JP3396958B2 - 高周波用磁性体組成物 - Google Patents

高周波用磁性体組成物

Info

Publication number
JP3396958B2
JP3396958B2 JP14795894A JP14795894A JP3396958B2 JP 3396958 B2 JP3396958 B2 JP 3396958B2 JP 14795894 A JP14795894 A JP 14795894A JP 14795894 A JP14795894 A JP 14795894A JP 3396958 B2 JP3396958 B2 JP 3396958B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
less
tan
high frequency
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP14795894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0786023A (ja
Inventor
健弘 鴻池
博 丸澤
洋 鷹木
国三郎 伴野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP14795894A priority Critical patent/JP3396958B2/ja
Priority to EP94111255A priority patent/EP0635855B1/en
Priority to DE69402128T priority patent/DE69402128T2/de
Priority to US08/277,909 priority patent/US5589096A/en
Publication of JPH0786023A publication Critical patent/JPH0786023A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3396958B2 publication Critical patent/JP3396958B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F1/00Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
    • H01F1/01Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
    • H01F1/03Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
    • H01F1/12Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
    • H01F1/34Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
    • H01F1/342Oxides
    • H01F1/344Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4
    • H01F1/346[(TO4) 3] with T= Si, Al, Fe, Ga
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/26Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on ferrites
    • C04B35/2641Compositions containing one or more ferrites of the group comprising rare earth metals and one or more ferrites of the group comprising alkali metals, alkaline earth metals or lead

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Compounds Of Iron (AREA)
  • Magnetic Ceramics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波やミリ波等
の高周波領域において用いるのに適した高周波用磁性体
組成物に関し、特にカルシウムバナジウムガーネット系
の高周波用磁性体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波やミリ波等の高周波領
域において用いられる磁性体材料として、マンガンマグ
ネシウムフェライト、ニッケル亜鉛フェライト、リチウ
ムフェライト、イットリウム鉄ガ−ネット、カルシウム
バナジウムガ−ネット等が用いられている。これらの磁
性体材料は飽和磁化(4πMs)の値として、500〜
4000ガウスを有する優れた材料である。
【0003】高周波用磁性体材料では、上記のように用
途に応じた適当な4πMsを有することのほかに、強磁
性共鳴吸収半値幅(ΔH)で表される磁気損失が小さい
ことが求められている。前記磁性体材料のうち、カルシ
ウムバナジウムガ−ネットは、ΔHの小さい材料として
知られており、従って、アイソレ−タやサ−キュレ−タ
等の回路素子に応用した場合に、低損失かつ高安定な素
子の形成を可能とする材料である。
【0004】特公昭49ー15754号公報には、カル
シウムバナジウムガーネットにおいて、YによりCaの
一部を置換し、かつSnによりFeの一部を置換して、
(Ca3-y y )(Fe2-x Snx )(Fe
1.5+0.5x+0.5y 1.5-0.5x-0.5y )O12で表される化合
物を作ることにより、4πMs、4πMsの温度変化率
及びΔHの小さなマイクロ波用磁性体材料が得られるこ
とが記載されている他方、昭和47年度電子通信学会全
国大会423号講演(同大会予稿集424ページ)に
は、カルシウムバナジウムガーネットにおいて、Yによ
りCaの一部を置換し、かつ、SnによりFeの一部を
置換することにより、4πMsが変化するとともに、異
方性磁場が減少し、ΔHが小さくされ得ることが示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カルシ
ウムバナジウムガーネットでは、組成が微妙に変動する
と、ΔHや誘電損失(tanδ)等の値が実用上支障を
きたすほど大きくなる、という欠点があった。
【0006】他方、例えばセルフバイアス型の位相変換
用素子(ラッチング型フェーズシフター)としてカルシ
ウムバナジウムガーネットを用いる場合には、残留磁束
密度(Br)と最大磁束密度(Bm)の比、すなわち角
形比Br/Bmが大きく、かつ、tanδの小さいこと
が必要とされている。ところが、前記カルシウムバナジ
ウムガーネットでは、Br/Bmが大きくなるとtan
δも大きくなり、かつ、tanδが小さくなるとBr/
Bmも小さくなる、という問題があった。
【0007】そこで本発明の目的は。従来のカルシウム
バナジウムガーネットの欠点を解消し、大きな角形比B
r/Bm及び小さなtanδの双方を満たすことがで
き、かつ、ΔHを低減することができ、さらに、4πM
sを広い範囲で任意に設定し得る高周波用磁性体組成物
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 本発明は、請求項1に
おいて、Caの一部をYに置換し、Feの一部をSnま
たはSn及びAlに置換したカルシウムバナジウムガー
ネットであって、化学式で表したとき、 (Y 3-x-2z Ca x+2z )(Fe w-x-y-z Sn x Al y z )O
4.5+1.5w で、x、y、z、およびwがそれぞれ、 0.10≦x≦0.60 0≦y≦0.20 0.20≦z≦0.60 4.88≦w≦4.92 の範囲である ことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明は請求項2において、副成分
としてCeO20.1重量%以上、0.5重量%以下
の範囲で含有していることを特徴とするものである。
【0010】
【0011】
【作用】本発明によれば、請求項に記載した化学式で表
される組成において、ガーネット結晶の16aサイトと
24dサイトのイオンのモル数の合計であるwが、ごく
限られた狭い範囲に限定されているため、大きな角形比
Br/Bm及び小さなtanδの双方を満たすことがで
きる。
【0012】加えて、Snのモル数x及びVのモル数z
を最適な値に限定していることにより、ΔHを小さな値
とすることができる。さらに、Alのモル数y及びVの
モル数zを調整することにより、4πMsを広い範囲で
任意に設定することが可能であり、また、CeO2 が前
記特定の割合で添加されていることにより、tanδが
小さくなっている。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0014】(実施例1)最初に、カルシウムバナジウ
ムガーネットにおいて、Caの一部をYに置換し、Fe
の一部をSnに置換した実施例について説明する。
【0015】まず、原料として、高純度のY2 3 、C
aCO3 、Fe2 3 、SnO2 、V2 5 及びCeO
2 を用意した。そして、これらの原料を、表1に示す各
組成が得られるようにそれぞれ秤量し、ボールミルで1
6時間湿式混合して、それらの混合物を得た。
【0016】なお、表1の組成におけるx、y、z及び
wはそれぞれモル比を示す。また、CeO2 の添加量
は、主成分100重量%に対する添加量(重量%)であ
る。また、表1における試料番号に※印のついたもの
は、本発明の請求範囲外の組成のものであることを示
す。
【0017】
【表1】
【0018】得られた混合物を乾燥した後、1050℃
で2時間仮焼して仮焼物を得た。
【0019】次に、得られた仮焼物を有機バインダーと
ともにボールミルに入れ、16時間湿式粉砕して粉砕物
を得た。
【0020】そして、得られた粉砕物を乾燥した後、5
0メッシュの網を通して造粒し、50メッシュ以下の粒
度の粉末を得た。
【0021】このようにして得られた粉末を用いて、2
000kg/cm2 の圧力で粉末成形を行い、 (1)5mm×5mm×20mmの角柱 (2)直径10mm、厚さ1mmの円板 (3)外径36mm、内径24mm、厚さ6mmのリン
グ の3種類の形状の成形物を得た。
【0022】そして、これら成形物を1300〜136
0℃で8時間焼成し、焼結体を得た。
【0023】次に、得られた各焼結体を下記の方法で評
価した。
【0024】まず、前記(1)から得た角柱焼結体を機
械加工し、直径2mmの球形の試料及び直径1.3m
m、長さ16mmの円柱状の試料を得た。そして、得ら
れた球形の試料につき、振動型磁力計を用いて4πMs
を測定した。また、得られた円柱状試料につき、空洞共
振器中において攝動法を用い、10GHzにおけるta
nδを測定した。
【0025】また、前記(2)から得た円板焼結体を機
械加工し、直径7mm、厚さ0.3mmの円板状の試料
を得た。得られた円板状の試料をλ/2ストリップライ
ン共振器中に配置し、1GHzにおけるΔHを測定し
た。
【0026】また、前記(3)から得たリング状焼結体
に2本の絶縁被覆銅線を30回巻き回し、バイファイラ
ー巻きのトロイダルリングトランスを形成し、100H
zにおけるBm及びBrを測定した。
【0027】このように、前記表1で示した各試料につ
き、前記測定方法にしたがって測定した結果を表2に示
す。なお、表2における※印のついた試料番号のもの
は、表1と同じく、本発明の範囲外の組成の試料である
ことを示す。
【0028】
【表2】
【0029】本発明の請求項1及びにおいて組成範囲
を限定した理由は、前記表1及び表2の以下の結果で明
らかである。
【0030】すなわち、xが試料番号1−18のように
0.10未満であったり、また、試料番号1−22のよ
うに0.60を超える場合には、ΔHがそれぞれ40及
び33と大きくなり、好ましくない。従って、Snの値
xは0.10以上、0.60以下とすることが必要であ
る。
【0031】zが試料番号1−23のように0.20未
満であったり、試料番号1−27のように0.60を超
える場合には、ΔHがそれぞれ35及び38と大きくな
り、好ましくない。従って、Vの値zは、0.20以
上、0.60以下とすることが必要である。
【0032】wが試料番号1−1のように4.88未満
の場合、Brが270と小さくなり、Br/Bmも0.
32と小さくなって好ましくない。また、試料番号1−
17のようにwが4.92を超えると、tanδが2
5.5×10-4と大きくなり、好ましくない。従って、
wの値は4.88以上、4.92以下とすることが必要
である。
【0033】また、CeO2 の添加量が主成分に対し
て、試料番号1−2、1−7及び1−12のように、
0.1重量%未満の場合には、tanδがそれぞれ2
5.1×10-4、22.1×10-4、及び24.9×1
-4と大きくなり、好ましくない。また、試料番号1−
6、1−11及び1−16のように、0.5重量%を超
える場合には、ΔHが30、31及び28と大きくな
り、好ましくない。従って、CeO2 の添加量は主成分
に対して、0.1重量%以上、0.5重量%以下とする
ことが必要である。
【0034】図1は、試料番号1−1、1−4、1−
9、1−14及び1−17について、wの値とBr/B
m及びtanδの常用対数値(log tanδ)との
関係を示したグラフである。横軸にwの値を、縦軸の目
盛りは右側にlog tanδを、そして左側にBr/
Bmをとる。○印はBr/Bm値を、△印はlog t
anδを、そして図中の数字は試料番号を示している。
【0035】これにより明らかなように、wが4.88
以上で、かつ、4.92以下のごく狭い範囲のみにおい
て、大きなBr/Bmと小さなtanδの双方が実現さ
れ得ることが分かる。
【0036】(実施例2)次に、カルシウムバナジウム
ガーネットにおいて、Caの一部をYに置換し、Feの
一部をSn及びAlに置換した実施例につき説明する。
【0037】まず、原料として、高純度のY2 3 、C
aCO3 、Fe2 3 、SnO2 、Al2 3 、V2
5 及びCeO2 を用意した。そして、これらの原料を、
表3に示す各組成が得られるようにそれぞれ秤量し、ボ
ールミルで16時間湿式混合して、それらの混合物を得
た。
【0038】なお、表3の組成におけるx、y、z及び
wはそれぞれモル比を示す。また、CeO2 の添加量
は、主成分100重量%に対する添加量(重量%)であ
る。また、表3における試料番号に※印のついたもの
は、本発明の請求範囲外の組成のものであることを示
す。
【0039】
【表3】
【0040】得られた混合物を乾燥した後、1050℃
で2時間仮焼して仮焼物を得た。
【0041】次に、得られた仮焼物を有機バインダーと
ともにボールミルに入れ、16時間湿式粉砕して粉砕物
を得た。
【0042】そして、得られた粉砕物を乾燥した後、5
0メッシュの網を通して造粒し、50メッシュ以下の粒
度の粉末を得た。
【0043】このようにして得られた粉末を用いて、2
000kg/cm2 の圧力で粉末成形を行い、 (1)5mm×5mm×20mmの角柱 (2)直径10mm、厚さ1mmの円板 (3)外径36mm、内径24mm、厚さ6mmのリン
グ の3種類の形状の成形物を得た。
【0044】そして、これら成形物を1300〜136
0℃で8時間焼成し、焼結体を得た。
【0045】次に、得られた各焼結体を下記の方法で評
価した。
【0046】まず、前記(1)から得た角柱焼結体を機
械加工し、直径2mmの球形の試料及び直径1.3m
m、長さ16mmの円柱状の試料を得た。そして、得ら
れた球形の試料につき、振動型磁力計を用いて4πMs
を測定した。また、得られた円柱状試料につき、空洞共
振器中において攝動法を用い、10GHzにおけるta
nδを測定した。
【0047】また、前記(2)から得た円板焼結体を機
械加工し、直径7mm、厚さ0.3mmの円板状の試料
を得た。得られた円板状の試料をλ/2ストリップライ
ン共振器中に配置し、1GHzにおけるΔHを測定し
た。
【0048】また、前記(3)から得たリング状焼結体
に2本の絶縁被覆銅線を30回巻き回し、バイファイラ
ー巻きのトロイダルリングトランスを形成し、100H
zにおけるBm及びBrを測定した。
【0049】このように、前記表3で示した各試料につ
き、前記測定方法にしたがって測定した結果を表4に示
す。なお、表4における※印のついた試料番号のもの
は、表3と同じく、本発明の範囲外の組成の試料である
ことを示す。
【0050】
【表4】
【0051】本発明の請求項1及びにおいて、組成範
囲を限定した理由は前記表3及び表4の以下の結果で明
らかである。
【0052】すなわち、xが試料番号2−1のように
0.10未満であったり、また、試料番号2−5のよう
に0.60を超える場合には、ΔHがそれぞれ52及び
50と大きくなり好ましくない。従って、Snの値xは
0.10以上、0.60以下とすることが必要である。
【0053】yが試料番号2−8のように0.20を超
えると、Brが370と小さくなり、Br/Bmも0.
35と小さくなって好ましくない。従って、Alの値y
は上限を0.20以下とすることが必要である。
【0054】zが試料番号2−9のように0.20未満
であったり、試料番号2−13のように0.60を超え
る場合には、ΔHがそれぞれ62及び49と大きくなり
好ましくない。従って、Vの値zは、0.20以上、
0.60以下とすることが必要である。
【0055】wが試料番号2−14のように4.88未
満の場合、Brが280と小さくなり、Br/Bmも
0.30と小さくなって好ましくない。また、試料番号
2−18のようにwが4.92を超えると、tanδが
23.5×10-4と大きくなり好ましくない。従って、
wの値は4.88以上、4。92以下とすることが必要
である。
【0056】また、CeO2 の添加量が主成分に対し
て、試料番号2−19のように0.1重量%未満の場合
には、tanδが26.5×10-4と大きくなり好まし
くない。また、試料番号2−23のように0.5重量%
を超える場合には、ΔHが52と大きくなり好ましくな
い。従って、CeO2 の添加量は主成分に対して、0.
1重量%以上、0.5重量%以下とすることが必要であ
る。
【0057】図2は、試料番号2−14〜18につい
て、wの値とBr/Bm及びtanδの常用対数値(l
og tanδ)との関係を示したグラフである。横軸
にwの値を、縦軸の目盛りは右側にlog tanδ
を、そして左側にBr/Bmをとる。○印はBr/Bm
値を、△印はlog tanδを、そして図中の数字は
試料番号を示している。
【0058】これにより明らかなように、wが4.88
以上で、かつ、4.92以下のごく狭い範囲のみにおい
て、大きなBr/Bmと小さなtanδの双方が実現さ
れ得ることが分かる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、カルシウムバナジウム
ガーネット系の高周波用磁性体材料の組成において、B
r/Bmを大きくすることができ、tanδ及びΔHを
極めて小さくし得るだけでなく、Alを添加しない場合
は4πMsを860〜1430ガウスの範囲で、また、
Alを添加する場合は4πMsを670〜1190ガウ
スの範囲で任意に設定することができる。
【0060】従って、使用する周波数に最も適した4π
Msの値を有する材料を選択して用いることができるた
め、ラッチング型フェーズシフターや高精度のアイソレ
ータ及びサーキュレータに適した高周波用磁性体を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1におけるwとBr/Bm及びtanδ
の常用対数値(log tanδ)との関係を示すグラ
フ。
【図2】実施例2におけるwとBr/Bm及びtanδ
の常用対数値(log tanδ)との関係を示すグラ
フ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−77199(JP,A) 特開 昭50−84610(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 1/12 - 1/375

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Caの一部をYに置換し、Feの一部を
    SnまたはSn及びAlに置換したカルシウムバナジウ
    ムガーネットであって、化学式で表したとき、 (Y 3-x-2z Ca x+2z )(Fe w-x-y-z Sn x Al y z )O
    4.5+1.5w で、x、y、z、およびwがそれぞれ、 0.10≦x≦0.60 0≦y≦0.20 0.20≦z≦0.60 4.88≦w≦4.92 の範囲である ことを特徴とする高周波用磁性体組成物。
  2. 【請求項2】 副成分としてCeO20.1重量%以
    上、0.5重量%以下の範囲で含有していることを特徴
    とする請求項1記載の高周波用磁性体組成物。
JP14795894A 1993-07-20 1994-06-29 高周波用磁性体組成物 Expired - Lifetime JP3396958B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14795894A JP3396958B2 (ja) 1993-07-20 1994-06-29 高周波用磁性体組成物
EP94111255A EP0635855B1 (en) 1993-07-20 1994-07-19 Magnetic material for high frequencies
DE69402128T DE69402128T2 (de) 1993-07-20 1994-07-19 Magnetmaterial für hohe Frequenzen
US08/277,909 US5589096A (en) 1993-07-20 1994-07-20 Magnetic material for high frequencies

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-179150 1993-07-20
JP17915093 1993-07-20
JP14795894A JP3396958B2 (ja) 1993-07-20 1994-06-29 高周波用磁性体組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0786023A JPH0786023A (ja) 1995-03-31
JP3396958B2 true JP3396958B2 (ja) 2003-04-14

Family

ID=26478338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14795894A Expired - Lifetime JP3396958B2 (ja) 1993-07-20 1994-06-29 高周波用磁性体組成物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5589096A (ja)
EP (1) EP0635855B1 (ja)
JP (1) JP3396958B2 (ja)
DE (1) DE69402128T2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR0171371B1 (ko) * 1996-10-31 1999-01-15 양승택 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 조성물, 이를 이용한 마이크로파 소자용 자성체 세라믹 및 그의 제조방법
JP3772963B2 (ja) * 2000-08-18 2006-05-10 株式会社村田製作所 高周波用磁性体の製造方法
JP2003137646A (ja) * 2001-10-24 2003-05-14 Alps Electric Co Ltd 低損失非可逆回路素子用ガーネットフェライトとその製造方法及びそれを用いた非可逆回路素子
JP5556102B2 (ja) * 2009-09-18 2014-07-23 株式会社村田製作所 高周波用磁性体材料、非可逆回路素子用部品および非可逆回路素子

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3563897A (en) * 1968-04-03 1971-02-16 Trans Tech Inc Ferromagnetic garnet with stress insensitive b-h loop and method of making same
US3763045A (en) * 1970-04-03 1973-10-02 Nippon Electric Co Calcium-vanadium ferrimagnetic garnets
JPH04106806A (ja) * 1990-08-27 1992-04-08 Matsushita Electric Works Ltd 複合誘電体

Also Published As

Publication number Publication date
DE69402128D1 (de) 1997-04-24
JPH0786023A (ja) 1995-03-31
US5589096A (en) 1996-12-31
EP0635855B1 (en) 1997-03-19
EP0635855A1 (en) 1995-01-25
DE69402128T2 (de) 1997-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6780344B2 (en) Garnet ferrite for low-insertion-loss non-reciprocal circuit, method for preparing the same, and non-reciprocal circuit device including the same
Wade et al. Chemically deposited thin ferrite films
JP3396958B2 (ja) 高周波用磁性体組成物
JP3396957B2 (ja) 高周波用磁性体組成物
JP2504273B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JP2504192B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JP2958800B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
US3457174A (en) Ferromagnetic materials and processes for their manufacture
JP2760052B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JP2958809B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JP2000191368A (ja) 高周波用磁性体及びこれを用いた高周波非可逆回路素子
US5028348A (en) Magnetic material for high frequencies
JPS6019126B2 (ja) マイクロ波フエライト
JPH04186601A (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH03215907A (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH0775206B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
US5874020A (en) Ni-Zn base ferrite
JPH0680614B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH03215908A (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH03167805A (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH02113503A (ja) マイクロ波用フェリ磁性ガーネット材料
Kishan et al. Studies on substituted Li-Mg-Fe spinels for microwave applications
JPH081843B2 (ja) マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物
JPH11273928A (ja) 磁性材料
JPH0848523A (ja) 高周波用磁性材料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090214

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100214

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110214

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120214

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130214

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term