JP3399910B2 - セラミックス製壁材カッター - Google Patents
セラミックス製壁材カッターInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用内装仕上げ材と
して壁面等に張り付けられるセラミックス製壁材を、所
定の大きさに切断するセラミックス製壁材カッターに関
するものである。
して壁面等に張り付けられるセラミックス製壁材を、所
定の大きさに切断するセラミックス製壁材カッターに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築用資材として壁や床等に
張り付けて仕上げる陶磁器製のタイルを切断するタイル
カッターとして、基台上に直線状の突起条を設け、該突
起条上方にガイドレールを架設し、該ガイドレールに操
作レバーを有する移動台を設け、該移動台の下端部にカ
ッター刃と押圧板を前後して設け、タイルの切断には、
基台上にタイルを置いてカッター刃をタイル面に押し当
てて切れ目を入れ、次いでカッター刃をタイル面から離
し、操作レバーを操作して押圧板で切れ目両側のタイル
面を押圧してタイルを2つのタイル片に押し割りするタ
イルカッターが提案されている。(例えば、特開昭57
−170706号、実公昭55−53383号、実公昭
55−56008号、実開昭57−177709号公報
等参照)。
張り付けて仕上げる陶磁器製のタイルを切断するタイル
カッターとして、基台上に直線状の突起条を設け、該突
起条上方にガイドレールを架設し、該ガイドレールに操
作レバーを有する移動台を設け、該移動台の下端部にカ
ッター刃と押圧板を前後して設け、タイルの切断には、
基台上にタイルを置いてカッター刃をタイル面に押し当
てて切れ目を入れ、次いでカッター刃をタイル面から離
し、操作レバーを操作して押圧板で切れ目両側のタイル
面を押圧してタイルを2つのタイル片に押し割りするタ
イルカッターが提案されている。(例えば、特開昭57
−170706号、実公昭55−53383号、実公昭
55−56008号、実開昭57−177709号公報
等参照)。
【0003】この種のタイルカッターを使用してのタイ
ルの切断、すなわち、陶磁器製のタイルの切断では、タ
イル面に入れる切れ目が確り入ってさえいれば、タイル
面に押圧板を押し当ててタイルを押し割りするのに、割
れ目が切れ目から逸脱して不良品になるようなことはほ
とんどないものである。
ルの切断、すなわち、陶磁器製のタイルの切断では、タ
イル面に入れる切れ目が確り入ってさえいれば、タイル
面に押圧板を押し当ててタイルを押し割りするのに、割
れ目が切れ目から逸脱して不良品になるようなことはほ
とんどないものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近におい
て、建築用内装仕上げ材として壁面に張り付けられるセ
ラミックス製壁材が多く使用されている。このセラミッ
クス製壁材の一つとして、例えば、株式会社INAX製
の商品名「エコカラット」は、規格化された所定寸法
(303×303mm、5.5mm厚)のものが市販されて
おり、この壁材は、土から生まれた新しい壁材で、アロ
フェンという粘土鉱物の1種によってできたミクロンレ
ベルの孔が、自然に呼吸して室内の湿度を快適に保つよ
うな特徴を有する。
て、建築用内装仕上げ材として壁面に張り付けられるセ
ラミックス製壁材が多く使用されている。このセラミッ
クス製壁材の一つとして、例えば、株式会社INAX製
の商品名「エコカラット」は、規格化された所定寸法
(303×303mm、5.5mm厚)のものが市販されて
おり、この壁材は、土から生まれた新しい壁材で、アロ
フェンという粘土鉱物の1種によってできたミクロンレ
ベルの孔が、自然に呼吸して室内の湿度を快適に保つよ
うな特徴を有する。
【0005】このようなセラミックス製壁材を必要な寸
法に切断するのに、物によっては、上記するタイルカッ
ターでタイルを切断するのと同じ要領で、壁材面に入れ
た切れ目を境にして壁材を2つの壁材片に押し割りする
ことができる。しかし、この種のセラミックス製壁材の
場合は、材質的にタイルに比べて脆いところがあり、市
販品の大きさもタイルに比べて大きいために、タイルカ
ッターを使用してタイルと同じように押圧板で直接に壁
材面を押圧して押し割りすると、切れ目から割れ目が逸
脱したり、押圧板による押圧部が破損して使用に供し得
ない不良品がでたりする。
法に切断するのに、物によっては、上記するタイルカッ
ターでタイルを切断するのと同じ要領で、壁材面に入れ
た切れ目を境にして壁材を2つの壁材片に押し割りする
ことができる。しかし、この種のセラミックス製壁材の
場合は、材質的にタイルに比べて脆いところがあり、市
販品の大きさもタイルに比べて大きいために、タイルカ
ッターを使用してタイルと同じように押圧板で直接に壁
材面を押圧して押し割りすると、切れ目から割れ目が逸
脱したり、押圧板による押圧部が破損して使用に供し得
ない不良品がでたりする。
【0006】そこで、本発明は、セラミックス製壁材の
材質的な脆さや大きさ等には全く無関係に、押し割り手
法によって所望の大きさに壁材の切断が確実にできるセ
ラミックス製壁材カッターを提供することを目的とす
る。
材質的な脆さや大きさ等には全く無関係に、押し割り手
法によって所望の大きさに壁材の切断が確実にできるセ
ラミックス製壁材カッターを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のセラミックス製壁材カッターは、基台上に
直線状の突起条を設け、該突起条上方に固定ガイドレー
ルを架設し、該ガイドレールに案内されて移動して基台
上に置かれた壁材に切れ目を入れるカッター刃と、切れ
目を境に壁材の両側を押圧して壁材を押し割りする押圧
板を備えた壁材カッターにおいて、前記基台上に着脱自
在に装着される押圧力分散体を備え、該押圧力分散体の
下面に、突起条に対応して下面中央長手方向に凹部を設
け、該凹部両側を縁部に向けて傾斜面に形成したことを
特徴とする。
めの本発明のセラミックス製壁材カッターは、基台上に
直線状の突起条を設け、該突起条上方に固定ガイドレー
ルを架設し、該ガイドレールに案内されて移動して基台
上に置かれた壁材に切れ目を入れるカッター刃と、切れ
目を境に壁材の両側を押圧して壁材を押し割りする押圧
板を備えた壁材カッターにおいて、前記基台上に着脱自
在に装着される押圧力分散体を備え、該押圧力分散体の
下面に、突起条に対応して下面中央長手方向に凹部を設
け、該凹部両側を縁部に向けて傾斜面に形成したことを
特徴とする。
【0008】このように構成した本発明に係る壁材カッ
ターによれば、壁材の切断予定線を突起条に合わせて壁
材を基台上に置き、ガイドレールに沿ってカッター刃を
移動させて壁材面に切れ目を入れた後、壁材上に押圧力
分散体を載せて基台に装着し、この押圧力分散体の中央
付近を押圧板で押圧すると、押圧力分散体の下面両縁部
が切れ目の両側で全長的に壁材面に接し押圧されて壁材
は切れ目を境にして2つの壁材片に押し割りされる。
ターによれば、壁材の切断予定線を突起条に合わせて壁
材を基台上に置き、ガイドレールに沿ってカッター刃を
移動させて壁材面に切れ目を入れた後、壁材上に押圧力
分散体を載せて基台に装着し、この押圧力分散体の中央
付近を押圧板で押圧すると、押圧力分散体の下面両縁部
が切れ目の両側で全長的に壁材面に接し押圧されて壁材
は切れ目を境にして2つの壁材片に押し割りされる。
【0009】従って、押圧板から押圧力分散体に掛けら
れる押圧力は、壁材面に対し、押圧力分散体の下面両縁
部を介して均等分散的にむらなく同時掛けとなるので、
壁材は切れ目からの確実な押し割りを実現する。また、
本発明に係る壁材カッターを使用する壁材の切断作業
は、作業の巧拙もなく、誰でも簡単にできるので、セラ
ミックス製壁材を使用する建築用内装仕上げ作業は能率
よくできる。
れる押圧力は、壁材面に対し、押圧力分散体の下面両縁
部を介して均等分散的にむらなく同時掛けとなるので、
壁材は切れ目からの確実な押し割りを実現する。また、
本発明に係る壁材カッターを使用する壁材の切断作業
は、作業の巧拙もなく、誰でも簡単にできるので、セラ
ミックス製壁材を使用する建築用内装仕上げ作業は能率
よくできる。
【0010】セラミックス製壁材を使用して壁面を仕上
げる実際の作業現場では、壁材が決まっていて、壁材カ
ッターで切断される壁材は、特定の壁材だけを切断対象
とする場合が多い。例えば、自然に呼吸して室内の湿度
を快適に保つような特徴を有する壁材として、前記する
株式会社INAX製の商品名「エコカラット」と称され
る壁材を切断対象とする場合は、この壁材は材質的に、
外圧に対して多少の撓りを生じる弾力性を有するので、
この弾力性にも配慮して、押圧力分散体下面に形成した
2つの傾斜面の傾斜角を、僅かに差を付けた構成にする
のが好ましい。
げる実際の作業現場では、壁材が決まっていて、壁材カ
ッターで切断される壁材は、特定の壁材だけを切断対象
とする場合が多い。例えば、自然に呼吸して室内の湿度
を快適に保つような特徴を有する壁材として、前記する
株式会社INAX製の商品名「エコカラット」と称され
る壁材を切断対象とする場合は、この壁材は材質的に、
外圧に対して多少の撓りを生じる弾力性を有するので、
この弾力性にも配慮して、押圧力分散体下面に形成した
2つの傾斜面の傾斜角を、僅かに差を付けた構成にする
のが好ましい。
【0011】このような構成の押圧力分散体では、基台
上に置かれた壁材を切断するのに、押圧板で押圧力分散
体を押圧して壁材が切れ目から押し割りされる直前に、
壁材が撓ることで傾斜角の小さい(緩い)方の傾斜面が
ほぼ全面的に壁材面に接し、これで切れ目の片側では、
壁材を押圧力分散体下面の一方の傾斜面と突起条とで上
下から挟み込む形になって押し割りされるので、切れ目
(切断予定線)から割れ目が逸脱することをなくする上
でより好ましい構成となる。
上に置かれた壁材を切断するのに、押圧板で押圧力分散
体を押圧して壁材が切れ目から押し割りされる直前に、
壁材が撓ることで傾斜角の小さい(緩い)方の傾斜面が
ほぼ全面的に壁材面に接し、これで切れ目の片側では、
壁材を押圧力分散体下面の一方の傾斜面と突起条とで上
下から挟み込む形になって押し割りされるので、切れ目
(切断予定線)から割れ目が逸脱することをなくする上
でより好ましい構成となる。
【0012】また、基台上に置かれた壁材を切断するの
に、壁材の性状によっては、壁材面に切れ目を入れた
後、押圧板を介して押圧力分散体を押圧して比較的小さ
い押圧力で壁材が簡単に押し割りできるものもある。そ
こで、押圧力分散体下面の2つの傾斜面の傾斜角を違え
るのに、押圧力分散体を水平位にした状態で、該押圧力
分散体下面に形成した2つの傾斜面の外縁を共通の仮想
水平面に合致させ、凹部に接合する傾斜面の内縁は僅か
に段差を付けて凹部に接合させて2つの傾斜面の傾斜角
に差を付けた構成にすると、基台上に置かれた壁材を切
断するのに、壁材上に押圧力分散体を載せると自然に、
押圧力分散体下面の2つの傾斜面の外縁が両傾斜面の傾
斜角の違いには関係なく一様に壁材面に接し、押圧板を
介して押圧力分散体を押圧する押圧力が均等に掛けら
れ、押圧力が強まる過程で壁材は切れ目から確実に押し
割りされる。
に、壁材の性状によっては、壁材面に切れ目を入れた
後、押圧板を介して押圧力分散体を押圧して比較的小さ
い押圧力で壁材が簡単に押し割りできるものもある。そ
こで、押圧力分散体下面の2つの傾斜面の傾斜角を違え
るのに、押圧力分散体を水平位にした状態で、該押圧力
分散体下面に形成した2つの傾斜面の外縁を共通の仮想
水平面に合致させ、凹部に接合する傾斜面の内縁は僅か
に段差を付けて凹部に接合させて2つの傾斜面の傾斜角
に差を付けた構成にすると、基台上に置かれた壁材を切
断するのに、壁材上に押圧力分散体を載せると自然に、
押圧力分散体下面の2つの傾斜面の外縁が両傾斜面の傾
斜角の違いには関係なく一様に壁材面に接し、押圧板を
介して押圧力分散体を押圧する押圧力が均等に掛けら
れ、押圧力が強まる過程で壁材は切れ目から確実に押し
割りされる。
【0013】また、壁材が押し割りされる際に、2つの
壁材片の切り口部は押圧力分散体の下で跳ね上がるよう
な動きをして押圧力分散体や突起条から開放される。そ
こで、押圧力分散体下面には、その中央の凹部とこれに
連接する2つの傾斜面により上向きに窪む空間を形成す
るので、壁材が押し割りされる際の壁材片の切り口部が
跳ね上がるような動きは、この空間内で自由にできるの
で、切断直後の壁材片に外圧が掛かって生じるトラブル
の発生を軽減する。
壁材片の切り口部は押圧力分散体の下で跳ね上がるよう
な動きをして押圧力分散体や突起条から開放される。そ
こで、押圧力分散体下面には、その中央の凹部とこれに
連接する2つの傾斜面により上向きに窪む空間を形成す
るので、壁材が押し割りされる際の壁材片の切り口部が
跳ね上がるような動きは、この空間内で自由にできるの
で、切断直後の壁材片に外圧が掛かって生じるトラブル
の発生を軽減する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明に係る壁材カッターの全体斜
視図、図2は押圧力分散体の一部を断面で示す斜視図で
ある。
視図、図2は押圧力分散体の一部を断面で示す斜視図で
ある。
【0016】図1において、1は略長方形状をなす基台
で、この基台1の中央長手方向に直線状の突起条2を設
け、突起条2両側に突起条2の頂部を露出させて弾性シ
ート3を貼着し、壁材A(図3参照)の載置面を形成し
ている。
で、この基台1の中央長手方向に直線状の突起条2を設
け、突起条2両側に突起条2の頂部を露出させて弾性シ
ート3を貼着し、壁材A(図3参照)の載置面を形成し
ている。
【0017】基台1の前後部に支持台5を設け、この支
持台5に、突起条2の上方に位置して固定ガイドレール
4を架設し、このガイドレール4に案内されて移動自在
に移動台6を設け、この移動台6から上方に操作レバー
7を延設している。
持台5に、突起条2の上方に位置して固定ガイドレール
4を架設し、このガイドレール4に案内されて移動自在
に移動台6を設け、この移動台6から上方に操作レバー
7を延設している。
【0018】実施の形態では、移動台6に縦長溝6aを
設け、この縦長溝6aにガイドレール4を挿通し、ガイ
ドレール4に対し、移動台6は前後方向への移動に加
え、前後方向への回動と上下動を可能にしている。ま
た、移動台6に対して操作レバー7は前屈みに取着して
その操作をし易くしている。
設け、この縦長溝6aにガイドレール4を挿通し、ガイ
ドレール4に対し、移動台6は前後方向への移動に加
え、前後方向への回動と上下動を可能にしている。ま
た、移動台6に対して操作レバー7は前屈みに取着して
その操作をし易くしている。
【0019】突起条2に対応して移動台6の下端後部に
円形のカッター刃8を軸着し、このカッター刃8の前方
に位置して、突起条2の両側に張出し状に押圧板9を設
けている。なお、上記する壁材カッターの構成は、基本
的に市販のタイルカッターと同一のものである。
円形のカッター刃8を軸着し、このカッター刃8の前方
に位置して、突起条2の両側に張出し状に押圧板9を設
けている。なお、上記する壁材カッターの構成は、基本
的に市販のタイルカッターと同一のものである。
【0020】前記突起条2の上部において、基台1に対
し、着脱自在に押圧力分散体10を装着している。この
押圧力分散体10は、腰の強い帯状板体からなり、突起
条2に対応してその下面中央長手方向に凹部11を形成
し、この凹部11の両側面を、縁部向けに傾斜面12,
13に形成し、両方の傾斜面12,13の傾斜角に僅か
に差を付けている。
し、着脱自在に押圧力分散体10を装着している。この
押圧力分散体10は、腰の強い帯状板体からなり、突起
条2に対応してその下面中央長手方向に凹部11を形成
し、この凹部11の両側面を、縁部向けに傾斜面12,
13に形成し、両方の傾斜面12,13の傾斜角に僅か
に差を付けている。
【0021】実施の形態では、図3に示すように、押圧
力分散体10を水平位にした状態で、押圧力分散体10
下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,13aを
共通の仮想水平面(図3では壁材Aの上面で表してい
る)に合致させ、凹部11両側で凹部11に接合する両
方の傾斜面12,13の内縁12b,13bは、僅かに
段差を付けて凹部11に接合させて両方の傾斜面12,
13の傾斜角に差を付けている。
力分散体10を水平位にした状態で、押圧力分散体10
下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,13aを
共通の仮想水平面(図3では壁材Aの上面で表してい
る)に合致させ、凹部11両側で凹部11に接合する両
方の傾斜面12,13の内縁12b,13bは、僅かに
段差を付けて凹部11に接合させて両方の傾斜面12,
13の傾斜角に差を付けている。
【0022】なお、押圧力分散体10下面の2つの傾斜
面12,13の傾斜角については、特に、限定されるも
のではなく、実験的に設定される。また、基台1に対
し、押圧力分散体10を定位置に装着するために、実施
の形態では、押圧力分散体10の両端部と、これに対応
する基台1側に、凹凸係合部14,15を設け、両方係
合部14,15を落とし込み状に係脱させるようにして
いる。また、この凹凸係合部14,15に代えて押圧力
分散体10の中央長手方向に凸条を形成し、この凸条に
係合する凹部を押圧板9の下端中央に形設した構成でも
よい。また、図中16は押圧力分散体10の端部に設け
た操作用摘みである。
面12,13の傾斜角については、特に、限定されるも
のではなく、実験的に設定される。また、基台1に対
し、押圧力分散体10を定位置に装着するために、実施
の形態では、押圧力分散体10の両端部と、これに対応
する基台1側に、凹凸係合部14,15を設け、両方係
合部14,15を落とし込み状に係脱させるようにして
いる。また、この凹凸係合部14,15に代えて押圧力
分散体10の中央長手方向に凸条を形成し、この凸条に
係合する凹部を押圧板9の下端中央に形設した構成でも
よい。また、図中16は押圧力分散体10の端部に設け
た操作用摘みである。
【0023】上記構成において、本発明に係る壁材カッ
ターの使用法を説明する。
ターの使用法を説明する。
【0024】操作レバー7を立て、ガイドレール4に対
して移動台6を引き上げてカッター刃8と、押圧板9を
突起条2より上方に引き離し、移動台6をガイドレール
4の一方の端部(後部)に位置させた状態で、壁材Aの
切断予定線を突起条2に合わせて壁材Aを基台1上に置
く。移動台6とともにカッター刃8を壁材A面に下ろ
し、ガイドレール4に沿いに移動台6を移動させてカッ
ター刃8で壁材Aの一方の縁部から他方の縁部まで壁材
A面に切れ目を入れる。
して移動台6を引き上げてカッター刃8と、押圧板9を
突起条2より上方に引き離し、移動台6をガイドレール
4の一方の端部(後部)に位置させた状態で、壁材Aの
切断予定線を突起条2に合わせて壁材Aを基台1上に置
く。移動台6とともにカッター刃8を壁材A面に下ろ
し、ガイドレール4に沿いに移動台6を移動させてカッ
ター刃8で壁材Aの一方の縁部から他方の縁部まで壁材
A面に切れ目を入れる。
【0025】切れ目が壁材Aの他方の縁部に達したとこ
ろで、移動台6を引き上げてカッター刃8壁材A面から
離し、壁材A上に押圧力分散体10を載せて基台1に装
着し、押圧力分散体10の両端部の係合部15を基台1
側の係合部14に落とし込ませる。この状態で押圧力分
散体10下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,
13aが壁材A面に接し、押圧力分散体10の凹部11
が壁材Aを挟んで基台1の突起条2が対応する。次い
で、移動台6を移動させて押圧力分散体10のほぼ真ん
中付近に位置させ、操作レバー7を下向きに操作して押
圧板9押圧力分散体10上に押し付けると、押圧力分散
体10下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,1
3aが壁材A面を押圧して壁材Aは切れ目を境にして2
つの壁材片に押し割りされる。この押し割りと同時に2
つの壁材片の切り口部は個別に押圧力分散体10の下で
跳ね上がるような動きをするが、押圧力分散体10下面
は、その中央部を窪ませた空間ができているので、2つ
の壁材片の切り口部はこの空間内でほとんど抵抗なく動
き、切断直後の壁材片に外圧が掛かって生じるトラブル
の発生を軽減する。
ろで、移動台6を引き上げてカッター刃8壁材A面から
離し、壁材A上に押圧力分散体10を載せて基台1に装
着し、押圧力分散体10の両端部の係合部15を基台1
側の係合部14に落とし込ませる。この状態で押圧力分
散体10下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,
13aが壁材A面に接し、押圧力分散体10の凹部11
が壁材Aを挟んで基台1の突起条2が対応する。次い
で、移動台6を移動させて押圧力分散体10のほぼ真ん
中付近に位置させ、操作レバー7を下向きに操作して押
圧板9押圧力分散体10上に押し付けると、押圧力分散
体10下面の2つの傾斜面12,13の外縁12a,1
3aが壁材A面を押圧して壁材Aは切れ目を境にして2
つの壁材片に押し割りされる。この押し割りと同時に2
つの壁材片の切り口部は個別に押圧力分散体10の下で
跳ね上がるような動きをするが、押圧力分散体10下面
は、その中央部を窪ませた空間ができているので、2つ
の壁材片の切り口部はこの空間内でほとんど抵抗なく動
き、切断直後の壁材片に外圧が掛かって生じるトラブル
の発生を軽減する。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、本発明によれば、基台上に壁材を載せ、壁材面
の切断予定線上に切れ目を入れた後、押圧力分散体を介
して切れ目の両側の壁材面を、全長的に同時に押圧して
壁材を押し割りするので、壁材の材質的な脆さや大きさ
等に関係なく、壁材は押し割り手法で所望の大きさに確
実に切断される。また、カッター本体の構成は、基本的
に市販のタイルカッターと同じものを使用するので、本
発明に係る壁材カッターとしては、市販のタイルカッタ
ーに押圧力分散体を追加して簡単に実施できるので、市
販のタイルカッターの汎用性を高めることができる。
施され、本発明によれば、基台上に壁材を載せ、壁材面
の切断予定線上に切れ目を入れた後、押圧力分散体を介
して切れ目の両側の壁材面を、全長的に同時に押圧して
壁材を押し割りするので、壁材の材質的な脆さや大きさ
等に関係なく、壁材は押し割り手法で所望の大きさに確
実に切断される。また、カッター本体の構成は、基本的
に市販のタイルカッターと同じものを使用するので、本
発明に係る壁材カッターとしては、市販のタイルカッタ
ーに押圧力分散体を追加して簡単に実施できるので、市
販のタイルカッターの汎用性を高めることができる。
【図1】本発明の実施の形態を示す壁材カッターの一部
を断面で示す全体斜視図である。
を断面で示す全体斜視図である。
【図2】押圧力分散体の一部断面図である。
【図3】壁材の切断要領を説明するための部分断面図で
ある。
ある。
1 基台
2 突起条
3 弾性シート
4 ガイドレール
5 支持台
6 移動台
7 操作レバー
8 カッター刃
9 押圧板
10 押圧力分散体
11 凹部
12、13 傾斜面
14、15 凹凸係合部
A 壁材
Claims (3)
- 【請求項1】基台上に直線状の突起条を設け、該突起条
上方に固定ガイドレールを架設し、該ガイドレールに案
内されて移動して基台上に置かれた壁材に切れ目を入れ
るカッター刃と、切れ目を境に壁材の両側を押圧して壁
材を押し割りする押圧板を備えた壁材カッターにおい
て、前記基台上に着脱自在に装着される押圧力分散体を
備え、該押圧力分散体の下面に、突起条に対応して下面
中央長手方向に凹部を設け、該凹部両側を縁部に向けて
傾斜面に形成したことを特徴とするセラミックス製壁材
カッター。 - 【請求項2】押圧力分散体下面に形成した2つの傾斜面
の傾斜角を、僅かに差を付けたことを特徴とする請求項
1記載のセラミックス製壁材カッター。 - 【請求項3】押圧力分散体を水平位にした状態で、該押
圧力分散体下面に形成した2つの傾斜面の外縁を共通の
仮想水平面に合致させ、凹部に接合する傾斜面の内縁は
僅かに段差を付けて凹部に接合させて2つの傾斜面の傾
斜角に差を付けたことを特徴とする請求項2記載のセラ
ミックス製壁材カッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141174A JP3399910B2 (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | セラミックス製壁材カッター |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000141174A JP3399910B2 (ja) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | セラミックス製壁材カッター |
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JP2001322117A JP2001322117A (ja) | 2001-11-20 |
JP3399910B2 true JP3399910B2 (ja) | 2003-04-28 |
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2000
- 2000-05-15 JP JP2000141174A patent/JP3399910B2/ja not_active Expired - Fee Related
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