JP3399395B2 - ガス放電パネルの製造方法 - Google Patents
ガス放電パネルの製造方法Info
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Description
形成されたガス放電パネルの製造方法に関する。
は、図6で示すようなAC型のプラズマディスプレイパ
ネル(以下、PDPという)が知られている。
1,誘電体層2及び保護層3が形成されたガラス製の上
部パネル側の基板4と、電極1とは直交する向きに沿っ
て配置された複数本の電極5及び誘電体層6が内表面上
に形成され、かつ、誘電体層6上の所定位置毎には発光
領域を区画する低融点ガラス製の隔壁7が並列形成され
たガラス製の下部パネル側の基板8とを対向配置したう
えで、外周端縁を低融点ガラスからなる封着部材9でも
って封着した構成の外囲器10を備えている。
領域毎の誘電体層6上にはカラー表示を実現するための
蛍光体11が塗布されており、外囲器10内には放電空
間12で放電を行わせるため、下部パネル基板8の孔8
aとチップ管13を介してネオン及びキセノンを混合し
てなる放電ガスが約500Torrの圧力で封入されて
いる。なお、封入後、図に示すようにチップ管13は封
止されている。
は銀などの材料を含むペ−ストを印刷工程、焼成工程を
用いて形成する場合、またはCr−Cu−Cr(クロム
・銅・クロム)を真空成膜工程により形成し、フォトリ
ソグラフィ−法によるパタ−ニング工程により電極とす
る場合があるが、この形成された電極1上に、誘電体層
2を形成すると、電極1の段差部、電極1表面の凹凸、
基板4・電極1での塗れ性の違いにより気泡を巻き込ん
で誘電体層2が形成されてしまい、パネル化したとき誘
電体層2の耐電圧が低くなる。また、電極1上、電極1
サイドの突起、エッジにより部分的に電極1からみた誘
電体層2表面までの局所的な膜厚が薄くなり、誘電体層
2の耐電圧を低下させてしまう。以上のような課題が発
生し、製品の表示品位の不安定につながるため、電極
1、誘電体層2の形成の際の厳しい工程管理が必要とさ
れていた。
れたものであり、誘電体層での耐電圧が高く、放電特性
の良好な優れた表示品位を実現するガス放電パネルと、
そのパネルを安定して製造することを実現する製造方法
を提供することを目的としている。
ネルの製造方法は、誘電体層を形成する前に、電極をプ
ラズマに曝すことを特徴とする。
むプラズマに曝すことを特徴とする。また、誘電体層の
形成前に、電極をプラズマに曝す際、電極に電圧を印加
することを特徴とする。
して酸素を含む雰囲気中で紫外線ランプを照射すること
を特徴とする。また、誘電体層を形成する前に、電極お
よびその近傍をレーザ掃引することを特徴とする。
極酸化処理することを特徴とする。また、誘電体層を形
成する前に、電極上にメッキ処理することを特徴とす
る。
り、電極に起因する誘電体の耐電圧の低下を防ぐことが
できるため、放電特性が良好なガス放電パネルを安定し
て得られるという利点がある。
て図面を参照しながら説明する。
施の形態に係るPDPの要部構成とその工程を示す概略
断面図である。尚、以下の各図において、従来例と同じ
構成要素には同じ番号を付加する。
である。酸素を含む雰囲気中でプラズマを発生させ、電
極1表面を酸化させる工程を備えた装置を示す。真空チ
ャンバ14にはプラズマ発生用の電極になるRF電極
(基板ホルダ)15、RF電源16、不活性ガスのアル
ゴン用のアルゴンガス導入手段17、また酸素を導入す
るための酸素ガス導入手段18が接続されたガス導入口
19、真空排気装置20を具備している。以下図1
(a)に基づきその工程を説明する。
板ホルダ)15に設置し、真空排気装置20により真空
排気する。所定の真空度に到達した後、ガス導入口19
よりアルゴンと酸素の混合ガスを導入し、所定の真空度
に設定した後、RF電源16を作動させ、プラズマ21
を発生させる。酸素を含むプラズマにより電極1の表面
は酸化され電極1表面に酸化層が均一に形成される。こ
れにより電極1自身表面での耐電圧を持つため、上部に
誘電体層を形成すると、誘電体層のみによる耐電圧以上
の耐電圧を有することができる。
ける気泡の発生が少ない現象が確認された。これはプラ
ズマに曝されることにより、電極1および基板4の表面
状態が変化し、例えば親水性の状態が向上し、誘電体ペ
−ストを塗布するときの塗れ性が向上し、その結果、電
極1エッジ部での気泡の巻き込みが減少したのではない
かと推察される。
プラズマ21からの電流が集中するためか、熱が他に逃
げにくいためか不明であるが、針のような突起部は丸み
を帯び小さくなるため、結果として耐電圧を向上させる
要因の一つにもなっていると推察される。
より、耐電圧の高い放電特性の良好なパネルを形成する
ことができる。
(基板ホルダ)15にRF電源16の信号を加え、プラ
ズマ21を電極1および基板4上で発生させたが、図1
(b)に示すように、例えばRF電源16、RF用コイ
ル(水冷)22、ガラス管23によってプラズマ24を
発生させ、電極1、基板4のプラズマ処理を行ってもよ
く,本実施の形態に限定されるものではない。
(基板ホルダ)15にRF電源16の信号を加え、プラ
ズマ21を電極1および基板4上で発生させたが、図2
に示すように,例えばRF電源16からの信号を基板4
上の端部で、電極1に印加する構成を持たせ、電極1の
周囲に高密度なプラズ26を発生させることにより、電
極1の酸化を促進してもよく、本実施の形態に限定され
るものではない。
形態に係るPDPの要部構成とその工程を示す概略断面
図で、電極のUV照射処理の一工程を示すものである。
入手段18、真空排気装置20、366nm付近の波長
を主とする紫外線照射ランプ27が具備された真空チャ
ンバ14内の基板加熱冷却機構を有する基板ホルダ28
に設置し、真空排気装置20により所定の真空度まで真
空排気した後、酸素ガス導入手段18より酸素ガスを導
入(3000ccm)し、真空排気装置20により真空
チャンバ14内の圧力を所定の圧力(50Torr)に
調整する。また、基板ホルダ28の温度を100℃に制
御し、基板4を加熱する。その後、紫外線照射ランプ2
7を点灯し、照射する。
活性なオゾンとなる基板4、電極1近傍に存在すること
になる。活性なオゾンにより、電極1の表面においては
酸化が促進され、電極1表面上に均一な酸化層が形成さ
れる。これにより、電極1自身表面での耐電圧を持つた
め、上部に誘電体層を形成すると誘電体層のみによる耐
電圧以上の耐電圧を有することができる。
バ14内で処理を行ったが、大気中でもよく、本実施の
形態に限定されるものではない。
形態に係るPDPの要部構成とその工程を示す概略断面
図であり、電極のレ−ザ−掃引処理の一工程を示すもの
である。
極1近傍をレ−ザ−により掃引するためにレ−ザ−2
9、レ−ザ−光を集光、また電極上を掃引するための光
学手段30を具備している。以下図4に基づきその工程
を説明する。
5に設置し、レ−ザ−発振器29を発振させ、電極1上
部を掃引する。光学手段30により、レ−ザ−光を掃引
しても、基板ホルダ25を動かしてもよい。
ような突起部は、レ−ザ−の熱により、昇華もしくは溶
けて、突起部が消失する。また、電極1のエッジ部にお
いても、レ−ザ−の照射により一部融解し、丸みを帯び
た形状になるため、誘電体形成時、気泡を巻き込みにく
い形状に変化する。また、大気中、もしくは酸素を含む
雰囲気中でレ−ザ−掃引を実施することにより、電極1
表面は酸化され電極表面に酸化層が均一に形成される。
する誘電体層2の耐電圧の低下防止でき、また、電極1
表面上に酸化層が形成される。これにより電極1自身表
面での耐電圧を持つため、上部に誘電体層を形成すると
誘電体層のみによる耐電圧以上の耐電圧を有することが
できる。
形態に係るPDPの要部構成とその工程を示す概略断面
図であり、電極の陽極酸化処理の一工程を示すものであ
る。
電極1に探針31を接触させ、支持治具32により固定
されている。例えばクエン酸の水溶液の漕33に基板4
等を浸漬し、同じく浸漬させている対向電極34と電源
35を介して電気的に接続されている。
電極1の表面は酸化され均一な酸化層が形成される。こ
れにより、電極1自身表面での耐電圧を持つため、上部
に誘電体層を形成すると誘電体層のみによる耐電圧以上
の耐電圧を有することができる。
化処理を実施したが、メッキ処理等により表面に酸化膜
を形成してもよく、本実施例に限定されるものではな
い。
起因する誘電体の耐電圧の低下を防げるため、耐電圧の
高い放電特性が良好なガス放電パネルを安定して得られ
るという利点がある。
DPの要部構成とその工程を示す概略断面図
とその工程を示す概略断面図
とその工程を示す概略断面図
とその工程を示す概略断面図
とその工程を示す概略断面図
Claims (7)
- 【請求項1】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極をプラズマに曝すこ
とを特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項2】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極を酸素を含むプラズ
マに曝すことを特徴とする請求項1記載のガス放電パネ
ルの製造方法。 - 【請求項3】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極をプラズマに曝す
際、前記電極に電圧を印加することを特徴とする請求項
1または2記載のガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項4】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極に対して酸素を含む
雰囲気中で紫外線ランプを照射することを特徴とするガ
ス放電パネルの製造方法。 - 【請求項5】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極およびその近傍をレ
ーザ掃引することを特徴とするガス放電パネルの製造方
法。 - 【請求項6】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極を陽極酸化処理する
ことを特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項7】電極、誘電体層が形成された基板を用いる
ガス放電パネルにおいて、前記電極を焼成した後、前記
誘電体層を形成する前に、前記電極上にメッキ処理する
ことを特徴とするガス放電パネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP8113199A JP3399395B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | ガス放電パネルの製造方法 |
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Publications (2)
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JP2000276080A JP2000276080A (ja) | 2000-10-06 |
JP3399395B2 true JP3399395B2 (ja) | 2003-04-21 |
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