JP3398836B2 - パネル製造装置 - Google Patents

パネル製造装置

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍保冷車やキャ
ンピングカーなどの特殊な車両のパネル製造装置に係
り、真空シートを使用して断熱性に優れたパネル製造装
置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、真空成型装置で形成されるボディ
パネルとして、特公平6-88237号公報に記載された自動
車のボディパネルの出願がある。この出願は、ボディパ
ネルへの塗装作業の代わりに、塗料コートとクリアコー
トを付着したフィルムをボディの表面に真空接着したも
のである。 【0003】一方、真空シートを使用して積層パネルを
形成する方法として、特公昭62-55982号公報に記載され
た積層体の製造方法や、実公昭60-30050号公報に記載さ
れたサンドイッチパネル成形装置などの出願がある。前
者の製造方法は、積層体の表裏両面に、熱可塑性樹脂シ
ートを配し、このシートの周囲部を熱融着して密封した
後、この密封したシート内部を真空ポンプで脱気するも
のである。 【0004】後者の成形装置は、真空バッグ方式のシー
ルの周囲にシール枠とリップ枠とを設け、これらシール
枠とリップ枠との段差を利用してシートの密着性を高め
るものである。また、シート全体を均一に吸引するため
に、真空吸引管と真空ポンプの間にクッション管を介在
させている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の真空
成型装置で形成される車両用ボディパネルは、パネル表
面の塗装の代わりに使用するものであり、ボディパネル
自体の構造を変更するものではなかった。したがって、
車両用ボディパネルに使用される従来の真空成型装置で
は、冷凍保冷車やキャンピングカーなどの断熱性に優れ
た特殊なボディパネルを製造することはできない。 【0006】一方、真空シートを使用して積層パネルを
形成する従来の方法では、いずれもシートの密封性を高
めるための改良について示されているものの、冷凍保冷
車やキャンピングカーなどに好適な断熱性に優れた特殊
なボディパネルについては言及されていない。 【0007】しかも、真空シートを使用する前者の方法
では、熱可塑性樹脂シートの周囲部を熱融着して密封す
るから、この熱融着するための装置が別途必要になるの
で、大型パネルの製造には適せず、車両用ボディパネル
の製造は困難である。 【0008】また、後者のシール枠とリップ枠との段差
を利用してシートを密封するものでは、この段差を越え
る高さの積層体を形成する場合に、シートの密着性が劣
るので、やはり前者と同様に、冷凍保冷車やキャンピン
グカー用の大型パネルの製造には不都合が生じる。 【0009】そこで本発明は、上述の課題を解消すべく
創出されたもので、その目的は、断熱性に優れた車両用
ボディパネル等の大型パネルの製造に適したパネル製造
装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成すべく
本発明の手段は、積層構造の板体Pを真空圧着する装置
であって、板体Pを載置する基台10と、載置した板体
Pの上面P1と基台上面10Aとを被覆する真空シート
20と、この真空シート20と基台上面10Aとの間の
空気を強制的に排出する真空ポンプ30とから成り、基
台10の周囲に角筒形状の圧着杆11を周設し、この圧
着杆11の外側面を押圧する複数のクランプ12を設け
ると共に、圧着杆11の外側面と基台上面10Aとに圧
着する断面矩形状の押圧杆12Aをクランプ12の先端
に設けて真空シート20の周囲縁部を圧着杆11に固定
し、各圧着杆11のうちがわ側面に設けた吸引口11A
から真空シート20と基台上面10Aとの間の空気を強
制的に排出し、圧着杆11の上側面に設けた吸着口11
Bで圧着杆11上側面の真空シート20を圧着杆11に
吸着することで真空シート20の密封状態を保つことを
課題解消のための手段とする。 【0011】本発明パネル製造装置によると、クランプ
12の先端に設けた断面矩形状の押圧杆12Aが真空シ
ート20の周囲縁部を圧着杆11に固定しながら、圧着
杆の上側面に設けた吸着口11Bで圧着杆11上側面の
真空シート20を圧着杆11に吸着するので、積層板体
Pの厚みに係わりなく、簡単かつ確実に真空圧着するこ
とができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。 【0013】本発明で使用する製造装置は、基台10の
周囲に角筒形状の圧着杆11を周設したもので、この圧
着杆11の外側面を圧着する複数のクランプ12で、真
空シート20の周囲縁部を圧着杆11に固定する(図
2、3参照)。この状態で、真空シート20と基台上面
10Aとの間を真空状態にすると、積層板体Pの高さに
かかわらずに、圧着杆11の上測縁で真空シート20の
密封状態を保つことができる(図4参照)。 【0014】各圧着杆11のうちがわ側面に吸引口11
Aを設け、この吸引口11Aから真空シート20と基台
上面10Aとの間の空気を強制的に排出している。各圧
着杆11の中空部は連通状態になっており、真空ポンプ
30で圧着杆11の内部を吸引することで、各吸引口1
1Aから空気が排出されるように構成されている。ま
た、圧着杆11の上側面に吸着口11Bを設け、この吸
着口11Bで圧着杆11上側面の真空シート20を圧着
杆11に吸着させている。この吸着口11Bは、真空シ
ート20と圧着杆11との密着性を高めるのに有効であ
ると共に、吸引初期には、空気の排出を促進させて吸引
口11Aの補助する効果もある。 【0015】圧着杆11の外側面を押圧する複数のクラ
ンプ12は、基台10の外側面に揺動自在に設けてあ
る。そして、真空シート20の周囲縁部を圧着杆11に
効果的に固定するため、圧着杆11の外側面と基台上面
10Aとに圧着する断面矩形状の押圧杆12Aをクラン
プ12の先端に設け、真空シート20をこれら圧着杆1
1と基台上面10Aとに圧着固定している(図4参
照)。 【0016】図1は、本発明車両用ボディパネルの製造
工程を示している。すなわち同図(イ)は、金属製角筒
体で周囲枠1Aと周囲枠1A内側の補強枠1Bとを組み
付けて枠体1を形成している。この周囲枠1Aおよび補
強枠1Bの連結手段は、溶接手段やネジ止め手段など、
金属製角筒体の材質に応じて適宜に選択する。このとき
アルミニウム製角筒体材を使用した場合は、溶接手段が
適当である。 【0017】同図(ロ)は、枠体1の内部に断熱板材2
を嵌合してパネル心材3を形成している。断熱板材2は
発泡樹脂製板材が好ましいが、他の断熱材でもよい。断
熱板材2の厚みは、前記枠体1の金属製角筒体の厚みと
略同一に形成する。このとき、積層板体Pの一部に、窓
や入り口等の開口部3Aを設ける場合は、パネル心材3
の開口部3Aに断熱板材2を嵌合させないが、真空接着
の際に、内壁材5が沈み込まないようにするため、枠体
1と同じ厚みの充填材2Aをこの開口部分に挿入してお
く。 【0018】同図(ハ)は、基台10の基台上面10A
に、下から外壁材4とパネル心材3と内壁材5とを順次
重合する状態を示している。各重合面には、それぞれ接
着剤が塗布されている。 【0019】同図(ニ)は、本発明製造装置によって真
空接着する状態を示したもので、積層板体Pの上面に真
空シート20を被覆している。同図(ホ)に示すよう
に、真空ポンプ30で真空シート20と基台上面10A
との間を真空状態にして積層板体Pを加圧し、接着して
いる。 【0020】本発明で製造されるボディパネルは、パネ
ル心材3の表面に外壁材4を接着剤と真空圧着で接着
し、また、パネル心材3の裏面に内壁材5を接着剤と真
空圧で接着した積層構造を成す(図5、図6参照)。 【0021】パネル心材3は、枠体1内部に断熱板材2
を嵌合したもので、枠体1の材質はアルミニウム製角筒
材を使用し、断熱板材2として発泡樹脂製板材を使用す
るのが好ましい。 【0022】そして、このパネル心材3の表面に、接着
剤を介してアルミニウム板材又はFRP板材から成る外
壁材4を真空圧着する。一方、該パネル心材の裏面にも
接着剤を介して、FRP板材、又はアルミニウム板材、
又はベニヤ板材から成る内壁材5を真空状態で真空圧着
して積層板体Pを形成する(図5参照)。同図の積層板
体Pは、パネル心材3と外壁材4と内壁材5との3層構
造を成しているが、必要によっては、外壁材4とパネル
心材3との間にベニヤ板材6を接着して強度を高めても
よい。また、内壁材5にベニヤ板材6を使用した場合、
この内壁材5に内装用クロス5Aを貼って装飾すること
も可能である(図7参照)。 【0023】 【発明の効果】本発明は、上述の如く構成したことによ
り、当初の目的を達成する。すなわち、圧着杆11の外
側面を押圧する複数のクランプ12を設けると共に、圧
着杆11の外側面と基台上面10Aとに圧着する断面矩
形状の押圧杆12Aをクランプ12の先端に設けて真空
シート20の周囲縁部を圧着杆11に固定しながら、圧
着杆の上側面に設けた吸着口11Bで圧着杆11上側面
の真空シート20を圧着杆11に吸着することによっ
て、真空シート20の密封状態を容易に且つ確実に保つ
ことができる。したがって、パネル心材3の両面に、外
壁材4や内壁材5を強固に接合することができ、冷凍保
冷車やキャンピングカーなどに好適な断熱性に優れたパ
ネルを提供できる。 【0024】また、吸着口11Bは、真空シート20と
圧着杆11との密着性を高めるのに有効であると共に、
吸引初期には、空気の排出を促進させて吸引口11Aの
補助する効果もある。したがって、大型パネルを製造す
る場合でも、極めて短時間で真空シート20の内側を真
空状態にすることが可能になった。この結果、車両用ボ
ディパネルはもとより、船舶や航空機など、各種の大型
パネルの製造に適した装置を提供できるものである。 【0025】更に、断面矩形状の押圧杆12Aをクラン
プ12の先端に設けて真空シート20の周囲縁部を圧着
杆11に固定しながら、吸着口11Bで圧着杆11上側
面の真空シート20を圧着杆11に吸着するので、真空
シート20と圧着杆11との密着性能を高めることが可
能になり、積層体の高さによって密着性が劣るといった
従来の不都合も解消された。 【0026】また、従来の真空シートを使用して積層パ
ネルを形成する装置のように、熱融着するための装置
や、シール枠やリップ枠を必要としせず、極めて強力な
プレス効果が得られ、積層板体Pの厚みに係わりなく、
簡単かつ確実に真空圧着することができる。 【0027】このように本発明によると、冷凍保冷車や
キャンピングカーなどに好適な断熱性に優れた車両用ボ
ディパネルの提供が可能になり、また、各種の大型パネ
ルも製造可能であるなどといった種々の効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明パネルの製造過程を示す工程図。 【図2】本発明製造装置を示す斜視図。 【図3】本発明製造装置を示す要部断面図。 【図4】本発明製造装置の圧着杆を示す要部拡大断面
図。 【図5】本発明車両用ボディパネルの一実施例を示す分
解斜視図。 【図6】本発明車両用ボディパネルの一実施例を示す断
面図。 【図7】本発明車両用ボディパネルの他の実施例を示す
要部断面図。 【符号の説明】 P 積層板体 P1 上面 1 枠体 1A 周囲枠 1B 補強枠 2 断熱板材 2A 充填材 3 パネル心材 3A 開口部 4 外壁材 5 内壁材 5A 内装用クロス 6 ベニヤ板材 10 基台 10A 基台上面 11 圧着杆 11A 吸引口 11B 吸着口 12 クランプ 12A 押圧杆 20 真空シート 30 真空ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 33/04 B62D 29/04 B32B 31/20

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 積層構造の板体を真空圧着する装置であ
    って、板体を載置する基台と、載置した板体の上面と基
    台上面とを被覆する真空シートと、この真空シートと基
    台上面との間の空気を強制的に排出する真空ポンプとか
    ら成り、基台の周囲に角筒状の圧着杆を周設し、この圧
    着杆の外側面を押圧する複数のクランプを設けると共
    に、圧着杆の外側面と基台上面とに圧着する断面矩形状
    の押圧杆をクランプの先端に設けて真空シートの周囲縁
    部を圧着杆に圧着固定し、各圧着杆のうちがわ側面に吸
    引口を設け、この吸引口から真空シートと基台上面との
    間の空気を強制的に排出し、圧着杆の上側面に吸着口を
    設け、この吸着口で圧着杆上側面の真空シートを圧着杆
    に吸着することを特徴とするパネル製造装置。
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