JP2859251B2 - ディスク制御装置の制御方法およびディスク制御装置 - Google Patents

ディスク制御装置の制御方法およびディスク制御装置

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JP2859251B2
JP2859251B2 JP20191197A JP20191197A JP2859251B2 JP 2859251 B2 JP2859251 B2 JP 2859251B2 JP 20191197 A JP20191197 A JP 20191197A JP 20191197 A JP20191197 A JP 20191197A JP 2859251 B2 JP2859251 B2 JP 2859251B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク制御装置
の制御技術およびディスク制御装置に関し、特に、磁気
ディスク装置等の情報へのアクセスの高速化等に効果の
ある技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、汎用の電子計算機システムな
どにおいては外部記憶装置として大型の磁気ディスク装
置を用いることが知られている。
【0003】ところで、このような磁気ディスク装置に
おいては、同軸に固定されて回転する複数の磁気ディス
クの各々に同心円状に複数のトラックを設けるととも
に、各々の磁気ディスクにおいて回転中心から等距離に
あり、磁気ディスクの径方向におけるヘッドの移動によ
るシーク動作を行うことなくヘッドの選択操作のみで比
較的高速にアクセスが可能な複数のトラックを連ねて構
成される論理的な概念であるシリンダを単位としてデー
タを管理することが一般的である。
【0004】また個々のトラックの各々に対するデータ
の記録形式としては、いわゆるCKD方式が主流となっ
ている。
【0005】すなわち、トラックに格納される複数のレ
コードの各々を、所定のギャップをおいて配置されたカ
ウント部Cおよびキー部K,データ部Dで構成し、カウ
ント部Cには当該レコードの記憶装置内における位置付
け情報やキー部Kおよびデータ部Dの長さなどの管理情
報を記録するとともに、キー部Kにはデータ部Dの検索
における索引情報を記録し、データ部Dには実際のデー
タが格納されるようにしたものである。
【0006】そして、各ギャップをヘッドが通過する間
に、引き続いて到来する部位に対する所定の処理の準備
が行われる。
【0007】ところで、最近では、ディスク装置の固定
化、大容量化に伴い、顧客より高速データ転送の要望が
強く、これに呼応すべく、複数トラックを一括して処理
(連続処理)することにより、1トラックずつトラック
を処理することによる回転待ちを防止しようとする一方
で、データを磁気ディスクから磁気テープなどへ退避さ
せるダンプ操作や、磁気テープから元の磁気ディスクま
たは磁気ディスクから磁気ディスクへのデータを復帰さ
せるリストア処理において、すべてのトラックを全面的
に処理するのではなく、更新されたトラックのみを選択
的にダンプ/リストアすることで、処理時間の短縮、デ
ータ量削減によるテープ巻数の削減を図る傾向にある。
【0008】そのためには、同一シリンダ上の連続して
いないトラックを一括して処理することが必要になる。
【0009】このため、上記のようにCKD方式を採用
する磁気ディスク装置においては、同一シリンダ内にお
けるトラックの切り換えを行う、たとえばSEEK H
EADコマンドやマルチトラック指示付きコマンドなど
が用いられることとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者のSE
EK HEADコマンドは実行の都度上位の中央処理装
置側から個々のトラック番号を受領する必要があるた
め、CKD方式特有のギャップ内では処理できず、引き
続く読み出しコマンドで、リード/ライトヘッドを再び
位置付けし直す必要があり、回転待ちなしに次のレコー
ドを処理するのは不可能である。しかもこのSEEK
HEADコマンドは読み出しコマンドの前に行う必要が
あり、そのオーバヘッドが無視できないという問題があ
る。
【0011】一方、後者のマルチトラック指示付きコマ
ンドは、トラック始点(インデックスマーカ)で、リー
ド/ライトヘッドの位置付けを保証したままでヘッドを
切り換える動作を行うが、必ず次の隣接したトラックを
選択するものであり、このため、現在のトラックから離
れた位置にあるトラックに対して処理を続けるには、こ
のマルチトラック指示付きコマンドを複数回発行し、そ
の発行回数だけ、トラックを切り換えるためにインデッ
クスまでの回転待ちを行わなければならず、現在のトラ
ックと次の目的トラックとが離れているほど多くの回転
待ちが発生するというより大きな問題がある。
【0012】従って、従来では、前者のSEEK HE
ADコマンドを用いることとなるが、このコマンドは前
述のようにオーバヘッドが大きく、このオーバヘッドを
トラック切り換え時に吸収するにはトラック後方に大き
なギャップが必要になるとともに、ヘッドの再位置付け
も必須となる。
【0013】このことは、近年のように、磁気ディスク
装置の記憶容量を確保すべく、ほぼトラック一杯を利用
するデータフォーマットを採用する場合、隣接しないト
ラックを連続して処理するためには常に1回転の無駄な
時間を生じてしまうことは避けられず、中央処理装置と
磁気ディスク装置との間におけるデータの授受の所要時
間が増大する原因となる。
【0014】また、磁気ディスク装置における回転待ち
を回避するデータ記録方式として、たとえば特開昭63
−83967号公報に開示される技術がある。
【0015】すなわち、この技術は、複数のシリンダの
各々においてトラックのインデックスマーカの位置をず
らして設定することで、あるシリンダのトラックから、
次のシリンダのトラックへのヘッドを移動および切り換
え操作時に発生していた回転待ちを回避しようとするも
のである。
【0016】ところが、この技術では、個々のシリンダ
内の各トラックのインデックスマーカの位置は同一であ
るため、同一シリンダ内でのヘッド切り換えにおける回
転待ちの回避に関しては全く効果がない。
【0017】そこで、本発明の目的は、記憶装置におい
て互いに離れた位置にある複数の情報に対して連続した
アクセスを可能にするディスク制御装置の制御技術およ
びディスク制御装置を提供することにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以
下の通りである。
【0020】すなわち、本発明は、外部記憶装置を有
し、これを制御し、上位処理装置に接続されるディスク
制御装置の制御方法において、上位処理装置から複数の
情報を指定するパラメータを含む命令を受領する第1の
ステップと、上位処理装置から読み出し命令を受領する
第2のステップと、読み出し命令に応じて、パラメータ
により指定された情報を上位処理装置へ送出する第3の
ステップとを有し、パラメータにより指定された複数の
情報の数に相当する数だけ、第2のステップと第3のス
テップを繰り返すものである。また、本発明は、外部記
憶装置を有し、これを制御し、上位処理装置に接続され
るディスク制御装置において、上位処理装置から複数の
情報を指定するパラメータを含む命令を受け取り、上位
処理装置から読み出し命令を受け取り、読み出し命令に
応じて、パラメータにより指定された情報を上位処理装
置へ送出し、パラメータにより指定された複数の情報の
数に相当する数だけ、読み出し命令の受領とパラメータ
で指定された情報の送出を繰り返す制御を行うものであ
る。また、本発明は、磁気ディスク装置を用いた外部記
憶装置を有し、これを制御し、上位処理装置に接続され
るディスク制御装置の制御方法において、上位処理装置
から、アクセス可能な複数の情報を有する情報の単位に
対し、当該複数の情報の全部又は一部を指定する命令を
受領する第1のステップと、上位処理装置から読み出し
命令を受領する第2のステップと、読み出し命令に応じ
て、指定された情報を上位処理装置へ送出する第3のス
テップとを有し、指定された複数の情報の数に相当する
数だけ、第2のステップと第3のステップを繰り返すも
のである。
【0021】(作用) 上記した本発明のディスク制御装置の制御方法およびデ
ィスク制御装置によれば、たとえば磁気ディスク装置等
の回転型記憶装置における記憶領域をトラックを単位と
してアクセスする場合、従来からあるSEEK HEA
Dコマンドのようにトラックを切り替える都度、上位処
理装置からトラック番号を受領するなどの冗長な操作が
不要となり、同一シリンダ内の互いに離れた複数のトラ
ック等の記憶領域に対して連続してアクセスすることが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0023】(実施例) 図1は、本発明の一実施例であるディスク制御装置の制
御方法を実施するディスク制御装置を含む記憶制御シス
テムを汎用の電子計算機システムに組み込んだ場合のシ
ステム構成の一例を示すブロック図であり、図2は、そ
の動作の一例を示す流れ図である。
【0024】たとえば汎用の電子計算機の中央処理装置
1には、この中央処理装置1と外部との間におけるデー
タやコマンドの授受を制御するチャネル装置2を介し
て、ディスク制御装置3および磁気ディスク装置4(回
転型記憶装置)からなる記憶制御システムが接続されて
いる。
【0025】そして、チャネル装置2およびディスク制
御装置3を介して行われる中央処理装置1と磁気ディス
ク装置4との間におけるデータの入出力の制御は、中央
処理装置1からチャネル装置2を介して当該ディスク制
御装置3に発行される一連のチャネルコマンドワード
(Channel Command Word: 以下、単にCCWまたはコマ
ンドと記す)からなるCCWチェイン50によって行わ
れる。
【0026】すなわち、ディスク制御装置3には、チャ
ネル装置2から到来する個々のコマンドを解析するコマ
ンド解読部31と、このコマンド解読部31からの制御
信号31aによって起動されるトラック切換部32と、
同じくコマンド解読部31からの制御信号31bによっ
て起動され、磁気ディスク装置4とチャネル装置2との
間におけるデータの転送を制御するディスクリード/ラ
イト処理部33とを備えている。
【0027】また、ディスク制御装置3には、所定のビ
ット幅のトラック切換マップ34が設けられている。
【0028】なお、本実施例では、説明を分かりやすく
するため、ディスク制御装置3の構成要素を、コマンド
解読部31、トラック切換部32、ディスクリード/ラ
イト処理部33、トラック切換マップ34等に分けて例
示しているが、これらの機能は、たとえば、汎用または
専用のマイクロプロセッサと、このマイクロプロセッサ
を制御するプログラムおよびメモリ等で構成することが
できる。
【0029】この場合、トラック切換マップ34は、磁
気ディスク装置4における1シリンダ分のトラック数に
相当するビット情報34aを保持するように構成されて
いる。
【0030】すなわち、本実施例における磁気ディスク
装置4には、両面が記録面となる8枚の図示しない磁気
ディスク(回転型記憶媒体)が設けられ、ヘッドの位置
付け制御のためのサーボ情報が記録された面を除く15
の記録面の各々において回転中心から等距離にある15
のトラックによって一つのシリンダが構成され、各々の
トラックは、#0〜#Eまでのトラック番号が付与され
ており、その各々に対応するビット情報34aがトラッ
ク切換マップ34に保持されるものである。
【0031】そして、このトラック切換マップ34にお
いては、後述のDEFINE TRACK SELEC
Tコマンド51の到来時にコマンド解読部31から送出
される制御信号31cの入力を契機として、当該DEF
INE TRACK SELECTコマンド51に随伴
するパラメータとして指定される複数のこれからアクセ
スされるトラックに対応するトラック番号#nのビット
情報34aを“1”にその他を“0”にする操作が行わ
れるものである。
【0032】また、トラック切換マップ34は、信号線
35を介して、前記トラック切換部32に接続されてお
り、当該トラック切換部32は、トラック切換マップ3
4におけるビット情報34aに基づいて、トラック切り
換えの都度、上位のチャネル装置2からトラック番号を
受領するという冗長な操作を行うことなく、磁気ディス
ク装置4に対して図示しないヘッドの切り換えを指示す
る動作を行うものである。
【0033】一方、図3は、本実施例で用いるCCWチ
ェイン50の一例を示す図である。
【0034】まず、DEFINE TRACK SEL
ECTコマンド51は、本実施例に特有のコマンドであ
り、そのパラメータが指定する複数のトラック情報は、
前述のように、ディスク制御装置3に設けられたトラッ
ク切換マップ34に対応するトラック番号#nに対応す
るビット情報を“1”にすることによって保持される。
【0035】また、SEEKコマンド52は、記憶媒体
である磁気ディスクの径方向にヘッドを移動させること
によって、目的のシリンダへヘッドを位置付けるシーク
動作を行わせるコマンドである。
【0036】さらに、SEARCH IDコマンド53
はヘッドをトラック内の目的のレコードに位置付けるた
めのコマンドである。すなわち、本実施例のようなCK
D方式による記録方式では、個々のレコードのカウント
部を読み込み、当該カウント部内に記録されているシリ
ンダ番号,トラック番号,レコード番号などの識別情報
に基づいて目的のレコードか否かをチェックする動作を
行うものである。
【0037】また、TICコマンド54は、CCWチェ
イン50において直前のコマンドの終了条件などに応じ
たCCWチェイン内での条件分岐動作を行うものであ
り、本参考例の場合には、先行する前記SEARCH
IDコマンド53が失敗した場合に再度SEARCH
IDコマンド53を行わせる動作を行う。
【0038】さらに、READ MCKDコマンド55
は任意のトラックにおいて、現在のヘッド位置以降のレ
コード全てを読み出すコマンドである。
【0039】また、MSEARCH IDコマンド56
はマルチトラック指示付きのSEARCH IDコマン
ドである。
【0040】すなわち、本MSEARCH IDコマン
ド56は、通常は、図4に示される個々のトラック6の
始端(終端)を示すインデックスマーカ6aを検知する
と同時に、現在のトラック6から隣接したトラック6へ
のトラック切り換え動作を自動的に行うものである。
【0041】以下、本実施例における記憶制御システム
およびその制御方法の作用の一例を説明する。
【0042】まず、中央処理装置1からチャネル装置2
を介してDEFINE TRACKSELECTコマン
ド51が発行されると、ディスク制御装置3のコマンド
解読部31は本コマンドを解読して制御信号31cを送
出してトラック切換マップ34に起動をかける。これを
契機として、当該DEFINE TRACK SELE
CTコマンド51に随伴するパラメータとして指定され
た複数のトラック6の組み合わせの情報が、トラック切
換マップ34の個々のビット情報34aにセットされ
る。
【0043】次に、SEEKコマンド52により、磁気
ディスク装置4における目的のシリンダにヘッドが位置
決めされる。
【0044】さらに、SEARCH IDコマンド53
によって目的のトラック6内の目的のレコードRn を探
索する操作が行われ、この探索操作は、TICコマンド
54によって、目的のレコードが見出されるまで繰り返
され、目的のレコードが見出された後は、後続のREA
D MCKDコマンド55により、現在のトラック内に
おける当該レコード以降のトラック終端までのすべての
レコードを読み出す操作が行われ、読み出されたレコー
ドは、ディスクリード/ライト処理部33を介してチャ
ネル装置2の側に送出される。
【0045】さらに、MSEARCH IDコマンド5
6を受け取ると、コマンド解読部31は制御信号31a
および31bを介してトラック切換部32とトラック切
換マップ34とを起動する。
【0046】これにより、トラック切換部32はトラッ
ク切換マップ34のビット情報を参照し、次に切り換え
るべきトラックのトラック番号#nを知る。
【0047】そして、トラック切換部32はトラック切
換マップ34から取り込んだトラック番号#nに基づい
て、対応するどのヘッドを選択するかを決める。
【0048】ヘッド番号とシリンダ内のトラック番号は
一致しており、たとえば、本実施例の場合では、現在選
択されているヘッドに対応するトラックがトラック番号
#1であるとすると、トラック切換マップ34において
次の“1”のビット情報34aはトラック番号#4に対
応しているので、現在のトラック番号#1から次に処理
するトラック番号#4に対応するヘッドを選択する。
【0049】同時に、トラック切換部32は現在選択中
のヘッド(トラック)以降に処理すべきヘッド(トラッ
ク)があるかをトラック切換マップ34より捜す。
【0050】この動作は、現在選択中のヘッドに対応す
るトラック番号#nのビットが“1”または“0”にか
かわらず、MSEARCH IDコマンド56の実行中
にインデックスマーカ4aを検知すると自動的に実行さ
れる。
【0051】この時、以前にDEFINE TRACK
SELECTコマンド51が発行されていなければ、
従来通り、現在選択しているヘッドに対応するトラック
番号#nのトラックに隣接する次のトラック番号#n+
1のトラックのヘッドを選択する。
【0052】一方、すでにDEFINE TRACK
SELECTコマンド51が発行されている場合には、
トラック切換マップ34を参照して次の目的のトラック
番号#nに対応する次のヘッドを求め、トラック切換部
32は、そのヘッドを選択するように磁気ディスク装置
4に指示する。
【0053】ここで、トラック切換部32が行うトラッ
ク切換マップ34を参照してのヘッドの選択動作は、対
応するトラックが現在のシリンダ内においていくら離れ
ていても、従来のMSEARCH IDコマンド56に
おいて現在のトラックに隣接するトラックに対応するヘ
ッドを選択する動作と処理時間は同一である。
【0054】これにより、従来のMSEARCH ID
コマンド56による連続したトラックに対応するヘッド
を選択するのと同様に、同一シリンダ内において、現在
のトラックから離れた任意の位置にあるトラックに対応
するヘッドの選択を行うことができ、シリンダ内におい
て飛び飛びの位置にあるトラックを連続的にアクセスす
る場合などにトラックが切り換わるごとに回転待ちを行
う必要が無くなる。
【0055】これにより、中央処理装置1と磁気ディス
ク装置4との間におけるレコードなどのデータの転送処
理の所要時間が短縮され、記憶制御システムの性能が向
上する。
【0056】このことを図2のフローチャートを用いて
説明すると、まず、DEFINETRACK SELE
CTコマンド51の実行後(ステップ701)、レコー
ドに対する目的の処理が行われる(ステップ702)。
【0057】次に、コマンドがマルチトラック指示付き
コマンドであるMSEARCH IDコマンド56か否
かを判断し(ステップ703)、そうであれば以前にD
EFINE TRACK SELECTコマンド51が
実行されたか否かを調べる(ステップ704)。
【0058】そして、実行されていたならば、当該DE
FINE TRACK SELECTコマンド51に随
伴するパラメータによりすでにトラック切換マップ34
にセットされているビット情報34aを参照して、次に
処理すべきトラック番号#n(ヘッド番号)を求め、当
該トラック番号#nのトラックに対応するヘッドを選択
する(ステップ705)。
【0059】一方、MSEARCH IDコマンド56
の以前にDEFINE TRACKSELECTコマン
ド51が実行されていないならば、MSEARCH I
Dコマンド56の動作は従来と同じで、現在のトラック
番号#nに1を加えた隣接するトラックに対応するヘッ
ドを選択する(ステップ706)。
【0060】その後、MSEARCH IDコマンド5
6を実行する(ステップ707)。
【0061】これにより、本実施例のCCWチェイン5
0の実行においては、たとえば現在のトラックがトラッ
ク番号#1であるとすると、図4に示されるように、M
SEARCH IDコマンド56の実行時に、インデッ
クスマーカ4aを検知すると、次に処理すべきトラック
番号#4のトラックに対応するヘッドを自動的に選択す
る。
【0062】これにより、同一のシリンダ内において、
連続していない飛び飛びの位置にある複数のトラックに
対しても、回転待ちを行うことなく連続して処理するこ
とができる。
【0063】このため、たとえば、磁気ディスク装置4
の媒体に対する差分ダンプ等のように、媒体内の離れた
位置にあるトラック群に対して連続したアクセス要求が
発生した場合でも、回転待ちに起因する処理時間の増大
を招くことなく、高速な差分ダンプが可能となる。
【0064】(応用例) 図5は、本発明の応用例であるデータ記録方法の一例を
示すトラック8の概念図であり、図6は、従来からある
周知のCCWによって構成したCCWチェインの一例を
示すものである。
【0065】すなわち、従来からあるCCWチェイン9
0を変更せずに、互いに離れた位置にあるトラック8間
の切り換えに際して従来では避けられなかった回転待ち
を回避する方法として、トラック8の後端に全く処理を
しない小容量のギャップを設けることが考えられる。
【0066】しかし、単にギャップを設ける方法では、
データの記録領域がしわよせを受けることとなり、一つ
のトラック8における所定の公称記憶容量が減少してし
まうという問題がある。
【0067】そこで、本応用例の場合には、ビット密度
を若干上げることにより、トラック8内の記憶容量を所
定の公称値に保つようにしたものである。
【0068】すなわち、現在稼働中の代表的な装置で
は、磁気ディスクの回転数が3600rpmなので1回
転の所要時間は16.7msであり、また、ヘッド切り換
えにおける所要時間は100μs程度なので、本応用例
では、ヘッド通過時間が100μs強に相当するギャッ
プGを作るためにビット密度を0.6%アップさせるもの
である。
【0069】なお、ビット密度を0.6%程度大きくする
ことは現在の技術水準では容易に実現できる。
【0070】このようにして、ビット密度を0.6%程度
大きくすることにより、個々のトラック8の終端側にギ
ャップGを設けた場合の概念図を図5に示す。
【0071】すなわち、図5において個々のトラック8
の終端側に設けられたギャップGの大きさは、当該トラ
ック8内におけるすべてのレコードRに対する処理が完
了した後に、回転待ちをすることなく、SEEK HE
ADコマンド62による任意の他のトラック8(ヘッ
ド)の選択における所要時間をまかなうものである。
【0072】これにより、たとえば、図6に示される従
来のCCWチェイン90において、一つのトラック8内
における指定レコードR以降のすべてのレコードRを処
理するREAD MCKD61で任意のトラック#nを
実行した後に、ヘッド位置8bは到来するギャップGの
先頭となる。
【0073】そして、SEEK HEAD92による任
意のトラック8への切り換え操作はギャップG中で行わ
れ、この切り換え操作は当該トラック8におけるインデ
ックスマーカ8aに到達する以前に終了する。
【0074】すなわち、切り換え操作直後のヘッド位置
8cはインデックスマーカ8aの手前側に位置すること
となる。
【0075】これにより、同一シリンダ内において飛び
飛びの位置にある複数のトラック8を従来からあるSE
ARCH ID93を用いて、回転待ちなしに連続的に
アクセスすることができる。
【0076】このことは、書き込み動作においても同様
である。
【0077】なお、ギャップGの位置はトラック8にお
けるインデックスマーカ8aの直後に、すなわちトラッ
ク8の始端側に配置しても同様の効果が得られることは
言うまでもない。
【0078】以上説明したように、本応用例のデータ記
録方法によれば、個々のトラック8内において情報を2
値的に記憶するビット密度を大きくすることにより、個
々のトラック8の公称記憶容量を損なうことなく、当該
トラック8の終端部または始端部にギャップGを付加
し、個々の前記トラック8に対応する前記ヘッドの切り
換えによって当該トラック8の任意の一つを選択する操
作が前記ヘッドが前記ギャップGを通過する間に完了す
るようにしたので、トラック8の先端または後端に設け
られたギャップGにより、たとえば、従来からあるSE
EK HEADコマンドによる現在のトラック8から任
意の離れた位置にある次のトラック8へのヘッドの切り
換え時間をまかなうことで、同一シリンダ内の互いに離
れた複数のトラック8に対して回転待ちを生じることな
く連続してアクセスすることができるという効果が得ら
れる。
【0079】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0080】たとえば、上述の実施例と応用例とを組み
合わせてもよい。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以
下の通りである。
【0082】すなわち、本発明のディスク制御装置の制
御方法およびディスク制御装置によれば、記憶装置にお
いて互いに離れた位置にある複数の情報に対して連続し
たアクセスを実現できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク制御装置の制
御方法を実施するディスク制御装置を含む記憶制御シス
テムを汎用の電子計算機システムに組み込んだ場合のシ
ステム構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例であるディスク制御装置の制
御方法を実施するディスク制御装置を含む記憶制御シス
テムの動作の一例を示す流れ図である。
【図3】本発明の一実施例であるディスク制御装置の制
御方法を実施するディスク制御装置を含む記憶制御シス
テムのCCWチェインの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例であるディスク制御装置の制
御方法を実施するディスク制御装置を含む記憶制御シス
テムにおける回転型記憶装置において、レコードが格納
されるトラックの概念図である。
【図5】本発明の一応用例であるデータ記録方法におけ
るトラックの概念図である。
【図6】従来のCCWチェインの一例を示す図である。
【符号の説明】 1…中央処理装置、2…チャネル装置、3…ディスク制
御装置、31…コマンド解読部、31a,31b,31
c…制御信号、32…トラック切換部、33…ディスク
リード/ライト処理部、34…トラック切換マップ、3
4a…ビット情報、35…信号線、4…磁気ディスク装
置(回転型記憶装置)、4a…インデックスマーカ、5
0…CCWチェイン、51…DEFINE TRACK
SELECTコマンド、6…トラック、6a…インデ
ックスマーカ、701〜707…処理ステップ、8…ト
ラック、8a…インデックスマーカ、8b,8c…ヘッ
ド位置、G…ギャップ、90…CCWチェイン、R…レ
コード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿嶋 亨久 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (72)発明者 川口 幾雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式 会社日立製作所 小田原工場内 (56)参考文献 特開 昭51−113607(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 20/10

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部記憶装置を有し、これを制御し、上
    位処理装置に接続されるディスク制御装置の制御方法に
    おいて、 前記上位処理装置から複数の情報を指定するパラメータ
    を含む命令を受領する第1のステップと、 前記上位処理装置から読み出し命令を受領する第2のス
    テップと、 前記読み出し命令に応じて、前記パラメータにより指定
    された情報を前記上位処理装置へ送出する第3のステッ
    プとを有し、 前記パラメータにより指定された複数の情報の数に相当
    する数だけ、前記第2のステップと第3のステップを繰
    り返すことを特徴とするディスク制御装置の制御方法
  2. 【請求項2】 外部記憶装置を有し、これを制御し、上
    位処理装置に接続されるディスク制御装置であって、 前記上位処理装置から複数の情報を指定するパラメータ
    を含む命令を受け取り、 前記上位処理装置から読み出し命令を受け取り、 前記読み出し命令に応じて、前記パラメータにより指定
    された情報を前記上位処理装置へ送出し、 前記パラメータにより指定された複数の情報の数に相当
    する数だけ、前記読み出し命令の受領と前記パラメータ
    で指定された情報の送出を繰り返す制御を行うことを特
    徴とするディスク制御装置。
  3. 【請求項3】 磁気ディスク装置を用いた外部記憶装置
    を有し、これを制御し、上位処理装置に接続されるディ
    スク制御装置の制御方法において、 前記上位処理装置から、アクセス可能な複数の情報を有
    する情報の単位に対し、当該複数の情報の全部又は一部
    を指定する命令を受領する第1のステップと、 前記上位処理装置から読み出し命令を受領する第2のス
    テップと、 前記読み出し命令に応じて、前記指定された情報を前記
    上位処理装置へ送出する第3のステップとを有し、 前記指定された複数の情報の数に相当する数だけ、前記
    第2のステップと第3 のステップを繰り返すことを特徴
    とするディスク制御装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のディスク制御装置の制御
    方法において、 前記情報の単位は前記磁気ディスク装置におけるシリン
    ダであり、 前記複数の情報は前記磁気ディスク装置におけるトラッ
    クを示す情報であり、 前記第1のステップにおける前記指定する命令はトラッ
    ク選択定義命令であるディスク制御装置の制御方法。
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