JP4149175B2 - 内側面焼入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直動案内機器の如き溝が形成されたワークの溝の内面を、高周波加熱により移動焼入する内側面焼入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、直動案内機器の如き溝が形成されたワークの溝の内面に対して高周波加熱により移動焼入を施す場合、その焼入によってワークが歪むという大きな問題がある。このワークの歪みを無くすために、本願出願人が出願し、特許になった特願平8−75338号の内面焼入装置等を用いて、移動焼入を施すようにしている。
【0003】
この内面焼入装置は、前記ワークを前記溝を下方に向けた状態で支持するワーク支持部と、前記ワークの溝の内部の内側面を加熱する高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに続いて溝の内部の内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットと、前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを同期して相対移動させる駆動機構とを具備しており、前記第1の冷却液噴射ジャケット、前記第2の冷却液噴射ジャケットにより、非加熱面であるワークの裏面の熱履歴を意図的に制御し、ワークの歪み軽減するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記内面焼入装置は、ワークの裏面の熱履歴を制御することは可能であるが、他の非加熱面の熱履歴を制御することができないため、この点でワークの歪みを十分に軽減するには至ってなかった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みて創案されてものであって、その目的とするところは、溝の内面の移動焼入に伴うワークの歪みを十分に軽減し得る内側面焼入装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の内側面焼入装置は、溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに続いて前記溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の面に焼入を施す内面焼入装置であって、前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットと、前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、当該ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットと、少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁とを更に備えている。
【0007】
前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用になっており、噴射量調節弁は、共用の前記第1、第3の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節可能なっていることが好ましい。
【0008】
本発明の別の内側面焼入装置は、溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに続いて溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の両内側面に焼入を施す内側面焼入装置であって、前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットが設けられており、第3の冷却ジャケットの移動方向上流側には、冷却液受け部材が前記ワークの溝の天井面に近接して設けられており、前記冷却液受け部材は、第3の冷却ジャケットから噴射され、前記ワークの溝の天井面に当って落ちてきた冷却液を受け止めて前記天井面を再び冷却するようになっている。
【0009】
前記内側面焼入装置は、前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、前記ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットを備えた構成とすることができる。
【0010】
前記内側面焼入装置は、少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁を備えた構成とすることができる。
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態に係る内側面焼入装置を説明する。図1は第1の実施の形態に係る内側面焼入装置の概略的斜視図、図2は同装置のブロック図、図3は第2の実施の形態に係る内側面焼入装置の概略的斜視図、図4は同装置のブロック図である。
【0011】
本発明の第1の実施の形態に係る内側面焼入装置Aは、図1に示すように溝20が形成された表面10を下方に向けた状態で支持された長尺状のワークWの溝20の内部を加熱する高周波加熱コイル100と、この高周波加熱コイル100に続いて溝20の内部の内側面21、21を冷却する第1の冷却液噴射ジャケット200と、ワークWの裏面30を冷却する第2の冷却液噴射ジャケット300とを具備し、高周波加熱コイル100、第1の冷却液噴射ジャケット200及び第2の冷却液噴射ジャケット300を溝20の長手方向に相対移動させて溝20の内面に焼入を施すようになっている。以下、各部を詳しく説明する。
【0012】
高周波加熱コイル100は、溝20の内部の内側面21、21に対向するに対向する一対の垂直部110、110を有する(ただし、図面では向かって左側の垂直部110はあらわれていない)。この垂直部110、110は下方において水平部120により連結されている。垂直部110、110の各上端部は、内側に向かって下方に傾斜した傾斜部130、130を介して同軸状になった連結部140と接続され、更にこれらの連結部140を介して図外の高周波電源のリードと接続される。なお、当該高周波加熱コイル100には、焼入効率を向上させるために例えばフェライト等の磁性体からなるコア150が取り付けられている。
【0013】
そして、この高周波加熱コイル100は、図示されない駆動機構によりコイル中心軸方向に直線駆動される。
【0014】
第1の冷却液噴射ジャケット200は、溝20の長手方向に偏平な絶縁材の角形容器であって、高周波加熱コイル100に続いて溝20の内部の天井面22を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットと共用になっている。第3の冷却液噴射ジャケットが本願発明の最も特徴的な部分である。第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200は、溝20の内側面21、21に対向する両側面及び溝20の天井面22に対向する上面に複数のノズル孔210がそれぞれ設けられており、高周波加熱コイル100の移動方向後側に連結されている。冷却液は、下方に延出した給液管220(図2参照)を通ってジャケット内に供給され、ノズル孔210から溝20の内側面21、21及び天井面22に噴射される。
【0015】
第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200の進行方向上流側には、後述する冷却液受け部材230が、ワークWの天井面22に近接して取り付けられている。なお、この冷却液受け部材230は、ワークWの形状にあわせて適宜取り外し可能になっている。
【0016】
冷却液受け部材230は、第1及び第3の冷却ジャケット200からワークWの溝20の天井面22に向けて噴射され、天井面22に当って落ちてきた冷却液を受け止め、一次的に貯留するための貯水用の容器であり、その横寸法は、溝20の横寸法とほぼ同じにされている。これにより、溝20の天井面22の冷却ゾーンを長くすることができ、冷却効率上げることができる。
【0017】
また、冷却液受け部材230は、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200に取り付けられた一端部とは反対の他端部231が、貯留した冷却液を排出することができるように若干低く形成されている。
【0018】
第2の冷却液噴射ジャケット300は、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200と同様に、溝20の長手方向に偏平な絶縁材の角形容器である。第1及び3の冷却液噴射ジャケット200と異なるのは、ワークWの溝20が形成されていない裏面30に対向する下面に、複数のノズル孔310が設けられている点である。冷却液は、上方に延出した給液管320を通ってジャケット内に供給され、下側のノズル孔310から噴出して、ワークWの裏面30(上面)に衝突する。
【0019】
第2の冷却液噴射ジャケット300は、高周波加熱コイル100、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200と機械的に接続されている。従って、高周波加熱コイル100及び第1の冷却液噴射ジャケット200と共にコイル中心軸方向に直線駆動される。
【0020】
噴射量調節弁400は、冷却液噴射ジャケットに供給される冷却液の量を調節する弁であって、図2に示すように第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200の給液管220の途中と、第2の冷却液噴射ジャケット300の給液管320の途中とに各々設けられている。
【0021】
噴射量調節弁400は、後述する制御部600により開閉が制御されており、これにより、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200及び第2の冷却液噴射ジャケット300の冷却液の噴射量を各々制御することができる。すなわち、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200の冷却液の噴射量と、第2の冷却液噴射ジャケット300の冷却液の噴射量とをワークWの形状及び大きさ、溝20の形状及び大きさ等に合わせて適宜調節し、ワークWに歪みが生じないようにしている。両冷却液噴射ジャケットの噴射量の割合は、実験等によって予め求められており、場合よっては、どちらか一方の噴射量を「0」としてもかまわない。
【0022】
第4の冷却液噴射ジャケット500、500は、ワークWの左側側面40、右側側面50に対して冷却を施す一対の冷却液噴射ジャケットであって、第2の冷却液噴射ジャケット300とほぼ同様の構成をしている。従って、高周波加熱コイル100、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200、第2の冷却液噴射ジャケット300と共にコイル中心軸方向に直線駆動される。
【0023】
制御部600は、図2に示すように電源700を通じて高周波加熱コイル100、開閉弁800を通じて図外のタンクに接続された冷却液噴射ジャケットを制御することにより、内側面焼入装置A全体を制御している。
【0024】
焼入を行うには、制御部600により電源700を制御して高周波加熱コイル100に高周波電流を供給し、且つ開閉弁800を制御して第1〜4冷却液噴射ジャケットに冷却液を供給しながら、溝20の内部の高周波加熱コイル100がコイル中心軸方向に直線駆動されることによって行われる。以下、その手順について説明する。
【0025】
まず、ワークWの形状等に合わせて噴射量調節弁400を通じて第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200及び第2の冷却液噴射ジャケット300の噴射量を各々調節する。
【0026】
調節が完了すると、ワークWを溝20が形成された表面10を下に向けた状態で、高周波加熱コイル100を溝20の内部の一端から他端にかけて移動させ、内側面21、21に対して誘導加熱を行う。
【0027】
その後、高周波加熱コイル100に続いて溝20の内部を移動する第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200から冷却液を噴射させ、加熱された内側面21、21に対して冷却を行う。これにより溝20の内側面21、21に対して移動焼入を施こすと共に、溝20の天井面22に対して冷却を行う。なお、第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200には、冷却液受け部材230が取り付けられているので、冷却液受け部材230に貯留された冷却液で天井面22は再び冷却される。
【0028】
このとき、第2の冷却液噴射ジャケット300、第4の冷却液噴射ジャケット500は第1及び第3の冷却液噴射ジャケット200と同期して相対移動し、ワークWの上面30、右側側面40、左側側面50に対して冷却を行う。
【0029】
このような内側面焼入装置Aによる場合、ワークWの天井面22、上面30、右側側面40及び左側側面50(即ち非加熱面)を冷却することにより、前記非加熱面の熱履歴を意図的に制御することができるので、焼入に伴うワークWの歪みが軽減される。また、噴射量調整弁400を用いて冷却液の噴射量を調節することができるので、前記熱履歴を詳細に制御することができる。これにより、焼入に伴うワークWの歪みを一層軽減させることができる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る内側面焼入装置Bについて説明する。なお、内側面焼入装置Aと同様の部分については、説明を省略する。
【0031】
内側面焼入装置Bが、内側面焼入装置Aと異なるのは、図3に示すように第1の冷却液噴射ジャケット200aと第3の冷却液噴射ジャケット900とが別体となっており、それぞれの冷却液の噴射量を調節できるようになっている点である。以下、詳しく説明する。
【0032】
第1の冷却液噴射ジャケット200aは、溝20の内側面21、21に対向する両側面複数のノズル孔210’がそれぞれ設けられており、高周波加熱コイル100の移動方向後側に連結されている。冷却液は、下方に延出した給液管220’(図4参照)を通ってジャケット内に供給され、ノズル孔210’から溝20の内側面21、21に噴射される。
【0033】
第3の冷却液噴射ジャケット900は、溝20の天井面22に対向する上面に複数のノズル孔910が設けられており、第1の冷却液噴射ジャケット200aの移動方向後側に連結されている。冷却液は、下方に延出した給液管920(図4参照)を通ってジャケット内に供給され、ノズル孔910から溝20の天井面22に噴射される。なお、第3の冷却液噴射ジャケット900の移動方向後側には、冷却受け部材231を取り付けるようにしてもよい。
【0034】
噴射量調節弁400は、図4に示すように第1の冷却液噴射ジャケット200aの供給管220’、第2の冷却液噴射ジャケット300の供給管320及び第3の冷却液噴射ジャケット900の供給管920の途中に各々設けられており、制御部600により開閉が制御されている。上記冷却液噴射ジャケットの噴射量の流量は、実験等で予め求められており、ワークの形状等に合わせて適宜変更可能になっており、場合によっては、いずれかの流量「0」とすることも可能である。
【0035】
このような内側面焼入装置Bによる場合、第1の冷却液噴射ジャケット200a及び第3の冷却液噴射ジャケット900の冷却液の噴射量を各々調節することができるので、ワークWの溝20の熱履歴を詳細に制御することができる。よって、焼入に伴うワークWの歪みが軽減される。また、内側面焼入装置A同様、他の非加熱面を冷却することができ、その冷却液の噴射量を調節することができるので、焼入に伴うワークWの歪みがさらに軽減される。
【0036】
なお、内側面焼入装置A及び内側面焼入装置Bは、以下のようにも設計変更することができる。
【0037】
第4の冷却液噴射ジャケット500、500は、ここでは、噴射量調整弁400により噴射量を調節することができないとしたが、噴射量調整弁400を給液管の途中に取り付け、噴射量を調節することができるようにしてもかまわない。
【0038】
噴射量調整弁400は、ここでは、制御部600により制御されるとしたが、手動式で開閉することにより噴射量を調節するようにしてもかまわない。
【0039】
内側面焼入装置Aは、ここでは、第4の冷却液噴射ジャケット500、500を備えるとしたが、ワークWの形状等によって、備えないようにしても良い。
【0040】
なお、ここでは、内側面焼入装置Aは、長尺状のワークWに対して焼入を施すとしたが、長尺状のワークWに限定されないのは当然である。
【0041】
【発明の効果】
本発明の請求項1の内側面焼入装置は、溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに続いて前記溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の面に焼入を施す内面焼入装置において、前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットと、前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、当該ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットと、少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁とを更に備えている。
【0042】
よって、請求項1記載の内側面焼入装置による場合、前記前記ワークの天井面の熱履歴を意図的に制御することができるので、ワークの歪みを軽減することができる。また、前記噴射量調節弁で前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却液噴射ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することができるので、前記溝の内側面及び天井面、前記ワークの裏面の熱履歴を詳細に制御することができるので、ワークの歪みを一層軽減することができる。また、ワークの形状等が変わったとしても、冷却液の噴射量を適宜調節することができるので、様々なワークに対応することが可能である。更に、第4の冷却液噴射ジャケットで前記ワークの左右両側面を冷却することにより、前記左右両側面の熱履歴を意図的に制御することができるので、ワークの歪みを一層軽減することができる。
【0043】
本発明の請求項2の内側面焼入装置は、前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用になっており、噴射量調節弁は、共用の前記第1、第3の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節可能なっている
【0044】
よって、請求項2記載の内側面焼入装置による場合、前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用することにより重なる部品を省くことができるので、低コスト化を図る上でメリットがある。
【0045】
本発明の請求項3の内側面焼入装置による場合、溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、この高周波加熱コイルに続いて溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の両内側面に焼入を施す内側面焼入装置において、前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットが設けられており、第3の冷却ジャケットの移動方向上流側には、冷却液受け部材が前記ワークの溝の天井面に近接して設けられており、前記冷却液受け部材は、第3の冷却ジャケットから噴射され、前記ワークの溝の天井面に当って落ちてきた冷却液を受け止めて前記天井面を再び冷却するようになっている。
【0046】
よって、請求項3記載の内側面焼入装置による場合、前記冷却液受け部材で前記第3の冷却ジャケットから噴射された冷却液を受け止めることができるので、前記溝の天井面の冷却ゾーンを長くとることができ、冷却効率を上げることができる。これにより、第3の冷却ジャケットの噴射量を低減することが可能になるので、低コスト化を図る上でメリットがある。
【0047】
本発明の請求項4の内側面焼入装置は、前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、前記ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットを備えている。
【0048】
よって、請求項4記載の内側面焼入装置による場合、第4の冷却液噴射ジャケットで前記ワークの両側面を冷却することにより、前記両側面の熱履歴を意図的に制御することができるので、ワークの歪みを一層軽減することができる。
【0049】
本発明の請求項5の内側面焼入装置は、少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁を備えている。
【0050】
よって、請求項5記載の内側面焼入装置による場合、前記噴射量調節弁で前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却液噴射ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することができるので、前記溝の内側面及び天井面、前記ワークの裏面の熱履歴を詳細に制御することができるので、ワークの歪みを一層軽減することができる。また、ワークの形状等が変わったとしても、冷却液の噴射量を適宜調節することができるので、様々なワークに対応することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る内側面焼入装置の概略的斜視図である。
【図2】同装置のブロック図である。
【図3】第2の実施の形態に係る内側面焼入装置の概略的斜視図である。
【図4】同装置のブロック図である。
【符号の説明】
W ワーク
100 高周波加熱コイル体
200 第1の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却液噴射ジャケット
230 冷却液受け部材
300 第2の冷却液噴射ジャケット
400 噴射量調節弁
500 第4の冷却液噴射ジャケット
200a 第1の冷却液噴射ジャケット
900 第3の冷却液噴射ジャケット

Claims (7)

  1. 溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、
    この高周波加熱コイルに続いて前記溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、
    前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、
    前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の面に焼入を施す内面焼入装置において、
    前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットと、
    前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、当該ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットと、
    少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁とを更に備えることを特徴とする内面焼入装置。
  2. 請求項1記載の内面焼入装置において、
    前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用になっており、噴射量調節弁は、共用の前記第1、第3の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節可能なっていることを特徴とする内面焼入装置。
  3. 溝が形成された表面を下方に向けた状態で支持されたワークの溝の両内側面を加熱する高周波加熱コイルと、
    この高周波加熱コイルに続いて溝の両内側面を冷却する第1の冷却液噴射ジャケットと、
    前記ワークの裏面を冷却する第2の冷却液噴射ジャケットとを具備し、
    前記高周波加熱コイル、第1の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却液噴射ジャケットを相対移動させて前記溝の両内側面に焼入を施す内側面焼入装置において、
    前記高周波加熱コイルに続いて前記溝の天井面を冷却する第3の冷却液噴射ジャケットが設けられており、
    第3の冷却ジャケットの移動方向上流側には、冷却液受け部材が前記ワークの溝の天井面に近接して設けられており、前記冷却液受け部材は、第3の冷却ジャケットから噴射され、前記ワークの溝の天井面に当って落ちてきた冷却液を受け止めて前記天井面を再び冷却することを特徴とする内側面焼入装置。
  4. 請求項記載の内面焼入装置において、
    前記第1、第3の冷却ジャケットと同期して前記ワークに対して相対移動しつつ、前記ワークの両側面に対して冷却を施す一対の第4の冷却液噴射ジャケットを備えていることを特徴とする内面焼入装置。
  5. 請求項3又は4記載の内面焼入装置において、
    少なくとも前記第1の冷却液噴射ジャケット、第2の冷却液噴射ジャケット及び第3の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節することが可能な噴射量調節弁を備えていることを特徴とする内面焼入装置。
  6. 請求項3又は4記載の内側面焼入装置において、
    前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用になっていることを特徴とする内側面焼入装置。
  7. 請求項5記載の内側面焼入装置において、
    前記第1の冷却液噴射ジャケットと第3の冷却液噴射ジャケットとが共用になっており、噴射量調節弁は、共用の前記第1、第3の冷却液噴射ジャケット及び第2の冷却ジャケットの冷却液の噴射量を各々調節可能なっていることを特徴とする内面焼入装置。
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