JP3395738B2 - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP3395738B2
JP3395738B2 JP32172699A JP32172699A JP3395738B2 JP 3395738 B2 JP3395738 B2 JP 3395738B2 JP 32172699 A JP32172699 A JP 32172699A JP 32172699 A JP32172699 A JP 32172699A JP 3395738 B2 JP3395738 B2 JP 3395738B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用紙が収容される
用紙カセットを備える印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年の印刷装置は、各種
サイズの、さまざまな種類(紙質)の用紙上に印刷が行
えるように構成されている。また、用紙の種類に応じた
条件で印刷が行われる印刷装置、例えば、用紙自体の色
に応じて色補正が行われる印刷装置や、OHP用紙に印
刷させた場合、光が通りやすい色について色補正が行わ
れる印刷装置も知られている。
【0003】用紙の種類に応じた制御が行われる印刷装
置においては、どの用紙カセットにどのような用紙がセ
ットされているかを印刷装置内の制御部が把握していな
ければならない。また、ある印刷装置のユーザにとって
は、その印刷装置が用紙の種類に応じた制御が行われる
ものであるか否かに拘わらず、印刷装置の各用紙カセッ
トにどのような用紙がセットされているかを自身が利用
しているコンピュータを通じて認識できることが望まし
い。
【0004】このため、印刷装置の大部分は、装着され
ている各用紙カセット内にセットされている用紙のサイ
ズと種類とをユーザが設定できるように構成されてい
る。以下、そのような印刷装置の一例を、図9、10を
用いて説明する。
【0005】図9に示した従来の印刷装置70では、サ
イズ設定スイッチ81と開閉センサ83とが設けられた
用紙カセット71が用いられている。サイズ設定スイッ
チ81は、用紙カセット71内にセットした用紙のサイ
ズをユーザが設定するためのスイッチである。サイズ設
定スイッチ81としては、用紙カセット71内にどの用
紙サイズがセットされているかを示す文字列(“A4縦
等”)が印字されたダイヤル板81aを取り付けたロー
タリースイッチが用いられている。開閉センサ83は、
用紙カセット71が印刷装置本体に装着された状態にあ
るか否かを検出するためのセンサである。
【0006】サイズ設定スイッチ81及び開閉センサ8
3は、印刷装置70内に設けられている制御部(図示せ
ず)と電気的に接続されている。制御部は、各用紙カセ
ット71内の開閉センサ83の出力に基づき、各用紙カ
セット71の状態を判断する。そして、制御部は、ある
用紙カセット71が引き出された後に印刷装置本体に再
装着されたことを検出した際には、サイズ設定スイッチ
81の状態(ユーザによって設定された用紙サイズ)を
検出することにより、用紙カセット71内にセットされ
ている用紙のサイズを認識する。
【0007】また、印刷装置70内の制御部は、コント
ロールパネル72に対するユーザの操作を通じて、各用
紙カセット71にセットされている用紙の種類を認識す
る。具体的には、図10に示したように、コントロール
パネル72は、液晶パネル90とボタン91〜95等か
ら構成されている。ボタン91は、各種の情報の設定を
コントロールパネル72から行う際(パネル設定を行う
際)に、ユーザが押下すべきボタンである。
【0008】ボタン92は、設定する情報が含まれてい
るグループを選択するためのボタンである。ボタン93
は、ボタン92を用いて選択されたグループに属する情
報の中から、設定を行う情報を選択するためのボタンで
ある。ボタン94は、設定を行う情報の内容を、予め用
意された複数の情報の中から選択するためのボタンであ
る。ボタン95は、設定内容を、確定させるためのボタ
ンである。
【0009】すなわち、ユーザは、ある用紙カセット7
1にセットした用紙の種類を設定する際、ボタン91〜
93を操作することにより、コントロールパネル72
を、所望の用紙カセット71(用紙のセットを行った用
紙カセット71)に関する用紙種類の設定が行える状態
とする。その後、その用紙カセット71内にセットした
用紙の種類が液晶パネル90に表示されるまで、ボタン
94の押下を繰り返す。そして、用紙カセット71内に
セットした用紙の種類が液晶パネル90に表示された状
態でボタン95を押下することによって、設定内容を確
定させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、図9
に示した従来の印刷装置70は、ユーザが、用紙カセッ
ト71に用紙をセットした後、用紙サイズ設定スイッチ
81を操作して用紙のサイズを設定し、さらに、コント
ロールパネル72の操作により用紙の種類を設定しなけ
れば、用紙カセット71にセットした用紙のサイズ、種
類が制御部によって認識されないものとなっていた。
【0011】制御部が各用紙カセット71にセットされ
ている用紙のサイズ及び種類を正確に認識していない
と、用紙種類に応じた条件での印刷が行われない、所望
の用紙カセットから用紙が給紙されない、といった不都
合が生ずる。従って、用紙カセット71に用紙をセット
する際には、その用紙のサイズ、種類の設定が行われる
ことが望ましい。しかしながら、従来の印刷装置70
は、用紙のサイズ、種類の設定に、上記のような煩雑な
作業を必要とする装置であるため、ユーザが、サイズ、
種類の設定を全く行うことなく用紙のセット作業を終え
てしまうことがあった。また、用紙の種類の設定作業が
面倒であるため、あるいは、その操作手順が良くわから
ないために、ユーザが、用紙の種類の設定作業を省略し
て用紙のセット作業を終えてしまうこともあった。
【0012】また、印刷装置の中には、用紙の搬送系の
構造上、OHP、はがき等の特殊な用紙は、用紙カセッ
トではなく手差しトレイ等にセットする装置も存在して
いる。しかしながら、そのような従来の印刷装置におい
ても、用紙カセット内にOHP等をセットすること自体
は行えるようになっている。このため、OHP等、不適
当な種類の用紙を用紙カセットにセットしてしまい、そ
の結果として、印刷装置に紙詰まり等の問題が生ずるこ
とがあった。
【0013】そこで、本発明の課題は、煩雑な作業を行
うことなく、用紙の種類を設定できる印刷装置を提供す
ることにある。
【0014】また、本発明の他の課題は、用紙に関する
情報が確実に設定される印刷装置を提供することにあ
る。
【0015】さらに、本発明の他の課題は、用紙カセッ
トにセットできる用紙の仕様を簡単に認識できる印刷装
置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、印刷装置を以下のような構成のものと
する。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】本発明の第の態様の印刷装置は、印刷装
置本体に装着される用紙カセットと、用紙カセットに設
けられた状態保持手段であって、それぞれ、用紙の仕様
に関係する仕様情報に対応付けられているとともにその
仕様情報を視認可能に示す複数の第1種状態、及び、仕
様情報が設定されていないことに対応付けられていると
ともにその旨を視認可能に示す第2種状態のうちのいず
れかを選択的にとる状態保持手段と、状態保持手段の状
態を第2種状態に変更するための変更手段と、用紙カセ
ットが印刷装置本体から引き出されたことを検出するた
めの検出手段と、用紙カセットの印刷装置本体への装着
が物理的に行えない第1状態、及び、用紙カセットの印
刷装置本体への装着が行える第2状態のいずれかを形成
するための装着阻害機構と、用紙カセットが印刷装置本
体から引き出されたことが検出手段によって検出された
ときには、第1状態が形成されるように装着阻害機構を
制御するとともに変更手段を機能させ、状態保持手段の
状態がユーザによって複数の第1種状態のいずれかに変
更されたときには、第2状態が形成されるように装着阻
害機構を制御する制御手段とを備える。
【0021】すなわち、本発明の第の態様の印刷装置
は、用紙カセットに対する作業(用紙のセットと状態保
持手段に対する操作)のみで、用紙カセットにセットし
た用紙に関する仕様情報(例えば、用紙サイズや用紙種
類)の設定が完了する構成であって、仕様情報の設定
(状態保持手段に対する操作)を行わない限り、引き出
した用紙カセットを印刷装置本体に装着できない構成を
有する。従って、この印刷装置によれば、煩雑な作業を
行うことなく、仕様情報を設定できることになる。ま
た、仕様情報が確実に設定されることになる。
【0022】本発明の第の態様の印刷装置を実現する
に際しては、制御手段として、状態保持手段の状態がユ
ーザによって第2種状態に変更されたときには、第1状
態が形成されるように装着阻害機構を制御する手段を採
用することができる。このように印刷装置を構成してお
けば、仕様情報が設定されていない状態で用紙カセット
が印刷装置本体に戻されてしまうことを防止できること
になる。
【0023】また、本発明の第の態様の印刷装置を実
現するに際して、用紙カセットとは異なる給紙手段を付
加しておくとともに、状態保持手段として、複数の第1
種状態、第2種状態、及び、それぞれ、給紙手段にセッ
トすべき用紙に関する仕様情報に対応付けられていると
ともにその仕様情報を視認可能に示す1つ以上の第3種
状態のうちのいずれかを選択的にとる手段を採用するこ
ともできる。このように印刷装置を構成しておけば、用
紙カセットにセットできる用紙の種類並びに用紙カセッ
ト以外の給紙手段(他の用紙カセットや手差しトレイな
ど)にセットすべき用紙の仕様(種類やサイズ)を簡単
に認識できる印刷装置、換言すれば、誤った仕様の用紙
のセットが行われることが少ない印刷装置が得られるこ
とになる。
【0024】給紙手段を付加して印刷装置を構成する際
には、制御手段として、状態保持手段の状態がユーザに
よって第2種状態あるいは1つ以上の第3種状態のいず
れかに変更されたときに、第1状態が形成されるように
装着阻害機構を制御する手段を採用することができる。
このように印刷装置を構成しておけば、仕様情報が設定
されていない状態、或いは、給紙手段にセットすべき用
紙に関する仕様情報が設定されている状態(誤った仕様
の用紙が用紙カセットにセットされた状態)で用紙カセ
ットが印刷装置本体に戻されてしまうことを防止できる
ことになる。
【0025】なお、本発明の第の態様の印刷装置を実
現する際、装着阻害機構としては、第1状態を形成する
ときに用紙カセットから突出する部材を含む、用紙カセ
ット内に設けられた機構を用いることができる。
【0026】本発明の第の態様の印刷装置は、印刷装
置本体に装着される用紙カセットと、用紙カセットに設
けられた状態保持手段であって、それぞれ、用紙の仕様
に関係する仕様情報に対応付けられているとともにその
仕様情報を視認可能に示す複数の第1種状態、及び、仕
様情報が設定されていないことに対応付けられていると
ともにその旨を視認可能に示す第2種状態のうちのいず
れかを選択的にとる状態保持手段と、状態保持手段の状
態を第2種状態に変更するための変更手段と、用紙カセ
ットが印刷装置本体から引き出されているか否かを検出
するための検出手段と、各種の情報をユーザに通知する
ための通知手段と、検出手段の検出結果に基づき用紙カ
セットの状態を判別し、用紙カセットが印刷装置本体か
ら引き出されたときには、変更手段を機能させ、用紙カ
セットが印刷装置本体に装着されたときには、状態保持
手段の状態を検出し、検出した状態を表す情報を記憶す
るとともに、検出した状態が複数の第1種状態のいずれ
でもなかった場合には、仕様情報が設定されていない旨
を示す情報を通知手段を用いてユーザに通知する制御手
段とを備える、すなわち、本発明の第の態様の印刷装
置では、用紙カセットにセットした用紙に関する仕様情
報の設定(状態保持手段に対する操作)を行わずに用紙
カセットを印刷装置本体に戻した場合、仕様情報が設定
されていない旨を示す情報が印刷装置に備えられた通知
手段(例えば、表示装置やブザー)によってユーザに通
知される。すなわち、用紙のセットを行った者が仕様情
報を設定し忘れた場合、そのことがその者に通知され
る。従って、本印刷装置は、仕様情報が設定されていな
い状態で運用されることが極めて少ない装置として機能
することになる。
【0027】本発明の第の態様の印刷装置を実現する
に際しては、用紙カセットとは異なる給紙手段を付加し
ておくとともに、状態保持手段として、複数の第1種状
態、第2種状態、及び、それぞれ、給紙手段に収容すべ
き用紙に関する仕様情報に対応付けられているとともに
その仕様情報を視認可能に示す1つ以上の第3種状態の
うちのいずれかを選択的にとる手段を採用し、制御手段
として、検出した状態保持手段の状態が1つ以上の第3
種状態のいずれかであった場合には、仕様情報が設定さ
れていないことを表す情報を記憶する手段を採用するこ
とができる。
【0028】このように印刷装置を構成しておけば、用
紙カセットにセットできる用紙の仕様(種類やサイズ)
並びに用紙カセット以外の給紙手段(他の用紙カセット
や手差しトレイなど)にセットすべき用紙の仕様を簡単
に認識できる印刷装置、換言すれば、誤った仕様の用紙
のセットが行われることが少ない印刷装置が得られるこ
とになる。
【0029】また、本発明の第の態様の印刷装置を実
現するに際しては、制御手段として、所定の要求を受信
したときには、記憶している状態保持手段の状態を表す
情報に応じて、仕様情報或いは仕様情報が設定されてい
ない旨を示す情報を、その要求の送信元の機器に返送す
る手段を採用しておくことが望ましい。このような制御
手段を用いれば、印刷装置に接続された機器(例えば、
コンピュータ)で用紙カセットにセットされている用紙
の仕様等を確認できるので、適切に印刷装置を動作させ
ることができることになる。
【0030】本発明の第の態様の印刷装置は、印刷装
置本体に装着される用紙カセットと、用紙カセットとは
異なる給紙手段と、用紙カセットに設けられた状態保持
手段であって、用紙の仕様に関係する仕様情報に対応付
けられているとともにその仕様情報を視認可能に示す複
数の第1種状態、及び、給紙手段にセットすべき用紙に
関する仕様情報を第1種状態とは異なる形態で視認可能
に示す1つ以上の第3種状態のうちのいずれかを選択的
にとる状態保持手段と、状態保持手段の状態を検出する
ことにより、用紙カセットにセットされている用紙に関
する仕様情報を認識する仕様情報認識手段とを備える。
【0031】すなわち、本発明の第の態様の印刷装置
が備える用紙カセットは、内部にセット可能な用紙と、
給紙手段内にセット可能な用紙とをユーザが識別できる
複数の状態のいずれかをとる状態保持手段を備える。従
って、この印刷装置は、誤った仕様の用紙のセットが行
われることが少ない装置として機能することになる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0033】<第1実施形態>以下、図1乃至図3を用
いて、本発明の第1実施形態に係る印刷装置の構成、動
作を詳細に説明する。なお、図1は、第1実施形態に係
る印刷装置の外観図であり、図2は、印刷装置の構成を
示したブロック図である。また、図3は、印刷装置内に
形成される用紙情報テーブルの説明図である。
【0034】図1に示したように、第1実施形態に係る
印刷装置11は、コントロールパネル19を有する印刷
装置本体40と、印刷装置本体40に装着される複数の
用紙カセット41とから構成されている。印刷装置11
に用いられている各用紙カセット41には、サイズ設定
スイッチ51,種類設定スイッチ52,及び開閉センサ
53が設けられている。用紙カセット41内の各部の動
作については後述する。
【0035】図2に示したように、印刷装置11は、印
刷機構18とコントロールパネル19と制御部20とを
備える。印刷機構18は、用紙上への印刷を実際に行う
機構である。印刷機構18は、印刷エンジンと搬送機構
とを含み、搬送機構は、複数の用紙カセット41,いず
れかの用紙カセット41にセットされた用紙を印刷エン
ジンに供給する機構,印刷エンジンによって印刷がなさ
れた用紙を印刷装置11外に排出する機構を含む。コン
トロールパネル19は、ユーザと印刷装置11(制御部
20)との間のインタフェースである。コントロールパ
ネル19は、印刷装置11の動作条件を指定するための
幾つかのボタン、及び、印刷装置11の状態等を表示す
るための幾つかのLEDと液晶パネルから、構成されて
いる。
【0036】制御部20は、ネットワークインタフェー
ス部21、CPU22、記憶部24、メモリ制御部2
5、ROM26、及びインターフェース回路部27を備
える。コントロールパネル19は、インタフェース回路
部27に接続されている。印刷機構18内の印刷エンジ
ンは、メモリ制御部25に接続されており、搬送機構内
の電気的な回路(用紙カセット41内の素子、用紙搬送
用のドライブローラ等)は、インタフェース回路部27
に接続されている。
【0037】ネットワークインタフェース部21は、本
印刷装置11用のプリンタドライバがインストールされ
たホストコンピュータが出した各種の要求を受信する回
路である。本印刷装置11では、ネットワークインタフ
ェース部21として、セントロニクスケーブルとLAN
ケーブルによってホストコンピュータと接続されるもの
が用いられている。ROM26は、各種のプログラムコ
ード等が記憶されたメモリである。CPU22は、この
ROM26に記憶されたプログラムコードに従って、制
御部20内の各部を制御することにより印刷装置11内
の各部を統合的に制御する制御回路である。
【0038】記憶部24は、SDRAM、EEPROM
及びハードディスクドライブとからなる。記憶部24
は、ネットワークインタフェース部21によって受信さ
れた印刷要求や、当該印刷要求を処理するためにCPU
22が生成した印刷用イメージデータ等を記憶するため
に用いられる。また、記憶部24(EEPROM)は、
用紙情報テーブル31の記憶にも用いられている。用紙
情報テーブル31は、図3に示したように、印刷装置1
1が備える各用紙カセット41にセットされている用紙
の用紙サイズ並びに用紙種類を記憶するためのテーブル
である。この用紙情報テーブル31への情報設定手順に
ついては後述する。
【0039】メモリ制御部25は、CPU22の指示に
従って、ネットワークインタフェース部21から記憶部
24にデータを転送する処理や、記憶部24から印刷機
構18内の印刷エンジンにデータを転送する処理を行う
回路である。インタフェース回路部27は、コントロー
ルパネル19、印刷機構18内の搬送機構との間で情報
交換を行うための幾つかのインタフェース回路からな
る。CPU22は、このインタフェース回路部27を介
して、コントロールパネル19内の各ボタンの状態(押
下されているか否か)を認識し、コントロールパネル1
9内のLED、液晶パネルを制御する。また、CPU2
2は、インタフェース回路部27を介して、印刷エンジ
ンを除く印刷機構18内の各部の状態を検出し、検出結
果に応じた制御を行う。
【0040】以下、図1を用いて、用紙カセット41の
構成、制御部20によって実行される用紙カセット41
に関係する制御をさらに具体的に説明する。
【0041】用紙カセット41に設けられている開閉セ
ンサ53は、用紙カセット41が印刷装置本体40に装
着された状態(以下、閉状態とも表記する)にあるか、
印刷装置本体40から引き出された状態(以下、開状態
とも表記する)にあるかを検出するためのセンサであ
る。サイズ設定スイッチ51は、用紙カセット41内に
セットされている用紙のサイズ(A4縦,A3等)を設
定するためのスイッチである。種類設定スイッチ52
は、用紙カセット41内にセットされている用紙の種類
(普通紙、OHP用紙、ボンド紙等)を設定するための
スイッチである。本印刷装置11では、サイズ設定スイ
ッチ51として、従来のサイズ設定スイッチ81(図7
参照)と同じく、ロータリースイッチに“A4”、“B
5”等が印字されたダイヤル板を取り付けたものが用い
られている。また、種類設定スイッチ52としても、サ
イズ設定スイッチ51と同様に、ロータリースイッチに
ダイヤル板を取り付けたものが用いられている。ただ
し、種類設定スイッチ52のダイヤル板52aには、図
示してあるように、“普通紙”、“ボンド紙”、“色付
用紙”等、その用紙カセット41内にセットすることが
できる用紙種類を示す文字列だけが印字されている。
【0042】制御部20は、印刷要求等の受信を監視す
るとともに、開閉センサ53の出力の変化を監視してい
る。
【0043】印刷要求等を受信した際、制御部20は、
用紙情報テーブル31(図3参照)内の情報を参照する
ことによって各用紙カセット41にどのような用紙がセ
ットされているかを判別し、その判別結果に基づく制御
を行う。また、制御部20は、ホストコンピュータから
の所定の要求を受けた際には、用紙情報テーブル31の
内容等を含む、自装置の状態(動作環境)を示す情報を
当該ホストコンピュータに返送する。そして、当該情報
を受信したホストコンピュータでは、その情報を基に、
印刷装置11の各用紙カセット41にセットされている
用紙の用紙サイズ及び用紙種類が示されたダイアログボ
ックス(印刷装置のプロパティダイアログボックス)を
表示する処理が行われる。
【0044】用紙カセット41が、一旦、開状態とされ
た後に閉状態とされたことを検出したとき(開閉センサ
53がそのような出力変化をしたとき)、制御部20
は、サイズ設定スイッチ51及び種類設定スイッチ52
の状態(いずれの用紙サイズ/用紙種類に対応づけられ
た接点がオンとなっているか)を検出することによっ
て、その用紙カセット41にセットされている用紙の用
紙サイズ及び用紙種類を認識する。次いで、制御部20
は、認識結果を、用紙情報テーブル31内に記憶する。
そして、制御部20は、その後に受信されるホストコン
ピュータからの各種の要求に対しては、内容の更新を行
った用紙情報テーブル31を参照して各部を制御する。
【0045】以上、説明したように、第1実施形態に係
る印刷装置11は、用紙サイズを設定するためのサイズ
設定スイッチ51と用紙種類を設定するための種類設定
スイッチ52とが設けられた用紙カセット41を備えて
いる。また、印刷装置11(制御部20)は、それら2
つのスイッチの状態に基づき各用紙カセット41にセッ
トされている用紙のサイズ、種類を認識するように構成
されている。
【0046】従って、本印刷装置11のユーザは、用紙
カセット41内に用紙をセットした後、用紙カセット4
1内に設けられている2つのスイッチを操作するといっ
た簡単な作業を行うだけで、用紙に関する全ての情報の
設定を終えることができる。そして、そのような作業で
用紙に関する情報設定が完了するが故に、本印刷装置1
1は、用紙種類等が設定されていないことに起因する各
種の問題が発生することが少ない状態で運用できること
になる。
【0047】<第2実施形態>以下、図4乃至図6を用
いて、本発明の第2実施形態に係る印刷装置の構成、動
作を詳細に説明する。これらの図のうち、図4は、第2
実施形態に係る印刷装置の外観図であり、図5は、第2
実施形態に係る印刷装置の、用紙カセットを中心とした
部分の構成を示したブロック図である。また、図6は、
印刷装置が備える制御部の動作手順を示した流れ図であ
る。
【0048】図4に示したように、本発明の第2実施形
態に係る印刷装置12は、手差しトレイ45を有する印
刷装置本体44と、印刷装置本体44に装着される複数
の用紙カセット42とから構成されている。印刷装置1
2は、印刷装置11と同様のハードウェア構成を有する
装置であるが、OHP用紙及びはがきは、用紙カセット
42ではなく、手差しトレイ45にセットして使用する
装置となっている。また、印刷装置12は、サイズ設定
スイッチ61,種類設定スイッチ62,開閉センサ6
3,及び装着阻害機構64が設けられた用紙カセット4
2が用いられた装置となっている。
【0049】サイズ設定スイッチ61は、第1実施形態
に係る用紙カセット41内に設けられているサイズ設定
スイッチ51と同じものである。すなわち、サイズ設定
スイッチ61は、図5に示してあるように、ロータリー
スイッチ61bと、その回転軸に取り付けられたダイヤ
ル板61aとから構成されている。開閉センサ63も、
第1実施形態に係る用紙カセット41内に設けられてい
る開閉センサ53と同じものである。サイズ設定スイッ
チ61と開閉センサ63は、印刷装置12内に設けられ
ている制御部30と電気的に接続されている。
【0050】種類設定スイッチ62は、第1実施形態の
種類設定スイッチ52と同様に、用紙種類を設定するた
めのスイッチである。ただし、種類設定スイッチ62
は、図5に示してあるように、ロータリエンコーダが付
けられたモータ62bと、モータ62bの回転軸に取り
付けられた円盤状のダイヤル板62aとから構成されて
いる。そして、種類設定スイッチ62(モータ62b及
びロータリエンコーダ)は、制御部30と接続されてい
る。すなわち、種類設定スイッチ62は、モータ62b
の回転角の制御と、ロータリエンコーダの出力の検出と
を、制御部30が行えるスイッチとなっている。
【0051】図4に示してあるように、ダイヤル板62
aの、ユーザから見える側の面には、同心円状に、か
つ、等間隔に、用紙種類を示す文字列(“普通紙”、
“OHP”等)と、用紙種類が設定されていないこと示
す文字列“未設定”とが印字されている。また、用紙種
類を示す文字列のうち、用紙カセット42にセットすべ
きでない“OHP”、“はがき”は、他の文字列とは異
なる形態でダイヤル板62aに印字されている。すなわ
ち、ダイヤル板62aには、用紙カセット42内にセッ
トしても良い種類の用紙と、用紙カセット42内にセッ
トすべきでなく手差しトレイ45にセットすべき種類の
用紙とが判別できる形態で、用紙種類を表す文字列が印
字されている。なお、本装置では、前者の用紙種類が黒
色で、後者の用紙種類が赤色で印字されたダイヤル板6
2aが用いられている。
【0052】装着阻害機構64は、図5に模式的に示し
てあるように、棒状のストッパ65を有する機構であ
る。装着阻害機構64は、制御部30の制御下、ストッ
パ65の一端が用紙カセット42の一側壁から突出した
状態と、ストッパ65が用紙カセット42内に収められ
た状態のいずれかを形成する。
【0053】そして、制御部30は、用紙カセット42
に関して図6に示した手順の制御を行うように構成され
ている。なお、図6に示した制御は、印刷要求等に対す
る制御と並列的に行われるものである。
【0054】図示してあるように、制御部30は、各用
紙カセット42の開閉センサ63の出力を基に、各用紙
カセット42が引き出される(用紙カセット42の状態
が閉状態から開状態に変化する)のを監視している(ス
テップS101)。そして、ある用紙カセット42が引
き出されたことを検出した際(ステップS101;YE
S)、制御部30は、その用紙カセット42内の装着阻
害機構64を制御することにより、ストッパ65を当該
用紙カセット42から突出させる(ステップS10
2)。また、制御部30は、種類設定スイッチ62の状
態を“未設定”状態に変更する(ステップS103)。
すなわち、制御部30は、モータ62bを制御すること
により、“未設定”という文字列が上方に位置するよう
にダイヤル板62aを回転させる。
【0055】その後、制御部30は、種類設定スイッチ
62の状態を検出することによって、有意な用紙種類の
設定がユーザにより行われたか否かを判断する(ステッ
プS104)。ここで、有意な用紙種類とは、“未設
定”、“OHP”、“はがき”を除く用紙種類(用紙カ
セット42内にセットして良い用紙種類)のことであ
る。
【0056】種類設定スイッチ62に有意な用紙種類が
設定されていなかった場合(ステップS104;N
O)、制御部30は、ストッパ65が用紙カセット42
内にセットされているときには、装着阻害機構64を制
御することにより、ストッパ65を用紙カセット42か
ら突出させる(ステップS106)。その後、制御部3
0は、開閉センサ63の出力に基づき、用紙カセット4
2が印刷装置本体44に装着されているか否か(用紙カ
セット42の状態が閉状態であるか否か)を判断する
(ステップS107)。そして、用紙カセット42が印
刷装置本体44に装着されていなかった場合(ステップ
S107;NO)、制御部30は、ステップS104に
戻る。すなわち、制御部20は、種類設定スイッチ62
の状態を検出し、その検出結果に基づき有意な用紙種類
が設定されたか否かを判断する。
【0057】種類設定スイッチ62に有意な用紙種類が
設定されていた場合(ステップS104;YES)、制
御部30は、ストッパ65が用紙カセット42内に引き
込まれるように装着阻害機構64を制御する(ステップ
S105)。その後、制御部30は、ステップS107
に進み、用紙カセット42が印刷装置本体44に装着さ
れているか否かを判断する。
【0058】制御部30は、このような制御を繰り返
し、用紙カセット42が印刷装置本体44に装着された
ことを検出したときに(ステップS107;YES)、
サイズ設定スイッチ61に設定されている用紙サイズ、
種類設定スイッチ62に設定されている用紙種類を検出
し、検出した設定内容を、処理を行っていた用紙カセッ
ト42に対応付けて用紙情報テーブルに登録する(ステ
ップS108)。このステップS108で登録が行われ
る用紙情報テーブルは、図3を用いて説明したものと同
じものである。その後、制御部30は、ステップS10
1に戻り、いずれかの用紙カセット42が引き出される
のを待機する。
【0059】このように、第2実施形態に係る印刷装置
12は、用紙サイズを設定するためのサイズ設定スイッ
チ61と用紙種類を設定するための種類設定スイッチ6
2とが設けられた用紙カセット42を備えており、制御
部30は、それらのスイッチの状態に基づき用紙カセッ
ト42にセットされている用紙のサイズ、種類を認識す
る。従って、印刷装置12のユーザは、用紙カセット4
2へ用紙をセットした後、用紙カセット42内に設けら
れている2つのスイッチを操作するといった簡単な作業
を行うだけで、用紙に関する全ての情報の設定を終える
ことができる。
【0060】また、本印刷装置12では、ユーザがある
用紙カセット42を引き出した際、その用紙カセット4
2内の種類設定スイッチ62の状態が“未設定”を示す
状態に変更されるとともに、用紙カセット42が印刷装
置本体44に装着できない状態(ストッパ65が用紙カ
セット42から突出した状態)が形成される。そして、
その用紙カセット42にセット可能な用紙種類が種類設
定スイッチ62に設定されたときに、ストッパ65が用
紙カセット42内に収められて、用紙カセット42が印
刷装置本体44に装着可能な状態となる。すなわち、印
刷装置12は、適切な用紙種類を設定しなければ、用紙
カセット42を元に戻せない装置となっている。このた
め、本印刷装置11を用いれば、用紙に関する情報が正
確に更新されていないために生ずる各種の問題が発生す
るのをより確実に防止できることになる。
【0061】また、種類設定スイッチ62のダイヤル板
62aには、用紙カセット42内にセットしても良い種
類の用紙と、他の給紙装置(本実施形態では、手差しト
レイ45)にセットすべき種類の用紙とが判別できる情
報が印字されている。このため、本印刷装置12のユー
ザは、自身が用いようとしている用紙を、引き出した用
紙カセット42にセットしても良いか否か(その用紙を
セットすべき給紙装置が他にあるか否か)を把握できる
ことになる。
【0062】<第3実施形態>第3実施形態に係る印刷
装置のハードウェア構成は、第2実施形態の印刷装置1
2と類似したものとなっている。このため、以下では、
印刷装置12との違いを中心に、第3実施形態に係る印
刷装置の構成、動作を説明することにする。
【0063】図7に、第3実施形態に係る印刷装置13
の外観図を示す。図示したように、印刷装置13は、手
差しトレイ45を有する印刷装置本体44と、印刷装置
本体44に装着される複数の用紙カセット43とから構
成されている。印刷装置13は、第2実施形態に係る印
刷装置12と同様に、OHP用紙及びはがきは、用紙カ
セット42ではなく、手差しトレイ45にセットして使
用する装置となっている。また、印刷装置13は、サイ
ズ設定スイッチ61,種類設定スイッチ62,及び開閉
センサ63が設けられた用紙カセット43が用いられた
装置となっている。
【0064】用紙カセット43内に設けられているサイ
ズ設定スイッチ61,種類設定スイッチ62,及び開閉
センサ63は、第2実施形態における用紙カセット42
内に設けられているものと同じものである。すなわち、
用紙カセット43は、用紙カセット42から装着阻害機
構64を取り除いたものとなっている。
【0065】そして、印刷装置13内に設けられている
図示せぬ制御部は、用紙カセット43に関して図8に示
した手順の制御を行うように構成されている。
【0066】すなわち、印刷装置13内の制御部は、各
用紙カセット43の開閉センサ63の出力を基に、各用
紙カセット43が引き出される(用紙カセット43の状
態が閉状態から開状態に変化する)のを監視している
(ステップS201)。そして、ある用紙カセット43
が引き出されたことを検出した際(ステップS201;
YES)、制御部32は、種類設定スイッチ62の状態
を“未設定”状態に変更する(ステップS202)。
【0067】その後、制御部30は、開閉センサ63の
出力に基づき、用紙カセット43が印刷装置本体44に
装着されるのを待機する(ステップS203)。用紙カ
セット43が印刷装置本体44に装着されたことを検出
した際(ステップS203;YES)、制御部32は、
サイズ設定スイッチ61及び種類設定スイッチ62の状
態を検出することにより、各スイッチの設定内容を認識
する(ステップS204)。そして、種類設定スイッチ
62の設定内容が有意な用紙種類(用紙カセット43内
にセットして良い用紙種類)を示すものであるか否かを
判断する(ステップS205)。
【0068】有意な用紙種類が設定されていた場合(ス
テップS205;YES)、制御部32は、ステップS
204で認識した設定内容を、引き出されていた用紙カ
セット43に関する用紙サイズ、用紙種類として用紙情
報テーブルに登録する(ステップS207)。このステ
ップS207において設定内容の登録が行われる用紙情
報テーブルは、第1、第2実施形態に係る印刷装置で使
用されているもの(図3参照)と同じ構成のものであ
る。その後、制御部は、ステップS201に戻る。
【0069】一方、種類設定スイッチ62に有意な用紙
種類が設定されていなかった場合(ステップS205;
NO)、すなわち、“OHP”、“はがき”、“未設
定”のいずれかが設定されていた場合、制御部は、コン
トロールパネル19内の表示パネルに、その旨を示す警
告メッセージを表示する(ステップS206)。その
後、制御部は、ステップS207を実行し、ステップS
201に戻る。なお、ステップS206の実行後に実行
されるステップS207では、用紙種類が未設定である
ことを示す情報が、引き出されていた用紙カセット43
に関する用紙種類とされる。
【0070】すなわち、ステップS207においては、
種類設定スイッチ62の設定内容が“OHP”、“はが
き”、“未設定”のいずれかであったときには、用紙種
類が未設定であることを示す情報が用紙情報テーブルに
登録され、種類設定スイッチ62の設定内容が用紙カセ
ット43にセット可能な用紙種類であったときには、そ
の設定内容が用紙情報テーブルに登録される。
【0071】また、制御部は、自装置用のプリンタドラ
イバがインストールされたホストコンピュータからの所
定の要求を受信した際(ホストコンピュータのプリンタ
ドライバが所定の要求を出した際)には、用紙情報テー
ブルの内容を含む情報を返送する。そして、当該情報を
受信したホストコンピュータでは、その情報を基に、印
刷装置13の各用紙カセット43にセットされている用
紙の用紙サイズ及び用紙種類(あるいは用紙種類が設定
されていないこと)が示されたダイアログボックス(印
刷装置のプロパティダイアログボックス)が表示され
る。
【0072】以上、説明したように、第3実施形態に係
る印刷装置13は、用紙サイズを設定するためのサイズ
設定スイッチ61と用紙種類を設定するための種類設定
スイッチ62とが設けられた用紙カセット43を備えて
いる。また、印刷装置13内の制御部は、それらのスイ
ッチの状態に基づき用紙カセット43にセットされてい
る用紙のサイズ、種類を認識する。従って、印刷装置1
3のユーザは、用紙カセット43へ用紙をセットした
後、用紙カセット43内に設けられている2つのスイッ
チを操作するといった簡単な作業を行うだけで、用紙に
関する全ての情報の設定を終えることができる。
【0073】さらに、印刷装置13では、ユーザがある
用紙カセット43を引き出した際、その用紙カセット4
3内の種類設定スイッチ62の状態が“未設定”を示す
状態に変更される。そして、用紙カセット43が、種類
設定スイッチ62に適切な用紙種類が設定されることな
く印刷装置本体44に装着された場合には、印刷装置1
3のコントロールパネル19に警告メッセージが表示さ
れる。すなわち、用紙種類の設定をし忘れた者にその旨
が通知される。このため、本印刷装置13を用いれば、
用紙カセット43に用紙のセットを行った者に、用紙種
類の設定を行わせることができる。
【0074】また、用紙種類が未設定のままとされてい
た場合、印刷装置13のユーザは、そのことを、自身が
使用しているホストコンピュータのディスプレイで認識
できる。このため、用紙種類が未設定の用紙カセット4
3以外の用紙カセット43を利用するといった対処や、
印刷装置13の設置場所まで出向き、用紙種類を設定す
るといった対処を行うことができる。
【0075】また、種類設定スイッチ62のダイヤル板
62aには、用紙カセット43内にセットしても良い種
類の用紙と、他の給紙装置(本実施形態では、手差しト
レイ45)にセットすべき種類の用紙とが判別できる情
報が印字されている。このため、本印刷装置13のユー
ザは、自身が用いようとしている用紙が、引き出した用
紙カセット43にセットしても良いものであるか否か
(その用紙をセットすべき給紙装置が他にあるか否か)
を即座に把握できることになる。
【0076】<変形形態>各実施形態に係る印刷装置1
1〜13は、各種の変形を行うことができる。例えば、
サイズ設定スイッチ51、61、種類設定スイッチ5
2、62として、回転式抵抗器等を利用したスイッチ
や、液晶パネルと幾つかのボタンとからなるスイッチを
用いることができる。
【0077】また、ステップS104で“NO”側への
分岐が行われる際、ステップS106が実行されずに、
ステップS107が実行されるように印刷装置12を変
形することもできる。このように変形した場合、種類設
定スイッチ62に有意な用紙種類が一旦設定されれば、
その後、種類設定スイッチ62の設定内容が“未設定”
に変更されても(正しい用紙種類が設定されていなくて
も)、用紙カセット42を印刷装置本体44に装着でき
ることになる。しかしながら、種類設定スイッチ62に
何らかの設定を行わなければ、用紙カセット42を印刷
装置本体44に戻せないことには変わりがないので、ス
テップS106が実行されないように印刷装置12を構
成しても同様の効果がえられることになる。
【0078】また、サイズ設定スイッチ61に対して、
種類設定スイッチ62と同様の制御が行われるように、
印刷装置12を構成しても良い。すなわち、サイズ設定
スイッチ61としても、制御部30によってその状態が
制御可能なものを用いておき、サイズ設定スイッチ6
1、種類設定スイッチ62の双方に有意な設定が行われ
たときに、ストッパ65が引き込まれるように印刷装置
12を構成しても良い。さらに、サイズ設定スイッチ6
1に対してのみ、種類設定スイッチ62と同様の制御が
行われるように印刷装置12を構成しても良く、同様の
変形を印刷装置13対して行っても良い。
【0079】また、印刷装置12は、用紙カセット42
内に装着阻害機構64が設けられた装置であったが、装
着阻害機構64相当の機構を印刷装置本体44側に設け
てもよい。印刷装置11〜13における開閉センサ5
3、63についても、同様に、印刷装置本体40、44
側に設けることができる。
【0080】また、印刷装置13は、用紙種類の適切な
設定が行われなかった場合、コントロールパネル19に
警告メッセージが表示される装置であったが、音声やブ
ザーで、用紙種類が設定されていないことを示す警告が
出されるように装置を構成しても良い。
【0081】また、用紙カセットが所定サイズの用紙だ
けをセットするものであった場合には、用紙カセットと
して、サイズ設定スイッチを有さないものを用いて、各
実施形態相当の印刷装置を構成することができる。ま
た、各実施形態に係る印刷装置は、ホストコンピュータ
とケーブルによって接続されて使用される装置であった
が、赤外線通信等、ケーブルを必要としない通信手段に
よってホストコンピュータとの間の通信(情報交換)が
行われるように各印刷装置を構成しても良いことは当然
である。また、各実施形態に係る印刷装置を、スキャナ
装置やカメラ装置等のイメージデータを生成する装置、
或いは、イメージデータが記録された装置からイメージ
データの入力を受けて動作する装置としても良い。すな
わち、各実施形態で用いられている技術は、用紙カセッ
トにセットされた用紙上に印刷を行う全ての装置に適用
可能な技術であるので、上記技術を用いて、例えば、F
AXや複写機等を実現することもできる。
【0082】
【発明の効果】本発明の各態様によれば、煩雑な作業を
行うことなく、用紙に関する情報を設定できる印刷装置
を得ることができる。また、本発明の第の態様によれ
ば、用紙に関する情報が確実に設定される印刷装置を得
ることができる。また、本発明の第の態様によれば、
用紙に関する情報を設定し忘れることがない印刷装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷装置の外観図
である。
【図2】第1実施形態に係る印刷装置の構成を示したブ
ロック図である。
【図3】第1実施形態に係る印刷装置が有する用紙情報
テーブルの説明図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係る印刷装置の外観図
である。
【図5】第2実施形態に係る印刷装置の、用紙カセット
に関係する部分の構成を示したブロック図である。
【図6】第2実施形態に係る印刷装置が備える制御部
の、用紙カセットに関連する制御手順を示した流れ図で
ある。
【図7】本発明の第3実施形態に係る印刷装置の外観図
である。
【図8】第3実施形態に係る印刷装置が備える制御部
の、用紙カセットに関連する制御手順を示した流れ図で
ある。
【図9】従来の印刷装置の外観図である。
【図10】従来の印刷装置における用紙種類の設定手順
を説明するための図である。
【符号の説明】
11、12、13 印刷装置 18 印刷機構 19 コントロールパネル 20 制御部 21 ネットワークインタフェース部 22 CPU 24 記憶部 25 メモリ制御部 26 ROM 27 インターフェース回路部 31 用紙情報テーブル 40、44 印刷装置本体 41、42 用紙カセット 45 手差しトレイ 51、61 サイズ設定スイッチ 52、62 用紙設定スイッチ 53、63 開閉センサ 64 装着阻害機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−290621(JP,A) 特開 平11−255358(JP,A) 特開 平9−240845(JP,A) 特開 平11−95617(JP,A) 特開 平4−189228(JP,A) 特開 平11−349150(JP,A)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷装置本体に装着される用紙カセット
    と、 前記用紙カセットに設けられた状態保持手段であって、
    それぞれ、用紙の仕様に関係する仕様情報に対応付けら
    れているとともにその仕様情報を視認可能に示す複数の
    第1種状態、及び、仕様情報が設定されていないことに
    対応付けられているとともにその旨を視認可能に示す第
    2種状態のうちのいずれかを選択的にとる状態保持手段
    と、 前記状態保持手段の状態を前記第2種状態に変更するた
    めの変更手段と、 前記用紙カセットが前記印刷装置本体から引き出された
    ことを検出するための検出手段と、 前記用紙カセットの前記印刷装置本体への装着が物理的
    に行えない第1状態、及び、前記用紙カセットの前記印
    刷装置本体への装着が行える第2状態のいずれかを形成
    するための装着阻害機構と、 前記用紙カセットが前記印刷装置本体から引き出された
    ことが前記検出手段によって検出されたときには、前記
    第1状態が形成されるように前記装着阻害機構を制御す
    るとともに前記変更手段を機能させ、前記状態保持手段
    の状態がユーザによって前記複数の第1種状態のいずれ
    かに変更されたときには、前記第2状態が形成されるよ
    うに前記装着阻害機構を制御する制御手段とを備えるこ
    とを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記状態保持手段の状
    態がユーザによって前記第2種状態に変更されたときに
    は、前記第1状態が形成されるように前記装着阻害機構
    を制御することを特徴とする請求項記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記用紙カセットとは異なる給紙手段
    を、さらに備え、 前記状態保持手段は、前記複数の第1種状態、前記第2
    種状態、及び、それぞれ、前記給紙手段に収容すべき用
    紙に関する仕様情報に対応付けられているとともにその
    仕様情報を視認可能に示す1つ以上の第3種状態のうち
    のいずれかを選択的にとることを特徴とする請求項
    載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記状態保持手段の状
    態がユーザによって前記第2種状態あるいは前記1つ以
    上の第3種状態のいずれかに変更されたときには、前記
    第1状態が形成されるように前記装着阻害機構を制御す
    ることを特徴とする請求項記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記装着阻害機構は、第1状態を形成す
    るときに前記用紙カセットから突出する部材を含む機構
    であり、前記用紙カセット内に設けられていることを特
    徴とする請求項乃至請求項のいずれかに記載の印刷
    装置。
  6. 【請求項6】 印刷装置本体に装着される用紙カセット
    と、 前記用紙カセットに設けられた状態保持手段であって、
    それぞれ、用紙の仕様に関係する仕様情報に対応付けら
    れているとともにその仕様情報を視認可能に示す複数の
    第1種状態、及び、仕様情報が設定されていないことに
    対応付けられているとともにその旨を視認可能に示す第
    2種状態のうちのいずれかを選択的にとる状態保持手段
    と、 前記状態保持手段の状態を前記第2種状態に変更するた
    めの変更手段と、 前記用紙カセットが前記印刷装置本体から引き出されて
    いるか否かを検出するための検出手段と、 各種の情報をユーザに通知するための通知手段と、 前記検出手段の検出結果に基づき前記用紙カセットの状
    態を判別し、前記用紙カセットが前記印刷装置本体から
    引き出されたときには、前記変更手段を機能させ、前記
    用紙カセットが前記印刷装置本体に装着されたときに
    は、前記状態保持手段の状態を検出し、検出した状態を
    表す情報を記憶するとともに、検出した状態が前記複数
    の第1種状態のいずれでもなかった場合には、仕様情報
    が設定されていない旨を示す情報を前記通知手段を用い
    てユーザに通知する制御手段とを備えることを特徴とす
    る印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記用紙カセットとは異なる給紙手段
    を、さらに備え、 前記状態保持手段は、前記複数の第1種状態、前記第2
    種状態、及び、それぞれ、前記給紙手段に収容すべき用
    紙に関する仕様情報に対応付けられているとともにその
    仕様情報を視認可能に示す1つ以上の第3種状態のうち
    のいずれかを選択的にとり、 前記制御手段は、検出した前記状態保持手段の状態が前
    記1つ以上の第3種状態のいずれかであった場合には、
    仕様情報が設定されていないことを表す情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、所定の要求を受信した
    ときには、記憶している前記状態保持手段の状態を表す
    情報に応じて、仕様情報或いは仕様情報が設定されてい
    ない旨を示す情報を、その要求の送信元の機器に返送す
    ることを特徴とする請求項または請求項記載の印刷
    装置。
  9. 【請求項9】 印刷装置本体に装着される用紙カセット
    と、 前記用紙カセットとは異なる給紙手段と、 前記用紙カセットに設けられた状態保持手段であって、
    用紙の仕様に関係する仕様情報に対応付けられていると
    ともにその仕様情報を視認可能に示す複数の第1種状
    態、及び、前記給紙手段に収容すべき用紙に関する仕様
    情報を前記第1種状態とは異なる形態で視認可能に示す
    1つ以上の第3種状態のうちのいずれかを選択的にとる
    状態保持手段と、 前記状態保持手段の状態を検出することにより、前記用
    紙カセットに収容されている用紙に関する仕様情報を認
    識する仕様情報認識手段とを備えることを特徴とする印
    刷装置。
  10. 【請求項10】 前記仕様情報が、用紙の種類又は用紙
    のサイズを示す情報であることを特徴とする請求項9記
    載の印刷装置。
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