JP3388716B2 - 射出成形機の管理方法 - Google Patents

射出成形機の管理方法

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JP3388716B2 JP18369899A JP18369899A JP3388716B2 JP 3388716 B2 JP3388716 B2 JP 3388716B2 JP 18369899 A JP18369899 A JP 18369899A JP 18369899 A JP18369899 A JP 18369899A JP 3388716 B2 JP3388716 B2 JP 3388716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は射出成形機により
成形される成形品の良否判定を、射出成形機のスクリュ
ー速度、スクリュー位置またはスクリュー圧力に基づい
て実行する射出成形機の管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の関連技術は、特開平2−1218
20号公報に開示されているように、射出成形機で製造
される成形品の良否を判別する方法として、成形品の良
否判別に用いられる判別項目(射出前位置,クッション
位置,保圧完了位置,射出時間等)について、予め測定
して得られた測定データ値に対応する不良品率の分布を
表す不良品比率分布関数F(x)に基づいて実際に製造
する成形品の良、不良を判別することが知られている。
【0003】なお、不良品比率分布関数F(x)は、判
別項目(射出前位置,クッション位置,保圧完了位置,
射出時間等)の特定の位置または時間等におけるもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−12182
0号公報に記載の成形品の良否判別方法は、射出前位
置,クッション位置,保圧完了位置などの成形工程の特
定位置または射出時間等の特定時間の不良品比率分布関
数F(x)に基づいて成形品の良否を判別するため、成
形工程のポイントとしての管理はできるが、成形工程全
体に亘って詳細に管理できない課題がある。
【0005】また、特開平2−121820号公報に記
載の成形品の良否判別方法は、予め複数の判別項目(射
出前位置,クッション位置,保圧完了位置,射出時間
等)について、それぞれの不良品比率分布関数F(x)
を準備しなければならず、作業が煩雑になる課題があ
る。
【0006】さらに、特開平2−121820号公報に
記載の成形品の良否判別方法は、不良率を成形品の良品
数と不良品数から演算するので、総不良率が0とならな
い場合でも製造したロットを良品と判別するので、成形
品の良品または不良品の判別が精度良くなされない課題
がある。
【0007】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、その目的は成形品の良否判定を成形の
全工程に亘って効率良く管理することができる射出成形
機の管理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る射出成形機の管理方法は、射出成形機に
配置した複数のセンサが検出したスクリュー速度、スク
リュー位置、またはスクリュー圧力に対応したデータを
成形時の所定時間間隔で記憶するステップ1と、ステッ
プ1のデータ記憶をショット回数だけ繰り返すステップ
2と、ステップ2で記憶されたショット回数のスクリュ
ー速度、スクリュー位置、またはスクリュー圧力に対応
した全データを成形時の所定時間間隔で同一画面に表示
するステップ3と、ステップ3で表示されたスクリュー
速度、スクリュー位置、またはスクリュー圧力に対応し
た全データの中で、ショット回数のデータのばらつきが
大きな成形時の所定時間間隔の特定時間を選定するステ
ップ4と、ステップ4で選定された特定時間について、
スクリュー速度、スクリュー位置、またはスクリュー圧
力のデータに対するショット回数の度数分布を演算し、
記憶するステップ5と、ステップ5で演算した度数分布
に、予め成形品の試し射ち時に決定した特定時間のスク
リュー速度、スクリュー位置、またはスクリュー圧力の
管理幅を設定し、管理幅を含めた度数分布を記憶すると
ともに、同一画面に表示するステップ6と、度数分布が
管理幅以内ならば成形品を良品と判定し、度数分布が管
理幅外ならば成形品を不良品と判定するステップ7とを
備え、成形品の良否を判定することを特徴とする。
【0009】この発明に係る射出成形機の管理方法は、
成形の全工程に亘ってスクリュー速度、スクリュー位
置、またはスクリュー圧力の測定項目のデータを所定時
間間隔で取り込んで記憶し、ショット回数分の全データ
を所定時間間隔で同一画面に表示することができる。
【0010】次に、同一画面に表示された測定項目の全
データを観察してスクリュー速度、スクリュー位置、ま
たはスクリュー圧力の測定項目について、ショット回数
分のデータのばらつきの大きな所定時間間隔の特定時間
を1つまたは複数選択し、選択した特定時間について各
測定項目に対するショット回数の度数分布を演算して記
憶する。
【0011】各測定項目に対するショット回数の度数分
布を画面に表示し、それぞれの測定項目について予め試
し射ちの時に測定項目毎に決定した管理幅を設定して度
数分布の画面に管理幅も表示する。
【0012】そして、スクリュー速度、スクリュー位
置、またはスクリュー圧力のそれぞれの測定項目に対す
るショット回数の度数分布が測定項目毎に設定した管理
幅以内にあれば成形品を良品と判定し、管理幅を外れた
場合には成形品を不良品と判定する。
【0013】測定項目のショット回数分の全データおよ
び管理幅を設定したショット回数の度数分布を記憶して
おき、必要に応じてプリントアウトすることにより、射
出成形機の全成形工程について、成形条件の見直し等の
工程管理にフィードバックしたり、成形品の品質保証デ
ータとして採用することができる。
【0014】また、この発明に係る射出成形機の管理方
法は、ステップ4の特定時間およびステップ6の管理幅
を複数とし、複数の特定時間の度数分布がそれぞれに対
応する管理幅以内の場合のみ成形品を良品と判定するこ
とを特徴とする。
【0015】この発明に係る射出成形機の管理方法は、
各測定項目について、複数の特定時間の度数分布がそれ
ぞれに対応する管理幅以内の場合のみ成形品を良品と判
定するようにしたので、高品質が要求される成形品の良
品判定に対応することができる。
【0016】さらに、この発明に係る射出成形機の管理
方法は、ステップ4の特定時間およびステップ6の管理
幅を複数とし、複数の特定時間の度数分布の少なくとも
1つが対応する管理幅以内であれば成形品を良品と判定
することを特徴とする。
【0017】この発明に係る射出成形機の管理方法は、
各測定項目について、複数の特定時間の度数分布の少な
くとも1つが対応する管理幅以内であれば成形品を良品
と判定するようにしたので、比較的高品質が要求されな
い成形品の良品判定に対応することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。なお、本発明は、射出成形
機の全成形工程におけるスクリュー速度、スクリュー位
置、またはスクリュー圧力の測定項目のデータを所定時
間間隔でショット回数分記憶し、各測定項目毎に全デー
タを同一画面に表示してデータのばらつきの大きな特定
時間を人間が観察して選定し、この特定時間について各
測定項目のデータに対するショット回数の度数分布を演
算して記憶し、度数分布に管理幅を設定した画面を表示
して成形品の良否判定を実行するものである。
【0019】また、本発明は、所定時間間隔でショット
回数分の測定項目の全データを記憶して同一画面に表示
し、表示された画面に基づいて射出成形機の全成形工程
を管理するものである。
【0020】図1はこの発明に係る射出成形機の管理方
法を適用する射出成形機の管理システムの基本構成図で
ある。図1において、射出成形機の管理システム1は、
射出成形機2、成形機制御装置4、処理装置8、成形品
の金型8を備える。
【0021】射出成形機2は、スクリュー3を備え、成
形機制御装置4から供給される制御信号CDに基づいて
スクリュー3が駆動され、可塑化樹脂を金型9に充填す
る。
【0022】また、射出成形機2のスクリュー3には、
スクリュー速度VS、スクリュー位置LS、スクリュー圧
力PSを検出する速度センサ5、位置センサ6、圧力セ
ンサ7を配置し、それぞれ速度センサ5、位置センサ
6、圧力センサ7が検出したアナログの速度信号VS、
位置信号LS、圧力信号PSを処理装置8に供給する。
【0023】成形機制御装置4は、射出成形機2のスク
リュー3の動作を制御し、所定時間間隔ΔT毎に予め設
定された成形条件の一部としてのスクリュー速度VS、
スクリュー位置LS、スクリュー圧力PSの制御信号CD
を射出成形機2に供給する。また、成形機制御装置4
は、所定の時間間隔ΔTのタイミング信号TSを処理装
置8に提供する。
【0024】処理装置8は、マイクロプロセッサを基本
に各種データ処理機能、データ演算機能、メモリ機能、
データ入力機能、表示機能および印刷機能を備えた、例
えばパーソナルコンピュータ・システムで構成し、デー
タ処理手段11、データ記憶手段12、データ演算手段
13、各種データの入力手段14、表示手段15、印刷
手段16を備え、射出成形機2で成形される成形品の良
否判定を実行するとともに、スクリュー3からの所定時
間間隔ΔT毎に検出したスクリュー速度VS、スクリュ
ー位置LS、スクリュー圧力PSに基づいて成形の全工程
に亘って射出成形機2の管理を行う。
【0025】データ処理手段11は、A/D変換機能、
データ入力インタフェース、データ処理機能を有し、成
形機制御装置4から供給されるタイミング信号TSで速
度センサ5から供給されるアナログの速度信号VS、位
置センサ6から供給されるアナログの位置信号LS、圧
力センサ7から供給されるアナログの圧力信号PSにA
/D変換を施し、ディジタルに変換した速度信号、位置
信号、圧力信号をデータとして取り込む。
【0026】また、データ処理手段11は、タイミング
信号TSに基づいて所定時間間隔ΔT毎の速度データ、
位置データ、圧力データを経過時間tに対応したデータ
に処理し、測定項目データDAをデータ記憶手段12に
供給する。なお、データ処理手段11は、射出成形機2
のショット回数NSのデータも同様に繰り返して処理
し、測定項目データDAをデータ記憶手段12に供給す
る。
【0027】さらに、データ処理手段11は、入力手段
14から入力される入力データDJに基づいてデータ記
憶手段12に記憶されたショット回数NSの経過時間t
に対応した全測定項目データDAを表示データDHとして
表示手段15に表示したり、印刷手段16からプリント
アウトするよう制御する。
【0028】また、データ処理手段11は、入力手段1
4から入力される入力データDJに基づいてデータ記憶
手段12に記憶されたショット回数NSの全測定項目デ
ータDAの中から経過時間tの任意時間を選定し、選定
された時間に対応した測定項目データDAを演算データ
DCとしてデータ演算手段13に供給し、演算データDC
からスクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスク
リュー圧力PSに対応したショット回数NSの度数分布を
演算し、演算した度数分布データDEをデータ記憶手段
12に記憶させたり、度数分布データDEを表示データ
DHとして表示手段15に表示したり、印刷手段16か
らプリントアウトするよう制御する。
【0029】さらに、データ処理手段11は、入力手段
14から入力される入力データDJに基づいてデータ記
憶手段12に記憶された度数分布データDEを処理デー
タDBとして取り込み、この処理データDBに予め設定し
たスクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリ
ュー圧力PSの管理幅データを設定し、成形品の良否判
定を実行するとともに、良否判定、管理幅データを設定
した処理データDB(度数分布データDEに対応)を測定
項目データDAとしてデータ記憶手段12に提供する。
なお、データ処理手段11は、良否判定、管理幅データ
を設定した測定項目データDAを表示データDHとして表
示手段15に表示したり、印刷手段16からプリントア
ウトするよう制御する。
【0030】データ記憶手段12は、RAM等の書換え
可能なメモリで構成し、データ処理手段11で処理した
ショット回数NSの経過時間tに対応した全測定項目デ
ータDAを記憶したり、データ演算手段13で演算した
スクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリュ
ー圧力PSに対応したショット回数NSの度数分布データ
DEを記憶する。
【0031】また、データ記憶手段12は、度数分布デ
ータDEに入力手段14からスクリュー速度VS、スクリ
ュー位置LSまたはスクリュー圧力PSの管理幅データを
設定された管理幅データを含め、良否判定した度数分布
データDEを測定項目データDAとして記憶する。
【0032】データ演算手段13は、度数分布演算機能
を有し、データ記憶手段12から供給される演算データ
DCに、入力手段14で選定された特定時間に対応した
スクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリュ
ー圧力PSに対応したショット回数NSの度数分布を演算
し、演算した度数分布データDEをデータ記憶手段12
に供給する。
【0033】入力手段14は、キーボードやマウス等の
入力装置で構成し、人間が操作することによって入力デ
ータDJを出力し、ショット回数NSの経過時間tに対応
した全測定項目データDAのデータ処理指令、データ記
憶指令およびデータの表示または印刷指令を行う。
【0034】また、入力手段14は、表示手段15に表
示されたショット回数NSの経過時間tに対応した全測
定項目データDAの中から経過時間tの任意時間を選定
し、選定された時間に対応した測定項目データDAの読
み出し指令を行い、測定項目データDAのスクリュー速
度VS、スクリュー位置LSまたはスクリュー圧力PSに
対応したショット回数NSの度数分布の演算指令や演算
した度数分布データDEの記憶指令を行う。
【0035】さらに、入力手段14は、度数分布データ
DEの表示を指令し、成形品の良否判定のためのスクリ
ュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリュー圧力
PSの管理幅の設定を指令する。また、入力手段14
は、管理幅を設定した度数分布データの記憶を指令した
り、このデータの表示または印刷を指令する。
【0036】表示手段15は、CRT、TFT等の可視
表示器で構成し、データ記憶手段12から供給される表
示データDHに基づいてショット回数NSの経過時間tに
対応した全測定項目データDA、選定した任意の時間に
おけるショット回数NSのスクリュー速度VS、スクリュ
ー位置LSまたはスクリュー圧力PSのデータ、スクリュ
ー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリュー圧力P
Sに対応したショット回数NSの度数分布、および度数分
布に管理幅を設けたデータを表示する。
【0037】印刷手段16は、プリンタで構成し、デー
タ記憶手段12から供給される表示データDHに基づい
て表示手段15と同様のデータをプリントアウトする。
【0038】次に、この発明に係る射出成形機の管理方
法について説明する。図2はこの発明に係る射出成形機
の管理方法の実施の形態動作フロー図である。図2にお
いて、最初にステップS1では、スクリュー速度VS、
スクリュー位置LS、スクリュー圧力PSの測定項目のデ
ータを所定時間間隔ΔTで記憶する。次に、ステップS
2では、ステップS1の動作を成形品のショット回数N
Sだけ繰り返す。なお、ステップS1およびステップS
2の動作は、図1に示す処理装置8のデータ処理手段1
1、データ記憶手段12、入力手段14が担当する。
【0039】続いて、スッテプS3では、ステップS1
およびステップS2で記憶したショット回数NSのスク
リュー速度VS、スクリュー位置LS、スクリュー圧力P
Sの測定項目の全データを読み出し、所定時間間隔ΔT
毎に同一画面に表示する。ステップS3の特徴は、ショ
ット回数NSの測定項目の全データを同一画面に表示し
てショット回数NSの成形の全工程の測定項目全データ
を一目瞭然としたことにある。なお、ステップS3の動
作は、図1に示す処理装置8のデータ処理手段11、デ
ータ記憶手段12、入力手段14、表示手段15が担当
する。
【0040】ステップS4では、ステップS3で表示さ
れたショット回数NSの測定項目の全データの中からそ
れぞれスクリュー速度VS、スクリュー位置LS、スクリ
ュー圧力PSのショット回数NSのばらつきが大きな特定
時間TSを選定する。ステップS4の特徴は、人間が表
示されたショット回数NSの測定項目の全データを目視
してデータのばらつきが大きな特定時間TSをキー入力
することによって選定することにある。なお、ステップ
S4の動作は、データ処理手段11、データ記憶手段1
2、入力手段14が担当する。
【0041】ステップS5では、ステップS4で選定し
た特定時間TSについてスクリュー速度VS、スクリュー
位置LSまたはスクリュー圧力PSに対するショット回数
NSの度数分布NDを演算して記憶する。ステップS5の
特徴は、スクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたは
スクリュー圧力PSのばらつきが大きな特定時間TSに着
目して度数分布NDを演算することにある。なお、ステ
ップS5の動作は、データ記憶手段12、データ演算手
段13、入力手段14が担当する。
【0042】ステップS6では、ステップS5で演算し
記憶したスクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたは
スクリュー圧力PSの度数分布NDに、それぞれスクリュ
ー速度VS、スクリュー位置LSの管理幅VK,LK,PK
を設定し、管理幅VK,LK,PKを設定した度数分布ND
を記憶した後、それぞれ度数分布NDを同一画面に表示
する。ステップ6の特徴は、度数分布NDに良否判定の
管理幅VK,LK,PKを設定し、同一画面に表示して成
形品の良否を一目で確認できるようしたことにある。な
お、ステップS6の動作は、データ処理手段11、デー
タ記憶手段12、データ演算手段13、入力手段14、
表示手段15が担当する。
【0043】ステップS7では、スクリュー速度VS、
スクリュー位置LSまたはスクリュー圧力PSの度数分布
NDがそれぞれ管理幅VK,LK,PK以内にあるか否かを
判定し、管理幅VK,LK,PK以内にある場合にはステ
ップS8に移行して成形品を良品と判定し、管理幅V
K,LK,PKを外れる場合にはステップS9に移行して
成形品を不良品と判定する。ステップS7〜ステップS
9の特徴は、スクリュー速度VS、スクリュー位置LSま
たはスクリュー圧力PSの度数分布NDと管理幅VK,L
K,PKとから成形品の良否判定を実行することにある。
なお、ステップS7〜ステップS9の動作は、データ処
理手段11が担当する。また、図2において、ステップ
S1〜ステップS6は、それそれ請求項のステップ1〜
ステップ6に対応し、ステップS7〜ステップS9は、
請求項のステップ7に対応する。
【0044】図3は測定項目の全データの時間特性図お
よびばらつきの大きな特定時間の選定の説明図である。
図3において、スクリュー速度VSの時間特性は、特定
時間TS1でスクリュー速度VSのばらつきがΔV1、特定
時間TS2でスクリュー速度VSのばらつきがΔV2であ
り、他の経過時間tの中で比較的大きなばらつきを有す
る。
【0045】また、スクリュー圧力PSの時間特性は、
特定時間TS3でスクリュー圧力PSのばらつきがΔP1と
なっており、他の経過時間tの中で最も大きなばらつき
を有する。
【0046】また、図3は経過時間t(成形の全工程)
のスクリュー速度VS、スクリュー位置LSまたはスクリ
ュー圧力PSをショット回数NS分だけ同一画面に表示す
るので、度数分布NDの対象となるばらつきの大きな部
分を目視で見出すことができる。
【0047】そして、度数分布NDの対象となる特定時
間TS1,TS2,TS3を人間がキーボードやマウスを操作
して選択することにより、例えば自動で全ての所定時間
間隔ΔTを特定時間TSと選定することに比較して、度
数分布の演算、記憶が極めて容易になり、かつ短時間で
良品判定に有効な度数分布NDを生成することができ
る。
【0048】つまり、図3の測定項目の全データの時間
特性図からばらつきの大きな箇所(特定時間TS1,TS
2,TS3)の度数分布NDを生成するのに際し、人間が介
在することにより、成形品の良否判定と射出成形機の工
程管理を効率良く実現することができる。
【0049】図4はスクリュー速度VSの度数分布ND特
性図、図5はスクリュー圧力PSの度数分布ND特性図で
ある。スクリュー速度VSの度数分布NDは、図3に示す
所定時間TS1におけるばらつきΔV1に相当するもので
あり、スクリュー圧力PSの度数分布NDは、図3に示す
所定時間TS3におけるばらつきΔP1に相当するもので
ある。
【0050】図6は図4に示すスクリュー速度VSの度
数分布ND特性図の拡大図である。図6において、特定
時間TS1の度数分布NDは、最小値がVMINで最大値がV
MAXの速度ばらつきΔV1(=VMAX−VMIN)内にある。
また、管理幅(速度管理幅VK1)が設定されると、管理
幅VK1以内に存在する度数分布NDに対応する成形品は
良品と判定され、管理幅VK1から外れた度数分布NDに
対応する成形品は不良品と判定されることになる。
【0051】度数分布NDと管理幅VK1を同一画面に表
示することにより、成形品の良品または不良品の判定が
一目瞭然となる。また、管理幅VK1の見直しや成形条件
の変更に際しても図6を活用することができる。
【0052】なお、本実施の形態では、成形品の良品判
定を図3に示す1つの特定時間(TS1)についての度数
分布と管理幅VK1で実行したが、2つの特定時間(TS
1、TS2)以上についての度数分布と管理幅で実行して
もよい。
【0053】例えば、図2に示す動作フローにおいて、
ステップS4の特定時間およびステップS6の管理幅を
複数とし、複数の特定時間の度数分布がそれぞれに対応
する管理幅以内の場合のみ成形品を良品と判定する。
【0054】このように、各測定項目について、複数の
特定時間の度数分布がそれぞれに対応する管理幅以内の
場合のみ成形品を良品と判定するようにしたので、高品
質が要求される成形品の良品判定に対応することができ
る。
【0055】また、図2に示す動作フローにおいて、ス
テップS4の特定時間およびステップS6の管理幅を複
数とし、複数の特定時間の度数分布の少なくとも1つが
対応する管理幅以内であれば成形品を良品と判定する。
【0056】このように、各測定項目について、複数の
特定時間の度数分布の少なくとも1つが対応する管理幅
以内であれば成形品を良品と判定するようにしたので、
比較的高品質が要求されない成形品の良品判定に対応す
ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る射
出成形機の管理方法は、測定項目の全データの時間特性
を同一画面に表示し、ばらつきの大きな箇所(特定時
間)の度数分布の生成に際して人間が介在することによ
り、成形品の良否判定と射出成形機の工程管理を効率良
く実現することができる。
【0058】また、度数分布と管理幅を同一画面に表示
することにより、成形品の良品または不良品の判定が一
目瞭然となり、管理幅の見直しや成形条件の変更に際し
ても有効に活用することができる。
【0059】さらに、各測定項目について、複数の特定
時間の度数分布がそれぞれに対応する管理幅以内の場合
のみ成形品を良品と判定するようにしたので、高品質が
要求される成形品の良品判定を実現することができる。
【0060】また、各測定項目について、複数の特定時
間の度数分布の少なくとも1つが対応する管理幅以内で
あれば成形品を良品と判定するようにしたので、比較的
高品質が要求されない成形品の良品判定を容易に実現す
ることができる。
【0061】よって、ばらつきの大きな箇所(特定時
間)の度数分布の生成に際して人間が介在することによ
り、成形品の良否判定と射出成形機の工程管理を単純化
し、効率良く実現することができる射出成形機の管理方
法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る射出成形機の管理方法を適用す
る射出成形機の管理システムの基本構成図
【図2】この発明に係る射出成形機の管理方法の実施の
形態動作フロー図
【図3】測定項目の全データの時間特性図およびばらつ
きの大きな特定時間の選定の説明図
【図4】スクリュー速度VSの度数分布ND特性図
【図5】スクリュー圧力PSの度数分布ND特性図
【図6】図4に示すスクリュー速度VSの度数分布ND特
性図の拡大図
【符号の説明】
1…射出成形機の管理システム、2…射出成形機、3…
スクリュー、4…成形機制御装置、5…速度センサ、6
…位置センサ、7…圧力センサ、8…処理装置、9…金
型、11…データ処理手段、12…データ記憶手段、1
3…データ演算手段、14…入力手段、15…表示手
段、16…印刷手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/00 - 45/84 B22D 17/00 - 17/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機に配置した複数のセンサが検
    出したセンサ信号を取り込み、データ処理機能、データ
    演算機能、メモリ機能、データ入力機能、表示機能およ
    び印刷機能を備えた処理装置で成形品の良否を判定する
    射出成形機の管理方法において、 以下のステップで成形品の良否を判定することを特徴と
    する射出成形機の管理方法。 ステップ1:射出成形機に配置した複数のセンサが検出
    したスクリュー速度、スクリュー位置、またはスクリュ
    ー圧力に対応したデータを成形時の所定時間間隔で記憶
    する。 ステップ2:ステップ1のデータ記憶をショット回数だ
    け繰り返す。 ステップ3:ステップ2で記憶されたショット回数のス
    クリュー速度、スクリュー位置、またはスクリュー圧力
    に対応した全データを成形時の所定時間間隔で同一画面
    に表示する。 ステップ4:ステップ3で表示されたスクリュー速度、
    スクリュー位置、またはスクリュー圧力に対応した全デ
    ータの中で、ショット回数のデータのばらつきが大きな
    成形時の所定時間間隔の特定時間を選定する。 ステップ5:ステップ4で選定された特定時間につい
    て、スクリュー速度、スクリュー位置、またはスクリュ
    ー圧力のデータに対するショット回数の度数分布を演算
    し、記憶する。 ステップ6:ステップ5で演算した度数分布に、予め成
    形品の試し射ち時に決定した特定時間のスクリュー速
    度、スクリュー位置、またはスクリュー圧力の管理幅を
    設定し、管理幅を含めた度数分布を記憶するとともに、
    同一画面に表示する。 ステップ7:度数分布が管理幅以内ならば成形品を良品
    と判定し、度数分布が管理幅外ならば成形品を不良品と
    判定する。
  2. 【請求項2】 ステップ4の特定時間およびステップ6
    の管理幅を複数とし、複数の特定時間の度数分布がそれ
    ぞれに対応する管理幅以内の場合のみ成形品を良品と判
    定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の管
    理方法。
  3. 【請求項3】 ステップ4の特定時間およびステップ6
    の管理幅を複数とし、複数の特定時間の度数分布の少な
    くとも1つが対応する管理幅以内であれば成形品を良品
    と判定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機
    の管理方法。
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