JP3399087B2 - 検出装置 - Google Patents

検出装置

Info

Publication number
JP3399087B2
JP3399087B2 JP13093694A JP13093694A JP3399087B2 JP 3399087 B2 JP3399087 B2 JP 3399087B2 JP 13093694 A JP13093694 A JP 13093694A JP 13093694 A JP13093694 A JP 13093694A JP 3399087 B2 JP3399087 B2 JP 3399087B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
detection
circuit board
magnetic flux
coils
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP13093694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07311273A (ja
Inventor
徹也 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Bussan Co Ltd filed Critical Sanyo Bussan Co Ltd
Priority to JP13093694A priority Critical patent/JP3399087B2/ja
Publication of JPH07311273A publication Critical patent/JPH07311273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3399087B2 publication Critical patent/JP3399087B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は金属または磁性体からな
る被検出体の存在を非接触で検出する検出装置に関し、
特に、構成を簡易的としながらその検出精度を著しく向
上させる検出装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の検出装置の検出部とし
て、被検出体である金属体の導電性を利用して発振回路
の回路定数を変化させ、その近接を検出するものが知ら
れている。図6に示すように、数十kHzの高周波発振
回路中の発振コイルLから出た磁界中に被検出体Kが入
ると、被検出体K内に渦電流が流れる。この渦電流の発
生は、電流損失を生じ、高周波発振回路の発振エネルギ
を消費することになるから、通常その発振は停止し、こ
の発振状況から被検出体Kの存在を検出するのである。 【0003】また、被検出体が磁性体である場合にも、
発振コイルLの磁界中に被検出体Kが入ると、発振コイ
ルLの鎖交磁束Φが変化することで発振コイルLの自己
インダクタンス値が変化して高周波発振条件が崩れ、発
振が停止するため、同様に被検出体Kの存在を検出する
ことができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した検出装置の検出部では、磁束の片側を利用してい
るに過ぎないから、検出装置の効率が低いという問題が
あった。また、その検出精度を高めるためようとする
と、被検出体Kの通路の傍らに比較的寸法の大きな発振
コイルLを設ける必要があることから、装置全体をコン
パクトに設計することができないといった問題があっ
た。 【0005】即ち、被検出体の検出精度を高めるために
は、検出位置に配置されたコイルLの発生する磁束密度
を高め、被検出体による磁束変化を大きくする必要があ
る。しかし、コイルLの発生する磁束密度を高めるため
には、コイルLに通電する電流あるいはコイルLの巻数
を増やすしか方策がない。このうちコイル通電電流を増
加させる方法は、大型の大電流源を必要とする上に、場
合によっては電流源冷却用の装置が別途必要となり、か
つコイルLの抵抗成分によるジュール損失が通電する電
流増加分の二乗に比例して大きくなるため、装置の占有
体積及び消費電力の面から得策ではない。一方、コイル
Lの巻数を単に増やす方法は、コイルLの占有体積が増
加し、その分だけコイルLが検出位置から遠ざかるため
に検出位置に対するコイルの漏磁束が多くなり、上述し
た方法と同様に検出効率が低下する。 【0006】本発明の検出装置は、こうした問題を解決
し、消費電力を抑さえつつ高効率かつ高精度に被検出体
を検出することを目的としてなされ、次の構成を採っ
た。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の検出装置は、検
出位置に延出して配置されたコイルのインダクタンス成
分を用いて発振する発振回路の発振状況の相違により、
前記検出位置における金属または磁性体からなる被検出
体の存在・非存在を検出する検出装置であって、レキ
シブルプリント基板の両辺に、金属箔による回路パター
ンを渦巻き状に形成し複数ターンのコイルとして前記コ
イルを形成し、該フレキシブルプリント基板を前記発振
回路が形成されたプリント基板に固定し、該フレキシブ
ルプリント基板を、前記検出位置を囲んで対向する2つ
のアームの内部の連続する溝部に収納すると共に、該フ
レキシブルプリント基板の両辺に設けられた複数ターン
のコイルの磁束形成方向が、前記検出位置を貫通する同
一方向となるよう前記発振回路と該コイルとを接続して
なることを要旨とする。 【0008】ここで、複数ターンのコイルの磁束形成方
向を、検出位置を貫通する同一方向とするには、フレキ
シブルプリント基板の両辺に設けられたコイルを全体と
して一つのコイルとして扱う場合には、両辺のコイルの
巻回方向を逆としたり、両辺のコイルの接続部でコイル
の開始端と終端とを入れ替え、即ち、全体として8の字
状のコイル形状としてコイルを構成するといった手法も
可能である。両辺のコイルを別コイルとして扱う場合に
は、コイルの巻回方向と電流の流れる方向を選択して、
磁束の形成方向を所望の方向とすれば良い。フレキシブ
ルプリント基板上のコイルを複数ターンとするには、上
述したように、回路パターンを渦巻き状にすればよい
が、フレキシブルプリント基板の片面にコイルパターン
を形成しても良いし、両面に形成してバイアホールによ
り両面のコイルパターンを接続して、ターン数を更に増
加してもよい。 【0009】 【作用】以上のように構成される本発明の検出装置で
は、フレキシブルプリント基板の両辺に金属箔による渦
巻き状の回路パターンにより形成された複数ターンのコ
イルは、フレキシブルプリント基板を、検出位置を囲ん
で対向する2つのアームの内部の連続する溝部に収納す
ることで、検出位置を挟み込む位置に配設され、発振回
が形成されたプリント基板に接続されたこのコイル
は、フレキシブルプリント基板の両辺における発生磁束
が検出位置を同一方向に貫く。即ち、それぞれのコイル
は、検出位置に対する互いの漏れ磁束を減少させる作用
を奏し、発生磁束の大部分が検出位置を横切るようにな
って検出位置での磁束密度を高める。しかも、フレキシ
ブルプリント基板に設けられた各コイルは複数ターンな
ので、検出位置を同一方向に貫く磁束の密度は、一層高
められる。 【0010】従って、磁性体もしくは金属または磁性体
からなる被検出体が検出位置の近傍に存在しない場合、
極めて多くの磁束が検出位置を貫き、このコイルのイン
ダクタンス成分を用いて発振する発振回路は、所定の条
件を満足して発振する。一方、金属または磁性体からな
る被検出体が検出位置に近接し、各コイルの作りだす磁
界中にあるとき、その被検出体はコイルの作りだす高磁
束密度の磁束を乱して大きな自己インダクタンス値の変
化あるいは渦電流損失を招来し、発振回路の発振条件を
崩すことで発振が停止する。 【0011】 【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の検出装置の好適な実施例
について説明する。図1は被検出体をパチンコ玉とした
実施例としてのパチンコ玉検出装置1の分解斜視図、図
2はそのパチンコ玉検出装置1の組立状態の斜視図、図
3はフレキシブルプリント基板40上に形成されたコイ
ルの模式図、図4はコイルが形成する磁束の状態を示す
模式図、図5はそのパチンコ玉検出装置1の回路図であ
る。 【0012】本実施例では、パチンコ玉検出装置1は、
入賞口へ落入したセーフ玉やパチンコ台での払い出し玉
等の検出に用いられ、パチンコ玉が通過する合成樹脂製
のパイプである通路15に、取り付けて用いられる。ま
た、このパチンコ玉検出装置1は、その出力信号を利用
して各種処理を行なう周知の制御回路70の入力ポート
IPに接続されている(図5参照)。 【0013】図1に示すように、パチンコ玉検出装置1
は、上蓋11と下箱12とを備え、その内部に回路基板
13を収納するよう上蓋11と下箱12を組み合わせた
とき、全体として、U字形の腕部を備えた形状となる。
実施例では、パチンコ玉検出装置1は、この腕部が、パ
チンコ玉Pやコインが通過するパイプなどの通路15を
挟み込むように取付けられる。もとより、この腕部自体
がパチンコ玉Pやコイルが通過する通路の一部を形成す
るよう、例えば入賞口の直下に取り付けても良い。この
腕部を構成するため、上蓋11には略L字形の1対のL
字片21,22が、一方、下箱12にはL字片21,2
2と係合する1対のアーム31,32が、各々設けられ
ている。アーム31,32は、その内部にフレキシブル
プリント基板40を収納する溝部16,18が形成され
ている。アーム31,32の先端には、突出片41,4
2が設けられており、上蓋11を上方から下箱12に取
付けるとき、L字片21,22の折れ曲がった先端部2
1a,22aがこの突出片41,42の傾斜部を乗り越
え、図示しない凹部に、この突出片41,42が嵌まり
込む。 【0014】一方、上蓋11の本体部側面には、略T字
形の1対のT字片23,24が設けられており、下箱1
2の対応する位置には、T字片23,24と係合する1
対の凹部33,34が設けられている。この凹部33,
34には、係止片35,36が設けられており、上蓋1
1を上方から下箱12に組み付けるとき、T字片23,
24は、自身の弾性で係止片35,36を乗り越え、凹
部33,34にぴったりと嵌合する。L字片21,22
およびT字片23,24の各片が係合することにより、
上蓋11と下箱12とはワンタッチで組み合わされて、
2つの腕部を備えた箱体を形成する。 【0015】上蓋11と下箱12とが組み立てられたと
き、回路基板13は、この内部に収納された状態となる
が、回路基板13の一端に半田付けされたフレキシブル
プリント基板40は、その屈曲性を利用して、下箱12
のアーム31,32の溝部16,18に沿って、その内
部に収納された状態となる。このフレキシブルプリント
基板40には、回路パターンにより分割コイル46,4
8が形成されている。この分割コイル46,48は、図
3に示すように、フレキシブルプリント基板40の両端
に各々形成されており、実施例では、両端部においてそ
の両面に、渦巻き状に略2.5ターンずつコイルが形成
されている。両面のコイルは中心部に設けられたバイア
ホール(部品の取付けられていないスルーホール)VH
により接続されており、両面のコイルの卷回方向は、片
側から透視したとき同一方向とされている。また、コイ
ル46の一端は、フレキシブルプリント基板40を横断
して反対側のコイル48に接続されており、このコイル
48も同様に、両面に略2.5ターンずつの渦巻き状の
コイルを備え、その卷回方向は、コイル46と同一とさ
れている。両コイル46,48は、直列に接続されてい
ることになるから、各5ターンの分割コイル46,48
からなる全10ターンのコイルを、回路上では、単一の
コイルL1として扱うことにする。 【0016】即ち、電気的には単一のコイルL1は各5
ターンのコイル46,48に分割され、このコイル4
6,48が検出位置を挟み込むように位置する。分割コ
イル46,48が発生する磁束Φの状態を、図3中の白
抜き矢印方向から描いた説明図が図4である。図示する
ように、通路15に対して各分割コイル46,48に流
れる電流iが同一方向となるため、各分割コイル46,
48の発生磁束Φは同一方向となり、通路15の内部に
は各分割コイル46,48の合成磁界(図中の2点鎖
線)が形成される。なお、仮に実施例の分割コイル46
あるいは分割コイル48が単独で存在する場合を考えて
みると、分割コイル46,48が数ターンであって発生
する磁束密度が低いこともあり、図中の点線で示すよう
に、各分割コイル46あるいは分割コイル48により発
生する磁束Ψの大部分は、通路15を横切らない。分割
コイル46あるいは分割コイル48から発生する磁束Ψ
は、大部分、それ自身と鎖交するに過ぎない。 【0017】本実施例では、2つの分割コイル46及び
48が互いに作用し合うことにより、その合成磁束Φは
通路15を直角に、かつ、均一に横切る。換言するなら
ば、2つの分割コイル46,48の合成磁界は、通路1
5の所定範囲においてその密度が均一化し、しかも、こ
の通路15における被検出体であるパチンコ玉Pの通過
方向に対して直角方向の磁束となる。 【0018】この様に構成・配置されるコイルL1は、
直接回路基板13の端に半田付けされており、図5の回
路図に示す検出回路60に接続される。検出回路60
は、コイルL1やトランジスタTr1,Tr2等の電子
部品から構成され、その発振/非発振状態を判断する制
御回路70と接続端子T1,T2を介して接続されてい
る。ここで、接続端子T1は12ボルトの電源端子であ
り、接続端子T2は回路のグランドレベルを兼ねる検出
端子で制御回路70側においては抵抗器RDを介して接
地される。この検出回路60には、発振回路COと、発
振回路COの発振状態に基づいてオン・オフするスイッ
チング回路SWとが設けられている。 【0019】スイッチング回路SWには、電源端子T1
から12ボルトの電圧が加えられているが、検出端子T
2が抵抗器RD(本実施例では抵抗値680Ω)により
接地されていることから、スイッチング回路SWの電源
電圧(端子T1−T2間電圧)は、スイッチング回路S
WのトランジスタTr2のオン・オフ状態により変化す
る。一方、発振回路COには、電源端子T1と検出端子
T2との間に介装された抵抗器R1(本実施例では抵抗
値27KΩ)とツェナーダイオードD1とにより安定化
されたツェナー電圧Vz(本実施例では約5.5ボル
ト)が供給される。 【0020】発振回路COは、特性が同一の2つのトラ
ンジスタを同一チップ内に形成した双トランジスタTr
1を備え、この双トランジスタTr1の一方のエミッタ
とグランドラインとの間に介装されたコンデンサC2,
C1およびコイルL1と、双トランジスタTr1の他方
のエミッタおよびコンデンサC2−C1の接続点とグラ
ンドラインとの間に介装された抵抗器R3とにより、コ
ルピッツ型の高周波発振回路として構成されている。な
お、双トランジスタTr1のベースは、抵抗器R2を介
して電源ラインに接続されている。この発振回路COの
発振周波数は、コイルL1のインダクタンスとコンデン
サC1,C2の容量とで決まり、本実施例ではおよそ3
00KHzとなっている。 【0021】双トランジスタTr1のコレクタの一方は
使用されていないが、他方はスイッチング回路SWのト
ランジスタTr2のベース端子に接続されている。トラ
ンジスタTr2のベース端子には、グランドラインとの
間にコンデンサC3が接続されている。エミッタ端子に
は、抵抗器R5(本実施例では220Ω)が接続されて
いる。また、トランジスタTr2のコレクタ端子は、電
源ラインに接続されている。発振回路COが発振してい
る状態では、双トランジスタTr1は約300KHzで
オン・オフを繰り返しており、双トランジスタTr1が
オンのときには、そのコレクタ電流はスイッチング回路
SWのトランジスタTr2のベースから流れ込んでトラ
ンジスタTr2をターンオンする。一方、発振回路CO
の発振により双トランジスタTr1が僅かの時間オフと
なる間は、トランジスタTr2のベース電流はコンデン
サC3の放充電により継続され、トランジスタTr2は
オン状態に保たれる。 【0022】発振回路COが発振している状態で検出回
路60のコイルL1の間、即ち分割コイル46,48の
間を金属製の被検出体であるパチンコ玉Pが通過する
と、各分割コイル46,48の合成磁界中をパチンコ玉
Pが通り抜けることになり、パチンコ玉P内には渦電流
が流れて電流損失を生じる。パチンコ玉Pは通常金属製
であるが、金属以外の材料で作られ表面にメッキがして
ある場合でも、メッキなどの薄膜では断面積が小さいこ
とからかなり大きな渦電流損失となる。渦電流の発生は
発振回路COの発振エネルギを消費することになるか
ら、その高周波発振は著しく減衰しほぼ停止する。 【0023】パチンコ玉PがコイルL1の間を通過せず
コイルL1に接近していない状態、即ち、発振回路CO
が発振している状態では、トランジスタTr2はオン状
態となっており、一方、発振回路COの発振がほぼ停止
状態となると、スイッチング回路SWのトランジスタT
r2はターンオフする。抵抗器R5は抵抗器R1より抵
抗値が小さいから(本実施例では220Ω:27K
Ω)、トランジスタTr2がオン状態となると、電源端
子T1からトランジスタTr2,抵抗器R5を介してツ
ェナーダイオードD1に流れる電流は、抵抗器R1を介
して流れる電流より増大する(本実施例ではおよそ約1
30倍となる)。この電流は最終的には、検出端子T2
に接続された抵抗器RDを介して接地側に流れ込むか
ら、抵抗器RDの両端電圧、即ち制御回路70の入力ポ
ートIPの電圧は、トランジスタTr2がオフ状態で約
0.2ボルト、オン状態で約4.9ボルトとなる。従っ
て、制御回路70は入力ポートIPの状態を監視するこ
とで、コイルL1を用いた検出回路60がパチンコ玉P
を検出している状態(ロウレベル)、検出していない状
態(ハイレベル)を容易に知ることができる。 【0024】以上のごとく構成される本実施例の検出装
置によれば、次の効果が得られる。2つの分割コイル4
6,48は互いに作用し合うことで、通路15を横切る
合成磁界を作りだす。このため、コイルL1に流れる電
流iにより作りだされる磁束Φの大部分がパチンコ玉P
と鎖交することとなり、僅かな電力でパチンコ玉Pを検
出することが可能となる。コイルが、通路15に対して
一方の側にのみ存在する場合には、磁束密度は低く、磁
束の大部分は通路15を横切ることがない。これに対し
て、実施例の構成では、自らのコイルとのみ鎖交する磁
束(図4中の点線で示す磁束)Ψを減少させて、検出に
有効な磁束を格段に増加している。即ち、金属製のパチ
ンコ玉Pに発生する渦電流は、磁束密度に正比例して大
きくなるため、コイルL1の発生する大部分の磁束がパ
チンコ玉Pの通過位置を横切る本実施例の検出装置によ
れば、僅かな電流iでパチンコ玉Pに大きな渦電流を発
生させることが可能となり、検出効率の大幅な改善が達
成される。 【0025】また、本実施例の検出装置によれば、各分
割コイル46,48による合成磁束は、通路15を均一
かつ直角方向に横切る。従って、パチンコ玉Pがこの通
路15を通過する際に、通路15の中央あるいは左右何
れかの側壁に片寄って通過しても、この部分の合成磁束
は通路15に均一かつ直角方向であるためパチンコ玉P
に発生する渦電流の大きさは略一定となり、検出回路6
0に与える影響も一定となる。即ち、本実施例の検出装
置は、パチンコ玉Pが検出範囲にどの様な状態で存在し
ても、検出精度を略一定に保ち、確実にその存在を検出
することができる。換言するならば、本実施例の検出装
置は、総ての検出範囲にわたって検出感度が高感度で略
均一となり、検出精度が飛躍的に向上する。 【0026】更に、本実施例の検出装置は、フレキシブ
ルプリント基板40に渦巻き状の導電パターンによっ
て、片側5ターンのコイル46,48を形成しているの
で、分割コイル46,48の製造が極めて簡単である。
両側の分割コイル46,48を接続する配線も必要な
く、発振回路COとの接続も容易である。アーム31,
32の溝部16,18への収納も、フレキシブルプリン
ト基板40の屈曲性を利用しているだけであり、特別な
型による形成や特殊な屈曲処理などは一切不要である。
結果的に、通路15への取り付け容易な形状を、簡易に
実現している。 【0027】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。例えば、分割コイ
ル46,48のターン数は複数であればいくつでも差し
支えないし、片面にのみ渦巻き状のコイルを形成するも
のとしても良い。更に、フレキシブルプリント基板40
と回路基板13との接続は、フレキシブルプリント基板
40の中心で行なう必要はなく、分割コイル46,48
が設けられたいずれかの端部によって行なっても良い。
また、電線を介して両者を接続するものとしても差し支
えない。パチンコ玉検出装置1の形状として、本実施例
では全体として「U」字形としたが、通路形状に合わせ
た貫通孔を有し、その両側にコイルを配した構成として
も差し支えない。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように本発明の検出装置で
は、フレキシブルプリント基板の両辺に、金属箔による
回路パターンを渦巻き状に形成し複数ターンのコイルを
形成しているので、検出位置を貫く磁束密度の向上を図
ることができ、金属または磁性体からなる被検出体の存
在を非接触で確実に検出することができる。しかも、そ
の検出に要する電力を抑さえつつ、検出精度の向上を図
ると共に、装置全体をコンパクトに構成することができ
る。また、フレキシブルプリント基板の両辺のコイルを
接続する必要なく、発振回路が形成されたプリント基板
との接続も容易である。更に、フレキシブルプリント基
板はその屈曲性を利用してアームの溝部への収納するだ
けすませることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例であるパチンコ玉検出装置1の
分解斜視図である。 【図2】実施例であるパチンコ玉検出装置1の通路への
配置状態を示す斜視図である。 【図3】フレキシブルプリント基板40上の分割コイル
46,48の構成を模式的に示す説明図である。 【図4】コイルL1の発生磁界の様子を示す説明図であ
る。 【図5】検出回路60の電気回路図である。 【図6】渦電流を用いた従来の被検出体検出の様子を示
す説明図である。 【符号の説明】 1…パチンコ玉検出装置 11…上蓋 12…下箱 13…回路基板 15…通路 16,18…溝部 21,22…L字片 21a,22a…先端部 23,24…T字片 31,32…アーム 33,34…凹部 35,36…係止片 40…フレキシブルプリント基板 41,42…突出片 46,48…分割コイル 60…検出回路 70…制御回路 C1…コンデンサ C2…コンデンサ C3…コンデンサ CO…発振回路 D1…ツェナーダイオード IP…入力ポート L1…コイル P…パチンコ玉 R1…抵抗器 R2…抵抗器 R3…抵抗器 R5…抵抗器 RD…抵抗器 SW…スイッチング回路 T1…電源端子 T2…検出端子 Tr1…双トランジスタ Tr2…トランジスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01V 3/10 A63F 7/02 304 G01B 7/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】検出位置に延出して配置されたコイルのイ
    ンダクタンス成分を用いて発振する発振回路の発振状況
    の相違により、前記検出位置における金属または磁性体
    からなる被検出体の存在・非存在を検出する検出装置で
    あって、 レキシブルプリント基板の両辺に、金属箔による回路
    パターンを渦巻き状に形成し複数ターンのコイルとして
    前記コイルを形成し、 該フレキシブルプリント基板を前記発振回路が形成され
    たプリント基板に固定し、 該フレキシブルプリント基板を、前記検出位置を囲んで
    対向する2つのアームの内部の連続する溝部に収納 する
    と共に、該フレキシブルプリント基板の両辺に設けられ
    た複数ターンのコイルの磁束形成方向が、前記検出位置
    を貫通する同一方向となるよう前記発振回路と該コイル
    とを接続してなる検出装置。
JP13093694A 1994-05-20 1994-05-20 検出装置 Expired - Lifetime JP3399087B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13093694A JP3399087B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13093694A JP3399087B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07311273A JPH07311273A (ja) 1995-11-28
JP3399087B2 true JP3399087B2 (ja) 2003-04-21

Family

ID=15046165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13093694A Expired - Lifetime JP3399087B2 (ja) 1994-05-20 1994-05-20 検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3399087B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3882876B2 (ja) * 1998-11-13 2007-02-21 株式会社セガ メダルゲーム装置
JP5195336B2 (ja) * 2008-11-14 2013-05-08 株式会社ジェイテクト 変位センサ装置及び転がり軸受装置
JP5630660B2 (ja) * 2011-07-22 2014-11-26 村田機械株式会社 磁気式変位センサと変位検出方法
JP2014002120A (ja) * 2012-06-20 2014-01-09 Tokai Rika Co Ltd 無接点センサ及びシフトレバー装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07311273A (ja) 1995-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3399087B2 (ja) 検出装置
KR0165135B1 (ko) 주화검출기
JP3000463U (ja) 検出装置
JP3173195B2 (ja) 検出装置
JP3134375B2 (ja) 検出装置
JP4474563B2 (ja) バイメタルコインの検出装置
JP3637601B2 (ja) 検出装置
JPH09688A (ja) 検出装置
AU753651B2 (en) Induction sensor
JPH0945194A (ja) 貫通型近接センサ
JP4399995B2 (ja) 近接センサ
JPH0320792Y2 (ja)
JP2965748B2 (ja) 検出装置
KR950000767Y1 (ko) 노이즈 감쇄용 아이씨의 핀 구조
JP4076687B2 (ja) 磁気インピーダンス効果素子及び磁気インピーダンス効果素子搭載回路基板
JP3089711B2 (ja) 検出装置
JP3579975B2 (ja) 貫通型近接センサ
JPH02195269A (ja) 電流検知ユニット
JP2615962B2 (ja) 電流検知ユニット
JP2004212065A (ja) コインセンサ
JPH0754331B2 (ja) 電流検知ユニット
KR100411983B1 (ko) 인덕터소자
WO1999044169A1 (en) Induction sensor
JPH0658971A (ja) 妨害測定用アンテナ
JP2958907B2 (ja) パチンコ機の入賞検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140221

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term