JP3394060B2 - 水平パンシステム - Google Patents

水平パンシステム

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JP3394060B2
JP3394060B2 JP01810893A JP1810893A JP3394060B2 JP 3394060 B2 JP3394060 B2 JP 3394060B2 JP 01810893 A JP01810893 A JP 01810893A JP 1810893 A JP1810893 A JP 1810893A JP 3394060 B2 JP3394060 B2 JP 3394060B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/0122Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal the input and the output signals having different aspect ratios
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/44Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards
    • H04N5/445Receiver circuitry for the reception of television signals according to analogue transmission standards for displaying additional information
    • H04N5/45Picture in picture, e.g. displaying simultaneously another television channel in a region of the screen

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワイドスクリーンテ
レビジョンにおける、副画面、例えば、画面内画面(P
IP)表示の表示、特に、通常のテレビジョン用に設計
された副ビデオ信号処理回路を副画面の位置のマッピン
グ即ち副画面の位置の決定に用いるワイドスクリーンテ
レビジョンの分野に関するものである。
【0002】
【発明の背景】4:3、しばしば4×3とも称するフォ
ーマット表示比を持つテレビジョンは、単一のビデオ信
号源と複数のビデオ信号源を表示する方法に限界があ
る。実験的なものを除いて、商業放送局のテレビジョン
信号の伝送は4×3のフォーマットの表示比で放送され
る。多くの視聴者は、4×3表示フォーマットは、映画
におけるより広いフォーマット表示比よりも良くないと
考える。ワイドフォーマット表示比のテレビジョンは、
より心地よい表示を行うだけでなく、ワイド表示フォー
マットの信号源を対応するワイド表示フォーマットで表
示することができる。映画は、切り詰められたり、歪め
られたりすることなく、映画のように見える。ビデオ源
は、例えばテレシネ装置によってフィルムからビデオに
変換される場合、あるいは、テレビジョンのプロセッサ
によっても、切り詰める必要がない。
【0003】ワイド表示フォーマット比のテレビジョン
は、通常の表示フォーマット信号とワイド表示フォーマ
ット信号の両方を種々の形で表示すること、及びこれら
のフォーマットの信号を組合わせた多画面表示の形で表
示するのに適している。しかし、ワイド表示比のスクリ
ーンを用いることには多くの問題が伴う。そのような問
題の中で一般的なものには、複数の信号源の表示フォー
マット比の変更、非同期ではあるが同時表示されるビデ
オ信号源から一致したタイミング信号を生成すること、
多画面表示を行うための、複数信号源間の切換え、圧縮
データ信号から高解像度の画面を生成することがある。
このような問題は、この発明によるワイドスクリーンテ
レビジョンで解決される。この発明の種々の構成による
ワイドスクリーンテレビジョンは、同じまたは異なるフ
ォーマット比を有する単一及び複数ビデオ信号源から高
解像度の単一及び複数画面表示を、選択可能な表示フォ
ーマット比で表示できる。
【0004】広い表示フォーマット比を持つテレビジョ
ンは、飛越し及び非飛越しの両方で、かつ、基本的な、
即ち標準の水平走査周波数及びその倍数の両方でビデオ
信号を表示するテレビジョンシステムに実施できる。例
えば、標準NTSCビデオ信号は、各ビデオフレーム
の、各々が約15,734Hzの基本的、即ち、標準水
平走査周波数のラスタ走査によって生成される相続くフ
ィールドをインタレースすることにより表示される。ビ
デオ信号に関する基本的走査周波数は、f、1f
るいは1Hというように種々の呼び方がなされる。1f
信号の実際の周波数はビデオの方式が異なれば変わ
る。
【0005】テレビジョン装置の画質を改善する努力に
よって、ビデオ信号を順次に非飛越しで表示するための
システムが開発された。順次走査では、各表示フレーム
は、飛越しフォーマットの2つのフィールドの1つを走
査するために割り当てられた時間と同じ時間で走査する
必要がある。フリッカのないAA−BB表示は、各フィ
ールドを連続して2度走査することを要する。それぞれ
の場合において、水平走査周波数は標準の水平周波数の
2倍としなければならない。このような順次走査表示あ
るいは無フリッカ表示用の走査周波数は、2fとか2
Hとか色々な呼び方がされている。例えば、米国の標準
による2f走査周波数は、約31,468Hzであ
る。
【0006】同時画面表示におけるオーバレイ(ove
rlay−重ね表示)機能は、正しい時間に、大画面か
ら小画面へ再び大画面へ切り換えるために、表示器にタ
イミング信号を与える。小画面オーバレイの水平及び垂
直両タイミングは、小画面を表示するためには重要であ
る。4×3表示器と共に使用するように設計されたPI
Pプロセッサは、米国インディアナ州インディアナポリ
スのトムソン・コンシューマ・エレクトロニクス・イン
コーポレーテッドによって開発されたCPIPチップで
あり、このCPIPチップについては、同社から入手可
能な刊行物CTC・140画面内画面(CPIP)テク
ニカル・トレーニング・マニュアル(The CTC
Picture in Picture (CPIP)
Technical Training Manua
l)により詳細な記述がある。このCPIPチップは、
副ビデオ情報が6ビットY,U,V,8:1:1ビデオ
RAMフィールドメモリに記憶されるような形で使用で
きる。
【0007】このビデオRAMは複数のメモリ位置に、
ビデオデータの2フィールド分を保持する。各メモリ位
置はデータの8ビットを保持する。各8ビット位置に
は、1つの6ビットY(ルミナンス)サンプルと2つの
他のビットがある。これらの他の2ビットは、高速スイ
ッチデータとUまたはVサンプルの一部とのうちの一方
を保持している。高速スイッチ値は復号されて、ビデオ
RAMにフィールド形式のどれが書込まれたかを、上側
(奇数)フィールド、下側(偶数)フィールド、または
画面無し(無効データ)のいずれかとして指示する。フ
ィールドはビデオRAM中の、水平及び垂直アドレスに
よって規定される境界を有する空間位置を占める。この
境界は、画面無しから有効フィールドへ、あるいは有効
フィールドから画面無しへの高速スイッチデータの変化
によって上記のアドレスに規定される。高速スイッチデ
ータのこのような遷移が画面オーバレイの周縁を規定す
る。
【0008】オーバレイ(重ね表示画面)中の事物の画
像アスペクト比は、オーバレイ自身のフォーマット表示
比、例えば、4×3あるいは16×9、とは無関係に制
御できることがわかろう。スクリーン上のオーバレイの
位置は、主信号の各フィールドについての走査の開始に
おけるビデオRAMの読出しポインタの開始アドレスに
よって決まる。ビデオRAMにはデータの2フィールド
が記憶されており、表示期間中には、ビデオRAM全体
が読出されるので、表示器走査中、両方のフィールドが
読出される。表示するためにメモリから読出されるフィ
ールドは、高速スイッチデータを復号し、ビデオRAM
の読出しポインタの開始位置を設定することによって決
められる。
【0009】問題は、副ビデオ信号用のPIPビデオ処
理回路が、例えば、上述したCPIPチップのような、
元来、通常のフォーマット表示比、即ち、4×3を持つ
テレビジョンと共に使用することを意図した構造を備え
ている場合に生じる。このような処理回路の多くは、多
画面表示を行うには強力なものであり、これを用いるこ
とにより、ワイドスクリーンテレビジョンの開発が簡単
になり、あるいは促進される。事実、そのような4×3
ビデオ処理回路は、設計に応じて、多くの位置にPIP
挿入画面を配置できるようにプログラムできる。
【0010】PIPの配置に関して最も広い自由度を呈
するPIP回路においても、その位置は水平方向におい
ては、4×3表示器の境界内に限定され、垂直方向の寸
法はワイドスクリーン表示器の垂直方向の高さに相当す
る。即ち、PIP回路によって規定される4×3ビデオ
表示マップの水平方向の境界を越える位置を規定するこ
とは不可能である。この表示マップはビデオRAM及
び、PIP回路に関係する書込み/読出しアドレス制御
の関数である。
【0011】2つの方法があるが、それぞれが重大な欠
点を持っている。その1つは、ワイドスクリーン表示器
を満たすように画面を引き延ばすことが可能とするが、
主画面とPIP挿入画面の両方にかなりの画像アスペク
ト比歪みを生じさせる。もう1つの方法では、副ビデオ
信号を非対称に間引き処理(デシメーション)して小画
面を作ることにより、この水平方向の引き延ばしを避け
ることができる。しかし、このやり方は、3以外の全て
の縮小係数が非整数プロセスを必要とし、かつ、殆どの
PIPプロセッサは、どのような非整数間引き処理でも
行うことができないので、非常に困難である。従って、
PIP挿入画面は、実際上、そのサイズが元の画面のサ
イズの1/3に制限されてしまう。ワイドスクリーンテ
レビジョンで可能な多くの表示フォーマットを具体化す
るためには、PIP挿入サイズにより広い融通性が必要
である。
【0012】
【発明の概要】この発明によるワイドスクリーンテレビ
ジョン装置は、広いフォーマット表示比を有し、第1の
画面を表す第1のビデオ信号に同期したビデオ表示器を
含んでいる。PIPプロセッサが第2の画面を表す第2
のビデオ信号に応答して、ビデオ表示器よりもサイズの
小さい副画面を画定する。FIFO(先入れ先出し)線
メモリが副画面を表すビデオ情報の連続する線を記憶
し、これらのビデオ情報の線は第1の画面を表すビデオ
情報のある連続する線と組合わされる。第1のビデオ信
号の各水平線の開始点に対応する時間に初期化されるカ
ウンタが可変時間遅延を生成する。FIFO制御回路
が、可変時間遅延の後に、主画面を表すビデオ情報と組
み合わせるために、線メモリからの副画面を表すビデオ
情報の線の転送を順次行わせる。この可変時間遅延が、
ビデオ表示器全体にわたる副画面の複数の水平パン位置
の1つを決める。可変時間遅延、従って、水平パン位置
の調整には、手動制御器、例えば、遠隔制御器を用いる
ことができる。
【0013】副画面を表すビデオ情報は、PIPプロセ
ッサの動作により、あるいは、PIPプロセッサとFI
FO線メモリの協同動作により、ビデオ表示器と垂直同
期される。ビデオ表示器上に表示される副画面の各線は
ある数のビデオサンプルを有し、また、FIFO線メモ
リに書き込まれるビデオ情報の線の各々は、上記ある数
にほぼ等しい数のビデオサンプルを持っている。
【0014】図1のそれぞれは、この発明の異なる構成
に従って実現できる単一及び複数画面表示フォーマット
の種々の組合わせの中のいくつかのものを示す。説明の
ために選んだこれらのものは、この発明の構成に従うワ
イドスクリーンテレビジョンを構成するある特定の回路
の記述を容易にするためのものである。この発明の構成
は、ある場合には、特定の基礎となる回路構成とは別
に、表示フォーマットそのものに対するものである。図
示と説明の便宜上、一般に、ビデオ源、あるいは、ビデ
オ信号に関する通常の表示フォーマットの幅対高さ比は
4×3であるとし、一般に、ビデオ源、あるいは、ビデ
オ信号に関するワイドスクリーン表示フォーマットの幅
対高さ比は、16×9であるとする。この発明の構成
は、これらの定義によって制限されるものではない。
【0015】図1(a)は、4×3の通常のフォーマッ
トの表示比を有する直視型、あるいは、投写型テレビジ
ョンを示す。16×9フォーマット表示比画面が4×3
フォーマット表示比信号として伝送される場合は、上部
と下部に黒のバーが現れる。これを一般に郵便受け(レ
ターボックス)フォーマットと呼ぶ。この場合、観察さ
れる画面は表示に使用できる表示面積に関して小さい。
別の方法としては、16×9フォーマット表示比の源が
伝送に先立って変換されて、4×3フォーマット表示器
の観察面の垂直方向を満たすようにされる。しかし、そ
の場合は、かなりの情報が左及び/または右側から切捨
てられてしまう。さらに別の方法では、郵便受けフォー
マットを水平方向には引伸ばさずに、垂直方向に引伸ば
すことができるが、こうすると、垂直方向に引伸ばした
ことにより歪みが生ずる。これらの3つの方法のどれも
特に魅力的であるとはいえない。
【0016】図1(b)は16×9のスクリーンを示
す。16×9のフォーマットの表示比のビデオ源は、切
り詰めすることなく、歪みを伴うことなく完全に表示さ
れる。16×9フォーマット表示比の郵便受け画面(こ
れは、元来4×3フォーマット表示比信号の形である
が)は、充分な垂直解像度を有する大きな表示を行うよ
うに、線倍化(ラインダブリング)または線追加(ライ
ンアディション)によって順次走査される。この発明に
よるワイドスクリーンテレビジョンは、主ビデオ源、副
ビデオ源、あるいは外部RGB源に関係なく、このよう
な16×9フォーマット表示比信号を表示できる。
【0017】図1(c)は、4×3フォーマット表示比
の挿入画面が挿入表示されている16×9フォーマット
表示比の主信号を示す。主及び副のビデオ信号が両方
共、16×9フォーマット表示比源である場合は、挿入
画面も16×9フォーマット表示比を持つ。挿入画面は
多数の異なる位置に表示することができる。
【0018】図1(d)は、主及び副ビデオ信号が同じ
サイズの画面として表示されている表示フォーマットを
示す。各表示領域は8×9のフォーマット表示比を有
し、これは、当然ながら、16×9とも4×3とも異な
る。このような表示領域に、水平あるいは垂直歪みを伴
うことなく4×3フォーマット表示比源を表示するため
には、信号の左及び/または右側を切り詰めねばならな
い。画面を水平方向に詰込む(squeeze)ことに
よるある程度のアスペクト比歪みを我慢するなら、画面
のもっと多くの部分を表示できる。水平方向の詰め込み
の結果、画面中の事物は垂直方向に細長くなる。この発
明のワイドスクリーンテレビジョンは、アスペクト比歪
みを全く伴わない最大の切り詰め処理から最大のアスペ
クト比歪みを伴う無切り詰めまでの、切り詰めとアスペ
クト比歪みの任意の組合わせを行うことができる。
【0019】副ビデオ信号処理路にデータサンプリング
制限があると、主ビデオ信号からの表示と同じ大きさの
高解像度画面の生成が複雑になる。このような複雑化を
解消するために種々の方法を開発できる。
【0020】図1(e)は、4×3フォーマットの表示
比画面が16×9フォーマット表示比スクリーンの中央
に表示されている表示フォーマットを示す。黒色のバー
が左右両側に現れている。
【0021】図1(f)は、1つの大きな4×3フォー
マット表示比画面と3つの小さい4×3フォーマット表
示比画面が同時に表示される表示フォーマットを示す。
大きい画面の周辺の外側の小さい画面は、時には、PI
P、即ち、画面内画面(親子画面)ではなく、POP、
即ち、画面外画面と呼ばれる。PIPまたは画面内画面
(ピクチャ・イン・ピクチャ)という語は、この明細書
中では、これら2つの表示フォーマットに用いられてい
る。ワイドスクリーンテレビジョンに2つのチューナが
設けられている場合、両方共内部に設けられている場合
も、1つが内部に、1つが外部、例えば、ビデオカセ
ットレコーダに設けられている場合でも、表示画面の中
の2つは、ビデオ源に従ってリアルタイムで動きを表示
できる。残りの画面は静止画面フォーマットで表示でき
る。さらにチューナと副信号処理路とを付加すれば、3
以上の動画面を表示できることは理解できよう。また、
大画面と3つの小画面の位置を図1(g)に示すように
切換えることも可能である。
【0022】図1(h)は、4×3フォーマット表示比
画面を中央に表示して、6つの小さい4×3フォーマッ
ト表示比画面を両側に縦列に表示した別のものを示す。
上述したフォーマットと同様、2つのチューナを備えた
ワイドスクリーンテレビジョンであれば、2つの動画面
を表示できる。そして、残りの11画面は静止画面フォ
ーマットで表示されることになる。
【0023】図1(i)は、12の4×3フォーマット
表示比画面の碁盤目状表示フォーマットを示す。このよ
うな表示フォーマットは、特に、チャンネル選択ガイド
に適しており、その場合、各画面は異なるチャンネルか
らの少なくとも静止した画面である。前の例と同様、動
きのある画面の数は、利用できるチューナと信号処理路
の数によって決まる。
【0024】図1に示した種々のフォーマットは一例で
あって、限定的なものではなく、残りの図面に示され、
以下に詳述するワイドスクリーンテレビジョンによって
実現できる。
【0025】この発明の構成によるワイドスクリーンテ
レビジョンで、2f水平走査用とされたものの全体的
なブロック図が図2に示されており、全体を10で示さ
れている。テレビジョン10は、概略的に言えば、ビデ
オ信号入力部20、シャーシまたはTVマイクロプロセ
ッサ216、ワイドスクリーンプロセッサ30、1f
−2f変換器40、偏向回路50、RGBインタフェ
ース60、YUV−RGB変換器240(これには産業
型式TA7730を用いることができる)、映像管駆動
回路242、直視型または投写型管244、及び、電源
70を含んでいる。種々の回路の異なる機能ブロックへ
のグループ化は、説明の便宜を図るためのものであっ
て、このような回路相互間の物理的位置関係を限定する
ことを意図するものではない。
【0026】ビデオ信号入力部20は、異なるビデオ源
からの複数の複合ビデオ信号を受信するようにされてい
る。ビデオ信号は主ビデオ信号及び副ビデオ信号とし
、表示用に選択的に切換えることができる。RFスイ
ッチ204は2つのアンテナ入力AN1とAN2を持っ
ている。これらの入力は無線放送アンテナによる受信と
ケーブルからの受信の両方のための入力を表わす。RF
スイッチ204は、第1のチューナ206と第2のチュ
ーナ208に、どちらのアンテナ入力を供給するかを制
御する。第1のチューナ206の出力は、ワンチップ2
02への入力となる。ワンチップ202は、同調制御、
水平及び垂直偏向制御、ビデオ制御に関係する多数の機
能を果たす。図示のワンチップは産業用のTA7777
である。
【0027】第1のチューナ206からの信号からワン
チップで生成されたベースバンドビデオ信号VIDEO
OUTはビデオスイッチ200とワイドスクリーンプ
ロセッサ30のTV1入力への入力となる。ビデオスイ
ッチ200への他のベースバンドビデオ入力はAUX1
とAUX2で示されている。これらの入力は、ビデオカ
メラ、レーザディスクプレーヤ、ビデオテーププレーヤ
ビデオゲーム等に用いることができる。シャーシまたは
TVマイクロプロセッサ216によって制御されるビデ
オスイッチ200の出力は切換えビデオ(SWITCH
ED VIDEO)と示されている。このSWITCH
ED VIDEOはワイドスクリーンプロセッサ30へ
別の入力として供給される。
【0028】図3を参照すると、ワイドスクリーンプロ
セッサ30中のスイッチSW1は、Y/Cデコーダ21
0への入力となるSEL COMP OUTビデオ信号
として、TV1信号とSWITCHED VIDEO信
号の一方を選択する。Y/Cデコーダ210は適応型線
くし形フィルタの形で実現できる。Y/Cデコーダ21
0へは、さらに2つのビデオ源S1とS2も入力され
る。S1とS2の各々は異なるS−VHS源を表わし、
各々、別々のルミナンス信号及びクロミナンス信号から
成っている。いくつかの適応型線くし形フィルタでY/
Cデコーダの一部として組込まれているような、あるい
は、別のスイッチとして実現してもよいスイッチがTV
マイクロプロセッサ216に応答して、Y_M及びC_
INとして示した出力として、一対のルミナンス及びク
ロミナンス信号を選択する。
【0029】選択された対をなすルミナンス及びクロミ
ナンス信号は、その後は、主信号として見なされ、主信
号路に沿って処理される。_Mあるいは_MNを含む信
号表記は主信号路を表わす。クロミナンス信号C_IN
はワイドスクリーンプロセッサ30によって、再びワン
チップに返され、色差信号U_M及びV_Mが生成され
る。ここで、Uは(R−Y)と同等のものを表わし、V
は(B−Y)と同等である。Y_M、U_M及びV_M
信号は、その後の信号処理のために、ワイドスクリーン
プロセッサ30でデジタル形式に変換する。
【0030】機能的にはワイドスクリーンプロセッサ3
0の一部と定義される第2のチューナ208がベースバ
ンドビデオ信号TV2を生成する。スイッチSW2が、
Y/Cデコーダ210への入力として、TV2信号とS
WITCHED VIDEO信号の1つを選ぶ。Y/C
デコーダ210は適応型線くし形フィルタとして実施で
きる。スイッチSW3とSW4が、Y/Cデコーダ22
0のルミナンス及びクロミナンス出力と、それぞれY_
EXTとC_EXTで示す外部ビデオ源のルミナンス及
びクロミナンス信号の一方を選択する。Y_EXT及び
C_EXT信号は、S−VHS入力S1に対応する。Y
/Cデコーダ220とスイッチSW3とSW4は、いく
つかの適応型線くし形フィルタで行われているように、
組合わせてもよい。
【0031】スイッチSW3とSW4の出力は、この後
は、副信号と考えられて、副信号路に沿って処理され
る。選択されたルミナンス出力はY_Aとして示されて
いる。_A、_AX及び_AUXを含む信号表記は副信
号路に関して用いられている。選択されたクロミナンス
は色差信号U_AとV_Aに変換される。Y_A信号、
U_A信号及びV_A信号は、その後の信号処理のため
にデジタル形式に変換される。主及び副信号路中でビデ
オ信号源の切換えを行う構成により、異なる画面表示フ
ォーマットの異なる部分についてのビデオ源選択をどの
ようにするかについての融通性が大きくなる。
【0032】Y_Mに対応する複合同期信号COMP
SYNCがワイドスクリーンプロセッサ30から同期分
離器212に供給される。水平及び垂直同期成分HとV
が垂直カウントダウン回路214に入力される。垂直カ
ウントダウン回路はワイドスクリーンプロセッサ30に
供給されるVERTICAL RESET(垂直リセッ
ト)信号を発生する。ワイドスクリーンプロセッサ30
は、RGBインタフェース60に供給される内部垂直リ
セット出力信号INT VERT RST OUTを発
生する。RGBインタフェース60中のスイッチが、内
部垂直リセット出力信号と外部RGB源の垂直同期成分
との間の選択を行う。このスイッチの出力は偏向回路5
0に供給される選択された垂直同期成分SEL_VER
T_SYNCである。副ビデオ信号の水平及び垂直同期
信号は、ワイドスクリーンプロセッサ30中の同期分離
器212によって生成される。
【0033】1f−2f変換器40は、飛越し走査
ビデオ信号を順次走査される非飛越し信号に変換する働
きをする。例えば、水平線の各々が2度表示されると
か、あるいは、同じフィールド中の隣接水平線の補間に
よって付加的な水平線の組が生成される。いくつかの例
においては、前の線を用いるか、補間した線を用いるか
は、隣接フィールドまたは隣接フレーム間で検出される
動きのレベルに応じて決められる。変換回路40はビデ
オRAM420と関連して動作する。このビデオRA
420は、順次表示を行うために、フレームの1または
それ以上のフィールドを記憶するために用いられる。Y
_2f、U_2f及びV_2f信号としての変換
されたビデオデータはRGBインタフェース60に供給
される。
【0034】図14に詳細に示されているRGBインタ
フェース60は、ビデオ信号入力部による表示のため
の、変換ビデオデータまたは外部RGBビデオデータの
択ができるようにする。外部RGB信号は2f走査
用に適合させられたワイドフォーマット表示比信号とす
る。主信号の垂直同期成分はワイドスクリーンプロセッ
サによってRGBインタフェースに対し、内部垂直リセ
ット出力(INT VERT RST OUT)として
供給されて、選択された垂直同期(fVmまたはf
Vext)を偏向回路50に供給できるようにする。こ
のワイドスクリーンテレビジョンの動作によって、内部
/外部制御信号INT/EXTを発生させて、外部RG
B信号の使用者による選択を可能とする。しかし、この
ような外部RGB信号が存在しない場合に、外部RGB
信号入力を選択すると、ラスタの垂直方向の崩壊、及
び、陰極線管または投写型管の損傷が生じる可能性があ
る。従って、RGBインタフェース回路は存在しない外
部RGB入力の選択を無効とするために、外部同期信号
を検出する。WSPマイクロプロセッサ340は、また
部RGB信号に対するカラー及び色調制御を行う。
【0035】ワイドスクリーンプロセッサ30は、副ビ
デオ信号の特殊な信号処理を行うピクチャ・イン・ピク
チャ回路301を含んでいる。画面内画面という用語
は、時には、PIPあるいはピクス・イン・ピクス(p
ix−in−pix)と省略される。ゲートアレー30
0が、図1(a)〜(i)の例で示されているような、
種々の表示フォーマットで主及び副ビデオ信号データを
組合わせる。ピクチャ・イン・ピクチャ回路301とゲ
ートアレー300はワイドスクリーンプロセッサ・マイ
クロプロセッサ(WSP μP)340の制御下にあ
る。マイクロプロセッサ340は、直列バスを介してT
Vマイクロプロセッサ216に応動する。この直列バス
は、データ、クロック信号、イネーブル信号及びリセッ
ト信号用の4本の信号ラインを含んでいる。ワイドスク
リーンプロセッサ30は、また、3レベルのサンドキャ
ッスル(砂で作った城)信号として、複合垂直ブランキ
ング/リセット(COMPOSITE VERTICA
L BLANKING/RESET)信号を発生する。
あるいは、垂直ブランキング信号とリセット信号は別々
の信号として生成してもよい。複合ブランキング信号は
ビデオ信号入力部によってRGBインタフェース60に
供給される。
【0036】図13にさらに詳細に示す偏向回路50は
ワイドスクリーンプロセッサ30から垂直リセット信号
を、RGBインタフェース60から選択された2f
平同期信号を、また、ワイドスクリーンプロセッサ30
ら付加的な制御信号を受けとる。この付加制御信号
は、水平位相合わせ、垂直サイズ調整及び左右ピン調整
に関するものである。偏向回路50は2fフライバッ
クパルスをワイドスクリーンプロセッサ30、1f
2f変換器40及びYUV−RGB変換器240に供
給する。
【0037】ワイドスクリーンテレビジョン全体に対す
る動作電圧は、例えば、AC主電源により付勢するよう
にできる電源70によって生成される。
【0038】ワイドスクリーンプロセッサ30を図3に
より詳細に示す。ワイドスクリーンプロセッサ30の
要な成分は、ゲートアレー300、画面内画面回路30
1、アナログ−デジタル変換器とデジタル−アナログ変
器342、346、第2のチューナ208、ワイドス
クリーンプロセッサ・マイクロプロセッサ340及びワ
イドスクリーン出力エンコーダ227である。1f
よび2fシャーシの両方に共通のワイドスクリーンプ
ロセッサの詳細な部分、例えば、PIP回路、が図4に
示されている。PIP回路301の重要な部分を構成す
る画面内画面プロセッサ320は図5により詳細に示さ
れている。また、図6には、ゲートアレー300がより
詳細に示されている。図3に示した、主及び副信号路の
部分を構成する多数の素子については、既に詳細に記述
した。
【0039】第2のチューナ208には、IF段224
とオーディオ段226が付設されている。また、第2の
チューナ208はWSP μP340と共に動作する。
WSP μP340は入/出力I/O部340Aとアナ
ログ出力部340Bとを含んでいる。I/O部340A
は色調(ティント)制御信号とカラー制御信号、外部R
GBビデオ源を選択するためのINT/EXT信号、及
び、スイッチSW1〜SW6用の制御信号を供給する。
I/O部は、また、偏向回路と陰極線管を保護するため
に、RGBインタフェース60からのEXT SYNC
DET信号をモニタする。アナログ出力部340B
は、それぞれのインタフェース回路254、256およ
び258を通して、垂直サイズ、左右調整及び水平位相
用制御信号を供給する。
【0040】ゲートアレー300は主及び副信号路から
のビデオ情報を組合わせて、複合ワイドスクリーン表
示、例えば、図1の個々の部分に示されているものの1
つを作る働きをする。ゲートアレー用のクロック情報
は、低域通過フィルタ376と協同して動作する位相ロ
ックループ374によって供給される。主ビデオ信号は
アナログ形式で、Y_M、U_M及びV_Mで示した信
号として、YUVフォーマットでワイドスクリーンプロ
セッサに供給される。これらの主信号は、図4により詳
細に示すアナログ−デジタル変換器342と346によ
ってアナログからデジタル形式に変換される。
【0041】カラー成分信号は、上位概念的な表記U及
びVによって示されており、これらは、R−Yまたは、
B−Y信号、あるいは、I及びQ信号に付すことができ
る。システムクロック周波数は1024f (これは約
16MHzである)なので、サンプルされたルミナンス
の帯域幅は8MHzに制限される。U及びV信号は50
0KHz、あるいは、ワイドIについては1.5MHz
に制限されるので、カラー成分データのサンプリング
、1つのアナログ−デジタル変換器とアナログスイッ
チで行うことができる。このアナログスイッチ、即ち、
マルチプレクサ344のための選択線UV_MUXは、
システムクロックを2で除して得た8MHzの信号であ
る。
【0042】1クロック幅の線開始SOLパルスが、各
水平ビデオ線の始点でこの信号を同期的に0にリセット
する。ついで、UV_MUX線は、その水平線を通し
て、各クロックサイクル毎に状態が反転する。線の長さ
はクロックサイクルの偶数倍なので、一旦初期化される
と、UV_MUXの状態は、中断されることなく、0、
1、0、1‥‥と変化する。アナログ−デジタル変換器
342と346からのY及びUVデータストリームは、
アナログ−デジタル変換器が各々、1クロックサイクル
の遅延を持っているので、シフトしている。このデータ
シフトに対応するために、主信号処理路304の補間器
制御器349からのクロックゲート情報も同じように遅
延させられなければならない。このクロックゲート情報
が遅延していないと、削除が行われた時、UVデータは
正しく対をなすように組合わされない。この点は、各U
V対が1つのベクトルを表すので、重要なことである。
【0043】1つのベクトルからのU成分を他のベクト
ルからのV成分と対にすると、カラーシフトが生じてし
まう。先行する対からのVサンプルは、その時のUサン
プルと共に削除される。このUVマルチプレクス法は、
各カラー成分(U、V)サンプル対に対して2つのルミ
ナンスサンプルがあるので、2:1:1と称される。U
及びVの双方に対するナイキスト周波数はルミナンスの
ナイキスト周波数の2分の1に実効的に減じられる。従
って、ルミナンス成分に対するアナログ−デジタル変換
器の出力のナイキスト周波数は8MHzとなり、一方、
カラー成分に対するアナログ−デジタル変換器の出力の
ナイキスト周波数は4MHzとなる。
【0044】PIP回路及び/またはゲートアレーは、
データ圧縮をしても副データの解像度が増強されるよう
にする手段を含むことができる。例えば、対(ペアド)
ピクセル圧縮及びディザリングとデディザリング(逆デ
ィザリング)を含む、多くのデータ減縮及びデータ回復
構想が開発されている。さらに、ビット数が異なる異な
ったディザリングシーケンスや、ビット数が異なる異な
った対ピクセル圧縮が考えられている。多数の特定のデ
ータ減縮及び回復構想の1つをWSP μP340によ
って選択して、各特定の画面表示フォーマットについて
表示ビデオの解像度を最大にするようにすることができ
る。
【0045】ゲートアレー300は、FIFO356と
358として実現できる線メモリと協同して動作する補
間器を含んでいる。補間器とFIFOは主信号を必要に
応じて再サンプル(リサンプル)するために使用され
る。別に設けた補間器によって、副信号を再サンプルで
きる。ゲートアレー300中のクロック及び同期回路が
主及び副信号を組合わせて、Y_MX、U_MX及びV
_MX成分を有する1つの出力ビデオ信号を作ることを
含む、主及び副の両信号のデータ操作を制御する。上記
出力成分はデジタル−アナログ変換器360、362及
び364によってアナログ形式に変換される。Y、U及
びVで示すアナログ形式の信号は、非飛越し走査への変
換のために、1f−2f変換器40に供給される。
また、Y、U及びV信号はエンコーダ227によってY
/Cフォーマットに符号化されて、パネルのジャック
に、ワイドフォーマット比出力信号Y_OUT_EXT
_/C_OUT_EXTが生成される。スイッチSW5
が、エンコーダ227のための同期信号を、ゲートアレ
ーからのC_SYNC_MNと、PIP回路からのC_
SYNC_AUXから選択する。スイッチSW6は、ワ
イドスクリーンパネル出力用の同期信号として、Y_M
とC_SYNC_AUXのどちらかを選択する。
【0046】水平同期回路の部分がより詳細に図12に
示されている。位相比較器228は、低域通過フィルタ
230、電圧制御発振器232、除算器234及びキャ
パシタ236を含む位相ロックループの一部をなしてい
る。電圧制御発振器232は、セラミック共振器または
同等のもの238に応動して、32fで動作する。電
圧制御発振器の出力は、32で除算されて、適切な周波
数の第2の入力信号として位相比較器228に供給され
る。分周器234の出力は1fREFタイミング信号
である。32fREFタイミング信号と1fREF
タイミング信号は16分の1カウンタ400に供給され
る。2f出力がパルス幅回路402に供給される。分
周器400を1fREF信号によってプリセットする
ことにより、この分周器は、確実に、ビデオ信号入力部
の位相ロックループと同期的に動作する。
【0047】パルス幅回路402は2f−REF信号
が、位相比較器404、例えば、CA1391が適正な
動作を行うようにするために充分なパルス幅を持つよう
にする。位相比較器404は、低域通過フィルタ406
と2f電圧制御発振器408を含む第2の位相ロック
ループの一部を構成している。電圧制御発振器408は
内部2fタイミング信号を発生し、この信号は順次走
査される表示器を駆動するために用いられる。位相比較
器404への他方の入力信号は、2fフライバックパ
ルスまたはこれに関係付けられたタイミング信号であ
る。位相比較器404を含む第2の位相ロックループを
用いることは、入力信号の各1f期間内で各2f
査周期を対称になるようにするために役立つ。このよう
にしなかった場合は、ラスタの分離、例えば、ビデオ線
の半分が右にシフトし、ビデオ線の半分が左にシフトす
るというようなことが起きる。
【0048】図13には、偏向回路50が詳細に示され
ている。回路500は、異なる表示フォーマットを実現
するために必要な垂直過走査の所要量に応じてラスタの
垂直のサイズを調整するために設けられている。線図的
に示すように、定電流源502が垂直ランプキャパシタ
504を充電する一定量の電流IRAMPを供給する。
トランジスタ506が垂直ランプキャパシタに並列に結
合されており、垂直リセット信号に応じて、このキャパ
シタを周期的に放電させる。いかなる調整もしなけれ
ば、電流IRAMPは、ラスタに最大可能な垂直サイズ
を与える。これは、図1(a)に示すような、拡大4×
3フォーマット表示比信号源によりワイドスクリーン表
示を満たすに必要とされる垂直過走査の大きさに対応す
る。
【0049】より小さな垂直ラスタサイズが必要とされ
る場合は、可調整電流源508がIRAMPから可変量
の電流IADJを分流させて、垂直ランプキャパシタ5
04をよりゆっくりと、より小さなピーク値まで充電す
る。可変電流源508は、垂直サイズ制御回路によって
生成された、例えば、アナログ形式の、垂直サイズ調整
信号に応答する。垂直サイズ調整回路500は手動垂直
サイズ調整回路510から独立しており、この手動垂直
サイズ調整は、ポテンショメータあるいは背面パネル調
整ノブによって行うことができる。いずれの場合でも、
垂直偏向コイル512は適切な大きさの駆動電流を受け
る。水平偏向は、位相調整回路518、左右ピン補正回
路514、2f位相ロックループ520及び水平出力
回路516によって与えられる。
【0050】図14には、RGBインタフェース60が
より詳しく示されている。最終的に表示される信号が、
1f−2f変換器40の出力と外部RGB入力から
選択される。ここで述べるワイドスクリーンテレビジョ
ンを説明するために、外部RGB入力をワイドフォーマ
ット表示比の順次走査源であるとする。外部RGB信号
とビデオ信号入力部20からの複合ブランキング信号が
RGB−YUV変換器610に入力される。外部RGB
信号に対する外部2f複合同期信号が外部同期信号分
離器600に入力される。垂直同期信号の選択はスイッ
チ608によって行われる。水平同期信号の選択はスイ
ッチ604によって行われる。ビデオ信号の選択はスイ
ッチ606によって行われる。スイッチ604、60
6、608の各々はWSP μP340によって生成さ
れる内部/外部制御信号に応答する。
【0051】内部ビデオ源を選択するか外部ビデオ源を
選択するかは、利用者の選択である。しかし、外部RG
B源が接続されていない、あるいは、ターンオンされて
いない時に、使用者が不用意にそのような外部源を選択
した場合、あるいは、外部源がなくなった場合は、垂直
ラスタが崩れ、陰極線管に重大な損傷を生じさせる可能
性がある。そこで、外部同期検出器602が外部同期信
号の存在を検出する。この信号がない場合には、スイッ
チ無効化制御信号が各スイッチ604、606、608
に送られ、外部RGB源からの信号がない時に、このよ
うな外部RGB源が選択されることを防止する。RGB
−YUV変換器610も、WSP μP340から色調
及びカラー制御信号を受ける。
【0052】この発明の構成によるワイドスクリーンテ
レビジョンを、図示はしていないが、2f水平走査の
代わりに1f水平走査で実施することもできる。1f
回路を用いれば、1f−2f変換器もRGBイン
タフェースも不要となる。従って、2f走査周波数の
外部ワイドフォーマット表示比RGB信号の表示のため
の手段はなくなることになる。1f回路用のワイドス
クリーンプロセッサと画面内画面プロセッサは非常に類
似したものとなる。ゲートアレーは実質的に同じでよい
が、全ての入力と出力を用いることはないであろう。こ
こに記載する種々の解像度増強構想は、一般的に言っ
て、テレビジョンが1f走査で動作しようと、2f
走査で動作しようと関係なく採用できる。
【0053】図4は、1f及び2fシャーシの両方
について同じとすることができる図3に示したワイドス
クリーンプロセッサ30をさらに詳細に示すブロック図
である。Y_A、U_A及びV_A信号が、解像度処理
回路370を含むことのできる画面内画面プロセッサ3
20の入力となる。この発明の一態様によるワイドスク
リーンテレビジョンは、ビデオの伸張及び圧縮ができ
る。図1にその一部を示した種々の複合表示フォーマッ
トにより実現される特殊効果は画面内画面プロセッサ3
20によって生成される。このプロセッサ320は、解
像度処理回路370からの解像度処理されたデータ信号
Y_RP、U_RP及びV_RPを受信するように構成
できる。解像度処理は常に必要なわけではなく、選択さ
れた表示フォーマット中に行われる。図5に、画面内画
面プロセッサ320がさらに詳細に示されている。画面
内画面プロセッサ320の主要成分は、アナログ−デジ
タル変換器部322、入力部324、高速スイッチ(F
SW)及びバス部326、タイミング及び制御部32
8、及びデジタル−アナログ変換部330である。タイ
ミング及び制御部328の詳細が図11に示されてい
る。
【0054】画面内画面プロセッサ320は、例えば、
トムソン・コンシューマ・エレクトロニクス・インコー
ポレーテッドにより開発された基本CPIPチップを改
良したものとして実施できる。この基本CPIPチップ
の詳細は、インディアナ州インディアナポリスのトムソ
ン・コンシューマ・エレクトロニクス・インコーポレー
テッドから発行されている「The CTC 140
Picture inPicture(CPIP)Te
chnical Training Manual(C
TC 140画面内画面(CPIP) 技術トレーニン
グ マニュアル)」に記載されている。
【0055】多数の特徴あるいは特殊効果が可能であ
る。次はその一例である。基本的な特殊効果は、図1
(c)に示すような、大きい画面上に小さい画面が置か
れたものである。これらの大小の画面は同じビデオ信号
あるいは別のビデオ信号からでもよく、また、入れ換え
もできる。一般に、オーディオ信号は常に大きい画面に
対応するように切換えられる。小画面はスクリーン上の
任意の位置に動かすこともできるし、あるいは、多数の
予め定められた位置に移動させることができる。ズーム
効果は、小画面のサイズを、例えば、多数の予め設定さ
れたサイズの任意のものへ大きくしたり小さくする。あ
る点において、例えば、図1(d)に示す表示フォーマ
ットの場合、大小の画面は同じ大きさとなる。
【0056】単一画面モード、例えば、図1(b)、
(e)あるいは(f)に示すモードの場合、使用者は、
その単一画面の内容を、例えば、1.0:1〜5.1:
1の比の範囲でステップ状にズーム・インすることがで
る。ズームモードでは、使用者は画面内容をサーチ
し、あるいは、パンして、スクリーン上の画像を画面の
異なる領域内で動かすことができる。いずれの場合で
も、小さい画面、大きい画面あるいはズームした画面を
静止画面(静止画面フォーマット)として表示できる。
この機能により、ビデオの最後の9フレームを繰返しス
クリーン上に表示するストロボフォーマットが可能とな
る。フレームの繰返し率は、1秒につき30フレームか
ら0フレームまで変えることができる。
【0057】この発明の別の構成によるワイドスクリー
ンテレビジョンで使用される画面内画面プロセッサは上
述した基本的なCPIPチップの現在の構成とは異な
る。基本的CPIPチップを16×9スクリーンを有す
るテレビジョンと使用する場合で、ビデオスピードアッ
プ回路を用いない場合は、広い16×9スクリーンを走
査することによって、実効的に水平方向に4/3倍の拡
大が生じ、そのために、アスペクト比歪みが生じてしま
う。画面中の事物は水平方向に細長くなる。外部スピー
ドアップ回路を用いた場合は、アスペクト比歪みは生じ
ないが、画面がスクリーン全体に表示されない。
【0058】通常のテレビジョンで使用されているよう
な基本CPIPチップを基にした既存の画面内画面プロ
セッサは、ある望ましくない結果を伴う特別な態様で動
作させられる。入来ビデオは、主ビデオ源の水平同期信
号にロックされた640fのクロックでサンプルされ
る。即ち、CPIPチップに関連するビデオRAMに記
憶されたデータは、入来する副ビデオ源に対しオーソゴ
ナルに(orth−ogonally)にサンプルされ
ない。これが基本CPIP法によるフィールド同期に対
する根本的な制限である。入力サンプリング率の非オー
ソゴナルな性質のために、サンプルされたデータにスキ
ューエラーが生じてしまう。この制限は、ビデオRAM
を、データの書込みと読出しに同じクロックを使わねば
ならないCPIチップと共に用いた結果である。例えば
ビデオRAM350のようなビデオRAMからのデータ
が表示される時は、スキューエラーは、画面の垂直端縁
に沿ったランダムなジッタとして現れ、一般には、非常
に不快であると考えられる。
【0059】基本CPIPチップと異なり、この発明の
構成に従う画面内画面プロセッサ320は、複数の表示
モードの1つで、ビデオデータを非対称に圧縮するよう
に変更されている。この動作モードでは、画面は水平方
向に4:1で圧縮され、垂直方向には3:1で圧縮され
る。この非対称圧縮モードにより、アスペクト比歪みを
有する画面が生成されて、ビデオRAMに記憶される。
画面中の事物は水平方向に詰め込まれる。しかし、これ
らの画面が通常の通り、例えば、チャンネル走査モード
で、読出されて、16×9フォーマット表示比スクリー
ン上に表示されると、画面は正しく見える。この画面は
スクリーンを満たし、アスペクト比歪みはない。この発
明のこの態様による非対称圧縮モードを用いると、外部
スピードアップ回路を用いることなく、16×9のスク
リーン上に特別の表示フォーマットを生成することが可
能となる。
【0060】図11は、例えば、上述したCPIPチッ
プを変更した画面内画面プロセッサのタイミング及び制
御部328のブロック図であり、このタイミング及び制
御部328は、複数の選択可能な表示モードの1つとし
ての非対称圧縮を行うためのデシメーション(deci
mation−間引き)回路328Cを含んでいる。残
りの表示モードは異なるサイズの副画面を生成できる。
水平及び垂直デシメーション回路の各々はWSP μP
340の制御の下に値のテーブルから圧縮係数を求める
ようにプログラムされたカウンタを含んでいる。値の範
囲は1:1、2:1、3:1等とすることができる。圧
縮係数は、テーブルをどのように構成するかに応じて対
称的にも非対称にもできる。圧縮比の制御は、WSP
μP340の制御下で、完全にプログラマブルな汎用デ
シメーション回路によって行うことができる。
【0061】全スクリーンPIPモードでは、自走発振
器348と共に働く画面内画面プロセッサ320は、例
えば適応形線くし形フィルタとすることのできるデコー
ダからY/C入力を受取り、この信号をY、U、Vカラ
ー成分に復号し、水平及び垂直同期パルスを生成する。
これらの信号は、ズーム、静止、チャンネル走査などの
種々の全スクリーンモードのために、画面内画面プロセ
サ320で処理される。例えば、チャンネル走査モー
ド中、ビデオ信号入力部からの水平及び垂直同期は、サ
ンプルされた信号(異なるチャンネル)が互いに関連性
のない同期パルスを有し、また、見かけ上、時間的にラ
ンダムな時点で切換えられるので、何度も中断するであ
ろう。従って、サンプルクロック(及び読出し/書込み
ビデオRAMクロック)は自走発振器によって決められ
る。静止及びズームモード用には、サンプルクロックは
入来ビデオ水平同期信号にロックされる。これらの特別
なケースでは、入来ビデオ水平同期の周波数は表示クロ
ック周波数と同じである。
【0062】再び図4を参照すると、画面内画面プロセ
サ320からのアナログ形式のY、U、VおよびC_
SYNC(複合同期)出力は、エンコーダ回路366で
Y/C成分へ再符号化することができる。エンコーダ回
路366は3.58MHz発振器380と協同して動作
する。このY/C_PIP_ENC信号は、再符号化Y
/C成分を主信号のY/C成分の代わりに用いることを
可能とするY/Cスイッチ(図示せず)に接続してもよ
い。この点以後、PIP符号化Y、U、Vおよび同期信
号が、シャーシの残部における水平及び垂直タイミング
の基礎となる。この動作モードは、主信号路中の補間器
及びFIFOの動作に基づくPIPのズームモードの実
行に適している。
【0063】さらに図5を参照すると、画面内画面プロ
セッサ320は、アナログ−デジタル変換部322、入
力部324、高速スイッチFSW及びバス制御部32
6、タイミング及び制御部328、及びデジタル−アナ
ログ変換部330を含んでいる。一般に、画面内画面プ
ロセッサ320は、ビデオ信号をデジタル化してルミナ
ンス(Y)及び色差信号(U、V)とし、その結果をサ
ブサンプルして、上述したような1メガビットのビデオ
RAM350に記憶させる。画面内画面プロセッサ32
0に付設されているビデオRAM350は1メガビット
のメモリ容量を持つが、これは、8ビットサンプルでビ
デオデータの1フィールド全部を記憶するには充分な大
きさではない。メモリ容量を増すことは、費用がかか
り、さらに複雑な操作回路構成が必要となるであろう。
副チャンネルのサンプル当たりのビット数を少なくする
ことは、全体を通じて8ビットサンプルで処理される主
信号に対して、量子化解像度、あるいは、帯域幅の減少
を意味する。
【0064】この実効的な帯域幅減少は、副表示画面が
相対的に小さい時は、通常問題とはならないが、副表示
画面が相対的に大きい、例えば、主表示画面と同じサイ
ズの場合は、問題となる可能性がある。解像度処理回路
370が、副ビデオデータの量子化解像度あるいは実効
帯域幅を増強させるための1つまたはそれ以上の構想を
選択的に実施することができる。例えば、対ピクセル圧
縮及びディザリングと逆ディザリングを含む多数のデー
タ減縮及びデータ回復構想が開発されている。ディザリ
ング回路は、ビデオRAM350の下流、例えば、以下
に詳述するように、ゲートアレーの副信号路中に配置す
る。さらに、異なるビット数を伴う異なるディザリング
と逆ディザリングシーケンス、及び、異なるビット数の
異なる対ピクセル圧縮が考えられる。各特定の画面表示
フォーマットに対して表示ビデオの解像度を最大にする
ために、多数の特定データ減縮及び回復構想の1つをW
SP μP340によって選ぶことができる。
【0065】ルミナンス及び色差信号は、8:1:1の
6ビットY、U、V形式で記憶される。即ち、各成分は
6ビットサンプルに量子化される。色差サンプルの各対
に対し8個のルミナンスサンプルがある。画面内画面プ
ロセッサ320は、入来ビデオデータが、入来副ビデオ
同期信号にロックされた640fクロック周波数でサ
ンプルされるようなモードで動作させられる。このモー
ドでは、ビデオRAMに記憶されたデータはオーソゴナ
ルにサンプルされる。データが画面内画面プロセッサの
ビデオRAM350から読出される時は、このデータは
入来副ビデオ信号にロックされた同じ640fクロッ
クを用いて読出される。しかし、このデータはオーソゴ
ナルにサンプルされ記憶されるが、そして、オーソゴナ
ルに読出せるが、主及び副ビデオ源の非同期性のため
に、ビデオRAM350から直接オーソゴナルには表示
できない。主及び副ビデオ源は、それらが同じビデオ源
からの信号を表示している時のみ、同期していると考え
られる。
【0066】ビデオRAM350からのデータの出力で
ある副チャンネルを主チャンネルに同期させるには、さ
らに処理を行う必要がある。図4を再び参照すると、ビ
デオRAMの4ビット出力ポートからの8ビットデータ
ブロックを再組合わせするために、2つの4ビットラッ
チ352Aと352Bが用いられる。この4ビットラッ
チは、データクロック周波数を1280fから640
に下げる。
【0067】一般には、ビデオ表示及び偏向系は主ビデ
オ信号に同期化される。前述したように、ワイドスクリ
ーン表示を満たすようにするためには、主ビデオ信号は
スピードアップされねばならない。副ビデオ信号は、第
1のビデオ信号とビデオ表示とに、垂直同期せねばなら
ない。副ビデオ信号は、フィールドメモリ中で1フィー
ルド周期の何分の1かだけ遅延させ、線メモリで伸張さ
せるようにすることができる。副ビデオデータの主ビデ
オデータへの同期化は、ビデオRAM350をフィール
ドメモリとして利用し、先入れ先出し(FIFO)線メ
モリ装置354を信号の伸張に利用することにより行わ
れる。FIFO354のサイズは2048×8である。
FIFOのサイズは、読出し/書込みポインタの衝突
(collision)を避けるに必要であると合理的
に考えられる最低線記憶容量に関係する。読出し/書込
みポインタの衝突は、新しいデータがFIFOに書込ま
れ得る時がくる前に、古いデータがFIFOから読出さ
れる時に生じる。読出し/書込みポインタの衝突は、ま
た、古いデータがFIFOから読出される時がくる前
に、新しいデータをメリ上に重ね書き(overwr
ite)する時にも生じる。。
【0068】ビデオRAM350からの8ビットのDA
TA_PIPデータブロックは、ビデオデータをサンプ
ルするために用いたものと同じ画面内画面プロセッサ3
20の640fクロック、即ち、主信号ではなく副信
号にロックされた640fクロックを用いて2048
×8FIFO354に書込まれる。FIFO354は、
主ビデオチャンネルの水平同期成分にロックされた10
24fの表示クロックを用いて読出される。互いに独
立した読出し及び書込みポートクロックを持った複数線
メモリ(FIFO)を用いることにより、第1の周波数
でオーソゴナルにサンプルされたデータを第2の周波数
でオーソゴナルに表示することができる。しかし、読出
し及び書込み両クロックが非同期の性質を持っているこ
とにより、読出し/書込みポインタの衝突を避けるため
の対策をとる必要がある。
【0069】ゲートアレー300の主信号路304、副
信号路306及び出力信号路312がブロック図の形で
図6に示されている。ゲートアレーはさらに、クロック
/同期回路320とWSP μPデコーダ310を含ん
でいる。WSP μPデコーダ310のWSP DAT
Aで示したデータ及びアドレス出力ラインは、画面内画
面プロセッサ320と解像度処理回路370と同様に、
上述した主回路及び信号路にも供給される。ある回路が
ゲートアレーの一部をなすかなさないかは、殆ど、この
発明の構成の説明を容易にするための便宜上の事項であ
る。
【0070】ゲートアレーは、異なる画面表示フォーマ
ットを実行するために、必要に応じて、主ビデオチャン
ネルを伸張し、圧縮し、あるいは、切り詰める作用をす
る。ルミナンス成分Y_MNが、ルミナンス成分の補間
の性質に応じた長さの時間、先入れ先出し(FIFO)
線メモリ356に記憶される。組合わされたクロミナン
ス成分U/V_MNはFIFO358に記憶される。副
信号のルミナンス及びクロミナンス成分Y_PIP、U
_PIP及びV_PIPはデマルチプレクサ355によ
って生成される。ルミナンス成分は、必要とあれば、回
路357で解像度処理を受け、必要とあれば、補間器3
59によって伸張されて、出力として信号Y_AUXが
生成される。
【0071】ある場合には、副表示が図1(d)に示す
ように主信号表示と同じ大きさとなることがある。画面
内画面プロセッサ及びビデオRAM350に付随するメ
モリの制限のために、そのような大きな面積を満たすに
は、データ点、即ち、ピクセルの数が不足することがあ
る。そのような場合には、解像度処理回路357を用い
て、データ圧縮あるいは減縮の際に失われたピクセルに
置き代えるべきピクセルを副ビデオ信号に回復すること
ができる。この解像度処理は図4に示された回路370
によって行われるものに対応させることができる。例え
ば、回路370はディザリング回路とし、回路357
逆ディザリング回路とすることができる。
【0072】副信号の補間は副信号路306で行わせる
ことができる。PIP回路301は6ビットのY,U,
V,8:1:1フィールドメモリ、ビデオRAM350
を操作して、入来ビデオデータを記憶させる。ビデオR
AM350は複数のメモリ位置にビデオデータの2フィ
ールド分を保持する。各メモリ位置はデータの8ビット
を保持する。各8ビット位置には、1つの6ビットY
(ルミナンス)サンプル(640fでサンプルされて
いる)と、2つの他のビットがある。これらの2つの他
のビットは高速スイッチデータ(FSW_DAT)また
はUまたはVサンプル(80fでサンプルされてい
る)の一部を保持している。このFSW_DAT値は次
のように、ビデオRAMにどちらの形式のフィールドが
書込まれたかを示す。
【数1】
【0073】これらのフィールドはビデオRAM中の、
図15のメモリ位置を示す図によって示唆されているよ
うに、水平及び垂直アドレスによって規定された境界を
持つ空間位置を占める。この境界は高速スイッチデータ
を画面なしから有効フィールドに、または有効フィール
ドから画面なしに変えることによりそれぞれのアドレス
に規定される。高速スイッチデータのこのような遷移
が、PIPボックスあるいはPIPオーバレイとも呼ば
れるPIP挿入画面の周縁を規定する。PIP画面中の
事物の画像アスペクト比はPIPボックスあるいはオー
バレイのフォーマット表示比、例えば、4×3あるいは
16×9には関係なく、制御することができる。
【0074】スクリーン上のPIPオーバレイの位置
は、主信号の各フィールドに対する走査の開始点におけ
る、ビデオRAMの読出しポインタの開始アドレスによ
って決まる。ビデオRAM350には2フィールド分の
データが記憶されており、表示期間中、ビデオRAM3
50全体が読出されるので、表示走査中に両方のフィー
ルドが読出される。PIP回路301が、高速スイッチ
データと読出しポインタの開始位置とを用いて、表示の
ためにメモリからどちらのフィールドが読出されるべき
かを決定する。主ビデオ源にロックされている表示器が
主画面の上側フィールドを表示している時は、次に、ビ
デオRAMの副画面の上側フィールドに対応する部分が
ビデオRAMから読出され、アナログデータに変換さ
れ、表示されるのが当然であるように思える。
【0075】これは、主及び副ビデオ源間の全ての可能
な位相関係の中のほぼ半分については、当てはまる。問
題は、PIPモードにおける圧縮された画面に関して
は、ビデオRAMの読出しの方がビデオRAMへの書込
みよりも常に高速で行われるということによって生じ
る。同じフィールド形式が同時に書込まれ読出されてい
ると、読出しメモリポインタが書込みポインタに追いつ
いてしまう。これが起きると、小画面のどこかで運動の
分断(tear)が50%の確率で生じる。従って、こ
の運動分断の問題に対処するために、PIP回路は常
に、その時書込まれているものと反対のフィールド形式
を読出す。読出されているフィールド形式が表示されつ
つあるものと逆のフィールド形式であれば、ビデオRA
Mに記憶されている偶数フィールドは、メモリから読出
される時にそのフィールドの最上部の線が取り除かれ
て、反転される。その結果、小画面は運動分断を生じる
ことなく、正しいインタレース関係を保持する。このフ
ィールド同期化により、最終的に、CPIPチップはP
IP_FSWと呼ばれる信号を供給する。これが、主及
び副チャンネルY/C(ルミナンス情報及び変調された
クロミナンスビデオ情報)信号間を切り換えるアナログ
スイッチに、PIP回路が供給するオーバレイ信号であ
る。
【0076】図4と図10を参照すると、副ビデオ入力
データは640fの周波数でサンプルされ、ビデオR
AM350に記憶される。副データはビデオRAM35
0から読出され、VRAM_OUTとして示されてい
る。PIP回路301は、また、副画面を水平及び垂直
方向に、非対称に減縮することができると同時に、同じ
整数の係数分の1に減縮することもできる。副チャンネ
ルデータは、4ビットラッチ352Aと352B、副F
IFO354、タイミング回路369及び同期回路37
1によって、バッファされ主チャンネルデジタルビデオ
に同期化される。VRAM_OUTデータは、デマルチ
プレクサ355によって、Y(ルミナンス)、U、V
(カラー成分)及びFSW_DAT(高速スイッチデー
タ)に分類される。FSW_DATは、どのフィールド
型式がビデオRAMに書込まれたかを示す。PIP_F
SW信号がPIP回路から直接供給され、出力制御回路
に加えられる。ここで、ビデオRAMから読出されたフ
ィールドのどちらが表示されるかが決められる。最後
に、副チャンネルビデオ成分データが、図6の3つの出
力マルチプレクサ315、317及び319を通して表
示器に出力として与えられるべく選択される。複合また
はY/Cインタフェースにおけるアナログスイッチを使
用してPIP小画面を重ね合わせる代わりに、WSP
μP340がPIPの重ね合わせをデジタル的に行う。
【0077】副チャンネルは640fでサンプルさ
れ、一方主チャンネルは1024fでサンプルされ
る。副チャンネルFIFO354(2048×8)は、
データを、副チャンネルサンプル周波数から主チャンネ
ルクロック周波数に変換する。この過程において、ビデ
オ信号は8/5(1024/640)の圧縮を受ける。
これは、副チャンネル信号を正しく表示するに必要な4
/3の圧縮より大きい。従って、副チャンネルは、4×
3の小画面を正しく表示するためには、補間器359に
よって伸張されねばならない。補間器359は補間器制
御回路371によって制御され、補間器制御回路371
自身はWSP μP340に応答する。必要とされる補
間器による伸張の量は5/6である。伸張係数Xは次の
ようにして決められる。
【数2】 従って、小画面がPIPプロセッサによってどのように
縮小されても、補間器359を5/6伸長(5サンプル
を入力し、6サンプルを出力する)を行うように設定す
ることによって、小画面を表示器上に4×3のフォーマ
ットで正しく表示することができる。
【0078】PIP_FSWデータは、PIPビデオデ
ータが正しいPIPアスペクト比を維持するために水平
にラスタマッピングされているので、CPIP VRA
Mのどのフィールドが表示されるべきかを判断するため
には、充分に良い方法ではない。PIP小画面は正しい
インタレースを保持するであろうが、一般には、PIP
オーバレイ領域は水平方向のサイズが間違っている。P
IPオーバレイサイズが正しくなる唯一の場合は、補間
器359を用いた5/8伸長の場合で、これは16×9
の小画面を生じるものである。他の全ての補間器の設定
では、オーバレイボックスは16×9を維持するが、挿
入画面は水平方向に変動するであろう。PIP_FSW
信号はPIPオーバレイの正しい水平サイズに関する情
報を持っていない。PIP回路が同期アルゴリズムを終
了する前に、ビデオRAMデータが読出される。従っ
て、ビデオRAMデータストリームVRAM_OUTに
埋め込まれている高速スイッチデータFSW_DATは
ビデオRAMに書込まれたフィールド形式に対応してい
る。ビデオRAMビデオ成分データ(Y,U,V)は運
動分断が補償され、正しいインタレースが行われるが、
FSW_DATは変更されない。
【0079】この発明の構成によれば、PIPオーバレ
イボックスは、FSW_DAT情報がビデオ成分データ
(Y,U,V)と共に伸長され、補間されるので、正し
いサイズを持つ。FSW_DAT情報はオーバレイ領域
の正しいサイズ情報を持っているが、どちらのフィール
ドが表示されるべき正しいフィールドかを指示しない。
PIP_FSWとFSW_DATを一緒に用いて、イン
タレースの完全性と正しいオーバレイサイズを維持する
問題を解決することができる。通常動作では、CPIP
チップが4×3テレビジョン受像機で使用されるので、
ビデオRAMにおけるフィールドの位置は任意である。
フィールドは垂直あるいは水平に整列させてもよいし、
全く整列させなくてもよい。ワイドスクリーンプロセッ
サとCPIPチップをコンパティブルに動作するように
するためには、PIPフィールド位置が同じ垂直線上に
記憶されないようにする必要がある。即ち、PIPフィ
ールドは、同じ垂直アドレスが上側フィールド形式と下
側フィールド形式の両方に使用されることがないように
プログラムされよう。プログラミングの観点からは、P
IPフィールドをビデオRAM350中で、図15に示
すように、垂直に整列させるような態様で、記憶させる
ことが便利である。
【0080】信号PIP_OVLがアクティブな時、即
ち、高の時、この信号は出力制御回路321に働いて副
データを表示させるようにする。PIP_OVL信号を
発生する回路のブロック図を図16に示す。回路680
は、Q出力がマルチプレクサ688の一方の入力とされ
たJ−Kフリップフロップ682を含んでいる。マルチ
プレクサ688の出力はD型フリップフロップ684の
入力とされ、D型フリップフロップ684のQ出力はマ
ルチプレクサ688の他方の入力及びANDゲート69
0の一方の入力に接続されている。PIP_FSW信号
とSOL(線開始)信号がフリップフロップ682のJ
及びK入力として加えられる。排他的ORゲート686
には2つの高速スイッチデータビットFSW_DAT0
及びFSW_DAT1信号が入力として供給される。
【0081】論理排他入力である(1,0)と(0,
1)の値は、それぞれ、偶数番目と奇数番目の有効フィ
ールドを示す。論理排他的でない(0,0)と(1,
1)の値はビデオデータが有効なものではない個とを示
す。(0,1)または(1,0)のいずれか一方から
(0,0)または(1,1)のいずれか一方への遷移、
または(0,0)または(1,1)のいずれか一方から
(0,1)または(1,0)のいずれか一方への遷移が
PIPボックスまたはPIPオーバレイを規定する境界
遷移を示す。排他的ORゲート686の出力はANDゲ
ート690への第2の入力となる。ANDゲート690
の第3の入力はRD_EN_AX信号、即ち、副FIF
O354に対する読出しイネーブル信号である。AND
ゲート690の出力がPIP_OVL信号である。回路
680は、PIP_FSWがアクティブになる時からオ
ーバレイ領域が実際にイネーブルされるまでに1線(フ
ィールド線)期間の遅延を導入する。これはビデオデー
タ路でFIFO354が同じく1フィールド線遅延を表
示中のPIPビデオデータに導入することにより説明さ
れる。
【0082】従って、PIPオーバレイはPIP回路に
よってプログラムされた時よりも1フィールド線遅い
が、完全にビデオデータ上に重ねられる。RD_EN_
AX信号は、有効な副FIFOデータがFIFO354
から読出された時のみに、PIPが重ねて表示される
(オーバレイされる)ようにする。このことは重要な点
である。なぜなら、FIFOデータは読出し後にFIF
Oデータが保持されることもあるためである。これによ
って、PIPオーバレイ論理はPIPオーバレイが有効
なPIPデータの外側でアクティブになっていると判断
する可能性がある。PIPオーバレイをRD_EN_A
Xでイネーブルすることは、PIPデータが有効である
ことを保証する。この発明の構成によれば、小画面副ビ
デオのオーバレイあるいはボックスは、その副ビデオが
どのように伸長され、あるいは圧縮され、あるいは補間
されたものであったとしても、それには関係なく、正し
い位置とサイズで表示される。この動作は、4×3、1
6×9、及び他のフォーマットの小画面ビデオ源に有効
である。
【0083】クロミナンス成分U_PIPとV_PIP
は回路367によって、ルミナンス成分の補間の内容に
応じて決まる長さの時間遅延され、信号U_AUXとV
_AUXが出力として生成される。主信号と副信号のそ
れぞれのY、U及びV成分は、FIFO354、356
及び358の読出しイネーブル信号を制御することによ
り、出力信号路312中のそれぞれのマルチプレクサ3
15、317及び319で組合わされる。マルチプレク
サ315、317、319は出力マルチプレクサ制御回
路321に応答する。
【0084】この出力マルチプレクサ制御回路321
は、画面内画面プロセッサとWSPμP340からのク
ロック信号CLK、線開始信号SOL、H_COUNT
信号、垂直ブランキングリセット信号及び高速スイッチ
の出力に応答する。マルチプレクスされたルミナンス及
びクロミナンス成分Y_MX、U_MX及びV_MX
は、それぞれのデジタル/アナログ変換器360、36
2及び364に供給される。図4に示すように、このデ
ジタル−アナログ変換器360、362、364の後段
には、それぞれ低域通過フィルタ361、363、36
5が接続されている。画面内画面プロセッサ320、
ートアレー300及びデータ減縮回路の種々の機能はW
SP μP340によって制御される。WSP μP3
40は、これに直列バスを介して接続されたTV μP
216に応答する。この直列バスは、図示のように、デ
ータ、クロック信号、イネーブル信号及びリセット信号
用のラインを有する4本線バスとすることができる。W
SP μP340はWSPμPデコーダ310を通して
ゲートアレーの種々の回路と交信する。
【0085】1つのケースでは、4×3NTSCビデオ
を、表示画面のアスペクト比歪みを避けるために、係数
4/3で圧縮することが必要となる。別のケースでは、
通常は垂直方向のズーミングをも伴う、水平ズーミング
を行うために、ビデオを伸張することもある。33%ま
での水平ズーミング動作は、圧縮を4/3未満に減じる
ことによって行うことができる。サンプル補間器は、S
−VHSフォーマットでは5.5MHzまでとなるルミ
ナンスビデオ帯域幅が、1024fの時は8MHzで
あるナイキスト折返し周波数の大きなパーセンテージを
占めるので、入来ビデオを新たなピクセル位置に計算し
なおすために用いられる。
【0086】図6に示すように、ルミナンスデータY_
MNは、ビデオの圧縮または伸張に基づいてサンプル値
を再計算(recalculate)する主信号路30
4中の補間器337を通される。スイッチ、即ち、ルー
ト選択器323及び331の機能は、FIFO356と
補間器337の相対位置に対する主信号路304のトポ
ロジーを反転させることである。即ち、これらのスイッ
チは、例えば圧縮に必要とされる場合などに、補間器3
37がFIFO356に先行するようにするか、伸張に
必要とされる場合のように、FIFO356が補間器3
37に先行するようにするかを選択する。スイッチ32
3と331はルート制御回路335に応答し、この回路
335自体はWSP μP340に応答する。小画面の
モードでは、副ビデオ信号がビデオRAM350に記憶
するために圧縮され、実用目的には伸張のみが必要であ
ることが想起されよう。従って、副信号路にはこれらに
相当するスイッチは不要である。
【0087】主信号路は図9により詳細に示されてい
る。スイッチ323は2つのマルチプレクサ325と3
27によって具体化されている。スイッチ331はマル
チプレクサ333によって具体化されている。これら3
つのマルチプレクサはルート制御回路335に応答し、
このルート制御回路335自体はWSP μP340に
応答する。水平タイミング/同期回路339が、ラッチ
347、351及びマルチプレクサ353の動作を制御
し、また、FIFOの書込みと読出しを制御するタイミ
ング信号を発生する。クロック信号CLKと線開始信号
SOLはクロック/同期回路320によって生成され
る。アナログ−デジタル変換制御回路369は、Y_M
N、WSP μP340、及びUV_MNの最上位ビッ
トに応答する。
【0088】補間器制御回路349は、中間ピクセル位
置値(K)、補間器補償フィルタ重み付け(C)、及
び、ルミナンスに対するクロックゲーティング情報CG
Yとカラー成分に対するクロックゲーティング情報CG
UVを生成する。圧縮を行うためにサンプルをいくつか
のクロック時に書込まれないようにし、あるいは、伸張
のために、いくつかのサンプルを複数回読出せるように
するために、FIFOデータの中断(デシメーション)
または繰返しを行わせるのが、このクロックゲーティン
グ情報である。
【0089】FIFOを用いてビデオ圧縮及び伸張を実
施することは可能である。例えば、WR_EN_MN_
Y信号により、データをFIFO356に書込むことが
できる。4個目ごとのサンプルがこのFIFOに書込ま
れることを禁止することができる。これによって、4/
3圧縮が行われる。FIFOから読出されるデータが凹
凸にならずに、滑らかとなるように、FIFOに書込ま
れているルミナンスサンプルを再計算するのは、補間器
337の機能である。伸張は圧縮と全く逆の態様で行う
ことができる。圧縮の場合は、書込みイネーブル信号に
は、禁止パルスの形でクロックゲーティング情報が付さ
れている。データの伸張のためには、クロックゲーティ
ング情報は読出しイネーブル信号に適用される。これに
より、データがFIFO356から読出される時に、デ
ータの中断が行われる。
【0090】この場合、サンプルされたデータを凹凸の
ある状態から滑らかになるように再計算するのは、この
処理中はFIFO356に後続した位置にある補間器3
37の機能である。伸張の場合、データは、FIFO3
56から読出されている時及び補間器337にクロック
書込みされている時に、中断されねばならない。これ
は、データが連続して補間器337中をクロックされる
圧縮の場合と異なる。圧縮及び伸張の両方の場合におい
て、クロックゲーティング動作は、容易に、同期した態
様で行わせることができる。即ち、事象は、システムク
ロック1024fの立上がりエッジを基礎にして生じ
る。
【0091】ルミナンス補間のためのこの構成には多数
の利点がある。クロックゲーティング動作、即ち、デー
タデシメーション及びデータ繰返しは同期的に行うこと
ができる。切換可能なビデオデータのトポロジーを用い
て補間器とFIFOの位置の切換えを行わなければ、デ
ータの中断または繰返しのために、書込みまたは読出し
クロックはダブルクロック(double cloc
k)されねばならなくなってしまう。この「ダブルクロ
ックされる」という語は、1つのクロックサイクル中に
2つのデータ点がFIFOに書込まれる、あるいは、1
つのクロックサイクル中に2つのデータ点がFIFOか
ら読出されねばならないという意味である。その結果、
書込みまたは読出しクロック周波数がシステムクロック
周波数の2倍とならねばならないので、回路構成をシス
テムクロックに同期して動作するようにすることはでき
ない。さらに、この切換可能なトポロジーは圧縮と伸張
の両方の目的に対して、1つの補間器と1つのFIFO
しか必要としない。ここに記載したビデオ切換構成を用
いなければ、圧縮と伸張の両機能を達成するために、2
つのFIFOを用いた場合のみ、ダブルクロッキングを
避けることができる。その場合は、伸張用の1つのFI
FOを補間器の前に置き、圧縮用の1つのFIFOを補
間器の後に置く必要がある。
【0092】ワイドスクリーンプロセッサは、垂直ズー
ム機能を実行するための垂直偏向の制御も行うことがで
きる。ワイドスクリーンプロセッサのトポロジーは、副
及び主チャンネル水平ラスタのマッピング(補間)機能
が互いに独立しており、かつ、(垂直偏向を操作する)
垂直ズームから独立して行われるようにしたものであ
る。このトポロジーのために、主チャンネルは正しいア
スペクト比の主チャンネルズームを保持するために、水
平及び垂直両方向に伸長されることがある。しかし、副
チャンネル補間器の設定を変えなければ、PIP(小画
面)は垂直にはズームされるが、水平にはズームされな
い。従って、副チャンネル補間器は、垂直の伸長が行わ
れる時にPIP小画面の正しい画像アスペクト比を維持
するためにより大きな伸長を行うようにすることができ
る。
【0093】このプロセスの良い例は、主チャンネルが
16×9郵便受け素材を表示している場合である。主水
平ラスタマッピングは1:1(即ち、伸長圧縮無し)に
設定される。垂直は、郵便受け素材に付随する黒色のバ
ーを除くために、33%ズームされる(即ち、4/3で
伸長される)。これで主チャンネル画像アスペクト比は
正しくなる。垂直ズームを行わない場合の4×3素材に
対する副チャンネルの通常の設定は5/6である。伸長
係数Xの異なる値は次のようにして求める。
【数3】 副チャンネル補間器359が5/8に設定されている時
は、正しい小画面画像アスペクト比が保持され、PIP
中の事物はアスペクト比歪みなしに表示される。
【0094】主及び副信号のルミナンス成分用の補間器
はスキュー補正フィルタとすることができる。例えば、
そこに記載されているように、4点補間器は、2点直線
補間器と、これに付随して、振幅及び位相補正を行うよ
うにカスケードに接続されたフィルタと乗算器とを含
む。合計で4つの隣接するデータサンプルが各補間点の
計算に用いられる。入力信号は2点直線補間器に供給さ
れる。入力に与えられる遅延は遅延制御信号(K)の値
に比例する。遅延された信号の振幅及び位相のエラー
は、付加されたカスケード接続されたフィルタと乗算器
によって得られる補正信号を加えることによって最小に
することができる。この補正信号は、全ての(K)の値
に対して、2点直線補間フィルタの周波数応答を等化す
るピーキングを行わせる。このオリジナルの4点補間器
は、fsをデータサンプル周波数として、fs/4の通
過帯域を持つ信号に用いるために最適となるように調整
される。
【0095】あるいは、コペンディング出願に示されて
いる構成に従って、両チャンネルで、2段補間プロセス
と呼ばれるプロセスを用いることもできる。元の可変補
間フィルタの周波数応答はこのような2段プロセス、2
段補間器と称する、を用いることにより改善することが
できる。2段補間器は、例えば、固定係数を有する2n
+4タップ有限インパルス応答形(FIR)フィルタと
4点可変補間器とを含む。FIRフィルタ出力は空間的
に入力ピクセルサンプル間の中間の位置にある。FIR
フィルタの出力は、遅延された元のデータサンプルとイ
ンタリーブすることにより合成されて、実効的な2fs
サンプル周波数を作る。これは、FIRフィルタの通過
帯域中の周波数に関しては妥当な想定である。その結
果、元の4点補間器の実効通過帯域は大幅に増加する。
【0096】クロック/同期回路320はFIFO35
4、356及び358を動作させるために必要な読出
し、書込み、及びイネーブル信号を発生する。主及び副
チャンネルのためのFIFOは、各ビデオ線の後で表示
するのに必要な部分についてデータを記憶のために書込
むようにイネーブルされる。データは、表示の同じ1つ
またはそれ以上の線上で各源からのデータを組合わせる
ために必要とされる、主及び副チャンネルのうちの一方
(両方ではなく)から書込まれる。副チャンネルのFI
FO354は副ビデオ信号に同期して書込まれるが、読
出しは主ビデオ信号に同期して行われる。主ビデオ信号
成分は主ビデオ信号と同期してFIFO356と358
に読込まれ、主ビデオに同期してメモリから読出され
る。主チャンネルと副チャンネル間で読出し機能が切換
えられる頻度は、選択された特定の特殊効果の関数であ
る。
【0097】切り詰め形の並置画面のような別の特殊効
果の発生は、線メモリFIFOに対する読出し及び書込
みイネーブル制御信号を操作して行われる。この表示フ
ォーマットのための処理が図7と図8に示されている。
切り詰め並置表示画面の場合は、副チャンネルの204
8×8FIFO354に対する書込みイネーブル制御信
号(WR_EN_AX)は、図7に示すように、表示有
効線期間の(1/2)*(4/3)=0.67、即ち、
チャンネルの有効線期間の67%(プリ・スピードア
ップ(pre speed up)の場合)の間、アク
ティブとなる。これは、約33%の切り詰め(約67%
が有効画面)及び副チャンネルビデオへの4/3の圧縮
に相当する。図8の上部に示す主ビデオチャンネルに
おいては、910×8FIFO356と358に対する
書込みイネーブル制御信号(WR_EN_MN_Y)
は、主チャンネル有効線期間の(1/2)*(4/3)
=0.67、即ち67%の間、アクティブとなる。これ
は、約33%の切り詰め、及び、910×8FIFOに
より主チャンネルビデオに対して施される4/3の圧縮
比に相当する。
【0098】FIFOの各々において、ビデオデータ
は、ある特定の時点で読出されるようにバッファされ
る。データを各FIFOから読出すことのできる時間の
有効領域は、選んだ表示フォーマットによって決まる。
図示した並置切り詰めモードの例においては、主チャン
ネルビデオは表示の左半部に表示されており、副チャン
ネルビデオは表示の右半部に表示される。各波形の任意
のビデオ部分は、図示のように、主及び副チャンネルで
異なっている。主チャンネルの910×8FIFOの読
出しイネーブル制御信号(RD_EN_MN)は、ビデ
オバックポーチに直ちに続く有効ビデオの開始点で始ま
る表示の表示有効線期間の50%の間、アクティブであ
る。副チャンネル読出しイネーブル制御信号(RD_E
N_AX)は、RD_EN_MN信号の立下がりエッジ
で始まり、主チャンネルビデオのフロントポーチの開始
点で終わる表示有効線期間の残りの50%の間、アクテ
ィブとされる。書込みイネーブル制御信号は、それぞれ
のFIFO入力データ(主または副)と同期しており、
一方、読出しイネーブル制御信号は主チャンネルビデオ
と同期している。
【0099】図1(d)に示す表示フォーマットは、2
つのほぼ全フィールドの画面を並置フォーマットで表示
できるので、特に望ましい。この表示は、特にワイドフ
ォーマット表示比の表示、例えば、16×9に有効でか
つ適している。ほとんどのNTSC信号は4×3フォー
マットで表わされており、これは、勿論、12×9に相
当する。2つの4×3フォーマット表示比のNTSC画
面を、これらの画面を33%切り詰めるか、または、3
3%詰め込め、アスペクト比歪みを導入して、同じ16
×9フォーマット表示比の表示器上に表示することがで
きる。使用者の好みに応じて、画面切り詰めとアスペク
ト比歪みとの比を0%と33%の両限界間の任意の点に
設定できる。例えば、2つの並置画面を16.7%詰め
込み、16.7%切り詰めて表示することができる。
【0100】16×9フォーマットの表示比の表示に要
する水平表示時間は4×3フォーマットの表示比の表示
の場合と同じである。なぜなら、両方共、正規の線の長
さが63.5μ秒だからである。従って、NTSCビデ
オ信号は、歪みを生じさせることなく正しいアスペクト
比を保持するためには、4/3倍にスピードアップされ
ねばならない。この4/3という係数は、2つの表示フ
ォーマットの比、
【数4】 として計算される。ビデオ信号をスピードアップ及びス
ロウダウンさせるために、この発明の態様に従って可変
補間器が用いられる。過去においては、入力と出力にお
いて異なるクロック周波数を持つFIFOが、同様の機
能の遂行のために用いられていた。比較のために、2つ
のNTSC×3フォーマット表示比信号が1つの4×3
フォーマット表示比の表示器上に表示するとすれば、各
画面は50%だけ、歪ませるか、切り詰めるか、あるい
はその両方を組合わせなければならない。ワイドスクリ
ーン関係で必要とされるスピードアップに相当するスピ
ードアップは不要である。
【0101】ここに開示する発明の構成によれば、第1
画面と第2画面を表すビデオ信号を受信する手段と、第
1ビデオ信号に同期したワイド・フォーマット表示比を
有するビデオ表示手段と、副画面をビデオ表示手段と第
1画面よりもサイズにおいて小さ画定(defin
e)するように第2ビデオ信号を処理する手段、副画
面を表すビデオ情報の連続するラインをメモリに記憶
る手段とを備え、副画面を表すビデオ情報を記憶する手
段から読み出して第1画面を表すビデオ情報と結合する
際に、副画面の水平パン位置を複数実現するために第1
画面の同期成分に対する可変遅延時間によって副画面を
表すビデオ情報の読出し開始を制御するので、視聴者は
遠隔制御器によってPIPの水平位置を決めることが可
能となる。次に説明する方法と装置により、16×9表
示器の全範囲にわたるPIPの滑らかな水平方向の移動
を行わせることができる。
【0102】前述したように、このPIPの特徴は、C
PIPチップ(およびそれに付随するVRAM)の変形
と(FIFOを含む)ワイドスクリーンプロセッサの組
合せにより実現できる。このシステムでは、CPIPは
4×3表示器上にPIPを表示するために必要なPIP
機能(データサンプリング、間引き、及びVRAM制
御)のほとんどを行う。ワイドスクリーンプロセッサ
が、ワイドスクリーンテレビジョンのワイドフォーマッ
ト表示比のために生じるアスペクト比歪みを補正し、実
際にオーバレイを行う。
【0103】前述した機能の他に、ワイドスクリーンプ
ロセッサ(WSP)はPIPの水平パンを行うことがで
きることが望ましい。なぜなら、この機能を、所要のパ
ン解像度でCPIPで行わせるようにすることは出来な
いからである。図10にWSPにおける副データ路のブ
ロック図が示されている。
【0104】PIPの水平パンに関連する副データ路に
おける動作の重要な特徴は次の通りである。副データは
CPIPによって640fの周波数でサンプルされ
る。CPIPデータは、ブロック図にVRAM_OUT
と表示した回路点に、VRAMから読出される。CPI
Pは、データをVRAMに書き込む前に、PIPを濾波
し、水平及び垂直方向の正しいサイズ(4×3表示器と
して)に間引きすることによって処理する。
【0105】INTERP_AXブロック359が必要
な水平補間を行う。CPIPは、アクティブな時に、V
RAMの読出しを可能とする、_CGRと称する信号を
生成する。WSPはこの信号の立ち下がりエッジを用い
て、副FIFOの書込みを制御するカウンタを初期化す
る。VRAMが読出されると、データは再び副FIFO
に記憶され、そこで表示器に同期化される。副チャンネ
ルデータは、4ビットラッチ352Aと352B、副F
IFO(2048×8)354、タイミングブロック3
69及び同期ブロック368によってバッファされ、表
示器に同期化される。PIP_FSW信号はCPIPか
ら受信され、図6の出力マルチプレクサ制御ブロック3
21に供給される。このCPIP_FSW信号はVRA
Mからの符号化された制御ビット(FSW_DAT
(1:0))と共に用いられて、表示のために副ビデオ
を選択すべき時を決める。副チャンネルビデオ成分は、
Y、U及びV信号用の3つの出力マルチプレクサ31
5、317及び319を通して表示のために選択され
る。
【0106】PIPが記憶されるVRAM中の実際のメ
モリ位置は、CPIPソフトウェアによって決められ
る。パン用アルゴリズムは使用されるメモリ位置に左右
されるものではないが、説明の簡略化のために、データ
は図17に示すようにVRAMに記憶されるものとす
る。VRAMの書込みは副ビデオ垂直同期信号によって
開始されるが、VRAMの読出しは表示器(あるいは、
主垂直同期信号)によって開始されるので、副ビデオに
運動の分断(motion tear)が生じないよう
にするために、副ビデオの2フィールド分がVRAMに
記憶される。副ビデオの両方のフィールドを記憶するこ
とにより、常に、書込まれていない方のフィールドを読
出すことが可能となる。インタレース関係はCPIPに
おける同期アルゴリズムによって保持される。
【0107】データが図17に示すようにVRAMに記
憶されると、CPIPのプログラミングを幾らか簡略化
できる。その結果、PIP情報を収容しているVRAM
のメモリ位置は、_CGRの立ち下がりエッジに続いて
読出される1番目の水平アドレスとなる。従って、副F
IFOは、PIP情報の全てが副FIFOに書込まれる
ようにするために、_CGRの立ち下がりエッジの直後
に書込むようにイネーブルされる。
【0108】これらの想定の結果は図18に示すように
なる。PIPを表すデータはFIFOの「トップ」(即
ち、一番低いアドレス)に記憶された形で示されてい
る。厳密には、このことは、書込みポインタリセットに
続く一番目の線についてしか当てはまらないが(なぜな
ら、FIFOの長さは、各線に、FIFOに書込まれる
サンプル数の倍数とは限らないからである)、それで
も、図は原理を理解するには有用である。
【0109】副FIFOの読出しは表示器と同期してお
り、副FIFOの書込みには関係付けられている場合も
あるし、関係付けられていない場合もある。読出しは、
表示線期間(線開始、SOL)の開始点で初期化される
カウンタによって制御される。SOLは正規には水平同
期信号の開始点に整列している。PIPはFIFOの
「トップ」に記憶されていると想定しているので、副F
IFOの読出しがSOLから約9.4μ秒(同期信号か
らブランキングの終了までの距離)遅延していると、P
IPは表示器の左端に現れることになる。PIPを右に
パンするためになすべきことは、副FIFOの読出しの
開始を、付加的な所要のパン量だけ遅らせることであ
る。表示器全体にわたるパン範囲を得るためには、副F
IFOに書込まれる点の数を、実際にPIPに含まれて
いる点の数に制限する必要がある。即ち、例えば、PI
Pが200サンプル分の幅を持っているとすると、副F
IFOには約200サンプルのみが書込まれねばならな
い。これは、各線毎にFIFOに書込まれる点の数は、
各線毎にFIFOから読出される点の数に等しくなけれ
ばならないからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワイドスクリーンテレビジョンの種々の表示フ
ォーマットの説明に有用な図である。
【図2】この発明の種々の態様に従うワイドスクリーン
テレビジョンの2fの水平走査で動作するようにした
もののブロック図である。
【図3】図2に示すワイドスクリーンプロセッサのブロ
ック図である。
【図4】図3に示すワイドスクリーンプロセッサの詳細
を示すブロック図である。
【図5】図4に示す画面内画面プロセッサのブロック図
である。
【図6】図4に示すゲートアレーのブロック図で、主信
号路、副信号路、出力信号路を示している。
【図7】充分に切り詰めた信号を用いた図1(d)に示
す表示フォーマットの発生の説明に用いるタイミング図
である。
【図8】充分に切り詰めた信号を用いた図1(d)に示
す表示フォーマットの発生の説明に用いるタイミング図
である。
【図9】図6の主信号路をより詳細に示すブロック図で
ある。
【図10】図6の副信号路をより詳細に示すブロック図
である。
【図11】図5の画面内画面プロセッサのタイミング−
制御部のブロック図である。
【図12】1f−2f変換における内部2f信号
を発生する回路のブロック図である。
【図13】図2に示す偏向回路用の組合わせブロック及
び回路図である。
【図14】図2に示すRGBインターフェースのブロッ
クである。
【図15】画面内画面プロセッサに付属のビデオRAM
におけるメモリマッピングを説明するための図である。
【図16】主及び副ビデオ信号間の出力切換えを制御す
るための回路のブロック図である。
【図17】水平PIPパン中のビデオRAMの動作の説
明に有用な図である。
【図18】水平PIPパン中の副FIFOの動作の説明
に有用な図である。
【符号の説明】
224 ビデオ表示手段 301 第2のビデオ信号を処理する手段 354 副画面を表すビデオ情報を記憶する手段 300 ビデオ情報を組み合わせる手段 339 可変時間遅延を発生する手段 320 画面内画面プロセッサ 350 ビデオRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 テイモシー ウイリアム セーガー アメリカ合衆国 インデイアナ州 46260 インデイアナポリス ナシユ ア・ドライブ 8318 (72)発明者 ナタニエル ハルク アーソズ アメリカ合衆国 インデイアナ州 46112 ブラウンズバーグ イースト・ ステート・ロード 136 6565 (56)参考文献 特開 昭63−290079(JP,A) 特開 昭63−169186(JP,A) 特開 平2−50681(JP,A) 特開 平6−90414(JP,A) 特開 平4−313984(JP,A) 特開 昭50−68411(JP,A) 国際公開91/19378(WO,A1) 国際公開91/19379(WO,A1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ第1と第2の画面を表す第1と
    第2のビデオ信号を受信する手段と; 広いフォーマット表示比を有し、上記第1のビデオ信号
    に同期したビデオ表示手段と; 実質的に像のアスペクト比の歪み無しに、上記第1の画
    面を表すビデオ情報の連続した線を生成する手段と; 上記第2のビデオ信号を処理して、副画面を、上記ビデ
    オ表示手段と前記第1の画面よりもサイズにおいて小さ
    く、実質的に像のアスペクト比の歪み無しに、規定する
    手段と; 上記副画面を表すビデオ情報の連続した線および該副画
    面が前記第1の画面にオーバレイされるときの周縁を規
    定する周縁規定情報を記憶する手段と; 上記第1の画面と副画面とを表す上記ビデオ情報を組
    合わせる手段と; 上記第1のビデオ信号の同期成分からの可変時間遅延を
    生成する手段と; 上記可変時間遅延の後に、上記記憶手段から上記組
    わせ手段への、上記副画面を表すビデオ情報の上記線
    よび上記副画面の周縁規定情報の転送を順次開始させる
    手段と; を含み、上記組み合わせ手段は、上記周縁規定情報を受
    けて、上記副画面を上記第1の画面の上にオーバレイす
    るように制御し、上記可変時間遅延は上記ビデオ表示手
    段の全体にわたって副画面の滑らかな水平移動を規定す
    ることを特徴とする水平パンシステム。
  2. 【請求項2】 それぞれ第1と第2の画面を表す第1と
    第2のビデオ信号を受信する手段と; 広いフォーマット表示比を有し、上記第1のビデオ信号
    に同期したビデオ表示手段と; 上記第1の画面を表すビデオ情報の連続した線を生成す
    る手段と; 上記第2のビデオ信号に応し、上記ビデオ表示手段よ
    り小さいサイズの副画面を規定するものであって、ビデ
    オRAMと、このビデオRAMにビデオデータを書込
    み、またこのビデオRAMからビデオデータを読出すた
    めのアドレス手段とを有し、前記ビデオディスプレイよ
    りも水平に小さいディスプレイ範囲の動作を規定する画
    面内画面(ピクチャ・イン・ピクチャ)プロセッサと;前記ビデオRAMから読み出された、 上記副画面を表す
    ビデオ情報の連続した線と、該副画面が前記第1の画面
    にオーバレイされるときの周縁を規定する周縁規定情報
    を記憶する先入れ先出し複数線メモリと; 可変時間遅延にしたがって、上記線メモリから上記副画
    面を表すビデオ情報の上記線および上記副画面の周縁規
    定情報を順次読出す手段と; 上記線メモリから読出された上記ビデオ情報を上記第1
    の画面を表す上記ビデオ情報と組み合わせる手段と、 を含み、上記組み合わせる手段は、上記周縁規定情報を
    受けて、上記副画面を上記第1の画面の上にオーバレイ
    するように制御し、上記可変時間遅延にしたがう上記線
    メモリからの読み出しは、上記第1の画面と組み合わせ
    た際に、上記ビデオ表示手段の全体にわたって上記副画
    面の滑らかな水平移動を規定することを特徴とする水平
    パンシステム。
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