JP3391017B2 - 経路決定支援装置、及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

経路決定支援装置、及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP3391017B2 JP16918299A JP16918299A JP3391017B2 JP 3391017 B2 JP3391017 B2 JP 3391017B2 JP 16918299 A JP16918299 A JP 16918299A JP 16918299 A JP16918299 A JP 16918299A JP 3391017 B2 JP3391017 B2 JP 3391017B2
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雅文 北原
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株式会社トッパンエヌイーシー・サーキットソリューションズ
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/30Circuit design
    • G06F30/39Circuit design at the physical level
    • G06F30/394Routing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザの現在位置
からの進行方向が良く認識できるような経路決定支援装
置、そのプログラムを記録した記録媒体に係わり、特
に、プリント板の配線作業をする際に、配線設計支援と
して利用される経路決定支援装置、及びそのプログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、作業者がプリント板の配線作業を
行う際に配線設計支援として利用可能なものが例えば特
開平5−242202号公報「配線設計支援装置」及び
特開平7−296019号公報「配線経路決定方式」に
おいて開示されている。
【0003】上記の従来技術は、プリント板上で既に配
線済みの領域であってその混雑度が高いものである等の
理由で、その領域を避けて配線することを支援するため
に、作業者が配線の始点を選択した際に、選択された始
点と配線の終点を結ぶ経路を表示する他、プリント基板
全体の状況を鑑みて計算された効率良く配線できると思
われる仮の概略経路を表示している。
【0004】ここで概略経路とは、図14に示されるよ
うに、プリント基板全体を格子状に分割し混雑度が高い
等、避けて配線を行うべき領域を決定し、それ以外の領
域を格子単位で考えてどこを通って配線を行えば混雑す
ることなく、そして効率的な配線を可能とするかを計算
して表示された大域配線経路のことを指す。このように
して決定された概略経路の一例を図15に示す。
【0005】さらに、作業者が実際に配線作業を行って
いる点から終点までを結ぶラッツネストも常に表示さ
れ、作業者は移動作業中であっても作業の経過に応じて
移動表示する画面上でそのラッツネストを参照すること
により終点の位置方向を認識することができ、終了点を
画面上から探す手間をかけることなく終点へ向かう配線
作業が案内される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、作業者が配線作業を行っているときには、図16に
示されるように、表示画面では、作業者にとって配線作
業を行っている点付近が明瞭となるように、作業点付近
を拡大して表示することになるので、実際の配線経路が
一旦概略経路から反れ概略経路が表示画面から外れてし
まった場合に、作業者が再び概略経路を参照するのに手
間が生じてしまうといった問題があった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、主として、プリント基板の配線作業を行う
際に、表示されている画面内に始点と終点が含まれてい
なくとも、配線を進行させる方向が作業者によく認識で
きるようなラッツネストを表示するものであって、実際
の配線作業の途中において推奨された概略経路からのず
れ方向が表示画面上で視覚的に認識可能とするために、
配線途中で適宜ダイナミックに変化するラッツネストを
表示する経路決定支援装置、そのプログラムを記録した
記録媒体、及び、該経路決定支援装置を使用したプリン
ト基板配線方法を提供することを目的する。
【0008】また、上記のラッツネストは、プリント基
板の配線作業のみの適用に限定されるものではなく、ユ
ーザにとって現在の作業点からの作業方向の案内が必要
なときにその方向が良く認識できるようダイナミックに
変化するもの、あるいはまた、例えばナビゲーションシ
ステムにおいてユーザの現在位置からの進行方向が良く
認識できるような経路決定支援装置、そのプログラムを
記録した記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明による請求項1記載の発明は、理想の経路
となる画面上に表示された概略経路から所定の条件に基
づいて少なくとも一つの目標中継点を抽出する目標中継
点抽出手段と、抽出した目標中継点と、作業者による実
際の配線経路を配線する作業の先端位置である作業点と
を結ぶ直線を画面上において表示する表示手段とを有
し、目標中継点抽出手段は、概略経路の形状上における
特徴的な位置となる特異点から少なくとも一つの目標中
継点を選択することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、目標中継点抽出手段は、概略経路の進行方
向が所定の角度以上変化する位置を特異点として選択す
ることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、目標中継点抽出手段は、概略経路の
進行方向が前記画面の垂直方向に変化する位置を特異点
として選択することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、概略経路上において概
略経路の始点側から各特異点に与えられた順番を、目標
中継点抽出手段が特異点のうちから目標中継点を抽出す
る際における一条件とすることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1から4の
いずれかに記載の発明において、各特異点から作業点
での距離を、目標中継点抽出手段が特異点のうちから目
標中継点を抽出する際における一条件とすることを特徴
とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれかに記載の発明において、概略経路上において概
略経路の始点側から各特異点に与えられた順番に応じた
係数に、作業点から各特異点までの距離を特異点毎に乗
じた結果に基づいて、目標中継点抽出手段は特異点のう
ちから目標中継点を抽出することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、係数は、各特異点に与えられた順番に応じ
て増加するような係数であることを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、目標中継点抽出手段は、係数に、作業点
ら各特異点までの距離を特異点毎に乗じた結果のうち、
小さい値を持つ特異点から一つ或いは複数の目標中継点
を抽出することを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項4から8の
いずれかに記載の発明において、各特異点毎に与えられ
た順番は、作業点が目標中継点から所定の距離内に近づ
く度に、概略経路上において目標中継点から一つの概略
経路の終点側に位置する特異点を起点として与えられた
順番に更新されることを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、理想の経路とな
る画面上に表示された概略経路の通過点を取得する通過
点取得手段と、取得した通過点のうちから所定の条件に
基づいて少なくとも一つの特異点を算出する特異点計算
手段と、算出された特異点から、作業者による実際の配
線経路を配線する作業の先端位置である作業点までの距
離を算出する距離算出手段と、概略経路上において概略
経路の始点側から各特異点に順番を与え、順番に応じた
係数と、距離算出手段にて算出された距離とを各特異点
毎に乗じる乗算手段と、乗じた結果に基づいて、少なく
とも一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継
点を計算する目標中継点設定手段と、設定した目標中継
点と、作業点とを結ぶ直線を表示する表示手段とを有す
ることを特徴とする。
【0019】請求項11記載の発明は、理想の経路とな
る画面上に表示された概略経路によるプリント配線基板
全体を分割する格子上の通過点を取得する通過点取得手
段と、取得した通過点のうちから所定の条件に基づいて
少なくとも一つの特異点を算出する特異点計算手段と、
算出された特異点から、作業者による実際の配線経路を
配線する配線作業の先端地点となる作業点までの距離を
算出する距離算出手段と、概略経路上において概略経路
の始点側から各特異点に順番を与え、順番に応じた係数
と、距離算出手段にて算出された距離とを各特異点毎に
乗じる乗算手段と、乗じた結果に基づいて、少なくとも
一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継点を
計算する目標中継点設定手段と、設定した目標中継点
と、作業点とを結ぶ直線を表示する表示手段とを有する
ことを特徴とする。
【0020】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11記載の発明において、係数は、各特異点に与えられ
た順番に応じて増加するような係数であることを特徴と
する。
【0021】請求項13記載の発明は、請求項10から
12のいずれかに記載の発明において、目標中継点設定
手段は、乗算手段にて算出された結果のうち小さい値を
持つ特異点から一つの或いは複数の目標中継点を計算す
ることを特徴とする。
【0022】請求項14記載の発明は、請求項10から
13のいずれかに記載の発明において、特異点計算手段
は、概略経路の進行方向が所定の角度以上変化する通過
点を特異点とすることを特徴とする。
【0023】請求項15記載の発明は、請求項10から
14のいずれかに記載の発明において、特異点計算手段
は、概略経路の進行方向が前記画面の垂直方向に変化す
る通過点を特異点として算出することを特徴とする。
【0024】請求項16記載の発明は、請求項11から
15のいずれかに記載の発明において、特異点計算手段
は、概略経路上においてビアを介して層を変更する配線
が行われる位置を特異点とすることを特徴とする。
【0025】請求項17記載の発明は、請求項10から
16のいずれかに記載の発明において、各特異点毎に与
えられた順番は、作業点が目標中継点から所定の距離内
に近づく度に、概略経路上において目標中継点から一つ
の概略経路の終点側に位置する特異点を起点として与え
られた順番に更新されることを特徴とする。
【0026】請求項18記載の発明は、請求項10から
17のいずれかに記載の発明において、一つの通過点を
カレント(current)とし、カレントとした通過
点に対して一つ始点側に位置する通過点をプレブ(pr
ev)とし、また、カレントとした通過点に対して一つ
概略経路の終点側に位置する通過点をネクスト(nex
t)として規定し、プレブカレントとを結ぶ経路と、
カレントネクストとを結ぶ経路とのなす角度が前記所
定の角度以上であるか否かを判定する第1の判定手段を
さらに有し、第1の判定手段によって、プレブカレン
とを結ぶ経路と、カレントネクストとを結ぶ経路と
のなす角度が所定の角度以上であると判定されたとき、
特異点計算手段は、カレントを特異点として算出するこ
とを特徴とする。
【0027】請求項19記載の発明は、請求項18記載
の発明において、カレントが存在する層とネクストが存
在する層とが同一層であるか否かを判定する第2の判定
手段をさらに有し、第2の判定手段によって、カレント
が存在する層とネクストが存在する層とが同一層でない
と判定されたとき、特異点計算手段は、カレントネク
ストとを結ぶ経路上から特異点を算出することを特徴と
する。
【0028】請求項20記載の発明は、請求項11から
19のいずれかに記載の発明において、プリント配線基
板上において、配線作業の終点が複数存在するとき、第
1の終点と第2の終点とが既に配線済みであるか否かを
判定する第3の判定手段と、第3の判定手段にて既配線
が存在すると判定されたとき、既配線に対して始点から
のT字配線が、既配線上のビアが存在する位置において
可能であるか、或いは既配線上のいかなる位置において
も可能であるか、を判定する第4の判定手段と、第4の
判定手段にて、既配線上のビアが存在する位置において
T字配線が可能と判定されたとき、理想の経路となる画
面上に表示されたT字概略経路から目標中継点設定手段
にて算出された目標中継点が、ビアの位置から予め定め
られた所定の距離内に存在するか否かを判定する第5の
判定手段とをさらに有し、第5の判定手段にて、目標中
継点がビアの位置から所定の距離内に存在すると判定さ
れたとき、ビアの位置で結線する新たな概略経路を表示
することを特徴とする。
【0029】請求項21記載の発明は、請求項20記載
の発明において、第5の判定手段にて、目標中継点がビ
アの位置から所定の距離内に存在しないと判定されたと
き、既配線上における他のビアの位置から所定の距離内
に存在するような目標中継点をもつ新たな概略配線を表
示することを特徴とする。
【0030】請求項22記載の発明は、請求項20又は
21記載の発明において、第4の判定手段にて、既配線
上のいかなる位置においてもT字配線が可能であると判
定されたとき、目標中継点設定手段にてT字概略経路か
ら算出された前記目標中継点が、既配線上において始点
に最も近いところに位置する地点から所定の距離内に存
在するか否かを判定する第6の判定手段をさらに有し、
第6の判定手段にて、目標中継点が地点から所定の距離
内に存在すると判定されたとき、地点で結線する新たな
概略経路を表示することを特徴とする。
【0031】請求項23記載の発明は、請求項22記載
の発明において、第6の判定手段にて、目標中継点が地
点から所定の距離内に存在しないと判定されたとき、既
配線から所定の距離内に存在するような目標中継点をも
つ新たな概略配線を表示することを特徴とする。
【0032】請求項24記載の発明のプログラムを記録
した記録媒体は、理想の経路となる画面上に表示された
概略経路から所定の条件に基づいて少なくとも一つの目
標中継点を抽出する目標中継点抽出処理と、抽出した目
標中継点と、作業者による実際の配線経路を配線する作
業の先端位置である作業点とを結ぶ直線を画面上におい
表示する表示処理とを実行させ、目標中継点抽出処理
において、概略経路の形状上における特徴的な位置とな
る特異点から少なくとも一つの目標中継点を抽出するこ
とを特徴とする。
【0033】請求項25記載の発明は、請求項24記載
の発明において、目標中継点抽出処理において、概略経
路の進行方向が所定の角度以上変化する位置を特異点と
して選択することを特徴とする。
【0034】請求項26記載の発明は、請求項24又は
25記載の発明において、目標中継点抽出処理におい
て、概略経路の進行方向が画面の垂直方向に変化する位
置を特異点として選択することを特徴とする。
【0035】請求項27記載の発明は、請求項24から
26のいずれかに記載の発明において、概略経路上にお
いて概略経路の始点側から各特異点に与えられた順番
を、目標中継点抽出処理にて特異点のうちから目標中継
点を抽出する際における一条件とすることを特徴とす
る。
【0036】請求項28記載の発明は、請求項24から
27のいずれかに記載の発明において、各特異点から前
作業点までの距離を、目標中継点抽出処理にて特異点
のうちから目標中継点を抽出する際における一条件とす
ることを特徴とする。
【0037】請求項29記載の発明は、請求項24から
28のいずれかに記載の発明において、概略経路上にお
いて概略経路の始点側から各特異点に与えられた順番に
応じた係数に、作業点から各特異点までの距離を特異点
毎に乗じた結果に基づいて、目標中継点抽出処理にて特
異点のうちから目標中継点を抽出することを特徴とす
る。
【0038】請求項30記載の発明は、請求項29記載
の発明において、係数は、各特異点に与えられた順番に
応じて増加するような係数であることを特徴とする。
【0039】請求項31記載の発明は、請求項29又は
30記載の発明において、目標中継点抽出処理におい
て、係数に、作業点から各特異点までの距離を特異点毎
に乗じた結果のうち、小さい値を持つ特異点から一つ或
いは複数の目標中継点を抽出することを特徴とする。
【0040】請求項32記載の発明は、請求項27から
31のいずれかに記載の発明において、各特異点毎に与
えられた順番は、作業点が目標中継点から所定の距離内
に近づく度に、概略経路上において目標中継点から一つ
の概略経路の終点側に位置する特異点を起点として与え
られた順番に更新されることを特徴とする。
【0041】請求項33記載の発明は、理想の経路とな
る画面上に表示された概略経路の通過点を取得する通過
点取得処理と、取得した通過点のうちから所定の条件に
基づいて少なくとも一つの特異点を算出する特異点計算
処理と、算出された特異点から、作業者による実際の配
線経路を配線する作業の先端位置である作業点までの距
離を算出する距離算出処理と、概略経路上において概略
経路の始点側から各特異点に順番を与え、順番に応じた
係数と、距離算出処理にて算出された距離とを各特異点
毎に乗じる乗算処理と、乗じた結果に基づいて、少なく
とも一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継
点を計算する目標中継点設定処理と、設定した目標中継
点と、作業点とを結ぶ直線を表示する表示処理とを実行
させるためのプログラムを記録した。
【0042】請求項34記載の発明は、理想の経路とな
る画面上に表示された概略経路によるプリント配線基板
全体を分割する格子上の通過点を取得する通過点取得処
理と、取得した通過点のうちから所定の条件に基づいて
少なくとも一つの特異点を算出する特異点計算処理と、
算出された特異点から作業者による実際の配線経路を配
線する配線作業の先端地点となる作業点までの距離を算
出する距離算出処理と、概略経路上において概略経路の
始点側から各特異点に順番を与え、順番に応じた係数
と、距離算出処理にて算出された距離とを各特異点毎に
乗じる乗算処理と、乗じた結果に基づいて、少なくとも
一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継点を
計算する目標中継点設定処理と、設定した目標中継点
と、作業点とを結ぶ直線を表示する表示処理とを実行さ
せるためのプログラムを記録した。
【0043】請求項35記載の発明は、請求項33又は
34記載の発明において、係数は、各特異点に与えられ
た順番に応じて増加するような係数であることを特徴と
する。
【0044】請求項36記載の発明は、請求項33から
35のいずれかに記載の発明において、目標中継点設定
処理において、乗算処理にて算出された結果のうち小さ
い値を持つ特異点から一つの或いは複数の目標中継点を
計算することを特徴とする。
【0045】請求項37記載の発明は、請求項33から
36のいずれかに記載の発明において、特異点計算処理
において、概略経路の進行方向が所定の角度以上変化す
る通過点を特異点とすることを特徴とする。
【0046】請求項38記載の発明は、請求項33から
37のいずれかに記載の発明において、特異点計算処理
において、概略経路の進行方向が前記画面の垂直方向に
変化する通過点を特異点として算出することを特徴とす
る。
【0047】請求項39記載の発明は、請求項34から
38のいずれかに記載の発明において、特異点計算処理
において、概略経路上においてビアを介して層を変更す
る配線が行われる位置を特異点とすることを特徴とす
る。
【0048】請求項40記載の発明は、請求項33から
39のいずれかに記載の発明において、各特異点毎に与
えられた順番は、作業点が目標中継点から所定の距離内
に近づく度に、概略経路上において目標中継点から一つ
の概略経路の終点側に位置する特異点を起点として与え
られた順番に更新されることを特徴とする。
【0049】請求項41記載の発明は、請求項33から
40のいずれかに記載の発明において、一つの通過点を
カレント(current)とし、カレントとした通過
点に対して一つ始点側に位置する通過点をプレブ(pr
ev)とする処理と、カレントとした通過点に対して一
つ概略経路の終点側に位置する通過点をネクスト(ne
xt)として規定する処理と、プレブカレントとを結
ぶ経路と、カレントネクストとを結ぶ経路とのなす角
度が所定の角度以上であるか否かを判定する第1の判定
処理とをさらに実行させ、第1の判定処理にて、プレブ
カレントとを結ぶ経路と、カレントネクストとを結
ぶ経路とのなす角度が所定の角度以上であると判定され
たとき、特異点計算処理において、カレントを特異点と
して算出させることを特徴とする。
【0050】請求項42記載の発明は、請求項41記載
の発明において、カレントが存在する層とネクストが存
在する層とが同一層であるか否かを判定する第2の判定
処理をさらに実行させ、第2の判定処理によって、カレ
ントが存在する層とネクストが存在する層とが同一層で
ないと判定されたとき、特異点計算処理において、カレ
ントネクストとを結ぶ経路上に存在するビアの位置を
特異点として算出することを特徴とする。
【0051】請求項43記載の発明は、請求項34から
42のいずれかに記載の発明において、プリント配線基
板上において、配線作業の終点が複数存在するとき、第
1の終点と第2の終点とが既に配線済みであるか否かを
判定する第3の判定処理と、第3の判定処理にて既配線
が存在すると判定されたとき、既配線に対して始点から
のT字配線が、既配線上のビアが存在する位置において
可能であるか、或いは既配線上のいかなる位置において
も可能であるか、を判定する第4の判定処理と、第4の
判定処理にて、既配線上のビアが存在する位置において
T字配線が可能と判定されたとき、理想の経路となる画
面上に表示されたT字概略経路から目標中継点設定処理
にて算出された目標中継点が、ビアの位置から予め定め
られた所定の距離内に存在するか否かを判定する第5の
判定処理と、第5の判定処理にて、目標中継点がビアの
位置から所定の距離内に存在すると判定されたとき、ビ
アの位置で結線する新たな概略経路を表示する処理とを
さらに実行させるためのプログラムを記録した。
【0052】請求項44記載の発明は、請求項43記載
の発明において、第5の判定処理にて、目標中継点がビ
アの位置から所定の距離内に存在しないと判定されたと
き、既配線上における他のビアの位置から所定の距離内
に存在するような目標中継点をもつ新たな概略配線を表
示する処理をさらに実行させるためのプログラムを記録
した。
【0053】請求項45記載の発明は、請求項43又は
44記載の発明において、第4の判定処理にて、既配線
上のいかなる位置においてもT字配線が可能であると判
定されたとき、目標中継点設定処理にてT字概略経路か
ら算出された目標中継点が、既配線上において始点に最
も近いところに位置する地点から所定の距離内に存在す
るか否かを判定する第6の判定処理と、第6の判定処理
にて、目標中継点が地点から所定の距離内に存在すると
判定されたとき、地点で結線する新たな概略経路を表示
する処理とをさらに実行させるためのプログラムを記録
した。
【0054】請求項46記載の発明は、請求項45記載
の発明において、第6の判定処理にて、目標中継点が前
記地点から所定の距離内に存在しないと判定されたと
き、既配線から所定の距離内に存在するような目標中継
点をもつ新たな概略配線を表示する処理をさらに実行さ
せるためのプログラムを記録した。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0056】ここでは、一実施例として、本発明におけ
るラッツネストの表示方式をプリント基板配線作業に適
用した場合について説明する。図1は、本実施例におけ
るラッツネスト表示装置の概略構成を示すブロック図で
あり、キーボード等の入力装置1と、プログラム制御に
より動作する情報処理装置2と、情報を記憶する情報記
憶装置3と、ディスプレイ装置や印刷装置等の出力装置
6とを有して構成される。
【0057】情報処理装置2は、後述する特異点の位置
を算出する特異点位置計算部4と、特異点位置計算部4
にて計算された特異点について所定の計算を施し、後述
する目標中継点を算出する目標中継点計算部5とを備え
る。特異点位置計算部4における概略的な動作として
は、入力装置1より予め入力済みの理想の配線経路(以
下、概略経路と記す)上における特異点座標を算出し、
算出結果を特異点記憶部7に記憶させる。
【0058】ここで、「特異点」とは基板上で配線が曲
がる、或いは、多層構造プリント基板であるとき層を変
更して配線が行われる等の概略経路上の代表する点とす
るが、「特異点」についての詳細な説明は後述する。
【0059】目標中継点計算部5における概略的な動作
としては、作業者による配線作業の先端位置(以下、作
業点と記す)と特異点記憶部7に記憶されている一つ以
上の特異点の座標から目標中継点を算出する。目標中継
点計算部5にて算出された結果は出力装置6に出力さ
れ、出力装置6にて作業点と配線作業の終点を結ぶ直線
(ラッツネスト)と目標中継点と作業点を結ぶ直線(概
略経路ナビゲートラッツネスト)を表示する。なお、作
業者の配線作業の進行に伴って作業点が更新されていく
と、情報処理装置2は各部による上記の処理を繰り返す
ことで更新された作業点に応じて目標中継点を算出し、
出力装置6にてラッツネストと概略経路ナビゲートラッ
ツネストを表示させる。
【0060】次に、図1及び図2を参照して本実施例の
動作について詳細に説明する。入力装置1から与えられ
るものは、基板形状、部品情報、部品位置、接続情報、
設計仕様等、通常の設計に必要な情報に加えて、基板全
体を鑑みて効率よく配線できるよう計算された仮の概略
経路、作業者がこれから配線を開始する部品の情報等が
ある。
【0061】特異点位置計算部4では、概略経路を代表
するような点である特異点を計算するが、ここで概略経
路として、図2に示されるような経路上に一定間隔の座
標値情報を持つ大域配線経路上から特異点を算出すると
きは、図3に示されるように、一例として、層を変更し
て配線を行うためにビアを打つ点、あるいは、配線の進
む角度が45度以上異なる点等を特異点として算出し、
ここで算出された特異点の座標を特異点記憶部7に記憶
させる。
【0062】ここで大域配線経路とは、プリント基板を
格子状に区切り、ネット毎にどの格子を通って配線する
かを決定するものであり、その際に、一つの格子内を局
所的に見て非常に混雑していたり配線の難易度が極端に
高かったりする領域を作らないといった点が考慮され、
高速にプリント基板全体の状況を見ながらおおまかな配
線経路を探索することができるものである。
【0063】上記の特異点位置計算部4による特異点の
算出動作の一例として、配線の進む角度が45度以上異
なる点を特異点として算出した場合について図7を参照
しながら説明する。入力装置1から入力された概略経路
(ここでは、上記の大域配線経路をいう)が各格子の一
辺を通過する点を点a、点b、点c、点dとし、スター
ト地点、点aを結ぶ経路と点a、点bを結ぶ経路がなす
角度(A)、点a、点bを結ぶ経路と点b、点cを結ぶ
経路がなす角度(B)、点b、点cを結ぶ経路と点c、
点dを結ぶ経路がなす角度(C)、点c、点dを結ぶ経
路と点d、ターゲット地点を結ぶ経路がなす角度
(D)、がそれぞれ45度以上であるか否か、つまり配
線の進む角度が45度以上異なるか否かを判定する。こ
こでは、配線の進む角度が45度以上異なる点は点cの
みであるため、特異点位置計算部4はこの点cを特異点
として選択する。
【0064】このとき算出された特異点cとスタート地
点、及び特異点cとターゲット地点をそれぞれ直線で結
んだ経路を同じく図2に示す。図2に示される両図を比
較することから明らかなように、上記の条件で算出した
特異点(点c)を通過点とした経路は、点a、点b、点
c、点dを通過点とした概略経路の大体を示すことがで
き、このような性質をもった点cを特異点位置計算部4
にて特異点として算出している。
【0065】ここで例として挙げた概略経路から特異点
として算出できるものは一つであったが、概略経路上に
配線の進む角度が45度以上異なる点が複数存在すれ
ば、特異点位置計算部4はそれぞれの点を特異点として
算出する。
【0066】またここでは、概略経路上において経路の
進む角度が45度以上異なる点を特異点として算出した
が、上述したように、結線することで概略経路の大体を
示すことができるような性質をもつ点であればこの条件
に限らず特異点として算出することができる。
【0067】特異点位置計算部4による特異点の他の算
出動作として、多層構造のプリント基板におけるビアの
位置を特異点として算出した場合について、図3を参照
しながらその一例を説明する。
【0068】図3−A及び図3−Bでは、第1層と第4
層とをビアを利用して配線を行っている様子を示してい
る。図3−Aを参照しても明らかなように、ビアは実際
の配線作業において必ず通過しなければならない点であ
り、概略経路の性質を表す代表的な点としての意味をも
つ。図3−Bは図3−Aに示される多層構造基板上の配
線形態を第1層側から見た図であり、ここでは点e、点
fを結ぶ経路の中点にビアが存在するものとし、特異点
位置計算部4はこの中点gを特異点として算出する。
【0069】ここで例として挙げた概略経路からは、点
e、点fを結ぶ経路の中点にベアが存在するものとして
いるため、特異点位置計算部4はこの中点gを特異点と
して算出しているが、この条件に限らずビアの存在位置
に応じてその位置を特異点として算出することができ
る。
【0070】目標中継点計算部5は、特異点記憶部7に
記憶される各特異点の座標情報から作業点〜各特異点の
距離を算出し、特異点毎に算出した距離に配線設置順番
に応じた係数をそれぞれ乗じて、そのうち最も小さい値
になった点を現在の目標中継点とする。算出した距離に
配線設置順番に応じた係数を乗じて目標中継点を算出す
る理由は、図3に示されるような回り込み配線の方が効
率的な場合に、目標中継点計算部5が距離優先だけで目
標中継点をcと決定するため、配線設置順番を無視して
目標中継点を決定してしまい作業点〜各特異点の距離情
報を生かすことができないからである。
【0071】作業点から各特異点までの距離、配線設置
順番、及び配線設置順番に応じた係数の具体的な例を用
いて目標中継点計算部5による目標中継点の算出動作を
説明する。
【0072】作業点から各特異点までの距離、配線設置
順番、及び配線設置順番に応じた係数は以下に示すとお
りであるとする。 作業点→特異点g 距離 65 gの順番=1 係数=1.0 作業点→特異点h 距離 90 hの順番=2 係数=1.2 作業点→特異点i 距離 50 iの順番=3 係数=1.4 作業点→特異点j 距離100 jの順番=4 係数=1.6
【0073】作業点から各特異点までの距離に配線設置
順番に応じた係数を乗じた値は、特異点gについては6
5、特異点hについては108、特異点iについては7
0、特異点jについては160、であるため、目標中継
点計算部5は最も小さい値をとる特異点gを目標中継点
として選択する。
【0074】また、算出された目標中継点に対して作業
点が一定の距離内に近づいた場合には、目標中継点計算
5は作業点がその目標中継点に到達したものと見な
し、配線設置順番及び配線設置順番に応じた係数を見直
し同様の処理を繰り返して新たな目標中継点を算出す
る。 作業点→特異点h 距離 50 hの順番=1 係数=1.0 作業点→特異点i 距離 90 iの順番=2 係数=1.2 作業点→特異点j 距離120 jの順番=3 係数=1.4
【0075】ここでいう一定の距離とは、プリント基板
を分割する格子一辺の0.5〜1.0倍に設定されるこ
とが望ましいが、特に具体的に距離を設定せず、表示画
面内に目標中継点と作業点が同時に表示されることを契
機に新たな目標中継点を算出してもよい。
【0076】ここで各特異点に与えられる配線設置順番
に応じた係数は、必要に応じて適宜設定可能なものであ
り、例えば、より作業点から目標中継点までの距離に依
存した概略経路ナビゲートラッツネストを表示したいと
きには、上記した係数より小さな値を設定する。例え
ば、配線設置順番が1番目のものに対して1.1、2番
目のものに対して1.2、3番目のものに対して1.
3、4番目のものに対して1.4、と設定する。
【0077】また、例えば、より配線設置順番に依存し
た概略経路ナビゲートラッツネストを表示したいときに
は、上記した係数より大きな値を設定する。例えば、配
線設置順番が1番目のものに対して1.5、2番目のも
のに対して2.0、3番目のものに対して2.5、4番
目のものに対して2.5、と設定する。
【0078】特異点位置計算部4における特異点の算出
動作の詳細を図4に示されるフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0079】先ず、作業者によって配線作業を行うネッ
トが選択されるとそれに応じた概略経路が出力装置6に
表示され、特異点位置計算部4はプリント基板全体を分
割する各格子上における概略経路の通過点座標を取得す
る(ステップS11)。
【0080】ここで、特異点を算出する際において、特
異点位置計算部4が取得した概略経路の通過点座標につ
いて図5に示されるように規定する。特異点位置計算部
4が一つの通過点座標についてその座標を特異点とする
か否かを調べる点をカレント(current)とし、
カレントとして決定した点に対して同一概略経路上にお
いて一つスタート地点側に存在する通過点をプレブ(p
rev)とし、また、カレントとして決定した点に対し
て同一概略経路上において一つターゲット地点側に存在
する通過点をネクスト(next)と規定する。
【0081】特異点位置計算部4は、概略経路に沿って
スタート地点からターゲット地点へ各通過点を特異点と
するか否かを調べていく。先ず、スタート地点をカレン
と設定し(ステップS12)、スタート地点(カレン
)が存在する層と、このときのカレントに対するネク
ストが存在する層とが同一層であるか、あるいは異なる
層であるかを判定する(ステップS13)。
【0082】ステップS13の判定において、カレント
ネクストとが異なる層に存在すると判定されたとき
(ステップS13/YES)、異なる層に存在するカレ
ントネクストをビアを利用して結線するため、特異点
位置計算部4はここではカレントネクストを結ぶ直線
経路上の中点に存在するビアの位置を特異点として設定
し(ステップS14)、後述するステップS17の処理
に移行する。
【0083】またステップS13の判定において、カレ
ントネクストとが同一層に存在すると判定されたとき
(ステップS13/NO)、このときのカレントとこの
カレントに対するプレブとを結ぶ概略経路上の経路と、
このときのカレントとこのカレントに対するネクスト
を結ぶ概略経路上の経路がなす角度がここでは45度以
上異なるか否かを判定する(ステップS15)。
【0084】ここではスタート地点をカレントとして設
定しているためプレブが存在せずステップS15の判定
は行わなわず、処理をステップS17に移行し、ここで
ネクストであった通過点をカレントと設定してステップ
S13の処理に帰還する。
【0085】スタート地点がカレントとして設定されて
いないときであって、ステップS15の処理において、
そのときのカレントとこのカレントに対応するプレブ
結ぶ概略経路上の経路と、カレントカレントに対応す
ネクストを結ぶ概略経路上の経路がなす角度が45度
以上であると判定されたとき(ステップS15/YE
S)、このときのカレントを特異点として設定して(ス
テップS16)、後述するステップS17の処理に移行
する。
【0086】また、ステップS15にてこのときのカレ
ントとこのカレントに対応するプレブを結ぶ概略経路上
の経路と、カレントカレントに対応するネクストを結
ぶ概略経路上の経路がなす角度が45度未満であると判
定されたとき(ステップS15/NO)、このときの
レントネクストとし、またこのときのプレブカレン
として設定する(ステップS17)。
【0087】ステップS17の処理の後、新たに設定さ
れたカレントが最終点であるターゲット地点であるか否
かを判定する(ステップS18)。ステップS18の判
定において、新たに設定されたカレントがターゲット地
点であると判定されたとき(ステップS18/YE
S)、再び作業者によって選択されたネットに応じて概
略経路が出力装置6に表示され、特異点位置計算部4は
上述した処理を実行し、概略経路から特異点を算出す
る。ステップS18の処理において、新たに設定された
カレントがターゲット地点ではないと判定されたとき
(ステップS18/NO)、ステップS13の処理に帰
還する。
【0088】特異点記憶部7によって上記の図4のフロ
ーチャートで示される処理により算出された特異点の位
置座標は特異点記憶部7に記憶され、目標中継点計算部
5は、入力装置1から特異点位置計算部4を介して入力
された作業点に対する特異点記憶部7に記憶されたそれ
ぞれの特異点の座標との距離を計算し、ここで計算され
たそれそれの特異点について求めた距離、及び配線設置
順番に応じた係数に基づいて、特異点記憶部7に記憶さ
れた特異点から目標中継点を算出する。
【0089】目標中継点計算部5における目標中継点の
算出動作の詳細を図6に示されるフローチャートを参照
しながら説明する。
【0090】特異点位置計算部4は、一つの概略経路上
から特異点を算出する他、概略経路上においてスタート
地点に位置するものから順に各特異点に配線設置順番を
与え、特異点記憶部7に記憶させる。
【0091】目標中継点計算部5は、特異点記憶部7か
ら特異点の位置座標、ここでは点gの位置座標、点hの
位置座標、点iの位置座標、点jの位置座標とともに、
これらの特異点に対応するそれぞれの配線設置順番、つ
まり点gについては1番目、点hについては2番目、点
iについては3番目、点jについては4番目を読み出す
(ステップS21)。
【0092】次に、目標中継点計算部5は、実際の配線
作業の先端位置、つまり作業点から各特異点までの距離
を求めるが(ステップS22)、ここではスタート地点
を作業点とすると、スタート地点(ここでは作業点)か
らそれぞれの特異点までの距離は、ここでは点gについ
ては65、点hについては90、点iについては50、
点jについては100と算出する。
【0093】ここで求めた距離に、目標中継点計算部
は、それぞれの各特異点に与えられた順番に応じた係
数、ここでは点gについては1.0、点hについては
1.2、点iについては1.4、点jについては1.6
をそれぞれ乗じて、その結果を、ここでは点gについて
は65、点hについては108、点iについては70、
点jについては160を、所定の基準にしたがって並び
かえる(ソートする)(ステップS23)。
【0094】ここで、目標中継点計算部5は、ソートさ
れた結果のうち最も小さい値をもつ特異点を目標中継点
として設定するが、このときは点gを目標中継点として
設定する(ステップS24)。そして目標中継点計算部
5は、作業点から目標中継点までの距離、つまり65が
予め設定された一定の距離(例えば10)内に収まるか
否かを判定する(ステップS25)。
【0095】ステップS25の判定において、作業点か
ら目標中継点までの距離、つまり65は予め設定された
一定距離内に収まらないため(ステップS28/N
O)、目標中継点計算部5は、処理をステップS22へ
移行する。ステップS25の判定において、例えば目標
中継点がスタート地点ではなく他の目標中継点であり、
且つ目標中継点計算部5がこの目標中継点から設定され
た目標中継点までの距離が予め設定された一定距離内に
収まると判定したとき(ステップS25/YES)、次
に、目標中継点計算部5はその目標中継点がターゲット
地点であるか否かを判定する(ステップS26)。
【0096】ステップS26の判定において、ここでは
目標中継点として算出された点が点gであり、目標中継
点はターゲット地点ではないので、目標中継点計算部
が目標中継点がターゲット地点でないと判定すると(ス
テップS26/NO)、点hを1番目、点iを2番目、
点jを3番目と更新するように、次の配線設置順番をも
つ特異点を1番目として以降の特異点の配線設置順番を
順にそれぞれ更新する(ステップS27)。ステップS
26の判定において、目標中継点計算部5が、例えば目
標中継点が点gではなくそのときの目標中継点がターゲ
ット地点であると判定したとき(ステップS26/YE
S)、再び作業者によって選択されたネットに応じた概
略経路が出力装置6に表示され、目標中継点計算部4は
新たに表示された概略経路に対して上述した処理を繰り
返し実行する。
【0097】次に、実際に作業者が表示される概略経路
ナビゲートラッツネスト及びラッツネストを参照しなが
ら配線処理を行っていく様子を図7を用いて説明する。
【0098】図7−Aにおいて、作業者は表示されてい
る概略経路に沿ってスタート地点から実際に配線作業を
行っていくが、点hの位置から都合によって概略経路か
ら反れて配線したとき、出力装置6では、このときの作
業点とターゲット地点を結ぶラッツネストBを表示する
とともに、このときの作業点と目標中継点計算部5にて
目標中継点として算出された点iを結び、概略経路から
のずれ方向を示す概略経路ナビゲートラッツネストAを
表示する。
【0099】次に、作業者は表示される概略経路ナビゲ
ートラッツネストAを参考にして目標中継点iに向かっ
て配線を進めていくが、作業点が目標中継点iの予め設
定された距離内に近づくと、図7−Bに示されるよう
に、このときの作業点とターゲットを結ぶラッツネスト
Bを表示するとともに、目標中継点計算部5は、特異点
記憶部7から読みだした特異点のうちから新たな目標中
継点jを算出し、新たに算出された目標中継点jとこの
ときの作業点を結び、概略経路ナビゲートラッツネスト
Aを表示する。
【0100】さらに作業者は、新たに表示された概略経
路ナビゲートラッツネストAを参考にして目標中継点j
に向かって配線を進めていくが、作業点が目標中継点j
に予め設定された距離内に近づくと、目標中継点計算部
5は、特異点記憶部7から読みだした特異点のうちから
新たな目標中継点を算出するが、このとき新たに算出さ
れた目標中継点はターゲット地点であるため、図7−C
に示されるように、概略経路ナビゲートラッツネストA
は表示せず、作業点とターゲット地点を結ぶラッツネス
トBのみを表示する。
【0101】このように、本発明においては、目標中継
点と作業点が一定の距離以内に存在すると判断される
と、このとき表示される概略経路ナビゲートラッツネス
トは作業点と他の目標中継点とを結ぶものとなり、元の
目標中継点付近における残りの配線作業は作業者に任せ
ている。その理由は、短区間の配線作業であれば作業者
は視覚によってプリント基板上の状況を既に正確に把握
することができるからである。
【0102】また、作業者が実際に行う配線作業が特異
点位置計算部4にて与えられた配線設置順番に従うもの
でなくとも、作業点が一つの特異点にある程度接近する
と、目標中継点はこの特異点に変更されてこの目標中継
点と作業点を結ぶ概略経路ナビゲートラッツネストが表
示されるため、作業者による実際の配線作業が、概略経
路に頼るものであっても、また、作業者の意思を反映し
たものであっても、作業者は、配線状況に応じて表示さ
れる概略経路ナビゲートラッツネストを参照しながら配
線作業を行うことができる。
【0103】図8を用いて、本発明の他の実施例につい
て説明する。図8は、始点に接続する部品が2つ存在す
る場合の大域配線の概略構成を示している。先ず、最初
に作業者は2つのターゲット地点のうちのいずれかを選
択し、配線する際に先ずどの部品同士を結線させるのか
を明確にする。
【0104】次に、指定したターゲット地点と他のター
ゲット地点(この場合は、ターゲット2が指定したター
ゲット地点、ターゲット1が他のターゲット地点に相当
する)が既に配線済みであるか否かを調べる。既配線が
有る場合は、特異点位置計算部4より画面上に表示され
る概略経路上から特異点を算出した上、目標中継点計算
5にて目標中継点を算出する一方で、この既配線につ
いてT字配線が可能なものであるか否かが判定される。
このときの判定結果として、(1)不可能(2)ビアで
可能 (3)どこでも可能の3通りが考えられる。
【0105】ここで、(1)不可能とは、既配線上のい
かなる位置においてもT字配線が許されず、ターゲット
2と接続するためには、直接スタート地点とターゲット
2を接続することでのみ許容される。また、(2)ビア
で可能とは、既配線上に存在するビアの位置で結線する
ことでのみT字配線を可能とする。(3)どこでも可能
とは、既配線上であればいかなる位置においてもT字配
線が許容される。
【0106】ここでは、上記の判定結果のうち(2)ビ
アで可能、(3)どこでも可能、と判定されたときにお
けるT字配線について図9〜図12を用いてそれぞれ説
明する。
【0107】(2)ビアで可能、と判定されたときにお
いては、ターゲット1とターゲット2を結ぶ既配線上に
存在するビア(ここでは点l)の位置でおいてのみ結線
可能であり、表示されているT字概略経路(図9−A)
上の目標中継点(ここでは点k)に対して点kが予め定
められた一定の距離内に存在すれば(図9−B)、目標
中継点を点kから点lに切り替えて新たな概略経路を表
示する(図9−C)。
【0108】その後、作業者は、図9−Cに示される新
たに表示された概略経路、この概略経路上から抽出した
目標中継点と作業の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲート
ラッツネストA、及び、作業の先端位置を結ぶラッツネ
ストBを参照しながら配線作業を進行する。
【0109】また、(3)どこでも可能、と判定された
ときにおいては、ターゲット1とターゲット2を結ぶ既
配線上において、スタート地点から最も近いところに存
在する地点、ここでは点mが、T字概略経路上(図10
−A)の目標中継点である点kに対して予め定められた
一定の距離内に存在すれば、目標中継点を点kから点m
に切り替えて新たな概略経路を表示する(図10−
B)。
【0110】その後、作業者は、図10−Bに示される
新たに表示された概略経路、この概略経路上から抽出し
た目標中継点と作業の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲー
トラッツネストA、及び、作業の先端位置を結ぶラッツ
ネストBを参照しながら配線作業を進行する。
【0111】ところで(1)不可能、と判定されたとき
においては、図9に示されるスタート地点とターゲット
2を直接結ぶ概略経路が表示され、作業者は前述した実
施例と同様に、表示される概略経路と、この概略経路上
から算出した目標中継点と作業の先端位置を結ぶ概略経
路ナビゲートラッツネストA、及び、作業の先端位置を
結ぶラッツネストBを参照しながら配線作業を進行す
る。
【0112】また、既配線が図11−Aのようにスター
ト地点を囲むように配線されていたときであって、T字
配線について(2)ビアで可能、と判定された場合にお
いては、図11−Aに示されるように、ターゲット1と
ターゲット2を結ぶ既配線上に存在するビア(ここでは
点n)の位置でのみ結線可能であるが、このとき点nが
T字概略経路上の目標中継点(点k)に対して予め定め
られた一定の距離内の存在しないため、表示されるT字
概略経路を消去し新たな概略経路を表示する。
【0113】その後、作業者は、図11−Bに示される
新たに表示された概略経路、この概略経路上から抽出し
た目標中継点と作業の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲー
トラッツネストA、及び、作業点とターゲット2を結ぶ
ラッツネストBを参照しながら配線作業を進行する。
【0114】また、T字配線について(3)どこでも可
能、と判定された場合においては、ターゲット1とター
ゲット2を結ぶ既配線上であればどこにおいてもスター
ト地点からの結線が可能であるが、T字概略経路上の目
標中継点(点k)がターゲット1とターゲット2を結ぶ
既配線に対して予め定められた一定の距離内に存在しな
いため、これまで表示されていたT字概略経路を消去
し、ここではスタート地点から最も近い地点(点o)を
直線で結ぶ新たな概略経路を表示する。
【0115】その後、作業者は、図11−Cに示される
新たに表示された概略経路、この概略経路上から算出し
た目標中継点と作業の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲー
トラッツネストA、及び、作業点とターゲット2を結ぶ
ラッツネストBを参照しながら配線作業を進行する。
【0116】ところで、T字配線について(1)不可
能、と判定された場合においては、ここではターゲット
2とスタート地点を直接結ぶ概略経路が表示され、その
後はここで表示された概略経路、この概略経路上から算
出した目標中継点と作業点を結ぶ概略経路ナビゲートラ
ッツネストA、及び、作業点とターゲット2を結ぶラッ
ツネストBを参照しながら配線作業を進行する。
【0117】一方で、指定したターゲット地点(ターゲ
ット2)と他のターゲット地点(ターゲット1)が配線
済みではない場合においては、図12−Aに示されるよ
うに、スタート地点とターゲット2を結ぶ概略経路が表
示され、前述した実施例と同様に、作業者は、表示され
た概略経路、この概略経路から抽出した目標中継点と作
業経路の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲートラッツネス
トA、及び作業点とターゲット2を結ぶラッツネストB
を参照して配線作業を進行させていく。
【0118】次に、ターゲット2とスタート地点間にお
ける既配線に対してターゲット1からT字配線を行う
が、ここでスタート地点とターゲット2間における既配
線に対するT字配線について(1)不可能、と判定され
た場合においては、ターゲット2あるいはスタート地点
(ここではターゲット2)とターゲット1を直接結ぶ概
略経路が表示され、その後は、ここで表示された概略経
路、この概経路上から算出した目標中継点と作業点を結
ぶ概略経路ナビゲートラッツネストA、及び、作業点と
ターゲット2を結ぶラッツネストBを参照しながら配線
作業を進行する。
【0119】また、ターゲット2とスタート地点間にお
ける既配線に対するT字配線について(2)ビアで可
能、と判定されたとき、ターゲット2とスタート地点間
を結ぶ既配線上に存在するビアの位置でのみ結線可能で
あり(図12−Bによれば点q)、表示されるT字概略
経路上の目標中継点(ここでは点p)に対して点iが予
め定められた一定の距離内の存在すれば、目標中継点を
点pから点qに切り替えて新たな概略経路を表示する。
【0120】その後、作業者は、新たに表示された概略
経路、この概略経路から算出した目標中継点(点q)と
作業点を結ぶ概略経路ナビゲートラッツネストA、及び
作業点とターゲット2を結ぶラッツネストBを参照して
配線作業を進行させていく。
【0121】また、ターゲット2とスタート地点間にお
ける既配線に対するT字配線について(3)どこでも可
能、と判定された場合には、ターゲット2とスタート地
点を結ぶ既配線上において、図12−Bに示される表示
されたT字概略経路上の目標中継点(点p)から最も近
いところに存在する地点(点r)に目標中継点を切り替
えて新たな概略経路を表示する。
【0122】その後、作業者は、同じく新たに表示され
た概略経路、この概略経路から算出した目標中継点(点
h)と作業点を結ぶ概略経路ナビゲートラッツネスト
A、及び作業点とターゲット2を結ぶラッツネストBを
参照して配線作業を進行させていく。
【0123】以上のT字配線時における概略経路を決定
するための動作の流れを図13に示されるフローチャー
トに基づいて説明する。
【0124】先ず、表示される概略経路上から算出され
た目標中継点の位置を読み出し(ステップS31)、次
に既配線上で目標中継点となる可能性のある位置(以
下、目標中継点候補という)を計算するが(ステップS
32)、このとき既配線上から算出される目標中継点候
補とは、T字配線についての判定結果に依存するもので
あり、(2)ビアで可能、と判定されたときには、既配
線上に存在する他のビアの位置を既配線上における目標
中継点候補として算出し、(3)どこでも可能、と判定
されたときには、概略経路上から算出された目標中継点
の位置から既配線上において最も近いところに位置する
地点を既配線上における目標中継点候補として算出す
る。
【0125】このようにして算出された既配線上におけ
る目標中継点候補について、概略経路上の目標中継点か
ら一定の距離内に位置するか否かの判定を行うが(ステ
ップS33)。ここで、既配線上における目標中継点候
補が概略経路上の目標中継点から一定の距離内に位置す
ると判定されると(ステップS33/YES)、つまり
図9に示されるような既配線が存在するときには、目標
中継点を概略経路上のものから既配線上における目標中
継点候補の位置に切り替えて新たな概略経路を表示し、
作業者は、新たに表示された概略経路、この概略経路か
ら算出した目標中継点と作業点を結ぶ概略経路ナビゲー
トラッツネストA、及び、作業点とターゲット2を結ぶ
ラッツネストBを参照して配線作業を進行させていく
(ステップS34)。
【0126】ステップS33の判定において、既配線上
における目標中継点候補が、概略経路上の目標中継点か
ら一定の距離内に位置しないと判定されると(ステップ
S33/NO)、つまり図11に示されるような既配線
が存在するときには、目標中継点計算部4により既配線
上における目標中継点候補から予め設定された所定の距
離内に存在するような目標中継点をもつ新たな概略経路
が出力装置6にて表示され、作業者は、新たに表示され
た概略経路、この概略経路から算出された目標中継点と
作業経路の先端位置を結ぶ概略経路ナビゲートラッツネ
ストA、作業経路の先端位置とターゲット2を結ぶラッ
ツネストBを参照して配線作業を進行させていく(ステ
ップS35)。
【0127】ここでステップS35にて新たに表示され
る概略経路とは、既配線に対するT字配線判定結果に依
存するものであり、(2)ビアで可能、と判定されたと
きには、既配線上のビアの位置で結線するよう概略経路
を表示し、また、(3)どこでも可能、と判定されたと
きには、既配線上においてスタート地点と結線する位置
がスタート位置から近く、且つ配線が混雑している領域
に避けて配線できるような概略経路を表示する。
【0128】また、(2)ビアで可能、と判定されたと
きにおいて、そのとき既配線上にビアが複数存在すると
きには、そのうちの一つのビアを選択し、混雑している
領域を避けて配線できる、短い経路で配線できる等、効
率的に配線できるような概略経路を表示する。
【0129】尚、既配線に対するT字配線判定結果が
(1)不可能、であるときは、ステップS33におけ
る、既配線上における目標中継点候補が概略経路上の目
標中継点から一定の距離内に位置するか否かの判定に関
わらず、既配線上における目標中継点はターゲット2と
なり、概略経路はスタート地点あるいはターゲット1と
ターゲット2を直接結ぶ概略経路を表示する。
【0130】ここで説明した他の実施例においては、2
つのターゲット地点まで配線を行った場合を一例として
挙げたが、上記の動作の繰り返しにより、本発明はさら
に多数のターゲット地点までの配線においても適用可能
となる。
【0131】以上に説明した実施例においては、目標中
継点計算部5によって一つの目標中継点を計算し、作業
点と目標中継点とを直線で結ぶ一つの概略経路ナビゲー
トラッツネストBを表示しているが、特異点位置計算部
4によって複数の特異点を算出したときは、目標中継点
計算部5がこの複数の特異点のうちから複数の目標中継
点を算出し、見た目によって識別可能な複数の概略経路
ナビゲートラッツネストBを表示することも可能であ
る。例えば、複数の概略経路ナビゲートラッツネストB
のそれぞれを色分けして表示してもよい。
【0132】また、本発明は、予め入力された経路が座
標値情報を持つものであれば、特に上述した大域配線経
路に限らず特異点を算出することができ、以下同様の処
理によって、入力された経路とのずれ方向を示すラッツ
ネストを表示することができる。
【0133】さらに、本発明は、予め入力された経路が
座標値情報を持つものであれば、特異点を算出し、入力
された経路とのずれ方向を示すラッツネストを表示する
ことができるため、例えば、目的とする位置までの理想
の経路を表示し、理想の経路からの現在地のずれ方向を
示す一つ以上のラッツネストを表示して、ユーザに経路
を案内するナビゲーションシステムとしても応用可能で
ある。
【0134】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、主として、プリント基板の配線作業を行う際
に、表示されている画面内に始点と終点が含まれていな
くとも、配線を進行させる方向が作業者によく認識でき
るようなラッツネストを表示することができる。
【0135】その理由は、実際の配線作業の途中におい
て推奨された概略経路からのずれ方向が表示画面上で視
覚的に認識可能とするために、配線途中で適宜ダイナミ
ックに変化するラッツネストの表示を可能としているた
めである。
【0136】また、本発明におけるラッツネストの表示
方式は、プリント基板の配線作業のみの適用に限定され
るものではなく、ナビゲーションシステムに代表され
る、ユーザに目的とするところまでの経路を案内すると
いった環境においても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるラッツネスト表示
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における概略経路からの特
異点抽出を説明するための第1の図である。
【図3】本発明の実施の形態における概略経路からの特
異点抽出を説明するための第2の図である。
【図4】本発明の実施の形態における特異点位置計算部
による特異点抽出動作の流れを示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の実施の形態における特異点位置計算部
による特異点抽出動作を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態における目標中継点計算部
による目標中継点算出動作の流れを示すフローチャート
である。
【図7】作業者が表示画面に表示される本発明による概
略経路ナビゲートラッツネスト及びラッツネストを参照
しながら実際に配線作業を行っていく様子を説明するた
めの図である。
【図8】始点に接続する部品が2つ以上存在する場合の
大域配線の概略構成を示している。
【図9】本発明の他の実施の形態におけるT字配線を行
うときに表示される概略経路の第1例を示す図である。
【図10】本発明の他の実施の形態におけるT字配線を
行うときに表示される概略経路の第2例を示す図であ
る。
【図11】本発明の他の実施の形態におけるT字配線を
行うときに表示される概略経路の第3例を示す図であ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態におけるT字配線を
行うときに表示される概略経路の第4例を示す図であ
る。
【図13】本発明の他の実施の形態において表示される
概略経路を決定する処理動作の流れを示すフローチャー
トである。
【図14】本発明の実施の形態における概略経路を説明
するための図である。
【図15】本発明の実施の形態における概略経路の一例
を示す図である。
【図16】従来技術のラッツネストを参照しながら実際
の配線作業を行う様子を説明するための図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 情報処理装置 3 情報記憶装置 4 特異点位置計算部 5 目標中継点計算部 6 出力装置 7 特異点記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 658 G06F 17/50 650 H01L 21/82

Claims (46)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路から所定の条件に基づいて少なくとも一つの目
    標中継点を抽出する目標中継点抽出手段と、 該抽出した目標中継点と作業者による実際の配線経路を
    配線する作業の先端位置である作業点とを結ぶ直線を前
    記画面上において表示する表示手段とを有し、前記目標
    中継点抽出手段は、前記概略経路の形状上における特徴
    的な位置となる特異点から少なくとも一つの目標中継点
    を抽出することを特徴とする経路決定支援装置。
  2. 【請求項2】 前記目標中継点抽出手段は、前記概略経
    路の進行方向が所定の角度以上変化する位置を特異点と
    して選択することを特徴とする請求項1記載の経路決定
    支援装置。
  3. 【請求項3】 前記目標中継点抽出手段は、前記概略経
    路の進行方向が前記画面の垂直方向に変化する位置を特
    異点として選択することを特徴とする請求項1又は2記
    載の経路決定支援装置。
  4. 【請求項4】 前記概略経路上において前記概略経路の
    始点側から各特異点に与えられた順番を、前記目標中継
    点抽出手段が特異点のうちから目標中継点を抽出する際
    における一条件とすることを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  5. 【請求項5】 各特異点から前記作業点までの距離を、
    前記目標中継点抽出手段が特異点のうちから目標中継点
    を抽出する際における一条件とすることを特徴とする請
    求項1から4のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  6. 【請求項6】 前記概略経路上において前記概略経路の
    始点側から各特異点に与えられた順番に応じた係数に、
    前記作業点から各特異点までの距離を特異点毎に乗じた
    結果に基づいて、前記目標中継点抽出手段は特異点のう
    ちから目標中継点を抽出することを特徴とする請求項1
    から5のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  7. 【請求項7】 前記係数は、各特異点に与えられた順番
    に応じて増加するような係数であることを特徴とする請
    求項6記載の経路決定支援装置。
  8. 【請求項8】 前記目標中継点抽出手段は、前記係数
    に、前記作業点から各特異点までの距離を特異点毎に乗
    じた結果のうち、小さい値を持つ特異点から一つ或いは
    複数の目標中継点を抽出することを特徴とする請求項7
    記載の経路決定支援装置。
  9. 【請求項9】 前記各特異点毎に与えられた順番は、前
    記作業点が前記目標中継点から所定の距離内に近づく度
    に、前記概略経路上において前記目標中継点から一つの
    前記概略経路の終点側に位置する特異点を起点として与
    えられた順番に更新されることを特徴とする請求項4か
    ら8のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  10. 【請求項10】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路の通過点を取得する通過点取得手段と、該取得
    した通過点のうちから所定の条件に基づいて少なくとも
    一つの特異点を算出する特異点計算手段と、該算出され
    た特異点から、作業者による実際の配線経路を配線する
    作業の先端位置である作業点までの距離を算出する距離
    算出手段と、前記概略経路上において前記概略経路の始
    点側から各特異点に順番を与え、該順番に応じた係数
    と、前記距離算出手段にて算出された距離とを各特異点
    毎に乗じる乗算手段と、該乗じた結果に基づいて、前記
    少なくとも一つの特異点のうちから少なくとも一つの目
    標中継点を計算する目標中継点設定手段と、該設定した
    目標中継点と、前記作業点とを結ぶ直線を表示する表示
    手段とを有することを特徴とする経路決定支援装置。
  11. 【請求項11】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路によるプリント配線基板全体を分割する格子上
    の通過点を取得する通過点取得手段と、該取得した通過
    点のうちから所定の条件に基づいて少なくとも一つの特
    異点を算出する特異点計算手段と、該算出された特異点
    から、作業者による実際の配線経路を配線する作業の先
    端地点となる作業点までの距離を算出する距離算出手段
    と、前記概略経路上において前記概略経路の始点側から
    各特異点に順番を与え、該順番に応じた係数と、前記距
    離算出手段にて算出された距離とを各特異点毎に乗じる
    乗算手段と、該乗じた結果に基づいて、前記少なくとも
    一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継点を
    計算する目標中継点設定手段と、該設定した目標中継点
    と、前記作業点とを結ぶ直線を表示する表示手段とを有
    することを特徴とする経路決定支援装置。
  12. 【請求項12】 前記係数は、各特異点に与えられた順
    番に応じて増加するような係数であることを特徴とする
    請求項10または11記載の経路決定支援装置。
  13. 【請求項13】 前記目標中継点設定手段は、前記乗算
    手段にて算出された結果のうち小さい値を持つ特異点か
    ら一つの或いは複数の目標中継点を計算することを特徴
    とする請求項10から12のいずれかに記載の経路決定
    支援装置。
  14. 【請求項14】 前記特異点計算手段は、前記概略経路
    の進行方向が所定の角度以上変化する通過点を特異点と
    することを特徴とする請求項10から13のいずれかに
    記載の経路決定支援装置。
  15. 【請求項15】 前記特異点計算手段は、前記概略経路
    の進行方向が前記画面の垂直方向に変化する通過点を特
    異点として算出することを特徴とする請求項10から1
    4のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  16. 【請求項16】 前記特異点計算手段は、前記概略経路
    上においてビアを介して層を変更する配線が行われる位
    置を特異点とすることを特徴とする請求項11から15
    のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  17. 【請求項17】 前記各特異点毎に与えられた順番は、
    前記作業点が前記目標中継点から所定の距離内に近づく
    度に、前記概略経路上において前記目標中継点から一つ
    の前記概略経路の終点側に位置する特異点を起点として
    与えられた順番に更新されることを特徴とする請求項1
    0から16のいずれかに記載の経路決定支援装置。
  18. 【請求項18】 一つの通過点をカレントとし、前記概
    略経路上において前記カレントとした通過点に対して一
    つ前記始点側に位置する通過点をプレブとし、また、前
    記概略経路上において前記カレントとした通過点に対し
    て一つ前記概略経路の終点側に位置する通過点をネクス
    トとして規定し、前記プレブと前記カレントとを結ぶ経
    路と、前記カレントと前記ネクストとを結ぶ経路とのな
    す角度が前記所定の角度以上であるか否かを判定する第
    1の判定手段をさらに有し、該第1の判定手段によっ
    て、前記プレブと前記カレントとを結ぶ経路と、前記カ
    レントと前記ネクストとを結ぶ経路とのなす角度が前記
    所定の角度以上であると判定されたとき、前記特異点計
    算手段は、前記カレントを特異点として算出することを
    特徴とする請求項10から17のいずれかに記載の経路
    決定支援装置。
  19. 【請求項19】 前記カレントが存在する層と前記ネク
    ストが存在する層とが同一層であるか否かを判定する第
    2の判定手段をさらに有し、該第2の判定手段によっ
    て、前記カレントが存在する層と前記ネクストが存在す
    る層とが同一層でないと判定されたとき、前記特異点計
    算手段は、前記カレントと前記ネクストとを結ぶ経路上
    から特異点を算出することを特徴とする請求項18記載
    の経路決定支援装置。
  20. 【請求項20】 前記プリント配線基板上において、配
    線作業の終点が複数存在するとき、第1の終点と第2の
    終点とが既に配線済みであるか否かを判定する第3の判
    定手段と、該第3の判定手段にて既配線が存在すると判
    定されたとき、前記既配線に対して前記始点からのT字
    配線が、前記既配線上のビアが存在する位置において可
    能であるか、或いは前記既配線上のいかなる位置におい
    ても可能であるか、を判定する第4の判定手段と、該第
    4の判定手段にて、前記既配線上のビアが存在する位置
    においてT字配線が可能と判定されたとき、理想の経路
    となる画面上に表示されたT字概略経路から前記目標中
    継点設定手段にて算出された目標中継点が、前記ビアの
    位置から予め定められた所定の距離内に存在するか否か
    を判定する第5の判定手段とをさらに有し、該第5の判
    定手段にて、前記目標中継点が前記ビアの位置から前記
    所定の距離内に存在すると判定されたとき、前記ビアの
    位置で結線する新たな概略経路を表示することを特徴と
    する請求項11から19のいずれかに記載の経路決定支
    援装置。
  21. 【請求項21】 前記第5の判定手段にて、前記目標中
    継点が前記ビアの位置から前記所定の距離内に存在しな
    いと判定されたとき、前記既配線上における他のビアの
    位置から前記所定の距離内に存在するような目標中継点
    をもつ新たな概略配線を表示することを特徴とする請求
    項20記載の経路決定支援装置。
  22. 【請求項22】 前記第4の判定手段にて、前記既配線
    上のいかなる位置においてもT字配線が可能であると判
    定されたとき、前記目標中継点設定手段にて前記T字概
    略経路から算出された前記目標中継点が、前記既配線上
    において前記始点に最も近いところに位置する地点から
    前記所定の距離内に存在するか否かを判定する第6の判
    定手段をさらに有し、該第6の判定手段にて、前記目標
    中継点が前記地点から前記所定の距離内に存在すると判
    定されたとき、前記地点で結線する新たな概略経路を表
    示することを特徴とする請求項20又は21記載の経路
    決定支援装置。
  23. 【請求項23】 前記第6の判定手段にて、前記目標中
    継点が前記地点から前記所定の距離内に存在しないと判
    定されたとき、前記既配線から前記所定の距離内に存在
    するような目標中継点をもつ新たな概略配線を表示する
    ことを特徴とする請求項22記載の経路決定支援装置。
  24. 【請求項24】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路から所定の条件に基づいて少なくとも一つの目
    標中継点を抽出する目標中継点抽出処理と、該抽出した
    目標中継点と、作業者による実際の配線経路を配線する
    作業の先端位置である作業点とを結ぶ直線を前記画面上
    において表示する表示処理とを実行させ、前記目標中継
    点抽出処理において、前記概略経路の形状上における特
    徴的な位置となる特異点から少なくとも一つの目標中継
    点を抽出することを特徴とするプログラムを記録した記
    録媒体。
  25. 【請求項25】 前記目標中継点抽出処理において、前
    記概略経路の進行方向が所定の角度以上変化する位置を
    特異点として選択することを特徴とする請求項24記載
    のプログラムを記録した記録媒体。
  26. 【請求項26】 前記目標中継点抽出処理において、前
    記概略経路の進行方向が前記画面の垂直方向に変化する
    位置を特異点として選択することを特徴とする請求項2
    4又は25記載のプログラムを記録した記録媒体。
  27. 【請求項27】 前記概略経路上において前記概略経路
    の始点側から各特異点に与えられた順番を、前記目標中
    継点抽出処理にて特異点のうちから目標中継点を抽出す
    る際における一条件とすることを特徴とする請求項24
    から26のいずれかに記載のプログラムを記録した記録
    媒体。
  28. 【請求項28】 各特異点から前記作業点までの距離
    を、前記目標中継点抽出処理にて特異点のうちから目標
    中継点を抽出する際における一条件とすることを特徴と
    する請求項24から27のいずれかに記載のプログラム
    を記録した記録媒体。
  29. 【請求項29】 前記概略経路上において前記概略経路
    の始点側から各特異点に与えられた順番に応じた係数
    に、前記作業点から各特異点までの距離を特異点毎に乗
    じた結果に基づいて、前記目標中継点抽出処理にて特異
    点のうちから目標中継点を抽出することを特徴とする請
    求項24から28のいずれかに記載のプログラムを記録
    した記録媒体。
  30. 【請求項30】 前記係数は、各特異点に与えられた順
    番に応じて増加するような係数であることを特徴とする
    請求項29記載のプログラムを記録した記録媒体。
  31. 【請求項31】 前記目標中継点抽出処理において、前
    記係数に、前記作業点から各特異点までの距離を特異点
    毎に乗じた結果のうち、小さい値を持つ特異点から優先
    的に一つ或いは複数の目標中継点を抽出することを特徴
    とする請求項29又は30記載のプログラムを記録した
    記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記各特異点毎に与えられた順番は、
    前記作業点が前記目標中継点から所定の距離内に近づく
    度に、前記概略経路上において前記目標中継点から一つ
    の前記概略経路の終点側に位置する特異点を起点として
    与えられた順番に更新されることを特徴とする請求項2
    7から31のいずれかに記載のプログラムを記録した記
    録媒体。
  33. 【請求項33】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路の通過点を取得する通過点取得処理と、該取得
    した通過点のうちから所定の条件に基づいて少なくとも
    一つの特異点を算出する特異点計算処理と、該算出され
    た特異点から、作業者による実際の配線経路を配線する
    作業の先端位置である作業点までの距離を算出する距離
    算出処理と、前記概略経路上において前記概略経路の始
    点側から各特異点に順番を与え、該順番に応じた係数
    と、前記距離算出処理にて算出された距離とを各特異点
    毎に乗じる乗算処理と、該乗じた結果に基づいて、前記
    少なくとも一つの特異点のうちから少なくとも一つの目
    標中継点を計算する目標中継点設定処理と、該設定した
    目標中継点と、前記作業点とを結ぶ直線を表示する表示
    処理とを実行させるためのプログラムを記録した記録媒
    体。
  34. 【請求項34】 理想の経路となる画面上に表示された
    概略経路によるプリント配線基板全体を分割する格子上
    の通過点を取得する通過点取得処理と、該取得した通過
    点のうちから所定の条件に基づいて少なくとも一つの特
    異点を算出する特異点計算処理と、該算出された特異点
    から、作業者による実際の配線経路を配線する配線作業
    の先端地点となる作業点までの距離を算出する距離算出
    処理と、前記概略経路上において前記概略経路の始点側
    から各特異点に順番を与え、該順番に応じた係数と、前
    記距離算出処理にて算出された距離とを各特異点毎に乗
    じる乗算処理と、該乗じた結果に基づいて、前記少なく
    とも一つの特異点のうちから少なくとも一つの目標中継
    点を計算する目標中継点設定処理と、該設定した目標中
    継点と、前記作業点とを結ぶ直線を表示する表示処理と
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  35. 【請求項35】 前記係数は、各特異点に与えられた順
    番に応じて増加するような係数であることを特徴とする
    請求項33又は34記載のプログラムを記録した記録媒
    体。
  36. 【請求項36】 前記目標中継点設定処理において、前
    記乗算処理にて算出された結果のうち小さい値を持つ特
    異点から一つの或いは複数の目標中継点を計算すること
    を特徴とする請求項33から35のいずれかに記載のプ
    ログラムを記録した記録媒体。
  37. 【請求項37】 前記特異点計算処理において、前記概
    略経路の進行方向が所定の角度以上変化する通過点を特
    異点とすることを特徴とする請求項33から36のいず
    れかに記載のプログラムを記録した記録媒体。
  38. 【請求項38】 前記特異点計算処理において、前記概
    略経路の進行方向が前記画面の垂直方向に変化する通過
    点を特異点として算出することを特徴とする請求項33
    から37のいずれかに記載のプログラムを記録した記録
    媒体。
  39. 【請求項39】 前記特異点計算処理において、前記概
    略経路上においてビアを介して層を変更する配線が行わ
    れる位置を特異点とすることを特徴とする請求項34か
    ら38のいずれかに記載のプログラムを記録した記録媒
    体。
  40. 【請求項40】 前記各特異点毎に与えられた順番は、
    前記作業点が前記目標中継点から所定の距離内に近づく
    度に、前記概略経路上において前記目標中継点から一つ
    の前記概略経路の終点側に位置する特異点を起点として
    与えられた順番に更新されることを特徴とする請求項3
    3から39のいずれかに記載のプログラムを記録した記
    録媒体。
  41. 【請求項41】 一つの通過点をカレントとし、前記概
    略経路上において前記カレントとした通過点に対して一
    つ前記始点側に位置する通過点をプレブとする処理と、
    前記概略経路上において前記カレントとした通過点に対
    して一つ前記概略経路の終点側に位置する通過点をネク
    ストとして規定する処理と、前記プレブと前記カレント
    とを結ぶ経路と、前記カレントと前記ネクストとを結ぶ
    経路とのなす角度が前記所定の角度以上であるか否かを
    判定する第1の判定処理とをさらに実行させ、該第1の
    判定処理にて、前記プレブと前記カレントとを結ぶ経路
    と、前記カレントと前記ネクストとを結ぶ経路とのなす
    角度が前記所定の角度以上であると判定されたとき、前
    記特異点計算処理において、前記カレントを特異点とし
    て算出させることを特徴とする請求項33から40のい
    ずれかに記載のプログラムを記録した記録媒体。
  42. 【請求項42】 前記カレントが存在する層と前記ネク
    ストが存在する層とが同一層であるか否かを判定する第
    2の判定処理をさらに実行させ、該第2の判定処理によ
    って、前記カレントが存在する層と前記ネクストが存在
    する層とが同一層でないと判定されたとき、前記特異点
    計算処理において、前記カレントと前記ネクストとを結
    ぶ経路上に存在するビアの位置を特異点として算出する
    ことを特徴とする請求項41記載のプログラムを記録し
    た記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記プリント配線基板上において、配
    線作業の終点が複数存在するとき、第1の終点と第2の
    終点とが既に配線済みであるか否かを判定する第3の判
    定処理と、該第3の判定処理にて既配線が存在すると判
    定されたとき、前記既配線に対して前記始点からのT字
    配線が、前記既配線上のビアが存在する位置において可
    能であるか、或いは前記既配線上のいかなる位置におい
    ても可能であるか、を判定する第4の判定処理と、該第
    4の判定処理にて、前記既配線上のビアが存在する位置
    においてT字配線が可能と判定されたとき、理想の経路
    となる画面上に表示されたT字概略経路から前記目標中
    継点設定処理にて算出された目標中継点が、前記ビアの
    位置から予め定められた所定の距離内に存在するか否か
    を判定する第5の判定処理と、該第5の判定処理にて、
    前記目標中継点が前記ビアの位置から前記所定の距離内
    に存在すると判定されたとき、前記ビアの位置で結線す
    る新たな概略経路を表示する処理とをさらに実行させる
    ための請求項34から42のいずれかに記載のプログラ
    ムを記録した記録媒体。
  44. 【請求項44】 前記第5の判定処理にて、前記目標中
    継点が前記ビアの位置から前記所定の距離内に存在しな
    いと判定されたとき、前記既配線上における他のビアの
    位置から前記所定の距離内に存在するような目標中継点
    をもつ新たな概略配線を表示する処理をさらに実行させ
    るための請求項43記載のプログラムを記録した記録媒
    体。
  45. 【請求項45】 前記第4の判定処理にて、前記既配線
    上のいかなる位置においてもT字配線が可能であると判
    定されたとき、前記目標中継点設定処理にて前記T字概
    略経路から算出された前記目標中継点が、前記既配線上
    において前記始点に最も近いところに位置する地点から
    前記所定の距離内に存在するか否かを判定する第6の判
    定処理と、該第6の判定処理にて、前記目標中継点が前
    記地点から前記所定の距離内に存在すると判定されたと
    き、前記地点で結線する新たな概略経路を表示する処理
    とをさらに実行させるための請求項43又は44記載の
    プログラムを記録した記録媒体。
  46. 【請求項46】 前記第6の判定処理にて、前記目標中
    継点が前記地点から前記所定の距離内に存在しないと判
    定されたとき、前記既配線から前記所定の距離内に存在
    するような目標中継点をもつ新たな概略配線を表示する
    処理をさらに実行させるための請求項45記載のプログ
    ラムを記録した記録媒体。
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