JP3396089B2 - 測光系構造 - Google Patents

測光系構造

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JP3396089B2
JP3396089B2 JP21410794A JP21410794A JP3396089B2 JP 3396089 B2 JP3396089 B2 JP 3396089B2 JP 21410794 A JP21410794 A JP 21410794A JP 21410794 A JP21410794 A JP 21410794A JP 3396089 B2 JP3396089 B2 JP 3396089B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、プリンタプロ
セッサのプリンタ部に用いられて、写真フィルムの濃度
等を測定するために写真フィルムを通過した焼付光から
測光用の光を得るのに、プリズムを用いる場合と、ミラ
ーを用いる場合との双方が可能な測光系構造に関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタプロセッサのプリンタ部では、
ネガフィルムの画像がレンズ系を通して印画紙へ焼付ら
れる。
【0003】ここで、濃度、色補正を行って焼付条件を
選定するために、ネガフィルムを通過した焼付光から測
光光を得て、この測光光を、CCDを有するセンサで受
光することが行われる。
【0004】そのために、ネガフィルムが35ミリフィ
ルムのような場合には、レンズ系のネガフィルム側にプ
リズムを設ける。プリズムは、ネガフィルムを通過した
焼付光をそのままレンズ系に照射するとともに、焼付光
の一部を測光用として上記センサへ向けて照射する。
【0005】一方、ネガフィルムがブローニーフィルム
のような場合には、それに対応するレンズ系が上記レン
ズ系に代えて装着される。ブローニーフィルムに対応す
るレンズ系は大型であるために、測光用の光を得るの
に、プリズムではなくミラーを使用する。ミラーは、レ
ンズ系の装着前に、焼付光軸上でネガフィルムの印画紙
側へ位置され、ネガフィルムを通過した焼付光を測光用
として上記センサへ向けて反射する。焼付条件の選定
後、ミラーが焼付光軸上から退避し、退避後、レンズ系
が装着されて印画紙への焼付が行われる。
【0006】プリズムによる測光光の測光光軸と、ミラ
ーによる測光光の測光光軸との方向は同じくされている
が、光路長さは、プリズムとミラーとでは異なる。それ
を是正するために、補正レンズが必要である。
【0007】補正レンズは、従来は、センサ側に設けら
れて、補正レンズを測光光軸上を移動調整し、プリズム
の使用時と、ミラーの使用時とで光路長さを同じくして
いた。あるいは、プリズムの使用時に補正レンズをセン
サ側に装着し、ミラーの使用時には補正レンズをセンサ
側から取り外すことにより、プリズムの使用時と、ミラ
ーの使用時とで光路長さを同じくしていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、プリズムを
使用するレンズ系とミラーを使用するレンズ系とを交換
する度に、別途、補正レンズを調整移動し、あるいは補
正レンズをセンサ側に対して着脱する必要があり、これ
は操作が面倒である。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、レンズ系とは
別途に補正レンズを着脱する必要がなく、また、補正レ
ンズを移動調整する必要もない測光系構造を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
の測光系構造は、写真フィルムの画像をレンズ系を通し
て感光材料へ焼き付けるプリンタ部において、レンズ系
を他のレンズ系と交換可能に焼付光の焼付光軸上に対し
て着脱自在とする前記プリンタ部に用いられ、各レンズ
系に対応してそれぞれ設けられ、焼付光軸上に位置して
写真フィルムを通過する焼付光からこれと異なる方向へ
測光用の光を得、測光光の測光光軸はそれぞれ同じくさ
れるとともに、少なくとも1つは、レンズ系と一体的に
着脱自在とされて写真フィルムを通過する焼付光をその
まま照射するとともに焼付光の一部を測光用として照射
するプリズムで構成される測光手段と、前記測光光軸上
に設けられ、測光に基づき焼付条件を選定するために測
光光を受光し、各測光手段に共通の受光手段と、前記測
光光軸上に位置し、前記プリズムと一体的に設けられて
レンズ系と共に着脱自在とされ、測光光の光路長さを他
の測光手段による測光光の光路長さと同じくする光路補
正レンズと、を備えた構成を特徴とする。
【0011】請求項2に記載の本発明の測光系構造は、
写真フィルムの画像をレンズ系を通して感光材料へ焼き
付けるプリンタ部において、レンズ系を、第1レンズ系
と第2レンズ系とに交換可能に焼付光の焼付光軸上に対
して着脱自在とする前記プリンタ部に用いられ、前記第
1レンズ系と一体的に着脱自在に設けられ、写真フィル
ムを通過する焼付光をそのまま照射するとともに焼付光
の一部を測光用として照射するプリズムと、前記第2レ
ンズ系のために焼付光の焼付光軸上で写真フィルムと感
光材料との間に位置して写真フィルムを通過する焼付光
を測光用として反射し、その測光光の測光光軸をプリズ
ムにより照射される測光光の測光光軸と同軸とするミラ
ーと、前記測光光軸上に設けられ、測光に基づき焼付条
件を選定するために測光光を受光し、プリズムとミラー
とに共通の受光手段と、前記測光光軸上に位置し、プリ
ズムと一体的に設けられて第1レンズ系と共に着脱自在
とされ、プリズムによる測光光の光路長さをミラーによ
る測光光の光路長さと同じくする光路補正レンズと、を
備えた構成を特徴とする。
【0012】
【作用】上記構成によれば、写真フィルムの画像が、レ
ンズ系を通って感光材料へ焼き付けられる。写真フィル
ムが35mmフィルムであるような場合には、それに対
応するレンズ系と一体的に設けられたプリズムが、写真
フィルムを通過した焼付光をそのままレンズ系に照射す
るとともに焼付光の一部を測光用として受光手段へ向け
て照射する。
【0013】受光手段が測光光を受光することに基づ
き、例えば、写真フィルムの濃度等が測定されて、濃
度、色補正を行って焼付条件の選定が可能となり、その
後、感光材料への焼付が行われる。
【0014】一方、他のレンズ系を使用する場合、例え
ば、請求項2にあるように、ミラーが、写真フィルムを
通過した焼付光を受光手段に向けて反射する。
【0015】受光手段は、プリズムのときと同様に、測
光光を受光し、これに基づき焼付条件の選定が可能とな
る。ミラーは、その後、焼付光軸上から退避して、ブロ
ーニーフィルムに対応するレンズ系が装着される。
【0016】プリズムによる測光光の測光光軸と、ミラ
ーによる測光光の測光光軸との方向は同じくされている
が、光路長さは、プリズムとミラーとでは異なる。そこ
で、ミラーにより得られる測光光の光路長さを、受光手
段にとって適正な光路長さとしており、プリズムの使用
時に、補正レンズが、光路長さを補正して、ミラーの使
用時と光路長さを同じくする。
【0017】補正レンズは、プリズムに一体的に設けら
れて、レンズ系と共に着脱することができ、レンズ系と
は別途に補正レンズを着脱する必要がなく、また、補正
レンズを移動調整する必要もない。
【0018】他のレンズ系は、測光光を得るのにミラー
を使用する場合に限らず、プリズムを使用するレンズ系
であってもよい。プリズムが異なることによって光路長
さが異なる場合には、それらレンズ系の両者に補正レン
ズを設けて、受光手段にとって適正な光路長さを同じく
して得ることができる他、それらレンズ系の一方のプリ
ズムによって得られる測光光の光路長さを受光手段にと
って適正な光路長さとし、他方のレンズ系にプリズムを
設けて、光路長さを補正して、一方のレンズ系のプリズ
ムによって得られる測光光の光路長さと同じくすること
ができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係る測光系構造の一実施例
を、プリンタプロセッサのプリンタ部に適用したものに
ついて、図1乃至図11に基づき説明する。
【0020】図1に示すように、プリンタプロセッサ
は、プリンタ部12とプロセッサ部14とを備え、図1
で左側がプリンタ部12とされ、右側がプロセッサ部1
4とされる。プリンタ部12では、プリンタプロセッサ
のケーシング16上外に光源18が設けられ、光源18
からは光軸を水平とする光(焼付光)が射出される。光
軸(焼付光軸J)を水平として射出された光は、C、
M、Yの3組のフィルタよりなるCCフィルタ20を通
り、拡散筒22内で拡散されて屈曲され、垂直下方へ向
きを変えて照射される。垂直とされた光軸上において、
ケーシング16上面には、フィルムキャリヤとしてのネ
ガキャリヤ24が装着され、ケーシング16内には下方
へ向けて順にレンズ系26、シャッタ28、焼付台30
がそれぞれ設けられる。
【0021】焼付台30は上面が水平とされ、上面に沿
っては、図1で左方から右方へ向けて走行駆動される搬
送ベルト32が設けられ、焼付台30の搬送ベルト走行
始端側には、感光材料としての印画紙34を巻き取って
収容したペーパマガジン36が設けられる。印画紙34
は、ペーパマガジン36から送りだされた後に所定長さ
にカッタ38で切断され、搬送ベルト32上に載って焼
付台30上の所定位置へ搬送される。焼付台30の上面
と、これに沿って走行する搬送ベルト32とには、それ
ぞれ多数の開孔が連通して形成されており、焼付台30
の内部を吸引ファン40で負圧とする(吸引方向を矢印
Hで示す)ことにより、印画紙34を、焼付台30上の
所定位置で、搬送ベルト32を介して焼付台30に吸引
保持することが可能となっている。
【0022】ネガキャリヤ24には写真フィルムとして
のネガフィルム42が装填され、ネガフィルム42の画
像を、焼付台30に吸引保持された印画紙34へ焼き付
けることが可能となる。
【0023】焼付台30の上側には、イーゼル装置44
が設けられていて、イーゼル装置44は、縁有画像を印
画紙34へ焼き付ける場合に印画紙34の周縁を覆うこ
とができる。
【0024】焼付を終了した印画紙34は、焼付台30
への吸引保持されながら、搬送ベルト32で搬送され、
焼付台30の搬送ベルト走行終端側に位置する一対のロ
ーラ46間を通過するのに伴い、水平方向から垂直方向
へ向きを変えて搬送ベルト32から離れ、プロセッサ部
14へ向かう。図1に、印画紙34の搬送路48を一点
鎖線で示す。
【0025】焼付台30からプロセッサ部14へ向かう
搬送路48には、これに対向して印字ヘッド50が設け
られ、焼付後の印画紙34へ印字を行うことができる。
【0026】プロセッサ部14では、現像槽52、漂白
定着槽54、そして4つの水洗槽56がプリンタ部12
側から順に隣接配置され、現像槽52には現像液が、漂
白定着槽54には漂白定着液が、水洗槽56には水洗水
がそれぞれ満たされるとともに、槽内にはまた、処理ラ
ック58が設けられる。処理ラック58は、処理液中に
印画紙34をU字型に搬送する。また、処理ラック58
の上部には、クロスオーバーラック62が設けられ、ク
ロスオーバーラック62は、処理液中へ印画紙34を導
入し、処理液中から印画紙34を導出するための液外搬
送部を備える。
【0027】印画紙34は現像槽52で現像処理され、
漂白定着槽54で漂白処理及び定着処理され、水洗槽5
6で水洗処理される。
【0028】現像槽52、漂白定着槽54、水洗槽56
にはこれらとそれぞれ対応して補充タンク68が連通さ
れ、各槽への現像補充液、漂白定着補充液、水洗補充水
の補充がなされる。
【0029】各処理が終了した印画紙34は、プロセッ
サ部14の上部に位置する乾燥部70へ搬送される。乾
燥部70では、印画紙34は、チャンバ72から送風さ
れる熱風を下方(熱風の方向を矢印Iで示す)から受
け、網ベルト74の下側へ押し付けられるようにして網
ベルト74の走行により水平に搬送され、搬送されなが
ら乾燥処理される。
【0030】乾燥処理された印画紙34は、乾燥部70
の終端でU字型に折り返されて外部のストック部76へ
排出され、ストック部76で積み重ねられてストックさ
れる。
【0031】乾燥部70の終了端では搬送路48に、ス
トック部へ到る本路78と切り換え可能に支路80が設
けられ、支路80は濃度計82へ到る。印画紙が現像液
の劣化を測定するためのものである場合には、印画紙を
乾燥部70からストック部76へ排出することなく支路
80に入れ、濃度計82によって測定が行われる。
【0032】さて、ネガフィルム42が35ミリフィル
ムのような場合には、第1レンズ系としてのレンズ系2
6の上側に測光手段としてのプリズム(ビームスプリッ
タ)102が設けられる。プリズム102は、ネガフィ
ルム42を通過した光源からの光(焼付光)をそのまま
下方へ通過させてレンズ系26に照射するとともに、焼
付光の一部を測光用として図1で左方へ照射する。測光
光の測光光軸Kは水平とされ、測光光軸上には、CCD
を備えたセンサ(受光手段)104が設けられ、センサ
104は、測光光を受光し、これに基づきネガフィルム
42の濃度等を測定し、色、濃度を補正し、焼付条件を
選定することが可能となる。
【0033】レンズ系26は、プリズム102と一体的
に、支持台106上を水平に図1で表裏方向に移動可能
とされ、焼付光軸J上に対して着脱自在とされる。レン
ズ系26を図1で裏側へ移動して焼付光軸上から脱出さ
せることにより、他のレンズ系を図1で表側から支持台
106上に載せて移動して焼付光軸上へ装着することが
可能となる。
【0034】ネガフィルム42がブローニーフィルムの
ような場合には、それに対応する他の第2レンズ系とし
てのレンズ系が装着される。このレンズ系は大型である
ため、測光光を照射するのに、プリズムではなく、測光
手段としての測光ミラー(以下単にミラーと称する)1
08が使用される。ミラー108は、保持部材としての
保持板110の先端部に保持されている。ミラー108
を使用しないときは、保持板110は、図1に示すよう
に、格納部材としての格納板112に格納されており、
ミラー108は焼付光軸J上から退避位置して焼付光を
遮ることがない。ミラー108の使用時には、図2に示
すように、保持板110を格納板112から斜め上方
(矢印Gの向き)へ延出移動することにより、ミラー1
08が焼付光軸J上でネガフィルム42と印画紙34と
の間に位置し、ネガフィルム34を通過した焼付光を印
画紙34に照射することなく測光光として反射する。ミ
ラー108の反射面は焼付光軸に対して傾斜しており、
ミラー108で反射された測光光の測光光軸Lは、上記
プリズム102により照射される測光光の測光光軸Kと
同軸とされ、センサ104はいずれの測光光をも受光す
ることができる。保持板110を延出するには、その前
に、レンズ系26を焼付光軸上から退出させる。焼付条
件選定後、保持板110を格納板112へ格納すれば、
この格納した状態で、他のレンズ系(図示を省略)を焼
付光軸上へ装着することができる。
【0035】プリズム102により照射される測光とミ
ラー108により反射される測光光とは光路長さが異な
る。これを是正するために、図1に示すように、測光光
軸上には補正レンズ114が設けられる。補正レンズ1
14は、プリズム102の測光光出射側にプリズム10
2と一体的に取り付けられ(取り付け構造は図示を省
略)、レンズ系26と共に移動可能とされ、ミラー使用
時には、測光光軸上から脱出するようになっている。
【0036】また、ネガキャリヤ24は、焼付光軸J上
でケーシング16に形成された開口(フィルムキャリヤ
装着部としてのネガキャリヤ装着部)116に装着され
る。ネガキャリヤ24はケーシング16上面のガイド
(図示を省略)に沿って摺動自在とされ、ガイドを図1
で左方から右方へ矢印Cの向きに移動(前進)すること
により、開口116を覆うように位置する装着状態を得
る(図1に示す)。逆に、ネガキャリヤ24を図1で右
方から左方へ矢印Cと反対の向きに移動(後退)するこ
とにより、ネガキャリヤ24を開口116から脱出させ
ることができる(図3に示す)。
【0037】ネガキャリヤ24の着脱は、例えば、ネガ
フィルム42の向きを、縦、横に適宜選択して、ネガフ
ィルム42を印画紙34へ焼き付けるために、開口11
6に対するネガキャリヤ24の装着の向きを90°変え
るような場合や、大きさの異なるネガフィルムに対応す
る他のネガキャリヤ24を装着するような場合等に行わ
れる。
【0038】開口116の縁近くにはケーシング16内
に、図4に示すように、矩形板状のブラケット150が
立ち上げられて設けられ、ブラケット150には、レン
ズ系の開口116側を覆うレンズ系カバーのカバー本体
152が設けられる。カバー本体152は、プリズム1
14の焼付光入射側を覆うような大きさの覆板154
と、この覆板154の一端部から延出した腕片156と
を備え、腕片156の延出先端部がブラケット150の
下端部にスペーサ158を介して軸ピン160で軸支さ
れる。軸ピン160の軸方向は水平で図1で表裏方向と
され、カバー本体152がその軸ピン160回りに回動
自在となる。カバー本体152は回動によって、覆板1
54がプリズム114の上記開口116側を覆う焼付光
軸上の位置(図5の位置)と、覆板154がプリズムの
後側に回り込んで焼付光軸上から退避する位置(図6の
位置)とを得る。なお、ブラケット150の下縁両側に
は、ブラケット150をケーシング16へ取り付けるた
めの取付片151がそれぞれ屈曲形成されている。
【0039】軸ピン160は、ブラケット150を貫通
して腕片156と反対側へ突出し、突出先端が、プラケ
ット150の下縁をコの字型に屈曲形成してなる屈曲片
162に貫通して、軸ピン160の軸方向両端で2点支
持されている。
【0040】なお、図4乃至図7では、焼付光軸J、測
光光軸K、Lについて、照射方向に矢印を附して図示す
る。
【0041】次に、カバー本体152を作動する作動手
段について説明する。すなわち、ブラケット150に
は、作動片164が設けられる。作動片164は扇板状
に形成されて、扇中心部が、上記軸ピン160と平行な
軸ピン166でスペーサ168を介してブラケット15
0の上端部に支持され、軸ピン166回りに回動自在と
される。作動片164の回動方向端部には作動ピン16
8が突設され、作動ピン168は腕片156の回動方向
端縁157に当接し、作動片164の矢印Aの向きの回
動によって、カバー本体152を矢印Bの向きに押圧回
動する。
【0042】ブラケット150にはまた、レバー170
が設けられる。レバー170はL字型に屈曲形成され、
屈曲部位が、上記軸ピン160と平行な軸ピン172で
スペーサ174を介してブラケット150の上端部に軸
支され、軸ピン172回りに回動自在とされる。レバー
170の一端片の先端部171が矢印Cの向き(ネガキ
ャリヤの装着方向)に押されると、レバー170は矢印
Dの向きに回動する。上記作動片164の他端部には長
孔176が形成され、この長孔176内に嵌合する嵌合
ピン178がレバー170の他端片に突設されており、
レバー170が矢印Dの向きに回動すると、嵌合ピン1
70が長孔176内を孔長手方向に沿って摺動して作動
片164を矢印Aの向きに回動する。
【0043】レバー170の一端片の中間部位にある張
出部180の縁に対応してブラケット150の側縁には
ストッパ片182が屈曲形成され、ストッパ片182が
張出部180の縁に当接することにより、レバー170
の矢印Dと反対の向きの回動を阻止する。レバー170
の矢印Dと反対の向きの回動が阻止されることにより、
作動片164の矢印Aと反対の向きの回動が阻止され、
作動片164の矢印Aと反対の向きの回動が阻止される
ことによって、腕片156が作動ピン168と当接して
カバー本体152の矢印Bの向きと反対の向きの回動が
阻止される。レバー170の回動がストッパ片182で
当接阻止され、そして、カバー本体152の回動が作動
ピン168で当接阻止された状態で、カバー本体152
は焼付光軸J上にある(図4、図5の位置)。
【0044】カバー本体152の腕片156とブラケッ
ト150との間にはコイルスプリング184が介在され
る。コイルスプリング184の一端部は、腕片156の
延出先端部の縁に螺合した係止ビス186(図5を参
照)に係止され、コイルスプリング184の他端部は、
ブラケット150にこの下側の隅で螺合した係止ビス1
88に係止されている。コイルスプリング184によれ
ば、カバー本体152は、腕片156を作動ピン168
と当接すべく矢印Bと反対の向きへ回動付勢される。一
方、レバー170とブラケット150の間には、コイル
スプリング190が介在されている。コイルスプリング
190の一端部は、レバー170の一端片の張出部18
0に螺合した係止ビス192に係止され、コイルスプリ
ング190の他端部は、ブラケット150の側縁に屈曲
形成された係止片194に係止されている。コイルスプ
リング190によれば、レバー170は、張出部180
をストッパ片182と当接すべく矢印Dと反対の向きへ
回動付勢される。
【0045】図5に示すように、ネガキャリヤ24の底
面にはレバー170の一端片の先端部171と対応する
操作部196が形成され、ネガキャリヤ24を装着すべ
く矢印Cの向きに移動するとこれに伴い操作部196が
レバー170をコイルスプリング190、184の回動
付勢力に抗して矢印Dの向きへ回動押圧する。これによ
り、作動片164を介して、カバー本体152が焼付光
軸上の位置から矢印Bの向きにコイルスプリング184
の回動付勢力に抗して回動して焼付光軸上から退避位置
する(図6に示す)。ネガキャリヤ24が装着状態にあ
る間は、操作部196のレバー170の一端片の先端部
171への押圧が維持され、カバー本体152の焼付光
軸上からの退避位置が保持される。
【0046】ネガキャリヤ24を脱出させるために矢印
Cと反対の向きに移動すると、これに伴い、レバー17
0がコイルスプリング190の回動付勢力で、矢印Dの
向きと反対の向きに回動し、そして、カバー本体152
がコイルスプリング188の回動付勢力で矢印Bと反対
の向きに回動して焼付光軸上へ位置する(図4、図5の
状態を再び得る)。
【0047】また、ブラケット150は、貫通孔198
を備え、貫通孔198は、軸ピン160周りに円弧状と
された円弧部200を備える。一方、作動板202が、
レンズ系26と一体的に移動可能に設けられる。作動板
202は、これをレンズ系26と一体的に移動可能とす
るための取付片203を備えるとともに、円弧部200
の形状に対応した湾曲部204を備え、湾曲部204に
は、カバー本体152の腕片156の回動方向端縁15
7に対応する螺旋状の作動縁206が形成される。レン
ズ系26が焼付光軸上に位置するときは、湾曲部204
が貫通孔198内に入り込み、作動縁206は腕片15
6の回動方向端縁157と離間して、ネガキャリヤ24
の着脱操作に伴うカバー本体152の作動が可能であ
る。レンズ系26が焼付光軸上から脱出すべく図1で裏
側へ(図4で矢印Eの向きへ)移動すると、作動板20
2も同方向へ移動する。作動板202は貫通孔198か
ら出て作動縁206が腕片156の回動方向端縁157
と当接し、それを押圧して腕片156の回動方向端縁1
57との当接部位を変えることにより、カバー本体15
2を矢印Bの向きへ押圧回動する。カバー本体152の
腕片156には中間部に、上記回動方向端縁157と反
対側の回動方向端部(矢印Bの向き側の端部)に係止片
208が突出形成され、カバー本体152の回動に伴う
係止片208の回動軌跡上には、ケーシング16に係合
ストッパ210が設けられる。係合ストッパ210は先
端に屈曲部212を有する倒立L字型に形成され、上記
軸ピン160と平行な軸ピン213で支持されて軸ピン
213回りに回動自在とされ、軸ピン213の外周に嵌
合する捩じりコイルばね214(図4を参照)で、垂直
状態へ回動付勢されている。
【0048】カバー本体152が焼付光軸J上の位置か
ら矢印Bの向きに回動すると、係止片208が係合スト
ッパ210の屈曲部212と当接し、当接後、屈曲部2
12を押圧して係合ストッパ210を捩じりコイルばね
214の回動付勢力に抗して矢印Fの向きへ回動して傾
斜させ(傾斜状態を、図4、図7に鎖線で示す)、係止
片208が屈曲部210の下側に到ると、係合ストッパ
210が回動復帰して、屈曲部212が係止片208の
上側に位置し、カバー本体152の矢印Bと反対の向き
の回動が阻止されて、焼付光軸上からの退避位置へ保持
される(図7の状態)。
【0049】このときのカバー本体152の焼付光軸上
の位置からの回動角度は略90°に到り、ネガキャリヤ
24の装着によるカバー本体152の焼付光軸上からの
退避位置における回動角度より大きくされる。図7に示
すように、ミラー108を焼付光軸上に位置すべく保持
板110を格納板112から延出したときに、保持板1
10の延出先端部がカバー本体152と干渉しないよう
に、カバー本体152が焼付光軸上から十分に大きく退
避するのである。
【0050】なお、ネガキャリヤ24の脱出によってカ
バー本体152が焼付光軸上から退避位置(図6の位
置)した状態で、レンズ系26を矢印E(図4を参照)
の向きへ移動した場合には、レンズ系26と共に同方向
へ移動する作動板202によってカバー本体152が更
に押圧回動され、図7に示す退避位置を得ることができ
る。
【0051】上述したカバー本体152を作動する作動
手段によれば、ネガキャリヤ24が開口116から脱出
しても、プリズム102は開口116で露出せず、プリ
ズムが開口で露出することに起因して開口を通してプリ
ズムに埃が付き、あるいは、プリズムに手が触れて指紋
が付いたり傷が付いたりすることが防止される。
【0052】また、レンズ系26を焼付光軸J上から退
避位置して、レンズ系26を他のレンズ系と交換する場
合に、他のレンズ系が大型であるために、レンズ系のネ
ガキャリヤ装着部側にプリズムを設けることができなく
てミラー108によって焼付光を測光用として反射させ
る場合に、図7に示すように、ミラー108がカバー本
体152と干渉するようなことはない。
【0053】なお、上記カバー本体152はプリズム1
52の開口116側を覆うが、カバー本体152で覆わ
れるレンズ系としては、プリズムの入射側にレンズを設
けて、そのレンズがカバー本体で覆われるようにされる
レンズ系も可能である。また、カバー本体152で開口
116側が覆われるレンズ系としては、そのようなプリ
ズム付レンズ以外に、プリズムの無いもの等、ネガキャ
リヤ装着部に対向しておりネガキャリヤを脱出させたと
きにカバー本体152がなければ露出してしまうような
種々のレンズ系を含む。プリズムの入射側にレンズを設
けた場合や、プリズムが無いものである場合にも、プリ
ズムと同様に、ネガキャリヤ24が開口116から脱出
しても、レンズは開口116で露出せず、レンズが開口
で露出することに起因して開口を通してレンズに埃が付
き、あるいは、レンズに手が触れて指紋が付いたり傷が
付いたりすることが防止される。
【0054】次に、ミラー構造について図8乃至図11
に基づき詳説する。ミラー108を保持した保持板11
0を格納する格納板112は、図8に示すように、保持
板延出方向(矢印Gの向き)と同方向へ傾斜配置され、
図9に示すように、保持板延出方向と直交する斜め上方
から見て矩形とされる。格納板112の周縁は、保持板
延出側の端部の中央部を除いて(保持板110の通路と
なる)立上げられる。保持板格納側の端部の立上縁片2
50には端板252が対向して固着され、端板252に
は取付片254がボルト256止めされ、側部の立上側
片258には取付片260が一体に形成されている。格
納板112は、それら取付片254、260によって、
ケーシング16内にセンサの下方へ取り付けられる。
【0055】図9及び図10に示すように、格納板11
2には、保持板延出方向から見て左右両側にそれぞれ、
保持板延出方向を軸方向とする案内パイプ262がボル
ト263止めされて設けられる。案内パイプ262間に
は格納板112と平行に矩形の移動板(移動部材)26
4が設けられる。移動板264は、周縁が保持板延出側
の端部を除いて(保持板110の収容口となる)立ち上
げられてなる立上縁片266を備える。移動板264の
開放上部は、中央に矩形孔268を有する枠片270で
閉成され、枠片270には、案内パイプ262に向けて
突出して案内パイプ262の外周に嵌合する嵌合部27
2、274が設けられ、嵌合部272、274が案内パ
イプ262を摺動することにより、移動板264が格納
板の両端に渡り、保持板延出方向、保持板格納方向へ移
動自在とされる。
【0056】格納板112の一方の立上縁片258には
外側に、保持板格納側の部位に、駆動モータ276が設
けられ、駆動モータ276は、格納板112の保持板延
出側及び保持板格納側の両端部にそれぞれ位置するプー
リ278に掛け渡されたベルト280を案内パイプ26
2の軸方向に沿って走行駆動する。ベルト280と移動
板264とは連結片282で連結されて、ベルト280
は、この走行に伴い、移動板264を駆動する。
【0057】移動板264の内部には、保持板110の
基端部が収容される。図9に示すように、保持板110
は、延出方向へ長尺な矩形に形成され、周縁に立上縁片
284を備える。保持板110の延出先端部には、3片
のミラー押さえ片286が設けられ、押さえ片286の
基端部を保持板110にボルト288締めして、押さえ
片286の先端で、保持板110との間にミラー108
の縁部109を挟み込み、ミラー108を3点で保持す
る。
【0058】移動板264と保持板110の基端部との
間には、板ばね290が設けられる。図11に示すよう
に、板ばね290は、移動板264の枠片270と保持
板110の底111との間に位置し、保持板延出方向か
ら見て左右両側にそれぞれ設けられ、保持板延出方向に
長尺とされる。板ばね290の長手方向中央部は移動板
264の枠片270にボルト292で固着される固着部
294とされ、長手方向両端部は斜めに屈曲されて先端
が保持板110の底111に当接して底111を押圧す
る屈曲部296とされる。枠片270には、固着部29
4に嵌合して板ばね290の位置決めをなす突起271
が形成されている。
【0059】移動板264の保持板格納側の端部の立上
縁片266と、一方の側部の立上縁片266には、それ
ら立上縁片266と対向する保持板110の立上縁片2
84に向けて突出する突起298が形成され、突起29
8が保持板110の立上片284に当接して、移動板2
64に対する保持板110の格納方向の移動、延出方向
と直角の方向に沿った左右いずれか一方の移動を阻止す
る。移動板264に対する保持板110の延出方向の移
動、延出方向と直角の方向に沿った左右いずれか他方の
移動は、板ばね290が移動板264と保持板110と
の間に及ぼす押圧力で、阻止される。
【0060】板ばね290の各屈曲部296のそれぞれ
の先端に対応して、移動板264の底265には、セッ
トビス300が下側から螺合してセットビス300の先
端部が保持板110の底111外面に当接する。セット
ビス300の螺合長さが大きくなれば、板ばね290の
弾性力に抗して、保持板110は、この底111が移動
板264の底265と離れるように移動し、各セットビ
ス300の螺合長さを個々に調節すれば、保持板110
の姿勢を変えるべく保持板110を傾動させるてことが
できる。例えば、セットビス300のうちの保持板格納
側のセットビス300の螺合量を大きくし、保持板延出
側のセットビス300の螺合量を小さくすれば、保持板
110は、水平方向側へ傾斜し、逆に、セットビス30
0のうちの保持板格納側のセットビス300の螺合量を
小さくし、保持板延出側のセットビス300の螺合量を
大きくすれば、保持板110は垂直方向側へ傾斜する。
【0061】一方、保持板延出方向から見て左右いずれ
か一方のセットビス300の螺合量を大きくし、他方の
セットビス300の螺合量を小さくすれば、保持板11
0は他方側が下方に移動するように傾斜する。
【0062】保持板110の姿勢を変えることにより、
保持板110の先端部にあるミラー108の角度を調節
し、ミラー108で反射される測光がセンサ104に対
して適正な方向となるようにされる。すなわち、測光光
の測光光軸Lの方向が調節される。
【0063】なお、セットビス300は、板ばね290
の屈曲部296の先端に対応位置して設けられるほか
に、移動板264の保持板格納側の中央部にも別途、セ
ットビス302が設けられている。それら全てのセット
ビスを調節せずとも、セットビス302と、セットビス
300のうちの保持板延出側の2本のセットビス300
とを調節するだけで、保持板110の姿勢を可変するこ
とができる。すなわち、3点調節が可能となる。
【0064】また、保持板110が延出されてミラー1
08が焼付光軸上にあるときに、セットビス300、3
02を下方から調節操作することができるように、格納
板112の底113には、セットビス300、302に
対応する位置にそれぞれ操作孔304が形成されてい
る。
【0065】更に、駆動モータ276としては、パルス
モータが可能であり、駆動モータ276は、測光に基づ
き焼付条件を選定する場合に、正転し、移動板264を
駆動して保持板110を延出移動し、そして、保持板1
10が第1位置に達してミラー108が焼付光軸上に位
置したときには、駆動モータ276の駆動力でその第1
位置を保持するような制御が可能である。
【0066】印画紙34への焼付を行う場合には、駆動
モータ276は逆転し、保持板110を格納移動し、保
持板110が第2位置へ到ってミラー108が焼付光軸
上から退避位置すると、その第2位置で停止するように
なっている。
【0067】駆動モータ276、ベルト280、移動板
264は、保持板110を作動する作動手段を構成す
る。
【0068】図8に示すように、保持板110が第1位
置にある場合に、前記ネガキャリヤ24をケーシング1
6の開口116から脱出すべく矢印Cと反対の向きへ移
動すると、その脱出操作に伴い、駆動モータ276が停
止するようにされる。駆動モータが停止すると、保持板
110は第1位置での保持が解除されて、移動板264
を含めて、それら自重で格納移動することができるよう
になっている。すなわち、ネガキャリヤ24の脱出操作
に伴い保持板110を直ちに第2位置へ強制的に格納移
動する強制手段が設けられる。
【0069】なお、強制手段にあって、保持部材を第2
位置へ移動するのに、自重ではなく、あるいは、自重に
加えて別途、弾性手段等の付勢手段を設けておくことも
可能である。
【0070】保持板110を第1位置に保持するには、
駆動モータ276の駆動力ではなく、別途保持板110
を第1位置に保持する手段を設けてもよい。
【0071】ネガキャリヤ24を、再度、装着する場合
にはその装着操作に伴い、駆動モータ276を正転し
て、保持板110を第1位置へ延出移動するようにして
もよい。
【0072】上記強制手段によれば、ミラー208が焼
付軸上にあるか否かを意識することを要せずに、ミラー
108が焼付軸上にある場合にネガキャリヤ24を開口
116から脱出させたときにはミラー108が開口12
6で露出せず、プリズム102と同様に、ミラーが開口
で露出することに起因して開口を通してミラーに埃が付
き、あるいは、ミラーに手が触れて指紋が付いたり傷が
付いたりすることが防止される。
【0073】次に、上記実施例の作用を説明する。上記
構成によれば、ネガフィルム42の画像が、レンズ系2
6を通って印画紙34へ焼き付けられる。ネガフィルム
42が35mmフィルムであるような場合には、それに
対応するレンズ系26と一体的に設けられたプリズム1
02が、ネガフィルム42を通過した焼付光をそのまま
レンズ系26に照射するとともに焼付光の一部を測光用
としてセンサ104へ向けて照射する。
【0074】センサ104が測光光を受光することに基
づき、ネガフィルム42の濃度等が測定されて、濃度、
色補正をCCフィルター20にて行うことで焼付条件の
選定が可能となり、その後、シャッター28が所定時間
開いて印画紙34への焼付が行われる。
【0075】一方、ブローニーフィルムに対応すべく他
のレンズ系を使用する場合、ミラー108が、ネガフィ
ルム42を通過した焼付光をセンサ104に向けて反射
する。
【0076】センサ104は、プリズム102のときと
同様に、測光光を受光し、これに基づき焼付条件の選定
が可能となる。ミラー108は、その後、焼付光軸上か
ら退避して、ブローニーフィルムに対応するレンズ系が
装着される。
【0077】プリズム102による測光光の測光光軸K
と、ミラー108による測光光の測光光軸Lとの方向は
同じくされているが、光路長さは、プリズム102とミ
ラー108とでは異なる。そこで、ミラー108により
得られる測光光の光路長さを、センサ104にとって適
正な光路長さとしており、プリズム102の使用時に、
補正レンズ114が、光路長さを補正して、ミラー10
8の使用時と光路長さを同じくする。
【0078】補正レンズ114は、プリズム102に一
体的に設けられて、レンズ系26と共に着脱することが
でき、レンズ系とは別途に補正レンズを着脱する必要が
なく、また、補正レンズを移動調整する必要もない。
【0079】他のレンズ系は、測光光を得るのにミラー
を使用する場合に限らず、プリズムを使用するレンズ系
であってもよい。プリズムが異なることによって光路長
さが異なる場合には、それらレンズ系の両者に補正レン
ズを設けて、センサにとって適正な光路長さを同じくし
て得ることができる他、それらレンズ系の一方のプリズ
ムによって得られる測光光の光路長さを受光手段にとっ
て適正な光路長さとし、他方のレンズ系にプリズムを設
けて、光路長さを補正して、一方のレンズ系のプリズム
によって得られる測光光の光路長さと同じくすることが
できる。本発明は上記実施例に限定されるものではな
い。例えば、上記実施例では、プリンタプロセッサのプ
リンタ部12について説明したが、プリンタ部は、その
ようなものに限定されず、例えば、プリンタ部が独立し
て設けられているものでもよい。
【0080】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の測光系
構造では、レンズ系とは別途に補正レンズを着脱する必
要がなく、また、補正レンズを移動調整する必要もな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測光系構造の一実施例を適用したプリ
ンタプロセッサの概略図である。
【図2】ミラーの使用状態を示す図1の一部に対応する
図である。
【図3】カバー本体でレンズやプリズムをカバーした状
態を示す図1の一部に対応する図である。
【図4】レンズ系カバーを図1の紙面裏側から見た斜視
図である。
【図5】レンズ系カバーをカバー本体が焼付光軸上に位
置する状態で示す、図1の紙面表側から見た図である。
【図6】カバー本体がネガキャリヤの装着によって焼付
光軸上から退避位置する状態を示し、図5に対応する図
である。
【図7】カバー本体がレンズ系の移動によって焼付光軸
上から退避位置する状態を示し、図5に対応する図であ
る。
【図8】ミラー構造を縦断して示す図である。
【図9】ミラー構造を上方から見た図である。
【図10】ミラー構造を保持板格納側から見た図であ
る。
【図11】ミラー構造の要部を縦断して示す図である。
【符号の説明】
12 プリンタ部 26 レンズ系(第1レンズ系) 34 印画紙(感光材料) 42 ネガフィルム(写真フィルム) 102 プリズム(測光手段) 104 センサ(受光手段) 108 ミラー(測光手段) 114 光路補正レンズ J 焼付光軸 K、L 測光光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−337721(JP,A) 特開 平2−278248(JP,A) 特開 平2−151847(JP,A) 特開 平1−315729(JP,A) 特開 平6−35077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムの画像をレンズ系を通して
    感光材料へ焼き付けるプリンタ部において、レンズ系を
    他のレンズ系と交換可能に焼付光の焼付光軸上に対して
    着脱自在とする前記プリンタ部に用いられ、 各レンズ系に対応してそれぞれ設けられ、焼付光軸上に
    位置して写真フィルムを通過する焼付光からこれと異な
    る方向へ測光用の光を得、測光光の測光光軸はそれぞれ
    同じくされるとともに、少なくとも1つは、レンズ系と
    一体的に着脱自在とされて写真フィルムを通過する焼付
    光をそのまま照射するとともに焼付光の一部を測光用と
    して照射するプリズムで構成される測光手段と、 前記測光光軸上に設けられ、測光に基づき焼付条件を選
    定するために測光光を受光し、各測光手段に共通の受光
    手段と、 前記測光光軸上に位置し、前記プリズムと一体的に設け
    られてレンズ系と共に着脱自在とされ、測光光の光路長
    さを他の測光手段による測光光の光路長さと同じくする
    光路補正レンズと、 を備えたことを特徴とする測光系構造。
  2. 【請求項2】 写真フィルムの画像をレンズ系を通して
    感光材料へ焼き付けるプリンタ部において、レンズ系
    を、第1レンズ系と第2レンズ系とに交換可能に焼付光
    の焼付光軸上に対して着脱自在とする前記プリンタ部に
    用いられ、 前記第1レンズ系と一体的に着脱自在に設けられ、写真
    フィルムを通過する焼付光をそのまま照射するとともに
    焼付光の一部を測光用として照射するプリズムと、 前記第2レンズ系のために焼付光の焼付光軸上で写真フ
    ィルムと感光材料との間に位置して写真フィルムを通過
    する焼付光を測光用として反射し、その測光光の測光光
    軸をプリズムにより照射される測光光の測光光軸と同軸
    とするミラーと、 前記測光光軸上に設けられ、測光に基づき焼付条件を選
    定するために測光光を受光し、プリズムとミラーとに共
    通の受光手段と、 前記測光光軸上に位置し、プリズムと一体的に設けられ
    て第1レンズ系と共に着脱自在とされ、プリズムによる
    測光光の光路長さをミラーによる測光光の光路長さと同
    じくする光路補正レンズと、 を備えたことを特徴とする測光系構造。
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