JP3399869B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3399869B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
などのスイッチング素子を備えた液晶表示装置に関し、
さらに詳しくは、入射光を反射することによって表示を
行うバックライトを用いない反射型液晶表示装置、ある
いはバックライトを用いた透過型液晶表示装置と併用で
きるように切替可能な反射型液晶表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ネマティック液晶などを用いた液晶表示
素子からなる液晶表示装置は、時計や電卓などの数値セ
グメント型の液晶表示装置に古くから広く用いられてい
る。最近では、このような液晶表示装置は、薄型、軽
量、低消費電力等の特徴を活かし、ワードプロセッサ
ー、コンピュータおよびナビゲーションシステムをはじ
め各種のディスプレイとしてより広く用いられ、その市
場を拡大している。特にTFTなどの能動素子をスイッ
チング素子として用い、画素をマトリクス状に配した、
アクティブマトリクス型の液晶表示装置が、その表示品
位の高さからよく用いられている。
【0003】上記のような液晶表示装置は、CRT(Ca
thode Ray Tube)と比較して、厚み(奥行き)を格段に
薄くできること、消費電力が小さいこと、フルカラー化
が容易なことなどの利点を有するので、ノート型コンピ
ュータ、ゲーム用モニター、携帯テレビ、デジタルカメ
ラの表示器などの、さらに広い分野での用途と需要が広
がっている。
【0004】しかし、従来の液晶表示装置はCRTと比
較して視野角が狭く、かつ製造コストが3倍から15倍
程度と高価であった。そこで、CRT製の商品の多くを
液晶表示装置に置き換えたり、新規携帯電子機器のため
の液晶表示装置を創出するために、多くの企業や大学な
どの研究機関が種々の方式を提案して液晶表示装置の開
発を競っている。
【0005】上記のような液晶表示装置のうち、特に、
外部から入射した光を反射させて表示を行う反射型液晶
表示装置は、光源であるバックライトが不要である。従
って、バックライトに関連する導光体や電源回路部品も
不要となるので、材料費やトータルの製造工程数を低減
できる。これにより、より薄型化、より軽量化を実現
し、さらに消費電力を低く抑えることができる液晶表示
装置として、反射型液晶表示装置が注目されており、競
って開発および実用化が進められている。
【0006】従来から提案あるいは開発が進められてい
るアクティブマトリクス型の反射型液晶表示装置は、例
えば、特開平5−323371号公報、特開平6−11
711号公報、または特開平10−111509号公報
等、他にも多数提案されている。上記のアクティブマト
リクス型の反射型液晶表示装置は、通常、視差によって
表示が二重に認識されないようにするために、反射板は
外付けではなく、液晶表示装置を構成する基板間内部に
形成される。特に、上記特開平5−323371号公報
には、基板における液晶層側の面に反射板の機能を果た
す反射電極が配置され、視差のない、広視野で明るい表
示を行う反射型液晶表示装置が開示されている。
【0007】上記各公報に記載されている反射型液晶表
示装置の反射板は、反射光の特性を向上させるなどの目
的で、複雑な工程により形成されている。以下に、上記
特開平5−323371号公報に開示されている反射型
液晶表示装置の構造を例に、反射板の構造や製造方法な
どを詳しく説明する。
【0008】図8は、反射型液晶表示装置を構成してい
る一対の基板のうち、反射板としての機能を有する反射
電極113を備えた方の反射型画素基板101の平面図
であり、図9は、反射型液晶表示装置の断面図である。
【0009】図8に示すように、反射型液晶表示装置を
構成している反射型画素基板101には、タンタルなど
の金属から成る複数の走査線111が互いに平行に設け
られており、各走査線111からは、一画素毎にゲート
電極114が分岐している。上記走査線111には、後
述のゲート絶縁膜を介して、表示信号線112が交差し
て配されている。該表示信号線112は、ソース電極1
15に接続している。該ソース電極115は、表示信号
線112と同様の金属で形成されている。
【0010】また、画素電極としての機能と、反射板と
しての機能とを兼ね備える反射電極113は、上記走査
線111と表示信号線112とに囲まれた領域にそれぞ
れ形成され、マトリクス状に配置されている。該反射電
極113はアルミニウムから成り、コンタクトホール1
17を介してドレイン電極116に接続されている。
【0011】上記ゲート電極114、上記ソース電極1
15、上記ドレイン電極116、上記ゲート絶縁膜、お
よび後述する半導体層118等により、薄膜トランジス
タ(以下TFTと称する)120が構成されている。該
TFT120は、上記反射電極113を選択的に駆動す
るためのスイッチング素子である。
【0012】次に、図9に基づいて、上記反射型液晶表
示装置をより具体的に説明する。
【0013】反射型画素基板101では、絶縁性基板1
31上に、ゲート電極114が形成され、これを覆うよ
うに、上記絶縁性基板131上のほぼ全面に、窒化シリ
コン(SiNx)などから成るゲート絶縁膜132が形
成されている。
【0014】さらに、上記ゲート電極114上部のゲー
ト絶縁膜132の上には、半導体層118が形成されて
いる。該半導体層118の両端部には、コンタクト層1
33a,133bがそれぞれ形成されている。一方のコ
ンタクト層133a上にはソース電極115が重畳形成
され、他方のコンタクト層133b上にはソース電極1
15と同様の材料から成るドレイン電極116が重畳形
成されている。以上のように、TFT120が形成され
ている。
【0015】さらに、上記走査線111、上記表示信号
線112および上記TFT120を覆うように、絶縁性
基板131上全面に有機絶縁膜134が形成されてい
る。該有機絶縁膜134において、反射電極113が形
成される領域には、先細状で底面部の断面形状が直径3
〜50μm(さらに好ましくは5〜20μm)の円形
で、高さHの凸部134aが、隣接する凸部134aと
互いに1μm以上離れて形成されている。該凸部134
aの高さHは、上記有機絶縁膜134の形成方法、該有
機絶縁膜134にコンタクトホール117を形成する工
程上の問題、および液晶表示装置を作成する際のセル厚
の均一化のため、5μm以下となっている。
【0016】さらに、ドレイン電極116上部の有機絶
縁膜134にコンタクトホール117が形成されてい
る。該コンタクトホール117は、上記有機絶縁膜13
4の凸部134a領域上に形成される反射電極113
と、ドレイン電極116とを接続するためのものであ
る。該反射電極113上には配向膜135が形成されて
いる。
【0017】上記のように、反射電極113の表面を複
雑な形状(円形の凸部を備えた形状)とすることで、反
射光の特性を向上し、広い視角でより明るい表示を行う
反射型液晶表示装置を実現することができる。
【0018】もう一方の基板である対向基板102は、
絶縁性基板141上に、カラーフィルタ142が形成さ
れている。該カラーフィルタ142において、反射型画
素基板101の反射電極113に対向する部分は、マゼ
ンタまたは緑のフィルタ142aであり、反射電極11
3に対向しない部分はブラックのフィルタ142bであ
る。さらに、上記カラーフィルタ142上の全面にはI
TO(Indium Tin Oxide)などから成る透明電極14
3、さらに該透明電極143上に、配向膜144が形成
されている。
【0019】上記反射型画素基板101および対向基板
102の両基板は、上記反射電極113と上記マゼンタ
または緑のフィルタ142aとが一致するように、対向
して貼り合わせられる。上記両基板101,102間に
液晶103が注入されて反射型液晶表示装置が完成す
る。
【0020】図10は、上記反射電極113を備えた、
反射型画素基板101を絶縁性基板131上に形成する
フローチャートある。また、図11は図10に示す形成
方法を説明する断面図であり、(a)は図10の工程s
4を示し、(b)は図10の工程s7を示し、(c)は
図10の工程s8を示し、(d)は図10の工程s9を
示している。
【0021】工程s1では、絶縁性基板131上に、ス
パッタリング法などによってタンタルなどの金属層を形
成し、その後ホトリソグラフ法およびエッチングによっ
てパターニングを行い、走査線111およびゲート電極
114を形成する。
【0022】工程s2では、プラズマCVD法によって
窒化シリコンなどから成るゲート絶縁膜132を形成す
る。
【0023】工程s3では、半導体層118となる厚さ
1000Åのa−Si層と、コンタクト層133a,1
33bとなる厚さ400Åのn+a−Si層とをこの順
で連続的に形成する。その後パターニングを行い、半導
体層118およびコンタクト層133a,133bを形
成する。
【0024】工程s4では、絶縁性基板131上の全面
にモリブデンなどの金属をスパッタ法によって形成し、
このモリブデン金属層のパターニングを行って、ソース
電極115、ドレイン電極116および表示信号線11
2が形成され、TFT120が完成する。
【0025】図11(a)には、工程s4までの処理が
終了し、TFT120が完成した反射型画素基板101
の断面図が示されている。
【0026】工程s5では、TFT120が形成された
絶縁性基板131上の略全面にポリイミド樹脂などを、
例えば、1200rpmで20秒間スピンコートし、2
μmの厚さに形成して、有機絶縁膜134を形成する。
【0027】工程s6では、ホトリソグラフ法およびド
ライエッチング法を用いて上記有機絶縁膜134にコン
タクトホール117を形成する。
【0028】工程s7では、上記有機絶縁膜134上に
ホトレジスト150を塗布し、図12に示すような、円
形の遮光領域151aが不規則に形成されたマスク15
1を用いて、後の工程において反射電極113が形成さ
れる領域のホトレジスト150に円形の凸部150aを
パターニングする。さらに、円形の凸部150aの角を
取るために、120℃〜250℃の温度範囲内(例え
ば、200℃で30分間)で熱処理を行う。
【0029】図11(b)には、工程s7までの処理が
終了した反射型画素基板101の断面図が示されてい
る。
【0030】工程s8では、ホトレジスト150のない
部分の有機絶縁膜134をエッチングして、高さHが
1.0μmである円形の凸部134aを形成する。上記
した工程s7でホトレジスト150の円形の凸部150
aの角を取ってあるので、有機絶縁膜134の円形の凸
部134aも角が取れた形状となる。また、コンタクト
ホール117およびTFT120上の有機絶縁膜134
はホトレジスト150によって保護されており、エッチ
ングが行われない。エッチングが終われば、薬品洗浄な
どでホトレジスト150が取り去られる。
【0031】図11(c)には、工程s8までの処理が
終了した反射型画素基板101の断面図が示されてい
る。
【0032】工程s9では、有機絶縁膜134上の全面
にアルミニウム層を形成し、円形の凸部134aの上に
反射電極113が形成されて、反射型画素基板101が
完成する。反射電極113は、有機絶縁膜134に形成
されたコンタクトホール117を介してTFT120の
ドレイン電極116と接続されている。
【0033】図11(d)には、工程s9までの処理が
終了した反射型画素基板101の断面図が示されてい
る。
【0034】以上、s1ないしs9の工程によって、反
射電極113が形成される。また上述の製造工程におい
て、有機絶縁膜134のドライエッチング時間を長くし
て、円形の凸部134aの高さHを1μmとする場合も
ある。さらに、有機絶縁膜134の凸部134aの形状
は、マスク151の形状、ホトレジスト150の厚さ、
ドライエッチングの時間によって制御され、さらに他の
材料からなる有機絶縁膜が塗布される場合もある。
【0035】一方、対向基板102に形成される透明電
極143は、厚さ1000ÅのITOなどから成る。配
向膜135,144は、ポリイミドなどを塗布後焼成す
ることによって、反射型画素基板101、対向基板10
2にそれぞれ形成されている。
【0036】上記反射型画素基板101と上記対向基板
102との間には、スペーサを混入した図示しない接着
性シール剤をスクリーン印刷することによって液晶10
3を封入する空間が形成される。前記空間を真空脱気す
ることによって液晶103が注入される。
【0037】尚、有機絶縁膜134を形成する際に用い
られるポリイミド樹脂の種類や膜厚、またはレジストの
熱処理温度などの選択値、あるいは塗布する反射電極1
13の種類や膜厚を変えることによって、反射電極11
3の凹凸の傾斜角度が自由に制御されて、反射強度が制
御されている。
【0038】また、マスク151の遮光領域151aの
占める割合を変えて、正反射成分の大きさが制御されて
いる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ような液晶表示装置では、ゲート絶縁膜132として、
光透過絶縁膜である窒化シリコン(SiNx)や二酸化
ケイ素(SiO2 )などが、CVD法またはスパッタ法
により成膜されると、下地となる基板(絶縁性基板13
1)や金属膜(走査線111、ゲート電極114など)
などの表面上の凸凹が、上記ゲート絶縁膜132や更に
上の層にほぼ同じように反映されることになる。
【0040】しかも、走査線111と同一基板上に設け
られている表示信号線112は、上記走査線111に直
交するように上記ゲート絶縁膜132上に配置され、該
走査線111および該表示信号線112は、マトリクス
状に配置している反射電極113の周囲近傍を通ってい
る。
【0041】従って、上記走査線111および上記表示
信号線112の多数の交差部では、上記走査線111上
に、ゲート絶縁膜132と表示信号線112とが、上記
走査線111部分の段差形状を反映して、この順に積層
されている。
【0042】以上のような構成により、次の〜に示
すような問題が生じる。
【0043】走査線111および表示信号線112の
各交差部や、ゲート電極114が形成されているゲート
電極部では、それらの上層のゲート絶縁膜132に下層
の段差等が反映されてしまい、クラックが入りやすい。
従って、該ゲート絶縁膜132の上層の表示信号線11
2が製造中に断線しやすい。あるいは、ゲート絶縁膜1
32のピンホールにより、上層の表示信号線112と下
層の走査線111とが短絡して歩留りが低下する。これ
は、ゲート絶縁膜132を二層構造にすることでかなり
低減されるものの、いぜん不良零ではなく、不良率は数
%以上にのぼる。現在、実用化開発中の中型以上の反射
型液晶表示装置などでは、配線数が増え、配線幅が細く
なるので、突発的あるいは新製品初期の生産において、
配線不良が大量発生することもある。従って、今後開発
される大型あるいは高精細な液晶表示装置などでは、さ
らに不良率が増加する可能性がある。
【0044】走査線111および表示信号線112の
各交差部や、上記ゲート電極部では、成膜残留応力など
の影響で、経時的に新たなクラックが生じたり、成膜時
に生じたクラックが広がりやすい。従って、商品化され
た後に、静電気による短絡などの欠陥が発生する可能性
があり、信頼性が低化する。
【0045】液晶表示装置の大型化あるいは高精細化
に伴い、走査線111や表示信号線112の長さが長く
なったり、またこれら各配線の幅が狭くなったりするの
で、各配線の負荷容量が増大する。さらにこれら配線の
本数が増加するので、配線1本に対する交差部の数が増
加し、該交差部の負荷容量が増加するので、信号の遅延
などの問題が生じる。
【0046】以上〜は、透過型液晶表示装置および
反射型液晶表示装置の共通の問題である。更に、反射型
液晶表示装置の課題として、以下の〜に示すような
問題点が挙げられる。
【0047】本来、反射型液晶表示装置は、透過型液
晶表示装置以上に原価を低減できる可能性がある。しか
し、実際は、上述したような複雑な反射板(反射電極1
13)構造を得るための材料費や工程数の増加から、原
価力をさほど低減できない。また、一般に、総合良品率
は各製造工程の良品率(現実100%未満)を掛けて求
められる。従って、特に同一基板である反射型画素基板
101に複雑な数回の工程を経て反射板を形成すると、
製造工程数が、対向基板102と比較して、反射型画素
基板101側に偏って多くなる。これによって、反射型
画素基板101側の総合良品率が低下する。
【0048】前記した項に関連し、対向基板102
側と比較して反射型画素基板101側の製造工程数が多
いことから、各基板を並行して形成すると、反射型画素
基板101の製造時間や製造日数が対向基板102と比
較してかなり長くなってしまう。従って、トータルの製
造期間を増やすこととなり、無駄な作りだめにより生じ
る在庫期間が長くなる。
【0049】明るい表示を行うためには、開口率を向
上するように、反射電極113を極力大きく設計するこ
とが好ましい。しかし、反射電極113を大きくする
と、該反射電極113が、TFT120が形成されてい
るTFT形成部、走査線111または表示信号線112
に平面的に重畳することになる。ところが、前述の走査
線111および表示信号線112の交差部や、TFT素
子形成部では、表示信号線112が絶縁性基板131か
ら基板面垂直方向に突出している。その分有機絶縁膜1
34が薄くなり、反射電極113と表示信号線112と
の短絡不良などが発生し、信頼性が低下する。しかも、
反射型液晶表示装置は、透過型液晶表示装置と異なり、
表示信号線112上に高硬度の窒化シリコンなどから成
る無機膜を形成していない場合が多いので、このような
不良品発生率がさらに増すことになる。
【0050】反射効率の良い、上記のような複雑な反
射電極113の形状を適切に得るために、その下層の樹
脂層(有機絶縁膜134)の材料を塗布供給する時、抜
き取りで粘度を測定するなどして、平坦で、かつ適切な
膜厚で形成できるように管理する事が好ましい。しか
し、ある程度管理をしていても、装置自体のトラブルや
稼動のバラツキなど、状況によって上記樹脂層の粘度が
経時的に変化する。そのため、膜厚や平坦性のむらが突
発的に発生し、修復(リワーク)または廃棄のロスが生
じたり、品位が低下することがある。さらに、一方の基
板側に、走査線111および表示信号線112の交差部
などの段差や、各配線による段差が例えば格子状に多数
形成された形状も、不良品発生に対する粘度変化以外の
大きな要因の一つである。
【0051】本発明は、上記従来の問題点を鑑みてなさ
れたもので、ゲート絶縁膜にクラックやピンホールの
発生を低減し、歩留りを向上して、大幅にコストダウン
を図り、経時的に発生するゲート絶縁膜のクラックに
よる信頼性低下を抑制し、基板の製造工程数を低減し
て歩留り向上を図り、製造期間を短縮し、各配線に
付加される負荷容量を小さくして信号遅延を低減し、
開口率を大きくして、高品位で画面の明るい、低消費電
力の反射型液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、凹凸を
有する絶縁膜と、該絶縁膜上にマトリクス状に配置さ
れ、反射板と画素電極とを兼ねている複数の反射電極
を含む第1基板と、上記第1基板と対向配置され、か
つ、対向電極を有する第2基板と上記第1基板と上記
第2基板との間に挟持される液晶層とを備えた、反射型
の液晶表示装置であって、上記反射電極を有する上記
1基板は、互いに並列するように配置された複数の走査
線および複数の基準信号線と、上記走査線、上記基準信
号線、および上記反射電極にそれぞれ接続され、且つマ
トリクス状に配置された3端子スイッチング素子とを備
え、上記対向電極を有する上記第2基板は、上記走査線
と交差する方向に配置された複数の表示信号線を備え
上記反射電極は、該反射電極の両端部が上記基準信号線
に平面的に重畳し、該反射電極のほぼ中央部が上記走査
線に平面的に重畳するように配置されていることを特徴
としている。
【0053】上記の構成によれば、同一基板上に形成さ
れる走査線と基準信号線とは互いに並列するように配置
されている。さらに、これら走査線および基準信号線と
交差する方向に配置される表示信号線は、該走査線およ
び基準信号線と異なる基板に設けられている。従って、
同一基板上で各配線同士が交差することはない。さら
に、上記走査線と上記基準信号線とは一定間隔離間して
形成されているので、パターン成形精度が向上し、歩留
りも安定する。
【0054】もし、上記表示信号線が上記走査線および
基準信号線と同一基板上に配されているならば、各配線
同士が同一基板上で交差してしまう。この交差部分で
は、上層に位置する配線が断線したり、上層に位置する
配線と下層に位置する配線とが短絡したりして、歩留り
低下の原因が生じる。また、各配線同士の交差部分にか
かる成膜残留応力などの影響で、経時的に、上層に位置
する配線と下層に位置する配線との間に設けられる層間
絶縁膜にクラックが発生し、欠陥が生じる場合もある。
【0055】そこで、本願請求項1に係る液晶表示装置
のように、同一基板上で各配線同士が交差しない構成と
することで、各配線間の短絡や、配線の断線等の欠陥を
防いで歩留りを向上し、信頼性の高い反射型の液晶表示
装置を提供することができる。
【0056】さらに、上記走査線と上記表示信号線と
は、それぞれ別の基板に形成されているので、各基板の
良品のみを組合わせることができるので、従来のように
上記走査線と上記表示信号線とを同一基板上に形成する
構成よりも歩留りを向上できる。
【0057】具体的に説明すると次のとおりである。一
般に、総合良品率は各製造工程の良品率(現実100%
未満)をかけて求められる。そこで、例えば、画素電極
が上記第1基板に設けられる場合において、上記走査線
までを形成する工程の歩留りを95%とし、さらにその
後に該第1基板に表示信号線を形成する工程の歩留りを
80%と仮定する。
【0058】上記のような場合、本願請求項1に係る発
明では、上記第1基板の歩留りは95%となり、対向電
極が形成される第2基板では段差形状が解消されて、表
示信号線形成工程の歩留りは略100%に近く、欠陥は
皆無に近くなる。一方、従来のように、上記走査線と上
記表示信号線とを同一基板上に形成する構成では、第1
基板の歩留りは、0.95×0.8=76%となる。
【0059】このように、画素基板側で、歩留りに19
%の差が生じ、本願請求項1に係る発明の液晶表示装置
は、従来よりも大幅に良品率が向上する。
【0060】尚、実際は、反射板作成や検査などの他の
工程や、対向基板の投入調整などが絡んで、以上のよう
に単純に良品率の差は求められないものの、条件によっ
ては歩留りにより大きな差が生じる機種もある。
【0061】また、同一基板上に各配線の交差部がない
ことから、第1および第2基板における段差領域が少な
くなり、その分、反射板(反射電極)の下層の絶縁膜の
形状を安定して得ることができる。これにより、反射板
(反射電極)と配線の短絡などの不良も低減することが
できる。
【0062】さらに、走査線と表示信号線とを異なる基
板に形成することで、従来の構成では対向基板に比べて
多かった画素基板側の製造工程数を少なくすることがで
きる。すなわち、第1基板と第2基板との製造工程数の
差を少なくすることができる。
【0063】従って、第1基板および第2基板の製造工
程を別々に平行処理できるので、製造時間あるいは製造
日数を短縮して納期を短縮し、さらには無駄な作り貯め
(あるいは仕掛かり在庫)も減らすことができる。ま
た、第1基板と第2基板との歩留りなどの差をより少な
くして、第1基板と第2基板の良品同志を組み合わせる
ことで、トータルの歩留りを向上することができる。
【0064】これにより、製造期間や在庫期間を短縮す
ることができる。
【0065】さらに、上記走査線および上記反射電極と
上記表示信号線とが交差していないので、たとえ各配線
の本数が増加しても、各配線の交差部が増加することが
ない。
【0066】これにより、従来と比較して、各配線に付
加される負荷容量を小さくして、信号遅延を低減できる
ので、配線材料として比抵抗が1ランク高い材料を用い
ることができ、設計の自由度が増す。
【0067】さらに、上記の構成によれば、上記反射電
極は、該反射電極の両端部が基準信号線に平面的に重畳
し、該反射電極のほぼ中央部が上記走査線に平面的に重
畳するように配置されており、画素電極としての機能と
反射板としての機能とを兼ね備えている。
【0068】また、反射板が画素電極と一体的に形成さ
れていることで、上記第1基板を製造する工程数を少な
くすることができる。総合良品率は、各製造工程の良品
率を掛け合わせて求められるので、製造工程を削減する
ことにより、上記第1基板の総合良品率が向上する。
【0069】さらに、走査線および表示信号線の交差部
や、TFTが形成されている部分で表示信号線が基板に
対して垂直方向に突出していると、表示信号線が突出す
る部分では、反射電極と表示信号線との間に設けられ、
該反射電極および表示信号線間を絶縁するために設けら
れる有機絶縁膜が薄くなる。このような理由等から、走
査線および表示信号線の交差部や、TFT部分に反射電
極を重畳させると、反射電極と表示信号線とが短絡して
しまう恐れがあった。
【0070】しかし、本発明によれば、有機絶縁膜が薄
くなる部分が存在しないことから、上述のように、反射
電極を走査線または基準信号線や、TFTの上部に形成
することができる。これにより、反射電極の面積を極力
大きく形成することができる ので、高開口率を達成する
ことができる。
【0071】本発明の請求項記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項の構成に加
えて、上記3端子スイッチング素子は、上記走査線に接
続されるゲート電極を有しており、上記ゲート電極と上
記走査線とは略一直線上に配置され、かつ該ゲート電極
の幅は、上記走査線の幅よりも狭く形成されていること
を特徴としている。
【0072】上記の構成によれば、3端子スイッチング
素子のゲート電極は、走査線と略一直線上になるように
配置されている。もし、上記ゲート電極が、上記走査線
と略一直線上にはなく、該走査線から平面的に突出して
いるような形状であるならば、3端子スイッチング素子
の他の端子などが該走査線に重畳することになり、歩留
りが下がったり、寄生容量または液晶容量リークが増し
たりする場合がある。
【0073】また、上記ゲート電極の幅は、上記走査線
の幅よりも狭くなるように形成されている。一般に、信
号遅延を低減するために低抵抗にするよう、走査線はな
るべく幅広であることが好ましく、一方、ゲート電極は
線幅を細くした方が寄生容量を低減するなどして表示品
位を向上できる。
【0074】これにより、歩留りがより向上し、かつ信
号遅延が低減した、表示品位の高い液晶表示装置を提供
することができる。
【0075】本発明の請求項記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項の構成に加
えて、上記3端子スイッチング素子は、上記走査線に接
続されるゲート電極を有しており、上記走査線からは、
所定間隔毎に、上記ゲート電極が突出することなく分岐
し、上記ゲート電極と走査線とは、交互に連続して、一
直線上に設けられていることを特徴としている。
【0076】上記の構成によれば、3端子スイッチング
素子のゲート電極は、走査線と略一 直線上になるように
配置されている。もし、上記ゲート電極が、上記走査線
と略一直線上にはなく、該走査線から平面的に突出して
いるような形状であるならば、3端子スイッチング素子
の他の端子などが該走査線に重畳することになり、歩留
りが下がったり、寄生容量または液晶容量リークが増し
たりする場合がある。
【0077】本発明の請求項4記載の液晶表示装置は、
上記の課題を解決するために、上記請求項1ないし3の
いずれかに記載の構成に加えて、上記走査線および基準
信号線の上層は、ゲート絶縁膜と、上記凹凸を有する絶
縁膜との二層構造となっていることを特徴としている。
【0078】上記の構成によれば、走査線および基準信
号線の上層は、ゲート絶縁膜と、さらに該ゲート絶縁膜
上に設けられる上記凹凸を有する絶縁膜との二層構造と
なっているので、上記反射電極と上記走査線および基準
信号線との間の絶縁性を確実に保つことができる。従っ
て、反射電極と走査線および基準信号線との絶縁不良を
皆無にまで近づけることができる。
【0079】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明の実施の一形態について図1ないし図5に基づい
て説明すれば、以下のとおりである。
【0080】図1は、本実施の形態に係る液晶表示装置
において、一部に回路図を含む模擬的な斜視図である。
上記液晶表示装置1は、反射型画素基板(第1基板)2
と対向基板(第2基板)3との間に液晶(図示せず)を
注入して形成される。
【0081】上記反射型画素基板2は、絶縁性基板4上
に互いに略平行に配された複数の走査線5と、該走査線
5と交互に、かつ略平行に配された複数の基準信号線6
と、これら複数の基準信号線6を互いに接続する共通配
線7と、マトリクス状に配置された反射電極(画素電
極、反射板)8と、該反射電極8ごとに設けられ、該反
射電極8を選択的に駆動する3端子スイッチング素子で
ある薄膜トランジスタ(以下TFTと称する)9とを備
えている。
【0082】上記走査線5および基準信号線6は、交互
に、かつ互いに略平行に(ストライプ状に)なるように
配置されている。上記走査線5および基準信号線6は、
多い場合には、各々1000本以上設けられている。さ
らに、上記走査線5および基準信号線6の長さは、長い
ものでは各々200mmから500mm以上もある。従
って、走査線5と基準信号線6とが、一基板上で200
mから500m以上分も長く隣接する場合がある。
【0083】また、上記走査線5および基準信号線6
は、膜厚約330nmのTi(チタニウム)含有Al
(アルミニウム)等から形成されている。ここでは、T
iは約3wt%程度含有されている。このようなTi含
有Alからなる配線は低抵抗であるので、線幅を細くす
ることができる。従って、開口率が向上する。
【0084】これにより、他の材料に比べて薄膜化が可
能で、第1絶縁膜も薄くできスループットを改善でき
る。また、Ti含有Alからなる配線はガラスや絶縁膜
などとも比較的密着性が良く、外部信号入力端子(図示
せず)などに設けられ、上層のITO(図示せず)との
コンタクト抵抗も低く、比較的安価である。尚、走査線
5および基準信号線6は、これに限らずクロムやタンタ
ルであっても良い。
【0085】上記反射電極8は、該反射電極8の両端部
が基準信号線6に平面的に重畳し、該反射電極8のほぼ
中央部が上記走査線5に平面的に重畳するように配置さ
れており、画素電極としての機能と反射板としての機能
とを兼ね備えている。
【0086】上記TFT9は、マトリクス状に配置され
た3端子スイッチング素子である。同じ列に配置された
TFT9におけるゲート電極(回路記号で記載)は、同
一の走査線5にそれぞれ接続している。また、同様に、
同じ列に配置されたTFT9のソース電極(回路記号で
記載)は、同一の基準信号線6にそれぞれ接続してい
る。また、TFT9のドレイン電極(回路記号で記載)
は、上記反射電極8にそれぞれ接続されている。尚、ソ
ース電極とドレイン電極とは互いに入れかえ可能であ
る。
【0087】一方、上記対向基板3には、透明基板10
上に、上記走査線5および基準信号線6と交差する方向
に延びる複数の表示信号線11が配置されている。該表
示信号線11は、上記反射電極8にそれぞれ対応するよ
うに設けられた複数の対向電極と同一材、同一幅で連続
して設けられている。つまり、対向電極を兼ねる複数の
上記表示信号線11は、同一幅の透明導電膜から形成さ
れて、互いに略平行に(ストライプ状に)、例えば数百
本以上設けられている。
【0088】尚、本実施の形態においては、上記表示信
号線11は、対向電極と同一材、同一幅で連続して、一
体的に形成されているが、この構成に限定されるもので
はなく、マトリクス状に配置された複数のITO(Indi
um Tin Oxide)膜から成る対向電極を、金属細線から成
る表示信号線で行毎に連結することもできる。
【0089】次に、本実施の形態に係る液晶表示装置の
構造をさらに詳細に説明するため、図2に反射型画素基
板2における一画素分周辺の平面図を示し、図3に図2
のA−A矢視断面図を示す。
【0090】ガラスやシリコンなどから成る透明の絶縁
性基板4上に、複数の走査線5および複数の基準信号線
6が互いに略平行に設けられている。隣接する走査線5
と基準信号線6とは、代表距離dの間隔で形成されてい
る。上記走査線5からは、所定間隔毎(ここでは隣接す
る列に配置されている反射電極8の間毎)にゲート電極
21が突出することなく分岐し、走査線5の機能を含む
ように形成されている。すなわち、ゲート電極21と走
査線5とは、交互に連続して、一直線上に設けられてい
る。また、上記ゲート電極21の幅は上記走査線5の幅
よりも細く形成されている。
【0091】他の配線との接続部などを除いて、上記走
査線5、ゲート電極21、および基準信号線6を覆っ
て、反射型画素基板2上のほぼ全面に、窒化シリコン
(SiNx)や酸化シリコン(SiOx)などから成る
ゲート絶縁膜22が形成されている。
【0092】さらに、上記ゲート電極21の上方には、
上記ゲート絶縁膜22を介して、半導体層23が形成さ
れている。該半導体層23は、アモルファスシリコン
(a−Si)、多結晶シリコン(p−Si)、セレン化
カドミウム(CdSe)などから構成されている。該半
導体層23の両端部には、微結晶n+型a−Siなどか
ら成るコンタクト層24a,24bが形成されている。
【0093】一方のコンタクト層24a上には、厚み約
200nmのITOから成るソース電極25が重畳形成
される。該ソース電極25からは、該ソース電極25と
同一材料で、かつ一膜状に設けられている延在部25a
が延在している。
【0094】他方のコンタクト層24b上にはソース電
極25と同様の材料などから成るドレイン電極26が重
畳形成されている。該ドレイン電極26からは、該ドレ
イン電極26と同一材料で、かつ一膜状に設けられてい
る延在部26aが延在している。
【0095】上記ITOは、外部信号入力電極部の単独
層または多層構造の表面層として用いられ、ほとんどの
実装用接続材料や接続構造に対して、最も接続抵抗が安
定している。従って、本実施の形態において、ソース電
極25と、外部信号入力電極部となる延在部25aとを
一膜状に形成することができ、これにより製造工程を削
減することができる。尚、接続構造によっては、チタ
ン、モリブデン、アルミニウムなどを用いることもで
き、例えば、パラジウム含有銀ぺ一スト材から成る実装
用接続材料を用いたときに、モリブデンは接続抵抗の信
頼性が高い。
【0096】また、基準信号線6上のゲート絶縁膜22
の一部分に設けられたコンタクトホールh1により、ソ
ース電極25と基準信号線6とが、ソース電極25の延
在部25aを介して互いに接続される。
【0097】以上のように、TFT9周辺の構造が形成
された後、走査線5や基準信号線6およびTFT9など
を覆うように、絶縁性基板4上全面に有機絶縁膜(絶縁
膜)27が形成される。該有機絶縁膜27における、絶
縁性基板4と反対側の表面には、凹凸が形成されてい
る。
【0098】上記のような有機絶縁膜27の表面形状
(凹凸形状)を得る工程は、従来の方法とは異なる。ま
ず、樹脂層を1回のみ塗布し、ハーフエッチングにより
凹凸構造を形成する。その後、加熱により上記の樹脂層
に熱ダレを生じさせ、上記凹凸部分に丸みを持たせて硬
化形成する。従来は、樹脂層を塗布した後にホトレジス
トを塗布しなければならなかったので、2回樹脂層を塗
布しなければならなかったが、本実施の形態において
は、このように、樹脂層の塗布を1回に簡略化すること
ができる。上述のような方法を用いることにより、樹脂
層を塗布する工程を2度から1度に簡略化しても、良好
な絶縁特性を得ることができ、さらに、凹凸部分の丸み
により良好な反射特性も得ることができる。そればかり
か、小さなピンホール程度であれば、熱ダレを生じさせ
るための加熱時に埋めることもできるので、良品率がよ
り向上する。
【0099】反射板と画素電極とを兼ねている反射電極
8は、上記有機絶縁膜27上に設けられている。該反射
電極8には、該有機絶縁膜27の表面形状に追従して、
凹凸が形成されている。尚、この凹凸形状は、例えば図
4(シャープ技報第69号、34ページ、図4)に示さ
れるように、高さ、表面粗さ、面積、形状など、特定の
条件(例えば、機種毎に試作評価して最適な凹凸形状を
選ぶ)内でランダムに配置される。これにより、反射特
性の良好な反射電極8を形成することができる。
【0100】また、該反射電極8は、ドレイン電極26
の延在部26a上の一部分の有機絶縁膜27に設けられ
たコンタクトホールh2を介して、ドレイン電極26の
延在部26aに接続されている。さらに上記反射電極8
上には配向膜(図示せず)が形成されている。
【0101】尚、本実施の形態における対向基板3の詳
細な構造は図示しないが、反射型画素基板2上の反射電
極8にそれぞれ対向する位置に、赤、緑または青のカラ
ーフィルタが形成され、反射電極8間の間隙部に対向す
る位置(反射電極8と対向しない位置)には、ブラック
フィルタが形成されている。これらカラーフィルタおよ
びブラックフィルタ上にはストライプ状の表示信号線
(対向電極)11が、さらにその上には配向膜が形成さ
れている。
【0102】上記のように形成された反射型画素基板2
と対向基板3とは、反射型画素基板2の反射電極8と、
対向基板3のカラーフィルタとが対応するように、すな
わち位置関係が適切に一致するように対向して貼り合わ
せられる。
【0103】ここで、上述した、走査線5および基準信
号線6の間隔を示す代表距離dは、約12μm以上であ
ることが好ましい。上記代表距離dを12μm以上とす
ることにより、走査線5および基準信号線6が並列する
部分で生じる、該走査線5と該基準信号線6との短絡を
抑制することができる。具体的には、該走査線5と該基
準信号線6との短絡不良を、おおよそ5%以下に低減し
て歩留りを向上できる。試作評価では、該走査線5と該
基準信号線6との間隔をほぼ12μm以上で、300m
m長×768本の平行パターンを有す基板において、短
絡不良が5%以下に抑えられることが確認された。
【0104】尚、このような短絡不良は、従来の液晶表
示装置において、各配線の交差部で生じるような、配線
の断線や短絡不良に比べて修復が容易である。従って、
走査線5および基準信号線6が並列する部分で生じる短
絡不良が、おおよそ5〜10%以下であれば、修復(リ
ワーク)工程を入れた方が原価力を低減できる。
【0105】尚、本実施の形態において、走査線5と基
準信号線6の並列部分(平行間隔部)の長さが一本につ
き300mm程度で、上記代表距離dを15μmとした
ところ、走査線5と基準信号線6とが一基板上に各々7
68本形成されていても、短絡不良は約2.5%しか生
じなかった。従って、この程度の短絡不良ならば、上述
のようにリワークして原価力を改善することができる。
【0106】次に、反射型画素基板2に設けられる、凹
凸を有する上記反射電極8を形成する方法について、図
5に基づいて説明する。
【0107】工程P1では、走査線5、ゲート電極2
1、および基準信号線6が形成される。ガラスなどから
成る透明の絶縁性基板4上に、スパッタリング法によっ
て約330nm厚のTi含有A1等からなる金属層を成
膜形成し、その後ホトリソグラフ法およびエッチングに
よって所定の形状にパターニングして、走査線5、ゲー
ト電極21および基準信号線6などを同時形成する。
【0108】工程P2では、プラズマCVD法等によっ
て約350nmの厚さの窒化シリコンから成るゲート絶
縁膜22が、上記絶縁性基板4上に形成される。
【0109】工程P3では、半導体層23およびコンタ
クト層24a,24bが形成される。半導体層23とな
る厚さ120nmのa−Si層と、コンタクト層24
a,24bとなる厚さ40nmの微結晶n+型a−Si
層とを順に二層連続で形成する。形成されたa−Si層
および微結晶n+型a−Si層を所定の形状にパターニ
ングし、半導体層23およびコンタクト層24a,24
bを形成する。
【0110】工程P4では、ソース電極25、ドレイン
電極26などが形成される。絶縁性基板4の全面に厚さ
約200nmのITOなどをスパッタ法によって成膜
し、この層を所定の形状にパターニングして、ソース電
極25、ドレイン電極26を形成する。
【0111】上記工程P1〜P4を経て、TFT9が完
成する。
【0112】工程P5では、TFT9が形成された絶縁
性基板4上全面に、東京応化社製OFPR−800など
の感光性樹脂からなる有機絶縁膜27をスピンコート
し、約3〜3.5μmの厚さに供給形成した後、100
0℃程度の低温のプリベークを行う。上記有機絶縁膜2
7の厚みを上記のような範囲に設定することにより、有
機絶縁膜27が薄い時に生じ易い、後の工程で作成され
る反射電極8と下層膜との短絡不良や、有機絶縁膜27
が厚いときに生じ易い、後述するコンタクトホールh2
部分の導電膜断線不良または下層膜との導通不良などを
低減し、効率良く表示品位の高い液晶表示装置の構造を
得ることができる。
【0113】工程P6では、ホトリソグラフ法を用い
て、上記有機絶縁膜27にコンタクトホールh2および
凹凸部を形成する。まず、2回のフォトマスク露光を行
い、コンタクトホールh2形成部分には5000mJ/
cm2 程度、有機絶縁膜27の凹凸部には100〜20
0mJ/cm2 程度の量を露光し、現像処理を行う。こ
れにより、コンタクトホールh2は、底部導電膜である
ドレイン電極26の延在部26aまで達し、凹凸部の窪
みは、下層膜に達しない程度にパターン形成できる。
【0114】次に、200℃で30分程度加熱を行う
と、エッジ部分の角が取れて丸みをおびるので、コンタ
クトホールh2では、上層の導電膜である反射電極8の
断線不良が減る。また、凹凸部では、上層の反射電極8
の反射光の干渉による色づきを低減し、さらに正反射成
分を減少させることで光源の映り込みを低減して表示品
位を向上させることができる。
【0115】このように、従来の液晶表示装置における
有機絶縁膜の製造方法と比較して、樹脂供給工程を2回
から1回に低減しても、所望の凹凸形状を形成すること
ができるので、表示品位の良好な表示装置を得ることが
できる。
【0116】工程P7では、有機絶縁膜27上全面にア
ルミニウム層を成膜し、所定の形状にパターニングし
て、画素電極と反射板とを兼ねる反射電極8を形成す
る。
【0117】その後配向膜(図示せず)が形成され、反
射型画素基板2がほぼ完成する。
【0118】上記両基板2,3間に挟持される液晶とし
ては、たとえば黒色色素を混入したゲストホスト液晶
(メルク社製、商品名ZLI2327)に、光学活性物
質(メルク社製、商品名S811)を4.5%混入した
ものを用いる。しかし、表示モードとして相転移型ゲス
ト・ホストモードに限定することなく、たとえば二層式
ゲスト・ホストモードや、1枚偏光板方式によるTNモ
ードやOCBモードなど、他の反射型液晶であってもよ
い。
【0119】また、反射板としての機能を有する反射電
極8を備えた反射型画素基板2における絶縁性基板4と
して、透明のガラス基板を用いたが、シリコン基板のよ
うな不透明基板でも良い。この場合には、回路を基板上
に集積できるメリットがある。
【0120】また、本実施の形態に係る液晶表示装置1
においては、反射型画素基板2側に反射板の機能を兼ね
備えた反射電極8を設ける例を示したが、対向基板側に
反射板を設けてもよい。
【0121】また、本実施の形態に係る液晶表示装置1
においては、反射板と画素電極とを一体的に設ける構成
としたが、反射板と画素電極とを別の層に個々に設けて
も良い。
【0122】また、反射型液晶表示装置は情報端末機器
などに用いられるので、ペン入力機能を付与することが
好ましい。その際、静電誘導方式など液晶表示装置にペ
ン入力(タブレット)機能を一体化できる構造が好まし
い。このような構成とすることで、小型、薄型で表示が
明るい情報端末機器としての液晶表示装置を提供でき
る。
【0123】以上のように、本実施の形態に係る反射型
の液晶表示装置1は、走査線5と表示信号線11とが同
一の基板上に設けられていない構成であるので、同一基
板上で走査線5および表示信号線11が交差しない。
【0124】これに対して、従来の反射型液晶表示装置
は、同一基板上に、走査線および該走査線と交差する表
示信号線が配置されていた。従って、走査線と表示信号
線との交差部では、該走査線と表示信号線との間に設け
られているゲート絶縁膜にクラックやピンホールが発生
して、短絡が生じていた。さらに、走査線および表示信
号線の交差部や、TFTが形成されている部分では、上
記表示信号線が基板に対して垂直方向に突出することに
なる。よって、表示信号線が突出する部分では、反射電
極と表示信号線との間に設けられ、該反射電極および表
示信号線間を絶縁するために設けられる有機絶縁膜が薄
くなる。このような理由等から、走査線および表示信号
線の交差部や、TFT部分に反射電極を重畳させると、
反射電極と表示信号線とが短絡してしまう恐れがあっ
た。
【0125】しかし、本実施の形態においては、上述し
たように、表示信号線11が対向基板3側に配置されて
いるので、同一基板上において各配線同士が交差するこ
とはない。従って、従来のように、走査線5と表示信号
線11とが短絡することはない。
【0126】さらに、有機絶縁膜が薄くなる部分が存在
しないことから、上述のように、反射電極8を走査線5
または基準信号線6や、TFT9の上部に形成すること
ができる。これにより、反射電極8の面積を極力大きく
形成することができるので、高開口率を達成することが
できる。
【0127】さらに、その際、走査線5および基準信号
線6の上層は、後述するように窒化シリコン等からなる
ゲート絶縁膜22と、さらに該ゲート絶縁膜22上に設
けられる有機絶縁膜27との二層構造となっているの
で、上記反射電極8と上記走査線5および基準信号線6
との間の絶縁性を確実に保つことができる。従って、反
射電極8と走査線5および基準信号線6との絶縁不良を
皆無にまで近づけることができる。
【0128】さらに、表示信号線11を対向基板3側に
配置する構成とすることで、反射型画素基板2の製造工
程数が減り、製造期間が短縮される。また、反射型画素
基板2と上記対向基板3との製造工程数の差が少なくな
るので、液晶表示装置1を作成するトータルの製造期間
も短縮されることになる。
【0129】〔実施の形態2〕 本発明の第2の実施の形態について、図6および図7に
基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、説明の
便宜上、前述の実施の形態1で示した同一の部材には同
一の番号を付し、その説明を省略する。
【0130】図6は本実施の形態における反射型画素基
板(第1基板)52の平面図であり、図7は図6のB−
B矢視断面図である。本実施の形態に係る反射型画素基
板52のTFT(3端子スイッチング素子)59周辺の
構造は、前述の実施の形態1の反射型画素基板2のTF
T9の周辺の構造と略同一である。但し、ITO等から
なる透明電極(透過部)53が、画素電極として、ドレ
イン電極56と一膜状に形成されている。該透明電極5
3は、液晶表示装置の後方、すなわち反射型画素基板5
2において各配線や電極等が設けられていない側から照
射される、バックライト光などの液晶表示装置に組み込
まれた光学部材からの光Lを透過するように形成されて
いる。
【0131】上記透明電極53の上部を除く、反射型画
素基板52の絶縁性基板4の略全面に、有機絶縁膜(絶
縁膜)57が形成されており、透過部としての上記透明
電極53部分は、上記有機絶縁膜57のホール部hとな
っている。
【0132】上記有機絶縁膜57を覆うように、反射板
と画素電極の機能を兼ねる反射電極58が形成されてい
る。
【0133】本実施の形態の反射型画素基板52が以上
のような構成であることにより、該反射型画素基板52
は、光を透過する透過型表示構造部と、光を透過しない
反射型表示構造部とを有するので、本実施の形態に係る
液晶表示装置は、透過型表示と反射型表示との両方を行
うことができる。
【0134】これにより、例えば、周囲の明るい場所で
は反射型表示構造部で表示画像認識を行い、暗がりなど
では透過型構造部を主体に反射型構造部を併用して表示
画像認識ができる。
【0135】尚、本実施の形態に係る液晶表示装置のよ
うに透過型表示と反射型表示とを併用する構造は、前記
した実施の形態1のように反射型表示のみを行う反射型
の液晶表示装置と比較すると、部材数は少し増すことに
なる。しかし、このように部材数などが少し増しても、
製造期間短縮や歩留り向上などによる、本実施の形態に
係る発明の効果は、実施の形態1の場合より大きい。
【0136】また、周囲の明るさなどに応じて、バラン
ス良く表示できるよう、透明電極53と反射電極58の
面積比などを適切に設計した方が良く、本実施の形態で
は、4:6程度の面積比とした。しかし、これは、製品
の想定使用環境や、液晶表示装置の反射や透過光の特性
などによって異なる。
【0137】以上のように、本実施の形態に係る液晶表
示装置は、反射型画素基板52に、光を透過しない反射
板と画素電極とを兼ねる反射電極58と、光を透過する
透明電極53とを備える構成とすることにより、透過型
表示と反射型表示とを両方行うことができる。従って、
例えば、周囲の明るい場所では反射型表示構造部で表示
画像認識を行い、暗がりなどでは透過型表示構造部で表
示画像認識を行うことが可能となる。
【0138】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明の液
晶表示装置は、反射板と画素電極とを兼ねている複数の
反射電極を有する第1基板は、互いに並列するように配
置された複数の走査線および複数の基準信号線と、各端
子が上記走査線、上記基準信号線、および上記画素電極
にそれぞれ接続され、且つマトリクス状に配置された3
端子スイッチング素子とを備え、対向電極を有する第2
基板は、上記走査線と交差する方向に配置された複数の
表示信号線を備え、上記反射電極は、該反射電極の両端
部が上記基準信号線に平面的に重畳し、該反射電極のほ
ぼ中央部が上記走査線に平面的に重畳するように配置さ
れている構成である。
【0139】これにより、各配線間または反射板と各配
線間等の短絡や、配線の断線等の欠陥を防いで歩留りを
向上させ、信頼性の高い反射型の液晶表示装置を提供す
ることができるという効果を奏する。さらに、従来より
も大幅に良品率が向上し、製造期間や在庫期間も短縮で
きるという効果も奏する。また、各配線に付加される負
荷容量を小さくして、信号遅延を低減できるので、配線
材料として比抵抗が1ランク高い材料を用いることがで
き、設計の自由度が増すという効果も合わせて奏する。
【0140】さらに、上記反射電極は、該反射電極の両
端部が基準信号線に平面的に重畳し、該反射電極のほぼ
中央部が上記走査線に平面的に重畳するように配置され
ており、画素電極としての機能と反射板としての機能と
を兼ね備えている。
【0141】反射板が画素電極と一体的に形成されてい
ることで、上記第1基板を製造する工程数を少なくする
ことができる。総合良品率は、各製造工程の良品率を掛
け合わせて求められるので、製造工程を削減することに
より、上記第1基板の総合良品率が向上するという効果
も奏する。
【0142】さらに、本発明によれば、有機絶縁膜が薄
くなる部分が存在しないことから、 反射電極を走査線ま
たは基準信号線や、TFTの上部に形成することができ
る。これにより、反射電極の面積を極力大きく形成する
ことができるので、高開口率を達成することができると
いう効果も奏する。
【0143】請求項に係る発明の液晶表示装置は、上
記3端子スイッチング素子は、上記走査線に接続される
ゲート電極を有しており、上記ゲート電極と上記走査線
とは略一直線上に配置され、かつ該ゲート電極の幅は、
上記走査線の幅よりも狭く形成されている構成である。
【0144】これにより、請求項の発明による効果に
加えて、歩留りがより向上し、かつ信号遅延を低減し
た、表示品位の高い液晶表示装置を提供することができ
るという効果を奏する。
【0145】請求項に係る発明の液晶表示装置は、
記3端子スイッチング素子は、上記走査線に接続される
ゲート電極を有しており、上記走査線からは、所定間隔
毎に、上記ゲート電極が突出することなく分岐し、上記
ゲート電極と走査線とは、交互に連続して、一直線上に
設けられている構成である。
【0146】これにより、請求項1の発明による効果に
加えて、歩留りがより向上した、表示品位の高い液晶表
示装置を提供することができるという効果を奏する。
【0147】請求項4に係る発明の液晶表示装置は、上
記走査線および基準信号線の上層は、ゲート絶縁膜と、
上記凹凸を有する絶縁膜との二層構造となっている構成
である。
【0148】これにより、請求項1ないし3のいずれか
の発明による効果に加えて、上記反射電極と上記走査線
および基準信号線との間の絶縁性を確実に保つことがで
き、反射電極と走査線および基準信号線との絶縁不良を
皆無にまで近づけることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る液晶表示装置
の構成を示す斜視図である。
【図2】上記液晶表示装置の反射型画素基板側の構造を
示す平面図である。
【図3】図2の液晶表示装置のA−A矢視断面図であ
る。
【図4】上記液晶表示装置における反射電極の凹凸形状
を模式的に示す斜視図である。
【図5】上記液晶表示装置における反射電極の製造方法
を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る液晶表示装置
の反射型画素基板側の構造を示す平面図である。
【図7】図6の液晶表示装置のB−B矢視断面図であ
る。
【図8】従来の液晶表示装置の画素基板側の平面図であ
る。
【図9】従来の液晶表示装置の断面図である。
【図10】従来の液晶表示装置の製造方法を示すフロー
チャートである。
【図11】(a)ないし(d)は、従来の液晶表示装置
の製造工程を示す説明図である。
【図12】従来の液晶表示装置の凹凸形状を形成する際
に用いるマスクのパターンを示す説明図である。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2 反射型画素基板(第1基板) 3 対向基板(第2基板) 5 走査線 6 基準信号線 8 反射電極(画素電極、反射板) 9 薄膜トランジスタ(3端子スイッチング素子) 11 表示信号線 21 ゲート電極 27 有機絶縁膜(絶縁膜) 52 反射型画素基板(第1基板) 53 透明電極(画素電極) 57 有機絶縁膜(絶縁膜) 58 反射電極(画素電極、反射板)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294391(JP,A) 特開 平7−128687(JP,A) 特開 平10−319422(JP,A) 特開 平3−209224(JP,A) 特開 平7−318929(JP,A) 特開 平10−20298(JP,A) 特開 平9−230378(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1343 G02F 1/1362 G02F 1/1335 H01L 29/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹凸を有する絶縁膜と、該絶縁膜上にマト
    リクス状に配置され、反射板と画素電極とを兼ねている
    複数の反射電極とを含む第1基板と、 上記第1基板と対向配置され、かつ、対向電極を有する
    第2基板と 上記第1基板と上記第2基板との間に挟持される液晶層
    とを備えた、反射型の液晶表示装置であって、 上記反射電極を有する上記第1基板は、互いに並列する
    ように配置された複数の走査線および複数の基準信号線
    と、上記走査線、上記基準信号線、および上記反射電極
    にそれぞれ接続され、且つマトリクス状に配置された3
    端子スイッチング素子とを備え、 上記対向電極を有する上記第2基板は、上記走査線と交
    差する方向に配置された複数の表示信号線を備え 上記反射電極は、該反射電極の両端部が上記基準信号線
    に平面的に重畳し、該反射電極のほぼ中央部が上記走査
    線に平面的に重畳するように配置されている ことを特徴
    とする液晶表示装置
  2. 【請求項2】上記3端子スイッチング素子は、上記走査
    線に接続されるゲート電極を有しており、 上記ゲート電極と上記走査線とは略一直線上に配置さ
    れ、かつ該ゲート電極の幅は、上記走査線の幅よりも狭
    く形成されていることを特徴とする請求項1記載の液晶
    表示装置。
  3. 【請求項3】上記3端子スイッチング素子は、上記走査
    線に接続されるゲート電極を有しており、 上記走査線からは、所定間隔毎に、上記ゲート電極が突
    出することなく分岐し、上記ゲート電極と走査線とは、
    交互に連続して、一直線上に設けられているこ とを特徴
    とする請求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】上記走査線および基準信号線の上層は、ゲ
    ート絶縁膜と、上記凹凸を有する絶縁膜との二層構造と
    なっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載の液晶表示装置。
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