JP3394334B2 - レーザ加熱による厚板切断装置 - Google Patents

レーザ加熱による厚板切断装置

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JP3394334B2
JP3394334B2 JP22493794A JP22493794A JP3394334B2 JP 3394334 B2 JP3394334 B2 JP 3394334B2 JP 22493794 A JP22493794 A JP 22493794A JP 22493794 A JP22493794 A JP 22493794A JP 3394334 B2 JP3394334 B2 JP 3394334B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、厚板のワークに穿孔
あるいは切断加工を行う際に、レーザビームをワークに
照射し加熱を与え、この加熱部分に可燃性ガスを与えて
穿孔あるいは切断加工を行うようにしたレーザ加熱によ
る厚板切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、厚板のワークに切断加工を行う切
断手段としては、高出力レーザによる切断、ガス切断
(熔断)あるいはプラズマ切断が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の高出力レーザによる切断では5KW級以上のレーザ
発振器が必要で高コストがかかってしまうと共に効率よ
い切断が出来ない。また、従来のガス切断、プラズマ切
断では切断面の厚さ方向の直角度が得にくいという問題
がある。
【0004】この発明の目的は、比較的低出力な2KW
級以下のレーザ発振器を用いて例えば厚板20mm以上
のワークを効率よく切断すると共に、厚板の切断加工に
おいて、直線と円弧を組合せた輪郭形状の切断加工を実
現し、しかも厚さ方向の直角度を得るようにしたレーザ
加熱による厚板切断装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前述のごとき従
来の問題に鑑みてなされたもので、請求項1に係る発明
は、XY方向に相対的に移動自在のワークの上面に対し
て垂直方向から可燃性ガスを噴射する切断用ガスノズル
と、前記切断用ガスノズルから前記ワークへ可燃性ガス
が噴射される部分を加熱すべく前記ワークへレーザビー
ムを照射するレーザ照射ヘッドとを備えてなるレーザ加
熱による厚板切断装置において、前記レーザ照射ヘッド
から前記ワークへレーザビームが照射された部分は加工
進行方向に長い長円形状であり、前記切断用ガスノズル
から前記ワークへ噴射される可燃性ガスの噴射箇所は前
記レーザビームが照射された前記長円形状内であり、か
つ当該長円形状部分の中央部である
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
厚板切断装置において、前記レーザ照射ヘッドに備えた
レーザ噴出口近傍に、溶融金属の付着あるいは進入を防
ぐためのエアカーテンを形成するエアカーテンノズルを
備えた構成である
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。
【0039】図1にはレーザ加熱による厚板切断装置の
第1実施例が示されている。図1においてレーザ加熱に
よる厚板切断装置1は、例えばX軸方向(図1において
左右方向)およびY軸方向(図1において紙面に対して
直交する方向)へ移動自在な図示省略のワークテーブル
上に載置されたワークWとこのワークWの上方に固定さ
れた加工ヘッド部3とを備えている。ワークWと加工ヘ
ッド部3とは相対的に移動すればよいのでワークWを固
定し、加工ヘッド部3をX軸,Y軸方向へ移動せしめる
ようにしてもよいものである。
【0040】この加工ヘッド部3は図示省略のZ軸駆動
モータによってZ軸方向(図1において上下方向)へ移
動自在なZ軸5の下部に設けられている。このZ軸5に
はギヤ7が嵌合されており、このギヤ7には別のギヤ9
が噛合されている。このギヤ9はC軸駆動モータ11の
出力軸13に嵌着されている。
【0041】上記構成により、C軸駆動モータ11を駆
動せしめると、出力軸13を介してギヤ9が回転され
る。このギヤ9の回転によりギヤ7を介してZ軸5がZ
軸5を中心にしてC軸方向(Z軸5の中心廻り方向)へ
回転されることになる。
【0042】前記X軸,Y軸,Z軸およびC軸を制御せ
しめる制御装置15が設けられている。
【0043】前記加工ヘッド部3には切断用ガスノズル
17と、レーザ照射ヘッド19とを備えている。本実施
例においては、切断用ガスノズル17が前記Z軸5にブ
ラケット21を介してZ軸5より任意の距離Lだけ隔て
てZ軸方向へ位置決めされて設けられている。レーザ照
射ヘッド19はZ軸5と同軸すなわちZ軸5の下部に一
体化されており、Z軸5内には集光レンズ23を備えて
いると共に、前記レーザ照射ヘッド19内には反射ミラ
ー25がXY平面に対して照射角度θだけ傾いて備えら
れている。しかも、レーザ照射ヘッド19の図1におい
て左側下部に出射ノズル27が設けられている。この出
射ノズル29のレーザ射出口29は切断用ガスノズル1
7の噴射方向に対して斜めの任意の角度より、反射ミラ
ー25で反射されたレーザビームLBを加工進行と同一
線上に出射するように設けられている。
【0044】上記構成により、ワークWに対してZ軸を
図1において矢印で示したごとく加工進行方向へ移動せ
しめる。その際、図示省略のレーザ発振器より発振され
たレーザビームLBはZ軸5内を通って集光レンズ23
で集光される。集光レンズ23で集光されたレーザビー
ムLBは反射ミラー25で反射されて出射ノズル27の
レーザ噴出口29からワークWへ照射されて加熱される
ことになる。
【0045】ワークWの加熱された加熱部分の温度はワ
ークWの少なくとも燃焼温度であって融解温度まで達し
ないものである。このワークWの加熱された加熱部分に
切断用ガスノズル17から酸素などの可燃性ガスが噴射
されることによりワークWに切断加工が行われることに
なる。
【0046】図2には第2実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図2において図1における
部品と同じ部品には同一符号を符して説明する。すなわ
ち、図2において前記加工ヘッド部3には前記Z軸5と
前記レーザ照射ヘッド19とを連結した連結管31が設
けられている。この連結管31を介して前記Z軸5と同
軸に前記切断用ガスノズル17が設けられている。しか
も切断用ガスノズル17内には集光レンズ33が備えら
れている。
【0047】前記連結管31の図2において左側にはハ
ーフミラー35が備えられていると共に右側には反射ミ
ラー37が備えられている。それ以外の構成は図1にお
ける構成と同じであるから説明を省略する。
【0048】上記構成により、ワークWに対してZ軸を
図2において矢印で示した如く加工進行方向へ移動せし
める。その際、図示省略のレーザ発振器より発振された
レーザビームLBの一部はZ軸5内を通ってハーフミラ
ー35で反射されると共に反射ミラー37でも反射され
て集光レンズ23で集光される。集光レンズ23で集光
されたレーザビームLBは反射ミラー25で反射されて
出射ノズル27のレーザ噴出口29からワークWへ照射
されて上述と同様の加熱温度で加熱されることになる。
【0049】ハーフミラー35で透過されたレーザビー
ムLBが集光レンズ33で集光される。集光されたレー
ザビームLBが切断用ガスノズル17の一部に設けられ
たガス入口39から供給されたアシストガスと共に、ワ
ークWの加熱された加熱部分に照射されることによりワ
ークWに切断加工が行われることになる。
【0050】図3には第3実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図3において図2における
部品と同じ部品には同一分号を符して説明する。すなわ
ち、図3において、前記連結管31の左側に図2におけ
るハーフミラー35の代りに反射ミラー41を設けると
共に連結管31の左側下部にブラケット43を介して切
断用ガスノズル17を設けたものである。それ以外は図
2における構成と同じであるから説明を省略する。
【0051】上記構成により、ワークWに対してZ軸を
図3において矢印で示した如く加工進行方向へ移動せし
める。その際、図示省略のレーザ発振器より発振された
レーザビームLBはZ軸5内を通って反射ミラー41で
反射されると共に、反射ミラー37でも反射されて集光
レンズ23で集光される。集光レンズ23で集光された
レーザビームLBは反射ミラー25で反射されて出射ノ
ズル27のレーザ噴出口29からワークWへ照射されて
上述と同様の加熱温度で加熱されることになる。
【0052】このワークWの加熱された加熱部分に、切
断用ガスノズル17から可燃性ガスが噴射されることに
よりワークWに切断加工が行われることになる。
【0053】図4には第4実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図4において図3における
部品と同じ部品には同一符号を符して説明する。すなわ
ち、図4において連結管31が図3に示したごとく水平
でなく、右斜め上りに傾斜されていて、この連結管31
の左側下部に反射ミラー41を、連結管31の右側上部
に反射ミラー37を備えたものである。また、レーザ照
射ヘッド19内に反射ミラー27をなくすと共にレーザ
照射ヘッド19の先端にレーザ噴出口29を備えるよう
にした。それ以外の構成は図3と同じであるので、説明
を省略する。
【0054】上記構成により、ワークWに対してZ軸を
図4において矢印で示した如く加工進行方向へ移動せし
める。その際、図示省略のレーザ発振器より発振された
レーザビームLBはZ軸5内を通って反射ミラー41で
反射されると共に反射ミラー37でも反射されて集光レ
ンズ23で集光される。集光レンズ23て集光されたレ
ーザビームLBはレーザ噴出口29からワークWへ照射
されて上述と同様の加熱温度で加熱されることになる。
【0055】このワークWの加熱された加熱部分に、切
断用ガスノズル17から可燃性ガスが噴射されることに
よりワークWに切断加工が行われることになる。
【0056】図5には第5実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図5において図4における
部品と同じ部品には同一の符号を符して説明する。すな
わち、図5において、連結管31を右斜め上りとせずに
水平に設け、この連結管31の左側に反射ミラー41を
備えると共に連結管31の右側には集光ミラー45を備
えたものである。そして、レーザ照射ヘッド19内には
集光レンズ、反射ミラーを設けずにレーザ照射ヘッド1
9の先端にレーザ噴出口29を備えたものである。それ
以外の構成は図4における構成と同じであるから、説明
を省略する。
【0057】上記構成により、ワークWを図5において
矢印で示した如く加工進行方向へ移動せしめる。その
際、図示省略のレーザ発振器より発振されたレーザビー
ムLBはZ軸5内を通って反射ミラー41で反射される
と共に集光ミラー45で集光される。集光ミラー45で
集光されたレーザビームLBはレーザ噴出口29からワ
ークWへ照射されて上述と同様の加熱温度で加熱される
ことになる。
【0058】このワークWの加熱された加熱部分に、切
断用ガスノズル17から可燃性ガスが噴射されることに
よりワークWに切断加工が行われることになる。
【0059】図1〜図5に示した第1実施例から第5実
施例までの実施例においては、比較的低出力な、2KW
級以下のレーザ発振器を用いて例えば板厚20mm以上
の極厚板を効率よく切断することができる。しかも、図
6に示されているように、出射ノズル27から照射され
るレーザビームLBは、加工進行方向が長くなる長円形
状に照射される。そして、ワークWに対する前記切断用
ガスノズル17の直径の投影箇所は、レーザビームLB
がワークWに照射された長円形の中央部分を照射基準位
置として設定してあり、かつ図6,7より明らかなよう
に、切断用ガスノズル17からワークWへの可燃性ガス
の噴射は、レーザビームLBがワークWに照射された長
円形内であって、この長円形の中央部であり、良好な切
断加工を行うことができる。
【0060】また、上記各実施例においては、Z軸5を
制御装置15によりC軸方向に回転制御することができ
るから、直線と円弧を組み合せた輪郭形状の切断加工を
実現させることができる。例えば図7(A)に示されて
いるように、C軸はXY平面の現在位置を基準として、
単位時間後の移動ベクトル方向に位置決め制御を行うこ
とができる。また、図7(B)に示されているように、
加工経路上の交点では、次のベクトルの移動方向に前記
C軸を位置決め後、XY平面上の移動を開始することが
できる。さらに、図7(C)に示されているように、加
工経路上の円弧の始点では、前記ベクルの移動方向に前
記C軸を位置決めと同時に、予め任意に設定した角度
θ′だけ振ることもできる。また、前記円弧の終点では
始点で振った角度θ′をゼロに戻すこともできる。しか
も角度θ′は加工進行方向に対して±20度以内が望ま
しいものである。したがって、直線と円弧を組み合せた
輪郭形状の切断加工を行うことができる。
【0061】前記図4における第4実施例においては、
光学系とワークWとの間の距離を比較的長くとれるた
め、スパッタ等の付着に対して防止効果を高めることが
できる。また、図5における第5実施例においては、光
学系の使用枚数を削減することができる。
【0062】図8には第6実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図8において図3における
部品と同じ部品には同一の符号を符して説明する。図8
において図3における連結管31の代りに、Z軸5とレ
ーザ照射ヘッド19との間に回動自在なA軸47を連結
したものである。このA軸47はA軸駆動モータ49で
A軸方向へ回動されるものである。前記A軸47内の左
側には反射ミラー51が備えられていると共に右側には
反射ミラー53が備えられている。それ以外の構成は図
3における構成と同じであるから説明を省略する。
【0063】上記構成により、ワークWを図8において
矢印で示した如く加工進行方向へ移動せしめる。その際
に、図示省略のレーザ発振器より発振されたレーザービ
ームLBはZ軸5内を通って反射ミラー51で反射され
ると共に反射ミラー53でも反射されて集光レンズ23
で集光される。集光レンズ23で集光されたレーザビー
ムLBは反射ミラー25で反射されて出射ノズル27の
レーザ出射口29からワークWへ照射されて上述と同様
の加熱温度で加熱されることになる。
【0064】このワークWの加熱された加熱部分に、切
断用ガスノズル17から可燃性ガスが噴射されることに
よりワークWに切断加工が行われることになる。
【0065】図9には第7実施例のレーザ加熱による厚
板切断装置が示されている。図9において図8における
部品と同じ部品には同一の符号を符して説明する。すな
わち、図9において、前記A軸47内の左側に反射ミラ
ー51を備えると共に右側に集光ミラー55を備えてた
ものである。また、レーザ照射ヘッド19内から集光レ
ンズ、反射ミラーを取り除いた。それ以外の構成は図8
における構成と同じであるから説明を省略する。
【0066】上記構成により、ワークWを図9において
矢印で示したごとく加工進行方向へ移動せしめる。その
際、図示省略のレーザ発振器より発振されたレーザビー
ムLBはZ軸5内を通って反射ミラー51で反射される
と共に集光ミラー55で集光される。集光ミラー55で
集光されたレーザビームLBはレーザ照射ヘッド19の
先端に備えられたレーザ射出口29からワークWへ照射
されて上述と同様の加熱温度で加熱されることになる。
【0067】このワークWの加熱された加熱部分に、切
断用ガスノズル17から可燃性ガスが噴射されることに
よりワークWに切断加工が行われることになる。
【0068】上記図8,図9における第6,第7実施例
においては、制御装置15によりA軸47が制御される
から、加工進行方向に対して直角な左右方向に、Z軸5
に対し微小角度±15の傾斜角以内でA軸47の回動に
よりレーザ照射ヘッド19が回動して任意の角度に設定
され、ワークWの厚さ方向の直角度を得るべく垂直切断
を行うことができる。この実施例においてもZ軸5がC
軸方向へ回転制御されるから、上述した実施例における
効果を兼ね備えていることは言うまでもない。前記A軸
47の回動による傾斜角は±5度の調整範囲で行われる
のが望ましいものである。
【0069】図1,図2,図3および図8におけるレー
ザ照射ヘッド19は、レーザビームLBを切断用ガスノ
ズル17より噴射されたガス流のノズル先端より任意の
高さで、XY平面に対し15〜75度望ましくは30〜
60度の角度で交差させるように制御されるものであ
る。その結果、効率よく切断加工を行うこができる。
【0070】図10に示されているように、レーザ照射
ヘッド19の軸心部にはノズル駆動歯車Z1が回転自在
に設けられ、このノズル駆動歯車Z1にはノズル伝達歯
車Z4が噛合されている。このノズル伝達歯車Z4の軸
にはミラー伝達歯車Z3が設けられ、このミラー伝達歯
車Z3にはミラー駆動歯車Z2が噛合されている。
【0071】上記構成により、例えば、歯車比Z1:Z
4=1:1,歯車比Z2:Z3=2:1および歯車比Z
1:Z2=1:2などとすることにより、出射ノズル2
7の角度を任意に調整可能とならしめ、出射ノズル27
の角度に合わせて反射ミラー25が出射ノズル27の中
心にレーザビームLBを通過させるように回動させるこ
とができる。したがって、常にレーザビームLBの中心
を出射ノズル27の中心に一致させて出射ノズル27の
回動に連動して反射ミラー25を回動させることができ
る。
【0072】図11に示されているように、出射ノズル
27のレーザ噴出口29の近傍にはエアカーテンノズル
57が設けられている。このエアカーテンノズル57よ
り圧縮ガスを噴射せしめると、この圧縮ガスによエアカ
ーテンが形成される。このエアカーテンの形成により、
穿孔・切断時に発生する溶融金属の付着あるいは進入を
防止することができる。
【0073】図12および図13に示されているよう
に、レーザ照射ヘッド19の下部には冷却媒体噴射装置
59を設けられている。この冷却媒体噴射装置59内に
は水などの冷却媒体を通過せしめる通路61が形成され
ていると共に、冷却媒体噴射装置59の下面には複数の
噴射口63が設けられている。
【0074】上記構成により、通路61に冷却媒体を供
給せしめると、複数の噴射口63からワークWへ向けて
冷却媒体が噴射されることになる。したがって、加熱さ
れた加熱部分の通過経路および切断を行っている場所、
すなわち、カッティングフロント(切断前線)を除き、
切断後の余分な熱滞留部分を切断直後に直ちに冷却する
ことができる。而して、他の部分への熱の滞留を最小限
に抑えることができ、さらに隣接する周辺部分の初期温
度を一定温度以下で抑えることができるので、切断品質
が安定し、接近した箇所でも連続的な加工を行うことが
できる。冷却媒体噴射装置59はZ軸5又はそれらに付
帯して取付けてもよいものである。
【0075】なお、この発明は、前述した実施例に限定
されることなく、適宜な変更を行うことにより、その他
の態様で実施し得るものである。
【0076】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明によれば、比較的低出力のレーザ発振
器を用いて例えば板厚20mm以上の厚板を効率よく切
断することができる。
【0077】
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】請求項2に係る発明によれば、レーザ照射
ヘッドの出射口の近傍にエアカーテンノズルを設けたこ
とにより、エアカーテンノズルから噴射される圧縮ガス
によりエアカーテンが形成されて、穿孔・切断時に発生
する溶融金属の付着あるいは進入を防止することができ
る。
【0083】
【0084】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施する第1実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図2】この発明を実施する第2実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図3】この発明を実施する第3実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図4】この発明を実施する第4実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図5】この発明を実施する第5実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図6】切断用ガスノズルから噴射されるガス流とレー
ザビームとの関係を説明する説明図である。
【図7】本実施例でワークに切断加工を行う際の直線と
円弧との組み合せで輪郭部形状に切断する説明図であ
る。
【図8】この発明を実施する第6実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図9】この発明を実施する第7実施例のレーザ加熱に
よる厚板切断装置の説明図である。
【図10】レーザ照射ヘッドにおける出射ノズルと反射
ミラーとの関係を説明する説明図である。
【図11】レーザ出射ノズルの近傍にエアカーテンノズ
ルを設けた説明図である。
【図12】レーザ出射ヘッドの下部に冷却媒体噴射装置
を設けた説明図である。
【図13】図12における底面図である。
【符号の説明】
1 レーザ加熱による厚板切断装置 3 加工ヘッド部 5 Z軸 15 制御装置 17 切断用ガスノズル 19 レーザ照射ヘッド 23 集光レンズ 25 反射ミラー 27 出射ノズル 29 レーザ噴出口 47 A軸

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 XY方向に相対的に移動自在のワーク
    (W)の上面に対して垂直方向から可燃性ガスを噴射す
    る切断用ガスノズル(17)と、前記切断用ガスノズル
    (17)から前記ワーク(W)へ可燃性ガスが噴射され
    る部分を加熱すべく前記ワーク(W)へレーザビーム
    (LB)を照射するレーザ照射ヘッド(19)とを備え
    てなるレーザ加熱による厚板切断装置において、前記レ
    ーザ照射ヘッド(19)から前記ワーク(W)へレーザ
    ビーム(LB)が照射された部分は加工進行方向に長い
    長円形状であり、前記切断用ガスノズル(17)から前
    記ワーク(W)へ噴射される可燃性ガスの噴射箇所は前
    記レーザビーム(LB)が照射された前記長円形状内で
    あり、かつ当該長円形状部分の中央部であることを特徴
    とするレーザ加熱による厚板切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の厚板切断装置におい
    て、前記レーザ照射ヘッド(19)に備えたレーザ噴出
    口(29)近傍に、溶融金属の付着あるいは進入を防ぐ
    ためのエアカーテンを形成するエアカーテンノズルを備
    えたことを特徴とするレーザ加熱による厚板切断装置。
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