JP3389746B2 - 排気エネルギー回収装置 - Google Patents

排気エネルギー回収装置

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JP3389746B2
JP3389746B2 JP19587795A JP19587795A JP3389746B2 JP 3389746 B2 JP3389746 B2 JP 3389746B2 JP 19587795 A JP19587795 A JP 19587795A JP 19587795 A JP19587795 A JP 19587795A JP 3389746 B2 JP3389746 B2 JP 3389746B2
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ターボチャージャに設
けた回転電機を、排気ガスにより回転させてエネルギー
を回収する排気エネルギー回収装置に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】ターボ車のターボチャージャは、排気ガ
スによりタービンを回転させて大気の吸入を促進してい
るが、発進を終え通常走行に移行した後における排気ガ
スは、タービンを回転させた後でも、まだ充分にエネル
ギーを有している。そこで、ターボチャージャに回転電
機を付設し、更に排気エネルギーを回収する装置が考え
られている。 【0003】図7は、そのような排気エネルギー回収装
置の構成を示す図である。図7において、1はエンジン
回転数センサ、2はプーリ、3はエンジン、4は排気
管、5はガバナ、6はベルト、7は吸気管、8はブース
ト圧センサ、9はターボチャージャ、10はタービンブ
レード、11はコンプレッサブレード、12はターボチ
ャージャ回転電機、12−1は回転子、12−2は固定
子、13はポジションセンサ、14はプーリ、15は車
両発電機、16はパワーユニット、17はバッテリ、1
8は電気負荷、19はエンジンコントローラ、20はエ
ネルギー回収コントローラ、21はアクセルセンサであ
る。 【0004】プーリ2はエンジン3の軸に接続されてお
り、プーリ14は車両発電機15の軸に接続されてい
る。そして、プーリ2,14は、ベルト6により連結さ
れている。ターボチャージャ9内には、ターボチャージ
ャ回転電機12が設けられており、その回転子12−1
は、ターボチャージャ9のコンプレッサブレード11お
よびタービンブレード10の回転軸に接続され、固定子
12−2は、ターボチャージャ9内に固定される。ター
ボチャージャ回転電機12としては同期機が用いられ、
時に応じて発電機運転されたりモータ運転されたりす
る。ポジションセンサ13は、同期機であるターボチャ
ージャ回転電機12の回転子12−1の回転位置を検出
するセンサである。ポジションセンサ13からの信号を
基にして、回転数も検出することが出来る。 【0005】車両発電機15は、車両に搭載されている
通常の発電機であり、その発電電力は、周知のようにバ
ッテリ17の充電や、電気負荷18への給電に用いられ
る。しかし、ターボチャージャ回転電機12で回収され
るエネルギーが大の場合、その発電電力でバッテリ17
等への給電を行うほか、車両発電機15をモータ運転も
し、エンジン3の回転を助けるトルク(アシストトル
ク)を付与することも行われる。 【0006】パワーユニット16は、車両発電機15,
ターボチャージャ回転電機12,バッテリ17等と接続
され、それらの間での電力の授受を制御する。そのブロ
ック構成は、後に図8で説明する。エンジンコントロー
ラ19は、エンジン3のガバナ5にガバナ制御信号を発
して、エンジンを制御する。ガバナ制御信号は、エンジ
ンコントローラ19に入力されてくるエンジン回転数セ
ンサ1,ブースト圧センサ8,アクセルセンサ21から
の検出信号、およびその他の検出信号(例、車速信号,
ラック位置信号,クラッチ信号,ブレーキ信号等々)の
中から必要なものを考慮に入れてつくられる。 【0007】エネルギー回収コントローラ20は、エン
ジン回転数センサ1,ブースト圧センサ8およびその他
の検出信号を考慮に入れ、エネルギーが回収できる運転
状態か否かを判断し、パワーユニット16へ制御動作を
指示する信号を発する。 【0008】ターボチャージャ9のターボ作用が弱い
(ブースト圧がまだ小さい)発進時等には、ブースト圧
を上げるため、ターボチャージャ回転電機12にも給電
してモータ運転することが指示される。その給電は車両
発電機15からなされるが、モータ運転とされたターボ
チャージャ回転電機12は、コンプレッサブレード1
1,タービンブレード10の回転を助け、ターボ作用を
助長し、エンジンのトルクをアップする。 【0009】排気ガスのエネルギーが大であり、余分の
エネルギーを回収できる時には、ターボチャージャ回転
電機12は発電機運転することが指示される。その発電
電力は、バッテリ17の充電や電気負荷18への給電に
用いられる。また、場合によっては車両発電機15にも
給電され、車両発電機15をモータ運転する。モータ運
転された車両発電機15は、エンジン3にトルクを与
え、消費する燃料を少なくする。 【0010】図8は、パワーユニット16の構成を示す
図である。符号は図7のものに対応し、30はインバー
タ整流回路、31は整流回路、32はインバータ、33
は平滑回路、34は昇圧回路、35はインバータ整流回
路、36はインバータ、37は整流回路、38は平滑回
路、39はレギュレータ、40は切替回路、41は制御
部である。 【0011】昇圧回路34は、ターボチャージャ回転電
機12をモータ運転する場合に、車両発電機15の発電
電圧を昇圧して印加するためのものである。一般に、タ
ーボチャージャ回転電機12の回転数は車両発電機15
のそれより遙かに大であり、その誘起電圧は大である。
従って、ターボチャージャ回転電機12をモータ運転す
るには、その誘起電圧より大なる電圧を印加してやる必
要があるが、車両発電機15の発電電圧はその値に達し
ていないことがある。そこで、昇圧回路34によって昇
圧して印加する。なお、昇圧回路34の構成は、スイッ
チングトランジスタを用いた公知の昇圧回路である。 【0012】インバータ整流回路30,35は、ある時
にはインバータの役目を果たし、別のある時には整流回
路の役目も果たす回路である。その構成は、例えば、3
相ブリッジ接続されたスイッチングトランジスタのそれ
ぞれに、ダイオードを逆並列接続した構成である。 【0013】車両発電機15の発電電圧は整流回路30
で整流され、平滑回路33で平滑され、点Pにその出力
電圧VP が現れる。同様に、ターボチャージャ回転電機
12の発電電圧は整流回路37で整流され、平滑回路3
8で平滑され、点Qにその出力電圧VQ が現れる。各平
滑回路の出力電圧VP ,VQ が切替回路40へ入力され
ている場合、その内の高い方の電圧が選択されて、レギ
ュレータ39に出力される。 【0014】レギュレータ39は、切替回路40からの
電圧を、バッテリ17を充電したり電気負荷18へ給電
したりするのに適した電圧に降圧制御するためのもので
ある。その構成は、例えば、スイッチングトランジス
タ,変圧器,整流平滑回路等で構成される公知のもので
ある。 【0015】図9は、エンジンにおけるトルクアップ必
要領域およびエネルギー回収領域を示す図である。横軸
はエンジン回転数を表し、縦軸はターボチャージャ回転
数を表している。なお、車両発電機15の回転数は、エ
ンジン回転数とプーリ2,14の回転数比とで決まる。
曲線イは、ターボチャージャ回転電機12をモータ運転
したり発電運転したりしなかった場合の、ターボチャー
ジャ回転数の変化を示す。 【0016】エンジン回転数がN1 より低い領域として
示されているトルクアップ必要領域Dは、ターボチャー
ジャ9が排気ガスのエネルギーで回転しているだけでは
ブースト圧が低く、エンジンのトルクが小さい領域であ
る。この領域では、トルクアップが必要とされる。領域
を区切るエンジン回転数N1 は、エンジンの種類によっ
て異なる(例えば、900rpm)。 【0017】曲線ロの部分は、トルクアップのためにタ
ーボチャージャ回転電機12をモータ運転し、ブースト
圧を所要の値にするべくターボチャージャ回転数を上げ
てやった場合の変化を示している。ターボチャージャ回
転電機12をモータ運転する場合、車両発電機15の発
電電力を、整流回路30→平滑回路33→昇圧回路34
→インバータ36→ターボチャージャ回転電機12とい
う経路で供給する。 【0018】エンジン回転数がN2 より高い領域として
示されているエネルギー回収領域Eは、ターボチャージ
ャ9が排気ガスのエネルギーのままに回転していると、
必要以上にブースト圧が高くなってしまう領域であり、
この領域では、余分にブースト圧を高めているエネルギ
ーを、回収することが出来る。領域を区切るエンジン回
転数N2 は、エンジンの種類によって異なる(例えば、
1300rpm)。 【0019】曲線ハの部分は、ターボチャージャ回転電
機12をエネルギー回収のために発電機運転した場合の
変化を示しており、ターボチャージャ回転数は下がる。
ターボチャージャ回転電機12の発電電力は、整流回路
37→平滑回路38→切替回路40→レギュレータ39
という経路でバッテリ17および電気負荷18に供給さ
れると共に、整流回路37→平滑回路38→インバータ
32→車両発電機15という経路で、車両発電機15に
供給される場合もある。かくして、排気ガスのエネルギ
ーが、電気的エネルギーおよび機械的エネルギーとして
回収される。 【0020】なお、排気エネルギー回収装置に関する従
来の文献としては、例えば、特開平5−152919号公報が
ある。 【0021】 【発明が解決しようとする課題】 (問題点)前記した従来の技術では、ターボチャージャ
回転電機12の発電電力で車両発電機15をモータ運転
して、エンジンの回転を助けるトルク(アシストトル
ク)を与える場合、必要以上にトルクアップをしてしま
うことがあるという問題点があった。 【0022】(問題点の説明)エンジン3が車両発電機
15からアシストトルクを与えられる場合、エンジン3
全体が出すトルクは、エンジン3自身が出すトルクとア
シストトルクとの合計である。排気ガスのエネルギーが
大である場合、ターボチャージャ回転電機12の発電電
力は大となるから、車両発電機15へ送られる電力も大
となり、アシストトルクも大となる。そのため、エンジ
ン3全体が出すトルクは、その時必要としているトルク
より大となってしまう。 【0023】エンジン3自身の出すトルクは、エンジン
コントローラ19からのガバナ制御信号に応じたもので
あり、これはアクセルセンサ21からのアクセル開度信
号(ドライバーのアクセルペダル踏み込み量に対応)等
により決定されるものである。従って、トルクが必要以
上に出ているという状態は、ドライバーがそういう状態
に気が付いて、アクセルペダルの踏み込みを少なくする
まで継続する。それまでは、折角エネルギーを回収して
アシストトルクとして利用しているにもかかわらず、燃
料を必要以上に噴射し、無駄に消費する結果となってい
た。本発明は、このような問題点を解決することを課題
とするものである。 【0024】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の排気エネルギー回収装置では、エネルギー
回収時にはモータ運転されエンジンにアシストトルクを
付与する車両発電機と、ターボチャージャに付設され、
ターボ作用が不足している場合にはモータ運転され、排
気エネルギーが大である場合には発電機運転されるター
ボチャージャ回転電機と、前記車両発電機,前記ターボ
チャージャ回転電機,バッテリおよび電気負荷間の電力
の流れを制御するパワーユニットと、エンジンを制御す
るエンジンコントローラと、前記パワーユニットでの制
御を指示すると共に、エネルギー回収時にはアシストト
ルク相当分だけアクセル開度を少なくした補正アクセル
開度を算出するエネルギー回収コントローラと、アクセ
ルセンサからの検出アクセル開度と前記補正アクセル開
度とが入力され、前記エネルギー回収コントローラから
の切り換え信号により、正常状態にて排気エネルギーを
回収する場合には前記補正アクセル開度を選択し、それ
以外の場合には検出アクセル開度を選択して前記エンジ
ンコントローラに入力するアクセル開度信号切換装置と
を具えることとした。 【0025】 【作 用】車両発電機の他にターボチャージャ回転電
機が設けられている排気エネルギー回収装置において、
エネルギー回収時に、ターボチャージャ回転電機の発電
電力で車両発電機をモータ運転し、エンジンにアシスト
トルクを与える場合、アシストトルクに相当する分だけ
アクセル開度を小にした補正アクセル開度を算出する。
そして、エンジンを制御するエンジンコントローラに対
しては、アクセルセンサから検出される実際のアクセル
開度ではなく、補正アクセル開度を入力し、これに従っ
てエンジンを制御させる。これにより、エンジン全体の
トルクを必要以上に大にすることがなく、しかも消費す
る燃料を少なくすることが可能となる。 【0026】 【実施例】本発明は、排気エネルギー回収装置におい
て、回収したエネルギーをエンジンへのアシストトルク
として利用する場合、余分なトルクは出さないようにし
て燃料を節約するものであるが、まずその概要を説明す
る。最初にブースト圧を基にして、回収出来るエネルギ
ーを求める。回収出来るエネルギーがあれば、そのエネ
ルギーに基づき、車両発電機をモータ運転するために供
給できる電流を求める。次に、その電流でモータ運転し
た場合のアシストトルクをアクセル開度に換算し、実際
のアクセル開度よりその分だけ少ない「補正アクセル開
度」を求める。この補正アクセル開度でエンジンを制御
する。 【0027】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の排気エネルギー回収装
置のブロック図であり、符号は図7のものに対応し、2
2はアクセル開度信号切換装置、23,24は信号線、
25は目標ブースト圧マップである。目標ブースト圧マ
ップ25は、エネルギー回収コントローラ20の中に、
予め記憶させておく。図7と同じ符号のものは同様のも
のであるので、その説明は省略する。 【0028】構成上、図7の従来例と相違する点は、ア
クセルセンサ21とエンジンコントローラ19との間
に、アクセル開度信号切換装置22を設けた点である。
図4に、アクセル開度信号切換装置22の構成を示す。
アクセル開度信号切換装置22は、アクセルセンサ21
からのアクセル開度信号A21と、エネルギー回収コント
ローラ20から信号線23を通って送られてくる補正ア
クセル開度信号A20とを切り換える。切り換え信号は、
エネルギー回収コントローラ20から信号線24を通っ
て送られて来る。 【0029】補正アクセル開度は、エネルギー回収コン
トローラ20で算出する。その算出過程は、図2で説明
する。切り換え信号も、エネルギー回収コントローラ2
0で生成される。その生成過程は、図3で説明する。 【0030】図2は、補正アクセル開度を求める過程を
示す図である。 ステップ1…エネルギー回収コントローラ20に、アク
セル開度とエンジン回転数とを読み込む。アクセルセン
サ21からのアクセル開度信号は、図1に示すように、
アクセル開度信号切換装置22にも入力されるが、エネ
ルギー回収コントローラ20にも入力される。エンジン
回転数は、エンジン回転数センサ1より入力される。 【0031】ステップ2…アクセル開度とエンジン回転
数とを基に、目標ブースト圧を求める。目標ブースト圧
とは、現時点でのエンジンの状況において望ましいブー
スト圧である。目標ブースト圧は、エンジンの種類によ
り、またアクセル開度とエンジン回転数との組み合わせ
により異なるが、その値を予め実験等により求めてお
き、マップとしてエネルギー回収コントローラ20に記
憶させておく。図6は、目標ブースト圧マップを示す図
である。例えば、アクセル開度がA2〜A3 の範囲の値
であり、エンジン回転数がN4 〜N5 の範囲の値である
場合(つまり、図6の領域Hにある場合)には、目標ブ
ースト圧はB53と求められる。 【0032】ステップ3…ブースト圧センサ8より、現
在のブースト圧(以下「現状ブースト圧」という)を読
み込む。 ステップ4…現状ブースト圧と目標ブースト圧とを基に
して、車両発電機15をモータ運転することの出来る電
流を求める。モータ運転電流は、回収可能エネルギーに
所定の係数を乗じた値として求められる。回収可能エネ
ルギーは、現状ブースト圧から目標ブースト圧を差し引
いたもので表すことが出来る。従って、回収可能エネル
ギー,モータ運転電流は、次式のように表される。 【0033】 回収可能エネルギー=(現状ブースト圧)−(目標ブースト圧)……(1) モータ運転電流I15=(回収可能エネルギー)×係数K1 ……(2) 但し、(1)式において、現状ブースト圧が目標ブース
ト圧より小である場合には、回収可能エネルギーはゼロ
として扱う。(1)式を(2)式に代入することによ
り、モータ運転電流I15を求めることが出来る。なお、
(2)式の係数K1 は、ターボチャージャ回転電機12
が発電する際に生ずる損失等を考慮して定める。 【0034】ステップ5…車両発電機15がモータ運転
電流I15でモータ運転された場合にエンジンに付与する
アシストトルクを、アクセルペダルをふかして発生させ
たとした場合のアクセル開度に換算する。その換算した
アクセル開度を、以下「アシストトルク換算アクセル開
度」(AM )という。換算は、次式によって行う。 アシストトルク換算アクセル開度AM =検出アクセル開度A21×(モータ運転電 流I15÷モータ運転電流最大値IMAX )×係数K2 …(3) ここに、検出アクセル開度A21は、アクセルセンサ21
で検出されるアクセル開度である。なお、モータ運転電
流最大値IMAX は、車両発電機15の種類に応じて予め
決定しておく。 【0035】ステップ6…検出アクセル開度A21から、
アシストトルク換算アクセル開度AM を差し引いたもの
を、補正アクセル開度A20とする。即ち、エンジンをど
の程度駆動するかというドライバーの意志は、検出アク
セル開度A21の大きさに現れる。しかし、その内のアシ
ストトルク換算アクセル開度AM 分は、回収エネルギー
で実現されているから、それを差し引いたもの(補正ア
クセル開度A20)をアクセル開度として扱ってエンジン
3を制御してやればよい。 補正アクセル開度A20=検出アクセル開度A21−アシストトルク換算アクセル開 度AM …(4) ステップ7…以上のようにして求めた補正アクセル開度
20を、アクセル開度信号切換装置22に送る。 【0036】図3は、アクセル開度信号切換装置の切り
換え信号の生成過程を説明する図である。 ステップ1…エネルギー回収コントローラ20には、エ
ンジン回転数,ブースト圧、アクセル開度等を初めとし
て、各種の検出信号が入力されているが、それらの値が
異常となっているかどうか調べる。各検出信号につい
て、それぞれ正常範囲の値があるわけであるが、それを
逸脱した値となっていれば、何らかの異常が発生してい
ることになる。 【0037】ステップ2…何らかの異常が発生している
と判断された場合には、エンジンコントローラ19に入
力するアクセル開度としては、アクセルセンサ21で検
出されたものを採用することにする。そのため、検出ア
クセル開度A21を採用するための切換信号を生成する。
何らかの原因で、補正アクセル開度A20が、異常値にな
るかも知れないからである。 【0038】ステップ3…異常がないと判断された場合
には、エンジン運転状況がエネルギー回収領域にあるか
否か調べる(図9参照)。エネルギー回収領域にない場
合は、ターボチャージャ回転電機12を発電運転しない
から、その発電電力で車両発電機15をモータ運転する
ということも有り得ない。従って、ステップ2に進み、
検出アクセル開度を採用する切り換え信号を生成する。 ステップ4…エネルギー回収領域にある場合には、車両
発電機15がモータ運転され、トルクアシストを行うか
ら、その分を差し引いた補正アクセル開度A20を採用し
た方が、燃費を改善することが出来る。そこで、補正ア
クセル開度A20を採用する切り換え信号を生成する。 【0039】図5は、本発明によるトルク分担を示す図
である。横軸はブースト差圧(=現状ブースト圧−目標
ブースト圧)を表し、縦軸はトルクを表している。曲線
イは所要トルクであり、曲線ロはエンジン3自身が発生
するトルク(=補正アクセル開度A20を基にしてガバナ
制御されて発生するトルク)である。TE は、ブースト
差圧がBD の時にエンジン3自身が発生しているトル
ク、TA は同じ時に車両発電機15から与えられるアシ
ストトルクである。アシストトルクTA が増えると、そ
の分だけエンジントルクTE が減少され(従って、燃料
が節約される)、全体としては所要トルクを発生してい
る。 【0040】 【発明の効果】以上述べた如く、本発明の排気エネルギ
ー回収装置によれば、エネルギー回収時に、ターボチャ
ージャ回転電機の発電電力で車両発電機をモータ運転
し、エンジンにアシストトルクを与える場合、アシスト
トルクに相当する分だけアクセル開度を小にした補正ア
クセル開度を算出する。そして、エンジンを制御するエ
ンジンコントローラに対しては、アクセルセンサから検
出される実際のアクセル開度ではなく、補正アクセル開
度を入力し、これに従ってエンジンを制御させるので、
エンジン全体のトルクを必要以上に大にすることがな
く、しかも消費する燃料を少なくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の排気エネルギー回収装置のブロック
図 【図2】 補正アクセル開度を求める過程を示す図 【図3】 アクセル開度信号切換装置の切り換え信号の
生成過程を説明する図 【図4】 アクセル開度信号切換装置の構成を示す図 【図5】 本発明によるトルク分担を示す図 【図6】 目標ブースト圧マップを示す図 【図7】 従来の排気エネルギー回収装置のブロック図 【図8】 パワーユニットの構成を示す図 【図9】 トルクアップ必要領域およびエネルギー回収
領域を示す図 【符号の説明】 1…エンジン回転数センサ、2…プーリ、3…エンジ
ン、4…排気管、5…ガバナ、6…ベルト、7…吸気
管、8…ブースト圧センサ、9…ターボチャージャ、1
0…タービンブレード、11…コンプレッサブレード、
12…ターボチャージャ回転電機、12−1…回転子、
12−2…固定子、13…ポジションセンサ、14…プ
ーリ、15…車両発電機、16…パワーユニット、17
…バッテリ、18…電気負荷、19…エンジンコントロ
ーラ、20…エネルギー回収コントローラ、21…アク
セルセンサ、22…アクセル開度信号切換装置、23,
24…信号線、25…目標ブースト圧マップ、30…イ
ンバータ整流回路、31…整流回路、32…インバー
タ、33…平滑回路、34…昇圧回路、35…インバー
タ整流回路、36…インバータ、37…整流回路、38
…平滑回路、39…レギュレータ、40…切替回路、4
1…制御部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エネルギー回収時にはモータ運転されエ
    ンジンにアシストトルクを付与する車両発電機と、ター
    ボチャージャに付設され、ターボ作用が不足している場
    合にはモータ運転され、排気エネルギーが大である場合
    には発電機運転されるターボチャージャ回転電機と、前
    記車両発電機,前記ターボチャージャ回転電機,バッテ
    リおよび電気負荷間の電力の流れを制御するパワーユニ
    ットと、エンジンを制御するエンジンコントローラと、
    前記パワーユニットでの制御を指示すると共に、エネル
    ギー回収時にはアシストトルク相当分だけアクセル開度
    を少なくした補正アクセル開度を算出するエネルギー回
    収コントローラと、アクセルセンサからの検出アクセル
    開度と前記補正アクセル開度とが入力され、前記エネル
    ギー回収コントローラからの切り換え信号により、正常
    状態にて排気エネルギーを回収する場合には前記補正ア
    クセル開度を選択し、それ以外の場合には検出アクセル
    開度を選択して前記エンジンコントローラに入力するア
    クセル開度信号切換装置とを具えたことを特徴とする排
    気エネルギー回収装置。
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JP4582054B2 (ja) * 2006-06-08 2010-11-17 株式会社デンソー 車両用エンジンシステムの制御装置

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