JPH11512982A - 板状の複合材料のための異形断面材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、コア層（３１）および２枚のカバー層（１１，２１）からなり、板状の複合材料のエッジを補強または化粧するための、異形断面材に関する。 本発明はさらに、この異形断面材を用いて製造した複合素材、およびそのような複合素材の製造方法にも関する。 本発明の異形断面材は、少なくとも２本の並行な足（１，２）および接続ウエブ（４）からなり、コア層（３１）との突合せ表面（３）を有する。 突合せ表面（３）の足（５，６）と接続ウエブ（４）との間には、開放したチャンネル（７，８）が設けてあり、複合材料を接着するときに、カバー層（１１，２１）とコア層（３１）および（または）異形断面材の足との間に存在するた空気がそこから逸出することができ、それによって、全表面にわたって気泡を含まない接着による結合が達成できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】 板状の複合材料のための異形断面材 本発明は、板状の複合素材（「サンドイッチ素材」）の補強または縁の化粧の ための新規な異形断面材に関し、この異形断面材を用いて構成した複合材料、お よびこの複合素材を製造する方法にも関する。 最も単純には、コア層と、このコア層の表面に接着により接合された２枚の表 面層とからなる板状の複合材料であって、コア層に使用される材料は一般に剛性 を有する気泡体であり、表面層に使用される材料は一般に金属シートその他の引 張り強度を有するものである複合材料が、その軽量さと有利な機械的特性とによ って、建築材料として次第に大量に使用されるようになってきた。 とくに輸送 に関して、すなわち、あらゆる種類の市販の輸送機器、たとえばタンクローリー 、バスまたは鉄道車両、あるいは輸送用コンテナーにおいて、この種の材料は、 床、壁および天井の構成に使用されている。 この明細書において、「板状」の複合素材の語は、平坦な成分に限って用いら れるわけではなく、わん曲した部品、たとえば鉄道車両の天井のように、円筒状 の領域または平坦な領域と円筒状の領域との組み合わせとして記述されるものを も包含する。 この種の複合素材は、応力が局部的に集中した場合、とくに点状に、または直 線的な方向に、それらの層に対して垂直に力が作用したとき、とりわけ縁の領域 に力が加わったとき、その結果として、安定性に限界があるため、、適切な位置 に、すなわち、この複合材料を相互に結合したり、荷重を支える他の構成成分に 取り付けたり、または機械的な応力を受ける部品に結合するための固定具が取り 付けられる位置（たとえば、公共輸送機器の座席、保持レールまたは荷物棚）に おいて、補強材を設けることが必要であり、この補強材は、金属その他の高強度 材料で製造した異形断面材の形をしている。 ここで、「縁取り異形断面材」の語は、複合素材の縁の部分を構成する異形断 面材、または２個の複合素材をそれらの縁において結合するもの（結合用異形断 面材）を意味する。 「インサート」異形断面材は、補強の目的で複合素材の内 部に挿入され、それによってコア層が適当な位置において中断され、かつ表面層 がその上を走っている異形断面材を意味する。 コア層と表面層の両方とも、均一なものであってもよいし、また多数の層から 構成されていてもよい。 たとえば、補強層が気泡体であるコア層内に埋め込ま れていてもよいし、表面層を、たとえばプライウッドで構成してもよい。 複合素材は通常、（たとえばアルミニウムのシートからなる）表面層、コア材 料およびインサート用または縁取り用の異形断面材（通常は単純な断面形状、普 通は長方形断面の異形断面材）の、一方または両方の面、当初は境界面である面 に、接着剤をコーティングすることによって製造することができる。 続いて、 個々の部品を、所望の空間的な配置に従って接着型の中へ入れ、外部から圧力を かけて表面を接着する。 利用できる外部圧力は、しばしば、雰囲気の大気圧で あって、接着型を気密なフィルムで覆い、内部を真空吸引する。 良好な接着を 達成し、欠陥のない表面を得るるためには、層の間の空気と余分な接着剤とを、 できるだけ十分に逃れ出させることが必要である。 この目的のために、しばし ばコア層に、比較的多数の並行なスロットまたは溝を設け、それを通って空気が 複合素材の境界まで通り抜けることができるようにしている。 しかしながら、 市販の常用の異形断面材、たとえばＵ、ＺまたはＨの断面を有するものにおいて は、このようなことはもはや確保できない。 実際、高度の機械的な安定性を達 成するためには、これらの異形断面材はその全領域にわたって、表面層およびコ ア層の狭い側面の両方に対して、空気が逃れでる隙間を残すことなく接着しなけ ればならない。 したがって、複合素材、とりわけ広い表面積のものの製造に当 って、とくに異形断面材の領域において、気泡の形成が伴う。 この気泡は、製 品の機械的特性を著しく損ない、かつ表側に見えるであろう。 本発明の目的は、それゆえ、板状の複合素材の製造において、上記のような不 利益をもたらす現象が生じない技術を提供することにある。 この目的は、請求の範囲第１項に規定された、本発明の異形断面材によって達 成される。 もっとも簡単な形態においては、この異形断面材は２個の実質上並行な腕から なり、その内側または外側は、どの場合も、表面層の一方の支持表面、２本の腕 の連結交差片の支持表面、そしてコア層の狭い側の支持表面として役立つ。 腕 の幾何学的な配置、すなわち、表面層の支持表面によって規定される平面の間の 距離は、この異形断面材を用いて製造される複合素材の表面層の間の距離に対応 し、コア層の支持表面はこれらの平面の間に存在する。 それぞれの腕の相対的 な位置関係と連結交差片とによって、この異形断面材は、本質的にＵ、Ｚまたは Ｈ型の断面を有することになるが、もちろん、これらの間の中間的な変形態様を とることも可能である。 これらの基本的な形態の組み合わせも、腕の間に２個 またはそれ以上の連結交差片を存在させることにより、また可能である。 たと えば、ひとつの好ましい形態は、コア層の対立する二つの支持表面を含み、それ ゆえ、インサート用または結合用の異形断面材として、とくに適切である。 コア層支持表面は、異形断面材の腕に対して好ましくは垂直方向にあり、本発 明に従って、単純なＵ、ＺまたはＨ型の異形断面材におけるように、直接これら の腕に隣接しているのではなく、少なくとも１個の、異形断面材の長手方向に延 びるスペーサーによって、連結交差片から離れている。 このような配置におい て、スペーサー（スペーサーが複数あるときは、それらのうちで外側のスペーサ ー）は、コア層支持表面の外側の縁には接触せず、そこからひっこんでいて、そ れにより、異形断面材の長手方向に延びるチャンネルを形成している。 コア層 支持表面は、さらに、その外側の（長手方向の）縁と表面層支持表面との間で、 またこれらの表面によって規定される平面の間で、どの場合も、異形断面材の長 手方向に延びる内部空間が残存するように設計される。 この内部空間は、異形 断面材の全長にわたって連続していることが好ましいが、たとえばこれに対応す る縁の設計の結果として、短い部分に区切られていてもよい。 その結果、コア 層の支持表面は、組み込んだ状態で、その縁をもって、表面層に対して気密なシ ールを形成することはなく、どの場合も、異形断面材の長手方向に延びる上記の チャンネルの少なくとも一つに通じる、連続的な、または断続的な隙間が残る。 この異形断面材は、それぞれの隙間に対応するチャンネルを有することが好ま しいが、所望であれば、これらに付加的な、開放した、または閉鎖したチャンネ ルを有することも可能である。 この隙間とチャンネルとのシステムは、複合素 材の製造過程において、空気と過剰な接着剤との両方が問題なく逃れ出ることを 可能にする。 各スペーサーのオフセットにより、チャンネルは十分に大きな断 面を有し、これは長い異形断面材においてさえも空気が速やかに逸出することを 可能にし、それが、たとえば過剰の接着剤の進入によって閉鎖されることはない 。 とくに真空接着の場合、これが構成部分内部の空気の改善された真空吸引を達 成し、コア層と表面層との間の、接着剤表面の結合を助長する。 表面層および（または）コア層のための支持表面には、スロットまたは溝を設 けることが好ましい。 構成部品が接着されたとき、これらのスロットまたは溝 は、接着剤の若干にとって好都合であり、またおそらく表面層にとっても、それ が容易に変形できるものであるならば、重要である。 このことは、ある種の噛 み合い効果ないし積極的な連結をもたらし、接着剤の結合強度を増大させる。機 械的な理由および製造の都合で、これらのスロットまたは溝は、異形断面材の長 手方向に延びるものであることが好ましい。 ひとつのとくに好ましい設計においては、表面層のための支持表面は、腕の連 結交差片から遠い側に、すなわち異形断面材の外側にある。 組み込んだ状態で 、これらは複合素材の表面層に内側から接触し、支持表面の間の距離は、コア層 の厚さに対応する。 このような設計の異形断面材は、複合素材の内部のインサ ート型の異形断面材および縁取り異形断面材の、両方に適している。 いまひとつの好ましい設計においては、表面層のための支持表面は、腕の連結 交差片に面する側、すなわち、異形断面材の内側にある。 組み込んだ状態で、 それらは複合素材の表面層に内側から接触し、支持表面の間の距離は複合素材の 全体の厚さに対応する。 この種の設計の異形断面材は、縁取り異形断面材とし て（Ｕ型またはＨ型の断面をもったもの）、または２個の複合素材のための結合 異形断面材（Ｈ型の断面を持ったもの）として好適である。 さらに別の設計においては、ひとつの表面層のための支持表面が、ひとつの連 結交差片に面する腕の側にあり、もうひとつの表面層のための支持表面が、連結 交差片から遠い、いまひとつの腕の同じ側にある。 組み込んだ状態では、それ ゆえ、ひとつの表面が外側から接触し、もうひとつの表面が内側から接触する。 これら支持表面の間の距離は、コア層の厚さプラス１枚の表面層の厚さに対応 する。 この設計は、縁取り異形断面材として、とくに複合素材が一方の側にお いて支持枠上に取り付けられ、他方の側において平滑な表面を形成すべき場合に 適切である。 この場合、複合素材は直接、縁取り異形断面材に固定することが できる。 仕上げられた複合素材の組立てを容易にするため、および（または）その機械 的特性を改善するため、コア層および表面層の支持表面の外側で、スペーシング 要素および（または）支持要素、たとえばその場で形成するスペーサーストリッ プを用いて、本発明にしたがう縁取り異形断面材を提供することができる。 後 者は、たとえば、異形断面材それ自体の材料とは異なる材料からなっていてもよ い。 この目的のために、ひとつのとくに好ましい態様においては、異形断面材上に 長手方向に延びる溝を設け、これらの溝の中に、たとえば弾性材料のスペーサー ストリップ、または溝の断面によって定められる適切な固定ナットをインサート することができる。 本発明の異形断面材は、あらゆる種類の配管を通すための付加的なチャンネル を有していもよく、そのようなチャンネルは、おそらくそれ自体、たとえば空気 や熱媒体のための配管として役立つであろう。 異形断面材の材料として適切なものの例は、金属、とくに鋼またはアルミニウ ム（合金）であり、そのほかには剛性をもったプラスチックスである。 これら の材料は、材料の分野で既知の技術にしたがって、たとえば、金属シートの曲げ や圧延によって、固体材料の粉砕によって、または塑性変形可能な材料の圧縮成 形または押出しによって製造することができるであろう。 好ましくは、アルミ ニウム合金の押出しによって製造する。 この技術は、とくに複雑な断面形状を 有する異形断面材を、一工程で、それ以上の機械加工をする必要がなく製造でき るという点で好適である。 本発明のさらなる対象は、少なくとも１個のコア層、それに対して表面で結合 された２枚の表面層、および本発明による異形断面材の少なくとも１本からなる 、シート状の複合素材である。 コア層の材料として適当なものは、原則として 、この技術の分野で常用されているすべての材料、とくに閉鎖気泡を有する剛性 の 気泡体、たとえばポリ塩化ビニル、ポリオレフィンまたはポリウレタン系のそれ らでである。 同様に適当なものは、天然の軽量な建築材料、たとえばコルクま たはバルサ材であり、また、たとえば気泡ガラスのような無機質の材料である。 表面層の材料として適当なものは、金属シートとくに鋼またはアルミニウムの シート、プラスチックスのフィルムまたはシート、とくに繊維補強したものであ り、クラフト紙、チップボードまたはプライウッドである。 コア層および表面 層の表面結合は、接着剤による結合であるが、材料の組み合わせによっては、そ のほかの結合のタイプたとえば溶接も、適当なことがある。 コア層は、表面層に接合される表面の少なくともひとつの上で、実質上互いに 並行なスロットまたは溝の系とともに調製することが好ましい。 それらは、異 形断面材の長手方向に対してある角度をなすように設けることが好ましい。 複合素材のひとつの好ましい態様においては、複合素材が、本発明にしたがう 縁取り異形断面材を有し、少なくともひとつの表面層が縁の化粧として、縁取り 異形断面材の対応して設計したエッジのまわりに、好ましくは約９０度から約１ ８０度の角度をもってわん曲したものである。 これらは、表面層の異形断面材 への結合の引張強度を改善し、視覚的にアピールする縁を与え、かつ組み込んだ 複合素材においては異形断面材が見えないようにする。 複合素材は、本発明にしたがって、表面層および（または）あらかじめ製造さ れたコア層を、少なくともひとつの意図された接触をする側の表面の上に接着剤 を与え、それらの層を意図された順序において相互に、また、やはり接着剤を塗 布されていてもよい異形断面材（５）とともに配置し、各構成成分を外部圧力に よって相互に結合することにより製造される。 所望であれば、配置した全体を 加熱して、接着剤の活性化および（または）より迅速な硬化をひきおこすことが できる。 結合の過程で空気が巻き込まれるのを避けるため、また本発明にしたがって異 形断面材の中に存在するチャンネルとの相互作用をさせるため、コア層の表面層 と結合させる一方または両方の表面に、互いに実質上並行なスロットまたは溝の 系を設けたコア層を使用することが有利である。 これらのスロットまたは溝の 方向は、異形断面材の長手方向に対してある角度をなすものとすることが賢明で あって、この角度はほぼ直角が好ましい。 結合に利用する外部圧力は、大気の圧力とすることが好ましく、空気を各層の 間の空間から除去して、それによって（部分的な）真空を発生させる。 この手順は、複合素材の用意した各構成成分を剛性をもった基板上に配置し、 柔軟で気密なフィルムで覆うことによって実現することが好ましい。 ついで、 複合素材の構成成分を含み、基板とフィルムとによって閉ざされた空間を真空吸 引して、異形断面材のチャンネルを通して内部空間の空気を外に逃れ出させ、そ れによって外部の空気圧力が配置された全体を加圧するようにする。 非平面的な複合素材、たとえば貨車のわん曲した天井のようなものを製造する ためには、適当な形状を与えた基板を使用するのが有利である。 波形の縁の仕上げを達成し、強度を高めるには、表面層の少なくともひとつに 三次元形状を与え、結合後、それが縁取り異形断面材の外側のエッジの一つを超 えて突出するようにするとよい。 突出している部分は、ついでこのエッジに沿 って、好ましくは約９０度から約１８０度の角度でわん曲させる。 本発明に従う異形断面材は、たとえば、２．２ｘ１２．５m²のサイズの複合素 材の製造に使用する。 在来の異形断面材で製造したこれと同じ寸法の複合素材 と対比して、本発明のものは著しくすぐれた機械的特性、とりわけ剥離強度で示 されるように、著しくすぐれた機械的特性を有する。 図面は、本発明に従う異形断面材およびそれを用いて製造した複合素材の、若 干の例示的な態様を示す。 第１図は、Ｕ型の縁取り異形断面材の横断面を示す。 第２図は、Ｕ型の縁取り異形断面材を取り付けた複合素材の、縁の部分の横断 面を示す。 第３図は、インサート異形断面材を有する複合素材の横断面を示す。 第４図は、Ｚ型の縁取り異形断面材を取り付けた複合素材の、エッジの部分の 横断面を示す。 第５図は、縁取り異形断面材の外側のエッジの周囲にわん曲した表面層を有す る複合素材の、縁の部分の横断面を示す。 第６図は、縁取り異形断面材中に設けた固定用の溝を有する複合素材の、縁の 部分の横断面を示す。 第７図は、複合素材の構成成分を接着するための設備について、横断面を示す 。 第８図は、複合素材の構成成分の斜視面を示す。 詳説すれば、第１図は、本質的にＵ型をした縁取り異形断面材であって、２本 の腕（１，２）を有し、これらの外側が表面層の支持表面として役立ち、かつ平 面（１’，２’）を規定するものであり、コア層のための縁（５、６）とともに 支持表面（３）を有し、連結交差片（４）、２個のスペーサー（４１）、２個の 開いたチャンネル（７，８）およびスロット（９）を支持表面中に有するものの 横断面を示す。 第２図は、第１図と同じ縁取り異形断面材であるが、表面層（１１，２１）お よびコア層（３１）に組み込んだ状態にあるものを示す。 開放したチャンネル （７，８）において、表面層（１１，２１）およびコア層（３１）のための支持 表面（３）の縁（５，６）の間に、中間スペースをみることができる。 第３図は、横断面において、インサート異形断面材の組み込まれた状態を示す 。 この異形断面材は、一つのコア層（３１）のための、それぞれの場合、二つの 相対する支持表面（３）を有し、かつ表面層（１１，２１）によって覆われてい て、複合素材の平面図においては視野の外にあるようになっている。 この異形 断面材は、第１図の異形断面材を鏡像的に二重にしたものに相当する。 第４図は、断面図がＺ型の縁取り異形断面材の、取り付けた状態を示す。 表 面層（１１）のための腕（１）の支持表面は、連結交差片（４）から遠い側にあ るが、表面層（２１）のための腕（２）のそれは、連結交差片に面する側の上に ある。 腕（１，２）およびコア層（３１）の間の領域には、開放したチャンネ ル（７，８）が示されている。 腕（１，２）および連結交差片（４）の自由な 表面をもって、複合素材は、たとえば、ほかの構造的な成分の上に、表面層（１ １，２１）の上に応力を及ぼすことなく横たわることができる。 ひとつの表面 層（１１）は腕（１）の外側のエッジを仕上げ、いまひとつの表面層（２１）は 、コア層（３１）のバリを化粧する。 第５図は、原理的に第４図と同じ配置を示すが、ひとつの表面層（１１）がそ の縁（１２）を、腕（１）の外側でその周囲に約１８０度わん曲しており、いま ひとつの表面層（２１）が、チャンネル（８）の領域において肩にまで連続して いる。 第６図は、第５図に類似の配置を示すが、腕（２）の自由な表面に設けた溝（ ２２）を追加的に有する。 この溝には、たとえば、弾性を有するシールを挿入 することができる。 第７図は、第４図に示したようなコア層、表面層および縁取り異形断面材の接 着剤による接着を行なって、複合素材を製造する図を示す。 個々の部品を剛性 をもった基板（２３）の上に配置し、柔軟で気密なフィルム（１３）で覆う。基 板とフィルムとの間は真空吸引し、外部の空気の圧力がこの配置を圧縮し、個々 の部品の間にある空気がチャンネル（７，８）を通して逃れ出ることができるよ うにする。 第８図は、複合素材の個々の部品すなわち第４図の縁取り異形断面材であって 、２本の腕（１，２）およびコア層のための支持表面（３）、表面層（１１，２ １）およびコア層（３１）を、斜視面で示す。 スロット（３２）が、コア層（ ３１）の上側および下側に設けてあり、これらのスロットの一つだけが図に示さ れている。 スロット（３２）は、縁取り異形断面材の長手方向に、ほぼ直角に 伸びている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，Ｈ Ｕ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，Ｒ Ｏ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 板状の複合素材の、とくに補強および（または）縁部の化粧のための 異形断面材であって、少なくとも１個のコア層およびコア層によって結合された ２枚の表面層からなり、表面層（１１，２１）の内部または外部支持体として作 用し、その空間的な配置が表面層の間隔に対応するものである２本の本質的に並 行な腕（１，２）を有し、コア層（３１）の狭い方の側に対する少なくとも１個 の支持表面（３）であって、上記の支持表面によって決定される平面の間に配置 されるものを有し、かつ１個の連結交差片（４）を腕の間に有し、これらの腕と ともに断面が実質上Ｕ型、Ｚ型またはＨ型である配置を形成し、これらの形状の 組み合わせが２個またはそれ以上の連結交差片の存在により可能になるようなも のにおいて、コア層の狭い方の側のための支持表面（３）は、少なくとも１個の スペーサー（４１）によって連結交差片（４）から分離されていて、このスペー サーは支持表面（３）の外側の縁（５，６）からひっこんだ位置にあり、異形断 面材の長手方向に沿って延びる連続的なまたは断続的な内部空間が、どの場合も 、表面層およびそれらによって決定される平面（１’，２’）と、コア層のため の支持表面（３）の外側の縁（５，６）との間に存在し、上記内部空間は、異形 断面材の長手方向に沿って延びるチャンネル（７，８）の少なくともひとつと連 通していることを特徴とする異形断面材。 ２． コア層および（または）表面層のための支持表面の少なくともひとつ に、スロットまたは溝（９）を設けたことを特徴とする請求の範囲第１項の異形 断面材。 ３． スロットまたは溝（９）が異形断面材の長手方向に沿って延びること を特徴とする請求の範囲第２項の異形断面材。 ４． 表面層のための支持表面が、腕（１，２）の、連結交差片（４）から 遠い方の側に存在することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれ かの異形断面材。 ５． 表面層のための支持表面が、腕（１，２）の、連結交差片（４）に面 する側に存在することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれかの 縁取りの異形断面材。 ６． 表面層のための支持表面のひとつが、一方の腕（１）の連結交差片（ ４）に面する側に存在し、いまひとつが、他方の腕（２）の連結交差片（４）に 面する側に存在することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか の縁取り異形断面材。 ７． コア層および表面層のための支持表面の外側に、少なくとも１個の、 スペーシングおよび（または）支持要素、またはそれらの要素を受け入れるに適 した保持要素が存在することを特徴とする請求の範囲第１項ないし第６項のいず れかの縁取り異形断面材。 ８． 少なくとも１本の溝（２２）を、保持要素として、異形断面材の長手 方向に形成したことを特徴とする請求の範囲第７項の縁取り異形断面材。 ９． 少なくとも１個のコア層（３１）およびその表面においてそれと接続 されている２枚の表面層（１１，２１）、ならびに少なくとも１個の補強のため の、および（または）縁取りのための異形断面材からなる請求の範囲第１項に従 う板状複合素材。 １０． コア層（３１）が表面層（１１，２１）に結合し、少なくともひとつ の結合表面にスロットおよび溝（３２）が設けてあり、それらは実質的に互いに 平行であって、その方向が、好ましくは異形断面材の長手方向に対してある角度 をなすものである請求の範囲第９項の板状複合素材。 １１． 少なくとも１個の異形断面材を含み、かつ、縁の化粧として、すくな くとも１枚の表面層（１１，２１）が、これと対応するように設計された縁取り 異形断面材の周囲にわん曲（１２）している請求の範囲第９項または第１０項の 板状複合素材。 １２． 請求の範囲第９項の板状複合素材の製造方法であって、２枚の表面層 （１１，２１）および（または）あらかじめ製造されたコア層（３１）に、所定 の接触を行なう側に接着剤を適用したものを、接着剤を塗布してあってもよい異 形断面材とともに、互いに所定の順序で配置し、外部圧力を手段として接合する ことを特徴とする製造方法。 １３． コア層として、その表面層と接合する表面の少なくとも一方に、実質 上並行なスロットまたは溝（３２）を、その方向が異形断面材の長手方向に対し てある角度をなすように設けたものを使用することを特徴とする請求の範囲第１ ２項の板状複合素材の製造方法。 １４． 利用する外部圧力が雰囲気の空気圧力であって、各層の間の空間から 空気を吸引により除去することを特徴とする請求の範囲第１２項または第１３項 の板状複合素材の製造方法。 １５． 複合素材の各構成成分を剛体の基板（２３）上に配置して柔軟なフィ ルム（１３）で覆い、複合素材の構成成分を包含するとともに基板およびフィル ムで囲まれた空間を真空吸引し、異形断面材のチャンネル（７，８）を通して空 気が内部空間から逃げ出すようにした請求の範囲第１４項の板状複合素材の製造 方法。 １６． 非平面状の複合素材を製造するため、適切な形状を与えた基板を使用 する請求の範囲第１５項の板状複合素材の製造方法。 １７． 少なくとも１個の異形断面材を縁取り異形断面材として使用し、表面 層（１１，２１）の少なくともひとつを、結合された状態ではこの縁取り異形断 面材の外側のエッジを超えて突出させ、突出部分（１２）をこのエッジの周りに わん曲させたことを特徴とする請求の範囲第１２項ないし第１６項のいずれかの 板状複合素材の製造方法。