JP2958800B2 - マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 - Google Patents
マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物Info
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- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/12—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
- H01F1/34—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
- H01F1/342—Oxides
- H01F1/344—Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4
- H01F1/346—[(TO4) 3] with T= Si, Al, Fe, Ga
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Description
おいて使用される磁性体組成物に関するものである。
ト、Ni−Znフェライト、リチウムフェライト、YIGフェ
ライトなどが用いられている。
スを有する優れた材料である。
05号に示されているように、Y3Fe5O12からなる組成物に
GdとAを置換することによって4πMsおよび4πMsの
温度係数(α)を変化させることができるため、その使
用する周波数に最も適した4πMsの値を有する材料を選
択でき、かつ永久磁石と組み合わせて使用する場合には
その磁石の温度特性を補償することができるという優れ
た材料であり、高安定なアイソレーターやサーキュレー
ターなどの回路素子に応用可能な材料である。
体積抵抗率ρが7.0×108Ω・cmと低いが、MnO2を添加す
ることによりρを4.9×1012Ω・cmまで高められるとさ
れている。さらに、特公昭60−55970号公報によれば、
原料のY2O3とFe2O3の混合比をそれぞれ38.63〜39.45モ
ル%および61.37〜60.55モル%としたときに強磁性共鳴
吸収半値幅(ΔH)を16エルステッドにまで小さくでき
るとされている。
an δ)等の損失の値が微妙な組成の変動によって実用
上支障をきたすほど大きくなるという欠点を有してい
る。また、位相変換用素子としてこの材料を用いる場
合、高い残留磁束密度(Br)が必要となるが、Brを大き
くするとtan δも大きくなってしまうという問題があ
る。
イトの欠点を改良すべくなされたものであり、YwFe8-wO
12の一般式で表わされるYIGフェライトのYの一部をGd
で置換してαを任意の値に設定できるようにし、かつFe
の一部をAで置換して4πMsの任意の値に設定できる
ようにするとともに、Feの一部をMnで置換すると同時に
酸化銅と酸化錫を添加してきわめて小さいΔHの値を実
現し、さらに、YサイトとFeサイトの比をごく限られた
狭い範囲に固定することにより大きなBrの値と小さなta
nδの値を同時に実現させたマイクロ波・ミリ波用磁性
体材料を提供することを目的とする。
した結果、YwFe8-wO12の一般式で表わされるYIGフェラ
イトの、Feサイトの一部をMnで置換すると同時に酸化銅
と酸化錫を添加することによってきわめて小さいΔHが
得られることを見出し、さらにYサイトとFeサイトの比
wが3.02と3.06の間のごく狭い領域で大きなBrと小さな
tanδを同時に実現できることを見出したのである。
は、上記の問題点を解決するために(Y1-xGdx)w(Fe
1-y-zAyMnz)8-wO12で表わされる組成において、x、
y、zおよびwがそれぞれ0≦x≦0.35、0≦y≦0.1
6、0.01≦z≦0.04、3.02≦w≦3.06の範囲にある組成
を主成分とし、これにCuOの形で表わした酸化銅およびS
nO2の形で表わした酸化錫をそれぞれ0.5モル%以上、2.
0モル%以下添加含有してなることを特徴としている。
で任意に設定でき、従って、その使用する周波数に最も
適した4πMsの値を有する材料を選択できる。
できるため、永久磁石などと組み合わせて用いる場合に
磁石の温度特性を補償することができる。
わめて小さいため、ラッチング型位相変換器や高精度の
アイソレーターおよびサーキュレーターへの応用に適し
たマイクロ波・ミリ波用磁性体を得ることができる。
以下図面を参照して実施例により説明する。
2O3、MnO2、CuOおよびSnO2を準備した。これらの原料
を第1表、第2表および第3表に示す組成が得られるよ
うに秤量し、ボールミルで16時間湿式混合した。この混
合物を乾燥した後、1050℃で2時間仮焼し、仮焼物を得
た。この仮焼物を有機バインダーと共に、ボールミルに
入れ、16時間湿式粉砕した。この粉砕物を乾燥した後、
50メッシュの網を通して造粒し、得られた粉末を2000kg
/cm2の圧力で3mm×3mm×20mmの角柱および外径36mm、内
径24mm、厚さ6mmのリングに成形した。これらの成形物
を1460〜1490℃で8時間焼成した後、角柱焼結体につい
て機械加工を行ない、直径1.3mmの球および直径1.3mm、
長さ16mmの円柱のサンプルを得た。
て4πMs、4πMsの温度係数(α)およびキュリー温度
(Tc)を測定し、TE106空胴共振器中で10GHzにおけるΔ
Hを測定した。
で攝動法を用いて10GHzにおけるtanδを測定した。
ラー巻きにしてトロイダルコイルを形成し、100Hzにお
ける残留磁束密度(Br)および抗磁力(Hc)を測定し
た。
表わされる組成の、xおよびyを変化させ、かつCuOの
形で表わした酸化銅およびSnO2の形で表わした酸化錫の
添加量を変化させたときの測定結果である。第1表中※
印はこの発明の範囲外であり、それ以外はすべてこの発
明の範囲内のものである。さらに、第1表に示した実験
例の組成範囲を、第1図の組成図中に示した。この図面
中の番号は、各試料番号を表わす。なお、第1図におい
て、この発明の範囲内にある組成比を示す領域は、頂点
A、B、CおよびDを有する四角形で示されている。
表わされる組成の、xおよびyをそれぞれ0≦x≦0.3
5、0≦y≦0.16の範囲に限定した理由について説明す
る。
るとBrが小さくなるとともに、Tcが低くなり好ましくな
い。
を越えるとΔHが大きくなり好ましくない。
わした酸化錫の添加量をそれぞれ0.5モル%以上、2.0モ
ル%以下に限定した理由について説明する。
加量がそれぞれ0モル%の例であり、この発明の範囲か
ら除外される。
加量がそれぞれ0.5モル%以下のものは、ΔHの改善効
果が顕著でなく、この発明の範囲から除外される。
加量がそれぞれ2.0モル%を越えるものは、ΔHが大き
くなるとともにBrが小さくなり好ましくない。
子価が4価の錫インオンとで原子価を互いに補償し、合
計で3価にして(Y1-xGdx)w(Fe1-y-zAyMnz)8-wO
12で表わされる組成の、(Fe1-y-zAyMnz)サイトに電
荷的に無理なくそれぞれのイオンを組込むことにある。
従って、SnO2の代わりにSiO2、TiO2、GeO2、ZrO2、HfO2
等の4価イオンの酸化物を用いても同様の効果を得るこ
とができる。
8-wO12で表わされる組成の、zを変化させたときの測定
結果である。
の組成についてzを変化させたものであり、第2表中の
試料番号31〜35は、第1表中の試料番号11の組成につい
てzを変化させたものであり、第2表中の試料番号36〜
40は、第1表中の試料番号18の組成についてzを変化さ
せたものである。
はすべてこの発明の範囲内のものである。尚、第2表に
示した実験例の組成範囲を、第1表と同じく第1図の組
成図中に示した。この図面中の番号は、各試料番号を表
わす。
表わされる組成の、zを0.01≦z≦0.04に限定した理由
について説明する。
と、ΔHが大きくなり好ましくない。
になると、ΔHが大きくなり好ましくない。
8-wO12で表わされる組成の、wを変化させたときの測定
結果である。
の組成についてwを変化させたものであり、第3表中の
試料番号46〜50は、第1表中の試料番号11の組成につい
てwを変化させたものであり、第3表中の試料番号51〜
55は、第1表中の試料番号18の組成についてwを変化さ
せたものである。
はすべてこの発明の範囲内のものである。なお、第3表
に示した実験例の組成範囲を、第1表、第2表と同じく
第1図の組成図中に示した。この図面中の番号は、各試
料番号を表わす。
表わされる組成の、wを3.02≦w≦3.06の範囲に限定し
た理由について第3表および第2図を参照して説明す
る。
と、tanδが大きくなり好ましくない。
になると、ΔHが大きくなるとともに、Brが小さくなり
好ましくない。
e1-y-zAyMnz)8-wO12のwとtan δの常用対数値(log
tan δ)およびBrの関係を図示したものである。第2
図から明らかなように、wが3.02≦w≦3.06の範囲のみ
において大きなBrと小さなtanδが同時に実現可能であ
る。なお、第2図中の番号は、各試料番号を表わす。
ロ波・ミリ波用磁性体組成物は十分に小さいΔHと十分
に小さいtanδを有し、かつ高いTcと大きなBrを有して
いるため、ラッチング型位相変換器や高安定なアイソレ
ーターやサーキュレーターなどの回路素子への応用に大
変有用な材料である。さらに、(Y1-xGdx)w(Fe1-y-z
AyMnz)8-wO12の化学式で表わされるxおよびyをこ
の発明の範囲内で適宜変化させることによって、4πMs
を350〜1780ガウスの範囲で任意に設定でき、かつ、α
を−910〜−2730ppm/℃の範囲で任意に設定できる。従
って、その使用する周波数に最も適した4πMsの値を有
する材料を選択できるとともに、永久磁石などと組み合
わせて用いる場合に磁石の温度特性を補償することがで
きる。
組成物の、(Y1-xGdx)w(Fe1-y-zAyMnz)8-wO12の
xおよびyの組成範囲を表わす組成図、第2図は第3表
中の試料番号46〜50について(Y1-xGdx)w(Fe1-y-zA
yMnz)8-wO12のwとtanδの常用対数値(log tan
δ)およびBrの関係を示したグラフである。
Claims (1)
- 【請求項1】(Y1-xGdx)w(Fe1-y-zAyMnz)8-wO12
で表わされる組成において、x、y、zおよびwがそれ
ぞれ0≦x≦0.35、0≦y≦0.16、0≦z≦0.04、3.02
≦w≦3.06の範囲にある組成を主成分とし、これにCuO
の形で表わした酸化銅およびSnO2の形で表わした酸化錫
をそれぞれ0.5モル%以上、2.0モル%以下添加含有して
なるマイクロ波・ミリ波用磁性体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2235396A JP2958800B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2235396A JP2958800B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114411A JPH04114411A (ja) | 1992-04-15 |
JP2958800B2 true JP2958800B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=16985472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2235396A Expired - Lifetime JP2958800B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | マイクロ波・ミリ波用磁性体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2958800B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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FR2879593B1 (fr) * | 2004-12-20 | 2007-03-02 | Thales Sa | Materiau ferrite a faibles pertes en hyperfrequence et procede de fabrication |
JP7495205B2 (ja) | 2018-11-29 | 2024-06-04 | 株式会社デンソー | エアクリーナ |
-
1990
- 1990-09-04 JP JP2235396A patent/JP2958800B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04114411A (ja) | 1992-04-15 |
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