JP3390542B2 - ディジタル信号多重伝送方法およびその装置 - Google Patents
ディジタル信号多重伝送方法およびその装置Info
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- JP3390542B2 JP3390542B2 JP21546694A JP21546694A JP3390542B2 JP 3390542 B2 JP3390542 B2 JP 3390542B2 JP 21546694 A JP21546694 A JP 21546694A JP 21546694 A JP21546694 A JP 21546694A JP 3390542 B2 JP3390542 B2 JP 3390542B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョンカメラ
(以下、カメラと略す)と、カメラ制御装置（以下、ＣＣ
Ｕと称す。ＣＣＵ： Camera Control Unit）等の二つの
映像機器間で、双方向に、映像、音声、制御信号などを
多重伝送する装置に関するものである。
(以下、カメラと略す)と、カメラ制御装置（以下、ＣＣ
Ｕと称す。ＣＣＵ： Camera Control Unit）等の二つの
映像機器間で、双方向に、映像、音声、制御信号などを
多重伝送する装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、カメラとＣＣＵとの間を
結び、双方向に映像、音声、制御信号などを多重伝送す
る場合に、ＴＲＩＡＸケーブルと呼ばれる三重の同軸ケ
ーブル（以下、ケーブルと略す）を用い、これらの信号
を周波数分割多重して伝送する装置が知られている。こ
れは、例えば、図２に示すように、カメラ１からＣＣＵ
２へ向けて、カメラ１で得られた３種の映像信号Ｒ，
Ｇ，Ｂ、及び４種の音声信号Ａ1，Ａ2，Ａ3，Ａ4が送ら
れ、一方、ＣＣＵ２からカメラ１へ向けて、ＣＣＵ２で
生成されたモニタのための映像信号Ｍ、カメラマンへ指
示を与える音声信号Ａ5 、及びカメラ１の動作を制御す
る制御信号Ｄ等が送られる。また、１本のケーブル３
で、複数の信号を双方向に伝送するために、これらの信
号は、図３に示すように、すべて異なる周波数の搬送波
を振幅変調(ＡＭ)することにより、異なる周波数帯域を
占有している。この結果、ケーブル３上に同時に存在す
るこれらの信号は、カメラ１あるいはＣＣＵ２に設けら
れたフィルタにより、全ての成分を相互に干渉すること
なく、カメラ１側およびＣＣＵ２側で、分離することが
できる。
結び、双方向に映像、音声、制御信号などを多重伝送す
る場合に、ＴＲＩＡＸケーブルと呼ばれる三重の同軸ケ
ーブル（以下、ケーブルと略す）を用い、これらの信号
を周波数分割多重して伝送する装置が知られている。こ
れは、例えば、図２に示すように、カメラ１からＣＣＵ
２へ向けて、カメラ１で得られた３種の映像信号Ｒ，
Ｇ，Ｂ、及び４種の音声信号Ａ1，Ａ2，Ａ3，Ａ4が送ら
れ、一方、ＣＣＵ２からカメラ１へ向けて、ＣＣＵ２で
生成されたモニタのための映像信号Ｍ、カメラマンへ指
示を与える音声信号Ａ5 、及びカメラ１の動作を制御す
る制御信号Ｄ等が送られる。また、１本のケーブル３
で、複数の信号を双方向に伝送するために、これらの信
号は、図３に示すように、すべて異なる周波数の搬送波
を振幅変調(ＡＭ)することにより、異なる周波数帯域を
占有している。この結果、ケーブル３上に同時に存在す
るこれらの信号は、カメラ１あるいはＣＣＵ２に設けら
れたフィルタにより、全ての成分を相互に干渉すること
なく、カメラ１側およびＣＣＵ２側で、分離することが
できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の多重伝送装置に
おいては、信号を振幅変調によりアナログ的に伝送する
ために、ケーブルあるいはフィルタの特性の影響を受
け、カメラ側あるいはＣＣＵ側で得られた映像、音声信
号に特性劣化が生じやすい。また、上述のように、一つ
のケーブル上に同時に存在する異なる周波数帯域を占有
する複数の信号を、相互に干渉することなくカメラ側お
よびＣＣＵ側で分離するためには、高価なフィルタが必
要となり、コストの増加が避けられないといった問題が
あった。この問題を解消するため、本出願人は、伝送路
の両端で、それぞれ映像、音声信号等をディジタル化
し、時分割多重化、時間軸圧縮して、信号期間と無信号
期間の繰り返しからなる送信信号を生成し、伝送路の一
端からの送信信号の無信号期間に、他端からの送信信号
を相互に伝送することによって、一つの伝送路にて双方
向伝送を可能とした、「ディジタル映像信号多重伝送方
法およびその装置」(特願平５−３５２８６８号)を提案
した。
おいては、信号を振幅変調によりアナログ的に伝送する
ために、ケーブルあるいはフィルタの特性の影響を受
け、カメラ側あるいはＣＣＵ側で得られた映像、音声信
号に特性劣化が生じやすい。また、上述のように、一つ
のケーブル上に同時に存在する異なる周波数帯域を占有
する複数の信号を、相互に干渉することなくカメラ側お
よびＣＣＵ側で分離するためには、高価なフィルタが必
要となり、コストの増加が避けられないといった問題が
あった。この問題を解消するため、本出願人は、伝送路
の両端で、それぞれ映像、音声信号等をディジタル化
し、時分割多重化、時間軸圧縮して、信号期間と無信号
期間の繰り返しからなる送信信号を生成し、伝送路の一
端からの送信信号の無信号期間に、他端からの送信信号
を相互に伝送することによって、一つの伝送路にて双方
向伝送を可能とした、「ディジタル映像信号多重伝送方
法およびその装置」(特願平５−３５２８６８号)を提案
した。
【０００４】以下、この概要を図４により簡単に説明す
る。カメラとＣＣＵ、双方から伝送するデータが重複し
ないようにするため、カメラ及びＣＣＵでそれぞれ生成
される、映像、音声、制御信号等の時分割多重化した送
信信号４，５を、それぞれ時間軸圧縮し、信号期間と無
信号期間の繰返しからなるそれぞれの伝送信号４”，
５”を生成し、一方の伝送信号の無信号期間に、他方の
伝送信号を相互に伝送することによって、一つのケーブ
ルにて、双方向伝送を可能としている。ここで、カメラ
とＣＣＵ、双方から伝送するデータが重複しないように
するためには、ケーブルの伝送ビットレートは、ＣＣＵ
からカメラに伝送する送信信号４のビットレートと、カ
メラからＣＣＵに伝送する送信信号５のビットレートの
総和より、高い伝送ビットレートを必要とする。従っ
て、例えば、カメラおよびＣＣＵのビットレートを、そ
れぞれ２７０Ｍｂ／ｓとした場合、ケーブルの伝送ビッ
トレートは、５４０Ｍｂ／ｓ以上を必要とする。このた
め、伝送に必要な周波数帯域が広がり、ハード量の増
大、伝送距離の制限といった問題が生じる。本発明はこ
の双方向伝送に改良を加え、これらの問題点を解決し、
限られた伝送ビットレートの伝送路において最も有効的
に双方向伝送を行うことのできる伝送装置の実現を目的
とするものである。
る。カメラとＣＣＵ、双方から伝送するデータが重複し
ないようにするため、カメラ及びＣＣＵでそれぞれ生成
される、映像、音声、制御信号等の時分割多重化した送
信信号４，５を、それぞれ時間軸圧縮し、信号期間と無
信号期間の繰返しからなるそれぞれの伝送信号４”，
５”を生成し、一方の伝送信号の無信号期間に、他方の
伝送信号を相互に伝送することによって、一つのケーブ
ルにて、双方向伝送を可能としている。ここで、カメラ
とＣＣＵ、双方から伝送するデータが重複しないように
するためには、ケーブルの伝送ビットレートは、ＣＣＵ
からカメラに伝送する送信信号４のビットレートと、カ
メラからＣＣＵに伝送する送信信号５のビットレートの
総和より、高い伝送ビットレートを必要とする。従っ
て、例えば、カメラおよびＣＣＵのビットレートを、そ
れぞれ２７０Ｍｂ／ｓとした場合、ケーブルの伝送ビッ
トレートは、５４０Ｍｂ／ｓ以上を必要とする。このた
め、伝送に必要な周波数帯域が広がり、ハード量の増
大、伝送距離の制限といった問題が生じる。本発明はこ
の双方向伝送に改良を加え、これらの問題点を解決し、
限られた伝送ビットレートの伝送路において最も有効的
に双方向伝送を行うことのできる伝送装置の実現を目的
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、一つの伝送路の両端で、それぞれディジタ
ル化した少なくとも映像信号、音声信号を含むディジタ
ル信号を時分割多重化、時間軸圧縮し、信号期間と無信
号期間の繰り返しからなる送信信号を生成し、該一つの
伝送路の一端からの送信信号の無信号期間に、他端から
の送信信号を相互に伝送する際、少なくとも上記一つの
伝送路の一端からの送信信号を、帯域制限あるいはデー
タ圧縮などのビットレートの引き下げ処理により伝送す
るようにしたものである。また、一つの伝送路を介して
双方向に信号を送受する伝送システムにおいて、該一つ
の伝送路の一端に、ディジタル化した映像信号、音声信
号、制御信号を含むディジタル信号を時分割多重化、時
間軸圧縮し、信号期間と無信号期間の繰り返しからなる
第１の送信信号を生成する手段と、該第１の送信信号を
送信する手段と、上記一つの伝送路の他端から伝送され
てくる信号を受信する手段と、該受信した信号をデータ
伸張、時間軸伸張し、多重化分離する手段とを有する映
像機器を備え、上記伝送路の他端に、ディジタル化した
映像信号、音声信号、制御信号を含むディジタル信号を
帯域制限あるいはデータ圧縮、時分割多重化、時間軸圧
縮し、信号期間と無信号期間の繰り返しからなる第２の
送信信号を生成する手段と、該第２の送信信号を送信す
る手段と、上記一つの伝送路の一端から伝送されてくる
信号を受信する手段と、該受信した信号を時間軸伸張
し、多重化分離する手段とを有する映像機器を備え、上
記一方の送信信号の無信号期間内に上記他方の送信信号
をそれぞれ伝送するごとく、相互に送信信号を送受する
ようにしたものである。また、上記伝送路の一端に備え
た映像機器をテレビジョンカメラとし、他端に備えた映
像機器をテレビジョンカメラ制御装置としたものであ
る。
成するため、一つの伝送路の両端で、それぞれディジタ
ル化した少なくとも映像信号、音声信号を含むディジタ
ル信号を時分割多重化、時間軸圧縮し、信号期間と無信
号期間の繰り返しからなる送信信号を生成し、該一つの
伝送路の一端からの送信信号の無信号期間に、他端から
の送信信号を相互に伝送する際、少なくとも上記一つの
伝送路の一端からの送信信号を、帯域制限あるいはデー
タ圧縮などのビットレートの引き下げ処理により伝送す
るようにしたものである。また、一つの伝送路を介して
双方向に信号を送受する伝送システムにおいて、該一つ
の伝送路の一端に、ディジタル化した映像信号、音声信
号、制御信号を含むディジタル信号を時分割多重化、時
間軸圧縮し、信号期間と無信号期間の繰り返しからなる
第１の送信信号を生成する手段と、該第１の送信信号を
送信する手段と、上記一つの伝送路の他端から伝送され
てくる信号を受信する手段と、該受信した信号をデータ
伸張、時間軸伸張し、多重化分離する手段とを有する映
像機器を備え、上記伝送路の他端に、ディジタル化した
映像信号、音声信号、制御信号を含むディジタル信号を
帯域制限あるいはデータ圧縮、時分割多重化、時間軸圧
縮し、信号期間と無信号期間の繰り返しからなる第２の
送信信号を生成する手段と、該第２の送信信号を送信す
る手段と、上記一つの伝送路の一端から伝送されてくる
信号を受信する手段と、該受信した信号を時間軸伸張
し、多重化分離する手段とを有する映像機器を備え、上
記一方の送信信号の無信号期間内に上記他方の送信信号
をそれぞれ伝送するごとく、相互に送信信号を送受する
ようにしたものである。また、上記伝送路の一端に備え
た映像機器をテレビジョンカメラとし、他端に備えた映
像機器をテレビジョンカメラ制御装置としたものであ
る。
【０００６】
【作用】その結果、双方向伝送する信号のうち、画質劣
化無く伝送する必要がある信号は時間軸圧縮など信号劣
化の無い処理で伝送され、多少の劣化をしても良い信号
は帯域制限やデータ圧縮などの処理によりビットレート
を引き下げて伝送されるため、全体の伝送ビットレート
を引き下げることができ、限られた伝送ビットレートの
伝送路によって、最も有効的に双方向伝送を行うことの
できる伝送装置を実現でき、伝送に必要な周波数帯域を
狭めることができる。
化無く伝送する必要がある信号は時間軸圧縮など信号劣
化の無い処理で伝送され、多少の劣化をしても良い信号
は帯域制限やデータ圧縮などの処理によりビットレート
を引き下げて伝送されるため、全体の伝送ビットレート
を引き下げることができ、限られた伝送ビットレートの
伝送路によって、最も有効的に双方向伝送を行うことの
できる伝送装置を実現でき、伝送に必要な周波数帯域を
狭めることができる。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の一実施例として、カメラと
ＣＣＵ間での双方向伝送を例として、該装置の構成及び
動作を、図１と図５により説明する。１はカメラ，２は
ＣＣＵ、３は伝送路(ケーブル)、４はＣＣＵ２からカメ
ラ１に送信すべき、映像信号、音声信号、制御信号など
の送信信号である。５はカメラ１からＣＣＵ２に送信す
べき、映像信号、音声信号、制御信号などの送信信号で
ある。６はデータ圧縮回路で、送信信号４の帯域制限や
データ圧縮を行う。７はスイッチ回路で、後述伝送信号
の送受の切り替えを行う。８は時間軸伸張回路で、後述
伝送信号の時間軸伸張を行う。９は時間軸圧縮回路で、
送信信号４，５の時分割多重化及び時間軸圧縮を行う。
１０はデータ伸張回路で、後述伝送信号のデータ伸張を
行う。
ＣＣＵ間での双方向伝送を例として、該装置の構成及び
動作を、図１と図５により説明する。１はカメラ，２は
ＣＣＵ、３は伝送路(ケーブル)、４はＣＣＵ２からカメ
ラ１に送信すべき、映像信号、音声信号、制御信号など
の送信信号である。５はカメラ１からＣＣＵ２に送信す
べき、映像信号、音声信号、制御信号などの送信信号で
ある。６はデータ圧縮回路で、送信信号４の帯域制限や
データ圧縮を行う。７はスイッチ回路で、後述伝送信号
の送受の切り替えを行う。８は時間軸伸張回路で、後述
伝送信号の時間軸伸張を行う。９は時間軸圧縮回路で、
送信信号４，５の時分割多重化及び時間軸圧縮を行う。
１０はデータ伸張回路で、後述伝送信号のデータ伸張を
行う。
【０００８】４−１’はＣＣＵ２の送信信号４を帯域制
限やデータ圧縮及び時間軸圧縮し、時分割多重化した伝
送信号である。５’はカメラ１からＣＣＵ２に伝送され
る伝送信号で、カメラ１にて時間軸圧縮され、時分割多
重化された信号である。ここで、伝送路３の伝送ビット
レートＲを３４０Ｍｂ／ｓ、送信信号４，５のビットレ
ートＸ，Ｙをそれぞれ２７０Ｍｂ／ｓとした場合、カメ
ラ１からの送信信号５を劣化なく、即ち、そのデータ量
を落さずに伝送するために、ＣＣＵ２の送信信号４を、
帯域制限あるいはデータ圧縮し、ビットレートＸ−１
（例えば、５４Ｍｂ／ｓ）のデータ量に圧縮した信号４
−１とする。 これにより、下記のごとく、送信信号
４，５の伝送ビットレートの総和が、前述した双方向伝
送における伝送路の伝送ビットレート条件を満足するも
のとなる。 Ｒ(=340Mb/s)＞Ｘ−１＋Ｙ(=54Mb/s+270Mb/s=324Mb/s) 次に、この動作について説明する。ビットレートＸ(２
７０Ｍｂ／ｓ)のＣＣＵ２の送信信号４は、データ圧縮
回路６に加えられ、帯域制限やデータ圧縮によりビット
レートＸ−１(５４Ｍｂ／ｓ)のデータ量に圧縮された信
号４−１となる。このデータ圧縮方式には、ＤＰＣＭ(D
ifferential Pulse Code Modulation)のような簡単なも
のから、ＪＰＥＧ(Joint Photographic coding Expert
Group)、ＭＰＥＧ(Motion Picture coding Expert Grou
p)方式等の直交変換を用いる各種の方式が知られてお
り、本発明でもこれらの圧縮手法を用いるものとする。
このビットレートＸ−１(５４Ｍｂ／ｓ)のデータに圧縮
された信号は、時間軸圧縮回路９により時間軸圧縮さ
れ、伝送信号４−１’としてスイッチ回路７によりカメ
ラ１からの伝送信号５’の無信号期間であるＣのタイミ
ングで、伝送ビットレートＲ(３４０Ｍｂ／ｓ)の伝送路
３を介して、カメラ１に送られる。伝送路３を介して伝
送された伝送信号４−１’は、カメラ１のスイッチ回路
７で時間軸伸張回路８に加えられ、ＣＣＵ２の時間軸圧
縮回路９により行われた時間軸圧縮の伸張がなされ、デ
ータ伸張回路１０にて、ＣＣＵ２のデータ圧縮回路６に
より行われたデータ圧縮の伸張がなされ、元の画像デー
タへの復元がなされ、信号出力４となる。
限やデータ圧縮及び時間軸圧縮し、時分割多重化した伝
送信号である。５’はカメラ１からＣＣＵ２に伝送され
る伝送信号で、カメラ１にて時間軸圧縮され、時分割多
重化された信号である。ここで、伝送路３の伝送ビット
レートＲを３４０Ｍｂ／ｓ、送信信号４，５のビットレ
ートＸ，Ｙをそれぞれ２７０Ｍｂ／ｓとした場合、カメ
ラ１からの送信信号５を劣化なく、即ち、そのデータ量
を落さずに伝送するために、ＣＣＵ２の送信信号４を、
帯域制限あるいはデータ圧縮し、ビットレートＸ−１
（例えば、５４Ｍｂ／ｓ）のデータ量に圧縮した信号４
−１とする。 これにより、下記のごとく、送信信号
４，５の伝送ビットレートの総和が、前述した双方向伝
送における伝送路の伝送ビットレート条件を満足するも
のとなる。 Ｒ(=340Mb/s)＞Ｘ−１＋Ｙ(=54Mb/s+270Mb/s=324Mb/s) 次に、この動作について説明する。ビットレートＸ(２
７０Ｍｂ／ｓ)のＣＣＵ２の送信信号４は、データ圧縮
回路６に加えられ、帯域制限やデータ圧縮によりビット
レートＸ−１(５４Ｍｂ／ｓ)のデータ量に圧縮された信
号４−１となる。このデータ圧縮方式には、ＤＰＣＭ(D
ifferential Pulse Code Modulation)のような簡単なも
のから、ＪＰＥＧ(Joint Photographic coding Expert
Group)、ＭＰＥＧ(Motion Picture coding Expert Grou
p)方式等の直交変換を用いる各種の方式が知られてお
り、本発明でもこれらの圧縮手法を用いるものとする。
このビットレートＸ−１(５４Ｍｂ／ｓ)のデータに圧縮
された信号は、時間軸圧縮回路９により時間軸圧縮さ
れ、伝送信号４−１’としてスイッチ回路７によりカメ
ラ１からの伝送信号５’の無信号期間であるＣのタイミ
ングで、伝送ビットレートＲ(３４０Ｍｂ／ｓ)の伝送路
３を介して、カメラ１に送られる。伝送路３を介して伝
送された伝送信号４−１’は、カメラ１のスイッチ回路
７で時間軸伸張回路８に加えられ、ＣＣＵ２の時間軸圧
縮回路９により行われた時間軸圧縮の伸張がなされ、デ
ータ伸張回路１０にて、ＣＣＵ２のデータ圧縮回路６に
より行われたデータ圧縮の伸張がなされ、元の画像デー
タへの復元がなされ、信号出力４となる。
【０００９】一方、ビットレートＹ(２７０Ｍｂ／ｓ)の
カメラ１の送信信号５は、時間軸圧縮回路９に加えら
れ、時間軸圧縮のみが行われ、画質劣化の無い伝送信号
５’として、スイッチ回路７により、ＣＣＵ２からの伝
送信号４−１’の無信号期間であるＤのタイミングで、
伝送ビットレートＲ(３４０Ｍｂ／ｓ)の伝送路３を介し
てＣＣＵ２に送られる。伝送路３を介して伝送された伝
送信号５’は、スイッチ回路７で時間軸伸張回路８に加
えられ、カメラ１の時間軸圧縮回路９により行われた時
間軸圧縮の伸張がなされ、画質劣化の無い(データ圧縮
をしていないため)元の画像データへの復元がなされ、
信号出力５として出力される。
カメラ１の送信信号５は、時間軸圧縮回路９に加えら
れ、時間軸圧縮のみが行われ、画質劣化の無い伝送信号
５’として、スイッチ回路７により、ＣＣＵ２からの伝
送信号４−１’の無信号期間であるＤのタイミングで、
伝送ビットレートＲ(３４０Ｍｂ／ｓ)の伝送路３を介し
てＣＣＵ２に送られる。伝送路３を介して伝送された伝
送信号５’は、スイッチ回路７で時間軸伸張回路８に加
えられ、カメラ１の時間軸圧縮回路９により行われた時
間軸圧縮の伸張がなされ、画質劣化の無い(データ圧縮
をしていないため)元の画像データへの復元がなされ、
信号出力５として出力される。
【００１０】以上述べた如く、カメラ１からＣＣＵ２へ
送信される伝送信号５’のように、放送に利用されるた
めに画質劣化が許容されない映像信号などは、劣化の無
い、時間軸圧縮等の処理のみにより伝送し、ＣＣＵ２か
らカメラ１へ送信される伝送信号４−１’のように、カ
メラマンがビューファインダでオンライン映像を監視す
るためのもので、多少の画質劣化は許されるリターン映
像信号等は、帯域制限やデータ圧縮などの処理により、
ビットレートを引き下げて伝送する。これにより、全体
の伝送ビットレートを引き下げることができるため、限
られた伝送ビットレートの伝送路によって、最も有効的
に双方向伝送を行うことのできる伝送装置を実現でき、
伝送に必要な周波数帯域を狭めることができる。例え
ば、ビットレートがそれぞれ２７０Ｍｂ／ｓの送信信号
４，５を、データが重複しないように双方向伝送する場
合、通常、５４０Ｍｂ／ｓ以上の伝送ビットレートの伝
送路を必要とするが、本実施例によれば、３４０Ｍｂ／
ｓの伝送ビットレートの伝送路にて実現できる。
送信される伝送信号５’のように、放送に利用されるた
めに画質劣化が許容されない映像信号などは、劣化の無
い、時間軸圧縮等の処理のみにより伝送し、ＣＣＵ２か
らカメラ１へ送信される伝送信号４−１’のように、カ
メラマンがビューファインダでオンライン映像を監視す
るためのもので、多少の画質劣化は許されるリターン映
像信号等は、帯域制限やデータ圧縮などの処理により、
ビットレートを引き下げて伝送する。これにより、全体
の伝送ビットレートを引き下げることができるため、限
られた伝送ビットレートの伝送路によって、最も有効的
に双方向伝送を行うことのできる伝送装置を実現でき、
伝送に必要な周波数帯域を狭めることができる。例え
ば、ビットレートがそれぞれ２７０Ｍｂ／ｓの送信信号
４，５を、データが重複しないように双方向伝送する場
合、通常、５４０Ｍｂ／ｓ以上の伝送ビットレートの伝
送路を必要とするが、本実施例によれば、３４０Ｍｂ／
ｓの伝送ビットレートの伝送路にて実現できる。
【００１１】なお、本実施例においては、カメラとＣＣ
Ｕ間の双方向伝送を例とし、ＣＣＵからカメラへ送信さ
れる伝送信号についてのみ、帯域制限やデータ圧縮等の
処理を行う場合について説明したが、これに限定される
ことなく、カメラからＣＣＵへ送信される伝送信号につ
いても、帯域制限やデータ圧縮等の処理を行い、更に全
体の伝送ビットレートを引き下げるようにしてもよい。
また、本発明は、カメラとＣＣＵ間の双方向伝送に限定
されるものではなく、ＦＰＵ(Field Pickup Unit）間
や、ケーブルテレビなどの伝送装置間における、双方向
伝送にも、同様に適用できることは言うまでもない。こ
の場合、それぞれの伝送信号、伝送路の伝送ビットレー
トに応じて、各伝送装置における、帯域制限やデータ圧
縮等の処理を行い、更に全体の伝送ビットレートを引き
下げるようにしてもよいことは言うまでもない。
Ｕ間の双方向伝送を例とし、ＣＣＵからカメラへ送信さ
れる伝送信号についてのみ、帯域制限やデータ圧縮等の
処理を行う場合について説明したが、これに限定される
ことなく、カメラからＣＣＵへ送信される伝送信号につ
いても、帯域制限やデータ圧縮等の処理を行い、更に全
体の伝送ビットレートを引き下げるようにしてもよい。
また、本発明は、カメラとＣＣＵ間の双方向伝送に限定
されるものではなく、ＦＰＵ(Field Pickup Unit）間
や、ケーブルテレビなどの伝送装置間における、双方向
伝送にも、同様に適用できることは言うまでもない。こ
の場合、それぞれの伝送信号、伝送路の伝送ビットレー
トに応じて、各伝送装置における、帯域制限やデータ圧
縮等の処理を行い、更に全体の伝送ビットレートを引き
下げるようにしてもよいことは言うまでもない。
【００１２】
【発明の効果】本発明によれば、所定伝送ビットレート
の伝送路によって、信号を双方向伝送する場合、劣化無
く伝送する必要がある信号は、時間軸圧縮などの処理の
みにより伝送し、所定の劣化は許容される信号は、帯域
制限やデータ圧縮などの処理によりビットレートを引き
下げて伝送するため、最も必要とする信号を劣化させる
ことなく、全体の伝送ビットレートを引き下げることが
でき、伝送に必要な周波数帯域を狭められるため、ハー
ド量が減少し、伝送距離の制限が少なくなり、実現が容
易になる。
の伝送路によって、信号を双方向伝送する場合、劣化無
く伝送する必要がある信号は、時間軸圧縮などの処理の
みにより伝送し、所定の劣化は許容される信号は、帯域
制限やデータ圧縮などの処理によりビットレートを引き
下げて伝送するため、最も必要とする信号を劣化させる
ことなく、全体の伝送ビットレートを引き下げることが
でき、伝送に必要な周波数帯域を狭められるため、ハー
ド量が減少し、伝送距離の制限が少なくなり、実現が容
易になる。
【図１】本発明の全体構成を示すブロック図。
【図２】カメラ１とＣＣＵ２の間の伝送信号の流れを示
す図。
す図。
【図３】従来の伝送信号の周波数スペクトラムを示す
図。
図。
【図４】従来の双方向伝送のタイミングチャート。
【図５】本発明の双方向伝送のタイミングチャート。
１：カメラ、２：ＣＣＵ、３：伝送路、４：ＣＣＵ２の
送信信号、４−１’：ＣＣＵ２からの伝送信号、５：カ
メラ１の送信信号、５’：カメラ１からの伝送信号、
６：データ圧縮回路、７：スイッチ回路、８：時間軸伸
張回路、９：時間軸圧縮回路、１０：データ伸張回路。
送信信号、４−１’：ＣＣＵ２からの伝送信号、５：カ
メラ１の送信信号、５’：カメラ１からの伝送信号、
６：データ圧縮回路、７：スイッチ回路、８：時間軸伸
張回路、９：時間軸圧縮回路、１０：データ伸張回路。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H04N 7/10
H04N 7/14 - 7/173
H04N 7/20 - 7/22
Claims (3)
- 【請求項１】 一つの伝送路の両端で、それぞれディジ
タル化した少なくとも映像信号、音声信号を含むディジ
タル信号を時分割多重化、時間軸圧縮し、信号期間と無
信号期間の繰り返しからなる送信信号を生成し、該一つ
の伝送路の一端からの送信信号の無信号期間に、他端か
らの送信信号を相互に伝送する際、少なくとも上記一つ
の伝送路の一端からの送信信号を、帯域制限あるいはデ
ータ圧縮などのビットレートの引き下げ処理により伝送
するようにしたことを特徴とするディジタル信号多重伝
送方法。 - 【請求項２】 一つの伝送路を介して双方向に信号を送
受する伝送システムにおいて、該一つの伝送路の一端
に、ディジタル化した映像信号、音声信号、制御信号を
含むディジタル信号を時分割多重化、時間軸圧縮し、信
号期間と無信号期間の繰り返しからなる第１の送信信号
を生成する手段と、該第１の送信信号を送信する手段
と、上記一つの伝送路の他端から伝送されてくる信号を
受信する手段と、該受信した信号をデータ伸張、時間軸
伸張し、多重化分離する手段とを有する映像機器を備
え、上記伝送路の他端に、ディジタル化した映像信号、
音声信号、制御信号を含むディジタル信号を帯域制限あ
るいはデータ圧縮、時分割多重化、時間軸圧縮し、信号
期間と無信号期間の繰り返しからなる第２の送信信号を
生成する手段と、該第２の送信信号を送信する手段と、
上記一つの伝送路の一端から伝送されてくる信号を受信
する手段と、該受信した信号を時間軸伸張し、多重化分
離する手段とを有する映像機器を備え、上記一方の送信
信号の無信号期間内に上記他方の送信信号をそれぞれ伝
送するごとく、相互に送信信号を送受することを特徴と
するディジタル信号多重伝送装置。 - 【請求項３】 請求項２記載のディジタル信号多重伝送
装置において、上記伝送路の一端に備えた映像機器をテ
レビジョンカメラとし、他端に備えた映像機器をテレビ
ジョンカメラ制御装置としたことを特徴とするディジタ
ル信号多重伝送装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21546694A JP3390542B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | ディジタル信号多重伝送方法およびその装置 |
| US08/361,724 US5701581A (en) | 1993-12-28 | 1994-12-23 | Method for bidirectionally transmitting digital video signal and digital video signal bidirectional transmission system |
| DE69418846T DE69418846T2 (de) | 1993-12-28 | 1994-12-28 | Verfahren und System zur Zweiweg-Übertragung von digitalen Videosignalen |
| EP94309860A EP0661883B1 (en) | 1993-12-28 | 1994-12-28 | Method and system for bidirectionally transmitting digital video signals |
| US08/839,489 US5978651A (en) | 1993-12-28 | 1997-04-14 | Method for bidirectionally transmitting digital video signal and digital video signal bidirectional transmission system |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21546694A JP3390542B2 (ja) | 1994-09-09 | 1994-09-09 | ディジタル信号多重伝送方法およびその装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0879723A JPH0879723A (ja) | 1996-03-22 |
| JP3390542B2 true JP3390542B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=16672849
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21546694A Expired - Fee Related JP3390542B2 (ja) | 1993-12-28 | 1994-09-09 | ディジタル信号多重伝送方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3390542B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013085128A (ja) * | 2011-10-11 | 2013-05-09 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | 映像多重装置、映像分離装置、映像信号伝送システム及びプログラム |
-
1994
- 1994-09-09 JP JP21546694A patent/JP3390542B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0879723A (ja) | 1996-03-22 |
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