JP3397630B2 - チャージポンプ回路 - Google Patents
チャージポンプ回路Info
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Description
圧よりも高い電圧を発生するチャージポンプ回路に関す
る。
合に、チャージポンプ回路が用いられる。図8に、従来
のチャージポンプ回路の構成を示す。このチャージポン
プ回路は、クロック生成回路101と出力部102とを
有し、出力部102から出力されるチャージポンプ出力
電圧Vout は負荷14に与えられる。
p1及びComp2、NAND回路NA1及びNA2、
ダイオードD11及びD12、容量C1を有している。
比較器Comp1の非反転入力端子は、ダイオードD1
1等の基準電圧発生手段が発生した基準電圧Vref 1を
入力され、反転入力端子は、NAND回路NA2の出力
端子と接地端子との間に直列に接続された抵抗R1及び
容量C1の接続ノードND1に接続されている。比較器
Comp2の非反転入力端子はノードND1に接続さ
れ、反転入力端子は、ダイオードD12等の基準電圧発
生手段が発生した基準電圧Vref 2を入力される。
較器Comp1の出力端子に接続され、他方の入力端子
はNAND回路NA2の出力端子に接続され、出力端子
はNAND回路NA2の一方の入力端子に接続されてい
る。NAND回路NA2の一方の入力端子は比較器Co
mp2の出力端子に接続され、他方の入力端子はNAN
D回路NA1の出力端子に接続され、出力端子はNAN
D回路NA1の一方の入力端子に接続されている。
C2及びC3、ダイオードD1及びD2を有している。
インバータIV1は入力端子をクロック生成回路101
の出力端子、即ちNAND回路NA1の出力端子に接続
されてクロックCLKを入力される。ダイオードD1
は、アノードが電源電圧VDDよりも高い電源電圧Vccを
供給する電源電圧Vcc端子に接続され、カソードがノー
ドND2によりダイオードD2のアノードに接続されて
いる。このノードND2は、容量C2を介してインバー
タIV1の出力端子に接続されている。ダイオードD2
は、カソードが容量C3を介して接地されており、この
カソードからチャージポンプ出力電圧Vout を出力す
る。
と、2つの基準電圧Vref と、容量C1及び抵抗R1に
よる時定数CRとにより以下の(1)式のように決定さ
れる周波数Fを有するクロックCLKを出力する。
る。このクロックCLKが出力部102に入力される
と、図9に示されたようにチャージポンプ出力電圧Vou
t の電位が上昇して電源電圧Vccよりも高くなり、設定
値Vsで一定となる。
ジポンプ回路には次のような問題があった。チャージポ
ンプ回路が動作を開始しチャージポンプ出力電圧Vout
が上昇していく間は、クロックCLKの周波数Fが高い
ほど出力電圧Vout が設定値Vsに到達するまでのチャ
ージアップ時間T2は短縮される。しかし、上述したよ
うにクロック生成回路101が発生するクロックCLK
の周波数Fは常時一定値を維持する。このため、図9に
示されたようにチャージアップ時間T2を短縮すること
は困難であった。
設定値Vsに到達した後も、クロック生成回路101は
クロックCLKを発生し続ける。このため、図10に示
されたように、出力電圧Vout が設定値Vsに到達した
後も、チャージポンプ回路には一定の電流が流れ続け、
消費電力が大きいという問題があった。仮に、チャージ
アップ時間T2を短縮しようとしてクロックCLKの周
波数Fを高く設定すると、この消費電力はさらに増大す
る。
ジポンプ回路には、出力電圧Voutが設定値Vsに到達
した後も回路動作に変化がないため、チャージアップ時
間の短縮と消費電力の低減とを両立させることができな
いという問題があった。
1に示されたような構成を備えるものもあった。この回
路は、高周波のクロックCLK1を発生する第1のクロ
ック回路201と、低周波のクロックCLK2を発生す
る第2のクロック回路202と、出力部102と、第1
のクロック回路201及び第2のクロック回路202と
出力部102との接続を切替えて、クロックCLK1と
クロックCLK2のいずれかを選択するクロック切替え
回路203とを備える。チャージポンプ回路が動作を開
始し、チャージポンプ出力電圧Vout が一定電圧に到達
するまでは高周波CLK1を選択してチャージアップ時
間を短縮させ、その後はクロックCLK2に切替えて消
費電力を低減させる。
ンプ回路でも、出力電圧Vout が設定値Vsに到達した
後にクロックが停止することはないので、チャージポン
プ回路は動作を停止せず、消費電力を十分に低減させる
ことができなかった。
時間を短縮させるとともに、消費電力を低減させること
が可能なチャージポンプ回路を提供することを目的とす
る。
回路は、第1の電源電圧と、チャージポンプ出力電圧と
を与えられ、前記チャージポンプ出力電圧に応じて相対
的な電位差が変化する第1及び第2の基準電圧を発生す
る基準電圧可変回路と、前記第2の電源電圧と、前記第
1及び第2の基準電圧とを与えられ、前記第1及び第2
の基準電圧の相対的な電位差に応じた周波数を有するク
ロックを生成するクロック生成回路と、第1の電源電圧
と前記クロックとを与えられ、前記クロックを用いて前
記第1の電源電圧よりも高い前記チャージポンプ出力電
圧を発生する出力部と、を備え、前記基準電圧可変回路
は、前記チャージポンプ出力電圧が上昇するに従い前記
第1及び第2の基準電圧の相対的な電位差を連続的に拡
大させていき、前記クロック生成回路は、前記第1及び
第2の基準電圧、前記第2の電源電圧と、前記周波数と
の間に対数関数が成立し、前記第1及び第2の基準電圧
の相対的な電位差が拡大するにつれて前記周波数が低下
するように前記クロックを生成することを特徴とする。
ここで、前記第1の基準電圧Vref1、前記第2の基準
電圧Vref2、前記第2の電源電圧VDD、前記周波数F
との間に、 F=[−α×ln((Vref1−VDD)×Vref2/(V
ref2−VDD)/Vref1)]−1 −1 (但し、αは
正の定数) の関係が成立してもよい。
ンプ出力電圧が前記第1及び第2の電源電圧の加算値以
上に到達すると、前記クロックの生成を停止するもので
あってもよい。
及び第2の基準電圧のうち電圧が高い方が前記第2の電
源電圧以上になると、前記クロックの生成を停止するも
のであってもよい。
は、第1の電源電圧と、チャージポンプ出力電圧とを与
えられ、前記チャージポンプ出力電圧に応じて電位が変
化する第1の基準電圧を発生する基準電圧可変回路と、
前記第2の電源電圧を与えられ、この第2の電源電圧と
所定電圧との電位差に応じた周波数を有するクロックを
生成するクロック生成回路と、第1の電源電圧と前記ク
ロックとを与えられ、前記クロックを用いて前記第1の
電源電圧よりも高い前記チャージポンプ出力電圧を発生
する出力部と、を備え、前記基準電圧可変回路は、前記
チャージポンプ出力電圧が上昇するに従い前記第1の基
準電圧と前記所定電圧との相対的な電位差が連続的に拡
大するように前記第1の基準電圧を変化させていき、前
記クロック生成回路は、前記第1及び第2の基準電圧、
前記第2の電源電圧と、前記周波数との間に対数関数が
成立し、前記第1及び第2の基準電圧の相対的な電位差
が拡大するにつれて前記周波数が低下するように前記ク
ロックを生成することを特徴とする。ここで、前記第1
の基準電圧Vref1、前記所定電圧Vref2、前記第2の
電源電圧VDD、前記周波数Fとの間に、 F=[−α×ln((Vref1−VDD)×Vref2/(V
ref2−VDD)/Vref1)]−1 −1 (但し、αは
正の定数) の関係が成立してもよい。また前記クロック生成回路
は、前記チャージポンプ出力電圧が前記第1及び第2の
電源電圧の加算値以上に到達すると、前記クロックの生
成を停止するものであってもよい。
前記第1の基準電圧が前記第2の電源電圧以上になる
と、前記クロックの生成を停止するものであってもよ
い。
反転入力端子が第1の抵抗を介して接地され、前記非反
転入力端子が第2の抵抗を介して前記出力部の出力端子
に接続され、さらに前記非反転入力端子が第2の抵抗と
略同一の抵抗値を持つ第3の抵抗を介して前記第2の電
源電圧を供給する第2の電源電圧端子に接続されてお
り、反転入力端子が前記第1の抵抗と略同一の抵抗値を
持つ第4の抵抗を介して出力端子に接続され、前記反転
入力端子が前記第2の抵抗と略同一の抵抗値を持つ第5
の抵抗を介して前記第1の電源電圧を供給する第1の電
源電圧端子に接続され、さらに前記反転入力端子が前記
第2の抵抗と略同一の抵抗値を持つ第6の抵抗を介して
接地され、前記出力端子から前記第1の基準電圧を発生
する加減算増幅器を有し、前記クロック生成回路は、非
反転入力端子に前記第1の基準電圧を入力され、反転入
力端子が第7の抵抗を介して第2のNAND回路の出力
端子に接続されると共に第1の容量を介して接地された
第1の比較器と、非反転入力端子が前記第1の比較器の
前記反転入力端子に接続され、反転入力端子に前記第2
の基準電圧を入力される第2の比較器と、一方の入力端
子が前記第1の比較器の出力端子に接続され、他方の入
力端子が前記第2のNAND回路の出力端子に接続さ
れ、出力端子から前記クロックを出力し、前記第2の電
源電圧を供給されて動作する第1のNAND回路と、一
方の入力端子が前記第1のNAND回路の出力端子に接
続され、他方の入力端子が前記第2の比較器の出力端子
に接続され、前記第2の電源電圧を供給されて動作する
第2のNAND回路とを有し、前記出力部は、入力端子
が前記第1のNAND回路の出力端子に接続されたイン
バータと、アノードが前記第1の電源電圧端子に接続さ
れ、カソードが第2の容量を介して前記インバータの出
力端子に接続された第1のダイオードと、アノードが前
記第1のダイオードのカソードに接続され、カソードが
第3の容量を介して接地され、このカソードから前記チ
ャージポンプ出力電圧を出力する第2のダイオードとを
有するものであってもよい。
ついて図面を参照して説明する。
チャージポンプ回路の構成を示す。本実施の形態は、基
準電圧可変回路11、クロック生成回路12、及び出力
部13を備えている。基準電圧可変回路11は、電源電
圧Vccを供給され、出力部13が発生したチャージポン
プ出力電圧Vout を帰還されて、基準電圧Vref 1及び
Vref 2を生成する。この二つの基準電圧Vref 1及び
Vref 2は、出力電圧Vout が低いときはその相対的な
電位差が小さく、出力電圧Vout が上昇していくにつれ
て相対的電位差が連続的に拡大していくように、出力電
圧Vout に応じた値を有する。
がクロック生成回路12に与えられると、上記(1)式
に示されるように、電源電圧VDDと、内蔵する容量及び
抵抗による時定数CRと、基準電圧Vref 1及びVref
2とで決定される周波数Fを有するクロックCLKを発
生する。基準電圧Vref 1及びVref 2が、上述したよ
うに出力電圧Vout の上昇につれて相対的電位差が拡大
していくように変化すると、クロックCLKの周波数F
は低下していく。
LKが、電源電圧Vccを供給されて動作する出力部13
に入力されると、出力部13から出力される電圧Vout
は、クロックCLKの周波数Fが高いときは電位の上昇
速度が速く、周波数Fが連続的に低下していくにつれて
上昇速度が遅くなる。
到達し、この電圧Vout が基準電圧可変回路11に帰還
されると基準電圧Vref 1とVref 2との電位差が所定
値(=電源電圧VDD)に到達する。所定値以上の電位差
を有する基準電圧Vref 1及びVref 2がクロック生成
回路12に入力されると、クロック生成回路12はクロ
ックの生成を停止する。
ックCLKを発生するために必要な二つの基準電圧Vre
f 1及びVref 2の相対的な電位差が、出力電圧Vout
の上昇に従って拡大していく。即ち、チャージポンプ回
路が動作を開始した時点では基準電圧Vref 1とVref
2との電位差が最も小さく、クロックCLKの周波数F
は最も高いので、出力電圧Vout は高速に上昇してい
く。この出力電圧Voutが上昇していくにつれて、クロ
ックCLKの周波数Fが連続的に低下していき、電圧V
out の上昇速度は低下する。そして、出力電圧Vout が
基準電圧Vsに到達すると、基準電圧Vref 1とVref
2との電位差が所定値以上になり、クロック生成回路1
2はクロックの生成を停止し、チャージポンプ回路は動
作を停止する。
電位差が固定されていた図8のチャージポンプ回路と比
較し、本実施の形態によれば、出力電圧Vout が基準電
圧Vsに到達するまでのチャージアップ時間が短縮さ
れ、かつ消費電力が低減される。図11に示された2種
類のクロックCLK1及びCLK2を用いる従来のチャ
ージポンプ回路と比較しても、本実施の形態ではクロッ
クCLKの周波数Fが連続的に変化するためよりチャー
ジアップ時間をより有効に短縮化することが可能である
とともに、出力電圧Vout が基準値Vsに到達した後は
回路動作が停止するので、消費電力が大幅に低減され
る。
チャージポンプ回路の構成を示す。上記第1の実施の形
態では、2つの基準電圧Vref 1及びVref 2の相対的
な電位差が基準電圧可変回路11により変化する。これ
に対し、本実施の形態では、一方の基準電圧Vref 2は
固定値とし、他方の基準電圧Vref 1のみを出力電圧V
out に応じて変化させる点で相違する。
出力された出力電圧Vout を帰還され、出力電圧Vout
の上昇とともに値が増加していく基準電圧Vref 1を出
力する。クロック生成回路22は、内蔵する基準電圧V
ref 2生成回路22aにおいて固定された値を持つ基準
電圧Vref 2を発生する。そして、クロック生成回路2
2は、内蔵するクロック生成部22bにおいて、この基
準電圧Vref 2と、基準電圧可変回路21が発生した基
準電圧Vref 1と、電源電圧VDDと、時定数CRとで決
定される周波数Fを持つクロックCLKを出力する。ク
ロックCLKは出力部13に与えられ、出力電圧Vout
を発生する。
作を開始した時点では基準電圧Vref 1とVref 2との
電位差は最も小さく、クロックCLKの周波数Fは最も
高いので出力電圧Vout は急速に上昇していく。そし
て、出力電圧Vout の上昇とともに基準電圧Vref 1と
固定値Vref 1との相対的な電位差が拡大していき、ク
ロックCLKの周波数Fは低下していく。出力電圧Vou
t が基準値Vsに到達すると,あるいは基準電圧Vref
1が電源電圧VDDに到達するとクロックCLKが発生さ
れなくなり、回路動作が停止する。従って、本実施の形
態においても上記第1の実施の形態と同様に、チャージ
アップ時間の短縮と消費電力の低減とがともに達成され
る。
ポンプ回路は、図3に示されるような回路構成を備えて
いる。本実施の形態は、上記第2の実施の形態における
回路構成をより具体化したものに相当する。
mp1と抵抗R2〜R7を有する。ここで、抵抗R2〜
R5は略同一で、抵抗R6とR7は略同一とする。加減
算増幅器Amp1の非反転入力端子は、抵抗R6を介し
て接地され、また抵抗R2を介して出力部33の出力端
子に接続され、さらに抵抗R3を介して電源電圧VDD端
子に接続されている。反転入力端子は、抵抗R5を介し
て接地され、また抵抗R7を介して基準電圧Vref 1を
発生する出力端子に接続され、さらに抵抗R4を介して
電源電圧Vcc端子に接続されている。
(2)式のように表される。
6=50キロオーム、Vss=0Vを代入すると、以下の
(3)式のようである。
の値は出力電圧Voutの上昇とともに増大していく。
チャージポンプ回路におけるクロック生成回路101と
比較し、比較器Comp1の非反転入力端子に入力する
基準電圧Vref 1が固定された値ではなく、出力電圧V
out により変化する値を持つ点で相違する。他の図8に
示された要素と同一のものには同一の番号を付して説明
を省略する。
ロックCLKの周波数Fと基準電圧Vref 1及びVref
2との間には、図4に示されるような関係が成立する。
比較器Comp 1の反転入力端子と比較器Comp 2の非反
転入力端子が接続されたノードND1の電位は、時点t
1より基準電圧Vref 1のレベルから上昇していき、時
点t2において基準電圧Vref 2に達すると下降し、時
点t3において基準電圧Vref 1まで降下し、時点t3
から再び上昇していく。このようなサイクルを繰り返す
ことで、時点t1から時点t3までを1周期とするクロ
ックCLKが発生される。よって、基準電圧Vref 1と
Vref 2との電位差が小さいときはクロックCLKの周
波数Fは高く、電位差が拡大していくにつれて周波数F
が低下していく。
及びVDDが投入された直後では、チャージポンプ回路は
動作を開始しておらず、このときのチャージポンプ出力
電圧Vout は、電源電圧Vcc−2VF となる。ここで、
VF は一つのダイオードD1又はD2のそれぞれの閾値
であるとする。
いて、Vcc=24V、VDD=5V、VF =0.7Vとす
ると、以下のようである。
圧Vref 1と固定された基準電圧Vref 2(=0.70
V)との電位差は最も小さい。
L=30pF、R=50キロオームとすると、上記
(1)より以下のように求まる。
い。従って、図5に示されたように、出力電圧Vout は
高速度で上昇していく。
ref 1は値が増加していく。Vref1とVref 2との電
位差が拡大していき、クロックCLKの周波数Fは低下
していって、出力電圧Vout が上昇する速度が低下して
いく。
cc+電源電圧VDD(=基準値Vs)に到達すると、上記
(3)式からも明らかなように、基準電圧Vref 1の値
は、以下のようである。
2において、基準電圧Vref 1が電源電圧VDDと同等と
なるため、クロックCLKを生成することが不可能とな
り、動作も停止する。図7に、クロックCLKの周波数
Fとチャージポンプ出力電圧Vout との関係を示す。出
力電圧Vout が上昇するにつれてクロックCLKの周波
数Fは低下していき、出力電圧Vout がVcc+VDD(5
V)となると、周波数Fが0になることがわかる。出力
部33は、クロックCLKを供給されなくなるとチャー
ジアップ動作を停止する。
sに到達した後は、負荷14に電流が流れて出力電圧V
out が低下すると、再びクロック生成回路32からクロ
ックCLKが発生する。この場合には、負荷14を充電
するために必要な電荷の分だけチャージアップする必要
があり、クロックCLKの周波数Fは低周波であって、
消費電力は極めて小さい。
れば、図8に示された従来のチャージポンプ回路と比較
してチャージアップ時間T1が短い。さらに、図6に示
されたように、動作を開始し出力電圧Vout が上昇して
いくにつれてクロックCLKの周波数Fが低下していく
ため回路に流れる電流は減少していき、チャージアップ
時間T1経過後は極めて小さな電流しか流れない。従っ
て、回路電流が常時一定である従来の回路と比較し、本
実施の形態によれば消費電力が大幅に低減される。
費電力を低減するために、チャージポンプ回路の動作の
オン/オフを切り換える回路を付加したものがある。し
かし、このような構成では、一旦チャージポンプ出力電
圧が設定値に到達し、動作をオフした場合に、出力電圧
が設定値よりも低下して再びオンし上昇を開始するまで
の間は回路は動作しない。しかし、上記第1〜第3の実
施の形態によれば、このようなチャージポンプ回路の動
作をオン/オフさせる切り換え回路は不要であり、出力
電圧Vout が設定値Vsに到達した後も、負荷14を充
電するために必要な電荷に対応した低い周波数Fを持つ
クロックCLKを発生して動作を継続しているので、出
力電圧Vout は設定値Vsを維持することができる。
を限定するものではない。例えば、図3に示された第3
の実施の形態における基準電圧可変回路、クロック生成
回路、及び出力部のそれぞれの回路構成は一例であっ
て、種々の変形が可能である。
ポンプ回路によれば、チャージポンプ出力電圧が上昇し
ていくにつれて、クロックを発生するために必要な二つ
の基準電圧の相対的な電位差が拡大していくように少な
くとも一方の基準電圧を変化させ、クロック周波数を低
下させていくことで、チャージアップ時間の短縮化と消
費電力の低減とをともに達成することが可能である。
プ回路の構成を示したブロック図。
プ回路の構成を示したブロック図。
プ回路の構成を示したブロック図。
1及びVref 2とクロックCLKの周波数Fとの関係を
示したタイムチャート。
回路におけるそれぞれのチャージアップ時間を対比した
グラフ。
たグラフ。
の周波数Fとチャージポンプ出力電圧Vout との関係を
示したグラフ。
ック図。
示したグラフ。
グラフ
たブロック図。
Claims (9)
- 【請求項1】第1の電源電圧と、チャージポンプ出力電
圧とを与えられ、前記チャージポンプ出力電圧に応じて
相対的な電位差が変化する第1及び第2の基準電圧を発
生する基準電圧可変回路と、 前記第2の電源電圧と、前記第1及び第2の基準電圧と
を与えられ、前記第1及び第2の基準電圧の相対的な電
位差に応じた周波数を有するクロックを生成するクロッ
ク生成回路と、 第1の電源電圧と前記クロックとを与えられ、前記クロ
ックを用いて前記第1の電源電圧よりも高い前記チャー
ジポンプ出力電圧を発生する出力部と、 を備え、 前記基準電圧可変回路は、前記チャージポンプ出力電圧
が上昇するに従い前記第1及び第2の基準電圧の相対的
な電位差を連続的に拡大させていき、 前記クロック生成回路は、前記第1及び第2の基準電
圧、前記第2の電源電圧と、前記周波数との間に対数関
数が成立し、前記第1及び第2の基準電圧の相対的な電
位差が拡大するにつれて前記周波数が低下するように前
記クロックを生成することを特徴とするチャージポンプ
回路。 - 【請求項2】前記第1の基準電圧Vref1、前記第2の
基準電圧Vref2、前記第2の電源電圧VDD、前記周波
数Fとの間に、 F=[−α×ln((Vref1−VDD)×Vref2/(V
ref2−VDD)/Vref1)]−1 −1 (但し、αは
正の定数) の関係が成立することを特徴とする請求項1記載のチャ
ージポンプ回路。 - 【請求項3】前記クロック生成回路は、前記チャージポ
ンプ出力電圧が前記第1及び第2の電源電圧の加算値以
上に到達すると、前記クロックの生成を停止することを
特徴とする請求項1又は2記載のチャージポンプ回路。 - 【請求項4】前記クロック生成回路は、前記第1及び第
2の基準電圧のうち電圧が高い方が前記第2の電源電圧
以上になると、前記クロックの生成を停止することを特
徴とする請求項1又は2記載のチャージポンプ回路。 - 【請求項5】第1の電源電圧と、チャージポンプ出力電
圧とを与えられ、前記チャージポンプ出力電圧に応じて
電位が変化する第1の基準電圧を発生する基準電圧可変
回路と、 前記第2の電源電圧を与えられ、この第2の電源電圧と
所定電圧との電位差に応じた周波数を有するクロックを
生成するクロック生成回路と、 第1の電源電圧と前記クロックとを与えられ、前記クロ
ックを用いて前記第1の電源電圧よりも高い前記チャー
ジポンプ出力電圧を発生する出力部と、 を備え、 前記基準電圧可変回路は、前記チャージポンプ出力電圧
が上昇するに従い前記第1の基準電圧と前記所定電圧と
の相対的な電位差が連続的に拡大するように前記第1の
基準電圧を変化させていき、 前記クロック生成回路は、前記第1及び第2の基準電
圧、前記第2の電源電圧と、前記周波数との間に対数関
数が成立し、前記第1及び第2の基準電圧の相対的な電
位差が拡大するにつれて前記周波数が低下するように前
記クロックを生成することを特徴とするチャージポンプ
回路。 - 【請求項6】前記第1の基準電圧Vref1、前記所定電
圧Vref2、前記第2の電源電圧VDD、前記周波数Fと
の間に、 F=[−α×ln((Vref1−VDD)×Vref2/(V
ref2−VDD)/Vref1)]−1 −1 (但し、αは
正の定数) の関係が成立することを特徴とする請求項5記載のチャ
ージポンプ回路。 - 【請求項7】前記クロック生成回路は、前記チャージポ
ンプ出力電圧が前記第1及び第2の電源電圧の加算値以
上に到達すると、前記クロックの生成を停止することを
特徴とする請求項5又は6記載のチャージポンプ回路。 - 【請求項8】前記クロック生成回路は、前記第1の基準
電圧が前記第2の電源電圧以上になると、前記クロック
の生成を停止することを特徴とする請求項5又は6記載
のチャージポンプ回路。 - 【請求項9】前記基準電圧可変回路は、非反転入力端子
が第1の抵抗を介して接地され、前記非反転入力端子が
第2の抵抗を介して前記出力部の出力端子に接続され、
さらに前記非反転入力端子が第2の抵抗と略同一の抵抗
値を持つ第3の抵抗を介して前記第2の電源電圧を供給
する第2の電源電圧端子に接続されており、反転入力端
子が前記第1の抵抗と略同一の抵抗値を持つ第4の抵抗
を介して出力端子に接続され、前記反転入力端子が前記
第2の抵抗と略同一の抵抗値を持つ第5の抵抗を介して
前記第1の電源電圧を供給する第1の電源電圧端子に接
続され、さらに前記反転入力端子が前記第2の抵抗と略
同一の抵抗値を持つ第6の抵抗を介して接地され、前記
出力端子から前記第1の基準電圧を発生する加減算増幅
器を有し、 前記クロック生成回路は、非反転入力端子に前記第1の
基準電圧を入力され、反転入力端子が第7の抵抗を介し
て第2のNAND回路の出力端子に接続されると共に第
1の容量を介して接地された第1の比較器と、 非反転入力端子が前記第1の比較器の前記反転入力端子
に接続され、反転入力端子に前記第2の基準電圧を入力
される第2の比較器と、 一方の入力端子が前記第1の比較器の出力端子に接続さ
れ、他方の入力端子が前記第2のNAND回路の出力端
子に接続され、出力端子から前記クロックを出力し、前
記第2の電源電圧を供給されて動作する第1のNAND
回路と、 一方の入力端子が前記第1のNAND回路の出力端子に
接続され、他方の入力端子が前記第2の比較器の出力端
子に接続され、前記第2の電源電圧を供給されて動作す
る第2のNAND回路とを有し、 前記出力部は、入力端子が前記第1のNAND回路の出
力端子に接続されたインバータと、 アノードが前記第1の電源電圧端子に接続され、カソー
ドが第2の容量を介して前記インバータの出力端子に接
続された第1のダイオードと、 アノードが前記第1のダイオードのカソードに接続さ
れ、カソードが第3の容量を介して接地され、このカソ
ードから前記チャージポンプ出力電圧を出力する第2の
ダイオードとを有することを特徴とする請求項5乃至8
のいずれかに記載のチャージポンプ回路。
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JP11071497A JP3397630B2 (ja) | 1997-04-28 | 1997-04-28 | チャージポンプ回路 |
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JP3733122B2 (ja) * | 2003-03-27 | 2006-01-11 | 株式会社ディーブイイー | 安定化電源回路 |
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