JP3392159B2 - トラックエミュレーション方法および外部記憶サブシステム - Google Patents

トラックエミュレーション方法および外部記憶サブシステム

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JP3392159B2
JP3392159B2 JP29713092A JP29713092A JP3392159B2 JP 3392159 B2 JP3392159 B2 JP 3392159B2 JP 29713092 A JP29713092 A JP 29713092A JP 29713092 A JP29713092 A JP 29713092A JP 3392159 B2 JP3392159 B2 JP 3392159B2
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久司 高松
正夫 林
久治 竹内
善弘 内山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラックエミュレーシ
ョン技術および外部記憶サブシステムに関し、特にFB
A(Fixed Block Address )型のディスク装置によるC
KD(Count-Key-Data)方式の可変長フォーマットのデ
ィスク装置のエミュレーションに適用して有効な技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、汎用の情報処理システムなど
においては、CKD方式の磁気ディスク装置を外部記憶
サブシステムとして用いることにより、任意長のレコー
ドの記録・再生などを可能にして、柔軟な情報操作を実
現している。
【0003】一方、データの保全や外部記憶サブシステ
ムにおけるデータ転送性能の向上などの要請に呼応し
て、サブシステムを構成する磁気ディスク装置群を多重
の冗長構成とし、同時書込みによりデータの喪失を確実
に防止したり、いわゆるディスクアレイ構成として、デ
ータを複数台の磁気ディスク装置に並列的に分散転送す
ることにより性能の向上を図ることが行われている。
【0004】ところが、CKD方式の磁気ディスク装置
は一般に高価であり、上述のような冗長構成やディスク
アレイを実現する場合には、サブシステムの価格が必要
以上に高くなるという問題がある。このため、より低価
格の固定長フォーマット(FBA)の磁気ディスク装置
によって可変長フォーマットの磁気ディスク装置をエミ
ュレートすることが考えられる。
【0005】従来、CKD方式のデータをFBAに書き
込むことは、特公平2−41776号公報に開示された
技術において行われているが、この技術では、バックア
ップ用にデータを保持する為に、単に、CKDのデータ
をFBA型のディスク装置に順番に書き込むのみであ
り、当該データを用いて上位のチャネル装置とのデータ
転送を行うことを目的としていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、上記従来技
術の方法によって記憶したデータでCKDとしての処理
を行うことは、本来のCKD方式(CKD方式の磁気デ
ィスク装置)に比較して、オーバーヘッドが大きく、性
能低下を招く。即ち、磁気ディスク制御装置内のキャッ
シュメモリまたはバッファに1トラック分のデータを読
み込んだ後、CKDフォーマットに変換してチャネル装
置とのデータ転送を行うことになり、常に、1トラック
分のデータ転送所要時間がオーバーヘッドとなる。特
に、上述の従来技術によってFBA型のディスク装置に
書き込まれたデータを使用して目的レコードを検索する
ことは短時間には行えず、ランダムアクセスの動作時に
性能低下が著しい。
【0007】本発明の目的は、性能低下を招くことな
く、容易に、固定長フォーマットの回転形記憶装置によ
って、可変長フォーマットの回転形記憶装置の動作をエ
ミュレートすることが可能なトラックエミュレーション
技術を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、上位装置との間にお
けるデータ転送性能およびデータ転送パスの可用性の向
上を実現することが可能なトラックエミュレーション技
術を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、性能低下を招
くことなく、容易に、固定長フォーマットの回転形記憶
装置によって、可変長フォーマットの回転形記憶装置の
動作をエミュレートすることが可能な外部記憶サブシス
テムを提供することにある。
【0010】本発明のさらに他の目的は、上位装置との
間におけるデータ転送性能およびデータ転送パスの可用
性の向上を実現することが可能な外部記憶サブシステム
を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0013】すなわち、本発明のトラックエミュレーシ
ョン方法は、各トラックが一定の長さのブロックに分割
された固定長フォーマットの第1のトラックからなる第
1の回転形記憶装置によって、各トラックが任意の長さ
のレコードに分割された可変長フォーマットの第2のト
ラックからなる第2の回転形記憶装置をエミュレートす
る場合において、第2のトラックにおける1レコード中
のギャップ長の合計が第1のトラックにおける1ブロッ
ク長以上の時、第2のトラックのレコードの先頭部に記
録されているレコード制御情報を第1のトラックのブロ
ックの先頭に書き込み、個々のブロック内に存在するレ
コード制御情報の数は一つ以下とするものである。
【0014】また、本発明は、請求項1記載のトラック
エミュレーション方法において、第1のトラックのブロ
ックの先頭部に、当該ブロック内でのレコード制御情報
の有無および当該ブロック以降におけるレコードの有無
を示す識別情報を記録するものである。
【0015】また、本発明は、請求項1または2記載の
トラックエミュレーション方法において、第1のトラッ
クにおいてレコード制御情報が書き込まれるブロックの
位置を、第2のトラックにおける当該レコード制御情報
の論理的な位置に合わせるものである。
【0016】また、本発明は、請求項1,2または3記
載のトラックエミュレーション方法において、レコード
制御情報が、カウント部およびデータ部および必要に応
じてカウント部とデータ部との間にキー部を配置するカ
ウント・キー・データ方式の可変長フォーマットにおけ
るカウント部からなるものである。
【0017】また、本発明は、記憶媒体上の各トラック
が一定の長さのブロックに分割された固定長フォーマッ
トの第1のトラックからなる第1の回転形記憶装置と、
この第1の回転形記憶装置と上位装置との間における情
報の授受を制御する外部記憶制御装置とからなる外部記
憶サブシステムにおいて、外部記憶制御装置に情報を一
時的に格納するキャッシュメモリを設け、各トラックが
任意の長さのレコードに分割された可変長フォーマット
の第2のトラックからなる第2の回転形記憶装置をエミ
ュレートする場合、第2のトラックにおける1レコード
中のギャップ長の合計が第1のトラックにおける1ブロ
ック長以上の時、第2のトラックのレコードの先頭部に
記録されているレコード制御情報を第1のトラックのブ
ロックの先頭に書き込み、個々のブロック内に存在する
レコード制御情報の数は一つ以下とする第1の操作、お
よびこの第1の操作によって生成され、第1の回転形記
憶装置に格納された第1のトラックのブロックを読み出
して第2のトラックにおける可変長フォーマットのレコ
ードを復元する第2の操作を、キャッシュメモリ上にて
行うようにしたものである。
【0018】また、本発明は、請求項5記載の外部記憶
サブシステムにおいて、第1のトラックのブロックの先
頭部に、当該ブロック内でのレコード制御情報の有無お
よび当該ブロック以降におけるレコードの有無を示す識
別情報を記録するものである。
【0019】また、本発明は、請求項5または6記載の
外部記憶サブシステムにおいて、第1のトラックにおい
てレコード制御情報が書き込まれるブロックの位置を、
第2のトラックにおける当該レコード制御情報の論理的
な位置に合わせるものである。
【0020】また、本発明は、請求項5,6または7記
載の外部記憶サブシステムにおいて、レコード制御情報
が、カウント部およびデータ部および必要に応じてカウ
ント部とデータ部との間にキー部を配置するカウント・
キー・データ方式の可変長フォーマットにおけるカウン
ト部からなるものである。
【0021】
【作用】上記した本発明のトラックエミュレーション方
法によれば、1レコード中のギャップ長の合計が1ブロ
ック長より大きいので、1ブロック内に複数のレコード
制御情報を格納する必要がなく、また、当該レコード制
御情報はブロックの先頭に書き込まれるので、ランダム
アクセスなどにおける目的レコードへの位置付けおよび
処理を迅速かつ容易に行うことができる。
【0022】また、個々のブロック中に自ブロック内に
おけるレコード制御情報の有無を示す識別情報を持つた
め、位置付け、およびブロックスキップが容易となる。
【0023】また、個々のブロック中に自ブロック内に
当該ブロック以降でのレコード制御情報の有無を示す識
別情報を持つため、トラック終了の判定が迅速かつ容易
となる。
【0024】これにより、性能低下を生じることなく、
かつ容易に、固定長フォーマットの第1の回転形記憶装
置による可変長フォーマットの第2の回転形記憶装置の
エミュレーションを実現することができる。
【0025】また、上記した本発明の外部記憶サブシス
テムによれば、1レコード中のギャップ長の合計が1ブ
ロック長より大きいので、1ブロック内に複数のレコー
ド制御情報を格納する必要がなく、また、当該レコード
制御情報はブロックの先頭に書き込まれるので、ランダ
ムアクセスなどにおける目的レコードへの位置付けおよ
び処理を迅速かつ簡略に行うことができる。
【0026】また、個々のブロック中に自ブロック内に
おけるレコード制御情報の有無を示す識別情報を持つた
め、位置付け、およびブロックスキップが容易となる。
【0027】また、個々のブロック中に自ブロック内に
当該ブロック以降でのレコード制御情報の有無を示す識
別情報を持つため、トラック終了の判定が迅速かつ容易
となる。
【0028】これにより、性能低下を生じることなく、
かつ容易に、上位装置との間で、固定長フォーマットの
第1の回転形記憶装置による可変長フォーマットの第2
の回転形記憶装置のエミュレーションを実現することが
できる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の一実施
例であるトラックエミュレーション方法および外部記憶
サブシステムについて、詳細に説明する。
【0030】図1は、本実施例のトラックエミュレーシ
ョン方法の一例を示す概念図であり、図2は、その識別
情報の構成の一例を示す概念図である。
【0031】また、図3は、チャネルコマンドの一例を
示す説明図であり、図4は、本実施例の外部記憶サブシ
ステムを含む情報処理装置の構成の一例を示す概念図、
図5は、CKD方式の可変長フォーマットを有するトラ
ックの一例を示す概念図、図6は、固定長フォーマット
のトラックの一例を示す概念図である。
【0032】まず、図4により、本実施例の情報処理装
置の構成の概略を説明する。
【0033】中央処理装置101には、当該中央処理装
置101に代わって外部との間における情報の授受を制
御する複数のチャネル102が設けられている。
【0034】このチャネル102には、ディスク制御装
置103と、このディスク制御装置103の配下で稼動
する複数台の固定長フォーマット(FBAフォーマッ
ト)のディスク装置105からなる外部記憶サブシステ
ムが接続されている。チャネル102は、ディスク装置
105に格納されているデータをアクセスするために、
必要なコマンドをディスク制御装置103に発行し、デ
ィスク制御装置103は、このコマンドに基づいて配下
の複数のディスク装置105を制御する。
【0035】本実施例の場合、チャネル102は、ディ
スク制御装置103の配下のディスク装置105がCK
D方式の可変長フォーマット(CKDフォーマット)で
あると見なして、CKDフォーマットのデータの入出力
要求をディスク制御装置103に発行する。
【0036】ディスク制御装置103には半導体メモリ
からなるキャッシュメモリ104が設けられており、チ
ャネル102とディスク装置105との間で授受される
データを一時的に保持することにより、両者間における
データ転送の高速化を実現するとともに、当該キャッシ
ュメモリ104上にて後述するCKDフォーマット−F
BAフォーマットの変換操作を遂行する。
【0037】すなわち、ディスク制御装置103は、デ
ィスク装置105から読みだしたデータ(リードデー
タ)を一旦、キャッシュメモリ104に記憶し、CKD
フォーマットとしてチャネル102へ送出する。また、
チャネル102からの書込みデータ(ライトデータ)
は、キャッシュメモリ104上でFBAフォーマットに
変換した後、ディスク装置105に書き込みを指示す
る。
【0038】CKDフォーマットのトラックは、たとえ
ば図5のような構成になっている。
【0039】インデックスマーカ(IDX)11は、1
トラックに一つ存在し、当該トラックの始まりを認識さ
せる為のものである。ホームアドレス部12(HA部)
は、各トラックの最初のフィールドであり、当該トラッ
クの状態、トラック番号を示している。ホームアドレス
部12以降にレコード0〜nが存在する。各レコードは
カウント部(C)、キー部(K)、データ部(D)の各
フィールドと、当該各フィールド間のギャップGより構
成される。
【0040】カウント部13,15は、各レコードの最
初のフィールドであり、当該レコードの状態、位置およ
び長さに関する情報が記録されている。また、カウント
部13,15には、引き続くキー部16,データ部17
の長さも書き込まれている。
【0041】キー部16は当該レコード内における後続
のデータ部17の手引きとなる情報を記録し、データ部
17の探索等に使用されるフィールドであ。このキー部
16はカウント部13,15に記録されているキー長≠
0の場合に存在し、キー長=0の場合には存在しない。
【0042】データ部14,17は、純粋のデータを記
録するフィールドである。カウント部13,15に記録
されているデータ長が示す値が当該データ部14,17
の長さであり、データ長=0の時、エンドオブファイル
を表す。
【0043】これらの各フィールドを隔てるギャップG
は、引き続くフィールドの種別に応じて一定の長さ(バ
イト数)が設定される。
【0044】レコード0(18)はホームアドレス部1
2の直後のレコードであり、システム制御用に使用さ
れ、標準フォーマット時は、キー長=0,データ長=8
である。レコード1(19)〜nは、ユーザが実際に使
用できる領域である。一般的な装置(たとえば、日立製
作所製、H−6587型磁気ディスク装置)では、カウ
ント部15の前のギャップは296バイト、カウント部
15は44バイト、また、キー部16,データ部17の
前のギャップは306バイトである。
【0045】一方、FBAフォーマットのトラックの構
成は、図6のようになっている。
【0046】各トラックは、インデックスマーカ(ID
X)21と、一定長の複数のブロック0〜Nにより構成
されている。各ブロックは、ブロックID部(位置識別
情報部)22,24と、データ部23,25およびギャ
ップより構成されている。ブロックID部22,24に
は当該ブロックのブロック番号が記録され、データ部2
3,25には純粋なデータが記録される。データ部2
3,25の長さは全ブロックで共通であり、たとえば5
12バイトと設定されている。
【0047】次に、エミュレーションの方法について説
明する。
【0048】図1の下段にCKDフォーマットのトラッ
クTCを、上段にはエミュレーションを行った場合のF
BAフォーマットのトラックTFを示す。
【0049】本例では、レコード中には、カウント部、
データ部が存在することとする。また、後述の数式1お
よびその前後の説明等に示されるように、ギャップを含
めた1レコードの長さをブロック長の整数倍に設定して
CKDフォーマットでのレコード境界が、必ずFBAフ
ォーマットのブロック境界となるようにするとともに、
各ブロックではカウント部およびデータ部を前詰めに書
き込む。
【0050】まず、書込み処理でトラックTCのカウン
ト部(C1 )39から処理する場合、当該カウント部
(C1 )39を、トラックTF上のブロック0(44)
の先頭に書き込む((C1 )31)。続くデータ部(D
1 )40を先のカウント部(C1 )31の後に連続して
書き込む((D1 )32)。この時、次のカウント部
(C2 )41のトラックTC上での位置を、カウント部
(C1 )31のキー長、データ長より算出する。する
と、次のカウント部(C2 )41の位置が判明し、これ
をブロックへと変換すると、ブロック1(45)とな
る。これにより、ブロック0(44)の余りの部分をク
リアするため、ギャップ(G1 )33を書き込む。
【0051】次に、カウント部(C2 )41をトラック
TF上のブロック1(45)の先頭より書き込み((C
2 )34)、引き続くデータ部(D2 )42も同ブロッ
ク1(45)中に書き込む((D2 )35)。
【0052】そして、続くカウント部(C3 )43の位
置を求める。するとブロック3(47)に対応すること
が判明する。ここで、ブロック1(45)の余りと、ブ
ロック2(46)にギャップ(G2 )36,ギャップ
(G2 )37を書き込み、カウント部(C3 )43は、
次のブロック3(47)の先頭に書き込む((C3 )3
8)。
【0053】上述の操作により、カウント部が必ずブロ
ックの先頭となるので、FBAフォーマットのトラック
でエミュレートされたCKDフォーマットの任意のレコ
ードに対する位置付けおよび処理が容易となる。レコー
ド中にキー部が存在してもブロック内ではカウント部に
続いてキー部を書き、次にデータ部、と連続して書き込
む。カウント部、キー部、データ部が1ブロック中に書
ききれない場合は、次のブロックに連続して書き続け
る。カウント部を書き込むブロックをCKDフォーマッ
トの論理的位置と合わせるのは、後述するSET SE
CTORコマンドの為である。また、レコード内のギャ
ップ長とカウント部の合計がブロック長より大きいの
で、カウント部、キー部、データ部を連続して前詰めに
書き込むことにより、データ部の終端と次のレコードの
カウント部が同一ブロック内に書き込まれることはな
い。
【0054】次に、CKDフォーマットのデータの授受
のためにチャネル102からディスク制御装置103に
発行されるコマンドの一例について説明する。通常、図
3に例示されるような一連のコマンドが発行される。
【0055】SEEKコマンド50は、シリンダ番号、
ヘッド番号、を指定して一つのトラックを選択する為に
使用される。
【0056】SET SECTORコマンド51は、セ
クタ番号を指定してヘッドを目的のセクタに位置付ける
ために使用される。ディスク装置の各トラックは、等し
いスペースを有するように扇形状に論理的に分割されて
おり、その一つがセクタである。
【0057】SEARCH IDコマンド52は、目的
のレコードに対してヘッドを位置付ける為に使用され、
当該コマンドに随伴して指定されるレコードID情報
と、ディスク上より読み出したカウント部のレコードI
D情報とを比較することにより、目的のレコードか否か
を判定する。
【0058】TICコマンド53は、目的のレコードが
見つかるまで、先のSEARCHIDコマンド52にお
ける判定動作を繰り返させる命令である。
【0059】目的のレコードに位置付いた後に、REA
DまたはWRITEコマンド54が発行される。
【0060】エミュレーション後に前記コマンド群を受
領した場合の動作を説明する。
【0061】SEEKコマンド50の受領時、当該トラ
ックに対応するブロックを求めることは容易である。S
ET SECTORコマンド51の受領時、セクタ番号
をブロック番号に変換する必要がある。
【0062】ここで、FBAフォーマットの1ブロック
が512バイトで、CKDフォーマットの1トラック当
たり120ブロックを割り当てるとする。CKDフォー
マットの1トラックが224セクタで構成されていると
し、SET SECTORコマンド51で指定されたセ
クタ番号をαとすると、目的のブロック番号は、次の数
式1で求められる。
【0063】目的のブロック番号 = ↓α(120/
224)↓ ・・・数式1 (ただし、↓・・・・↓は切捨てを示す) このブロックの先頭に通常カウント部が存在する。
【0064】SEARCH IDコマンド52およびT
ICコマンド53によって目的のレコードへの位置付け
を行うが、SET SECTORコマンド51で位置付
けたカウント部のレコードID情報とSEARCH I
Dコマンド52によって指定されたレコードID情報が
一致しない場合、比較したカウント部のキー長、データ
長により、次のカウント部が存在するブロックを計算に
より容易に求めることができる。目的レコードに位置付
いた後、READ/WRITEコマンド54の処理を行
う。
【0065】ここで、SET SECTORコマンド5
1による位置付けが、図1におけるブロック2(46)
だった場合、カウント部の認識が不可能となる。そこ
で、本実施例の場合には、これを防ぐ為、各ブロック内
のある位置(たとえば、ブロックの先頭、後端、または
カウント部の先頭)にフラグ66を設ける。このフラグ
66は二つの部分を含み、一つは自ブロック内にカウン
ト部が存在することを表すフラグ66aであり、他の一
つは、自ブロック以降にレコードが存在しないことを表
すフラグ66bである。この二つのフラグを、前者を
A、後者をBとして図2によって説明する。
【0066】各フラグの状態は、“0”と“1”の二通
りがあり、A(66a)=“1”で当該ブロック内にお
けるカウント部の存在を表し、B(66b)=“0”で
自ブロック以降にレコードが存在しないことを表す。ま
た、本実施例の場合、各フラグは各ブロックの先頭に配
置されている。
【0067】いま、あるFBAフォーマットのトラック
TFにおいて、カウント部はブロック0(60),ブロ
ック2(62)に存在し、ブロック3(63)のデータ
部以降には存在しないものとすると、各ブロックに設け
られたフラグ66の状態は、カウント部が存在し、しか
も後続のブロックにレコードが存在するブロック0(6
0),ブロック2(62)では、A=“1”,B=
“1”とする。また、カウント部は存在しないが自ブロ
ック以降(自ブロック内にデータ部が存在する場合も含
む)にレコードが存在するブロック1(61),ブロッ
ク3(63)では、A=“0”,B=“1”とし、自ブ
ロック以降にレコードが存在しないブロック4(6
4),ブロック5(65)では、A=“0”,B=
“0”とする。
【0068】これにより、SET SECTORコマン
ド51でブロック1(61)に位置付いた場合でもフラ
グ66aおよびフラグ66bを参照することにより、当
該ブロック1(61)をスキップしてブロック2(6
2)でSEARCH IDコマンド52の処理を行うこ
とができる。また、ブロック4(64)では、A=
“0”,B=“0”により当該ブロック以降にレコード
無しと即座に認識でき、トラック先頭のインデックス迄
の間、チャネル102とのパスを解放することができ、
無駄な回転待ちを回避することができる。
【0069】また、当該ブロック以降の消去動作(ER
ASE処理)の場合、フラグA(66a),B(66
b)共に“0”に設定するだけでよく、ブロック中のデ
ータの大部分を実際にクリアする処理を省略でき、処理
の高速化が可能となる。
【0070】以上のように、本実施例のトラックエミュ
レーション方法および外部記憶サブシステムによれば、
CKDフォーマットのディスク装置と同様に、FBAフ
ォーマットのディスク装置上において、SET SEC
TORコマンドにより、トラック上の任意の位置からの
位置付けが容易であり、本来のCKDフォーマットのデ
ィスク装置とほぼ同じ所要時間で、SEARCH ID
コマンド、READ/WRITEコマンドの処理を行う
ことができる。また、本来のCKDフォーマットのディ
スク装置に比較して、トラック上で最終レコードか否か
の判定をより迅速に行うことが可能となり、判定が速く
終了した分だけチャネル102との間のパスを解放で
き、チャネル102での負荷の軽減およびパスの可用性
の向上が実現される。
【0071】また、CKDフォーマットでのレコード境
界が、必ずFBAフォーマットのブロック境界となるの
で、従来技術でランダムアクセスを行う場合と比較し
て、1ブロック内に複数のレコードが存在することがな
く、位置付け、検索などの処理を非常に容易に行うこと
ができる。
【0072】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0073】たとえば、CKDフォーマットの1トラッ
クを複数台のFBAフォーマットのディスク装置に分散
させて格納する、いわゆるディスクアレイ技術などに
も、本発明のトラックエミュレーション技術を使用する
ことが可能であり、上述の実施例における場合と同様の
効果を奏することができる。
【0074】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0075】本発明のトラックエミュレーション方法に
よれば、性能低下を招くことなく、容易に、固定長フォ
ーマットの回転形記憶装置によって、可変長フォーマッ
トの回転形記憶装置の動作をエミュレートすることがで
きる、という効果が得られる。また、上位装置との間に
おけるデータ転送性能およびデータ転送パスの可用性の
向上を実現することができるという効果が得られる。
【0076】また、本発明の外部記憶サブシステムによ
れば、性能低下を招くことなく、容易に、固定長フォー
マットの回転形記憶装置によって、可変長フォーマット
の回転形記憶装置の動作をエミュレートすることができ
るという効果が得られる。また、上位装置との間におけ
るデータ転送性能およびデータ転送パスの可用性の向上
を実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるトラックエミュレーシ
ョン方法の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例であるトラックエミュレーシ
ョン方法において用いられる識別情報の構成の一例を示
す概念図である。
【図3】チャネルコマンドの一例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施例である外部記憶サブシステム
を含む情報処理装置の構成の一例を示す概念図である。
【図5】一般的なCKD方式の可変長フォーマットを有
するトラックの一例を示す概念図である。
【図6】一般的な固定長フォーマットを有するトラック
の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
101 中央処理装置(上位装置) 102 チャネル(上位装置) 103 ディスク制御装置(外部記憶制御装置) 104 キャッシュメモリ 105 ディスク装置(第1の回転形記憶装置) 11 インデックスマーカ 12 ホームアドレス部 13,15 カウント部(レコード制御情報) 16 キー部 14,17 データ部 C,C1 ,C2 ,C3 カウント部(レコード制御情
報) D,D1 ,D2 データ部 G ギャップ 21 インデックスマーカ 22,24 ブロックID部 23,25 データ部 66 フラグ(識別情報) 66a フラグ 66b フラグ TC CKDフォーマットのトラック(第2のトラッ
ク) TF FBAフォーマットのトラック(第1のトラッ
ク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 正夫 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (72)発明者 竹内 久治 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (72)発明者 内山 善弘 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (72)発明者 松本 佳子 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (72)発明者 川端 久善 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (72)発明者 小沼 弘明 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 ストレージシステム事 業部内 (56)参考文献 特開 平1−306917(JP,A) 特開 昭60−74018(JP,A) 特開 平6−12786(JP,A) 特公 平2−41776(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 - 20/16 G06F 3/06 - 3/08

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各トラックが一定の長さのブロックに分
    割された固定長フォーマットの第1のトラックからなる
    第1の回転形記憶装置によって、各トラックが任意の長
    さのレコードに分割された可変長フォーマットの第2の
    トラックからなる第2の回転形記憶装置をエミュレート
    する場合において、前記第2のトラックにおける1レコ
    ード中のギャップ長の合計が前記第1のトラックにおけ
    る1ブロック長以上の時、前記第2のトラックの前記レ
    コードの先頭部に記録されているレコード制御情報を前
    記第1のトラックの前記ブロックの先頭に書き込み、個
    々の前記ブロック内に存在する前記レコード制御情報の
    数は一つ以下とすることを特徴とするトラックエミュレ
    ーション方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のトラックの前記ブロックの先
    頭部に、当該ブロック内での前記レコード制御情報の有
    無および当該ブロック以降における前記レコードの有無
    を示す識別情報を記録することを特徴とする請求項1記
    載のトラックエミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のトラックにおいて前記第2の
    トラックにおける前記レコード制御情報が書き込まれる
    前記ブロックの位置を示す目的のブロック番号を次の式
    に従って求めることを特徴とする請求項1または2記載
    のトラックエミュレーション方法。 目的のブロック番号 = ↓α(第2のトラックの1トラック当たりの割当ブ ロック数/第2のトラックの1トラック当たりのセクタ数)↓ (ただし、αはセクタ番号、↓・・・・↓は切捨てを示す)
  4. 【請求項4】 前記レコード制御情報は、カウント部お
    よびデータ部および必要に応じて前記カウント部と前記
    データ部との間にキー部を配置するカウント・キー・デ
    ータ方式の可変長フォーマットにおける前記カウント部
    であることを特徴とする請求項1,2または3記載のト
    ラックエミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 記憶媒体上の各トラックが一定の長さの
    ブロックに分割された固定長フォーマットの第1のトラ
    ックからなる第1の回転形記憶装置と、この第1の回転
    形記憶装置と上位装置との間における情報の授受を制御
    する外部記憶制御装置とからなる外部記憶サブシステム
    であって、前記外部記憶制御装置には前記情報を一時的
    に格納するキャッシュメモリを備え、各トラックが任意
    の長さのレコードに分割された可変長フォーマットの第
    2のトラックからなる第2の回転形記憶装置をエミュレ
    ートする場合、前記第2のトラックにおける1レコード
    中のギャップ長の合計が前記第1のトラックにおける1
    ブロック長以上の時、前記第2のトラックの前記レコー
    ドの先頭部に記録されているレコード制御情報を前記第
    1のトラックの前記ブロックの先頭に書き込み、個々の
    前記ブロック内に存在する前記レコード制御情報の数は
    一つ以下とする第1の操作、およびこの第1の操作によ
    って生成され、前記第1の回転形記憶装置に格納された
    前記第1のトラックの前記ブロックを読み出して前記第
    2のトラックにおける可変長フォーマットの前記レコー
    ドを復元する第2の操作を、前記キャッシュメモリ上に
    て行うことを特徴とする外部記憶サブシステム。
  6. 【請求項6】 前記第1のトラックの前記ブロックの先
    頭部に、当該ブロック内での前記レコード制御情報の有
    無および当該ブロック以降における前記レコードの有無
    を示す識別情報を記録することを特徴とする請求項5記
    載の外部記憶サブシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1のトラックにおいて前記第2の
    トラックにおける前記レコード制御情報が書き込まれる
    前記ブロックの位置を示す目的のブロック番号を次の式
    に従って求めることを特徴とする請求項5または6記載
    の外部記憶サブシステム。 目的のブロック番号 = ↓α(第2のトラックの1トラック当たりの割当ブ ロック数/第2のトラックの1トラック当たりのセクタ数)↓ (ただし、αはセクタ番号、↓・・・・↓は切捨てを示す)
  8. 【請求項8】 前記レコード制御情報は、カウント部お
    よびデータ部および必要に応じて前記カウント部と前記
    データ部との間にキー部を配置するカウント・キー・デ
    ータ方式の可変長フォーマットにおける前記カウント部
    であることを特徴とする請求項5,6または7記載の外
    部記憶サブシステム。
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US6615327B1 (en) 1999-02-19 2003-09-02 Hitachi, Ltd. Method and system for backing up data of data processing devices including fixed length block format data conversion to variable length block format

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