JP3393588B2 - 射出成形品の製造方法 - Google Patents

射出成形品の製造方法

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JP3393588B2
JP3393588B2 JP120698A JP120698A JP3393588B2 JP 3393588 B2 JP3393588 B2 JP 3393588B2 JP 120698 A JP120698 A JP 120698A JP 120698 A JP120698 A JP 120698A JP 3393588 B2 JP3393588 B2 JP 3393588B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、二色以上の異な
る色の樹脂を混合して、木目模様を有する射出成形品
した樹脂成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【先行技術】従来、二色以上の樹脂が混合されてなる射
出成形品を成形するためには、色の異なる二色以上のチ
ップ状の樹脂ペレットを混合し、射出成形機に供給し、
円筒状の加熱装置を有するシリンダー状のバレル内で溶
融混合させて金型内に射出していた。そして、二色以上
の樹脂を完全に混合していない状態での流れムラによる
表面模様や、マーブル状のマーブル模様等の模様を有す
る射出成形品が形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の射出成形品の製造方法では、二色以上の樹脂を加熱混
合して、木目模様を形成しようとしても、その表面を手
で触った感触が、樹脂特有の表面がツルッとした感触と
なり、手にしっくりとなじむ木質特有の暖かみのある手
触り感を得ることができないという第一の問題点があっ
た。
【0004】また、色が異なる二色以上の樹脂が両者共
に完全に溶融混合してしまうと、両者の色が完全に混じ
り合ってしまい、両者の色ムラによる木目模様を形成す
ることができず、また、両者が混じり合っていないが、
一方に未溶融の部分が形成されると、成形不良や、強度
不足等の原因になってしまい、良好な木目模様を形成す
るのは容易ではないという第二の問題点があった。
【0005】そこで、上記した従来の技術の有する第一
および第二の問題点に鑑み、木質感を有し、良好な手触
り感を得ることができるとともに、良好な木目模様を容
易に形成することができ、外観が良好な上に成形性が優
れた射出成形品を提供しようとするものである。
【0006】即ち、請求項1及び請求項2記載の発明
は、木目模様を容易に形成することができる射出成形品
の製造方法を提供しようとするものであって、流路を短
くすることができて、樹脂の攪拌を抑え、良好な木目模
様を形成することができる射出成形品の製造方法を提供
しようとするものである。なお、上記の課題を解決する
技術を、日本特許情報機構(JAPIO)の先行技術調
査(パトリス)の利用により、以下の検索式で昭和55
年以後の特許出願、実用新案登録出願を調査した。 検索式 :B29C45/30+B29C45/00*東芝機械*(マーブ ル+大理石+模様+トーピード) その結果、特許出願50余件、実用新案登録出願10余
件を抽出した。しかし、この先行技術調査によっては、
本願発明と同一の技術は発見できなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
チップ状の主として樹脂からなるベース樹脂ペレット(1
20)と、このベース樹脂ペレット(120)と色が異なるとと
もに主として樹脂からなるチップ状の顔料ペレット(13
0)とからなる投入原料を射出成形機により射出すること
により色柄模様を呈する射出成形品(90)の製造方法であ
って、ベース樹脂ペレット(120)は、その総重量に対し
てセルロース系材料の微粉末を10乃至50重量%の範
囲に含み、ベース樹脂ペレット(120)のMI値は、顔料
ペレット(130)のMI値に対して3乃至8の範囲の比率
に設定され、射出成形機は、先端に射出口(143)を有し
て加熱可能な筒状のバレル(140)と、このバレル(140)内
に投入原料を投入する投入口(142)と、長手方向に沿う
溝(151)を周囲に有して、前記バレル(140)内の射出口(1
43)側に配設されて投入原料の溶融を促進し、投入原料
の混練防止をするトーピード(150)と、前記バレル(140)
内で回転運動することにより投入原料を射出口(143)側
に送給するとともに往復運動により溶融した投入原料を
射出口(143)より射出可能なスクリュー(160)とを備え
ベース樹脂ペレット(120)及び顔料ペレット(130)を計量
して混合する工程と、この混合したものを投入口(142)
よりバレル(140)内に投入してスクリュー(160)を回転さ
せることによりトーピード(150)側に向かって送給する
とともに加熱する工程と、送給されたものをスクリュー
(160)の往復運動によりトーピード(150)の溝(151)内に
沿って射出口(143)側に向かって押し込んで射出口(143)
より金型(80)内に射出する工程であって、バレル(140)
と金型(80)との間には、複数の射出口(例えば、型材射
出口40)を形成し、この複数の射出口(40)から金型(80)
内に樹脂を射出する工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】なお、ここで、「樹脂」とは、硬質樹脂、
軟質樹脂を含み、例えば塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニ
ル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェ
ノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS
樹脂、ポリスチレン樹脂等である。また、ここで、「チ
ップ状」とは、砕片、薄片、細片等を意味するものであ
って、粉砕粉状、細粒粉状、造粒粉状、切削粉状のもの
を含むものである。
【0009】また、「セルロース系材料」とは、植物細
胞膜の主成分をなすものであって、天然木材のほか、お
がくず、稲藁、バガスなどを含む。また、「セルロース
系材料の微粉末」とは上記原料のほか、住宅の建築等の
際に出る木材の端材やおがくず等を粉砕により、微粉状
の粒子に形成しているものも含むものである。さらに、
住宅の立て替えや取り壊し等により、発生する建築廃材
を回収して、粉砕等の加工を施すことにより得られる微
粉状の粒子も含むものである。
【0010】また、「MI値」は、メルトインデックス
(melt index)の値であって、メルトフロー
インデックス、及びメルトフローレイト(JIS)とも
呼ばれ、熱可塑性材料の溶融時における流動性を表す尺
度である。この「MI値」は、ASTMやJISで規定
されたメルトインデクサーによって一定圧力と一定温度
で規定の寸法をもったダイから流出させた場合の質量
(10分間あたりのグラム数)で表わされるものであ
る。すなわち、この「MI値」が大きくなる程、溶けや
すく、溶融時の流動性が良く、「MI値」が小さくなる
程、溶け難く、溶融時の流動性が悪くなるものである。
【0011】また、「ベース樹脂ペレット(120)のMI
値は、顔料ペレット(130)のMI値に対して3乃至8の
範囲の比率に設定され」とは、(ベース樹脂ペレット(1
20)のMI値)/(顔料ペレット(130)のMI値)の値が
3以上且つ8以下の範囲にあることを意味するものであ
る。また、ベース樹脂ペレット(120)と、顔料ペレット
(130)との混合割合は、特に限定していないが、射出成
形品(90)を構成する主となる原料は、ベース樹脂ペレッ
ト(120)であって、顔料ペレット(130)は、射出成形品(9
0)の全体の総重量に対して、数重量%程度、添加するも
のである。
【0012】以下、本発明に係るセルロース系材料の微
粉末の添加理由及び添加重量%の数値限定理由と、ベー
ス樹脂ペレット(120)と顔料ペレット(130)とのMI値の
比率の数値限定理由について説明する。 (セルロース系材料の微粉末) セルロース系材料の微粉末は、上述したように天然木材
等からなるものであって、射出成形品(90)の質感や触感
を良好なものにするものである。すなわち、射出成形品
(90)の表面に木の質感や感触を得ることができるもので
ある。具体的には、射出成形品(90)の表面の外観も、樹
脂特有の表面のツルッとした感触が抑えられ、木の有す
る落ちついたしっとりとした柔らかみのある木特有の良
好な質感を得ることができるものである。ベース樹脂ペ
レット(120)の総重量に対してセルロース系材料の微粉
末の含有量が10重量%未満の場合は、このような効果
が不十分である。すなわち、上述したような木質感を有
するものが得られず、外観表面も木質特有のものではな
く、ツルッとした樹脂特有のものとなって、質感や感触
を低下させる。また、ベース樹脂ペレット(120)の総重
量に対してセルロース系材料の微粉末の含有量が50重
量%を超える場合は、射出成形品(90)の表面において樹
脂の感触が抑えられ、木質の感触となるが、高温時の流
動性が低下し、成形時に焼き付け等が発生し、成形時の
作業性が低下する。このため、ベース樹脂ペレット(12
0)の総重量に対してセルロース系材料の微粉末の含有量
は、10乃至50重量%とする。
【0013】(MI値の比率) 顔料ペレット(130)のMI値に対するベース樹脂ペレッ
ト(120)のMI値の比率は、顔料ペレット(130)の流動性
を基準として、ベース樹脂ペレット(120)の流動性を示
すものであって、この比率が1を超えて大きくなるほ
ど、顔料ペレット(130)よりもベース樹脂ペレット(120)
の流動性が良好となって、両者の流動性の差が大きくな
るものである。 顔料ペレット(130)のMI値に対するベ
ース樹脂ペレット(120)のMI値の比率が3未満の場合
は、両者の流動性の差が小さくなって、一方が溶融する
場合には、他方も同様に溶融してしまい、両者が混じり
合って、それに伴って両者の色も混じり合い、色柄によ
る木目模様が形成されない。また、 顔料ペレット(130)
のMI値に対するベース樹脂ペレット(120)のMI値の
比率が8を超える場合は、両者が融合し難く、分離し易
いため、両者の境界面における結合力が不足し、射出成
形品全体の強度が不足してしまう。このため、顔料ペレ
ット(130)のMI値に対するベース樹脂ペレット(120)の
MI値の比率は、3乃至8の範囲とする。
【0014】このように、本発明は、ベース樹脂ペレッ
ト(120)にセルロース系材料の微粉末をその総重量に対
して10乃至50重量%の範囲に含んでいる。このた
め、射出成形品(90)の表面に木の質感や感触を得ること
ができる。また、射出成形品(90)の表面の外観も、樹脂
特有の表面のツルッとした感触が抑えられ、木の有する
落ちついたしっとりとした柔らかみのある木特有の良好
な質感を得ることができる。
【0015】また、本発明は、顔料ペレット(130)のM
I値に対するベース樹脂ペレット(120)のMI値の比率
を3乃至8の範囲に設定し、両者の流動性の差を適当な
範囲に設定している。このため、両者の流動性の差が小
さくて両者が溶融状態で完全に混じり合って、色柄によ
る木目模様が形成されないことを回避することができ
る。すなわち、顔料ペレット(130)が完全に溶融しても
ベース樹脂ペレット(120)が完全に溶融していない状態
を形成することができ、両者共に溶融状態となって混合
してしまうことを抑えることができる。また、両者の流
動性の差が大きくなり過ぎて射出成形品が強度不足にな
ることもない。これにより、顔料ペレット(130)及びベ
ース樹脂ペレット(120)の両方の元の色が残り、こられ
の色むらによる縞状の木目模様が現れ、強度も良好な射
出成形品(90)を得ることができる。
【0016】なお、ベース樹脂ペレット(120)は、セル
ロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径
で、かつ硬い表面微粉末を担持させて作成した粉体を混
合した樹脂から形成され、ベース樹脂ペレット(120)及
び顔料ペレット(130)が溶融して完全に混合される前に
射出成形して、両者の色むらによる木目模様を呈するよ
うに形成されることがある
【0017】ここで、「微粉末よりも小径で、かつ固い
表面微粉末」とは、セルロース系材料の微粉末よりも、
小径で、かつ硬いものであれば使用することができるも
のであって、無機質材、金属材、または樹脂材を用いる
ことが可能である。具体的には、酸化チタン、フェライ
ト、アルミニウム、ニッケル、銀、セラミック、炭酸カ
ルシウム等の微粉末をいうものである。
【0018】また、ベース樹脂ペレット(120)は、セル
ロース系材料の微粉末の表面にこの微粉末よりも小径
で、かつ硬い表面微粉末を担持させて作成した粉体を混
合した樹脂を押出成形や射出成形等により、樹脂製品と
して形成したものを製品として使用した後、回収したも
のをチップ状に粉砕したもの、あるいは、上述した製品
の製造工程において、発生する端材や不良品として形成
されたもの等を微小に粉砕して、チップ状にしたもの等
を含むものである。
【0019】また、ベース樹脂ペレット(120)及び顔料
ペレット(130)の「色が異なる」とは、両者の樹脂自体
の色が異なる場合や、少なくともいずれか一方に顔料等
を加えて、強制的に異なる色に形成してものである。こ
こで、顔料として使用する材料は、有色顔料であり、例
えば酸化鉄、カドミウムイエロー、カーボンブラック等
の無機顔料である。
【0020】このように、「セルロース系材料の微粉末
の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い表面微粉末
を担持させて作成した粉体を混合した樹脂」を用いるこ
とがあるため、セルロース系材料の微粉末をそのままの
状態で直接樹脂に混合して形成した場合に、セルロース
系材料の微粉末の柔らかさや流動性の悪さに起因する作
業性の低下や、押出時の焼き付けの発生や、射出成形品
がもろくなってしまうような悪影響を抑えることができ
る。これにより、流動性の向上を図れることができ、成
形時の作業性を向上させることができる射出成形品(90)
が得られる。
【0021】さらに、セルロース系材料の微粉末と、樹
脂のみでは、両者の特性や機能のみで最終成形品の樹脂
の特性あるいは機能が決定されてしまうのに対して、成
形品の特性をセルロース系材料の微粉末の表面に担持さ
せた小径でかつ硬い表面微粉末の材料選択によって変更
させることができる。すなわち、かかる表面微粉末とし
て、電気的特性、化学的特性、外観的特性あるいは耐熱
性等の各種特性を有するものを選択使用することによっ
て、その成形品である射出成形品(90)に対して各種特性
を与えることができ、その特性を変化させることができ
る。
【0022】また、本発明に係る射出成形品(90)は、ベ
ース樹脂ペレット(120)及び顔料ペレット(130)が溶融し
て完全に混合される前に射出成形している。このため、
ベース樹脂ペレット(120)及び顔料ペレット(130)の異な
る色が残った状態のまま、射出され、射出成形品(90)に
は、両者の異なる色による縞模様の木目模様が形成され
る。他の木質材料では原料となる天然木材の違いや、含
有水分の違い等による品質のバラツキが発生するが上述
したような材質からなる木目模様を有する射出成形品(9
0)ではそのようなことがなく、製品のバラツキを抑える
ことができる。すなわち、上述した材料を用いて成形し
た射出成形品(90)は、複雑な断面形状をなしていても木
目模様を呈するので、例えば、室内の他の表面部材に木
質材、またはそれに変わる木質感のあるものを使用した
場合等に、外観デザインを調和させる意味で、使用する
のに適している。換言すれば、天然の木材を切削加工し
たのでは手間がかかるような断面形状の部材であって
も、木目模様を呈する射出成形品(90)として提供するこ
とができる。
【0023】そして、樹脂を含んでいるため、通常の木
質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水分が付着しても
水分を拭き取れば済むものである。これにより、外観上
は木目模様を呈し、感触も木質感を有することができる
が、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強
い射出成形品(90)を提供できるものである。
【0024】この本発明に係る射出成形品の製造方法
は、先ず、最初に、ベース樹脂ペレット(120)及び顔料
ペレット(130)を計量して混合する。次に、この混合し
たものを投入口(142)よりバレル(140)内に投入する。そ
して、スクリュー(160)を回転させることにより、スク
リュー(160)の回転に沿って投入された原料をバレル(14
0)の内部に沿ってトーピード(150)の後部に向かって順
次送給する。そして、バレル(140)が加熱されることに
より、バレル(140)内に投入された原料がトーピード(15
0)の後部に送給される途中または送給された状態におい
て、徐々に溶けだし半溶融化状態となる。
【0025】上記のようにして、バレル(140)の内部に
所定量の原料が投入されて、投入原料のバレル(140)内
への充填と半溶融化が終わると、スクリュー(160)の回
転を停止し、次に、このスクリュー(160)をバレル(140)
内部でトーピード(150)側に向かって押し込み、半溶融
化した原料を加圧する。そして、スクリュー(160)がバ
レル(140)内のトーピード(150)側に向かって押し込まれ
ることにより、バレル(140)内の投入原料が加圧され、
半溶融化した原料がトーピード(150)の周囲の溝(151)の
内部に入り込む。そして、投入原料が、その溝(151)の
内部を、射出口(143)側に向かって送給される間、投入
原料は、加熱及び加圧されるが、混練はおろか攪拌も受
けずに、完全に溶融する。
【0026】次に、溶融した原料は、射出口(143)から
射出される。この際、顔料ペレット(130)とベース樹脂
ペレット(120)との間で僅かに混じりが生じるが、顔料
ペレット(130)及びベース樹脂ペレット(120)との融合は
一部のみであって、そのほとんどは、顔料ペレット(13
0)及びベース樹脂ペレット(120)の元の色を保ち、それ
らの色彩による縞状の模様が射出成形品(90)に現れる。
更に、本発明は、バレル(140)と金型(80)との間に、複
数の射出口(40)を形成している。このため、一つの射出
口(40)から金型(80)の内部の全領域に樹脂を射出するよ
りも、複数の射出口(40)から金型(80)の内部に樹脂を射
出する方が、射出口(40)から金型(80)内部への樹脂の流
路の長さを短くすることができる。さらに、金型(80)の
断面に複数の射出口(40)を形成しているため、金型(80)
の断面の全領域において略同時に樹脂を射出することが
できて、金型(80)内部での樹脂の流れをスムーズに安定
したものにすることができる。これにより、金型(80)内
部での樹脂の攪拌を抑えることができて、良好な木目模
様を形成することができる。
【0027】請求項2記載の発明は、チップ状の主とし
て樹脂からなるベース樹脂ペレット(120)と、このベー
ス樹脂ペレット(120)と色が異なるとともに主として樹
脂からなるチップ状の顔料ペレット(130)とからなる投
入原料を射出成形機により射出することにより色柄模様
を呈する射出成形品(90)の製造方法であって、ベース樹
脂ペレット(120)は、その総重量に対してセルロース系
材料の微粉末を10乃至50重量%の範囲に含み、ベー
ス樹脂ペレット(120)のMI値は、顔料ペレット(130)の
MI値に対して3乃至8の範囲の比率に設定され、射出
成形機は、先端に射出口(143)を有するとともに加熱可
能な筒状のバレル(140)と、このバレル(140)内に投入原
料を投入する投入口(142)と、長手方向に沿う溝(151)を
周囲に有して、前記バレル(140)内の射出口(143)側に配
設されて投入原料の溶融を促進し、投入原料の混練防止
をするトーピード(150)と、前記バレル(140)内で往復運
動することにより投入した原料を射出口(143)側に送給
するとともに溶融した投入原料を射出口(143)より射出
可能なプランジャ(170)とを備え、ベース樹脂ペレット
(120)及び顔料ペレット(130)を計量して混合する工程
と、この混合したものを投入口(142)よりバレル(140)内
に投入してプランジャ(170)を往復させることによりト
ーピード(150)側に向かって送給するとともに加熱する
工程と、送給されたものをプランジャ(170)の往復運動
によりトーピード(150)の溝(151)内に沿って押し込んで
射出口(143)より金型(80)内に射出する工程であってバ
レル(140)と金型(80)との間には、複数の射出口(例え
ば、型材射出口40)を形成し、この複数の射出口(40)か
ら金型(80)内に樹脂を射出する工程とを備えたことを特
徴とする。
【0028】本発明に係る射出成形品(90)の製造方法
は、先ず、最初に、ベース樹脂ペレット(120)及び顔料
ペレット(130)を計量して混合する。次に、この混合し
たものを投入口(142)よりバレル(140)内に投入する。そ
して、プランジャ(170)をバレル(140)内部で往復運動さ
せることにより、バレル(140)内に投入された原料をバ
レル(140)の内部に沿ってトーピード(150)の後部に向か
って順次、押し込んで送給する。
【0029】そして、バレル(140)が加熱されることに
より、バレル(140)内に投入された原料がトーピード(15
0)の後部に送給される途中または送給された状態におい
て、徐々に溶けだし半溶融化状態となる。上記のように
して、バレル(140)の内部に所定量の原料が投入され
て、投入原料のバレル(140)内への充填と半溶融化が終
わると、プランジャ(170)をバレル(140)内部で一挙にト
ーピード(150)側に向かって押し込み、半溶融化した原
料を更に、加圧する。
【0030】そして、プランジャ(170)がバレル(140)内
のトーピード(150)側に向かって一挙に押し込まれるこ
とにより、バレル(140)内の投入原料が加圧され、半溶
融化した原料がトーピード(150)の周囲の溝(151)の内部
に入り込む。そして、投入原料が、その溝(151)の内部
を、射出口(143)側に向かって送給される間、投入原料
は、加熱及び加圧されるが、混練はおろか攪拌も受けず
に、完全に溶融する。
【0031】次に、溶融した原料は、射出口(143)から
射出される。この際、顔料ペレット(130)とベース樹脂
ペレット(120)との間で僅かに混じりが生じるが、顔料
ペレット(130)及びベース樹脂ペレット(120)との融合は
一部のみであって、そのほとんどは、顔料ペレット(13
0)及びベース樹脂ペレット(120)の元の色を保ち、それ
らの色彩による縞状の模様が射出成形品(90)に現れる。
【0032】更に本発明は、バレル(140)と金型(80)と
の間に、複数の射出口(40)を形成している。このため、
一つの射出口(40)から金型(80)の内部の全領域に樹脂を
射出するよりも、複数の射出口(40)から金型(80)の内部
に樹脂を射出する方が、射出口(40)から金型(80)内部へ
の樹脂の流路の長さを短くすることができる。さらに、
金型(80)の断面に複数の射出口(40)を形成しているた
め、金型(80)の断面の全領域において略同時に樹脂を射
出することができて、金型(80)内部での樹脂の流れをス
ムーズに安定したものにすることができる。これによ
り、金型(80)内部での樹脂の攪拌を抑えることができ
て、良好な木目模様を形成することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図3は、本
発明の第一の実施の形態を示すものであり、図1はスク
リューが後退限に位置するときの射出成形機の縦断面
図、図2はスクリューが前進限に位置するときの射出成
形機の縦断面図、図3は流路型材及び金型の分解斜視図
をそれぞれ示す。
【0034】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係る射出成形品90は、チップ状の主
として樹脂からなるベース樹脂ペレット120と、このベ
ース樹脂ペレット120と色が異なるとともに主として樹
脂からなるチップ状の顔料ペレット130とを原料とする
ものである。前記ベース樹脂ペレット120は、その総重
量に対してセルロース系材料の微粉末を10乃至50重
量%の範囲に含んでいる。具体的には、ベース樹脂ペレ
ット120は、セルロース系材料の微粉末の表面にこの微
粉末よりも小径で、かつ硬い表面微粉末を担持させて作
成した粉体を混合した樹脂から形成されている。
【0035】そして、ベース樹脂ペレット120のMI値
は、顔料ペレット130のMI値に対して3乃至8の範囲
の比率に設定されている。すなわち、(ベース樹脂ペレ
ット120のMI値)/(顔料ペレット130のMI値)の値
が3以上且つ8以下の範囲に設定されている。そして、
この射出成形品90は、ベース樹脂ペレット120及び顔料
ペレット130が溶融して完全に混合される前に射出成形
して、両者の色むらによる木目模様を呈するように製造
されているものである。
【0036】次に、本実施の形態に係る射出成形品を製
造するための射出成形機110について説明する。この射
出成形機110は、図1に示すように、加熱可能な円筒状
のバレル140を備え、このバレル140の先端には、バレル
140内部の樹脂を外部に射出するために開口するバレル
射出口143が形成されている。そして、射出成形機110
は、前記バレル140の周囲に形成されて、特に図示しな
いが、その内部の発熱体が電気抵抗により熱を発生させ
てバレル140を加熱するヒータ141と、バレル140内に投
入原料を投入する投入口142と、長手方向に沿う溝151を
周囲に四本、有して、前記バレル140内のバレル射出口1
43側に配設されて投入原料の溶融を促進し、投入原料の
混練防止をするトーピード150と、前記バレル140内で回
転運動することにより投入原料をバレル射出口143側に
送給するとともに往復運動により溶融した投入原料をバ
レル射出口143より射出可能なスクリュー160とを備えて
いる。前記ヒータ141は、六個のリング状であって、そ
れぞれ別個独立に温度制御可能に形成されている。前記
トーピード150の周囲の四本の溝は、バレル140内に投入
した原料が入り込んで、押し込まれる際に、溶融を促進
させるように設定されているものである。この溝の本数
や、溝の幅や、溝の深さを異なるものに変更することに
より、形成される木目模様を種々、異なるものに設定す
ることができるものである。前記スクリュー160は、通
常の射出成形機110に使用するものと比べて、長尺方向
の長さが短く設定された特殊なものであって、バレル14
0内において、往復運動が可能に形成されているもので
ある。また、スクリュー160の表面周囲には、螺旋状で
あって、回転することにより、表面周囲のベース樹脂ペ
レット120等の粉体を移送可能なスクリューブレード161
が形成されている。なお、特に図示しないが、スクリュ
ー160の右側には、スクリュー160に対して回転運動や往
復運動の駆動力を与える駆動源となるモーター及び歯車
等からなる運動機構を有しているものである。
【0037】そして、バレル射出口143と金型80との間
には、樹脂の流れを矯正する流路型材10が形成されてい
る。この流路型材10は、その内部を樹脂が流れるための
中空の流路空間30と、その流路空間30のバレル射出口14
3側に位置して流路空間30に樹脂を流し込むための流入
口20と、流路空間30から金型80へ向けて樹脂を射出する
型材射出口40とを備えている。そして、流路空間30は、
流入口20から型材射出口40に向けて拡開する形状に形成
されている。そして、流路型材10は、型材射出口40にお
いて樹脂の速度の差を少なくするための流速調整部12を
備えている。この流速調整部12は、流路型材10におい
て、樹脂の流速が早くなり易い流路、例えば流入口20か
ら近い部分に位置する型材射出口40に到る流路に凹凸を
設けることにより達成しているものである。具体的に
は、射出方向に対して直角方向の縦断面形状が略瓢箪状
であって、バレル射出口143の前方側の幅を狭くし、そ
の前方側の両端の幅を広く設定している。
【0038】また、流路型材10は、樹脂の流れを射出方
向と平行な流れに矯正するための流れ矯正部13を備えて
いる。具体的には、流れ矯正部13は、流路空間30が全体
として射出方向に対して平行な二つの面を突き合わせた
ような流路を形成していることにより達成しているもの
である。すなわち、射出方向に沿う平行な面の間を流す
ことにより、溶融原料の射出方向に対して平行な流れを
形成するものである。
【0039】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について、本実施の形態に係る射出成形品の製造工程に
沿って説明する。先ず、上述したようなペレット状のベ
ース樹脂ペレット120と、顔料ペレット130とを準備し、
ベース樹脂ペレット120及び顔料ペレット130をそれぞれ
計量して混合する。
【0040】次に、この混合したものをバレル140上部
の投入口142より投入する。そして、図1に示すよう
に、スクリュー160を回転させることによりスクリュー
ブレード161に沿って投入口142内の原料をトーピード15
0の内部に入れる。そして、バレル140内に入った投入原
料は、トーピード150の後部側に向かって順次、押され
て移動する。そして、バレル140の外側表面のヒータ141
によってバレル140が加熱されることにより、投入した
原料もトーピード150の後部に送給される途中または送
給された状態において、加熱されて、徐々に溶けだし、
半溶融化した状態となる。
【0041】そして、バレル140の内部に所定量の原料
が投入されて、投入原料のバレル140内への充填と半溶
融化が終わると、スクリュー160の回転を停止し、次
に、図2に示すように、このスクリュー160をバレル140
内部でトーピード150側に向かって押し込み、半溶融化
した原料を加圧する。そして、スクリュー160がバレル1
40内のトーピード150側に向かって押し込まれることに
より、バレル140内の投入原料が加圧され、更に、投入
原料の温度が上昇して、半溶融化した状態から溶融化し
た状態に移行しながら、原料がトーピード150の周囲の
溝151の内部に入り込んで送給される。そして、投入原
料が、その溝151の内部を、バレル射出口143側に向かっ
て送給される間、投入原料は、加熱及び加圧されるが、
混練はおろか攪拌も受けずに、完全に溶融する。
【0042】次に、溶融した原料は、バレル射出口143
から射出される。そして、バレル射出口143から流路型
材10の流入口20に樹脂を射出し、溶融した樹脂が流路型
材10の流路空間30内に流れ込む。この際、顔料ペレット
130とベース樹脂ペレット120との間で僅かに混じりが生
じるが、顔料ペレット130及びベース樹脂ペレット120と
の融合は一部のみであって、そのほとんどは、顔料ペレ
ット130及びベース樹脂ペレット120の元の色を保ち、そ
れらの色彩による縞状の木目模様が射出成形品90に現れ
る。これにより、溶融した原料が混合されないことによ
り発生する木目模様を有する射出成形品90を得ることが
できる。
【0043】なお、流入口20から流入した樹脂は、流速
調整部12において、樹脂の射出方向に対して平行な方向
の流速が略均一になるように調整される。すなわち、流
路空間30の幅が同一に形成されていると、バレル射出口
143の前方側に射出された投入原料よりも、その左右両
端側の投入原料の温度低下が大きくなるため、左右両端
側の粘性抵抗が増し、バレル射出口143の前方側の流れ
速度の方がその左右両端側の流れ速度よりも速くなると
いう流れ速度の不揃いが発生する。それに対して、本実
施の形態では、バレル射出口143の前方側は、流路空間3
0の幅が狭く設定され、その両端が広く設定されてい
る。このため、幅が狭い方の冷却速度が大きくなり、溶
融した投入原料の温度差が、バレル射出口143の前方側
とその左右両端との間で大きくなることが抑えられる。
また、バレル射出口143の前方側の幅を狭くしているた
め、その流路空間30の内部表面から受ける抵抗が、その
左右両端側の流路空間30の内部表面から受ける抵抗より
も大きくなり、結果として、バレル射出口143の前方側
の流れ速度が抑えられ、バレル射出口143の左右両側の
流れ速度と均衡を保ち、流路空間30の樹脂の射出方向に
対して平行な方向の流速を略均一に設定することができ
る。これにより、流入口20に対して幅広い範囲におい
て、樹脂の流れ同士が衝突したり、交錯したりして、異
なる色同士の樹脂が攪拌されることが抑えられ、安定し
た色むらによる木目模様を形成することができる。すな
わち、本発明によれば、金型に送り込まれる樹脂の流速
が、広い範囲においてほぼ一定になり、その結果、流入
口20に対して幅広い射出成形品90に対しても木目模様を
得ることができる。
【0044】また、流入口20から流入した樹脂は、流路
空間30を形成するとともに射出方向に平行に配置された
二つの面からなる流れ矯正部13に沿って流れが形成され
る。これにより、樹脂の流れも射出方向に対して平行な
流れに矯正され、安定した木目模様を得ることができ
る。上述したように本実施の形態は、ベース樹脂ペレッ
ト120にセルロース系材料の微粉末をその総重量に対し
て10乃至50重量%の範囲に含んでいる。このため、
射出成形品90の表面に木の質感や感触を得ることができ
る。また、射出成形品90の表面の外観も、樹脂特有の表
面のツルッとした感触が抑えられ、木の有する落ちつい
たしっとりとした柔らかみのある木特有の良好な質感を
得ることができる。また、本実施の形態は、顔料ペレッ
ト130のMI値に対するベース樹脂ペレット120のMI値
の比率を3乃至8の範囲に設定し、両者の流動性の差を
適当な範囲に設定している。このため、両者の流動性の
差が小さくて両者が溶融状態で完全に混じり合って、色
柄が形成されないことを回避することができる。すなわ
ち、顔料ペレット130が完全に溶融してもベース樹脂ペ
レット120が完全に溶融していない状態を形成すること
ができ、両者共に溶融状態となって混合してしまうこと
を抑えることができる。さらに、両者の流動性の差が大
きくなり過ぎて、両者の境界面での結合力が不足して成
形品が強度不足になることもない。これにより、顔料ペ
レット130及びベース樹脂ペレット120の両方の元の色が
残り、これらの色むらによる縞状の木目模様が現れ、強
度も良好な射出成形品90を得ることができる。
【0045】本実施の形態は、「セルロース系材料の微
粉末の表面にこの微粉末よりも小径で、かつ硬い表面微
粉末を担持させて作成した粉体を混合した樹脂」を形成
している。このため、セルロース系材料の微粉末をその
ままの状態で直接樹脂に混合して形成した場合に、セル
ロース系材料の微粉末の柔らかさや流動性の悪さに起因
する作業性の低下や、押出時の焼き付けの発生や、成形
品がもろくなってしまうような悪影響を抑えることがで
きる。これにより、流動性の向上を図れることができ、
成形時の作業性を向上させることができる射出成形品90
が得られる。
【0046】さらに、セルロース系材料の微粉末と、樹
脂のみでは、両者の特性や機能のみで最終成形品の樹脂
の特性あるいは機能が決定されてしまうのに対して、成
形品の特性をセルロース系材料の微粉末の表面に担持さ
せた小径でかつ硬い表面微粉末の材料選択によって変更
させることができる。すなわち、かかる表面微粉末とし
て、電気的特性、化学的特性、外観的特性あるいは耐熱
性等の各種特性を有するものを選択使用することによっ
て、その成形品である射出成形品90に対して各種特性を
与えることができ、その特性を変化させることができ
る。
【0047】また、本実施の形態に係る射出成形品90
は、ベース樹脂ペレット120及び顔料ペレット130が溶融
して完全に混合される前に射出成形して、ベース樹脂ペ
レット120及び顔料ペレット130の異なる色が残った状態
のまま、射出され、射出成形品90には、両者の異なる色
による縞模様の色むらからなる木目模様が形成されてい
る。したがって、他の木質材料では原料となる天然木材
の違いや、含有水分の違い等による品質のバラツキが発
生するが上述したような材質からなる木目模様を有する
射出成形品90ではそのようなことがなく、製品のバラツ
キを抑えることができる。すなわち、上述した材料を用
いて成形した射出成形品90は、複雑な断面形状をなして
いても木目模様を呈するので、例えば、室内の他の表面
部材に木質材、またはそれに変わる木質感のあるものを
使用した場合等に、外観デザインを調和させる意味で、
使用するのに適している。換言すれば、天然の木材を切
削加工したのでは手間がかかるような断面形状の部材で
あっても、木目模様を呈する射出成形品90として提供す
ることができる。
【0048】そして、樹脂を含んでいるため、通常の木
質材料よりも水分を吸収し難く、仮に水分が付着しても
水分を拭き取れば済むものである。これにより、外観上
は木目模様を呈し、感触も木質感を有することができる
が、耐水性に関しては木製品と比較してはるかに水に強
い射出成形品90を提供できる。次に、本発明の第二の実
施の形態について説明する。
【0049】図4及び図5は、本発明の第二の実施の形
態であって、図4はプランジャが後退限に位置するとき
の射出成形機の縦断面図、図5はプランジャが前進限に
位置するときの射出成形機の縦断面図をそれぞれ示すも
のである。本実施の形態は、第一の実施の形態における
スクリュー160の代わりに、前記バレル140内で往復運動
することにより投入した原料をバレル射出口143側に送
給するとともに溶融した投入原料をバレル射出口143よ
り射出可能なプランジャ170を備えていることに特徴を
有するものである。その他の射出成形機110の構成は、
投入原料も含めて第一の実施の形態と略同様であって、
同様の構成には同一の部品番号を付与して説明を省略す
る。
【0050】次に、上記した実施の形態の作用及び効果
について、射出成形品の製造工程に沿って説明する。先
ず、最初に、第一の実施の形態で説明したものと同様の
ベース樹脂ペレット120及び顔料ペレット130を計量して
混合する。次に、この混合したものを投入口142内に投
入する。そして、図4に示すように、プランジャ170を
バレル140内部で投入口142よりも右側に移動させて、投
入口142から投入原料をバレル140内に落下させ、プラン
ジャ170を左側に押し込むことにより、投入口142から落
下した原料をトーピード150側に送給する。この操作を
繰り返して、プランジャ170を複数回、往復運動させる
ことにより、投入口142からバレル140内に原料を落下さ
せるとともにバレル140の内部に沿ってトーピード150の
後部に向かって順次、押し込んで送給する。
【0051】そして、バレル140がその周囲のヒータ141
によって加熱されることにより、バレル140内に投入さ
れた原料がトーピード150の後部に送給される途中また
は送給された状態において、徐々に溶けだし半溶融化状
態となる。そして、上記のようにして、バレル140の内
部に所定量の原料が投入されて、投入原料のバレル140
内への充填と半溶融化が終わると、図5に示すように、
プランジャ170をバレル140内部で一挙にトーピード150
側に向かって押し込み、半溶融化した原料を更に、加圧
する。
【0052】そして、プランジャ170がバレル140内のト
ーピード150側に向かって一挙に押し込まれることによ
り、バレル140内の投入原料が加圧され、投入原料の温
度が上昇するとともに半溶融化した状態の原料が溶融化
した状態に移行しながら、トーピード150の周囲の溝151
の内部に入り込んで送給される。そして、投入原料が、
その溝151の内部を、バレル射出口143側に向かって送給
される間、投入原料は、加熱及び加圧されるが、混練は
おろか攪拌も受けずに、完全に溶融する。
【0053】次に、溶融した原料は、バレル射出口143
から射出される。この際、顔料ペレット130とベース樹
脂ペレット120との間で僅かに混じりが生じるが、顔料
ペレット130及びベース樹脂ペレット120との融合は一部
のみであって、そのほとんどは、顔料ペレット130及び
ベース樹脂ペレット120の元の色を保ち、それらの色彩
による縞状の木目模様が射出成形品90に現れる。
【0054】なお、バレル射出口143から射出された原
料が流路型材10を経て、金型80内部に入り込む作用及び
効果は第一の実施の形態と同様である。次に、本発明の
第三の実施の形態について説明する。図6及び図7は、
本発明の第三の実施の形態であって、図6は流路型材の
外観斜視図、図7は流路型材の概略横断面図をそれぞれ
示すものである。
【0055】本実施の形態は、流路型材10が、樹脂の流
れを射出方向と平行な流れに矯正するための流れ矯正部
13を備えている。この流れ矯正部13が、流路空間30の向
かい合う二面からなるとともに射出方向と平行な幅狭の
上下面と、型材射出口40付近に射出方向に対して平行な
流路を形成する複数のスリット70とを備えている点に特
徴を有しているものである。すなわち、流路型材10は、
このスリット70を設けたことにより、4個の型材射出口
40を有している。その他の構成は第一の実施の形態と同
様であるため、同一の構成には同一の部品番号を付して
説明を省略する。
【0056】本実施の形態は、流路空間30内に流入した
樹脂が、射出方向と平行な幅狭の上下面の間に沿って流
れることにより、樹脂の流れも射出方向と平行な流れに
矯正される。さらに、スリット70を形成したことによ
り、4個の型材射出口40を形成しているため、型材射出
口40から流れ出す樹脂の流れを制限して、自由な方向に
流れ出すことを抑え、一方向にのみ樹脂が流れるように
矯正することができる。これにより、型材射出口40から
流出した直後の金型へ送られる樹脂の流れは、射出方向
に対して平行になる。その結果、射出成形品について良
好な木目模様を得ることができる。
【0057】次に、本発明の第四の実施の形態について
説明する。図8は、本発明の第四の実施の形態であっ
て、流路型材の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、流路空間30は、その横断面形状が流入口20を
頂点とする略二等辺三角形状となるように形成されてい
る点に特徴を有するものである。その他の構成は、第三
の実施の形態と同じであるため、同一の構成には同一の
符号を付与して説明を省略する。
【0058】本実施の形態は、樹脂の流路のうち、流入
口20の前方に向かって流入口20に流れる樹脂の流れと、
その流れの左右両端にあって、流路空間30の左右側壁に
沿って型材射出口40に到る樹脂の流れとの、流路の長さ
の差を小さくすることができる。すなわち、流路空間30
の左右側壁が直線状に形成されている分だけ、第一の実
施の形態の曲線状のものより、流路の長さを短くするこ
とができるものである。その結果、流入口20の前方に向
かって流入口20に流れる樹脂の流れの流速と、その流れ
の左右両端にあって、流路空間30の左右側壁に沿って型
材射出口40に到る樹脂の流れの流速との差を小さくする
ことができる。これにより、流路空間30内の樹脂の流れ
を更に安定したものにすることができて、安定した木目
模様を有する射出成形品を得ることができる。
【0059】次に、本発明の第五の実施の形態について
説明する。図9は、本発明の第五の実施の形態であっ
て、流路型材の概略横断面図を示すものである。本実施
の形態は、流路型材10は、流入口20の前方側に位置し
て、型材射出口40までの樹脂の流路を遮って、その流路
を迂回させて長くする迂回部60を備えている。この迂回
部60は、流路空間30の内部に突出して流路空間30の幅を
塞ぐ四角箱状に形成されているものである。その他の構
成は第三の実施の形態と同一であるため、同一の構成に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0060】本実施の形態は、溶融した樹脂は流路空間
30等の内部において流すと流路が長くなるにつれて減速
するという性質を利用しているものである。すなわち、
流入口20の前方側に迂回部60を形成することにより、流
入口20の前方側に流入した流速が速い樹脂を迂回させ
て、流入口20の左右両端の流速が遅い樹脂の流れと流路
の長さを略同一に設定しているものである。これによ
り、型材射出口40から流出する樹脂の流れの流速を、射
出方向と垂直な方向に渡って略一定にすることができ、
樹脂の流れを安定させ、安定した模様の射出成形品を得
ることができる。
【0061】なお、上述した第一乃至第五の実施の形態
おいて、流路型材10と金型80とを一体的に形成してもよ
い。これにより、流路型材10から金型80へ樹脂を流し込
むことが容易になる。また、部品点数を減らすことがで
きる。また、上述した第一乃至第五の実施の形態におい
て、セルロース系材料の微粉末はベース樹脂ペレット12
0のみに混合しているが、このベース樹脂ペレット120に
添加する量のセルロース系材料の微粉末の一部を顔料ペ
レット130に添加して混合しても良いものである。これ
により、着色された領域においても木質感を得ることが
できる。さらに、また、ベース樹脂ペレット120及び顔
料ペレット130のいずれにもセルロース系材料の微粉末
を添加せずに、樹脂のみで上述した方法及び上述した装
置を使用して表面に木目模様を有する射出成形品を形成
することもできるものである。
【0062】
【実施例】次に、本発明に係る実施例について、その特
許請求の範囲から外れる比較例と比較して説明する。先
ず、チップ状のベース樹脂ペレット120と、このベース
樹脂ペレット120と色が異なる顔料ペレット130とを種
々、用意した。具体的には、ベース樹脂ペレット120に
おける「セルロース材の混合割合」を種々異なるものを
作成した。また、ベース樹脂ペレット120及び顔料ペレ
ット130のMI値が異なるものを種々、組み合わせて
「MI比」が異なるものを作成した。その混合割合を表
1、表2に示す。なお、ここで、「セルロース材の混合
割合(重量%)」とは、ベース樹脂ペレット120の総重
量に対してセルロース系材料の微粉末の混合割合を重量
%で示したものである。また、「MI比」とは、(ベー
ス樹脂ペレット120のMI値)/(顔料ペレット130のM
I値)を意味するものである。また、ここで、ベース樹
脂ペレット120と顔料ペレット130との混合割合は、ベー
ス樹脂ペレット120が99.5重量%に対して、顔料ペ
レット130が0.5重量%に設定したものを使用した。
【0063】次に、これらの原料を実施例1に示す射出
成形機110を使用して、金型80に射出し、射出成形品90
を得た。次に、得られた射出成形品90のそれぞれについ
て、質感、触感、成型時の作業性、木目模様の発生、強
度について、試験を実施し、評価を行った。試験結果が
良好なものを記号○で示し、試験結果がやや不良なもの
を記号△で示し、試験結果が不良なものを記号×で示し
た。なお、試験項目の「成形時の作業性」は、高温時の
流動性や、成型時における焼き付けの発生の有無等を調
査した総合評価である。また、試験項目の「木目模様」
は、異なる色のベース樹脂ペレット120及び顔料ペレッ
ト130が混合されずに、両者の元の色が明瞭に残って、
木目模様らしく見える程、良好なものとして評価したも
のである。
【0064】
【表1】
【0065】
【表2】
【0066】この表1及び表2から明らかなように、実
施例1乃至実施例6は、質感、触感、成型時の作業性、
木目模様、強度の試験結果がいずれも、良好であった。
一方、「セルロース材の混合割合」が小さい比較例1及
び比較例2は、質感及び触感がいずれも木質感が得られ
ず、射出成形品90の表面を手で触った感触もツルッとし
た樹脂特有のものとなって、不良若しくはやや不良であ
った。また、「セルロース材の混合割合」が大きい比較
例3及び比較例4は、射出成形時において、高温時の流
動性が低下し、成形時に焼き付けが発生し、成形時の作
業性が不良となった。また、「MI比」が小さい比較例
5は、両者の流動性の差が小さくなって、ベース樹脂ペ
レット120及び顔料ペレット130のうち、一方が溶融する
場合には、他方も同様に溶融してしまい、両者が混じり
合って、それに伴って両者の色も混じり合い、色柄が形
成されずに、木目模様の発生が不良となった。また、
「MI比」が大きい比較例6及び比較例7は、ベース樹
脂ペレット120及び顔料ペレット130が融合し難く、分離
し易くなって、両者の境界面における結合力が不足し、
成形品全体の強度が不良となった。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
及び請求項2記載の発明によれば、流路を短くすること
ができて、樹脂の攪拌を抑え、良好な木目模様を有し、
且つ、良好な手触り感を得ることができるとともに、
形性に優れた射出成形品の製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態であって、スクリュ
ーが後退限に位置するときの射出成形機を示す縦断面図
である。
【図2】本発明の第一の実施の形態であって、スクリュ
ーが前進限に位置するときの射出成形機を示す縦断面図
である。
【図3】本発明の第一の実施の形態であって、流路型材
及び金型を示す分解斜視図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態であって、プランジ
ャが後退限に位置するときの射出成形機を示す縦断面図
である。
【図5】本発明の第二の実施の形態であって、プランジ
ャが前進限に位置するときの射出成形機を示す縦断面図
である。
【図6】本発明の第三の実施の形態であって、流路型材
を示す外観斜視図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態であって、流路型材
の概略横断面図をそれぞれ示すものである。
【図8】本発明の第四の実施の形態であって、流路型材
を示す概略横断面図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態であって、流路型材
を示す概略横断面図である。
【符号の説明】
10 流路型材 12 流速調整部 13 流れ矯正部 20 流入口 30 流路空間 40 型材射出口 60 迂回部 70 スリット 80 金型 90 射出成形品 110 射出成形機 120 ベース樹脂ペ
レット 130 顔料ペレット 140 バレル 141 ヒータ 142 投入口 143 バレル射出口 150 トーピード 151 溝 160 スクリュー 161 スクリューブレード 170 プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B29C 47/00 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ状の主として樹脂からなるベース
    樹脂ペレットと、このベース樹脂ペレットと色が異なる
    とともに主として樹脂からなるチップ状の顔料ペレット
    からなる投入原料を射出成形機により射出することに
    より色柄模様を呈する射出成形品の製造方法であって、 ベース樹脂ペレットは、その総重量に対してセルロース
    系材料の微粉末を10乃至50重量%の範囲に含み、 ベース樹脂ペレットのMI値は、顔料ペレットのMI値
    に対して3乃至8の範囲の比率に設定され、射出成形機は、先端に射出口を有して加熱可能な筒状の
    バレルと、このバレル内に投入原料を投入する投入口
    と、長手方向に沿う溝を周囲に有して、前記バレル内の
    射出口側に配設されて投入原料の溶融を促進し、投入原
    料の混練防止をするトーピードと、前記バレル内で回転
    運動することにより投入原料を射出口側に送給するとと
    もに往復運動により溶融した投入原料を射出口より射出
    可能なスクリューとを備え、 ベース樹脂ペレット及び顔料ペレットを計量して混合す
    る工程と、 この混合したものを投入口よりバレル内に投入してスク
    リューを回転させることによりトーピード側に向かって
    送給するとともに加熱する工程と、 送給されたものをスクリューの往復運動によりトーピー
    ドの溝内に沿って射出口側に向かって押し込んで射出口
    より金型内に射出する工程であって、バレルと金型との
    間には、複数の射出口を形成し、この複数の射出口から
    金型内に樹脂を射出する工程とを備えた ことを特徴とす
    る射出成形品の製造方法
  2. 【請求項2】 チップ状の主として樹脂からなるベース
    樹脂ペレットと、このベース樹脂ペレットと色が異なる
    とともに主として樹脂からなるチップ状の顔料ペレット
    とからなる投入原料を射出成形機により射出することに
    より色柄模様を呈する射出成形品の製造方法であって、 ベース樹脂ペレットは、その総重量に対してセルロース
    系材料の微粉末を10 乃至50重量%の範囲に含み、 ベース樹脂ペレットのMI値は、顔料ペレットのMI値
    に対して3乃至8の範囲の比率に設定され、 射出成形機は、先端に射出口を有するとともに加熱可能
    な筒状のバレルと、このバレル内に投入原料を投入する
    投入口と、長手方向に沿う溝を周囲に有して、前記バレ
    ル内の射出口側に配設されて投入原料の溶融を促進し、
    投入原料の混練防止をするトーピードと、前記バレル内
    で往復運動することにより投入した原料を射出口側に送
    給するとともに溶融した投入原料を射出口より射出可能
    なプランジャとを備え、 ベース樹脂ペレット及び顔料ペレットを計量して混合す
    る工程と、 この混合したものを投入口よりバレル内に投入してプラ
    ンジャを往復させることによりトーピード側に向かって
    送給するとともに加熱する工程と、 送給されたものをプランジャの往復運動によりトーピー
    ドの溝内に沿って押し込んで射出口より金型内に射出す
    る工程であって、バレルと金型との間には、複数の射出
    口を形成し、 この複数の射出口から金型内に樹脂を射
    出する工程とを備えたことを特徴とする 射出成形品の製
    造方法
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