JP3400024B2 - 眼科画像処理システム - Google Patents

眼科画像処理システム

Info

Publication number
JP3400024B2
JP3400024B2 JP18655593A JP18655593A JP3400024B2 JP 3400024 B2 JP3400024 B2 JP 3400024B2 JP 18655593 A JP18655593 A JP 18655593A JP 18655593 A JP18655593 A JP 18655593A JP 3400024 B2 JP3400024 B2 JP 3400024B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
data
fundus
control circuit
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18655593A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0698859A (ja
Inventor
健行 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP18655593A priority Critical patent/JP3400024B2/ja
Publication of JPH0698859A publication Critical patent/JPH0698859A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3400024B2 publication Critical patent/JP3400024B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Medical Treatment And Welfare Office Work (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、眼科画像の指定され
た部分を転送可能な眼科画像処理システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】眼底カメラ等の眼科装置においては、エ
リアCCD等の固体撮像素子を用いて眼科像を電子撮影
し、このエリアCCDからの画像データを演算制御回路
によりスチルビデオ装置やフロッピーディスク装置,光
ディスク装置等の記録装置に転送して、この転送した画
像データをスチルビデオディスク,フロッピーディス
ク,光ディスク等の記録媒体に記録するようにしたもの
が考えられている。
【0003】この眼底カメラでは、撮影された眼底像が
左右眼のいずれのものであるかを区別するために、図1
1(a)に示した様に、円形孔a及びその周縁部の特定位
置に切欠マークbを設けたマスクMが撮影光学系の途中
に配置されている。
【0004】そして、このマスクMを用いて撮像した眼
底画像Gは、図11(b)に示した様に、エリアCCD6
0の中央に円形に結像される。しかも、このマスクMを
介して撮影された眼底像Gは、演算制御回路(図示せず)
によりモニターテレビの画面の中央に円形に映し出され
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エリアCC
D60からの画像データには、図11(b)に示した様
な円形の眼底像Gのデータ及びその周囲の余白部Hのデ
ータが含まれている。これらのデータのうち転送の必要
なものは眼底像Gのデータのみである。
【0006】しかしながら、従来は、眼底像Gのデータ
及びその周囲の余白部Hのデータはモニターテレビへの
表示及び記録・再生等に際して全て転送されていたた
め、その転送に時間がかかるという問題があった。
【0007】そこで、この発明は、画像データのうち必
要なデータのみを転送して、データの転送にかかる時間
を少なくできる眼科画像処理システムを提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、眼底像が含まれるディジタル化
された画像データを入力する画像入力手段と、前記画像
入力手段からの画像データを処理して転送する演算制御
回路と、前記演算制御回路から転送される前記画像デー
タを処理する画像処理手段と、前記画像処理手段からの
画像を表示する画像表示手段と、前記画像入力手段で取
り込まれた画像データを記録媒体に記録する情報記録・
再生装置とを備え、前記演算制御回路は、撮影位置入力
装置で移動操作可能に設けられ且つ任意の大きさに変え
ることが可能の枠を前記画像表示手段に表示させて、前
記枠で指定された部分を切り出し可能に設けられている
と共に、前記画像表示手段に表示される前記眼底像の撮
影位置や撮影画角が同じ場合、前記枠の切り出し部分の
一回の指定のみで後は同じ撮影位置と同じ撮影画角の部
分を切り出して、情報記録・再生装置に記録する眼科画
像処理システムとしたことを特徴とする。
【0009】また、請求項2の発明は、眼科画像が含ま
れるディジタル化された画像データを入力する画像入力
手段と、前記画像入力手段からの画像データを処理して
転送する演算制御回路と、前記演算制御回路から転送さ
れる前記画像データを処理する画像処理手段と、前記画
像処理手段からの画像を表示する画像表示手段と、前記
画像入力手段で取り込まれた画像データを記録媒体に記
録する情報記録・再生装置とを備え、前記演算制御回路
は、前記画像入力手段で撮影された前記眼科画像の全画
素データを有する画像データと該眼科画像の一部を範囲
指定手段で範囲指定して切り取った範囲指定の画像デー
タとを前記記録媒体に関連させて多数記録させると共
に、前記記録媒体に記録された多数の範囲指定の指定デ
ータを所定数毎に前記画像表示手段に転送して、前記範
囲指定データによる画像を前記表示手段に所定数毎に同
時に表示させる様にした眼科画像処理システムであっ
て、前記演算制御回路は、前記画像表示手段に同時に表
示された複数の範囲指定の画像のうちの一つが指定手段
で指定されたときに、この指定された画像に対応する全
画素データに基づいて前記指定された画像の詳細な画像
を前記画像表示手段に表示させる様に設定されている
科画像処理システムとしたことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【実施例】
<第1実施例>図1は眼底カメラ(撮影装置)の光学系
を示したものである。この図1において、1は眼底カメ
ラの照明光学系、2は眼底カメラの観察・撮影光学系、
3は被検眼である。
【0012】[照明光学系]照明光学系1は、観察照明光
学系と撮影照明光学系を有する。
【0013】この撮影照明光学系は、キセノンランプ
6,コンデンサレンズ7,小径遮光板8,リング状絞り
9,小径遮光板10,リレーレンズ11,反射ミラー1
2,リレーレンズ13,黒点板14,リレーレンズ1
5,孔空きミラー16,対物レンズ17等の光学部品を
この順に有する。そして、キセノンランプ6からの撮影
照明光は、コンデンサーレンズ7から対物レンズ17ま
での光学部品を介して被検眼3の眼底Efに投影される。
しかも、キセノンランプ6とコンデンサレンズ7との間
には、可視蛍光用のエキサイタフィルターE1と赤外蛍光
用のE2が挿脱可能に設けられている。
【0014】また、観察照明光学系は、観察用光源とし
てのハロゲンランプ4,コンデンサレンズ5,コンデン
サレンズ7から対物レンズ17までの光学部品を有す
る。そして、ハロゲンランプ4からの観察照明光はコン
デンサレンズ7から対物レンズ17までの光学部品を介
して眼底Efに投影される。
【0015】なお、小径遮光板8は角膜25と共役であ
り、リングスリット9は瞳孔28と共役であり、小径遮
光板10は水晶体26の後面26aと共役、黒点板14
は対物レンズ17の表面での反射光が孔空きミラー16
の孔部16aを通過しないための遮光物である。
【0016】[観察・撮影光学系]観察・撮影光学系2
は、被検眼3に臨む対物レンズ17,合焦レンズ19,
結像レンズ20,ミラー21,眼底Efと共役なフィール
ドレンズ22,反射ミラー23,リレーレンズ24等を
有する。しかも、孔空きミラー16と合焦レンズ19と
の間には、可視蛍光用のバリヤフィルターB1と赤外蛍光
用のバリヤフィルターB2が挿脱可能に配設されている。
【0017】そして、被検眼3の眼底Efからの反射光に
よる眼底像が、対物レンズ17から結像レンズ20まで
の光学部品、及び、ミラー21,眼底Efと共役なフィー
ルドレンズ22,反射ミラー23,リレーレンズ24,
マスク36を介してテレビカメラ30のエリアCCD3
0a(画像入力手段,撮像手段)に結像される。このマ
スク36には、図5(a)に示すように中央に位置させた
円形孔36a及び円形孔36aの周縁に位置させた切欠
マーク36bが形成されている。
【0018】エリアCCD30aからの画像信号は、通
常、後述するカメラ制御回路40の演算制御回路41,
切換スイッチ41aの接点a,D/A変換器41bを介
して画像出力手段としてのモニターテレビ31(画像表
示手段)に入力されて、モニターテレビ31に眼底像が
リアルタイムで映し出される(図2参照)。尚、この切
換スイッチ41a,D/A変換器41bに相当する回路
を内蔵するタイプのモニターテレビをモニターテレビ3
1に代えて使用することもできる。
【0019】[固視目標光学系]固視目標光学系Aは、結
像レンズ20とミラー21との間に挿脱自在に配設され
たハーフミラー32,固視目標としての小孔33aを有
し且つ眼底Efと共役に配置された固視目標用のマスク3
3,小孔33aに臨ませて配設された発光ダイオード等
の固視目標用光源34を有する。尚、マスク33及び固
視目標用光源34は、パルスモータ等で電動駆動制御さ
れるXーYテーブル(図示略)等の固視目標駆動装置3
5に装着されていて、撮影される被検眼が左眼である
か、右眼であるかを装置の位置を左右眼検知手段35´
にて検知して、図2に示した様に、乳頭71と黄斑部7
2が画面中心Oから略等距離の位置に位置するように移
動される。
【0020】[カメラ制御回路40]カメラ制御回路40
は、図4に示した様に演算制御回路41を画像データ転
送手段として有する。この演算制御回路41には、撮影
スイッチ42からのON信号,キーボード等の撮影条件入
力装置43からの撮影条件情報信号,マウスやキーボー
ド或はライトペン等の撮影位置入力装置(撮影範囲指定
手段)44からの撮影位置信号等が入力されるようにな
っている。尚、撮影スイッチ42には、一段押し(半押
し)操作でONして制御信号を出力すると共に、二段押し
(全押し)操作で撮影開始信号を出力するものを用い
る。
【0021】また、演算制御回路41には、フレームメ
モリ45,画像処理手段としての画像処理回路46,合
焦レンズ駆動モータ47´,上記光学系を有するカメラ
本体の左右の位置から観察・撮影される被検眼の左右の
別を検出する左右眼検知手段35´,発光制御回路49
が接続されている。
【0022】更に、演算制御回路41には、ハーフミラ
ー32を撮影光路に対して挿脱するソレノイド等のミラ
ー駆動手段51,観察・撮影モード時のモード設定スイ
ッチ52,RAM等のメモリ53,ROM等のメモリ5
4,光ディスク装置やフロッピーディスク装置等の情報
記録・再生装置55(画像入力手段)等が接続されてい
ると共に、エリアCCD30aおよびモニターテレビ3
1が接続されている。
【0023】しかも、演算制御回路41は、撮像手段で
あるエリアCCD30aで撮影された眼底画像(医用電
子画像)を情報記録・再生装置55を介して光ディスク
やフロッピーディスク等の記録媒体に記録させると共
に、この医用電子画像をモニターテレビ31(電子画像
表示装置)の画面31A(表示画面)に映し出させるよ
うになっている。
【0024】次に、この演算制御回路41の撮影・記録
・再生等におけるデータ転送機能について説明する。
【0025】(1)新規撮影・記録及びその再生 [観察]装置の図示しない電源をONさせると、演算制御回
路41はハロゲンランプ4を点灯させる。この状態で、
被検眼眼底Efに対するアライメント作業と合焦作業を行
い、この作業が完了すると、ハロゲンランプ4からの照
明光は照明光学系1を介して被検眼3の眼底Efに投影さ
れて反射する。
【0026】また、左右眼検知手段35´からは現在観
察している眼底が左右のいずれであるかを識別するため
の信号が出力され、演算制御回路41はこの識別信号か
ら左右の識別データがメモリ53に記憶される。
【0027】一方、被検眼3の眼底Efからの反射光は、
観察・撮影光学系2の対物レンズ17から結像レンズ2
0までの光学部品、及び、ミラー21,眼底Efと共役な
マスク36とフィールドレンズ22,反射ミラー23,
リレーレンズ24等を介してテレビカメラ30のエリア
CCD30a(撮像手段)に案内される。
【0028】これにより、眼底Efの像(眼底像)37が
図5(b)の如くエリアCCD30aに結像される。この
眼底像37は、図5(a)に示したマスク36の円形孔3
6aに対応する円形部分37aと、切欠マーク36bに
対応する部分37bを有する。しかも、エリアCCD3
0aの眼底像37の周囲にはマスク36による余白部3
8が生じる。
【0029】そして、演算制御回路41は、左右眼検知
手段35´からの左右眼識別のための信号が入力される
と、最初の1フレーム分の画像データを構築する際に、
エリアCCD30aの全体を走査して、眼底像37及び
余白部38を含む画像データを1フレーム分だけ読み取
り、この画像データをフレームメモリ45に記憶させ
る。
【0030】この際、演算制御回路41は、エリアCC
D30aの各画素のアドレスと光量データ、又は、フレ
ームメモリ45のデータから眼底像37と余白部38と
の境界線39のアドレスデータを光量差から演算により
求め、この境界線39のアドレスデータを上記左右眼の
識別データに対応させてメモリ53に記憶させる。この
ようにして境界線39を求めることにより、転送すべき
眼科画像すなわち眼底像データの存在する範囲が境界線
39の内側であると決定される。
【0031】この境界線39を求める作業は観察時の最
初の画像の取り込みの際に一度行われるだけで、次から
はこの境界線39のデータが画像の転送に際して用いら
れる。尚、この境界線39のデータは、予め情報記録・
再生装置55により光ディスク,フロッピーディスク,
スチルビデオディスク等の記録媒体に記録しておいて、
このデータを利用するようにすることもできる。
【0032】そして、演算制御回路41は、余白部36
の内側の眼底像データのみをフレームメモリ45から画
像処理回路46に転送して、眼底像37を画像処理回路
46を介してモニターテレビ31に映し出させる。
【0033】この後、演算制御回路41は、エリアCC
D30aの画像データを読み取ってフレームメモリ45
に転送し、1フレーム分の画像をフレームメモリ45に
構築する。そして、演算制御回路41は、フレームメモ
リ45の眼底像データのみ、即ち境界線39内の眼底像
データ(眼科画像データ)のみを画像処理回路46に転
送して、眼底像37を図2の如く画像処理回路46を介
してモニターテレビ31に映し出させる。
【0034】尚、マスク36により撮影された画像の上
記境界線39のアドレスデータが分かっている場合に
は、このデータを予めROM等に記憶させておくこと
で、最初の1フレームの画像読み取りも、眼底像37の
みでよい。この場合、マスク36の切欠は左右眼で異な
るので、左右眼に対応する境界線39のデータをROM
に予め左右眼検知手段35´からの識別信号に対応させ
て記憶させておく。
【0035】この様な観察時には、切換スイッチ41a
が接点a側になっている。そして、エリアCCD30a
からのデジタル信号は、演算制御回路41,切換スイッ
チ41aを介してD/A変換器41bに入力されてアナ
ログ信号に変換された後、モニターテレビ31に入力さ
れる。これにより、眼底像がリアルタイムでモニターテ
レビ31に映し出される。
【0036】[可視カラー撮影]また、この様な観察後、
切換スイッチ41aを接点b側に切換える一方、各光学
系に図示しない各種フィルターを配設した後、キセノン
ランプ6を発行制御させ、このキセノンランプ6からの
撮影光を照明光学系1を介して眼底Efに案内させると共
に、この眼底Efからの反射光を観察・撮影光学系2を介
してエリアCCD30aに案内することで、眼底撮影が
行われる。
【0037】そして、このエリアCCD30aのディジ
タル画像信号は、制御回路41,切換スイッチ41aを
介してモニターテレビ31に入力され、モニターテレビ
31にディジタル眼底像が映し出される。この眼底撮影
時も画像の転送は上記と同様に、境界線39内の眼底像
のみとなる。
【0038】尚、眼底写し込み時には、マスクで覆われ
た部分、即ち余白部38に撮影データ110が写し込ま
れているが、この撮影データ110も上記境界線39内
の眼科画像と同様な画像処理で転送するようにしてもよ
い。
【0039】[蛍光撮影]また、眼底Efの可視蛍光撮影時
には、可視蛍光用のフルオレスセンを患者に静注する一
方、上述した観察後に切換スイッチ41aを接点b側に
切換え、可視蛍光用のエキサイタフィルターE1をキセノ
ンランプ6とコンデンサーレンズ7との間の光路に挿入
すると共に、とバリヤフィルターB1を穴空きミラー16
と合焦レンズ19との間の光路に挿入する。
【0040】次に、キセノンランプ6を発行制御させる
と、キセノンランプ6からの撮影光の内のフルオレスセ
ンを励起する波長の可視励起光が照明光学系1及びエキ
サイタフィルターE1を介して眼底Efに案内され、眼底Ef
を照明する。
【0041】この可視励起光は眼底Efの血管内のフルオ
レスセンに吸収されてフルオレスセンを励起する。これ
により、フルオレスセンからは可視蛍光が発光され、こ
の可視蛍光は観察・撮影光学系2を介してエリアCCD
30aに案内される。これにより、エリアCCD30a
に可視蛍光による眼底血管像が図3(a)〜(c)の如く結像
され、眼底血管の可視蛍光撮影が行われる。
【0042】この図3において、(a)は蛍光撮影開始か
ら比較的早期の眼底血管像で、(b),(c)になるほど蛍光
撮影開始から時間が経過している状態を示す。しかも、
図3(a)の線71´で示した内部は乳頭部71の部分で
あるが、画像的には線71´の周囲よりも暗くなってい
る。また、図3(b)においては、乳頭部71にも毛細血
管からの蛍光剤が達して蛍光を発していて、乳頭部71
がその周囲よりも比較的明るくなっている。更に、図3
(c)においては、乳頭部71に達する蛍光剤の量が眼底
血管像100よりも多くなって、乳頭部71の蛍光量が
眼底血管像100の乳頭部71内の部分の蛍光量よりも
多くなっている。
【0043】また、図3中、(a1)は(a)のA−A線に沿
う乳頭部付近の蛍光量を示し、(b1)は(b)のB−B線に
沿う乳頭部付近の蛍光量を示し、(c1)は(c)のC−C線
に沿う乳頭部付近の蛍光量を示し、(b2)は(b)における
新生血管部100aの部分の蛍光量を示し、(c2)は(c)
におけるレーザー凝固部101の周囲の水泡部102か
らの蛍光量を示す説明図である。図中、100aは眼底
における新生血管からの出血部を示したものである。ま
た、(a)〜(c)の乳頭部71,眼底血管像38,水泡部1
02,新生血管からの出血部100a等に付した符号V
1〜V11は(a1)〜(c1),(b2),(c2)等のV1〜V11
に対応する部分を示したものである。
【0044】また、眼底血管の可視蛍光撮影の際、エリ
アCCD30aのディジタル画像信号は、制御回路4
1,切換スイッチ41aを介してモニターテレビ31に
入力され、モニターテレビ31に可視蛍光像37´が図
2(b)のごとく映し出される。図2(b)中、100は可視
蛍光像の眼底血管像である。
【0045】この眼底血管撮影時も、エリアCCD30
aからの画像の転送は、上記と同様に境界線39内の眼
底血管像100のみとなる。しかも、境界線39のアド
レスは分かっているので、この画像データの転送に際し
ては境界線39内のみを走査して、エリアCCD30a
の画素のうち光量が所定レベルL1以上のアドレスの画
素のアドレスデータ及び光量を演算制御回路41に転送
する。そして、この演算制御回路41は、転送されたデ
ータをもとにフレームメモリ45に可視蛍光による眼底
血管像100を構築させ、この眼底血管像100をモニ
ターテレビ31に映し出させる。
【0046】ここで、この転送に際しては、エリアCC
D30aの画素のうち光量が所定レベルL1以上のアド
レスの画素のアドレスデータの値を「1」とすると共
に、演算制御回路41に転送して、所定レベルL1未満
の部分の値は「0」として、単に「0」,「1」の信号
として眼底の蛍光画像を画像処理してもよい。図3では
スライスレベルを乳頭部71からの蛍光を含むレベルL
1に設定しているが、乳頭部71からの蛍光を含まない
レベルL2に設定することもできる。
【0047】同様に、眼底Efの赤外蛍光撮影時には、赤
外蛍光用のICG(インドシアニングリーン)を患者に
静注する一方、上述した観察後に切換スイッチ41aを
接点b側に切換え、赤外蛍光用のエキサイタフィルター
E2をキセノンランプ6とコンデンサーレンズ7との間の
光路に挿入すると共に、とバリヤフィルターB2を孔空き
ミラー16と合焦レンズ19との間の光路に挿入する。
【0048】次に、キセノンランプ6を発光制御させる
と、キセノンランプ6からの撮影光の内のICGを励起
する波長の赤外励起光が照明光学系1及びエキサイタフ
ィルターE1を介して眼底Efに案内され、眼底Efを照明す
る。
【0049】この赤外励起光は眼底Efの血管内のICG
に吸収されてICGを励起する。これにより、ICGか
らは赤外蛍光が発光され、この赤外蛍光は観察・撮影光
学系2を介してエリアCCD30aに案内される。これ
により、エリアCCD30aに赤外蛍光による眼底血管
像が結像され、眼底血管の赤外蛍光撮影が行われる。
【0050】この際、このエリアCCD30aのディジ
タル画像信号は、制御回路41,切換スイッチ41aを
介してモニターテレビ31に入力され、モニターテレビ
31に赤外蛍光像が映し出される。
【0051】この眼底血管撮影時も、エリアCCD30
aからの画像の転送は、上記と同様に境界線39内の赤
外蛍光像の眼底血管像のみとなる。しかも、境界線39
のアドレスは分かっているので、この画像データの転送
に際しては境界線39内のみを走査して、エリアCCD
30aの画素のうち光量が所定レベルL1(スライスレ
ベル)以上のアドレスの画素のアドレスデータ及び光量
を演算制御回路41に転送する。そして、この演算制御
回路41は、転送されたデータをもとにフレームメモリ
45に赤外蛍光による眼底血管像を構築させ、この眼底
血管像をモニターテレビ31に映し出させる。
【0052】ここで、このICGによる赤外蛍光撮影時
に、眼底血管像の転送に際しては、エリアCCD30a
の画素のうち光量が所定レベルL1以上のアドレスの画
素のアドレスデータの値を「1」とすると共に、演算制
御回路41に転送して、所定レベルL1未満の部分の値
は「0」として、単に「0」,「1」の信号として眼底
の蛍光画像を画像処理してもよい。
【0053】この様な蛍光撮影時の眼科画像データ即ち
眼底血管像や新生血管像或は水泡部像等の蛍光像は、そ
れぞれ蛍光像の幅や形状が異なる。即ち、眼底血管像は
細長く連続し、眼底出血像は一定幅或は一定径の塊とな
って広がっており、また、眼底網膜のレーザー凝固部の
周囲の水泡部は略一定径のリング状をしている。従っ
て、この様に「0」,「1」の信号として画像処理をす
ることにより、新生血管部等の疾患部や眼底網膜のレー
ザー凝固部等を演算制御回路41により自動的に検出判
断して記録することができる。
【0054】尚、実際には、眼底血管からの蛍光は血管
の太さによって蛍光輝度(光量)レベルが異なるもので
あるので、ある経過時間後の状態は例えば図3(b1´)に
示した様になる。この図3(b1´)において、P1は比較
的太い眼底血管からの蛍光輝度を示し、P2は中くらい
の太さの眼底血管からの蛍光輝度を示し、P3は毛細血
管からの蛍光輝度を示す。この様に実際には眼底血管の
太さにより蛍光輝度がP1〜P3と異なるので、設定ス
ライスレベルをL1,L2,L3(L3>L2>L1)
として、輝度P1〜P3の眼底血管がスライスレベルL
1〜L3の上下のいずれにまたがってあるかで、太い眼
底血管の画像のみ、または、中くらいの眼底血管の画像
み、或は毛細血管の画像のみを選択的に抽出して画像表
示し、眼底血管の疾病部の診断を容易にすることができ
る。尚、この様な画像の抽出及び判断は演算制御回路4
1によって行われる。特に、蛍光の後期になると出血部
分が眼底出血の有無の判断に用いることも可能となる。
【0055】[記録・再生]この様にして撮影された可視
カラーの眼底画像データは、境界線39内の眼底像37
に関するデータのみが情報記録・再生装置55を介して
光ディスク,フロッピーディスク,スチルビデオディス
ク等の記録媒体に識別データに対応して記録される。
【0056】一方、蛍光撮影による眼底血管像のデータ
は、エリアCCD30aの画素のうち光量が所定レベル
以上のアドレスの画素のアドレスデータ及び光量のデー
タのみが情報記録・再生装置55に転送されて記録媒体
に記録される。
【0057】従って、画像入力手段としての情報記録・
再生装置55を用いて、記録媒体から眼科画像を再生す
る場合にも、の眼底像に関するデータ又は眼底血管像の
みが記録媒体から読み出されることになる。
【0058】(2)余白部及び眼科画像を含む旧画像デー
タからの再生 画像データには余白部及び眼科画像が含まれる旧画像デ
ータもある。しかも、この旧画像データ及びその各画像
データに対応する撮影条件情報が光ディスク,フロッピ
ーディスク,スチルビデオディスク等の記録媒体に多数
記録したものもある。この撮影条件情報としては、例え
ば、患者ID番号,氏名,年齢,性別,左右眼の別,撮
影光量,撮影時のフィルターの種類等が考えられる。
【0059】この様な記録媒体に記録された多数の旧画
像データにおいては、多数の左の眼科画像に関するマス
ク形状と大きさ、或は、多数の右の眼科画像に関するマ
スク形状と大きさが同じであることが考えられる。これ
は、当然、同じ眼底カメラを用いて撮影していると考え
られるからである。
【0060】従って、この様な記録媒体に記録された旧
画像データを再生する場合には、画像データに用いられ
ているマスクにより形成される余白部と眼底像との間の
境界線を左右眼について最初の一枚のみを演算制御回路
41により求めさせる。
【0061】この場合、先ず、演算制御回路41により
画像入力手段としての情報記録・再生装置55を作動制
御させて、記録媒体に記録された旧画像データを情報記
録・再生装置55で読み取ってフレームメモリに45に
入力させる。
【0062】この際、演算制御回路41は、上述と同様
にしてフレームメモリ45のデータから眼底像37と余
白部38との境界線39のアドレスデータを光量差から
演算により求めると共に、マスク36の切欠マーク36
bに対応する部分から左右眼の別を判別させて、この境
界線39のアドレスデータを左右眼の識別データと共に
メモリ53に記憶させる。
【0063】このようにして境界線39を求めることに
より、転送すべき眼科画像すなわち眼底像データの存在
する範囲が境界線39の内側であると決定される。この
境界線39を求める作業は、上述したように最初の旧画
像データのフレームメモリ45への取り込みの際に左右
眼について一度行われるのみである。
【0064】そして、演算制御回路41は、余白部36
の内側の眼底像データのみをフレームメモリ45から画
像処理回路46に転送して、眼底像37を画像処理回路
46を介してモニターテレビ31に映し出させる。
【0065】左右眼の画像データの転送に際しては、上
述のようにして求めた境界線39のアドレスデータを基
に、境界線39内のデータのみがモニターテレビ31に
転送されることになる。
【0066】<蛍光撮影データの再生・転送>また、上
述した旧画像データには、可視蛍光あるいは赤外蛍光に
よる眼底血管像の撮影データもある。この蛍光撮影デー
タであるか否かは、撮影条件情報のフィルターの種類か
ら判断できる。
【0067】従って、演算制御回路41により画像入力
手段としての情報記録・再生装置55を作動制御させ
て、記録媒体に記録された旧画像データを情報記録・再
生装置55で読み取ってフレームメモリに45に入力さ
せる際、撮影条件情報のフィルターの種類から蛍光撮影
であるか否かを演算制御回路41に判断させる。
【0068】この際、演算制御回路41が蛍光撮影であ
ると判断した場合にも、演算制御回路41は上述と同様
にしてフレームメモリ45のデータから眼底像37と余
白部38との境界線39のアドレスデータを光量差から
演算により求めると共に、演算制御回路441は、マス
ク36の切欠マーク36bに対応する部分から左右眼の
別を判別させて、この境界線39のアドレスデータを左
右眼の識別データと共にメモリ53に記憶させる。尚、
この境界線39を求める作業は、上述したように最初の
旧画像データのフレームメモリ45への取り込みの際に
左右眼について一度行われるのみである。
【0069】一方、演算制御回路41は、この様にして
求めた境界線39内のデータの光量が所定レベル以上の
アドレスデータ及び光量を求める。即ち、眼底血管から
発する蛍光がある部分、或は、眼底血管からの洩れがあ
って蛍光を発する部分等のアドレスデータ及び光量を求
める。
【0070】また、このようにして求めた境界線39の
データ或は蛍光による眼底血管像等のアドレスデータ及
び光量は、情報記録・再生装置55により新たな記録媒
体に記録されてデータ検索に用いられることになる。
【0071】<第2実施例>以上説明した実施例では、
境界線39内の眼底像のデータを全て転送して記録再生
するようにした例を示したが、必ずしもこれに限定され
るものではない。例えば、眼底像の一部(病変部等)を
指定して、この部分のみを転送して記録・再生するよう
にしてもよい。ここで、眼底像の一部を指定する方法と
しては、眼底像を4分割して、左上,左下,右上,右下
等の選択メニューをモニターテレビ31に映し出させ
て、これらの一つをキーボードのカーソルキーやマウス
等の転送範囲指定手段で選択する方法をとってもよい
し、マウスで任意の範囲を指定するような方法をとって
もよい。
【0072】また、図6に示した様に、上記構成の制御
回路40が含まれるシステムをホストコンピュータシス
テム60として、このホストコンピュータシステム60
に入出力回路61及びケーブル62を介して複数の端末
装置63を接続し、或は、ホストコンピュータシステム
60に電話回線64を介して複数の端末装置65を接続
し、上述したようにして記録したホストコンピュータシ
ステム60に蓄積された眼底像を各端末装置63又は6
5から検索操作したり、ホストコンピュータシステム6
0に端末装置63又は65から眼底像を記録させたりす
ることもできる。この場合、上述したように眼底像の部
分のみ或は眼底像の一部のみを転送することにより、検
索や記録の時間を充分に短縮できる。
【0073】尚、この様にして使用する場合としては、
例えば、ホストコンピュータシステム60を総合病院の
コンピュータルーム等に設置し、端末装置63を総合病
院の各診察室や担当医のルーム等に設置し、端末装置6
5を地域の病院等に設置して使用することが考えられ
る。
【0074】<第3実施例>図7〜図10はこの発明の
第3実施例を示したものである。
【0075】本実施例では、各画像データから乳頭部や
黄斑部等の特定の部位のみをそれぞれ取り出して(切り
出して)、この多数の特定部位の画像をモニターテレビ
31に図7のごとく同時に表示させ、モニターテレビ3
1に映し出された多数の画像から目的の画像を捜し出
し、表示或は転送すことができるようにしている。
【0076】この場合、モニターテレビ31に 「1.検索 2.表示 3.転送」等のモード選択メニューを表示させる。
【0077】a.マウスやカーソルキーによる切出し そして、「検索」モードをマウス或はキーボードで選択
すると、演算制御回路41は記録媒体に記録された眼底
像の内の最初の一枚を情報記録・再生装置55で読み取
ってモニターテレビ31に映し出させる。
【0078】(升目線による切出し範囲指定)この際、
眼底像37に図8の如く切出し用の升目線80を重ねて
表示させる。尚、この「検索」モードで演算制御回路4
1は、「升目移動 画像切出し」モード選択メニューを表示させる。
【0079】また、「検索」モードのなかのモード選択
メニューをモニターテレビ31に表示させて、「検索」
モードにおける「升目線移動」モードをキーボードやマ
ウスで選択することにより、この升目線80を撮影位置
入力装置44の一つであるマウス或はキーボードのカー
ソルキー等により眼底像37に対して移動可能に設け
る。そして、このモードで、切出し部である乳頭部71
が升目線80により形成される一つの升目に入るように
升目線80を移動させる。
【0080】この状態で、モード選択メニューにより切
出し範囲指定モードを指定して、モニターテレビ31の
画面にカーソルマーク81を図8のごとく映し出させ、
撮影位置入力装置44の一つであるマウス或はキーボー
ドのカーソルキー等によりカーソルマーク81を升目線
80で囲まれた部分の一つ例えば乳頭部71がある升目
に移動させる。
【0081】次に、マウス或はキーボードのカーソルキ
ー等によりモード選択メニューの画像切出しを選択させ
ると、カーソルマーク81のある升目内が演算制御回路
41により切り出され、この切り出された乳頭部の画像
データは演算制御回路41により情報記録・再生装置5
5のハードディスク等に一時的に保存させる。
【0082】この様な画像の切出しは、撮影位置や撮影
画角が同じものについては行うことができる。
【0083】従って、眼底像の撮影記録時に撮影条件情
報として予め撮影位置や撮影画角のデータを眼底像デー
タと共に記録媒体に記録しておくことで、上述の切出し
部分の一回の指定のみで後は同じ撮影位置と同じ撮影画
角の眼底像から乳頭部を切り出すことができる。
【0084】この切り出された乳頭部の画像データは演
算制御回路41により順次ハードディスクに一時保存さ
せられる。この保存は指定された範囲又は全データにつ
いて行うことができる。
【0085】そして、演算制御回路41は、モード選択
メニューの「表示」モードが選択されると、ハードディ
スクに一時保存された乳頭部の画像データをフレームメ
モリ45に所定数毎に転送して1フレーム分の画像を構
築し、この画像をモニターテレビ31に転送してモニタ
ーテレビ31図7(a),(b)に示した様な乳頭部の画像a
1,a2,a3………を多数同時に表示させる。
【0086】また、演算制御回路41は、モード選択メ
ニューの「転送」モードが選択されると、複数の転送先
がモニターテレビ31に表示され、この転送先の一つを
選択すると、ハードディスクに一時保存された乳頭部の
画像データを選択された転送先に転送する。
【0087】(マウス或はキーボードのカーソルキーに
よる切出し範囲指定)また、「検索」モードにおける画
像の切出し範囲の指定は升目線81を用いることなくマ
ウス或はキーボードのカーソルキー等のみで行うことも
できる。
【0088】この際、「検索」モードで演算制御回路4
1は、「範囲指定 画像切出し」モード選択メニューを表示させる。
【0089】また、「検索」モードのなかのモード選択
メニューをモニターテレビ31に表示させて、「検索」
モードにおける「範囲指定」モードをキーボードやマウ
スで選択する。これにより、先ず、演算制御回路31は
モニターテレビ31の画面にカーソルマーク81及び枠
82を図9のごとく映し出させる。尚、この枠82は、
例えば、マウスやキーボードの操作で任意の位置で大き
さを自由に変えることができるようになっている。
【0090】この状態で、撮影位置入力装置44の一つ
であるマウス或はキーボードのカーソルキー等によりモ
ニターテレビ31の画面の枠82を移動させ、乳頭部7
1の部分を枠82で指定する。
【0091】この指定の後、モード選択メニューから画
像切出しを選択させることにより、上述の境界線39内
の眼底像データ(眼科画像データ)の内の乳頭部71を
演算制御回路41が切り出す。
【0092】この切り取った乳頭部の画像データは、演
算制御回路41により情報記録・再生装置55のハード
ディスク等に一時的に保存される。
【0093】この様な画像の切出しは、撮影位置や撮影
画角が同じものについては行うことができる。また、画
面上でのマトリクスとする升目領域に縦横で番地を付与
して縦と横の番地で転送範囲を指定してもよい。
【0094】従って、この場合も、眼底像の撮影記録時
に撮影条件情報として予め撮影位置や撮影画角のデータ
を眼底像データと共に記録媒体に記録しておくことで、
上述の切出し部分の一回の指定のみで後は同じ撮影位置
と同じ撮影画角の眼底像から乳頭部を切り出すことがで
きる。
【0095】この切り出された乳頭部の画像データは演
算制御回路41により順次ハードディスクに一時保存さ
せられる。この保存は指定された範囲又は全データにつ
いて行うことができる。
【0096】そして、モード選択メニューの「表示」を
選択すると、演算制御回路41は、ハードディスクに一
時保存された乳頭部の画像データをフレームメモリ45
に所定数毎に転送して1フレーム分の画像を構築し、こ
の画像をモニターテレビ31に転送してモニターテレビ
31図7(a),(b)に示した様な乳頭部の画像a1,a
2,a3………を多数同時に表示させる。
【0097】また、演算制御回路41は、モード選択メ
ニューの「転送」モードが選択されると、複数の転送先
がモニターテレビ31に表示され、この転送先の一つを
選択すると、ハードディスクに一時保存された乳頭部の
画像データを選択された転送先に転送する。
【0098】尚、図7(a),(b)は切出しにより表示する
表示枠90の大きさを異ならせてしめしたもので、表示
枠の大きさの切換はマウスやキーボード或はライトペン
等の撮影位置入力装置(撮影範囲指定手段)44を用い
て行うことができる。この際、モード選択メニューに倍
率変更を表示させて目的の倍率をマウスやキーボード或
はライトペン等の撮影位置入力装置(撮影範囲指定手
段)44で選択することにより倍率切換が実行される。
この表示枠の切換に際して、表示枠内の表示内容を変え
ずに表示倍率を変えることもできるし、表示倍率は同じ
で表示枠内の表示範囲を変えるようにすることもでき
る。また、この切出しは黄斑部72について行うことも
できるし、他の部分についてもできる。
【0099】b.撮影位置や撮影画角が異なる画像を含
む場合の切出し 撮影位置や撮影画角が異なる画像を含む場合の乳頭部や
黄斑部等の特定部位の切出しにおいても、上述したよう
に升目線80やマウス,キーボード等による範囲指定を
して、この範囲指定に基づいて全画像を上述したように
切り出して、切り出した全画像a1,a2,a3………
を図7の如く複数モニターテレビ31に表示させてもよ
い。
【0100】また、この切出しが乳頭部の場合、切り出
される部分の光量レベルが撮影倍率に応じて所定レベル
以下のときには、演算制御回路41により乳頭部でない
と判断させて、切り出さないようにしてもよい。同様
に、この切出しが黄斑部の場合、切り出される部分の光
量レベルが撮影倍率に応じて所定レベル以上のときに
は、演算制御回路41により黄斑部でないと判断させ
て、切り出さないようにしてもよい。
【0101】c.光量差による乳頭部の切出し表示 また、眼底像の内、乳頭部71の部分は他の部分よりも
反射光量が大きいことから、この光量差により乳頭部の
切出しを行うことができる。
【0102】即ち、モード選択メニューの「検索」モー
ドを選択すると、演算制御回路41は、情報記録・再生
装置55を作動制御して記録媒体の眼底像をフレームメ
モリ45に読み込んで、フレームメモリ45に構築され
た眼底像の光量を各アドレス毎に順次検出する。
【0103】そして、演算制御回路41は、この検出光
量から光量レベルの変化を演算し、図10(a),(b)に示
した低レベル側の光量変化が小さくなる部分a1,a2
を求め、この部分から左右に一定幅の位置b1,b2を
撮影倍率に応じて求める。
【0104】次に、演算制御回路41は、このようにし
て求めた位置b1,b2から、画像切出し枠の大きさを
決定し、乳頭部71及びその周囲を含む画像を切り出し
て、情報記録・再生装置55のハードディスク等に一時
的に保存させる。
【0105】この切り出された乳頭部の画像データは演
算制御回路41により順次ハードディスクに一時保存さ
せられる。この保存は指定された範囲又は全データにつ
いて行うことができる。
【0106】そして、モード選択メニューの「表示」を
選択すると、演算制御回路41は、ハードディスクに一
時保存された乳頭部の画像データをフレームメモリ45
に所定数毎に転送して1フレーム分の画像を構築し、こ
の画像をモニターテレビ31に転送してモニターテレビ
31図7(a),(b)に示した様な乳頭部の画像を多数同時
に表示させる。
【0107】尚、画像処理の場合は、各画素の光量を見
て所定の光量の画素データのみを転送してもよい。
【0108】また、演算制御回路41は、モード選択メ
ニューの「転送」モードが選択されると、複数の転送先
がモニターテレビ31に表示され、この転送先の一つを
選択すると、ハードディスクに一時保存された乳頭部の
画像データを選択された転送先に転送する。
【0109】このとき各画像には、各画像のID番号が
同時に表示され、検索した結果、転送範囲指定手段であ
るマウスやキーボード等によりID番号を指定すること
により、詳細な画像(全画素データを有する画像)がモ
ニターテレビ31に転送表示され、診断等が行える。
【0110】
【効果】この発明は、以上説明したように構成したの
で、画像データのうち必要なデータのみを転送して、デ
ータの転送にかかる時間を少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる眼科画像処理システムに用い
る眼底カメラの光学系の一例を示す説明図である。
【図2】図1に示したモニターテレビの拡大説明図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は蛍光撮影時の眼底血管の経時変化を
概略的に示した説明図、(a1)〜(c1)は眼底血管からの蛍
光輝度の説明図、(b1´)は実際の眼底血管からの蛍光輝
度に対するスライスレベルを増やした場合の説明図、(b
2)は新生血管からの蛍光輝度の説明図、(c2)は網膜のレ
ーザー凝固後のレーザー凝固部周囲に生じた水泡部から
の蛍光輝度の説明図である。
【図4】図1に示した眼底カメラの制御回路を示す回路
図である。
【図5】(a)は図1に示したマスクの説明図、図5(b)は
図1に示したエリアCCD上の眼底像の結像状態を示す
説明図である。
【図6】図1〜図5に示した眼科画像処理システムを用
いた使用説明図である。
【図7】この発明の眼科処理システムよりモニターテレ
ビに映し出された眼科画像の第3実施例を示す説明図で
ある。
【図8】図7の画像切出しの一例を示す説明図である。
【図9】図7の画像切出しの他の例を示す説明図であ
る。
【図10】図7の画像切出しの更に他の例を示す説明図
である。
【図11】図11(a)は眼底像撮影に用いる従来のマス
クの一例を示した説明図、図6(b)は(a)のマスクを用い
たエリアCCD上の眼底像の説明図である。
【符号の説明】
30a…エリアCCD(画像入力手段) 31…モニターテレビ(画像出力手段) 37…眼底像(眼科画像) 38…余白部 39…境界線 41…演算制御回路(画像データ転送手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 眼底像が含まれるディジタル化された画像
    データを入力する画像入力手段と、前記画像入力手段か
    らの画像データを処理して転送する演算制御回路と、前
    記演算制御回路から転送される前記画像データを処理す
    る画像処理手段と、前記画像処理手段からの画像を表示
    する画像表示手段と、前記画像入力手段で取り込まれた
    画像データを記録媒体に記録する情報記録・再生装置と
    を備え、 前記演算制御回路は、撮影位置入力装置で移動操作可能
    に設けられ且つ任意の大きさに変えることが可能の枠を
    前記画像表示手段に表示させて、前記枠で指定された部
    分を切り出し可能に設けられていると共に、 前記画像表示手段に表示される前記眼底像の撮影位置や
    撮影画角が同じ場合、前記枠の切り出し部分の一回の指
    定のみで後は同じ撮影位置と同じ撮影画角の部分を切り
    出して、情報記録・再生装置に記録することを特徴とす
    る眼科画像処理システム。
  2. 【請求項2】 眼科画像が含まれるディジタル化された画
    像データを入力する画像入力手段と、前記画像入力手段
    からの画像データを処理して転送する演算制御回路と、
    前記演算制御回路から転送される前記画像データを処理
    する画像処理手段と、前記画像処理手段からの画像を表
    示する画像表示手段と、前記画像入力手段で取り込まれ
    た画像データを記録媒体に記録する情報記録・再生装置
    とを備え、 前記演算制御回路は、前記画像入力手段で撮影された前
    記眼科画像の全画素データを有する画像データと該眼科
    画像の一部を範囲指定手段で範囲指定して切り取った範
    囲指定の画像データとを前記記録媒体に関連させて多数
    記録させると共に、前記記録媒体に記録された多数の範
    囲指定の指定データを所定数毎に前記画像表示手段に転
    送して、前記範囲指定データによる画像を前記表示手段
    に所定数毎に同時に表示させる様にした眼科画像処理シ
    ステムであって、 前記演算制御回路は、前記画像表示手段に同時に表示さ
    れた複数の範囲指定の画像のうちの一つが指定手段で指
    定されたときに、この指定された画像に対応する全画素
    データに基づいて前記指定された画像の詳細な画像を前
    記画像表示手段に表示させる様に設定されていることを
    特徴とする眼科画像処理システム。
JP18655593A 1992-08-04 1993-07-29 眼科画像処理システム Expired - Fee Related JP3400024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18655593A JP3400024B2 (ja) 1992-08-04 1993-07-29 眼科画像処理システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20798092 1992-08-04
JP4-207980 1992-08-04
JP18655593A JP3400024B2 (ja) 1992-08-04 1993-07-29 眼科画像処理システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002364098A Division JP3638275B2 (ja) 1992-08-04 2002-12-16 眼科画像処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0698859A JPH0698859A (ja) 1994-04-12
JP3400024B2 true JP3400024B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=26503837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18655593A Expired - Fee Related JP3400024B2 (ja) 1992-08-04 1993-07-29 眼科画像処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3400024B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005342283A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Canon Inc 眼科撮影装置
JP3944205B2 (ja) 2004-10-05 2007-07-11 キヤノン株式会社 眼科撮影装置及び眼科画像処理システム
EP1877980A2 (en) * 2004-12-22 2008-01-16 Bio-Tree Systems, Inc. Medical imaging methods and apparatus for diagnosis and monitoring of diseases and uses therefor
JP4755430B2 (ja) * 2005-03-10 2011-08-24 興和株式会社 眼底蛍光測定装置
JP5792935B2 (ja) * 2010-08-23 2015-10-14 キヤノン株式会社 眼科撮影装置
JP2014012036A (ja) * 2012-07-03 2014-01-23 Nidek Co Ltd 細隙鏡顕微鏡
JP5875567B2 (ja) * 2013-10-30 2016-03-02 キヤノン株式会社 眼科撮影装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0698859A (ja) 1994-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5822446A (en) Ophthalmological image processing system for recording specific portions of the image
US7445337B2 (en) Ophthalmic image sensing apparatus
JP4574277B2 (ja) 眼科撮影装置
JPH05192299A (ja) 眼底カメラ
JP3400024B2 (ja) 眼科画像処理システム
JP3511395B2 (ja) 眼科画像処理システム
JP2005270152A (ja) 眼科撮影装置
JP2003175004A (ja) 眼科撮影装置
JP3783814B2 (ja) 眼科装置
JP3638275B2 (ja) 眼科画像処理システム
JP3504313B2 (ja) 個人識別装置
JP4731703B2 (ja) 眼科装置
JP2004000748A (ja) 眼底カメラ
JP3511510B2 (ja) 眼科画像処理システム
JP2001137192A (ja) 眼科撮影装置及び方法及び記憶媒体
JP2001245847A (ja) 眼科撮影装置
JP5508140B2 (ja) 眼底撮像装置及びその処理方法
KR100690404B1 (ko) 안과 촬영장치
JP2005087546A (ja) 眼科撮影装置
JP2003230540A (ja) 眼科撮影装置
JP2001245851A (ja) 眼科撮影装置
JPH09238906A (ja) 眼科撮影装置
JP2003204939A (ja) 眼科撮影装置
JP2005094538A (ja) 眼科画像生成システム
JP4532943B2 (ja) 眼科用画像処理装置及び処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees