JP3388986B2 - 露光用マスク及びその製造方法 - Google Patents

露光用マスク及びその製造方法

Info

Publication number
JP3388986B2
JP3388986B2 JP05202196A JP5202196A JP3388986B2 JP 3388986 B2 JP3388986 B2 JP 3388986B2 JP 05202196 A JP05202196 A JP 05202196A JP 5202196 A JP5202196 A JP 5202196A JP 3388986 B2 JP3388986 B2 JP 3388986B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
light
opening
exposure
dimension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05202196A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09244210A (ja
Inventor
健二 川野
信一 伊藤
聡 田中
壮一 井上
秀樹 金井
郁男 米田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP05202196A priority Critical patent/JP3388986B2/ja
Priority to US08/813,049 priority patent/US6159642A/en
Priority to KR1019970007663A priority patent/KR100270588B1/ko
Publication of JPH09244210A publication Critical patent/JPH09244210A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3388986B2 publication Critical patent/JP3388986B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/027Making masks on semiconductor bodies for further photolithographic processing not provided for in group H01L21/18 or H01L21/34
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/26Phase shift masks [PSM]; PSM blanks; Preparation thereof
    • G03F1/30Alternating PSM, e.g. Levenson-Shibuya PSM; Preparation thereof

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
におけるリソグラフィー工程で用いられる露光用マスク
及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路は、高集積化,微細化の
一途を辿っている。この要求に対し、露光光源の短波長
化によって対応することが検討されている。一方で、露
光光源を変えずに露光用のマスクを工夫する位相シフト
法が近年脚光を浴びている。位相シフト法は、位相シフ
タと呼ばれる位相を反転する部分を設け、隣接するパタ
ーンにおける光の正の干渉の影響を取り除いてパターン
精度の向上をはかるものである。
【0003】これまで様々な位相シフト法が提案されて
きたが、なかでもレベンソン法(M.D.Levenson et.al I
EEE Trans. in Electron Devices, Vol. ED-29,No.12
(1982) p1828 )は、解像性能と焦点深度(DOF)を
飛躍的に向上させる手法として特に知られている。レベ
ンソン法は、隣接する光透過部を透過する光の位相差を
180度にし、負の干渉を生じさせるもので、ラインア
ンドスペース(L&S)パターンなど周期的パターンに
対し解像力の向上効果が大きい。
【0004】レベンソン法を適用したマスク(レベンソ
ンマスク)では、位相シフタと呼ばれる位相反転層を基
板の上に設けるタイプ(シフタ上乗せ型)と、透明基板
をエッチングすることで位相差を設けるタイプ(掘込み
型)がある。
【0005】シフタ上乗せ型では遮光パターン形成後に
位相シフタを形成するため、遮光部との境界領域でのシ
フタが厚膜になり、開口エリア内で均一膜厚にすること
が困難である。また、位相シフタの複素屈折率が透明基
板と異なるため、シフタ部を透過する光の強度が非シフ
タ部を透過する光の強度より小さくなり、転写されるレ
ジストパターンに寸法差が生じるという問題点がある。
【0006】一方、掘込み型ではシフタ上乗せ型に比べ
マスク作製工程が簡易であるという利点を持つものの、
異方性エッチングにより掘込み部を形成した場合、掘込
み部の側壁の影響で透過する光量が非掘込み部に対して
低下し、掘込み部と非掘込み部に対応するレジストパタ
ーンに寸法差が生じることが問題となっていた。
【0007】これに対し、例えば文献1(Pattern-Depe
ndent Correction of Mask Topography Effects for Al
ternating Phase-Shifting Masks (R.A.Ferguson et.a
l. Proc. SPIE, Vol. 2440,1995)に見られるように、
シフタ部のみを掘込むレベンソンマスクにおいて、シフ
タ部に相当する開口寸法を非シフタ部の開口寸法より大
きくすることで、開口部の透過率を調整する手法が報告
されてきた。
【0008】また、例えば文献2(Exposure character
istics of alternate aperture phase-shifting masks
fabricated using subtractive process(R.L.Kostelak
et.al. J.Vac.Sci.Technol.B 10(6),Nov/Dec 1992)に
見られるように、非シフタ部/シフタ部をそれぞれ18
0度/360度掘込み、互いの位相差を180度にする
ことで側壁の影響を軽減させ、レジストパターンの寸法
差を減少させる手法が報告されてきた。
【0009】しかしながら、この種の手法にあっては次
のような問題があった。即ち文献1の手法では、設計時
或いは設計データをマスク描画データに変換する際に、
設定位相差に応じた変換差を各設定位相差に相当する開
口部について設ける必要があり、多大な労力と時間を要
する。また文献2の手法では、掘込み量を最適条件とし
ても、図9に示す如く依然として理想的な焦点深度を得
ることはできない。ここで、図中の規格化DOFとは、
マスクトポグラフィの影響がない理想的なマスクで得ら
れるDOFに対して、非シフタ部/シフタ部をそれぞれ
180度/360度垂直に掘込み形成したマスクで得ら
れるDOFを相対値として表した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、掘込
み型のレベンソンマスクにおいて、シフタ上乗せ型に比
べマスク作製工程が簡易であるという利点を持つもの
の、掘込み部と非掘込み部に対応するレジストパターン
に寸法差が生じる。これを解決するために文献1のよう
に、シフタ部に相当する開口寸法を非シフタ部の開口寸
法より大きくすることで開口部の透過率を調整する手法
では、多大な労力と時間を要するという問題があった。
また、文献2のように、非シフタ部/シフタ部をそれぞ
れ180度/360度掘込み、互いの位相差を180度
にすることで側壁の影響を軽減させる手法では、掘込み
量を最適条件としても理想的な焦点深度を得ることがで
きないという問題があった。
【0011】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
もので、その目的とするところは、マスクの立体構造に
起因するレジストパターンの寸法差の発生を防止するこ
とができ、より高精度なパターン転写を可能とする露光
用マスク及びその製造方法を提供することにある。より
具体的には掘込み部の側壁に起因するレジストパターン
の寸法差が非常に少なく、かつ作製が容易である露光用
マスク及びその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 (構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち、本発明(請求項1)は、
露光光に対して透明な基板上に遮光パターンと透明開口
部を有し、透明基板が掘込まれかつ掘込み量が隣接した
同一寸法を有する開口部で交互に異なるように調整され
た領域を有する露光用マスクにおいて、前記開口パター
ン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸法との差、及び
前記開口パターンの掘込み量が、前記開口パターン寸法
とこれに隣接する遮光パターン寸法との和に応じて同時
に設定されたことを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記開口パターンの掘込み
量が、前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パタ
ーン寸法との差、及び前記開口パターン寸法とこれに隣
接する遮光パターン寸法との和に応じて設定されたこと
を特徴とする。さらに本発明は、前記開口パターン寸法
とこれに隣接する遮光パターン寸法との差が、前記開口
パターンの掘込み量、及び前記開口パターン寸法とこれ
に隣接する遮光パターン寸法との和に応じて設定された
ことを特徴とする。
【0014】ここで、図1に本マスクの構成を示し、本
発明の望ましい実施態様を次に挙げる。 (1-1) D2 と|D1 −D2 |の少なくとも1つが、マス
ク開口寸法W1に応じて設定されていること。 (1-2) D2 と|D1 −D2 |の少なくとも1つが、開口
パターン寸法W1とこれに隣接する遮光パターン寸法W
2 の和に対する開口パターン寸法の比に応じて設定され
ていること。 (1-3) 上記(1-1) 〜(1-2) において、D1 ,D2 はさら
に次のような関係を満たすこと。
【0015】 |D1 −D2 |=m1 λ/(2n−1)−δ1 9λ/16(n−1)+m2 λ/(n−1)≦D11 ≦λ/(n−1)+m2 λ/(n−1) |δ1 |<λ/16(n−1) (nは透明基板の屈折率、λは露光波長、m1 ,m12
1以上の整数) (1-4) 遮光パターンのエッジが加工された透明基板のエ
ッジとほぼ一致していること。 (1-5) 開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン
寸法の和と共に、露光時のコヒーレンスファクタ、露光
波長における基板の複素屈折率、露光波長における遮光
膜の複素屈折率等を用いて、前記差や掘込み量の設定を
行うこと。
【0016】ここで、コヒーレンスファクタσや基板,
遮光膜の複素屈折率も、開口パターン寸法と遮光パター
ン寸法の和と同様に、開口パターン寸法と遮光パターン
寸法との差、及び開口パターンの掘込み量を決定付ける
パラメータの一つであり、これらを考慮することによ
り、寸法及び堀込み量の設定をより正確に行うことがで
きる。
【0017】なお、本発明を別の表現で示すと次のよう
になる。即ち本発明は、露光光に対して透明な基板上に
遮光パターンと透明開口部を有し、透明基板が掘込まれ
かつ掘込み量が隣接した同一寸法を有する開口部で交互
に異なるように調整された領域を有する露光用マスクに
おいて、前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パ
ターン寸法との和に対する開口パターンの比、及び前記
開口パターンの掘込み量が、前記開口パターン寸法とこ
れに隣接する遮光パターン寸法との和に応じて同時に設
定されたことを特徴とする。
【0018】また本発明は、前記開口パターンの掘込み
量が、前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パタ
ーン寸法との和に対する開口パターン寸法の比、及び前
記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸法
との和に応じて設定されたことを特徴とする。さらに本
発明は、前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パ
ターン寸法との和に対する開口パターン寸法の比が、前
記開口パターンの掘込み量、及び前記開口パターン寸法
とこれに隣接する遮光パターン寸法との和に応じて設定
されたことを特徴とする。
【0019】また、本発明(請求項2)は、露光用マス
クの製造方法において、露光光に対して透明な基板上に
遮光パターンと透明開口部を規定する開口パターンを形
成する工程と、前記開口パターンと遮光パターンの寸法
の少なくとも1つを測定する工程と、前記測定から得ら
れた結果に応じて前記開口部における各掘込み部の深さ
を決定する工程と、前記透明基板の各開口部を前記定め
られた深さでエッチングして掘込み部を形成する工程と
を含むことを特徴とする。
【0020】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (2-1) 開口パターンと遮光パターンとの寸法差の測定
が、光学的な手法又は電子線を用いた手段により行われ
ていること。 (2-2) 寸法に応じた掘込み量が、マスクトポグラフィを
考慮したシミュレーションにより、各開口部に対応する
像の焦点位置がほぼ一致する値として算出されたこと。 (2-3) 寸法に応じた掘込み量が、マスクトポグラフィを
考慮したシミュレーションにより、各開口部に対応する
像の強度が各焦点位置においてほぼ一致する値として算
出されたこと。 (2-4) 掘込み部が、異方性エッチングによって形成され
たこと。 (2-5) 異方性エッチングが反応性イオンエッチング(R
IE)法であること。
【0021】また本発明は、露光光に対して透明な基板
上に遮光パターンと透明開口部を有し、透明基板が掘込
まれかつ掘込み量が隣接した同一寸法を有する開口部で
交互に異なるように調整された領域を有する露光用マス
クのパターンデータ作成方法において、前記掘込み量を
所望値に設定し、前記設定された掘込み量に応じて、開
口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターンの寸法の
和に対する開口パターン寸法の比を設定する工程とを含
むことを特徴とする。
【0022】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は次のものがあげられる。 (3-1) 開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン
の寸法の和に対する開口パターン寸法の比が、マスクト
ポグラフィを考慮したシミュレーションにより各開口部
に対応する像の焦点位置がほぼ一致するように算出され
たこと。 (3-2) 開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン
の寸法の和に対する開口パターン寸法の比が、マスクト
ポグラフィを考慮したシミュレーションにより各開口部
に対応する像の強度が各焦点位置においてほぼ一致する
ように算出されたこと。 (3-3) 算出された開口パターン寸法とこれに隣接する遮
光パターンの寸法の和に対する開口パターン寸法の比
が、マスクパターン設計時或いは設計データをマスク描
画データに変換する際に設定されたこと。 (3-4) 掘込み部が矩形で形成されたものを設定している
こと。 (作用)図2は、248nm露光(縮小率1/4)にお
ける0.15μmL&SパターンのED(Exposure Def
ocus)図の従来例との比較を示したものである。ここで
第1の従来例として、前記文献1のシフタ部に相当する
開口寸法を非シフタ部の開口寸法より大きくする方法を
用いた。
【0023】なお、シフタ部と非シフタ部の開口寸法差
は転写されるパターン寸法差が最も少ない条件に定め
た。また、第2の従来例として開口パターン寸法を調整
することなく、従来の非シフタ部に相当する開口部をも
掘込み、シフタ部との位相差を180度近傍にする手法
を用いた。各種パラメータと得られるDOFを、下記の
(表1)に示す。
【0024】
【表1】
【0025】なお、図中の横軸はlog(露光量)、縦
軸はデフォーカス位置であり、実線で囲まれた領域は、
深掘り部のパターン線幅が所望線幅の±10%以内の変
動となる露光量、フォーカス位置を示している。破線で
囲まれた領域は、浅掘り部のパターン線幅が所望線幅の
±10%以内の変動となる露光量、フォーカス位置を示
している。
【0026】ED図中に矩形のウインドウの縦軸幅で表
される露光量裕度を10%としたときの許容フォーカス
変動量をDOFとすると、第1の従来法では0.99μ
m、第2の従来法では0.88μmであるのに対し、本
発明の適用例では1.15μmと従来法より多くのDO
Fを得ることができた。
【0027】前記3条件の実効的な位相差をL&Sパタ
ーンに平行な成分TEと直交する成分TMに分離して求
めた結果を、図3に示す。ここで、実効的な位相差と
は、前記文献1で報告されているパラメータの1つで、
マスクの電場分布をフーリエ変換して得られる0次光、
±1次光の振幅、位相を基にマスクトポグラフィの影響
の無いマスクにおける位相差(実効的な位相差)として
換算したものである。
【0028】図3に示すように、本発明の適用例の方が
従来例に比べ、TE,TM成分共に180度により近
く、レベンソンマスクとして理想的な状態であると言え
る。このように本発明で理想的な状態が得られたのは、
浅掘り部と深掘り部の掘込み量と開口寸法の最適条件を
見出し、TE,TM各々の位相をより180度に近づけ
たことによる。
【0029】第1の従来法では、掘込み量を調整せず片
方の開口部寸法のみの調整しか行っていなかったため、
最適な掘込み量が得られなかった。また、第2の従来法
では、掘込み量のみの調整しか行っていなかったので、
最適な変換差を得ることができなかった。これに対し本
発明では、掘込み量と開口部の寸法変換差を同時に設定
することで、レベンソンマスクの持つ露光特性を最大限
発揮させることができるのである。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1はレベンソンマスクの掘込み量
ならびに開口寸法を示した図である。開口パターン寸法
をW1 、遮光パターン寸法をW2 、浅堀込み部をD1
深堀込み部をD2 とした。開口パターン寸法と遮光パタ
ーン寸法との和に対する開口パターン寸法の比はW1/
(W1+W2)で表される。実施形態では、寸法変換差
ΔWを用いた。ここで、ΔWは(W1−W2)/2と規
定し、ウェハ上に換算した値で示した。 (実施形態1)本実施形態では、248nm露光に用い
られるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけ
パターン寸法0.18μmのL&S(寸法比1:1)に
ついてΔW,D1 ,D2 全てを動的パラメータとして最
適解を求め、算出された最適解を実際の露光用マスクに
適用した例を示す。ここで、投影光学系の開口数(N
A)=0.6、コヒーレンスファクタ(σ)=0.3、
露光装置の縮小率=1/4とした。ΔW,D1 ,D2
最適解は、シミュレーションから求まるDOFで判断し
た。
【0031】ここで、DOFは以下に示す手法で求め
た。 (1)深掘り部と浅掘り部のそれぞれに対し、得られる
光強度分布から線幅が所望線幅の±10%以内の変動と
なる露光量、デフォーカス領域を求める。 (2)深掘り部と浅掘り部の共通エリアで、露光量裕度
を10%まで許容とした時の許容フォーカス変動量をD
OFとして求める。
【0032】この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(0.
02μm,248nm,488.3nm)で最適解を得
ることができた。このシミュレーション結果を基にま
ず、転写パターン寸法が0.18μmに相当する開口部
に対し、0.02μm(ウエハ上換算値)の変換差を加
えたパターンデータを作成した。次いで、作成したパタ
ーンデータを描画データに変換し、電子線による描画、
エッチングを経て遮光パターンを形成した。光学顕微鏡
で遮光パターン寸法を測定したところ、ΔW=0.02
1μmであった。
【0033】次いで、深掘り部に相当する開口部が覆わ
れるようにレジストパターンを新たに形成し、深掘り部
だけを目標値D2 −D1 より若干多い245nmだけエ
ッチングした。さらにレジストを剥離して、D1 =24
8nmとなるように深掘り部、浅掘り部共にエッチング
した。この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(0.021
μm,247.7nm,487.8nm)と前記シミュ
レーションで得られた条件とほぼ同じパラメータを有す
る露光用マスクが得られた。
【0034】なお、はじめのエッチングで目標値より多
くしたのは2回目のエッチングで深掘り部のエッチング
速度が浅掘り部より低下し、D1 =247.7nm掘込
んでも深掘り部ではそれより少い掘込み量しか得られる
ためである。このように、溝の深さによるエッチング速
度差を考慮してエッチング目標値を補正すると、より効
果的である。
【0035】この露光用マスクの露光特性を調べるた
め、先のシミュレーションと同じ露光条件における光学
像をモニタし、その光学像からDOFを求めたところ、
マスクトポグラフィの影響がない理想的なマスクとほぼ
同等のDOFを得ることができた。
【0036】本実施形態ではλ=248nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば193nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0037】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
8μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法または寸法比、或いは露光装置の縮小率
でも同様の効果が得られる。 (実施形態2)本実施形態では、193nm露光に用い
られるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけ
パターン寸法0.15μmのL&S(寸法比1:1)に
ついて予め設定されたD1 ,D2 に対する最適なΔWを
求め、これらのパラメータを実際の露光用マスクに適用
した例を示す。ここで、投影光学系の開口数(NA)=
0.5、コヒーレンスファクタ(σ)=0.3、露光装
置の縮小率=1/4とした。D1 =181.0nm,D
2 =367.9nmとしたときに得られるΔWとDOF
の関係を、図4に示す。ここで、DOFは実施形態1の
手法で求めた。
【0038】図4の結果から、2つの掘込み量D1 ,D
2 を上記の条件に固定した場合、ΔW=−0.0115
μm(ウエハ上)で最適解を得ることができた。これ
は、堀込み量D1 ,D2 、及び開口パターン寸法と遮光
パターン寸法との和(W1 +W2 :この場合0.3μ
m)から、開口パターン寸法と遮光パターン寸法との差
(W1 −W2 )の最適値を設定できることを意味する。
【0039】このシミュレーション結果を基にまず、転
写パターン寸法が0.15μmに相当する開口部に対
し、−0.0115μm(ウエハ上換算値)の変換差を
加えたパターンデータを作成した。次いで、作成したパ
ターンデータを描画データに変換し、電子線による描
画、エッチングを経て遮光パターンを形成した。光学顕
微鏡で遮光パターン寸法を測定したところ、ΔW=−
0.0116μmであった。
【0040】次いで、深掘り部に相当する開口部が覆わ
れるようにレジストパターンを新たに形成し、深掘り部
だけを目標値D2 −D1 より若干多い190nmにエッ
チングした。さらに、レジストを剥離して、D1 =18
1nmとなるように深掘り部、浅掘り部共にエッチング
した。この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(−0.01
16μm,181.2nm,368nm)と前記シミュ
レーションで得られた条件とほぼ同じパラメータを有す
る露光用マスクが得られた。
【0041】なお、はじめのエッチングで目標値より多
くしたのは2回目のエッチングで深掘り部のエッチング
速度が浅掘り部より低下し、D1 =181.2nm掘込
んでも深掘り部ではそれより少い掘込み量しか得られる
ためである。このように、溝の深さによるエッチング速
度差を考慮してエッチング目標値を補正すると、より効
果的である。
【0042】本マスクを用い、先のシミュレーションと
同様の条件で、露光を行った。その結果、被加工基板上
に作成したネガレジストパターンで良好なDOFを得る
ことができた。また、これらDOFの値は変換差を最適
化しない場合(ΔW=0)より23%向上した。
【0043】本実施形態ではλ=193nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば248nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0044】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
5μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法または寸法比、或いは露光装置の縮小率
でも同様の効果が得られる。 (実施形態3)本実施形態は、248nm露光に用いら
れるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけパ
ターン寸法0.18μmのL&S(寸法比1:1)につ
いてD1 ,D2 に対する最適なΔWを求め、これらのパ
ラメータを実際の露光用マスクに適用した例を示す。こ
こで、投影光学系の開口数(NA)=0.57、コヒー
レンスファクタ(σ)=0.4、露光装置の縮小率=1
/4とした。D1 =248nm,D2 =488.3nm
としたときに得られるΔWとDOFの関係を図5に示
す。ここで、DOFは先の実施形態1の手法で求めた。
【0045】図5の結果から、2つの掘込み量D1 ,D
2 を上記の条件に固定した場合、ΔW=0.02μm
(ウエハ上)で最適解を得ることができた。これは、堀
込み量D1 ,D2 、及び開口パターン寸法と遮光パター
ン寸法との和(W1 +W2 :この場合0.36μm)か
ら、開口パターン寸法と遮光パターン寸法との差(W1
−W2 )の最適値を設定できることを意味する。
【0046】このシミュレーション結果を基にまず、転
写パターン寸法が0.18μmに相当する開口部に対
し、0.02μm(ウエハ上換算値)の変換差を加えた
パターンデータを作成した。次いで、作成したパターン
データを描画データに変換し、電子線による描画、エッ
チングを経て遮光パターンを形成した。光学顕微鏡で遮
光パターン寸法を測定したところ、ΔW=0.022μ
mとなった。
【0047】次いで、深掘り部に相当する開口部が覆わ
れるようにレジストパターンを新たに形成し、深掘り部
だけを目標値D2 −D1 より若干多い245nmエッチ
ングした。次いで、レジストを剥離して、D1 =248
nmとなるように深掘り部、浅掘り部共にエッチングし
た。この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(0.022μ
m,248.1nm,488.5nm)と前記シミュレ
ーションで得られた条件とほぼ同じパラメータを有する
露光用マスクが得られた。
【0048】なお、はじめのエッチングで目標値より多
くしたのは2回目のエッチングで深掘り部のエッチング
速度が浅掘り部より低下し、D1 =248.1nm掘込
んでも深掘り部ではそれより少い掘込み量しか得られる
ためである。このように、溝の深さによるエッチング速
度差を考慮してエッチング目標値を補正すると、より効
果的である。
【0049】本マスクを用い、先のシミュレーションと
同様の条件で、露光を行った。その結果、被加工基板上
に作成したネガレジストパターンで良好なDOFを得る
ことができた。また、これらDOFの値は変換差を最適
化しない場合(ΔW=0)より35%向上した。
【0050】本実施形態ではλ=248nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば193nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0051】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
8μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法または寸法比、或いは露光装置の縮小率
でも同様の効果が得られる。 (実施形態4)本実施形態は、248nm露光に用いら
れるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけパ
ターン寸法0.15μmのL&S(寸法比1:1)につ
いてD2 −D1 とΔWを一定としたときの最適なD1
求め、これらのパラメータを実際の露光用マスクに適用
した例を示す。ここで、投影光学系の開口数(NA)=
0.6、コヒーレンスファクタ(σ)=0.3、露光装
置の縮小率=1/4とした。D2 −D1 =240nm、
ΔW=0μmとしたときに得られるD1 とDOFの関係
を、図6に示す。ここで、DOFは実施形態1の手法で
求めた。
【0052】図6の結果から、D2 −D1 ,ΔWを上記
の条件に固定した場合、D1 =385.8nmで最適解
を得ることができた。これは、開口パターン寸法と遮光
パターン寸法との和(W1 +W2 :この場合0.3μ
m)、及び開口パターン寸法と遮光パターン寸法との差
(W1 −W2 :この場合0)から、堀込み量D1 ,D2
の最適値を設定できることを意味する。
【0053】このシミュレーション結果を基にまず、変
換差を与えずパターンデータを作成した。次いで、作成
したパターンデータを描画データに変換し、電子線によ
る描画、エッチングを経て遮光パターンを形成した。光
学顕微鏡で遮光パターン寸法を測定したところ、ΔW=
0.001μmとなった。
【0054】次いで、深掘り部に相当する開口部が覆わ
れるようにレジストパターンを新たに形成し、深掘り部
だけを目標値D2 −D1 より若干多い248nmエッチ
ングした。次いで、レジストを剥離して、D1 =38
5.8nmとなるように深掘り部、浅掘り部共にエッチ
ングした。この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(0.0
01μm,386.0nm,626.0nm)と前記シ
ミュレーションで得られた条件とほぼ同じパラメータを
有する露光用マスクが得られた。
【0055】なお、はじめのエッチングで目標値より多
くしたのは2回目のエッチングで深掘り部のエッチング
速度が浅掘り部より低下し、D1 =386.0nm掘込
んでも深掘り部ではそれより少い掘込み量しか得られる
ためである。このように、溝の深さによるエッチング速
度差を考慮してエッチング目標値を補正すると、より効
果的である。
【0056】本マスクを用い、先のシミュレーションと
同様の条件で、露光を行った。その結果、被加工基板上
に作成したネガレジストパターンで良好なDOFを得る
ことができた。
【0057】本実施形態ではλ=248nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば193nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0058】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
5μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法または寸法比、或いは露光装置の縮小率
でも同様の効果が得られる。 (実施形態5)本実施形態は、248nm露光に用いら
れるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけパ
ターン寸法0.18μm、のL&S(寸法比1:1)に
ついてD2 −D1 とΔWを一定としたときの最適なD1
を求め、これらのパラメータを実際の露光用マスクに適
用した例を示す。ここで、投影光学系の開口数(NA)
=0.6、コヒーレンスファクタ(σ)=0.3、露光
装置の縮小率=1/4とした。D2 −D1 =240n
m、ΔW=0μmとしたときに得られるD1 とDOFの
関係を、図7に示す。ここで、DOFは実施形態1の手
法で求めた。
【0059】図7の結果から、D2 −D1 ,ΔWを上記
の条件に固定した場合、D1 =303.1nmで最適解
を得ることができた。これは、開口パターン寸法と遮光
パターン寸法との和(W1 +W2 :この場合0.36μ
m)、及び開口パターン寸法と遮光パターン寸法との差
(W1 −W2 :この場合0)から、堀込み量D1 ,D2
の最適値を設定できることを意味する。
【0060】このシミュレーション結果を基にまず、変
換差を与えずパターンデータを作成した。次いで、作成
したパターンデータを描画データに変換し、電子線によ
る描画、エッチングを経て遮光パターンを形成した。光
学顕微鏡で遮光パターン寸法を測定したところ、ΔW=
−0.001μmとなった。
【0061】次いで、深掘り部に相当する開口部が覆わ
れるようにレジストパターンを新たに形成し、深掘り部
だけ目標値D2 −D1 より若干多い247nmエッチン
グした。次いで、レジストを剥離して、D1 =303.
1nmとなるよう深掘り部、浅掘り部共にエッチングし
た。この結果、(ΔW,D1 ,D2 )=(−0.001
μm,303.0nm,543.0nm)と前記シミュ
レーションで得られた条件とほぼ同じパラメータを有す
る露光用マスクが得られた。
【0062】なお、はじめのエッチングで目標値より多
くしたのは2回目のエッチングで深掘り部のエッチング
速度が浅掘り部より低下し、D1 =303.1nm掘込
んでも深掘り部ではそれより少い掘込み量しか得られる
ためである。このように、溝の深さによるエッチング速
度差を考慮してエッチング目標値を補正すると、より効
果的である。
【0063】本マスクを用い、先のシミュレーションと
同様の条件で、露光を行った。その結果、被加工基板上
に作成したネガレジストパターンで良好なDOFを得る
ことができた。
【0064】本実施形態ではλ=248nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば193nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0065】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
8μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法又は寸法比、或いは露光装置の縮小率で
も同様の効果が得られる。 (実施形態6)図8は、本実施形態に関わる露光用マス
クの製造工程を示した図である。
【0066】まず、図8(a)に示すように、露光光に
対し透明な基板801上に遮光パターン802を形成す
る。次いで、光学顕微鏡から得られる光学像を基に開口
パターン寸法、遮光パターン寸法を算出する。このと
き、開口パターン寸法と遮光パターン寸法の和が1.2
μmのエリアに着目すると、ΔW=−0.046μmと
なった。このパターン寸法を基に掘込み量D1 ,D2
露光条件等を基準にシミュレーションして定めた。露光
装置の縮小率1/4、NA0.6、σ0.3としたとき
最適な掘込み量D1 ,D2 はそれぞれ232.5nm,
472.8nmとなった。
【0067】次いで、図8(b)に示すように、遮光パ
ターン上に所望のレジストパターン803を形成した。
続いて、図8(c)に示すように、上記得られた掘込み
量の差D1 −D2 に相当する量である240.3nmだ
けRIE法(Reactive Ion Etching)を用いて垂直にエ
ッチングした。次いで、図8(d)に示すように、レジ
スト803を剥離した。このシミュレーション結果に基
づき、図8(e)に示すように、上記得られた掘込み量
1 だけ全面にRIE法を用いてエッチングした。
【0068】本製造方法で得られた露光用マスクを用い
た露光では0.15μmのL&SパターンのDOFを
1.00μm得ることができた。なお、掘込み量は本実
施形態の値に限ったものではなく、転写パターン寸法、
開口パターン寸法等の条件に応じて設定することが可能
である。また、本実施形態では遮光パターンの測定に光
学(レーザ)顕微鏡を用いたが、これに限定するもので
はなく、電子顕微鏡などを用いた測定が可能である。 (実施形態7)本実施形態では、248nm露光に用い
られるレベンソン型位相シフトマスクに関し、とりわけ
パターン寸法0.15μmのL&S(寸法比1:1)に
ついてΔW,D1 ,D2 全てを動的パラメータとして最
適解を求め、算出された最適解を実際の露光用マスクに
適用した例を示す。ここで、投影光学系の開口数(N
A)=0.6、コヒーレンスファクタ(σ)=0.3、
露光装置の縮小率=1/4とした。ΔW,D1 ,D2
最適解はシミュレーションから求まるDOF(Depth of
Focus)で判断した。ここで、DOFは実施形態1記載
の手法で求めた。その結果、(ΔW,D1 ,D2 )=
(−0.012μm,248nm,488.3nm)に
最適解を見出すことができた。
【0069】このミュレーション結果を基にまず、転写
パターン寸法が0.15μmに相当する開口部に対し、
−0.012μm(ウエハ上換算値)の変換差を加えた
パターンデータを作成した。次いで、作成したパターン
データを描画データに変換し、電子線による描画、エッ
チングを経て遮光パターンを形成した。光学顕微鏡で遮
光パターン寸法を測定したところ、ΔW=0μmとな
り、パターンデータ作成時に設定したΔWから大きく外
れた。これを前述の条件で加工すると、DOFが後術の
理想条件の1.15μmと比べ、0.2μm低い0.9
μmしか得られない。
【0070】そこで、ΔW=0μmとしたときの(D
1 ,D2 )の最適解をシミュレーションから求めた結
果、(D1 ,D2 )=(372nm,612.3nm)
の条件において前記(ΔW,D1 ,D2 )=(−0.0
12μm,248nm,488.3nm)の条件で得ら
れるDOFとほぼ同等のDOFが得られた。次いで、深
掘り部に相当する開口部が覆われるようにレジストパタ
ーンを新たに形成し、深掘り部だけをエッチングした。
【0071】次いで、レジストを剥離して、深掘り部、
浅掘り部共にエッチングした。この結果、(ΔW,D
1 ,D2 )=(0μm,371.8nm,612.28
nm)と、前記2回目のシミュレーションで得られ組み
合わせの条件とほぼ同じパラメータを有する露光用マス
クが得られた。この露光用マスクの露光特性を調べるた
め、先のシミュレーションと同じ露光条件における光学
像をモニタし、その光学像からDOFを求めたところ、
マスクトポグラフィの影響がない理想的なマスクとほぼ
同等のDOFを得ることができた。
【0072】このように、所望の所望のΔW,D1 ,D
2 に対し、異なるΔWとなったマスクに対し、ΔWに対
応するD1 ,D2 を算出し、それに応じてエッチングす
るこごで良好な露光特性を有する露光用マスクを得るこ
とができた。
【0073】また、今回のように遮光パターンが所望値
より大きい場合には、このマスクに対し、再度レジスト
パターンを形成し、遮光膜を所望寸法にエッチングして
もよい。
【0074】望ましくはレジスト塗布後、裏面よりこの
レジストが感光する光を照射し、現像して遮光パターン
上に選択的にレジストを残し、これをエッチングマスク
にすると良い。
【0075】本実施形態ではλ=248nmの条件につ
いて行ったが、この条件に限定したものではなく、他の
露光波長例えば193nm,365nm,436nm等
の光に対しても有効である。また、NA,σも他の条件
もパターンが結像する範囲で変形することが可能であ
る。他の露光波長条件に関しては、ΔW,D1 ,D2
λで規格化した寸法から算出すればよい。
【0076】また、本実施形態ではパターン寸法0.1
5μmのL&S(寸法比1:1)について示したが、他
のパターン寸法又は寸法比、或いは露光装置の縮小率で
も同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸法との
差、及び開口パターンの掘込み量を、開口パターン寸法
とこれに隣接する遮光パターン寸法との和に応じて同時
に設定することにより、マスクの立体構造に起因する寸
法差の発生を抑制でき、かつ作製が容易である露光用マ
スクを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる露光用マスクの断面構造を示す
図。
【図2】レベンソンマスクで得られるED−treeを
本発明と従来例で比較して示す図。
【図3】レベンソンマスクで得られる実効的な位相差を
本発明と従来例で比較して示す図。
【図4】寸法変換差に対するDOFの変化を示す図。
【図5】寸法変換差に対するDOFの変化を示す図。
【図6】掘込み量D1 に対するDOFの変化を示す図。
【図7】掘込み量D1 に対するDOFの変化を示す図。
【図8】本発明の露光用マスクの製造工程を示す図。
【図9】従来のレベンソンマスクを用いた場合に得られ
るパターン寸法変化に対するDOFの変化を示す図。
【符号の説明】
801…透明基板 802…遮光パターン 803…レジストパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 壮一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 金井 秀樹 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 米田 郁男 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株式会社東芝研究開発センター内 (56)参考文献 特開 平7−306524(JP,A) 特開 平7−234499(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光光に対して透明な基板上に遮光パター
    ンと透明開口部を有し、透明基板が掘込まれかつ掘込み
    量が隣接した同一寸法を有する開口部で交互に異なるよ
    うに調整された領域を有する露光用マスクにおいて、 前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸
    法との差、及び前記開口パターンの掘込み量が、 前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸
    法との和に応じて同時に設定されたことを特徴とする露
    光用マスク。
  2. 【請求項2】露光光に対して透明な基板上に遮光パター
    ンと透明開口部を有し、透明基板が掘込まれかつ掘込み
    量が隣接した同一寸法を有する開口部で交互に異なるよ
    うに調整された領域を有する露光用マスクにおいて、 前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸
    法との差が、 前記開口パターンの掘込み量、及び前記開口パターン寸
    法とこれに隣接する遮光パターン寸法との和に応じて設
    定されたことを特徴とする露光用マスク。
  3. 【請求項3】露光光に対して透明な基板上に遮光パター
    ンと透明開口部を有し、透明基板が掘込まれかつ掘込み
    量が隣接した同一寸法を有する開口部で交互に異なるよ
    うに調整された領域を有する露光用マスクにおいて、 前記開口パターンの掘込み量が、 前記開口パターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸
    法との差、及び前記開口パターン寸法とこれに隣接する
    遮光パターン寸法との和に応じて設定されたことを特徴
    とする露光用マスク。
  4. 【請求項4】露光光に対して透明な基板上に遮光パター
    ンと透明開口部を規定する開口パターンを形成する工程
    と、前記開口パターンと遮光パターンの寸法の少なくと
    も1つを測定する工程と、前記測定から得られた開口パ
    ターン寸法とこれに隣接する遮光パターン寸法との差
    応じて前記開口部における各掘込み部の深さを決定する
    工程と、前記透明基板の各開口部を前記定められた深さ
    でエッチングして掘込み部を形成する工程とを含むこと
    を特徴とする露光用マスクの製造方法。
JP05202196A 1996-03-08 1996-03-08 露光用マスク及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3388986B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05202196A JP3388986B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 露光用マスク及びその製造方法
US08/813,049 US6159642A (en) 1996-03-08 1997-03-07 Exposure mask and method of manufacturing thereof, and pattern data generating method for an exposure mask
KR1019970007663A KR100270588B1 (ko) 1996-03-08 1997-03-07 노광용 마스크와 그 제조방법 및 노광용 마스크의 패턴 데이타 작성 방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05202196A JP3388986B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 露光用マスク及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09244210A JPH09244210A (ja) 1997-09-19
JP3388986B2 true JP3388986B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=12903168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05202196A Expired - Fee Related JP3388986B2 (ja) 1996-03-08 1996-03-08 露光用マスク及びその製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US6159642A (ja)
JP (1) JP3388986B2 (ja)
KR (1) KR100270588B1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6428938B1 (en) * 2000-06-19 2002-08-06 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Phase-shift mask for printing high-resolution images and a method of fabrication
JP4043774B2 (ja) * 2001-12-11 2008-02-06 大日本印刷株式会社 位相シフトマスク用データ補正方法
US6660653B1 (en) * 2002-05-21 2003-12-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd Dual trench alternating phase shift mask fabrication
US7034317B2 (en) * 2002-12-17 2006-04-25 Dmetrix, Inc. Method and apparatus for limiting scanning imaging array data to characteristics of interest
US7033947B2 (en) * 2003-03-11 2006-04-25 Taiwan Seminconductor Manufacturing Co Ltd Dual trench alternating phase shift mask fabrication
JP4539061B2 (ja) * 2003-09-08 2010-09-08 凸版印刷株式会社 位相シフトマスクの製造方法及び位相シフトマスク並びに半導体素子の製造方法
US6893975B1 (en) * 2004-03-31 2005-05-17 Tokyo Electron Limited System and method for etching a mask
JP2006078763A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Fujitsu Ltd 露光用マスクの製造方法
CN101080671B (zh) * 2004-12-15 2010-05-12 凸版印刷株式会社 相移掩模及其制造方法以及半导体元件的制造方法
DE602005021106D1 (de) * 2005-10-03 2010-06-17 Imec Alternierende Phasenmaske
EP1804119A1 (en) * 2005-12-27 2007-07-04 Interuniversitair Microelektronica Centrum Method for manufacturing attenuated phase- shift masks and devices obtained therefrom
JP4764213B2 (ja) * 2006-03-10 2011-08-31 凸版印刷株式会社 レベンソン型位相シフトマスク及びその製造方法
JP4816225B2 (ja) * 2006-04-27 2011-11-16 凸版印刷株式会社 レベンソン型位相シフトマスク
US7670726B2 (en) * 2006-07-20 2010-03-02 Zhijian Lu Optical diffusers, photomasks and their methods of fabrication
JP2008091782A (ja) * 2006-10-04 2008-04-17 Toshiba Corp パターン形成用テンプレート、パターン形成方法、及びナノインプリント装置
US9046783B2 (en) * 2012-03-27 2015-06-02 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Photomask, and pattern formation method and exposure apparatus using the photomask

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5348826A (en) * 1992-08-21 1994-09-20 Intel Corporation Reticle with structurally identical inverted phase-shifted features
JP3072006B2 (ja) * 1994-03-15 2000-07-31 株式会社東芝 フォトマスク
US5465859A (en) * 1994-04-28 1995-11-14 International Business Machines Corporation Dual phase and hybrid phase shifting mask fabrication using a surface etch monitoring technique

Also Published As

Publication number Publication date
KR100270588B1 (ko) 2000-12-01
US6159642A (en) 2000-12-12
KR970067581A (ko) 1997-10-13
JPH09244210A (ja) 1997-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6134008A (en) Aligner and patterning method using phase shift mask
JP3388986B2 (ja) 露光用マスク及びその製造方法
US6335130B1 (en) System and method of providing optical proximity correction for features using phase-shifted halftone transparent/semi-transparent features
JP2739065B2 (ja) アパーチャ交番移相マスクを製造する方法
US7468240B2 (en) Patterning method using photomask
KR100306415B1 (ko) 투영노광장치용으로사용된포토마스크
Ferguson et al. Pattern-dependent correction of mask topography effects for alternating phase-shifting masks
JP3368947B2 (ja) レティクル及びレティクル・ブランク
JP2996127B2 (ja) パターン形成方法
KR0153221B1 (ko) 감소형 투영 프린팅 장치에 사용되는 공간 필터
JP2003515256A (ja) 変形照明による位相境界マスクを使用する結像方法
US6544694B2 (en) Method of manufacturing a device by means of a mask phase-shifting mask for use in said method
JP3072006B2 (ja) フォトマスク
US6800401B2 (en) Method for phase shift mask design, fabrication, and use
US5358827A (en) Phase-shifting lithographic masks with improved resolution
US5935738A (en) Phase-shifting mask, exposure method and method for measuring amount of spherical aberration
US5853921A (en) Methods of fabricating phase shift masks by controlling exposure doses
US6451488B1 (en) Single-level masking with partial use of attenuated phase-shift technology
EP0553543B1 (en) Phase shift mask and method for forming resist pattern using said mask
JP3415335B2 (ja) 多段エッチング型基板の製造方法
JP3173025B2 (ja) 露光方法及び半導体素子の製造方法
JP3388983B2 (ja) 露光用マスク
JP4582574B2 (ja) 位相シフトマスクおよびその製造方法
JPH09204034A (ja) 露光用マスク及びその製造方法
JPH04107457A (ja) レジストパターン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100117

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees