JP3399898B2 - 短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル - Google Patents

短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル

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JP3399898B2 JP2000041562A JP2000041562A JP3399898B2 JP 3399898 B2 JP3399898 B2 JP 3399898B2 JP 2000041562 A JP2000041562 A JP 2000041562A JP 2000041562 A JP2000041562 A JP 2000041562A JP 3399898 B2 JP3399898 B2 JP 3399898B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、設置スペ−スが狭
小であって充分な昇降ストロ−クを確保できないにもか
かわらず、高い積載荷重能力が要求される場面に用いて
好適な、短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルに関す
る。
【0002】
【従来の技術】物品や物流の構造ユニットを、低所から
高所に或いは高所から低所に昇降動を伴う搬送するため
の装置として、従来から図8及び図9に示すように、ピ
ストンロッド102の先端部102aが押圧力伝達部材
104と、シリンダ本体部106の後方端106aが支
持部材110とそれぞれ連結されてシザ−スリンク機構
112内に一対のシリンダ114を斜設なさしめて構成
されたリフトテ−ブルの一の公知例100が用いられて
いる。
【0003】該リフトテ−ブル100は、テ−ブル11
6を上昇動なさしめる場合には、加圧流体を送給してシ
リンダ本体部106からピストンロッド102がより一
層突出するように一対のシリンダ114それぞれを動作
させて、押圧力伝達部材104に押圧力Fをそれぞれ作
用させ、テ−ブル116の自重に対抗してシザ−スリン
ク機構112を開動作させる。
【0004】そして、図9に示すように、シザ−スリン
ク機構112内で斜設された状況下で、シリンダ114
の軸線114aが基台118に対して形作るシリンダ角
度αは、シザ−スリンク機構112の開動作時間の経過
とともに大きくなるが、該シリンダ角度αに依存するF
sinαなる押圧垂直分力を、一対のシリンダ114そ
れぞれのピストンロッド102からシザ−スリンク機構
112を経由してテ−ブル116に伝達なさしめること
により、開動作するシザ−スリンク機構112により上
昇案内されながら、テ−ル116を上昇動なさしめるの
である。
【0005】一方、テ−ブル116を下降動なさしめる
場合には、所定位置まで上昇動したテ−ブル116を該
位置で静止なさしめるのに必要な流体圧より若干減圧し
た加圧流体をシリンダ114に供給して、ピストンロッ
ド102が押圧力伝達部材104に作用する押圧力を弱
め、テ−ブル116の自重の作用下で、シザ−スリンク
機構112を閉動作させる。
【0006】そして、シザ−スリンク機構112の閉動
作時間の経過とともに小さくなる前記したシリンダ角度
αに依存して次第に弱められるFsinαなる押圧垂直
分力を、一対のシリンダ114それぞれのピストンロッ
ド102それぞれからシザ−スリンク機構112を経由
してテ−ブル116に伝達なさしめることにより、閉動
作するシザ−スリンク機構112に下降案内されながら
テ−ブル116を徐々に下降動なさしめるのである。
【0007】このように、昇降動されるテ−ブル116
に、前記した物品や物流の構造ユニットを搭載して昇降
動なさしめることにより、多数の物品を、所定の位置に
搬送可能なようにして物流をコントロ−ルするものであ
った。
【0008】尚、前記した物品や物流の構造ユニットの
重量が通常より重い場合には、図示を省略したが、シザ
−スリンク機構112内に前記したように斜設されるシ
リンダ114の数を例えば四本に増し、シザ−スリンク
機構112を経由してテ−ブル116に伝達される押圧
垂直分力Fsinαの合計作用力を2Fsinαから4
Fsinαとする方策(以下「第一の特別方策」とす
る。)が採られている。
【0009】更に、前記した物品や物流の構造ユニット
の重量が特別に重い場合には、図10に示すように、シ
リンダ本体部122を基台124の前方側短尺辺124
aと後方側短尺辺124bそれぞれの正面側端と裏面側
端上にそれぞれ立設なさしめるとともにピストンロッド
126を上下に対面するテ−ブル128と直接連結して
立設された四本のシリンダ130それぞれの動作により
生起した押圧力Fを、テ−ブル128の四隅に直接作用
させる方策(以下「第二の特別方策」とする。)とした
構成のリフトテ−ブルの他の公知例120が用いられて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年の航空需要の飛躍
的な増大に伴い、航空機の大型化と便数の増加が顕著に
なってきており、各空港では、航空機に積み込まれ或い
は航空機から荷降ろしされる種々雑多な航空貨物の取扱
い数量が飛躍的に増大している。このような状況から、
航空貨物の搬送に用いる長大な搬送ラインを効率よく運
用して、多種類の膨大な数量の航空貨物を短時間に手際
よく選別してそれぞれ所定の搬入・搬出先に選択搬送し
て、航空貨物の物流を円滑に処理できるようにすること
が、空港を運営する上で枢要な問題となっている。
【0011】また、工場の生産ラインでは需要者の多様
なニ−ズに細やかに対応するため、長大な搬送ラインの
物流上流側に混載された大量且つ多種の部品から必要な
部品を適宜取出して、特定物品を生産する組立ラインに
スム−ズに供給できるようにすることが、工場を高収益
体質に運営する上で枢要な問題となっている。
【0012】これら長大な搬送ラインは、多数の搬送ラ
インユニットが連結されているとともに適所には、多数
の物品を複数の異なる所定の搬送先にスム−ズに搬送す
べく、異方向から交差するようにして搬送仕分けライン
を設けしめた構成となっている。そして、長大な搬送ラ
イン上を搬送されてきた多量且つ多種の航空貨物や部品
の一部を、必要に応じて、仕分けして搬送仕分けライン
上に搭載するようにして別系統の搬送ラインに移送する
ようにしている。
【0013】しかし、該搬送先仕分けラインで多数の物
品を異なる搬送先に確実に仕分けるには、搬送先を仕分
ける必要がある物品が物流上流側から搬送されてきた際
に、搬送先仕分けラインの搬送面の地上からの高さを長
大な搬送ラインを構成する搬送先仕分けラインと交差す
る搬送ラインユニットの搬送面の地上からの高さと同一
(以下「搬送先仕分け時の搬送面高さ」とする。)にし
て、該物品が搬送先仕分けラインにスム−ズに乗り移れ
るようにする必要がある。
【0014】この一方、搬送先を仕分ける必要がない物
品が長大な搬送ライン上の物流上流側から搬送されてき
た際には、搬送先仕分けラインの搬送面の地上からの高
さが長大な搬送ラインの搬送面の地上からの高さよりも
低くして、該物品が引き続いて長大な搬送ラインの搬送
面に乗って物流下流側に搬送されるようにする必要があ
る。
【0015】このため、搬送仕分けラインと直接交差す
る搬送ラインユニットを昇降動可能とすべく、該搬送ラ
インユニットの下方側に、昇降動作をなす装置を設ける
ための装置を収容する空間が確保されている。
【0016】該空間は、過度な労力を費やすことなく、
多数の重い物品をスム−ズに長大な搬送ラインに荷揚げ
したりスム−ズに荷降ろしできるようにするために、搬
送ライン全体が低床構造となっている。
【0017】また、僅かに搬送ラインユニットを昇降動
なさしめれば、搬送ラインユニットの搬送面の地上から
の高さと、搬送先仕分けラインの搬送面の地上からの高
さとを同一にしたり異ならしめることができる。
【0018】このような、専ら搬送ライン側のレイアウ
ト上の都合から、前記した昇降動作をなす装置を設ける
べく確保された空間は、空間内に位置する地上と、昇降
動させる搬送ラインユニットの裏側とが接近するにもか
かわらず、該空間に設置される昇降動作をなす装置には
該搬送ラインユニットをスム−ズに昇降動なさしめるだ
けの高積載荷重能力を要求する空間(以下「狭小設置空
間」とする。)となっている。
【0019】しかるに、前記したリフトテ−ブルの一の
公知例100を搬送ラインユニットを昇降動なさしめる
装置として利用すべく狭小設置空間に収容すると、シリ
ンダ114がシザ−スリンク機構112内に斜設されて
いる構造上の制約から、シザ−スリンク機構112を完
全に折畳むことができない状態で、テ−ブル116は下
降限界位置に到達する。
【0020】このため、前記したリフトテ−ブルの一の
公知例100を、前記した狭小設置空間に収容すると、
テ−ブル116を、下降限位置から前記した搬送先仕分
け時の搬送面高さにまで搬送ラインユニットを上昇動さ
せるのに必要な、テ−ブル116の上昇ストロ−クは短
くなってしまう。
【0021】係る状況下で、シリンダ114は、シリン
ダ角度αが極めて小さい斜設状態で動作開始しなければ
ならないことと、叙述したように上昇スクロ−クが短く
シザ−スリンク機構112は僅かしか開動作しないこと
から、シリンダ角度αの角度の増加には一定の限界があ
って押圧垂直分力Fsinαの増力レベルが低いままで
上昇スクロ−クの限界位置に到達してしまう。
【0022】このため、一対のシリンダ114それぞれ
の動作を起因として生起し、シザ−スリンク機構112
を経由してテ−ブル116にそれぞれ作用する押圧垂直
分力Fsinα(合計して2Fsinα)は、テ−ブル
116上に搭載された搬送ラインユニットを、前記した
搬送先仕分け時の搬送面高さとなすべく昇降動なさしめ
る程の力はないとう、所定の目的を達成するために物品
を昇降動なさしめる昇降装置として致命的な問題点があ
る。
【0023】そこで、前記した第一の特別方策を採用
し、合計して4Fsinαの押圧垂直分力をテ−ブル1
16に作用させても、前記した如くシリンダ角度αの増
加には一定の限界があって力の増力度合いが低レベルに
据え置かれたままの押圧垂直分力の作用数を倍増して
も、搬送ラインユニットを確実に所定高さまで上昇動さ
せるは困難である.
【0024】また、第一の特別方策を採用すると、押圧
力伝達部材104の多数個所にシリンダ114が生起す
る押圧力Fがそれぞれ押圧して押圧力伝達部材104に
過大な力が作用することになり、該押圧力伝達部材10
4が変形や破壊するおそれがある。
【0025】さらに、一定以上の押圧力を生起するには
相応のシリンダ径のシリンダ114である必要がある
が、このようなシリンダ114を、シザ−スリンク機構
112内の狭い空間に多数(例えば、四本)前記したよ
うに斜設するのはスペ−ス的に困難である。
【0026】また、前記した第二の特別方策を採用する
ため、従来から提案されていたリフトテ−ブルの他の公
知例120を、搬送ラインユニットを昇降なさしめる装
置として利用しようとすると、狭小設置空間内に位置す
る地上と低床の搬送ラインユニットの裏側とか接近する
こと、該搬送ラインユニットは僅だけ上昇動させれば所
定の目的を達成できること、シリンダ130は基台12
4上に立設されていること、及び搬送ラインユニットを
スム−ズに昇降動なさししめ得る作用力を発揮できるシ
リンダは、所要の押圧力を生起するには、相応のシリン
ダ径と長さにて形成されている必要があること等の種々
の前提要件がある。
【0027】このため、押圧力を充分に生起できるよう
にピストンロッド126の所定の突出動作を確保してリ
フトテ−ブルの他の公知例120を、狭小設置空間内に
収容するのは極めて困難であり、この困難性を解消しよ
うとすれば、狭小設置空間の直下に所定深さ掘削してピ
ットを設けねばならないといった第二の特別方策を採用
上の問題点がある。
【0028】このため、前記した従来から提案されてい
たリフトテ−ブルの一の公知例100、第一の特別方
策、従来から提案されていたリフトテ−ブルの他の公知
例120を用いる第二の特別方策のいずれも、物流上流
側から物流下流側に搬送されている多数の重量の重い航
空貨物や物品等の一部を取出して他の搬送ラインに搬送
先を仕分ける動作を、搬送ラインユニットの搬送面の地
上からの高さを適宜調整することによりなさしめるべ
く、狭小設置空間内に収容された状況下で、搬送ライン
ユニットを昇降動なさしめることができないものであっ
た。
【0029】本発明は前記した事情に鑑み、狭小設置空
間に収容しても、ピットの掘削といった対策を講じるこ
となく、自身の昇降動作のみで高い積載荷重能力を発揮
して、重量物品をスム−ズに昇降動なさしめて所定の搬
送を可能ならしめ得るリフトテ−ブルを提供することを
目的とする。
【0030】
【課題を解決する手段】前記した目的を達成するため、
請求項(1)の発明が講じた解決手段は、シリンダを、
シザ−スリンク機構と隣接するテ−ブルと基台間に斜設
状態にしてバランスよく複数配設して、テ−ブル降下時
のシリンダ角度の減少度合いを少なくし且つシリンダ動
作時間の経過とともにシリンダ角度の角度増大度合いを
向上させて押圧垂直分力の増力度合いを急激に高める。
そして、この押圧垂直分力が、物品を積載するテ−ブル
の複数箇所に同時にバランスよく直接作用するようにし
て、短い昇降ストロクであっても高い積載荷重能力を発
揮可能なようにしたものである。
【0031】具体的には、基台と、その基台の上方に水
平に配設されたテ−ブルと、その基台とそのテ−ブル間
に設けられそのテ−ブルを水平状態に維持なさしめて昇
降可能に支持するシザ−スリンク機構と、一のピストン
ロッドと他のピストンロッドそれぞれの先端が前記した
テ−ブルの一方の裏長手側の一側中心寄り位置と他側中
心寄り位置それぞれと斜めに向き合うようにして回動可
能に連結され一のシリンダ本体部と他のシリンダ本体部
それぞれの後方側が前記した基台の一方の表長手側の一
側外方寄り位置と他側外方寄り位置それぞれと回動可能
に連結され前記したシザ−スリンク機構の正面側と隣接
する位置に斜めに向き合うようにして斜設された一対又
は複数対の正面側シリンダと、一のピストンロッドと他
のピストンロッドそれぞれの先端が前記したテ−ブルの
他方の裏長手側の一側中心寄り位置と他側中心寄り位置
それぞれと斜めに向き合うようにして回動可能に連結さ
れ一のシリンダ本体部と他のシリンダ本体部それぞれの
後方側が前記した基台の他方の表長手側の一側外方寄り
位置と他側外方寄り位置それぞれと回動可能に連結され
前記したシザ−スリンク機構の裏面側と隣接する位置に
斜めに向き合うようにして斜設された一対又は複数対の
裏面側シリンダと、から構成される短昇降高積載荷重能
力のリフトテ−ブルとしたものである。
【0032】また、請求項(2)の発明が講じた解決手
段は、搭載される物品の重量が重く強大な押圧力を生起
するシリンダを具備する必要があり、所定位置まで上昇
動なさしめた重量の重い物品を一時的にテ−ブルに搭載
したままとするか、若しくは、テ−ブルに物品を搭載す
るための別な重量の重い物品を搭載する介添え役を担う
部材を常時搭載する必要がある物品の搬送形態であっ
て、シリンダに供給される流体圧を減圧するのみではス
ム−ズにテ−ブルが下降動できない事態に対応するもの
である。
【0033】すなわち、テ−ブルとシザ−スリンク機構
の自重又はこれらと物品の自重と協動して、所定高さ位
置にあるテ−ブルを強制的に下降動するように仕向ける
ように作用する手段を設け、同力の強い押圧垂直分力を
テ−ブルの裏側に直接バランスよく作用させる請求項
(1)記載の発明が講じた解決手段と連携なさしめて、
搬送の対象となる重量の重い物品が、常に、スム−ズに
所定位置に搬送し得るようにしたものである。
【0034】具体的には、請求項(1)記載の昇降力ダ
イレクト作用構造のリフトテ−ブルを前提とし、請求項
(1)記載の正面側シリンダが正面側複動シリンダであ
るとともに請求項(1)記載の裏面側シリンダが裏面側
複動シリンダであるか、又は請求項(1)記載のテ−ブ
ルと請求項(1)記載の基台間に弾性部材を設けしめた
短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルとしたものであ
る。
【0035】
【発明の実施の形態】請求項(1)の発明の構成及び請
求項(2)の発明の構成により、テ−ブルに物品を積載
しない準備段階で、請求項(1)の発明の構成であれば
一対又は複数対の正面側シリンダと一対又は複数対の裏
面側シリンダそれぞれに所定位置まで上昇動なさしめた
物品が搭載されていないテ−ブルを該位置で静止なさし
めるのに必要な流体圧(以下「物品不搭載時の保持流体
圧」とする。)より若干減圧された流体圧の加圧流体を
供給する。
【0036】一方、請求項(2)の発明であって一対又
は複数対の正面側複動シリンダと裏面側複動シリンダで
ある場合(以下「請求項(2)の発明の一の構成」とす
る。)は、物品不搭載時の保持流体圧より若干減圧され
た加圧流体をこれら複動シリンダの下方側に供給し、請
求項(2)の発明であってテ−ブルと基台間に弾性部材
が設けられている場合(以下「請求項(2)の発明の他
の構成」とする。)は、弾性部材の弾発力がテ−ブルと
基台に作用する状況下で、一対又は複数対の正面側シリ
ンダと一対又は複数対の裏面側シリンダそれぞれに、前
記した物品不搭載時の保持流体圧より若干減圧された加
圧流体を供給する。
【0037】すると、シザ−スリンク機構は、機構内に
シリンダが存在しないので、これらシリンダと接触する
ことなく所定時間折畳み動作がなされると、機構上折り
畳み可能な限界まで折畳まれる。
【0038】係る折畳み動作により、テ−ブルは、基台
と限界まで折畳まれたシザ−スリンク機構の厚みを加え
た最低高さ位置まで下降するので、狭小設置空間内に収
容されても、最低高さ位置にあるテ−ブルの上面と重量
の重い物品を積載する高さ位置までの距離が長めに確保
されることから、最低高さ位置からテ−ブルが上昇可能
な充分な距離が確保される。
【0039】そして、テ−ブルがこのように最低高さ位
置まで下降してピストンロッドがシリンダ本体部に引き
込まれても、ピストンロッドの先端とシリンダ本体部の
後端が前記したようにそれぞれ回動可能に連結されてい
るので、斜設されている一対又は複数対の正面側シリン
ダと一対又は複数対の裏面側シリンダ、若しくは一対又
は複数対の正面側複動シリンダと一対又は複数対の裏面
側複動シリンダ、それぞれが、基台に対して形作るシリ
ンダ角度は、シリンダがシザ−スリンク機構内に設けら
れていた従来の構成より大きくなり、これらシリンダが
後述する動作開始時点から押圧垂直分力が大となる。
【0040】つぎに、テ−ブル上に重量の重い物品を搭
載して、請求項(1)の発明の構成である場合、請求項
(2)の発明の他の構成である場合には、一対又は複数
対の正面側シリンダと一対又は複数対の裏面側シリンダ
それぞれに重量の重い物品をテ−ブルと共に上昇動なさ
しめ得る流体圧(以下「上昇動流体圧」とする。)の加
圧流体を同時に供給する。
【0041】請求項(2)の発明の一の構成であれば、
一対又は複数対の正面側複動シリンダと一対又は複数対
の裏面側複動シリンダそれぞれの下方側に、上昇動流体
圧の加圧流体を供給する。
【0042】すると、ピストンロッドの突出動作によ
り、斜めに向き合う一対又は複数対の正面側シリンダ又
はこれらが複動シリンダである場合も、それぞれの軸線
上に、斜め下方から、テ−ブルの一方の裏長手側の一側
中心寄り位置と他側中心寄り位置とを押圧する押圧力が
それぞれ生起する。
【0043】係る押圧力の生起により、ピストンロッド
が基台に対して形作るシリンダ角度にてピストンロッド
は傾斜しているが、前記した如く該シリンダ角度は動作
当初から大であるので、当初から大きな押圧垂直分力
が、テ−ブルの一方の裏長手側の一側中心寄り位置と他
側中心寄り位置それぞれに同時に作用する。
【0044】また、ピストンロッドの突出動作により、
斜めに向き合う一対又は複数対の裏面側シリンダ又はこ
れらが複動シリンダである場合も、それぞれの軸線上
に、斜め下方から、テ−ブルの他方の裏長手側の一側中
心寄り位置と他側中心寄り位置とを押圧する押圧力がそ
れぞれ生起する。係る押圧力の生起により、前記した一
対又は複数対の正面側シリンダと同様にして当初から大
きな押圧垂直分力が、テ−ブルの他方の裏長手側の一側
中心寄り位置と他側中心寄り位置それぞれに同時に作用
する。
【0045】このようにして、テ−ブルの一方と他方の
裏長手側それぞれの一側中心寄り位置と他側中心寄り位
置に作用当初から大きな同力の押圧垂直分力が同時に作
用されると、重量の重い物品が搭載されたテーブルは、
バランスよく大きな上昇力を受けて水平状態で上昇動を
開始する。
【0046】この後、シリンダの動作時間の経過ととも
にシリンダ角度が急速に大きくなるため、前記した押圧
垂直分力は、増力度合いが急激に高まりつつ増力されて
前記したテ−ブルの一方と他方の裏長手側それぞれの一
側中心寄り位置と他側中心寄り位置に継続して作用す
る。
【0047】すると、水平状態で重量の重い物品が積載
されているテ−ブルは、シザ−スリンク機構が僅かしか
開動作しない間に、該シザ−スリンク機構により上昇案
内されながら、急激に増力され前記したテ−ブルの複数
位置に直接作用する押圧垂直分力にて支持されて所定の
高さ位置まで上昇動する。
【0048】そして、前記した各シリンダに供給される
加圧流体の流体圧を、重量の重い物品が搭載されて所定
位置まで上昇動されたテ−ブルを該位置で静止なさしめ
るのに必要な流体圧(以下「物品搭載時の保持流体圧」
とする。)とすると、重量の重い物品を搭載したテ-ブ
ルは、該位置で静止する。
【0049】つぎに、重量の重い物品をテ−ブルに搭載
したままで、請求項(1)の発明の構成である場合、請
求項(2)の発明の他の構成である場合には、テ−ブル
が所定高さ位置まで上昇動したため伸張したことを起因
とする弾性部材からの弾発力がテ−ブルと基台とに作用
する状況下で、一対又は複数対の正面側シリンダと一対
又は複数対の裏面側シリンダそれぞれに、物品搭載時の
保持流体圧より若干減圧された流体圧の加圧流体を供給
する下降操作をなす。
【0050】請求項(2)の発明の一の構成である場合
には、一対又は複数対の正面側複動シリンダと一対又は
裏面側複動シリンダそれぞれの下方側に物品搭載時の保
持流体圧の加圧流体の供給を継続する一方、上方側に物
品搭載時の保持流体圧より若干低圧の流体圧に調圧され
た加圧流体を供給する下降操作をなす。
【0051】すると、前記したテ−ブルの一方と他方の
裏長手側それぞれの一側中心寄り位置と他側中心寄り位
置に作用している押圧垂直分力は弱まるので、閉動作す
るシザ−スリンク機構により下降案内されながら、テ−
ブルに積載された重量の重い物品はテ−ブルとともに、
水平状態で下降動する。
【0052】そして、前記した下降操作を一定時間実行
すると、テ−ブルの下降距離に比して、ピストンロッド
が基台に対して形作るシリンダ角度の角度減少度合いが
従来のリフトテ−ブルより小さいため、シリンダ角度の
大きさに依存する押圧垂直力は、尚も充分な支持力を維
持してテ−ブルの一方と他方の裏長手側それぞれの一方
の中心寄り位置と他方の中心寄り位置に作用する。
【0053】このため、シザ−スリンク機構が僅かしか
閉動作しない間に、重量の重い物品を積載したテ−ブル
は、所定位置まで下降して水平状態で静止する。この
際、請求項(2)の発明の他の構成であれば、弾性部材
の弾発力がテ−ブルと基台に下降を促すように作用し、
テ−ブルの下降動を停止する動作に寄与する。
【0054】
【実施例】つぎに、請求項(1)の発明の一実施例に係
短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルを、図面を参
照しながら説明する。図1は請求項(1)の発明の一実
施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルを正
面からみた場合を示し、図2は同実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフトテ−ブルを側面からみた場合を示
し、図3は同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフ
トテ−ブルをテ−ブルの一部が切除された状態で上方か
らみた場合を示したものである。
【0055】図1乃至図3に示すように、3は、前方側
と後方側に所定の間隔をあけて平行となしてそれぞれ配
設された二本の横梁部材5と、該横梁部材5の長さより
略三倍の長さに形成され、前方側に配設された横梁部材
5の内方正面側端5a1と後方側に配設された横梁部材
5の内方正面側端5b1の間である正面側、及び、前方
側に配設された横梁部材5の内方裏面側端5a2と後方
側に配設された横梁部材5の内方裏面側5b2の間であ
る裏面側それぞれに嵌入なさしめて両端がそれぞれ型枠
状に固定連結された二本の縦梁部材7とから構成された
本実施例に係る基台である。
【0056】また、9は、正面側9aと裏面側9bの長
さがともに該縦梁部材7と、前方側面側9cと後方側面
側9dの長さがともに前記横梁部材5とそれぞれ同長に
形成され、該基台3の上方に水平となして配設されたテ
−ブルである。さらに、11は、該基台3と該テ−ブル
9間に設けられ、複数の連結棹12を介して正面側と裏
面側とが連結され、連結ピン13を中心とした開閉動作
によりテ−ブル9を水平状態に維持なさしめて昇降可能
に支持する公知のシザ−スリンク機構である。
【0057】図1乃至図3に示すように、14は、軸径
が軸長に比して大きく形成された本体部15と、軸長が
短めに形成され図示を省略した流体圧源からの加圧流体
の供給、並びに加圧流体の流体圧を調圧することにより
該本体部15からの突出長さが自在に調整可能なピスト
ンロッド17と、からなる一方の正面側シリンダであ
る。
【0058】そして、該一方の正面側シリンダ14は、
ピストンロッド17の先端部17aが、テ−ブル9の正
面裏長手側であってシザ−スリンク機構11の正面上方
側11aと正面外方寄りに隣接する側(以下「一方の裏
長手側」とする。)の一側中心寄り位置9イに回動可能
となして連結され、本体部15の後方側15aが基台3
を構成し正面側に配設された縦梁部材7の正面表長手側
であってシザ−スリンク機構11の正面下方側11bと
正面外方寄りに隣接する側(以下「一方の表長手側」と
する。)の後端外方寄り位置7イに回動可能となして連
結され、シリンダ全体として後方から前方に傾斜するよ
うにして斜設されている。
【0059】また、19は、一方の正面側シリンダ14
と同様に構成され、ピストンロッド21の先端部21a
が一方の裏長手側の他側中心寄り位置9ロに回動可能と
なして連結され、本体部23の後方側23aが一方の表
長手側の前端外方寄り位置7ロに回動可能となして連結
され、シリンダ全体として前方から後方に傾斜するよう
にして斜設された他方の正面側シリンダである。
【0060】そして、前記した如く斜設された結果、ピ
ストンロッド17、21が一方の裏長手側で、本体部1
5、23が一方の表長手側でそれぞれ斜めに向き合うよ
うになされて、一方の正面側シリンダ14と他方の正面
側シリンダ19とで構成される一対の正面側シリンダ2
4が、シザ−スリンク機構11の正面側外方隣接位置に
配設されている。
【0061】図1乃至図3に示すように、25は、一方
の正面側シリンダ14と同様に構成され、ピストンロッ
ド27の先端部27aが、テ―ブル9の裏面裏長手側で
あってシザ−スリンク機構11の裏面上方側11cと裏
面外方寄りに隣接する側(以下「他方の裏長手側」とす
る。)の一側中心寄り位置9ハに回動可能となして連結
され、本体部29の後方側29aが基台3を構成し裏面
側に配設された縦梁部材7の表長手側てあってシザ−ス
リンク機構11の裏面下方側11dと裏面外方寄りに隣
接する側(以下「他方の表長手側」とする。)の後端外
方寄り位置7ハに回動可能となして連結され、シリンダ
全体として後方から前方に傾斜するようにして斜設され
た一方の裏面側シリンダである。
【0062】また、31は、一方の正面側シリンダ14
と同様に構成され、ピストンロッド33の先端部33a
が他方の裏長手側の他側中心寄り位置9ニに回動可能と
なして連結され、本体部35の後方端35aが他方の表
長手側の前端外方寄り位置7ニに回動可能となして連結
され、シリンダ全体として前方から後方に傾斜するよう
にして斜設された他方の裏面側シリンダである。
【0063】そしで、前記した如く斜設された結果、ピ
ストンロッド27、33が他方の裏長手側で、本体部2
9、35が他方の表長手側でそれぞれ斜めに向き合うよ
うになされて、一方の裏面側シリンダ25と他方の裏面
側シリンダ31とで構成される一対の裏面側シリンダ3
6が、シザ−スリンク機構11の裏面側外方隣接位置に
配設されている。
【0064】そして、図1乃至図3に示すように、前記
した基台3と、テ―ブル9と、シザ−スリンク機構11
と、一対の正面側シリンダ24と、一対の裏面側シリン
ダ36とから、請求項(1)の発明の一実施例に係る
昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル1が構成されてい
る。
【0065】つぎに、請求項(1)の発明の一実施例の
実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図4は一
対の正面側シリンダと一対の裏面側シリンダが生起した
押圧力が同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブルを構成するテ−ブルに上昇動する力として直接
作用する状態を模式的に示したものである。
【0066】図4に示すように、γは、一方の正面側シ
リンダ14の軸線14a、他方の正面側シリンダ19の
軸線19a、一方の裏面側シリンダ25の軸線25a、
及び他方の裏面側シリンダ31の軸線31aそれぞれが
縦梁部材7に対して形作るシリンダ角度であって、これ
らシリンダが前記したようにして基台3とテ−ブル9に
それぞれ同様にして設けられていることから、同じシリ
ンダ角度γとなったものである。
【0067】まず、シザ−スリンク機構11が充分に折
り畳まれずにテ−ブル9が上昇限と下降限との間に位置
してテーブル9上に物品が搭載されていない段階におい
て、シザ−スリンク機構11の正面側外方隣接位置に配
設された一対の正面側シリンダ24と、シザ−スリンク
機構11の裏面側外方隣接位置に配設された一対の裏面
側シリンダ36それぞれの動作を停止させる。
【0068】すると、短昇降高積載荷重能力のリフトテ
−ブル1内には、基台3側を作用方向とするテ―ブル9
とシザ−スリンク機構11の自重のみが作用するので、
シザ−スリンク機構11は回動・連結点となる連結ピン
13を中心として素早く折り畳みまれるように閉動作を
なしてシリンダ角度γを急速に小さくしながらテ−ブル
9を下降案内するので、テ−ブル9は水平状態で基台3
側に下降動する。
【0069】このようにして、テ−ブル9が前記した従
来のリフトテ−ブル100を構成するテ−ブル116が
最大限下降したのと同程度下降すると、適宜なストッパ
−によりシザ−スリンク機構11の閉動作を停止させ
る。すると、シリンダ角度γはテ−ブル9が昇降動する
範囲では、最小角度となるが、一対の正面側シリンダ2
4と一対の裏面側シリンダ36は、前記したようにして
斜設されているので、従来のリフトテ−ブル100を構
成するテ−ブル116が最大限下降時のシリンダ角度α
より大なる。
【0070】そして、テ−ブル9がこのような位置まで
下降している時、一方の正面側シリンダ14と他方の正
面側シリンダ19との一対は、シザ−スリンク機構11
の正面側隣接位置にて斜めに向き合って最大限傾斜さ
れ、一方の裏面側シリンダ25と他方の裏面側シリンダ
31との一対は、シザ−スリンク機構11の裏面側隣接
位置にて斜めに向き合って最大限傾斜される。
【0071】つぎに、テ−ブル9に物品を搭載して、一
対の正面側シリンダ24と一対の裏面側シリンダ36そ
れぞれに前記した上昇動流体圧の加圧流体を供給して動
作させると、これらシリンダそれぞれは同時に同力の押
圧力Fを生起する。
【0072】すると、図1乃至図4に示すように、正面
側では、本体部15からピストンロッド17が、本体部
23からピストンロッド21がそれぞれ同時に突出動作
して、一方の裏長手側の中心位置を挟んで、ピストンロ
ッド17は一方の正面側シリンダ14の軸線14a上の
斜め下方からテ―ブル9の前記した一方の裏長手側の一
側中心寄り位置9イに直接、ピストンロッド21は他方
の正面側シリンダ19の軸線19a上の斜め下方からテ
−ブル9の前記した一方の裏長手側の他側中心寄り位置
9ロに直接、それぞれ生起した同力の押圧力Fを同時に
作用する。
【0073】このため、前記したようにテ−ブル9に物
品を搭載した時点での、シリンダ角度γはシリンダ角度
αより角度が大であるので、テ−ブル9の前記した一方
の裏長手側の一側中心寄り位置9イと他側中心寄り位置
9ロそれぞれに対して、正面側から物品が搭載されたテ
−ブル9をシザ−スリンク機構11とともに上昇動なさ
しめるように導く、作用当初から前記した押圧垂直分力
Fsinαより大きな押圧垂直分力Fsinγが付与さ
れる。
【0074】また、この際に、押圧水平分力Fcosγ
も生起するが、同力であって作用方向を水平に対面する
ようにして一方の裏長手側の一側中心寄り位置9イと他
側中心寄り位置9ロにそれぞれ作用して釣り合う状態と
なっているので、一方の裏長手側で生起する該押圧水平
分力Fcosγがテ−ブル9が上昇動する動作に関与し
ない。
【0075】この一方、裏面側では、本体部29からピ
ストンロッド27が、本体部35からピストンロッド3
3がそれぞれ正面側と同時に突出動作して、他方の裏長
手側の中心位置を挟んで、ピストンロッド27は一方の
裏面側シリンダ25の軸線25a上の斜め下方からテ−
ブル9の前記した他方の上方裏長手側の一側中心寄り位
置9ハに直接、ピストンロッド33は他方の裏面側シリ
ンダ31の軸線31a上の斜め下方からテ−ブル9の前
記した他方の上方裏長手側の他側中心寄り位置9ニに直
接、それぞれ生起した同力の押圧力Fを同時に作用す
る。
【0076】このため、テ−ブル9の前記した他方の裏
長手側の一側中心寄り位置9ハと他側中心寄り位置9ニ
それぞれに対して、裏面側から物品が搭載されたテ−ブ
ル9をシザ−スリンク機構11とともに上昇動なさしめ
るように導く、前記したと同力のFsinγなる押圧垂
直分力が付与される。
【0077】また、この際に、押圧水平分力Fcosγ
も生起するが、同力であって作用方向を水平に対面する
ようにして、他方の裏長手側の一側中心寄り位置9ハと
他側中心寄り位置9ニにそれぞれ作用して釣り合う状態
となっているので、他方の裏長手側で生起する該押圧水
平分力Fcosγも、テ−ブル9が上昇動する動作に関
与しない。
【0078】すると、テ−ブル9は、開動作を開始した
シザ−スリンク機構11により上昇案内されて水平状態
で上昇動を開始する.この後、一対の正面側シリンダ2
4と一対の裏面側シリンダ36の動作時間の経過ととも
にシリンダ角度γが急速に大きくなるため、前記した押
圧垂直分力Fsinγは急激に増力度合いを高めて増力
され、前記したテ−ブル9の一方の裏長手側と他方の裏
長手側それぞれの一側中心寄り位置9イ、9ハと、他側
中心寄り位置9ロ、9ニに継続して作用する。
【0079】このため、物品が搭載されたテ−ブル9
は、シザ−スリンク機構11が僅かしか開動作しない間
に、該シザ−スリンク機構11により上昇案内されなが
ら所定高さ位置まで上昇動して物品は所定高さ位置に搬
送される。そして、一対又は複数対の正面側シリンダ2
4と一対又は複数対の裏面側シリンダそれぞれに前記し
た物品搭載時の保持流体圧に調圧された加圧流体を供給
すると、物品が搭載されたテ−ブル9は所定高さ位置で
確実に静止する。
【0080】この後、テ−ブル9から物品を搬出する場
合には、一対又は複数対の正面側シリンダ24と一対又
は複数対の裏面側シリンダ36それぞれに前記した物品
不搭載時の保持流体圧より若干減圧された加圧流体を供
給し、搬送の都合からテ−ブル9に物品を搭載したまま
にする場合には、これらシリンダそれぞれに前記した物
品搭載時の保持流体圧より若干減圧された加圧流体を供
給すると、テ−ブル9は物品が搭載されてない場合も搭
載されている場合も、いずれも確実に下降動する。
【0081】つぎに、請求項(1)の発明の一実施例に
係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルが狭小設置
空間内に収容された場合の動作について説明する。図5
は請求項(1)の発明の一実施例に係る短昇降高積載荷
重能力のリフトテ−ブルが搬送先仕分けゾ−ン近傍の狭
小設置空間に収容された状態を上方からみた場合を示
し、図6は同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフ
トテ−ブルが搬送先仕分けゾ−ン近傍の狭小設置空間に
収容された状態を側面からみた場合を示したものであ
る。
【0082】図5及び図6に示すように、39は、多数
の重い物品の積み込み時と降ろし時に要する労力の負担
を軽減するために低床化する必要から、地上41と間近
に対面するようにして物流上流側Aから物流下流側Bの
方向に向け水平に設置された長方形枠状基台であり、4
3は、該長方形枠状基台39に一定間隔にて多数横設さ
れ、図示を省略したロ−ラ駆動モ−タの動作により生起
した回動力が図示を省略した駆動チェ−ンを介して伝達
されて回動するように構成された搬送用ロ−ラであり、
これらから、搬送ラインユニット45が構成され、該搬
送ラインユニット45が多数連結されて図示を省略した
が長大な搬送ラインが構成されている。
【0083】図5及び図6に示すように、49は、長大
な搬送ラインの適所に設定された搬送先仕分けゾ−ン5
1に位置する搬送ラインユニット45の略中央部の下方
側45aと下方から間近に対面するようにして、地上4
1に立設された基台53と、該基台53に搭載され正方
形に近似した外形形状に形成されたロ−ラ支持枠体55
と、図示を省略したロ−ラ駆動モ−タの動作により生起
した回動力を図示を省略した駆動チェ−ンを介して伝達
されて回動するように構成され隣接する前記した搬送用
ロ−ラ43間の隙間空間56に位置するようにして該基
台55に上下左右方向それぞれに一定間隔にて多数設け
られた搬送先仕分けホイ−ル57とから構成された搬送
先仕分けラインユニットである。
【0084】図5及び図6に示すように、シザ−スリン
ク機構11が折り畳まれて降下されているテ−ブル9上
に、搬送先仕分けゾ−ン51に位置する低床化された搬
送ラインユニット45の物流上流側A寄りの下方側45
bを搭載することにより、地上41と物流上流側A寄り
の下方側45b間に現出された狭小設置空間47Aに、
請求項(1)の発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重
能力のリフトテ−ブル1を収容する。
【0085】また、同様にして降下されているテ−ブル
9上に搬送ラインユニット45の物流下流側B寄りの下
方側45cを搭載することにより、地上41と物流下流
側B寄りの下方側45c間に現出された狭小設置空間4
7Bにも同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブル1を収容する.
【0086】つぎに、一対の正面側シリンダ24と一対
の裏面側シリンダ36それぞれに前記した上昇動流体圧
の加圧流体を供給して所定時間動作させると、前記した
ように、動作当初からシリンダ角度γが大きく大きな押
圧垂直分力Fsinγが、動作時間の経過とともにシリ
ンダ角度γが急速に大きくなって急激に増力された押圧
垂直分力Fsinγが、テ−ブル9の一方の裏長手側と
他方の裏長手側それぞれの一側中心寄り位置9イ、9ハ
と、他側中心寄り位置9ロ、9ニに継続してバランスよ
く合計4Fsinγの押圧垂直分力が作用する。
【0087】このため、重量の重い搬送ラインユニット
45の物流上流側Aを搭載したテ−ブル9と、該搬送ラ
インユニット45の物流下流側Bを搭載したテ−ブル9
それぞれに、このようにバランスよく作用する合計4F
sinγの押圧垂直分力が作用するので、これらテ−ブ
ル9は共に、シザ−スリンク機構11により上昇案内さ
れながら狭小設置空間47A、47B内を上昇動する。
【0088】すると、狭小設置空間47A、47B内そ
れぞれでシザ−スリンク機構11が僅かに開動作するの
みで、重量の重い搬送ラインユニット45は、所定高さ
位置まで水平に上昇動する。この際に、一対の正面側シ
リンダ24と一対の裏面側シリンダ36にそれぞれ前記
した物品搭載時の保持流体圧に調圧された加圧流体を供
給すると、搬送ラインユニット45は水平状態で静止す
るので、搬送ラインユニット45に設けられている全て
の搬送用ロ−ラ43の搬送面43aと、搬送先仕分けラ
インユニット49に設けられている全ての搬送先仕分け
ホイ−ル57の回動面57aは地上41からの高さが同
一となる。
【0089】そして、係る状態で物品の搬送を開始する
と、搬送ラインユニット45の物流上流側Aから搬送さ
れてきた物品は、搬送先仕分けホイ−ル57に受け取ら
れて回動搬送される搬送仕分けにより、搬送仕分けされ
た物品は、搬送先仕分けラインユニット57上を物流下
流側Bとは異なる方向に搬送される。
【0090】この後、停止していた前記した一対の正面
側シリンダ24と一対の裏面側シリンダ36それぞれ
に、前記した上昇動流体圧に調圧された加圧流体を供給
して更に一定時間動作させるとシリンダ角度γが更に大
きくなり、より一層増力された押圧垂直分力Fsinγ
がテ−ブル9の前記した位置に前記したと同様にして作
用するので、狭小設置空間47A、47B内それぞれで
シザ−スリンク機構11が極めて僅かに開動作するのみ
で、搬送先仕分けホイ−ル57の回動面57aが、隣接
する搬送用ロ−ラ43の搬送面43aの下方となる。
【0091】係る状態で物品を搬送すると、物流上流側
Aから搬送されてきた物品は、多数の搬送用ロ−ラ43
により更に順次搬送され、搬送先仕分けゾ−ン51を通
過して物流下流側Bに搬送される。
【0092】この後、搬送先仕分けゾ−ン51で仕分け
る必要のある物品が物流上流側Aから搬送される場合に
は、一定時間だけ前記した一対の正面側シリンダ24と
一対の裏面側シリンダ36それぞれに前記した物品搭載
時の保持流体圧より減圧された加圧流体を供給し、この
後に、物品搭載時の保持流体圧を供給すると、テ−ブル
9と共に搬送ラインユニット45は若干降下し、搬送用
ロ−ラ43の搬送面43aと搬送先仕分けホイ−ル57
の回動面57aとの地上41から高さが同一となって、
再度、前記した物品の仕分けが可能となる。
【0093】このようにして、搬送先仕分けゾ−ン51
に位置する搬送ラインユニット45、搬送先仕分けライ
ンユニット49、及び狭小設置空間47A、47Bに収
容され不十分な昇降ストロ−クしか確保できない昇降環
境下であっても重量の重い物品をシザ−スリンク機構1
1の僅かな開閉動作により昇降動なさしめ得る請求項の
発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ
−ブル1がそれぞれ配置されることにより、搬送用ロ−
ラ43の搬送面43aの地上からの高さを僅かに変動さ
せて、該搬送面43aと、搬送先仕分けホイ−ル57の
回動面57aとの地上41からの高さを同一にしての物
品の仕分けや、高さに差を生ぜしめての物品をより一層
の物流下流側Bへの搬送をスム−ズに実行可能とされて
いる。
【0094】前記した請求項(1)の発明の一実施例に
係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル1におい
て、テ−ブル9の一方の裏長手側と基台3の一方の表長
手側間に互いに斜めに向き合うようにして一対の正面側
シリンダ24を斜設し、テ−ブル9の他方の裏長手側と
基台3の他方の表長手側間に互いに斜めに向き合うよう
にして一対の裏面側シリンダ36を斜設して、テ−ブル
9に合計4Fsinγなる押圧垂直分力をバランスよく
直接作用させ、僅かな昇降ストロ−クであっても、重量
の重い物品を搭載したテ−ブル9を所定の位置に上昇動
又は下降動なさしめ得る構成について説明したが、請求
項(1)の発明はこれに限定されず、以下の構成であっ
ても適用可能である。
【0095】即ち、図示を省略したが、複数本の前記し
た一方の正面側シリンダ14と同数の複数本の他方の正
面側19シリンダを前記したように互いに斜めに向き合
うようにしてテ−ブル9の一方の裏長手側と基台3の一
方の表長手側間に複数対の正面側シリンダを斜設すると
ともに、一方の正面側シリンダ14と同数の複数本の一
方の裏面側シリンダ25と他方の裏面側シリンダ31を
前記したようにして互いに斜めに向き合うようにしてテ
−ブル9の他方の裏長手側と基台3の他方の表長手側間
に複数対の裏面側シリンダを斜設して、テ−ブル9に合
計複数倍×4Fsinγなる押圧垂直分力がバランスよ
く直接作用させる請求項(1)の発明の他の実施例に係
る構成として、より一層重量の重い物品がテ−ブル9に
搭載される場合にも、僅かな昇降ストロ−クにて、テ−
ブルを所定の位置に上昇動又は下降動なさしめ得るよう
にする場合も勿論適用可能である。
【0096】つぎに、請求項(2)の発明の一実施例
を、図面を参照しながら説明する。図7は請求項(2)
の発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブルを正面からみた場合を示したものである。
【0097】図7に示すように、61は、本体部63内
が上方側の室65と下方側の室67に区画され、図示を
省略した流体圧源からの供給される加圧流体を、上方側
の室65と連通する上方のポ−ト69、又は下方側の室
67と連通する下方のポ−ト71に適宜流入先を変更し
てピストンロッド73を往復動なさしめるように構成さ
れた一方の正面側複動シリンダであって、前記した一方
の正面側シリンダ14と同様にして斜設されている。
【0098】また、75は、一方の正面側複動シリンダ
61と同様に構成された他方の正面側複動シリンダであ
って前記した他方の正面側シリンダ19と同様にして斜
設されている。
【0099】そして、一方の正面側複動シリンダ61
と、他方の正面側複動シリンダ75とで構成される一対
の正面側複動シリンダ77がシザ−スリンク機構11の
正面側外方隣接位置に配設されている。
【0100】また、図7に示すとともに図3に参考的に
示すように、79は、一方の正面側複動シリンダ61と
同様に構成された一方の裏面側複動シリンダであって、
前記した一方の裏面側シリンダ25と同様にして斜設さ
れている。さらに、81は、一方の正面側複動シリンダ
61と同様に構成された他方の裏面側複動シリンダであ
って、前記した他方の裏面側シリンダ31と同様にして
斜設されている。
【0101】そして、一方の裏面側複動シリンダ79
と、他方の裏面側複動シリンダ81とで構成される一対
の裏面側複動シリンダ83が、シザ−スリンク機構11
の裏面側外方隣接位置に配設されている。
【0102】その他の構成は、前記した請求項(1)の
発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ
−ブル1と同様であって、前記した基台3と、テ−ブル
9と、シザ−スリンク機構11と、一対の正面側複動シ
リンダ77と、一対の裏面側複動シリンダ83と、から
請求項(2)の発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重
能力のリフトテ−ブル85が構成されている.
【0103】つぎに、請求項(2)の発明の一実施例に
係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル85の実施
の形態を説明する。
【0104】テ−ブル9に重量の重い物品を搭載した後
に、図示を省略した流体圧源から上昇動流体圧の加圧流
体を下方のポ−ト71を経由して下方側の室67に流入
させてピストンロッド73を突出動作するように一方の
正面側複動シリンダ61を動作させるとともに、他方の
正面側複動シリンダ75、一方の裏面側複動シリンダ7
9、他方の裏面側複動シリンダ81それぞれを同様に動
作させる。
【0105】すると、請求項(1)の発明の一実施例の
実施の形態の項において説示したと同様のプロセスを経
て、テ−ブル9の前記した一方の裏長手側の一側中心寄
り位置9イ、他側中心寄り位置9ロ、他方の裏長手側の
一側中心寄り位置9ハ、他側中心寄り位置9ニそれぞれ
に対して作用当初から大きく且つ僅かな間に急激に増力
度合いを高めた前記した押圧垂直分力Fsinγが同時
に直接付与されるので、重量の重い物品を搭載したテ−
ブル9は、開動作するシザ−スリンク機構11により上
昇案内されながら水平状態で上昇動する。
【0106】係る上昇動により、シザ−スリンク機構1
1の僅かな開動作の間に、テ−ブル9は所定の高さ位置
まで上昇動するが、この際に、加圧流体を前記した物品
搭載時の保持流体圧に調圧して、下方のポ−ト71を経
由して下方側の室67に供給し続ける静止制御するとと
もに、他方の正面側複動シリンダ75、一方の裏面側複
動シリンダ79、他方の裏面側複動シリンダ81それぞ
れも同様に静止制御すると、重量の重い物品を搭載した
テ−ブル9は、直ちに、所定の高さ位置で静止する。
【0107】つぎに、テ−ブル9から重量の重い物品を
取り出す場合には、前記した物品搭載時の保持流体圧か
ら前記した物品不搭載時の保持流体圧に減圧された流体
圧の加圧流体を下方のポ−ト71を経由して下方側の室
67に供給するとともに、物品不搭載時の保持流体圧よ
り若干低圧の加圧流体を上方のポ−ト69を経由して上
方側の室65に供給する。
【0108】一方、重量の重い物品を搭載したままの場
合には、下方のポ−ト71を経由する下方側の室67に
対する物品搭載時の保持流体圧の加圧流体を供給すると
ともに、物品搭載時の保持流体圧より若干低圧の加圧流
体を上方のポ−ト69を経由して上方側の室65に供給
する。
【0109】このようにして、一方の正面側複動シリン
ダ61を下降動作制御する。そして、このような下降動
作制御を、他方正面側複動シリンダ75、一方の裏面側
複動シリンダ79、他方の裏面側複動シリンダ81それ
ぞれに対して同時になす。
【0110】すると、下方側の室67内に流入している
加圧流体の流体圧が高圧である状況下での下方側の室6
7と上方側の室65間の僅かな流体圧差から、これら各
複動シリンダが生起する前記した軸線上に斜め上方向に
作用する押圧力Fが確実に弱まって、テ−ブル9の前記
した一方の裏長手側の一側中心寄り位置9イ、他側中心
寄り位置9ロ、他方の裏長手側の一側中心寄り位置9
ハ、他側中心寄り位置9ニそれぞれに弱まった押圧垂直
分力Fsinγ直接作用する。
【0111】すると、テ−ブル9を介して、これら押圧
垂直分力が、テ−ブル9並びにシザ−スリンク機構11
又はこれらに加えて重量の重い物品の自重を受けること
になるので、物品が搭載されないテ−ブル9又は重量の
重い物品が搭載されたテ−ブル9は、閉動作するシザ−
スリンク機構11により下降案内され水平状態で素早く
且つ確実に下降動する。
【0112】そして、係る下降動により、シリンダ角度
γは急速に小さくなって前記した各位置に直接作用して
いる押圧垂直分力Fsinγを更に弱めるので、テ−ブ
ル9は、下降速度を早めて、シザ−スリンク機構11に
より下降案内され水平状態で更に下降動する。
【0113】すると、シザ−スリンク機構11が僅かな
閉動作をする間に、テ−ブル9は所定の位置まで下降動
し、シリンダ角度γは昇降サイクルでは最小であるが従
来に比し大であるので、尚も充分な支持力が維持された
押圧垂直分力がテ−ブル9の一方と他方の裏長手側それ
ぞれの一側中心寄り位置9イ、9ハ、他側中心寄り位置
9ロ、9ニをそれぞれ支持するので、テ−ブル9は、所
定の下降位置に静止する。
【0114】請求項(2)の発明は、前記した請求項
(2)の発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重能力の
リフトテ−ブル85に限定されず、以下の構成であって
も勿論適用可能である。
【0115】即ち、図示を省略したが、複数本の前記し
た一方の正面側複動シリンダ61と同数の複数本の他方
の正面側複動シリンダ75を前記したように互いに斜め
に向き合うようにしてテ−ブル9の一方の裏長手側と基
台3の一方の表長手側間に複数対の正面側複動シリンダ
を斜設するとともに、一方の正面側複動シリンダ61と
同数の複数本の一方の裏面側複動シリンダ79と他方の
裏面側複動シリンダ81を前記したようにして互いに斜
めに向き合うようにしてテ−ブル9の他方の裏長手側と
基台3の他方の表長手側間に複数対の裏面側シリンダを
斜設し、テ−ブル9に合計して複数倍×4Fsinγな
る押圧垂直分力がバランスよく直接作用させ、重量が前
記した実施例の場合よりも、より一層重い物品を搭載し
たテ−ブル9を、僅かな昇降ストロ−クであっても所定
位置まで上昇動又は下降動可能とするとともに、テ−ブ
ル9が所定位置に上昇動した後に下降動する段階におい
て、これら複動シリンダそれぞれの内部で前記したよう
にして流体圧差が生じるようにして加圧流体を供給し、
重量の重い物品が搭載されていてもテ−ブル9が確実に
所定位置まで下降動するように仕向ける構成とする場合
であっても、請求項(2)の発明は勿論適用可能であ
る。
【0116】更に、図示を省略したが、請求項(1)の
発明の一実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフトテ
−ブル1、又は同発明の他の実施例に係る短昇降高積載
荷重能力のリフトテ−ブルに、追加してテ−ブル9と基
台3間にシザ−スリンク機構11を取り囲むようにして
適宜な弾発性を備えるバネやゴム等の弾性部材を設ける
構成とし、テ−ブル9が所定位置まで上降動した後に下
降動する段階において、テ−ブル9が所定位置まで上昇
動するのに連動して伸張した弾性部材が生起する弾発力
を利用し、該弾性力をテ−ブル9の裏側と基台3の上面
に作用させて、重量の重い物品が搭載されていてもテ−
ブル9が確実に下降動するように仕向ける構成とする場
合であっても、請求項(2)の発明は勿論適用可能であ
る。
【0117】
【発明の効果】請求項(1)の発明において、テ−ブル
を昇降動なさしめるのに直接関与する構成を、ピストン
ロッドの先端をテ−ブルの一方の裏長手側において斜め
に向き合わせて回動可能となして直接連結して一対又は
複数対の正面側シリンダをシザ−スリンク機構の正面側
と隣接する位置に斜設するとともに、ピストンロッドの
先端をテ−ブルの他方の裏長手側において斜めに向き合
わせて回動可能となして直接連結して一対又は複数対の
裏面側シリンダをシザ−スリンク機構の裏面側と隣接す
る位置に斜設したことから、シリンダが動作を開始する
直前時点であってテ−ブルが基台側に最も接近している
当初からシリンダ角度を従来に比し大きくすることがで
き、シリンダの動作に伴う押圧力が生起した当初から大
きな押圧垂直分力をテ−ブルの裏側に直接バランスよく
作用させることができるとともに、シリンダの動作時間
が短時間の間にシリンダ角度を急速に大きくして急激に
押圧垂直分力の増力度合いを高めてテ−ブルの裏側に直
接バランスよく作用させることができる。
【0118】係る著効により、シザ−スリンク機構の僅
かな開動作の間に重量の重い物品が搭載されたテ−ブル
をスム−ズに水平状態で所定高さ位置まで上昇動なさし
め得るとともにシザ−スリンク機構の僅かな閉動作の間
に重量の重い物品が搭載されたテ−ブルをスム−ズに水
平状態で所位置まで下降動なさしめることができ、費用
と労力を費やすピットを掘削することなく、重量の重い
物品を、狭小設置空間内の所定高さ位置に搬送すること
ができる。
【0119】請求項(2)の発明は、請求項(1)の基
本構成に加えて、一対又は複数対の正面側複動シリンダ
と一対又は複数対の裏面側複動シリンダそれぞれの内部
の二つの室に流体圧が異なる加圧流体を供給可能な構
成、又はテ−ブルが所定位置まで上昇動するのに連動し
て伸張した弾性部材が生起する弾発力をテ−ブルと基台
に作用させ得る構成としたことから、極めて重量の重い
物品を上昇動させる為に、生起する押圧力が強力なシリ
ンダを装備しなければならず、また昇降を伴う昇降手順
の都合から、一旦所定位置まで上昇動なさしめた極めて
重量の重い物品をテ−ブルと共に下降動なさしめようと
する際に、上昇動する側に作用する強力な押圧力を大幅
に弱めるか、又は伸張した弾性部材が生じる弾発力をテ
−ブルと基台に効果的に作用させて、テ−ブルを強制的
に下降動するように働きかけることができる。
【0120】係る著効により、テ−ブル、前記物品及び
シザ−スリンク機構の自重の作用とともに、前記した押
圧垂直分力を、テ−ブルの裏側にバランスよく直接作用
させることができ、所定位置まで上昇した重量の極めて
重い物品を搭載したままでテ−ブルを確実且つスム−ズ
に下降動なさしめることができる。このため、費用と労
力を費やすピットを掘削することなく、如何なる昇降動
手順となっても、狭小設置空間内でのシザ−スリンク機
構の僅かな開閉動作の間に、重量がいかに重い物品であ
ってもを、所定の高さ位置に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項(1)の発明の一実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフトテ−ブルを示した正面図である。
【図2】同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブルを示した側面図である。
【図3】同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブルを、テ−ブルの一部が切除された状態で示した
平面図である。
【図4】一対の正面側シリンダと一対の裏面側シリンダ
が生起した押圧力が請求項(1)の発明の一実施例に係
短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブルを構成するテ
−ブルに上昇動する力として直接作用する状態を示した
模式図である。
【図5】請求項(1)の発明の一実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフトテ−ブルが搬送先仕分けゾ−ン近
傍の狭小設置空間に収容された状態を示した平面図であ
る。
【図6】同実施例に係る短昇降高積載荷重能力のリフト
テ−ブルが搬送先仕分けゾ−ン近傍の狭小設置空間に収
容された状態を示した側面図である。
【図7】請求項(2)の発明の一実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフトテ−ブルを示した正面図である。
【図8】従来から提案されていたリフトテ−ブルの一の
公知例を示した側面図である。
【図9】従来から提案されていたリフトテ−ブルの一の
公知例を、図8を切断線A−Aにて切断して示した断面
図である
【図10】従来から提案されていたのリフトテ−ブルの
他の公知例を示した正面図である。
【符号の説明】
1 請求項(1)の発明の一実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフト テ−ブル 3 基台 9 テ−ブル 14 一方の正面側シリンダ 19 他方の正面側シリンダ 24 一対の正面側シリンダ 25 一方の裏面側シリンダ 31 他方の裏面側シリンダ 36 一対の裏面側シリンダ 43 搬送用ロ−ラ 45 搬送ラインユニット 47A 狭小設置空間 47B 狭小設置空間 49 搬送先仕分けラインユニット 57 搬送先仕分けホイ−ル 61 一方の正面側複動シリンダ 75 他方の正面側複動シリンダ 77 一対の正面側複動シリンダ 79 一方の裏面側複動シリンダ 81 他方の裏面側複動シリンダ 83 一対の裏面側複動シリンダ 85 請求項(2)の発明の一実施例に係る短昇降高
積載荷重能力のリフト テ−ブル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台と、 該基台の上方に水平に配設されたテ−ブルと、 該基台と該テ−ブル間に設けられ、該テ−ブルを、水平
    状態に維持なさしめて昇降可能に支持するシザ−スリン
    ク機構と、 一のピストンロッドと他のピストンロッドそれぞれの先
    端が前記テ−ブルの一方の裏長手側の一側中心寄り位置
    と他側中心寄り位置それぞれと斜めに向き合うようにし
    て回動可能に連結され一のシリンダ本体部と他のシリン
    ダ本体部それぞれの後方側が前記基台の一方の表長手側
    の一側外方寄り位置と他側外方寄り位置それぞれと回動
    可能に連結され前記シザ−スリンク機構の正面側と隣接
    する位置に斜めに向き合うようにして斜設された一対又
    は複数対の正面側のシリンダと、 一のピストンロッドと他のピストンロッドそれぞれの先
    端が前記テ−ブルの他方の裏長手側の一側中心寄り位置
    と他側中心寄り位置それぞれと斜めに向き合うようにし
    て回動可能に連結され一のシリンダ本体部と他のシリン
    ダ本体部それぞれの後方側が前記基台の他方の表長手側
    の一側外方寄り位置と他側外方寄り位置それぞれと回動
    可能に連結され前記シザ−スリンク機構の裏面側と隣接
    する位置に斜めに向き合うようにして斜設された一対又
    は複数対の裏面側シリンダと、から構成されていること
    を特徴とする短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル
  2. 【請求項2】 請求項(1)記載の正面側シリンダが正
    面側複動シリンダであるとともに請求項(1)記載の裏
    面側シリンダが裏面側複動シリンダであるか、又は請求
    項(1)記載のテ−ブルと請求項(1)記載の基台間に
    弾性部材が設けられていることを特徴とする請求項
    (1)記載の短昇降高積載荷重能力のリフトテ−ブル
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