JP3390509B2 - ディジタル映像信号多重伝送方法およびその装置 - Google Patents
ディジタル映像信号多重伝送方法およびその装置Info
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Description
と、その制御装置(以下、CCUと呼ぶ。CCU:Ca
mera Control Unit)等の二つの映像
機器間を一つの伝送路で結び、双方向に映像、音声、制
御信号などを多重伝送するための装置に関する。
下、カメラとも略す。)とCCUとの間を結び、双方向
に映像、音声、制御信号などを多重伝送する場合に、T
RIAXと呼ばれる三重の同軸ケーブルを周波数分割多
重して使用する方法がよく用いられる。ここでは、例え
ば、図2に示すように、カメラ1からCCU2へ向け
て、カメラ1で得られた3種の映像信号R、G、Bおよ
び4種の音声信号A1、A2、A3、A4が送られ、一
方、CCU2からカメラ1へ向けて、モニタ(図示せ
ず)用の映像信号Mや、カメラマン(図示せず)への指
示を与える音声信号A5、カメラ1の動作を制御する制
御信号Dなどが送られる。
方向に伝送するために、これらの信号は図3に示すよう
に、すべて異なる周波数の搬送波を振幅変調することに
より、異なる周波数帯域を占有している。この結果、ケ
ーブル7上に同時に存在する信号から、カメラ1あるい
はCCU2に設けられたフィルタにより、全ての成分を
相互に干渉することなくカメラ1およびCCU2で分離
することができる。
おいては、信号を振幅変調により伝送するために、ケー
ブルあるいはフィルタの特性の影響を受け、カメラ側あ
るいはCCU側で得られた映像、音声信号に特性劣化が
生じやすく、そのために伝送可能距離も制約を受けると
いう問題がある。
重伝送装置の実現を目的とする。
成するため、一つの伝送路を介して双方向に信号を送受
する伝送システムにおいて、上記一つの伝送路の両端
で、ディジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を
含むディジタル信号を時分割多重化し、時間軸圧縮して
信号期間と無信号期間とを繰り返す送信信号をそれぞれ
生成し、該それぞれの送信信号の信号期間どうしが重な
らないよう、上記一つの伝送路の一端から送信される一
方の送信信号の無信号期間内に他端からの他方の送信信
号をそれぞれ伝送するごとく相互に上記送信信号を送受
するようにしたものである。また、上記一方の送信信号
が信号期間から無信号期間に変化した後に上記他方の送
信信号の信号期間が開始し、該他方の送信信号が信号期
間から無信号期間に変化した後に上記一方の送信信号の
信号期間が開始するよう相互伝送するものである。ま
た、上記一方の送信信号の信号期間が終了する時刻と上
記他方の送信信号の信号期間が開始する時刻との差の時
間と、上記他方の送信信号の信号期間が終了する時刻と
上記一方の送信信号の信号期間が開始する時刻との差の
時間とが、上記伝送路の伝送遅延時間以上であるように
したものである。また、上記一方の送信信号および他方
の送信信号の信号期間に含まれる映像信号は、整数個の
走査線の情報を有し、上記一方の送信信号の映像信号の
情報量と上記他方の送信信号の映像信号の情報量との比
は、上記一方の送信信号の映像信号のビットレートと上
記他方の送信信号の映像信号のビットレートとの比と等
しくしたものである。また、上記各送信信号の無信号期
間の送信レベルを、信号期間の送信レベルの平均値と等
しくしたものである。また、上記伝送路端に存在する受
信信号の平均値から上記伝送路の減衰に対応した所定の
値だけ小さいレベルを基準として、当該受信信号の1と
0の識別を行うようにしたものである。また、一つの伝
送路を介して双方向に信号を送受する伝送システムにお
いて、上記一つの伝送路の両端に、ディジタル化した映
像信号、音声信号、制御信号を含むディジタル信号を時
分割多重化し時間軸圧縮して、信号期間と無信号期間と
を繰り返す送信信号をそれぞれ生成する手段と、上記送
信信号をそれぞれ送信する手段と、上記送信信号をそれ
ぞれ受信する手段と、上記受信された信号をそれぞれ時
間軸圧縮伸張しさらに時分割多重分離する手段と、上記
それぞれの送信信号の信号期間どうしが重ならないよ
う、上記一つの伝送路の一端から送信される上記送信信
号(以下、一方の送信信号と称す)の無信号期間内に他端
からの上記送信信号(以下、他方の送信信号と称す)をそ
れぞれ伝送するごとく相互に上記送信信号を送受する手
段とを有し、上記送信信号を一つの伝送路を介して双方
向に送受するようにしたものである。また、上記伝送路
の一端に備えた映像機器をテレビジョンカメラとし、他
端に備えた映像機器をテレビジョンカメラ制御装置とし
たものである。また、上記テレビジョンカメラと、上記
テレビジョンカメラ制御装置間を結ぶ伝送路として、三
重の同軸ケーブルを用いたものである。
号など、複数の信号を時分割多重化し、時間圧縮して相
互に伝送することにより、信号期間どうしの重なりがな
く、全ての映像、音声、制御信号は二つの映像機器間、
例えば、カメラ側およびCCU側で、相互に干渉するこ
となくそれぞれ受信され、1本のケーブルで双方向の伝
送が可能となる。
を示す。テレビジョンカメラ1で得られる映像信号は、
上述のR、G、Bの各映像信号の代わりに、本実施例で
は輝度信号Y、2種の色差信号Cr、Cbの三つの映像
信号とする。また、色差信号Cr、Cbの周波数帯域
は、それぞれ輝度信号Yの周波数帯域の1/2であると
する。これらの3種の信号はA/D変換器3−1、3−
2、3−3でディジタル符号化された信号に変換され
る。
本化周波数(例えば、13.5MHz)に対して、A/
D変換器3−2、3−3の標本化周波数は、1/2以下
(例えば、6.75MHz)でよい。
化した場合の量子化ビット数は、上記の3種の信号と
も、例えば各々8ビットとしてよく、上述の標本化周波
数の関係から、ディジタル符号化された色差信号Cr、
Cbのビットレートの和(108Mb/s)は、ディジ
タル符号化された輝度信号Yのビットレートと等しくで
きる。
像信号Mは、同様にA/D変換器3−4でディジタル符
号化された信号に変換される。この符号化時の標本化周
波数、ディジタル符号化された信号の量子化ビット数
は、ともに輝度信号Yのそれと等しくてよく、ビットレ
ートも輝度信号Yのビットレートと等しくなる。
像信号の1フレームあたりの走査線数を525本、フレ
ーム周波数を29.97Hzとすると、13.5MHz
で標本化することは、1走査線あたりの標本数(画素
数)を858(=13500000÷525÷29.9
7)と選ぶことに他ならない。
A5については、A/D変換器4−1、4−2、4−
3、4−4、4−5でそれぞれディジタル符号化された
信号に変換される。これらの標本化周波数、量子化ビッ
ト数は例えば48kHz、16ビットとし、ビットレー
トはそれぞれ768kb/sとする。制御信号Dのビッ
トレートも簡単のため768kb/s程度とする。
Cb、音声信号A1、A2、A3、A4はカメラ1に設
置された多重化装置5−1において、また、映像信号
M、音声信号A5、制御信号DはCCU2に設置された
多重化装置5−2において、それぞれ時分割多重化され
て、それら多重化された信号が、それぞれスイッチ部6
−1、6−2を経由してケーブル7に送信される。
れた信号はスイッチ6−2を経て、分離装置8−2に入
力され、分離装置8−2において輝度信号Y、色差信号
Cr、Cb、音声信号A1、A2、A3、A4に分離さ
れる。また、カメラ1で、ケ−ブル7から受信された信
号はスイッチ部6−1を経て、分離装置8−1に入力さ
れ、分離装置8−1において映像信号M、音声信号A
5、制御信号Dに分離される。
量だけ送信した後、一旦送信を休止し、この休止期間に
今度はCCU2から映像信号等を所定の量だけ送信す
る。さらに、CCU2からの送信を休止し、その期間
に、次の映像信号等をカメラ1から送信する。図4に示
すように、カメラ1とCCU2とから、交互に送信し
て、カメラ1からの信号とCCU2からの信号とが、同
時にはケーブル7上に存在しないようにする。
両方のビットレートは映像信号に比べると極めて小さく
てよいので、カメラ1とCCU2とからそれぞれ送信さ
れる映像信号の情報量より考えて、カメラ1からCCU
2へ伝送される信号の全ビットレートは、CCU2から
カメラ1へ伝送される信号の全ビットレートの約2倍と
することができる。そこで、カメラ1から信号を送信す
る期間と、CCU2から信号を送信する期間の比を2:
1とする。図4では、カメラ1から12走査線期間に相
当する信号が送信されたら、CCU2から6走査線期間
に相当する信号が送信される場合を示す。また、音声信
号、制御信号は、映像信号の末尾において時分割多重さ
れることとする。
の多重化装置5−1で、18走査線期間に相当するの信
号を、12走査線期間相当の時間の信号となるように時
間圧縮し、CCU2の多重化装置5−2で、同じく18
走査線期間に相当する信号を、6走査線期間相当の時間
の信号となるように時間圧縮する必要がある。
ラ1およびCCU2から送信するすべての信号のビット
レートの総和と等しいか、あるいはそれより高いビット
レートをケーブル伝送におけるビットレートとすればよ
い。
瞬間に、CCU2からの信号の送信を開始するとなる
と、カメラ1からの信号がケーブル7上を伝幡するため
の伝送遅延時間(これをτとする)のために、CCU2
側ではこの時間τだけ、CCU2からの送信信号とカメ
ラ1からの送信信号とが同時に存在し、スイッチ部6−
2でこれらを分離できなくなる。カメラ1とCCU2と
の距離はあらかじめ知ることができるので、これに対処
するためには、カメラ1からの送信を休止して遅延時間
τだけ経過した後に、CCU2からの信号の送信を開始
すればよい。同様に、CCU2からの送信を休止して遅
延時間τだけ経過した後に、カメラ1からの信号の送信
を開始すればよい。
ると、遅延時間τ=約5μsとなる。これを考慮する
と、ケーブル伝送のビットレートは、カメラ1およびC
CU2から送信するすべての信号のビットレートの総和
と等しくては不十分で、この遅延時間τに相当する分だ
け総和より高いビットレートとする必要がある。なお、
図4の説明では、カメラ1とCCU2の映像信号は同期
して動作し、走査線およびフレーム(またはフィール
ド)単位で同一時刻に切り替わるとしている。
を、カメラ1とCCU2との同期の基準とし、切り替え
タイミングを制御して、他の一方が同一時刻に切り替わ
らないこともありうる。
送られてくる送信信号(同期信号を含む)の幅が6走査
線相当期間であって、カメラ1がその信号を受信し、そ
れを同期の基準としてカメラ1から送信信号が送信され
る場合を考えると、図4のCCU2側の送信信号の幅よ
りも時間τだけ長いため、カメラ1側の送信信号の開始
時刻は、図4に示した12走査線相当期間の開始タイミ
ングの時刻よりも時間τだけ遅延する。
の修了時刻については、その信号の修了部分が、CCU
2側で受信される場合にCCU2側の送信信号の開始部
分と重複しないようにするため、カメラ1の送信信号の
修了時刻は、図4と同様に、6走査線相当期間の開始タ
イミング時の開始時刻より時間τだけ早い時刻となる。
従って、カメラ1側の送信信号の期間は、12走査線相
当期間よりも時間2τだけ短い期間となる。
U2側の送信信号とカメラ1の送信信号とは、走査線を
単位として時間τのずれがあり、カメラ1側とCCU2
側とで同一の時刻でもって、走査線あるいはフレーム
(フィールド)を切り替える制御は必要としない。ま
た、CCU2側の送信信号の幅は6走査線相当期間であ
るため、図4の実施例と比べ時間τだけ長く、CCU2
側の送信信号に十分な符号割り当てを増やすことがで
き、CCU2側の送信信号に含まれる映像信号の圧縮率
低減に役立つので、画質を向上させることができる。ま
た、同期制御ビットを増加させて、同期確立の精度を向
上させることができる。
ブル7の両端(カメラ1側とCCU2側)において、一
方の送信信号の終了時刻と他方の送信信号の開始時刻と
の差はτとなっている。
おいて、同一時間に二つの信号は存在しないことから、
図1においてCCU2では、スイッチ部6−2が、多重
化装置5−2から送信される信号をオフ・リミットし
て、多重化装置5−1から送信された信号のみを摘出す
るごとく動作し、分離装置8−2で、その送信され摘出
された信号を映像信号、音声信号へと分離できる。同様
に、カメラ1では、スイッチ部6−1が、多重化装置5
−1から送信される信号をオフ・リミットして、多重化
装置5−2から送信され摘出された信号のみを摘出する
ごとく動作し、分離装置8−1で、その送信された信号
を、映像信号、音声信号へと分離できる。それら分離さ
れたディジタル信号は、カメラ1、CCU2において、
それぞれ対応する映像信号用のD/A変換器9−1、9
−2、9−3、9−4、音声信号用のD/A変換器10
−1、10−2、10−3、10−4、10−5によ
り、もとのアナログ映像信号およびアナログ音声信号に
戻される。
として、280Mb/sを用いた場合について説明す
る。ちなみに、この値は1走査線あたりの画素数が17
80で、1画素あたり10ビットで量子化した場合のビ
ットレートに関連した値である。すなわち、280Mb
/s=1780画素/走査線×525走査線/フレーム
×29.97フレーム/s×10bit/画素となる。
本実施例では、この値を用いることにより、後述する伝
送ビット数の計算を効率化するものである。
期間と、映像に対応しない帰線期間からなる。帰線期間
の信号は受信側で生成し合成することが可能であるた
め、必ずしも伝送する必要はない。そこで1走査線の信
号のうち、映像期間に対応した画素である、例えば72
0画素の信号のみを伝送することとする。したがって、
カメラ1より得られる、18走査線分の映像期間の信号
についてのビット数は、輝度信号Y、及び輝度信号Yの
標本化周波数の1/2で標本化する2種の色差信号C
r、Cbの三つの映像信号を8ビット/画素で量子化し
た場合のビット数の、720×(1+1/2×2)×1
8×8=207360ビットとなる。
2走査線期間に相当する時間に伝送できるビット数は1
780×12×10=213600ビットである。さら
にケーブル伝送遅延時間τ=5μsとすれば、これに必
要なビット数は1400(=280Mb/s×5μs)
ビットである。したがって、図4の信号の流れを考慮す
れば、残りの4840(=213600−207360
−1400)ビットを音声の伝送に使用できることにな
る。これは、平均化すれば4.23Mb/s(=484
0bit×525走査線/フレーム÷18走査線×2
9.97フレーム/s)のビットレートに相当し、音声
4chに必要な3Mb/s(=768b/s×4ch)
を十分に上回るものである。
の映像期間の信号は720画素/走査線×1×18走査
線×8ビット=103680ビットに相当する。一方、
280Mb/sのデータレートで6走査線期間に相当す
る時間に伝送できるビット数は、先に示したとおり1画
素あたり10ビットで量子化した映像信号を伝送できる
ビット数であり、1780画素/走査線×6走査線×1
0bit/画素=106800ビットである。図4の信
号の流れを上記と同様に考慮すれば、遅延時間τ=5μ
sに必要なビット数1400ビットを差し引き、残りの
1720(=106800−103680−1400)
ビットを音声等の伝送に使用できる。これは、平均化す
れば1.50Mb/s(=1720bit×525走査
/フレーム÷18走査×29.97フレーム/s)のビ
ットレートに相当し、音声1ch(768kHz)の他
に、735kHzのデータを伝送できる。
輝度信号Yの標本化周波数の1/2で標本化する2種の
色差信号Cr、Cbの三つの映像信号を8ビットで量子
化したものを10ビット単位のデータとして伝送すると
している。輝度信号Y、2種の色差信号Cr、Cbは、
時間的にY1、Cr1、Cb1、Y2、Y3、Cr3、
Cb3、Y4、Y5、Cr5、Cb5、Y6、Y7、C
r7、Cb7、Y8、……(色差信号Cr、Cbは輝度
信号Yと比べ標本化周波数の1/2なので、単位時間当
りのサンプル数も半分となるため、符番を奇数番目のみ
とする。)の順序でカメラ1から得られるが、これらを
例えば図5に示すように、10画素(輝度信号10サン
プル、色差信号10サンプル)を周期として8ビット単
位から10ビット単位へ変換する。また、M1、M2、
M3、M4、M5……の順序でCCU2から得られる映
像信号Mは、同様に図6に示すように、5画素を周期と
して8ビット単位から10ビット単位へ変換する。
同軸ケーブル、光ケーブル等があり、これらは直流から
高周波までの信号を伝送可能である。一方、1本のケー
ブルによって信号のほかに電力を送信したい場合があ
る。この場合は、電力伝送が容易な同軸ケーブルを用い
た場合でもって説明すると、例えば、CCU2からカメ
ラ1へ電力をDC(直流)もしくは低周波(例えば50
〜60Hz)の正弦波で送る。この場合は、電力との重
畳を避けるために、信号としてはDCもしくは低周波で
の伝送はできない。すなわち、スイッチ部6−1の内部
で、受信した信号の低周波に存在する電力成分と、高周
波部に存在する信号成分とに分離し、しかる後に、高周
波部から映像信号、音声信号、制御信号とを時間的に分
離する。
例は図7に示すようになる。ケーブル7より受信した信
号を、低域フィルタ11で電力成分に、高域フィルタ1
2で映像信号、音声信号、制御信号成分とに分離し、し
かる後に識別増幅器13でケーブル伝送における減衰を
増幅補償し、ディジタル値の符号1と0とに識別する。
さらにゲート回路14でカメラ1側の多重化装置5−1
からの送信信号を除去し、CCU2からの受信信号のみ
を分離装置8−1に供給する。
信号、音声信号、制御信号に歪みが生じやすい。通常
は、映像信号、音声信号、制御信号にはデータの1と0
との発生確率を等しくさせ、直流成分を抑圧するスクラ
ンブル処理が用いられる。図1の構成では、このスクラ
ンブル処理は例えば多重化装置5−1、5−2で行わ
れ、また分離装置8−1、8−2でこの逆の、デスクラ
ンブル処理が行われているものとする。
の直流レベルは、ほぼハイレベルの信号レベルと、ロー
レベルの信号レベルの平均であるレベルに一定化されて
いるが、図8に示すようにカメラ1からの送信信号aと
CCU2からの送信信号bのどちらの信号も無信号とな
る期間が例えば符号0だとすると、CCU2のスイッチ
部6−2の入力端の信号cは、大レベルのbとケーブル
で減衰した小レベルのaとよりなるので、低周波成分が
除去された後の信号dは、カメラ1およびCCU2の信
号期間の開始点で直流が大きく変化し、これを符号1と
符号0とに識別する場合、この開始点近傍の映像信号、
音声信号、制御信号のデータの識別誤りを起こす恐れが
生じる。この現象は、カメラ1でも同様に発生する。
ルとローレベルの間の1/2のレベルとする例を、カメ
ラ1からの送信信号eとCCU2からの送信信号fを使
って示す。この場合、ケーブル端の信号gは、信号期間
と無信号期間の境界での直流の変化がなく、低周波成分
が除去されてもその形状はgと変わらず、gの平均値を
基準として受信信号の1と0とを識別すれば映像信号、
音声信号、制御信号のデータの識別を誤ることもない。
高域フィルタ12はコンデンサのみで実現でき、これと
識別増幅器13の入力抵抗または分離装置8−1の出力
抵抗(抵抗15)との時定数を大きくすれば、上記の歪
みはかなり軽減でき、図8のcとほぼ近い形状の信号が
得られる。送信側でスクランブルされた信号よりなるc
の平均値は、伝送による減衰をx(x<1)とすると、 1/2×2/3+x×1/2×1/3 =1/6×(2+x) 一方、cの中での受信期間中の受信信号の平均値はx/
2であるから、分離装置8−1の入力信号の平均値から 1/6×(2+x)−x/2 =(1−x)/3 だけ小さいレベル(図8のcに示すレベル)を基準とし
て受信信号の1と0とを識別することができる。
ケーブル等有線伝送を例にとって説明した。しかし、本
発明は、有線伝送に限らず、FPU(Field Pi
ckup Unit)等無線による映像、音声、データ
の多重伝送にも適用できることは言うまでもない。
信号伝送において、ディジタル化した映像信号、音声信
号、制御信号等を時分割多重化し、かつ時間圧縮により
信号期間と無信号期間を設けることにより、ケーブルの
両端から信号期間が重複しないように同時にディジタル
伝送することが可能となり、雑音や歪みのない高性能な
双方向伝送を実現できる効果がある。
図。
示す図。
多重化装置、6:スイッチ部、7:伝送ケーブル、8:
分離装置、9、10:D/A変換器、11:低域フイル
タ、12:高域フイルタ、13:識別増幅器、4:ゲー
ト回路、15:抵抗。
Claims (9)
- 【請求項1】 一つの伝送路を介して双方向に信号を送
受する伝送システムにおいて、上記一つの伝送路の両端
で、ディジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を
含むディジタル信号を時分割多重化し、時間軸圧縮して
信号期間と無信号期間とを繰り返す送信信号をそれぞれ
生成し、該それぞれの送信信号の信号期間どうしが重な
らないよう、上記一つの伝送路の一端から送信される上
記送信信号(以下、一方の送信信号と称す)の無信号期
間内に他端からの上記送信信号(以下、他方の送信信号
と称す)をそれぞれ伝送するごとく相互に上記送信信号
を送受することを特徴とするディジタル映像信号多重伝
送方法。 - 【請求項2】 上記一方の送信信号が信号期間から無
信号期間に変化した後に上記他方の送信信号の信号期間
が開始し、該他方の送信信号が信号期間から無信号期間
に変化した後に上記一方の送信信号の信号期間が開始す
るよう相互伝送することを特徴とする請求項1記載のデ
ィジタル映像信号多重伝送方法。 - 【請求項3】 上記一方の送信信号の信号期間が終了
する時刻と上記他方の送信信号の信号期間が開始する時
刻との差の時間と、上記他方の送信信号の信号期間が終
了する時刻と上記一方の送信信号の信号期間が開始する
時刻との差の時間とが、上記伝送路の伝送遅延時間以上
であることを特徴とする請求項1または2記載のディジ
タル映像信号多重伝送方法。 - 【請求項4】 上記一方の送信信号および他方の送信
信号の信号期間に含まれる映像信号は、整数個の走査線
の情報を有し、上記一方の送信信号の映像信号の情報量
と上記他方の送信信号の映像信号の情報量との比は、上
記一方の送信信号の映像信号のビットレートと上記他方
の送信信号の映像信号のビットレートとの比と等しいこ
とを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のディ
ジタル映像信号多重伝送方法。 - 【請求項5】 上記各送信信号の無信号期間の送信レ
ベルを、信号期間の送信レベルの平均値と等しくするも
のであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに
記載のディジタル映像信号多重伝送方法。 - 【請求項6】 上記伝送路端に存在する受信信号の平
均値から上記伝送路の減衰に対応した所定の値だけ小さ
いレベルを基準として、当該受信信号の1と0の識別を
行うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載
のディジタル映像信号多重伝送方法。 - 【請求項7】 一つの伝送路を介して双方向に信号を送
受する伝送システムにおいて、上記一つの伝送路の両端
に、ディジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を
含むディジタル信号を時分割多重化し時間軸圧縮して、
信号期間と無信号期間とを繰り返す送信信号をそれぞれ
生成する手段と、上記送信信号をそれぞれ送信する手段
と、上記送信信号をそれぞれ受信する手段と、上記受信
された信号をそれぞれ時間軸圧縮伸張しさらに時分割多
重分離する手段と、上記それぞれの送信信号の信号期間
どうしが重ならないよう、上記一つの伝送路の一端から
送信される上記送信信号(以下、一方の送信信号と称す)
の無信号期間内に他端からの上記送信信号(以下、他方
の送信信号と称す)をそれぞれ伝送するごとく相互に上
記送信信号を送受する手段とを有し、上記送信信号を一
つの伝送路を介して双方向に送受することを特徴とする
ディジタル映像信号多重伝送装置。 - 【請求項8】 請求項7記載のディジタル映像信号多
重伝送装置において、上記伝送路の一端に備えた映像機
器をテレビジョンカメラとし、他端に備えた映像機器を
テレビジョンカメラ制御装置としたことを特徴とするデ
ィジタル映像信号多重伝送装置。 - 【請求項9】 請求項8記載のディジタル映像信号多
重伝送装置において、上記テレビジョンカメラと、上記
テレビジョンカメラ制御装置間を結ぶ伝送路として、三
重の同軸ケーブルを用いることを特徴とするディジタル
映像信号多重伝送装置。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35286893A JP3390509B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | ディジタル映像信号多重伝送方法およびその装置 |
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