JP3393898B2 - ブラック・パス及びカラー・パスの双方向印刷方法 - Google Patents

ブラック・パス及びカラー・パスの双方向印刷方法

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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00—Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14—Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142—Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01—Ink jet
    • B41J2/21—Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132—Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的に、インクジェ
ット・プリンタの処理能力の向上に関する。更に詳しく
は、プリンタヘッドによるブラックインク及びカラーイ
ンクを用いたパス帯(swath)を、相互介在的な方法で双
方向に印刷させること、あるいは、カラー印刷行程の戻
り行程において、ブラック印刷を実行させることによっ
て、むだ時間を無くし、それによって印刷処理能力を向
上させる方法に関する。
【０００２】
【従来の技術と問題点】単一方向印刷、即ち、単一ペン
・インクジェット・プリンタの場合におけるような従来
の印刷方法の場合、プリント・ヘッド担持体の最初の行
程は、左から右に向かって行なわれ、それから左に再び
戻って、次の印刷行程が行われるとすると、上記の戻り
の行程では、印刷は行われない。当該戻りの行程の後の
もう１つの行程で、印刷行程が左から右に向かって実行
され、次いで、上記担持体は、更に次の印刷行程を実行
するために、左に向けて戻される。このような印刷方法
を、２ペン式インクジェット・プリンタで実行すると、
最初にカラー・パスが印刷され、次に無印刷の戻り行程
が実行され、それから一般的に、ブラック・パスが印刷
され、そしてその後、一般的に次のサイクルの第２回目
及び第３回目のカラー・パスが上記の手順で繰返し印刷
される。従って、一般的な印刷行程は、三原色の印刷と
ブラックの印刷とを含むのを常とするものであるので、
当該一般的な印刷行程は、三回のカラー印刷行程と、１
回のブラック印刷行程と、４回の無印刷の戻り行程とが
実行される。従って、このような従来方法による三原色
及びブラック印刷を含むインクジェット印刷操作は、本
来的に大きなむだ時間を有する。
【０００３】安価な２ペン式（ブラックが１ペンで、３
原色が１ペン）インクジェット・プリンタの出現によっ
て、双方向印刷操作に関して挑戦と問題提起とがなされ
るに到った。このような双方向印刷システムの１つが、
米国特許第5,044,796号に記載されている。当該米国特
許は、1991年９月３日付で、ルンド(Lund)氏に対して付
与されたものであり、本発明の出願人によって所有され
ている特許であり、その発明の名称は、「垂直方向の段
落に従った、双方向印刷方法(Bidirectional Printing
Method in Accordance with Vertical Breaks)」であ
る。当該米国特許の開示内容を、ここで引用することに
よって本発明の説明内容の一部として、ここに取入れ
る。全体的な印刷の品質を維持するために、単色（例え
ばブラック）と、３原色（例えば、シアン、マゼンタ、
イエロー）に対して、特別に注意が払われることによっ
て、印刷品質の問題や、ブラックとカラーとの間のイン
ク滲み問題が解決される必要がある。同時に、常に印刷
処理能力を向上させることが望まれる。即ち、従来の単
ペン式インクジェット・プリンタの高い水準の処理能力
に相当するだけの処理能力は、少なくとも維持すること
が望まれる。原色のカラー滲み問題は、大きく使用者や
使用法の点で影響を受けるので予知不能であるが、単色
印刷の場合は、滲みを予知することが比較的に容易であ
るため、より良好な制御を加えることができ、それによ
って、多くの使用者は、種々の応用分野で可能な利益を
受けることができる。
【０００４】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、カラー印刷行
程とブラック印刷行程を含む印刷をインクジェット・プ
リンタにおいて高品質、高速で行う方法を双方向印刷に
より達成することにある。
【０００５】
【発明の概要】本発明の方法は、カラー印刷操作とブラ
ック印刷操作とを、双方向において相互介在させること
によって、インクジェット・プリンタの処理能力を向上
させる。本発明の方法において使用されるプリンタ・コ
ントローラのロジックは、本発明の方法によって次の印
刷方向を決定する。当該ロジックは、最後のブラック印
刷方向フラッグと、最後のカラー印刷方向フラッグとを
モニターして記録する。所定の最終ブラック印刷方向規
定または基準が満たされたと仮定すると、その場合に
は、次のブラック印刷パスは、最後のカラー印刷パスの
印刷方向とは逆の方向に向かって実行される。望ましく
は、本発明においては、カラー印刷パスは、左から右に
向かって、そして、ブラック印刷パスは、右から左に向
かって、それぞれ印刷される。これら印刷の方向を逆に
することも可能である。本発明の方法によって、一般的
な３原色カラー及びブラックパスにおいて必要とされる
印刷パスは：３回のカラー印刷パスと；１回のブラック
印刷パスと；そして、２回の戻り行程；のみである。こ
のことによって、インクジェット・プリンタの処理能力
は、大きく向上し、そして、当該プリンタの長期にわた
る寿命の間、上記担持体の駆動部品に加わるストレスが
大巾に軽減される。当然のことながら、ここで了解され
る通り、本発明の方法や改善点を、ブラック・ペンと単
色カラー・ペンとを備えた２ペン式インクジェット・プ
リンタに適用することができる。
【０００６】
【発明の実施例】当業者によって了解される通り、本発
明の方法とその改善点とは、不揮発性の読取り専用メモ
リ(ROM)素子内のファームウェアの働きによって実行さ
れる。更に、当業者によって了解される通り、本発明の
方法とその改善点とは、本発明の範囲の内で、組合せ論
理や逐次論理素子内で実現されるハードウエア・コント
ローラの形態を取ることができる。更に又、当業者によ
って了解される通り、ここで「印刷される予定の」ブラ
ック・ラスター（黒走査線）データとして言及されるも
のは、適切なメモリ素子に、従来と同様に、一時的に格
納される。当該メモリ素子も又、従来と同様に上記プリ
ンタのコントローラに接続される。直截的に言えば、本
発明の方法と改善点とは、望ましくは、これから説明さ
れる必要な工程を実行するためのマイクロプロセッサを
適切にプログラムすることによって、実現される。
【０００７】本発明を理解するための一助として、ここ
で了解されることは：ここで使用されている通り、ブラ
ック・パスとは、一般的に、ブラックインクのドットに
よって印刷することができるパターンのことを意味する
と言うことである。当該パターンは、インクジェット・
プリンタのプリントヘッドの片道行程で堆積される。即
ち、当該パターンは、所定の高さを有する単一パスによ
る印刷像である。当該所定の高さは、上記ブラックイン
ク・ペンの１つの又は、それ以上の数のインク噴射の実
行によって画定される。同様に、カラー・パスとは、一
般的に、カラーインクのドットによる上記のような印刷
可能なパターンのことを意味する。従って、ブラック・
パスとカラー・パスとは、実質的に、１パス当り、どの
ような画素高さをも取ることができる（当該画素高さ
は、それぞれのペンにおいて発射されたインク噴射オリ
フイスの数に対応する）。例えば、当該画素高さは、少
なくとも１個の画素によって構成される。これらのパス
の間にあって、ブラック・パスとカラー・パスとは、互
いに異なる画素高さを有することができる。例えば、ブ
ラック・パスは、どのカラー・パスの画素高さに対して
も、その３倍の画素高さを有することができる。ここで
使用されている通り、ブラック・パスとカラー・パスの
方向とは、上記インクのドットが堆積される際の、プリ
ントヘッド担持体の走行方向のことを意味する。ブラッ
ク及びカラーのパス印刷とは、一般的に、ブラック及び
カラーのパスの印刷すなわちインクのドット堆積のこと
を意味する。
【０００８】本発明のインクジェット印刷方法は、カラ
ーペン及びブラック・ペンを搭載したプリントヘッド担
持体によって実行されるカラーインク及びブラックイン
クを用いた印刷操作のためのものである。本発明の方法
は、双方向ブラック／カラー印刷操作を含む。本発明の
方法は、プリンタの使用者によって選択され得る１つの
オプションとして利用することができる。当該オプショ
ンが選択されると、本発明の方法に従って、1)ブラック
・ラスター・データを印刷し、当該印刷中に担持体の走
行方向に関して、第１ブラック方向のしるし即ちフラッ
グを記憶し、；2)上記担持体が第１カラー方向に走行し
ている間に、当該担持体によってカラー・ラスター・デ
ータを印刷し、；3)印刷される予定のブラック・ラスタ
ー・データを分析して、当該印刷される予定のブラック
・ラスター・データが、上記第１カラー方向とは逆の方
向における上記担持体の復帰行程すなわち戻り行程にお
いて、印刷可能であるか否かを決定し（但し、当該決定
は、少なくとも一部は、上記記載されたしるし即ちフラ
ッグに基づいている。）；そして、上記印刷される予定
のブラック・ラスター・データが、上記逆の方向におい
て印刷可能である場合には、4)上記印刷される予定のブ
ラック・ラスター・データを、上記逆の方向すなわち第
１ブラック方向に印刷する。
【０００９】本発明の方法が有利であることは明白であ
る。カラー・ラスター印刷に引続いて、上記担持体の復
帰パス時に、即ち上記逆の方向にブラック・ラスター
（即ち、プリントヘッド高さのパス）を印刷することに
よって、全体的な上記担持体の走行量を軽減させること
ができると共に、付随的なむだな走行を無くすことがで
きる。しかしながら、重要なことは、次に印刷される予
定のブラック・ラスター・データを分析することによっ
て、連続したブラック・パスの印刷が同じ方向で行われ
るということを一般的に保証する必要があるということ
である。そうでないと、左から右に向かっての上記担持
体の動きと、右から左に向かっての上記担持体の動きと
の間に、わずかな時間位置上のずれが生じ、そのために
印刷品質が目で見た場合に受入れ不能なほどに低下す
る。例えば、同一ページ上における連続的なブラックの
垂直線すなわち垂直像の場合、当該像が、連続的な双方
向の上記担持体のパスの頻度で、左右に交互にずれて段
々を形成する。極端な場合には、当該ブラックの垂直線
すなわち垂直像は破断する。即ち、切れ目が当該像に生
じるほど当該像の左右方向へのずれが大きくなる。当該
切れ目は、交互に方向付けられて印刷される水平方向へ
のドットの配置が、例えば、数画素分だけ本来のドット
位置から外れることによって形成される。
【００１０】望ましくは、上記分析の工程が含む決定工
程において、先に印刷されたブラック・ラスター・デー
タと、これから印刷される予定のブラック・ラスター・
データとが、予め定義されたブラック・ドットの相対的
位置基準を満たすか否かが決定される。望ましくは、当
該基準は、ブラック・ドットの相対的水平位置基準を含
む。当該相対的水平位置基準とは、例えば、上記印刷さ
れる予定のブラック・ラスター・データによって画定さ
れる逆方向ブラック・パスが、印刷品質を低下させるか
否かを決定するような基準のことである。当該基準は、
望ましくは、例えばブラック・ドットの相対的水平整合
性のような相対的水平位置基準を含み、更に、例えばブ
ラック・ドットの隣接性のような相対的垂直接近基準を
含む。これらの２つの基準が一緒になることによって、
垂直方向に連続的である（即ち、中断されない）ブラッ
クの線の形成が回避される。当該ブラックの線は、連続
的なブラック・パスによって画定される。当該連続的な
ブラック・パスは、仮りに当該パスが双方向に印刷され
る場合には、印刷品質を低下させる。換言すれば、カラ
ー・パスの戻り行程におけるブラック・パスの印刷を回
避しなければならない状況とは：当該ブラック・パスの
印刷によって、対応する最後に印刷されたブラック・パ
スと、これから印刷される予定のブラック・パスとの間
に、目に見える境界を形成するブラック・ドットが形成
されることによって意図された印刷像の連続性や共線特
性がかぎ状に損なわれるような；状況のことである。こ
こで了解されることは：所定の条件を含むものとして肯
定的に規定されようが、又は、所定の条件を含まないも
のとして否定的に規定されようが、広く規定された当該
基準は、上記ブラックの印刷方向を決定する際の基礎と
なる；と言うことである。
【００１１】従って、ここで望ましいことは、上記隣接
性の基準が、連続性の基準を含むことである。そうする
ことによって、上記かぎ状の特性上の損傷が可視的であ
るか否かが決定される。当該決定が必要な理由は：隣接
し合うブラック・ラスター間に垂直方向の連続性が必要
な場合には、ブラックの双方向での印刷がしばしば許容
され得る；と言う事実が存在するからである。明らか
に、当該垂直方向の連続性や水平方向の整合性の基準
は、全ての印刷品質の判断の場合と同じく、本質的に主
観的なものである。現在、連続的な垂直方向の印刷線に
おける隣接し合うブラックのドット間の水平方向の全て
の可視的な不整合は、受容不能であると考えられてい
る。しかしながら、相互に垂直方向に隣接し合っていな
い（即ち、相互の間に垂直方向の間隙または空所を形成
する）ブラック・ドット間のわずかな（例えば、数画素
すなわち印刷された数ドットの幅の）水平方向の不整合
は、受容可能であると考えられる。
【００１２】従って、連続する印刷行の境界上の相互に
直接的に隣接し合うブラックの画素が、ブラック・ラス
ターにおいて同一の水平位置にあることが判明した場合
には、連続的なブラック・パスの双方向での印刷操作
は、回避される。それにもかかわらずに、連続するブラ
ック・パスの双方向での印刷が行われて大きな処理能力
の向上が達成される場合がある。当該場合とは：２乃至
４またはそれ以上の数の画素が、上記境界上の隣接し合
う画素を互いに分離させていると判断される場合のこと
である。即ち、当該隣接し合う画素によって表されるブ
ラック・ドットが、印刷されたページにおいて、少なく
とも２乃至４個の画素の高さの空白部、すなわち無印刷
部によって、垂直方向に互いに分離されていると判断さ
れる場合のことである。重要なことは、連続するブラッ
ク・パスの一方向印刷によって、一般的に、当該ブラッ
ク・パスの双方向印刷時に表われる可視的な水平方向の
不整合の問題が取除かれると言うことである。
【００１３】ここで了解される通り、上記しるし即ちフ
ラッグを記憶するためには、どのようなタイプの適切な
メモリ素子でも使用することができる。当該しるし即ち
フラッグは、単数（例えば、単一のバイナリ・ビット）
であって、最後のブラックの印刷行における上記担持体
の走行方向を表示する。例えば、それは、上記プリンタ
を制御するようにプログラムされたマイクロプロセッサ
内のハードウエアのフリップ・フロップか、又は専用の
ハードウエア状態表示ビットであってもよい。又は、当
該プリンタのコントローラに接続されたメモリ内の既知
の場所にある割当てビットであってもよい。本発明を実
施する上で重要なことは：上記分析の工程の際に、上記
しるし即ちフラッグが、上記プリンタのコントローラに
対してアクセス可能であると言うことだけである。当該
分析の工程とは：上述の通り、印刷される予定のブラッ
ク・ラスター・データが、上記プリンタ担持体の復帰行
程で印刷可能であるか否かについての、上記カラー・ラ
スターの印刷時における、即ち当該カラー・ラスターの
印刷操作の終端時における、決定を行なう工程のこと；
である。どのような適切なしるし即ちフラッグも、そし
て当該フラッグを格納して照会することによって上記決
定を行なうためのどのような適切な手段も、本発明の精
神と範囲の中にある。
【００１４】ここで了解された通り、本発明の方法は、
インクジェット印刷手法を大きく改善する。本発明の方
法によって、カラー・ペンとブラック・ペンの双方を搭
載することができるプリンタ担持体の印刷行程中に、カ
ラーインク印刷操作とブラックインク印刷操作とが選択
的に実施され得る。本発明の改善点は、下記工程を含む
ものとして説明することができる：即ち、第１番目に、
例えば左から右に向かうような第１方向に動く上記担持
体でもって、カラー・パスを印刷する工程；および、第
２番目に、例えば右から左に向かうような、上記第１方
向とは逆の方向の第２方向に向かって、印刷される予定
のブラック・パスを印刷する工程。望ましくは、上記第
１番目の印刷操作は、上記プリンタ担持体の第１パスの
際に実行され、そして第２番目の印刷操作は、当該プリ
ンタ担持体の復帰パス時に実行される。当該復帰パス
は、次に実行されるパスであって、望ましくは、上記第
１パスのすぐ後で実行されるパスである。
【００１５】本発明の改善点に従って、望ましくは、第
１印刷工程以前に、最後のブラック・パスの印刷が、上
記逆の方向で実行されたか否かが決定され、次いで、第
２番目の上記担持体の逆方向の印刷工程が、上記決定の
工程の結果に従って、選択的に実行される。当該選択的
な２番目の印刷工程は、望ましくは、最後のブラック・
パスの印刷が、同じく上記逆の方向で実行された場合に
だけ、実行される。当該第２番目の印刷工程は、従来の
場合、相当なむだ時間とむだな走行となっていた非印刷
のカラー行程の復帰期間であった期間に実行されるの
で、選択的であるとは言え、これまでは非印刷担持体走
行であった期間を印刷期間とすることによって、プリン
タの処理能力が大巾に向上させられる。
【００１６】同じく、本発明の改善点に従って、望まし
くは、上記第２印刷工程以前に、最も後のブラック・パ
スの印刷工程が実行されたか否かが決定され、そして、
上記の印刷される予定のブラック・パスが、所定のブラ
ック・ドット相対位置基準を満たすか否かが決定され、
次いで、当該決定の工程に従って、第２番目の印刷工程
が、選択的に実行される。望ましくは、当該基準は、ブ
ラック・ドット相対的水平位置基準と共に、ブラック・
ドット相対的垂直接近基準を含む。同様に、望ましく
は、当該基準は、ブラック・ドット相対的水平整合基準
と、ブラック・ドット相対的垂直隣接基準とを含む。更
に、当該垂直隣接基準は、連続性基準を含む。上記のブ
ラック・ドット相対的位置基準の全ては、上述の通り、
本発明の方法に関連している。
【００１７】本発明の改善点は、望ましくは、更に、最
も後のブラック・パス印刷が、上記逆の方向で実行され
たのか否かを決定する工程を含む。上記実行がなされて
いない場合には、本発明の改善点は、更に、当該最も後
のブラック・パス印刷と、これから印刷される予定のブ
ラック・パスとが、所定のブラック・ドット相対位置基
準を満たすか否かを決定する工程を含む。この様にし
て、カラー印刷の戻り行程におけるブラッグ印刷の工程
が、２つの継続的な上記決定に従って実行される。当該
決定の第１番目のものは、最も後のブラック・パス印刷
における上記担持体の走行方向に関し、第２番目のもの
は、現在と、最も後のブラック・パスのドット相対位置
基準に関する。当業者にとって了解される通り、プリン
タのコントローラによるページ・バッファリング(page
buffering)を行なうことによって、多くの場合、連続的
なブラック・パスを、カラー・パスにおける担持体の戻
り行程で、印刷工程に適合させることを確実なものとす
ることによって、双方向において相互介在させられるブ
ラック・パスとカラー・パスとの印刷工程を最適化する
ことができる。このことは：比較的に長い一連のブラッ
ク・パスにおける第１番目のパスの方向を制御すること
によって当該一連のブラック・パスの各々が、カラー・
パスの戻り行程において実行可能にされることによっ
て；達成される。
【００１８】
【発明の効果】従って、ここで了解されることは：担持
体に取付けられたブラック・ペンとカラー・ペンとを、
文書を印刷する際に使用すれば、本発明の方法は、プリ
ンタの処理能力を大巾に高める；と言うことである。ブ
ラック・ペンでブラック・ドットを印刷する際に（但
し、印刷品質に悪影響を及ぼす恐れがない場合にの
み）、３原色カラー・ペンによるカラー・ドットの印刷
時におけるプリンタの担持体の戻り行程が使用される。
カラー・パスの復帰すなわち戻り行程を使用してブラッ
ク・ドットを印刷することは：例えば垂直方向にブラッ
クの線またはパターンを印刷する時に、ブラック・ドッ
トの水平方向の目に見える不整合が、当該ブラック・ド
ットの印刷の結果、生じるような所では；回避される。
この様にして、プリントヘッド担持体の非印刷戻り行程
の多くが除去されるので、プリンタの処理能力が、大巾
に向上すると共に、ブラック及びカラーの高い印刷品質
が維持される。本発明の方法は、比較的に簡単に且つ比
較的に安価に、ファームウェアにおいて実現される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−215351（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−187370（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−233275（ＪＰ，Ａ) 特表 平３−503146（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B41J 2/21 B41J 19/18

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】カラー・ペンとブラック・ペンとを担持す
    るインクジェット・プリンタ担持体の走行時にカラーイ
    ンクとブラックインクとで印刷が行なわれるインクジェ
    ット印刷方法において、プリンタのコントローラによっ
    て実行される方法であって、最新のブラック・パス印刷
    とは、時間的に最新に印刷された、先行印刷されたブラ
    ック・パスであり、印刷予定のブラック・パスとは、ま
    だ印刷されていないが直ぐに印刷されるブラック・パス
    であり、 第１方向に動く前記担持体によってカラー・パスを印刷
    する第１の印刷ステップと、 最新のブラック・パス印刷および印刷予定のブラック・
    パスが、所定のブラック・ドット相対的位置基準を満足
    するか否かを決定するステップと、 前記最新のブラック・パス印刷および前記印刷予定のブ
    ラック・パスが所定のブラック・ドット相対的位置基準
    を満足する場合、前記第１方向とは逆の第２方向に、前
    記印刷予定のブラックパスを印刷する第２の印刷ステッ
    プと、 を備えて成る方法。
  2. 【請求項２】前記最新のブラック・パス印刷が前記第２
    方向で行なわれた場合にのみ前記選択的な第２の印刷ス
    テップが実行されることを特徴とする、請求項１に記載
    の方法。
  3. 【請求項３】 前記基準が、ブラック・ドット相対的水平
    位置基準およびブラック・ドット相対的垂直接近基準を
    含むことを特徴とする、請求項１に記載の方法。
  4. 【請求項４】 前記基準が、ブラック・ドット相対的水平
    整合基準および相対的垂直隣接基準を含むことを特徴と
    する、請求項１に記載の方法。
  5. 【請求項５】 前記垂直隣接基準が連続性基準を含むこと
    を特徴とする、請求項４に記載の方法。
  6. 【請求項６】 カラー・ペンとブラック・ペンとを担持す
    るインクジェット・プリンタ担持体の走行時にカラー印
    刷とブラック印刷とが行なわれるインクジェット印刷方
    法において、プリンタのコントローラによって実行され
    る方法であって、最新のブラック・パス印刷とは直前に
    印刷されたブラック・パスであり、印刷予定のブラック
    ・パスとは直ぐに印刷されるブラック・パスであり、 第１方向に動く前記担持体によってカラー・パスを印刷
    する第１の印刷ステップと、 前記最新のブラック・パス印刷が、前記第１方向とは逆
    の第２方向で行われたか否かを決定するステップと、 前記最新のブラック・パス印刷が前記第２方向で行われ
    た場合、前記印刷予定のブラック・パスを前記第２方向
    で印刷する第２の印刷ステップと、 を備えて成る方法。
  7. 【請求項７】前記最新のブラック・パスが前記第２方向
    で行われなかった場合、前記最新のブラック・パス印刷
    および前記印刷予定のブラック・パスが所定のブラック
    ・ドット相対的位置基準を満足するか否かを決定する第
    ２の決定ステップと、 前記最新のブラック・パス印刷および前記印刷予定のブ
    ラック・パスが所定のブラック・ドット相対的位置基準
    を満足する場合、前記第２方向に前記印刷予定のブラッ
    ク・パスを印刷する第３の印刷ステップと、 をさらに備えて成ることを特徴とする、請求項６に記載
    の方法。
  8. 【請求項８】 カラー・ペンとブラック・ペンとを担持す
    るプリントヘッド担持体とコントローラとを有するイン
    クジェット・プリンタによってカラーインクとブラック
    インクとで印刷を行うインクジェット印刷方法であっ
    て、 ブラック・ラスター・データを印刷し、該印刷の間に担
    持体の第１のブラック方向への移動の指示を記憶するス
    テップと、 第１のカラー方向に移動する担持体によって、カラー・
    ラスター・データを印刷するステップと、 印刷予定のブラック・ラスター・データを前記コントロ
    ーラによって解析して 、前記第１のカラー方向と逆方向
    の前記担持体の戻りパスの間、前記印刷予定のブラック
    ・ラスター・データが印刷可能であるか否かを事前に決
    定するステップであって、前記事前決定は少なくとも部
    分的に前記記憶された指示に基づいている、ステップ
    と、 前記印刷予定のブラック・ラスター・データが前記逆方
    向で印刷可能である場合、前記第１のブラック方向の前
    記戻りパスの間、前記印刷予定のブラック・ラスター・
    データを印刷するステップと、 を備えて成る方法。
  9. 【請求項９】 前記解析ステップが、前記第１の印刷され
    たブラック・ラスター・データと前記印刷予定のブラッ
    ク・ラスター・データとが所定のブラック・ドット相対
    的位置基準を満足するか否かを決定するステップを有す
    ることを特徴とする、請求項８に記載の方法。
  10. 【請求項１０】 前記基準が、ブラック・ドット相対的水
    平位置基準とブラック・ドット相対的垂直接近基準とを
    含むことを特徴とする、請求項９に記載の方法。
  11. 【請求項１１】 前記基準が、ブラック・ドット相対的水
    平整合基準と相対的垂直隣接基準とを含むことを特徴と
    する、請求項９に記載の方法。
  12. 【請求項１２】 前記垂直隣接基準が連続性基準を含むこ
    とを特徴とする、請求項１１に記載の方法。
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