JP4471320B2 - 冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法および前記製造方法による冷陰極を具備する冷陰極放電灯 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法および該製造方法により製造された冷陰極を具備する冷陰極放電灯に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15及び図16は従来の冷陰極放電灯50に関し、図15は、ガラス管51の両端部に形成した封止部52をそれぞれ貫通して内方に延びた導入線53の先端部にそれぞれ電極54を有し、電極54への電圧印加にて点灯する冷陰極放電灯の一種である単管型の冷陰極蛍光放電ランプ50を示している。詳述すれば、この冷陰極蛍光放電ランプ50は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)のバックライト、即ち、LCDの照明として用いられている。図15において、ガラス管51は直径1.8mm、長さ160mmの円筒状のガラス管で、その内壁面の略全域に亘って蛍光体塗膜55が設けられ、左右両端封止部52にて密封され、その内部密封空間56には約1/10気圧のネオン、アルゴン等のガスと共に少量の水銀が封入されている。この水銀は周囲温度における蒸気圧で空間56に存在している。そして、左右両端封止部52を貫通したジュメント線等の導入線53の空間56側の先端部には電極54がそれぞれ設けられている。
【0003】
このような構成において、ガラス管51の外部から導入線53を通して電極54に数百ボルトの交流電圧をかけると放電電流が流れ、その電子が空間56の水銀蒸気に当たって紫外線を発生させ、その紫外線が蛍光体塗膜55に照射され、蛍光体塗膜55が発光し冷陰極蛍光放電ランプ50が点灯したことになる。
【0004】
このような冷陰極蛍光放電ランプ50は最近、LCD付き携帯用電子機器のLCDのバックライトとして多く使用されるようになった。このような冷陰極蛍光放電ランプ50の使用温度範囲は、屋内外使用のために摂氏ゼロ度から60度の範囲に定められているが、この冷陰極蛍光放電ランプ50は冬期のように低温領域、例えば摂氏ゼロ度のような低温時には、空間56の水銀蒸気圧が低くなり過ぎることにより、蛍光塗膜55に照射される紫外線量が著しく減少してランプ輝度が極端に低下する特性を有している。このためにランプ電流を多く流して輝度の改善を図っており、そのために前記電子機器に組み込まれた電池の寿命が短くなってしまう問題が生じる。
【0005】
そこで冬期のように低温領域でもランプ輝度が殆ど低下せず、また携帯用として電池寿命を伸ばすためにランプ電流を3mA以下に制限することが要求されている。この要求に対して点灯時におけるエネルギー損失を低減するために開発されたものが、図16に示すような二重管型の冷陰極蛍光放電ランプ50である。図15の構成と基本的に異なるところは、ガラス管が二重管構成になっていて、内管に相当するガラス管51は直径1.8mm、外管のガラス管57は直径2.6mmであって全体の長さは160mmであり、内管51と外管57との間には内管1の管軸に沿った真空空間58が設けられている。この真空空間58が断熱空間を構成する。全体の構成は図15のガラス管51の場合と同様であり、かつ、ランプとしての点灯構成も図15の場合と基本的に同様であるので説明は省略する。
【0006】
このような冷陰極放電灯において、その電極54の従来の製造方法、即ち、冷陰極BaOの製造方法として、第1工程として、ニッケル(Ni)等の基体金属にBaCO3 を塗布する。第2工程として、これをなんらかの方法によってごく短時間に高温に加熱する。この際分解の途中で結晶が溶融し、出来上がった酸化物はほとんど透明で透けて見える結晶である。第3工程として、これに目的の任意の希ガスを適量入れて、d−c放電を行わせ、短時間数十mA/cm2 の電流を取り出しさえすれば、2元または3元酸化物を用いたカソードと同じ放電特性を持つカソードが得られる。この方法は、1956年東芝レビュー11巻9号1042頁に記載されている。
【0007】
上記の従来技術では、BaCO3 を高温に急加熱して、冷陰極BaO層を製造している。本願発明者の実験では、約800℃/sec以上の昇温速度で、この従来技術の再現を試みた。しかし、一般的には、このような急速な条件で電極を加熱することは難しい。特に、電極の加熱に一般的に用いられる高周波加熱の場合には、加熱装置側のコイルと電極との位置関係が加熱条件を左右する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術によると、電極の寸法バラツキや電極の設置位置等のバラツキが必ず含まれる量産工程では、加熱斑が生じ易く、放電灯の特性が大きくバラツク。これは、BaO層を得るための加熱条件の範囲が狭い(シビアである)ことを意味する。従って、この製造方法では、量産性が悪いという問題点がある。また、放電灯の製造後に、エージングによる活性化工程が必要となる。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑み、加熱条件の範囲が広く、特性のバラツキの少なく、携帯用電子機器のLCDのバックライト等に用いられる放電灯として、大量生産に適した放電灯の提供が課題であり、そのための製造方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の課題を解決するための技術的手段として、基板にBaCO3の膜を形成し、これを真空加熱し、その後水分を含んだキャリアガスであるウエットガス中で加熱し、さらに真空加熱してBaOを得る冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法である。また、基板にBaCO3の膜を形成し、加熱による工程を経てBaCO3をBaOに、BaOをBa(OH)2に、Ba(OH)2をBaOに変化させる冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法である。更に、基板にBaCO3の膜を形成し、これを真空加熱してBaOを得る第1工程と、前記ガラス管内に水分を含んだキャリアガスであるウエットガスを注入して前記BaOを加熱してBa(OH)2の膜を得る第2工程と、再び前記基板を真空加熱してBaOを得る第3工程を有する冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法である。更にまた、前記第2工程により透明の均一な連続膜を形成する。また、前記第1工程と前記第3工程の真空加熱温度を800℃以上とした冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法である。更に、上記製造方法で製作された冷陰極を有する冷陰極放電灯の提供である。また、上記製造方法で製作された冷陰極を有する冷陰極放電灯を具備した液晶表示装置の提供である、また、上記冷陰極放電灯を具備した表示装置の提供である。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1乃至図8は本発明の一つの実施の形態を示しており、以下、これらの図に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明に係る電極の表面にBaCO3 を塗布する工程図であり、ジュメント線等の導入線2の先端部にニッケル(Ni)製等の電極基板1が接続され、導入線2の途中にはガラス玉(ビーズ)3が保持されている。この電極基板1の表面にBaCO3 スラリを均一に塗布して、電極基板1の表面にBaCO3 の塗布膜を作製する。このようにして作製された電極10を、塗布電極と称する。BaCO3 の塗布膜は、図1に示すように、容器4内のBaCO3 スラリー5中に浸す、所謂ディップ法、又はスピンコート法等適切な方法にて作製することができる。このようにして、ガラス玉3と導入線2を有する塗布電極10を一対作製する。図2において、6は円筒状等の形状をしたガラス管で、その一部に絞り部7Aが形成されている。ここで上記一対の塗布電極10の一方を用い、図2のように、絞り部7Aにガラス玉3を載せて導入線2と塗布電極10をガラス管6内の所定の位置に設定し、図3のように遮熱チャック8にて保持した状態で、絞り部7Aとガラス玉3付近をガスバーナ9等にて加熱し、ガラス管6とガラス玉3とを溶融させて両者を溶着して、後述の放電灯20の一方の溶着部11を形成する。次に、溶着部11から離れたガラス管6の一部に形成したもう一つの絞り部7Bに、上記一対の塗布電極10のもう一方を用い、上記同様に、絞り部7Bにガラス玉3を載せて導入線2と塗布電極10をガラス管6内の所定の位置に設定し、ガラス管6の絞り部7B側の開口端部12を吸排気装置14の吸排気ヘッド13に接続する。
【0012】
吸排気装置14は、吸排気ヘッド13に対して、ガラス管6内の空気を吸引してガラス管6内を真空にする真空ポンプ15と、ガラス管6内にネオン、アルゴン等の所定のガスを注入するためのガス供給源16と、吸気と排気を切り換える切換バルブ17と、排気電磁弁18と、吸気電磁弁19とを有する。
【0013】
図4のように、一対の塗布電極10を具備したガラス管6を吸排気ヘッド13に接続した状態において、排気電磁弁18と切換バルブ17にて排気通路21を開いて真空ポンプ15の稼働にてガラス管6内の空気を排気し真空にする。この排気工程中に、塗布電極10をガラス管6の外方から加熱手段としての加熱源23にて800℃以上の温度で加熱する。この真空加熱工程を第1工程という。この加熱方法は、高周波加熱のほか、レーザ加熱でもよい。加熱条件は、例えば、加熱温度が1200℃の場合、加熱時間は60秒以下である。
【0014】
上記第1工程により、BaCO3 は、BaO1.3に組成変化するが、その膜は結晶粒の堆積膜のままであり、外観は白い。なお、この状態のままでは、陰極降下電圧を下げる働き(エミッタ効果)が少なく、エミッタ効果の持続時間も短い。
【0015】
次に、ガス供給源16から電磁弁19及び切換バルブ17を通してアルゴンガス(Ar)をキャリアガスとして、水分を排気工程途中のガラス管6内に封入する。この水分を含んだアルゴンを、ウエットアルゴン(Wet−Ar)という。その後、ガラス管6を図5のように加熱手段としての電気炉26に入れて408℃以上の温度で加熱する。このウェット(Wet)工程を第2工程という。
【0016】
第2工程において、キャリアガスはアルゴン等の希ガスのほか、窒素(N2 )、空気、又はこれらの混合ガス等でもよい。ウエットアルゴン(Wet−Ar)は、例えば、適量の水を入れたガス洗浄ビンにアルゴン(Ar)を導入することにより作製する。ウエットアルゴン(Wet−Ar)中の水分は、水温の飽和蒸気圧以上であればよく、概ね20%(RH)以上あればよい。加熱条件は、例えば、温度500℃で加熱時間5秒以上である。ウエットアルゴン(Wet−Ar)封入圧は、1Torr以上、好ましくは数Torr以上である。加熱方法は、高周波加熱、レーザ加熱等にて電極10のみを加熱してもよい。
【0017】
この第2工程により、BaO1.3は、Ba(OH)2 (但し、水和物を含む)に組成変化する。この際、電極基板1の表面の膜の外観は、電極基板1が透けて見えるような透明な状態に変化し、この膜は、前記結晶粒の堆積膜から連続膜に変化する。この第2工程によって前記膜が透明な状態に変化するのは、BaO1.3が水分と反応してBa(OH)2 になり、これを、Ba(OH)2 の融点(408℃)以上に加熱することにより、融解するためである。
【0018】
次に、図6のように、再度、電極10を真空加熱する。この真空加熱工程を第3工程という。この場合の加熱方法及び加熱条件は第1工程と同様である。即ち、真空ポンプ15の稼働にてガラス管6内の空気を排気し真空にする。この排気工程中に、塗布電極10をガラス管6の外方から加熱手段としての加熱源23にて800℃以上の温度で再び加熱する。この加熱方法は、高周波加熱のほか、レーザ加熱でもよい。加熱条件は、例えば、加熱温度が1200℃の場合、加熱時間は60秒以下である。
【0019】
この第3工程により、Ba(OH)2 はBaOに組成変化する。電極基板1の表面の膜は、連続膜のままであり、その外観も透明のままである。
【0020】
第3工程が終了した後、切り換えバルブ17と電磁弁19を通ってガス供給源16からアルゴン等の所定のガスと共に少量の水銀がガラス管6内に封入される。その後、絞り部7B付近とガラス玉3をガスバーナ25等にて加熱し、ガラス管6とガラス玉3とを溶融させて両者を溶着して、後述の放電灯20のもう一方の溶着部11を形成する。24は遮熱チャックである。このような工程の後に、ガラス管6の溶着部11の外方の不要部分を除去することによって、冷陰極放電灯20の一種であるところの図7に示す単管型冷陰極蛍光放電ランプ20が得られる。
【0021】
この単管型冷陰極蛍光放電ランプ20は、その管内面に蛍光体塗膜27が設けられている。この蛍光体塗膜27は前記真空加熱工程である第1工程に用いるガラス管6の内面の所定位置に予め塗布されている。ガラス管6の外部から導入線2を通して電極10に数百ボルトの交流電圧をかけると、放電電流が流れ、その電子が空間28の水銀蒸気に当たって紫外線を発生させ、その紫外線が蛍光体塗膜27に照射され、蛍光体塗膜27が発光して冷陰極蛍光放電ランプ20が点灯したことになる。
【0022】
冷陰極のまま、ランプ電圧を下げるためには、エミッタ層が凹凸のない均一な連続膜になっていることが重要である。凹凸のある結晶粒の堆積膜であると、ランプ点灯中、電極の一部分に放電が集中し、そこに輝度が生じる。このような状態では、ランプ電流に対するランプ電圧の変動が大きくなる問題が生じる。
【0023】
上記の方法で作製したBaO電極を使用した放電ランプの、ランプ電流とランプ電圧との関係を図9及び図10に示す。図10は、図9のランプ電流に対するBaO電極のランプ電圧とNi電極のランプ電圧の数値を示したものである。この場合のランプ寸法は、管の直径が2.6mm、管の長さが64mmである。
【0024】
図9及び図10に示すように、本発明のBaO電極の放電ランプ20は、ニッケル(Ni)電極の放電灯と同様に、ランプ電圧の電流依存性が殆どなく、冷陰極で動作していることが確認できる。また、エミッター効果も、例えば、5mAのランプ電流では、ニッケル(Ni)のみの電極の放電灯に対し、約60V(60ボルト)低いランプ電圧を示し、低消費電力化を達成できる。
【0025】
図11には、本発明の各工程後の電極の状態を確認するための、エックス線回析測定結果を示す。▲1▼は、電極基板にBaCO3 を塗布した後の電極の状態を示しており、これによると、BaCO3 のリファレンスパターン(JCPDS)と一致する。
【0026】
また、▲2▼は、第1工程後の電極の状態を示しており、これによると、BaO1.3のリファレンスパターンと一致する。▲3▼は、第2工程後の電極の状態を示しており、これによると、Ba(OH)2 のリファレンスパターンと一致する。▲4▼は、第3工程後の電極の状態を示しており、これによると、BaOのリファレンスパターンと一致する。
【0027】
図12乃至図14は、各工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層のSEM観察結果を示している。図12は、第1工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示しており、これによると、粒状の結晶粒の堆積膜であることが確認できる。
【0028】
図13は、第2工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示しており、これによると、粒状の結晶粒が多少残ってはいるが、下地は均一な膜になっていることが確認できる。
【0029】
図14は、第3工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示しており、これによると、結晶粒の殆どない均一な膜であることが確認できる。
【0030】
上記にて作製された本発明における最終生成物の酸化バリウム(BaO)は、BaCO3 よりも分解温度が低いBa(OH)2 から得るので、従来のように高温・急加熱を必要としない。このため、加熱条件が拡がり、量産性が向上することになる。また、Ba(OH)2 は大気中では不安定であり、量産用の材料としては不向きであるが、上記のような第1工程乃至第3工程を経ることによって、大気中で安定なBaCO3 を供給源とすることができる。更に、本発明で得られるBaO膜では、放電灯製造後の活性化工程を必要としない。
【0031】
本発明にて得られた放電灯は、製作された冷陰極を有する冷陰極放電灯である。
【0032】
図8には、本発明の冷陰極放電灯20の一種であるところの二重管型冷陰極蛍光放電ランプの断面を示している。図7の放電ランプと異なるところは、図7の放電ランプの周囲をガラス製の外管29で覆い、ガラス管6と外管29との間にはほぼ均一な真空の断熱空間30が形成されていることである。この構成においても、ガラス管6の直径を1.8mm、外管29の直径を2.6mm、長さ160mmとした放電灯が作製できる。
【0033】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内において変更または創出される種種の実施形態を包含するものである。
【0034】
本発明にて得られた冷陰極放電灯は、携帯用電子機器に設けたLCDのバックライト、即ち液晶ディスプレイの照明用としての使用に適するものである。このため、本発明にて得られた冷陰極放電灯を具備する液晶表示装置を提供することができる。また、本発明にて得られた冷陰極放電灯は、LCD以外の表示装置としての使用にも適するものである。
【0035】
また、本発明にて得られた冷陰極放電灯を具備する電池駆動の機器を提供することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明における最終生成物の酸化バリウム(BaO)は、BaCO3 よりも分解温度が低いBa(OH)2 から得るので、従来のように高温・急加熱を必要としない。このため、加熱条件が拡がり、量産性が向上することになる。また、Ba(OH)2 は大気中では不安定であり、量産用の材料としては不向きであるが、上記のような第1工程乃至第3工程を経ることによって、大気中で安定なBaCO3 を供給源とすることができる。更に、本発明で得られるBaO膜では、放電灯製造後の活性化工程を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの電極の表面にBaCO3 を塗布する工程図である。
【図2】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプのガラス管内に電極を配置した状態を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプのガラス管端部の溶着状態図である。
【図4】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの冷陰極製造方法の第1工程図である。
【図5】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの冷陰極製造方法の第2工程図である。
【図6】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの冷陰極製造方法の第3工程図である。
【図7】 本発明の実施形態の一つの単管型冷陰極蛍光放電ランプの縦断面図である。
【図8】 本発明の実施形態の一つの二重管型冷陰極蛍光放電ランプの縦断面図である。
【図9】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプのランプ電流に対するランプ電圧関係図である。
【図10】 図11における本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプのランプ電流に対するランプ電圧の数値図である。
【図11】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの各製造工程後の電極のエックス線測定図である。
【図12】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの製造方法の第1工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示す図である。
【図13】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの製造方法の第2工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示す図である。
【図14】 本発明の実施形態の一つの冷陰極放電ランプの製造方法の第3工程後の電極のバリウム(Ba)化合物層の状態を示す図である。
【図15】 従来の単管型の冷陰極蛍光放電ランプの縦断面図である。
【図16】 従来の二重管型の冷陰極蛍光放電ランプの縦断面図である。
【符号の説明】
1……電極基板
2……導入線
3……ガラス玉
5……BaCO3
6……ガラス管
10…電極
11…溶着部
14…吸排気装置
20…冷陰極放電灯
23…加熱手段
26…加熱手段
Claims (8)
- 基板にBaCO3の膜を形成し、これを真空加熱し、その後水分を含んだキャリアガスであるウエットガス中で加熱し、更に真空加熱してBaOを得る冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 基板にBaCO3の膜を形成し、加熱による工程を経てBaCO3をBaOに、BaOをBa(OH)2に、Ba(OH)2をBaOに変化させる冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 基板にBaCO3の膜を形成し、これを真空加熱してBaOを得る第1工程と、前記ガラス管内に水分を含んだキャリアガスであるウエットガスを注入して前記BaOを加熱してBa(OH)2の膜を得る第2工程と、再び前記基板を真空加熱してBaOを得る第3工程を有する冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 前記第2工程により透明の均一な連続膜を形成することを特徴とする請求項3に記載の冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 前記第1工程と前記第3工程の真空加熱温度を800℃以上としたことを特徴とする請求項3に記載の冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 前記第2工程の加熱温度を408℃以上としたことを特徴とする請求項3に記載の冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 前記第1工程と前記第3工程の真空加熱温度を800℃以上とし、前記第2工程の加熱温度を408℃以上としたことを特徴とする請求項3に記載の冷陰極放電灯の冷陰極の製造方法。
- 請求項1乃至7に記載の製造方法で製作された冷陰極を有する冷陰極放電灯。
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