JP3388689B2 - プリコート機能を備えた集塵装置 - Google Patents
プリコート機能を備えた集塵装置Info
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D46/00—Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
- B01D46/42—Auxiliary equipment or operation thereof
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01D—SEPARATION
- B01D2273/00—Operation of filters specially adapted for separating dispersed particles from gases or vapours
- B01D2273/12—Influencing the filter cake during filtration using filter aids
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、微細で粘着性を有
するダストやミスト類を捕集して濾過したり、臭気性排
ガスの脱臭機能を備えた集塵機の技術分野に属するもの
であって、具体的には、集塵用のフイルタに上記のダス
トやミスト等の有害成分を捕集したり、臭気性成分を捕
集することができる助剤又は脱臭剤を付着させることが
できるプリコート機能を備えた集塵装置に関するもので
ある。
するダストやミスト類を捕集して濾過したり、臭気性排
ガスの脱臭機能を備えた集塵機の技術分野に属するもの
であって、具体的には、集塵用のフイルタに上記のダス
トやミスト等の有害成分を捕集したり、臭気性成分を捕
集することができる助剤又は脱臭剤を付着させることが
できるプリコート機能を備えた集塵装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】集塵機のフイルタ面に炭酸カルシウムの
ような粉末状の助剤や、人工ゼオライトのような無機系
多孔質脱臭剤（以下総称して単にプリコート剤と言う）
を予め付着させておいて、吸引ガス中に含まれるタール
やオイルミスト等の有害物質や、各種の臭気性成分をこ
のプリコート層に吸着させることにより、フイルタの目
詰りを防止しつつこれ等有害成分及び臭気性成分の捕集
（脱臭）を行うことは従来より行われており、また、上
記のプリコート剤をフイルタに付着する装置には、例え
ば特公平２−２６０３号公報及び実開平７−１３４２２
号公報等に開示されているようなプリコート装置或は脱
臭装置が存在する。
ような粉末状の助剤や、人工ゼオライトのような無機系
多孔質脱臭剤（以下総称して単にプリコート剤と言う）
を予め付着させておいて、吸引ガス中に含まれるタール
やオイルミスト等の有害物質や、各種の臭気性成分をこ
のプリコート層に吸着させることにより、フイルタの目
詰りを防止しつつこれ等有害成分及び臭気性成分の捕集
（脱臭）を行うことは従来より行われており、また、上
記のプリコート剤をフイルタに付着する装置には、例え
ば特公平２−２６０３号公報及び実開平７−１３４２２
号公報等に開示されているようなプリコート装置或は脱
臭装置が存在する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の公報に記載されているプリコート装置は、ダストバ
ケットに入れたプリコート剤を圧縮空気を用いて舞い上
がらせてフイルタに付着させるものであるから、集塵機
とは別に圧縮空気を造る為の圧縮機が必要になって、装
置全体のコストが高くなる問題があり、また、プリコー
ト剤を不規則に舞い上がらせる構成であるから、プリコ
ート剤を満遍無くフイルタの表面に付着させることがで
きず、その結果、プリコート剤が十分に付着されていな
い箇所から上述した有害成分がそのままフイルタ側に入
り込んで、部分的にフイルタの目詰りが発生してしまう
問題があった。
者の公報に記載されているプリコート装置は、ダストバ
ケットに入れたプリコート剤を圧縮空気を用いて舞い上
がらせてフイルタに付着させるものであるから、集塵機
とは別に圧縮空気を造る為の圧縮機が必要になって、装
置全体のコストが高くなる問題があり、また、プリコー
ト剤を不規則に舞い上がらせる構成であるから、プリコ
ート剤を満遍無くフイルタの表面に付着させることがで
きず、その結果、プリコート剤が十分に付着されていな
い箇所から上述した有害成分がそのままフイルタ側に入
り込んで、部分的にフイルタの目詰りが発生してしまう
問題があった。
【０００４】また、上記後者の公報に記載されている脱
臭装置は、集塵機とは別にプリコート剤の供給装置を設
けて、含塵ガスの流れにプリコート剤を乗せることによ
り、フイルタの表面にプリコート剤を付着させるように
したものであるため、プリコート剤を供給する大がかり
な装置が別に必要になって装置全体のコストが高くなる
問題があり、加えて、集塵運転を開始した直後のしばら
くの間は、フイルタにはプリコート剤が十分に付着され
ていない状態にあるから、臭気性成分がプリコート剤が
十分に付着されていない手薄な箇所を通過してしまっ
て、十分な脱臭効果を発揮できない問題があった。
臭装置は、集塵機とは別にプリコート剤の供給装置を設
けて、含塵ガスの流れにプリコート剤を乗せることによ
り、フイルタの表面にプリコート剤を付着させるように
したものであるため、プリコート剤を供給する大がかり
な装置が別に必要になって装置全体のコストが高くなる
問題があり、加えて、集塵運転を開始した直後のしばら
くの間は、フイルタにはプリコート剤が十分に付着され
ていない状態にあるから、臭気性成分がプリコート剤が
十分に付着されていない手薄な箇所を通過してしまっ
て、十分な脱臭効果を発揮できない問題があった。
【０００５】従って本発明の技術的課題は、圧縮機や大
がかりな供給装置と云った別の設備類を用いなくても、
プリコート剤をフイルタの表面に付着させることができ
る低コスト性と、集塵運転の開始と同時にプリコート剤
をフイルタ表面に満遍無く付着させることができる優れ
た機能性を有するプリコート機能を備えた集塵装置を提
供することである。
がかりな供給装置と云った別の設備類を用いなくても、
プリコート剤をフイルタの表面に付着させることができ
る低コスト性と、集塵運転の開始と同時にプリコート剤
をフイルタ表面に満遍無く付着させることができる優れ
た機能性を有するプリコート機能を備えた集塵装置を提
供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【０００７】ブロアーの吸引作用を利用してフイルタの
表面にプリコート剤を付着させるプリコート機能を備え
た集塵装置であって、
表面にプリコート剤を付着させるプリコート機能を備え
た集塵装置であって、
【０００８】（１） フイルタを取付けた集塵室に含塵
空気を導入する集塵ダクトと二次空気導入用のダクトを
接続し、これ等両ダクトには開閉バルブを取付け、集塵
室の下側にプリコート剤を入れる集塵バケットを設け
て、このバケットの直上に上記二次空気導入用ダクトの
導入口を開口すると共に、集塵運転の開始時に集塵ダク
トの開閉バルブを閉じ、且つ、二次空気導入用ダクトの
開閉バルブを開いて二次空気を集塵室内に導入せしめ、
一定時間後、上記二次空気取入ダクトの開閉バルブを閉
じ、且つ、集塵ダクトの開閉バルブを開いて集塵を開始
するように構成すること。（請求項１）
空気を導入する集塵ダクトと二次空気導入用のダクトを
接続し、これ等両ダクトには開閉バルブを取付け、集塵
室の下側にプリコート剤を入れる集塵バケットを設け
て、このバケットの直上に上記二次空気導入用ダクトの
導入口を開口すると共に、集塵運転の開始時に集塵ダク
トの開閉バルブを閉じ、且つ、二次空気導入用ダクトの
開閉バルブを開いて二次空気を集塵室内に導入せしめ、
一定時間後、上記二次空気取入ダクトの開閉バルブを閉
じ、且つ、集塵ダクトの開閉バルブを開いて集塵を開始
するように構成すること。（請求項１）
【０００９】（２） 集塵ダクトと二次空気導入ダクト
に取付けた各開閉バルブの開閉作動を、集塵運転の開始
と同時に作動するタイマーによって制御するように構成
すること。（請求項２）
に取付けた各開閉バルブの開閉作動を、集塵運転の開始
と同時に作動するタイマーによって制御するように構成
すること。（請求項２）
【００１０】（３） 集塵室の底部に設けた集塵バケッ
トの上側に二次空気導入用ダクトの内端部を横向きに配
管し、この内端部の底面に集塵バケットに向けてスリッ
ト状の導入口を開口すると共に、集塵バケットの内底面
を上部に向けて次第に広く開口する略半円状の湾曲面に
構成すること。（請求項３）
トの上側に二次空気導入用ダクトの内端部を横向きに配
管し、この内端部の底面に集塵バケットに向けてスリッ
ト状の導入口を開口すると共に、集塵バケットの内底面
を上部に向けて次第に広く開口する略半円状の湾曲面に
構成すること。（請求項３）
【００１１】（４） 集塵バケットの底部にプリコート
剤を回収するための回収口を設けること。（請求項４）
剤を回収するための回収口を設けること。（請求項４）
【００１２】（５） 二次空気導入用ダクトの途中にプ
リコート剤の供給口を設けること。（請求項５）
リコート剤の供給口を設けること。（請求項５）
【００１３】上記（１）で述べた請求項１に係る手段に
よれば、運転開始時に集塵ダクトからの含塵空気の導入
を一定時間止めておき、その間に外部のきれいな二次空
気を導入し、この二次空気を集塵バケットに向けて噴出
して、集塵バケット内に収容されているプリコート剤を
集塵室内に舞い上げてフイルタの表面に満遍無く付着さ
せることができ、その後、二次空気の導入を停止して集
塵ダクトから含塵空気を導入して濾過できるものであっ
て、フイルタに対するプリコート剤の付着をブロアーの
吸引力を利用して行うため、圧縮機や供給装置と云った
別の設備類を設ける必要がなく、また、集塵運転に当っ
てプリコート剤が十分に付着された後に含塵空気が導入
されるため、有害成分や臭気性成分を確実に捕集できる
と共に、フイルタの部分的目詰りの発生を防止すること
を可能にする。
よれば、運転開始時に集塵ダクトからの含塵空気の導入
を一定時間止めておき、その間に外部のきれいな二次空
気を導入し、この二次空気を集塵バケットに向けて噴出
して、集塵バケット内に収容されているプリコート剤を
集塵室内に舞い上げてフイルタの表面に満遍無く付着さ
せることができ、その後、二次空気の導入を停止して集
塵ダクトから含塵空気を導入して濾過できるものであっ
て、フイルタに対するプリコート剤の付着をブロアーの
吸引力を利用して行うため、圧縮機や供給装置と云った
別の設備類を設ける必要がなく、また、集塵運転に当っ
てプリコート剤が十分に付着された後に含塵空気が導入
されるため、有害成分や臭気性成分を確実に捕集できる
と共に、フイルタの部分的目詰りの発生を防止すること
を可能にする。
【００１４】上記（２）で述べた請求項２に係る手段に
よれば、フイルタに対するプリコート剤の付着をタイマ
ーによって定められた時間帯に確実に行うことができる
と共に、タイマーの設定時間を調節して二次空気の導入
時間、即ち、フイルタに対するプリコート剤の付着量を
濾過する含塵空気の成分に合せて自由に加減調整するこ
とを可能にする。
よれば、フイルタに対するプリコート剤の付着をタイマ
ーによって定められた時間帯に確実に行うことができる
と共に、タイマーの設定時間を調節して二次空気の導入
時間、即ち、フイルタに対するプリコート剤の付着量を
濾過する含塵空気の成分に合せて自由に加減調整するこ
とを可能にする。
【００１５】上記（３）で述べた請求項３に係る手段に
よれば、運転開始と共に二次空気をスリット状の導入口
から集塵バケットの内部に向けて勢い良く噴出すること
ができ、また、この勢い良く噴出された二次空気を、集
塵バケットの略半円形状に湾曲させた内底面に当てて上
部のフイルタに向けて反転させるため、この集塵バケッ
ト内に収容しているプリコート剤を二次空気の流れに乗
せてフイルタに向けて勢い良く舞い上げることができる
から、比較的短い時間でプリコート剤をフイルタの表面
全体に満遍無く付着させることを可能にする。
よれば、運転開始と共に二次空気をスリット状の導入口
から集塵バケットの内部に向けて勢い良く噴出すること
ができ、また、この勢い良く噴出された二次空気を、集
塵バケットの略半円形状に湾曲させた内底面に当てて上
部のフイルタに向けて反転させるため、この集塵バケッ
ト内に収容しているプリコート剤を二次空気の流れに乗
せてフイルタに向けて勢い良く舞い上げることができる
から、比較的短い時間でプリコート剤をフイルタの表面
全体に満遍無く付着させることを可能にする。
【００１６】上記（４）で述べた請求項４に係る手段に
よれば、フイルタの表面に付着せずにそのまま集塵バケ
ット内に落下して溜ったプリコート剤を、回収装置を用
いて回収口から容易に取出してリサイクルすることを可
能にする。
よれば、フイルタの表面に付着せずにそのまま集塵バケ
ット内に落下して溜ったプリコート剤を、回収装置を用
いて回収口から容易に取出してリサイクルすることを可
能にする。
【００１７】上記（５）で述べた請求項５に係る手段に
よれば、集塵室内に導入される二次空気に乗せてプリコ
ート剤を取り入れ、これをフイルタの表面に付着させる
ことを可能にする。
よれば、集塵室内に導入される二次空気に乗せてプリコ
ート剤を取り入れ、これをフイルタの表面に付着させる
ことを可能にする。
【００１８】以上の如くであるから、上記（１）〜
（５）の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
（５）の手段によって上述した技術的課題を解決して、
前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るプリコート
機能を備えた集塵装置の実施の形態を図面と共に説明す
ると、図１は集塵装置の全体を示した一部断面正面図で
あって、図中、１は機体、２は機体１内に設けた集塵
室、３はこの集塵室２内に取付けたフイルタ、４はその
先端口４ａを集塵室２内に開口した状態に接続した含塵
空気導入用の集塵ダクト（パイプ）で、モータ１０Ｍに
よって回転するファン１０Ｆを備えたブロアー１０の吸
引力をダクト９、及び、上記のフイルタ３を通して集塵
室２側に及ぼすことにより、集塵ダクト４から導入され
て来る含塵空気をフイルタ３で濾過し、濾過後の洗浄空
気を排気筒１１から外気に排出できるように構成されて
いる。
機能を備えた集塵装置の実施の形態を図面と共に説明す
ると、図１は集塵装置の全体を示した一部断面正面図で
あって、図中、１は機体、２は機体１内に設けた集塵
室、３はこの集塵室２内に取付けたフイルタ、４はその
先端口４ａを集塵室２内に開口した状態に接続した含塵
空気導入用の集塵ダクト（パイプ）で、モータ１０Ｍに
よって回転するファン１０Ｆを備えたブロアー１０の吸
引力をダクト９、及び、上記のフイルタ３を通して集塵
室２側に及ぼすことにより、集塵ダクト４から導入され
て来る含塵空気をフイルタ３で濾過し、濾過後の洗浄空
気を排気筒１１から外気に排出できるように構成されて
いる。
【００２０】５は上記集塵室２の下側部に接続した二次
空気導入用ダクト（パイプ）、６はこのダクト５の途中
に分岐接続したプリコート剤用の供給口、６Ｔは供給口
６に設けた開閉バルブ、４Ｔと５Ｔは上述した集塵ダク
ト４と二次空気導入用ダクト５に取付けた電磁式の開閉
バルブであって、集塵室２内に引込まれた上記ダクト５
の内端部５ａは、集塵室２の内底部に設けた集塵バケッ
ト７ａの上側部分に水平に配管されている。
空気導入用ダクト（パイプ）、６はこのダクト５の途中
に分岐接続したプリコート剤用の供給口、６Ｔは供給口
６に設けた開閉バルブ、４Ｔと５Ｔは上述した集塵ダク
ト４と二次空気導入用ダクト５に取付けた電磁式の開閉
バルブであって、集塵室２内に引込まれた上記ダクト５
の内端部５ａは、集塵室２の内底部に設けた集塵バケッ
ト７ａの上側部分に水平に配管されている。
【００２１】７は機体１の下側部に設けた引出し部、７
Ｓは引出し用の取手であって、機体１に対して引出し式
に構成したこの引出し部７の内側に上記の集塵バケット
７ａが一体に取付けられており、また、この集塵バケッ
ト７ａの内底面７Ｒは、上部に向けて次第に広く開口す
る略半円状の湾曲面に構成されていて、上記の引出し部
７を引出して予めこのバケット７ａの内部に適当量のプ
リコート剤Ｐを収容した後、集塵運転を開始するように
構成されている。
Ｓは引出し用の取手であって、機体１に対して引出し式
に構成したこの引出し部７の内側に上記の集塵バケット
７ａが一体に取付けられており、また、この集塵バケッ
ト７ａの内底面７Ｒは、上部に向けて次第に広く開口す
る略半円状の湾曲面に構成されていて、上記の引出し部
７を引出して予めこのバケット７ａの内部に適当量のプ
リコート剤Ｐを収容した後、集塵運転を開始するように
構成されている。
【００２２】図１と図２に於いて、５ｂは上記二次空気
導入用ダクト５の内端部５ａの底面に、上記集塵バケッ
ト７ａの内底面７Ｒに向けて細長いスリット状に開口形
成した二次空気の導入口であって、この細長いスリット
状の導入口５ｂを通してブロアー１０の吸引力を二次空
気導入用ダクト５の内部に及ぼすことにより、ダクト外
端部５ｃから二次空気を集塵室２内に取入れると共に、
この二次空気を上記の上記の導入口５ｂから勢い良く下
側の集塵バケット７ａの湾曲した内底面７Ｒに向けて噴
出することによって、バケット内部に収容されているプ
リコート剤Ｐをこの湾曲した内底面７Ｒに沿って上方に
舞い上がらせて、フイルタ３の表面に満遍無く付着させ
る仕組に成っている。
導入用ダクト５の内端部５ａの底面に、上記集塵バケッ
ト７ａの内底面７Ｒに向けて細長いスリット状に開口形
成した二次空気の導入口であって、この細長いスリット
状の導入口５ｂを通してブロアー１０の吸引力を二次空
気導入用ダクト５の内部に及ぼすことにより、ダクト外
端部５ｃから二次空気を集塵室２内に取入れると共に、
この二次空気を上記の上記の導入口５ｂから勢い良く下
側の集塵バケット７ａの湾曲した内底面７Ｒに向けて噴
出することによって、バケット内部に収容されているプ
リコート剤Ｐをこの湾曲した内底面７Ｒに沿って上方に
舞い上がらせて、フイルタ３の表面に満遍無く付着させ
る仕組に成っている。
【００２３】また、本発明では二次空気に乗せて上記二
次空気導入用ダクト５の途中に設けた供給口６からプリ
コート剤を供給した場合にも、プリコート剤を集塵室２
に取入れた後、上方に向けて舞い上がらせて、フイルタ
３の表面に満遍無く付着させることができる。
次空気導入用ダクト５の途中に設けた供給口６からプリ
コート剤を供給した場合にも、プリコート剤を集塵室２
に取入れた後、上方に向けて舞い上がらせて、フイルタ
３の表面に満遍無く付着させることができる。
【００２４】更に図中、７ｂは集塵バケット７ａの底部
に設けたプリコート剤の回収口で、上記の引出部７を貫
いて機体１の外部に突出したこの回収口７ｂの外端部
は、バルブ８Ｔを介して回収ダクト８に接続されてい
て、集塵バケット７ａの内部に溜ったプリコート剤を外
部に吸引排出してリサイクル又は廃棄できるように構成
されている。
に設けたプリコート剤の回収口で、上記の引出部７を貫
いて機体１の外部に突出したこの回収口７ｂの外端部
は、バルブ８Ｔを介して回収ダクト８に接続されてい
て、集塵バケット７ａの内部に溜ったプリコート剤を外
部に吸引排出してリサイクル又は廃棄できるように構成
されている。
【００２５】また、上述した各ダクト４と５に取付けた
電磁式の開閉バルブ４Ｔ，５Ｔは、集塵運転の開始時、
つまり、ブロアー１０の吸引開始時に、タイマー（図示
せず）によって設定された一定時間だけ集塵ダクト４の
開閉バルブ４Ｔが閉じて含塵空気の導入を一時停止し、
その間二次空気導入用ダクト５の開閉バルブ５Ｔを開い
て二次空気を集塵室２内に取入れ、且つ、この二次空気
によってプリコート剤Ｐを集塵室２内に舞い上げ、これ
をフイルタ３の表面に満遍無く付着さると共に、その
後、上記タイマーのタイムアップによって二次空気導入
用ダクト５の開閉バルブ５Ｔを閉じて二次空気の導入を
停止し、且つ、集塵ダクト４の開閉バルブ４Ｔを開いて
含塵空気を導入して、フイルタ３による濾過が開始され
るように構成されている。
電磁式の開閉バルブ４Ｔ，５Ｔは、集塵運転の開始時、
つまり、ブロアー１０の吸引開始時に、タイマー（図示
せず）によって設定された一定時間だけ集塵ダクト４の
開閉バルブ４Ｔが閉じて含塵空気の導入を一時停止し、
その間二次空気導入用ダクト５の開閉バルブ５Ｔを開い
て二次空気を集塵室２内に取入れ、且つ、この二次空気
によってプリコート剤Ｐを集塵室２内に舞い上げ、これ
をフイルタ３の表面に満遍無く付着さると共に、その
後、上記タイマーのタイムアップによって二次空気導入
用ダクト５の開閉バルブ５Ｔを閉じて二次空気の導入を
停止し、且つ、集塵ダクト４の開閉バルブ４Ｔを開いて
含塵空気を導入して、フイルタ３による濾過が開始され
るように構成されている。
【００２６】図４は電源用のスイッチと、ブロアー１０
のファン１０Ｆと、集塵ダクト４に取付けた開閉バルブ
４Ｔ（吸込ダンパ）と、二次空気導入用ダクト５に取付
けた開閉バルブ５Ｔ（二次空気取入ダンパ）と、上述し
たタイマーのＯＮ／ＯＦＦ及び開／閉の状態を夫々説明
したタイムチャートである。
のファン１０Ｆと、集塵ダクト４に取付けた開閉バルブ
４Ｔ（吸込ダンパ）と、二次空気導入用ダクト５に取付
けた開閉バルブ５Ｔ（二次空気取入ダンパ）と、上述し
たタイマーのＯＮ／ＯＦＦ及び開／閉の状態を夫々説明
したタイムチャートである。
【００２７】次に、運転開始時に行われる本発明による
プリコートの処理手順を図３に示したフローチャートに
従って説明する。
プリコートの処理手順を図３に示したフローチャートに
従って説明する。
【００２８】電源スイッチのＯＮによって運転が開始さ
れると、始めのステップＳ１で集塵ダクト４の開閉バル
ブ４Ｔ（吸込ダンパ）が閉じて含塵空気の導入を停止
し、次のステップＳ２で二次空気導入用ダクト５の開閉
バルブ５Ｔ（二次空気取入ダンパ）が開き、且つ、ブロ
アー１０のファン１０Ｆが回転して二次空気を集塵室２
内に取入れ始める。
れると、始めのステップＳ１で集塵ダクト４の開閉バル
ブ４Ｔ（吸込ダンパ）が閉じて含塵空気の導入を停止
し、次のステップＳ２で二次空気導入用ダクト５の開閉
バルブ５Ｔ（二次空気取入ダンパ）が開き、且つ、ブロ
アー１０のファン１０Ｆが回転して二次空気を集塵室２
内に取入れ始める。
【００２９】次いで、ステップＳ３で上述したタイマー
がＯＮし、予め設定した一定時間（約２〜３分程度）上
記二次空気の取入れを続け、この二次空気によって集塵
バケット７ａ内のプリコート剤Ｐを集塵室２内に舞い上
げたり、二次空気に乗って導入されて来るプリコート剤
を同様に舞い上げることによってフイルタ３の表面に満
遍無く付着させ、その後、タイマーのタイムアップと共
にステップＳ４に進んで上記集塵ダクトの開閉バルブ４
Ｔ（吸込ダンパ）を開き、且つ、二次空気取入用の開閉
バルブ５Ｔ（取入ダンパ）を閉じて、ステップＳ５の通
常の集塵運転に進む。
がＯＮし、予め設定した一定時間（約２〜３分程度）上
記二次空気の取入れを続け、この二次空気によって集塵
バケット７ａ内のプリコート剤Ｐを集塵室２内に舞い上
げたり、二次空気に乗って導入されて来るプリコート剤
を同様に舞い上げることによってフイルタ３の表面に満
遍無く付着させ、その後、タイマーのタイムアップと共
にステップＳ４に進んで上記集塵ダクトの開閉バルブ４
Ｔ（吸込ダンパ）を開き、且つ、二次空気取入用の開閉
バルブ５Ｔ（取入ダンパ）を閉じて、ステップＳ５の通
常の集塵運転に進む。
【００３０】以上のようにフイルタ３の表面にプリコー
ト剤を付着させた状態で集塵運転を行うと、含塵空気中
に含まれているダストやミスト等の有害成分をこのプリ
コート剤に吸着させて、フイルタ３の目詰りを予防する
ことができ、また、含塵空気中に含まれている臭気性成
分もプリコート剤に吸着させて脱臭することができる。
ト剤を付着させた状態で集塵運転を行うと、含塵空気中
に含まれているダストやミスト等の有害成分をこのプリ
コート剤に吸着させて、フイルタ３の目詰りを予防する
ことができ、また、含塵空気中に含まれている臭気性成
分もプリコート剤に吸着させて脱臭することができる。
【００３１】
【発明の効果】以上述べた次第で本発明に係るプリコー
ト機能を備えた集塵装置によれば、ブロアーの吸引力だ
けでプリコート剤を集塵室内に舞い上がらせてフイルタ
に付着させることができるから、圧縮機や供給装置と云
った別の設備類を設ける必要がなく、装置全体を比較的
低コストにて造ることができる経済性を備えると共に、
集塵運転の前にプリコート剤を集塵室の内部に舞い上げ
てフイルタの表面に満遍無く付着できるため、比較的短
い時間で優れたプリコート機能を発揮して、有害成分に
よるフイルタの目詰りを確実に防止し、合せて、優れた
脱臭効果も発揮できるものであって、各種有害成分及び
臭気性成分を含んだ気流（ガス）の集塵に使用して洵に
好適なものである。
ト機能を備えた集塵装置によれば、ブロアーの吸引力だ
けでプリコート剤を集塵室内に舞い上がらせてフイルタ
に付着させることができるから、圧縮機や供給装置と云
った別の設備類を設ける必要がなく、装置全体を比較的
低コストにて造ることができる経済性を備えると共に、
集塵運転の前にプリコート剤を集塵室の内部に舞い上げ
てフイルタの表面に満遍無く付着できるため、比較的短
い時間で優れたプリコート機能を発揮して、有害成分に
よるフイルタの目詰りを確実に防止し、合せて、優れた
脱臭効果も発揮できるものであって、各種有害成分及び
臭気性成分を含んだ気流（ガス）の集塵に使用して洵に
好適なものである。
【図１】本発明に係るプリコート機能を備えた集塵装置
の全体を説明した一部断面正面図である。
の全体を説明した一部断面正面図である。
【図２】スリット口を開口した二次空気導入用ダクトの
一部を示した底面図である。
一部を示した底面図である。
【図３】本発明によるプリコートの処理手順を説明した
フローチャートである。
フローチャートである。
【図４】本発明の動作を説明したタイムチャートであ
る。
る。
１ 機体
２ 集塵室
３ フイルタ
４ 集塵ダクト
４Ｔ 開閉バルブ
５ 二次空気導入用ダクト
５Ｔ 開閉バルブ
５ａ 内端部
５ｂ スリット状の導入口
６ プリコート剤供給口
７ａ 集塵バケット
７Ｒ 湾曲した内底面
１０ ブロアー
Ｐ プリコート剤
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭51−57070（ＪＰ，Ａ)
特開 昭51−130681（ＪＰ，Ａ)
特開 昭52−125881（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−112280（ＪＰ，Ａ)
特開 昭51−52569（ＪＰ，Ａ)
特開 昭58−81431（ＪＰ，Ａ)
実開 平７−13422（ＪＰ，Ｕ)
実開 平２−95517（ＪＰ，Ｕ)
特公 平２−2603（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B01D 46/02
B01D 46/46
B01D 53/38
B01F 3/06
B05B 1/00
Claims (5)
- 【請求項１】 ブロアーの吸引作用を利用してフイルタ
の表面にプリコート剤を付着させるプリコート機能を備
えた集塵装置であって、 フイルタを取付けた集塵室に含塵空気を導入する集塵ダ
クトと二次空気導入用のダクトを接続し、これ等両ダク
トには開閉バルブを取付け、集塵室の下側にプリコート
剤を入れる集塵バケットを設けて、このバケットの直上
に上記二次空気導入用ダクトの導入口を開口すると共
に、集塵運転の開始時に集塵ダクトの開閉バルブを閉
じ、且つ、二次空気導入用ダクトの開閉バルブを開いて
二次空気を集塵室内に導入せしめ、一定時間後、上記二
次空気取入ダクトの開閉バルブを閉じ、且つ、集塵ダク
トの開閉バルブを開いて集塵を開始するように構成した
ことを特徴とするプリコート機能を備えた集塵装置。 - 【請求項２】 集塵ダクトと二次空気導入ダクトに取付
けた各開閉バルブの開閉作動を、集塵運転の開始と同時
に作動するタイマーによって制御するように構成したこ
とを特徴とする請求項１記載のプリコート機能を備えた
集塵装置。 - 【請求項３】 集塵室の底部に設けた集塵バケットの上
側に二次空気導入用ダクトの内端部を横向きに配管し、
この内端部の底面に集塵バケットに向けてスリット状の
導入口を開口すると共に、集塵バケットの内底面を上部
に向けて次第に広く開口する略半円状の湾曲面に構成し
たことを特徴とする請求項１記載のプリコート機能を備
えた集塵装置。 - 【請求項４】 集塵バケットの底部にプリコート剤を回
収するための回収口を設けたことを特徴とする請求項３
記載のプリコート機能を備えた集塵装置。 - 【請求項５】 二次空気導入用ダクトの途中にプリコー
ト剤の供給口を設けたことを特徴とする請求項１又は３
記載のプリコート機能を備えた集塵装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11885197A JP3388689B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | プリコート機能を備えた集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11885197A JP3388689B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | プリコート機能を備えた集塵装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10296026A JPH10296026A (ja) | 1998-11-10 |
| JP3388689B2 true JP3388689B2 (ja) | 2003-03-24 |
Family
ID=14746717
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11885197A Expired - Fee Related JP3388689B2 (ja) | 1997-04-22 | 1997-04-22 | プリコート機能を備えた集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3388689B2 (ja) |
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-
1997
- 1997-04-22 JP JP11885197A patent/JP3388689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH10296026A (ja) | 1998-11-10 |
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