらに絶縁膜25をゲート絶縁膜として、トラン
ジスタを構成することができる。
OM(図5参照)と同様、第1および第2のN+領域2
3,24をソース領域或いはドレイン領域とし、これら
の各N+領域23,24の間の領域をチャネル領域31
とし、さらに絶縁膜25をゲート絶縁膜として、トラン
ジスタを構成することができる。
【0027】次に、図3に示したマスクROMの製造方
法について、図4(a)〜(e)を参照して説明する。
法について、図4(a)〜(e)を参照して説明する。
【0028】まず、p型半導体基板21上に、例えば
マスクパターンを形成した後でイオン注入を行うことに
より、第1のN+領域23となるべきN+層23′を形
成する(図4(a)参照)。 次に、半導体基板21に、反応性イオンエッチング等
を用いて溝22を形成する。これにより、溝22と同時
に第1のN+領域23も形成される(図1(b)参
照)。 そして、半導体基板21の表面および溝22の表面
に、熱酸化等の方法によって、膜厚が16nmのSiO
2 等からなる絶縁膜25を形成する。 続いて、スパッタリング法等により、厚さが400n
mの導電性材料(ここではWSi)26′を全面に堆積
させる(同図(c)参照)。 そして、例えば反応性イオンエッチング等を用いて導
電性材料26′のエッチバックを行うことにより、溝2
2の側面にゲート電極26を形成する。 さらに、ゲート電極26をマスクとしてイオン注入を
行うことにより、溝22の底面に沿って第2のN+領域
24を埋め込み形成する。すなわち、第2のN+領域2
4は、ゲート電極26をマスクとして用いたセルフアラ
インによって形成される。(同図(d)参照) 続いて、従来のマスクROMの場合と同様にして、チ
ャネル領域29のうち、一方の論理値に対応するチャネ
ル領域に対してのみボロン(B)イオンを注入すること
により、ROMデータの書き込みを行う。 次に、半導体基板21の全面に導電性材料(ここでは
WSi)を堆積させた後、この導電性材料層27′の表
面に通常のフォトエッチングプロセスでパターンを形成
し、さらに、例えば反応性イオンエッチングを施すこと
により、ワード線27を形成する(同図(e)参照)。 最後に、層間絶縁膜28、アルミニウム配線層29お
よびパッシベーション膜30を公知の方法で順次形成
し、図3に示したようなマスクROMを得る。
マスクパターンを形成した後でイオン注入を行うことに
より、第1のN+領域23となるべきN+層23′を形
成する(図4(a)参照)。 次に、半導体基板21に、反応性イオンエッチング等
を用いて溝22を形成する。これにより、溝22と同時
に第1のN+領域23も形成される(図1(b)参
照)。 そして、半導体基板21の表面および溝22の表面
に、熱酸化等の方法によって、膜厚が16nmのSiO
2 等からなる絶縁膜25を形成する。 続いて、スパッタリング法等により、厚さが400n
mの導電性材料(ここではWSi)26′を全面に堆積
させる(同図(c)参照)。 そして、例えば反応性イオンエッチング等を用いて導
電性材料26′のエッチバックを行うことにより、溝2
2の側面にゲート電極26を形成する。 さらに、ゲート電極26をマスクとしてイオン注入を
行うことにより、溝22の底面に沿って第2のN+領域
24を埋め込み形成する。すなわち、第2のN+領域2
4は、ゲート電極26をマスクとして用いたセルフアラ
インによって形成される。(同図(d)参照) 続いて、従来のマスクROMの場合と同様にして、チ
ャネル領域29のうち、一方の論理値に対応するチャネ
ル領域に対してのみボロン(B)イオンを注入すること
により、ROMデータの書き込みを行う。 次に、半導体基板21の全面に導電性材料(ここでは
WSi)を堆積させた後、この導電性材料層27′の表
面に通常のフォトエッチングプロセスでパターンを形成
し、さらに、例えば反応性イオンエッチングを施すこと
により、ワード線27を形成する(同図(e)参照)。 最後に、層間絶縁膜28、アルミニウム配線層29お
よびパッシベーション膜30を公知の方法で順次形成
し、図3に示したようなマスクROMを得る。
【0029】この結果、図3(a)に示したように、N
+領域23,24の間隔が700〜800nm(従来は
約1000nm;図5参照)のマスクROMを得た。
+領域23,24の間隔が700〜800nm(従来は
約1000nm;図5参照)のマスクROMを得た。
【0030】このように、本実施例のマスクROMによ
れば、溝22の側面にゲート電極26を形成し、半導体
基板21の表面に溝22に沿って形成された第1のN+
領域23と溝22の底面に形成された第2のN+領域2
4とをソース領域或いはドレイン領域とすることとした
ので、N+領域23,24の幅および間隔を低減させる
ことができる。したがって、本実施例によれば、マスク
ROMを構成するトランジスタのx方向(図3(a)参
照)のサイズを小さくすることができ、これにより各ト
ランジスタを小形化を図ることができるので、マスクR
OMの面積を小さくすることができる。
れば、溝22の側面にゲート電極26を形成し、半導体
基板21の表面に溝22に沿って形成された第1のN+
領域23と溝22の底面に形成された第2のN+領域2
4とをソース領域或いはドレイン領域とすることとした
ので、N+領域23,24の幅および間隔を低減させる
ことができる。したがって、本実施例によれば、マスク
ROMを構成するトランジスタのx方向(図3(a)参
照)のサイズを小さくすることができ、これにより各ト
ランジスタを小形化を図ることができるので、マスクR
OMの面積を小さくすることができる。
【0031】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、メモリセルを構成するトランジスタを小形化を図
ることにより小面積化を実現した半導体メモリを提供す
ることができる。
れば、メモリセルを構成するトランジスタを小形化を図
ることにより小面積化を実現した半導体メモリを提供す
ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係わる半導体メモリの概略
構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図2】(a)〜(d)ともに、図1に示した半導体メ
モリの製造方法を示す断面工程図である。
モリの製造方法を示す断面工程図である。
【図3】本発明の他の実施例に係わる半導体メモリの概
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は
(a)のA−A断面図である。
【図4】(a)〜(e)ともに、図3に示した半導体メ
モリの製造方法を示す断面工程図である。
モリの製造方法を示す断面工程図である。
【図5】従来の半導体メモリの一構成例を示すものであ
り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図で
ある。
11,21 p型半導体基板
12,22 溝
13,23,24 N+領域
14,25 絶縁膜
15,27 ワード線
16,28 層間絶縁膜
17,29 配線層
18,30 パッシベーション膜
19,31 チャネル領域
26 ゲート電極
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−226071(JP,A)
特開 平5−110036(JP,A)
特開 平2−246155(JP,A)
特開 平1−231365(JP,A)
特開 昭63−202061(JP,A)
特開 平5−308135(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H01L 21/8246
H01L 27/112
Claims (2)
- 【請求項1】半導体基板に形成された溝と、 前記半導体基板の表面に形成された帯状の第1のN+領
域と、 前記溝の底面に埋め込み形成された帯状の第2のN+領
域と、 前記半導体基板の表面および前記溝の表面に形成された
酸化膜と、 前記溝の側面の前記酸化膜上に形成されたゲート電極
と、 前記溝と直交し、この溝との交差部において前記ゲート
電極と導通するように、前記半導体基板上に形成された
ワード線と、 を備え、 前記第2のN+領域が前記ゲート電極にセルフアライン
で形成されている、半導体メモリ。 - 【請求項2】半導体基板の表面に第1のN+領域および
溝を形成する工程と、 前記半導体基板の表面および前記溝の表面に酸化膜を形
成する工程と、 前記半導体基板の全面にゲート材料を堆積させた後でエ
ッチバックを施すことによりゲート電極を形成する工程
と、 前記ゲート電極をマスクとしてイオン注入を行うことに
より、前記溝の底面に第2のN+領域を形成する工程
と、 前記半導体基板の全面に導電性材料を堆積させた後でエ
ッチングを施すことによりワード線を形成する工程と、 を備えたことを特徴とする半導体メモリの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28325893A JP3400044B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 半導体メモリおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28325893A JP3400044B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 半導体メモリおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07142610A JPH07142610A (ja) | 1995-06-02 |
JP3400044B2 true JP3400044B2 (ja) | 2003-04-28 |
Family
ID=17663130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28325893A Expired - Fee Related JP3400044B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 半導体メモリおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3400044B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19603810C1 (de) | 1996-02-02 | 1997-08-28 | Siemens Ag | Speicherzellenanordnung und Verfahren zu deren Herstellung |
DE19609678C2 (de) * | 1996-03-12 | 2003-04-17 | Infineon Technologies Ag | Speicherzellenanordnung mit streifenförmigen, parallel verlaufenden Gräben und vertikalen MOS-Transistoren und Verfahren zu deren Herstellung |
KR19980033888A (ko) * | 1996-11-02 | 1998-08-05 | 김영환 | 모스 트랜지스터 및 그의 제조 방법 |
DE19653107C2 (de) * | 1996-12-19 | 1998-10-08 | Siemens Ag | Verfahren zur Herstellung einer Speicherzellenanordnung |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28325893A patent/JP3400044B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07142610A (ja) | 1995-06-02 |
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