JP3394177B2 - ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置 - Google Patents

ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置

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JP3394177B2
JP3394177B2 JP03222898A JP3222898A JP3394177B2 JP 3394177 B2 JP3394177 B2 JP 3394177B2 JP 03222898 A JP03222898 A JP 03222898A JP 3222898 A JP3222898 A JP 3222898A JP 3394177 B2 JP3394177 B2 JP 3394177B2
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煕夫 舛野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車教習所、警
察の安全運転教育、損害保険会社や各種団体が独自に行
う交通安全指導等に用いられるドライブシミュレータに
係り、ドライブシミュレータ操作時の動作体感に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ドライブシミュレータ装置全体
を、可動するベースに乗せ、ドライブシミュレータ装置
全体を動かす装置が知られ、また、特開平7−1143
33に開示されているように、衝突時に運転席を一瞬後
退させた後に、前に押し出す装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のうちで、
装置全体を動かす装置においては、装置規模が大きくな
り、装置価格が上昇し、経済的に不利であるという問題
がある。
【0004】また、特開平7−114333に開示され
ている装置においては、衝突時、エアーシリンダーの圧
力とブレーキの踏み力とを利用して運転席を後退させて
いるので、運転者のブレーキ操作の緩慢さがそのまま運
転席の後退速度に影響するという問題があり、衝突時の
動きのみを体験させる機構であり、通常の運転状態で
は、画面の変化以外には、運転者に体感的反応が全く与
えられないという問題がある。
【0005】本発明によれば、ドライブシミュレータに
おいて、運転者のブレーキ操作が緩慢であっても、その
衝撃を大きく体感することができ、しかも、ドライブシ
ミュレータの装置規模が比較的小さく、装置が安価であ
るドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転席搭載板
を有するドライブシミュレータにおいて、上記運転席搭
載板の後部を保持する回転自在な軸受けと、上記運転席
搭載板の前部を保持するとともに、上記回転自在な軸受
けを中心に、上記運転席搭載板を回動させるリンク機構
と、ボールスクリュウナットを介して上記リンク機構を
駆動するボールスクリュウと、上記リンク機構の一端と
上記ボールスクリュウナットとの連結を断続する連結断
続手段と、上記ボールスクリュウを駆動するサーボモー
タと、運転者による加速操作または減速操作に応じて、
上記サーボモータを介して、上記ボールスクリュウを駆
動または静止保持させる制御手段とを有することを特徴
とするドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装
置である。
【0007】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例であるドライブシミュレータ用加速、減速、衝突
体感装置S1の斜視図である。
【0008】図2は、ドライブシミュレータ用加速、減
速、衝突体感装置S1の平面図である。
【0009】図2においては、装置全体の構成を明確に
するために、運転席2と運転席搭載板3と運転席用アー
ム4とを省略して示してある。また、図1は、図2中、
その左上部分から、右下部分を見た斜視図である。
【0010】図3は、定速走行状態におけるドライブシ
ミュレータ用加速、減速、衝突体感装置S1の左側面図
である。
【0011】ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突
体感装置S1は、ハンドル1と、運転席2と、運転席搭
載板3と、運転席搭載板3を支持する運転席用アーム4
と、保持軸51と、運転席用アーム保持台5と、筐体6
と、シャーシ7と、シャーシ補強8と、リンク機構RM
と、リンクアーム13と、リンクアーム保持台14と、
ボールスクリュウ31と、ボールスクリュウナット32
と、連結断続手段としての駆動側電磁石24、従動側電
磁石23と、タイミングプーリー34、35と、タイミ
ングベルト36と、タイミングベルト36を介してボー
ルスクリュウ31を駆動するサーボモータ37と、ガス
スプリング39と、制御手段としての制御部40とを有
する。
【0012】運転席搭載板3は、運転席を搭載する板で
あり、回転自在な軸受け3Sを有するものである。回転
自在な軸受け3Sは、保持軸51と嵌合し、運転席搭載
板3の後部(運転席2の背もたれ側に対応する部分)を
保持するものである。
【0013】リンク機構RMは、リンクアーム止め台1
0、リンクアーム11、12によって構成され、運転席
搭載板3の前部(運転席2のフロントガラス側に対応す
る部分)を保持するとともに、回転自在な軸受け3Sを
中心に、運転席搭載板3を回動させるものである。リン
クアーム12は、ほぼ三角形の形状を有し、その各頂点
の近傍に軸12R、12L、12Dを有する。軸12R
は、リンクアーム保持台14に軸支され、軸12Lは、
リンクアーム11に軸支され、軸12Dは、リンクアー
ム13を介して、従動側電磁石取付板25と結合されて
いる。つまり、リンクアーム12は、リンクアーム1
1、リンクアーム止め台10を介して運転席搭載板3に
連結され、リンクアーム13、従動側電磁石取付板25
を介して電磁石23、24に連結されている。なお、従
動側電磁石取付板25、駆動側電磁石取付板26は、L
Mレール21に案内されてスライドする。
【0014】ボールスクリュウ31は、ボールスクリュ
ウナット32を介して、リンク機構RMを駆動するもの
である。
【0015】連結断続手段は、駆動側電磁石24と従動
側電磁石23とによって構成され、リンク機構RMの一
端と、ボールスクリュウ31のボールスクリュウナット
32との連結を断続するものである。なお、駆動側電磁
石24は、駆動側電磁石取付板26を介してボールスク
リュウナット32に固定され、従動側電磁石23は、従
動側電磁石取付板25、リンクアーム13を介してリン
ク機構RMと連結されている。
【0016】制御部40は、運転者による加速操作また
は減速操作に応じて、サーボモータ37を介してボール
スクリュウ31を駆動、静止保持させ、また、衝突を示
す信号に応じて、従動側電磁石23を逆励磁させる手段
である。
【0017】ガススプリング39は、電磁石23、24
のうちの一方の電磁石が逆励磁されたときに、リンク機
構RMの一端とボールスクリュウ31のボールスクリュ
ウナット32との連結を解除する動作を補助するもので
ある。
【0018】次に、上記実施例の動作について説明す
る。
【0019】まず、定速走行状態または停車状態につい
て説明する。この場合、図3に示すように、駆動側電磁
石24と従動側電磁石23とは互いに吸着するように励
磁されている。たとえば駆動側電磁石24をN極に励磁
し、従動側電磁石23をS極に励磁し、互いに吸着さ
せ、一体化し、サーボモータ37の動きが運転席搭載板
3に確実に伝達するようにしている。
【0020】ここで、図1の左手前からサーボモータ3
7、ボールスクリュウナット32を見た場合、サーボモ
ータ37を時計方向(右回りの方向)に回転をさせたと
きに、ボールスクリュウナット32は、タイミングプー
リー34から遠くなる方向に移動するものとする。
【0021】加速、減速、衝突体感装置S1の運転操作
を運転者が開始し、アクセルペタル(図示せず)を踏み
込んだときの加速量をコンピュータ(図示せず)が計算
し、車両の移動画面がモニタ3上に作成される。このと
きの加速量に見合う運転席2の移動の早さと移動量とを
示す信号をサーボモータ37に与え、サーボモータ37
はこの信号に従って、移動量と速さとに応じて時計方向
に回転し、次の指示が出されるまで、運転席2がその位
置に保持される。
【0022】次に、上記実施例においてアクセルペダル
を踏み込んだときにおける動作について説明する。
【0023】図4は、上記実施例において、アクセルを
踏み込んだときにおけるドライブシミュレータ用加速、
減速、衝突体感装置S1の左側面図である。なお、図
3、図4において、サーボモータ37と、補強金具aと
を省略して示してあり、図5、図6においても同様であ
る。
【0024】定速走行状態または停車状態から、運転者
自身がアクセルを踏み込むと、そのアクセルの踏み込み
量に応じて、運転席搭載板3の前側が起き上がり、運転
席2の背もたれが後ろに傾き、運転者の姿勢が強制的に
変化するので、運転者が加速感を得ることができる。
【0025】つまり、運転者自身がアクセルを踏み込む
と、そのアクセルの踏み込み量に応じた運転席2の移動
の早さと移動量とを示す信号を、制御部40がサーボモ
ータ37に与え、サーボモータ37はこの信号に従っ
て、移動量と速さとに応じて時計方向に回転する。そし
て、タイミングベルト36を介して、ボールスクリュウ
31が時計方向に回転し、ボールスクリュウナット32
が図1中、左手前に(車両前方に)移動し、リンクアー
ム13が車両前方に引き寄せられ、リンクアーム12が
図1の右手前から見て時計方向に回動し、これに伴っ
て、リンクアーム止台10が上方に押し上げられ、図1
右手前から見て、保持軸51を中心にして運転席搭載板
3が時計方向に回動し、運転席2が後ろに傾く。
【0026】アクセルペタルを踏んでいるときでも加速
量の減少があれば、その加速量の減少を制御部40(コ
ンピュータ)が判断し、加速量減少に見合う指示を制御
部40がサーボモータ37に与え、制御部40から指示
された早さと移動量とに応じて、サーボモータ37が、
反時計方向(左回りの方向)に回転し、ボールスクリュ
ウナット32がタイミングベルト36側に移動し、リン
クアーム13が車両後方に押し戻され、リンクアーム1
2が図1の右手前から見て反時計方向に回動する。これ
に伴って、リンクアーム止台10が下方に押し下げら
れ、図1右手前から見て、保持軸51を中心にして運転
席搭載板3が反時計方向に回動し、運転席2が前傾する
方向に回動する。そして、定速走行に移行していると制
御部40(コンピュータ)が判断した場合、制御部40
は定速走行に見合う指示をサーボモータ37に与え、運
転席搭載板3が水平になると、サーボモータ37の回転
が停止され、運転席搭載板3がその位置で静止し、この
静止位置を保持する。
【0027】次に、運転者が、ブレーキペタル(図示せ
ず)を踏み込んだときの動作について説明する。
【0028】図5は、上記実施例において、ブレーキペ
タルを踏んだときにおけるドライブシミュレータ用加
速、減速、衝突体感装置S1の左側面図である。
【0029】走行状態から、運転者自身がブレーキを踏
み込むと、そのブレーキの踏み込み量に応じて、運転席
搭載板3の前側が下がり、運転席2の背もたれが前に傾
き、運転者の姿勢が強制的に前傾するので、運転者が減
速感を得ることができる。
【0030】つまり、走行状態から、運転者がブレーキ
ペタルを踏み込んだときに、その踏み込み量に応じて、
制御部40(コンピュータ)が減速量を判断し、その減
速量に応じた移動量と早さとの指示を制御部40がサー
ボモータ37に与え、上記減速量に応じた移動量だけサ
ーボモータ37が反時計方向に回転し、ボールスクリュ
ウナット32がタイミングベルト36側に移動し、リン
クアーム13が車両後方に押し戻され、リンクアーム1
2が図1の右手前から見て反時計方向に回動し、これに
伴って、リンクアーム止台10が下方に押し下げられ、
図1右手前から見て、保持軸51を中心にして運転席搭
載板3が反時計方向に回動し、運転席2が前傾する方向
に回動する。運転席2が前傾する方向に回動することに
よって、運転者が減速感を得ることができる。
【0031】そして、定速走行に移行していると、制御
部40が判断した場合、制御部40は定速走行に見合う
指示をサーボモータ37に与え、サーボモータ37が時
計方向に回転し、タイミングベルト36を介して、ボー
ルスクリュウ31が時計方向に回転し、ボールスクリュ
ウナット32が図1中、左手前に(車両前方に)移動
し、リンクアーム13が車両前方に引き寄せられ、リン
クアーム12が図1の右手前から見て時計方向に回動す
る。これに伴って、リンクアーム止台10が上方に押し
上げられ、図1右手前から見て、保持軸51を中心にし
て運転席搭載板3が時計方向に回動し、運転席2が後ろ
に傾く方向に回動し、運転席搭載板3が水平になると、
サーボモータ37の回転が停止され、運転席搭載板3が
その位置で静止し、この静止位置を保持する。
【0032】また、ブレーキペタルを踏み、そのまま停
止した場合も、上記動作と同様にして、運転席搭載板3
を通常の水平状態に戻し、運転席搭載板3がその位置で
静止し、この静止位置を保持する。
【0033】次に、上記実施例において、事故等によっ
て発生する衝突時の動作状態について説明する。
【0034】図6は、何かに衝突したときにおけるドラ
イブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置S1の左
側面図である。
【0035】加速、減速、衝突体感装置S1において、
運転席搭載板3に取り付けられた運転席用アーム4にお
ける回転自在な軸受け3Sと、運転席用アーム保持台5
における保持軸51とが軸着され、これによって、運転
席搭載板3が運転席用アーム保持台5に保持され、運転
者の重心が保持軸51の内側に存在するよう構成されて
いる。したがって、通常の状態において、リンクアーム
11の支え力がない場合、運転席搭載板3が、必ず保持
軸51を中心に円弧を描き落下するが、上記実施例にお
いて、サーボモータ37を駆動源とする機構にリンクア
ーム11が支えられ、リンクアーム11に支持されてい
る運転席搭載板3が水平状態を維持している。
【0036】運転操作中、衝突が発生した旨を示す信号
が制御部40に伝達されると、従動側電磁石23が直ち
に逆励磁され、従動側電磁石23が駆動側電磁石24か
ら分離され、つまり、従動側電磁石23がタイミングプ
ーリ34側に後退し、これに伴って、リンクアーム13
もタイミングプーリ34側に後退し、リンクアーム12
が、図1の右手前から見て、反時計方向に回動し、リン
クアーム11が下降し、リンクアーム11に支持されて
いた運転席搭載板3が回転自在な軸受け3Sを中心とし
て、図1の右手前から見て、左下がりに傾斜し、運転席
搭載板3が落下位置調整台15に当たるまで傾斜する。
この場合、従動側電磁石23が直ちに逆励磁されるの
で、上記各動作が急速に実行され、運転席搭載板3が一
気に回動(落下)し、運転席2は、図6に示す状態にな
り、衝突時のショックを運転者に体感させることができ
る。
【0037】上記実施例において、事故時における運転
席2の回動による落下は、運転者と運転席2と取付部品
との重量による自然落下を基本としている。ここで、電
磁石24から電磁石23が分離されるときに、ガススプ
リング39が、電磁石23、24を引き離す手助けをす
るので、運転席搭載板3の落下がより高速に実行され、
運転者により強い衝突体感を与える。
【0038】つまり、上記実施例において、運転者が、
アクセルペタルを踏み、加速操作を行うと、画像処理用
コンピュータはモニター画面上に、アクセルペタルによ
る加速操作に応じた加速量に従った移動画面を作成表示
し、これと同時に、加速量に応じた動作指示を、制御部
40から運転席駆動用のサーボモータ37に与え、サー
ボモータ37に連結されたボールスクリュウナット32
は、2つの電磁石23、24を介してリンク機構RMを
駆動し、決められた範囲内で回転軸51を中心に運転席
2が円弧運動し、押し上げられ、運転者は後ろに反り返
る状態になる。これによって、運転者が加速状態を感じ
る。
【0039】等速走行に入ると、運転席2が平常の状態
に戻るように制御部40が指示を出し、制御部40が指
示した加速量の減少に従って、運転席2の傾きを徐々に
戻し、運転席2が平常位置に戻ると、運転席2の移動が
停止される。
【0040】等速状態から減速されたり、ブレーキ操作
が行われると、その減速量に応じて、定められた移動量
と速さとによって、加速時とは逆の動作に入り、運転席
2を前部に傾けることによって、減速感を運転者が体感
でき、減速が無くなると、運転席2が平常位置に戻るよ
うに制御部40からサーボモータ37に指示され、運転
席2は平常位置に戻った状態で安定静止する。
【0041】走行中に、危険状態を確認し、ブレーキ操
作が行われたが事故が発生した場合、このときの減速量
に応じて、定められた移動量と早さとによって、減速時
の動作に入り、運転席2が前部に傾けられ、その後に、
事故が発生すると、運転席2を前に傾けた位置で、連結
されていた2つの電磁石が分離し、予め設定された位置
まで運転席2が一気に落下し、落下位置調整台15に当
たって止まり、運転者に衝突時のショックを与える。こ
の場合、ブレーキを強く踏めば、ブレーキペタルを介し
て、足で体を支える状態になり、衝突時のショックの体
感は軽減され、これとは逆に、ブレーキ操作を全く行わ
ずに衝突した場合、平常位置から落下設定位置まで一気
に落ちるので、より強いショックを体感できる。
【0042】上記実施例において、ガススプリング39
を使用する代わりに、コイルバネを使用してもよく、こ
のようにしても、上記と同様に、運転席搭載板3をより
高速で落下させることができる。また、ガススプリング
39を使用する代わりに、エアーシリンダーを取り付
け、エアーシリンダーに供給する空気圧を、車速に応じ
て変化させるようにしてもよい。このようにすることに
よって、衝突時の車速の変化に応じて衝突体感の大きさ
を変化させることができる。
【0043】上記実施例において、連結電磁石を構成す
る従動側電磁石23と駆動側電磁石24として電磁石を
使用しているが、従動側電磁石23と駆動側電磁石24
とのうちのいずれか一方に永久磁石を使用してもよく、
この場合も、2つの電磁石23、24をともに電磁石を
使用した場合と同様に動作する。
【0044】また、制御部40は、衝突発生を示す信号
に応じて、2つの電磁石23、24のうちの一方の電磁
石を逆励磁し、2つの電磁石23、24による2つの磁
力を互いに反発させる手段であってもよい。この場合、
2つの電磁石23、24のうちの一方の電磁石が逆励磁
されることによって、ボールスクリュウナット31とリ
ンク機構RMとの連結が一気に解除され、運転席搭載板
3が一気に落下し、運転席搭載板3が所定の角度で前傾
する。
【0045】さらに、運転席2と保持軸51との距離を
長く設定し、運転者の体重が落下時の荷重として大きく
取れるようにしてもよい。このようにすると、磁石によ
って連結する機構の代わりに、機械的な連結方法、たと
えば一般的な爪による連結を使用するようにしてもよ
い。
【0046】また、連結断続手段としての電磁石23、
24を削除し、ボールスクリュウナット32とリンクア
ーム13とを接続するようにしてもよい。このようにす
れば、衝突時における運転席搭載板3の落下速度が低下
するが、運転席搭載板3と落下位置調整台15との衝突
音が小さく、ドライブシミュレータが設置されている教
室における騒音が少なくなる。
【0047】さらに、運転席搭載板を有するドライブシ
ミュレータにおいて、運転者による加速操作に応じて、
運転席を後傾させ、運転者による減速操作に応じて、上
記運転席を前傾させる運転席傾斜手段を有するものであ
れば、上記実施例以外の構成を使用するようにしてもよ
い。また、運転席搭載板を有するドライブシミュレータ
において、衝突を示す信号に応じて、上記運転席を前傾
させる運転席傾斜手段を有するものであれば、上記実施
例以外の構成を使用するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、ドライブシミュレータ
において、運転者のブレーキ操作が緩慢であっても、そ
の衝撃を大きく体感することができ、しかも、ドライブ
シミュレータの装置規模が比較的小さく、装置が安価で
あるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるドライブシミュレータ
用加速、減速、衝突体感装置S1の斜視図である。
【図2】ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感
装置S1の平面図である。
【図3】定速走行状態におけるドライブシミュレータ用
加速、減速、衝突体感装置S1の左側面図である。
【図4】アクセルを踏み込んだときにおけるドライブシ
ミュレータ用加速、減速、衝突体感装置S1の左側面図
である。
【図5】ブレーキペタルを踏んだときにおけるドライブ
シミュレータ用加速、減速、衝突体感装置S1の左側面
図である。
【図6】何かに衝突したときにおけるドライブシミュレ
ータ用加速、減速、衝突体感装置S1の左側面図であ
る。
【符号の説明】
1…ハンドル、 2…運転席、 3…運転席搭載板、 3S…回転自在な軸受け、 4…運転席用アーム、 5…運転席用アーム保持台、 51…保持軸、 6…筐体、 7…シャーシ、 8…シャーシ補強、 RM…リンク機構、 10…リンクアーム止め台、 11、12、13…リンクアーム、 14…リンクアーム保持台、 15…落下位置調整台、 22…LMベアリング、 23…従動側電磁石、 24…駆動側電磁石、 25…従動側電磁石取付板、 26…駆動側電磁石取付板、 31…ボールスクリュウ、 32…ボールスクリュウナット、 33…ボールスクリュウ受け台、 34、35…タイミングプーリ、 36…タイミングベルト、 37…サーボモータ、 38…エンコーダ、 39…ガススプリング、 31…ガススプリング保持台、 40…制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 13/00 - 13/12 A63F 9/24 G09B 9/00 - 9/52 A63G 31/00 - 31/04 G06F 17/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席搭載板を有するドライブシミュレ
    ータにおいて、 上記運転席搭載板の後部を保持する回転自在な軸受け
    と; 上記運転席搭載板の前部を保持するとともに、上記回転
    自在な軸受けを中心に、上記運転席搭載板を回動させる
    リンク機構と; ボールスクリュウナットを介して上記リンク機構を駆動
    するボールスクリュウと; 上記リンク機構の一端と上記ボールスクリュウナットと
    の連結を断続する連結断続手段と; 上記ボールスクリュウを駆動するサーボモータと; 運転者による加速操作または減速操作に応じて、上記サ
    ーボモータを介して、上記ボールスクリュウを駆動また
    は静止保持させる制御手段と; を有することを特徴とするドライブシミュレータ用加
    速、減速、衝突体感装置。
  2. 【請求項2】 請求項において、 上記連結断続手段は、上記リンク機構の一端と上記ボー
    ルスクリュウナットとを連結する2つの電磁石であり、 上記制御手段は、衝突発生を示す信号に応じて、上記2
    つの電磁石のうちの一方の電磁石を逆励磁し、上記2つ
    の電磁石による2つの磁力を互いに反発させる手段であ
    り、 上記2つの電磁石のうちの一方の電磁石が逆励磁される
    ことによって、上記ボールスクリュウナットと上記リン
    ク機構との連結が一気に解除され、上記運転席搭載板が
    落下し、上記運転席搭載板が所定の角度で前傾すること
    を特徴とするドライブシミュレータ用加速、減速、衝突
    体感装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、 上記一方の電磁石が逆励磁されたときに、上記リンク機
    構の一端と上記ボールスクリュウナットとが分離する動
    作を補助するガススプリングを有することを特徴とする
    ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置。
JP03222898A 1998-01-29 1998-01-29 ドライブシミュレータ用加速、減速、衝突体感装置 Expired - Fee Related JP3394177B2 (ja)

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