JP3388444B2 - Ｐｏｓシステム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は飲食店等で、客から
注文された料理等の注文情報を入力し、会計時にその情
報を呼び出して金額精算処理を行なうＰＯＳシステムに
関し、特に発行したレシート取り消し修正操作が容易に
できるＰＯＳシステムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】飲食店等ではＰＯＳシステムが導入さ
れ、会計処理ＰＯＳ端末としてキャッシュレジスタが接
続されている場合が多い。図３は一般的なキャッシュレ
ジスタの外形図である。図示するように、キャッシュレ
ジスタ１はキーボード２、タッチパネル３、レシート出
力部４及び現金格納部５等を具備する。

【０００３】キーボード２は会計の際に、売上品名、金
額、売上種別等の情報を入力し、タッチパネル３は該情
報の表示及びタッチすることにより該タッチ部に表示さ
れた情報の入力を行なうようになっている。また、会計
精算時には、領収レシートをレシート出力部４から出力
するようになっている。

【０００４】キーボード２、タッチパネル３はテンキー
等を有し、会計処理の際、売上品名及び金額等を入力す
るが、操作ミスにより品名や金額を間違えて入力し、会
計処理を済ませ、領収レシートを出力してしまうことが
ある。その間違いを修正する際（取消操作も含む）は、
該領収レシートに付けられたレシートＮｏ．をキーボー
ド２から入力し、該情報を呼出し修正している。通常、
会計精算処理後の修正操作は権限を有するオペレータに
のみ許され、該権限を有するオペレータは予め登録され
ている。

【０００５】図４は、従来のＰＯＳシステムのキャッシ
ュレジスタによる領収レシート修正操作フローである。
同図に従って従来の領収レシート修正操作フローを説明
する。まず、キーボード２（又はタッチパネル３）に備
えられている修正ボタンを押す（ステップＳＴ２１）。
該オペレータが修正権限を有しているかをチェックし
（ステップＳＴ２２）、修正権限があるか否かを判断し
（ステップＳＴ２３）、修正権限がある場合はタッチパ
ネル３の画面をレシートＮｏ．入力用に切替表示し（ス
テップＳＴ２４）、該オペレータに修正権限が無い場合
は警告メッセージを表示して終了する（ステップＳＴ３
０）。

【０００６】オペレータが修正権限を有する場合、該オ
ペレータは該当する領収レシートのレシートＮｏ．をキ
ーボード２より入力する（ステップＳＴ２５）。次に該
当するレシートＮｏ．の情報が格納されているか否かを
チェックし（ステップＳＴ２６）、格納されていればそ
の詳細内容（売上情報）をタッチパネル３上に表示し
（ステップＳＴ２７）、間違った情報を確認し（ステッ
プＳＴ２８）、確認がＯＫであれば、キーボード２より
修正入力（又は取消）を行ない、正しい領収レシートを
レシート出力部４から出力して終了する（ステップＳＴ
２９）。

【０００７】しかしながら、上記従来の領収レシートの
修正方法では、オペレータは該当する領収レシートのレ
シートＮｏ．をキーボード２より入力し、その詳細内容
を画面に表示し、修正するのでキーボード２による修正
操作に慣れていないオペレータには煩わしく入力操作ミ
スも多くなりがちである。

【０００８】このような修正操作は注文時の入力ミス等
で顧客に金額を多く請求してしまった場合が多い。そし
て顧客からのクレームは、上記領収レシートを手渡した
数分後が最も多いため、迅速な処置が要求される。しか
しながら、会計を終えたばかりの領収レシートでも、修
正の際は上述した一連の修正操作が必要となってしまう
ため、混雑している時には会計が済んでいない顧客を待
たせてしまうことにもなり、サービスの低下を招くこと
になりかねないと云う問題がある。

【０００９】又、会計担当をしている従業員が操作に慣
れていない場合では、このようなレジの修正操作を迅速
に処置することは期待できず、他の従業員に教わるかマ
ニュアルを見ながら操作しなければならないのでサービ
スの低下は免れないと云う問題がある。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、上記問題点を除去し、迅速且つ容
易に間違った領収レシートの情報を修正又は取り消すこ
とができるＰＯＳシステムを提供することを目的とす
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項１に記載の発明は、データを表示する表示画面を
有する表示器、キーボード及び領収レシートを印字出力
するレシート出力器を具備し、会計処理を行ない詳細内
容を印字した領収レシートを該レシート出力器から出力
する会計処理端末を備えたＰＯＳシステムにおいて、会
計処理端末の表示画面をタッチパネルとし、該会計処理
端末のタッチパネル上に会計処理済みのレシートＮｏ．
を含むレシート情報を複数個表示し、該レシート情報の
レシートＮｏ．をタッチすることで該レシートＮｏ．の
詳細内容を呼出し表示する機能を設け、該表示されたデ
ータの所定部分をタッチすることにより、修正又は取消
しデータを指摘するデータ指摘機能を設け、データ指摘
機能により指摘されたデータの修正又は取消しを行なう
機能を設けたことを特徴とする。

【００１２】上記のように会計処理端末の表示器の表示
画面をタッチパネルとし、該会計処理端末にタッチパネ
ル上に会計処理済みのレシートＮｏ．を表示し、該レシ
ートＮｏ．をタッチすることで該レシートＮｏ．の詳細
内容を呼出し表示する機能と、修正又は取消しデータを
指摘するデータ指摘機能と、該指摘されたデータの修正
又は取消しを行なう機能を設けたので、会計終了後、発
行した領収レシートに間違いを発見した場合、その修正
取り消しがタッチパネルの操作により、容易且つ迅速に
実行できる。

【００１３】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
のＰＯＳシステムにおいて、会計処理端末のタッチパネ
ル上に表示するレシートＮｏ．を含むレシート情報は、
会計処理された最新レシート情報の所定個数を表示する
ことを特徴とする。

【００１４】上記のように最新レシート情報の所定個数
を会計処理端末のタッチパネル上に表示するので、多く
の顧客がクレームを申し出るタイミングに、迅速に対応
できる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基づいて詳細に説明する。図１は本発明のＰＯＳシ
ステムの会計処理端末として設けたキャッシュレジスタ
における会計終了後の領収レシート修正操作画面の例で
ある。

【００１６】図示するように、タッチパネル上の上部に
は売上１０１、商品訂正１０２、単価訂正１０３、値引
１０４及び領収レシート修正１０５の操作選択ボタンが
表示され、画面左の会計済みデータエリア１０６には常
に最新の会計済みのデータ（「レシートＮｏ．」、「会
計時刻」、「会計金額」、「レジ担当」）が順番にスク
ロールされて１０個表示される。

【００１７】図１は領収レシート修正１０５をタッチし
て選択し、該当するレシートＮｏ．１００００８をタッ
チして選択した画面を示すものである。操作画面エリア
１０７にはレシートＮｏ．１００００８の詳細内容（商
品名称、数量、価格）が表示され、画面下には数量変更
１０８、メニュー削除１０９、伝票取消１１０の修正用
の操作選択ボタンが表示される。

【００１８】図１では商品名称「パンナコッタ」、価格
「￥４８０」が間違っていて削除する例を示すものであ
る。操作画面エリア１０７の「パンナコッタ￥４８０」
の表示部分をタッチして選択し（点滅する）、修正用の
操作選択ボタンのメニュー削除１０９をタッチするだけ
で「パンナコッタ￥４８０」の表示は削除され、合計金
額が修正され返却金額が表示され修正された領収レシー
トが出力される（図では省略）。オペレータは表示され
た金額を返却して終了する。

【００１９】会計済みデータエリア１０６に該当するレ
シートＮｏ．が表示されていない場合はスクロールボタ
ン１１１、１１２によりスクロールして容易に該当する
レシートＮｏ．を探すことができる。なお、画面の操作
選択ボタンである、売上１０１、商品訂正１０２、単価
訂正１０３、値引１０４及びレシート修正１０５、会計
済みデータエリア１０６及び、操作画面エリア１０７等
の表示位置は初期設定で自由に設定することができる。

【００２０】図２は本発明のＰＯＳシステムのキャッシ
ュレジスタによる領収レシート修正操作フローを示す図
である。同図に従って領収レシート修正操作を説明す
る。オペレータは客から領収レシートの誤りを指摘され
ると、タッチパネル３上の会計済みデータエリア１０６
に該当する「レシートＮｏ．」があるか否かをチェック
し（ステップＳＴ１１）、該当「レシートＮｏ．」が無
い場合はスクロールボタン１１１、１１２によりスクロ
ールさせ該当する「レシートＮｏ．」を検索する（ステ
ップＳＴ１２）。

【００２１】前記ステップＳＴ１１で該当する「レシー
トＮｏ．」があった場合、オペレータは領収レシート修
正１０５をタッチする（ステップＳＴ１３）。該オペレ
ータの修正権限が登録されているか否かをチェックし
（ステップＳＴ１４）、修正権限が登録されていない場
合は、警告メッセージを表示して（ステップＳＴ１８）
終了する。

【００２２】修正権限がある場合は、オペレータは該当
する「レシートＮｏ．」をタッチして、その領収レシー
トの売上情報を表示する（ステップＳＴ１５）。表示内
容を確認して間違いないか否かをチェックし（ステップ
ＳＴ１６）、あれば修正用の操作選択ボタンの数量変更
１０８、メニュー削除１０９及び伝票取消１１０のいず
かを選択し取消や修正金額等を入力する（ステップＳＴ
１７）。合計金額等が修正され返却金額が表示され、修
正された領収レシートが出力される（図では省略）。オ
ペレータは表示された金額を返却して終了する。

【００２３】以上述べたように本発明の実施の形態例に
よれば、キャッシュレジスタ１のタッチパネル３の画面
上に会計済みのレシートＮｏ．等を順番にスクロールし
て表示し、タッチすることでその詳細内容を表示し、修
正又は取消しデータを視覚的に捕らえて、該修正又は取
消しデータが表示された部分をタッチすることで、修正
又は取消しデータを指摘し、該指摘されたデータを修正
又は取消すので、会計精算終了後に領収レシートの間違
いを指摘された際、操作に不慣れなオペレータでも迅速
に且つミスなく、容易に修正又は取消しをすることがで
きる。

【００２４】また、取消操作の場合はタッチパネル３に
タッチするだけで取り消すことができる。また、金額修
正の場合でも従来のようにキーボード２からレシートＮ
ｏ．を入力して呼び出す必要は無くなるので容易に迅速
に修正操作を行なうことが可能になりサービスの向上が
期待できる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように各請求項に記載の発
明によれば、下記のような優れた効果が期待できる。

【００２６】請求項１に記載の発明によれば、会計処理
端末の表示器の表示画面をタッチパネルとし、該会計処
理端末にタッチパネル上に会計処理済みのレシートＮ
ｏ．を表示し、該レシートＮｏ．をタッチすることで該
レシートＮｏ．の詳細内容を呼出し表示する機能と、修
正又は取消しデータを指摘するデータ指摘機能と、該指
摘されたデータの修正又は取消しを行なう機能を設けた
ので、会計終了後、発行した領収レシートに間違いを発
見した場合、その修正又は取消しがタッチパネルの操作
により、容易且つ迅速に実行できる。

【００２７】請求項２に記載の発明によれば、最新レシ
ート情報の所定個数を会計処理端末のタッチパネル上に
表示するので、多くの顧客がクレームを申し出るタイミ
ングに、迅速に対応できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のＰＯＳシステムの会計端末における会
計終了後のレシート修正操作画面の例である。

【図２】本発明のＰＯＳシステムの会計端末における領
収レシート修正操作フローを示す図である。

【図３】ＰＯＳシステムの会計端末である一般的なキャ
ッシュレジスタの外観構成を示す図である。

【図４】従来のＰＯＳシステムの会計端末であるキャッ
シュレジスタにおける領収レシート修正操作フローを示
す図である。

【符号の説明】

１ キャッシュレジスタ ２ キーボード ３ タッチパネル ４ レシート出力部 ５ 現金格納部

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを表示する表示画面を有する表示
   器、キーボード及び領収レシートを印字出力するレシー
   ト出力器を具備し、会計処理を行ない詳細内容を印字し
   た領収レシートを該レシート出力器から出力する会計処
   理端末を備えたＰＯＳシステムにおいて、 前記会計処理端末の表示画面をタッチパネルとし、該会
   計処理端末のタッチパネル上に会計処理済みのレシート
   Ｎｏ．を含むレシート情報を複数個表示し、該レシート
   情報のレシートＮｏ．をタッチすることで該レシートＮ
   ｏ．の詳細内容を呼出し表示する機能を設け、 該表示されたデータの所定部分をタッチすることによ
   り、修正又は取消しデータを指摘するデータ指摘機能を
   設け、 前記データ指摘機能により指摘されたデータの修正又は
   取消しを行なう機能を設けたことを特徴とするＰＯＳシ
   ステム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のＰＯＳシステムにおい
   て、 前記会計処理端末のタッチパネル上に表示するレシート
   Ｎｏ．を含むレシート情報は、会計処理された最新レシ
   ート情報の所定個数を表示することを特徴とするＰＯＳ
   システム。