JP3389362B2 - 押し込み装置付きコンテナ車両および押し込み装置付きコンテナの作動方法 - Google Patents

押し込み装置付きコンテナ車両および押し込み装置付きコンテナの作動方法

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JP3389362B2
JP3389362B2 JP01293095A JP1293095A JP3389362B2 JP 3389362 B2 JP3389362 B2 JP 3389362B2 JP 01293095 A JP01293095 A JP 01293095A JP 1293095 A JP1293095 A JP 1293095A JP 3389362 B2 JP3389362 B2 JP 3389362B2
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俊昭 稲田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内部に廃棄物を押し込
む押し込み装置を設けたコンテナが地上と車体枠上との
間で積み降し可能に搭載されるようにした押し込み装置
付きコンテナ車両および押し込み装置付きコンテナの作
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンテナ車両には、車体枠の後
端部に車体後方へ傾動可能に支持されたダンプフレーム
と、該ダンプフレームの先部に車体前後方向へ回動可能
に支持された荷役アームとを備えた積み降し装置が設け
られ、この積み降し装置は、上記荷役アームをダンプフ
レームに対して回動させてコンテナを地上と車体枠上と
の間で積み降す一方、上記荷役アームをダンプフレーム
と共に一体的に傾動させることによってコンテナを車体
枠上で後方へ傾動させるように構成されている。そし
て、上記積み降し装置は、車両に設けられた車両側油圧
給排装置との間で圧油が給排されるようになっている。
【0003】一方、このようなコンテナにあっては、例
えば特開平4−80102号公報に開示されるように、
コンテナ本体の前部上側に設けられた投入口と、上記コ
ンテナ本体内の投入口下方に対応する前側位置と該前側
位置よりコンテナ本体の後方に位置する後方位置との間
で前後方向に移動可能に設けられた押し込み板と、該押
し込み板を前後方向に移動させる油圧シリンダとを備え
た押し込み装置を設けているものがあり、この押し込み
装置は、上記投入口から投入された廃棄物を押し込み板
の移動に伴いコンテナ本体内に押し込むように構成され
ている。そして、上記コンテナは、上記車両の積み降し
装置等により車体枠上に搭載されて、マンションやビル
の地下などに設けられた廃棄物投棄場所等に輸送された
後、積み降し装置の降し動作により車体枠上から地上に
降され、それから、押し込み装置(油圧シリンダ)を、
上記廃棄物投棄場所に設けられた地上側油圧給排装置と
の間で圧油が給排されるように連結し、上記投入口から
投入された廃棄物を、押し込み板の揺動によりコンテナ
本体内に押し込んで、該コンテナ本体内が廃棄物で満杯
となった時点で、地上側の油圧給排装置に対する連結を
絶ち、コンテナを積み降し装置の積み込み動作により車
体枠上に搭載して廃棄物処理場などに輸送するようにし
ている。また、上記コンテナを降すスペースが存在しな
い廃棄物投棄場所等では、コンテナを車体枠上に搭載し
た状態で、押し込み装置を、廃棄物投棄場所の地上側油
圧給排装置との間で連結し、押し込み装置の作動により
廃棄物をコンテナ本体内に押し込むようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の積み
降し装置および押し込み装置は、コンテナを車体枠上に
搭載した状態で押し込み装置を作動させる場合に、それ
ぞれ個別の車両側油圧給排装置および地上側油圧給排装
置との間で圧油が給排されるように連結されるため、作
業者が積み降し装置を誤って作動させる恐れがあった。
また、積み降し装置によりコンテナを積み降し動作また
は傾動動作させているときに、作業者が押し込み装置を
誤って作動させる恐れもあった。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、車両側油圧給排装置に着
目し、積み降し装置および押し込み装置を該車両側油圧
給排装置との間で択一的に給排可能に切換えられるよう
にして、押し込み装置作動時の積み降し装置の誤作動お
よび積み降し装置作動時の時の押し込み装置の誤作動を
確実に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明が講じた解決手段は、車両に、
その車体枠の後端部に車体後方へ傾動可能に支持された
ダンプフレームと、該ダンプフレームの先部に車体前後
方向へ回動可能に支持された荷役アームとを備えた積み
降し装置を設け、この積み降し装置を、上記荷役アーム
をダンプフレームに対して回動させてコンテナを地上と
車体枠上との間で積み降す一方、上記荷役アームをダン
プフレームと共に一体的に傾動させることによってコン
テナを車体枠上で後方へ傾動させるように構成するとと
もに、上記コンテナに、コンテナ本体の前部上側に設け
られた投入口と、上記コンテナ本体内の投入口下方に対
応する前側位置と該前側位置よりコンテナ本体の後方に
位置する後方位置との間で前後方向に移動可能に設けら
れた押し込み板と、該押し込み板を前後方向に移動させ
る油圧シリンダとを備えた押し込み装置を設け、この押
し込み装置を、上記投入口から投入された廃棄物を上記
押し込み板の移動に伴いコンテナ本体内に押し込むよう
に構成する。そして、上記積み降し装置および押し込み
装置に、それぞれ作動を制御する油圧回路を設け、該各
油圧回路を上記車両に設けられた油圧給排装置との間で
それぞれ連通管を介して圧油を給排させるように設け
る。一方、上記油圧給排装置を、上記積み降し装置の油
圧回路および上記押し込み装置の油圧回路のうちのいず
れか一方の油圧回路との間でのみ給排可能に連通させる
ように、該一方の油圧回路対応位置に切換える切換手段
を設ける構成としたものである。
【0007】請求項2記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1記載の発明の切換手段を特定し、コンテナが積
み降し装置により車体枠上に搭載された状態であること
を検知する検知手段と、該検知手段からの信号を受け、
油圧給排装置を押し込み装置の油圧回路との間で給排可
能に連通させるように押し込み装置側油圧回路対応位置
に切換える切換弁とで構成したものである。
【0008】請求項3記載の発明が講じた解決手段は、
請求項1または請求項2記載の発明の構成要件に加え
て、押し込み装置の油圧回路は油圧給排装置に連通管を
介して断接可能に接続すると共に、押し込み装置は車両
側の電源に電源コードを介して給電を断接可能に接続す
る。そして、上記連通管および電源コードのうちの少な
くとも一方が接続状態にあるときに、荷役アームおよび
ダンプフレームのうちの少なくとも荷役アームの回動を
阻止する阻止手段を設ける構成としたものである。
【0009】さらに、請求項4記載の発明が講じた解決
手段は、請求項1ないし請求項3記載の押し込み装置付
きコンテナ車両において、車両の油圧給排装置を、積み
降し装置の油圧回路との間でのみ給排可能に連通させる
ように、切換手段を積み降し装置側油圧回路対応位置に
切換えて、荷役アームをダンプフレームに対して回動さ
せる積み降し装置の降し動作によりコンテナを車体枠上
から地上に降した後、上記油圧給排装置を、押し込み装
置の油圧回路との間でのみ給排可能に連通させるよう
に、切換手段を押し込み装置側油圧回路対応位置に切換
えて、コンテナ本体前部上側の投入口から投入された廃
棄物を、押し込み板を移動させる押し込み装置の押し込
み動作によりコンテナ本体内に押し込むようにしてい
る。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
押し込み装置を作動させる場合、切換手段を押し込み装
置側油圧回路対応位置に切換えて、油圧給排装置を押し
込み装置の油圧回路との間でのみ圧油が給排可能となる
ように連通させ、押し込み装置の作動を押し込み装置の
油圧回路による油圧の給排により制御する。これによ
り、油圧給排装置は、積み降し装置の油圧回路との間で
の圧油の給排可能な連通が遮断されて、該積み降し装置
の油圧回路による積み降し装置の作動制御が禁止され、
コンテナを搭載した状態で押し込み装置を作動させてい
るときなどに積み降し装置を誤って作動させることが確
実に防止される。
【0011】一方、コンテナを地上と車体枠上との間で
積み降したり、コンテナを車体枠上で後方へ傾動させる
場合、切換手段を積み降し装置側油圧回路対応位置に切
換えて、油圧給排装置を積み降し装置の油圧回路との間
でのみ圧油が給排可能となるように連通させ、コンテナ
の積み降し時および傾動時に押し込み装置を誤って作動
させることが確実に防止される。
【0012】請求項2記載の発明では、車体枠上にコン
テナを積み降し装置により搭載した状態で押し込み装置
を作動させる場合、油圧給排装置は、そのコンテナの搭
載状態を検知した検知手段からの信号を受けて、切換弁
により押し込み装置側油圧回路対応位置に切換えられる
ので、例えばコンテナが車体枠上に確実に搭載されてい
ない未完了なコンテナ搭載状態で押し込み装置が作動す
ることが確実に防止されるとともに、車体枠上のコンテ
ナ本体内に作業者が廃棄物を投棄する場合に必要な車体
枠上での足場が確保されて作業者の足の踏み外しなどが
確実に防止される。しかも、コンテナが搭載状態である
ときにのみ油圧給排装置が押し込み装置側油圧回路対応
位置に切換えられることから、コンテナを地上に降した
ときに積み降し装置を元のコンテナ搭載位置まで戻さな
いと押し込み装置を作動させることができず、積み降し
装置のコンテナ降し位置での放置が効果的に防止され
て、放置状態の積み降し装置への接触などの危険が防止
される。
【0013】請求項3記載の発明では、押し込み装置と
油圧給排装置との間において連通管および電源コードの
うちの少なくとも一方が連結状態にあるときに、少なく
とも荷役アームの回動が阻止手段により阻止されるの
で、連通管および電源コードの一方が連結状態であると
きには、荷役アームによる押し込み装置と油圧給排装置
との間が最も離れるコンテナ積み降し動作が規制され、
連通管および電源コードの一方が荷役アームの回動に伴
い引っ張られて断列等により故障するといったことが確
実に防止される。一方、連通管および電源コードの一方
が連結状態であるときに、荷役アームおよびダンプフレ
ームの回動が阻止される場合には、連通管および電源コ
ードは、ダンプフレームの回動つまり傾動を考慮して長
く設定しておく必要がなくなって、押し込み装置と油圧
給排装置との間で接続可能な必要最小限の長さで済む。
【0014】さらに、請求項4記載の発明では、コンテ
ナを積み降し装置により地上に降した後、油圧給排装置
を切換手段により積み降し装置側油圧回路対応位置から
押し込み装置側油圧回路対応位置に切換えて、油圧給排
装置と押し込み装置との間でのみ圧油を給排させるの
で、例えば大量に廃棄物が廃棄される廃棄物投入場所等
ではコンテナを地上に降した状態でのコンテナ本体内へ
の廃棄物の投入が可能となり、作業者が廃棄物をその都
度車体枠上に登り降りして該車体枠上のコンテナ本体内
に投入する必要がなくなって作業効率が向上する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図4および図5は本発明の一実施例に係る
押し込み装置付きコンテナを搭載した状態の積み降し車
両を示し、この積み降し車両1は、運転席2の後方に連
接された枠状の車体枠3を備えている。上記車体枠3上
にはサブシャーシ4が設けられ、このサブシャーシ4
(車体枠3)の後部には、そのサブシャーシ4上と地上
との間でコンテナ5を積み降し可能に搭載する積み降し
装置6が設けられている。上記コンテナ5の後面は、図
3にも示すように、上部枢軸9により上端が枢支された
後方へ下開き可能なテールゲート7に形成されていて、
後述する収容空間35bをテールゲート7を介して後方
へ開放させるようにしている。
【0017】上記積み降し装置6は、上記サブシャーシ
4の後端部において枢軸11回りに後方へ傾動自在に枢
支された,サブシャーシ4後部上に位置するダンプフレ
ーム12と、該ダンプフレーム12の前部(先部)の支
持軸13回りに起伏可能に連結された略L字状の荷役ア
ーム14とで構成される。また、上記荷役アーム14
は、案内部材16と、該案内部材16内にスライド自在
に嵌挿された略L字形のL型アーム17と、該L型アー
ム17を案内部材16に対してスライドさせるスライド
シリンダ18とを備えている。そして、上記荷役アーム
14の先端、つまり案内部材16の先端には、係合フッ
ク15が設けられており、この係合フック15は、コン
テナ5の前壁5a(前壁)略中央部を上下方向へ延びる
フレーム8の前端上部位置に設けられた係合ピン10と
係合可能となされている。さらに、上記案内部材16
(荷役アーム14)の後端に近い部位と、上記サブシャ
ーシ4の前側位置との間には、それぞれ枢軸(図示せ
ず)を介して左右一対のリフトシリンダ19(図では一
方のみ示す)が回動自在に支持されている。尚、20は
サブシャーシ4後端の枢軸11に支持されたコンテナ案
内用の案内ローラである。
【0018】また、図2に示すように、21は上記スラ
イドシリンダ18および各リフトシリンダ19を圧油の
給排により伸縮させて積み降し装置6を駆動させる車両
側油圧給排装置であって、この車両側油圧給排装置21
には、従来公知の定容量形のピストンポンプ22と、タ
ンク23とが設けられている。該タンク23には、上記
ピストンポンプ22により供給した供給分の圧油を還流
させる第1配管24aの一端が接続されている。上記ピ
ストンポンプ22の吐出し側には切換弁25が設けられ
ている。該切換弁25は、2位置2ポート切換弁よりな
り、常時付勢される第1位置(図2に示す左位置)から
第2位置(図2に示す右位置)に切換える第1ソレノイ
ドSOL1を有している。そして、上記切換弁25の第
1位置への切換時に、ピストンポンプ22の吐出し側
が、スライドシリンダ18および各リフトシリンダ19
に対して圧油の供給を制御する電磁切換弁(図示せず)
を備えた積み降し装置6の油圧回路28に第2配管24
bを介して連通し、この積み降し装置の油圧回路28に
より制御された圧油がスライドシリンダ18および各リ
フトシリンダ19に適宜供給される。また、上記切換弁
25の第2位置への切換時に、第2配管24bを遮断
し、ピストンポンプ22の吐出し側が切換弁25を通し
て第3配管24cの一端に連通される。尚、24dは、
切換弁5の切換時に洩れる圧油をタンク23に戻すため
の第4配管である。
【0019】さらに、上記コンテナ5は、車体前後方向
に長い密閉箱形状に形成されていて、該コンテナ5内を
前部の投入空間35aと後部の収容空間35bとに仕切
る仕切壁36を有している。該仕切壁36の下部には、
上記投入空間35aを収容空間35bに連通させる連通
口36aが設けられている。また、上記コンテナ5の前
壁5a上部左右位置には、上壁5b後部にそれぞれ跨が
るように略L字状に切欠いた第1および第2投入口37
a,37bが設けられており、該各投入口37a,37
bは、上記投入空間35aにそれぞれ連通している。上
記各投入口37a,37bには、該各投入口37a,3
7bを開閉する断面略L字状の開閉蓋38がそれぞれ設
けられている。該開閉蓋38(同一構成となるので右側
の開閉蓋についてのみ説明する)は、第2投入口37b
の後縁に後側軸38aを介して上方へ開放可能に支持さ
れ、コンテナ5の上壁5b後部側の開口部分を覆う後側
蓋部分38bと、上端が該後側蓋部分38bの前端に前
側軸(図示せず)を介して回転自在に支持されると共
に、下端が第2投入口37bの側縁にスライダ(図示せ
ず)を介して上下方向に摺動自在に支持され、コンテナ
5の前壁5a側の開口部分を覆う前側蓋部分38dとか
らなる。さらに、上記サブシャーシ4の前部側にはパネ
ル材4aが敷設され、このパネル材4a上に、各投入口
37a,37bへの廃棄物の投入を可能とする投入作業
スペース4bを構成している。
【0020】また、上記投入空間35aには、該投入空
間35aに投入された廃棄物を連通口36aを介して収
容空間35bに押し込むように構成された押し込み装置
40が設けられている。
【0021】該押し込み装置40には、コンテナ5の左
右両側板5c5dにそれぞれ沿って平行に配置された一
対の略三角形状のスライダ41a,41aが左右位置に
設けられている。該各スライダ41aは、コンテナ5の
左右両側板5c,5dに第1軸42a,42aを介して
揺動自在に支持されている。また、上記押し込み装置4
0には、上記投入空間35aのほぼ全幅に亘って延び、
上記各スライダ41aの下端に第2軸42bを介して回
転自在に支持されたバケット状のプレスプレート41b
が設けられている。上記第1軸42aには、プレスプレ
ート41bを回転させるためのプレスプレート用シリン
ダ43,43の上端が各スライダ41a間にて回転自在
に支持されているとともに、該各プレスプレート用シリ
ンダ43の下端は、プレスプレート41bより外方に突
出する第1ピン44aに回転自在に支持されていて、プ
レスプレート用シリンダ43の伸縮により、プレスプレ
ート41bが第1ピン44aを支点にして前後に揺動す
るようになっている。
【0022】一方、上記側板5cの下端位置より外方に
突出する第2ピン44bには、スライダ41aを揺動さ
せるためのスライダ用シリンダ45の基端(下端)が回
転自在に支持されている。該スライダ用シリンダ45
は、側板5cの外面に沿って配置されており、その先端
の伸縮範囲に対応する側板5cの上部位置には、略上下
方向に延びる円弧状の切欠孔46が設けられている。上
記側板5cに対向するスライダ41aには、上記切欠孔
46を介して側板5c外方に突出する第3ピン44cが
突設され、該第3ピン44cに上記スライダ用シリンダ
45の先端が回転自在に支持されていて、スライダ用シ
リンダ45の伸縮により、スライダ41aが第1軸42
aを支点にして前後に揺動するようになっている。さら
に、上記投入空間35aの底部は、上記プレスプレート
41bの下端の軌跡に沿った形状となるよう,2枚の底
板47a,47bを繋ぎ合わせて形成されている。そし
て、上記スライダ41aとプレスプレート41bとによ
って、投入空間35a底部の前側位置と連通口36aに
臨む後側位置との間を前後方向に揺動する押し込み板4
1が構成されている。この場合、押し込み板41の揺動
は、プレスプレート用シリンダ43およびスライダ用シ
リンダ45の協働により行われる。
【0023】そして、上記プレスプレート用シリンダ4
3およびスライダ用シリンダ45に対して圧油の給排を
制御する電磁切換弁(図示せず)を備えた押し込み装置
40の油圧回路51は、上記車両側油圧給排装置21に
対して圧油が給排可能となるように設けられている。上
記第3配管24cの他端は、上記押し込み装置40の油
圧回路51に対して圧油を供給する供給配管52aの一
端に互いに脱着可能な供給側油圧カプラ53a,53b
を介して連結されており、この第3配管24cおよび供
給配管52aは、押し込み装置40の油圧回路51と車
両側油圧給排装置21との間で圧油を供給する供給側連
通管54に構成されている。一方、上記第1配管24a
の他端は、上記押し込み装置40の油圧回路51からの
圧油を排出する排出配管52bの一端に互いに脱着可能
な排出側油圧カプラ55a,55bを介して連結されて
おり、この第1配管24aおよび排出配管52bは、上
記押し込み装置40の油圧回路51と車両側油圧給排装
置21との間で圧油を排出する排出側連通管56に構成
されている。尚、57は第3配管24c内の圧力が所定
圧以上に上昇したときにOFF状態からON状態に切換
わるプレッシャ・スイッチであって、プレスプレート用
シリンダ43およびスライダ用シリンダ45がストロー
クエンドに到達したことを検出するようにしている。
【0024】また、上記L型アーム17の前面上部には
操作盤59が設けられ、該操作盤59には、押し込み板
41を起動または停止させる積み込みスイッチスイッチ
59aと、押し込み板41の揺動を停止する停止スイッ
チ59bと、押し込み板41(ロアプレート41b)を
反転方向に揺動させる反転スイッチ59cとが上下方向
一列に並んで配置されている。さらに、上記各投入口3
7a,37bの下方に対応するコンテナ5の前壁5a下
部左右両位置には、操作中の押し込み板41の揺動を緊
急停止させる緊急停止スイッチ58,58が設けられて
いる。
【0025】次に、車両1側のDC24Vの電気回路を
図1に基づいて説明する。
【0026】図1において、71は電源供給ライン、7
2はアースラインであって、この電源供給ライン71
は、ヒューズ3Aを介して検出側電源供給ライン71a
および駆動側電源供給ライン71bに分岐しており、こ
の各電源供給ライン71a,71bのうちのいずれか1
つとアースライン72とに跨がって、上記スライドシリ
ンダ18および各リフトシリンダ19の作動を検出また
は制御するための回路が設けられている。
【0027】74aは、積み降し装置6および押し込み
装置40の起動または停止を行う起動/停止メイン回路
であって、該起動/停止メイン回路74aには、メイン
スイッチ75が接続されている。
【0028】74bは、押し込み装置40の起動を不能
にするように、後述する押し込み装置側電源供給回路7
9を開成する押し込み装置起動不能回路である。74c
はコンテナの未格納状態を検出したときに点灯する赤色
ランプL1を有するコンテナ未格納状態検出回路、74
dは、起動/停止メイン回路74aのメインスイッチ7
5が起動状態であることを検出したときに点灯する緑色
ランプL2を有する起動検出回路である。
【0029】74eは各リフトシリンダ19が収縮した
格納状態であることを検出するリフトシリンダ格納状態
検出回路、74fはスライドシリンダ18が伸長した格
納状態であることを検出するスライドシリンダ格納状態
検出回路、74gはスライドシリンダ18が収縮した未
格納状態であることを検出するスライドシリンダ未格納
状態検出回路である。
【0030】76aは各リフトシリンダ19を伸長させ
るように電磁切換弁を切換える第3ソレノイドSOL3
が接続されたリフトシリンダ伸長用駆動回路、76bは
各リフトシリンダ19を収縮させるように電磁切換弁を
切換える第2ソレノイドSOL2が接続されたリフトシ
リンダ収縮用駆動回路であって、該各回路76a,76
bには、その各回路76a,76bを駆動側電源供給ラ
イン71bに対して択一的に切換えてダンプフレーム1
2(コンテナ5)を上昇側または下降側に傾動させる傾
動スイッチ77が接続されている。76cはスライドシ
リンダ18を伸長させるように電磁切換弁を切換える第
5ソレノイドSOL5が接続されたスライドシリンダ伸
長用駆動回路、76dはスライドシリンダ18を収縮さ
せるように電磁切換弁を切換える第6ソレノイドSOL
4が接続されたスライドシリンダ収縮用駆動回路であっ
て、該各回路76c,76dには、その各回路76c,
76dを駆動側電源供給ライン71bに対して択一的に
切換えてコンテナ5を積み込み側または降し側に積み降
しする積み降しスイッチ78が接続されている。上記傾
動スイッチ77および積み降しスイッチ78は、後述す
る電源切換スイッチ73に連動する連動スイッチ73a
を介して駆動側電源供給ライン71bに連結されてい
る。
【0031】79は、押し込み装置40(コンテナ5
側)の電源供給回路であって、該電源供給回路79に
は、上記切換弁25を第2位置(押し込み装置40側)
に切換える第1ソレノイドSOL1を有する切換弁切換
回路80が並列に接続されている。また、上記押し込み
装置40の電源供給回路79には、電源供給ライン71
をヒューズ10Aを介して押し込み装置40側(コンテ
ナ5側)に給電する押し込み装置側位置(図では上位
置)に切換可能な電源切換スイッチ73が接続されてい
る。この場合、連動スイッチ73aは、電源切換スイッ
チ73が図で示す下位置に切換えられたときに、駆動側
電源供給ライン71bを積み降し装置40側に給電可能
な積み降し装置側に切換わるようになっている。
【0032】81は、積み降し装置格納状態保持回路で
あって、該積み降し装置格納状態保持回路81には、積
み降し装置6をコンテナ格納状態に保持するためのリレ
ーX2が接続されている。上記押し込み装置40の電源
供給回路79には、上記押し込み装置40側への給電を
可能にする電源供給ライン83の電源供給口側カプラ8
4aに対して断接可能に接続される電源側カプラ84b
が設けられており、この押し込み装置40の電源供給回
路79が、車両側の電源を押し込み装置40に給電する
電源コードとして構成されている。上記積み降し装置格
納状態保持回路81は、互いに並列な第1および第2並
列回路85a,85bを介して閉成されるようになって
いる。上記第1並列回路85aには、上記電源供給口側
カプラ84aおよび電源側カプラ84b同士を接続した
ときに該第1並列回路85aを閉成する電源カプラ接続
スイッチLS1のa接点が接続されている。一方、上記
第2並列回路85bには、上記供給側連通管54途中の
供給側油圧カプラ53a,53b同士、および排出側連
通管56途中の排出側油圧カプラ55a,55b同士を
接続したときに該第2並列回路85bを閉成する油圧カ
プラ接続スイッチLS2のa接点が接続されている。
【0033】ここで、積み降し装置40によりコンテナ
5の積み降し動作および傾動動作を行う場合の制御を図
1の電気回路に基づいて説明する。この場合、車両1の
イグニッションをON状態にすることで、ヒューズ3A
を介してリフトシリンダ格納状態検出回路74eの近接
スイッチSN1の互いに対向(図では左右方向に対向)
する下側の端子間で電流を通したのちにリレーTM1が
励磁され、次いで、リレーR1が励磁される。その後、
スライドシリンダ格納状態検出回路74fの近接スイッ
チSN2の互いに対向(図では左右方向に対向)する下
側の端子間で電流を通したのちにリレーR2が励磁され
るようになっている。また、動作起動/停止メイン回路
74aのメインスイッチ75を起動させてリレーR4を
励磁すると、リレーR4のa接点を閉じて起動検出回路
74dが閉成され、該起動検出回路74dの赤色ランプ
L1の点灯によりメインスイッチ75の起動状態が作業
者に知らしめられるとともに、スライドシリンダ未格納
状態検出回路74gの近接スイッチSN3の互いに対向
(図では左右方向に対向)する下側の端子間で電流を通
したのちにリレーTM2を励磁し、次いで、リレーR3
が励磁されるようになっている。
【0034】先ず、コンテナ5を図4に実線で示す状態
から一点鎖線で示す上昇状態に傾動させる場合、電源切
換スイッチ73により連動スイッチ73aを積み降し装
置側に切換えてから、傾動スイッチ77を上昇側に切換
えて第3ソレノイドSOL3を励磁させると、車両側油
圧給排装置21からの圧油が第2配管24bから積み降
し装置6の油圧回路28を介して各リフトシリンダ19
のヘッド側室に供給されるとともに、各リフトシリンダ
19のロッド側室の圧油が該油圧回路28から第1配管
24aを介して車両側油圧給排装置21に還流されて、
各リフトシリンダ19が伸長する。この場合、スライド
シリンダ18の収縮作動を禁止してL型アーム17が現
状状態に保持されていると、ダンプフレーム12に対す
る荷役アーム14の支持部13回りの回動が禁止され
る。これにより、上記ダンプフレーム12および荷役ア
ーム14は、リフトシリンダ19を伸長させた状態で該
ダンプフレーム12および荷役アーム14を傾動させる
傾動時には一体的な固縛状態となり、図4に一点鎖線で
示すようにコンテナ5が車体枠3上で上昇側に傾動し
て、テールゲート7の開放に伴いコンテナ5内の内容物
が排出される。
【0035】また、コンテナ5を図4の一点鎖線で示す
状態から実線で示す状態に下降させる場合、連動スイッ
チ73a(電源切換スイッチ73)を積み降し装置側に
切換えた状態で、傾動スイッチ77を下降側に切換えて
第2ソレノイドSOL2を励磁させると、車両側油圧給
排装置21からの圧油が第2配管24bから積み降し装
置6の油圧回路28を介して各リフトシリンダ19のロ
ッド側室に供給されるとともに、各リフトシリンダ19
のヘッド側室の圧油が該油圧回路28から第1配管24
aを介して車両側油圧給排装置21に還流され、各リフ
トシリンダ19を収縮させてコンテナ5をダウン側に傾
動させる。
【0036】一方、コンテナ5を図4の実線状態から二
点鎖線で示すように降す場合、連動スイッチ73aを積
み降し装置側に切換えた状態で、傾動スイッチ77を上
昇側に切換えるとともに、積み降しスイッチ78を降し
側に切換えて第4ソレノイドSOL4を励磁すると、車
両側油圧給排装置21からの圧油が第2配管24bから
積み降し装置6の油圧回路28を介してスライドシリン
ダ18のロッド側室に供給されるとともに、スライドシ
リンダ18のヘッド側室の圧油が該油圧回路28から第
1配管24aを介して車両側油圧給排装置21に還流さ
れ、スライドシリンダ19が収縮してL型アーム17を
後退移動させる。このスライドシリンダ19の収縮が検
出されると、リフトシリンダ伸長用駆動回路76aが閉
成されて、上述のコンテナ5を上昇側に傾動させる場合
と同様に油圧の給排が行われ、スライドシリンダ18の
収縮によりL型アーム17を後退移動させて、ダンプフ
レーム12に対して荷役アーム14が支持部13回りに
回動(傾動)し、コンテナ5がその自重により案内ロー
ラ20上にて滑動して地上に降される。
【0037】また、コンテナ5を地上から車体枠3上に
積み込む場合、連動スイッチ73aを積み降し装置側に
切換えた状態で、傾動スイッチ77を下降側に切換える
とともに、積み降しスイッチ78を積み込み側に切換え
る。このとき、リフトシリンダ伸長用駆動回路76aが
閉成されていることにより、上述のコンテナ5を下降側
に傾動させる場合と同様に油圧の給排が行われ、各リフ
トシリンダ19の収縮によりコンテナ5が車体枠3上に
未格納状態で搭載される。すると、リフトシリンダ格納
状態検出回路74eのリレーR1の励磁により第5ソレ
ノイドSOL5が励磁して、車両側油圧給排装置21か
らの圧油が第2配管24bから積み降し装置6の油圧回
路28を介してスライドシリンダ18のヘッド側室に供
給されるとともに、スライドシリンダ18のロッド側室
の圧油が該油圧回路28から第1配管24aを介して車
両側油圧給排装置21に還流され、スライドシリンダ1
8が伸長してL型アーム17が前進移動する。このスラ
イドシリンダ19の伸長により、コンテナ5が車体枠3
上の格納位置に搭載される。
【0038】そして、上記押し込み装置起動不能回路7
4bおよびコンテナ未格納状態検出回路74cは、リフ
トシリンダ格納状態検出回路74eのリレーR1および
スライドシリンダ格納状態検出回路74fのリレーR2
の双方が共に励磁されたときに開成されることにより、
押し込み装置起動不能回路74bのリレーX1が消磁す
ると共にコンテナ未格納状態検出回路74cの赤色ラン
プL1が消灯するようになっている。つまり、リレーR
1およびリレーR2のうちのリレーR1のみが励磁され
ている状態ではリフトシリンダ伸長用駆動回路76aが
開成されて各リフトシリンダ19の伸長が規制され、リ
レーR2のみが励磁されている状態ではリフトシリンダ
収縮用駆動回路76b、スライドシリンダ伸長用駆動回
路76cおよびスライドシリンダ収縮用駆動回路76d
が開成されて各リフトシリンダ19の収縮およびスライ
ドシリンダ18の伸縮が規制されることになり、リレー
R1およびリレーR2のうちのいずれか一方の励磁によ
ってリレーX1が励磁されると共に赤色ランプL1が点
灯し、このリレーX1の励磁および赤色ランプL1の点
灯により、コンテナ5が積み降し装置6により車体枠3
上に搭載された格納状態であることを検知する検知手段
91が構成されている。
【0039】また、上記切換弁25は、上記検知手段9
1のリレーX1の消磁時に閉成される押し込み装置40
の電源供給回路79を介して切換弁切換回路80の第1
ソレノイドSOL1を励磁して車両側油圧給排装置21
を押し込み装置40の油圧回路51との間で給排可能に
連通させるように第2位置(押し込み装置側油圧回路対
応位置)に切換わる一方、検知手段91のリレーX1の
励磁時に開成される押し込み装置40の電源供給回路7
9により切換弁切換回路80の第1ソレノイドSOL1
を消磁して車両側油圧給排装置21を積み降し装置6の
油圧回路51との間で給排可能に連通させるように第1
位置(積み降し装置側油圧回路対応位置)に切換わるよ
うになっており、この切換弁25と上記検知手段91と
によって、車両側油圧給排装置21を、積み降し装置6
の油圧回路28および押し込み装置40の油圧回路51
のうちのいずれか一方の油圧回路との間でのみ給排可能
に連通させるように該一方の油圧回路対応位置に切換え
る切換手段が構成されている。
【0040】さらに、上記積み降し装置格納状態保持回
路81のリレーX2は、電源供給口側カプラ84aおよ
び電源側カプラ84b同士を接続したときに電源カプラ
接続スイッチLS1がON状態となって閉成される第1
並列回路85aと、上記供給側油圧カプラ53a,53
b同士および排出側油圧カプラ55a,55b同士を接
続したときに油圧カプラ接続スイッチLS2がON状態
となって閉成される第2並列回路85bとのうちのいず
れか一方が閉成されたときに励磁されることにより、リ
フトシリンダ伸長用駆動回路76aおよびスライドシリ
ンダ収縮用駆動回路76dが開成されるようになってい
る。つまり、リレーX2が励磁されている状態では各リ
フトシリンダ19の伸長が規制されるとともに、スライ
ドシリンダ18の収縮が規制されることになり、このリ
フトシリンダ伸長用駆動回路76aおよびスライドシリ
ンダ収縮用駆動回路76dと、上記リフトシリンダ格納
状態検出回路74eのリレーR1の励磁時つまり各リフ
トシリンダ19収縮時にのみ該各リフトシリンダ19を
収縮させるリフトシリンダ収縮用駆動回路76bおよび
スライドシリンダ18を伸長させるスライドシリンダ伸
長用駆動回路76cとによって、電源カプラ接続スイッ
チLS1および油圧カプラ接続スイッチLS2のうちの
少なくとも一方が接続状態にあるときに、スライドシリ
ンダ18および各リフトシリンダ19の伸縮を禁止して
荷役アーム14およびダンプフレーム12の回動を阻止
する阻止手段92が構成されている。
【0041】次に、押し込み装置40を備えたコンテナ
5の作動方法の一例について説明する。
【0042】車両1の車体枠3上において荷役アーム1
4をダンプフレーム12に対して回動させる積み降し装
置6の積み降し動作により、コンテナ5を車体枠3上か
ら地上に降した後、積み降し装置5のみを上記と逆の動
作によりコンテナ格納位置まで戻しておく。そして、車
体側油圧給排装置21と押し込み装置40(各油圧シリ
ンダ43,45)との間を各連通管54,56および押
し込み装置40の電源供給回路79(電源コード)を介
して連結する。次いで、上記車両側油圧給排装置21を
押し込み装置40の油圧回路51との間でのみ給排可能
に連通させるように,切換弁25を第1位置(積み降し
装置側油圧回路対応位置)から第2位置(押し込み装置
側油圧回路対応位置)に切換えた後、車両側油圧給排装
置21と押し込み装置40との間で各連通管54,56
を介して圧油を給排させるようにしている。
【0043】したがって、上記実施例では、押し込み装
置40を作動させる場合、切換弁25を第2位置に切換
えて、車両側油圧給排装置21を、押し込み装置40の
油圧回路51との間でのみ圧油が給排可能となるように
連通させることによって、車両側油圧給排装置21は、
積み降し装置6の油圧回路28との間での圧油の給排可
能な連通が遮断され、コンテナ5を搭載した状態で押し
込み装置40を作動させているときなどに積み降し装置
6を誤って作動させることが確実に防止される。一方、
コンテナ5を地上と車体枠3上との間で積み降したり、
コンテナ5を車体枠3上で後方へ傾動させる場合、切換
弁25を第2位置に切換えて、車両側油圧給排装置21
を積み降し装置6の油圧回路28との間でのみ圧油が給
排可能となるように連通させ、コンテナ5の積み降し時
および傾動時に押し込み装置40を誤って作動させるこ
とが確実に防止される。この結果、積み降し装置6の誤
作動および押し込み装置40の誤作動を確実に防止して
作業者の安全性を高めることができる。
【0044】しかも、車体枠3上にコンテナ5を積み降
し装置6により搭載した状態で押し込み装置40を作動
させる場合、コンテナ5の搭載状態を検知する検知手段
91、つまりコンテナ未格納状態検出回路74cの赤色
ランプL1の点灯によってコンテナ未格納状態が作業者
に知らしめられるとともに、押し込み装置起動不能回路
74bのリレーX1の励磁によって切換弁25が押し込
み装置側油圧回路対応位置に切換えられることが禁止さ
れるので、例えばコンテナ5が車体枠3上に確実に搭載
されていない未完了なコンテナ搭載状態で押し込み装置
40が作動することを確実に防止できるとともに、車体
枠3上のコンテナ5内に作業者が廃棄物を投棄する場合
に必要な車体枠3上における作業スペース4bでの足場
が確保されて作業者の足の踏み外しなどを確実に防止で
きる。また、コンテナ5が搭載状態であるときにのみ車
両側油圧給排装置21が押し込み装置側油圧回路対応位
置に切換えられることから、コンテナ5を地上に降した
ときに積み降し装置6を元のコンテナ搭載位置まで戻さ
ないと押し込み装置40の作動が不能となり、積み降し
装置6のコンテナ降し位置での放置が効果的に防止され
て、放置状態の積み降し装置6への接触などの危険を防
止できる。
【0045】さらに、押し込み装置40と車両側油圧給
排装置21との間において各連通管54,56および押
し込み装置40の電源供給回路79のうちの少なくとも
一方が連結状態にあるときつまり電源カプラ接続スイッ
チLS1および油圧カプラ接続スイッチLS2のうちの
少なくとも一方がON状態となったときに、積み降し装
置格納状態保持回路81のリレーX2を励磁して、リフ
トシリンダ伸長用駆動回路76aおよびスライドシリン
ダ収縮用駆動回路76dを開成させて各リフトシリンダ
19の伸長およびスライドシリンダ18の収縮を共に規
制することで、荷役アーム14およびダンプフレーム1
2の回動が阻止手段92により阻止されるので、各連通
管54,56および押し込み装置40の電源供給回路7
9の一方が連結状態であるときには、荷役アーム14に
よる押し込み装置40と車両側油圧給排装置21との間
が離れるコンテナ積み降し動作およびコンテナ傾動動作
が共に規制され、各連通管54,56および押し込み装
置40の電源供給回路79の一方が荷役アームの回動に
伴い引っ張られて断列等により故障するといったことを
確実に防止できる。また、各連通管54,56および押
し込み装置40の電源供給回路79の一方が連結状態で
あるときに、荷役アーム14およびダンプフレーム12
の回動が阻止されることから、各連通管54,56およ
び押し込み装置40の電源供給回路79の配線は、積み
降し装置6の動作を考慮して長く設定しておく必要がな
くなって、押し込み装置40と車両側油圧給排装置21
との間で接続可能な必要最小限の長さにすることができ
る。
【0046】また、コンテナ5を積み降し装置6により
地上に降してから、車両側油圧給排装置21に各連通管
54,56を介して押し込み装置40を連結し、その
後、車両側油圧給排装置21を切換弁25により第1位
置から第2位置に切換えて、車両側油圧給排装置21と
押し込み装置40との間で各連通管54,56を介して
圧油を給排させる場合には、例えば大量に廃棄物が廃棄
される廃棄物投入場所等ではコンテナ5を地上に降した
状態で廃棄物を投入させることが可能となり、作業者が
廃棄物をその都度車体枠3上の作業スペース4bに登り
降りして該車体枠3上のコンテナ5内に投入口37a,
37bより投入する必要がなくなり、作業効率を向上さ
せることができる。
【0047】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、積み降し装置格納状態保持回
路81のリレーX2の励磁によりリフトシリンダ伸長用
駆動回路76aを開成させるようにしたが、リフトシリ
ンダ伸長用駆動回路のリレーX2のb接点を廃止し、電
源側カプラ同士の接続状態つまり第1並列回路の閉成状
態、および油圧側カプラ同士の接続状態つまり第2並列
回路の閉成状態であっても、リフトシリンダ伸長用駆動
回路が閉成されるようにして、荷役アームの回動のみを
阻止する阻止手段が構成されるようにしても良い。この
場合、コンテナ内から廃棄物を排出するときに押し込み
板を揺動させて投入口付近に引っ掛かっている廃棄物の
落とし込みが円滑に行える。また、荷役アームによる押
し込み装置と車両側油圧給排装置との間が最も離れるコ
ンテナ積み降し動作が規制され、各連通管および押し込
み装置の電源供給回路の配線の一方が荷役アームの回動
に伴い引っ張られて断列等により故障するといったこと
が確実に防止できる。
【0048】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明におけ
る押し込み装置付きコンテナの積み降し車両によれば、
押し込み装置を作動させるときに、切換手段を押し込み
装置側油圧回路対応位置に切換えて、油圧給排装置を押
し込み装置の油圧回路との間でのみ圧油の給排可能に連
通させるので、コンテナ搭載状態での押し込み装置作動
時の積み降し装置の誤作動を確実に防止し、作業者の安
全性を高めることができる。しかも、切換手段の積み降
し装置側油圧回路対応位置への切換えにより、コンテナ
の積み降し時および傾動時の押し込み装置の誤作動を確
実に防止できる。
【0049】請求項2記載の発明における押し込み装置
付きコンテナの積み降し車両によれば、車体枠上への積
み降し装置によるコンテナの搭載状態を検知して、切換
弁により油圧給排装置を押し込み装置側油圧回路対応位
置に切換えるので、未完了なコンテナ搭載状態での押し
込み装置の作動を確実に防止できるとともに、車体枠上
に作業者の足場を確保して作業者の足の踏み外しなどを
確実に防止できる。しかも、積み降し装置のコンテナ降
し位置での押し込み装置の作動を不能にし、積み降し装
置のコンテナ降し位置での放置を効果的に防止して放置
状態の積み降し装置に対する接触などを確実に回避でき
る。
【0050】請求項3記載の発明における押し込み装置
付きコンテナの積み降し車両によれば、押し込み装置と
油圧給排装置との間で連通管および電源コードのうちの
少なくとも一方を連結したときに、少なくとも荷役アー
ムの回動を阻止するので、コンテナ積み降し動作を規制
して連通管および電源コードの荷役アームの回動に伴う
引っ張りによる断列などの故障を確実に防止することが
できる。しかも、荷役アームおよびダンプフレームの回
動を阻止するようにすれば、連通管および電源コードの
長さをダンプフレームの傾動を考慮せずに必要最小限に
できる。
【0051】さらに、請求項4記載の発明における押し
込み装置付きコンテナの作動方法によれば、コンテナを
積み降し装置により地上に降した後、油圧給排装置を押
し込み装置側油圧回路対応位置に切換えて、油圧給排装
置と押し込み装置との間でのみ圧油を給排させて押し込
み装置を作動させるので、地上に降したコンテナ本体内
への大量の廃棄物の投入を可能にし、廃棄物を投入する
作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る積み降し装置の電気回路
図である。
【図2】押し込み装置の油圧回路図である。
【図3】コンテナの側面図である。
【図4】コンテナを搭載した状態の積み降し車両の側面
図である。
【図5】図4に係る積み降し車両の平面図である。
【符号の説明】
1 積み降し車両(車両) 3 車体枠 5 コンテナ 6 積み降し装置 12 ダンプフレーム 14 荷役アーム 21 車両側油圧給排装置 28 積み降し装置の油圧回路 25 切換弁 37a,37b 投入口 40 押し込み装置 41 押し込み板 51 押し込み装置の油圧回路 54,56 連通管 79 押し込み装置の電源供給回路(電源コード) 91 検知手段 92 阻止手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に、その車体枠の後端部に車体後方
    へ傾動可能に支持されたダンプフレームと、該ダンプフ
    レームの先部に車体前後方向へ回動可能に支持された荷
    役アームとを備えた積み降し装置が設けられ、この積み
    降し装置は、上記荷役アームをダンプフレームに対して
    回動させてコンテナを地上と車体枠上との間で積み降す
    一方、上記荷役アームをダンプフレームと共に一体的に
    傾動させることによってコンテナを車体枠上で後方へ傾
    動させるように構成されており、 上記コンテナは、コンテナ本体の前部上側に設けられた
    投入口と、上記コンテナ本体内の投入口下方に対応する
    前側位置と該前側位置よりコンテナ本体の後方に位置す
    る後方位置との間で前後方向に移動可能に設けられた押
    し込み板と、該押し込み板を前後方向に移動させる油圧
    シリンダとを備えた押し込み装置を有しており、この押
    し込み装置は、上記投入口から投入された廃棄物を上記
    押し込み板の移動に伴いコンテナ本体内に押し込むよう
    に構成されており、 上記積み降し装置および押し込み装置は、それぞれ作動
    を制御する油圧回路を有し、該各油圧回路は、上記車両
    に設けられた油圧給排装置との間でそれぞれ圧油が給排
    されるように設けられている一方、 上記油圧給排装置を、上記積み降し装置の油圧回路およ
    び上記押し込み装置の油圧回路のうちのいずれか一方の
    油圧回路との間でのみ給排可能に連通させるように、該
    一方の油圧回路対応位置に切換える切換手段が設けられ
    ていることを特徴とする押し込み装置付きコンテナ車
    両。
  2. 【請求項2】 上記切換手段は、上記コンテナが積み降
    し装置により車体枠上に搭載された状態であることを検
    知する検知手段と、該検知手段からの信号を受け、上記
    油圧給排装置を押し込み装置の油圧回路との間で給排可
    能に連通させるように押し込み装置側油圧回路対応位置
    に切換える切換弁とからなる請求項1記載の押し込み装
    置付きコンテナ車両。
  3. 【請求項3】 上記押し込み装置の油圧回路は油圧給排
    装置に連通管を介して断接可能に接続されていると共
    に、押し込み装置は車両側の電源に電源コードを介して
    給電を断接可能に接続されており、 上記連通管および電源コードのうちの少なくとも一方が
    接続状態にあるときに、上記荷役アームおよびダンプフ
    レームのうちの少なくとも荷役アームの回動を阻止する
    阻止手段が設けられている請求請1または請求項2記載
    の押し込み装置付きコンテナ車両。
  4. 【請求項4】 上記請求項1ないし請求項3のいずれか
    1つに記載の押し込み装置付きコンテナ車両において、
    車両の油圧給排装置を、積み降し装置の油圧回路との間
    でのみ給排可能に連通させるように、切換手段を積み降
    し装置側油圧回路対応位置に切換えて、荷役アームをダ
    ンプフレームに対して回動させる積み降し装置の降し動
    作によりコンテナを車体枠上から地上に降した後、 上記油圧給排装置を、押し込み装置の油圧回路との間で
    のみ給排可能に連通させるように、切換手段を押し込み
    装置側油圧回路対応位置に切換えて、コンテナ本体前部
    上側の投入口から投入された廃棄物を、押し込み板を移
    動させる押し込み装置の押し込み動作によりコンテナ本
    体内に押し込むようにしたことを特徴とする押し込み装
    置付きコンテナの作動方法。
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