JP3389327B2 - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP3389327B2
JP3389327B2 JP13957494A JP13957494A JP3389327B2 JP 3389327 B2 JP3389327 B2 JP 3389327B2 JP 13957494 A JP13957494 A JP 13957494A JP 13957494 A JP13957494 A JP 13957494A JP 3389327 B2 JP3389327 B2 JP 3389327B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、中性点非接地Y結線さ
れた電機子コイルを備えたセンサレスブラシレスモータ
を駆動するモータ駆動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、自転車の後輪または前輪に、モー
タとこのモータ出力を駆動輪の軸(以下、駆動輪軸とい
う)に伝達する伝達機構を備え、乗り手の負荷を軽減す
るような電動自転車が提案されている。 【0003】このような電動自転車では、伝達機構に
は、モータ軸の回転速度と駆動輪軸の回転速度が一致し
ない場合に、モータ軸と駆動輪軸との結合を一時的に解
除する一方向クラッチ機構(例えば、ラチェット)が設
けられている。また、メンテナンス性が良好なのと、乗
り心地が良好なために、モータとしては、センサレスブ
ラシレスモータを用いることが考えられる。 【0004】また、電動機自転車のハンドルには、モー
タをオフしたり、モータの速度を指定するためのアクセ
ル装置が組み込まれており、操縦者は、モータのオンオ
フ状態、および、速度を適宜に操作することができる。 【0005】さて、電動自転車の操縦者が、アクセル装
置をオフ位置からいずれかの速度指定位置に操作する
と、モータの駆動装置は、所定の起動処理を行う。この
起動処理としては、例えば、特開平1−30819号公
報(センサレス・ブラシレスモータの起動方法)に開示
されているもののように、モータの電機子コイルを初期
設定状態に所定時間励磁し、その後に、モータの回転磁
界の回転速度が所定値になるまで、所定の起動時励磁切
換動作を行う方法がある。 【0006】そして、モータの回転磁界の回転速度が所
定値になると、それ以降は、電機子コイルの中性点の電
圧変化に基づいて、回転磁界の回転位置を検出し、その
検出結果に基づいて電機子コイルを励磁切換する通常運
転動作に移行する。また、モータの速度の設定は、指定
された速度に対応した値に、電機子コイルに印加する駆
動電流の大きさを切り換えることで、実現している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来装置では、次のような不都合を生じていた。 【0008】例えば、運転経路のカーブの度合や、路面
状態などに応じて、電動自転車の操縦者がモータを頻繁
にオンオフ操作したとき、電動自転車は、オフ操作され
るとモータをオフし、オン操作されるとモータを起動す
る。 【0009】また、モータの起動時には、上述したよう
な特別の起動時動作を行うので、一旦停止したモータ
を、停止直前の速度にまで回転上昇するにはある程度の
時間がかかり、そのために、電動自転車の操作性が悪く
なるおそれがある。 【0010】本発明は、かかる実情に鑑みてなされたも
のであり、応答性のよい操作が可能なモータ駆動装置を
提供することを目的としている。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、中性点非接地
Y結線された電機子コイルを備えたセンサレスブラシレ
スモータを駆動するモータ駆動装置において、電機子コ
イルの中性点電圧に基づいてロータの回転位置を検出す
るロータ回転位置検出手段と、上記ロータ回転位置検出
手段の検出信号に基づいて、検出信号が通常運転時の値
からモータ停止の判定基準値より低下した時点でモータ
の停止を判定するモータ停止判定手段と、起動時、上記
モータ停止判定手段がモータ停止を判定しているときに
は、所定の起動時動作を行う一方、起動時、上記モータ
停止判定手段がモータ停止を判定していないときには、
所定の通常時運転動作を行うモータ駆動制御手段を備え
たものである。 【0012】 【作用】したがって、例えば、電動自転車のモータのオ
ンオフ操作が短時間で繰り返しなされるような場合、モ
ータが完全に停止する前の段階でオン操作がされると、
その時点から、モータを通常運転するので、モータの回
転速度の立ち上がり時間が短くなり、電動自転車の操作
性が向上する。 【0013】 【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。 【0014】図1は、本発明の一実施例にかかる電動自
転車を示している。 【0015】同図において、電動自転車1は、フレーム
2、前輪3、後輪4、ハンドル5、サドル6、ペダル
7、および、ペダル7の動力を後輪4に伝達するための
伝動機構8から構成されている。 【0016】後輪4のハブ9に設けられている円盤状ハ
ウジング10には、モータ11、および、モータ11の
動力を後輪7の駆動軸に伝達するための伝達機構(図示
略)が設けられている。この伝達機構には、モータ11
の軸の回転速度と後輪7の駆動軸の回転速度が一致しな
い場合に、モータ軸と後輪軸との結合を一時的に解除す
る一方向クラッチ機構(例えば、ラチェット)が設けら
れている。また、メンテナンス性が良好なのと、乗り心
地が良好なために、モータ11としては、センサレスブ
ラシレスモータが用いられている。また、後輪7の上部
に設けられた荷台12には、モータ11に電力を供給す
るためのバッテリが収容されるバッテリボックス13が
配設されている。 【0017】ハンドル5の右手グリップ14には、モー
タ11のオンオフおよび速度を、操縦者が指定するため
のアクセル装置が付設されている。例えば、アクセル装
置では、モータ11のオフを指定する位置、低速を指定
する位置、中速を指定する位置、および、高速を指定す
る位置に操作可能であり、この操作位置に対応した位置
信号が、後述するモータ制御装置に出力される。また、
ハンドル5には、車体を停止するためのブレーキ15,
16が設けられている。 【0018】図2は、モータ11を駆動制御するための
モータ制御装置の一例を示している。なお、この場合、
モータ11は、センサレスブラシレスモータである。 【0019】同図において、モータ11は、中性点非接
地Y結線された電機子コイル11u,11v,11w
と、回転磁界を形成するロータ11rを備えており、バ
ッテリ20の駆動電源は、スイッチング装置21を介し
て、電機子コイル11u,11v,11wに印加され
る。 【0020】スイッチング装置21は、バッテリ20の
プラス極とマイナス極の間にそれぞれ直列接続される2
つのスイッチング素子を3組並列接続して構成されてい
る。そして、直列接続されるスイッチング素子S1とス
イッチング素子S2の相互接続点は、電機子コイル11
uの他端に接続されており、直列接続されるスイッチン
グ素子S3とスイッチング素子S4の相互接続端は、電
機子コイル11vの他端に接続されており、直列接続さ
れるスイッチング素子S5とスイッチング素子S6の相
互接続端は、電機子コイル11wの他端部に接続されて
いる。ここで、スイッチング素子S1,S2,S3,S
4,S5,S6は、FETおよび保護用ダイオードから
構成されている。 【0021】電機子コイル11u,11v,11wの相
互接続点、すなわち、中性点11nの電圧Vnは、比較
器22のプラス側入力端、比較器23のプラス側入力
端、および、比較器24のマイナス側入力端にそれぞれ
加えられている。 【0022】分圧抵抗R1,R2は、バッテリ20の電
圧Eを1/2に分圧するものであり、その分圧点の電圧
(E/2)は、比較器22のマイナス側入力端に加えら
れている。分圧抵抗R3,R4,R5は、バッテリ20
の電圧Eを1/3および2/3に分圧するものであり、
その2/3の分圧点の電圧(2E/3)は、比較器23
のマイナス側入力端に加えられ、また、1/3の分圧点
の電圧(E/3)は、比較器24のプラス側入力端に加
えられている。 【0023】比較器22は、電圧Vnが電圧(E/2)
よりも大きくなっている場合には論理Hレベルの比較信
号SC1を出力するとともに、電圧Vnが電圧(E/
2)以下の場合には、論理Lレベルの比較信号SC1を
出力するものであり、その比較信号SC1は、ゲート回
路25に加えられている。 【0024】比較器23は、電圧Vnが電圧(2E/
3)よりも大きくなっている場合には論理Hレベルの比
較信号SC2を出力するとともに、電圧Vnが電圧(2
E/3)以下の場合には、論理Lレベルの比較信号SC
2を出力するものであり、その比較信号SC2は、オア
回路26の一方の入力端に加えられている。 【0025】比較器24は、電圧Vnが電圧(E/3)
よりも小さくなっている場合には論理Hレベルの比較信
号SC3を出力するとともに、電圧Vnが電圧(E/
3)以上の場合には、論理Lレベルの比較信号SC3を
出力するものであり、その比較信号SC3は、オア回路
26の一方の入力端に加えられている。 【0026】オア回路26の出力は、ゲート制御信号S
C4として、ゲート回路25の制御信号入力端に加えら
れている。 【0027】ゲート回路25は、ゲート制御信号SC4
が論理Lレベルになっている状態では、入力した比較信
号SC1をそのまま通過させて信号SC5として出力す
る一方、ゲート制御信号SC4が論理Hレベルに立ち上
がると、信号SC5をその立ち上がりの時点で出力して
いる状態に保持するものであり、その信号SC5は、モ
ータ駆動制御部27、モータ回転数検出部28、起動終
了判定部29、および、モータ停止判定部30に加えら
れている。 【0028】モータ回転数検出部28は、信号SC5の
周期を測定し、その測定結果に対応したモータ回転数信
号SVを出力するものであり、そのモータ回転数信号S
Vは、起動終了判定部29、および、モータ停止判定部
30に加えられている。 【0029】起動終了判定部29は、入力したモータ回
転数信号SVにより示されるモータ回転数が所定値以上
になっている状態で、入力した信号SC5の論理レベル
が、論理Hレベルと論理Lレベルに周期的に変化し、か
つ、論理Hレベルになっている期間と論理Lレベルにな
っている期間が同じ時間になっていれば、モータ11の
ロータ11rの回転速度が十分な値になり、起動終了し
たと判定するものであり、その判定結果をあらわす起動
終了判定信号DSは、モータ駆動制御部27に加えられ
ている。 【0030】モータ停止判定部30は、入力したモータ
回転数信号SVの値が一旦通常運転時に対応する値にな
った以降に、モータ停止判定のための所定の判定値より
も小さくなったときに、モータ11が停止したと判定す
るものであり、その判定結果をあらわすモータ停止判定
信号DPは、モータ駆動制御部27に加えられている。 【0031】モータ駆動制御部27は、スイッチング装
置21のスイッチング素子S1,S2,S3,S4,S
5,S6にそれぞれ制御信号SS1,SS2,SS3,
SS4,SS5,SS6を出力して、スイッチング素子
S1,S2,S3,S4,S5,S6のオンオフ状態を
切り換え、それによって、モータ11の電機子コイル1
1u,11v,11wの励磁状態を切り換えるものであ
る。 【0032】ここで、モータ駆動制御部27は、起動時
には、モータ11の電機子コイル11u,11v,11
wを初期設定状態に所定時間励磁し、その後に、起動終
了判定部29から起動終了判定信号DSが出力されるま
で所定の起動時励磁切換動作を行うとともに、起動終了
すると、ゲート回路25から出力される信号SC5の論
理レベル変化に対応して、モータ11の電機子コイル1
1u,11v,11wを所定の励磁パターンで励磁する
通常運転動作を行うものである。また、モータ駆動制御
部27は、通常運転動作では、アクセル装置から出力さ
れる位置信号SPに対応して、制御信号SS1,SS
2,SS3,SS4,SS5,SS6のレベルを設定
し、それにより、モータ11の電機子コイル11u,1
1v,11wに印加する駆動電流の大きさを設定する。 【0033】そして、モータ駆動制御部27は、通常運
転処理においては、図3(a)〜(f)に示すように、
制御信号SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,S
S6のレベルをパターンPT1,PT2,PT3,PT
4,PT5,PT6に、順次切り換える。ここで、制御
信号SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,SS6
の低レベルは、レベル「0」に等しく、また、制御信号
SS1,SS2,SS3,SS4,SS5,SS6の高
レベルは、そのときの位置信号SPに対応した電圧値で
ある。 【0034】このように、制御信号SS1,SS2,S
S3,SS4,SS5,SS6を、パターンPT1,P
T2,PT3,PT4,PT5,PT6に順次切り換え
ることで、モータ11のロータ11rは、所定の速度で
回転する。 【0035】また、パターンPT1〜PT6に切り換え
ると、それぞれの電機子コイル11u,11v,11w
の端子電圧Vu,Vv,Vwは、それぞれ同図(g)〜
(i)に示したように変化し、したがって、電機子コイ
ル11u,11v,11wの中性点11nの電圧Vn
は、同図(j)に示すように変化する。ここで、端子電
圧Vu,Vv,Vwには、スイッチング素子S1〜S6
のオンオフ切り換え時に発生するパルス上のノイズSK
が含まれるので、電圧Vnにもこのノイズ成分SKaが
含まれる。 【0036】したがって、電圧Vnのレベル変化に応じ
て、比較器22,23,24からそれぞれ出力される比
較信号SC1,SC2,SC3は、同図(k),
(l),(m)に示したように変化し、それによって、
オア回路26から出力されるゲート制御信号SC4は、
同図(n)に示したように変化する。 【0037】すなわち、ゲート制御信号SC4は、比較
信号SC1に電圧Vnのノイズ成分SKaの信号成分が
出力される直前のタイミングで論理Lレベルから論理H
レベルに立ち上がるとともに、モータ駆動制御部27が
励磁切換動作のタイミングに必要なエッジがあらわれる
直前のタイミングで論理Lレベルに立ち下がる態様に変
化する。 【0038】それにより、ゲート回路25から出力され
る信号SC5は、同図(o)に示すように、比較信号S
C1から、電圧Vnに含まれていたノイズ成分SKaの
信号を除去したものとなる。 【0039】モータ駆動制御部27は、この信号SC5
が論理Lレベルから論理Hレベルに立ち上がる立ち上が
り端、および、論理Hレベルから論理Lレベルに立ち下
がる立ち下がり端を、それぞれ、そのときの励磁切換周
期に対応した所定の電気角(例えば30度)遅延させた
状態で、制御信号SS1〜SS6のパターンPT1〜P
T6の切り換え動作を行う。 【0040】また、このようにして、モータ11を通常
運転している状態では、ロータ11rが充分な回転速度
をもつので、電機子コイル11u,11v,11wの中
性点11rの電圧Vnが適切な値になり、信号SC5が
論理Hレベルと論理Lレベルに周期的に変化し、かつ、
論理Hレベルの期間T1と論理Lレベルの期間T2がほ
ぼ等しい値となる。 【0041】すなわち、この信号SC5のレベル変化を
検出することで、モータ11が通常運転処理を適用でき
る状態になっているかどうかを判定することができる。
このことは、上述のように、起動終了判定部29が起動
終了を判定するための判定条件として採用している。 【0042】一方、モータ駆動制御部27が制御信号S
S1〜SS6の切換動作を停止すると、モータ11の電
機子コイル11u,11v,11wの励磁切換動作が行
われなくなるので、モータ11のロータ11rの回転数
が徐々に低下し、ついには、ロータ11rの回転停止す
る。 【0043】このように、モータ駆動制御部27がモー
タ11の停止操作を行ってから、実際にモータ11が停
止するまでの間、若干の時間があり、モータ11は、そ
の間惰走する。 【0044】このときの中性点11nの電圧Vnを観察
すると、図4(a)に示すように、モータ駆動制御部2
7がモータ11を停止した時点TTaから、電圧Vnの
レベル変化の周期が徐々に長くなるとともに、そのレベ
ル変化の振幅が小さくなり、時点TTbにおいて、モー
タ11が完全に停止する。また、この時点TTaから時
点TTbまでの期間TDは、モータ11の惰走期間に相
当する。 【0045】また、このときの信号SC5は、同図
(b)に示すように、論理Hレベルになっている期間と
論理Lレベルになっている期間が徐々に長くなり、モー
タ11が停止した状態では、不定の状態となる。 【0046】ここで、ロータ11rの回転数が低下して
きて、中点電圧(E/2)からの電圧Vnのレベル変化
量が小さくなると、信号ラインに重畳する外部からのノ
イズの影響が大きくなるため、モータ11が停止する直
前の信号SC5には、ロータ11rの回転状況が全く反
映されなくなる。上述したように、モータ停止判定部3
0は、モータ回転数信号SVが通常運転時の値になって
いた状態から低下して、モータ停止の判定基準値よりも
低下した時点で、モータ停止を判定しているので、ノイ
ズが重畳された状態の信号SC5によるモータ回転数信
号SVの値を参照せず、モータ停止の判定の信頼性が良
好になる。 【0047】そこで、本実施例では、操縦者によりモー
タ11のオンオフ操作が短時間に繰り返されたときで
(時点TTa,TTc(図5(a),(b)参照)、か
つ、オン操作時点でモータ停止判定部30からモータ停
止判定信号DPが出力されていないときには、モータ1
1が惰走していると判定し、その時点で、モータ11の
通常運転時の励磁切換動作を再開している。ここで、モ
ータ駆動制御部27は、モータ11の励磁切換動作を停
止した後でも、信号SC5を検出可能な状態では、信号
SC5を参照した励磁切換パターンの判定処理だけは、
継続して行って、モータ11の励磁切換動作を再開した
ときに、その時点でのロータ11rの回転位置に対応し
た励磁切換動作を行えるようにしている。 【0048】これにより、操縦者により頻繁にモータ1
1がオンオフ操作された場合などで、早急にモータ11
の運転を再開する必要のあるときに、モータ11の回転
数の立ち上がり時間を大幅に短縮することができ、電動
自転車の操作応答性を向上することができる。 【0049】図6は、モータ駆動制御部27の処理例を
示している。 【0050】モータ駆動制御部27は、位置信号SPが
変化したことを監視しており(判断101のNOルー
プ)、位置信号SPが変化して、判断101の結果がY
ESになると、その位置信号SPが「モータオフ」の操
作位置のものであるかどうかを調べる(判断102)。 【0051】判断102の結果がYESになるときに
は、モータ11をオフしている状態を記憶するためのフ
ラグFoffをセットし(処理103)、制御信号SS
1〜SS6の変化を停止してモータ11の励磁切換動作
を停止してモータ11を停止して(処理104)、判断
101に戻る。なお、モータ駆動制御部27は、上述し
たように、これ以降の状態でも、信号SC5を検出可能
な状態では、信号SC5を参照した励磁切換パターンの
判定処理だけは、継続して行っている。 【0052】位置信号SPが変化して、その変化後の値
が「モータオフ」以外の操作位置のものであり、判断1
02の結果がNOになるときには、フラグFoffがセ
ットされているかどうかを調べる(判断106)。 【0053】判断106の結果がYESになるときに
は、「モータオフ」状態からいずれかの速度を指定する
操作位置に切り換えられた状態であり、したがって、こ
のときには、モータ11を起動するか、あるいは、運転
を再開する。 【0054】すなわち、まず、フラグFoffをクリア
し(処理107)、モータ停止判定部30からモータ停
止判定信号DPが出力されているかどうかを判定する
(判断108)。例えば、モータ11を停止してから長
い時間が経過している場合には、ロータ11rの回転が
完全に停止しているので、モータ停止判定部30は、モ
ータ11を停止していると判定しており、それにより、
モータ停止判定部30からは、モータ停止判定信号DP
が出力される。これに対し、モータ11を停止した直後
の場合には、上述したように、モータ11が惰走してい
る期間であり、モータ停止判定部30からはモータ停止
判定信号DSが出力されない。 【0055】したがって、判断108の結果がYESに
なるときには、モータ11が完全に停止している状態な
ので、モータ11を起動するために、所定の起動処理を
開始する(処理107)。ここで、起動処理とは、制御
信号SS1〜SS6の値を所定の初期設定状態のパター
ンに設定し、その初期設定状態を所定時間維持し、所定
の起動時周期で、上述したパターンPT1〜PT6への
切換動作を行う処理である。 【0056】このようにして、起動処理を開始すると、
起動終了判定部29から起動終了判定信号DSが出力さ
れるまで待ち(判断110のNOループ)、モータ11
が起動して、起動終了判定部29から起動終了判定信号
DSが出力され、判断110の結果がYESになると、
信号SC5を参照してパターンPT1〜PT6に制御信
号SS1〜SS6のレベルを切り換えるとともに、モー
タ11の駆動電流の大きさを、そのときの位置信号SP
の操作位置に対応した値に設定する通常運転処理を開始
して(処理111)、モータ11を通常運転し、判断1
01に戻る。 【0057】また、操縦者によりモータオンオフ操作が
短時間で繰り返されたような状態で、判断108の結果
がNOになるときには、モータ駆動制御部27は、その
時点で判定している励磁位置からモータ11の励磁切換
処理を再開するとともに(処理112)、モータ11の
駆動電流の大きさを、そのときの位置信号SPの操作位
置に対応した値に設定し(処理113)、判断101に
戻る。 【0058】また、通常運転動作状態でモータ速度が変
更された場合で、判断106の結果がNOになるときに
は、モータ11の駆動電流の大きさを、そのときの位置
信号SPの操作位置に対応した値に設定し(処理11
4)、判断101に戻る。 【0059】このようにして、本実施例では、操縦者が
モータ11のオンオフ操作を短時間に繰り返した場合に
は、モータ11の運転を短時間で再開することができる
ので、電動自転車1の操縦性が向上する。 【0060】ところで、上述した実施例では、モータと
して3相のセンサレスブラシレスモータを用いた場合に
ついて説明したが、本発明はそれ以外の相数のセンサレ
スブラシレスモータを用いる場合についても、同様にし
て適用することができる。 【0061】また、上述した実施例では、電動自転車に
搭載するセンサレスブラシレスモータの起動について、
本発明を適用したが、それ以外の装置に搭載するセンサ
レスブラシレスモータを起動する場合についても、本発
明を同様にして適用することができる。 【0062】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えば、電動自転車のモータのオンオフ操作が短時間で
繰り返しなされるような場合、モータが完全に停止する
前の段階でオン操作がされると、その時点から、モータ
を通常運転するので、モータの回転速度の立ち上がり時
間が短くなり、電動自転車の操作性が向上するという効
果を得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例にかかる電動自転車を示した
概略斜視図。 【図2】本発明の一実施例にかかるモータ制御装置を示
したブロック図。 【図3】通常運転時の動作を説明するための動作波形
図。 【図4】停止時の中性点電圧の変化を例示した動作波形
図。 【図5】モータの運転再開時の中性点電圧の変化を例示
した動作波系図。 【図6】図2の装置のモータ駆動制御部の処理の一例を
示したフローチャート。 【符号の説明】 11 モータ 11u,11v,11w 電機子コイル 11r ロータ 20 バッテリ 21 スイッチング装置 22,23,24 比較器 25 ゲート回路 26 オア回路 27 モータ駆動制御部 28 モータ回転数検出部 29 起動終了判定部 30 モータ停止判定部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−101696(JP,A) 特開 平5−310176(JP,A) 特開 昭62−230392(JP,A) 特開 昭61−52194(JP,A) 特開 昭58−29380(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 6/18

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中性点非接地Y結線された電機子コイル
    を備えたセンサレスブラシレスモータを駆動するモータ
    駆動装置において、 電機子コイルの中性点電圧に基づいてロータの回転位置
    を検出するロータ回転位置検出手段と、 上記ロータ回転位置検出手段の検出信号に基づいて、検
    出信号が通常運転時の値からモータ停止の判定基準値よ
    り低下した時点でモータの停止を判定するモータ停止判
    定手段と、 起動時、上記モータ停止判定手段がモータ停止を判定し
    ているときには、所定の起動時動作を行う一方、起動
    時、上記モータ停止判定手段がモータ停止を判定してい
    ないときには、所定の通常時運転動作を行うモータ駆動
    制御手段を備えたことを特徴とするモータ駆動装置。
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