JP3390564B2 - 自動原稿搬送装置 - Google Patents

自動原稿搬送装置

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JP3390564B2
JP3390564B2 JP05837495A JP5837495A JP3390564B2 JP 3390564 B2 JP3390564 B2 JP 3390564B2 JP 05837495 A JP05837495 A JP 05837495A JP 5837495 A JP5837495 A JP 5837495A JP 3390564 B2 JP3390564 B2 JP 3390564B2
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卓二 高橋
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  • Optical Systems Of Projection Type Copiers (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動原稿搬送装置に関
し、詳しくは、コンタクトガラスの端部に設定された読
取位置で停止した読取手段に原稿を搬送するようにした
自動原稿搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から複写機やスキャナー装置等の画
像読取装置による原稿の読取方法には種々のものがあ
り、その読取方法に対応した自動原稿搬送装置が種々開
発されている。例えば、読取光学系を移動(走査)して
原稿を読取る場合には、自動原稿搬送装置によって原稿
をコンタクトガラスに搬送してコンタクトガラス上に停
止させ、この状態で読取光学系を移動させて原稿を読取
った後、外部に排紙するようにしたものがある(例え
ば、実開昭62−63255号公報、特開平33040
号公報参照)。このものにあっては、ブック原稿等を読
取る際には、自動原稿搬送装置をコンタクトガラス上か
ら開放してコンタクトガラスに原稿を載置した後、自動
原稿搬送装置によってコンタクトガラス上を覆い、読取
光学系を移動させて原稿を読取るようになっている。
【0003】ところが、このような自動原稿搬送装置に
あっては、原稿の全面をコンタクトガラス上に搬送する
長い搬送ベルトが必要になるため、搬送装置が大型化す
るとともに、原稿の反転経路やスタック領域をコンタク
トガラスの横に設置しなければならないため、装置がよ
り一層大型化してしまという不具合がある。また、コン
タクトガラスに原稿を搬送した後、いちいち静止させて
原稿を読取るようにしていたため、原稿の読取性能が非
常に悪いという不具合もある。
【0004】このような不具合を解消するものとして
は、固定した読取光学系に対して、原稿を搬送させなが
ら読取る、所謂シートスルー方式の自動原稿搬送装置が
ある(例えば、実開昭58−180828号公報、実開
平2−112642号公報、特開平2−198941号
公報参照)。このものは、コンタクトガラスに原稿を静
止させずに搬送させることにより、停止された読取光学
系によって原稿面を読取るようにしている。このものに
あっては、上述したものよりも読取性能が向上する上に
長い搬送ベルトが不要になるため、装置の小型化を図る
ことができる。
【0005】ところが、このような自動原稿搬送装置に
あっては、コンタクトガラスが存在しないのでブック原
稿等を読取ることができず、汎用性に欠けてしまうとい
う不具合が発生してしまう。したがって、近時では、ブ
ック原稿およびシートスルー原稿の両方を読取可能な画
像読取装置が種々開発されている。このものは、コンタ
クトガラス上に静止された原稿を読取る際には移動する
とともに、搬送される原稿を読取る際にスリットガラス
上で停止するように構成された読取手段と、前記所定の
読取位置に原稿を搬送するとともに読取後の原稿を排紙
可能な自動原稿搬送装置と、備えている(例えば特開平
2−48679号公報参照)。
【0006】ところが、このものにあっては、コンタク
トガラスとは別にシートスルー原稿を読取るためのスリ
ットガラスが必要となってしまうため、装置がその分だ
け大型化、高コストになってしまう。これに対して、1
つのコンタクトガラスによってブック原稿およびシート
スルー原稿を読取るようにしたものがあり(特開平2−
77075号公報)、このものは、コンタクトガラス上
に静止された原稿を読取る際には移動するとともに、搬
送される原稿を読取る際にはコンタクトガラスの端部で
停止する読取光学系を有し、シートスルー原稿の読取時
には、原稿載置台に載置された原稿をコンタクトガラス
の端部に向かって搬送し、コンタクトガラスの端部で読
取られた後の原稿をコンタクトガラスの端部から搬送ロ
ーラによって搬出して装置本体側方の排紙トレイ上に排
紙するようになっている。このものにあっては、1つの
コンタクトガラスでブック原稿とシートスルー原稿の読
取りを行なうことができる分だけ装置を小型、低コスト
にすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の自動原稿搬送装置を有する画像読取装置にあ
っては、コンタクトガラスの端部で読取られた後の原稿
をコンタクトガラスの端部から搬送ローラによって搬出
して装置本体側方の排紙トレイ上に排紙するようになっ
ているため、本体の側方に排紙トレイを設ける分だけ装
置が大型化してしまった。
【0008】また、コンタクトガラスの端部から原稿を
すくい上げて排紙するための機構として、コンタクトガ
ラスから突出するすくい上げ用のスケールやスケールに
よってすくい上げられた原稿を排紙部まで搬送する排紙
ローラ、さらに排紙経路が必要になってその機構が複雑
になるため、その機構を配設する領域が必要になる分だ
け自動原稿搬送装置がさらに大型化してしまうとともに
専用のすくい上げ機構を設ける分だけ自動原稿搬送装置
のコストが増大してしまうという問題があった。また、
シートスルー原稿の給紙部の負荷変動によって原稿の送
り速度が変動してしまい、読取画像が伸縮してしまうと
いう問題もあった。
【0009】そこで請求項1記載の発明は、読取りが終
了した原稿を搬送・搬出手段によってコンタクトガラス
からすくい上げてコンタクトガラスの上方の排紙部に排
出するようにして、原稿のすくい上げ領域を少なくして
小型化、低コスト化を図ることができるとともに、分離
・給紙手段の負荷変動が生じた場合でも読取位置での原
稿の搬送速度を常に一定に保つことができるようにし
て、読取画像を伸縮させずに高精度に原稿を読取らせる
ことができる自動原稿搬送装置を提供することを目的と
している。
【0010】請求項2記載の発明は、原稿を確実にコン
タクトガラスからすくい上げることができるとともに、
この状態で原稿を大きな搬送力で搬送することによって
無端状ベルトの搬送速度が変化するのを防止することが
でき、読取画像を伸縮させずに原稿をより一層高精度に
読取らせることができる自動原稿搬送装置を提供するこ
とを目的としている。
【0011】請求項1記載の発明は、上記課題を解決す
るために、コンタクトガラスの端部に設定された読取位
置で停止した読取手段に原稿を搬送するようにした自動
原稿搬送装置において、前記コンタクトガラスの上方に
設けられ、複数の原稿を載置可能な原稿載置台と、前記
コンタクトガラスの端部側に原稿の給紙口が形成され、
前記原稿載置台に載置された原稿束を該給紙口から給紙
するとともに、該原稿束から原稿を1枚ずつ分離して分
離後の原稿を反転させて前記読取位置に搬送する分離・
搬送手段と、該分離・搬送手段の搬送方向下流側に設け
られ、該分離・搬送手段によって読取位置に搬送される
原稿を吸着して搬送するとともに、読取りが終了した原
稿を前記コンタクトガラスからすくい上げて搬出する搬
送・搬出手段と、該搬送・搬出手段によって前記コンタ
クトガラスからすくい上げられて搬出された原稿を前記
コンタクトガラスの上方の排紙部に排出する排紙手段
と、前記搬送・搬出手段に対して原稿の搬送方向上流側
に設けられ、原稿の先端部を検出する先端検出手段と、
該先端検出手段の検出情報に基づき、原稿の先端が検出
されてから該先端が前記読取位置に到達するまで前記
送・搬出手段の駆動を停止させ、読取位置に到達してか
ら所定時間経過後に前記搬送・搬出手段を駆動するよう
に制御する制御手段と、を有し、前記搬送・搬出手段
は、前記分離・給紙手段が原稿を搬送する搬送速度より
も遅い搬送速度で前記分離・給紙手段から原稿を受け取
るように駆動されることを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、請求項1記載の発明において、前記搬送・搬
出手段が、無端状ベルトと、無端状ベルトの原稿の搬送
方向の上流側および下流側に離隔して設けられ、無端状
ベルトを懸架する一対のベルト搬送ローラと、該ベルト
搬送ローラのうち原稿の搬送方向下流側のベルト搬送ロ
ーラを搬送方向上流側のベルト搬送ローラを支点にして
コンタクトガラスに近接、離隔させる近接離隔部材と、
無端状ベルトに交番する電圧を印加する印加部材と、搬
送方向上流側のベルト搬送ローラをコンタクトガラスに
加圧する加圧部材と、からなることを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、分離・搬送手段によ
って所定の読取位置に搬送される原稿を吸着して搬送す
るとともに、読取りが終了した原稿をコンタクトガラス
からすくい上げて搬出する搬送・搬出手段と、該搬送・
搬出手段によってコンタクトガラスからすくい上げられ
て搬出された原稿をコンタクトガラスの上方の排紙部に
排出する排紙手段と、が設けられる。
【0014】したがって、搬送・搬出手段によって原稿
がコンタクトガラス上からすくい上げられるので、従来
のように専用のすくい上げ機構が不要になり、原稿のす
くい上げ領域が少なくなる。このため、自動原稿搬送装
置の小型化が図れるとともに、そのコストが低減され
る。また、搬送・搬出手段に搬送される原稿の先端が先
端検出手段によって検出され、先端検出手段によって原
稿の先端が検出されてから該先端が読取位置に到達する
まで搬送・搬出手段の駆動が停止され、読取位置に到達
してから所定時間経過後に搬送・搬出手段が分離・搬出
手段の搬送速度に対して遅い搬送速度で駆動されて原稿
を搬送するようになっている。
【0015】したがって、分離・給紙手段から搬送・搬
出手段に搬送された原稿の先端が停止した搬送・搬出手
段に到達した時点で整えらて原稿のスキューが防止され
るとともに、搬送・搬出手段による搬送時に分離・給紙
手段の負荷変動が生じた場合でも、該負荷変動による影
響を原稿が受けることがなく、読取位置での原稿の搬送
速度が搬送・搬出手段によって常に一定に保たれる。こ
の結果、読取画像が伸縮されずに原稿が高精度に読取ら
れる。
【0016】請求項2記載の発明では、搬送・搬出手段
が、無端状ベルトと、無端状ベルトの原稿の搬送方向の
上流側および下流側に離隔して設けられ、無端状ベルト
を懸架する一対のベルト搬送ローラと、該ベルト搬送ロ
ーラのうち原稿の搬送方向下流側のベルト搬送ローラを
搬送方向上流側のベルト搬送ローラを支点にしてコンタ
クトガラスに近接、離隔させる近接離隔部材と、無端状
ベルトに交番する電圧を印加する印加部材と、搬送方向
上流側のベルト搬送ローラをコンタクトガラスに加圧す
る加圧部材と、から構成される。
【0017】したがって、無端状ベルトの平面によって
原稿が該ベルトに吸引されるので、原稿の密着性が向上
され、安定した状態でコンタクトガラスから原稿がすく
い上げられて搬送される。また、コンタクトガラスから
原稿がすくい上げられる際に、原稿の搬送方向上流側の
ベルト搬送ローラを支点にして搬送方向下流側のベルト
搬送ローラがコンタクトガラスから離隔されるので、こ
の離隔動作(無端状ベルトの回動動作)によって無端状
ベルトの搬送速度が変化せずに一定に保たれ、読取画像
が伸縮されずにより一層高精度に原稿が読取られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜11は請求項1または2に記載の発明に係る
自動原稿搬送装置の第1実施例を示す図であり、自動原
稿搬送装置をスキャナ装置に適用した例を示している。
【0019】まず、構成を説明する。図1〜3におい
て、1は画像読取装置としてのスキャナ装置であり、こ
のスキャナ装置は読取部2および自動原稿搬送装置3か
ら構成されている。読取部2は上面にコンタクトガラス
4を有する本体2aと、本体2aに収納さされ、コンタ
クトガラス4を通して原稿に光を照射する蛍光灯ランプ
あるいはハロゲンランプ等からなる光源5と、光源から
原稿に照射された光を反射する複数のミラー6〜8と、
この反射光を集光するレンズ9と、レンズ9によって集
光された光を読取ってアナログ信号をデジタル信号に変
換して図示しない作像装置に出力するCCD等からなる
撮像素子10と、から構成されている。
【0020】光源5およびミラー6〜8は、コンタクト
ガラス4の延在方向に沿って図1中、左右方向に移動し
てコンタクトガラス4上に静止したブック原稿等を読取
るとともに、図1中、左端部で停止して後述するシート
スルー原稿を読取るようになっており、この停止位置
は、図1中、一点鎖線で示すようにコンタクトガラス4
の読取領域Sに設定されている。上述した光源5、複数
のミラー6〜8、レンズ9および撮像素子10は読取手段
を構成している。
【0021】また、読取部2の本体2aには自動原稿搬
送装置3がコンタクトガラス4を覆うようにコンタクト
ガラス4に対して開閉自在に設けられている。この自動
原稿搬送装置3は、コンタクトガラス4上に載置された
原稿をコンタクトガラス4に押え付ける押えカバー11
と、複数のシート原稿を載置可能な原稿載置台としての
原稿トレイ12と、この原稿トレイ12に載置された原稿束
を1枚ずつ分離して所定の読取位置に搬送する分離・搬
送手段13と、該分離・搬送手段13によって所定の読取位
置に搬送される原稿を読取位置上で搬送させるととも
に、読取りが終了した原稿をコンタクトガラス4からす
くい上げて搬出する搬送・搬出手段15と、搬送・搬出手
段15によってコンタクトガラス4からすくい上げられて
搬出された原稿をコンタクトガラス4上方である押えカ
バー11上の排紙トレイ11aに排紙する排紙手段16と、該
排紙手段16に隣接して設けられ、搬送・搬出手段15によ
ってすくい上げられた原稿をスイッチバック通路17に搬
送した後、コンタクトガラス4の読取位置に向かって反
転させて返送するスイッチバック手段18と、スイッチバ
ック手段18および排紙手段16の原稿搬送方向上流側に設
けられ、搬送・搬出手段15によってすくい上げられた原
稿をスイッチバック手段18および排紙手段16の何れか一
方に搬送するように搬送方向を切換える切換手段として
の切換爪19、とから構成されている。
【0022】押えカバー11は、樹脂発泡部材20の表面に
シート21を張り付けた圧接パットから構成されており、
シート21は可視波長領域に亘って均等な分光応答を示す
色材によって表面および材質が用いられ、コンタクトガ
ラス4の大部分を示す領域に亘って設けられている。ま
た、原稿トレイ12は押えカバー11の上方に設けられてお
り、この原稿トレイ12には複数のシート原稿からなる原
稿束が載置されるようになっている。
【0023】分離・給紙手段13は、ピックアップコロ2
2、原稿セットセンサ23、分離コロ24a、24b、加圧コ
ロ25、26、給紙駆動ローラ27、レジストセンサ28、およ
びガイド板29から構成されている。ピックアップコロ22
は原稿トレイ12上に載置された原稿束をコンタクトガラ
ス4の端部側に形成された給紙口30を通して給紙するよ
うになっており、給紙クラッチ31によって駆動されるよ
うになっている。原稿セットセンサ23は原稿トレイ12上
に原稿がセットされたことを検出して制御手段34に信号
を出力するようになっている。
【0024】分離コロ24a、24bはピックアップコロ22
によって給紙された原稿束から最上位置に位置する原稿
を分離するようになっており、分離時には分離クラッチ
32によって上側の分離ローラ24aのみを時計回転方向に
駆動させるとともに、下側の分離ローラ24bを停止さ
せ、原稿の分離後に分離クラッチ31を切ることにより両
ローラ24a、24bを空転させるようになっている。
【0025】給紙駆動ローラ27はメインモータ33によっ
て駆動されるようになっており、分離された原稿を反転
経路を構成するように湾曲したガイド板29に沿ってコン
タクトガラス4の端部に向かって搬送するようになって
いる。また、加圧コロ25、26は反転駆動ローラ27に所定
の加圧力で加圧されており、反転駆動ローラ27と共に原
稿を挟持して搬送するようになっている。このため、給
紙トレイ12上の原稿は反転してコンタクトガラス4の端
部に向かって搬送される。
【0026】また、レジストセンサ(先端検出手段)28
はガイド板29に沿って搬送される原稿の前後端を検出し
て検出情報を制御手段34に出力するようになっている。
制御手段はCPU(Central Processing Unit)、RAM
(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)
等から構成されており、ROMに格納された所定のプロ
グラムに従って自動原稿搬送装置3の全体を制御するよ
うになっている。
【0027】制御手段34はスタートキーが押下されると
ともに原稿セットセンサ23が原稿トレイ12上に原稿がセ
ットされたことを検出すると、給紙クラッチ31、分離ク
ラッチ32およびメインモータ33を駆動するようになって
おり、レジストセンサ28によって原稿の前端部が検出さ
れるとこの検出情報に基づいて分離コロ24a、24bを空
転させるようになっている。また、制御手段34は、原稿
の前後端の検出情報に基づいて原稿の搬送方向長さを検
知するようになっている。
【0028】搬送・搬出手段15は、無端状ベルト36と、
ベルト駆動ローラ37(ベルト搬送ローラ)と、この駆動
ローラ37に対して原稿の搬送方向下流側に設けられた架
張ローラ(ベルト搬送ローラ)38と、から構成されてい
る。無端状ベルト36は表面が誘導体から構成されている
とともに、裏面が低抵抗層の二重構造に形成されてお
り、表面の誘導体は可視波長領域に亘って均等な分光応
答を示す色材によって表面および材質が用いられ、表面
がシート21と同一色となっている。
【0029】ベルト駆動ローラ37には無端状ベルト36の
一端部が巻付けられており、このローラ37はメインモー
タ33によって反時計回転方向に駆動され、無端状ベルト
36を移動させるようになっている。また、ベルト駆動ロ
ーラ37には図示しないばね部材(加圧部材)等によって
所定のテンションが加えられることによって無端状ベル
ト36を一定の加圧力でコンタクトガラス4に加圧してい
る。
【0030】なお、本実施例では、ベルト駆動ローラ37
と、無端状ベルト36を介して駆動ローラ37に接触するコ
ンタクトガラス4が所定の読取位置を構成しており、こ
の読取位置は基準スケール40にコンタクトガラス4上の
原稿の端部を位置決めしたときに、原稿の読取開始位置
にも相当する。また、架張ローラ38には無端状ベルト36
の他端部が巻付けられており、この架張ローラ38はすく
い上げソレノイド41によってベルト駆動ローラ37を支点
として上下方向に移動するようになっている。また、架
張ローラ38はすくい上げソレノイド41によってコンタク
トガラス4に無端状ベルト36を当接するように下動され
たとき、押えカバー11の端部に近接するようになってい
る(図2参照)。
【0031】また、図4(a)に示すように架張ローラ
37を通して無端状ベルト36の外周面に接触する部分には
電極ローラ42が設けられており、この電極ローラ42には
交流電源43から交流電圧(交番する電圧)が印加される
ようになっている。なお、この電極ローラ42は架張ロー
ラ38と共に移動可能である。無端状ベルト36はベルト駆
動ローラ37によって図4(a)の矢印A方向に一定速度
vmm/sの速度で移動し、原稿の給紙位置は無端状ベル
ト36の移動方向に対して電極ローラ42の当接位置よりも
下流側で対向電極としての電極ローラ42に接する範囲と
なっている。
【0032】このため、無端状ベルト36には原稿がその
表面に給紙されるに先立って交流電源43によって電極ロ
ーラ42を介して交流電圧が印加され、これによって無端
状ベルト36の表面には、電荷密度+σ、−σが交互にv
/Ammのピッチで並んだ電界密度パターンが形成され
る。また、無端状ベルト36の裏面にも同様の電荷密度パ
ターンが180゜ずれて形成される。このように形成され
た電荷密度パターンによって図4(b)に示すように無
端状ベルト36の表面近傍には不平等電界が形成される。
この電界によって無端状ベルト36の誘導体のFxの成分
によって原稿Pは無端状ベルト36に静電的に吸引されて
ずれることなく保持され、無端状ベルト36に連行されて
搬送される。上述したすくい上げソレノイド41、電極ロ
ーラ42、交流電源43は読取位置で読取られた原稿をすく
い上げてコンタクトガラス4から離隔させるすくい上げ
手段を構成しており、その中でもすくい上げソレノイド
41は近接離隔部材を構成し、電極ローラ42、交流電源43
は印加部材を構成している。
【0033】また、ガイド板39a、39bは無端状ベルト
36の上方に設けられており、このガイド板39a、39bは
スイッチバック通路17からスイッチバックされる原稿を
搬送・搬出手段15に向かって搬送する搬送路を構成して
いる。排紙手段16は、駆動ローラ44と、駆動ローラ44に
加圧された加圧コロ45と、排紙センサ46と、から構成さ
れている。駆動ローラ44は反転駆動モータ47によって正
逆回転されるようになっており、架張ローラ38がすくい
上げソレノイド41によってコンタクトガラス4から離隔
するように上方に移動したとき、駆動ローラ44は反時計
回転方向に駆動されて加圧コロ45と共に原稿を挟持し、
すくい上げられた原稿を排紙口48を通して排紙トレイ11
a上に排紙するようになっている。排紙センサ46は排紙
口48近傍に設けられており、排紙トレイ11a上に排紙さ
れる原稿の後端を検出して制御手段34に信号を出力する
ようになっている。
【0034】スイッチバック手段18は、排紙手段16に隣
接して設けられており、駆動ローラ44とこの駆動ローラ
44に加圧される加圧コロ49とから構成され、架張ローラ
38がすくい上げソレノイド41によってコンタクトガラス
4から離隔するように上方に移動したとき、駆動ローラ
44は反転駆動モータ47によって時計回転方向に駆動され
て加圧コロ49と共に原稿を挟持し、すくい上げられた原
稿をスイッチバック通路17に搬送するようになってい
る。このスイッチバック通17は原稿トレイ12の下部に原
稿トレイ12と一体的に設けられており、空間部から構成
されている。
【0035】このスイッチバック通路17に原稿が搬送さ
れると、反転駆動モータ47が反時計回転方向に駆動さ
れ、スイッチバック通路17から原稿をスイッチバックさ
せてガイド板39b、39aを介して無端状ベルト36に返送
するようになっている。一方、切換爪19はスイッチバッ
ク手段18および排紙手段16の原稿搬送方向上流側に設け
られており、無端状ベルト36によってすくい上げられた
原稿を駆動ローラ44と加圧コロ45の間および駆動ローラ
44と加圧コロ49の間の一方に搬送するように搬送方向を
切換えるように切換ソレノイド51によって駆動されるよ
うになっている。
【0036】この切換ソレノイド51は制御手段34からの
信号に基づいて切換爪19を切換えるようになっており、
制御手段34は、モード選択部50によって両面モードが指
定され、レジストセンサ28が原稿の先端を検出したとき
に、切換ソレノイド51を制御して切換爪19を駆動ローラ
44と加圧コロ49の間に連通する連通路となるような切換
位置にするとともに、駆動ローラ44を時計回転方向に駆
動させるようになっている。
【0037】また、制御手段34はレジストセンサ28が原
稿の後端を検出してからメインモータ33の回転数が所定
パルス数に達した場合、あるいは所定時間経過した場合
に(このパルスあるいは時間はスイッチバック通路17に
原稿が確実に収納されるようなパルス数、あるいは時間
に設定される)、切換爪19が駆動ローラ44および加圧コ
ロ49の間とガイド板39aとが連通する連通路となるよう
な切換位置になるように切換ソレノイド51を制御すると
ともに、駆動ローラ44を反時計回転方向に駆動させてス
イッチバック通路17内の原稿をガイド板39b、39aを通
して反転して返送させるようになっている。
【0038】また、制御手段34はモード選択部50によっ
て片面モードが指定されたとき、および両面モード時の
裏面読取時に、レジストセンサ28が原稿の先端を検出し
てからメインモータ33の回転数が所定パルス数に達した
場合、あるいは所定時間経過した場合に、切換ソレノイ
ド51を制御して切換爪19が無端状ベルト36と駆動ローラ
44および加圧コロ45の間に連通する連通路となるような
切換位置に切換えるとともに、駆動ローラ44を反時計回
転方向に駆動させるようになっている。
【0039】また、制御手段34はレジストセンサ28が原
稿の先端を検出してからメインモータ33の回転数が所定
パルス数Aに達した場合、あるいは所定時間T経過した
場合に、読取部2に設けられた読取制御手段52に信号を
出力して読取部2によって原稿の読取を開始させ、レジ
ストセンサ28が原稿の後端を検出してからメインモータ
33の回転数が所定パルスに達した場合、あるいは所定時
間経過した場合に読取制御手段52に信号を出力して読取
部2による原稿の読取りを終了させるようになってい
る。
【0040】また、制御手段34はモード選択部50によっ
て両面モードが指定され、スキャナ装置1によって両面
原稿の表面が読取られる際に、あるいはモード選択部50
によって片面モードが指定され、スキャナ装置1によっ
て原稿の表面が読取られる際に、レジストセンサ28が原
稿の先端を検出してからメインモータ33の回転数が所定
パルスA1に達した場合、あるいは所定時間T1経過した
場合に、すくい上げソレノイド41によって架張ローラ38
をコンタクトガラス4から離隔させる方向に移動させて
無端状ベルト36によって原稿をコンタクトガラス4から
すくい上げるようになっている。このパルス数A1およ
び時間T1はレジストセンサ28から無端状ベルト36に原
稿の前面が十分に吸着されるまでの距離あるいは時間に
相当するものに設定される。
【0041】さらに、制御手段34は、モード選択部50に
よって両面モードが指定され、スキャナ装置1によって
両面裏面が読取られる際に、レジストセンサ28が原稿の
後端を検出してからメインモータ33の回転数がパルス数
A2に達した場合、あるいは所定時間T2が経過した場合
に、すくい上げソレノイド41によって架張ローラ38をコ
ンタクトガラス4から離隔させる方向に移動させて無端
状ベルト36によって原稿をコンタクトガラス4からすく
い上げるようになっている。なお、このパルスA2およ
び時間T2はレジストセンサ28から原稿がスイッチバッ
クされて再び無端状ベルト36に原稿の前面が十分に吸着
されるまでの距離あるいは時間に相当するものに設定さ
れる。
【0042】また、上述した給紙駆動ローラ27およびベ
ルト駆動ローラ37は図示しない減速機構を介してそれぞ
れメインモータ33に接続されており、メインモータ33か
らの駆動力が減速機構を介して給紙駆動ローラ27および
ベルト駆動ローラ37に伝達されるようになっている。ま
た、ベルト駆動ローラ37の減速機構の減速比は給紙駆動
ローラ27に接続される減速機構の減速比に対して大きく
設定されており、ベルト駆動ローラ37は給紙駆動ローラ
27に対して遅く駆動される。
【0043】また、ベルト駆動ローラ37の減速機構とメ
インモータ33の間にはクラッチ100が介装されており、
このクラッチ100は制御手段34からの出力信号に基づい
て断続され、メインモータ33の駆動力が減速機構に断続
されるようになっている。制御手段34は、レジストセン
サ28からの原稿の先端検出情報に基づいてクラッチ100
を断続するようになっている。具体的には、レジストセ
ンサ28が原稿の先端部を検出して、原稿を読取位置であ
るベルト駆動ローラ37はコンタクトガラス4の間に搬送
するまでの距離に所定距離だけ加えた距離に相当するま
でのパルス数A(このパルス数と上述した読取開始のパ
ルス数と同じ)だけメインモータ33が回転するまで、あ
るいはレジストセンサ28が原稿の先端部を検出して、原
稿をベルト駆動ローラ37はコンタクトガラス4の間に搬
送されるまでの時間に所定時間だけ加えた時Tが経過す
る迄クラッチ100を切ることにより、ベルト駆動ローラ3
7の駆動を停止する。そして、メインモータ33が所定の
パルス数Aを越えると、あるいは所定時間T経過する
と、クラッチ100を接続してベルト駆動ローラ37を駆動
することにより、無端状ベルト36によって原稿の搬送を
開始させるようになっている。
【0044】なお、上記所定のパルス数Aに達するまで
ベルト駆動ローラ37を停止させることはレジストセンサ
28が原稿の先端部を検出して、原稿が読取位置まで到達
してから所定時間経過することを検出していることと同
様の制御である。上述した各パルス数および設定時間
は、それぞれA<A1<A2、T<T1<T2の関係になっ
ている。
【0045】なお、本実施例では、加圧コロ49と駆動ロ
ーラ44との接触圧が、加圧コロ45と駆動ローラ44との接
触圧よりも小さく設定されている。次に、図5〜9に基
づいて作用を説明する。図5〜8は搬送動作を説明する
図、図9はその搬送時のタイミングチャートであり、両
面原稿の搬送時のタイミングチャートを示している。
【0046】まず、ブック原稿等の1枚のみの原稿Pを
読取る場合には、自動原稿搬送装置3をコンタクトガラ
ス4から開放し、コンタクトガラス4に原稿を載置して
自動原稿搬送装置3を閉じる。このとき、図2に示すよ
うに、すくい上げソレノイド41によって架張ローラ38が
コンタクトガラス4に当接する位置に移動されていいる
とともに、ベルト駆動ローラ37に所定のテンションが加
えられているため、押えカバー12と共に無端状ベルト36
が原稿をコンタクトガラス4に押し付ける。このため、
同一色を有する押えカバー11と無端状ベルト36によって
原稿がコンタクトガラス4から浮き上がることがなく安
定してコンタクトガラス4に加圧される。
【0047】この状態で、スタートスイッチを押下する
と、光源5およびミラー6〜8が図1中、左端部から右
端部に向かってコンタクトガラス4の下方を移動して原
稿面を走査して撮像素子10によって原稿を読取る。一
方、シートスルー原稿の読取りを行なう場合には、図5
(a)に示すように原稿トレイ12上に原稿束Pnを載置
すると、原稿束Pnが載置されたことを原稿セットセン
サ23が検知する。この状態でスタートスイッチを押下す
ると、メインモータ33が駆動されるとともに、給紙クラ
ッチ31および分離クラッチ32が駆動されてピックアップ
コロ22によって原稿束Pnが給紙口30を通して給紙され
る。次いで、分離コロ24a、24bによって原稿束Pnか
ら最上位に位置する原稿Pが分離された後、給紙駆動ロ
ーラ27および加圧コロ25、26に原稿Pが挟持されてガイ
ド板29に沿って搬送される。
【0048】この原稿Pの先端がレジストセンサ28によ
って検出されると、制御手段34は分離クラッチ32の駆動
を停止して後続される原稿Pが分離されるのを防止する
(給紙クラッチ31は分離クラッチ32よりも先に停止して
いる)。このため、この原稿Pが読取位置であるベルト
駆動ローラ37とコンタクトガラス4の間に搬送される。
また、分離開始時には、無端状ベルト36には電極ローラ
42によって印加が開始される(図9のタイムチャートの
高圧パワーパック参照)。
【0049】なお、本実施例では、レジストセンサ28に
よって原稿Pの先端が検出されるまでは制御手段34によ
ってベルト駆動ローラ37を駆動することにより無端状ベ
ルト36を移動させ、無端状ベルト36が原稿Pを吸引する
までの領域には不平等電界を形成させるようにしてい
る。そして、レジストセンサ28によって原稿Pの先端が
検出された時点で制御手段34によってクラッチ100を切
ることにより、ベルト駆動ローラ37の駆動が停止され、
無端状ベルト36は停止される。このため、ベルト駆動ロ
ーラ37とコンタクトガラス4の間の読取位置に搬送され
る原稿Pはばね部材によってコンタクトガラス4に加圧
されたベルト駆動ローラ37によって読取位置に進入する
ことが防止されて所定量だけ撓んでベルト駆動ローラ37
によって先端が整えられる(図5(b)参照)。
【0050】次いで、レジストセンサ28によって原稿P
が検出されてからメインモータ33の回転数が所定のパル
ス数Aに達したとき、あるいは原稿Pが検出されてから
所定T経過したとき、制御手段34によってクラッチ100
を接続してメインモータ33とベルト駆動ローラ37の減速
機構を接続してベルト駆動ローラ37を駆動することによ
り、分離・給紙手段13による搬送速度よりも遅い搬送速
度で原稿Pが無端状ベルト36によって読取位置上を搬送
される(図6(a)参照)。また、メインモータ33のパ
ルス数が上述したパルス数Aに達したとき、あるいは所
定T経過したときに、読取制御手段52を制御して読取位
置の下方で光源5等を停止させて原稿Pの読取りを開始
する。
【0051】次いで、レジストセンサ28によって原稿P
の先端が検出されてからメインモータ33のパルス数が所
定のパルス数A1に達したとき、あるいはレジストセン
サ28に原稿Pの先端が検出されてから所定時間T1経過
したときには、原稿Pの前面が無端状ベルト36に十分に
吸引されるようにコンタクトガラス4上をある一定距離
進むので、制御手段34はすくい上げソレノイド41を駆動
して架張ローラ38をコンタクトガラス4に向かって移動
させ、該ガラス4に当接させた後、架張ローラ38を上方
に移動させる。このため、原稿Pは無端状ベルト36に吸
引されてコンタクトガラス4からすくい上げられる(図
6(b)(c)参照)。
【0052】また、制御手段34はモード選択部50から信
号に基づいて片面モードが指定された場合には、レジス
トセンサ28によって原稿Pの先端が検出された時点で切
換ソレノイド51により切換爪19の切換位置を切換えて、
無端状ベルト36の原稿搬送方向下流側を駆動ローラ44と
加圧コロ45の間に連通させるとともに、駆動ローラ44を
反時計回転方向に駆動する。このため、無端状ベルト36
によって搬送される原稿Pは駆動ローラ44と加圧コロ45
によって挟持されながら排紙口48を通して排紙トレイ11
a上に排紙される(図7(a)参照)。なお、レジスト
センサ28が原稿Pの後端を検出してからメインモータ33
のパルス数が所定パルス数に達したとき、あるいは所定
時間経過したときに、制御手段34は読取制御部52に信号
を出力して原稿Pの読取りを終了する。
【0053】ここで、原稿Pがすくい上げられる際、ベ
ルト駆動ローラ37と架張ローラ38のコンタクトガラス4
側、すなわち、無端状ベルト36のコンタクトガラス4側
の面は駆動ローラ44と加圧コロ45との接線とベルト駆動
ローラ38とを結ぶ線よりもコンタクトガラス4とのなす
角度が大きくなるため、排紙口48への原稿Pの搬送能力
が向上する。
【0054】一方、制御手段34はモード選択部50から信
号に基づいて両面モードが指定された場合には、レジス
トセンサ28によって原稿Pの先端が検出された時点で無
端状ベルト36の原稿搬送方向下流側を駆動ローラ44と加
圧コロ49の間に連通させるとともに、駆動ローラ44を時
計回転方向に駆動する。このため、無端状ベルト36によ
って搬送される原稿Pが駆動ローラ44と加圧コロ49によ
って挟持されてスイッチバック通路17に搬送される(図
7(b)参照)。次いで、レジストセンサ28が原稿Pの
後端を検出してから原稿Pがスイッチバック通路17に十
分に収納される分だけメインモータ33のパルス数がカウ
ントされたとき、あるいは所定時間経過したとき、制御
手段34は切換ソレノイド51を制御して切換爪19を駆動ロ
ーラ44と加圧コロ49の間とガイド板39aとが連通する連
通路となるような切換位置にするとともに、駆動ローラ
44を反時計回転方向に駆動させてスイッチバック通路17
内の原稿Pをガイド板39b、39a通して反転して読取位
置に返送させる(図7(c)参照)。
【0055】そして、制御手段34はレジストセンサ28に
よって原稿Pの後端が検出されてから、反転返送される
原稿Pが再び読取位置に移動するまでのメインモータ33
のパルス数をカウントし、このカウント値に達したと
き、あるいはレジストセンサ28によって原稿Pの後端が
検出されてから所定時間経過したときに、読取部2によ
って原稿Pの読取りを開始する。
【0056】また、レジストセンサ28によって原稿Pの
後端が検出されてからメインモータ33のパルス数が所定
のパルス数A2に達したとき、あるいはレジストセンサ2
8によって原稿Pの後端が検出されてから所定時間T2経
過して原稿Pがコンタクトガラス4上をある一定距離進
んだときには、制御手段34はすくい上げソレノイド41を
駆動して架張ローラ38をコンタクトガラス4に向かって
移動させ、該ガラス4に当接させた後、架張ローラ38を
上方に移動させる。このため、原稿Pは無端状ベルト36
に吸引されてコンタクトガラス4から再びすくい上げら
れる(図8(a)(b)参照)。
【0057】そして、制御手段34はすくい上げ信号を出
力した時点で切換ソレノイド51により切換爪19の切換位
置を切換えて、無端状ベルト36の原稿搬送方向下流側を
駆動ローラ44と加圧コロ45の間に連通させるとともに、
駆動ローラ44を反時計回転方向に駆動する。このため、
無端状ベルト36によって搬送される原稿Pは駆動ローラ
44と加圧コロ45によって挟持されながら排紙口48を通し
て排紙トレイ11a上に排紙される(図8(b)参照)。
次いで、排紙センサ46によって原稿Pの後端が検出され
たときには、再び給紙クラッチ31、分離クラッチ32を駆
動して後続する原稿Pの給紙を開始する。そして、最終
原稿Pの搬送終了時には、排紙センサ46によって原稿P
の後端が検出されたときに図9に示すように、メインモ
ータ33、反転駆動モータ47、交流電源43の駆動を停止す
る。
【0058】このように本実施例では、分離・搬送手段
13によって読取位置に搬送される原稿Pを吸着するとと
もに、読取りが終了した原稿Pをコンタクトガラス4か
らすくい上げて搬出する搬送・搬出手段15と、この搬送
・搬出手段15によってコンタクトガラス4からすくい上
げられて搬出された原稿Pをコンタクトガラス4の上方
の排紙部11aに排出する排紙手段16と、を設けているた
め、搬送・搬出手段15自身によって原稿Pをコンタクト
ガラス4上からすくい上げることができ、従来のように
専用のすくい上げ機構を不要にして原稿Pのすくい上げ
領域を少なくすることができる。このため、自動原稿搬
送装置3の小型化を図ることができるとともに、そのコ
ストを低減することができる。
【0059】また、搬送・搬出手段15に搬送される原稿
Pの先端をレジストセンサ28によって検出し、レジスト
センサ28によって原稿Pの先端が検出されてから該先端
が読取位置に到達するまでベルト駆動ローラ37の駆動を
停止させ、読取位置に到達してから所定時間T経過後あ
るいは所定のパルス数Aに到達したときに、ベルト駆動
ローラ37が給紙駆動ローラ27よりも遅い搬送速度で原稿
Pを搬送するようになっているため、分離・給紙手段13
から搬送・搬出手段15に搬送された原稿Pの先端を停止
したベルト駆動ローラ37に到達した時点で整えて原稿P
のスキューを防止することができるとともに、無端状ベ
ルト36による搬送時に分離・給紙手段13の負荷変動が生
じた場合でも、該負荷変動による影響を原稿Pが受ける
のを防止することができ、読取位置での原稿Pの搬送速
度を無端状ベルト36によって常に一定に保持することが
できる。このため、読取画像に伸縮が発生するのを防止
して原稿Pを高精度で読取らせることができる。
【0060】また、無端状ベルト36の原稿の搬送方向の
上流側および下流側に離隔してベルト駆動ローラ37およ
び架張ローラ38を設け、このローラ37、38によって無端
状ベルト36を懸架し、さらに、架張ローラ38をベルト駆
動ローラ37を支点にしてコンタクトガラス4に近接、離
隔させるすくい上げソレノイド41と、無端状ベルト36に
交流電圧を印加する電極ローラ42および交流電源43と、
ベルト駆動ローラ37をコンタクトガラス4に加圧するば
ね部材と、を備えているので、無端状ベルト36の平面に
よって原稿Pをこのベルト36に吸引させることができ、
原稿Pの密着性を向上させて安定した状態でコンタクト
ガラス4から原稿Pをすくい上げて搬送することができ
る。また、コンタクトガラス4から原稿Pをすくい上げ
る際にベルト駆動ローラ37を支点にして架張ローラ38を
コンタクトガラス4から離隔させているので、この離隔
動作(無端状ベルト36の回動動作)によって無端状ベル
ト36の搬送速度を変化せずに一定に保つことができ、読
取画像に伸縮が発生するのを防止してより一層高精度に
原稿Pを読取らせることができる。
【0061】なお、図10に示すように、大きなサイズの
原稿Pがスイッチバック通路17から読取位置に反転返送
される際に、原稿Pの先端が加圧コロ45と駆動ローラ44
に挟持され、原稿Pの後端が加圧コロ49と駆動ローラ44
によって挟持されることがある。本実施例では、加圧コ
ロ49と駆動ローラ44との接触圧を加圧コロ45と駆動ロー
ラ44との接触圧よりも小さく設定しているため、このよ
うな場合に、加圧コロ45と駆動ローラ44によって原稿P
を強固に挟持することができるとともに、加圧コロ49と
駆動ローラ44によって比較的小さい力で挟持することが
でき、原稿Pの搬送時の負荷を低減することができる。
この結果、原稿Pの保護を十分に行なうことができると
ともに搬送性能を向上させることができる。
【0062】なお、本実施例では両面原稿搬送用の自動
原稿搬送装置を例に説明しているが、自動原稿搬送装置
として片面原稿搬送用のものであっても良い。この場合
に、スイッチ通路17およびスイッチバック手段18が不要
になる。また、本実施例では、スイッチバック通路17か
らスイッチバックされる原稿Pをガイド板39b、39aを
介して無端状ベルト36側に返送しているが、これに限ら
ず、図11に示すように、スイッチバック通路17から給紙
駆動ローラ27の間に搬送路を構成するガイド板55を設
け、スイッチバック通路17内の原稿Pをガイド板29側に
返送しても良い。このようにすれば、ガイド板29内に設
けられたレジストセンサ28によって原稿Pを再度検出す
ることができるので、原稿Pの搬送状態を高精度に検出
することができる。
【0063】図12〜14は請求項1または2記載の発明に
係る自動原稿搬送装置の第2実施例を示す図であり、本
実施例では、すくい上げソレノイド41によって原稿の搬
送路を切換制御する例を示しており、構成は上記実施例
と同一であるため、その搬送方法についてのみ説明す
る。上記実施例では、無端状ベルト36によってすくい上
げられた原稿Pを切換爪19のみによって駆動ローラ44と
加圧コロ45の間および駆動ローラ44と加圧コロ49の間の
一方に搬送するように搬送方向を切換えているが、本実
施例では、図12(c)、図13(a)(b)、図14(b)
にそれぞれ示すように、すくい上げソレノイド41によっ
て架張ローラ38の位置を細かく制御し、それぞれの搬送
方向に対して駆動ローラ44と加圧コロ45の間および駆動
ローラ44と加圧コロ49の間と無端状ベルト36の架張ロー
ラ38側とを連通させることにより、原稿Pの搬送路を切
換えている。なお、この制御に加えて切換爪19によって
搬送路を切換えているので、上記実施例に比べて原稿P
の搬送経路の切換をより一層高精度に行なうことができ
る。また、本実施例のような制御を行なうことにより、
切換爪19は無くても構わない。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、搬送・搬
出手段自身によって原稿をコンタクトガラス上からすく
い上げることができ、従来のように専用のすくい上げ機
構を不要にして原稿のすくい上げ領域を少なくすること
ができる。このため、自動原稿搬送装置の小型化を図る
ことができるとともに、そのコストを低減することがで
きる。
【0065】分離・給紙手段から搬送・搬出手段に搬送
された原稿の先端を停止した搬送・搬出手段に到達した
時点で整えて原稿のスキューを防止することができると
ともに、搬送・搬出手段による搬送時に分離・給紙手段
の負荷変動が生じた場合でも、該負荷変動による影響を
原稿が受けるのを防止することができ、読取位置での原
稿の搬送速度を搬送・搬出手段によって常に一定に保持
することができる。このため、読取画像に伸縮が発生す
るのを防止して原稿を高精度で読取らせることができ
る。
【0066】請求項2記載の発明によれば、無端状ベル
トの平面によって原稿を無端状ベルトに吸引させること
ができ、原稿の密着性を向上させて安定した状態でコン
タクトガラスから原稿をすくい上げて搬送することがで
きる。また、コンタクトガラスから原稿をすくい上げら
れる際に原稿の搬送方向上流側のベルト搬送ローラを支
点にして原稿搬送方向下流側のベルト搬送ローラをコン
タクトガラスから離隔させているので、この離隔動作
(無端状ベルトの回動動作)によって無端状ベルトの搬
送速度を変化せずに一定に保つことができる。このた
め、読取画像に伸縮が発生するのを防止してより一層高
精度に原稿を読取らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1または2記載の発明に係る自動原稿搬
送装置の第1実施例の構成図である。
【図2】1枚の原稿をコンタクトガラス上に静止して読
取る際の自動原稿搬送装置の状態図である。
【図3】自動原稿搬送装置の制御系のブロック図であ
る。
【図4】(a)は無端状ベルトに交流電圧を印加する印
加部材の構成図を示す図、(b)は無端状ベルトに形成
された不平等電界とその電界による原稿の給紙状態を示
す図である。
【図5】(a)は自動原稿搬送装置による原稿の搬送状
態を示す図、(b)は同図(a)の搬送状態にあるとき
の原稿の先端部の状態を示す図である。
【図6】(a)〜(c)は図5(a)に続く原稿の搬送
状態を示す図である。
【図7】(a)〜(c)は図6に続く原稿の搬送状態を
示す図である。
【図8】(a)、(b)は図7に続く原稿の搬送状態を
示す図である。
【図9】両面原稿の搬送時のタイミングチャートであ
る。
【図10】原稿の前後端が駆動ローラと加圧コロとによっ
てそれぞれ挟持される状態を示す図である。る。
【図11】スイッチバック手段と分離・給紙手段の間に原
稿の搬送路が形成された自動原稿搬送装置の他の態様を
示す図である。
【図12】請求項1または2記載の発明に係る自動原稿搬
送装置の第2実施例の構成図であり、(a)〜(c)は
その自動原稿搬送装置による原稿の搬送状態を示す図で
ある。
【図13】(a)、(b)は図12に続く原稿の搬送状態を
示す図である。
【図14】(a)、(b)は図13に続く原稿の搬送状態を
示す図である。
【符号の説明】 3 自動原稿搬送装置 4 コンタクトガラス 5 光源(読取手段) 6〜8 ミラー(読取手段) 9 レンズ(読取手段) 10 撮像素子(読取手段) 12 原稿トレイ(原稿載置台) 13 分離・給紙手段 15 搬送・搬出手段 16 排紙手段 28 レジストセンサ(前端検出手段) 36 無端状ベルト(搬送・搬出手段) 37 ベルト駆動ローラ(ベルト搬送ローラ、搬送・搬
出手段) 38 架張ローラ(ベルト搬送ローラ、搬送・搬出手
段) 41 すくい上げソレノイド(近接離隔部材) 42 電極ローラ(印加部材) 43 交流電源(印加部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/00 107 G03G 15/00 107 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80 B65H 5/02 B65H 5/34 B65H 29/20 B65H 85/00 G03G 15/00 107

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンタクトガラスの端部に設定された読取
    位置で停止した読取手段に原稿を搬送するようにした自
    動原稿搬送装置において、前記 コンタクトガラスの上方に設けられ、複数の原稿を
    載置可能な原稿載置台と、前記 コンタクトガラスの端部側に原稿の給紙口が形成さ
    れ、前記原稿載置台に載置された原稿束を該給紙口から
    給紙するとともに、該原稿束から原稿を1枚ずつ分離し
    て分離後の原稿を反転させて前記読取位置に搬送する分
    離・搬送手段と、該分離・搬送手段の搬送方向下流側に設けられ、 該分離
    ・搬送手段によって読取位置に搬送される原稿を吸着し
    て搬送するとともに、読取りが終了した原稿を前記コン
    タクトガラスからすくい上げて搬出する搬送・搬出手段
    と、 該搬送・搬出手段によって前記コンタクトガラスからす
    くい上げられて搬出された原稿を前記コンタクトガラス
    の上方の排紙部に排出する排紙手段と、前記 搬送・搬出手段に対して原稿の搬送方向上流側に設
    けられ、原稿の先端部を検出する先端検出手段と、 該先端検出手段の検出情報に基づき、原稿の先端が検出
    されてから該先端が前記読取位置に到達するまで前記
    送・搬出手段の駆動を停止させ、読取位置に到達してか
    ら所定時間経過後に前記搬送・搬出手段を駆動するよう
    に制御する制御手段と、を有し、前記搬送・搬出手段は、前記分離・給紙手段が原稿を搬
    送する搬送速度よりも遅い搬送速度で前記分離・給紙手
    段から原稿を受け取るように駆動されることを特徴とす
    自動原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】前記搬送・搬出手段が、無端状ベルトと、
    該無端状ベルトの原稿の搬送方向の上流側および下流側
    に離隔して設けられ、無端状ベルトを懸架する一対のベ
    ルト搬送ローラと、該ベルト搬送ローラのうち原稿の搬
    送方向下流側のベルト搬送ローラを搬送方向上流側のベ
    ルト搬送ローラを支点にしてコンタクトガラスに近接、
    離隔させる近接離隔部材と、無端状ベルトに交番する電
    圧を印加する印加部材と、搬送方向上流側のベルト搬送
    ローラをコンタクトガラスに加圧する加圧部材と、から
    なることを特徴とする請求項1記載の自動原稿搬送装
    置。
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