JP3397297B2 - 冷却用ジャケット - Google Patents

冷却用ジャケット

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JP3397297B2
JP3397297B2 JP22522798A JP22522798A JP3397297B2 JP 3397297 B2 JP3397297 B2 JP 3397297B2 JP 22522798 A JP22522798 A JP 22522798A JP 22522798 A JP22522798 A JP 22522798A JP 3397297 B2 JP3397297 B2 JP 3397297B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は冷却用ジャケットに
関する。具体的には、金属製ワークの焼入れ時に冷却液
を噴射するために用いられる冷却用ジャケットに関す
る。 【0002】 【従来の技術】金属製ワークの表面硬化には、高周波に
よる誘導加熱処理を行った後、水や油等の冷却液を用い
て急冷を行う焼入れ処理が施される。この焼入れ処理
は、例えば図6に示すような冷却用ジャケットEを用い
て、加熱処理されたワークWに冷却液を噴射して行なわ
れる。 【0003】冷却用ジャケットEは、緩衝室110が形
成されたジャケット本体100と、前記緩衝室110内
に納められた均圧板700とを具備している。ジャケッ
ト本体100には、送液パイプ400が接続されてお
り、ジャケット本体100の背面壁130には、当該送
液パイプ400との接続部分に、緩衝室110内に向け
て広がった流入口140が形成されている。ジャケット
本体100の正面に位置する前面壁120には、冷却液
を噴射するための噴射孔121が多数開孔されている。 【0004】緩衝室110は、送液された冷却液が前記
噴射孔121から均一に噴射するように設けられたもの
であって、当該緩衝室110は常時送り込まれた冷却液
によってほぼ充満されるようになっている。 【0005】均圧板700は、流入口140から一定の
距離を隔てて、支持部材720によりジャケット本体1
00の背面壁130に固定されている。当該均圧板70
0は、送液パイプ400から送出された冷却液が直接噴
射孔121から噴射されないようにするために設けられ
ている。また、均圧板700には、多数の緩衝孔710
が開孔されている。この緩衝孔710は、上記目的を担
保しながら冷却液が速やかに緩衝室110に充満するよ
うに、均圧板700の周縁領域にのみ設けられ、すなわ
ち、流入口140に対向する領域には設けられておら
ず、その外周領域にのみ設けられている。 【0006】送液パイプ400は緩衝室110内に冷却
液を送液するためのものであって、当該送液パイプ40
0には図7に示すように、冷却用ジャケットEへ冷却液
を送るための送液ポンプ600及び送液の開始・停止を
行う開閉弁500が備えられる。 【0007】当該冷却用ジャケットEにあっては、開閉
弁500を開くことによって冷却液が送液パイプ400
を通ってジャケット本体100の緩衝室110内に送ら
れる。このとき、冷却液は送液ポンプ600によって加
圧されており、流入口140から排出された冷却液は均
圧板700に向けて勢いよく噴射される。均圧板700
に当たった冷却液は、その一部は均圧板700で跳ね返
されて緩衝室110内に流れ込み、残る冷却液は均圧板
700の周縁方向に流される。さらに周縁方向に流され
た冷却液の一部は緩衝孔710を通過し、残りは均圧板
700の周縁から噴射孔121側へ流れ込む。また、緩
衝室110内に充満された冷却液は、一定の圧力で噴射
孔121から噴射され、加熱処理されたワークWが冷却
される。 【0008】こうして一定時間冷却液を噴射した後、開
閉弁500を閉じると冷却液の送液が止まり、加熱処理
されたワークWの冷却を終えることができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、当該冷
却用ジャケットEは、緩衝室110内に充満された冷却
液を噴射する構造になっているため、開閉弁500を閉
じて送液を止めた後にも、緩衝室110内や送液パイプ
400内を冷却液で充満させた状態に維持する必要があ
る。このため、図7に示すように、冷却用ジャケットE
は開閉弁500より上方に配置し、送液ポンプ600よ
りも冷却用ジャケットE側に開閉弁500を配置しなけ
ればならない。この結果、開閉弁500や送液ポンプ6
00を含め、全体として広い設置場所を必要とし、しか
も送液パイプ400が長くなるという問題点があった。 【0010】また、このような配置であるにもかかわら
ず、開閉弁500を閉じた場合でも、緩衝室110内か
ら冷却液が徐々に漏れ、緩衝室110内や送液パイプ4
00内に空気が入り込む。この結果、次のワークWを冷
却する際には、空吹きをして緩衝室110内等に入り込
んだ空気を一旦追い出す必要があった。さらに、空吹き
をした場合でも、噴射初期には空気が液滴に混ざり込
み、冷却液と共に加熱されたワークWの表面に噴射され
る場合があった。この結果、ワークWの表面に未硬化の
部分がしみのような斑点として生じ、ワークWの強度の
みならずワークWの商品価値が低下するという問題もあ
った。 【0011】さらに、送液パイプ400は完全に水平に
なることはないから、図8に示すように、送液パイプ4
00の凹部410に冷却液が溜まることがある。このよ
うに凹部41に冷却液が溜まった状態で送液を開始す
ると、ワークWに対して冷却液と空気とが交互に噴きか
かることになる。すると、冷却液が噴射されて冷却され
たワークWの温度が空気が噴きかかる際には上昇し、ワ
ークWの表面にトルースが出るため、ワークWの強度等
の面から好ましくないという問題もある。 【0012】本発明は叙上の従来技術の欠点に鑑みてな
されたものであり、冷却用ジャケットの設置に必要なス
ペースを小さくするとともに、空吹き等を不要にして、
安定した品質でワークの焼入れ作業ができる冷却用ジャ
ケットを提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明に係る冷却用ジャ
ケットは、冷却液を充満する緩衝室を設けた冷却用ジャ
ケット本体を具備し、前記冷却用ジャケット本体の背面
壁には冷却液の流入口が、前面壁には冷却液の噴射口が
各々開設されており、前記流入口を通じて前記緩衝室に
流入した冷却液を前記噴射口から噴射して加熱されたワ
ークを冷却する冷却用ジャケットであって、前記緩衝室
内に配設されており且つ前記冷却液の前記緩衝室内への
流入を制御する板状体であって、前記流入口と対向する
領域の外周領域に設けられた貫通孔又は前記噴射孔の開
設位置と異なる位置に設けられた多数の緩衝孔を有する
制御板と、前記制御板を移動させる駆動装置とを具備し
ており、前記制御板に貫通孔が設けられているときに
は、前記駆動装置は、前記制御板を前記緩衝室の前側か
ら後側にかけて移動させることにより前記流入口を開閉
可能にする一方、前記制御板に緩衝孔が設けられている
ときには、前記駆動装置は、制御板を前記緩衝室内の後
側から前側にかけて移動させることにより前記緩衝室の
噴射孔を開閉可能にすることを特徴としている。 【0014】【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る冷却用ジャケットの概略的断面構造図であ って、噴射
時の様子を示す図、図2は当該冷却用ジャケットの背面
図、図3は当該冷却用ジャケットの概略的断面構造図で
あって、噴射停止時の様子を示す図、図4は本発明の別
な実施の形態に係る冷却用ジャケットの概略的断面構造
図であって、噴射時の様子を示す図、図5は当該冷却用
ジャケットの概略的断面構造図であって、噴射停止時の
様子を示す図である。以下、各図に従って本発明につい
て詳細に説明する。 【0015】図1に示す冷却用ジャケットAは、請求項
1記載の発明に係る第1の実施の形態である冷却用ジャ
ケットである。当該冷却用ジャケットAは、緩衝室11
0が設けられた冷却用ジャケット本体100を具備して
おり、前記緩衝室110内には、当該緩衝室110内へ
の冷却液の流入を制御する制御板200を備えている。 【0016】冷却用ジャケット本体100は中空となっ
た略直方体状をしており、冷却液が充満される緩衝室1
10が設けられている。当該冷却用ジャケット本体10
0の正面に位置する前面壁120には、多数の噴射孔1
21が開孔されている。また、冷却用ジャケット本体1
00の背面壁130には送液パイプ400が接続されて
おり、当該送液パイプ400との接続部分には、緩衝室
110内に向けて広がった流入口140が形成されてい
る。さらに当該背面壁130には、駆動ピン220を挿
通するための挿通孔131が開設されている。 【0017】制御板200は、冷却液の緩衝室110内
への流入を開始させたり、流入を停止したりするための
ものであって、前記流入口140の開口面積よりも大き
な面積となるように設計され、図1に示す冷却用ジャケ
ットAにあっては、従来の冷却用ジャケットEにおける
均圧板700の大きさとほぼ同じ程度の大きさに設計さ
れている。 【0018】また、制御板200には、前記流入口14
0の対向する領域の外周領域に、多数の緩衝孔210が
開孔されている。つまり、この緩衝孔210は、送液パ
イプ 400から送出された冷却液が直接噴射孔121か
ら噴射されず、しかも、冷却液が速やかに緩衝室110
に充満するように、制御板200の周縁領域にのみ設け
られ、すなわち、流入口140に対向する領域には設け
られておらず、その外周領域にのみ設けられている。 【0019】当該制御板200は、ビス状をした2本の
駆動ピン220により、冷却液の流入方向とほぼ垂直方
向に駆動可能に冷却用ジャケット本体100に取り付け
られている。すなわち、駆動ピン220は、背面壁13
0に設けられた挿通孔131よりも大きな頭部221と
挿通孔131に挿入される棒軸状の胴部222を有して
おり、挿通孔131に挿通自在に挿通されている。制御
板200は、このように挿通孔131に挿通された駆動
ピン220の胴部222の先端に、ナット223や溶接
あるいは接着等により固定されている。 【0020】また、胴部222の長さは緩衝室110の
大きさによって適宜定められるが、図1に示すように、
駆動ピン220が最も押し込められた場合に、流入され
た冷却液が当該制御板200に当たり、速やかに緩衝室
110内に充満される程度に設計するのが好ましい。つ
まり、当該制御板200は、従来の冷却用ジャケットE
における上記均圧板700の機能を合わせ持つものであ
り、胴部222の長さが短すぎると冷却液の流入が妨げ
られ、胴部222の長さが長すぎると均圧板700の機
能を果たさず、しかもジャケット本体100から突出す
る部分が長くなり、冷却用ジャケットAが大きくなるた
め好ましくない。 【0021】また、当該駆動ピン220は、頭部221
と冷却用ジャケット本体100の背面壁130との間に
備えられた弦巻バネ230によって、常に冷却用ジャケ
ットAの背面側に付勢されている。この付勢力は、送液
ポンプ600から送られる冷却液の送液圧を考慮して定
められ、駆動ピン220の頭部221に背面壁130方
向の力が加えられていない状態では、制御板200はジ
ャケット本体100の背面壁130にぴったりと押さえ
つけられて流入口140を塞ぎ、冷却液の流入が停止さ
れる。 【0022】また、冷却用ジャケットAには、前記制御
板200を駆動するための駆動装置300が備えられて
いる。当該駆動装置300は、上記駆動ピン220を背
面壁130方向に押圧可能な構造であればよく、例えば
図1に示すように、前記駆動ピン220を背面壁130
方向に押圧する押圧部310と当該押圧部310を駆動
する例えばアクチュエータのような駆動部320を備え
ている。当該押圧部310は、ジャケット本体100の
背面壁130に固定された支持部311と、当該支持部
311にその一端を回転可能に支持されたレバー部31
2と、前記駆動ピン220の頭部221に当接し前記レ
バー部312に連動する当接片313を具備している。 【0023】駆動部320は、前記レバー部312を押
圧する連接棒321を具備しており、当該連接棒321
により上記駆動ピン220を背面壁130方向に押圧で
きる。つまり、駆動部320は、オンされることにより
連接棒321が飛び出し、オフされることにより連接棒
321が引っ込むようになっている。また、当該駆動部
320は固定部材330等により送液パイプ400に取
り付けられる。 【0024】従って、当該冷却用ジャケットAにあって
は、駆動部320をオンすることにより、図1に示すよ
うに、飛び出した連接棒321によって押圧部310が
駆動され、弦巻バネ230の付勢力に打ち勝って駆動ピ
ン220がジャケット本体100内に押し込まれる。こ
の結果、塞がれていた流入口140が開放され、冷却液
が緩衝室110内に送り込まれる。 【0025】また、噴射された冷却液は制御板200に
当たり、制御板200に当たった冷却液は、その一部は
制御板200で跳ね返されて緩衝室110内に流れ込
み、残る冷却液は制御板200の周縁方向に流される。
さらに周縁方向に流された冷却液の一部は緩衝孔210
を通過し、残りは制御板200の周縁から緩衝室110
内に流れ込む。また、緩衝室110内に充満していた冷
却液は、一定の圧力で噴射孔121から噴射される。 【0026】また、駆動部320をオフすることによ
り、連接棒321が引っ込められ、弦巻バネ230の付
勢力が冷却液の流入圧に打ち勝って駆動ピン220が飛
び出す。この結果、図3に示すように開かれていた流入
口140が閉じられ、冷却水の噴射が止み冷却水の流入
が停止される。 【0027】このように当該冷却用ジャケットAにあっ
ては、緩衝室110内に設けられた制御板200によっ
て冷却液の流入を制御することができるため、従来のよ
うに送液パイプ400の途中で制御する場合と異なり、
送液パイプ400の配管や電磁弁500の設置位置を考
慮することなく、冷却用ジャケットAを設けることがで
きる。この結果、送液パイプ400等を含めて設置スペ
ースを小さくできる。 【0028】また、停止後には緩衝室110内から冷却
液が徐々に漏れ、緩衝室110内に空気が入る場合があ
るが、この場合でも、緩衝室110内に入り込む空気の
量は少なく、しかも、送液パイプ400内には入り込む
ことがない。このため、空吹きの量を少なくすることが
でき、気泡の入った冷却液がワークWに噴射されること
も少なくなる。 【0029】次に、図4及び図5に示す冷却用ジャケッ
トBは、請求項1に記載の発明に係る第2の実施の形態
である冷却用ジャケットである。当該冷却用ジャケット
Bにあっては、上記第1の実施の形態である冷却用ジャ
ケットAと同様に、制御板200及び当該制御板200
を駆動する駆動装置300とによって冷却液の流入を制
御するようになっているが、この冷却用ジャケットBに
あっては、制御板200が冷却用ジャケットBの前面壁
に設けられた噴射孔121を開閉することにより、冷却
液の流入を制御する仕組みになっている。 【0030】すなわち、当該冷却用ジャケットBにあっ
ては、制御板200は冷却用ジャケット本体100の前
面壁120よりもやや小さく作製されており、前面壁1
20の噴射孔121をすべて塞ぐことができる程度の大
きさに設計されている。また 、制御板200には、多数
の緩衝孔210が開孔されている。この緩衝孔210
は、前記噴射孔121の開設位置と異なる位置に設けら
れ、制御板200をジャケット本体100の前面壁12
0に当接した場合には、当該噴射孔121から冷却液が
漏れないように設けられる。 【0031】当該制御板200は、ビス状をした1対の
駆動ピン220により、冷却液の流入方向と略垂直方向
に駆動可能に冷却用ジャケット本体100に取り付けら
れている。当該駆動ピン220は、制御板200よって
噴射孔121を開閉するために、図5に示すように、胴
部222の長さは、駆動ピン220が最も押し込められ
た場合にジャケット本体100の前面壁120に密着で
きる長さに設計される。 【0032】また、当該駆動ピン220は、頭部221
と冷却用ジャケット本体100の背面壁130との間に
備えられた弦巻バネ230によって、冷却用ジャケット
Bの背面側に付勢されているが、この付勢力は、送液ポ
ンプ600から送られる冷却液の送液圧を考慮して定め
られ、駆動ピン220の頭部221に背面壁130方向
の力が加えられていない状態では図4に示すように、制
御板200がジャケット本体100の前面壁120から
離れ、しかも背面壁130に押え付けられず、流入口1
40との間に適当な距離を保つことができる程度に設定
される。すなわち、当該制御板200は従来の冷却用ジ
ャケットEにおける均圧板700の機能を合せ持つもの
であり、制御板200に当たった冷却液は、その一部は
制御板200で跳ね返されて緩衝室110内に流れ込
み、残る冷却液は制御板200の周縁方向に流される。
さらに周縁方向に流された冷却液の一部は緩衝孔210
を通過し、残りは制御板200の周縁から緩衝室110
内に流れ込む。 【0033】この冷却用ジャケットBにあっては、駆動
部320をオンすることにより、図4に示すように、連
接棒321が引っ込み、弦巻バネ230の付勢力によっ
て駆動ピン220が飛び出す。この結果、塞がれていた
噴射孔121が開放され、冷却液がワークWに向けて噴
射される。また、流入口140からは冷却液が緩衝室
10内に送り込まれ、緩衝室110内は冷却液が満たさ
れた状態に保たれる。 【0034】また、駆動部320をオフすることによ
り、図5に示すように連接棒321が飛び出し、弦巻バ
ネ230の付勢力に押し勝って、駆動ピン220を押し
込む。この結果、開放された噴射孔121が閉じられ、
冷却液の噴射が停止される。 【0035】このように、このように当該冷却用ジャケ
ットBにあっては、緩衝室110内に設けられた制御板
200によって冷却液の流入を制御することができるた
め、上記第1の実施の形態と同様に、送液パイプ400
等を含めて設置スペースを小さくできる。しかも、当該
冷却用ジャケットBでは噴射孔121が閉じられる構造
になっているため、緩衝室110内に空気が侵入せず、
空吹きの必要もなくなる。 【0036】なお、上記冷却用ジャケットAや冷却用ジ
ャケットBでは、制御板200に多数の緩衝孔210を
設けたが、緩衝孔210は速やかに緩衝室110内に冷
却液を充満させるために設けられたものであり、本発明
の構成上必ずしも必要なものではなく、ジャケット本体
100の大きさや冷却液の送液圧によっては設けなくと
もよい場合もある。 【0037】もちろん、本発明にあっては、緩衝室11
0内に設けられた制御板200により緩衝室110内に
流入する冷却液を制御できる構造であれば、上記各実施
の形態に限らず、種々の実施の形態が考えられるのは言
うまでもない。 【0038】【発明の効果】本発明に係る請求項1の冷却用ジャケッ
トは、冷却液を充満する緩衝室を設けた冷却用ジャケッ
ト本体を具備し、前記冷却用ジャケット本体の背面壁に
は冷却液の流入口が、前面壁には冷却液の噴射口が各々
開設されており、前記流入口を通じて前記緩衝室に流入
した冷却液を前記噴射口から噴射して加熱されたワーク
を冷却する冷却用ジャケットであって、前記緩衝室内に
配設されており且つ前記 冷却液の前記緩衝室内への流入
を制御する板状体であって、前記流入口と対向する領域
の外周領域に設けられた貫通孔又は前記噴射孔の開設位
置と異なる位置に設けられた多数の緩衝孔を有する制御
板と、前記制御板を移動させる駆動装置とを具備してお
り、前記制御板に貫通孔が設けられているときには、前
記駆動装置は、前記制御板を前記緩衝室の前側から後側
にかけて移動させることにより前記流入口を開閉可能に
する一方、前記制御板に緩衝孔が設けられているときに
は、前記駆動装置は、制御板を前記緩衝室内の後側から
前側にかけて移動させることにより前記緩衝室の噴射孔
を開閉可能にすることを特徴としている。 【0039】このような請求項1の冷却用ジャケットに
よる場合、電磁弁を備えることなく冷却液の流入をコン
トロールすることができる。このため、冷却液を送り込
む送液パイプの設置距離が短くなり、設置スペースを少
なくできる。 【0040】また、緩衝室内で冷却液の流入をコントロ
ールするため、送液パイプへ冷却液が逆流したり、送液
パイプ内に空気が入り込むことがなくなるため、冷却用
ジャケットの設置場所を考慮することもなくなる。 【0041】さらに、上記したように送液パイプ内に空
気が入り込まないため、噴射時の空吹き量を少なくした
り、空吹きをなくすことができ、焼入れ作業を効率よ
く、しかも、品質のよい焼入れ作業ができる。 【0042】また、前記制御板に貫通孔が設けられてい
るときには、速やかに緩衝室内冷却液が充満し、従来例
における均圧板と同じ機能を発揮させることができる。
一方、前記制御板に緩衝孔が設けられているときにも、
速やかに緩衝室内に冷却液が充満し、従来の均圧板と同
じ機能を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る第1の実施の形態である冷却用ジ
ャケットの概略的断面構造図であって、噴射時の様子を
示す図である。 【図2】同上の冷却用ジャケットの背面図である。 【図3】同上の冷却用ジャケットの概略的断面構造図で
あって、噴射停止時の様子を示す図である。 【図4】本発明に係る第2の別な実施の形態である冷却
用ジャケットの概略的断面構造図であって、噴射時の様
子を示す図である。 【図5】同上の冷却用ジャケットの概略的断面構造図で
あって、噴射停止時の様子を示す図である。 【図6】従来例に係る冷却用ジャケットの概略的断面構
造図である。 【図7】当該冷却用ジャケットを用いた場合の欠点を示
す説明図である。 【図8】当該冷却用ジャケットを用いた場合の欠点を示
す説明図である。 【符号の説明】 A, 冷却用ジャケット 100 ジャケット本体 110 緩衝室 120 前面壁 121 噴射孔 130 背面壁 140 流入口 200 制御板 210 緩衝孔(貫通孔) 220 駆動ピン 230 弦巻バネ 260 開閉用孔 300 駆動装置 310 押圧部 320 駆動部 400 送液パイプ 500 電磁弁 600 送液ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/00 123 C21D 1/10 C21D 1/18 C21D 1/42 C21D 1/667 C21D 9/40 H05B 6/00 - 6/10 H05B 6/14 - 6/44

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 冷却液を充満する緩衝室を設けた冷却用
    ジャケット本体を具備し、前記冷却用ジャケット本体の
    背面壁には冷却液の流入口が、前面壁には冷却液の噴射
    口が各々開設されており、前記流入口を通じて前記緩衝
    室に流入した冷却液を前記噴射口から噴射して加熱され
    たワークを冷却する冷却用ジャケットであって、前記緩
    衝室内に配設されており且つ前記冷却液の前記緩衝室内
    への流入を制御する板状体であって、前記流入口と対向
    する領域の外周領域に設けられた貫通孔又は前記噴射孔
    の開設位置と異なる位置に設けられた多数の緩衝孔を有
    する制御板と、前記制御板を移動させる駆動装置とを具
    備しており、前記制御板に貫通孔が設けられているときには、前記駆
    動装置は、前記制御板を前記緩衝室の前側から後側にか
    けて移動させることにより前記流入口を開閉可能にする
    一方、前記制御板に緩衝孔が設けられているときには、
    前記駆動装置は、制御板を前記緩衝室内の後側から前側
    にかけて移動させることにより前記緩衝室の噴射孔を開
    閉可能にする ことを特徴とする冷却用ジャケット。
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