JP3393597B2 - 車上課金装置 - Google Patents
車上課金装置Info
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Description
て、車両が課金エリアを通行したときに所定の条件が成
立したタイミングで、課金エリアの利用料金支払のため
のデ−タ処理を行なう課金装置に関する。
設けて、そこで車両を止めて課金作業を行なっており、
この様な課金方法では、料金徴収に多大の労力が費やさ
れ、時間が消費され、また料金所渋滞を生じてしまう。
そこで、複数のル−ト上に車両通過判定器を設置し、複
数のル−ト上のどのル−トを走行してきたかを判定して
課金するシステムが提案されている。その一例が特開平
9−212794号公報に提示されている。このシステ
ムは、分岐ル−トならびに出入口(インタ−)が少く、
インタ−間距離が比較的に長い有料道路網では、車両通
過判定器の設置個数が少くて済み、システム設定が容易
である。
ドを用いて、有料道路を出るときには、車両から、どの
ル−トを走行してきたかを示す情報をアンテナ・タ−ミ
ナルに送信し、アンテナ・タ−ミナルが、走行ル−トに
対応する料金を算出してこれを車両に送信し、車両はプ
リペイド・カ−ドから該料金を引落すことから、料金支
払のために車両を停止する必要はない。しかし、分岐ル
−トならびに出入口(インタ−)が多く、インタ−間距
離が短い区間が多いが、道路網全体としての延べ距離数
が大きい有料道路網などでは、車両通過判定器の設置個
数が多くなり、その設置費用とメンテナンス費用が高額
となる。
減,地域財源確保等の一手段として、特定地域すなわち
特定エリアに対して課金することが考えられる。高速道
路網が、狭幅線連続分布の課金領域であるのに対して、
このような特定エリアの課金領域は、広面積の孤立領域
となる。この場合、領域内道路網が複雑である可能性が
高く、車両を止めて料金徴収を行なう料金所の設置は不
合理であり、プリペイド・カ−ドを用いる自動課金処理
システムの採用が望ましい。
・カ−ドを用いて、車両上にて課金額を、カ−ドの残金
から差し引いた残りを残金としてカ−ドに更新記憶する
車上の課金処理では、課金処理によってカ−ド残高がマ
イナス値(未納金額)、すなわち支払不足となることが
ある。これに対応するために、カ−ド残金不足をユ−ザ
に報知して、カ−ドの交換をうながし、新たなカ−ドに
交換されるとその残金を、先の不足額分精算した値に更
新するのが望ましく、カ−ド残高がマイナス値のまま放
置されるときには、車外への課金異常表示および又は無
線通信によるセンタ−局への課金異常報知をして、マイ
ナス値を強制的に精算させるための摘発を容易にするの
が好ましい。
くなった場合、残金があるのに新規カ−ドを使用する
と、該残金が無駄になる。しかし、少い残金でカ−ドを
使用すると、使用中に残金がマイナス値となる。例え
ば、これを予め予想してユ−ザは新規カ−ドも持参し残
金がマイナスであることが報知されると、新規カ−ドに
交換することが当然考えられるが、マイナス値になるや
否や、車外への課金異常表示および又は無線通信による
センタ−局への課金異常報知などの不正告知が行なわ
れ、新規カ−ドに交換したときには、すでに不正告知が
発生してしまっては、カ−ドユ−ザに不快な思いをさせ
ることになろう。
報知して所定時間の間カ−ド交換を待ち、その間は不正
告知を保留することが当然考えられるが、車両運転中
に、迅速にカ−ド交換をすることができない場合が考え
られるので、合理的な課金異常告知が望まれる。
に時間的ゆとりを与えることを第1の目的とし、課金収
集は確実に行なうことを第2の目的とし、課金管理者に
よる課金不能車両の摘発を容易にすることを第3の目的
とし、課金管理者による未処理課金の集収を容易にする
ことを第4の目的とする。
報(残高)を記憶する記憶手段(CRD);該記憶手段(CRD)か
らクレジット情報を読出し該記憶手段(CRD)にクレジッ
ト情報を書込む、読み書き手段(5);課金領域の通行に
対応して、前記読み書き手段(5)を介して前記記憶手段
(CRD)のクレジット情報を、課金料に従って更新する課
金処理手段(2);更新した値がマイナス値の場合は、記
憶手段(CRD)の交換をうながす報知手段(2,4B5,10,SP);
交換があったときには該マイナス値の分、交換後の記憶
手段のクレジット情報を更新するクレジット情報処理手
段(2,5);および、前記記憶手段(CRD)の交換がなく、交
換をうながす報知を2以上の設定回数(2)繰返したと
き,設定時間(Tw)が経過したとき,設定距離(Lk)を走行
したとき,の少くとも1つのときに、車外に異常報知を
する手段(2,4f2);を備える車上課金装置。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の符号又は対
応事項を、参考までに付記した。
ト情報(残金)がマイナス値になると、報知手段(2,4B5,1
0,SP)が、記憶手段(CRD)の交換をうながす報知を行な
う。このときユ−ザ(ドライバ)が記憶手段(CRD)の交
換を行なわないと、それから、交換をうながす報知が設
定回数(2)に達したときに、異常報知手段(2,4f2)が、車
外に異常報知をする。又は、記憶手段(CRD)の交換がな
く設定時間(Tw)が経過したときに、異常報知手段(2,4f
2)が、車外に異常報知をする。もしくは、記憶手段(CR
D)の交換がなく設定距離(Lk)を走行したときに、異常報
知手段(2,4f2)が、車外に異常報知をする。
味し、管理権限があるものは、この報知に基づいて、例
えば車両を停車させて、課金処理の完遂を求めることが
できる。
は、クレジット情報(残金)がマイナス値になってから、
所定時間間隔で交換要報知を3度繰返す交換催告(第1
回の交換催告)をやっても交換がなく、その後、課金処
理のため又はその準備のために記憶手段(CRD)の残金に
アクセスしたときにもマイナス値であってもう1回の交
換催告(第2回の交換催告)をやっても交換がない場合
に、発生する。また、第1回の交換催告をやってから、
設定時間Twが経過したとき、ならびに、第1回の交換
催告をやってから、設定距離Lkを走行したときにも、
残金がマイナス値であると、車外に向けた異常報知を発
生する。ユ−ザが、第1回の交換催告の開始時から、第
2回の交換催告の終了時までの間、かつ、設定時間Tw
内および設定距離Lk以内の走行、の間にカ−ドを交換
することにより、車外に対する異常報知は行なわれな
い。 (2)前記クレジット情報処理手段(2)は、更新した値
がマイナス値となったが記憶手段(CRD)の交換がなかっ
たときには、マイナス値をメモリ(異常履歴メモリ)に書
込む。課金処理によって記憶手段(CRD)の残金がマイナ
スになり、その精算が行なわれないときに、精算要額
(前記マイナス値)が、メモリ上にセ−ブされる。記憶手
段(CRD)が除去されても、精算要額が消失しない。 (3)前記クレジット情報処理手段(2)は、記憶手段(CR
D)の交換があったときそのクレジット情報をメモリのマ
イナス値を精算した情報に更新し、メモリのマイナス値
をクリアする。これにより、前記憶手段(CRD)に関する
精算要額(前記マイナス値)が、今回の交換後の記憶手段
(CRD)で精算され、前の不足額精算が確実に実現する。 (4)クレジット情報処理手段(2)は、更新した値がマ
イナス値となったが記憶手段(CRD)の交換がなかったと
きには、異常情報を、発生時点情報と共に異常履歴メモ
リに書込む。これによれば、課金逃れが、その発生時点
情報(日時)と共に異常履歴メモリ(2)に書込まれるの
で、後の、課金逃れの確認と追求が可能になる。 (5)異常報知手段(2,4f2)は、車上課金の異常を車外
に向けて表示する表示手段(4f2)を含む。管理権限があ
るものは、この異常表示がある車両を視認にて確認する
ことができ、路上にて、該車両を停車させて、課金処理
の完遂を求めることができる。 (6)特定の入力に応じて前記異常履歴メモリのデ−タ
を出力する異常情報読出し手段;および、該異常情報読
出し手段がデ−タを出力したことを条件に消去指示に応
答して前記異常履歴メモリの異常を表わすデ−タを消去
する、異常デ−タ消去手段;を更に備える車上課金装
置。
車両を停車させた課金管理者(課金システム運営体の職
員又は委任を受けた警察官)は、特定の入力を異常情報
読出し手段(2)に与えて、異常履歴メモリ(2)のデ−タを
出力することができる。後述の実施例では、出力デ−タ
を車上のディスプレイに表示しかつ課金管理者が持参す
るデ−タコレクタのプリンタにてプリントアウトし、か
つ該デ−タコレクタ内の記憶手段に書込む。
してプリントデ−タに対する同意を求めて、未課金分の
精算を求めることができる。未課金料金を受領しかつ新
規の十分な残金がある記憶手段(CRD)を車上乗員が購入
すると、課金管理者は、消去指示(クリア指示)を異常デ
−タ消去手段(2)に与える。先にデ−タの出力をしてい
るので、この消去指示に応じて異常デ−タ消去手段(2)
が異常履歴メモリ(2)の異常を表わすデ−タを消去す
る。これによって、精算の済んだ不正情報がメモリから
消える。
の入力に対応したデ−タ出力と消去指示(クリア指示)の
入力を条件に行なわれるので、特定の入力を、課金管理
者のみが実行しうるようにしておけば、異常履歴メモリ
(2)上の異常(不正)情報の保全の信頼性が高い。
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
す。車両に搭載された車載課金装置1は、内蔵された電
話ユニット8(後述)及びアンテナANTtを介して、
報知局30(管理局)と通信して、デ−タをやり取りす
る。また、衛星からの電波をGPSアンテナANTgで
受信し、内蔵されたGPS測位装置(20〜28:後
述)により車両の位置および走行方向を認識して、走行
地を表わす地図と共に表示する。受信可衛星数が不足の
場合あるいは衛星からの電波受信が不可の場合には、ジ
ャイロを用いる方向検出と走行速度の積算による車両位
置演算で不足の情報を補う。あるいは車両位置認識を行
なう。
図2を参照すると、車載課金装置1には、車両上のバッ
テリから直流電圧+Bが常時与えられ、電源回路PSC
が、GPS情報処理ECU20および課金制御ECU2
のCPUに動作電圧を与えている。これにより、課金制
御ECU2のCPUの内部メモリ、および、CPUの外
ではあるが課金制御ECU2の内部にある内部メモリに
デ−タが常時保持(保存)されている。
閉じると(車両走行可とする車両電源がオンになる
と)、電源回路PSCが、車載課金装置1の全回路に動
作電圧を与える。イグニションキ−スイッチIGswの開
(Si=L)は、課金エリア(課金エリア)内滞在時間
の計測停止(中断)を指示し、閉(Si=H)は、課金
エリア内滞在時間の計測継続を指示する。
ンテナANTg,GPS受信機21,GPS復調器2
2,表示装置24,圧電振動ジャイロ25,高度センサ
26,GPS情報処理ECU(電子制御装置)20,操
作ボ−ド23,地図検索エンジン27および地図デ−タ
ベ−ス28を備えている。GPSの各衛星から送られる
1.57542GHzの電波が、受信アンテナANTgを介し
てGPS受信機21で受信され、電波に乗った情報、即
ち衛星の軌道を示す関数,時刻等の情報がGPS復調器
22で復調され、GPS情報処理ECU20に入力され
る。GPS情報処理ECU20は、アルマナックデ−タ
メモリおよびデ−タバッファ用のメモリならびに入出力
インタ−フェ−ス(電気,電子回路)を備える、マイク
ロプロセッサ(CPU)を中心とするコンピュ−タシス
テムであり、CPUが、GPS衛星から送られる情報に
基づいて、自車の位置を示す情報(緯度,経度,高度)
を生成し、かつ、この位置情報の時系列推移に基づいて
自車の進行方向および進行速度を算出する。検索エンジ
ン27が、CPUが生成した位置情報に従って、地図デ
−タベ−ス28から、該位置を含む1頁(1画面)の地
図デ−タを読出してこれを表示装置24に表示して表示
上の現在位置に、進行方向をも示す現在位置指標を表示
する。
1,GPS復調器22及び表示装置24の基本的な構
成、ならびにGPS情報処理ECU20の基本的な動作
は、既に市販されている公知の装置の各構成要素と同様
である。
報処理ECU20のCPUの動作プログラムには、課金
制御ECU2からのデ−タ転送要求に応答して、車両
(車載課金装置1)の現在位置(対地位置),進行方
向,進行速度および現在日時を、課金制御ECU2に転
送し、かつ、課金制御ECU2が転送してくる課金領域
情報を読込んで内部メモリに格納し、表示装置24上の
表示地図上の、課金領域情報によって規定される領域す
なわち課金領域に、課金エリア表示(網掛け)を重ねる
プログラムが付加されている。
が出力するアナログ信号は、それぞれGPS情報処理E
CU20に入力され、ECU20のCPUは、A/D変
換器を介してデジタルデ−タに変換して読込む。GPS
復調器22から出力される情報及びGPS復調器22を
制御する情報は、GPS情報処理ECU20のI/Oポ
−トを介してCPUに入力又はCPUから出力される。
位演算」又は「4衛星測位演算」によって自車位置の三
次元座標Ux,Uy,Uzを算出する。
連立方程式に、3個の衛星から受信した3組のデ−タを
それぞれパラメ−タとして代入し、この連立方程式を解
くことにより、未知数である受信点の緯度,経度,及び
受信側の時計の誤差を求める。受信点の高度は、この例
では高度センサ26が出力する信号から計算により求
め、既知デ−タとして上記方程式に代入する。また「4
衛星測位演算」では、予め定めた4元連立方程式に、4
個の衛星から受信した4組のデ−タをそれぞれパラメ−
タとして代入し、この連立方程式を解くことにより、未
知数である受信点の緯度,経度,高度,及び受信側の時
計の誤差を求める。また、これらのいずれかの測位演算
を実行することにより、受信側の時計の誤差が得られる
ので、この誤差情報に基づいて内部時計の日時を校正す
る。
と、GPS情報処理ECU20は、前回算出した対地位
置と比較して車両の進行方向および進行速度を算出し、
今回算出した対地位置に基づいて地図デ−タメモリ28
から、該位置を含む1頁(1画面)の地図デ−タを読出
してこれを表示装置24に表示して表示上の現在位置
に、進行方向をも示す現在位置指標を表示し、そして課
金制御ECU2から受信し内部メモリにセ−ブしている
課金領域情報によって規定される領域すなわち課金領
域、の少くとも一部が、表示装置24上の表示領域に含
まれるときには、表示画面上の該当領域に、課金エリア
表示(網掛け)を重ねる。この付加表示により、運転者
は、表示装置24の表示面上で課金領域を認識すること
ができる。
−ス(電気,電子回路)を備える、マイクロプロセッサ
(CPU)を中心とするコンピュ−タシステムであり、
CPUは、アンテナANTt,電話ユニット8及びモデ
ム7を介して、報知局30との間で、各種情報を送受信
することができる。拡張シリアル入出力ポ−ト6は、デ
−タのシリアル入出力およびシリアル/パラレル変換入
出力を行なう。
は、音声認識ユニット9を介して、単語の文字を表すデ
ジタルデータに変換されて課金制御ECU2のCPUに
入力される。さらに、CPUは、音声合成ユニット10
及び切替スイッチSW11を介して、必要に応じて車載
スピーカSPで、運転者向けのメッセージ(出力情報)
を報知(発声)する。切替スイッチSW11は、CPU
から音声データが出力されてくると、車載オーディオと
スピ−カSPとの接続を、音声合成ユニット10とスピ
−カSPとの接続に切換える。この時CPUは、車載ス
ピーカSPより運転者に音声で伝えるメッセージを、同
時に表示装置4に文字で表示する。これにより運転者
は、聴覚と視覚によりCPUからのメッセージを確認す
ることができる。
(記憶手段)に対してデ−タの読取り,書込みを行なう
カ−ドリ−ダ5(読み書き手段)が接続されており、カ
−ドリ−ダ5は、そのカ−ド挿入スロットにICカ−ド
CRDが差し込まれたとき、ならびに課金制御ECU2
がデ−タ転送を要求したときに、該カ−ドCRDの記憶
デ−タを読出して課金制御ECU2に転送する。カ−ド
リ−ダ5は、課金制御ECU2より書込みデ−タを受け
ると、それをICカ−ドCRDに上書き(更新書込み)
する。
す。表1に示す例は、カ−ドの1回の発行額は1000
0円であり、カ−ド残高が10000円(未使用)であ
って発行者が与えたカ−ドのIDがMYCAR003、
申請した車種区分が小型車、車両ID(この例ではナン
バ−プレ−トの表記番号)がA123B568であるこ
とを示す。また課金テ−ブルのデ−タは、カ−ド発行直
後は、運転者が希望(申請)した課金エリアに関するも
のであり、これは申請に応じて発行者が書込む。発行時
に申請(書込み要求)がないと、書込みはない。
および表4に示す。表2に示す時間単位の課金テ−ブル
は、課金領域情報が示す課金エリアの車両に、駐車中を
除くエリア内存在時間に対応する料金を課金するもの、
表3に示す距離単位の課金テ−ブルは、課金エリア内走
行距離に対応する料金を課金するもの、また、表4に示
す進入1回当りの課金テ−ブルは、進入(利用)回数に
対応する料金を課金するものである。
(一点)のデ−タは、課金エリアの輪郭上の一点を表わ
す位置情報であり、2組のデ−タ(2点のデ−タ)のみ
が存在する場合、各組のデ−タが4角形(方形)の対角
コ−ナの位置を意味し、課金エリアは矩形である。その
一例を図19に示す。
−タが表わす位置(点)を、デ−タ組の書込み順に結ん
でゆき、最後の点と最初の点とを結ぶことによって現わ
れる多角形の領域が課金エリアであることを意味する。
表2〜表4に示す例は、位置(点)デ−タが2組である
ので、課金エリアは4角形(方形)である。料金情報は
時間帯別および車種区分別となっている。
し、テ−ブル有効領域情報は、課金領域情報で規定され
る課金領域の輪郭より外に略600m前後広がった、課
金エリアと略相似形状の輪郭を示すものである。このテ
−ブル有効領域情報は、複数の課金エリアが設定される
場合に、車両に、それに近い課金エリアの課金テ−ブル
を選択させるためのものである。
−ド発行&精算所)71〜73が、ICカ−ドCRDを
発行する。これらのスポット(取扱所)は、報知局30
の近辺,報知局30の管轄区域内又は外等、課金エリア
が設定される地域に極力近い、運転者のアクセスが容易
な場所に設けられるものであり、たとえば課金エリアが
設定される地域の市役所又は出張所に設けてもよい。こ
れらのスポットでは、取扱人又は自動券売機にて、運転
者の求めに応じて、ICカ−ドの新規発行,紛失時の再
発行,未払金(マイナスのカ−ド残高)の精算および予
納金の積増し(カ−ド残高の増量)を行ない、これらの
処理を行なうと、処理デ−タを公衆回線および交換局6
0を介して報知局30に送信する。報知局30は、受信
した処理デ−タに応じて、新規発行,粉失時の再発行お
よび予納金の積増しの場合には監視デ−タベ−スWDB
のデ−タを更新し、未払金の精算があるときには未納デ
−タべ−スCDBのデ−タを更新する。
たケ−スの外観を示す。図2に2点鎖線ブロックで囲ん
で示す車載課金装置1の、操作,表示ボ−ド3は、図3
に示すケ−スの外にあって、GPS測位装置20〜28
の操作ボ−ド23の近くにあり、電気コ−ドを介して図
3に示すケ−ス内の課金制御ECU2と接続されてい
る。
は、車内の、運転席の前の、フロントガラスを通して外
部から容易に見える位置に固定されており、車両の前方
から見たとき前面となるケ−ス面に、4個の開口があ
り、それぞれ透明度が高い赤色透光板W4f1およびW
4f2,透明度が高い黄色透光板W4f3および透明度
が高い青色透光板Wf4で閉じられている。そして各窓
板に対向してケ−ス内に光反射用の曲面ミラ−があり、
その中心に高輝度ランプ4f1〜4f4(図2)があ
る。高輝度ランプ4f1〜4f4が点灯すると、その前
部にある透光板W4f1〜W4f4が、それぞれの色で
高るく輝やいて見える。
に車外前方からの、課金を適正に行なっているか否か
の、課金管理者(課金システム運営体の職員又は委任を
受けた警察官)の視認を可能とし、かつ状態報知(点灯
表示)のカメラによる撮影を可能とするためものであ
る。これらの高輝度ランプ4f1〜4f4に対応付け
て、課金装置1の車内側(ドライバに対向する側)の面
(車両前方から見ると裏面)に、発光ダイオ−ド4B1
〜4B5があり、また、課金ゾ−ン情報を表示するため
のキャラクタディスプレイ4B5がある。更に、カ−ド
リ−ダ5のICカ−ド挿入口5iがある。
1に、高輝度ランプ4f1の点滅パタ−ンデ−タ(点灯
周期および点灯デュ−ティ)を送信し、課金装置1は、
該点灯パタ−ンデ−タに従って、モニタ用ランプ4f1
および発光ダイオ−ド4B1の点滅を繰返す。モニタ用
ランプ4f1は、車外からの課金管理者の監視用のもの
であり、発光ダイオ−ド4B1は、車内でのドライバの
確認用のものである。点滅パタ−ンデ−タに含まれる同
期信号デ−タを読取ったときに、該点灯パタ−ンの点滅
を開始する。すなわち、実際の点滅を、報知局30が予
定するタイミングに同期化する。
取締装置は、車両上の課金装置1が動作しているか否か
をチェックするときには、報知局30が発信する点滅パ
タ−ンデ−タを受信して、その点灯期間と消灯期間にそ
れぞれ、車両のナンバ−プレ−トと窓板W4f1〜W4
f4が入る車両前部をカメラで撮影し、この撮影を、点
灯パタ−ン周期で2回以上行ない、4コマ以上の画像を
得る。課金装置1が正しく動作していると、奇数コマの
画像上では窓板W4f1が輝いて写り、偶数コマの画像
上では暗く写っている。課金装置1の高輝度ランプ4f
1が連続して消灯(課金装置不使用)のときや仮に点滅
を繰返していても、課金装置1が報知局30に応答して
いない点滅動作(不正改造など)の場合、窓板W4f1
が輝いて写るタイミングの画像で暗く写っているとか、
暗いはずのタイミングで輝いて写るなどにより、課金装
置1の使用違反(不使用又は改造)を証明する写真をと
ることができる。
着を含む),デ−タ異常(改造,変造カ−ド,残金不
足)などの、ICカ−ドCRDにアクセスする課金処理
が不可能なとき、課金制御ECU2は、「カ−ドエラ
−」デ−タ(異常を表わすデ−タ)を、課金制御ECU
2内の不揮発性半導体メモリの1領域に割り当てた異常
履歴読み書き領域(これを以下、異常履歴メモリと称
す)に、日時を付して書込み、かつ、警告報知1を発生
する。
発光ダイオ−ド4B2を連続点灯して窓板W4f2を赤
く輝やかせ、しかも、車内のスピ−カSPにて「カ−ド
が異常です。正しいカ−ドを装着して下さい。」を合成
音声で報知する。GPS測位が可能であるのにGPS情
報処理ECU20が測位不能のとき、課金制御ECU2
は、「GPS測位エラ−」デ−タを異常履歴メモリに、
日時を付して書込み、かつ、警告報知2を発生する。
4f3ならびに発光ダイオ−ド4B2および4B3を連
続点灯して、窓板W4f2は赤く、窓板W4f3は黄色
に明るく輝やかせ、しかも、車内のスピ−カSPにて
「GPS測位が異常です。修理して下さい。」を合成音
声で報知する。車速パルスが発生しているはずであるの
に、車速パルスが発生していないとき、課金制御ECU
2は、「車速パルスエラ−」デ−タを異常履歴メモリ
に、日時を付して書込み、かつ、警告報知3を発生す
る。
4f3ならびに発光ダイオ−ド4B2および4B3を連
続点灯して、窓板W4f2は赤く、窓板W4f3は黄色
に明るく輝やかせ、しかも、車内のスピ−カSPにて
「車速検出が異常です。修理して下さい。」を合成音声
で報知する。
4B4は、課金装置1が動作中であることを示すための
ものであり、課金制御ECU2は、その図示しない主電
源がオンで、しかも車両のイグニションキ−スイッチI
Gswがオンの間、高輝度ランプ4f4および発光ダイオ
−ド4B4の点灯を継続する。高輝度ランプ4f4の点
灯によって、窓板W4f4が青色で明るく輝やく。
30には、コントロ−ラ32からの送信デ−タを電波信
号に変調してアンテナ40に送出し、アンテナ40を介
して電波を受信して受信デ−タを復調してコントロ−ラ
32に与える無線通信装置31がある。コントロ−ラ3
2は、入出力インタ−フェ−スを備える、マイクロプロ
セッサ(MPU)を中心とするコンピュ−タシステムで
あり、これに、端末(パソコン,ディスプレイ,キ−ボ
−ド,マウス,プリンタの一式)PC,課金デ−タベ−
ス(メモリ)FDBおよび情報管理ユニット33が接続
され、この情報管理ユニット33に、未納デ−タベ−ス
CDB,監視デ−タベ−スWBDおよび入出車デ−タベ
−スTBDが接続されている。
れ、コントロ−ラ32はこのモデム34ならびに公衆通
信回線の交換局60(図1)を介して管理センタ50
(図1)と、音声およびデ−タ通信を行なうことができ
る。
CPU)の、課金制御動作の概要を示す。まず図5を参
照する。課金制御ECU2は、イグニションキ−スイッ
チIGswが閉(Si:H)になるのを待ち、閉じられる
と、ランプ4f4および発光ダイオ−ド4B4を点灯す
る(ステップ1,2a,2b)。なお、以下においてカ
ッコ内には、ステップという語を省略して、ステップN
o.数字のみを記す。次に、異常履歴メモリに異常を表
わすデ−タがあるかをチェックして、「カ−ドエラ−」
デ−タがあると、上述の警報報知1を発生する(2c,
2d)。「GPSエラ−」デ−タがあると、上述の警報
報知2を、また「車速パルス異常」デ−タがあると、上
述の警報報知3を発生する(2e〜2h)。
Dのデ−タを内部メモリに読込む(3,4)。カ−ドC
RDの装着が無いと、装着されるのを待ち、装着された
らカ−ドCRDのデ−タを内部メモリに読込む。読込ん
だカ−ドデ−タの中のカ−ド残高は、表示装置4のディ
スプレイ4B5に表示す。「カ−ドチェック」(4)の
内容は、図7を参照して後述する。
ECU2は、Tc時限のタイマTcをスタ−トする
(6)。そしてGPS情報処理ECU20にデ−タ転送
を要求して、GPS情報処理ECU20から、現在位置
(対地位置),進行方向,進行速度および日時のデ−タ
を受信して内部メモリに書込む(7)。
ECU20から受信した日時が、内部メモリに読込んだ
課金テ−ブルの中のテ−ブル有効期間内であるか、ある
いは、GPS情報処理ECU20から受信した現在位置
が、内部メモリに読込んだ課金テ−ブルのテ−ブル有効
領域情報が示すテ−ブル有効領域内にあるかをチェック
する(8)。日時がテ−ブル有効期間外、又は、現在位
置がテ−ブル有効領域外であると、この場合には課金テ
−ブルが、現在日時又は現在地域に適合しないものであ
るので、課金テ−ブル要求をアンテナANTtで発信す
る(9)。このとき、カ−ドデ−タの中のカ−ドID,
残高(クレジット情報)および車両IDと、GPS情報
処理ECU20から得た現在位置(対地位置)および移
動方向を付して課金テ−ブル要求を発信する。報知局3
0は、この課金テ−ブル要求を受信すると、カ−ドI
D,残高および車両ID,現在位置および移動方向を、
カ−ドID宛てに内部メモリにセ−ブして、課金デ−タ
ベ−スFDBにある、課金テ−ブル(表2,表3又は表
4)を発信する(図17の41〜44)。
CU2は、GPS情報処理ECU20から受信した日時
が、その課金テ−ブルの中のテ−ブル有効期間内である
か、あるいは、GPS情報処理ECU20から受信した
現在位置が、テ−ブル有効領域情報が示すテ−ブル有効
領域内にあるかをチェックする(10,11)。日時が
テ−ブル有効期間内、かつ、現在位置がテ−ブル有効領
域内であると、課金制御ECU2は、受信した課金テ−
ブルを内部メモリおよびICカ−ドCRDに上書き(更
新書込み)する(12)。そして、受信割込を許可する
(13)。「受信割込」は、アンテナANTtに電波信
号が到来し電話ユニット8の図示しない受信器が送信あ
り(信号受信あり)を示す着信信号を発生したときに、
これに応答して実行されるものである。この内容は、図
14を参照して後述する。受信割込を許可すると課金制
御ECU2は、課金テ−ブルの中の課金領域情報をGP
S情報処理ECU20に与える(14)。この課金領域
情報を受信するとGPS情報処理ECU20は、該情報
が表わす課金エリアに対応する、表示装置24上の地図
表示の対応領域に、課金エリア表示(網掛け)を付す。
CU2は、現在位置が課金テ−ブルの課金領域情報が表
わす課金エリア内であるか、あるいは課金エリア外であ
るかを、Tc周期でチェックする(13A〜32−1〜
11−13A)。そして、課金エリア外、かつ、進行方
向が課金エリアに接近する方向であって、位置が課金エ
リアから500m以内になったときに、「課金エリア
500m前方」と、課金テ−ブルの情報(ただし課金領
域情報とテ−ブル有効領域情報は削除)とを、表示装置
4に表示すると共に、音声合成ユニット10とスピ−カ
SPで、音声合成により「課金エリアが500m前方に
あります。」を報知する(A13〜19)。
以内になったときに、表示装置4上に表示中の「課金エ
リア 500m 前方」を「課金エリア 400m 前
方」に変更し、「課金エリアが400m前方にありま
す。」を報知する(13A〜16−20〜23)。
れるステップ14で、表示装置24の表示地図上に重ね
表示され、しかも表示地図上に、方向付指標で車両の現
在位置も表示されているので、運転者は、課金エリアに
対する車両の位置および進行方向を表示装置24の表示
から認識することができる。
ECU2は、課金エリア内に入っていることを示す
「1」をレジスタ(内部メモリ)に書込み、そして課金
エリア外で500m以内,400m以内に入ったかを示
す情報(レジスタRPF,RPSのデ−タ)をクリアし
(A13,24,25)、課金エリアに進入したことす
なわち「入車」を報知局30に報知する(26)。この
とき、カ−ドデ−タの中のカ−ドID,残高および車両
IDと、GPS情報処理ECU20から得た日時,現在
位置および移動方向を表わす各デ−タを付して進入通知
を報知局30に発信する。報知局30は、この入車報知
を受信すると、日時,カ−ドID,残高,車両ID,位
置および方向を内部メモリにセ−ブして、入出車デ−タ
ベ−スTDBに、該カ−ドID宛ての管理局側移動履歴
テ−ブルを作成してそれに書込む。
(27)を実行する。その内容を図8に示す。ここでは
まず移動履歴デ−タサンプリング周期を定める1分タイ
マをスタ−トし(271)、次に、内部メモリに割り当
てている整数距離レジスタ,端数距離レジスタ,整数距
離レジスタ,端数距離レジスタおよび移動側履歴テ−ブ
ルをクリアする(272)。そして移動側履歴テ−ブル
に、課金エリアNo.,日時,残高,位置,移動距離
(整数距離レジスタおよび端数距離レジスタのデ−
タ),滞在時間(整数時間レジスタおよび端数時間レジ
スタのデ−タ),カ−ドリ−ダ5の状態(レディ:正
常、レディでない状態:異常),カ−ドリ−ダ5に対す
るカ−ドCRDの装着の有無およびGPS状態(位置デ
−タ生成の成否)を書込む(273)。なお後述する
が、この書込みはその後、車両が課金エリア内にある間
1分周期で実行される。表5に、移動側履歴テ−ブルの
内容の一例を示す。
する。この「課金異常チェック」CCU1は、車両が課
金エリアに進入したときの「入車処理」27で実行され
る点に注目されたい。この内容は図9〜11を参照して
後述する。
て「入車」を報知局30に送信した後、課金エリア内に
ある間、課金制御ECU2は、「中間処理」(28)を
Tc周期で繰返し実行する。この「中間処理」(28)
の内容を図12に示す。
と課金制御ECU2はまず、端数時間レジスタのデ−タ
(端数値)を、経過時間Tc分大きい値に更新し(28
1)、更新した端数値が1分以上のものとなったかをチ
ェックして(282)、1分以上になっていると、整数
時間レジスタのデ−タを1インクレメントして、端数時
間レジスタのデ−タを、1分分小さい値に更新する(2
83)。次に、Tc間の走行距離 Dc=Tc(秒)×速度(Km/h)/3600 (Km) を算出する(285)。そして、端数距離レジスタのデ
−タ(端数値)を、Tc間の移動距離Dc分大きい値に
更新し(285)、更新した端数値が1Km以上のもの
となったかをチェックして(286)、1Km以上にな
っていると、整数距離レジスタのデ−タを1インクレメ
ントして、端数距離レジスタのデ−タを、1Km分小さ
い値に更新する(287)。
ェックして(288)、タイムオ−バしていると再度1
分タイマをスタ−トし(289)、その時点の課金エリ
アNo.,日時,残高,位置,移動距離(整数,端数距
離レジスタのデ−タ),滞在時間(整数,端数時間レジ
スタのデ−タ),リ−ダ状態(レディ:正常、レディで
ない状態:異常),カ−ド存否(装着有無)およびGP
S状態(位置デ−タ生成の成否)を書込む(290)。
この中間処理28の繰返しの実行と、1分周期の、移動
側履歴テ−ブルへのデ−タ書込みにより、表5に示すよ
うに、1分毎に、そのときの状態デ−タが移動側履歴テ
−ブルに記憶される。
が課金エリアから出ると課金制御ECU2は、ステップ
A13,A14からステップ29に進み、ステップ29
でレジスタRAEのデ−タを課金エリア外を示す「0」
に変更し、「出車処理」(30)を行なう。「出車処
理」(30)の内容を図13に示す。この「出車処理」
(30)は、前述の「中間処理」(28)と同様に、T
c間の時間経過分の計時値の積算(301〜303)お
よびTc間の走行距離分の移動距離の積算(305〜3
07)を行ない、そして、領域内最後の履歴デ−タを、
移動側履歴テ−ブルに書込む(308)。
する。この「課金異常チェック」CCU2は、車両が課
金エリアから出たときの「出車処理」30で実行される
点に注目されたい。この内容は図9〜11に示す「課金
異常チェック」CCU1の内容と同じである。すなわち
「課金異常チェック」(CCU1,CCU2)は、車両
が課金エリアに進入したときと、課金エリアから出たと
きに実行される。
(30)を終えると課金制御ECU2は、課金エリアを
出たことを意味する「出車」を報知局30に送信する
(31)。このとき、カ−ドデ−タの中のカ−ドID,
残高および車両IDと、移動側履歴テ−ブルのデ−タも
報知局30に送信する。報知局30は、入出車デ−タベ
−スTDBの、「入車」時に該カ−ドIDに割り当てた
管理側履歴テ−ブルに、受信した履歴デ−タを追記し
て、課金処理状態のチッェクを行なう。この内容は後述
する。
エリアに対して車両の進行方向が離れる方向であるの
で、課金制御ECU2は、ステップ15からステップ3
2に進み、課金エリアに対する相対距離報知(16〜2
3)は実行しない。
1課金エリア)を通過して、もう1つの課金エリア(第
2課金エリア)に向かっている場合、車両(の現在位
置)が第1課金エリアを表わす第1課金テ−ブルのテ−
ブル有効領域情報が表わすテ−ブル有効領域を外れる
と、課金制御ECU2は、ステップ8から9に進んで、
課金テ−ブル要求を発信する。この発信電波が第1課金
エリアに宛てられた第1報知局(30)で受信されてこ
れが第1課金テ−ブルを発信し課金制御ECU2がこれ
を受信すると、ステップ10で受信課金テ−ブルは無効
と判定する。これにより、課金制御ECU2は、車両
(の現在位置)が第1課金エリアを表わす第1課金テ−
ブルのテ−ブル有効領域情報が表わすテ−ブル有効領域
を外れた後には第1課金テ−ブルを受信しても、内部メ
モリやICカ−ドCRDに書込まない。車両(の現在位
置)が第2課金エリアのテ−ブル有効領域内に入ると、
図示しない第2報知局が発信する第2課金テ−ブルを課
金制御ECU2が、内部メモリおよびICカ−ドCRD
に書込み、そのデ−タに従った課金制御を上述と同様に
行なう。
m手前に達したときにそれが表示装置4とスピ−カSP
で運転者に報知されると共に課金エリアの情報が表示装
置4に表示され、更に、400m手前に達したときに再
度報知が行なわれるので、運転者は、課金エリアに進入
するか否を余裕をもって決定し、迂回路を余裕をもって
選択しうる。
「カ−ドチェック」4の内容を、説明する。この「カ−
ドチェック」4に進むと、課金制御ECU2(のCP
U)は、カ−ドリ−ダ5のカ−ド装着状態センサの状態
信号をチェックしてICカ−ドCRDが装着されている
かをチェックし(131)、装着されているとデ−タ読
込みを行なって(132,133)、デ−タ読取ができ
るとカ−ド上の残高AOCをディスプレイ4B5に表示
する(134)。ここで残高AOCがプラス値である
と、異常履歴メモリの未納金額(未精算額:負値デ−
タ)ASCmを読出して残高AOCに加えて、両者の和
(AOC−未納金額)を残高として、カ−ドCRDに更
新書込みする(135,136)。そして、更新した残
高が正値であると、正しく精算が終わっているので、異
常履歴メモリの未納金額ASCmをクリアし(137,
138)、異常履歴メモリのカ−ドエラ−(異常情報)
をクリアし、警告報知1を解除する(139)。更新し
たカ−ド残高が負値であったときには、その分が未精算
であるので、異常履歴メモリの未納金額ASCmを、更
新した残高に更新する(137,140)。以上が、
「カ−ド読取処理」CDPの内容である。
−ド残高AOCがマイナス値(未精算額)であると、カ
−ド交換の催告をディスプレイ4B5に表示すると共
に、催告アナウンスを合成音声で報知し(141)、待
ち時間タイマ−をスタ−トしてそのタイムオ−バを待ち
(143)、カ−ドの交換があると再度カ−ド読込み
(133)を行なう。カ−ドの交換がなくタイムオ−バ
すると再度催告を行う。交換がない間、この報知を3回
まで行なう。これが1回の「カ−ド交換の催告」であ
る。3回行なっても正常にならないと、そこで「カ−ド
チェック」4を終了する。なお、上述の「カ−ド読取処
理」CDPに進んだときに、カ−ドの装着又はデ−タが
異常であったときには、カ−ド挿入の催告をディスプレ
イ4B5に表示しかつアナウンスを合成音声で報知し
(145)、待ち時間タイマ−をスタ−トしてそのタイ
ムオ−バを待ち(146)、タイムオ−バをすると再度
カ−ドチェック(131,132)を行ない、正常にな
っていないとカ−ド挿入をうながす報知をする。正常で
ない間、この報知を3回まで繰返す。これが1回の「カ
−ド挿入の催告」である。3回行なっても正常にならな
いと、「カ−ドチェック」4を終了する。以上が1回の
「カ−ドの挿入・交換の催告」AFCの内容である。
グニションキ−スイッチIGswがオンになった直後、す
なわち、エンジン始動直後に実行され、一般的には、こ
の時車両は停止しており、課金処理は行なわれないの
で、カ−ド未装着とか残金がマイナス値などは問題とな
らない。したがって、車外への課金不正告知に該当する
警告報知1(内容は後述)は発生せず、異常履歴メモリ
への異常情報書込みも行なわない。この「カ−ドチェッ
ク」4は、その後課金エリアに入ってから、ドライバ
が、あわててカ−ドを挿入するとか、交換するとかをし
なくてもよいように、一応カ−ドチェックを行ない、ド
ライバに注意を喚起する意味がある。
内容を、図9〜11を参照して説明する。この「課金異
常チエック」CCU1は、車両が課金エリアに進入した
ときに実行する、図8に示す「入車処理」27の中で実
行する点に注目されたい。課金エリアに進入すると、カ
−ドによる料金引落し処理がいずれ行なわれるので、カ
−ドが課金処理に使用可となっていなければならない。
チエック」CCU1に進むと、課金制御ECU2(のC
PU)は、まず、上述の「カ−ドチェック」4の中のカ
−ド読取処理CDPと内容が同一の処理を行なう。そし
て、カ−ドが未装着又はその残金がマイナス値であった
ときには、カ−ド読取処理CDPから、やはり上述の
「カ−ドチェック」4の中の「カ−ド挿入,交換の催
告」AFCと内容が同一の処理を行なう。ここでカ−ド
CRDがカ−ドリ−ダ5に未挿入のときあるいは挿入さ
れていてもデ−タ読取異常又は残高がマイナス値のとき
には、前述の所定時間を置いて繰返す3回の報知を1回
とする「カ−ドの挿入の催告」又は「カ−ド交換の催
告」を行ない、これによって、プラス値のカ−ド残高を
読取ると、次の、図10に示すGPS測位エラ−の有,
無チェックに進む。
催告」AFCで1回の「カ−ドの挿入の催告」又は「カ
−ド交換の催告」をしても、カ−ド読取可かつ過去の未
納金の精算が完了しカ−ド残高がプラス値、にならなか
った「カ−ド不備」のときには、状態レジスタFCRの
デ−タが”1”であるかをチェックする。この”1”
は、この「カ−ド不備」の認知を、1回以上(ただし、
「カ−ドチェック」4でのカ−ド不備の認知は、この回
数には入らない)行なっており、今回が2回目以上であ
ることを意味する。
回の「カ−ド不備」の認知が、1回目(ただし、「カ−
ドチェック」4でのカ−ド不備の認知は除く)であるこ
とを意味する。このときには、車外に向けて異常報知を
する「警告報知1」の発生は保留し、状態レジスタFC
Rに”1”を書込む(152)。そして、タイマ−用の
レジスタITRに、ドライバが新規カ−ドをカ−ドリ−
ダ5に装着するのを待つ、余裕がある待ち時間値(設定
値;固定値)Twを書込み、測距用のレジスタIRDに
は、ドライバが新規カ−ドをカ−ドリ−ダ5に装着する
のを待つ間の、余裕がある車両走行距離値(設定値;固
定値)Lkを書込み、レジスタITRの時間値のプログ
ラムタイマ−をスタ−トし、かつ、レジスタIRDの距
離値分の車速パルス数をカウントするプログラムカウン
タをスタ−トし、該タイマ−のタイムオ−バに応答する
内部割込(タイマ割込)および該カウンタのカウントオ
−バに応答する内部割込(カウンタ割込)を許可する
(153)。
Pに進むものであり、かつ先行して発生した内部割込
が、もう一方の内部割込を禁止する。したがって、1回
目の「カ−ド不備」の認知をしてから、設定時間値Tw
の経過と設定距離Lkの走行、の一方が成立したとき
に、カ−ド読取処理CDPが実行され、そこでまた「カ
−ド不備」を認知し「カ−ド挿入,交換の催告」AFC
(第2回目以降となる)を実行してもカ−ド不備が改善
しないと、課金制御ECU2は、「警告報知1」を発生
し(154)、異常履歴メモリに、日時と共に、カ−ド
エラ−を示す異常情報を書込む(155)。
チェックを経ると、課金制御ECU2は、GPS情報処
理ECU20にデ−タ転送を要求して、GPS情報処理
ECU20から、GPS測位可否,現在位置(対地位
置),進行方向,進行速度および日時のデ−タを受信す
る(102)。そしてGPS測位可否デ−タをチェック
して(103)、それがGPS測位可を示すものである
と、ランプ4f2,4f3および発光ダイオ−ド4B
2,4B3を消灯する(112)。
(経過時間の計測)を開始して(104,105)、停
車(車両のシフトレバ−がニュ−トラルN位置又はパ−
キングP位置)すると停車の間計時を止め(106,1
07)、車両走行が再開すると計時を続けて、車速パル
スに基づいて算出する車速に反比例する時間値TVaを
算出して、計時値が時間値TVa以上になったかをチェ
ックする。車両に最も近い課金エリアにおいて、GPS
電波受信が不可となる走行距離の最長値をLs (m)とす
ると、その距離Lsを走行する時間TLs (sec)は、車
速をVv (Km/h)とすると、TLs=Ls/(Vv×1
000/3600)=3.6Ls/Vvであり、TVa
=TLs+αに定める。この実施例ではαを10秒程度
に定めている。GPS測位装置に故障がないと、GPS
測位不可になってもそれから車両速度VvでTVaの間
走行すると必ずGPS測位可になるはずであり、そうな
らないときにはGPS測位装置が故障、例えばGPSア
ンテナATgが受信不可に遮蔽されている、と考えられ
る。そのときには、課金制御ECU2は、ステップ10
8,109を経て、警告報知2を発生し(110)、異
常履歴メモリに「GPSエラ−」を日時と共に書込む
(111)。
チェックを経ると、課金制御ECU2は、車輪の所定微
小角度の回転につき1パルスの電気パルスすなわち車速
パルスを発生する車速パルス発生器のパルス信号線の電
気信号を監視を開始しかつTp時限値のタイマ−をスタ
−トする。時限値Tpは、ジヤイロ25の角速度センサ
が車両旋回の角速度を実質上検知し得ない極低速の車両
速度に対応するパルス周期に相当する値である。このタ
イマ−がタイムオ−バするまでに車速パルスが現われる
とパルス周期の計測(経過時間の計測)を開始する。そ
して、時限値Tp内に車速パルスが現われなかった場
合、ならびに、車速パルスが現われても、それからTp
内にもう1回車速パルスが現われることがなかった場合
は、車両が停車中(車両のシフトレバ−がニュ−トラル
N位置又はパ−キングP位置)であるかをチェックし
て、停車中であると、ランプ4f2,4f3および発光
ダイオ−ド4B2,4B3を消灯する(120)。
ず、停車中でもないときには、車両は走行しているのに
車速パルスが正常に発生しない車速パルス異常の可能性
もあり得る。そこでGPS測位に基づいた車速算出値
が、その信頼性が認められる値以上の設定値Vp以上で
あるかをチェックし(116)、そうであると車速パル
ス発生(又は信号線)に異常があるとして、警告報知3
を発生して(118)、異常履歴メモリに、車速パルス
異常を日時と共に書込む(119)。GPS測位に基づ
いた車速算出値が設定値Vp未満のときには、該車速算
出値の信頼性が低い。そこで、ジヤイロ25が設定値以
上の角速度を検出しているかをチェックする。車両が走
行しかつ旋回(進行方向変化)をしなければ角速度は発
生しないが、ジャイロ25が角速度を発生していること
は車両が走行していることを意味する。該角速度が、車
両走行中と見なせる設定値以上であると、警告報知3を
発生して(118)、異常履歴メモリに、車速パルス異
常を日時と共に書込む(119)。
ェック」CCU1を、課金エリアに車両が進入したとき
に行ない、同様な内容の「課金異常チェック」CCU2
を、課金エリアから車両が出るときにも実行する。
Gswが閉(Si=H)かのチェックは、車両駐車中か
否を判定するものである。時間料金の課金テ−ブル(表
2)が適用される課金エリアに入った場合、イグニショ
ンキ−スイッチIGswが開(Si=L:課金のための
計時を中断する中断指示)のときには、課金制御ECU
2は、イグニションキ−スイッチIGswが閉(Si=
H:課金のための計時指示)になるのを待ち、待ってい
る間はステップ28の「中間処理」を実行しない。した
がって、課金エリア内の車両駐車時間は、時間料金の課
金額算出のための課金エリア内滞在時間には入らない。
ル要求を受信したときに、そのID宛てに「課金テ−ブ
ル」を発信する。また数分程度の定周期で、全車両宛て
に「課金要求」を発信し、数分程度の定周期又は不定周
期で各ID宛てに順次に「移動履歴要求」を発して各I
Dから移動側履歴テ−ブルのデ−タを集収し、更に、
「出車」の報知を受けたとき、それを与えた課金装置I
D(カ−ドID)に、未課金の移動距離又は滞在時間が
あったときに、該ID宛てに課金要求を発信し、更に、
「出車」の報知を受けたとき課金処理の正誤をチェック
して課金エラ−を発見するとそれを指摘し処置方をうな
がすメッセ−ジデ−タを、該当ID宛てに発信する。
到来し電話ユニット8の図示しない受信器が送信あり
(信号受信あり)を示す着信信号を発生したときに、こ
れに応答して課金制御ECU2が実行する「受信割込
1」DRI1の内容を示す。課金制御ECU2は、受信
割込DRI1に進むと、名宛てが自己のカ−ドID(全
車指定の場合も含む)かをチェックして(402)、そ
うであると受信デ−タが、課金要求か、移動履歴要求
か、課金テ−ブルか、あるいはメッセ−ジかを判定する
(403)。
CU2は、カ−ドCRDの課金テ−ブルが進入1回当り
のもの(表4)であると、課金テ−ブルの、カ−ドデ−
タの中の車種区分に対応する料金(プラス値)を摘出し
て、請求額レジスタATPに書込み(404,40
5)、このレジスタATPの値をマイナス値として異常
履歴メモリの要精算額(マイナス値)ASCmに加え
て、現時点の総精算額ASCm−ATPを算出し、この
値に、異常履歴メモリの要精算額を更新する(41
3)。そして図15の「カ−ド読取処理」CDPに進
む。図15の「カ−ド読取処理」CDP,「カ−ド挿
入,交換の催告」AFCおよびステップ161〜165
の処理の内容は、すでに説明した図9に示すものと同様
である。ここでは今回発生した要精算額ATPが、異常
履歴メモリの過去分の要精算額ASCmに加えられて、
得られた総精算要額が異常履歴メモリの要精算額ASC
mとした(413)ので、「カ−ド読取処理」CDPの
中の、ステップ136(図7)の、カ−ド残高に異常履
歴メモリの要精算額ASCm(マイナス値)を加える精
算処理が、上記総精算要額を精算することになる。
3)であったときには、課金テ−ブルの、カ−ドデ−タ
の中の車種区分に対応するKm当りの料金を摘出して、
整数距離レジスタの値に乗算し、得た積を請求額レジス
タATPに書込み(406,407)、整数距離レジス
タをクリアする(408)。その後の処理は上述(41
3以下)の通りである。
2)であったときには、整数時間レジスタのデ−タの値
が60(1時間)以上であるかをチェックして(41
0)、そうであると、課金テ−ブルの、カ−ドデ−タの
中の車種区分に対応する単位時間当りの料金を摘出し
て、請求額レジスタATPに書込み(411)、整数時
間レジスタの内容を60だけ少くした値に更新する(4
12)。その後の処理は上述(413以下)の通りであ
る。
きには課金制御ECU2は、移動側履歴テ−ブルのデ−
タならびに異常履歴メモリのデ−タを報知局30に送信
し(414)、移動側履歴テ−ブルをクリアする(41
5)。受信デ−タが「課金テ−ブル」であったときに
は、すでに説明したステップ12(図5)のカ−ドデ−
タの更新に進む。受信デ−タがメッセ−ジであると、そ
れをディスプレイに表示すると共に、音声合成で報知す
る。
たときには、報知局30は、課金要求を発信したとき、
「入車」の報知があったときに入出車デ−タベ−スTD
Bに各カ−ドID宛てに生成した管理局側移動履歴テ−
ブルに課金済を書込み、その後、課金済としたIDに
は、課金要求を発信せず、課金済の書込みのないID宛
てのみに課金要求を発信する。課金テ−ブルが移動距離
に課金するものであるときには、報知局30は、数分程
度の定周期又は不定周期で、繰返し全IDに課金要求を
発信する。これを受信した課金装置は、その整数距離レ
ジスタの値が1(Km)以上のとき、その値×1Km分
料金の課金処理をして、整数距離レジスタをクリアする
ので、課金装置は、報知局30が課金要求を発生するた
びに、前回課金要求を受けてから今回課金要求を受ける
までの移動距離の中の、整数値(Km単位)分のみ、課
金処理することになる。端数距離は繰越される。同様に
課金テ−ブルが滞在時間に課金するものであるときに
は、報知局30は、数分程度の定周期又は不定周期で、
繰返し全IDに課金要求を発信する。これを受信した課
金装置は、その整数時間レジスタの値が60(1時間)
以上のとき、1時間分料金の課金処理をして、整数時間
レジスタのデ−タを60分小さい値に更新するので、課
金装置は、報知局30が課金要求を発生するたびに、前
回課金要求を受けてから今回課金要求を受けるまでの経
過時間の中の、整数時間分のみ、課金処理することにな
る。端数時間は繰越される。
求タイミングとは合致しないので、課金テ−ブルが距離
単位又は時間単位で課金するものであっても、課金すべ
き整数距離又は整数時間があるときに「出車」となるこ
とがあり得る。報知局30は、「出車」報知を受ける
と、整数距離デ−タ又は整数時間デ−タをチェックし
て、それが1(Km)以上又は60(1時間)以上であ
ると、「出車」を報知したID宛てに課金要求を発信す
る。
課金制御ECU2は、メッセ−ジ指標デ−タが点滅パタ
−ンデ−タを示すものであると、点滅パタ−ンデ−タ
(点滅周期およびオンデュ−ティ)から点滅周期および
点灯時間を算出して、ランプ4f1を点滅制御するラン
プコントロ−ラへの出力ラッチに更新設定する(41
6)。ランプコントロ−ラは、このデ−タ更新がある
と、ランプ4f1および発光ダイオ−ド4B1を点灯
し、点滅周期および点灯時間をそれぞれ時限値とする周
期タイマおよび点灯時間タイマをスタ−トする。そして
点灯時間タイマがタイムオ−バするとランプ4f1およ
び発光ダイオ−ド4B1を消灯し、周期タイマがタイム
オ−バすると、またランプ4f1および発光ダイオ−ド
4B1を点灯し、点滅周期および点灯時間をそれぞれ時
限値とする周期タイマおよび点灯時間タイマをスタ−ト
する。以下、これを繰返す。
したときに、上記点滅の点灯を開始するので、同一の時
刻の同一の発信情報を受信した複数の課金装置は、同一
位相および同一パタ−ンの、ランプ4f1の点滅を繰返
す。報知局30は、必要に応じて、また定期的に点滅パ
タ−ンデ−タを変更して発信する。
公報メッセ−ジや車両ドライバ個々に対する個別メ−セ
−ジであるときには、課金制御ECU2は、それをディ
スプレイ4B5に表示しかつスピ−カSPを介して合成
音声で報知する(416)。図17に、報知局30のコ
ントロ−ラユニット32の、割込処理の内容を示す。こ
の割込処理DRI2は、通信装置31の、アンテナ40
への電波信号の到来(着信)検出又はモデムユニット3
4への着信に応答して実行されるものである。着信を受
けるとユニット32は、車両の課金装置1の課金制御E
CU2からの着信であると、これを受信して(42)、
それが課金テ−ブル要求であると、それに付加された日
時,カ−ドID,残高,車両ID,位置および方向を表
わすデ−タを内部メモリにセ−ブして、この要求に応答
して、デ−タベ−スFDBの課金テ−ブルをアンテナ4
0で発信する(41〜44)。そして、受信したカ−ド
ID又は車両IDが、監視デ−タベ−スWDBに記憶さ
れているトラブル(過去に使用エラ−,粉失,盗難,再
発行にて廃棄,不法複製)カ−ドID又は盗難,事故車
両IDであるかを、管理ユニット33を介して検索する
(45)。そしてそのようなものであると、カ−ドI
D,車両ID=車両No.,トラブルの内容および現在
位置(受信デ−タ)および現在時刻を、監視デ−タセッ
トとして、端末PCのディスプレイに表示しプリントア
ウトすると共に、管理センタ50およびカ−ド発行&精
算スポット71〜73に送信する。これらの機関は、ト
ラブルの内容に応じたデ−タ登録やアクションをとるこ
とができる。
リアから出たことを示す出車報知デ−タを発信し、報知
局30のコントロ−ラ32がこれを受信すると、コント
ロ−ラ32は、日時,カ−ドID,車両ID,現在位
置,移動距離(未課金処理分),滞在時間(未課金処理
分),方向およびカ−ド残高を内部メモリにセ−ブし
て、課金テ−ブルが移動距離に課金するものであるとき
には、移動距離が1Km以上であるかをチェックして、
そうであるとそのカ−ドID宛てに課金要求を発信す
る。滞在時間に課金するものであるときには、滞在時間
が60分以上であるかをチェックして、そうであるとそ
のカ−ドID宛てに課金要求を発信する。そして、入出
車デ−タベ−スTDBの該ID宛ての管理側履歴テ−ブ
ルに課金装置の使用エラ−情報があるか、あるいはカ−
ド残高が負(−)かをチェックして、使用エラ−情報が
無くかつカ−ド残高が正であると、該ID宛ての管理側
履歴テ−ブルを消去する。なお、使用エラ−情報は、後
述の「料金徴収&移動履歴集収」CRC(図16)にお
いて、管理側履歴テ−ブルの履歴デ−タに基づいて、そ
れが使用エラ−を示すものであるときに、管理側履歴テ
−ブルに書込まれるものである。次に、位置デ−タに基
づいて退出道路(エリア入出口)を特定して、入出車デ
−タベ−スTDBの該退出道路宛ての出車量を1インク
レメントする(48)。
端末PCにこのデ−タ(カ−ドID,車両ID,現在位
置,方向およびカ−ド残高)を与えてディスプレイに表
示しプリントアウトすると共に、管理ユニット33を介
して未納デ−タベ−スCDBに該当カ−ドID又は該当
車両IDがあるかをチェックして、あれば未納デ−タベ
−スCDBの該当のもののカ−ド残高を今回値に更新す
る。該当が無かった場合には、今回の入手デ−タ(カ−
ドID,車両ID,現在位置,方向およびカ−ド残高)
を未納デ−タベ−スCDBに新規登録する(49,5
0)。そして、すでに説明したIDチェック等(45,
46)を行なう。
操作,表示ボ−ド3には、緊急通報スイッチがあり、運
転者がこれを操作すると課金制御ECUは、車両ID,
現在位置および方向を含む救求デ−タをアンテナANT
tで、所定周期で発信する。これを受信すると報知局3
0は、救求発生と車両ID,現在位置および方向を端末
PCに表示しプリントアウトすると共に、救求デ−タを
管理センタ50に転送する(51,52)。
リアに入ったことを示す「入車」報知デ−タを発信し、
報知局30のコントロ−ラ32がこれを受信すると(5
3)、コントロ−ラ32は、該課金装置1のカ−ドID
に割り当てた管理側移動履歴テ−ブルを入出車デ−タベ
−スTDB上に生成し、そこに受信した日時,残高,位
置,移動距離(0),滞在時間(0),リ−ダ状態,カ
−ド有無およびGPS状態を書込み、位置デ−タに基づ
いて進入道路(エリア入出口)を特定して、入出車デ−
タベ−スTDBの該進入道路宛ての入車量を1インクレ
メントする(54)。そしてすでに説明したIDチェッ
ク等(45,46)を行なう。
精算デ−タ(カ−ドID,車両IDおよびカ−ド残高)
が送られて来るとコントロ−ラ32は、受信したカ−ド
残高が+であると未納デ−タベ−スCDBの該当IDの
デ−タを消去(未納登録を消去)する。カ−ド残高がな
お負(マイナス)であると該当IDのカ−ド残高を受信
カ−ド残高に更新する(41,55〜57)。
びTDBのデ−タは、端末PCおよび管理センタ50で
管理(読出し,転送,出力,書き込み,消去)すること
ができる。端末PC又は管理センタ50がコントロ−ラ
32にアクセスすると、コントロ−ラ32はそれの指示
に従ったデ−タ処理(読出し,転送,出力,書き込み,
消去)を行なう(58)。管理センタ50は、課金エリ
ア内,外の交通管理および料金徴収管理、ならびに、ト
ラブルカ−ドおよび車両の監視および追跡を行なうもの
である。管理センタ50は交通管理のために、定期的お
よび適宜に入出車デ−タベ−スTDBのデ−タを参照し
て、課金エリア内の車両滞留量(各エリア入出口の入車
量の和−出車量の和),その微分値(渋滞傾向,緩和傾
向)を所定時間帯区分で算出して交通量の動向を把握
し、短時間視点では交通情報広報を行ない、長時間視点
では、課金テ−ブルの修正,撤廃等を行なう。料金徴収
管理においては、未納デ−タベ−スCDBの、カ−ド残
高の負値の絶対値が大きい車両(の所有者)に対して未
払料金の徴収作業を行なう。監視デ−タベ−スWDBの
デ−タは、トラブルカ−ドおよび車両の発見に利用され
る。
は、受信割込2(DRI2)が起動されない場合は定周
期で、図18に示す「料金徴収&移動履歴集収」CRC
を実行する。この処理に進むとユニット32は、定周期
(数分程度)又は、悪意のユ−ザの課金逃れの処理を難
かしくするために、数分程度のピッチではあるが不定周
期に設定された料金徴収タイミングになると、課金要求
を通信装置31およびアンテナ40で発信する(61,
62)。また、同様に定周期又は不定周期に設定された
移動履歴集収タイミングになると、入出車デ−タベ−ス
TDBに管理側移動履歴テ−ブルを生成している各ID
宛てに移動履歴デ−タ要求を順次に発信して各IDの移
動履歴デ−タを順次に受信して各ID宛ての管理側移動
履歴テ−ブルに書込む(64〜70)。すなわち、入出
車デ−タベ−スTDBには、各ID宛ての管理側移動履
歴テ−ブルが、「入車」日時順に生成されている。その
最も早い日時のID宛てに移動履歴デ−タ要求を発信し
て(64,65)、タイマTwをスタ−トして(6
6)、それがタイムオ−バするまで、該IDからの返信
(移動側履歴テ−ブル)を待つ(67,68)。返信が
あると、それを該ID宛ての管理側移動履歴テ−ブルに
追記する(69)。それを終えると、あるいは返信がな
くタイマTwがタイムオ−バすると、書込み日時が次に
早いID宛てに移動履歴デ−タ要求を発信する(70,
65)。このようにして、入出車デ−タベ−スTDBに
管理側移動履歴テ−ブルが生成されている全IDに対す
るデ−タ要求および受信(すなわちポ−リング)を終え
ると、入出車デ−タベ−スTDBの各ID宛ての管理側
移動履歴テ−ブルのデ−タに基づいて、各ID(カ−ド
ID)の課金装置使用エラ−の有無をチェックする(7
1)。
課金領域内に「入車」した直後、第1回の移動履歴集収
を行なうまでは、該ID宛ての管理側移動履歴テ−ブル
(の第1欄)には、それが「入車」したときのデ−タ、
すなわち図6のステップ26で報知局26に送信された
デ−タ(日時,残高,位置および方向)がある。そして
第1回の移動履歴集収で、例えば表5に示す履歴デ−タ
を集収するとそれを管理側移動履歴テ−ブル(の第2欄
以降)に追記する。そして負の残高,カ−ドリ−ダ不正
常,カ−ド無しあるいはGPS不正常の場合は、使用エ
ラ−情報を管理側移動履歴テ−ブルに書込む。また、管
理側移動履歴テ−ブル上の並び順(欄No.)で、同一
項のデ−タの推移と他の項のデ−タとの、課金テ−ブル
の種類(表2,表3,表4)に対応した対比演算によっ
て、正常な課金処理では現われない変化又は不変化をチ
ェックし、それがあると使用エラ−情報を管理側移動履
歴テ−ブルに書込む。これらの使用エラ−が無かったと
きには、今回読込んだ移動側履歴テ−ブルのデ−タ分を
残して、それより前に記録したデ−タを、管理側移動履
歴テ−ブルより消去する。使用エラ−情報がある場合
は、このようなデ−タ消去は行なわず、集収するたびに
管理側移動履歴テ−ブルに蓄積記録する。そして、該当
車両(カ−ドID)が「出車」すると、該ID宛ての管
理側移動履歴テ−ブルを監視デ−タベ−スWDBに転記
して、入出車デ−タベ−スTDBから消去する。
収」CRCの実行による、報知局30のコントロ−ラユ
ニット32による、料金徴収のためのデ−タ処理は、車
上の課金装置1が適正であって適正に動作していること
を条件とする。課金を逃がれるために、装置1の電源線
を断線にしたり、アンテナANTt,ANTgを遮蔽し
たり、カ−ドリ−ダ5あるいはICカ−ドを機能不全に
したりした場合には、報知局30による料金徴収のため
のデ−タ処理は実現しない。
めに本実施例では、ランプ4f1〜4f4,異常履歴メ
モリが付加され、課金装置1の課金制御ECU2に、主
に課金逃れに結びつく異常の、車上報知(図5の2b〜
2h),車上での「課金異常チェック」CCU1,CC
U2の各機能が付加されている。異常履歴メモリは、課
金制御ECU2内の不揮発性読み書きメモリの一領域に
割り当てられており、一般的には、そのデ−タの読み書
きはユ−ザにおいて不可能である。しかし、不正の摘発
をすべき管理者は、該メモリのデ−タの収集が可能であ
るのが好ましい。また、ユ−ザが不正をただして未払料
金を精算した場合には、異常履歴メモリの異常デ−タを
消去する必要がある。
に、図2に示すように、外部インタ−フェ−ス19を介
して赤外線レ−ザを媒体とするデ−タ交換用の、双方向
(発受信型)のフォトカプラ20が接続されており、課
金制御ECU2に、図5に示すように、「異常履歴メモ
リのデ−タ処理」MDPが付加されている。そして課金
管理者は、取締装置を所持し、該取締装置には、フォト
カプラ20と対をなす、赤外線レ−ザを媒体とするデ−
タ交換用の、双方向のフォトカプラ,送受信通信コント
ロ−ラ,高容量のデ−タメモリ,デ−タ表示用のキャラ
クタディスプレイ,プリンタおよび入出力操作ボ−ドが
備わっており、取締装置は課金制御ECU2とデ−タの
やり取りをすることができる。ここで道路端に、課金団
体から委任を受けた交通警察官が、上述の取締装置を持
って、走行車両に注目している、とイメ−ジされたい。
ような異常を検出したときに警告報知1,2又は3を発
生してランプ4f2,4f3,発光ダイオ−ド4B2〜
4B3を点灯する。これらは、該当の異常がなくなるま
で点灯し、異常がなくならないときには、イグニション
キ−スィッチIGswが開(オフ)に戻ったとき、すなわち
車両が停止しエンジンが停止したときに消灯される(図
5のステップ33)。走行中の車両に、ランプ4f2,
4f3が点灯したものがあると、交通警察官は、それに
停車を命じ、車両が停止しエンジンが止められる(イグ
ニションキ−スィッチIGswがオフになると)、取締装
置のフォトカプラを、該車両上の課金装置1のフォトカ
プラ20に向けて、デ−タ出力を指示入力する。
は、イグニションキ−スィッチIGswがオフになったの
に応答して、異常表示素子の発光を停止し(図5のステ
ップ33)、そして「異常履歴メモリのデ−タ処理」M
DPに進む。
理」MDPの内容を示す。ここではフォトカプラ20に
入力信号(フィルタを通しての、所定波長の赤外線レ−
ザ光の到来)があるかをチェックし(81)、それがあ
るとデ−タ読込みを行なう(82)。そして読込んだデ
−タの中に、「異常履歴メモリのデ−タ処理」MDPの
プログラム上に登録している第1の管理者IDに符合す
るデ−タがあるかをチェックする(83)。それがある
と、異常履歴メモリのデ−タを最新の日時のものから読
出してディスプレイ4B5に表示し、そして異常履歴メ
モリのデ−タを、課金装置1のIDと共に、フォトカプ
ラ20に送出する(84〜86)。取締装置は、そのフ
ォトカプラ20が受けたデ−タをデ−タメモリに書込
み、そしてプリンタでプリントアウトする。交通警察官
は、このプリントアウトに従って、取締処理を行ない、
これが良好に完了すると、メモリデ−タのクリア指示を
取締装置およびフォトカプラ20を介して、課金制御C
PU2に与える。このとき自動的に、該取締装置から第
2の管理者IDが同時に課金制御CPU2に与えられ
る。課金制御CPU2は、入力があったIDが「異常履
歴メモリのデ−タ処理」プログラム上の第2の管理者I
Dに合致し、また入力デ−タが該プログラム上のクリア
指示デ−タに合致すると、異常履歴メモリをクリアし
(87,88)、ディスプレイ4B5に異常履歴メモリ
をクリアしたことを表示する。なお該ディスプレイ4B
5は、それから設定時間後に電源オフとなる。
の、外部機器へのデ−タ転送(デ−タ転送のためのプロ
トコルのやり取りと、メモリデ−タの送出)が完了しな
ければ、メモリデ−タをクリアしないので、フォトカプ
ラ20に外部機器を通信結合しないで、あるいは、取締
装置の通信装置のデ−タ通信アルゴリズムに合わない通
信装置を結合してクリア指示を与えても、異常履歴メモ
リのデ−タは消去されない。
1〜4f4が点灯していない車両についても、上述の、
取締装置によるデ−タ収集を行なうことができる。
すブロック図である。
ック図である。
たケ−スの外観を示す斜視図である。
図である。
の一部を示すフロ−チャ−トである。
の残部を示すフロ−チャ−トである。
すフロ−チャ−トである。
ロ−チャ−トである。
内容の一部を示すフロ−チャ−トである。
の内容の他の一部を示すフロ−チャ−トである。
の内容の残部を示すフロ−チャ−トである。
フロ−チャ−トである。
フロ−チャ−トである。
受信に応答した割込処理1 DRI1の内容の一部を示
すフロ−チャ−トである。
受信に応答した割込処理1 DRI1の内容の残部を示
すフロ−チャ−トである。
理」MDPの内容を示すフロ−チャ−トである。
通電装置31又はモデムユニット34からの着信信号に
応答した割込処理2 DRI2の内容を示すフロ−チャ
−トである。
繰返し実行する「料金徴収&移動履歴集収」CRCの内
容を示すフロ−チャ−トである。
である。
Claims (4)
- 【請求項1】クレジット情報を記憶する記憶手段;該記
憶手段からクレジット情報を読出し該記憶手段にクレジ
ット情報を書込む、読み書き手段;課金領域の通行に対
応して、前記読み書き手段を介して前記記憶手段のクレ
ジット情報を、課金料に従って更新する課金処理手段;
更新した値がマイナス値の場合は、記憶手段の交換をう
ながす報知手段;交換があったときには該マイナス値の
分、交換後の記憶手段のクレジット情報を更新するクレ
ジット情報処理手段;および、 前記記憶手段の交換がなく、交換をうながす報知を2以
上の設定回数繰返したとき,設定時間が経過したとき,
設定距離を走行したとき,の少くとも1つのときに、車
外に異常報知をする手段;を備える車上課金装置。 - 【請求項2】前記クレジット情報処理手段は、更新した
値がマイナス値となったが記憶手段の交換がなかったと
きには、マイナス値をメモリに書込む、請求項1記載の
車上課金装置。 - 【請求項3】前記クレジット情報処理手段は、記憶手段
の交換があったときそのクレジット情報をメモリのマイ
ナス値を精算した情報に更新し、メモリのマイナス値を
クリアする、請求項2記載の車上課金装置。 - 【請求項4】前記クレジット情報処理手段は、更新した
値がマイナス値となったが記憶手段の交換がなかったと
きには、異常情報を、発生時点情報と共に異常履歴メモ
リに書込む、請求項1記載の車上課金装置。
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